JP3342245B2 - 浮体橋梁 - Google Patents

浮体橋梁

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JP3342245B2 JP17488595A JP17488595A JP3342245B2 JP 3342245 B2 JP3342245 B2 JP 3342245B2 JP 17488595 A JP17488595 A JP 17488595A JP 17488595 A JP17488595 A JP 17488595A JP 3342245 B2 JP3342245 B2 JP 3342245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋脚の下端に連結
した浮体に発生する浮力により、空中の橋梁の重量を支
持するようにした浮体橋梁に関する。
【0002】
【従来の技術】欧米で多く供用されている浮体橋梁は、
軟弱な水底地盤や大水深域など、通常、水底に橋脚を固
定して、橋梁の重量の支持を行うようにした、固定橋脚
式橋梁の設置が困難な場所に設置され、代替的な構造形
式として、経済的に優れた橋梁である。
【0003】これらの浮体橋梁には、図4に示すよう
な、浮体(ポンツーン)02を繋ぎ合わせ、連続した浮
体群を構成し、これらの上面を道路面03として利用す
るとともに、橋桁として利用するようにした連続式浮体
橋梁01がある。なお、図4において、04は陸05側
に近い、比較的強固な水底地盤に打ち込まれ、陸05か
ら道路面03への取付道路06を支持するとともに、波
浪若しくは潮流(流れ)により、浮体02が漂流するの
を阻止するための橋台である。
【0004】また、図5に示すように、分割された個々
の浮体07を、水面011上に間隔をあけて配置し、そ
れぞれの浮体07の上面に橋脚08を立設し、橋脚08
で道路面012を形成する橋桁09を支持するようにし
た、分離式浮体橋梁010もある。
【0005】しかしながら、上述した連続式浮体橋梁0
1は、上述したように、水面に発生する波浪、若しくは
潮流、又は河川等の水流の影響を強く受け、漂流しやす
く、両端部の陸05側との結合部で、連続式浮体橋梁0
1の長さ、および設置位置を維持することは到底困難で
あり、上述したように、少なくとも陸05近くに強固な
水底地盤が存在し、橋台04を構築できる場所でしか採
用できず、架橋場所が限定されるほか、経済的に不利に
なる、橋台04を構築する必要がある。従って、経済的
に秀れた浮体橋梁としての特徴が減殺されるほか、下部
浮体02、およびそれらの連結装置自体にも、漂流力に
耐える強固なものにする必要がある。
【0006】また、分離式浮体橋梁010は、連続式浮
体橋梁01に比べると、波浪あるいは潮流等による影響
は小さく、また、これらの漂流力による浮体07の移動
は、浮体07上に立設された橋脚08上に架け渡された
橋桁09の剛性で阻止でき、下部浮体07等の高剛性
化、若しくは橋台04の構築が不要になる利点はある
が、浮体橋梁010に作用する全外力を、橋桁09両端
部の陸05側との連結部である2個所だけで支えている
構造とされているため、この部分に荷重が集中し、この
部分の構造をきわめて強固なものにする必要がある。し
かも、このような浮体橋梁は、今後ますます長いものへ
と、あるいは、更に自然環境条件の厳しい海域への供用
が期待されている中で、この端部に作用する荷重を少し
でも緩和させることは、非常に重要事項となってきてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、経済的に
優れた橋梁である、分離式浮体橋梁の不具合、すなわ
ち、浮体橋梁の端部に作用する荷重を低減するために
は、荷重発生の主な要因となる、浮体に作用する波力や
潮流力による外力を低減させればよい。さらに、これら
の浮体に作用する波力や潮流力は、それらの外力が浮体
に作用する方向によって著しく変化する。
【0008】したがって、本発明は、従来の浮体橋梁の
不具合を解消するため、浮体に作用する外力を小さくす
るため、浮体の方向が絶えず、浮体に作用する外力を最
も小さくなる方向に向くようにして、浮体橋梁の端部に
作用する荷重を低減し、今後、供用が期待されている浮
体橋梁の長大化を可能にし、更には、自然環境条件の厳
しい海域においても、支障なく適用できる浮体橋梁を提
供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の浮体
橋梁は、次の手段とした。
【0010】浮力で浮体橋梁の重量を支持するようにし
た浮体と、浮体の上方に立設されて、浮体の上方に橋桁
を支持する橋脚とを次のようにして連結した。浮体の中
心線上で、浮体の中央部より上流寄り、すなわち、浮体
に作用する波浪、若しくは潮流の上流側を中心にして、
その上方に立設された橋脚の下端まわりに、浮体が自在
に回動できるようにした回転機構を介装した。なお、浮
体の中央部より上流側とは、波浪若しくは潮流等の流れ
に対して、浮体の回転中心が浮体の中央部に対して上流
側になる意味であり、例えば潮汐流のように、その方向
が180°近く変化する流れの中に設置された場合は、
その流れに対して、浮体の中央部より上流側に回転中心
が位置するようにしたものを意味する。
【0011】上述の手段により、浮体橋梁を支持するた
めの浮力を発生させる必要があり、ある程度の没水容積
を必要とし、抵抗力が大きい浮体に、波力(前後力,横
力)や潮流力の外力が、ある方向から作用する時、浮体
は、ウェザーベン効果により、それらの外力の合力の作
用方向にその中心線を向け、その合力の大きさは最も小
さくなる。したがって、個々の浮体に作用する外力を、
小さくできるため、橋桁端部に作用する荷重を軽減で
き、この部分に必要とする強度が緩和でき、経済的メリ
ットの大きい浮体橋梁の長大化に対応できるとともに、
より厳しい環境条件下になる海域にも設置できるように
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の浮体橋梁の実施の
一形態を図面にもとづき説明する。図1は本発明の浮体
橋梁の実施の1形態を示す側面図、図2は図1に示す実
施の形態の平面図である。
【0013】図において、2は両端部3が陸4側に構築
された架台4に連結機構を介して連結され、その上面を
道路面にした橋桁、5は個々に分割され、本形態の浮体
橋梁1を支持するための浮力を発生させる浮体、6は上
端部が橋桁2に固着され、下端部が後述する回転機構7
を介装して浮体5に連結された橋脚、7は浮体5の中心
線上で、浮体5の中央部より上流側、すなわち、浮体橋
梁1を架設する海域に発生する潮流、若しくは波浪が浮
体5に衝突する側に中心位置をもち、浮体5を橋脚6軸
心まわりに、回転自在に連結する回転機構である。
【0014】本形態の浮体橋梁1は、上述のように構成
されているので、図3に示すように、橋桁2と直交する
方向に浮体5が整列している状態において、外力として
の潮流Tが矢印で示す斜め方向から作用するように変化
すると、浮体5は、橋脚6との連結部に設けた回転機構
7の軸心を回転中心とするウェザーベン効果により、浮
体5に作用する外力の大きさができるだけ小さくなるよ
うに、浮体中心線が外力の方向を向く浮体5’の状態で
静定する。
【0015】これにより、浮体5に発生する漂流力の大
きさも、浮体5が回頭するにしたがって小さくなり5’
の最小状態となる。従って、橋脚6を介して橋桁2に発
生する外力の大きさも小さくなり、橋桁2の両端部3に
作用する荷重を軽減することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浮体橋梁
によれば、特許請求の範囲に示す構成により、浮体と橋
脚との連結部に回転機構を設け、しかも、前記浮体の中
心線上で、浮体に作用する流れに対して、浮体の回転中
心が浮体の中央部より上流側に位置し、浮体を橋脚下桁
まわりに回転するようにしたので、浮体は潮流、若しく
は波浪の作用する方向に向き、浮体に作用する外力を小
さくすることができ、浮体橋梁に作用する荷重を軽減で
きる。
【0017】この結果、経済的にメリットの大きい浮体
橋梁の長大化に対応でき、また、より厳しい環境条件下
においても供用し得る浮体橋梁とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明浮体橋梁の実施の一形態を示す側面図、
【図2】図1に示す実施の形態の平面図、
【図3】図1に示す浮体の作用を示す図、
【図4】従来の連続式浮体橋梁の側面図、
【図5】従来の分離式浮体橋梁の側面図である。
【符号の説明】
1 浮体橋梁 2 橋桁 3 橋桁端部 4 架台 5 浮体 6 橋脚 7 回転機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋脚の下端に連結した浮体の浮力で重量
    を支持するようにした浮体橋梁において、前記橋脚と前
    記浮体の連結が、前記浮体の中心線上で、浮体に作用す
    る流れに対して、浮体の回転中心が浮体の中央部より上
    流側に位置し、前記浮体を前記橋脚の下端まわりに回動
    自在にする回転機構を介装して行われていることを特徴
    とする浮体橋梁。
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IT202100027905A1 (it) * 2021-11-02 2023-05-02 Lab Inntech Srl Soluzione stabile di ponte galleggiante a piu' campate

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