JP3341831B2 - 摩擦接合方法とその構造体及び摩擦接合装置 - Google Patents

摩擦接合方法とその構造体及び摩擦接合装置

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JP3341831B2 JP34573399A JP34573399A JP3341831B2 JP 3341831 B2 JP3341831 B2 JP 3341831B2 JP 34573399 A JP34573399 A JP 34573399A JP 34573399 A JP34573399 A JP 34573399A JP 3341831 B2 JP3341831 B2 JP 3341831B2
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    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な摩擦接合方
法とその構造体及び摩擦接合装置に係り、特に車両、自
動車、船舶、航空、エレベータ、圧力容器などハニカム
パネルを利用した構造体の摩擦接合方法とその構造体及
び摩擦接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムパネルの製造方法として、特開
昭50−60452号公報、特開昭58−134736号公報、特開昭5
8−196165号公報、特開昭62−166073号公報、特開平1−
48697号公報、特開平1−280613号公報ではろう付け方法
による製作方法を、特開昭63−188036号公報では電子ビ
ームによる製作方法を、特開昭63−268583号公報、特開
平1−43349号公報ではレーザビームによる、特開平1−4
0180号公報では抵抗溶接法による、特開平1−176454号
公報、特開平1−218636号公報では拡散溶接による、特
開平1−116133号公報では溶融溶接方法による、特開昭5
8−108128号公報、特開昭62−255132号公報、特開昭63
−206545号公報、特開平1−42297号公報では接着剤によ
る製作方法による製作方法が公知である。また、ろう付
け法で製作したハニカムパネルの構造物として、特開平
2−102973号公報が公知である。
【0003】さらに、押出し加工及び引抜き加工法によ
って製作されるハニカムパネルも公知である。
【0004】一方、固相接合方法として、特表平7−505
090 号公報では、加工物より実質的に硬い材質からなる
ツールを加工物の溶接部に挿入し、前記ツールを回転さ
せながら移動することにより、該回転ツールと加工物と
の間に生じる摩擦熱による塑性流動によって加工物を接
合する接合方法が公知である。
【0005】従来の摩擦溶接法は、加工物同士を回転さ
せ、加工物同士の摩擦熱によって溶接する方法に対し
て、前記特表平7−505090 号公報は溶接部材を固定した
状態で、該ツールを回転させながら移動することにより
接合できる。このため、溶接方向に対して実質的に無限
に長い部材でもその長手方向に連続的に固相接合できる
利点がある。さらに、回転ツールと溶接部材との摩擦熱
による金属の塑性流動を利用した固相接合のため、接合
部を溶融させることなく、接合できる。また、加熱温度
が低いため、接合後の変形が少ない。接合部は溶融され
ないため、欠陥が少ないなどの多くの利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記アーク、プラズ
マ、電子ビーム、レーザビームなどの熱源によって、ハ
ニカム材を溶融して溶接する製作方法は、製作後の変形
が大きい、溶接部に欠陥が発生しやすい。電子ビームの
場合は真空中での溶接のため、ハニカムパネルの大きさ
や形状が限定されるなどの問題点がある。また、レーザ
や電子ビームは、装置が高価であるため、結果的に製作
コストが高くなる。
【0007】ろう付け法の場合は、ろう材の選定、フラ
ックスによる腐食などによるろう付け部の信頼性に問題
がある。さらに、真空中のろう付けの場合は、ハニカム
パネルの寸法や形状が限定されるなどの問題がある。
【0008】接着材による製作方法は、接着部の強度や
信頼性の点で問題がある。
【0009】押出し加工または引き抜き加工法によって
製作されたハニカムパネルは、ハニカム材料の厚さや幅
に限界があり、結果的にハニカムパネルの重量が大きく
なる点で問題がある。また、製作できるハニカムパネル
の大きさにも限界がある。
【0010】一方、前記特表平7−505090 号公報による
回転ツールを加工物の中に挿入し、該回転ツールを回転
させながら移動することにより接合する方法をハニカム
パネルに適用した場合、次のような問題点がある。
【0011】(1)溶接中は回転ツールの荷重によって
ハニカムパネルが変形する。このため、ハニカムパネル
のような面板やコアー材が薄い場合は接合が困難であ
る。
【0012】(2)回転ツールとハニカムパネル表面と
の摩擦によって接合部の表面に凹みができる。このた
め、実質的に接合部の厚さが減少するため、接合部の強
度が低下し、信頼性の点で問題がある。
【0013】(3)接合部の継手部にギャップがある場
合、欠陥が発生しやすい。つまり、従来のMIGやTI
Gなどの溶融溶接法に比べてギャップの許容範囲が狭
い。本発明の目的は、複数の回転ツールを同時に駆動さ
せて同時に複数個所の接合を行うことが出来ると共に、
変形の少ない接合ができる摩擦接合方法とその構造体及
び摩擦接合装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の回転ツ
ールを回転させながら接合部に挿入し移動させて、面板
間にコアー材を一体に接合する中空構造体の摩擦接合方
法であって、前記複数の回転ツールを前記面板の一方に
対して同一面上又は前記面板の両方の面上に配置して、
前記面板とコアー材とを、又は前記面板同士とコアー材
とを、同時に複数個所に亘って同一方向に前記接合を行
うことを特徴とする。本発明は、複数の回転ツールを回
転させながら接合部に挿入し移動させて溶接する摩擦接
合法によって面板間にコアー材が一体に接合された構造
体であって、前記複数の回転ツールが前記面板の一方に
対して同一面上又は前記面板の両方の面上に配置して、
前記面板とコアー材とが、又は前記面板同士とコアー材
とが同時に複数個所に亘って同一方向に前記接合されて
いることを特徴とする。
【0015】被加工物は、AlまたはAl合金が好まし
い。
【0016】上述の方法によって製作されたハニカムパ
ネル構造体、更にそのハニカムパネル構造体を車体にし
た鉄道車両とするものが好ましい。
【0017】本発明は、面板間に挟まれたコアー材とを
有する構造体を載置する固定台と、該固定台に前記構造
体を固定する固定治具と、前記固定台に取り付けられた
複数の回転ツールとを備え、前記複数の回転ツールによ
って前記面板とコアー材とを、又は前記面板同士とコア
ー材とを一体に接合する構造体の摩擦接合装置であっ
て、前記複数の回転ツールは前記面板の一方に対して同
一面上又は前記面板の両方の面上に対して設置され、且
つ前記固定台との間で溶接線に沿って同一方向に駆動す
る駆動手段を有することを特徴とする。
【0018】ハニカムパネルの製作も含めて以下の方法
が好ましい。
【0019】(1)ハニカムパネルは、該ハニカム材よ
り実質的に硬い回転ツールと該ハニカム材との塑性流動
による固相接合方法によって接合すること。
【0020】(2)前記ハニカムパネルの接合部には、
該回転ツールの荷重に対して変形しないように、接合部
に補強材が設けられていること。
【0021】(3)前記ハニカムパネルの接合部には、
回転ツールの荷重に対して変形しないように補強構造に
なっていること。
【0022】(4)ハニカムパネルの接合部の厚さは、
他の厚さより高くなっていること。
【0023】この高くなっている厚さは0.3mm 以上、
2mm以下が望ましい。また、高くなっている部分の幅は
回転ツールのつばの外形とほぼ同じ幅が望ましい。
【0024】(5)ハニカムパネルを表裏両面から接合
すること。この両面からの溶接は同時に行うことによっ
て本目的を達成できる。
【0025】(6)加工物の材質より実質的に硬い材質
からなる金属製のツールを回転させながら被加工物の接
合部に挿入することによって生じる該ツールと該加工物
との摩擦熱による塑性流動によって実質的に連続した部
材を接合する接合構造において、該接合部に補強材が設
けられた接合構造であること。または、該回転ツールの
荷重によって接合部が変形しないように補強された接合
構造になっていること。本発明は、ハニカムパネルの材
質より実質的に硬い材質からなる金属製のツールをハニ
カムパネルの接合部に挿入し、前記ツールの回転とハニ
カム材との摩擦熱による塑性流動によって接合してハニ
カムパネルを製作することができる。上記目的を達成す
るため、ハニカムパネルの接合部に補強材を設けるかま
たは接合部の継手構造を補強構造にすることに特徴があ
る。本発明により、薄い面板からなるハニカムパネルの
場合でも変形の少ない、かつ、信頼性の高いハニカムパ
ネルが高い精度で、かつ、安価に製作できる。また、ハ
ニカムパネルを溶融しないため、左右または上下の両面
から接合できる。このため、ハニカムパネルを反転する
ことなく、効率的に、かつ、安価にハニカムパネルの構
造体が製作できる。
【0026】本発明は、ハニカムパネルの接合部を他の
部分より高くすることにある。これにより、回転ツール
の切削効果によって、接合部の厚さが薄くなり、接合強
度が低下し、ハニカムパネルの信頼性の低下を防止でき
る。さらに、接合部を厚くすることにより、接合部のギ
ャップが大きい場合でも厚さの増加している部分でギャ
ップを補うため、欠陥なく接合できる。例えば、継手構
造がI型のみならずレ型またはV型でも欠陥なく接合で
きる。これにより、本溶接方法で接合できる継手構造の
種類が多くなる。本発明は、接合部に補強材を設けるこ
と、接合部の厚さを他の部分より厚くすること、ハニカ
ムパネルの表裏両面又は一方の面に対し複数個所を同時
に接合することが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】実施例1 図1は摩擦接合によるパネルの基本的な製作方法を示す
斜視図である。図2は図1の断面を示す。本発明の図1
及び図2に示すパネル製作方法は、アルミニウム合金か
らなる面板1とコアー材2との間に補強材3を配置し、
これらを固相接合方法により、同時に接合する。つま
り、図1および図2のごとく、面板1、コアー材2、補
強材3との接合部に、該回転ツール4を挿入し、回転ツ
ールを回転させながら移動することにより、面板1、コ
アー材2、補強材3を溶融させることなく同時に接合す
ることによって、接合部5が形成され、品質の高いパネ
ルが安価に製作できる。つまり、前記補強材3によっ
て、面板1またはコアー材2の厚さが薄く、回転ツール
の荷重で変形して接合できないパネルの場合でも容易に
製作できる。
【0028】なお、本実施例で使用した回転ツール4の
先端の径は6mm、長さ4mm、つばの部分の径は20mmで
ある。また、回転ツール4の回転速度は1000rpm 、
移動速度は500mm/min である。なお、回転ツールの
先端部には通常のMネジが形成されている。
【0029】図3は本発明の複数の回転ツールを用いて
図1のパネルと同じ形状のパネルを製作する方法を示す
その断面図である。本実施例では、パネルの表裏両面に
各々回転ツールを設置して、両面を同時に接合するパネ
ルの製作方法を示す。つまり、パネルの表と裏に回転ツ
ール4を配置し、該ツール4を回転しながら同じ方向に
移動することにより、面板1、コアー材2、補強材3を
両面から接合する。これにより、精度の高いパネルの構
造体が効率的に安価にできる。なお、この場合の接合条
件は実施例1と同様である。
【0030】実施例2 図4はアルミ合金からなるパネル端部の一部に補強材3
を設けたパネルの構造を示すものであり、前述と同様に
複数の回転ツールを用いて同時に複数の接合を行うこと
が出来るものである。つまり、コアー材2は波状で強固
であるため、補強材の役目を補っている。このため、面
板1が薄い場合でも回転ツール4の荷重による変形が無
く接合できる。従って、面板1とコアー材2は健全な接
合部5が形成され、軽量構造のパネルからなる構造体を
製作できる。
【0031】実施例3 図5はアルミニウム合金からなる面板1とコアー材2と
の2個所の接合部に各々回転ツールを挿入し、2個所を
同時に接合する製作方法を示す断面図である。なお、本
発明では、コアー材2が補強材の役目を補っている。つ
まり、コアー材2は回転ツール4の荷重に耐える十分強
固であるため、面板1が薄い場合でも変形することな
く、面板1とコアー材2が接合できる。これによって、
精度の高いハニカムパネル構造体が製作できる。接合条
件は実施例1と同様である。
【0032】実施例4 図6は押出し加工によって製作された面板1、波状のコ
アー材2、縁材6からなるパネル同士を縁材6の部分に
回転ツール4を挿入して、固相接合部5を形成し、大型
のパネル構造体を製作するものであり、前述と同様に複
数の回転ツールを用いて同時に複数の接合を行うことが
出来るものである。つまり、押出し加工法により面板
1、コアー材2、縁材6が一体となって製作された端部
の縁材6が本発明の補強材となり、面板1とコアー材2
が薄い場合でも、該回転ツール4の荷重に対して変形す
ることなく接合できる。このため、軽量、且つ、高精度
の大型パネル構造体が効率的に、かつ、安価に製作でき
る。このパネルを鉄道用車両体として、高速車両を製作
した。
【0033】実施例5 図7は押出し加工によって製作された面板1、波状のコ
アー材2、縁材6からなるパネル同士を縁材の部分に回
転ツール4を挿入して接合するものであり、前述と同様
に複数の回転ツールを用いて同時に複数の接合を行うこ
とが出来るものである。これによって、複数のパネルを
合体して大型の構造体を製作するものである。本実施例
では、回転ツール4が接する接合部の厚さを0.8mm 高
くしている。これにより、回転ツール4によって接合部
に凹みが生た場合でも強度は実質的に低下しない。さら
に、接合部のギャップが大きい場合でも欠陥なく接合で
きる。このため、信頼性の高いパネルからなる構造体が
効率的に、かつ、安価に製作できる。このパネルを鉄道
用車両体として、高速車両を製作した。
【0034】実施例6 図8は押出し加工によって製作された面板1、コアー材
2からなるパネル同士の接合において、この間に補強材
6を配置し、この補強材の部分に回転ツール4を挿入し
て接合する。これによって、複数のパネルを合体して大
型の構造体を製作するものである。本実施例では、回転
ツール4が接する接合部の補強材の厚さを1mm高くして
いる。これにより、回転ツール4によって接合部に凹み
が生じた場合でも強度は実質的に低下しない。さらに、
接合部のギャップが大きい場合でも欠陥なく接合でき
る。このため、信頼性の高いパネルからなる構造体が効
率的に、かつ、安価に製作できる。このパネルを鉄道用
車両体として、高速車両を製作した。
【0035】実施例7 図9はろう付け法により製作されたハニカムパネル同士
を回転ツール4とハニカム材との摩擦熱による塑性流動
を利用して製作する斜視図を示す。
【0036】図10は、図9の断面構造を示す。図9、
図10に示すように、面板1、コアー材2、縁材6は、
ろう付け層7で接合されている。本発明によるハニカム
パネル同士の接合は、縁材6の部分で行う。つまり、該
縁材6が回転ツールの荷重に対する補強材の役目を補
い、面板1やコアー材2が薄い場合でも変形無く、接合
できる。前記方法によって、ろう付け方法で接合したハ
ニカムパネル同士を前述と同様に複数の回転ツールを用
いて同時に複数の接合を固相接合法により行うことによ
って大型のハニカムパネル構造体を製作できる。
【0037】このハニカムパネルを鉄道用車両体とし
て、高速車両を製作することが出来る。
【0038】実施例8 図11は鉄道用の車両を複数の回転ツールを用いて製作
する方法の斜視図を示す。まず、押出し加工法により製
作された長さ25m、幅0.4m のパネルの縁材6の部
分に回転ツール4を挿入してパネル同士を両面から固相
接合するものである。
【0039】図12は図11の製作方法の詳細な断面構
造を示す。押出し加工法により製作した面板1、波状の
コーア材2、縁材6からなるパネルは固定台に配置さ
れ、左右及び上下方向から固定治具7によって固定され
る。この実施例では、接合部の面板の高さがほかの部分
より約0.6mm 高くなっている。接合はパネルの縁材6
の部分に上下方向から回転ツール4を挿入する。該回転
ツールは、ロボット8に取付けられ、モータ9による駆
動力で回転しながら溶接線方向に移動する。前記方法に
より、パネル同士を固相接合する。なお、該回転ツール
は、パネル表面の変形に応じて上下方向に自動的に移動
制御できる。さらに、該回転ツール4は、溶接線に沿っ
て左右方向にも自動的に移動制御できる。
【0040】図13は上記方法によって製作した鉄道車
両の斜視図を示す。接合部5の長さは一部が12.5m
であるが、最大25mの長さが表裏利用面から形成され
て、鉄道用の車両が製作される。
【0041】実施例9 図14は本発明の接合に用いられる接合部の継手構造を
示す断面図である。図14(a)〜(e)はハニカムパネ
ルの面板1同士の接合において、補強材3を設けている
例を示す。つまり、接合する左右の面板1の下部に回転
ツール4の荷重によって変形しない程度の補強材3を配
置し、この補強材3も同時に接合する。これによって接
合部材の面板1は回転ツールの荷重によって変形するこ
となく、実質的に無限に長いハニカムでも固相接合でき
る。図15(a)〜(b)は面板1の一方が補強材3と一
体になって製作されている例を示す。つまり、面板1と
一体となっている補強材3によって回転ツールの荷重を
支える。
【0042】図16(a)〜(d)は面板1の両方が補強
材3と一体で製作された継手構造を示す。この場合は回
転ツールの荷重を両方の補強材3で支える。
【0043】図17(a)〜(e)は、接合部の厚さが他
の部分より厚くなっている継手構造を示す。(a)と
(b)はI型継手構造、(c)と(d)はレ型継手構
造、(e)と(f)はV型継手構造を示す。つまり、接
合部の厚さをほかの部分より0.3mm 以上高くすること
により、その増加した部分の厚さで各継手構造のギャッ
プ内の空間を補充するため、I型の場合はギャップの許
容範囲を大きくできる。また、レ型、V型の場合でもそ
の空間を補充できるため、欠陥なく接合できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によって、接合部に補強材を設け
るか、または補強構造にすることにより、パネルの面板
及びコアー材が薄い場合でも高精度で、かつ、安価に製
作できる。また、接合部の厚さを他の部分より増加する
ことにより、接合部のギャップが大きい場合でも欠陥な
く接合できる。さらに、同一面上又は表裏両面からの同
時の複数接合することにより、効率的にハニカムパネル
等の構造体を製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの製作方法を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明のパネルの製作方法を示す断面図であ
る。
【図4】他のパネルの製作方法を示す縦断面図である。
【図5】本発明のハニカムパネル他の製作方法を示す断
面図である。
【図6】他のパネルの製作方法を示す断面図である。
【図7】他のパネルの製作方法を示す断面図である。
【図8】他のパネルの製作方法を示す断面図である。
【図9】ろう付け方法によって製作されたハニカムパネ
ル同士を固相接合する斜視図である。
【図10】図9の要部の縦断面図である。
【図11】鉄道用車両のパネルを製作する本発明方法を
示す斜視図である。
【図12】本発明の摩擦接合装置の縦断面図である。
【図13】鉄道用車両の車体の斜視図である。
【図14】本発明の各種の継手構造を示す縦断面図であ
る。
【図15】本発明の各種の継手構造を示す縦断面図であ
る。
【図16】本発明の各種の継手構造を示す縦断面図であ
る。
【図17】本発明の各種の継手構造を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1…面板、2…コアー材、3…補強材、4…回転ツー
ル、5…接合部、6…縁材、7…固定治具、9…モー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青田 欣也 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 江角 昌邦 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (72)発明者 石丸 靖男 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (56)参考文献 特開 平11−314176(JP,A) 特表 平7−505090(JP,A) C J Dawes,An intr oduction to fricti on stir welding an d its development, Welding & Fabricat ion,英国,Internation al Trade Publicati on Ltd,1995年2月13日,第63巻 第1号,P13−16,国立国会図書館平成 7年2月13日受入日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 20/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の回転ツールを回転させながら接合部
    に挿入し移動させて、面板間にコアー材を一体に溶接す
    る構造体の摩擦接合方法であって、前記複数の回転ツー
    ルを前記面板の一方に対して同一面上又は前記面板の両
    方の面上に配置して、前記面板とコアー材とを、又は前
    記面板同士とコアー材とを、同時に複数個所に亘って同
    一方向に前記接合を行うことを特徴とする構造体の摩擦
    接合方法。
  2. 【請求項2】複数の回転ツールを回転させながら接合部
    に挿入し移動させて溶接する摩擦接合法によって面板間
    にコアー材が一体に接合された構造体であって、前記複
    数の回転ツールが前記面板の一方に対して同一面上又は
    前記面板の両方の面上に配置されて前記面板とコアー材
    とが、又は前記面板同士とコアー材とが同時に複数個所
    に亘って同一方向に前記接合されていることを特徴とす
    る構造体。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の構造体によって組み立て
    られていることを特徴とする鉄道車両体。
  4. 【請求項4】面板間にコアー材を有する構造体を載置す
    る固定台と、該固定台に前記構造体を固定する固定治具
    と、前記固定台に取り付けられた複数の回転ツールとを
    備え、前記複数の回転ツールによって前記面板とコアー
    材とを、又は前記面板同士とコアー材とを一体に接合す
    る摩擦接合装置であって、前記個々の回転ツールは前記
    面板の一方に対して同一面上又は前記面板の両方の面上
    に対して設置され、且つ前記固定台との間で溶接線に沿
    って同一方向に駆動する駆動手段を有することを特徴と
    する摩擦接合装置。
JP34573399A 1996-08-06 1999-12-06 摩擦接合方法とその構造体及び摩擦接合装置 Expired - Fee Related JP3341831B2 (ja)

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