JP3340830B2 - 避雷器の製造方法 - Google Patents

避雷器の製造方法

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JP3340830B2 JP00109194A JP109194A JP3340830B2 JP 3340830 B2 JP3340830 B2 JP 3340830B2 JP 00109194 A JP00109194 A JP 00109194A JP 109194 A JP109194 A JP 109194A JP 3340830 B2 JP3340830 B2 JP 3340830B2
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    • H01C7/10Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material voltage responsive, i.e. varistors
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層形避雷器及びその製
造方法に関する。ここで、製造方法とは、工場で行なわ
れる組立工程を経て避雷器を製造する他に、現地で避雷
器を組立てる場合を意味する。
【0002】
【従来の技術】電力は、遠隔の原子力・水力・または火
力発電所で発電され、架空送電やケーブルにより長距離
を高い電圧で需要地周辺の変電所まで架空送電されてい
る。架空送電は山間部を経過していることが多く、自然
現象のうち雷現象による異常電圧の影響を受けることが
ある。万一、雷が架空送電に落ち、送変電機器、例えば
ガス絶縁開閉装置(GIS)、変圧器、遮断器、断路器
等が異常電圧の影響を受け、過電圧により絶縁破壊する
と、電力系統は地絡状態となって送変電機器を損傷し送
電不能に陥る。
【0003】このため、電力系統に過電圧抑制装置とし
て避雷器を設置している。近年、土地騰貴により送変電
機器の縮小化が求められ、例えばSF6絶縁ガス中に開
閉装置用酸化亜鉛素子を収納したガス絶縁開閉装置用酸
化亜鉛形避雷器を使用することにより、送変電機器の縮
小化を図っている。酸化亜鉛避雷器は、基本的には酸化
亜鉛素子を直列に重ね、ドーナツ型酸化亜鉛素子を絶縁
棒と絶縁筒で固定して、ガス中例えばSF6ガス中に直
線的に配置している。
【0004】高電圧になると、複数の酸化亜鉛素子を直
線的に積層した配置構成では、避雷器の長さが長くな
り、ガス絶縁開閉装置に接続する避雷器として適合する
ことが困難となる。そこで、特開昭56−91402号
公報及び特公昭62−44681号公報に記載された避
雷器では酸化亜鉛素子を多数積層した複数本の積層素子
柱を並列に配置し、各積層素子柱間を電気的に接続した
避雷器を使用し、積み重ねによる高さ方向を縮減させて
いる。また、特開昭61−125001号公報に記載さ
れた避雷器では、避雷器を横型(横置き)としたことに
より、酸化亜鉛素子積層により避雷器が長身化してガス
絶縁開閉装置への適用が困難となる問題を解消した。
【0005】接地タンク内に収納される酸化亜鉛避雷器
の組立方法は、特開昭55−105989号公報に開示
されるように、縦型の場合は、タンク密閉用蓋上で複数
の酸化亜鉛素子を積層した積層形避雷器ユニットを配置
し、予めクレーン等で吊り上げた接地タンクを上方より
下方に移動させて上記積層形避雷器ユニットに被せ、上
記蓋にタンク開口部を当接させ密閉タンクにした。ま
た、横型の避雷器の組立方法も、縦形避雷器と同様にタ
ンクを縦にして組立てたのち、完成品を回動して横転さ
せる方法を採っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電力系
統の高電圧化に伴い、これらの避雷器も大型化、且つ重
量も重くなり、避雷器の組立ては困難且つ危険となっ
た。
【0007】本発明の目的は、避雷器の製造を容易で安
全、且つ小人数で作業可能にする避雷器及びその製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次のような避雷器の製造方法を提案す
る。
【0009】
【0010】発明は、積層形避雷器柱を接地タンク内
に密閉状態で配置して成る避雷器の製造方法において、
前記接地タンクをその端部に設けた開口部のタンク密
閉用の蓋を外した状態で横置きにし、一方、前記積層
形避雷器柱をユニット化して、このユニット(以下、積
層形避雷器ユニットと称する)取付け用の台車を用意
し、前記台車を該台車の後部側枠と車輪付き底部とが
逆の位置になるよう倒した状態にして、前記後部側枠に
前記タンク密閉用の蓋と前記積層形避雷器ユニットとを
一体化した状態で着脱可能に固着載置し、この蓋と前
記積層形避雷器ユニットは、前記台車を通常姿態に戻し
た時に前記後部側枠に支持されて前記接地タンクの開口
部と同一高さで横一列に並ぶように設定して、前記台車
を通常姿態に戻した後に、該台車の移動により前記積層
形避雷器ユニットを横方向から前記接地タンク内にその
開口部を通して挿入すると共に、前記蓋を前記開口部を
閉じるように前記接地タンク側に前記台車から移し換え
て取付けることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の態様例として、前記接地
タンクはその両端に前記開口部を有し、一方、前記積層
形避雷器柱は、軸方向に2分割された第1,第2の積層
形避雷器ユニットより成り、前記台車を2台用意し、一
方の台車に前記第1の積層形避雷器ユニットを、他方の
台車に前記第2の積層形避雷器ユニットをそれぞれ前記
タンク密閉用の蓋と一体化して着脱可能に固着載置し
て、これらの台車を用いて前記接地タンクの両側の開口
部から前記第1,第2の積層形避雷器ユニットを挿入し
て前記の工程を実施する製造方法を提案する。
【0012】さらに、上記構成を前提として、積層形避
雷器柱を接地タンク内に密閉状態で配置して成る避雷器
の製造方法において、前記接地タンクは、その下部に接
地タンクの高さ調整を行なう高さ調整機構を備えて、前
記の工程における前記接地タンクの開口部と前記積層
形避雷器ユニットと前記タンク密閉用蓋との横一列の高
さ設定を可能にした製造方法を提案する
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】 発明によれば、避雷器の組立は、の工程
で、大型で重量の重い接地タンクを初めから横置きに固
定し、,の工程で比較的軽い避雷器ユニットを台車
の後部側枠に固着載置し(この載置は台車の後部側枠と
車輪付き底部とを逆の位置となるよう台車を倒した状態
で行なうので、避雷器ユニットの台車後部側枠への載置
作業がやり易い)、の工程で台車の回動させて通常の
姿態に戻せば、積層形避雷器ユニットとタンク密閉用の
蓋が一体化された状態で接地タンクの開口部を同一高さ
で横一列に並ぶので、台車をそのまま接地タンク側に移
動させれば、積層形避雷器ユニットが接地タンク内に搬
入(挿入)され、その後、タンク密閉用の蓋を接地タン
クにボルト締め等で移し換えて取付ければ、避雷器ユニ
ットがこの蓋に支持されて、避雷器ユニットの接地タン
クへの組付けが完了する。
【0018】その結果、避雷器の組立作業は、大型で重
量のある接地タンクをそのままにして、小型で比較的軽
い避雷器ユニットを台車を介して移動・回動して実施で
きるので、組立作業を安全にして簡便に行なうことがで
き、作業者の省人数化が実現できる。更には、避雷器が
完成した後は、完成品を従来のように縦にあったものを
横に置き換えるといった作業はなくして、作業の省力化
を一層促進させると共に、完成品へ衝撃が加わるのを大
幅に抑えられるため、製品の信頼性が向上する。
【0019】また、上記避雷器組立を、積層形避雷器柱
を第1,第2のユニットに分割して行なうようにすれ
ば、さらに、作業時の積層形避雷器柱の台車への搭載、
台車による移動,回動の負担を少なくして作業の簡便
化,省力化を助長する。
【0020】さらに、接地タンク,積層形避雷器ユニッ
ト,タンク密閉用の蓋の仕様が異なっても、台車を通常
姿態に戻したときに、接地タンクの脚部に設けたタンク
高さ調整機構により、前記接地タンクの開口部と前記積
層形避雷器ユニットと前記タンク密閉用蓋とが横一列に
なるよう高さ調整できるようにすれば、常に前記の工
程を実行できる。
【0021】
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図10により説
明する。
【0023】先ず、図8により本実施例に係るガス絶縁
タンク形避雷器1の構成について説明する。図8は避雷
器1の組立完了状態を示す断面図である。
【0024】図において、本実施例の避雷器1は横型
で、円筒状の接地タンク2は横置きに設置され、両端部
に開口部3A,3Bが設けてあり、この開口部3A,3
Bを閉じるようにタンク密閉用の蓋7A,7Bがボルト
21を介して接地タンク2両端に固着されている。20
はボルト21を通す開口部周縁である。
【0025】4は接地タンク2内に配置された積層形避
雷器柱で、軸方向に分割された第1,第2の積層形避雷
器ユニット4A,4Bをスタッドボルト(連結ボルト)
15を介して連結して成る。第1の積層形避雷器ユニッ
ト4Aは高圧側の積層形避雷器ユニット(以下、高圧側
避雷器ユニット或いは避雷器ユニットと称する)で、第
2の積層形避雷器ユニット4Bは低圧側の積層形避雷器
ユニット(以下、低圧側避雷器ユニット或いは避雷器ユ
ニットと称する)で、高圧側避雷器ユニット4Aがタン
ク密閉用の蓋7Aと、低圧側避雷器ユニット4Bが蓋7
Bとそれぞれボルト22を介して一体的に固着され、こ
れらの避雷器ユニット4A,4Bが各々の蓋7A,7B
によって支持されている。6は高圧側避雷器ユニット4
A側に設けた絶縁筒で、対地絶縁されており、常時の運
転電圧に耐えるようにしている。
【0026】各避雷器ユニット4A,4Bは、ドーナツ
形酸化亜鉛素子を柱状に多数積層した複数の積層素子柱
40を並列配置して、素子柱固定用板14にボルト,ナ
ットにより固定されている。低圧側避雷器ユニット4B
の素子柱固定用板14にスタッドボルト15が設けてあ
る。12は高圧側シールド、13は低圧側シールドであ
る。
【0027】接地タンク2の上部には、タンク内作業を
可能にするための出入口5及びその蓋5aが設けてあ
る。接地タンク2の下部には、タンク脚部9及び高さ調
整機構付き台車17が設けてある。
【0028】次に上記構成におけるガス絶縁タンク形避
雷器1の組立工程について説明する。
【0029】図1は上記避雷器1の組立概要図であり、
同図に示すように、避雷器1の組立は、 接地タンク2をその両端部に設けた開口部3A,3B
のタンク密閉用の蓋7A,7Bを外した状態で横置きに
する。
【0030】一方、高圧側避雷器ユニット7A,低圧
側避雷器ユニット7Bを接地タンク2に取付けるための
台車8を2台用意する。
【0031】この台車8を図3,図4に示すように後
部側枠8bと車輪11付き底部8aとが逆の位置になる
よう倒して、後部側枠8bにタンク密閉用の蓋7A(7
B)と各避雷器ユニット4A(4B)とを一体化した状
態でボルトにより着脱可能に固着載置する。この工程で
後部側枠8b上に載置したタンク密閉用蓋7A・7B上
で積層形避雷器ユニット4A・4Bが組み立てられる。
【0032】この蓋7A(7B)と各避雷器ユニット
4A(4B)は、台車8を回動により通常姿態に戻した
時に図1に示すように後部側枠8bに支持されて接地タ
ンク2の開口部3A,3Bと同一高さで横一列に並ぶよ
うに、タンク台車17の高さ調整により設定してあり、
台車8を通常姿態に戻した後に、該台車8の移動により
避雷器ユニット4A,4Bを横方向から接地タンク2内
にその開口部3A,3Bを通して挿入セットすると共
に、蓋7A,7Bをタンク両端開口部3A,3Bを閉じ
るように接地タンク2側に各台車8から移し換えて取付
ける。
【0033】この工程では、蓋7A,7Bがタンク両端
開口部3A・3Bの周縁20に当接した時点で、避雷器
ユニット4A,4Bをスタッドボルト15で連結すると
同時に、蓋7A,7Bをタンク両端開口部3A・3Bの
周縁20にボルト締め(図7,8の符号21で示すボル
ト締め)により固定し、その後、これらの避雷器ユニッ
ト付き蓋7A,7Bを台車8から取外す。
【0034】ここで、上記組立工程の詳細を図2〜図8
により説明する。
【0035】図2は、本実施例に用いる台車8の斜視図
であり、側枠8bは複数本(ここでは2本)の平行配置
の枠柱8b′に支持板23を固着して成り、支持板23
には、挿通したボルト24により避雷器ユニット4A
(4B)付き蓋7A(7B)が固着され、この支持板2
3によって蓋7A(7B)及び避雷器ユニット4A(4
B)が支持される。枠柱8b′の上部には吊り部10が
配設され、避雷器ユニット付き台車8を回動する際に、
この台車の立ち起すためのクレーン用ロープ26(図5
参照)が吊り部10に掛けられ、また、枠柱8b′の下
部には台車8の回動時の支点部16が設けてある。
【0036】図3,図4は、上記の工程の詳細を示
し、図3が低圧側避雷器ユニット4Bを蓋7Bと共に台
車8の側枠8bの支持板23(図2参照)上に側枠8b
に対して垂直に組立載置した状態を示し、図4が高圧側
避雷器ユニット4Aを蓋7Aと共に台車8の側枠8bの
支持板23上に側枠8bに対して垂直に組立載置した状
態を示す。
【0037】図5(a),(b)は上記の工程を示
し、避雷器ユニット4A(4B)及び蓋7A(7B)を
一体化して固着した台車8を、クレーン等により吊り部
10に掛けたロープ26を牽引することで回動して、通
常の姿態に戻すように立ち起す。このとき、側枠8bの
下部16が回動の支点となる。これにより安全且つ容易
に台車8を元の状態に復帰させると共に、図6〜図7に
示すように、台車8を移動して、容易に接地タンク2へ
避雷器ユニット4A,4Bを挿入(導入)することがで
きる。
【0038】図6では、台車8を回動により通常姿態に
戻した時に後部側枠8bに支持された避雷器ユニット4
A,4Bが、接地タンク2の左右両側に位置して開口部
3A,3Bと同一高さで横一列に並ぶ。この場合、接地
タンク2は、油圧によって高さを微調整できる高さ調整
用台車17上に、タンク脚部9を介して載せてあり、水
平(横方向)に向いた積層形避雷器ユニット4A,4B
と接地タンク2の高さのずれを容易に調整できるように
なっている。高さ調整用台車17には、油圧ポンプ60
とホース61が接続されている。積層形避雷器ユニット
取付け用の台車8には車輪11が複数付いている。車輪
11は、接地タンク2の左右に配置した各積層形避雷器
ユニット4A,4Bを接地タンク2内に挿入するための
労力を低減すると共に、各積層形避雷器ユニット4A,
4Bの上下方向及び左右方向への振れ止めの役目をも果
たし、衝撃に対し非常に弱い積層酸化亜鉛素子40がタ
ンク2への挿入時にタンク両端開口部周縁20に接触し
破損するのを防いでいる。
【0039】図7は、接地タンク2に開口部3A,3B
を通して左右から積層形避雷器ユニット4A,4Bを挿
入した図を示す。接地タンク2内で高圧側及び低圧側の
積層形避雷器ユニット4A,4Bをそれぞれの素子柱固
定板14を介してスタッドボルト15により連結すると
同時に、タンク密閉用蓋7A,7Bをタンク両端開口部
3に当接して、ボルト21を蓋7A,7Bに設けた蓋取
付け孔25(図2,図6参照)及びタンク開口部周縁2
0に設けた蓋取付け孔26,28を通して、蓋7A,7
Bを接地タンク2に固定し、密閉した接地タンクを形成
する。各ユニット4A,4B及び蓋7A,7Bを接地タ
ンクに固定した後、図2に示すボルト24を外し、図8
に示すように、ガス絶縁タンク形避雷器1より台車8を
切り離して、組立を完了する。
【0040】本実施例によれば、避雷器の製造(組立作
業)は、大型で重量のある接地タンク2はそのままにし
て、比較的軽い避雷器ユニット(本実施例では、避雷器
ユニットを高圧側,低圧側避雷器ユニット4A,4Bに
2分割して特に軽量化の便宜を図っている)を台車8を
介して移動・回動して実施できるので、組立作業を安全
にして簡便に行なうことができ、作業者の省人数化(省
力化)が実現できる。更には、避雷器が完成した後は、
完成品を従来のように縦にあったものを横に置き換える
といった作業はなくして、完成品へ衝撃が加わるのを大
幅に抑えられるため、製品の信頼性が向上する。
【0041】図9は本発明の第2実施例に係るガス絶縁
タンク形避雷器1の製造時の組立工程の一例を示す説明
図であり、図中、既述の第1実施例と同一符号は共通す
る要素を示す。
【0042】上記第1実施例と異なる点は、接地タンク
2の一端にのみ積層形避雷器ユニット挿入用の開口部3
を設け、また、積層形避雷器柱4は分割しない単体のも
のでユニット化したものであり、台車8は一台を使用す
る。
【0043】本実施例は、基本的には第1の実施例の上
記〜の組立工程を経てガス絶縁タンク形の避雷器1
を製造するもので、の工程では、一台の台車8上にタ
ンク密閉用の蓋7を載置し、蓋7に絶縁筒6、積層素子
40より構成される積層形避雷器ユニット4を台車8に
よりタンク開口部3より挿入する。この時、接地タンク
2の全長を積層形避雷器ユニット4の全長より長くして
おくことにより、積層形避雷器ユニット4の先端がタン
ク2の端部内壁に接触することがなく、積層素子柱40
が破損する心配が無くなり、作業性が向上する。また、
積層素子40を分割していないので、タンク内作業が低
減され、信頼性が向上する。
【0044】図10は本発明の第3実施例で、本実施例
は、避雷器の組立を行なう場合に、接地タンク2を縦向
きにしてタンク保持枠30の支持により空中に浮かせた
状態で固定する。タンク両端に設けた開口部3A,3B
を上下方向に向かせ、2分割された避雷器ユニット4
A,4Bのうち、一方の避雷器ユニット4Aをタンク密
閉用蓋7Aと固着により一体化した状態でユニット吊り
具及びロープ26を介してクレーンにより吊り上げ、他
方の避雷器ユニット4Bをタンク密閉用蓋7Bと固着に
より一体化した状態で油圧等の昇降機構31上に載置す
る。
【0045】これらのユニット4A,4Bをタンク開口
部3A,3Bと位置合わせしたのち、一方の避雷器ユニ
ット4Aをクレーン操作により上方から接地タンク2内
に開口部3Aを通して挿入し、他方の避雷器ユニット4
Bを昇降機構31を介して接地タンク2内に挿入する。
【0046】その後、スタッドボルト15により避雷器
ユニット4A,4B同士を連結し、蓋7A,7Bをそれ
ぞれのタンク開口周縁部20に取付けた後、ユニット吊
り具32及び昇降機構31より切り離す。横型の場合に
は、最後に避雷器完成品を横にする。
【0047】本実施例においても、横型配置、縦型配置
の避雷器如何にかかわらず、大型で重量のある接地タン
ク2をそのままにして、比較的軽い避雷器ユニット4
A,4Bをタンク密閉用の蓋7A,7Bと共に移動させ
て避雷器の組立を実行できるので、組立作業の省力化を
図ることができる。
【0048】
【発明の効果】発明によれば、大型且つ重量の重いタ
ンクを固定し、積層形避雷器ユニットを該ユニットと一
体化されたタンク密閉用の蓋と共に移動して避雷器を組
立てることが可能な構造としてあるので、避雷器組立作
業の簡便化,作業安全性を図ることができる。しかも、
層形避雷器ユニット及びこれと一体のタンク密閉用蓋
接地タンクを最初から横置きにした状態で取付ける
ことができ作業の合理化を促進すると共に、組立後は積
層形避雷器柱をタンク両端の蓋によって堅固に支持でき
信頼性の高いタンク形避雷器を提供することができる。
【0049】また、台車の移動,回動を利用することに
より、避雷器の組立作業を楽にし、さらに作業の合理
化,省力化を図ることができる。さらに、当該製造方法
によれば、接地タンク・積層形避雷器ユニット共、常に
一部が地面に接しているため、また重心も低く、安全な
避雷器組立作業を保証できる。さらに、上記避雷器組立
を、積層形避雷器柱を第1,第2のユニットに分割して
行なうようにすれば、より一層の作業の簡便化,省力化
を図ることができる。
【0050】また、接地タンクの開口部と積層形避雷器
ユニットとタンク密閉用蓋とが横一列になるよう高さ調
整できるようにすれば、上記種々の効果を仕様の異なる
避雷器組立においても得ることができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る避雷器の組立作業状
態を示す概略図
【図2】上記実施例に用いる台車にタンク密閉用蓋と積
層形避雷器ユニットを取付けた状態を示す一部省略斜視
【図3】上記実施例に用いる台車に台車側枠を下にして
低圧側積層形避雷器ユニットを載置した状態を示す側断
面図
【図4】上記実施例に用いる台車に台車側枠を下にして
高圧側積層形避雷器ユニットを載置した状態を示す側断
面図
【図5】図4,図5にて示した避雷器ユニット付き台車
の回動(立ち起し)状態を示した側断面図
【図6】上記避雷器ユニット付き台車を回動した後(通
常姿態に戻した後)に接地タンクの左右に配置した状態
を示した側断面図
【図7】上記避雷器ユニットの接地タンク内で連結状態
を示す側断面図
【図8】図7の工程後に避雷器ユニットから台車を切り
離した状態を示す側断面図
【図9】本発明の第2実施例に係る避雷器の組立状態を
示す側断面図
【図10】本発明の第3実施例に係る避雷器の組立状態
を示す側断面図
【符号の説明】
1…ガス絶縁タンク形避雷器、2…接地タンク、3(3
A,3B)…タンク開口部、4…積層形避雷器ユニット
(積層形避雷器柱)、4A…高圧側避雷器ユニット(第
1の積層形避雷器ユニット)、4B…低圧側避雷器ユニ
ット(第2の積層形避雷器ユニット)、5…作業者出入
口、6…絶縁筒、7(7A,7B)…タンク密閉用蓋、
8…台車、8a…台車底部、8b…台車側枠、9…タン
ク脚部、10…吊り部、11…車輪、12…高圧側シー
ルド、13…低圧側シールド、14…素子柱固定板、1
5…連結ボルト(スタッドボルト)、16…回動支点
部、17…高さ調整機構付きタンク台車、18…油圧ポ
ンプ、19…ホース、20…タンク開口部周縁、21…
蓋取付け用ボルト、22…ユニット取付け用ボルト、2
3…支持板、24…ボルト、25…蓋取付け孔、26…
ロープ、27…連結用孔、28…蓋取付け孔、30…タ
ンク保持枠、31…昇降機構、32…ユニット吊り具、
40…積層素子柱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−95120(JP,A) 実開 昭56−145315(JP,U) 実開 昭59−149412(JP,U) 特公 昭62−8907(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 1/00 - 4/20 H01C 7/12 H02B 13/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層形避雷器柱を接地タンク内に密閉状
    態で配置して成る避雷器の製造方法において、 前記接地タンクをその端部に設けた開口部のタンク密
    閉用の蓋を外した状態で横置きにし、 一方、前記積層形避雷器柱をユニット化して、このユ
    ニット(以下、積層形避雷器ユニットと称する)取付け
    用の台車を用意し、 前記台車を該台車の後部側枠と車輪付き底部とが逆の
    位置になるよう倒した状態にして、前記後部側枠に前記
    タンク密閉用の蓋と前記積層形避雷器ユニットとを一体
    化した状態で着脱可能に固着載置し、 この蓋と前記積層形避雷器ユニットは、前記台車を通
    常姿態に戻した時に前記後部側枠に支持されて前記接地
    タンクの開口部と同一高さで横一列に並ぶように設定し
    て、前記台車を通常姿態に戻した後に、該台車の移動に
    より前記積層形避雷器ユニットを横方向から前記接地タ
    ンク内にその開口部を通して挿入すると共に、前記蓋を
    前記開口部を閉じるように前記接地タンク側に前記台車
    から移し換えて取付けることを特徴とする避雷器の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の避雷器の製造方法おい
    て、前記接地タンクはその両端に前記開口部を有し、一
    方、前記積層形避雷器柱は、軸方向に2分割された第
    1,第2の積層形避雷器ユニットより成り、前記台車を
    2台用意し、一方の台車に前記第1の積層形避雷器ユニ
    ットを、他方の台車に前記第2の積層形避雷器ユニット
    をそれぞれ前記タンク密閉用の蓋と一体化して着脱可能
    に固着載置して、これらの台車を用いて前記接地タンク
    の両側の開口部から前記第1,第2の積層形避雷器ユニ
    ットを挿入して前記の工程を実施することを特徴とす
    る避雷器の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項又は請求項に記載の避雷器の
    製造方法において、前記接地タンクは、その下部に接地
    タンクの高さ調整を行なう高さ調整機構を備えて、前記
    の工程における前記接地タンクの開口部と前記積層形
    避雷器ユニットと前記タンク密閉用蓋との横一列の高さ
    設定を可能にしてあることを特徴とする避雷器の製造方
    法。
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