JP3340416B2 - 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置 - Google Patents

描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置

Info

Publication number
JP3340416B2
JP3340416B2 JP2000106116A JP2000106116A JP3340416B2 JP 3340416 B2 JP3340416 B2 JP 3340416B2 JP 2000106116 A JP2000106116 A JP 2000106116A JP 2000106116 A JP2000106116 A JP 2000106116A JP 3340416 B2 JP3340416 B2 JP 3340416B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
design data
data
design
partial exposure
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000106116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001007018A (ja
Inventor
卓 斉藤
尚志 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2000106116A priority Critical patent/JP3340416B2/ja
Publication of JP2001007018A publication Critical patent/JP2001007018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3340416B2 publication Critical patent/JP3340416B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、液晶
ディスプレイ装置又は薄膜磁気ヘッド装置等の製造時
に、荷電粒子からなる露光ビームを用いて被描画基板に
設計パターンを描画する際の描画パターンデータ生成方
法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体装置の製造に用いられてい
る光リソグラフィ技術は波長が365nmの水銀灯の輝
線(i線)や、波長が248nmのKrFエキシマレー
ザ光を光源としている。また、次世代の光源として波長
が193nmのArFエキシマレーザ光が用いられよう
としている。しかしながら、微細化をさらに推し進めて
いくと、光リソグラフィ技術では限界がある。そこで、
様々なリソグラフィ技術が提案されており、なかでも荷
電粒子、特に電子線を用いた描画技術が注目されてい
る。
【0003】以下、従来の電子線描画装置を用いた描画
方法について図面を参照しながら説明する。
【0004】図18は従来の電子線描画装置の電子光学
鏡筒部を模式的に表わしている。図18に示すように、
移動ステージ201の上面に保持されたウェハ202の
上方には、電子線203をウェハ202に向けて出射す
る電子銃204が設けられている。移動ステージ201
と電子銃204との間には、該電子銃204に近い側か
ら順に、方形状の第1の開口部205aを有する第1の
アパーチャ205、該第1のアパーチャ205aを通過
した電子線203を選択的に偏向させる選択偏向器20
6、方形状の第2の開口部207aを有する第2のアパ
ーチャ207、及び第2の開口部207aを透過してな
る断面方形状の露光ビームを絞る縮小レンズ208が設
けられている。
【0005】縮小レンズ208の内側には、露光ビーム
を偏向させる主偏向器209Aが設けられ、主偏向器2
09Aの内側の上部には副偏向器209B、下部には副
副偏向器209Cが設けられている。
【0006】以下、前記のような構成を持つ描画装置の
動作方法について説明する。
【0007】まず、50kV程度の加速電圧が印加され
た電子銃204から出射された電子線203は、第1の
開口部205aにより、電子線203の進行方向に対し
て垂直な方向の断面形状が方形状に成形される。成形さ
れた電子線203は第2の開口部207aに到達するま
での間に選択偏向器206によって偏向されることによ
り、第2の開口部207aを通過する電子線203の形
状を任意の方形、例えば、断面長方形状に成形すること
ができる。
【0008】次に、所望の方形状に成形された電子線2
03は各偏向器209A、209B、209Cにより、
ウェハ202上の所定領域に照射されることにより、設
計データと対応する描画パターンが順次描画される。
【0009】ところで、主偏向器209Aの偏向領域は
最大で縦×横が3mm〜5mm程度の方形である。一般
に、描画されるべきパターンは、この偏向領域よりも十
分に大きいため、電子線を用いる露光方法においては、
パターン形成領域を偏向可能な最大幅又はそれよりも小
さいストライプ状の部分露光領域に区画し、区画された
部分露光領域ごとに描画する方法が採られている。従っ
て、複数の部分露光領域にまたがるパターンデータは、
部分露光領域ごとに分割された設計データとして装置の
データ記憶部に格納される。
【0010】図19は従来の描画パターンデータをスト
ライプ領域により分割する描画パターンデータ生成方法
の一例を示している。図19に示すように、データ配置
領域210には、描画パターンデータ211〜216が
配置されており、データ配置領域210はそれぞれ幅が
5mmの第1〜第3のストライプ領域221、222、
223に区画されている。描画パターンデータ211及
び212は第1のストライプ領域221に収まってお
り、描画パターンデータ213は第1のストライプ領域
221及び第2のストライプ領域222にまたがってい
る。同様に、描画パターンデータ214は第2のストラ
イプ領域222及び第3のストライプ領域223にまた
がっている。従って、例えば、描画パターンデータ21
3は第1のストライプ領域221と第2のストライプ領
域222とに分割されて生成されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の描画パターンデータ生成方法は、以下に示すような
問題がある。すなわち、図19に示すように、各ストラ
イプ領域221、222、223内においては、電子線
の偏向動作により描画されるため、各描画パターンの位
置精度は十分に高いが、互いに隣接するストライプ領域
間においては、図18に示すウェハ202を保持する移
動ステージ201の移動を伴うため、隣接するストライ
プ領域同士で接続誤差が生じる。従って、図20(a)
に示すように、第1のストライプ領域221と対応する
第1の部分露光領域221Aと第2のストライプ領域2
22と対応する第2の部分露光領域222Aとが互いに
離れたり、該第2の部分露光領域222Bと第3のスト
ライプ領域223と対応する第3の部分露光領域223
Aとが互いに重なったりする。
【0012】この接続誤差は、移動ステージ201の位
置決め精度又は電子線出力の安定性が十分でないことに
起因している。このような接続誤差が生じると、隣接す
る部分露光領域にまたがる描画パターンデータ213、
214においては、図20(b)に示すように、隣接す
る部分露光領域が互いに離れると、ネガレジストの場合
には、第1の異常パターン217Aのように断線が生
じ、部分露光領域同士が離れる距離がわずかな場合には
接続部分が局所的に細る第2の異常パターン217Bが
生じることにより断線のおそれが生じる。また、部分露
光領域同士が互いに重なると、接続部分が太る第3の異
常パターン217Cが生じ、いずれの場合にも、回路パ
ターンの不良につながるため、デバイスの歩留まりを劣
化させる原因となる。
【0013】本発明は、前記従来の問題に鑑み、荷電粒
子線を用いる際の互いに隣接する部分露光領域間の接続
誤差に起因するレジストパターンの変形を防止し、所定
の形状を有するレジストパターンを得られるようにする
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、設計データから描画パターンデータを生
成する際に、設計パターン形成領域と対応するデータ配
置領域に複数の設計データを配置しておき、該データ配
置領域を複数の部分露光領域に区画する。区画されたデ
ータ配置領域上の複数の設計データのうち、2つ以上の
部分露光領域にまたがる設計データを抽出し、抽出され
た設計データのうちの少なくとも1つの設計データが1
つの部分露光領域に収まるようにデータ配置領域を再度
区画し直すか、又は抽出された設計データに対して多重
露光を行なう構成とする。
【0015】具体的に、本発明に係る第1の描画パター
ンデータ生成方法は、設計パターンと対応する複数の設
計データから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基
板上に設計パターンと対応して描画される描画パターン
データを生成する描画パターンデータ生成方法を対象と
し、設計パターンが形成される領域と対応し且つ複数の
設計データが配置されている所定領域を、露光ビームの
偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数の部分露
光領域に区画する領域区画工程と、複数の設計データか
ら、複数の部分露光領域のうちのいずれか1つの領域に
収まる設計データを第1の設計データ群として抽出する
と共に、複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域に
またがる設計データを第2の設計データ群として抽出す
るデータ群抽出工程と、第1の設計データ群に含まれる
設計データを複数の部分露光領域ごとに第1の描画パタ
ーンデータとして生成する第1の描画パターンデータ生
成工程と、第2の設計データ群に含まれる設計データを
複数の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデータと
して生成する第2の描画パターンデータ生成工程とを備
えている。
【0016】第1の描画パターンデータ生成方法による
と、複数の部分露光領域のうちのいずれか1つの領域に
収まる設計データを第1の設計データ群として抽出する
と共に、複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域に
またがる設計データを第2の設計データ群として抽出す
る。この抽出した第2の設計データ群を、部分露光領域
と異なる区画位置で区画し直した他の部分露光領域で描
画パターンデータを生成するか、又は元の部分露光領域
により分割されたまま描画パターンデータを生成して多
重露光することにより、第2の設計データ群に属する設
計データの接続異常を防止できる。
【0017】第1の描画パターンデータ生成方法におい
て、データ群抽出工程における第1の設計データ群を抽
出する工程は、複数の部分露光領域のうちの2つ以上の
領域にまたがる設計データのうち、該設計データにおけ
る部分露光領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸
法よりも大きい設計データを第1の設計データ群に含め
る工程を含むことが好ましい。このようにすると、2つ
以上の部分露光領域にまたがる設計データのうち部分露
光領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも
大きい設計データは、複数の部分露光領域に区画される
第1の設計データ群に取り込まれるようになる。このよ
うな場合でも、部分露光領域にまたがる設計データの交
差部分の寸法が所定寸法よりも大きいため、露光時にお
ける分割された設計データの接続部の幅が他の分割され
ない設計データの幅よりも大きいので、これにより、接
続異常の影響を受けにくくなる。また、第2の設計デー
タ群のデータ数を減らせるため、一般的なデータ処理の
手法である繰り返し処理の処理回数をも減らすことがで
きるので、スループットが向上する。
【0018】本発明に係る第2の描画パターンデータ生
成方法は、設計パターンと対応する複数の設計データか
ら、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に設計
パターンと対応して描画される描画パターンデータを生
成する描画パターンデータ生成方法を対象とし、設計パ
ターンが形成される領域と対応し且つ複数の設計データ
が配置されている所定領域を、露光ビームの偏向幅と対
応する幅を持つストライプ状の複数の第1の部分露光領
域に区画する第1の領域区画工程と、複数の設計データ
から、複数の第1の部分露光領域のうちのいずれか1つ
の領域に収まる設計データを第1の設計データ群として
抽出すると共に、複数の第1の部分露光領域のうちの2
つ以上の領域にまたがる設計データを第2の設計データ
群として抽出するデータ群抽出工程と、第1の設計デー
タ群に含まれる設計データを複数の第1の部分露光領域
ごとに第1の描画パターンデータとして生成する第1の
描画パターンデータ生成工程と、所定領域を、第2の設
計データ群のうちの少なくとも1つの設計データが収ま
り且つ第1の部分露光領域と異なる複数の第2の部分露
光領域に区画する第2の領域区画工程と、第2の設計デ
ータ群に含まれる設計データを複数の第2の部分露光領
域ごとに第2の描画パターンデータとして生成する第2
の描画パターンデータ生成工程とを備えている。
【0019】第2の描画パターンデータ生成方法による
と、第2の設計データ群のうちの少なくとも1つの設計
データが2つ以上の部分露光領域にまたがらなくなるよ
うにするため、複数の設計データのうち2つ以上の部分
露光領域に分割される設計データの数を確実に減らすこ
とができるので、描画パターンの精度が向上する。その
結果、接続異常が生じたレジストパターンに起因する描
画パターンの断線又は変形を防止できるので、半導体装
置の性能が向上すると共に製造時の歩留まりが向上す
る。
【0020】第2の描画パターンデータ生成方法におい
て、第2の領域区画工程が、第2の部分露光領域を第1
の部分露光領域の幅と異なる幅で区画する工程を含むこ
とが好ましい。このようにすると、所定領域を複数の第
2の部分露光領域に区画する際に、該第2の部分露光領
域を第1の部分露光領域の幅と異なる幅で区画できるた
め、第2の設計データ群に属する設計データをいずれか
の第2の部分露光領域に収め易くなるので、分割される
設計データの数を低減できる。
【0021】第2の描画パターンデータ生成方法におい
て、データ群抽出工程における第1の設計データ群を抽
出する工程が、第1の部分露光領域の幅を所定量だけ拡
大し、拡大された第1の部分露光領域に基づいて第1の
設計データ群を抽出する工程を含むことが好ましい。こ
のように、露光ビームの偏向幅のマージンを見越して第
1の設計データ群に取り込む設計データの取り込み幅を
拡大するため、第1の部分露光領域の境界上に位置する
設計データであっても1つの領域に収まり、第1の設計
データ群に属する設計データが増えるので、逆に、第2
の設計データ群に属する設計データを減らすこができ
る。このため、部分露光領域を複数回繰り返して区画し
直す場合には、繰り返し処理の収束が早くなり、スルー
プットが向上する。
【0022】第2の描画パターンデータ生成方法におい
て、データ群抽出工程における第1の設計データ群を抽
出する工程が、複数の第1の部分露光領域のうちの2つ
以上の領域にまたがる設計データのうち、該設計データ
における第1の部分露光領域同士の境界との交差部分の
寸法が所定寸法よりも大きい設計データを第1の設計デ
ータ群に含める工程を含むことが好ましい。
【0023】本発明に係る第3の描画パターンデータ生
成方法は、設計パターンと対応する複数の設計データか
ら、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に設計
パターンと対応して描画される描画パターンデータを生
成する描画パターンデータ生成方法を対象とし、設計パ
ターンが形成される領域と対応し且つ複数の設計データ
が配置されている所定領域を、露光ビームの偏向幅と対
応する幅を持つストライプ状の複数の第1の部分露光領
域に区画する第1の領域区画工程と、複数の設計データ
から、複数の第1の部分露光領域のうちのいずれか1つ
の領域に収まる設計データを第1の設計データ群として
抽出すると共に、複数の第1の部分露光領域のうちの2
つ以上の領域にまたがる設計データを第2の設計データ
群として抽出する第1のデータ群抽出工程と、第1の設
計データ群に含まれる設計データを複数の第1の部分露
光領域ごとに第1の描画パターンデータとして生成する
第1の描画パターンデータ生成工程と、所定領域を、第
2の設計データ群のうちの少なくとも1つの設計データ
が収まり且つ第1の部分露光領域と異なる複数の第2の
部分露光領域に区画する第2の領域区画工程と、第2の
設計データ群から、複数の第2の部分露光領域のうちの
いずれか1つの領域に収まる設計データを第3の設計デ
ータ群として抽出すると共に、複数の第2の部分露光領
域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データを第4
の設計データ群として抽出する第2のデータ群抽出工程
と、第3の設計データ群に含まれる設計データを複数の
第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデータと
して生成する第2の描画パターンデータ生成工程と、所
定領域を、第4の設計データ群のうちの少なくとも1つ
の設計データが収まり且つ第2の部分露光領域と異なる
複数の第3の部分露光領域に区画する第3の領域区画工
程と、第4の設計データ群に含まれる設計データを複数
の第3の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデータ
として生成する第3の描画パターンデータ生成工程とを
備えている。
【0024】第3の描画パターンデータ生成方法による
と、本発明の第2の描画パターンデータ生成方法の構成
に加えて、第2の設計データ群から、複数の第2の部分
露光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計デー
タを第3の設計データ群として抽出すると共に、複数の
第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
設計データを第4の設計データ群として抽出するため、
すべての設計データのうち部分露光領域の境界にまたが
る設計データをさらに減らすことができるので、接続異
常がさらに減少する。
【0025】第3の描画パターンデータ生成方法におい
て、第2の領域区画工程が、第2の部分露光領域を第1
の部分露光領域の幅とは異なる幅で区画する工程を含
み、第3の領域区画工程が、第3の部分露光領域を第1
の部分露光領域の幅又は第2の部分露光領域の幅と異な
る幅で区画する工程を含むことが好ましい。
【0026】第3の描画パターンデータ生成方法が、第
3の描画パターン生成工程よりも後に、2つ以上の部分
領域にまたがる設計データがなくなるまで、所定領域を
複数の部分露光領域に区画する工程及び描画パターンデ
ータの生成工程を繰り返し行なう繰り返し工程をさらに
備えていることが好ましい。このようにすると、設計デ
ータのすべての描画パターンデータに接続異常が生じな
くなる。
【0027】第3の描画パターンデータ生成方法におい
て、第1のデータ群抽出工程における第1の設計データ
群を抽出する工程が、第1の部分露光領域の幅を所定量
だけ拡大し、拡大された第1の部分露光領域に基づいて
第1の設計データ群を抽出する工程を含み、第2のデー
タ群抽出工程における第3の設計データ群を抽出する工
程は、第2の部分露光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡
大された第2の部分露光領域に基づいて第3の設計デー
タ群を抽出する工程を含むことが好ましい。
【0028】第3の描画パターンデータ生成方法におい
て、第1のデータ群抽出工程における第1の設計データ
群を抽出する工程が、複数の第1の部分露光領域のうち
の2つ以上の領域にまたがる設計データのうち、該設計
データにおける第1の部分露光領域同士の境界との交差
部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計データを第1の
設計データ群に含める工程を含み、第2のデータ群抽出
工程における第3の設計データ群を抽出する工程は、複
数の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまた
がる設計データのうち、該設計データにおける第2の部
分露光領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よ
りも大きい設計データを第3の設計データ群に含める工
程を含むことが好ましい。このようにすると、部分露光
領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大
きい設計データは、接続異常が生じにくい設計データを
第1の設計データ群又は第3の設計データ群に取り込め
るため、第2の設計データ群及び第4の設計データ群に
含まれる設計データの数を減らすことができる。
【0029】第3の描画パターンデータ生成方法が、第
3の描画パターンデータ生成工程よりも後に、第4の設
計データ群に属する設計データのうち、第3の部分露光
領域の幅方向の大きさが第3の部分露光領域の幅よりも
大きい設計データであって第3の部分露光領域が延びる
露光方向と垂直な方向の長さが第3の部分露光領域の幅
よりも小さく且つ露光方向の幅が所定値よりも大きい張
り出し部を有する設計データを抽出する工程と、所定領
域を複数の第4の部分露光領域に、その境界が張り出し
部上に位置するように区画する工程とをさらに備えてい
ることが好ましい。このようにすると、第4の設計デー
タ群に含まれる設計データのうち、第3の部分露光領域
の幅方向の大きさが第3の部分露光領域の幅よりも大き
い設計データは、部分露光領域の区画位置を変更しても
1つの部分露光領域に収まらないため、繰り返し処理が
収束しないが、露光方向の幅が所定値よりも大きい張り
出し部を有する設計データを抽出し、抽出された設計デ
ータの張り出し部に部分露光領域同士の境界が位置する
ように区画するため、分割されたデータであっても描画
パターンの接続異常が生じにくくなる。
【0030】第3の描画パターンデータ生成方法におい
て、第3の描画パターンデータ生成工程が、第4の設計
データ群に属する設計データのうち、第3の部分露光領
域の幅方向の大きさが第3の部分露光領域の幅よりも大
きい設計データにおける第3の部分露光領域同士の境界
との交差部分に対して、基板上に描画された描画パター
ンの変形を防止する補助パターンデータを付加する工程
を含むことが好ましい。このようにすると、第3の部分
露光領域の幅方向の大きさが第3の部分露光領域の幅よ
りも大きい設計データは、区画位置を変更しても1つの
部分露光領域に収まらないため、繰り返し処理が収束し
ないが、設計データにおける第3の部分露光領域同士の
境界との交差部分に対して描画パターンの変形を防止す
る補助パターンデータを付加するため、分割されたデー
タであっても描画パターンの接続異常が生じにくくな
る。
【0031】本発明に係る第4の描画パターンデータ生
成方法は、設計パターンと対応する複数の設計データか
ら、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に設計
パターンと対応して描画される描画パターンデータを生
成する描画パターンデータ生成方法を対象とし、複数の
設計データから、パターン幅が所定値よりも大きい第1
の設計データ群及びパターン幅が所定値よりも小さい第
2の設計データ群を生成するデータ群生成工程と、設計
パターンが形成される領域と対応し且つ第1の設計デー
タ群及び第2の設計データ群が配置されている所定領域
を、露光ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ
状の複数の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区
画工程と、第1の設計データ群に含まれる設計データを
複数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデ
ータとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
と、第2の設計データ群から、複数の第1の部分露光領
域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを第
3の設計データ群として抽出すると共に、複数の第1の
部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計デ
ータを第4の設計データ群として抽出するデータ群抽出
工程と、第3の設計データ群に含まれる設計データを複
数の第1の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
と、所定領域を、第4の設計データ群のうちの少なくと
も1つの設計データが収まり且つ第1の部分露光領域と
異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第2の領域
区画工程と、第4の設計データ群に含まれる設計データ
を複数の第2の部分露光領域ごとに第3の描画パターン
データとして生成する第3の描画パターンデータ生成工
程とを備えている。
【0032】第4の描画パターンデータ生成方法による
と、所定領域を複数の第1の部分露光領域に区画する前
に、あらかじめパターン幅が所定値よりも大きい設計デ
ータからなる第1の設計データ群とパターン幅が所定値
よりも小さい設計データからなる第2の設計データ群と
を生成しているため、第2の描画パターンデータ生成方
法と同様の方法により、所定領域を複数の第2の部分露
光領域に区画したとしても、該第2の部分露光領域に区
画される第4の設計データ群のデータの数は第2の描画
パターンデータ生成方法の場合における第2の設計デー
タ群のデータ数よりも少なくなる。このため、所定領域
における部分露光領域の区画位置を変更しながら繰り返
し処理を行なったとしても、繰り返し回数を大幅に減ら
すことができる。
【0033】本発明に係る第1のパターン描画方法は、
設計パターンと対応する複数の設計データから、基板上
に設計パターンと対応して描画される描画パターンデー
タを生成し、生成された描画パターンデータを、荷電粒
子からなる露光ビームを用いて基板上に描画するパター
ン描画方法を対象とし、設計パターンが形成される領域
と対応し且つ複数の設計データが配置されている所定領
域を、露光ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライ
プ状の複数の第1の部分露光領域に区画する第1の領域
区画工程と、複数の設計データから、複数の第1の部分
露光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計デー
タを第1の設計データ群として抽出すると共に、複数の
第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
設計データを第2の設計データ群として抽出するデータ
群抽出工程と、第1の設計データ群に含まれる設計デー
タを複数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パター
ンデータとして生成する第1の描画パターンデータ生成
工程と、所定領域を、第2の設計データ群のうちの少な
くとも1つの設計データが収まり且つ第1の部分露光領
域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第2の
領域区画工程と、第2の設計データ群に含まれる設計デ
ータを複数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パタ
ーンデータとして生成する第2の描画パターンデータ生
成工程と、第1の描画パターンデータに基づいて露光ビ
ームを調節することにより、基板上に第1の描画パター
ンデータと対応する第1の描画パターンを描画する第1
のパターン描画工程と、第2の描画パターンデータに基
づいて露光ビームを調節することにより、基板上に第2
の描画パターンデータと対応する第2の描画パターンを
描画する第2のパターン描画工程とを備えている。
【0034】第1のパターン描画方法によると、設計デ
ータの配置領域である所定領域を、第2の設計データ群
のうちの少なくとも1つの設計データが収まり且つ第1
の部分露光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区
画するため、複数の設計データのうち2つ以上の部分露
光領域に分割される設計データの数を減らすことができ
る。このため、2つ以上の部分露光領域に分割される設
計データを含む第2の描画パターンデータに基づいて基
板上に第2の描画パターンを描画する際に、分割されて
いる設計データの数が減るので、接続異常の描画パター
ンを減らすことができる。
【0035】第1のパターン描画方法において、データ
群抽出工程における第1の設計データ群を抽出する工程
が、第1の部分露光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大
された第1の部分露光領域に基づいて第1の設計データ
群を抽出する工程を含むことが好ましい。
【0036】第1のパターン描画方法において、データ
群抽出工程における第1の設計データ群を抽出する工程
が、複数の第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域
にまたがる設計データのうち、該設計データにおける第
1の部分露光領域同士の境界との交差部分の寸法が所定
寸法よりも大きい設計データを第1の設計データ群に含
める工程を含むことが好ましい。
【0037】この場合に、第2のパターン描画工程が、
第2の設計データ群に属する設計データに対して多重露
光を行なう工程を含むことが好ましい。このようにする
と、部分露光領域の境界をまたぐ設計データ同士の接続
異常、特に部分露光領域同士が互いに離れるような場合
の接続異常を防止できる。その上、第2の部分露光領域
にまたがる設計データに対してのみ多重露光を行なうた
め、スループットが向上する。
【0038】本発明に係る第2のパターン描画方法は、
設計パターンと対応する複数の設計データから、基板上
に設計パターンと対応して描画される描画パターンデー
タを生成し、生成された描画パターンデータを、荷電粒
子からなる露光ビームを用いて基板上に描画するパター
ン描画方法を対象とし、設計パターンが形成される領域
と対応し且つ複数の設計データが配置されている所定領
域を、露光ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライ
プ状の複数の第1の部分露光領域に区画する第1の領域
区画工程と、複数の設計データから、複数の第1の部分
露光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計デー
タを第1の設計データ群として抽出すると共に、複数の
第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
設計データを第2の設計データ群として抽出する第1の
データ群抽出工程と、第1の設計データ群に含まれる設
計データを複数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画
パターンデータとして生成する第1の描画パターンデー
タ生成工程と、所定領域を、第2の設計データ群のうち
の少なくとも1つの設計データが収まり且つ第1の部分
露光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する
第2の領域区画工程と、第2の設計データ群から、複数
の第2の部分露光領域のうちのいずれか1つの領域に収
まる設計データを第3の設計データ群として抽出すると
共に、複数の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領
域にまたがる設計データを第4の設計データ群として抽
出する第2のデータ群抽出工程と、第3の設計データ群
に含まれる設計データを複数の第2の部分露光領域ごと
に第2の描画パターンデータとして生成する第2の描画
パターンデータ生成工程と、所定領域を、第4の設計デ
ータ群のうちの少なくとも1つの設計データが収まり且
つ第2の部分露光領域と異なる複数の第3の部分露光領
域に区画する第3の領域区画工程と、第4の設計データ
群に含まれる設計データを複数の第3の部分露光領域ご
とに第3の描画パターンデータとして生成する第3の描
画パターンデータ生成工程と、第1の描画パターンデー
タに基づいて、露光ビームの出力状態、偏向状態又は基
板上における露光ビームの照射位置とを調節することに
より、基板上に第1の描画パターンデータと対応する第
1の描画パターンを描画する第1のパターン描画工程
と、第2の描画パターンデータに基づいて、露光ビーム
の出力状態、偏向状態又は基板上における露光ビームの
照射位置とを調節することにより、基板上に第2の描画
パターンデータと対応する第2の描画パターンを描画す
る第2のパターン描画工程と、第3の描画パターンデー
タに基づいて、露光ビームの出力状態、偏向状態又は基
板上における露光ビームの照射位置とを調節することに
より、基板上に第3の描画パターンデータと対応する第
3の描画パターンを描画する第3のパターン描画工程と
を備えている。
【0039】第2のパターン描画方法によると、本発明
の第3の描画パターンデータ生成方法を用いて、設計パ
ターンと対応する複数の設計データから基板上に設計パ
ターンと対応して描画される描画パターンデータを生成
するため、すべての設計データのうち2つ以上の部分露
光領域にまたがる設計データをさらに減らすことができ
る。その結果、2つ以上の部分露光領域に分割される設
計データを含む第3の描画パターンデータに基づいて基
板上に第3の描画パターンを描画する際に、分割されて
いる設計データ同士の接続部の数が減るため、接続異常
もさらに低減するので、さらに高精度な描画パターンを
得ることができる。
【0040】第2のパターン描画方法において、第1の
データ群抽出工程における第1の設計データ群を抽出す
る工程が、第1の部分露光領域の幅を所定量だけ拡大
し、拡大された第1の部分露光領域に基づいて第1の設
計データ群を抽出する工程を含み、第2のデータ群抽出
工程における第3の設計データ群を抽出する工程が、第
2の部分露光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大された
第2の部分露光領域に基づいて第3の設計データ群を抽
出する工程を含むことが好ましい。
【0041】第2のパターン描画方法において、第1の
データ群抽出工程における第1の設計データ群を抽出す
る工程が、複数の第1の部分露光領域のうちの2つ以上
の領域にまたがる設計データのうち、該設計データにお
ける第1の部分露光領域同士の境界との交差部分の寸法
が所定寸法よりも大きい設計データを第1の設計データ
群に含める工程を含み、第2のデータ群抽出工程におけ
る第3の設計データ群を抽出する工程が、複数の第2の
部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計デ
ータのうち、該設計データにおける第2の部分露光領域
同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい
設計データを第3の設計データ群に含める工程を含むこ
とが好ましい。
【0042】この場合に、第3のパターン描画工程が、
第4の設計データ群に属する設計データに対して多重露
光を行なう工程を含むことが好ましい。
【0043】本発明に係る第3のパターン描画方法は、
設計パターンと対応する複数の設計データから、基板上
に設計パターンと対応して描画される描画パターンデー
タを生成し、生成された描画パターンデータを、荷電粒
子からなる露光ビームを用いて基板上に描画するパター
ン描画方法を対象とし、設計パターンが形成される領域
と対応し且つ複数の設計データが配置されている所定領
域を、露光ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライ
プ状の複数の部分露光領域に区画する領域区画工程と、
複数の設計データから、複数の部分露光領域のうちのい
ずれか1つの領域に収まる設計データを第1の設計デー
タ群として抽出すると共に、複数の部分露光領域のうち
の2つ以上の領域にまたがる設計データを第2の設計デ
ータ群として抽出するデータ群抽出工程と、第1の設計
データ群に含まれる設計データを複数の部分露光領域ご
とに第1の描画パターンデータとして生成する第1の描
画パターンデータ生成工程と、第2の設計データ群に含
まれる設計データを複数の部分露光領域ごとに第2の描
画パターンデータとして生成する第2の描画パターンデ
ータ生成工程と、第1の描画パターンデータに基づいて
露光ビームを調節することにより、基板上に第1の描画
パターンデータと対応する第1の描画パターンを描画す
る第1のパターン描画工程と、第2の描画パターンデー
タに基づいて露光ビームを調節し且つ多重露光を行なう
ことにより、基板上に第2の描画パターンデータと対応
する第2の描画パターンを描画する第2のパターン描画
工程とを備えている。
【0044】第3のパターン描画方法によると、設計デ
ータから、複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域
にまたがる設計データを第2の設計データ群として抽出
し、抽出された第2の設計データ群に属する設計データ
からなる第2の描画パターンデータに対して多重露光を
行なうため、隣接する部分露光領域に分割される第2の
描画パターンデータであっても、分割された描画パター
ンデータに基づいて基板上に描画された描画パターンに
接続異常が生じにくくなる。
【0045】第3のパターン描画方法において、データ
群抽出工程における第1の設計データ群を抽出する工程
が、複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまた
がる設計データのうち、該設計データにおける部分露光
領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大
きい設計データを第1の設計データ群に含める工程を含
むことが好ましい。
【0046】本発明に係る荷電粒子描画装置は、設計パ
ターンと対応する複数の設計データから、基板上に設計
パターンと対応して描画される描画パターンデータを生
成し、生成された描画パターンデータを、荷電粒子から
なる露光ビームを用いて基板上に描画する荷電粒子描画
装置を対象とし、露光ビームを基板に向かって出射する
荷電粒子発生手段と、基板を保持する基板保持手段と、
荷電粒子発生手段と基板保持手段との間に設けられ、露
光ビームを所定の形状に成形するビーム成形手段と、荷
電粒子発生手段の出力状態を調節する荷電粒子制御手段
と、基板保持手段に対して、該基板保持手段と荷電粒子
発生手段との相対位置を決定する基板位置制御手段と、
ビーム成形手段に対して露光ビームの成形形状を規制す
るビーム形状制御手段と、複数の設計データから描画パ
ターンデータを生成する描画パターンデータ生成手段と
を備え、描画パターンデータ生成手段は、設計パターン
が形成される領域と対応し、複数の設計データが配置さ
れている所定領域を、露光ビームの偏向幅と対応し且つ
変更可能な幅を持つストライプ状の複数の部分露光領域
に区画する領域区画部と、複数の設計データから、複数
の部分露光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設
計データを第1の設計データ群として抽出すると共に、
複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
設計データを第2の設計データ群として抽出するデータ
群抽出部と、第1の設計データ群に含まれる設計データ
を複数の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデータ
として生成すると共に、第2の設計データ群に含まれる
設計データを複数の部分露光領域ごとに第2の描画パタ
ーンデータとして生成するデータ生成部とを有し、荷電
粒子制御手段は、生成された描画パターンデータに基づ
いて、荷電粒子発生手段の出力状態を調節し、基板位置
制御手段は、生成された描画パターンデータに基づい
て、基板保持手段に保持されている基板と荷電粒子発生
手段が出射する露光ビームとの相対位置を変動させ、ビ
ーム形状制御手段は、生成された描画パターンデータに
基づいて、露光ビームを部分露光領域と対応するストラ
イプ形状に成形する。
【0047】本発明の荷電粒子描画装置によると、設計
パターンと対応する複数の設計データから基板上に設計
パターンと対応して描画される描画パターンデータを生
成する描画パターンデータ生成手段が、設計パターン形
成領域と対応し且つ複数の設計データが配置されている
所定領域を露光ビームの偏向幅と対応し且つ変更可能な
幅を持つストライプ状の複数の部分露光領域に区画する
領域区画部と、複数の設計データから複数のストライプ
領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
第1の設計データ群として抽出すると共に複数の部分露
光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データを
第2の設計データ群として抽出するデータ群抽出部とを
有している。このため、領域区画部に対して、第2の設
計データ群に含まれる設計データが配置されている所定
領域を第2の設計データ群のうちの少なくとも1つの設
計データが部分露光領域の境界をまたがないように他の
複数の部分露光領域に区画させるようにすると、本発明
の第1のパターン描画方法又は第2のパターン描画方法
を確実に実現できる。
【0048】本発明の荷電粒子描画装置において、描画
パターンデータ生成手段が、第2の描画パターンデータ
に対して多重露光を行なわせることが好ましい。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0050】図1は本発明の第1の実施形態に係る描画
パターンデータ生成方法の処理フローを示し、図2
(a)〜図2(c)は本実施形態に係る描画パターンデ
ータ生成方法における設計データの工程順のレイアウト
構成を示している。まず、図1に示す設計データ準備工
ST01程において、図2(a)に示すように、基板上
に形成される設計パターンと対応する複数の設計データ
11〜16を準備する。これらの設計データ11〜16
は設計パターン形成領域と対応するようにデータ配置領
域10に配置される。
【0051】次に、図1に示す第1の領域区画工程ST
02において、データ配置領域10を3本のストライプ
領域61a〜61cからなる第1のストライプ領域群6
1に区画する。各ストライプ領域61a〜61cの幅
は、例えば、電子線描画装置における露光ビームの部分
露光領域と対応しており、従って、電子線描画装置の主
偏向器の最大偏向幅により規制される。ここでは、第1
のストライプ領域群61のストライプ幅を5mmとして
いる。
【0052】次に、図1に示す第1のデータ群抽出工程
ST03において、複数の設計データ11〜16から、
各ストライプ領域61a〜61cのうちのいずれか1つ
の領域に収まる、すなわち、複数のストライプ領域61
a〜61cのいずれの境界をもまたがない設計データを
第1の設計データ群として抽出する。従って、図2
(b)においては、設計データ11〜15が各ストライ
プ領域61a〜61cのうちのいずれか1つの領域に収
まるため、設計データ11〜15は第1の設計データ群
を形成する。続いて、第1の設計データ群に含まれる設
計データ11〜15を第1のストライプ群61のストラ
イプ領域ごとに第1の描画パターンデータ1として生成
する。
【0053】次に、図1に示す第2のデータ群抽出工程
ST04において、第1のストライプ領域群61の複数
の領域にまたがる設計データを第2の設計データ群とし
て抽出する。図2(b)においては、設計データ16が
隣接するストライプ領域61a、61bにまたがるた
め、該設計データ16が第2の設計データ群を形成す
る。
【0054】ここでは、設計データ11〜16に対し
て、説明の都合上、第1の設計データ群抽出工程ST0
3及び第2の設計データ群抽出工程ST04の2度の抽
出工程を行なっているが、第1の設計データ11〜16
から第1の設計データ群及び第2の設計データ群のうち
の一方のデータ群を抽出すれば、他方のデータ群が決定
されることはいうまでもない。
【0055】次に、図1に示す第2の領域区画工程ST
05において、図2(c)に示すように、データ配置領
域10を、設計データ16が収まり且つ第1のストライ
プ領域群61の区画位置と異なる第2のストライプ領域
62に区画する。この第2のストライプ領域62に収ま
る設計データ16を第2の描画パターンデータ2として
生成する。ここで、第2のストライプ領域62のストラ
イプ幅は、第1のストライプ領域群61のストライプ幅
と同一でもよく、また異なっていてもよい。
【0056】このように、本実施形態によると、設計デ
ータ11〜16のうち、第1のストライプ領域群61に
おける領域の境界をまたぐ設計データ16が、第1のス
トライプ領域群61と異なる第2のストライプ領域62
に完全に収まるため、設計データ16から生成される第
2の描画パターンデータ2には接続異常が決して生じな
くなるので、第2の描画パターンデータ2に基づいて描
画される描画パターンの精度が向上する。
【0057】また、本実施形態においては、荷電粒子か
らなる露光ビームを電子線としているが、描画パターン
データの生成には荷電粒子の種類は問われない。
【0058】すなわち、本発明は、描画(露光)領域が
設計パターンの形成領域よりも小さく、従って、設計パ
ターンと対応する描画パターンデータを複数の描画領域
に分割する必要がある描画パターンデータを生成する際
に有効となる。
【0059】また、描画対象として半導体集積回路装置
の半導体基板上の設計パターンを想定しているが、これ
に限らず、半導体集積回路装置の製造に用いる露光用マ
スクのマスクパターン、液晶ディスプレイ装置の表示基
板の設計パターン又は薄膜磁気ヘッド装置の磁気ヘッド
の設計パターン等の描画にも有効である。
【0060】(第1の実施形態の第1変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第1変形例について図面を参照
しながら説明する。
【0061】図3(a)〜図3(c)は本変形例に係る
描画パターンデータ生成方法における設計データの工程
順のレイアウト構成を示している。ここで、図3(a)
〜図3(c)において、図2(a)〜図2(c)に示す
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことに
より説明を省略する。図3(a)に示すように、その大
部分が第1のストライプ領域群61のストライプ領域6
1cに含まれる設計データ17は、ストライプ領域61
b側の先端部が該ストライプ領域61bとストライプ領
域61cとにまたがって配置されている。
【0062】本変形例は、図1に示す第1の設計データ
群抽出工程ST03において、抽出時にのみ第1のスト
ライプ領域群61の各ストライプ幅を所定幅だけ拡大
し、拡大されたストライプ領域61a〜61cを用いて
第1の設計データ群を抽出することを特徴とする。
【0063】図3(a)において、拡大された所定幅を
取り込み幅61dとして表わしており、該取り込み幅6
1dを、例えば0.5μm程度に設定している。このよ
うにすると、図3(b)に示すように、設計データ17
は、第1の設計データ群抽出工程ST03において、デ
ータ抽出時にストライプ領域61cに含まれていると判
定されるため、第1の設計データ群として取り込まれ
る。なお、主偏向器の最大偏向領域を5mmとしている
が、通常の電子線描画装置の主偏向器の偏向幅は、数μ
mのマージンを持っているため、図3(b)に示す設計
データ17に示すように、ストライプ領域61bに描画
パターンが突き出していても描画は可能である。
【0064】このように、本変形例によると、第1の実
施形態の特徴に加えて、第1の設計データ群に属する設
計データの数が増え、逆に第2の設計データ群に属する
設計データの数が減るため、ストライプ分割の繰り返し
処理を行なうような場合には繰り返し処理が収束し易く
なる。
【0065】なお、取り込み幅61dの値を0.5μm
としたが、電子線描画装置によって適当な値を選択すれ
ばよい。
【0066】(第1の実施形態の第2変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第2変形例について図面を参照
しながら説明する。
【0067】図4(a)〜図4(c)は本変形例に係る
描画パターンデータ生成方法における設計データの工程
順のレイアウト構成を示している。ここで、図4(a)
〜図4(c)において、図2(a)〜図2(c)に示す
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
【0068】図4(a)に示すように、データ配置領域
10上に配置された複数の設計データのうち、設計デー
タ16及び18は隣接するストライプ領域間にまたがっ
ている。また、設計データ16におけるストライプ領域
同士の境界との交差部分の寸法が0.4μmであり、一
方、設計データ18における境界との交差部分の寸法が
1.2μmであるとする。
【0069】本変形例は、図1に示す第1の設計データ
群抽出工程ST03において、隣接するストライプ領域
同士にまたがる設計データのうち、設計データにおける
ストライプ領域同士の境界との交差部分の寸法が1.0
μm以上の設計データを第1の設計データ群として取り
込み、該交差部分の寸法が1.0μm未満の設計データ
を第2の設計データ群に含めることを特徴とする。
【0070】分割されたデータ同士が隣接して接続され
る際の接続誤差は50nm程度であるが、設計データ1
8は交差部分の寸法が1μm以上であるため、接続誤差
の影響はほとんど問題にならず、接続される描画パター
ンに対して十分な精度を維持できるので、第1の設計デ
ータ群に含めることができる。
【0071】従って、第1の実施形態の特徴に加えて、
第2の設計データ群に属する設計データのデータ数を減
らせるため、ストライプ分割の繰り返し処理を行なうよ
うな場合には繰り返し処理が収束し易くなる。
【0072】なお、本変形例においては、設計データに
おけるストライプ領域との交差部分の幅寸法が1μm未
満の設計データのみを第2の設計データ群として抽出す
るようにしているが、描画装置の精度又はプロセス条件
等により最適化すれば良い。
【0073】また、本変形例においては、領域の境界に
おける交差部分の寸法が所定寸法値、例えば、1μmと
一致する場合には、第1の設計データ群に含めている
が、第2の設計データ群に含めてもよい。
【0074】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】図5は本発明の第2の実施形態に係る描画
パターンデータ生成方法の処理フローを示し、図6
(a)〜図6(e)は第2の実施形態に係る描画パター
ンデータ生成方法における設計データの工程順のレイア
ウト構成を示している。まず、図5に示す設計データ準
備工程ST11において、図6(a)に示すように、基
板上に形成される設計パターンと対応する複数の設計デ
ータ21〜26をデータ配置領域10上に用意する。
【0076】次に、図5に示す第1の領域区画工程ST
12において、データ配置領域10を幅が5mm程度の
ストライプ領域61a〜61cからなる第1のストライ
プ領域群61に区画する。
【0077】次に、図5に示す第1のデータ群抽出工程
ST13において、複数の設計データから、各ストライ
プ領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
を第1の設計データ群として抽出する。従って、図6
(b)においては、設計データ21〜23がストライプ
領域61a、61cのいずれかに収まるため、設計デー
タ21〜23は第1の設計データ群を形成する。続い
て、該第1の設計データ群に含まれる設計データ21〜
23を第1のストライプ群61のストライプ領域ごとに
第1の描画パターンデータ1として生成する。
【0078】次に、図5に示す第2のデータ群抽出工程
ST14において、第1のストライプ領域群61の複数
の領域にまたがる設計データを第2の設計データ群とし
て抽出する。図6(a)に示すように、設計データ24
が互いに隣接するストライプ領域61a、61bにまた
がり、設計データ25、26が互いに隣接するストライ
プ領域61b、61cにまたがるため、該設計データ2
4〜26が第2の設計データ群を形成する。
【0079】次に、図5に示す第2の領域区画工程ST
15において、図6(c)に示すように、データ配置領
域10を、設計データ24、25が収まり且つ第1のス
トライプ領域群61と異なる第2のストライプ領域62
に区画する。
【0080】次に、図5に示す第3のデータ群抽出工程
ST16において、第2の設計データ群から、各ストラ
イプ領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計デー
タを第3の設計データ群として抽出する。従って、図6
(d)においては、設計データ24、25がストライプ
領域62a、62bにそれぞれ収まるため、設計データ
24、25は第3の設計データ群を形成する。従って、
該第3の設計データ群に含まれる設計データ24、25
を第2のストライプ群62のストライプ領域ごとに第2
の描画パターンデータ2として生成する。
【0081】次に、図5に示す第4のデータ群抽出工程
ST17において、第2のストライプ領域群62の隣接
する領域にまたがる設計データを第4の設計データ群と
して抽出する。図6(c)に示すように、設計データ2
6が互いに隣接するストライプ領域62a、62bにま
たがるため、該設計データ26が第4の設計データ群を
なす。
【0082】次に、図5に示す第3の領域区画工程ST
18において、図6(e)に示すように、データ配置領
域10を、第4の設計データ群に属する設計データ26
が収まり且つ第2のストライプ領域群62の区画位置と
異なる第3のストライプ領域63に区画する。
【0083】次に、図5に示す第5のデータ群抽出工程
ST19において、第4の設計データ群から、各ストラ
イプ領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計デー
タを第5の設計データ群として抽出する。従って、図6
(e)においては、設計データ26が第3のストライプ
領域63に収まるため、設計データ26は第5の設計デ
ータ群を形成する。従って、第5の設計データ群に含ま
れる設計データ26を第3のストライプ領域63上の第
3の描画パターンデータ3として生成する。
【0084】次に、図5に示す第6のデータ群抽出工程
ST20において、第3のストライプ領域63の境界に
またがる設計データを第6の設計データ群として抽出
し、抽出された第6の設計データ群に含まれる設計デー
タを第3のストライプ領域63ごとに第4の描画パター
ンデータとして生成する。
【0085】但し、図6(e)に示す例では、第3のス
トライプ領域63の境界にまたがる設計データは存在せ
ず、従って、この例では、第6の設計データ群は生成さ
れない。
【0086】また、本変形例においては、発明の基本概
念を説明したに過ぎず、第4及び第5の設計データ群の
要素を設計データ26のみとしている。実際の半導体装
置の設計データ数は膨大であり、第3のストライプ領域
(群)63までの3度の区画処理だけでは、隣接するス
トライプ領域の境界にまたがる設計データは多数残ると
考えられる。従って、実際に描画パターンデータを生成
する際には、コンピュータ装置を用いたデータ処理であ
って、ストライプ領域群の区画位置を順次変更しなが
ら、隣接するストライプ領域にまたがる設計データの数
が減少するように、望ましくは隣接するストライプ領域
にまたがる設計データがなくなるまで繰り返し処理を行
なうようにする。但し、設計データの規模によっては、
繰り返し処理の回数が多いとスループットタイムが著し
く増加するため、繰り返し回数の調整は当然に必要とな
る。
【0087】なお、本実施形態においても、第1の実施
形態の第1変形例と同様に、第1のデータ群抽出工程S
T13、第3のデータ群抽出工程ST16又は第5のデ
ータ群抽出工程ST19において、各ストライプ領域に
対して幅が0.5μmの取り込み幅を設けてもよい。ま
た、第1の実施形態の第2変形例と同様に、第1のデー
タ群抽出工程ST13、第3のデータ群抽出工程ST1
6又は第5のデータ群抽出工程ST19において、各ス
トライプ領域の境界にまたがる設計データのうち、設計
データにおけるストライプ領域同士の境界との交差部分
の寸法が所定値以上の設計データを第1の設計データ
群、第3の設計データ群又は第5の設計データ群として
それぞれ取り込んでもよい。
【0088】このように、本実施形態によると、データ
配置領域10に対して、露光ビームの偏向可能幅により
規制される部分露光領域と対応する一のストライプ領域
群を用いて区画する。次に、隣接するストライプ領域間
にまたがる設計データのみを抽出し、領域間にまたがる
設計データのうちの少なくとも1つが境界をまたがらな
いように他のストライプ領域群を用いてデータ配置領域
10を区画し直す。従って、用意された複数の設計デー
タのいずれもがストライプ領域に分割されなくなるまで
区画処理を繰り返すことにより、生成される描画パター
ンデータには接続異常が決して生じなくなるため、これ
ら描画パターンデータに基づいて描画される描画パター
ンの精度が飛躍的に向上する。
【0089】(第2の実施形態の第1変形例)以下、本
発明の第2の実施形態の第1変形例について図面を参照
しながら説明する。
【0090】図7(a)〜図7(d)及び図8(a)〜
図8(c)は本変形例に係る描画パターンデータ生成方
法における設計データの工程順のレイアウト構成を示し
ている。ここで、図7(a)〜図7(d)及び図8
(a)〜図8(c)において、図6(a)〜図6(e)
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。図7(a)に示すように、
本変形例においては、ストライプ領域の幅方向の大きさ
(=長さ)がストライプ領域の幅よりも大きく且つ張り
出し部27aを有する設計データ27が配置されている
場合のデータの生成方法を説明する。
【0091】まず、図7(b)に示すように、設計デー
タ21〜23が第1の設計データ群を形成し、設計デー
タ24〜28が第2の設計データ群を形成する。
【0092】次に、図7(c)に示すように、データ配
置領域10が、第2の設計データ群のうち設計データ2
4、25が1つのストライプ領域に収まるように第2の
ストライプ領域群62に区画されているため、図7
(d)に示すように、設計データ27、28は第4の設
計データ群を形成する。
【0093】次に、図8(a)及び図8(b)に示すよ
うに、データ配置領域10を第4の設計データ群のうち
設計データ28が第3のストライプ領域63に収まるよ
うに区画すると、設計データ27は領域の境界をまたぐ
ため第6の設計データ群に属する。
【0094】次に、図8(c)に示すように、第6の設
計データ群に属する設計データのうち、ストライプ領域
の幅方向の大きさがストライプ領域の幅よりも大きい設
計データを抽出する。ストライプ領域の幅方向の大きさ
がストライプ領域の幅よりも大きい設計データは1つの
ストライプ領域には決して収まらないため、データ配置
領域10に対する区画処理を繰り返し行なっても収束し
ない。
【0095】従って、本変形例においては、ストライプ
領域が延びる露光方向と垂直な方向の長さがストライプ
領域の幅よりも小さく、且つ、幅が接続異常が生じにく
い、例えば1μm以上の張り出し部27aを有する設計
データ27を抽出する。続いて、データ配置領域10を
ストライプ領域64a、64bからなる第4のストライ
プ領域群64に、その境界が設計データ27の張り出し
部27a上に位置するように区画する。
【0096】このように、幅が所定値を超える張り出し
部27aを有する設計データ27における張り出し部2
7a上に第4のストライプ領域群64の領域の境界が位
置するようにデータ配置領域10を区画することによ
り、ストライプ領域間に分割される設計データであって
も、描画パターンの接続異常が生じにくくなる。
【0097】(第2の実施形態の第2変形例)以下、本
発明の第2の実施形態の第2変形例について図面を参照
しながら説明する。
【0098】図9(a)〜図9(d)及び図10(a)
〜図10(c)は本変形例に係る描画パターンデータ生
成方法における設計データの工程順のレイアウト構成を
示している。ここで、図9(a)〜図9(d)及び図1
0(a)〜図10(c)において、図7(a)〜図7
(d)及び図8(a)〜図8(c)に示す構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
【0099】第1変形例においては、図8(b)及び図
8(c)に示すように、第6の設計データ群に属する設
計データのうち、ストライプ領域の幅方向の大きさがス
トライプ領域の幅よりも大きい設計データ27を抽出し
た後、抽出された設計データ27に幅が所定値を超える
張り出し部27aを有しているため、該張り出し部27
aが境界となるように、データ配置領域10を第4のス
トライプ領域群64に区画している。
【0100】本変形例は、図10(c)に示すように、
ストライプ領域の幅方向の大きさがストライプ領域の幅
よりも大きい設計データ29は、第1変形例の設計デー
タ27のような張り出し部を持たないため、第4のスト
ライプ領域群64の領域の境界と交差する交差部分に描
画パターンの変形を防止する補助パターンデータ30を
積極的に付加する。
【0101】このようにすると、第1変形例のように張
り出し部を持たない設計データ29であっても、描画パ
ターンの接続異常が生じにくくなる。
【0102】さらには、第3変形例として、複数のスト
ライプ領域に分割される設計データ27に対して、フォ
トマスクを描画する際に用いられる多重描画処理を行な
ってもよい。領域の境界をまたぐ設計データ29に対し
て多重描画を行なうことにより、接続異常を防止するこ
とができる。
【0103】このように、領域の境界をまたぐ設計デー
タ29に対して補助パターンデータ30を付加したり、
多重描画処理を施したりすることにより、高精度な描画
パターンを得ることができる。その上、補助パターンデ
ータの付加処理又は多重描画処理は特定の設計データに
のみ施されるため、スループットの低下を防止できる。
【0104】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0105】図11(a)〜図11(e)は本発明の第
3の実施形態に係る描画パターンデータ生成方法におけ
る設計データの工程順のレイアウト構成を示している。
【0106】本実施形態は、用意した設計データをあら
かじめパターン幅に応じて選別することを特徴とする。
【0107】まず、11(a)に示すように、設計デー
タ配置領域10上に複数の設計データ31〜36を配置
する。このうち設計データ32、35はパターン幅が相
対的に大きい図形と相対的に小さい図形とが接続されて
なる複合図形である。
【0108】次に、図11(b)に示すように、例え
ば、パターン幅が1μmを超える第1の設計データ群と
パターン幅が1μm以下の第2の設計データ群とを選別
する。さらに、ここでは、設計データ32、35に対し
ては図形単位で分割する。従って、第1の設計データ群
には設計データ31、32A、34、35A、36が含
まれ、第2の設計データ群には設計データ32B、3
3、35Bが含まれる。
【0109】次に、図11(c)に示すように、第1の
設計データ群が配置されているデータ配置領域10を、
幅が5mm程度のストライプ領域61a〜61cからな
る第1のストライプ群61に区画し、第1の設計データ
群に含まれる設計データ31、32A、34、35A、
36を第1のストライプ領域群61のストライプ領域ご
とに第1の描画パターンデータとして生成する。ここ
で、設計データ36はストライプ領域61b、61cの
境界により分割されるが、そのパターン幅が1μmより
も大きいため、接続異常は生じにくい。同様に、第2の
設計データ群が配置されているデータ配置領域10をス
トライプ領域61a、61bからなる第1のストライプ
群61に区画する。
【0110】次に、図11(d)に示すように、第1の
ストライプ群61のうちのいずれか1つのストライプ領
域に収まる設計データ32B、33を第3の設計データ
群として抽出すると共に、領域の境界にまたがる設計デ
ータ35Bを第4の設計データ群として抽出する。続い
て、第3の設計データ群に含まれる設計データ32B、
33を第1のストライプ群61のストライプ領域ごとに
第2の描画パターンデータとして生成する。
【0111】次に、図11(e)に示すように、データ
配置領域10を、設計データ35Bが収まり且つ第1の
ストライプ領域群61の区画位置と異なる第2のストラ
イプ領域62に区画する。続いて、第4の設計データ群
に含まれる設計データ35Bを第2のストライプ領域6
2における第3の描画パターンデータとして生成する。
ここで、第2のストライプ領域62のストライプ幅は、
第1のストライプ領域群61のストライプ幅と同一でも
よく、また異なっていてもよい。
【0112】このように、本実施形態によると、第1の
ストライプ領域群61によりデータ配置領域10を区画
する以前に、設計データ群31〜36に対してパターン
幅に基づいた選別を行なうため、パターン幅が所定値以
下で且つストライプ領域の境界により分割される設計デ
ータのデータ数を大幅に減らすことができる。その結
果、描画パターンの接続異常がより一層生じにくくなる
と共に、ストライプ領域による分割処理を繰り返して行
なう場合には繰り返し処理の収束が早くなり、スループ
ットが向上する。
【0113】なお、本実施形態においては、設計データ
32、35に対して図形単位の分割を行なったが、1つ
の図形を分割する処理は必ずしも必要ではない。
【0114】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0115】図12は本発明の第4の実施形態に係る電
子線描画装置の機能構成を示している。図12に示すよ
うに、本実施形態に係る電子線描画装置90は、各部の
動作が制御CPU91により制御されて動作する。描画
パターンデータ生成部92は、本発明の描画パターンデ
ータ生成方法、すなわち、第1〜第3の実施形態に示し
た描画パターンデータ生成方法を実現するソフトウェア
プログラムにより機能する。
【0116】描画パターンデータ生成部92は、基板上
のパターン形成領域と対応するデータ配置領域を、露光
ビームの偏向幅と対応するストライプ状の複数の部分露
光領域に区画する領域区画部と、データ記憶部93に格
納されている設計データから、複数の部分露光領域のう
ちのいずれか1つの領域に収まる設計データを第1の設
計データ群として抽出すると共に、2つ以上の部分露光
領域にまたがる設計データを第2の設計データ群として
抽出するデータ群抽出部と、部分露光領域ごとに第1の
設計データ群及び第2の設計データ群から描画パターン
データをそれぞれ生成するデータ生成部とを有してい
る。
【0117】符号100は電子光学鏡筒部を表わしてお
り、上部に電子銃104が設けられ、電子ビームを受け
る位置に被描画基板を保持する移動ステージが配設され
ている。なお、電子光学鏡筒部100の構成は後述す
る。
【0118】荷電粒子制御手段、基板位置制御手段及び
ビーム形状制御手段としての描画制御部94は、描画パ
ターンデータ生成部92により生成された描画パターン
データに基づいて、電子銃104の出力状態を調節して
ブランキングの制御を行なうと共に、ステージ位置制御
部95に指示して被描画基板を保持する移動ステージと
電子銃104との相対位置を調整させ、また、偏向制御
部96に指示して電子ビームの偏向状態を調整させるこ
とにより電子ビームの成形形状を規制する。
【0119】機構制御部97は、電子光学鏡筒部100
の圧力調整等の描画環境の調整を行なう。
【0120】図13は本実施形態に係る電子光学鏡筒部
100の構成を模式的に表わしている。図13に示すよ
うに、基板保持手段としての移動ステージ101に保持
された基板102の上方には、電子ビーム103を基板
102に向けて出射する荷電粒子発生手段としての電子
銃104が設けられている。移動ステージ101と電子
銃104との間には、該電子銃104に近い側から順
に、方形状の第1の開口部105aを有するビーム成形
手段としての第1のアパーチャ105、該第1のアパー
チャ105aを通過した電子ビーム103を適当に偏向
させるビーム成形手段としての選択偏向器106、方形
状の第2の開口部107aを有するビーム成形手段とし
ての第2のアパーチャ107、及び第2の開口部107
aを透過してなる断面方形状の露光ビームを絞る縮小レ
ンズ108が設けられている。
【0121】縮小レンズ108の内側には、露光ビーム
を偏向させる主偏向器109Aが設けられ、主偏向器1
09Aの内側の上部には副偏向器109B、下部には副
副偏向器109Cが設けられている。
【0122】このように構成された電子線描画装置の動
作を簡単に説明すると、まず、図13に示すように、移
動ステージ101上に、電子ビームに感光する感光性材
料が塗布された基板102を保持する。
【0123】次に、加速電圧が50kV程度に印加され
た電子銃104から電子ビーム(露光ビーム)を出射す
る。出射された電子ビーム103は、第1のアパーチャ
105の第1の開口部105aにより断面方形状に成形
される。断面方形状に形成された電子ビーム103は、
第2の開口部107aに到達するまでの間に選択偏向器
106により偏向されることにより、第2の開口部10
7aを通過する電子ビーム103の形状が長方形状に成
形される。成形された電子線ビーム103は各偏向器1
09A、109B、109Cにより、基板102上の所
定領域に照射され、設計データに従って描画パターンが
順次描画される。このように偏向器を多段に設けること
により、偏向精度を向上させている。
【0124】以下、前記のように構成された電子線描画
装置を用いたパターン描画方法について図面を参照しな
がら説明する。
【0125】図14(a)〜図14(d)は本実施形態
に係るパターン描画方法における描画パターンの工程順
のレイアウト構成を示している。
【0126】図12に示すデータ記憶部93のメモリ空
間に、図14(a)に示すような、基板上の露光領域と
対応するデータ配置領域10を形成しておき、該データ
配置領域10上には、基板上に形成される設計パターン
と対応する複数の設計データ41A〜46Aを準備す
る。設計データ41A〜46Aは第2の実施形態で説明
した設計データと同一の配置及び形状としている。
【0127】まず、設計データ41A〜46Aから描画
パターンデータを生成する。ここで、本実施形態におい
ては、第2の実施形態に係る生成方法を用いて描画パタ
ーンデータが生成されているとする。従って、第1の設
計データ群は設計データ41A、42A、43Aからな
り、この第1の設計データ群から第1の描画パターンデ
ータが生成されている。第3の設計データ群は設計デー
タ44A、45Aからなり、第3の設計データ群から第
2の描画パターンデータが生成されている。第4の設計
データ群は設計データ46Aからなり、第4の設計デー
タ群から第3の描画パターンデータが生成されている。
生成された第1の〜第3の描画パターンデータは、デー
タ記憶部93に格納されている。
【0128】次に、図14(b)に示すように、データ
記憶部93に格納されている第1の描画パターンデータ
を描画する。具体的には、基板上のパターン形成領域7
0上に、幅がそれぞれ5mm程度のストライプ状であっ
て、第1のストライプ領域群61の各ストライプ領域6
1a〜61cのいずれかに含まれる設計データ41A〜
43Aと対応する描画パターンデータ41B〜41Cを
第1の部分露光領域群71の各領域71a、71b、7
1cごとに順次描画していく。
【0129】次に、図14(c)に示すように、データ
記憶部93に格納されている第2の描画パターンデータ
を描画する。すなわち、基板上のパターン形成領域70
上に、第2のストライプ領域群62の各ストライプ領域
62a、62bに含まれる設計データ44A、45Aと
対応する描画パターンデータ44B、45Bを第2の部
分露光領域群72の領域72a及び72bごとに順次描
画していく。
【0130】次に、図14(d)に示すように、データ
記憶部93に格納されている第3の描画パターンデータ
を描画する。すなわち、基板上のパターン形成領域70
上に、第3のストライプ領域63に含まれる設計データ
46Aと対応する描画パターンデータ46Bを第3の部
分露光領域73に描画する。
【0131】ここでは、説明を簡単にするために、デー
タ配置領域10の大きさとパターン形成領域70の大き
さとを同一としており、従って、データ配置領域10を
区画するストライプ領域の幅とパターン形成領域70を
区画する部分露光領域の幅とを同一としているが、描画
パターンは、縮小又は拡大できることがごく一般的であ
り、設計データと描画パターンとの相対的な位置と大き
さとの関係が保たれていればよい。
【0132】また、第1の描画パターンデータ、第2の
描画パターンデータ及び第3の描画パターンの順に描画
を行なったが、すべての描画パターンデータが基板上に
描画されればよく、描画の順番は規定されない。同様
に、部分露光領域群71、72に対しても、図面の左端
部の領域から順次右端側へ描画したが、この順序も規定
されない。但し、一のストライプ領域から他のストライ
プ領域へ描画処理を移行するには、図13に示す移動ス
テージ101を移動させる必要があるため、ストライプ
領域が隣接するように描画するのが効率的である。
【0133】従来の描画装置及び描画方法は、すべての
設計データに対してただ一度の分割操作を行なって描画
しているため、複数の部分露光領域が1つの描画パター
ンにまたがってしまうので、該描画パターンが分断され
てしまう。この分断により、描画の際にパターンの接続
異常が生じ易かった。しかしながら、本実施形態による
と、隣接する部分露光領域にまたがる描画パターンの数
を減らせるため、結果的に接続異常が減少するので、高
精度な描画パターンを得ることができる。
【0134】本実施形態に係る電子線描画装置90は、
図12に示す描画パターンデータ生成部92が生成する
描画パターンデータに基づいて動作するため、以下に列
挙する、第1〜第3の実施形態及び各変形例に示した補
助的な機能は、生成される描画パターンデータに反映さ
せることができる。 (1)データ群抽出時のストライプ幅に所定の取り込み
幅を持たせて、より初期の段階の設計データ群のデータ
数を増やす。 (2)ストライプ領域にまたがる設計データのうち、ス
トライプ領域の境界との交差部分の寸法が所定値よりも
大きいデータを、より初期の段階の設計データ群に含め
て、初期の段階の設計データ群のデータ数を増やす。 (3)すべての設計データのいずれもが分割されなくな
るまでデータ配置領域のストライプによる区画処理を繰
り返す。 (4)ストライプ領域と交差する方向の大きさがストラ
イプ幅を超えるため、分割を余儀なくされる設計データ
であって、ストライプ領域の境界との交差部分の寸法が
所定値よりも大きい張り出し部を有する設計データの場
合には、該張り出し部にストライプ領域の境界を設定す
る。 (5)ストライプ領域と交差する方向の大きさがストラ
イプ幅を超えるため、分割を余儀なくされる設計データ
に対して、ストライプ領域の境界との交差部分に該交差
部分の寸法が所定値よりも大きい補助パターンデータを
付加する。 (6)ストライプ領域と交差する方向の大きさがストラ
イプ幅を超えるため、分割を余儀なくされる設計データ
に対して多重露光を行なう。
【0135】なお、本実施形態に係る電子線描画装置9
0は、露光用のビームに電子ビームを用いたが、イオン
ビームであってもよい。
【0136】また、ストライプ領域又は部分露光領域の
幅は5mm程度しているが、装置の電子銃104やその
制御条件又は設計データによって最適値を選べばよく、
また、繰り返し区画し直すストライプ領域群(又は部分
露光領域群)のストライプ幅は、ストライプ領域ごとに
露光ビームが偏向可能な範囲で適当に選べばよい。
【0137】(第4の実施形態の第1変形例)以下、上
記(6)の具体例としての第4の実施形態の第1変形例
について図面を参照しながら説明する。
【0138】図15(a)〜図15(d)は本実施形態
に係るパターン描画方法における描画パターンの工程順
のレイアウト構成を示している。ここで、図15(a)
〜図15(d)において、図14(a)〜図14(d)
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。図15(a)に示すよう
に、設計データ47Aは、第1のストライプ領域群61
のストライプ領域が延びる方向と交差する方向の大きさ
がストライプ領域の幅よりも大きい。このため、設計デ
ータ47Aは、1つのストライプ領域に収まらず、必然
的に分割されるデータであるので、第4の設計データ群
に含まれる。
【0139】従って、図15(d)に示すように、第4
の設計データ群からなる第3の描画パターンデータを描
画する際には、部分露光領域73a、73bからなる第
3の部分露光領域群73により分割される描画パターン
データ47Bに対して多重露光を行なう。これにより、
パターンの接続異常を生じ難くすることができるため、
パターン分割が避けられない描画パターンの精度を向上
させることができる。
【0140】また、必然的に分割される描画パターンデ
ータに限って、多重露光を行なうため、スループットの
劣化を最小限に抑えることができる。
【0141】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0142】図16は本発明の第5の実施形態に係る描
画パターンデータ生成方法の処理フローを示し、図17
(a)〜図17(c)は本実施形態に係る描画パターン
データ生成方法によるパターン描画方法を用いた描画パ
ターンの工程順のレイアウト構成を示している。
【0143】まず、図16に示す設計データ準備工ST
21程において、図17(a)に示すように、基板上に
形成される設計パターンと対応する複数の設計データ4
1A〜46Aを準備する。これらの設計データ41A〜
46Aは設計パターン形成領域と対応するようにデータ
配置領域10に配置される。
【0144】次に、図16に示す領域区画工程ST22
において、データ配置領域10を3本のストライプ領域
61a〜61cからなるストライプ領域群61に区画す
る。
【0145】次に、図16に示す第1のデータ群抽出工
程ST23において、複数の設計データ41A〜46A
から、各ストライプ領域61a〜61cのうちのいずれ
か1つの領域に収まる、すなわち、複数のストライプ領
域61a〜61cのいずれの境界をもまたがない設計デ
ータを第1の設計データ群として抽出し、続いて、第1
の設計データ群を構成する設計データ41A〜43Aか
ら第1の描画パターンデータ41B〜43Bをストライ
プ領域61a〜61cごとに作成する。
【0146】次に、図16に示す第2のデータ群抽出工
程ST24において、第1のストライプ領域群61の複
数の領域にまたがる設計データを第2の設計データ群と
して抽出し、続いて、第2の設計データ群を構成する設
計データ44A〜46Aから第2の描画パターンデータ
44B〜46Bをストライプ領域61a〜61cごとに
作成する。
【0147】次に、図17(b)に示すように、作成さ
れた第1の描画パターンデータ41B〜43Bをパター
ン形成領域70に転写し、その後、図17(c)に示す
ように、作成された第2の描画パターンデータ44B〜
46Bに対しては多重露光を行なうことにより、パター
ン形成領域70に転写する。
【0148】このように本実施形態によると、分割され
た第2の描画パターンデータ44B〜46Bに対しての
み多重露光を行なうことにより、簡便に接続異常を減ら
すことができる。本実施形態においても、第1の描画パ
ターンデータ及び第2の描画パターンデータの描画の順
序は規定されない。
【0149】なお、第1のデータ群抽出工程ST23に
おいて、本発明の第1の実施形態の第1変形例に示した
ように、抽出時に第1のストライプ領域群61の各スト
ライプ幅を所定の幅だけ拡大してデータの抽出を行なっ
てもよい。
【0150】また、本発明の各実施形態においては、主
として、主偏向によるストライプ接続の接続異常に対す
る解決方法を説明したが、副偏向又は副副偏向に起因す
る接続異常に対しても同様の効果を奏する。
【0151】
【発明の効果】本発明に係る描画パターンデータ生成方
法及びパターン描画方法によると、複数の設計データか
ら、部分露光領域のうちの1つの領域に収まる第1の設
計データ群と2つ以上の領域にまたがる第2の設計デー
タ群とを抽出し、抽出された第2の設計データ群に対し
て、初期の部分露光領域を少なくとも1つの設計データ
が収まるように更新した第2の部分露光領域ごとに描画
パターンデータを生成するか、又は分割された状態で描
画パターンデータを生成して多重露光することにより、
第2の設計データ群に属する設計データの接続異常を防
止できる。
【0152】本発明に係る荷電粒子描画装置によると、
設計データの配置領域を露光ビームの偏向幅と対応し且
つ変更可能な幅を持つストライプ状の複数の部分露光領
域に区画する領域区画部と、複数の設計データから第1
の部分露光領域のうちの1つの領域に収まる第1の設計
データ群及び2つ以上の領域にまたがる第2の設計デー
タ群を抽出するデータ群抽出部とを備えているため、本
発明に係るパターン描画方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る描画パターンデ
ータ生成方法を示す処理フロー図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る描画パターンデータ生成方法における設計データ群を
示す工程順の平面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態の第
1変形例に係る描画パターンデータ生成方法における設
計データ群を示す工程順の平面図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態の第
2変形例に係る描画パターンデータ生成方法における設
計データ群を示す工程順の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る描画パターンデ
ータ生成方法を示す処理フロー図である。
【図6】(a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係
る描画パターンデータ生成方法における設計データ群を
示す工程順の平面図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態の第
1変形例に係る描画パターンデータ生成方法における設
計データ群を示す工程順の平面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態の第
1変形例に係る描画パターンデータ生成方法における設
計データ群を示す工程順の平面図である。
【図9】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態の第
2変形例に係る描画パターンデータ生成方法における設
計データ群を示す工程順の平面図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の第2の実施形態の
第2変形例に係る描画パターンデータ生成方法における
設計データ群を示す工程順の平面図である。
【図11】(a)〜(e)は本発明の第3の実施形態に
係る描画パターンデータ生成方法における設計データ群
を示す工程順の平面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る電子線描画装
置を示す機能ブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る電子線描画装
置の電子光学鏡筒部を示す模式的な斜視図である。
【図14】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に
係るパターン描画方法における描画パターンを示す工程
順の平面図である。
【図15】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に
一変形例に係るパターン描画方法における描画パターン
を示す工程順の平面図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係る描画パターン
データ生成方法を示す処理フロー図である。
【図17】(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に
係る描画パターンデータ生成方法によるパターン描画方
法を用いた描画パターンを示す工程順の平面図である。
【図18】従来の電子線描画装置の電子光学鏡筒部を示
す模式的な斜視図である。
【図19】従来の描画パターンデータ生成方法の一例を
示す平面図である。
【図20】(a)及び(b)は従来の電子線描画装置を
用いた描画動作及びその描画パターンを示し、(a)は
部分露光領域が隣接して形成される様子を示す平面図で
あり、(b)は描画パターンの接続異常を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 データ配置領域 11 設計データ 12 設計データ 13 設計データ 14 設計データ 15 設計データ 16 設計データ 17 設計データ 18 設計データ 21 設計データ 22 設計データ 23 設計データ 24 設計データ 25 設計データ 26 設計データ 27 設計データ 28 設計データ 29 設計データ 30 補助パターンデータ 31 設計データ 31 設計データ 32 設計データ 32A 設計データ 32B 設計データ 33 設計データ 34 設計データ 35 設計データ 35A 設計データ 35B 設計データ 36 設計データ 41A 設計データ 42A 設計データ 43A 設計データ 44A 設計データ 45A 設計データ 46A 設計データ 47A 設計データ 41B 描画パターンデータ 42B 描画パターンデータ 43B 描画パターンデータ 44B 描画パターンデータ 45B 描画パターンデータ 46B 描画パターンデータ 47B 描画パターンデータ 61 第1のストライプ領域群 61a ストライプ領域 61b ストライプ領域 61c ストライプ領域 61d 取り込み幅 62 第2のストライプ領域(群) 62a ストライプ領域 62b ストライプ領域 63 第3のストライプ領域群 64 第4のストライプ領域群 64a ストライプ領域 64b ストライプ領域 70 パターン形成領域 71 第1の部分露光領域群 71a 部分露光領域 71b 部分露光領域 71c 部分露光領域 72 第2の部分露光領域群 72a 部分露光領域 72b 部分露光領域 73 第3の部分露光領域(群) 73a 部分露光領域 73b 部分露光領域 90 電子線描画装置 91 制御CPU 92 描画パターン生成部 93 データ記憶部 94 描画制御部(荷電粒子制御手段、基板位置制
御手段及びビーム形状制御手段) 95 ステージ位置制御部 96 偏向制御部 97 機構制御部 100 電子光学鏡筒部 101 移動ステージ(基板保持手段) 102 基板 103 電子ビーム(露光ビーム) 104 電子銃(荷電粒子発生手段) 105 第1のアパーチャ(ビーム成形手段) 105a 第1の開口部 106 選択択偏向器(ビーム成形手段) 107 第2のアパーチャ(ビーム成形手段) 107a 第2の開口部 108 縮小レンズ 109A 主偏向器 109B 副偏向器 109C 副副偏向器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−189418(JP,A) 特開 昭62−139322(JP,A) 特開 昭63−257226(JP,A) 特開 平11−67648(JP,A) 特開 平11−40482(JP,A) 特開 平1−297823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 21/027 G03F 7/20 H01J 37/305

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計パターンと対応する複数の設計デー
    タから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に
    前記設計パターンと対応して描画される描画パターンデ
    ータを生成する描画パターンデータ生成方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の部分露光領域に区画する領域区画工程と、 前記複数の設計データから、前記複数の部分露光領域の
    うちのいずれか1つの領域に収まる設計データを第1の
    設計データ群として抽出すると共に、前記複数の部分露
    光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データを
    第2の設計データ群として抽出するデータ群抽出工程
    と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデータとし
    て生成する第1の描画パターンデータ生成工程と、 前記第2の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデータとし
    て生成する第2の描画パターンデータ生成工程とを備
    え、 前記データ群抽出工程における前記第1の設計データ群
    を抽出する工程は、前記複数の部分露光領域のうちの2
    つ以上の領域にまたがる設計データのうち、該設計デー
    タにおける前記部分露光領域同士の境界との交差部分の
    寸法が所定寸法よりも大きい設計データを前記第1の設
    計データ群に含める工程を含む ことを特徴とする描画パ
    ターンデータ生成方法。
  2. 【請求項2】 設計パターンと対応する複数の設計デー
    タから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に
    前記設計パターンと対応して描画される描画パターンデ
    ータを生成する描画パターンデータ生成方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出するデータ
    群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程と
    を備え、 前記データ群抽出工程における前記第1の設計データ群
    を抽出する工程は、前記複数の第1の部分露光領域のう
    ちの2つ以上の領域にまたがる設計データのうち、該設
    計データにおける前記第1の部分露光領域同士の境界と
    の交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計データを
    前記第1の設計データ群に含める工程を含む ことを特徴
    とする描画パターンデータ生成方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の領域区画工程は、前記第2の
    部分露光領域を前記第1の部分露光領域の幅と異なる幅
    で区画する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載
    の描画パターンデータ生成方法。
  4. 【請求項4】 前記データ群抽出工程における前記第1
    の設計データ群を抽出する工程は、前記第1の部分露光
    領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大された第1の部分露
    光領域に基づいて前記第1の設計データ群を抽出する工
    程を含むことを特徴とする請求項2に記載の描画パター
    ンデータ生成方法。
  5. 【請求項5】 設計パターンと対応する複数の設計デー
    タから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に
    前記設計パターンと対応して描画される描画パターンデ
    ータを生成する描画パターンデータ生成方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出する第1の
    データ群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群から、前記複数の第2の部分露
    光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
    を第3の設計データ群として抽出すると共に、前記複数
    の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データを第4の設計データ群として抽出する第2
    のデータ群抽出工程と、 前記第3の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第4の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第2の部分露
    光領域と異なる複数の第3の部分露光領域に区画する第
    3の領域区画工程と、 前記第4の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第3の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデー
    タとして生成する第3の描画パターンデータ生成工程と
    を備え、 前記第1のデータ群抽出工程における前記第1の設計デ
    ータ群を抽出する工程は、前記複数の第1の部分露光領
    域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データのう
    ち、該設計データにおける前記第1の部分露光領域同士
    の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計
    データを前記第1の設計データ群に含める工程を含み、 前記第2のデータ群抽出工程における前記第3の設計デ
    ータ群を抽出する工程は、前記複数の第2の部分露光領
    域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データのう
    ち、該設計データにおける前記第2の部分露光領域同士
    の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計
    データを前記第3の設計データ群に含める工程を含む
    とを特徴とする描画パターンデータ生成方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の領域区画工程は、前記第2の
    部分露光領域を前記第1の部分露光領域の幅とは異なる
    幅で区画する工程を含み、 前記第3の領域区画工程は、前記第3の部分露光領域を
    前記第1の部分露光領域の幅又は前記第2の部分露光領
    域の幅と異なる幅で区画する工程を含むことを特徴とす
    請求項5に記載の描画パターン生成方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の描画パターン生成工程よりも
    後に、 2つ以上の部分露光領域にまたがる設計データがなくな
    るまで、前記所定領域を複数の部分露光領域に区画する
    工程及び描画パターンデータの生成工程を繰り返し行な
    う繰り返し工程をさらに備えていることを特徴とする
    求項5に記載の描画パターンデータ生成方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のデータ群抽出工程における前
    記第1の設計データ群を抽出する工程は、前記第1の部
    分露光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大された第1の
    部分露光領域に基づいて前記第1の設計データ群を抽出
    する工程を含み、 前記第2のデータ群抽出工程における前記第3の設計デ
    ータ群を抽出する工程は、前記第2の部分露光領域の幅
    を所定量だけ拡大し、拡大された第2の部分露光領域に
    基づいて前記第3の設計データ群を抽出する工程を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の描画パターンデータ
    生成方法。
  9. 【請求項9】 設計パターンと対応する複数の設計デー
    タから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上に
    前記設計パターンと対応して描画される描画パターンデ
    ータを生成する描画パターンデータ生成方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出する第1の
    データ群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群から、前記複数の第2の部分露
    光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
    を第3の設計データ群として抽出すると共に、前記複数
    の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データを第4の設計データ群として抽出する第2
    のデータ群抽出工程と、 前記第3の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第4の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第2の部分露
    光領域と異なる複数の第3の部分露光領域に区画する第
    3の領域区画工程と、 前記第4の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第3の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデー
    タとして生成する第3の描画パターンデータ生成工程と
    を備え、 前記第3の描画パターンデータ生成工程よりも後に、 前記第4の設計データ群に属する設計データのうち、前
    記第3の部分露光領域の幅方向の大きさが前記第3の部
    分露光領域の幅よりも大きい設計データであって前記第
    3の部分露光領域が延びる露光方向と垂直な方向の長さ
    が前記第3の部分露光領域の幅よりも小さく且つ露光方
    向の幅が所定値よりも大きい張り出し部を有する設計デ
    ータを抽出する工程と、 前記所定領域を複数の第4の部分露光領域に、その境界
    が前記張り出し部上に位置するように区画する工程とを
    さらに備えていることを特徴とする描画パターンデータ
    生成方法。
  10. 【請求項10】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上
    に前記設計パターンと対応して描画される描画パターン
    データを生成する描画パターンデータ生成方法であっ
    て、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出する第1の
    データ群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群から、前記複数の第2の部分露
    光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
    を第3の設計データ群として抽出すると共に、前記複数
    の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データを第4の設計データ群として抽出する第2
    のデータ群抽出工程と、 前記第3の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第4の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第2の部分露
    光領域と異なる複数の第3の部分露光領域に区画する第
    3の領域区画工程と、 前記第4の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第3の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデー
    タとして生成する第3の描画パターンデータ生成工程と
    を備え、 前記第3の描画パターンデータ生成工程は、 前記第4の設計データ群に属する設計データのうち、前
    記第3の部分露光領域の幅方向の大きさが前記第3の部
    分露光領域の幅よりも大きい設計データにおける前記第
    3の部分露光領域同士の境界との交差部分に対して、前
    記基板上に描画される描画パターンの変形を防止する補
    助パターンデータを付加する工程を含むことを特徴とす
    る描画パターンデータ生成方法。
  11. 【請求項11】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、荷電粒子からなる露光ビームを用いて基板上
    に前記設計パターンと対応して描画される描画パターン
    データを生成する描画パターンデータ生成方法であっ
    て、 前記複数の設計データから、パターン幅が所定値よりも
    大きい第1の設計データ群及びパターン幅が前記所定値
    よりも小さい第2の設計データ群を生成するデータ群生
    成工程と、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記第
    1の設計データ群及び第2の設計データ群が配置されて
    いる所定領域を、前記露光ビームの偏向幅と対応する幅
    を持つストライプ状の複数の第1の部分露光領域に区画
    する第1の領域区画工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記第2の設計データ群から、前記複数の第1の部分露
    光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
    を第3の設計データ群として抽出すると共に、前記複数
    の第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データを第4の設計データ群として抽出するデー
    タ群抽出工程と、 前記第3の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第4の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第4の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデー
    タとして生成する第3の描画パターンデータ生成工程と
    を備えていることを特徴とする描画パターンデータ生成
    方法。
  12. 【請求項12】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、基板上に前記設計パターンと対応して描画さ
    れる描画パターンデータを生成し、生成された描画パタ
    ーンデータを、荷電粒子からなる露光ビームを用いて前
    記基板上に描画するパターン描画方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出するデータ
    群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記第1の描画パターンデータに基づいて前記露光ビー
    ムを調節することにより、前記基板上に前記第1の描画
    パターンデータと対応する第1の描画パターンを描画す
    る第1のパターン描画工程と、 前記第2の描画パターンデータに基づいて前記露光ビー
    ムを調節することにより、前記基板上に前記第2の描画
    パターンデータと対応する第2の描画パターンを描画す
    る第2のパターン描画工程とを備え、 前記データ群抽出工程における前記第1の設計データ群
    を抽出する工程は、前記複数の第1の部分露光領域のう
    ちの2つ以上の領域にまたがる設計データのうち、該設
    計データにおける前記第1の部分露光領域同士の境界と
    の交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計データを
    前記第1の設計データ群に含める工程を含む ことを特徴
    とするパターン描画方法。
  13. 【請求項13】 前記データ群抽出工程における前記第
    1の設計データ群を抽出する工程は、前記第1の部分露
    光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大された第1の部分
    露光領域に基づいて前記第1の設計データ群を抽出する
    工程を含むことを特徴とする請求項12に記載のパター
    ン描画方法。
  14. 【請求項14】 前記第2のパターン描画工程は、前記
    第2の設計データ群に属する設計データに対して多重露
    光を行なう工程を含むことを特徴とする請求項12に記
    載のパターン描画方法。
  15. 【請求項15】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、基板上に前記設計パターンと対応して描画さ
    れる描画パターンデータを生成し、生成された描画パタ
    ーンデータを、荷電粒子からなる露光ビームを用いて前
    記基板上に描画するパターン描画方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の第1の部分露光領域に区画する第1の領域区画工程
    と、 前記複数の設計データから、前記複数の第1の部分露光
    領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データを
    第1の設計データ群として抽出すると共に、前記複数の
    第1の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる
    設計データを第2の設計データ群として抽出する第1の
    データ群抽出工程と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第1の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデー
    タとして生成する第1の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第2の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第1の部分露
    光領域と異なる複数の第2の部分露光領域に区画する第
    2の領域区画工程と、 前記第2の設計データ群から、前記複数の第2の部分露
    光領域のうちのいずれか1つの領域に収まる設計データ
    を第3の設計データ群として抽出すると共に、前記複数
    の第2の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データを第4の設計データ群として抽出する第2
    のデータ群抽出工程と、 前記第3の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第2の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデー
    タとして生成する第2の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記所定領域を、前記第4の設計データ群のうちの少な
    くとも1つの設計データが収まり且つ前記第2の部分露
    光領域と異なる複数の第3の部分露光領域に区画する第
    3の領域区画工程と、 前記第4の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の第3の部分露光領域ごとに第3の描画パターンデー
    タとして生成する第3の描画パターンデータ生成工程
    と、 前記第1の描画パターンデータに基づいて、前記露光ビ
    ームの出力状態、偏向状態又は前記基板上における前記
    露光ビームの照射位置とを調節することにより、前記基
    板上に前記第1の描画パターンデータと対応する第1の
    描画パターンを描画する第1のパターン描画工程と、 前記第2の描画パターンデータに基づいて、前記露光ビ
    ームの出力状態、偏向状態又は前記基板上における前記
    露光ビームの照射位置とを調節することにより、前記基
    板上に前記第2の描画パターンデータと対応する第2の
    描画パターンを描画する第2のパターン描画工程と、 前記第3の描画パターンデータに基づいて、前記露光ビ
    ームの出力状態、偏向状態又は前記基板上における前記
    露光ビームの照射位置とを調節することにより、前記基
    板上に前記第3の描画パターンデータと対応する第3の
    描画パターンを描画する第3のパターン描画工程とを備
    え、 前記第1のデータ群抽出工程における前記第1の設計デ
    ータ群を抽出する工程 は、前記複数の第1の部分露光領
    域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データのう
    ち、該設計データにおける前記第1の部分露光領域同士
    の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計
    データを前記第1の設計データ群に含める工程を含み、 前記第2のデータ群抽出工程における前記第3の設計デ
    ータ群を抽出する工程は、前記複数の第2の部分露光領
    域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データのう
    ち、該設計データにおける前記第2の部分露光領域同士
    の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも大きい設計
    データを前記第3の設計データ群に含める工程を含む
    とを特徴とするパターン描画方法。
  16. 【請求項16】 前記第1のデータ群抽出工程における
    前記第1の設計データ群を抽出する工程は、前記第1の
    部分露光領域の幅を所定量だけ拡大し、拡大された第1
    の部分露光領域に基づいて前記第1の設計データ群を抽
    出する工程を含み、 前記第2のデータ群抽出工程における前記第3の設計デ
    ータ群を抽出する工程は、前記第2の部分露光領域の幅
    を所定量だけ拡大し、拡大された第2の部分露光領域に
    基づいて前記第3の設計データ群を抽出する工程を含む
    ことを特徴とする請求項15に記載のパターン描画方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第3のパターン描画工程は、前記
    第4の設計データ群に属する設計データに対して多重露
    光を行なう工程を含むことを特徴とする請求項15に記
    載のパターン描画方法。
  18. 【請求項18】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、基板上に前記設計パターンと対応して描画さ
    れる描画パターンデータを生成し、生成された描画パタ
    ーンデータを、荷電粒子からなる露光ビームを用いて前
    記基板上に描画するパターン描画方法であって、 前記設計パターンが形成される領域と対応し且つ前記複
    数の設計データが配置されている所定領域を、前記露光
    ビームの偏向幅と対応する幅を持つストライプ状の複数
    の部分露光領域に区画する領域区画工程と、 前記複数の設計データから、前記複数の部分露光領域の
    うちのいずれか1つの領域に収まる設計データを第1の
    設計データ群として抽出すると共に、前記複数の部分露
    光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データを
    第2の設計データ群として抽出するデータ群抽出工程
    と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデータとし
    て生成する第1の描画パターンデータ生成工程と、 前記第2の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の部分露光領域ごとに第2の描画パターンデータとし
    て生成する第2の描画パターンデータ生成工程と、 前記第1の描画パターンデータに基づいて前記露光ビー
    ムを調節することにより、前記基板上に前記第1の描画
    パターンデータと対応する第1の描画パターンを描画す
    る第1のパターン描画工程と、 前記第2の描画パターンデータに基づいて前記露光ビー
    ムを調節し且つ多重露光を行なうことにより、前記基板
    上に前記第2の描画パターンデータと対応する第2の描
    画パターンを描画する第2のパターン描画工程とを備
    え、 前記データ群抽出工程における前記第1の設計データ群
    を抽出する工程は、前記複数の部分露光領域のうちの2
    つ以上の領域にまたがる設計データのうち、該設計デー
    タにおける前記部分露光領域同士の境界との交差部分の
    寸法が所定寸法よりも大きい設計データを前記第1の設
    計データ群に含める工程を含む ことを特徴とするパター
    ン描画方法。
  19. 【請求項19】 設計パターンと対応する複数の設計デ
    ータから、基板上に前記設計パターンと対応して描画さ
    れる描画パターンデータを生成し、生成された描画パタ
    ーンデータを、荷電粒子からなる露光ビームを用いて前
    記基板上に描画する荷電粒子描画装置であって、 前記露光ビームを前記基板に向かって出射する荷電粒子
    発生手段と、 前記基板を保持する基板保持手段と、 前記荷電粒子発生手段と前記基板保持手段との間に設け
    られ、前記露光ビームを所定の形状に成形するビーム成
    形手段と、 前記荷電粒子発生手段の出力状態を調節する荷電粒子制
    御手段と、 前記基板保持手段に対して、該基板保持手段と前記荷電
    粒子発生手段との相対位置を決定する基板位置制御手段
    と、 前記ビーム成形手段に対して前記露光ビームの成形形状
    を規制するビーム形状制御手段と、 前記複数の設計データから前記描画パターンデータを生
    成する描画パターンデータ生成手段とを備え、 前記描画パターンデータ生成手段は、 前記設計パターンが形成される領域と対応し、前記複数
    の設計データが配置されている所定領域を、前記露光ビ
    ームの偏向幅と対応し且つ変更可能な幅を持つストライ
    プ状の複数の部分露光領域に区画する領域区画部と、 前記複数の設計データから、前記複数の部分露光領域の
    うちのいずれか1つの領域に収まる設計データを第1の
    設計データ群として抽出すると共に、前記複数の部分露
    光領域のうちの2つ以上の領域にまたがる設計データを
    第2の設計データ群として抽出するデータ群抽出部と、 前記第1の設計データ群に含まれる設計データを前記複
    数の部分露光領域ごとに第1の描画パターンデータとし
    て生成すると共に、前記第2の設計データ群に含まれる
    設計データを前記複数の部分露光領域ごとに第2の描画
    パターンデータとして生成するデータ生成部とを有し、 前記荷電粒子制御手段は、生成された前記描画パターン
    データに基づいて、前記荷電粒子発生手段の出力状態を
    調節し、 前記基板位置制御手段は、生成された前記描画パターン
    データに基づいて、前記基板保持手段に保持されている
    基板と前記荷電粒子発生手段が出射する露光ビームとの
    相対位置を変動させ、 前記ビーム形状制御手段は、生成された前記描画パター
    ンデータに基づいて、前記露光ビームを前記部分露光領
    域と対応するストライプ形状に成形し、 前記描画パターンデータ生成手段における前記データ群
    抽出部は、前記第1の設計データ群を抽出する際に、前
    記複数の部分露光領域のうちの2つ以上の領域にまたが
    る設計データのうち、該設計データにおける前記部分露
    光領域同士の境界との交差部分の寸法が所定寸法よりも
    大きい設計データを前記第1の設計データ群に含める
    とを特徴とする荷電粒子描画装置。
  20. 【請求項20】 前記描画パターンデータ生成手段は、 前記第2の描画パターンデータに対して多重露光を行な
    うこと特徴とする請求項19に記載の荷電粒子描画装
    置。
JP2000106116A 1999-04-21 2000-04-07 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置 Expired - Fee Related JP3340416B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106116A JP3340416B2 (ja) 1999-04-21 2000-04-07 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11310299 1999-04-21
JP11-113102 1999-04-21
JP2000106116A JP3340416B2 (ja) 1999-04-21 2000-04-07 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001007018A JP2001007018A (ja) 2001-01-12
JP3340416B2 true JP3340416B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=26452120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106116A Expired - Fee Related JP3340416B2 (ja) 1999-04-21 2000-04-07 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3340416B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6812474B2 (en) * 2001-07-13 2004-11-02 Applied Materials, Inc. Pattern generation method and apparatus using cached cells of hierarchical data
JP2003045780A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Nec Corp マスク描画データの作成方法
WO2008062513A1 (fr) * 2006-11-21 2008-05-29 Advantest Corporation Dispositif d'exposition à un faisceau d'électrons, et procédé d'exposition à un faisceau d'électrons
JP5068549B2 (ja) * 2007-01-23 2012-11-07 株式会社ニューフレアテクノロジー 描画データの作成方法及びレイアウトデータファイルの作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001007018A (ja) 2001-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6815693B2 (en) Charged-particle-beam microlithography apparatus and methods including proximity-effect correction
US7459705B2 (en) Charged particle beam exposure method of character projection system, charged particle beam exposure device of character projection system, program for use in charged particle beam exposure device, and manufacturing method of semiconductor device
US20020036273A1 (en) Methods for manufacturing reticles for charged-particle-beam microlithography exhibiting reduced proximity effects, and reticles produced using same
US20020125444A1 (en) Illumination-beam scanning configurations and methods for charged-particle-beam microlithography
JP3601630B2 (ja) 荷電粒子線転写方法
US6574789B1 (en) Exposing method and apparatus for semiconductor integrated circuits
US20010019812A1 (en) Charged-particle-beam microlithography apparatus and methods for exposing a segmented reticle
JP3340416B2 (ja) 描画パターンデータ生成方法、パターン描画方法及び荷電粒子描画装置
JP3295855B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光方法
US6718532B2 (en) Charged particle beam exposure system using aperture mask in semiconductor manufacture
KR100279387B1 (ko) 부분 원샷 전자빔 노광 마스크를 준비하는 방법 및 부분 원샷전자빔 노광 마스크를 사용하여 패턴을 직접 묘화하는 방법
US6352802B1 (en) Mask for electron beam exposure and method of manufacturing semiconductor device using the same
JPH1092708A (ja) 電子線の露光方法
JP2874688B2 (ja) マスク及びそれを用いた電子線露光方法
US4625121A (en) Method of electron beam exposure
JP4312205B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
US6444399B1 (en) Methods for achieving reduced effects of overlayer and subfield-stitching errors in charged-particle-beam microlithography, and device manufacturing methods comprising such microlithography methods
JP2002033263A (ja) 電子ビーム描画方法、フォトマスク製作方法および電子ビーム描画装置
JP3080006B2 (ja) 電子ビーム露光補正方法
US6591412B2 (en) Methods for dividing a pattern in a segmented reticle for charged-particle-beam microlithography
US6894291B2 (en) Apparatus and methods for blocking highly scattered charged particles in a patterned beam in a charged-particle-beam microlithography system
JP2001230182A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5357530B2 (ja) 描画用データの処理方法、描画方法、及び描画装置
JP5211635B2 (ja) ダミーチップ露光方法及び半導体集積回路装置の製造方法
US6756182B2 (en) Charged-particle-beam microlithography methods exhibiting reduced coulomb effects

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070816

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees