JP3338994B2 - 首肩同時指圧の頸部筋肉伸ばし器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、てこ棒の力を利用して
首すじ及び肩に加圧し、なおかつ、首すじをも伸ばし頸
部の緊張した筋肉を緩和して凝りを取り除くようにした
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、首すじや肩の疲労を取り除く
器具はいろいろ使用されているが、簡単に首すじを伸ば
し得る器具は少なく、同様な効果を得るには装置も大き
くなり今一つ満足のいくものではなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
を補い、手軽に使用して、今までになかった心地良い効
果を得ることができるように発明したものであって、て
こ棒と頸部及び頭部の重さと移動可能なウエートを利用
して仰向けに寝て、リラックスした状態で使用する。

【０００４】

【課題を解決するための手段および作用】まず、本発明
の器具を頸部の下にセットして、コの字形プレート１４
に取り付けてある指圧球１１を肩にあてがい、てこ棒１
の作用点側に取り付けてある指圧球１１に首すじを乗
せ、頸部及び頭部の重さを加える。次にウエート４を移
動させ、てこ棒の力点に力を加え、支点を介して作用点
に力を作り出し、取り付けてある指圧球１１で首すじを
持ち上げる。この状態で支点孔５に通したシャフト８に
設けてあるローラー７を肩側に回転させることにより、
作用点と支点の位置関係を逆にして、作用点を中心に支
点を肩側に移動させる。支点孔５に連結してあるコの字
形プレート１４に取り付けてある指圧球１１が力を与え
られて肩に力を加える。支点が作用点を中心に移動する
ことにより、テコの原理によって生ずる力点、支点、作
用点の力を効率よく指圧球１１に導き、この力を利用し
て首すじ及び肩の双方に同時に加圧を行い、なおかつ首
すじを伸ばし自然に無理なく頸部の凝りを取り除くよう
に発明されたものである。

【０００５】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１に示すようにコの字形に曲げたてこ棒１を、側面に
ロックボルト６を設けたウエート４に通し、中空パイプ
２に溶接などにより取り付ける。次にコの字形に曲げた
プレート３を中空パイプ２に同じく溶接などにより取り
付ける。プレート３の上面部左右に数個のねじ穴１２を
設け、クランク形ボルト１０をねじ込み、クランク形ボ
ルト１０の上部には指圧球１１を取り付け、またクラン
ク形ボルト１０の下部には位置固定用のめねじ付握り玉
１３を取り付ける。別に設けたコの字形プレート１４の
両側面にシャフト通し穴１５を数個設けるとともに前面
部中央にはボルト通し穴２０を設け、またその左右には
数個のねじ穴１６を設ける。コの字形プレート１４前面
部左右のねじ穴１６に指圧球１１を取り付けたボルト１
７に位置固定用ナット１８を設けてねじ込む。コの字形
プレート１４内側に、上下調整ボルト２３を設けたブラ
ケット１９をボルト２１及びナット２２によりボルト通
し穴２０に取り付ける。コの字形プレート１４の側面に
設けてあるシャフト通し穴１５から、前記てこ棒１の支
点孔５にシャフト８にワッシャ９を設けて通し、てこ棒
１と、コの字形プレート１４を回動可能に連結する。ま
たシャフト８の両側端にはローラー７を取り付ける。本
発明は以上のような構造である。まず本発明を使用する
場合には、図２以下の説明図に示すように、頸部の下に
本発明をセットし、コの字形プレート１４に取り付けて
ある指圧球１１を両肩にあてがい、作用点に取り付けて
ある指圧球１１に首すじを乗せ、頸部及び頭部の重さを
与える。次にウエート４を動かし、力点に力を加え、作
用点に力を作り出し指圧球１１で首すじを加圧する。こ
の状態でローラー７を肩側に回転させ、支点を肩側に移
動させる。支点が移動することにより、作用点を中心に
支点が動き、作用点と支点の働きが逆になり作用点が首
すじに力を加えた状態で支点の役目をする。また支点が
作用点の役目をし、連結してあるコの字形プレート１４
が力を得る。そしてプレート３及びコの字形プレート１
４に取り付けてある指圧球１１が首すじと肩に同時に力
を加える。またてこ棒１が支点を中心にして下がること
により、プレート３とコの字形プレート１４の角度が広
がり、取り付けてある各指圧球１１間の幅が変わり、首
すじ及び肩の双方に加圧すると同時に首すじの筋肉を伸
ばす力が働く。

【０００６】

【発明の効果】指圧球１１にはクランク形ボルト１０及
びボルト１７を組み合せてあることにより、位置の選定
が容易にでき、また上下調整ボルト２３で、より的確に
指圧球１１を凝っている部分へあてがうことができる。
また本発明に取り付けてある指圧球１１の形状、硬軟又
は位置を変えることにより、首すじ及び肩に点在するつ
ぼに刺激を与えることができ、東洋医学で言われている
つぼ療法の効果も得ることができる。このようなことか
ら、本発明は仰向けに寝てリラックスした状態で使用
し、首すじ及び肩の凝っている部分へ加圧して凝りを取
り除くことができ、なおかつ、首すじを伸ばし、首すじ
のストレッチングも可能である。また前記つぼ療法の効
果も得ることができる。また本発明は頸部及び頭部の重
さを基にして力を作り出しているので、大きな力を得る
には額の上に適度な重さを加えることにより、容易に効
果を増すことができる。具体的に説明すると、額の上に
腕を組み両腕の重さを利用したり、雑誌、枕、アイスノ
ン（登録商標）、砂袋等の身の回り用品を利用したり、
シャフト８の両側からベルトを渡し、額の上にベルトを
乗せ頭部が跳ね上がらない様にベルト又は紐を利用した
りする。以上の状態で本機を使用することにより、より
大きな指圧力を得る事ができる。又本機を使用しながら
腕を上下左右に動かせば、肩の筋肉を揉みほぐす効果も
得る事ができる。さらにまた本発明は、外部動力を必要
としないので、いつでもどこへでも携帯して使用するこ
とができ、容易に首すじ及び肩の凝りを緩和することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解斜視図である。

【図２】本発明の使用状態を示す説明図である。

【図３】本発明の使用状態を示す説明図である。

【図４】本発明の使用状態を示す説明図である。

【図５】本発明の使用状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１・・・てこ棒 ２・・・中空パイプ ３・・・プレート ４・・・ウエート ５・・・支点孔 ６・・・ロックボルト ７・・・ローラー ８・・・シャフト ９・・・ワッシャ １０・・・クランク形ボルト １１・・・指圧球 １２・・・ねじ穴 １３・・・めねじ付握り玉 １４・・・コの字形プレート １５・・・シャフト通し穴 １６・・・ねじ穴 １７・・・ボルト １８・・・ナット １９・・・ブラケット ２０・・・ボルト通し穴 ２１・・・ボルト ２２・・・ナット ２３・・・上下調整ボルト ２４・・・クランク形ボルト付指圧球 ２５・・・ダブル指圧球付ボルト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61H 39/04 A61H 7/00 A61H 1/02

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 てこ棒（１）の力点側に移動可能なウエ
   ート（４）を設け、かつ作用点側には首すじに加圧させ
   得る指圧球（１１）を設けたてこ棒（１）に、さらにそ
   の前面に両肩に加圧させ得る指圧球（１１）を設け、ま
   た両側面にシャフト通し穴（１５）を設けたコの字形プ
   レート（１４）を、前記てこ棒（１）の本体に設けてあ
   る支点孔（５）にシャフト（８）により回動可能に連結
   し、かつシャフト（８）の両側端にはそれぞれローラー
   （７）を取り付け、かつ該コの字形プレート（１４）に
   は、上下調整ボルト（２３）を設け、また該てこ棒
   （１）の作用点側及び該コの字形プレート（１４）に設
   けてある各指圧球（１１）にはそれぞれにクランク形ボ
   ルト（１０）を組み合せて構成したことを特徴とする首
   肩同時指圧の頸部筋肉伸ばし器。