JP3338565B2 - 移動体の走行領域設定方法および走行制御装置 - Google Patents

移動体の走行領域設定方法および走行制御装置

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JP3338565B2
JP3338565B2 JP24087794A JP24087794A JP3338565B2 JP 3338565 B2 JP3338565 B2 JP 3338565B2 JP 24087794 A JP24087794 A JP 24087794A JP 24087794 A JP24087794 A JP 24087794A JP 3338565 B2 JP3338565 B2 JP 3338565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体の走行領域設定方
法および走行制御装置に関するものであり、特に、農業
および土木建設分野等に使用される自走車両等、各種移
動体の走行領域設定方法および走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走行領域内での移動体の位置検知装置と
して、該移動体を中心に光ビームを円周方向に走査する
手段と、移動体とは離れた少なくとも3か所に固定さ
れ、入射方向に光を反射する光反射手段と、該光反射手
段からの反射光を受光する受光手段とを具備した装置が
提案されている(例えば、特公平2−57843号)。
この装置では、前記反射光の受光方向により、移動体か
ら見た前記光反射手段の方位角を算出する。そして、こ
の方位角を使用して三角測量の原理で該移動体の位置を
検知する。
【0003】原則的には、三角測量の原理による移動体
位置算出に必要な基準点の数は、3個であり、基準点と
なる光反射手段を、走行領域を囲んで3本設置すれば足
りる。なお、より高い精度で位置検知をするため、さら
に基準点を1か所追加し、4か所の基準点によって四角
形の領域を設定する。そうして、4か所に設けた基準点
のうちから、より高い測定精度を期待できる最適の基準
点を3か所選択して位置検知を行う。
【0004】例えば、図13に示したような、基準点
A,B,C,Dで囲まれた領域を想定する。この領域を
4つの範囲a1,a2,a3,a4に分割し、移動体が
範囲a1にあるときは基準点A,B,Dを、範囲a2に
あるときは基準点B,C,Dを、範囲a3にあるときは
基準点A,C,Dを、範囲a4にあるときは基準点A,
B,Cを、それぞれ移動体の位置等の計算に使用するよ
うにする。このように基準点を選択して位置等を検知す
る装置は、例えば、本出願人の出願に係る特開平2−1
09106号公報に開示されている。
【0005】また、移動体の作業範囲を拡大するため、
図13に示すように、前記基準点A,B,C,Dが周囲
に配置された走行領域に隣接してさらに基準点C,Dお
よび別の基準点E,Fで囲まれた走行領域を設けてお
く。そうすることにより、移動体は1の領域ABCDの
みならず、隣接する領域CDFE内でも、該隣接領域を
規定する基準点の位置および方位角情報に従って該移動
体の位置を正確に検知することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、移動体
が走行する範囲にすべての基準点をあらかじめ設定する
のでは、光反射手段つまりコーナーキューブプリズム等
の回帰反射体からなるポールを多数必要とし、そのコス
ト増や管理上の煩わしさは極めて大きい。また、移動体
が現在位置している領域以外に光反射手段が数多く設置
されていると、位置計算のために実際に必要な基準点は
3か所であるにもかかわらず、3か所以上から反射光を
検出する場合がある。この場合に、基準点を識別する工
夫や誤認識を防止するための走行コースの設定を考慮す
る必要があり、制御が複雑になるという問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、上記の問題を解消し、現
在走行中の領域外からの光信号を受信しないように、よ
り少ない数の基準点で広い範囲にわたっての走行制御を
可能にする移動体の走行領域設定方法および該設定方法
によって設定された領域を走行する移動体の走行制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、1の走行領域における移
動体の走行が終了した後、該1の走行領域を設定する3
本もしくは4本のポールのうち2本のポールをそのまま
の位置に残し、該2本のポールを除く残りのポールは移
動させて、該移動した残りのポールを前記2本のポール
とともに使用して次の走行領域を該1の走行領域に隣接
して設定する段階を有し、移動体の走行に伴って走行領
域を順次設定していく点に第1の特徴がある。
【0009】また、本発明は、次の走行領域へ移動体を
移動させる前後いずれか所望のタイミングにおいて、前
記そのままの位置に残すポールを除く残りのポールを移
動させる点に第2の特徴がある。
【0010】また、本発明は、1の走行領域での走行を
終了した位置で、次の走行領域が現走行領域に配置され
たポールのうちのどの2本のポールを共有する領域であ
るかを認識する次エリア判別手段と、前記認識された次
の走行領域に前記移動体を誘導する手段と、次の走行領
域に移動されたポールの位置を該ポールまでの距離およ
び方位に基づいて検出する手段と、位置が検出された前
記ポールおよび前記共有される2本のポールの位置情報
に基づいて該2本のポールの一方を原点とし、該2本の
ポールを結ぶ直線を座標軸とする新たな座標系で走行領
域を設定する新規走行領域設定手段とを具備した点に第
3の特徴がある。
【0011】また、本発明は、ポールが次の走行領域に
移動される前後のいずれかにおいて、移動対象ポールが
どれであるかに基づいて次の走行領域を認識するように
前記次エリア判別手段を構成した点に第4の特徴があ
る。
【0012】また、本発明は、1の走行領域で走行を終
了した後、走行領域に配置された4本のポールのうち移
動されたポールを除く3本のポールの位置に基づいて前
記位置演算手段で自己位置を演算し、その演算結果に基
づいて移動体を次の走行領域に誘導するように構成した
点に第5の特徴がある。
【0013】また、本発明は、次の走行領域に移動され
たポールを除く2本のポールの、移動体を中心とする開
き角度を測定する手段を具備し、該開き角度に基づいて
移動体を次の走行領域まで誘導するすように構成した点
に第6の特徴がある。
【0014】
【作用】第1および第2の特徴によれば、複数のポール
のうち2本を移動させないでそのままとし、残りを移動
させて、該ポールと移動させないポールとで新たな走行
領域が設定される。すなわち、複数のポールのうち2本
を隣接する2つの走行領域で共有することができるので
少ない数のポールで走行領域を順次増やしていくことが
できる。
【0015】また、第3および第4の特徴によれば、1
の走行領域での走行を終了した位置で、次の走行領域が
現走行領域のどの方向に隣接する領域であるかを認識す
ることができ、認識された次の走行領域に移動体が誘導
される。そして、次の走行領域に移動されたポールの位
置が該ポールまでの距離および方位に基づいて自動的に
検出され、位置が検出された該ポールを含むすべてのポ
ールの位置情報に基づいて新たな座標系で走行領域が設
定される。
【0016】また、第5の特徴によれば、現走行領域に
残された3本のポールを使用して自己位置が検出され、
この自己位置に基づいて次の走行領域に誘導される。し
たがって、この誘導を該3本のポールを利用して通常の
走行時と同様の演算方法で行うことができる。また、こ
の3本以外のポールを先に次の走行領域に移動させてお
くことができるのでポールの移動作業を分散することが
できる。
【0017】また、第6の特徴によれば、現走行領域と
次の走行領域とで共有するポールの開き角度に基づいて
移動体が次の領域に入ったことが確認される。したがっ
て、次の領域に入ったことの判別はきわめて簡単にな
り、例えば現走行領域での予定の作業が終了したならば
直ちに前記共有されるポールのみを残して他のポールを
次の走行領域に移動させることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。まず、本発明の実施例に係る移動体の構成を図12
を参照して説明する。同図において、移動体1は、光ビ
ーム走査装置2、該移動体1を走行させる駆動装置3、
該移動体1の進行方向を決定する操舵装置4、ならびに
前記各装置を制御する制御装置5からなる。該制御装置
5はマイクロコンピュータで構成することができる。
【0019】前記光ビーム走査装置(以下「走査装置」
という)2は、発光器6、受光器7、該発光器6および
受光器7を回動させるモータ8、ならびに該発光器6お
よび受光器7の回動に伴ってパルス信号を出力するロー
タリエンコーダ9からなる。発光器6は、例えば発光ダ
イオードを備えていて、光ビーム2Eを出力し、この光
ビーム2Eは該発光器6の回動方向に走査される。移動
体1の走行領域の周囲には該走行領域を設定する基準点
として3本もしくは4本の光反射器10(ポール)が配
置されていて、該光反射器10の回帰反射体の面で反射
された光ビーム2Rは受光器7に入射される。受光器7
には、例えばフォトダイオードが備えられていて、前記
入射光はこのフォトダイオードによって電気信号に変換
され、制御装置5に入力される。
【0020】一方、ロータリエンコーダ9からのパルス
信号も制御装置5に入力されて計数される。前記受光器
7から検出信号が入力されるタイミング毎に前記パルス
信号の計数値が読み出される。制御装置5では、計数さ
れた前記パルス信号の数に基づいて移動体1の進行方向
を基準とした各基準点の方位角および各基準点間の開き
角度を検出し、さらに、この開き角度および各基準点1
0の位置情報に基づいて移動体1の位置が算出される。
各基準点の位置情報は、各基準点の方位角と該基準点お
よび移動体間の距離に基づき、演算によって求めること
ができる。前記基準点および移動体間の距離は、例え
ば、発光器6から出力された光ビームの位相と受光器7
に戻ってくる反射光の位相との差に基づいて算出するこ
とができる。このようにして算出された距離情報と方位
角とに基づいて移動体の位置を原点とする座標系におけ
る各基準点の座標を決定する装置は、特開平1−287
415号公報に開示されている。
【0021】そして、制御装置5は、移動体1の位置
を、該制御装置5内の記憶装置に格納されている走行コ
ース情報によって設定された走行コースと比較し、この
比較結果に応じた操舵指示を操舵装置4に出力する。駆
動装置3はエンジンを備え、制御装置5は、この駆動装
置3に対してエンジンの始動・停止等の指示を与える。
移動体1の自己位置の算出方法およびその算出結果に基
づく操舵制御については、特開平1−287415号公
報、または特開平1−316808号公報に詳細に開示
されている。上記公報の説明は本発明の説明に援用統合
する。
【0022】また、移動体1の自己位置を慣性位置検出
方法によって検出するため、ジャイロ11および車速パ
ルス検出器12を設け、これらからの信号を制御装置5
に入力する構成をとることができる。ジャイロ11のヨ
ー角に基づいて移動体1の進行方向情報が得られ、車速
パルス検出器12によって移動体1の車輪の回転量情報
つまり移動距離情報を得ることができる。この構成によ
る自己位置検出方法は図4に関して後述する動作におい
て使用される。
【0023】次に、本実施例における移動体の走行領域
の設定方法について説明する。図1は走行領域および基
準点の位置関係を示す図であり、該走行領域が堤防など
の斜面に設定される例である。図1において、移動体1
は草刈り機等の作業車であり、走行領域z1,z2、な
らびに図示しない隣接の領域を走行して作業を行う。前
記走行領域z1,z2等の基準点には移動体1の位置検
出に用いられる4本の回帰反射体からなるポールP0〜
P3が配置される。これらのうち、ポールP0,P1は
斜面上部の道路端の基準点A,Cに設置され、ポールP
2,P3は斜面下部の道路端の基準点B,Dに設置され
る。前記ポールP0,P1は、安定して設置できるよう
に台座を有する一方、ポールP2,P3は、無限軌道車
上に立設固定されていて遠隔操縦で移動できる。なお、
ポールP2,P3は、無限軌道車に限らず4輪車に固定
してあってもよく、ポールP0〜P3のすべてが遠隔操
縦できる無限軌道車に立設固定されているものであって
もよい。
【0024】図示のようにポールP0〜P3が配置され
た走行領域z1での移動体1による作業が終わると、移
動体1を一旦停止させる。そして、ポールP0を次の走
行領域z2の基準点Eに移動させ、ポールP2を基準点
Fに移動させる。この移動の際には、ポールP0は人手
あるいはトラック等の運搬車によって移動させ、ポール
P2は、例えば斜面上部の道路上から遠隔操縦して移動
させる。ポールのすべてが遠隔操縦可能になっていれば
トラック等の運搬手段は必要がない。
【0025】こうして、ポールP0およびポールP2の
移動が終了すると、再び移動体1を移動させ、走行領域
z2での作業を行わせる。走行領域z2での作業が終わ
ると、今度は走行領域z2に隣接する図示しない作業領
域の基準点にポールP1,P3を移動させる。このよう
に、前記ポールP0〜P3のうち隣接領域と共有しない
2本を移動させて走行領域を隣接する領域に切換え、移
動体1による広い範囲での作業を行えるようにしてい
る。以下、このように隣接する領域との間で共有しない
ポールつまり新たな走行領域を設定するために移動させ
るポールを移動ポールと呼び、隣接する領域との間で共
有するポールつまり新たな走行領域の設定時に移動させ
ないポールを固定ポールと呼ぶ。
【0026】以下に、前記走行領域での移動体1の走行
制御について説明する。まず、図2を参照して移動体1
の走行コースおよび走行領域z1,z2の設定方法の第
1実施例を説明する。同図において、移動体1は基準点
Aを原点とし、線分ABをx軸とするxy座標系で設定
された作業領域z1の基準点A近傍の作業開始地点ST
1から走行を始めて作業を行い、基準点B近傍の作業終
了地点FINにおいて、該走行領域z1での走行と作業
とを終了する。1つの走行領域での作業が終了すると、
4本のポールのうち2本を移動させ、残りの2本のポー
ルとともに次の走行領域を設定する。この例では、ポー
ルP0,P2を移動させ(矢印M0,M1)、残りのポ
ールP1,P3と共に走行領域z2を設定する。そし
て、作業終了地点FINで作業を終了した後、移動体1
は移動されたポールがどれかによって(この例ではP
0,P2)次の走行領域が現走行領域z1のどの側にあ
るのかを認識する。すなわち、移動ポールがP0,P2
ならば残りのポールが固定ポールであり、この固定ポー
ルP1,P3の外側に次の走行領域z2があると認識す
る。一方、移動ポールがP0,P1ならば固定ポールP
2,P3の外側に次の走行領域があると認識する。
【0027】こうして新たな走行領域z2の方向が認識
されると、移動体1はこの新たな走行領域z2に予め設
定されている作業開始地点ST2を認識することができ
る。そして、移動体1はポールP0〜P3の位置に基づ
いて演算された自己位置FINと、走行領域z2での作
業開始地点ST2とを結ぶ移行コースTR1を算出す
る。続いて、基準点A〜Dに配置されているポールP0
〜P3の位置に基づいて自己位置を演算しつつ、前記移
行コースに沿うように操舵制御をして作業開始地点ST
2まで移動体1を誘導させる。移動体1が走行領域z2
の作業開始地点ST2まで移動して停止した後、前記移
動ポールP0,P2を基準点E,Fにそれぞれ移動させ
る。
【0028】こうして基準点C,D,E,FにポールP
0〜P3が配置されると、移動体1は基準点E,Fの方
位角および該基準点E,Fまでの距離を測定し、これら
の測定結果によって基準点E,Fの位置を認識して走行
領域z2を確定する。その後、基準点Aを原点とする旧
座標から基準点Cを原点とする新座標への変換を行う。
すなわち、基準点Cを原点とし、線分CDをx軸とする
座標系で走行領域z2の形状と大きさとを認識する。そ
して、移動体1は前記座標系における走行領域z2に走
行コースを設定し、該領域z2での作業を開始する。走
行コースとして種々のパターンをあらかじめ設定してお
き、作業領域の形状や作業形態に応じて選択して使用す
ることが可能である。例えば、図2に示した走行コース
TR0は、線分ABに垂直な、間隔Lを有する複数本の
直線コースおよび該直線コース間をつなぐ旋回コースか
らなるパターンである。なお、走行コースやその設定方
法については、本出願人によって先に出願されている特
願平4−72189号、特願平3−357225号(特
開平5−173636)に詳細に開示されている。該出
願および公報の説明は本発明の説明に援用統合する。
【0029】続いて、上記の移動体1の動作をフローチ
ャートを参照して説明する。図5において、ステップS
1では、走査装置2を駆動して基準点A,B,C,Dの
方位角および移動体1との距離を求め、これらに基づい
て移動体1の位置を原点とする座標系における各基準点
A〜Dの座標を決定する。すなわち、走行領域z1の形
状および大きさを測定する。さらに、移動体1を原点と
する座標を、基準点Aを原点とし、線分ABをx軸とす
る座標系に座標変換する。
【0030】ステップS2では、前記座標系における走
行コースを決定する。走行コースは、種々のパターンの
うちからオペレータによって指示されたものであっても
よいし、ステップS1で認識された領域z1の形状およ
び大きさ等によって移動体1が自動的に選択するように
してもよい。ステップS3では、移動体1の走行制御を
開始する。走行制御が開始され移動体1が走行を開始し
た後、走行コースに従って行われる操舵制御に関して
は、上述の特開平1−287415号公報、または特開
平1−316808号公報に記載されているものが使用
でき、かつ本発明の要旨ではないので詳細の説明は省略
する。
【0031】ステップS4では、領域切換えタイミング
か否かを判断する。すなわち、領域z1での作業を終了
したか否か判断する。この判断が肯定ならばステップS
5に進んで移動体1の走行を停止させる。ステップS6
では、2本の移動ポールがどれかによって、次の走行領
域(ここでは領域z2)が現在の走行領域に対してどの
方向にあるかを認識する。ステップS7では、走行領域
z2の作業開始地点ST2までの移行コースTR1を算
出して移動体1を走行させて停止する。ここで、前記作
業開始地点ST2は、例えば基準点Aを原点とし線分A
Bをx軸とする座標系の座標値で登録してあるものとす
る。ステップS8では、作業再開の指示の有無を判別す
る。この指示は、次の領域z2を設定するためポールP
0およびP1を位置E,Fにそれぞれ移動させた後、オ
ペレータによって入力される。なお、オペレータの入力
に代え、ポールP0およびP1の移動が終了したことを
示す無線信号で自動的に指示入力されるように構成して
もよい。位置E,Fはあらかじめ確定しているわけでは
なく、オペレータが目測によって判断してポールP0お
よびP1を移動させる基準点としておおよそ都合がよい
とされる位置である。
【0032】走行再開の指示があったならば、ステップ
S9に進み、移動したポールP0,P1の方位角および
移動体1からの距離によってポールP0,P1の位置つ
まり基準点E,Fの位置を測定する。ステップS10で
は、新たな領域z2を設定するため、座標の切換えを行
う。これは、前記測定された基準点E,Fの位置、およ
び領域z1と共有する基準点であって既に位置が分かっ
ている基準点C,Dの位置に基づいて決定される座標、
すなわち基準点Cを原点とし、線分CDをx軸とする座
標系への切換えである。
【0033】ステップS11では、切換えられた座標系
における走行コースを決定する。ステップS12では、
移動体1を走行させて作業を開始する。ステップS13
およびステップS14では、前記ステップS4,S5と
同様の制御を行う。ステップS15では、予じめ指示さ
れた領域のすべてにおける走行を終了したか否かを判断
する。例えば、あらかじめ領域切換回数を設定しておく
ことにより、領域切換えがこの設定回数だけ行われたか
否かによって判断することができる。
【0034】次に、走行領域z1,z2の設定方法の第
2実施例を図3を参照して説明する。同図では、繁雑を
避けるため走行コースTROの図示は省略し、移動体1
も簡略化して示す。この第2実施例では走行領域z1で
の作業が終了すると移動体1を次の走行領域に移動させ
る前にポールP0だけを先に基準点Eに移動させる(矢
印M2)。そして、移動体1は停止した位置FINにお
いて4つのポールを検索し、その結果によって新たな走
行領域がどの方向かを認識する。ここで、移動体1の停
止位置FINと移動ポールの移動先によっては反射光を
3つしか検出しないので、新たな走行領域がどの方向か
を認識できない。但し、どのポールが移動されたかは認
識できる。そこで、このような場合、該第2実施例では
移動体1を移動ポールの対角位置にあるポールP3
(D)の方向にポールP1,P2,P3(C,B,D)
の位置情報により位置演算しながら、コースTR1上を
移動させる。これによって、4つの反射光を検出する位
置まで移動させることができる。この例では、ポールP
0が移動ポールであり、基準点Cを原点とし、線分CD
をx軸とする座標系で示される領域z2が次の走行領域
である場合を示す。
【0035】こうしてポールP0が基準点Eに移動され
た後、移動体1は残りの基準点C,B,Dの位置情報に
より自己位置を演算し、該自己位置(作業終了地点FI
N)と次の走行領域z2の作業開始地点ST2とを結ぶ
移行コースTR2を算出する。さらに、前記基準点C,
B,Dの位置情報により自己位置を演算し、この移行コ
ースTR2に沿って移動体1を作業開始地点ST2まで
移動させた後、移動すべき残りのポールP2を基準点F
に移動させる(矢印M3)。その後の手順は第1実施例
と同様であるため、説明を省略する。
【0036】次に、第2実施例の要部動作をフローチャ
ートを参照して説明する。図6において、ステップS2
0〜S23は、図5のフローチャートのステップS6に
置き換えられる。まず、前記ステップS5にて移動体1
を停止させた後、ステップS20では、走行再開指示の
有無を判断する。ポールの移動が終ってオペレータから
の指示があればステップS20の判断は肯定となり、ス
テップS21に進む。このステップS20に代えて、予
定の待ち時間、例えばポールを次の走行領域の基準点へ
移動するのに要する時間が経過したか否かを判断し、こ
の待ち時間が経過したならばステップS21に進むよう
にしてもよい。
【0037】ステップS21では、異なる方位から反射
光を4つ検出したか否かを判断する。移動後のポールを
含めて4本のポールからの反射光が検出されたならば、
ポールがどの基準点に移動されたかが認識されるので、
ステップS22に進んで新たな走行領域(ここでは領域
z2)の方向を認識する。しかし、上述のように作業終
了位置FINによっては4本のポールが検出されないこ
とがあるため、このような場合はポールがどの基準点に
移動したのかを判断できない。図3に関していえば、基
準点CDの外側の基準点Eに移動したのか、基準点BD
の外側の基準点(図示しない)に移動したのかが判断で
きない。そこで、4本のポールが検出されず、ステップ
S21の判断が否定となったならばステップS23に進
み、移動されたポールの対角に位置するポール(ここで
はポールD)の方向へ移動体1を移動させる。この動作
によってポールが4本検出されたならばステップS21
の判断は肯定となる。ステップS22に引き続いて新た
な走行領域での作業開始地点ST2に走行させる(図5
ステップS7)。但し、この第2実施例ではステップS
7の処理は、ポールP0を除く3本のポールの位置に基
づいて行われる点、およびその後に残りのポールP2を
基準点Fへ移動させる点で第1実施例と異なる。
【0038】なお、作業形態として、走行領域が既知の
一方向にのみ延伸する場合は、移動されるポールが判断
できれば、それだけで、新たな走行領域の方向は認識で
きる。したがって上述のように4本のポールを検出する
ため移動体1を作業停止位置FINからポールDの方向
へ一旦移動させるような動作は省略でき、直接作業開始
位置ST2へ移動体を移動させることができる。
【0039】次に、走行領域z1,z2の設定方法の第
3実施例を図4を参照して説明する。この第3実施例で
走行領域z2での作業が終了するとポールP0とP2を
基準点E,Fにそれぞれ移動させる(矢印M4,M
5)。こうすることにより、移動体1はポールからの反
射光を2つしか検出せず、移動されたポールがどれであ
るかを認識できる。そして、移動されたポールがどれか
により、あらかじめ設定してある記憶情報によって次の
走行領域がどの方向かを判断する。この例では、ポール
P0とP2が移動ポールであり、基準点Cを原点とし、
線分CDをx軸とする座標系で示される領域z2が次の
走行領域である。
【0040】こうしてポールP0,P2が基準点E,F
に移動された後、作業終了地点FINにある移動体1は
残りの基準点C,Dの開き角αを測定しながら基準点
C,Dの方向に移動する。そして、前記基準点C,Dの
開き角度αが180°を超えたならば走行領域z2に入
ったと判断して移動体1は一旦停止する。その後は基準
点C,D,E,Fの位置を測定して走行領域z2の座標
を確定し、該座標上の作業開始地点ST2を認識する。
次いで、該自己位置と走行領域z2の作業開始地点ST
2を結ぶ移行コースTR2を演算し、この移行コースT
R2に沿って移動体1を作業開始地点ST2まで移動さ
せる。その後の手順は第1実施例と同様であるため、説
明を省略する。
【0041】次に、第3実施例の要部動作をフローチャ
ートを参照して説明する。図7において、ステップS3
0〜S33は、図5のフローチャートのステップS6〜
S8に置き換えられる。まず、ステップS30はステッ
プS20(図6)と同様である。続いてステップS31
では、移動された2本のポールから判断される新たな走
行領域の方向へ移動体1を移動させる。ステップS32
では、2本の固定ポールの開き角度αを基準点の方位角
によって測定する。ステップS33では、前記開き角度
αが180°以上か否かを判断する。ステップS33の
判断が肯定ならば移動体1は新たな走行領域z2に入っ
たと判断して前記ステップS9(図5)に進む。なお、
該第3実施例に図5のフローチャートを援用する際、ス
テップS11での走行コース決定では停止位置から新た
な作業開始点まで走行するための前記移行コースTR2
を含めて走行コースを決定するものとする。
【0042】また、第3実施例のようなポールの移動手
順をとる場合、例えばジャイロ11の出力信号(ヨー
角)と、車速パルス検出器12の出力信号に基づいて検
出される移動体1の走行距離とを用いた慣性位置検出方
法によって検出された自己位置に基づいて新たな走行領
域まで移動体1を移動させてもよい。すなわち、移動体
1が作業終了地点で停止したときには基準点C,Dの位
置は検出されているので、この位置情報と慣性位置検出
方法によって検出された自己位置情報とから、新たな走
行領域に移動体1が入ったことを検出できる。
【0043】次に、上記説明による処理を行うための制
御装置5の要部機能をブロック図を参照して説明する。
まず、第1実施例において新たな走行領域に移動体1を
移動させるための機能を説明する。図8において、移動
ポール登録部13には、1つの走行領域での作業が終了
した後に次の走行領域に移動させる2本の移動ポールを
予め登録しておく。次エリア判別部14では、1つの走
行領域での作業が終了した後、前記移動ポール登録部1
3に登録されている移動ポールを判別し、その判別結果
によって新たな走行領域を判別する。作業開始位置記憶
部15には、走行領域での作業開始地点があらかじめ記
憶されている。この作業開始地点は上述のように、例え
ば固定ポールのうちの1つに隣接して設けておく。移行
コース演算部16では、移動体1の現在位置つまり1つ
の走行領域で作業を終了した後の停止位置と前記作業開
始地点とを結ぶ直線からなる移行コースを演算する。走
行制御部17では、前記移行コースに基づいて前記操舵
装置4に操舵信号を出力する。
【0044】また、第2実施例において新たな走行領域
に移動体1を移動させるための機能は次のように構成す
ることができる。図9において、図8と同符号は同一ま
たは同等部分である。ポール有無判別部18では、1つ
の走行領域で作業を終了した後、その停止位置で走査装
置2による受光信号を検出する。そして、作業終了直前
に検出した方向で受光信号が検出されなかった場合はポ
ール見失い信号aを出力する。移動指示部19では、前
記信号aに応答して移動体1を予定方向に移動させるた
めの指示を出力する。本実施例では、図3に関して説明
したように、移動ポールと対角位置にあったポールの方
向に移動体1を移動させるようにする。移動の結果、ポ
ールを4本検出したならば、見失い後に改めて検出した
ポールがどれかを示すデータを次エリア判別部20に出
力する。次エリア判別部20は検出されたポールがどの
方向で検出されたかによって新たな走行領域を判別す
る。例えば、図3に関して説明したケースでは、基準点
C,Dの間で基準点Eに移動されたポールP0が検出さ
れるため、基準点C,D側に新たな走行領域があること
を判断できる。
【0045】さらに、第3実施例において新たな走行領
域に移動体1を移動させるための機能は次のように構成
することができる。図10において、移動ポール検出部
21では、移動された2本のポールがどれであるかを検
出して次エリア判別部22に出力する。次エリア判別部
22は、移動された2本のポールがどれであるかによっ
て新たな走行領域を判別し、移動指示部23に判別結果
を出力する。移動指示部23は、前記判別結果に基づい
て判断される新たな走行領域の方向に移動体1を移動さ
せるための指示を走行制御部17に出力する。前記指示
は移動終了判別部24にも入力され、移動体1が予定の
地点に達したか、つまり新たな走行領域に移動したかが
判別される。移動が終了したと判断されたならば走行制
御部17に停止指示を与える。
【0046】次に、新たな走行領域の設定のための機
能、つまりポールP0〜P3で囲まれた範囲の設定機能
を説明する。図11において、測距部25は走査装置2
の発光器6および受光器7から供給される信号の位相差
に基づいて移動体1およびポール間の距離を測定する。
方位角検出部26では走査装置2の受光器7およびエン
コーダからの信号によって各ポールの方位角を検出す
る。現エリア演算部27は、例えば、前記した特開平1
−287415号公報に記載されたように、前記測距部
25および方位角検出部26から供給される4本のポー
ルに関する情報から、隣接する2本のポールのうちの1
本を原点とし、該2本のポールを結ぶ直線をx軸とする
座標で表わされる領域を決定する。移動ポール位置演算
部28では、新たな走行領域を設定するために移動され
た2本のポールの位置を、前記測距部25および方位角
検出部26から供給される該2本のポールに関する情報
から演算する。次エリア設定部29は、前記移動ポール
位置演算部28で算出した2本のポールの位置と、現エ
リア演算部27で決定された走行領域を示す情報に基づ
く、移動されていないポールの位置とによって新たな走
行領域を設定する。すなわち、前記移動されていないポ
ールのうち1本を原点とし、該2本のポールを結ぶ直線
をx軸とする座標で表わされる領域を決定する。
【0047】なお、以上は、4本のポールによって矩形
の走行領域を設定する例を説明したが、3本のポールに
よって三角形の走行領域を設定する場合、および該走行
領域での移動体1の走行制御にも本発明は適用できる。
例えば、図14において、基準点A,B,Cが配置され
た走行領域(ΔABC)での走行を終了した後、基準点
Aのポールを基準点Dに移動して次の走行領域(ΔBC
D)を設定する。同様に、次の段階では、基準点Bのポ
ールを基準点Eに移動させてさらに次の走行領域(ΔC
DE)を設定することができる。この例によっても2つ
のポールを新旧2つの走行領域で共有し、1本のポール
のみを順次移動していくことによって走行範囲を拡大し
ていくことができる。また、走行範囲の拡大方向は1方
向に限らず、3本のポールのうち任意の1本のみを移動
させるだけであらゆる方向に走行範囲を拡大していくこ
とができる。
【0048】また、本実施例では、新たな走行領域で
は、移動しなかった2本のポールのうちの1本を原点と
する新たな座標に変換するようにしたが、必ずしも座標
の変換を行わなくてもよい。つまり、最初の走行領域を
設定したときの座標上で各基準点の座標を演算し、新た
な走行領域を定義してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1ないし4の発明によれば、現走行領域および次の走行
領域で2本のポールを共有することができる。したがっ
て、残りのポールのみを移動させれば新たに次の領域を
設定することができる。その結果、少ないポールで広い
領域に亘って移動体の走行制御を行うことができるの
で、ポールの移動やポール管理等の手間を簡素化でき、
例えば、広域での田植え作業、草刈り作業、清掃作業等
を効率良く行うことができる。また、必要最少限の数の
ポールが設置されるだけなので、不要な光を検出するこ
とがなくなり、信号の識別制御が簡素化される。
【0050】また、請求項5ないし6の発明によれば、
1の走行領域での走行を終了した位置で、次の走行領域
が現走行領域のどの方向に隣接する領域であるかを認識
することができ、認識された次の走行領域に移動体が誘
導される。そして、次の走行領域において、新たに現走
行領域から移動されたポールの位置が該ポールまでの距
離および方位に基づいて自動的に検出され、位置が検出
された該ポールを含むすべてのポールの位置情報に基づ
いて新たな座標系で走行領域が設定される。すなわち、
現走行領域から移動されたポールの位置のみを新たに検
出するだけで、次の走行領域を設定することができる。
【0051】また、請求項7の発明によれば、現走行領
域に残された3本のポールを使用して自己位置が検出さ
れ、この自己位置に基づいて次の走行領域に誘導され
る。したがって、この誘導も3本のポールを利用して通
常の走行時と同様の演算方法で行うことができる。また
該3本のポール以外のポールを先に次の走行領域に移動
させておくことができるのでポールの移動作業を分散す
ることができる。
【0052】また、請求項8の発明によれば、現走行領
域および次の領域で共有するポールの開き角度に基づい
て移動体が次の領域に入ったことが確認される。したが
って、次の領域に入ったことの判別はきわめて簡単にな
り、例えば現走行領域での予定の作業が終了したならば
直ちに前記共有するポールのみを残して他のポールを次
の走行領域に移動させることができ、作業効率の向上が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す走行領域および基準
点の位置関係を示す斜視図である。
【図2】 走行コースおよび走行領域の設定方法の第1
実施例を示す平面図である。
【図3】 走行コースおよび走行領域の設定方法の第2
実施例を示す平面図である。
【図4】 走行コースおよび走行領域の設定方法の第3
実施例を示す平面図である。
【図5】 第1実施例に係る移動体の動作を示すフロー
チャートである。
【図6】 第2実施例に係る移動体の動作の要部を示す
フローチャートである。
【図7】 第3実施例に係る移動体の動作の要部を示す
フローチャートである。
【図8】 第1実施例の要部機能を示すブロック図であ
る。
【図9】 第2実施例の要部機能を示すブロック図であ
る。
【図10】 第3実施例の要部機能を示すブロック図で
ある。
【図11】 走行領域の設定のための要部機能を示すブ
ロック図である。
【図12】 移動体の構成を示すブロック図である。
【図13】 移動体の走行領域と基準点の位置関係を示
す図である。
【図14】 三角形の走行領域と基準点の位置関係を示
す図である。
【符号の説明】
1…移動体、 2…ビーム走査装置、 A〜F…基準
点、 P0〜P3…ポール、 z1…現走行領域、 z
2…次の走行領域、 FIN…作業終了地点、 ST1
…作業開始地点、 ST2…次の走行領域での作業開始
地点、 TR0…走行コース、 TR1…移行コース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−109106(JP,A) 特開 平5−233058(JP,A) 実開 昭64−43405(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/00 - 1/12 A01B 69/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体から投射された光を該移動体に反
    射させるための回帰反射体を有する3本もしくは4本の
    ポールを周囲に配置した領域を、前記移動体の走行に伴
    って順次隣接して設定する移動体の走行領域設定方法に
    おいて、 1の走行領域における前記移動体の走行が終了した後、
    該1の走行領域を設定する前記3本もしくは4本のポー
    ルのうち2本のポールをそのままの位置に残し、該2本
    のポールを除く残りのポールを、前記そのままの位置に
    残した2本のポールを含む直線を乗り越えて反対側領域
    移動させる段階と、 該移動した残りのポールを前記2本のポールとともに使
    用して次の走行領域を前記1の走行領域に隣接して設定
    する段階とを具備したことを特徴とする移動体の走行領
    域設定方法。
  2. 【請求項2】 前記ポールを移動させる段階は、前記1
    の走行領域における前記移動体の走行が終了し、該移動
    体が次の走行領域に移動した後に実行することを特徴と
    する請求項1記載の移動体の走行領域設定方法。
  3. 【請求項3】 前記ポールを移動させる段階は、前記1
    の走行領域における前記移動体の走行が終了し、該移動
    体が次の走行領域に移動する前に実行することを特徴と
    する請求項1記載の移動体の走行領域設定方法。
  4. 【請求項4】 移動体から投射された光を該移動体に反
    射させるための回帰反射体を有する4本のポールを周囲
    に配置した領域を、前記移動体の走行に伴って順次設定
    していく移動体の走行領域設定方法において、 1の走行領域における前記移動体の走行が終了した後、
    該1の走行領域を設定する前記4本のポールのうち2本
    のポールをそのままの位置に残し、該2本のポールを除
    く残りのポールのうちの一方を次の隣接走行領域の設定
    のために移動する段階と、 前記移動体を次の走行領域に移動した後、前記残りの2
    本のポールのうちの他方を次の隣接走行領域の設定のた
    めに移動する段階とを具備し、 前記移動した2本のポールおよびそのままの位置に残し
    た2本のポールをともに使用して次の走行領域を設定す
    ることを特徴とする移動体の走行領域設定方法。
  5. 【請求項5】 各基準点に配置され、回帰反射体を有す
    る3本もしくは4本のポールによって設定され、互いに
    隣接した走行領域を少なくとも2以上に亘って移動する
    移動体の走行制御装置において、 前記移動体に搭載され、円周方向に光を投射して前記基
    準点からの反射光を順次検出する光ビーム走査手段と、 前記移動体を囲む前記3本もしくは4本のポールからの
    前記反射光の受光方位に基づいて移動体の位置を演算す
    る位置演算手段と、 現走行領域での走行を終了した位置で、次の隣接走行領
    域が現走行領域設定のために配置されたポールのうちの
    どの2本のポールを共有する領域であるかを認識する次
    エリア判別手段と、 前記認識された次の隣接走行領域内へ前記移動体を誘導
    する手段と、 次の走行領域設定のために移動されたポールの位置を、
    移動体から該ポールまでの距離および移動体に対する方
    位によって検出する手段と、 位置が検出された前記ポールおよび前記共有ポールの位
    置情報に基づいて該共有ポールの一方を原点とし、該2
    本の共有ポールを結ぶ直線を座標軸とする新たな座標系
    で前記次の走行領域を設定する手段とを具備したことを
    特徴とする移動体の走行制御装置。
  6. 【請求項6】 次の隣接走行領域設定のために移動すべ
    きポールを予め登録する手段を具備し、 前記次エリア判別手段は、前記予め登録されている移動
    すべきポールがどれであるかによって、該ポールが移動
    される前に次の走行領域を認識するとともに、 前記移動体を誘導する手段は、前記現走行領域に存在す
    るポールを使用して前記位置演算手段で演算された自己
    位置に基づいて移動体を誘導するように構成されたこと
    を特徴とする請求項5記載の移動体の走行制御装置。
  7. 【請求項7】 走行領域に配置された前記ポールが4本
    であって、 前記次エリア判別手段は、前記1の走行領域での走行を
    終了した後、移動されたポールを識別し、この識別結果
    に基づいて次の走行領域を認識するように構成され、 前記移動体を誘導する手段は、1の走行領域で移動体が
    走行を終了した後、移動されたポールを除く3本のポー
    ルの位置に基づいて前記位置演算手段で自己位置を演算
    し、その演算結果に基づいて移動体を次の走行領域に誘
    導するように構成されたことを特徴とする請求項5記載
    の移動体の走行制御装置。
  8. 【請求項8】 前記次エリア判別手段は、前記1の走行
    領域での走行を終了した後、移動されたポールを識別
    し、この識別結果に基づいて次の走行領域を認識するよ
    うに構成され、 前記移動体を誘導する手段は、共有の2本のポールの、
    移動体を中心とする開き角度を測定する手段を具備し、
    該開き角度に基づいて移動体を次の走行領域まで誘導す
    るように構成されたことを特徴とする請求項5記載の移
    動体の走行制御装置。
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