JP3338036B2 - 再生方法、再生装置、記録方法、記録装置、光ディスク - Google Patents

再生方法、再生装置、記録方法、記録装置、光ディスク

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JP3338036B2
JP3338036B2 JP2001205993A JP2001205993A JP3338036B2 JP 3338036 B2 JP3338036 B2 JP 3338036B2 JP 2001205993 A JP2001205993 A JP 2001205993A JP 2001205993 A JP2001205993 A JP 2001205993A JP 3338036 B2 JP3338036 B2 JP 3338036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一連の関連付け
られた内容を有する各タイトルを構成する動画像デー
タ、オーディオデータ、副映像データの情報を搬送する
ビットストリームに様々な処理を施して、ユーザーの要
望に応じた内容を有するタイトルを構成するべくビット
ストリームを生成し、その生成されたビットストリーム
を所定の記録媒体に効率的に記録する記録装置と記録媒
体、及び再生する再生装置及びオーサリングシステムに
用いられるビットストリームにサーチ情報を付与するエ
ンコード方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザーディスク(登録商標)や
ビデオCD等を利用したシステムに於いて、動画像、オ
ーディオ、副映像などのマルチメディアデータをデジタ
ル処理して、一連の関連付けられた内容を有するタイト
ルを構成するオーサリングシステムが実用化されてい
る。
【0003】特に、ビデオCDを用いたシステムに於い
ては、約600Mバイトの記憶容量を持ち本来ディジタ
ルオーディオの記録用であったCD媒体上に、MPEG
と呼ばれる高圧縮率の動画像圧縮手法により、動画像デ
ータの記録を実現している。カラオケをはじめ従来のレ
ーザーディスクのタイトルがビデオCDに置き替わりつ
つある。
【0004】年々、各タイトルの内容及び再生品質に対
するユーザーの要望は、より複雑及び高度になって来て
いる。このようなユーザーの要望に応えるには、従来よ
り深い階層構造を有するビットストリームにて各タイト
ルを構成する必要がある。このようにより深い階層構造
を有するビットストリームにより、構成されるマルチメ
ディアデータのデータ量は、従来の十数倍以上になる。
更に、タイトルの細部に対する内容を、きめこまかく編
集する必要があり、それには、ビットストリームをより
下位の階層データ単位でデータ処理及び制御する必要が
ある。
【0005】このように、多階層構造を有する大量のデ
ジタルビットストリームを、各階層レベルで効率的な制
御を可能とする、ビットストリーム構造及び、記録再生
を含む高度なデジタル処理方法の確立が必要である。更
に、このようなデジタル処理を行う装置、この装置でデ
ジタル処理されたビットストリーム情報を効率的に記録
保存し、記録された情報を迅速に再生することが可能な
記録媒体も必要である。
【0006】このような状況に鑑みて、記録媒体に関し
て言えば、従来用いられている光ディスクの記憶容量を
高める検討が盛んに行われている。光ディスクの記憶容
量を高めるには光ビームのスポット径Dを小さくする必
要があるが、レーザの波長をλ、対物レンズの開口数を
NAとすると、前記スポット径Dは、λ/NAに比例
し、λが小さくNAが大きいほど記憶容量を高めるのに
好適である。
【0007】ところが、NAが大きいレンズを用いた場
合、例えば米国特許5、235、581に記載の如く、
チルトと呼ばれるディスク面と光ビームの光軸の相対的
な傾きにより生じるコマ収差が大きくなり、これを防止
するためには透明基板の厚さを薄くする必要がある。透
明基板を薄くした場合は機械的強度が弱くなると言う問
題がある。
【0008】また、データ処理に関しては、動画像、オ
ーディオ、グラフィックスなどの信号データを記録再生
する方式として従来のMPEG1より、大容量データを
高速転送が可能なMPEG2が開発され、実用されてい
る。MPEG2では、MPEG1と多少異なる圧縮方
式、データ形式が採用されている。MPEG1とMPE
G2の内容及びその違いについては、ISO1117
2、及びISO13818のMPEG規格書に詳述され
ているので説明を省く。
【0009】MPEG2に於いても、ビデオエンコード
ストリームの構造に付いては、規定しているが、システ
ムストリームの階層構造及び下位の階層レベルの処理方
法を明らかにしていない。
【0010】上述の如く、従来のオーサリングシステム
に於いては、ユーザーの種々の要求を満たすに十分な情
報を持った大量のデータストリームを処理することがで
きない。さらに、処理技術が確立したとしても、大容量
のデータストリームを効率的に記録、再生に十分用いる
ことが出来る大容量記録媒体がないので、処理されたデ
ータを有効に繰り返し利用することができない。
【0011】言い換えれば、タイトルより小さい単位
で、ビットストリームを処理するには、記録媒体の大容
量化、デジタル処理の高速化と言うハードウェア、及び
洗練されたデータ構造を含む高度なデジタル処理方法の
考案と言うソフトウェアに対する過大な要求を解消する
必要があった。
【0012】本発明は、このように、ハードウェア及び
ソフトウェアに対して高度な要求を有する、タイトル以
下の単位で、マルチメディアデータのビットストリーム
を制御して、よりユーザーの要望に合致した効果的なオ
ーサリングシステムを提供することを目的とする。
【0013】更に、複数のタイトル間でデータを共有し
て光ディスクを効率的に使用するために、複数のタイト
ルを共通のシーンデータと、同一の時間軸上に配される
複数のシーンを任意に選択して再生するマルチシーン制
御が望ましい。複数のシーン、つまりマルチシーンデー
タを同一の時間軸上に配する為には、マルチシーンの各
シーンデータを連続的に配列するために、選択した共通
シーンと選択されたマルチシーンデータの間に、非選択
のマルチシーンデータを挿入してビットストリームを生
成することになる。
【0014】このようなマルチメディアデータを記録し
た媒体において、早送りや逆戻しなどの特殊再生(トリ
ックプレイ)を行う場合には、ディスクなどのランダム
アクセス可能な、記録媒体の特性を利用し、再生速度に
応じて、スキップ先を計算あるいは、ビットストリーム
中のスキップ用のデータに基づいて、離散的にビットス
トリームを再生し、高速再生を実現する事になる。
【0015】しかしながら、このような共通シーンとマ
ルチシーンが存在するビットストリーム上で、早送りや
逆戻しなどの特殊再生(トリックプレイ)を行う場合、
例えば、共通シーンから、マルチシーンの1つに分岐の
場合、連続して配置している分岐先データについては、
ビットレートから次のスキップ先の位置を計算すること
ができるが、連続配置していない分岐先データについて
は計算できない。また、スキップ先の位置情報を記録す
る場合についても、1つの分岐先の記録では、他方への
分岐ができないため不十分である。また、全ての分岐先
の位置情報を記述しては、限られらた記録媒体のデータ
容量を効率的に使用できず、また共通シーンの利用が増
える度に、分岐先GOPの位置情報の記録が必要にな
り、データ作成が複雑になり、現実的ではない。このよ
うに。マルチシーンの1つに分岐する場合の早送りで、
データをたどることの実現が困難となる。
【0016】同様に、逆再生の場合も、マルチシーンか
ら共通シーンへ結合する場合についても、再生データを
たどることの実現が困難となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明に於いては、こ
のようなマルチシーンデータに於いても、特殊再生を行
うことのできるマルチメディア光ディスク並びにその再
生装置、再生方法及び記録方式を提供することを目的と
する。なお、本出願は日本国特許出願番号H7−276
574(1995年9月29日出願)に基づいて出願さ
れるものであって、該明細書による開示事項はすべて本
発明の開示の一部となすものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】少なくとも一つの情報層
を有する光ディスクであって、前記情報層には、少なく
とも動画像データを含むデータと、特殊再生時のモード
に応じて次に再生すべきデータの位置情報を記述したト
リックプレイ情報を有する再生制御情報とが、GOP単
位でインターリーブ記録された複数のシステムストリー
ム、及び1つ以上のシステムストリームからなるプログ
ラムチェーンにおけるシステムストリームの再生順序を
表す複数のプログラムチェーン情報に記録され、少なく
とも1つのシステムストリームが複数のプログラムチェ
ーンによって共有され、前記プログラムチェーン情報に
は、システムストリームの再生順序に合わせ、それぞれ
のシステムストリームの先頭のデータの位置情報とシス
テムストリームの最後の再生制御情報の位置情報とが記
述されたマルチメディア光ディスク。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説明するため
に、添付の図面に従ってこれを説明する。オーサリングシステムのデータ構造 先ず、図1を参照して、本発明に於ける記録装置、記録
媒体、再生装置および、それらの機能を含むオーサリン
グシステムに於いて処理の対象されるマルチメディアデ
ータのビットストリームの論理構造を説明する。ユーザ
が内容を認識し、理解し、或いは楽しむことができる画
像及び音声情報を1タイトルとする。このタイトルと
は、映画でいえば、最大では一本の映画の完全な内容
を、そして最小では、各シーンの内容を表す情報量に相
当する。
【0020】所定数のタイトル分の情報を含むビットス
トリームデータから、ビデオタイトルセットVTSが構
成される。以降、簡便化の為に、ビデオタイトルセット
をVTSと呼称する。VTSは、上述の各タイトルの中
身自体を表す映像、オーディオなどの再生データと、そ
れらを制御する制御データを含んでいる。
【0021】所定数のVTSから、オーサリングシステ
ムに於ける一ビデオデータ単位であるビデオゾーンVZ
が形成される。以降、簡便化の為にビデオゾーンをVZ
と呼称する。一つのVZに、K+1個のVTS#0〜V
TS#K(Kは、0を含む正の整数)が直線的に連続し
て配列される。そしてその内一つ、好ましくは先頭のV
TS#0が、各VTSに含まれるタイトルの中身情報を
表すビデオマネージャとして用いられる。この様に構成
された、所定数のVZから、オーサリングシステムに於
ける、マルチメディアデータのビットストリームの最大
管理単位であるマルチメディアビットストリームMBS
が形成される。オーサリングエンコーダEC 図2に、ユーザーの要望に応じた任意のシナリオに従
い、オリジナルのマルチメディアビットストリームをエ
ンコードして、新たなマルチメディアビットストリーム
MBSを生成する本発明に基づくオーサリングエンコー
ダECの一実施形態を示す。なお、オリジナルのマルチ
メディアビットストリームは、映像情報を運ぶビデオス
トリームSt1、キャプション等の補助映像情報を運ぶ
サブピクチャストリームSt3、及び音声情報を運ぶオ
ーディオストリームSt5から構成されている。ビデオ
ストリーム及びオーディオストリームは、所定の時間の
間に対象から得られる画像及び音声の情報を含むストリ
ームである。一方、サブピクチャストリームは一画面
分、つまり瞬間の映像情報を含むストリームである。必
要であれば、一画面分のサブピクチャをビデオメモリ等
にキャプチャして、そのキャプチャされたサブピクチャ
画面を継続的に表示することができる。
【0022】これらのマルチメディアソースデータSt
1、St3、及びSt5は、実況中継の場合には、ビデ
オカメラ等の手段から映像及び音声信号がリアルタイム
で供給される。また、ビデオテープ等の記録媒体から再
生された非リアルタイムな映像及び音声信号であったり
する。尚、同図に於ては、簡便化のために、3種類のマ
ルチメディアソースストリームとして、3種類以上で、
それぞれが異なるタイトル内容を表すソースデータが入
力されても良いことは言うまでもない。このような複数
のタイトルの音声、映像、補助映像情報を有するマルチ
メディアソースデータを、マルチタイトルストリームと
呼称する。
【0023】オーサリングエンコーダECは、編集情報
作成部100、エンコードシステム制御部200、ビデ
オエンコーダ300、ビデオストリームバッファ40
0、サブピクチャエンコーダ500、サブピクチャスト
リームバッファ600、オーディオエンコーダ700、
オーディオストリームバッファ800、システムエンコ
ーダ900、ビデオゾーンフォーマッタ1300記録部
1200、及び記録媒体Mから構成されている。
【0024】同図に於いて、本発明のエンコーダによっ
てエンコードされたビットストリームは、一例として光
ディスク媒体に記録される。
【0025】オーサリングエンコーダECは、オリジナ
ルのマルチメディアタイトルの映像、サブピクチャ、及
び音声に関するユーザの要望に応じてマルチメディアビ
ットストリームMBSの該当部分の編集を指示するシナ
リオデータとして出力できる編集情報生成部100を備
えている。編集情報作成部100は、好ましくは、ディ
スプレイ部、スピーカ部、キーボード、CPU、及びソ
ースストリームバッファ部等で構成される。編集情報作
成部100は、上述の外部マルチメディアストリーム源
に接続されており、マルチメディアソースデータSt
1、St3、及びSt5の供給を受ける。
【0026】ユーザーは、マルチメディアソースデータ
をディスプレイ部及びスピーカを用いて映像及び音声を
再生し、タイトルの内容を認識することができる。更
に、ユーザは再生された内容を確認しながら、所望のシ
ナリオに沿った内容の編集指示を、キーボード部を用い
て入力する。編集指示内容とは、複数のタイトル内容を
含む各ソースデータの全部或いは、其々に対して、所定
時間毎に各ソースデータの内容を一つ以上選択し、それ
らの選択された内容を、所定の方法で接続再生するよう
な情報を言う。
【0027】CPUは、キーボード入力に基づいて、マ
ルチメディアソースデータのそれぞれのストリームSt
1、St3、及びSt5の編集対象部分の位置、長さ、
及び各編集部分間の時間的相互関係等の情報をコード化
したシナリオデータSt7を生成する。
【0028】ソースストリームバッファは所定の容量を
有し、マルチメディアソースデータの各ストリームSt
1、St3、及びSt5を所定の時間Td遅延させた後
に、出力する。
【0029】これは、ユーザーがシナリオデータSt7
を作成するのと同時にエンコードを行う場合、つまり逐
次エンコード処理の場合には、後述するようにシナリオ
データSt7に基づいて、マルチメディアソースデータ
の編集処理内容を決定するのに若干の時間Tdを要する
ので、実際に編集エンコードを行う場合には、この時間
Tdだけマルチメディアソースデータを遅延させて、編
集エンコードと同期する必要があるからである。このよ
うな、逐次編集処理の場合、遅延時間Tdは、システム
内の各要素間での同期調整に必要な程度であるので、通
常ソースストリームバッファは半導体メモリ等の高速記
録媒体で構成される。
【0030】しかしながら、タイトルの全体を通してシ
ナリオデータSt7を完成させた後に、マルチメディア
ソースデータを一気にエンコードする、いわゆるバッチ
編集時に於いては、遅延時間Tdは、一タイトル分或い
はそれ以上の時間必要である。このような場合には、ソ
ースストリームバッファは、ビデオテープ、磁気ディス
ク、光ディスク等の低速大容量記録媒体を利用して構成
できる。つまり、ソースストリームバッファは遅延時間
Td及び製造コストに応じて、適当な記憶媒体を用いて
構成すれば良い。
【0031】エンコードシステム制御部200は、編集
情報作成部100に接続されており、シナリオデータS
t7を編集情報作成部100から受け取る。エンコード
システム制御部200は、シナリオデータSt7に含ま
れる編集対象部の時間的位置及び長さに関する情報に基
づいて、マルチメディアソースデータの編集対象分をエ
ンコードするためのそれぞれのエンコードパラメータデ
ータ及びエンコード開始、終了のタイミング信号St
9、St11、及びSt13をそれぞれ生成する。な
お、上述のように、各マルチメディアソースデータSt
1、St3、及びSt5は、ソースストリームバッファ
によって、時間Td遅延して出力されるので、各タイミ
ングSt9、St11、及びSt13と同期している。
【0032】つまり、信号St9はビデオストリームS
t1からエンコード対象部分を抽出して、ビデオエンコ
ード単位を生成するために、ビデオストリームSt1を
エンコードするタイミングを指示するビデオエンコード
信号である。同様に、信号St11は、サブピクチャエ
ンコード単位を生成するために、サブピクチャストリー
ムSt3をエンコードするタイミングを指示するサブピ
クチャストリームエンコード信号である。また、信号S
t13は、オーディオエンコード単位を生成するため
に、オーディオストリームSt5をエンコードするタイ
ミングを指示するオーディオエンコード信号である。
【0033】エンコードシステム制御部200は、更
に、シナリオデータSt7に含まれるマルチメディアソ
ースデータのそれぞれのストリームSt1、St3、及
びSt5のエンコード対象部分間の時間的相互関係等の
情報に基づいて、エンコードされたマルチメディアエン
コードストリームを、所定の相互関係になるように配列
するためのタイミング信号St21、St23、及びS
t25を生成する。
【0034】エンコードシステム制御部200は、1ビ
デオゾーンVZ分の各タイトルのタイトル編集単位(V
OB)に付いて、そのタイトル編集単位(VOB)の再
生時間を示す再生時間情報ITおよびビデオ、オーディ
オ、サブピクチャのマルチメディアエンコードストリー
ムを多重化(マルチプレクス)するシステムエンコード
のためのエンコードパラメータを示すストリームエンコ
ードデータSt33を生成する。
【0035】エンコードシステム制御部200は、所定
の相互的時間関係にある各ストリームのタイトル編集単
位(VOB)から、マルチメディアビットストリームM
BSの各タイトルのタイトル編集単位(VOB)の接続
または、各タイトル編集単位を重畳しているインターリ
ーブタイトル編集単位(VOBs)を生成するための、
各タイトル編集単位(VOB)をマルチメディアビット
ストリームMBSとして、フォーマットするためのフォ
ーマットパラメータを規定する配列指示信号St39を
生成する。
【0036】ビデオエンコーダ300は、編集情報作成
部100のソースストリームバッファ及び、エンコード
システム制御部200に接続されており、ビデオストリ
ームSt1とビデオエンコードのためのエンコードパラ
メータデータ及びエンコード開始終了のタイミング信号
のSt9、例えば、エンコードの開始終了タイミング、
ビットレート、エンコード開始終了時にエンコード条
件、素材の種類として、NTSC信号またはPAL信号
あるいはテレシネ素材であるかなどのパラメータがそれ
ぞれ入力される。ビデオエンコーダ300は、ビデオエ
ンコード信号St9に基づいて、ビデオストリームSt
1の所定の部分をエンコードして、ビデオエンコードス
トリーム(Encoded video stream)St15を生成す
る。
【0037】同様に、サブピクチャエンコーダ500
は、編集情報作成部100のソースバッファ及び、エン
コードシステム制御部200に接続されており、サブピ
クチャストリームSt3とサブピクチャストリームエン
コード信号St11がそれぞれ入力される。サブピクチ
ャエンコーダ500は、サブピクチャストリームエンコ
ードのためのパラメータ信号St11に基づいて、サブ
ピクチャストリームSt3の所定の部分をエンコードし
て、サブピクチャエンコードストリームSt17を生成
する。
【0038】オーディオエンコーダ700は、編集情報
作成部100のソースバッファ及び、エンコードシステ
ム制御部200に接続されており、オーディオストリー
ムSt5とオーディオエンコード信号St13がそれぞ
れ入力される。オーディオエンコーダ700は、オーデ
ィオエンコードのためのパラメータデータ及びエンコー
ド開始終了タイミングの信号St13に基づいて、オー
ディオストリームSt5の所定の部分をエンコードし
て、オーディオエンコードストリームSt19を生成す
る。
【0039】ビデオストリームバッファ400は、ビデ
オエンコーダ300に接続されており、ビデオエンコー
ダ300から出力されるビデオエンコードストリームS
t15を保存する。ビデオストリームバッファ400は
更に、エンコードシステム制御部200に接続されて、
タイミング信号St21の入力に基づいて、保存してい
るビデオエンコードストリームSt15を、調時ビデオ
エンコードストリームSt27として出力する。
【0040】同様に、サブピクチャストリームバッファ
600は、サブピクチャエンコーダ500に接続されて
おり、サブピクチャエンコーダ500から出力されるサ
ブピクチャエンコードストリームSt17を保存する。
サブピクチャストリームバッファ600は更に、エンコ
ードシステム制御部200に接続されて、タイミング信
号St23の入力に基づいて、保存しているサブピクチ
ャエンコードストリームSt17を、調時サブピクチャ
エンコードストリームSt29として出力する。
【0041】また、オーディオストリームバッファ80
0は、オーディオエンコーダ700に接続されており、
オーディオエンコーダ700から出力されるオーディオ
エンコードストリームSt19を保存する。オーディオ
ストリームバッファ800は更に、エンコードシステム
制御部200に接続されて、タイミング信号St25の
入力に基づいて、保存しているオーディオエンコードス
トリームSt19を、調時オーディオエンコードストリ
ームSt31として出力する。
【0042】システムエンコーダ900は、ビデオスト
リームバッファ400、サブピクチャストリームバッフ
ァ600、及びオーディオストリームバッファ800に
接続されており、調時ビデオエンコードストリームSt
27、調時サブピクチャエンコードストリームSt2
9、及び調時オーディオエンコードSt31が入力され
る。システムエンコーダ900は、またエンコードシス
テム制御部200に接続されており、ストリームエンコ
ードデータSt33が入力される。
【0043】システムエンコーダ900は、システムエ
ンコードのエンコードパラメータデータ及びエンコード
開始終了タイミングの信号St33に基づいて、各調時
ストリームSt27、St29、及びSt31に多重化
処理を施して、タイトル編集単位(VOB)St35を
生成する。
【0044】ビデオゾーンフォーマッタ1300は、シ
ステムエンコーダ900に接続されて、タイトル編集単
位St35を入力される。ビデオゾーンフォーマッタ1
300は更に、エンコードシステム制御部200に接続
されて、マルチメディアビットストリームMBSをフォ
ーマットするためのフォーマットパラメータデータ及び
フォーマット開始終タイミングの信号St39を入力さ
れる。ビデオゾーンフォーマッタ1300は、タイトル
編集単位St39に基づいて、1ビデオゾーンVZ分の
タイトル編集単位St35を、ユーザの要望シナリオに
沿う順番に、並べ替えて、編集済みマルチメディアビッ
トストリームSt43を生成する。
【0045】このユーザの要望シナリオの内容に編集さ
れた、マルチメディアビットストリームSt43は、記
録部1200に転送される。記録部1200は、編集マ
ルチメディアビットストリームMBSを記録媒体Mに応
じた形式のデータSt43に加工して、記録媒体Mに記
録する。この場合、マルチメディアビットストリームM
BSには、予め、ビデオゾーンフォーマッタ1300に
よって生成された媒体上の物理アドレスを示すボリュー
ムファイルストラクチャVFSが含まれる。
【0046】また、エンコードされたマルチメディアビ
ットストリームSt35を、以下に述べるようなデコー
ダに直接出力して、編集されたタイトル内容を再生する
ようにしても良い。この場合は、マルチメディアビット
ストリームMBSには、ボリュームファイルストラクチ
ャVFSは含まれないことは言うまでもない。オーサリングデコーダDC 次に、図3を参照して、本発明にかかるオーサリングエ
ンコーダECによって、編集されたマルチメディアビッ
トストリームMBSをデコードして、ユーザの要望のシ
ナリオに沿って各タイトルの内容を展開する、オーサリ
ングデコーダDCの一実施形態について説明する。な
お、本実施形態に於いては、記録媒体Mに記録されたオ
ーサリングエンコーダECによってエンコードされたマ
ルチメディアビットストリームSt45は、記録媒体M
に記録されている。
【0047】オーサリングデコーダDCは、マルチメデ
ィアビットストリーム再生部2000、シナリオ選択部
2100、デコードシステム制御部2300、ストリー
ムバッファ2400、システムデコーダ2500、ビデ
オバッファ2600、サブピクチャバッファ2700、
オーディオバッファ2800、同期制御部2900、ビ
デオデコーダ3800、サブピクチャデコーダ310
0、オーディオデコーダ3200、合成部3500、ビ
デオデータ出力端子3600、及びオーディオデータ出
力端子3700から構成されている。
【0048】マルチメディアビットストリーム再生部2
000は、記録媒体Mを駆動させる記録媒体駆動ユニッ
ト2004、記録媒体Mに記録されている情報を読み取
り二値の読み取り信号St57を生成する読取ヘッドユ
ニット2006、読み取り信号ST57に種々の処理を
施して再生ビットストリームSt61を生成する信号処
理部2008、及び機構制御部2002から構成され
る。機構制御部2002は、デコードシステム制御部2
300に接続されて、マルチメディアビットストリーム
再生指示信号St53を受けて、それぞれ記録媒体駆動
ユニット(モータ)2004及び信号処理部2008を
それぞれ制御する再生制御信号St55及びSt59を
生成する。
【0049】デコーダDCは、オーサリングエンコーダ
ECで編集されたマルチメディアタイトルの映像、サブ
ピクチャ、及び音声に関する、ユーザの所望の部分が再
生されるように、対応するシナリオを選択して再生する
ように、オーサリングデコーダDCに指示を与えるシナ
リオデータとして出力できるシナリオ選択部2100を
備えている。
【0050】シナリオ選択部2100は、好ましくは、
キーボード及びCPU等で構成される。ユーザーは、オ
ーサリングエンコーダECで入力されたシナリオの内容
に基づいて、所望のシナリオをキーボード部を操作して
入力する。CPUは、キーボード入力に基づいて、選択
されたシナリオを指示するシナリオ選択データSt51
を生成する。シナリオ選択部2100は、例えば、赤外
線通信装置等によって、デコードシステム制御部230
0に接続されている。デコードシステム制御部2300
は、St51に基づいてマルチメディアビットストリー
ム再生部2000の動作を制御する再生指示信号St5
3を生成する。
【0051】ストリームバッファ2400は所定のバッ
ファ容量を有し、マルチメディアビットストリーム再生
部2000から入力される再生信号ビットストリームS
t61を一時的に保存すると共に、及び各ストリームの
アドレス情報及び同期初期値データを抽出してストリー
ム制御データSt63を生成する。ストリームバッファ
2400は、デコードシステム制御部2300に接続さ
れており、生成したストリーム制御データSt63をデ
コードシステム制御部2300に供給する。
【0052】同期制御部2900は、デコードシステム
制御部2300に接続されて、同期制御データSt81
に含まれる同期初期値データ(SCR)を受け取り、内部
のシステムクロック(STC)セットし、リセットされた
システムクロックSt79をデコードシステム制御部2
300に供給する。
【0053】デコードシステム制御部2300は、シス
テムクロックSt79に基づいて、所定の間隔でストリ
ーム読出信号St65を生成し、ストリームバッファ2
400に入力する。
【0054】ストリームバッファ2400は、読出信号
St65に基づいて、再生ビットストリームSt61を
所定の間隔で出力する。
【0055】デコードシステム制御部2300は、更
に、シナリオ選択データSt51に基づき、選択された
シナリオに対応するビデオ、サブピクチャ、オーディオ
の各ストリームのIDを示すデコードストリーム指示信
号St69を生成して、システムデコーダ2500に出
力する。
【0056】システムデコーダ2500は、ストリーム
バッファ2400から入力されてくるビデオ、サブピク
チャ、及びオーディオのストリームを、デコード指示信
号St69の指示に基づいて、それぞれ、ビデオエンコ
ードストリームSt71としてビデオバッファ2600
に、サブピクチャエンコードストリームSt73として
サブピクチャバッファ2700に、及びオーディオエン
コードストリームSt75としてオーディオバッファ2
800に出力する。
【0057】システムデコーダ2500は、各ストリー
ムSt67の各最小制御単位での再生開始時間(PTS)
及びデコード開始時間(DTS)を検出し、時間情報信号
St77を生成する。この時間情報信号St77は、デ
コードシステム制御部2300を経由して、同期制御デ
ータSt81として同期制御部2900に入力される。
【0058】同期制御部2900は、同期制御データS
t81として、各ストリームについて、それぞれがデコ
ード後に所定の順番になるようなデコード開始タイミン
グを決定する。同期制御部2900は、このデコードタ
イミングに基づいて、ビデオストリームデコード開始信
号St89を生成し、ビデオデコーダ3800に入力す
る。同様に、同期制御部2900は、サブピクチャデコ
ード開始信号St91及びオーディオデコード開始信号
t93を生成し、サブピクチャデコーダ3100及びオ
ーディオデコーダ3200にそれぞれ入力する。
【0059】ビデオデコーダ3800は、ビデオストリ
ームデコード開始信号St89に基づいて、ビデオ出力
要求信号St84を生成して、ビデオバッファ2600
に対して出力する。ビデオバッファ2600はビデオ出
力要求信号St84を受けて、ビデオストリームSt8
3をビデオデコーダ3800に出力する。ビデオデコー
ダ3800は、ビデオストリームSt83に含まれる再
生時間情報を検出し、再生時間に相当する量のビデオス
トリームSt83の入力を受けた時点で、ビデオ出力要
求信号St84を無効にする。このようにして、所定再
生時間に相当するビデオストリームがビデオデコーダ3
800でデコードされて、再生されたビデオ信号St1
04が合成部3500に出力される。
【0060】同様に、サブピクチャデコーダ3100
は、サブピクチャデコード開始信号St91に基づい
て、サブピクチャ出力要求信号St86を生成し、サブ
ピクチャバッファ2700に供給する。サブピクチャバ
ッファ2700は、サブピクチャ出力要求信号St86
を受けて、サブピクチャストリームSt85をサブピク
チャデコーダ3100に出力する。サブピクチャデコー
ダ3100は、サブピクチャストリームSt85に含ま
れる再生時間情報に基づいて、所定の再生時間に相当す
る量のサブピクチャストリームSt85をデコードし
て、サブピクチャ信号St99を再生して、合成部35
00に出力される。
【0061】合成部3500は、ビデオ信号St104
及びサブピクチャ信号St99を重畳させて、マルチピ
クチャビデオ信号St105を生成し、ビデオ出力端子
3600に出力する。
【0062】オーディオデコーダ3200は、オーディ
オデコード開始信号St93に基づいて、オーディオ出
力要求信号St88を生成し、オーディオバッファ28
00に供給する。オーディオバッファ2800は、オー
ディオ出力要求信号St88を受けて、オーディオスト
リームSt87をオーディオデコーダ3200に出力す
る。オーディオデコーダ3200は、オーディオストリ
ームSt87に含まれる再生時間情報に基づいて、所定
の再生時間に相当する量のオーディオストリームSt8
7をデコードして、オーディオ出力端子3700に出力
する。
【0063】このようにして、ユーザのシナリオ選択に
応答して、リアルタイムにユーザの要望するマルチメデ
ィアビットストリームMBSを再生する事ができる。つ
まり、ユーザが異なるシナリオを選択する度に、オーサ
リングデコーダDCはその選択されたシナリオに対応す
るマルチメディアビットストリームMBSを再生するこ
とによって、ユーザの要望するタイトル内容を再生する
ことができる。
【0064】以上述べたように、本発明のオーサリング
システムに於いては、基本のタイトル内容に対して、各
内容を表す最小編集単位の複数の分岐可能なサブストリ
ームを所定の時間的相関関係に配列するべく、マルチメ
ディアソースデータをリアルタイム或いは一括してエン
コードして、複数の任意のシナリオに従うマルチメディ
アビットストリームを生成する事ができる。また、この
ようにエンコードされたマルチメディアビットストリー
ムを、複数のシナリオの内の任意のシナリオに従って再
生できる。そして、再生中であっても、選択したシナリ
オから別のシナリオを選択し(切り替えて)も、その新
たな選択されたシナリオに応じた(動的に)マルチメデ
ィアビットストリームを再生できる。また、任意のシナ
リオに従ってタイトル内容を再生中に、更に、複数のシ
ーンの内の任意のシーンを動的に選択して再生すること
ができる。
【0065】このように、本発明に於けるオーサリング
システムに於いては、エンコードしてマルチメディアビ
ットストリームMBSをリアルタイムに再生するだけで
なく、繰り返し再生することができる。尚、オーサリン
グシステムの詳細に関しては、本特許出願と同一出願人
による1996年9月27日付けの日本国特許出願に開
示されている。DVD 図4に、単一の記録面を有するDVDの一例を示す。本
例に於けるDVD記録媒体RC1は、レーザー光線LS
を照射し情報の書込及び読出を行う情報記録面RS1
と、これを覆う保護層PL1からなる。更に、記録面R
S1の裏側には、補強層BL1が設けられている。この
ように、保護層PL1側の面を表面SA、補強層BL1
側の面を裏面SBとする。この媒体RC1のように、片
面に単一の記録層RS1を有するDVD媒体を、片面一
層ディスクと呼ぶ。
【0066】図5に、図4のC1部の詳細を示す。記録
面RS1は、金属薄膜等の反射膜を付着した情報層41
09によって形成されている。その上に、所定の厚さT
1を有する第1の透明基板4108によって保護層PL
1が形成される。所定の厚さT2を有する第二の透明基
板4111によって補強層BL1が形成される。第一及
び第二の透明基盤4108及び4111は、その間に設
けられ接着層4110によって、互いに接着されてい
る。
【0067】さらに、必要に応じて第2の透明基板41
11の上にラベル印刷用の印刷層4112が設けられ
る。印刷層4112は補強層BL1の基板4111上の
全領域ではなく、文字や絵の表示に必要な部分のみ印刷
され、他の部分は透明基板4111を剥き出しにしても
よい。その場合、裏面SB側から見ると、印刷されてい
ない部分では記録面RS1を形成する金属薄膜4109
の反射する光が直接見えることになり、例えば、金属薄
膜がアルミニウム薄膜である場合には背景が銀白色に見
え、その上に印刷文字や図形が浮き上がって見える。印
刷層4112は、補強層BL1の全面に設ける必要はな
く、用途に応じて部分的に設けてもよい。
【0068】図6に、更に図5のC2部の詳細を示す。
光ビームLSが入射し情報が取り出される表面SAに於
いて、第1の透明基板4108と情報層4109の接す
る面は、成形技術により凹凸のピットが形成され、この
ピットの長さと間隔を変えることにより情報が記録され
る。つまり、情報層4109には第1の透明基板410
8の凹凸のピット形状が転写される。このピットの長さ
や間隔はCDの場合に比べ短くなり、ピット列で形成す
る情報トラックもピッチも狭く構成されている。その結
果、面記録密度が大幅に向上している。
【0069】また、第1の透明基板4108のピットが
形成されていない表面SA側は、平坦な面となってい
る。第2の透明基板4111は、補強用であり、第1の
透明基板4108と同じ材質で構成される両面が平坦な
透明基板である。そして所定の厚さT1及びT2は、共
に同じく、例えば0.6mmが好ましいが、それに限定
されるものでは無い。
【0070】情報の取り出しは、CDの場合と同様に、
光ビームLSが照射されることにより光スポットの反射
率変化として取り出される。DVDシステムに於いて
は、対物レンズの開口数NAを大きく、そして光ビーム
の波長λ小さすることができるため、使用する光スポッ
トLsの直径を、CDでの光スポットの約1/1.6に
絞り込むことができる。これは、CDシステムに比べ
て、約1.6倍の解像度を有することを意味する。
【0071】DVDからのデータ読み出しには、波長の
短い650nmの赤色半導体レーザと対物レンズのNA
(開口数)を0.6mmまで大きくした光学系とが用い
れらる。これと透明基板の厚さTを0.6mmに薄くし
たこととがあいまって、直径120mmの光ディスクの
片面に記録できる情報容量が5Gバイトを越える。
【0072】DVDシステムは、上述のように、単一の
記録面RS1を有する片側一層ディスクRC1に於いて
も、CDに比べて記録可能な情報量が10倍近いため、
単位あたりのデータサイズが非常に大きい動画像を、そ
の画質を損なわずに取り扱うことができる。その結果、
従来のCDシステムでは、動画像の画質を犠牲にして
も、再生時間が74分であるのに比べて、DVDでは、
高画質動画像を2時間以上に渡って記録再生可能であ
る。このようにDVDは、動画像の記録媒体に適してい
るという特徴がある。
【0073】図7及び図8に、上述の記録面RSを複数
有するDVD記録媒体の例を示す。図7のDVD記録媒
体RC2は、同一側、つまり表側SAに、二層に配され
た第一及び半透明の第二の記録面RS1及びRS2を有
している。第一の記録面RS1及び第二の記録面RS2
に対して、それぞれ異なる光ビームLS1及びLS2を
用いることにより、同時に二面からの記録再生が可能で
ある。また、光ビームLS1或いはLS2の一方にて、
両記録面RS1及びRS2に対応させても良い。このよ
うに構成されたDVD記録媒体を片面二層ディスクと呼
ぶ。この例では、2枚の記録層RS1及びRS2を配し
たが、必要に応じて、2枚以上の記録層RSを配したD
VD記録媒体を構成できることは、言うまでもない。こ
のようなディスクを、片面多層ディスクと呼ぶ。
【0074】一方、図8のDVD記録媒体RC3は、反
対側、つまり表側SA側には第一の記録面RS1が、そ
して裏側SBには第二の記録面RS2、それぞ設けれて
いる。これらの例に於いては、一枚のDVDに記録面を
二層もうけた例を示したが、二層以上の多層の記録面を
有するように構成できることは言うまでもない。図7の
場合と同様に、光ビームLS1及びLS2を個別に設け
ても良いし、一つの光ビームで両方の記録面RS1及び
RS2の記録再生に用いることもできる。このように構
成されたDVD記録媒体を両面一層ディスクと呼ぶ。ま
た、片面に2枚以上の記録層RSを配したDVD記録媒
体を構成できることは、言うまでもない。このようなデ
ィスクを、両面多層ディスと呼ぶ。
【0075】図9及び図10に、DVD記録媒体RCの
記録面RSを光ビームLSの照射側から見た平面図をそ
れぞれ示す。DVDには、内周から外周方向に向けて、
情報を記録するトラックTRが螺旋状に連続して設けら
れている。トラックTRは、所定のデータ単位毎に、複
数のセクターに分割されている。尚、図9では、見易く
するために、トラック1周あたり3つ以上のセクターに
分割されているように表されている。
【0076】通常、トラックTRは、図9に示すよう
に、ディスクRCAの内周の端点IAから外周の端点O
Aに向けて時計回り方向DrAに巻回されている。この
ようなディスクRCAを時計回りディスク、そのトラッ
クを時計回りトラックTRAと呼ぶ。また、用途によっ
ては、図10に示すように、ディスクRCBの外周の端
点OBから内周の端点IBに向けて、時計周り方向Dr
Bに、トラックTRBが巻回されている。この方向Dr
Bは、内周から外周に向かって見れば、反時計周り方向
であるので、図9のディスクRCAと区別するために、
反時計回りディスクRCB及び反時計回りトラックTR
Bと呼ぶ。上述のトラック巻回方向DrA及びDrB
は、光ビームが記録再生の為にトラックをスキャンする
動き、つまりトラックパスである。トラック巻回方向D
rAの反対方向RdAが、ディスクRCAを回転させる
方向である。トラック巻回方向DrBの反対方向RdB
が、ディスクRCBを回転させる方向である。
【0077】図11に、図7に示す片側二層ディスクR
C2の一例であるディスクRC2oの展開図を模式的に
示す。下側の第一の記録面RS1は、図9に示すように
時計回りトラックTRAが時計回り方向DrAに設けら
れている。上側の第二の記録面RS2には、図12に示
すように反時計回りトラックTRBが反時計回り方向D
rBに設けられている。この場合、上下側のトラック外
周端部OB及びOAは、ディスクRC2oの中心線に平
行な同一線上に位置している。上述のトラックTRの巻
回方向DrA及びDrBは、共に、ディスクRCに対す
るデータの読み書きの方向でもある。この場合、上下の
トラックの巻回方向は反対、つまり、上下の記録層のト
ラックパスDrA及びDrBが対向している。
【0078】対向トラックパスタイプの片側二層ディス
クRC2oは、第一記録面RS1に対応してRdA方向
に回転されて、光ビームLSがトラックパスDrAに沿
って、第一記録面RS1のトラックをトレースして、外
周端部OAに到達した時点で、光ビームLSを第二の記
録面RS2の外周端部OBに焦点を結ぶように調節する
ことで、光ビームLSは連続的に第二の記録面RS2の
トラックをトレースすることができる。このようにし
て、第一及び第二の記録面RS1及びRS2のトラック
TRAとTRBとの物理的距離は、光ビームLSの焦点
を調整することで、瞬間的に解消できる。その結果、対
向トラックパスタイプの片側二層ディスクRCoに於い
ては、上下二層上のトラックを一つの連続したトラック
TRとして処理することが容易である。故に、図1を参
照して述べた、オーサリングシステムに於ける、マルチ
メディアデータの最大管理単位であるマルチメディアビ
ットストリームMBSを、一つの媒体RC2oの二層の
記録層RS1及びRS2に連続的に記録することができ
る。
【0079】尚、記録面RS1及びRS2のトラックの
巻回方向を、本例で述べたのと反対に、つまり第一記録
面RS1に反時計回りトラックTRBを、第二記録面に
時計回りトラックTRAを設け場合は、ディスクの回転
方向をRdBに変えることを除けば、上述の例と同様
に、両記録面を一つの連続したトラックTRを有するも
のとして用いる。よって、簡便化の為にそのような例に
付いての図示等の説明は省く。このように、DVDを構
成することによって、長大なタイトルのマルチメディア
ビットストリームMBSを一枚の対向トラックパスタイ
プ片面二層ディスクRC2oに収録できる。このような
DVD媒体を、片面二層対向トラックパス型ディスクと
呼ぶ。図12に、図7に示す片側二層ディスクRC2の
更なる例RC2pの展開図を模式に示す。第一及び第二
の記録面RS1及びRS2は、図9に示すように、共に
時計回りトラックTRAが設けられている。この場合、
片側二層ディスクRC2pは、RdA方向に回転され
て、光ビームの移動方向はトラックの巻回方向と同じ、
つまり、上下の記録層のトラックパスが互いに平行であ
る。この場合に於いても、好ましくは、上下側のトラッ
ク外周端部OA及びOAは、ディスクRC2pの中心線
に平行な同一線上に位置している。それ故に、外周端部
OAに於いて、光ビームLSの焦点を調節することで、
図11で述べた媒体RC2oと同様に、第一記録面RS
1のトラックTRAの外周端部OAから第二記録面RS
2のトラックTRAの外周端部OAへ瞬間的に、アクセ
ス先を変えることができる。
【0080】しかしながら、光ビームLSによって、第
二の記録面RS2のトラックTRAを時間的に連続して
アクセスするには、媒体RC2pを逆(反RdA方向
に)回転させれば良い。しかし、光りビームの位置に応
じて、媒体の回転方向を変えるのは効率が良くないの
で、図中で矢印で示されているように、光ビームLSが
第一記録面RS1のトラック外周端部OAに達した後
に、光ビームを第二記録面RS2のトラック内周端部I
Aに、移動させることで、論理的に連続した一つのトラ
ックとして用いることができ。また、必要であれば、上
下の記録面のトラックを一つの連続したトラックとして
扱わずに、それぞれ別のトラックとして、各トラックに
マルチメディアビットストリームMBSを一タイトルづ
つ記録してもよい。このようなDVD媒体を、片面二層
平行トラックパス型ディスクと呼ぶ。
【0081】尚、両記録面RS1及びRS2のトラック
の巻回方向を本例で述べたのと反対に、つまり反時計回
りトラックTRBを設けても、ディスクの回転方向をR
dBにすることを除けば同様である。この片面二層平行
トラックパス型ディスクは、百科事典のような頻繁にラ
ンダムアクセスが要求される複数のタイトルを一枚の媒
体RC2pに収録する用途に適している。
【0082】図13に、図8に示す片面にそれぞれ一層
の記録面RS1及びRS2を有する両面一層型のDVD
媒体RC3の一例RC3sの展開図を示す。一方の記録
面RS1は、時計回りトラックTRAが設けられ、他方
の記録面RS2には、反時計回りトラックTRBが設け
られている。この場合に於いても、好ましくは、両記録
面のトラック外周端部OA及びOBは、ディスクRC3
sの中心線に平行な同一線上に位置している。これらの
記録面RS1とRS2は、トラックの巻回方向は反対で
あるが、トラックパスが互いに面対称の関係にある。こ
のようなディスクRC3sを両面一層対称トラックパス
型ディスクと呼ぶ。この両面一層対称トラックパス型デ
ィスクRC3sは、第一の記録媒体RS1に対応してR
dA方向に回転される。その結果、反対側の第二の記録
媒体RS2のトラックパスは、そのトラック巻回方向D
rBと反対の方向、つまりDrAである。この場合、連
続、非連続的に関わらず、本質的に二つの記録面RS1
及びRS2に同一の光ビームLSでアクセスする事は実
際的ではない。それ故に、表裏の記録面のそれぞれに、
マルチメディアビットストリームMSBを記録する。
【0083】図14に、図8に示す両面一層DVD媒体
RC3の更なる例RC3aの展開図を示す。両記録面R
S1及びRS2には、共に、図9に示すように時計回り
トラックTRAが設けられている。この場合に於いて
も、好ましくは、両記録面側RS1及びRS2のトラッ
ク外周端部OA及びOAは、ディスクRC3aの中心線
に平行な同一線上に位置している。但し、本例に於いて
は、先に述べた両面一層対象トラックパス型ディスクR
C3sと違って、これらの記録面RS1とRS2上のト
ラックは非対称の関係にある。このようなディスクRC
3aを両面一層非対象トラックパス型ディスクと呼ぶ。
この両面一層非対象トラックパス型ディスクRC3s
は、第一の記録媒体RS1に対応してRdA方向に回転
される。その結果、反対側の第二の記録面RS2のトラ
ックパスは、そのトラック巻回方向DrAと反対の方
向、つまりDrB方向である。
【0084】故に、単一の光ビームLSを第一記録面R
S1の内周から外周へ、そして第二記録面RS2の外周
から内周へと、連続的に移動させれば記録面毎に異なる
光ビーム源を用意しなくても、媒体PC3aを表裏反転
させずに両面の記録再生が可能である。また、この両面
一層非対象トラックパス型ディスクでは、両記録面RS
1及びRS2のトラックパスが同一である。それ故に、
媒体PC3aの表裏を反転することにより、記録面毎に
異なる光ビーム源を用意しなくても、単一の光ビームL
Sで両面の記録再生が可能であり、その結果、装置を経
済的に製造することができる。尚、両記録面RS1及び
RS2に、トラックTRAの代わりにトラックTRBを
設けても、本例と基本的に同様である。
【0085】上述の如く、記録面の多層化によって、記
録容量の倍増化が容易なDVDシステムによって、1枚
のディスク上に記録された複数の動画像データ、複数の
オーディオデータ、複数のグラフィックスデータなどを
ユーザとの対話操作を通じて再生するマルチメディアの
領域に於いてその真価を発揮する。つまり、従来ソフト
提供者の夢であった、ひとつの映画を製作した映画の品
質をそのまま記録で、多数の異なる言語圏及び多数の異
なる世代に対して、一つの媒体により提供することを可
能とする。パレンタル 従来は、映画タイトルのソフト提供者は、同一のタイト
ルに関して、全世界の多数の言語、及び欧米各国で規制
化されているパレンタルロックに対応した個別のパッケ
ージとしてマルチレイティッドタイトル(Multi-rated
title) を制作、供給、管理しないといけなかった。こ
の手間は、たいへん大きなものであった。また、これ
は、高画質もさることながら、意図した通りに再生でき
ることが重要である。このような願いの解決に一歩近づ
く記録媒体がDVDである。マルチアングル また、対話操作の典型的な例として、1つのシーンを再
生中に、別の視点からのシーンに切替えるというマルチ
アングルという機能が要求されている。これは、例え
ば、野球のシーンであれば、バックネット側から見た投
手、捕手、打者を中心としたアングル、バックネット側
から見た内野を中心としたアングル、センター側から見
た投手、捕手、打者を中心としたアングルなどいくつか
のアングルの中から、ユーザが好きなものをあたかもカ
メラを切り替えているように、自由に選ぶというような
アプリケーションの要求がある。
【0086】DVDでは、このような要求に応えるべく
動画像、オーディオ、グラフィックスなどの信号データ
を記録する方式としてビデオCDと同様のMPEGが使
用されている。ビデオCDとDVDとでは、その容量と
転送速度および再生装置内の信号処理性能の差から同じ
MPEG形式といっても、MPEG1とMPEG2とい
う多少異なる圧縮方式、データ形式が採用されている。
ただし、MPEG1とMPEG2の内容及びその違いに
ついては、本発明の趣旨とは直接関係しないため説明を
省略する(例えば、ISO11172、ISO1381
8のMPEG規格書参照)。
【0087】本発明に掛かるDVDシステムのデータ構
造に付いて、図16、図17、図18、図19、及び図
20を参照して、後で説明する。マルチシーン 上述の、パレンタルロック再生及びマルチアングル再生
の要求を満たすために、各要求通りの内容のタイトルを
其々に用意していれば、ほんの一部分の異なるシーンデ
ータを有する概ね同一内容のタイトルを要求数だけ用意
して、記録媒体に記録しておかなければならない。これ
は、記録媒体の大部分の領域に同一のデータを繰り返し
記録することになるので、記録媒体の記憶容量の利用効
率を著しく疎外する。さらに、DVDの様な大容量の記
録媒体をもってしても、全ての要求に対応するタイトル
を記録することは不可能である。この様な問題は、基本
的に記録媒体の容量を増やせれば解決するとも言える
が、システムリソースの有効利用の観点から非常に望ま
しくない。
【0088】DVDシステムに於いては、以下にその概
略を説明するマルチシーン制御を用いて、多種のバリエ
ーションを有するタイトルを最低必要限度のデータでも
って構成し、記録媒体等のシステムリソースの有効活用
を可能としている。つまり、様々なバリエーションを有
するタイトルを、各タイトル間での共通のデータからな
る基本シーン区間と、其々の要求に即した異なるシーン
群からなるマルチシーン区間とで構成する。そして、再
生時に、ユーザが各マルチシーン区間での特定のシーン
を自由、且つ随時に選択できる様にしておく。なお、パ
レンタルロック再生及びマルチアングル再生を含むマル
チシーン制御に関して、後で、図21を参照して説明す
る。DVDシステムのデータ構造 図22に、本発明に掛かるDVDシステムに於ける、オ
ーサリングデータのデータ構造を示す。DVDシステム
では、マルチメディアビットストリームMBSを記録す
る為に、リードイン領域LI、ボリューム領域VSと、
リードアウト領域LOに3つに大別される記録領域を備
える。
【0089】リードイン領域LIは、光ディスクの最内
周部に、例えば、図9及び図10で説明したディスクに
於いては、そのトラックの内周端部IA及びIBに位置
している。リードイン領域LIには、再生装置の読み出
し開始時の動作安定用のデータ等が記録される。
【0090】リードアウト領域LOは、光ディスクの最
外周に、つまり図9及び図10で説明したトラックの外
周端部OA及びOBに位置している。このリードアウト
領域LOには、ボリューム領域VSが終了したことを示
すデータ等が記録される。
【0091】ボリューム領域VSは、リードイン領域L
Iとリードアウト領域LOの間に位置し、2048バイ
トの論理セクタLSが、n+1個(nは0を含む正の整
数)一次元配列として記録される。各論理セクタLSは
セクタナンバー(#0、#1、#2、・・#n)で区別
される。更に、ボリューム領域VSは、m+1個の論理
セクタLS#0〜LS#m(mはnより小さい0を含む
正の整数)から形成されるボリューム/ファイル管理領
域VFSと、n−m個の論理セクタLS#m+1〜LS
#nから形成されるファイルデータ領域FDSに分別さ
れる。このファイルデータ領域FDSは、図1に示すマ
ルチメディアビットストリームMBSに相当する。
【0092】ボリューム/ファイル管理領域VFSは、
ボリューム領域VSのデータをファイルとして管理する
為のファイルシステムであり、ディスク全体の管理に必
要なデータの収納に必要なセクタ数m(mはnより小さ
い自然数)の論理セクタLS#0からLS#mによって
形成されている。このボリューム/ファイル管理領域V
FSには、例えば、ISO9660、及びISO133
46などの規格に従って、ファイルデータ領域FDS内
のファイルの情報が記録される。
【0093】ファイルデータ領域FDSは、n−m個の
論理セクタLS#m+1〜LS#nから構成されてお
り、それぞれ、論理セクタの整数倍(2048×I、I
は所定の整数)のサイズを有するビデオマネージャVM
Gと、及びk個のビデオタイトルセットVTS#1〜V
TS#k(kは、100より小さい自然数)を含む。
【0094】ビデオマネージャVMGは、ディスク全体
のタイトル管理情報を表す情報を保持すると共に、ボリ
ューム全体の再生制御の設定/変更を行うためのメニュ
ーであるボリュームメニューを表す情報を有する。ビデ
オタイトルセットVTS#k‘は、単にビデオファイル
とも呼び、動画、オーディオ、静止画などのデータから
なるタイトルを表す。
【0095】図16は、図22のビデオタイトルセット
VTSの内部構造を示す。ビデオタイトルセットVTS
は、ディスク全体の管理情報を表すVTS情報(VTS
I)と、マルチメディアビットストリームのシステムス
トリームであるVTSタイトル用VOBS(VTSTT_VOB
S)に大別される。先ず、以下にVTS情報について説
明した後に、VTSタイトル用VOBSについて説明す
る。
【0096】VTS情報は、主に、VTSI管理テーブ
ル(VTSI_MAT)及びVTSPGC情報テーブル(VTS_PG
CIT)を含む。
【0097】VTSI管理テーブルは、ビデオタイトル
セットVTSの内部構成及び、ビデオタイトルセットV
TS中に含まれる選択可能なオーディオストリームの
数、サブピクチャの数およびビデオタイトルセットVT
Sの格納場所等が記述される。
【0098】VTSPGC情報管理テーブルは、再生順
を制御するプログラムチェーン(PGC)を表すi個
(iは自然数)のPGC情報VTS_PGCI#1〜VTS_PGCI#Iを
記録したテーブルである。各エントリーのPGC情報VT
S_PGCI#Iは、プログラムチェーンを表す情報であり、j
個(jは自然数)のセル再生情報C_PBI#1〜C_PBI#jから
成る。各セル再生情報C_PBI#jは、セルの再生順序や再
生に関する制御情報を含む。
【0099】また、プログラムチェーンPGCとは、タ
イトルのストーリーを記述する概念であり、セル(後
述)の再生順を記述することでタイトルを形成する。上
記VTS情報は、例えば、メニューに関する情報の場合
には、再生開始時に再生装置内のバッファに格納され、
再生の途中でリモコンの「メニュー」キーが押下された
時点で再生装置により参照され、例えば#1のトップメ
ニューが表示される。階層メニューの場合は、例えば、
プログラムチェーン情報VTS_PGCI#1が「メニュー」キー
押下により表示されるメインメニューであり、#2から
#9がリモコンの「テンキー」の数字に対応するサブメ
ニュー、#10以降がさらに下位層のサブメニューとい
うように構成される。また例えば、#1が「メニュー」
キー押下により表示されるトップメニュー、#2以降が
「テン」キーの数字に対応して再生される音声ガイダン
スというように構成される。
【0100】メニュー自体は、このテーブルに指定され
る複数のプログラムチェーンで表されるので、階層メニ
ューであろうが、音声ガイダンスを含むメニューであろ
うが、任意の形態のメニューを構成することを可能にし
ている。また例えば、映画の場合には、再生開始時に再
生装置内のバッファに格納され、PGC内に記述してい
るセル再生順序を再生装置が参照し、システムストリー
ムを再生する。
【0101】ここで言うセルとは、システムストリーム
の全部または一部であり、再生時のアクセスポイントと
して使用される。たとえば、映画の場合は、タイトルを
途中で区切っているチャプターとして使用する事ができ
る。
【0102】尚、エントリーされたPGC情報C_PBI#j
の各々は、セル再生処理情報及び、セル情報テーブルを
含む。再生処理情報は、再生時間、繰り返し回数などの
セルの再生に必要な処理情報から構成される。ブロック
モード(CBM)、セルブロックタイプ(CBT)、シー
ムレス再生フラグ(SPF)、インターリーブブロック配
置フラグ(IAF)、STC再設定フラグ(STCD
F)、セル再生時間(C_PBTM)、シームレスアングル切
替フラグ(SACF)、セル先頭VOBU開始アドレス(C_
FVOBU_SA)、及びセル終端VOBU開始アドレス(C_LV
OBU_SA)から成る。
【0103】ここで言う、シームレス再生とは、DVD
システムに於いて、映像、音声、副映像等のマルチメデ
ィアデータを、各データ及び情報を中断する事無く再生
することであり、詳しくは、図23及び図24参照して
後で説明する。
【0104】ブロックモードCBMは複数のセルが1つ
の機能ブロックを構成しているか否かを示し、機能ブロ
ックを構成する各セルのセル再生情報は、連続的にPG
C情報内に配置され、その先頭に配置されるセル再生情
報のCBMには、“ブロックの先頭セル”を示す値、そ
の最後に配置されるセル再生情報のCBMには、“ブロ
ックの最後のセル”を示す値、その間に配置されるセル
再生情報のCBMには“ブロック内のセル”を示す値を
示す。セルブロックタイプCBTは、ブロックモードCB
Mで示したブロックの種類を示すものである。例えばマ
ルチアングル機能を設定する場合には、各アングルの再
生に対応するセル情報を、前述したような機能ブロック
として設定し、さらにそのブロックの種類として、各セ
ルのセル再生情報のCBTに“アングル”を示す値を設定
する。
【0105】シームレス再生フラグSPFは、該セルが前
に再生されるセルまたはセルブロックとシームレスに接
続して再生するか否かを示すフラグであり、前セルまた
は前セルブロックとシームレスに接続して再生する場合
には、該セルのセル再生情報のSPFにはフラグ値1を設
定する。そうでない場合には、フラグ値0を設定する。
【0106】インターリーブアロケーションフラグIA
Fは、該セルがインターリーブ領域に配置されているか
否かを示すフラグであり、インターリーブ領域に配置さ
れている場合には、該セルのインターリーブアロケーシ
ョンフラグIAFにはフラグ値1を設定する。そうでな
い場合には、フラグ値0を設定する。
【0107】STC再設定フラグSTCDFは、同期を
とる際に使用するSTCをセルの再生時に再設定する必
要があるかないかの情報であり、再設定が必要な場合に
はフラグ値1を設定する。そうでない場合には、フラグ
値0を設定する。
【0108】シームレスアングルチェンジフラグSAC
Fは、該セルがアングル区間に属しかつ、シームレスに
切替える場合、該セルのシームレスアングルチェンジフ
ラグSACFにはフラグ値1を設定する。そうでない場
合には、フラグ値0を設定する。
【0109】セル再生時間(C_PBTM)はセルの再生時間
をビデオのフレーム数精度で示している。
【0110】C_LVOBU_SAは、セル終端VOBU開始アド
レスを示し、その値はVTSタイトル用VOBS(VTST
T_VOBS)の先頭セルの論理セクタからの距離をセクタ数
で示している。C_FVOBU_SAはセル先頭VOBU開始アド
レスを示し、 VTSタイトル用VOBS(VTSTT_VOB
S)の先頭セルの論理セクタから距離をセクタ数で示し
ている。
【0111】次に、VTSタイトル用VOBS、つま
り、1マルチメディアシステムストリームデータVTSTT_
VOBSに付いて説明する。システムストリームデータVTST
T_VOBSは、ビデオオブジェクトVOBと呼ばれるi個
(iは自然数)のシステムストリームSSからなる。
各ビデオオブジェクトVOB#1〜VOB#iは、少なくとも1つ
のビデオデータで構成され、場合によっては最大8つの
オーディオデータ、最大32の副映像データまでがイン
ターリーブされて構成される。
【0112】各ビデオオブジェクトVOBは、q個(q
は自然数)のセルC#1〜C#qから成る。各セルC
は、r個(rは自然数)のビデオオブジェクトユニット
VOBU#1 〜VOBU#rから形成される。
【0113】各VOBUは、ビデオエンコードのリフレ
ッシュ周期であるGOPの複数個及び、それに相当する
時間のオーディオおよびサブピクチャからなる。また、
各VOBUの先頭には、該VOBUの管理情報であるナ
ブパックNVを含む。ナブパックNVの構成について
は、図19を参照して後述する。図17に、図25を参
照して後述するエンコーダECによってエンコードされ
たシステムストリームSt35(図25)、つまりビデ
オゾーンVZ(図22)の内部構造を示す。同図に於い
て、ビデオエンコードストリームSt15は、ビデオエ
ンコーダ300によってエンコードされた、圧縮された
一次元のビデオデータ列である。オーディオエンコード
ストリームSt19も、同様に、オーディオエンコーダ
700によってエンコードされた、ステレオの左右の各
データが圧縮、及び統合された一次元のオーディオデー
タ列である。また、オーディオデータとしてサラウンド
等のマルチチャネルでもよい。
【0114】システムストリームSt35は、図22で
説明した、2048バイトの容量を有する論理セクタL
S#nに相当するバイト数を有するパックが一次元に配
列された構造を有している。システムストリームSt3
5の先頭、つまりVOBUの先頭には、ナビゲーション
パックNVと呼ばれる、システムストリーム内のデータ
配列等の管理情報を記録した、ストリーム管理パックが
配置される。
【0115】ビデオエンコードストリームSt15及び
オーディオエンコードストリームSt19は、それぞ
れ、システムストリームのパックに対応するバイト数毎
にパケット化される。これらパケットは、図中で、V
1、V2、V3、V4、・・、及びA1、A2、・・と
表現されている。これらパケットは、ビデオ、オーディ
オ各データ伸長用のデコーダの処理時間及びデコーダの
バッファサイズを考慮して適切な順番に図中のシステム
ストリームSt35としてインターリーブされ、パケッ
トの配列をなす。例えば、本例ではV1、V2、A1、
V3、V4、A2の順番に配列されている。
【0116】図17では、一つの動画像データと一つの
オーディオデータがインターリーブされた例を示してい
る。しかし、DVDシステムに於いては、記録再生容量
が大幅に拡大され、高速の記録再生が実現され、信号処
理用LSIの性能向上が図られた結果、一つの動画像デ
ータに複数のオーディオデータや複数のグラフィックス
データである副映像データが、一つのMPEGシステム
ストリームとしてインターリーブされた形態で記録さ
れ、再生時に複数のオーディオデータや複数の副映像デ
ータから選択的な再生を行うことが可能となる。図18
に、このようなDVDシステムで利用されるシステムス
トリームの構造を表す。
【0117】図18に於いても、図17と同様に、パケ
ット化されたビデオエンコードストリームSt15は、
V1、V2、V3、V4、・・・と表されている。但
し、この例では、オーディオエンコードストリームSt
19は、一つでは無く、St19A、St19B、及び
St19Cと3列のオーディオデータ列がソースとして
入力されている。更に、副画像データ列であるサブピク
チャエンコードストリームSt17も、St17A及び
St17Bと二列のデータがソースとして入力されてい
る。これら、合計6列の圧縮データ列が、一つのシステ
ムストリームSt35にインターリーブされる。
【0118】ビデオデータはMPEG方式で符号化され
ており、GOPという単位が圧縮の単位になっており、
GOP単位は、標準的にはNTSCの場合、15フレー
ムで1GOPを構成するが、そのフレーム数は可変にな
っている。インターリーブされたデータ相互の関連など
の情報をもつ管理用のデータを表すストリーム管理パッ
クも、ビデオデータを基準とするGOPを単位とする間
隔で、インターリーブされる事になり、GOPを構成す
るフレーム数が変われば、その間隔も変動する事にな
る。DVDでは、その間隔を再生時間長で、0.4秒か
ら1.0秒の範囲内として、その境界はGOP単位とし
ている。もし、連続する複数のGOPの再生時間が1秒
以下であれば、その複数GOPのビデオデータに対し
て、管理用のデータパックが1つのストリーム中にイン
ターリーブされる事になる。
【0119】DVDではこのような、管理用データパッ
クをナブパックNVと呼び、このナブパックNVから、
次のナブパックNV直前のパックまでをビデオオブジェ
クトユニット(以下VOBUと呼ぶ)と呼び、一般的に
1つのシーンと定義できる1つの連続した再生単位をビ
デオオブジェクトと呼び(以下VOBと呼ぶ)、1つ以
上のVOBUから構成される事になる。また、VOBが
複数集まったデータの集合をVOBセット(以下VOB
Sと呼ぶ)と呼ぶ。これらは、DVDに於いて初めて採
用されたデータ形式である。このように複数のデータ列
がインターリーブされる場合、インターリーブされたデ
ータ相互の関連を示す管理用のデータを表すナビゲーシ
ョンパックNVも、所定のパック数単位と呼ばれる単位
でインターリーブされる必要がある。GOPは、通常1
2から15フレームの再生時間に相当する約0.5秒の
ビデオデータをまとめた単位であり、この時間の再生に
要するデータパケット数に一つのストリーム管理パケッ
トがインターリーブされると考えられる。
【0120】図19は、システムストリームを構成す
る、インターリーブされたビデオデータ、オーディオデ
ータ、副映像データのパックに含まれるストリーム管理
情報を示す説明図である。同図のようにシステムストリ
ーム中の各データは、MPEG2に準拠するパケット化
およびパック化された形式で記録される。ビデオ、オー
ディオ、及び副画像データ共、パケットの構造は、基本
的に同じである。 DVDシステムに於いては、1パッ
クは、前述の如く2048バイトの容量を有し、PES
パケットと呼ばれる1パケットを含み、パックヘッダP
KH、パケットヘッダPTH、及びデータ領域から成
る。
【0121】パックヘッダPKH中には、そのパックが
図26におけるストリームバッファ2400からシステ
ムデコーダ2500に転送されるべき時刻、つまりAV
同期再生のための基準時刻情報、を示すSCR(System
Clock Reference)が記録されている。MPEGに於い
ては、このSCRをデコーダ全体の基準クロックとする
こと、を想定しているが、DVDなどのディスクメディ
アの場合には、個々のプレーヤに於いて閉じた時刻管理
で良い為、別途にデコーダ全体の時刻の基準となるクロ
ックを設けている。また、パケットヘッダPTH中に
は、そのパケットに含まれるビデオデータ或はオーディ
オデータがデコードされた後に再生出力として出力され
るべき時刻を示すPTSや、ビデオストリームがデコー
ドされるべき時刻を示すDTSなどが記録されているP
TSおよびDTSは、パケット内にデコード単位である
アクセスユニットの先頭がある場合に置かれ、PTSは
アクセスユニットの表示開始時刻を示し、DTSはアク
セスユニットのデコード開始時刻を示している。また、
PTSとDTSが同時刻の場合、DTSは省略される。
【0122】更に、パケットヘッダPTHには、ビデオ
データ列を表すビデオパケットであるか、プライベート
パケットであるか、MPEGオーディオパケットである
かを示す8ビット長のフィールドであるストリームID
が含まれている。
【0123】ここで、プライベートパケットとは、MP
EG2の規格上その内容を自由に定義してよいデータで
あり、本実施形態では、プライベートパケット1を使用
してオーディオデータ(MPEGオーディオ以外)およ
び副映像データを搬送し、プライベートパケット2を使
用してPCIパケットおよびDSIパケットを搬送して
いる。
【0124】プライベートパケット1およびプライベー
トパケット2はパケットヘッダ、プライベートデータ領
域およびデータ領域からなる。プライベートデータ領域
には、記録されているデータがオーディオデータである
か副映像データであるかを示す、8ビット長のフィール
ドを有するサブストリームIDが含まれる。プライベー
トパケット2で定義されるオーディオデータは、リニア
PCM方式、AC−3方式それぞれについて#0〜#7
まで最大8種類が設定可能である。また副映像データ
は、#0〜#31までの最大32種類が設定可能であ
る。
【0125】データ領域は、ビデオデータの場合はMP
EG2形式の圧縮データ、オーディオデータの場合はリ
ニアPCM方式、AC−3方式又はMPEG方式のデー
タ、副映像データの場合はランレングス符号化により圧
縮されたグラフィックスデータなどが記録されるフィー
ルドである。
【0126】また、MPEG2ビデオデータは、その圧
縮方法として、固定ビットレート方式(以下「CBR」
とも記す)と可変ビットレート方式(以下「VBR」と
も記す)が存在する。固定ビットレート方式とは、ビデ
オストリームが一定レートで連続してビデオバッファへ
入力される方式である。これに対して、可変ビットレー
ト方式とは、ビデオストリームが間欠して(断続的に)
ビデオバッファへ入力される方式であり、これにより不
要な符号量の発生を抑えることが可能である。DVDで
は、固定ビットレート方式および可変ビットレート方式
とも使用が可能である。MPEGでは、動画像データ
は、可変長符号化方式で圧縮されるために、GOPのデ
ータ量が一定でない。さらに、動画像とオーディオのデ
コード時間が異なり、光ディスクから読み出した動画像
データとオーディオデータの時間関係とデコーダから出
力される動画像データとオーディオデータの時間関係が
一致しなくなる。このため、動画像とオーディオの時間
的な同期をとる方法を、図26を参照して、後程、詳述
するが、一先ず、簡便のため固定ビットレート方式を基
に説明をする。
【0127】図20に、ナブパックNVの構造を示す。
ナブパックNVは、PCIパケットとDSIパケットか
らなり、先頭にパックヘッダPKHを設けている。PK
Hには、前述したとおり、そのパックが図26における
ストリームバッファ2400からシステムデコーダ25
00に転送されるべき時刻、つまりAV同期再生のため
の基準時刻情報、を示すSCRが記録されている。
【0128】PCIパケットは、PCI情報(PCI_GI)
と非シームレスマルチアングル情報(NSML_AGLI)を有
している。
【0129】PCI情報(PCI_GI)には、該VOBUに
含まれるビデオデータの先頭ビデオフレーム表示時刻
(VOBU_S_PTM)及び最終ビデオフレーム表示時刻 (VOB
U_E_PTM)をシステムクロック精度(90KHz)で記
述する。
【0130】非シームレスマルチアングル情報(NSML_A
GLI)には、アングルを切り替えた場合の読み出し開始
アドレスをVOB先頭からのセクタ数として記述する。
この場合、アングル数は9以下であるため、領域として
9アングル分のアドレス記述領域(NSML_AGL_C1_DSTA〜
NSML_AGL_C9_DSTA)を有す。DSIパケットにはDSI
情報(DSI_GI)、シームレス再生情報(SML_PBI)およ
びシームレスマルチアングル再生情報(SML_AGLI)を有
している。
【0131】DSI情報(DSI_GI)として該VOBU内
の最終パックアドレス(VOBU_EA)をVOBU先頭から
のセクタ数として記述する。
【0132】シームレス再生に関しては後述するが、分
岐あるいは結合するタイトルをシームレスに再生するた
めに、連続読み出し単位をILVU(Interleaved Uni
t)として、システムストリームレベルでインターリー
ブ(多重化)する必要がある。複数のシステムストリー
ムがILVUを最小単位としてインターリーブ処理され
ている区間をインターリーブブロックと定義する。
【0133】このようにILVUを最小単位としてイン
ターリーブされたストリームをシームレスに再生するた
めに、シームレス再生情報(SML_PBI)を記述する。シ
ームレス再生情報(SML_PBI)には、該VOBUがイン
ターリーブブロックかどうかを示すインターリーブユニ
ットフラグ(ILVU flag)を記述する。このフラグはイ
ンターリーブ領域に(後述)に存在するかを示すもので
あり、インターリーブ領域に存在する場合“1”を設定
する。そうでない場合には、フラグ値0を設定する。
【0134】また、該VOBUがインターリーブ領域に
存在する場合、該VOBUがILVUの最終VOBUか
を示すユニットエンドフラグ(UNIT END Flag)を記述
する。ILVUは、連続読み出し単位であるので、現在
読み出しているVOBUが、ILVUの最後のVOBU
であれば“1”を設定する。そうでない場合には、フラ
グ値0を設定する。
【0135】該VOBUがインターリーブ領域に存在す
る場合、該VOBUが属するILVUの最終パックのア
ドレスを示すILVU最終パックアドレス(ILVU_EA)
を記述する。ここでアドレスとして、該VOBUのNV
からのセクタ数で記述する。
【0136】また、該VOBUがインターリーブ領域に
存在する場合、次のILVUの開始アドレス (NT_ILVU_
SA)を記述する。ここでアドレスとして、該VOBUの
NVからのセクタ数で記述する。
【0137】また、2つのシステムストリームをシーム
レスに接続する場合に於いて、特に接続前と接続後のオ
ーディオが連続していない場合(異なるオーディオの場
合等)、接続後のビデオとオーディオの同期をとるため
にオーディオを一時停止(ポーズ)する必要がある。例
えば、NTSCの場合、ビデオのフレーム周期は約33.3
3msecであり、オーディオAC3のフレーム周期は32mse
cである。
【0138】このためにオーディオを停止する時間およ
び期間情報を示すオーディオ再生停止時刻1(VOBU_A_S
TP_PTM1)、オーディオ再生停止時刻2(VOBU_A_STP_PT
M2)、オーディオ再生停止期間1(VOB_A_GAP_LEN1)、
オーディオ再生停止期間2(VOB_A_GAP_LEN2)を記述す
る。この時間情報はシステムクロック精度(90KH
z)で記述される。
【0139】また、シームレスマルチアングル再生情報
(SML_AGLI)として、アングルを切り替えた場合の読み
出し開始アドレスを記述する。このフィールドはシーム
レスマルチアングルの場合に有効なフィールドである。
このアドレスは該VOBUのNVからのセクタ数で記述
される。また、アングル数は9以下であるため、領域と
して9アングル分のアドレス記述領域:(SML_AGL_C1_DS
TA 〜 SML_AGL_C9_DSTA)を有す。DVDエンコーダ 図25に、本発明に掛かるマルチメディアビットストリ
ームオーサリングシステムを上述のDVDシステムに適
用した場合の、オーサリングエンコーダECDの一実施
形態を示す。DVDシステムに適用したオーサリングエ
ンコーダECD(以降、DVDエンコーダと呼称する)
は、図2に示したオーサリングエンコーダECに、非常
に類似した構成になっている。DVDオーサリングエン
コーダECDは、基本的には、オーサリングエンコーダ
ECのビデオゾーンフォーマッタ1300が、VOBバ
ッファ1000とフォーマッタ1100にとって変わら
れた構造を有している。言うまでもなく、本発明のエン
コーダによってエンコードされたビットストリームは、
DVD媒体Mに記録される。以下に、DVDオーサリン
グエンコーダECDの動作をオーサリングエンコーダE
Cと比較しながら説明する。
【0140】DVDオーサリングエンコーダECDに於
いても、オーサリングエンコーダECと同様に、編集情
報作成部100から入力されたユーザーの編集指示内容
を表すシナリオデータSt7に基づいて、エンコードシ
ステム制御部200が、各制御信号St9、St11、
St13、St21、St23、St25、St33、
及びSt39を生成して、ビデオエンコーダ300、サ
ブピクチャエンコーダ500、及びオーディオエンコー
ダ700を制御する。尚、DVDシステムに於ける編集
指示内容とは、図25を参照して説明したオーサリング
システムに於ける編集指示内容と同様に、複数のタイト
ル内容を含む各ソースデータの全部或いは、其々に対し
て、所定時間毎に各ソースデータの内容を一つ以上選択
し、それらの選択された内容を、所定の方法で接続再生
するような情報を含無と共に、更に、以下の情報を含
む。つまり、マルチタイトルソースストリームを、所定
時間単位毎に分割した編集単位に含まれるストリーム
数、各ストリーム内のオーディオ数やサブピクチャ数及
びその表示期間等のデータ、パレンタルあるいはマルチ
アングルなど複数ストリームから選択するか否か、設定
されたマルチアングル区間でのシーン間の切り替え接続
方法などの情報を含む。
【0141】尚、DVDシステムに於いては、シナリオ
データSt7には、メディアソースストリームをエンコ
ードするために必要な、VOB単位での制御内容、つま
り、マルチアングルであるかどうか、パレンタル制御を
可能とするマルチレイティッドタイトルの生成である
か、後述するマルチアングルやパレンタル制御の場合の
インターリーブとディスク容量を考慮した各ストリーム
のエンコード時のビットレート、各制御の開始時間と終
了時間、前後のストリームとシームレス接続するか否か
の内容が含まれる。エンコードシステム制御部200
は、シナリオデータSt7から情報を抽出して、エンコ
ード制御に必要な、エンコード情報テーブル及びエンコ
ードパラメータを生成する。エンコード情報テーブル及
びエンコードパラメータについては、後程、図27、図
28、及び図29を参照して詳述する。
【0142】システムストリームエンコードパラメータ
データ及びシステムエンコード開始終了タイミングの信
号St33には上述の情報をDVDシステムに適用して
VOB生成情報を含む。VOB生成情報として、前後の
接続条件、オーディオ数、オーディオのエンコード情
報、オーディオID、サブピクチャ数、サブピクチャI
D、ビデオ表示を開始する時刻情報(VPTS)、オー
ディオ再生を開始する時刻情報(APTS)等がある。
更に、マルチメディア尾ビットストリームMBSのフォ
ーマットパラメータデータ及びフォーマット開始終了タ
イミングの信号St39は、再生制御情報及びインター
リーブ情報を含む。
【0143】ビデオエンコーダ300は、ビデオエンコ
ードのためのエンコードパラメータ信号及びエンコード
開始終了タイミングの信号St9に基づいて、ビデオス
トリームSt1の所定の部分をエンコードして、ISO
13818に規定されるMPEG2ビデオ規格に準ずる
エレメンタリーストリームを生成する。そして、このエ
レメンタリーストリームをビデオエンコードストリーム
St15として、ビデオストリームバッファ400に出
力する。ここで、ビデオエンコーダ300に於いてIS
O13818に規定されるMPEG2ビデオ規格に準ず
るエレメンタリストリームを生成するが、ビデオエンコ
ードパラメータデータを含む信号St9に基に、エンコ
ードパラメータとして、エンコード開始終了タイミン
グ、ビットレート、エンコード開始終了時にエンコード
条件、素材の種類として、NTSC信号またはPAL信
号あるいはテレシネ素材であるかなどのパラメータ及び
オープンGOP或いはクローズドGOPのエンコードモ
ードの設定がエンコードパラメータとしてそれぞれ入力
される。
【0144】MPEG2の符号化方式は、基本的にフレ
ーム間の相関を利用する符号化である。つまり、符号化
対象フレームの前後のフレームを参照して符号化を行
う。しかし、エラー伝播およびストリーム途中からのア
クセス性の面で、他のフレームを参照しない(イントラ
フレーム)フレームを挿入する。このイントラフレーム
を少なくとも1フレームを有する符号化処理単位をGO
Pと呼ぶ。
【0145】このGOPに於いて、完全に該GOP内で
符号化が閉じているGOPがクローズドGOPであり、
前のGOP内のフレームを参照するフレームが該GOP
内に存在する場合、該GOPをオープンGOPと呼ぶ。
【0146】従って、クローズドGOPを再生する場合
は、該GOPのみで再生できるが、オープンGOPを再
生する場合は、一般的に1つ前のGOPが必要である。
【0147】また、GOPの単位は、アクセス単位とし
て使用する場合が多い。例えば、タイトルの途中からの
再生する場合の再生開始点、映像の切り替わり点、ある
いは早送りなどの特殊再生時には、GOP内のフレーム
内符号化フレームであるいフレームのみをGOP単位で
再生する事により、高速再生を実現する。
【0148】サブピクチャエンコーダ500は、サブピ
クチャストリームエンコード信号St11に基づいて、
サブピクチャストリームSt3の所定の部分をエンコー
ドして、ビットマップデータの可変長符号化データを生
成する。そして、この可変長符号化データをサブピクチ
ャエンコードストリームSt17として、サブピクチャ
ストリームバッファ600に出力する。
【0149】オーディオエンコーダ700は、オーディ
オエンコード信号St13に基づいて、オーディオスト
リームSt5の所定の部分をエンコードして、オーディ
オエンコードデータを生成する。このオーディオエンコ
ードデータとしては、ISO11172に規定されるM
PEG1オーディオ規格及びISO13818に規定さ
れるMPEG2オーディオ規格に基づくデータ、また、
AC−3オーディオデータ、及びPCM(LPCM)デ
ータ等がある。これらのオーディオデータをエンコード
する方法及び装置は公知である。
【0150】ビデオストリームバッファ400は、ビデ
オエンコーダ300に接続されており、ビデオエンコー
ダ300から出力されるビデオエンコードストリームS
t15を保存する。ビデオストリームバッファ400は
更に、エンコードシステム制御部200に接続されて、
タイミング信号St21の入力に基づいて、保存してい
るビデオエンコードストリームSt15を、調時ビデオ
エンコードストリームSt27として出力する。
【0151】同様に、サブピクチャストリームバッファ
600は、サブピクチャエンコーダ500に接続されて
おり、サブピクチャエンコーダ500から出力されるサ
ブピクチャエンコードストリームSt17を保存する。
サブピクチャストリームバッファ600は更に、エンコ
ードシステム制御部200に接続されて、タイミング信
号St23の入力に基づいて、保存しているサブピクチ
ャエンコードストリームSt17を、調時サブピクチャ
エンコードストリームSt29として出力する。
【0152】また、オーディオストリームバッファ80
0は、オーディオエンコーダ700に接続されており、
オーディオエンコーダ700から出力されるオーディオ
エンコードストリームSt19を保存する。オーディオ
ストリームバッファ800は更に、エンコードシステム
制御部200に接続されて、タイミング信号St25の
入力に基づいて、保存しているオーディオエンコードス
トリームSt19を、調時オーディオエンコードストリ
ームSt31として出力する。
【0153】システムエンコーダ900は、ビデオスト
リームバッファ400、サブピクチャストリームバッフ
ァ600、及びオーディオストリームバッファ800に
接続されており、調時ビデオエンコードストリームSt
27、調時サブピクチャエンコードストリームSt2
9、及び調時オーディオエンコードSt31が入力され
る。システムエンコーダ900は、またエンコードシス
テム制御部200に接続されており、システムエンコー
ドのためのエンコードパラメータデータを含むSt33
が入力される。
【0154】システムエンコーダ900は、エンコード
パラメータデータ及びエンコード開始終了タイミング信
号St33に基づいて、各調時ストリームSt27、S
t29、及びSt31に多重化(マルチプレクス)処理
を施して、最小タイトル編集単位(VOBs)St35
を生成する。
【0155】VOBバッファ1000はシステムエンコ
ーダ900に於いて生成されたVOBを一時格納するバ
ッファ領域であり、フォーマッタ1100では、St3
9に従ってVOBバッファ1100から調時必要なVO
Bを読み出し1ビデオゾーンVZを生成する。また、同
フォーマッタ1100に於いてはファイルシステム(V
FS)を付加してSt43を生成する。
【0156】このユーザの要望シナリオの内容に編集さ
れた、ストリームSt43は、記録部1200に転送さ
れる。記録部1200は、編集マルチメディアビットス
トリームMBSを記録媒体Mに応じた形式のデータSt
43に加工して、記録媒体Mに記録する。DVDデコーダ 次に、図26を参照して、本発明に掛かるマルチメディ
アビットストリームオーサリングシステムを上述のDV
Dシステムに適用した場合の、オーサリングデコーダD
Cの一実施形態を示す。DVDシステムに適用したオー
サリングエンコーダDCD(以降、DVDデコーダと呼
称する)は、本発明にかかるDVDエンコーダECDに
よって、編集されたマルチメディアビットストリームM
BSをデコードして、ユーザの要望のシナリオに沿って
各タイトルの内容を展開する。なお、本実施形態に於い
ては、DVDエンコーダECDによってエンコードされ
たマルチメディアビットストリームSt45は、記録媒
体Mに記録されている。
【0157】DVDオーサリングデコーダDCDの基本
的な構成は図3に示すオーサリングデコーダDCと同一
であり、ビデオデコーダ3800がビデオデコーダ38
01に替わると共に、ビデオデコーダ3801と合成部
3500の間にリオーダバッファ3300と切替器34
00が挿入されている。なお、切替器3400は同期制
御部2900に接続されて、切替指示信号St103の
入力を受けている。
【0158】DVDオーサリングデコーダDCDは、マ
ルチメディアビットストリーム再生部2000、シナリ
オ選択部2100、デコードシステム制御部2300、
ストリームバッファ2400、システムデコーダ250
0、ビデオバッファ2600、サブピクチャバッファ2
700、オーディオバッファ2800、同期制御部29
00、ビデオデコーダ3801、リオーダバッファ33
00、サブピクチャデコーダ3100、オーディオデコ
ーダ3200、セレクタ3400、合成部3500、ビ
デオデータ出力端子3600、及びオーディオデータ出
力端子3700から構成されている。
【0159】マルチメディアビットストリーム再生部2
000は、記録媒体Mを駆動させる記録媒体駆動ユニッ
ト2004、記録媒体Mに記録されている情報を読み取
り二値の読み取り信号St57を生成する読取ヘッドユ
ニット2006、読み取り信号ST57に種々の処理を
施して再生ビットストリームSt61を生成する信号処
理部2008、及び機構制御部2002から構成され
る。機構制御部2002は、デコードシステム制御部2
300に接続されて、マルチメディアビットストリーム
再生指示信号St53を受けて、それぞれ記録媒体駆動
ユニット(モータ)2004及び信号処理部2008を
それぞれ制御する再生制御信号St55及びSt59を
生成する。
【0160】デコーダDCは、オーサリングエンコーダ
ECで編集されたマルチメディアタイトルの映像、サブ
ピクチャ、及び音声に関する、ユーザの所望の部分が再
生されるように、対応するシナリオを選択して再生する
ように、オーサリングデコーダDCに指示を与えるシナ
リオデータとして出力できるシナリオ選択部2100を
備えている。
【0161】シナリオ選択部2100は、好ましくは、
キーボード及びCPU等で構成される。ユーザーは、オ
ーサリングエンコーダECで入力されたシナリオの内容
に基づいて、所望のシナリオをキーボード部を操作して
入力する。CPUは、キーボード入力に基づいて、選択
されたシナリオを指示するシナリオ選択データSt51
を生成する。シナリオ選択部2100は、例えば、赤外
線通信装置等によって、デコードシステム制御部230
0に接続されて、生成したシナリオ選択信号St51を
デコードシステム制御部2300に入力する。
【0162】ストリームバッファ2400は所定のバッ
ファ容量を有し、マルチメディアビットストリーム再生
部2000から入力される再生信号ビットストリームS
t61を一時的に保存すると共に、ボリュームファイル
ストラクチャVFS、各パックに存在する同期初期値デ
ータ(SCR)、及びナブパックNV存在するVOBU制
御情報(DSI)を抽出してストリーム制御データSt6
3を生成する。
【0163】デコードシステム制御部2300は、デコ
ードシステム制御部2300で生成されたシナリオ選択
データSt51に基づいてマルチメディアビットストリ
ーム再生部2000の動作を制御する再生指示信号St
53を生成する。デコードシステム制御部2300は、
更に、シナリオデータSt53からユーザの再生指示情
報を抽出して、デコード制御に必要な、デコード情報テ
ーブルを生成する。デコード情報テーブルについては、
後程、図45、及び図46を参照して詳述する。更に、
デコードシステム制御部2300は、ストリーム再生デ
ータSt63中のファイルデータ領域FDS情報から、
ビデオマネージャVMG、VTS情報VTSI、PGC
情報C_PBI#j、セル再生時間(C_PBTM)等の光ディスク
Mに記録されたタイトル情報を抽出してタイトル情報S
t200を生成する。
【0164】ここで、ストリーム制御データSt63は
図19におけるパック単位に生成される。ストリームバ
ッファ2400は、デコードシステム制御部2300に
接続されており、生成したストリーム制御データSt6
3をデコードシステム制御部2300に供給する。
【0165】同期制御部2900は、デコードシステム
制御部2300に接続されて、同期再生データSt81
に含まれる同期初期値データ(SCR)を受け取り、内部
のシステムクロック(STC)セットし、リセットされた
システムクロックSt79をデコードシステム制御部2
300に供給する。
【0166】デコードシステム制御部2300は、シス
テムクロックSt79に基づいて、所定の間隔でストリ
ーム読出信号St65を生成し、ストリームバッファ2
400に入力する。この場合の読み出し単位はパックで
ある。
【0167】ここでストリーム読み出し信号St65の
生成方法について説明する。デコードシステム制御部2
300では、ストリームバッファ2400から抽出した
ストリーム制御データ中のSCRと、同期制御部290
0からのシステムクロックSt79を比較し、St63
中のSCRよりもシステムクロックSt79が大きくな
った時点で読み出し要求信号St65を生成する。この
ような制御をパック単位に行うことで、パック転送を制
御する。デコードシステム制御部2300は、更に、シ
ナリオ選択データSt51に基づき、選択されたシナリ
オに対応するビデオ、サブピクチャ、オーディオの各ス
トリームのIDを示すデコードストリーム指示信号St
69を生成して、システムデコーダ2500に出力す
る。
【0168】タイトル中に、例えば日本語、英語、フラ
ンス語等、言語別のオーディオ等の複数のオーディオデ
ータ、及び、日本語字幕、英語字幕、フランス語字幕
等、言語別の字幕等の複数のサブピクチャデータが存在
する場合、それぞれにIDが付与されている。つまり、
図19を参照して説明したように、ビデオデータ及び、
MPEGオーディオデータには、ストリームIDが付与
され、サブピクチャデータ、AC3方式のオーディオデ
ータ、リニアPCM及びナブパックNV情報には、サブ
ストリームIDが付与されている。ユーザはIDを意識
することはないが、どの言語のオーディオあるいは字幕
を選択するかをシナリオ選択部2100で選択する。英
語のオーディオを選択すれば、シナリオ選択データSt
51として英語のオーディオに対応するIDがデーコー
ドシステム制御部2300に搬送される。さらに、デコ
ードシステム制御部2300はシステムデコーダ250
0にそのIDをSt69上に搬送して渡す。
【0169】システムデコーダ2500は、ストリーム
バッファ2400から入力されてくるビデオ、サブピク
チャ、及びオーディオのストリームを、デコード指示信
号St69の指示に基づいて、それぞれ、ビデオエンコ
ードストリームSt71としてビデオバッファ2600
に、サブピクチャエンコードストリームSt73として
サブピクチャバッファ2700に、及びオーディオエン
コードストリームSt75としてオーディオバッファ2
800に出力する。つまり、システムデコーダ2500
は、シナリオ選択部2100より入力される、ストリー
ムのIDと、ストリームバッファ2400から転送され
るパックのIDが一致した場合にそれぞれのバッファ
(ビデオバッファ2600、サブピクチャバッファ27
00、オーディオバッファ2800)に該パックを転送
する。
【0170】システムデコーダ2500は、各ストリー
ムSt67の各最小制御単位での再生開始時間(PTS)
及び再生終了時間(DTS)を検出し、時間情報信号St
77を生成する。この時間情報信号St77は、デコー
ドシステム制御部2300を経由して、St81として
同期制御部2900に入力される。
【0171】同期制御部2900は、この時間情報信号
St81に基づいて、各ストリームについて、それぞれ
がデコード後に所定の順番になるようなデコード開始タ
イミングを決定する。同期制御部2900は、このデコ
ードタイミングに基づいて、ビデオストリームデコード
開始信号St89を生成し、ビデオデコーダ3801に
入力する。同様に、同期制御部2900は、サブピクチ
ャデコード開始信号St91及びオーディオエンコード
開始信号St93を生成し、サブピクチャデコーダ31
00及びオーディオデコーダ3200にそれぞれ入力す
る。
【0172】ビデオデコーダ3801は、ビデオストリ
ームデコード開始信号St89に基づいて、ビデオ出力
要求信号St84を生成して、ビデオバッファ2600
に対して出力する。ビデオバッファ2600はビデオ出
力要求信号St84を受けて、ビデオストリームSt8
3をビデオデコーダ3801に出力する。ビデオデコー
ダ3801は、ビデオストリームSt83に含まれる再
生時間情報を検出し、再生時間に相当する量のビデオス
トリームSt83の入力を受けた時点で、ビデオ出力要
求信号St84を無効にする。このようにして、所定再
生時間に相当するビデオストリームがビデオデコーダ3
801でデコードされて、再生されたビデオ信号St9
5がリオーダーバッファ3300と切替器3400に出
力される。
【0173】ビデオエンコードストリームは、フレーム
間相関を利用した符号化であるため、フレーム単位でみ
た場合、表示順と符号化ストリーム順が一致していな
い。従って、デコード順に表示できるわけではない。そ
のため、デコードを終了したフレームを一時リオーダバ
ッファ3300に格納する。同期制御部2900に於い
て表示順になるようにSt103を制御しビデオデコー
ダ3801の出力St95と、リオーダバッファSt9
7の出力を切り替え、合成部3500に出力する。
【0174】同様に、サブピクチャデコーダ3100
は、サブピクチャデコード開始信号St91に基づい
て、サブピクチャ出力要求信号St86を生成し、サブ
ピクチャバッファ2700に供給する。サブピクチャバ
ッファ2700は、ビデオ出力要求信号St84を受け
て、サブピクチャストリームSt85をサブピクチャデ
コーダ3100に出力する。サブピクチャデコーダ31
00は、サブピクチャストリームSt85に含まれる再
生時間情報に基づいて、所定の再生時間に相当する量の
サブピクチャストリームSt85をデコードして、サブ
ピクチャ信号St99を再生して、合成部3500に出
力する。
【0175】合成部3500は、セレクタ3400の出
力及びサブピクチャ信号St99を重畳させて、映像信
号St105を生成し、ビデオ出力端子3600に出力
する。
【0176】オーディオデコーダ3200は、オーディ
オデコード開始信号St93に基づいて、オーディオ出
力要求信号St88を生成し、オーディオバッファ28
00に供給する。オーディオバッファ2800は、オー
ディオ出力要求信号St88を受けて、オーディオスト
リームSt87をオーディオデコーダ3200に出力す
る。オーディオデコーダ3200は、オーディオストリ
ームSt87に含まれる再生時間情報に基づいて、所定
の再生時間に相当する量のオーディオストリームSt8
7をデコードして、オーディオ出力端子3700に出力
する。
【0177】このようにして、ユーザのシナリオ選択に
応答して、リアルタイムにユーザの要望するマルチメデ
ィアビットストリームMBSを再生する事ができる。つ
まり、ユーザが異なるシナリオを選択する度に、オーサ
リングデコーダDCDはその選択されたシナリオに対応
するマルチメディアビットストリームMBSを再生する
ことによって、ユーザの要望するタイトル内容を再生す
ることができる。
【0178】尚、デコードシステム制御部2300は、
前述の赤外線通信装置等を経由して、シナリオ選択部2
100にタイトル情報信号St200を供給してもよ
い。シナリオ選択部2100は、タイトル情報信号St
200に含まれるストリーム再生データSt63中のフ
ァイルデータ領域FDS情報から、光ディスクMに記録
されたタイトル情報を抽出して、内蔵ディスプレイに表
示することにより、インタラクティブなユーザによるシ
ナリオ選択を可能とする。
【0179】また、上述の例では、ストリームバッファ
2400、ビデオバッファ2600、サブピクチャバッ
ファ2700、及びオーディオバッファ2800、及び
リオーダバッファ3300は、機能的に異なるので、そ
れぞれ別のバッファとして表されている。しかし、これ
らのバッファに於いて要求される読込み及び読み出し速
度の数倍の動作速度を有するバッファメモリを時分割で
使用することにより、一つのバッファメモリをこれら個
別のバッファとして機能させることができる。マルチシーン 図21を用いて、本発明に於けるマルチシーン制御の概
念を説明する。既に、上述したように、各タイトル間で
の共通のデータからなる基本シーン区間と、其々の要求
に即した異なるシーン群からなるマルチシーン区間とで
構成される。同図に於いて、シーン1、シーン5、及び
シーン8が共通シーンである。共通シーン1とシーン5
の間のアングルシーン及び、共通シーン5とシーン8の
間のパレンタルシーンがマルチシーン区間である。マル
チアングル区間に於いては、異なるアングル、つまりア
ングル1、アングル2、及びアングル3、から撮影され
たシーンの何れかを、再生中に動的に選択再生できる。
パレンタル区間に於いては、異なる内容のデータに対応
するシーン6及びシーン7の何れかをあらかじめ静的に
選択再生できる。
【0180】このようなマルチシーン区間のどのシーン
を選択して再生するかというシナリオ内容を、ユーザは
シナリオ選択部2100にて入力してシナリオ選択デー
タSt51として生成する。図中に於いて、シナリオ1
では、任意のアングルシーンを自由に選択し、パレンタ
ル区間では予め選択したシーン6を再生することを表し
ている。同様に、シナリオ2では、アングル区間では、
自由にシーンを選択でき、パレンタル区間では、シーン
7が予め選択されていることを表している。
【0181】以下に、図21で示したマルチシーンをD
VDのデータ構造を用いた場合の、PGC情報VTS_PGCI
について、図30、及び図31を参照して説明する。
【0182】図30には、図21に示したユーザ指示の
シナリオを図16のDVDデータ構造内のビデオタイト
ルセットの内部構造を表すVTSIデータ構造で記述し
た場合について示す。図において、図21のシナリオ
1、シナリオ2は、図16のVTSI中のプログラムチ
ェーン情報VTS_PGCIT内の2つプログラムチェ
ーンVTS_PGCI#1とVTS_PGCI#2として記述される。すなわ
ち、シナリオ1を記述するVTS_PGCI#1は、シーン1に相
当するセル再生情報C_PBI#1、マルチアングルシ
ーンに相当するマルチアングルセルブロック内のセル再
生情報C_PBI#2,セル再生情報C_PBI#3,
セル再生情報C_PBI#4、シーン5に相当するセル
再生情報C_PBI#5、シーン6に相当するセル再生
情報C_PBI#6、シーン8に相当するC_PBI#
7からなる。
【0183】また、シナリオ2を記述するVTS_PGC#2
は、シーン1に相当するセル再生情報C_PBI#1、
マルチアングルシーンに相当するマルチアングルセルブ
ロック内のセル再生情報C_PBI#2,セル再生情報
C_PBI#3,セル再生情報C_PBI#4、シーン
5に相当するセル再生情報C_PBI#5、シーン7に
相当するセル再生情報C_PBI#6、シーン8に相当
するC_PBI#7からなる。DVDデータ構造では、
シナリオの1つの再生制御の単位であるシーンをセルと
いうDVDデータ構造上の単位に置き換えて記述し、ユ
ーザの指示するシナリオをDVD上で実現している。
【0184】図31には、図21に示したユーザ指示の
シナリオを図16のDVDデータ構造内のビデオタイト
ルセット用のマルチメディアビットストリームであるV
OBデータ構造VTSTT_VOBSで記述した場合に
ついて示す。
【0185】図において、図21のシナリオ1とシナリ
オ2の2つのシナリオは、1つのタイトル用VOBデー
タを共通に使用する事になる。各シナリオで共有する単
独のシーンはシーン1に相当するVOB#1、シーン5
に相当するVOB#5、シーン8に相当するVOB#8
は、単独のVOBとして、インターリーブブロックでは
ない部分、すなわち連続ブロックに配置される。
【0186】シナリオ1とシナリオ2で共有するマルチ
アングルシーンにおいて、それぞれアングル1はVOB
#2、アングル2はVOB#3、アングル3はVOB#
4で構成、つまり1アングルを1VOBで構成し、さら
に各アングル間の切り替えと各アングルのシームレス再
生のために、インターリーブブロックとする。
【0187】また、シナリオ1とシナリオ2で固有なシ
ーンであるシーン6とシーン7は、各シーンのシームレ
ス再生はもちろんの事、前後の共通シーンとシームレス
に接続再生するために、インターリーブブロックとす
る。
【0188】以上のように、図21で示したユーザ指示
のシナリオは、DVDデータ構造において、図30に示
すビデオタイトルセットの再生制御情報と図31に示す
タイトル再生用VOBデータ構造で実現できる。シームレス 上述のDVDシステムのデータ構造に関連して述べたシ
ームレス再生について説明する。シームレス再生とは、
共通シーン区間同士で、共通シーン区間とマルチシーン
区間とで、及びマルチシーン区間同士で、映像、音声、
副映像等のマルチメディアデータを、接続して再生する
際に、各データ及び情報を中断する事無く再生すること
である。このデータ及び情報再生の中断の要因として
は、ハードウェアに関連するものとして、デコーダに於
いて、ソースデータ入力される速度と、入力されたソー
スデータをデコードする速度のバランスがくずれる、い
わゆるデコーダのアンダーフローと呼ばれるものがあ
る。
【0189】更に、再生されるデータの特質に関するも
のとして、再生データが音声のように、その内容或いは
情報をユーザが理解する為には、一定時間単位以上の連
続再生を要求されるデータの再生に関して、その要求さ
れる連続再生時間を確保出来ない場合に情報の連続性が
失われるものがある。このような情報の連続性を確保し
て再生する事を連続情報再生と、更にシームレス情報再
生と呼ぶ。また、情報の連続性を確保出来ない再生を非
連続情報再生と呼び、更に非シームレス情報再生と呼
ぶ。尚、言うまでまでもなく連続情報再生と非連続情報
再生は、それぞれシームレス及び非シームレス再生であ
る。
【0190】上述の如く、シームレス再生には、バッフ
ァのアンダーフロー等によって物理的にデータ再生に空
白あるいは中断の発生を防ぐシームレスデータ再生と、
データ再生自体には中断は無いものの、ユーザーが再生
データから情報を認識する際に情報の中断を感じるのを
防ぐシームレス情報再生と定義する。シームレスの詳細 なお、このようにシームレス再生を可能にする具体的な
方法については、図23及び図24を参照して後で詳し
く説明する。インターリーブ 上述のDVDデータのシステムストリームをオーサリン
グエンコーダECを用いて、DVD媒体上の映画のよう
なタイトルを記録する。しかし、同一の映画を複数の異
なる文化圏或いは国に於いても利用できるような形態で
提供するには、台詞を各国の言語毎に記録するのは当然
として、さらに各文化圏の倫理的要求に応じて内容を編
集して記録する必要がある。このような場合、元のタイ
トルから編集された複数のタイトルを1枚の媒体に記録
するには、DVDという大容量システムに於いてさえ
も、ビットレートを落とさなければならず、高画質とい
う要求が満たせなくなってしまう。そこで、共通部分を
複数のタイトルで共有し、異なる部分のみをそれぞれの
タイトル毎に記録するという方法をとる。これにより、
ビットレートをおとさず、1枚の光ディスクに、国別あ
るいは文化圏別の複数のタイトルを記録する事ができ
る。
【0191】1枚の光ディスクに記録されるタイトル
は、図21に示したように、パレンタルロック制御やマ
ルチアングル制御を可能にするために、共通部分(シー
ン)と非共通部分(シーン)のを有するマルチシーン区
間を有する。パレンタルロック制御の場合は、一つのタ
イトル中に、性的シーン、暴力的シーン等の子供に相応
しくない所謂成人向けシーンが含まれている場合、この
タイトルは共通のシーンと、成人向けシーンと、未成年
向けシーンから構成される。このようなタイトルストリ
ームは、成人向けシーンと非成人向けシーンを、共通シ
ーン間に、設けたマルチシーン区間として配置して実現
する。
【0192】また、マルチアングル制御を通常の単一ア
ングルタイトル内に実現する場合には、それぞれ所定の
カメラアングルで対象物を撮影して得られる複数のマル
チメディアシーンをマルチシーン区間として、共通シー
ン間に配置する事で実現する。ここで、各シーンは異な
るアングルで撮影されたシーンの例を上げている、同一
のアングルであるが、異なる時間に撮影されたシーンで
あっても良いし、またコンピュータグラフィックス等の
データであっても良い。
【0193】複数のタイトルでデータを共有すると、必
然的に、データの共有部分から非共有部分への光ビーム
LSを移動させるために、光学ピックアップを光ディス
ク(RC1)上の異なる位置に移動することになる。こ
の移動に要する時間が原因となって音や映像を途切れず
に再生する事、すなわちシームレス再生が困難であると
いう問題が生じる。このような問題点を解決するするに
は、理論的には最悪のアクセス時間に相当する時間分の
トラックバッファ(ストリームバッファ2400)を備
えれば良い。一般に、光ディスクに記録されているデー
タは、光ピックアップにより読み取られ、所定の信号処
理が施された後、データとしてトラックバッファに一旦
蓄積される。蓄積されたデータは、その後デコードされ
て、ビデオデータあるいはオーディオデータとして再生
される。インターリーブの定義 前述のような、あるシーンをカットする事や、複数のシ
ーンから選択を可能にするには、記録媒体のトラック上
に、各シーンに属するデータ単位で、互いに連続した配
置で記録されるため、共通シーンデータと選択シーンデ
ータとの間に非選択シーンのデータが割り込んで記録さ
れる事態が必然的におこる。このような場合、記録され
ている順序にデータを読むと、選択したシーンのデータ
にアクセスしてデコードする前に、非選択シーンのデー
タにアクセスせざるを得ないので、選択したシーンへの
シームレス接続が困難である。しかしながら、DVDシ
ステムに於いては、その記録媒体に対する優れたランダ
ムアクセス性能を活かして、このような複数シーン間で
のシームレス接続が可能である。
【0194】つまり、各シーンに属するデータを、所定
のデータ量を有する複数の単位に分割し、これらの異な
るシーンの属する複数の分割データ単位を、互いに所定
の順番に配置することで、ジャンプ性能範囲に配置する
事で、それぞれ選択されたシーンの属するデータを分割
単位毎に、断続的にアクセスしてデコードすることによ
って、その選択されたシーンをデータが途切れる事なく
再生する事ができる。つまり、シームレスデータ再生が
保証される。インターリーブブロック、ユニット構造 図24及び図57を参照して、シームレスデータ再生を
可能にするインターリーブ方式を説明する。図24で
は、1つのVOB(VOB−A)から複数のVOB(V
OB−B、VOB−D、VOB−C)へ分岐再生し、そ
の後1つのVOB(VOB−E)に結合する場合を示し
ている。図57では、これらのデータをディスク上のト
ラックTRに実際に配置した場合を示している。
【0195】図57に於ける、VOB−AとVOB−E
は再生の開始点と終了点が単独なビデオオブジェクトで
あり、原則として連続領域に配置する。また、図24に
示すように、VOB−B、VOB−C、VOB−Dにつ
いては、再生の開始点、終了点を一致させて、インター
リーブ処理を行う。そして、そのインターリーブ処理さ
れた領域をディスク上の連続領域にインターリーブ領域
として配置する。さらに、上記連続領域とインターリー
ブ領域を再生の順番に、つまりトラックパスDrの方向
に、配置している。複数のVOB、すなわちVOBSを
トラックTR上に配置した図を図57に示す。図57で
は、データが連続的に配置されたデータ領域をブロック
とし、そのブロックは、前述の開始点と終了点が単独で
完結しているVOBを連続して配置している連続ブロッ
ク、開始点と終了点を一致させて、その複数のVOBを
インターリーブしたインターリーブブロックの2種類で
ある。それらのブロックが再生順に、図58に示すよう
に、ブロック1、ブロック2、ブロック3、・・・、ブ
ロック7と配置されている構造をもつ。
【0196】図58に於いて、VTSTT_VOBSは、ブロック
1、2、3、4、5、6、及び7から構成されている。
ブロック1には、VOB1が単独で配置されている。同
様に、ブロック2、3、5、及び7には、それぞれ、V
OB2、3、6、及び10が単独で配置されている。つ
まり、これらのブロック2、3、5、及び7は、連続ブ
ロックである。
【0197】一方、ブロック4には、VOB4とVOB
5がインターリーブされて配置されている。同様に、ブ
ロック6には、VOB7、VOB8、及びVOB9の三
つのVOBがインターリーブされて配置されている。つ
まり、これらのブロック4及び6は、インターリーブブ
ロックである。
【0198】図59に連続ブロック内のデータ構造を示
す。同図に於いて、VOBSにVOB−i、VOB−j
が連続ブロックとして、配置されている。連続ブロック
内のVOB−i及びVOB−jは、図16を参照して説
明したように、更に論理的な再生単位であるセルに分割
されている。図ではVOB−i及びVOB−jのそれぞ
れが、3つのセルCELL#1、CELL#2、CEL
L#3で構成されている事を示している。セルは1つ以
上のVOBUで構成されており、VOBUの単位で、そ
の境界が定義されている。セルはDVDの再生制御情報
であるプログラムチェーン(以下PGCと呼ぶ)には、
図16に示すように、その位置情報が記述される。つま
り、セル開始のVOBUと終了のVOBUのアドレスが
記述されている。図59に明示されるように、連続ブロ
ックは、連続的に再生されるように、VOBもその中で
定義されるセルも連続領域に記録される。そのため、連
続ブロックの再生は問題はない。
【0199】次に、図60にインターリーブブロック内
のデータ構造を示す。インターリーブブロックでは、各
VOBがインターリーブユニットILVU単位に分割さ
れ、各VOBに属するインターリーブユニットが交互に
配置される。そして、そのインターリーブユニットとは
独立して、セル境界が定義される。同図に於いて、VO
B−kは四つのインターリーブユニットILVUk1、
ILVUk2、ILVUk3、及びILVUk4に分割
されると共に、二つのセルCELL#1k、及びCEL
L#2kが定義されている。同様に、VOB−mはIL
VUm1、ILVUm2、ILVUm3、及びILVU
m4に分割されると共に、二つのセルCELL#1m、
及びCELL#2mが定義されている。つまり、インタ
ーリーブユニットILVUには、ビデオデータとオーデ
ィオデータが含まれている。
【0200】図60の例では、二つの異なるVOB−k
とVOB−mの各インターリーブユニットILVUk
1、ILVUk2、ILVUk3、及びILVUk4と
ILVUm1、ILVUm2、ILVUm3、及びIL
VUm4がインターリーブブロック内に交互に配置され
ている。二つのVOBの各インターリーブユニットIL
VUを、このような配列にインターリーブする事で、単
独のシーンから複数のシーンの1つへ分岐、さらにそれ
らの複数シーンの1つから単独のシーンへのシームレス
な再生が実現できる。このようにインターリーブするこ
とで、多くの場合の分岐結合のあるシーンのシームレス
再生可能な接続を行う事ができる。マルチシーン ここで、本発明に基づく、マルチシーン制御の概念を説
明すると共にマルチシーン区間に付いて説明する。
【0201】異なるアングルで撮影されたシーンから構
成される例が挙げている。しかし、マルチシーンの各シ
ーンは、同一のアングルであるが、異なる時間に撮影さ
れたシーンであっても良いし、またコンピュータグラフ
ィックス等のデータであっても良い。言い換えれば、マ
ルチアングルシーン区間は、マルチシーン区間である。パレンタル 図15を参照して、パレンタルロックおよびディレクタ
ーズカットなどの複数タイトルの概念を説明する。
【0202】図15にパレンタルロックに基づくマルチ
レイティッドタイトルストリームの一例を示す。一つの
タイトル中に、性的シーン、暴力的シーン等の子供に相
応しくない所謂成人向けシーンが含まれている場合、こ
のタイトルは共通のシステムストリームSSa、SS
b、及びSSeと、成人向けシーンを含む成人向けシス
テムストリームSScと、未成年向けシーンのみを含む
非成人向けシステムストリームSSdから構成される。
このようなタイトルストリームは、成人向けシステムス
トリームSScと非成人向けシステムストリームSSd
を、共通システムストリームSSbとSSeの間に、設
けたマルチシーン区間にマルチシーンシステムストリー
ムとして配置する。
【0203】上述の用に構成されたタイトルストリーム
のプログラムチェーンPGCに記述されるシステムスト
リームと各タイトルとの関係を説明する。成人向タイト
ルのプログラムチェーンPGC1には、共通のシステム
ストリームSSa、SSb、成人向けシステムストリー
ムSSc及び、共通システムストリームSSeが順番に
記述される。未成年向タイトルのプログラムチェーンP
GC2には、共通のシステムストリームSSa、SS
b、未成年向けシステムストリームSSd及び、共通シ
ステムストリームSSeが順番に記述される。
【0204】このように、成人向けシステムストリーム
SScと未成年向けシステムストリームSSdをマルチ
シーンとして配列することにより、各PGCの記述に基
づき、上述のデコーディング方法で、共通のシステムス
トリームSSa及びSSbを再生したのち、マルチシー
ン区間で成人向けSScを選択して再生し、更に、共通
のシステムストリームSSeを再生することで、成人向
けの内容を有するタイトルを再生できる。また、一方、
マルチシーン区間で、未成年向けシステムストリームS
Sdを選択して再生することで、成人向けシーンを含ま
ない、未成年向けのタイトルを再生することができる。
このように、タイトルストリームに、複数の代替えシー
ンからなるマルチシーン区間を用意しておき、事前に該
マルチ区間のシーンのうちで再生するシーンを選択して
おき、その選択内容に従って、基本的に同一のタイトル
シーンから異なるシーンを有する複数のタイトルを生成
する方法を、パレンタルロックという。
【0205】なお、パレンタルロックは、未成年保護と
言う観点からの要求に基づいて、パレンタルロックと呼
ばれるが、システムストリーム処理の観点は、上述の如
く、マルチシーン区間での特定のシーンをユーザが予め
選択することにより、静的に異なるタイトルストリーム
生成する技術である。一方、マルチアングルは、タイト
ル再生中に、ユーザが随時且つ自由に、マルチシーン区
間のシーンを選択することにより、同一のタイトルの内
容を動的に変化させる技術である。
【0206】また、パレンタルロック技術を用いて、い
わゆるディレクターズカットと呼ばれるタイトルストリ
ーム編集も可能である。ディレクターズカットとは、映
画等で再生時間の長いタイトルを、飛行機内で供さる場
合には、劇場での再生と異なり、飛行時間によっては、
タイトルを最後まで再生できない。このような事態にさ
けて、予めタイトル制作責任者、つまりディレクターの
判断で、タイトル再生時間短縮の為に、カットしても良
いシーンを定めておき、そのようなカットシーンを含む
システムストリームと、シーンカットされていないシス
テムストリームをマルチシーン区間に配置しておくこと
によって、制作者の意志に沿っシーンカット編集が可能
となる。このようなパレンタル制御では、システムスト
リームからシステムストリームへのつなぎ目に於いて、
再生画像をなめらかに矛盾なくつなぐ事、すなわちビデ
オ、オーディオなどバッファがアンダーフローしないシ
ームレスデータ再生と再生映像、再生オーディオが視聴
覚上、不自然でなくまた中断する事なく再生するシーム
レス情報再生が必要になる。マルチアングル 図33を参照して、本発明に於けるマルチアングル制御
の概念を説明する。通常、マルチメディアタイトルは、
対象物を時間Tの経過と共に録音及び撮影(以降、単に
撮影と言う)して得られる。#SC1、#SM1、#S
M2、#SM3、及び#SC3の各ブロックは、それぞ
れ所定のカメラアングルで対象物を撮影して得られる撮
影単位時間T1、T2、及びT3に得られるマルチメデ
ィアシーンを代表している。シーン#SM1、#SM
2、及び#SM3は、撮影単位時間T2にそれぞれ異な
る複数(第一、第二、及び第三)のカメラアングルで撮
影されたシーンであり、以降、第一、第二、及び第三マ
ルチアングルシーンと呼ぶ。
【0207】ここでは、マルチシーンが、異なるアング
ルで撮影されたシーンから構成される例が挙げられてい
る。しかし、マルチシーンの各シーンは、同一のアング
ルであるが、異なる時間に撮影されたシーンであっても
良いし、またコンピュータグラフィックス等のデータで
あっても良い。言い換えれば、マルチアングルシーン区
間は、マルチシーン区間であり、その区間のデータは、
実際に異なるカメラアングルで得られたシーンデータに
限るものでは無く、その表示時間が同一の期間にある複
数のシーンを選択的に再生できるようなデータから成る
区間である。
【0208】シーン#SC1と#SC3は、それぞれ、
撮影単位時間T1及びT3に、つまりマルチアングルシ
ーンの前後に、同一の基本のカメラアングルで撮影され
たシーンあり、以降、基本アングルシーンと呼ぶ。通
常、マルチアングルの内一つは、基本カメラアングルと
同一である。
【0209】これらのアングルシーンの関係を分かりや
すくするために、野球の中継放送を例に説明する。基本
アングルシーン#SC1及び#SC3は、センター側か
ら見た投手、捕手、打者を中心とした基本カメラアング
ルにて撮影されたものである。第一マルチアングルシー
ン#SM1は、バックネット側から見た投手、捕手、打
者を中心とした第一マルチカメラアングルにて撮影され
たものである。第二マルチアングルシーン#SM2は、
センター側から見た投手、捕手、打者を中心とした第二
マルチカメラアングル、つまり基本カメラアングルにて
撮影されたものである。この意味で、第二マルチアング
ルシーン#SM2は、撮影単位時間T2に於ける基本ア
ングルシーン#SC2である。第三マルチアングルシー
ン#SM3は、バックネット側から見た内野を中心とし
た第三マルチカメラアングルにて撮影されたものであ
る。
【0210】マルチアングルシーン#SM1、#SM
2、及び#SM3は、撮影単位時間T2に関して、表示
時間が重複しており、この期間をマルチアングル区間と
呼ぶ。視聴者は、マルチアングル区間に於いて、このマ
ルチアングルシーン#SM1、#SM2、及び#SM3
を自由に選択することによって、基本アングルシーンか
ら、好みのアングルシーン映像をあたかもカメラを切り
替えているように楽しむことができる。なお、図中で
は、基本アングルシーン#SC1及び#SC3と、各マ
ルチアングルシーン#SM1、#SM2、及び#SM3
間に、時間的ギャップがあるように見えるが、これはマ
ルチアングルシーンのどれを選択するかによって、再生
されるシーンの経路がどのようになるかを分かりやす
く、矢印を用いて示すためであって、実際には時間的ギ
ャップが無いことは言うまでもない。
【0211】図23に、本発明に基づくシステムストリ
ームのマルチアングル制御を、データの接続の観点から
説明する。基本アングルシーン#SCに対応するマルチ
メディアデータを、基本アングルデータBAとし、撮影
単位時間T1及びT3に於ける基本アングルデータBA
をそれぞれBA1及びBA3とする。マルチアングルシ
ーン#SM1、#SM2、及び#SM3に対応するマル
チアングルデータを、それぞれ、第一、第二、及び第三
マルチアングルデータMA1、MA2、及びMA3と表
している。先に、図33を参照して、説明したように、
マルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA
3の何れかを選択することによって、好みのアングルシ
ーン映像を切り替えて楽しむことができる。また、同様
に、基本アングルシーンデータBA1及びBA3と、各
マルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA
3との間には、時間的ギャップは無い。
【0212】しかしながら、MPEGシステムストリー
ムの場合、各マルチアングルデータMA1、MA2、及
びMA3の内の任意のデータと、先行基本アングルデー
タBA1からの接続と、または後続基本アングルデータ
BA3への接続時は、接続されるアングルデータの内容
によっては、再生されるデータ間で、再生情報に不連続
が生じて、一本のタイトルとして自然に再生できない場
合がある。つまり、この場合、シームレスデータ再生で
あるが、非シームレス情報再生である。
【0213】以下に、図23をDVDシステムに於ける
マルチシーン区間内での、複数のシーンを選択的に再生
して、前後のシーンに接続するシームレス情報再生であ
るマルチアングル切替について説明する。
【0214】アングルシーン映像の切り替え、つまりマ
ルチアングルシーンデータMA1、MA2、及びMA3
の内一つを選択することが、先行する基本アングルデー
タBA1の再生終了前までに完了されてなけらばならな
い。例えば、アングルシーンデータBA1の再生中に別
のマルチアングルシーンデータMA2に切り替えること
は、非常に困難である。これは、マルチメディアデータ
は、可変長符号化方式のMPEGのデータ構造を有する
ので、切り替え先のデータの途中で、データの切れ目を
見つけるのが困難であり、また、符号化処理にフレーム
間相関を利用しているためアングルの切換時に映像が乱
れる可能性がある。MPEGに於いては、少なくとも1
フレームのリフレッシュフレームを有する処理単位とし
てGOPが定義されている。このGOPという処理単位
に於いては他のGOPに属するフレームを参照しないク
ローズドな処理が可能である。
【0215】言い換えれば、再生がマルチアングル区間
に達する前には、遅くとも、先行基本アングルデータB
A1の再生が終わった時点で、任意のマルチアングルデ
ータ、例えばMA3、を選択すれば、この選択されたマ
ルチアングルデータはシームレスに再生できる。しか
し、マルチアングルデータの再生の途中に、他のマルチ
アングルシーンデータをシームレスに再生することは非
常に困難である。このため、マルチアングル期間中に
は、カメラを切り替えるような自由な視点を得ることは
困難である。フローチャート:エンコーダ 図27を参照して前述の、シナリオデータSt7に基づ
いてエンコードシステム制御部200が生成するエンコ
ード情報テーブルについて説明する。エンコード情報テ
ーブルはシーンの分岐点・結合点を区切りとしたシーン
区間に対応し、複数のVOBが含まれるVOBセットデ
ータ列と各シーン毎に対応するVOBデータ列からな
る。図27に示されているVOBセットデータ列は、後
に詳述する。
【0216】図34のステップ#100で、ユーザが指
示するタイトル内容に基づき、DVDのマルチメディア
ストリーム生成のためにエンコードシステム制御部20
0内で作成するエンコード情報テーブルである。ユーザ
指示のシナリオでは、共通なシーンから複数のシーンへ
の分岐点、あるいは共通なシーンへの結合点がある。そ
の分岐点・結合点を区切りとしたシーン区間に相当する
VwOBをVOBセットとし、VOBセットをエンコー
ドするために作成するデータをVOBセットデータ列と
している。また、VOBセットデータ列では、マルチシ
ーン区間を含む場合、示されているタイトル数をVOB
セットデータ列のタイトル数(TITLE_NO)に示す。
【0217】図27のVOBセットデータ構造は、VO
Bセットデータ列の1つのVOBセットをエンコードす
るためのデータの内容を示す。VOBセットデータ構造
は、VOBセット番号(VOBS_NO)、VOBセット内の
VOB番号(VOB_NO)、先行VOBシームレス接続フラ
グ(VOB_Fsb)、後続VOBシームレス接続フラグ(VOB
_Fsf)、マルチシーンフラグ(VOB_Fp)、インターリー
ブフラグ(VOB_Fi)、マルチアングル(VOB_Fm)、マル
チアングルシームレス切り替えフラグ(VOB_FsV)、イ
ンターリーブVOBの最大ビットレート(ILV_BR)、イ
ンターリーブVOBの分割数(ILV_DIV)、最小インタ
ーリーブユニット再生時間(ILV_MT)からなる。
【0218】VOBセット番号VOBS_NOは、例えばタイ
トルシナリオ再生順を目安につけるVOBセットを識別
するための番号である。
【0219】VOBセット内のVOB番号VOB_NOは、例
えばタイトルシナリオ再生順を目安に、タイトルシナリ
オ全体にわたって、VOBを識別するための番号であ
る。
【0220】先行VOBシームレス接続フラグVOB_Fsb
は、シナリオ再生で先行のVOBとシームレスに接続す
るか否かを示すフラグである。
【0221】後続VOBシームレス接続フラグVOB_Fsf
は、シナリオ再生で後続のVOBとシームレスに接続す
るか否かを示すフラグである。マルチシーンフラグVOB_
Fpは、VOBセットが複数のVOBで構成しているか否
かを示すフラグである。
【0222】インターリーブフラグVOB_Fiは、VOBセ
ット内のVOBがインターリーブ配置するか否かを示す
フラグである。
【0223】マルチアングルフラグVOB_Fmは、VOBセ
ットがマルチアングルであるか否かを示すフラグであ
る。
【0224】マルチアングルシームレス切り替えフラグ
VOB_FsVは、マルチアングル内の切り替えがシームレス
であるか否かを示すフラグである。
【0225】インターリーブVOB最大ビットレートIL
V_BRは、インターリーブするVOBの最大ビットレート
の値を示す。
【0226】インターリーブVOB分割数ILV_DIVは、
インターリーブするVOBのインターリーブユニット数
を示す。
【0227】最小インターリーブユニット再生時間ILVU
_MTは、インターリーブブロック再生時に、トラックバ
ッファのアンダーフローしない最小のインターリーブユ
ニットに於いて、そのVOBのビットレートがILV_BRの
時に再生できる時間を示す。
【0228】図28を参照して前述の、シナリオデータ
St7に基づいてエンコードシステム制御部200が生
成するVOB毎に対応するエンコード情報テーブルにつ
いて説明する。このエンコード情報テーブルを基に、ビ
デオエンコーダ300、サブピクチャエンコーダ50
0、オーディオエンコーダ700、システムエンコーダ
900へ、後述する各VOBに対応するエンコードパラ
メータデータを生成する。図28に示されているVOB
データ列は、図34のステップ#100で、ユーザが指
示するタイトル内容に基づき、DVDのマルチメディア
ストリーム生成のためにエンコードシステム制御内で作
成するVOB毎のエンコード情報テーブルである。1つ
のエンコード単位をVOBとし、そのVOBをエンコー
ドするために作成するデータをVOBデータ列としてい
る。例えば、3つのアングルシーンで構成されるVOB
セットは、3つのVOBから構成される事になる。図2
8のVOBデータ構造はVOBデータ列の1つのVOB
をエンコードするためのデータの内容を示す。
【0229】VOBデータ構造は、ビデオ素材の開始時
刻(VOB_VST)、ビデオ素材の終了時刻(VOB_VEND)、
ビデオ素材の種類(VOB_V_KIND)、ビデオのエンコード
ビットレート(V_BR)、オーディオ素材の開始時刻(VO
B_AST)、オーディオ素材の終了時刻(VOB_AEND)、オ
ーディオエンコード方式(VOB_A_KIND)、オーディオの
ビットレート(A_BR)からなる。
【0230】ビデオ素材の開始時刻VOB_VSTは、ビデオ
素材の時刻に対応するビデオエンコードの開始時刻であ
る。
【0231】ビデオ素材の終了時刻VOB_VENDは、ビデオ
素材の時刻に対応するビデオエンコードの終了時刻であ
る。
【0232】ビデオ素材の種類VOB_V_KINDは、エンコー
ド素材がNTSC形式かPAL形式のいづれかである
か、またはビデオ素材がテレシネ変換処理された素材で
あるか否かを示すものである。
【0233】ビデオのビットレートV_BRは、ビデオのエ
ンコードビットレートである。オーディオ素材の開始時
刻VOB_ASTは、オーディオ素材の時刻に対応するオーデ
ィオエンコード開始時刻である。
【0234】オーディオ素材の終了時刻VOB_AENDは、オ
ーディオ素材の時刻に対応するオーディオエンコード終
了時刻である。
【0235】オーディオエンコード方式VOB_A_KINDは、
オーディオのエンコード方式を示すものであり、エンコ
ード方式にはAC−3方式、MPEG方式、リニアPC
M方式などがある。
【0236】オーディオのビットレートA_BRは、オーデ
ィオのエンコードビットレートである。
【0237】図29に、VOBをエンコードするための
ビデオ、オーディオ、システムの各エンコーダ300、
500、及び900へのエンコードパラメータを示す。
エンコードパラメータは、VOB番号(VOB_NO)、ビデ
オエンコード開始時刻(V_STTM)、ビデオエンコード終
了時刻(V_ENDTM)、エンコードモード(V_ENCMD)、ビ
デオエンコードビットレート(V_RATE)、ビデオエンコ
ード最大ビットレート(V_MRATE)、GOP構造固定フ
ラグ(GOP_FXflag)、ビデオエンコードGOP構造(GO
PST)、ビデオエンコード初期データ(V_INTST)、ビデ
オエンコード終了データ(V_ENDST)、オーディオエン
コード開始時刻(A_STTM)、オーディオエンコード終了
時刻(A_ENDTM)、オーディオエンコードビットレート
(A_RATE)、オーディオエンコード方式(A_ENCMD)、
オーディオ開始時ギャップ(A_STGAP)、オーディオ終
了時ギャップ(A_ENDGAP)、先行VOB番号(B_VOB_N
O)、後続VOB番号(F_VOB_NO)からなる。
【0238】VOB番号VOB_NOは、例えばタイトルシナ
リオ再生順を目安に、タイトルシナリオ全体にわたって
番号づける、VOBを識別するための番号である。
【0239】ビデオエンコード開始時刻V_STTMは、ビデ
オ素材上のビデオエンコード開始時刻である。
【0240】ビデオエンコード終了時刻V_STTMは、ビデ
オ素材上のビデオエンコード終了時刻である。
【0241】エンコードモードV_ENCMDは、ビデオ素材
がテレシネ変換された素材の場合には、効率よいエンコ
ードができるようにビデオエンコード時に逆テレシネ変
換処理を行うか否かなどを設定するためのエンコードモ
ードである。
【0242】ビデオエンコードビットレートV_RATEは、
ビデオエンコード時の平均ビットレートである。
【0243】ビデオエンコード最大ビットレートはV_MR
ATEは、ビデオエンコード時の最大ビットレートであ
る。
【0244】GOP構造固定フラグGOP_FXflagは、ビデ
オエンコード時に途中で、GOP構造を変えることなく
エンコードを行うか否かを示すものである。マルチアン
グルシーン中にシームレスに切り替え可能にする場合に
有効なパラメータである。
【0245】ビデオエンコードGOP構造GOPSTは、エ
ンコード時のGOP構造データである。
【0246】ビデオエンコード初期データV_INSTは、ビ
デオエンコード開始時のVBVバッファ(復号バッフ
ァ)の初期値などを設定する、先行のビデオエンコード
ストリームとシームレス再生する場合に有効なパラメー
タである。ビデオエンコード終了データV_ENDSTは、ビ
デオエンコード終了時のVBVバッファ(復号バッフ
ァ)の終了値などを設定する。後続のビデオエンコード
ストリームとシームレス再生する場合に有効なパラメー
タである。オーディオエンコーダ開始時刻A_STTMは、オ
ーディオ素材上のオーディオエンコード開始時刻であ
る。
【0247】オーディオエンコーダ終了時刻A_ENDTM
は、オーディオ素材上のオーディオエンコード終了時刻
である。
【0248】オーディオエンコードビットレートA_RATE
は、オーディオエンコード時のビットレートである。
【0249】オーディオエンコード方式A_ENCMDは、オ
ーディオのエンコード方式であり、AC−3方式、MP
EG方式、リニアPCM方式などがある。
【0250】オーディオ開始時ギャップA_STGAPは、V
OB開始時のビデオとオーディオの開始のずれ時間であ
る。先行のシステムエンコードストリームとシームレス
再生する場合に有効なパラメータである。
【0251】オーディオ終了時ギャップA_ENDGAPは、V
OB終了時のビデオとオーディオの終了のずれ時間であ
る。後続のシステムエンコードストリームとシームレス
再生する場合に有効なパラメータである。
【0252】先行VOB番号B_VOB_NOは、シームレス接
続の先行VOBが存在する場合にそのVOB番号を示す
ものである。
【0253】後続VOB番号F_VOB_NOは、シームレス接
続の後続VOBが存在する場合にそのVOB番号を示す
ものである。
【0254】図34に示すフローチャートを参照しなが
ら、本発明に係るDVDエンコーダECDの動作を説明
する。なお、同図に於いて二重線で囲まれたブロックは
それぞれサブルーチンを示す。本実施形態は、DVDシ
ステムについて説明するが、言うまでなくオーサリング
エンコーダECについても同様に構成することができ
る。
【0255】ステップ#100に於いて、ユーザーは、
編集情報作成部100でマルチメディアソースデータS
t1、St2、及びSt3の内容を確認しながら、所望
のシナリオに添った内容の編集指示を入力する。
【0256】ステップ#200で、編集情報作成部10
0はユーザの編集指示に応じて、上述の編集指示情報を
含むシナリオデータSt7を生成する。
【0257】ステップ#200で、シナリオデータSt
7の生成時に、ユーザの編集指示内容の内、インターリ
ーブする事を想定しているマルチアングル、パレンタル
のマルチシーン区間でのインターリーブ時の編集指示
は、以下の条件を満たすように入力する。
【0258】まず画質的に十分な画質が得られるような
VOBの最大ビットレートを決定し、さらにDVDエン
コードデータの再生装置として想定するDVDデコーダ
DCDのトラックバッファ量及びジャンプ性能、ジャン
プ時間とジャンプ距離の値を決定する。上記値をもと
に、式3、式4より、最小インターリーブユニットの再
生時間を得る。
【0259】次に、マルチシーン区間に含まれる各シー
ンの再生時間をもとに式5及び式6が満たされるかどう
か検証する。満たされなければ後続シーン一部シーンを
マルチシーン区間の各シーン接続するなどの処理を行い
式5及び式6を満たすようにユーザは指示の変更入力す
る。
【0260】さらに、マルチアングルの編集指示の場
合、シームレス切り替え時には式7を満たすと同時に、
アングルの各シーンの再生時間、オーディオは同一とす
る編集指示を入力する。また非シームレス切り替え時に
は式8を満たすようにユーザは編集指示を入力する。
【0261】ステップ#300で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、先
ず、対象シーンを先行シーンに対して、シームレスに接
続するのか否かを判断する。シームレス接続とは、先行
シーン区間が複数のシーンからなるマルチシーン区間で
ある場合に、その先行マルチシーン区間に含まれる全シ
ーンの内の任意の1シーンを、現時点の接続対象である
共通シーンとシームレスに接続する。同様に、現時点の
接続対象シーンがマルチシーン区間である場合には、マ
ルチシーン区間の任意の1シーンを接続出来ると言うこ
とを意味する。ステップ#300で、NO、つまり、非
シームレス接続と判断された場合にはステップ#400
へ進む。ステップ#400で、エンコードシステム制御
部200は、対象シーンが先行シーンとシームレス接続
されることを示す、先行シーンシームレス接続フラグVO
B_Fsbをリセットして、ステップ#600に進む。
【0262】一方、ステップ#300で、YES、つま
り先行シートとシームレス接続すると判断された時に
は、ステップ#500に進む。
【0263】ステップ#500で、先行シーンシームレ
ス接続フラグVOB_Fsbをセットして、ステップ#600
に進む。
【0264】ステップ#600で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、対
象シーンを後続するシーンとシームレス接続するのか否
かを判断する。ステップ#600で、NO、つまり非シ
ームレス接続と判断された場合にはステップ#700へ
進む。
【0265】ステップ#700で、エンコードシステム
制御部200は、シーンを後続シーンとシームレス接続
することを示す、後続シーンシームレス接続フラグVOB_
Fsfをリセットして、ステップ#900に進む。
【0266】一方、ステップ#600で、YES、つま
り後続シートとシームレス接続すると判断された時に
は、ステップ#800に進む。
【0267】ステップ#800で、エンコードシステム
制御部200は、後続シーンシームレス接続フラグVOB_
Fsfをセットして、ステップ#900に進む。
【0268】ステップ#900で、エンコードシステム
制御部200は、シナリオデータSt7に基づいて、接
続対象のシーンが一つ以上、つまり、マルチシーンであ
るか否かを判断する。マルチシーンには、マルチシーン
で構成できる複数の再生経路の内、1つの再生経路のみ
を再生するパレンタル制御と再生経路がマルチシーン区
間の間、切り替え可能なマルチアングル制御がある。
【0269】シナリオステップ#900で、NO、つま
り非マルチシーン接続であると判断されて時は、ステッ
プ#1000に進む。
【0270】ステップ#1000で、マルチシーン接続
であることを示すマルチシーンフラグVOB_Fpをリセット
して、エンコードパラメータ生成ステップ#1800に
進む。ステップ#1800の動作については、あとで述
べる。
【0271】一方、ステップ#900で、YES、つま
りマルチシーン接続と判断された時には、ステップ#1
100に進む。
【0272】ステップ#1100で、マルチシーンフラ
グVOB_Fpをセットして、マルチアングル接続かどうかを
判断するステップ#1200に進む。
【0273】ステップ#1200で、マルチシーン区間
中の複数シーン間での切り替えをするかどうか、すなわ
ち、マルチアングルの区間であるか否かを判断する。ス
テップ#1200で、NO、つまり、マルチシーン区間
の途中で切り替えずに、1つの再生経路のみを再生する
パレンタル制御と判断された時には、ステップ#130
0に進む。
【0274】ステップ#1300で、接続対象シーンが
マルチアングルであること示すマルチアングルフラグVO
B_Fmをリセットしてステップ#1302に進む。ステッ
プ#1302で、先行シーンシームレス接続フラグVOB_
Fsb及び後続シーンシームレス接続フラグVOB_Fsfの何れ
かがセットされているか否かを判断する。ステップ#1
300で、YES、つまり接続対象シーンは先行あるい
は後続のシーンの何れかあるいは、両方とシームレス接
続すると判断された時には、ステップ#1304に進
む。
【0275】ステップ#1304では、対象シーンのエ
ンコードデータであるVOBをインターリーブすること
を示すインターリーブフラグVOB_Fiをセットして、ステ
ップ#1800に進む。
【0276】一方、ステップ#1302で、NO、つま
り、対象シーンは先行シーン及び後続シーンの何れとも
シームレス接続しない場合には、ステップ#1306に
進む。
【0277】ステップ#1306でインターリーブフラ
ッグVOB_Fiをリセットしてステップ#1800に進む。
【0278】一方、ステップ#1200で、YES、つ
まりマルチアングルであると判断された場合には、ステ
ップ#1400に進む。
【0279】ステップ#1400では、マルチアングル
フラッグVOB_Fm及びインターリーブフラッグVOB_Fiをセ
ットした後ステップ#1500に進む。
【0280】ステップ#1500で、エンコードシステ
ム制御部200はシナリオデータSt7に基づいて、マ
ルチアングルシーン区間で、つまりVOBよりも小さな
再生単位で、映像やオーディオを途切れることなく、い
わゆるシームレスに切替られるのかを判断する。ステッ
プ#1500で、NO、つまり、非シームレス切替と判
断された時には、ステップ#1600に進む。ステップ
#1600で、対象シーンがシームレス切替であること
を示すシームレス切替フラッグVOB_FsVをリセットし
て、ステップ#1800に進む。
【0281】一方、ステップ#1500、YES、つま
りシームレス切替と判断された時には、ステップ#17
00に進む。
【0282】ステップ#1700で、シームレス切替フ
ラッグVOB_FsVをセットしてステップ#1800に進
む。このように、本発明では、編集意思を反映したシナ
リオデータSt7から、編集情報が上述の各フラグのセ
ット状態として検出されて後に、ステップ#1800に
進む。
【0283】ステップ#1800で、上述の如く各フラ
グのセット状態として検出されたユーザの編集意思に基
づいて、ソースストリームをエンコードするための、そ
れぞれ図27及び図28に示されるVOBセット単位及
びVOB単位毎のエンコード情報テーブルへの情報付加
と、図29に示されるVOBデータ単位でのエンコード
パラメータを作成する。次に、ステップ#1900に進
む。このエンコードパラメータ作成ステップの詳細につ
いては、図35、図36、図37、図38を参照して後
で説明する。
【0284】ステップ#1900で、ステップ#180
0で作成してエンコードパラメータに基づいて、ビデオ
データ及びオーディオデータのエンコードを行った後に
ステップ#2000に進む。尚、サブピクチャデータ
は、本来必要に応じて、ビデオ再生中に、随時挿入して
利用する目的から、前後のシーン等との連続性は本来不
要である。更に、サプピクチャは、およそ、1画面分の
映像情報であるので、時間軸上に延在するビデオデータ
及びオーディオデータと異なり、表示上は静止の場合が
多く、常に連続して再生されるものではない。よって、
シームレス及び非シームレスと言う連続再生に関する本
実施形態に於いては、簡便化のために、サブピクチャデ
ータのエンコードについては説明を省く。
【0285】ステップ#2000では、VOBセットの
数だけステップ#300からステップ#1900までの
各ステップから構成されるループをまわし、図16のタ
イトルの各VOBの再生順などの再生情報を自身のデー
タ構造にもつ、プログラムチェーン(VTS_PGC#I)情報
をフォーマットし、マルチルチシーン区間のVOBをイ
ンターリーブ配置を作成し、そしてシステムエンコード
するために必要なVOBセットデータ列及びVOBデー
タ列を完成させる。次に、ステップ#2100に進む。
【0286】ステップ#2100で、ステップ#200
0までのループの結果として得られる全VOBセット数
VOBS_NUMを得て、VOBセットデータ列に追加し、さら
にシナリオデータSt7に於いて、シナリオ再生経路の
数をタイトル数とした場合の、タイトル数TITLE_NOを設
定して、エンコード情報テーブルとしてのVOBセット
データ列を完成した後、ステップ#2200に進む。
【0287】ステップ#2200で、ステップ#190
0でエンコードしたビデオエンコードストリーム、オー
ディオエンコードストリーム、図29のエンコードパラ
メータに基づいて、図16のVTSTT_VOBS内のVOB(VO
B#i)データを作成するためのシステムエンコードを行
う。次に、ステップ#2300に進む。
【0288】ステップ#2300で、図16のVTS情
報、VTSIに含まれるVTSI管理テーブル(VTSI_M
AT)、VTSPGC情報テーブル(VTSPGCIT)
及び、VOBデータの再生順を制御するプログラムチェ
ーン情報(VTS_PGCI#I)のデータ作成及びマルチシーン
区間に含めれるVOBのインターリーブ配置などの処理
を含むフォーマットを行う。
【0289】このフォーマットステップの詳細について
は、図40、図41、図42、図43、図44を参照し
て後で説明する。
【0290】図35、図36、及び図37を参照して、
図34に示すフローチャートのステップ#1800のエ
ンコードパラメータ生成サブルーチンに於ける、マルチ
アングル制御時のエンコードパラメータ生成の動作を説
明する。
【0291】先ず、図35を参照して、図34のステッ
プ#1500で、NOと判断された時、つまり各フラグ
はそれぞれVOB_Fsb=1またはVOB_Fsf=1、VOB_Fp=1、V
OB_Fi=1、VOB_Fm=1、FsV=0である場合、すなわち
マルチアングル制御時の非シームレス切り替えストリー
ムのエンコードパラメータ生成動作を説明する。以下の
動作で、図27、図28に示すエンコード情報テーブ
ル、図29に示すエンコードパラメータを作成する。
【0292】ステップ#1812では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBS_NOを設定し、さらにVOBセット内の
1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB_NOを設定す
る。
【0293】ステップ#1814では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILV_BRを抽出、インターリーブフラグVOB_Fi=1に基づ
き、エンコードパラメータのビデオエンコード最大ビッ
トレートV_MRATEに設定。
【0294】ステップ#1816では、シナリオデータ
St7より、最小インターリーブユニット再生時間ILVU
_MTを抽出。
【0295】ステップ#1818では、マルチアングル
フラグVOB_Fp=1に基づき、ビデオエンコードGOP構
造GOPSTのN=15、M=3の値とGOP構造固定フラグG
OPFXflag=“1”に設定。
【0296】ステップ#1820は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。
【0297】図36に、ステップ#1820のVOBデ
ータ共通設定ルーチンを示す。以下の動作フローで、図
27、図28に示すエンコード情報テーブル、図29に
示すエンコードパラメータを作成する。
【0298】ステップ#1822では、シナリオデータ
St7より、各VOBのビデオ素材の開始時刻VOB_VS
T、終了時刻VOB_VENDを抽出し、ビデオエンコード開始
時刻V_STTMとエンコード終了時刻V_ENDTMをビデオエン
コードのパラメータとする。
【0299】ステップ#1824では、シナリオデータ
St7より、各VOBのオーディオ素材の開始時刻VOB_
ASTを抽出し、オーディオエンコード開始時刻A_STTMを
オーディオエンコードのパラメータとする。
【0300】ステップ#1826では、シナリオデータ
St7より、各VOBのオーディオ素材の終了時刻VOB_
AENDを抽出し、VOB_AENDを超えない時刻で、オーディオ
エンコード方式できめられるオーディオアクセスユニッ
ト(以下AAUと記述する)単位の時刻を、オーディオ
エンコードのパラメータである、エンコード終了時刻A_
ENDTMとする。
【0301】ステップ#1828は、ビデオエンコード
開始時刻V_STTMとオーディオエンコード開始時刻A_STTM
の差より、オーディオ開始時ギャップA_STGAPをシステ
ムエンコードのパラメータとする。
【0302】ステップ#1830では、ビデオエンコー
ド終了時刻V_ENDTMとオーディオエンコード終了時刻A_E
NDTMの差より、オーディオ終了時ギャップA_ENDGAPをシ
ステムエンコードのパラメータとする。
【0303】ステップ#1832では、シナリオデータ
St7より、ビデオのビットレートV_BRを抽出し、ビデ
オエンコードの平均ビットレートとして、ビデオエンコ
ードビットレートV_RATEをビデオエンコードのパラメー
タとする。ステップ#1834では、シナリオデータS
t7より、オーディオのビットレートA_BRを抽出し、オ
ーディオエンコードビットレートA_RATEをオーディオエ
ンコードのパラメータとする。
【0304】ステップ#1836では、シナリオデータ
St7より、ビデオ素材の種類VOB_V_KINDを抽出し、フ
ィルム素材、すなわちテレシネ変換された素材であれ
ば、ビデオエンコードモードV_ENCMDに逆テレシネ変換
を設定し、ビデオエンコードのパラメータとする。
【0305】ステップ#1838では、シナリオデータ
St7より、オーディオのエンコード方式VOB_A_KINDを
抽出し、オーディオエンコードモードA_ENCMDにエンコ
ード方式を設定し、オーディオエンコードのパラメータ
とする。ステップ#1840では、ビデオエンコード初
期データV_INSTのVBVバッファ初期値が、ビデオエン
コード終了データV_ENDSTのVBVバッファ終了値以下
の値になるように設定し、ビデオエンコードのパラメー
タとする。
【0306】ステップ#1842では、先行VOBシー
ムレス接続フラグVOB_Fsb=1に基づき、先行接続のVO
B番号VOB_NOを先行接続のVOB番号B_VOB_NOに設定
し、システムエンコードのパラメータとする。
【0307】ステップ#1844では、後続VOBシー
ムレス接続フラグVOB_Fsf=1に基づき、後続接続のVO
B番号VOB_NOを後続接続のVOB番号F_VOB_NOに設定
し、システムエンコードのパラメータとする。
【0308】以上のように、マルチアングルのVOBセ
ットであり、非シームレスマルチアングル切り替えの制
御の場合のエンコード情報テーブル及びエンコードパラ
メータが生成できる。
【0309】次に、図37を参照して、図34に於い
て、ステップ#1500で、Yesと判断された時、つ
まり各フラグはそれぞれVOB_Fsb=1またはVOB_Fsf=1、V
OB_Fp=1、VOB_Fi=1、VOB_Fm=1、VOB_FsV=1である場
合の、マルチアングル制御時のシームレス切り替えスト
リームのエンコードパラメータ生成動作を説明する。
【0310】以下の動作で、図27、図28に示すエン
コード情報テーブル、及び図29に示すエンコードパラ
メータを作成する。
【0311】ステップ#1850では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBS_NOを設定し、さらにVOBセット内の
1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB_NOを設定す
る。
【0312】ステップ#1852では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
いLV_BRを抽出、インターリーブフラグVOB_Fi=1に基
づき、ビデオエンコード最大ビットレートV_RATEに設
定。
【0313】ステップ#1854では、シナリオデータ
St7より、最小インターリーブユニット再生時間ILVU
_MTを抽出する。
【0314】ステップ#1856では、マルチアングル
フラグVOB_Fp=1に基づき、ビデオエンコードGOP構
造GOPSTのN=15、M=3の値とGOP構造固定フラグG
OPFXflag=“1”に設定。
【0315】ステップ#1858では、シームレス切り
替えフラグVOB_FsV=1に基づいて、ビデオエンコードG
OP構造GOPSTにクローズドGOPを設定、ビデオエン
コードのパラメータとする。
【0316】ステップ#1860は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0317】以上のようにマルチアングルのVOBセッ
トで、シームレス切り替え制御の場合のエンコードパラ
メータが生成できる。
【0318】次に、図38を参照して、図34に於い
て、ステップ#1200で、NOと判断され、ステップ
1304でYESと判断された時、つまり各フラグはそ
れぞれVOB_Fsb=1またはVOB_Fsf=1、VOB_Fp=1、VOB_F
i=1、VOB_Fm=0である場合の、パレンタル制御時のエ
ンコードパラメータ生成動作を説明する。以下の動作
で、図27、図28に示すエンコード情報テーブル、及
び図29に示すエンコードパラメータを作成する。
【0319】ステップ#1870では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBS_NOを設定し、さらにVOBセット内の
1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB_NOを設定す
る。
【0320】ステップ#1872では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILV_BRを抽出、インターリーブフラグVOB_Fi=1に基づ
き、ビデオエンコード最大ビットレートV_RATEに設定す
る。
【0321】ステップ#1874では、シナリオデータ
St7より、VOBインターリーブユニット分割数ILV_
DIVを抽出する。
【0322】ステップ#1876は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0323】以上のようにマルチシーンのVOBセット
で、パレンタル制御の場合のエンコードパラメータが生
成できる。
【0324】次に、図39を参照して、図34に於い
て、ステップ#900で、NOと判断された時、つまり
各フラグはそれぞれVOB_Fp=0である場合の、すなわち
単一シーンのエンコードパラメータ生成動作を説明す
る。以下の動作で、図27、図28に示すエンコード情
報テーブル、及び図29に示すエンコードパラメータを
作成する。
【0325】ステップ#1880では、シナリオデータ
St7に含まれているシナリオ再生順を抽出し、VOB
セット番号VOBS_NOを設定し、さらにVOBセット内の
1つ以上のVOBに対して、VOB番号VOB_NOを設定す
る。
【0326】ステップ#1882では、シナリオデータ
St7より、インターリーブVOBの最大ビットレート
ILV_BRを抽出、インターリーブフラグVOB_Fi=1に基
づき、ビデオエンコード最大ビットレートV_MRATEに設
定する。
【0327】ステップ#1884は、VOBデータ設定
の共通のルーチンである。この共通のルーチンは図35
に示しているルーチンであり、既に説明しているので省
略する。
【0328】上記ようなエンコード情報テーブル作成、
エンコードパラメータ作成フローによって、DVDのビ
デオ、オーディオ、システムエンコード、DVDのフォ
ーマッタのためのエンコードパラメータは生成できる。フォーマッタフロー 図40、図41、図42、図43及び図44に、図34
に示すステップ#2300のDVDマルチメディアスト
リーム生成のフォーマッタサブルーチンに於ける動作に
ついて説明する。
【0329】図40に示すフローチャートを参照しなが
ら、本発明に係るDVDエンコーダECDのフォーマッ
タ1100の動作を説明する。なお、同図に於いて二重
線で囲まれたブロックはそれぞれサブルーチンを示す。
【0330】ステップ#2310では、VOBセットデ
ータ列のタイトル数TITLE_NUMに基づき、VTSI内の
ビデオタイトルセット管理テーブルVTSI_MATにTITLE_NU
M数分のVTSI_PGCIを設定する。
【0331】ステップ#2312では、VOBセットデ
ータ内のマルチシーンフラグVOB_Fpに基づいて、マルチ
シーンであるか否かを判断する。ステップ#2112で
NO、つまり、マルチシーンではないと判断された場合
にはステップ#2114に進む。
【0332】ステップ#2314では、単一のVOBの
図25のオーサリグエンコーダにおけるフォーマッタ1
100の動作のサブルーチンを示す。このサブルーチン
については、後述する。
【0333】ステップ#2312に於いて、YES、つ
まり、マルチシーンであると判断された場合にはステッ
プ#2316に進む。
【0334】ステップ#2316では、VOBセットデ
ータ内のインターリーブフラグVOB_Fiに基づいて、イン
ターリーブするか否かを判断する。ステップ#2316
でNO、つまり、インターリーブしないと判断された場
合には、ステップ#2314に進む。
【0335】ステップ2318では、VOBセットデー
タ内のマルチアングルフラグVOB_Fmに基づいて、マルチ
アングルであるか否かを判断する。ステップ#2318
でNO、つまり、マルチアングルでなないと判断された
場合には、すなわちパレンタル制御のサブルーチンであ
るステップ#2320に進む。ステップ#2320で
は、パレンタル制御のVOBセットでのフォーマッタ動
作のサブルーチンを示す。このサブルーチンは図43に
示し、後で詳細に説明する。
【0336】ステップ#2320に於いて、YES、つ
まりマルチアングルである判断された場合にはステップ
#2322に進む。
【0337】ステップ#2322では、マルチアングル
シームレス切り替えフラグVOB_FsVに基づいて、シーム
レス切り替えか否かを判断する。ステップ#2322
で、NO、つまりマルチアングルが非シームレス切り替
え制御であると判断された場合には、ステップ#232
6に進む。
【0338】ステップ#2326では、非シームレス切
り替え制御のマルチアングルの場合の図25のオーサリ
ングエンコードのフォーマッタ1100の動作のサブル
ーチンを示す。図41を用いて、後で詳細に説明する。
【0339】ステップ#2322に於いて、YES、つ
まりシームレス切り替え制御のマルチアングルであると
判断された場合には、ステップ#2324に進む。
【0340】ステップ#2324では、シームレス切り
替え制御のマルチアングルのフォーマッタ1100の動
作のサブルーチンを示す。図42を用いて、後で詳細に
説明する。
【0341】ステップ2328では、先のフローで設定
しているセル再生情報CPBIをVTSIのCPBI情
報として記録する。
【0342】ステップ#2330では、フォーマッタフ
ローがVOBセットデータ列のVOBセット数VOBS_NUM
で示した分のVOBセットの処理が終了したかどうか判
断する。ステップ#2130に於いて、NO、つまり全
てのVOBセットの処理が終了していなければ、ステッ
プ#2112に進む。
【0343】ステップ#2130に於いて、YES、つ
まり全てのVOBセットの処理が終了していれば、処理
を終了する。
【0344】次に図41を用いて、図40のステップ#
2322に於いて、NO、つまりマルチアングルが非シ
ームレス切り替え制御であると判断された場合のサブル
ーチンステップ#2326のサブルーチンについて説明
する。以下に示す動作フローにより、マルチメディアス
トリームのインターリーブ配置と図16でしめすセル再
生情報(C_PBI#i)の内容及び図20に示すナブパック
NV内の情報を、生成されたDVDのマルチメディアス
トリームに記録する。
【0345】ステップ#2340では、マルチシーン区
間がマルチアングル制御を行う事を示すVOB_Fm=1の情
報に基づいて、各シーンに対応するVOBの制御情報を
記述するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロックモー
ド(図16中のCBM)に、例えば、図23に示すMA
1のセルのCBM=“セルブロック先頭=01b”、MA
2のセルのCBM=“セルブロックの内=10b”、MA
3のセルのCBM=“セルブロックの最後=11b”を記
録する。
【0346】ステップ#2342では、マルチシーン区
間がマルチアングル制御を行う事を示すVOB_Fm=1の情
報に基づいて、各シーンに対応するVOBの制御情報を
記述するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロックタイ
プ(図16中のCBT)に“アングル”示す値=“01b”
を記録する。
【0347】ステップ#2344では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のシームレス再生フラグ(図16中のSPF)に
“1”を記録する。
【0348】ステップ#2346では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のSTC再設定フラグ(図16中のSTCDF)に
“1”を記録する。
【0349】ステップ#2348では、インターリーブ
要である事を示すVOB_FsV=1の情報に基づいて、シーン
に対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16の
C_PBI#i)のインターリーブブロック配置フラグ(図1
6中のIAF)に“1”を記録する。
【0350】ステップ#2350では、図25のシステ
ムエンコーダ900より得られるタイトル編集単位(以
下、VOBと記述する)より、ナブパックNVの位置情
報(VOB先頭からの相対セクタ数)を検出し、図35
のステップ#1816で得たフォーマッタのパラメータ
である最小インターリーブユニットの再生時間ILVU_MT
のデータに基づいて、ナブパックNVを検出して、VO
BUの位置情報(VOBの先頭からのセクタ数など)を
得てVOBU単位に、分割する。例えば、前述の例で
は、最小インターリーブユニット再生時間は2秒、VO
BU1つの再生時間0.5秒であるので、4つVOBU
毎にインターリーブユニットとして分割する。この分割
処理は、各マルチシーンに相当するVOBに対して行
う。
【0351】ステップ#2352では、ステップ#21
40で記録した各シーンに対応するVOBの制御情報と
して、記述したセルブロックモード(図16中のCB
M)記述順(“セルブロック先頭”、“セルブロックの
内”、“セルブロックの最後”とした記述順)に従い、
例えば、図23に示すMA1のセル、MA2のセル、M
A3のセルの順に、ステップ#2350で得られた各V
OBのインターリーブユニットを配置して、図57また
は図58で示すようなインターリーブブロックを形成
し、VTSTT_VOBデータに加える。
【0352】ステップ#2354では、ステップ#23
50で得られたVOBUの位置情報をもとに、各VOB
UのナブパックNVのVOBU最終パックアドレス(図
20のCOBU_EA)にVOBU先頭からの相対セクタ数を
記録する。ステップ#2356では、ステップ#235
2で得られるVTSTT_VOBSデータをもとに、各セルの先頭
のVOBUのナブパックNVのアドレス、最後のVOB
UのナブパックNVのアドレスとして、VTSTT_VOBSの先
頭からのセクタ数をセル先頭VOBUアドレスC_FVOBU_
SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録する。
【0353】ステップ#2358では、それぞれのVO
BUのナブパックNVの非シームレスアングル情報(図
20のNSM_AGLI)に、そのVOBUの再生開始時刻に近
い、すべてのアングルシーンのVOBUに含まれるナブ
パックNVの位置情報(図50)として、ステップ#2
352で形成されたインターリーブブロックのデータ内
での相対セクタ数を、アングル#iVOBU開始アドレ
ス(図20のNSML_AGL_C1_DSTA 〜 NSML_AGL_C9_DSTA)
に記録する。
【0354】ステップ#2160では、ステップ#23
50で得られたVOBUに於いて、マルチシーン区間の
各シーンの最後VOBUであれば、そのVOBUのナブ
パックNVの非シームレスアングル情報(図20のNSM_
AGLI)のアングル#iVOBU開始アドレス(図20の
NSML_AGL_C1_DSTA 〜 NSML_AGL_C9_DSTA)に“7FFF
FFFFh”を記録する。
【0355】以上のステップにより、マルチシーン区間
の非シームレス切り替えマルチアングル制御に相当する
インターリーブブロックとそのマルチシーンに相当する
再生制御情報であるセル内の制御情報がフォーマットさ
れる。
【0356】次に図42を用いて、図40のステップ#
2322に於いて、YES、つまりマルチアングルがシ
ームレス切り替え制御であると判断された場合のサブル
ーチンステップ#2324について説明する。以下に示
す動作フローにより、マルチメディアストリームのイン
ターリーブ配置と図16でしめすセル再生情報(C_PBI#
i)の内容及び図20に示すナブパックNV内の情報
を、生成されたDVDのマルチメディアストリームに記
録する。ステップ#2370では、マルチシーン区間が
マルチアングル制御を行う事を示すVOB_Fm=1の情報に
基づいて、各シーンに対応するVOBの制御情報を記述
するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロックモード
(図16中のCBM)に、例えば、図23に示すMA1
のセルのCBM=“セルブロック先頭=01b”、MA2
のセルのCBM=“セルブロックの内=10b”、MA3
のセルのCBM=“セルブロックの最後=11b”を記録
する。
【0357】ステップ#2372では、マルチシーン区
間がマルチアングル制御を行う事を示すVOB_Fm=1の情
報に基づいて、各シーンに対応するVOBの制御情報を
記述するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロックタイ
プ(図16中のCBT)に“アングル”示す値=“01b”
を記録する。
【0358】ステップ#2374では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のシームレス再生フラグ(図16中のSPF)に
“1”を記録する。
【0359】ステップ#2376では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のSTC再設定フラグ(図16中のSTCDF)に
“1”を記録する。
【0360】ステップ#2378では、インターリーブ
要である事を示すVOB_FsV=1の情報に基づいて、シーン
に対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16の
C_PBI#i)のインターリーブブロック配置フラグ(図1
6中のIAF)に“1”を記録する。
【0361】ステップ#2380では、図25のシステ
ムエンコーダ900より得られるタイトル編集単位(以
下、VOBと記述する)より、ナブパックNVの位置情
報(VOB先頭からの相対セクタ数)を検出し、図36
のステップ#1854で得たフォーマッタのパラメータ
である最小インターリーブユニットの再生時間ILVU_MT
のデータに基づいて、ナブパックNVを検出して、VO
BUの位置情報(VOBの先頭からのセクタ数など)を
得てVOBU単位に、分割する。例えば、前述の例で
は、最小インターリーブユニット再生時間は2秒、VO
BU1つの再生時間0.5秒であるので、4つVOBU
単位毎にインターリーブユニットとして分割する。この
分割処理は、各マルチシーンに相当するVOBに対して
行う。
【0362】ステップ#2382では、ステップ#21
60で記録した各シーンに対応するVOBの制御情報と
して、記述したセルブロックモード(図16中のCB
M)記述順(“セルブロック先頭”、“セルブロックの
内”、“セルブロックの最後”とした記述順)に従い、
例えば、図23に示すMA1のセル、MA2のセル、M
A3のセルの順に、ステップ#1852で得られた各V
OBのインターリーブユニットを配置して、図57また
は図58で示すようなインターリーブブロックを形成
し、VTSTT_VOBSデータに加える。
【0363】ステップ#2384では、ステップ#23
60で得られたVOBUの位置情報をもとに、各VOB
UのナブパックNVのVOBU最終パックアドレス(図
20のCOBU_EA)にVOBU先頭からの相対セクタ数を
記録する。ステップ#2386では、ステップ#238
2で得られるVTSTT_VOBSデータをもとに、各セルの先頭
のVOBUのナブパックNVのアドレス、最後のVOB
UのナブパックNVのアドレスとして、VTSTT_VOBSの先
頭からのセクタ数をセル先頭VOBUアドレスC_FVOBU_
SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録する。
【0364】ステップ#2388では、ステップ#23
70で得たインターリーブユニットのデータに基づい
て、そのインターリーブユニットを構成するそれぞれV
OBUのナブパックNVのインターリーブユニット最終
パックアドレス(ILVU最終パックアドレス)(図2
0のILVU_EA)に、インターリーブユニットの最後のパ
ックまでの相対セクタ数を記録する。
【0365】ステップ#2390では、それぞれのVO
BUのナブパックNVのシームレスアングル情報(図2
0のSML_AGLI)に、そのVOBUの再生終了時刻に続く
開始時刻をもつ、すべてのアングルシーンのVOBUに
含まれるナブパックNVの位置情報(図50)として、
ステップ#2382で形成されたインターリーブブロッ
クのデータ内での相対セクタ数を、アングル#iVOB
U開始アドレス(図20のSML_AGL_C1_DSTA 〜 SML_AGL
_C9_DSTA)に記録する。
【0366】ステップ#2392では、ステップ#23
82で配置されたインターリーブユニットがマルチシー
ン区間の各シーンの最後のインターリーブユニットであ
れば、そのインターリーブユニットに含まれるVOBU
のナブパックNVのシームレスアングル情報(図20の
SML_AGLI)のアングル#iVOBU開始アドレス(図2
0のSML_AGL_C1_DSTA 〜 SML_AGL_C9_DSTA )に“FF
FFFFFFh”を記録する。
【0367】以上のステップにより、マルチシーン区間
のシームレス切り替えマルチアングル制御に相当するイ
ンターリーブブロックとそのマルチシーンに相当する再
生制御情報であるセル内の制御情報がフォーマットされ
た事になる。
【0368】次に図43を用いて、図40のステップ#
2318に於いて、NO、つまりマルチアングルではな
く、パレンタル制御であると判断された場合のサブルー
チンステップ#2320について説明する。
【0369】以下に示す動作フローにより、マルチメデ
ィアストリームのインターリーブ配置と図16でしめす
セル再生情報(C_PBI#i)の内容及び図20に示すナブ
パックNV内の情報を、生成されたDVDのマルチメデ
ィアストリームに記録する。
【0370】ステップ#2402では、マルチシーン区
間がマルチアングル制御を行なわない事を示すVOB_Fm=
0の情報に基づいて、各シーンに対応するVOBの制御
情報を記述するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロッ
クモード(図16中のCBM)に“00b”を記録す
る。
【0371】ステップ#2404では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のシームレス再生フラグ(図16中のSPF)に
“1”を記録する。
【0372】ステップ#2406では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のSTC再設定フラグ(図16中のSTCDF)に
“1”を記録する。
【0373】ステップ#2408では、インターリーブ
要である事を示すVOB_FsV=1の情報に基づいて、シーン
に対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16の
C_PBI#i)のインターリーブブロック配置フラグ(図1
6中のIAF)に“1”を記録する。
【0374】ステップ#2410では、図25のシステ
ムエンコーダ900より得られるタイトル編集単位(以
下、VOBと記述する)より、ナブパックNVの位置情
報(VOB先頭からの相対セクタ数)を検出し、図38
のステップ#1874で得たフォーマッタのパラメータ
であるVOBインターリーブ分割数ILV_DIVのデータに
基づいて、ナブパックNVを検出して、VOBUの位置
情報(VOBの先頭からのセクタ数など)を得て、VO
BU単位に、VOBを設定された分割数のインターリー
ブユニットに分割する。ステップ#2412では、ステ
ップ#2410で得られたインターリーブユニットを交
互に配置する。例えばVOB番号の昇順に、配置し、図
57または図58で示すようなインターリーブブロック
を形成し、VTSTT_VOBSに加える。
【0375】ステップ#2414では、ステップ#21
86で得られたVOBUの位置情報をもとに、各VOB
UのナブパックNVのVOBU最終パックアドレス(図
20のCOBU_EA)にVOBU先頭からの相対セクタ数を
記録する。ステップ#2416では、ステップ#241
2で得られるVTSTT_VOBSデータをもとに、各セルの先頭
のVOBUのナブパックNVのアドレス、最後のVOB
UのナブパックNVのアドレスとして、VTSTT_VOBSの先
頭からのセクタ数をセル先頭VOBUアドレスC_FVOBU_
SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録する。
【0376】ステップ#2418では、ステップ#24
12で得た配置されたインターリーブユニットのデータ
に基づいて、そのインターリーブユニットを構成するそ
れぞれVOBUのナブパックNVのインターリーブユニ
ット最終パックアドレス(ILVU最終パックアドレ
ス)(図20のILVU_EA)に、インターリーブユニット
の最後のパックまでの相対セクタ数を記録する。ステッ
プ#2420では、インターリーブユニットILVUに
含まれるVOBUのナブパックNVに、次のILVUの
位置情報として、ステップ#2412で形成されたイン
ターリーブブロックのデータ内での相対セクタ数を、次
インターリーブユニット先頭アドレスNT_ILVU_SAを記録
する。ステップ#2422では、インターリーブユニッ
トILVUに含まれるVOBUのナブパックNVにIL
VUフラグILVUflagに“1”を記録する。ステップ#2
424では、インターリーブユニットILVU内の最後
のVOBUのナブパックNVのUnitENDフラグUn
itENDflagに“1”を記録する。
【0377】ステップ#2426では、各VOBの最後
のインターリーブユニットILVU内のVOBUのナブ
パックNVの次インターリーブユニット先頭アドレスNT
_ILVU_SAに“FFFFFFFFh”を記録する。
【0378】以上のステップにより、マルチシーン区間
のパレンタル制御に相当するインターリーブブロックと
そのマルチシーンに相当するセル再生制御情報であるセ
ル内の制御情報がフォーマットされる。
【0379】次に図44を用いて、図40のステップ#
2312及びステップ#2316に於いて、NO、つま
りマルチシーンではなく、単一シーンであると判断され
た場合のサブルーチンステップ#2314について説明
する。以下に示す動作フローにより、マルチメディアス
トリームのインターリーブ配置と図16でしめすセル再
生情報(C_PBI#i)の内容及び図20に示すナブパック
NV内の情報を、生成されたDVDのマルチメディアス
トリームに記録する。
【0380】ステップ#2430では、マルチシーン区
間ではなく、単一シーン区間である事を示すVOB_Fp=0
の情報に基づいて、各シーンに対応するVOBの制御情
報を記述するセル(図16のC_PBI#i)のセルブロック
モード(図16中のCBM)に非セルブロックである事
を示す“00b”を記録する。ステップ#2432で
は、インターリーブ不要である事を示すVOB_FsV=0の情
報に基づいて、シーンに対応するVOBの制御情報を記
述するセル(図16のC_PBI#i)のインターリーブブロ
ック配置フラグ(図16中のIAF)に“0”を記録す
る。
【0381】ステップ#2434では、図25のシステ
ムエンコーダ900より得られるタイトル編集単位(以
下、VOBと記述する)より、ナブパックNVの位置情
報(VOB先頭からの相対セクタ数)を検出し、VOB
U単位に配置し、マルチメディア緒ストリームのビデオ
などのストリームデータであるVTSTT_VOBに加える。
【0382】ステップ#2436では、ステップ#24
34で得られたVOBUの位置情報をもとに、各VOB
UのナブパックNVのVOBU最終パックアドレス(図
20のCOBU_EA)にVOBU先頭からの相対セクタ数を
記録する。ステップ#2438では、ステップ#243
4で得られるVTSTT_VOBSデータに基づいて、各セルの先
頭のVOBUのナブパックNVのアドレス、及び最後の
VOBUのナブパックNVのアドレスを抽出する。更
に、VTSTT_VOBSの先頭からのセクタ数をセル先頭VOB
UアドレスC_FVOBU_SAとして、VTSTT_VOBSの終端からの
セクタ数をセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAとして
記録する。
【0383】ステップ#2440では、図34のステッ
プ#300またはステップ#600で、判断された状
態、すなわち前後のシーンとシームレス接続を示すVOB_
Fsb=1であるか否かを判断する。ステップ#2440で
YESと判断された場合、ステップ#2442に進む。
【0384】ステップ#2442では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のシームレス再生フラグ(図16中のSPF)に
“1”を記録する。
【0385】ステップ#2444では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=1の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のSTC再設定フラグ(図16中のSTCDF)に
“1”を記録する。
【0386】ステップ#2440でNOと判断された場
合、すなわち、前シーンとはシームレス接続しない場合
には、ステップ#2446に進む。
【0387】ステップ#2446では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=0の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のシームレス再生フラグ(図16中のSPF)に
“0”を記録する。
【0388】ステップ#2448では、シームレス接続
を行う事を示すVOB_Fsb=0の情報に基づいて、シーンに
対応するVOBの制御情報を記述するセル(図16のC_
PBI#i)のSTC再設定フラグ(図16中のSTCDF)に
“0”を記録する。
【0389】以上に示す動作フローにより、単一シーン
区間に相当するマルチメディアストリームの配置と図1
6でしめすセル再生情報(C_PBI#i)の内容及び図20
に示すナブパックNV内の情報を、生成されたDVDの
マルチメディアストリーム上に記録される。デコーダのフローチャート ディスクからストリームバッファ転送フロー 以下に、図45および図46を参照して、シナリオ選択
データSt51に基づいてデコードシステム制御部23
00が生成するデコード情報テーブルについて説明す
る。デコード情報テーブルは、図45に示すデコードシ
ステムテーブルと、図46に示すデコードテーブルから
構成される。
【0390】図45に示すようにデコードシステムテー
ブルは、シナリオ情報レジスタ部とセル情報レジスタ部
からなる。シナリオ情報レジスタ部は、シナリオ選択デ
ータSt51に含まれるユーザの選択した、タイトル番
号等の再生シナリオ情報を抽出して記録する。セル情報
レジスタ部は、シナリオ情報レジスタ部は抽出されたユ
ーザの選択したシナリオ情報に基いてプログラムチェー
ンを構成する各セル情報を再生に必要な情報を抽出して
記録する。
【0391】更に、シナリオ情報レジスタ部は、アング
ル番号レジスタANGLE_NO_reg、VTS番号レジスタVTS_
NO_reg、PGC番号レジスタVTS_PGCI_NO_reg、オーデ
ィオIDレジスタAUDIO_ID_reg、副映像IDレジスタSP
_ID_reg、及びSCR用バッファレジスタSCR_bufferを
含む。
【0392】アングル番号レジスタANGLE_NO_regは、再
生するPGCにマルチアングルが存在する場合、どのア
ングルを再生するかの情報を記録する。VTS番号レジ
スタVTS_NO_regは、ディスク上に存在する複数のVTS
のうち、次に再生するVTSの番号を記録する。PGC
番号レジスタVTS_PGCI_NO_regは、パレンタル等の用途
でVTS中存在する複数のPGCのうち、どのPGCを
再生するかを指示する情報を記録する。
【0393】オーディオIDレジスタAUDIO_ID_regは、
VTS中存在する複数のオーディオストリームの、どれ
を再生するかを指示する情報を記録する。副映像IDレ
ジスタSP_ID_regは、VTS中に複数の副映像ストリー
ムが存在する場合は、どの副映像ストリームを再生する
か指示する情報を記録する。SCR用バッファSCR_buff
erは、図19に示すように、パックヘッダに記述される
SCRを一時記憶するバッファである。この一時記憶さ
れたSCRは、図26を参照して説明したように、スト
リーム再生データSt63としてデコードシステム制御
部2300に出力される。
【0394】セル情報レジスタ部は、セルブロックモー
ドレジスタCBM_reg、セルブロックタイプレジスタCBT_r
eg、シームレス再生フラグレジスタSPB_reg、インター
リーブアロケーションフラグレジスタIAF_reg、STC再設
定フラグレジスタSTCDF_reg、シームレスアングル切り
替えフラグレジスタSACF_reg、セル最初のVOBU開始
アドレスレジスタC_FVOBU_SA_reg、セル最後のVOBU
開始アドレスレジスタC_LVOBU_SA_regを含む。
【0395】セルブロックモードレジスタCBM_regは複
数のセルが1つの機能ブロックを構成しているか否かを
示し、構成していない場合は値として“N_BLOCK”を記
録する。また、セルが1つの機能ブロックを構成してい
る場合、その機能ブロックの先頭のセルの場合“F_CEL
L”を、最後のセルの場合“L_CELL”を、その間のセル
の場合“BLOCK”を値として記録する。
【0396】セルブロックタイプレジスタCBT_regは、
セルブロックモードレジスタCBM_regで示したブロック
の種類を記録するレジスタであり、マルチアングルの場
合“A_BLOCK”を、マルチアングルでない場合“N_BLOC
K”を記録する。
【0397】シームレス再生フラグレジスタSPF_reg
は、該セルが前に再生されるセルまたはセルブロックと
シームレスに接続して再生するか否かを示す情報を記録
する。前セルまたは前セルブロックとシームレスに接続
して再生する場合には、値として“SML”を、シームレ
ス接続でない場合は値として“NSML”を記録する。
【0398】インターリーブアロケーションフラグレジ
スタIAF_regは、該セルがインターリーブ領域に配置さ
れているか否かの情報を記録する。インターリーブ領域
に配置されている場合には値として“ILVB”を、インタ
ーリーブ領域に配置されていない場合は“N_ILVB”を記
録する。
【0399】STC再設定フラグレジスタSTCDF_reg
は、同期をとる際に使用するSTCをセルの再生時に再
設定する必要があるかないかの情報を記録する。再設定
が必要な場合には値として“STC_RESET”を、再設定が
不要な場合には値として、“STC_NRESET”を記録する。
【0400】シームレスアングルチェンジフラグレジス
タSACF_regは、該セルがアングル区間に属しかつ、シー
ムレスに切替えるかどうかを示す情報を記録する。アン
グル区間でかつシームレスに切替える場合には値として
“SML”を、そうでない場合は“NSML”を記録する。
【0401】セル最初のVOBU開始アドレスレジスタ
C_FVOBU_SA_regは、セル先頭VOBU開始アドレスを記
録する。その値はVTSタイトル用VOBS(VTSTT_VO
BS)の先頭セルの論理セクタからの距離をセクタ数で示
し、該セクタ数を記録する。
【0402】セル最後のVOBU開始アドレスレジスタ
C_LVOBU_SA_regは、セル最終VOBU開始アドレスを記
録する。その値は、VTSタイトル用VOBS(VTSTT_
VOBS)の先頭セルの論理セクタから距離をセクタ数で示
し、該セクタ数を記録する。
【0403】次に、図46のデコードテーブルについて
説明する。同図に示すようにデコードテーブルは、非シ
ームレスマルチアングル情報レジスタ部、シームレスマ
ルチアングル情報レジスタ部、VOBU情報レジスタ
部、シームレス再生レジスタ部からなる。
【0404】非シームレスマルチアングル情報レジスタ
部は、NSML_AGL_C1_DSTA_reg〜NSML_AGL_C9_DSTA_regを
含む。
【0405】NSML_AGL_C1_DSTA_reg〜NSML_AGL_C9_DSTA
_regには、図20に示すPCIパケット中のNSML_AGL_C
1_DSTA〜NSML_AGL_C9_DSTAを記録する。
【0406】シームレスマルチアングル情報レジスタ部
は、SML_AGL_C1_DSTA_reg〜SML_AGL_C9_DSTA_regを含
む。
【0407】SML_AGL_C1_DSTA_reg〜SML_AGL_C9_DSTA_r
egには、図20に示すDSIパケット中のSML_AGL_C1_D
STA〜SML_AGL_C9_DSTAを記録する。
【0408】VOBU情報レジスタ部は、VOBU最終
アドレスレジスタVOBU_EA_regを含む。
【0409】VOBU情報レジスタVOBU_EA_regに
は、図20に示すDSIパケット中のVOBU_EAを記
録する。
【0410】シームレス再生レジスタ部は、インターリ
ーブユニットフラグレジスタILVU_flag_reg、ユニット
エンドフラグレジスタUNIT_END_flag_reg、ILVU最
終パックアドレスレジスタILVU_EA_reg、次のインター
リーブユニット開始アドレスNT_ILVU_SA_reg、VOB内
先頭ビデオフレーム表示開始時刻レジスタVOB_V_SPT
M_reg、VOB内最終ビデオフレーム表示終了時刻レジ
スタVOB_V_EPTM_reg、オーディオ再生停止時刻1レ
ジスタVOB_A_GAP_PTM1_reg、オーディオ再生停止時刻2
レジスタVOB_A_GAP_PTM2_reg、オーディオ再生停止期間
1レジスタVOB_A_GAP_LEN1、オーディオ再生停止期間2
レジスタVOB_A_GAP_LEN2を含む。
【0411】インターリーブユニットフラグレジスタIL
VU_flag_regはVOBUが、インターリーブ領域に存在
するかを示すものであり、インターリーブ領域に存在す
る場合“ILVU”を、インターリーブ領域に存在しない場
合“N_ILVU”を記録する。
【0412】ユニットエンドフラグレジスタUNIT_END_f
lag_regは、VOBUがインターリーブ領域に存在する
場合、該VOBUがILVUの最終VOBUかを示す情
報を記録する。ILVUは、連続読み出し単位であるの
で、現在読み出しているVOBUが、ILVUの最後の
VOBUであれば“END”を、最後のVOBUでなけれ
ば“N_END”を記録する。
【0413】ILVU最終パックアドレスレジスタILVU
_EA_regは、VOBUがインターリーブ領域に存在する
場合、該VOBUが属するILVUの最終パックのアド
レスを記録する。ここでアドレスは、該VOBUのNV
からのセクタ数である。
【0414】次のILVU開始アドレスレジスタNT_ILV
U_SA_regは、VOBUがインターリーブ領域に存在する
場合、次のILVUの開始アドレスを記録する。ここで
アドレスは、該VOBUのNVからのセクタ数である。
【0415】VOB内先頭ビデオフレーム表示開始時刻
レジスタVOB_V_SPTM_regは、VOBの先頭ビデオフ
レームの表示を開始する時刻を記録する。
【0416】VOB内最終ビデオフレーム表示終了時刻
レジスタVOB_V_EPTM_regは、VOBの最終ビデオフ
レームの表示が終了する時刻を記録する。
【0417】オーディオ再生停止時刻1レジスタVOB
_A_GAP_PTM1_regは、オーディオ再生を停止させる時間
を、オーディオ再生停止期間1レジスタVOB_A_GAP_L
EN1_regはオーディオ再生を停止させる期間を記録す
る。
【0418】オーディオ再生停止時刻2レジスタVOB
_A_GAP_PTM2_regおよび、オーディオ再生停止期間2レ
ジスタVOB_A_GAP_LEN2に関しても同様である。
【0419】次に図47示すDVDデコーダフローを参
照しながら、図26にブロック図を示した本発明に係る
DVDデコーダDCDの動作を説明する。
【0420】ステップ#310202はディスクが挿入
されたかを評価するステップであり、ディスクがセット
されればステップ#310204へ進む。
【0421】ステップ#310204に於いて、図22
のボリュームファイル情報VFSを読み出した後に、ステ
ップ#310206に進む。
【0422】ステップ#310206では、図22に示
すビデオマネージャVMGを読み出し、再生するVTSを抽出
して、ステップ#310208に進む。
【0423】ステップ#310208では、VTSの管理
テーブルVTSIより、ビデオタイトルセットメニューアド
レス情報VTSM_C_ADTを抽出して、ステップ#31021
0に進む。
【0424】ステップ#310210では、VTSM_C_ADT
情報に基づき、ビデオタイトルセットメニューVTSM_V
OBSをディスクから読み出し、タイトル選択メニュー
を表示する。このメニューに従ってユーザーはタイトル
を選択する。この場合、タイトルだけではなく、オーデ
ィオ番号、副映像番号、マルチアングルを含むタイトル
であれば、アングル番号を入力する。ユーザーの入力が
終われば、次のステップ#310214へ進む。
【0425】ステップ#310214で、ユーザーの選
択したタイトル番号に対応するVTS_PGCI#Jを管理テーブ
ルより抽出した後に、ステップ#310216に進む。
【0426】次のステップ#310216で、PGCの
再生を開始する。PGCの再生が終了すれば、デコード
処理は終了する。以降、別のタイトルを再生する場合
は、シナリオ選択部でユーザーのキー入力があればステ
ップ#310210のタイトルメニュー表示に戻る等の
制御で実現できる。
【0427】次に、図48を参照して、先に述べたステ
ップ#310216のPGCの再生について、更に詳し
く説明する。PGC再生ステップ#310216は、図
示の如く、ステップ#31030、#31032、#3
1034、及び#31035よりなる。
【0428】ステップ#31030では、図45に示し
たデコードシステムテーブルの設定を行う。アングル番
号レジスタANGLE_NO_reg、VTS番号レジスタVTS_NO_r
eg、PGC番号レジスタPGC_NO_reg、オーディオIDレ
ジスタAUDIO_ID_reg、副映像IDレジスタSP_ID_reg
は、シナリオ選択部2100でのユーザー操作によって
設定する。
【0429】ユーザーがタイトルを選択することで、再
生するPGCが一意に決まると、該当するセル情報(C_P
BI)を抽出し、セル情報レジスタに設定する。設定する
レジスタは、CBM_reg、 CBT_reg、 SPF_reg、 IAF_re
g、 STCDF_reg、 SACF_reg、 C_FVOBU_SA_reg、 C_LVOB
U_SA_regである。
【0430】デコードシステムテーブルの設定後、ステ
ップ#31032のストリームバッファへのデータ転送
処理と、ステップ#31034のストリームバッファ内
のデータデコード処理を並列に起動する。
【0431】ここで、ステップ#31032のストリー
ムバッファへのデータ転送処理は、図26に於いて、デ
ィスクMからストリームバッファ2400へのデータ転
送に関するものである。すなわち、ユーザーの選択した
タイトル情報、およびストリーム中に記述されている再
生制御情報(ナブパックNV)に従って、必要なデータ
をディスクMから読み出し、ストリームバッファ240
0に転送する処理である。
【0432】一方、ステップ#31034は、図26に
於いて、ストリームバッファ2400内のデータをデコ
ードし、ビデオ出力3600およびオーディオ出力37
00へ出力する処理を行う部分である。すなわち、スト
リームバッファ2400に蓄えられたデータをデコード
して再生する処理である。
【0433】このステップ#31032と、ステップ#
31034は並列に動作する。ステップ#31032に
ついて以下、更に詳しく説明する。
【0434】ステップ#31032の処理はセル単位で
あり、1つのセルの処理が終了すると次のステップ#3
1035でPGCの処理が終了したかを評価する。PG
Cの処理が終了していなければ、ステップ#31030
で次のセルに対応するデコードシステムテーブルの設定
を行う。この処理をPGCが終了するまで行う。ストリームバッファからのデコードフロー 次に図49を参照して、図48に示したステップ#31
034のストリームバッファ内のデコード処理について
説明する。ステップ#31034は、図示の如くステッ
プ#31110、ステップ#31112、ステップ#3
1114、ステップ#31116からなる。ステップ#
31110は、図26に示すストリームバッファ240
0からシステムデコーダ2500へのパック単位でのデ
ータ転送を行い、ステップ#31112へ進む。ステッ
プ#31112は、ストリームバッファ2400から転
送されるパックデータを各バッファ、すなわち、ビデオ
バッファ2600、サブピクチャバッファ2700、オ
ーディオバッファ2800へのデータ転送を行う。ステ
ップ#31112では、ユーザの選択したオーディオお
よび副映像のID、すなわち図45に示すシナリオ情報
レジスタに含まれるオーディオIDレジスタAUDIO_ID_r
eg、副映像IDレジスタSP_ID_regと、図19に示すパ
ケットヘッダ中の、ストリームIDおよびサブストリー
ムIDを比較して、一致するパケットをそれぞれのバッ
ファ(ビデオバッファ2600、オーディオバッファ2
700、サブピクチャバッファ2800)へ振り分け、
ステップ#31114へ進む。
【0435】ステップ#31114は、各デコーダ(ビ
デオデコーダ、サブピクチャデコーダ、オーディオデコ
ーダ)のデコードタイミングを制御する、つまり、各デ
コーダ間の同期処理を行い、ステップ#31116へ進
む。ステップ#31114の各デコーダの同期処理の詳
細は後述する。
【0436】ステップ#31116は、各エレメンタリ
のデコード処理を行う。つまり、ビデオデコーダはビデ
オバッファからデータを読み出しデコード処理を行う。
サブピクチャデコーダも同様に、サブピクチャバッファ
からデータを読み出しデコード処理を行う。オーディオ
デコーダも同様にオーディオデコーダバッファからデー
タを読み出しデコード処理を行う。デコード処理が終わ
れば、ステップ#31034を終了する。
【0437】次に、図50を参照して、先に述べたステ
ップ#31114について更に詳しく説明する。
【0438】ステップ#31114は、図示の如く、ス
テップ#31120、ステップ#31122、ステップ
#31124からなる。
【0439】ステップ#31120は、先行するセルと
該セルがシームレス接続かを評価するステップであり、
シームレス接続であればステップ#31122へ進み、
そうでなければステップ#31124へ進む。
【0440】ステップ#31122は、シームレス用の
同期処理を行う。
【0441】一方、ステップ#31124は、非シーム
レス用の同期処理を行う。特殊再生 図21に示すようなマルチシーン区間を記録媒体M上
に、図58に示すようなインターリーブブロックに配置
した場合の早送りや逆再生など、いわゆる特殊再生(ト
リックプレイ)を行なうことを考える。
【0442】図51を参照して、MPEG方式に於ける
ビットストリームを特殊再生する場合について説明す
る。同図において、枠Vの各が、GOP一つに対応して
いる。早送りでは、矢印TRFにて示されるように、ビ
ットストリーム中のすべてのGOPデータを再生するの
ではなく、ビットストリーム中の再生開始位置のGOP
から、通常再生方向へ、所定の間隔でGOPデータを離
散的に選択して再生する。尚、この間隔は、一定であっ
ても良いし、GOP選択する都度変化してもよい。逆方
向再生では、矢印TRBにて示されるように、GOPを
通常の再生方向と逆の方向にたどって再生する。
【0443】このような離散的にGOPを選択するため
に、選択再生するすべてのGOPの位置情報をあらかじ
めシステムのメモリにもつ方法と、選択再生時に次に選
択すべきGOPの位置情報を逐次決定する方法がある。
前者の方法は、システムのメモリ容量に負担がかかり、
現実的ではない。逐次本発明は、後者の逐次決定する方
法を改良するものである。また、後者の逐次決定する方
法には、ビットストリームのレートなどにより、次の選
択再生のGOPの位置を決める方法とビットストリーム
中に、映像やオーディオデータに加え、再生速度に応じ
た次のGOPの位置情報を記録しておき、その情報から
位置情報を抽出する方法がある。
【0444】また、このように離散的に選択されたGO
Pについて、各GOPを構成する全てのフレームを再生
するのでは、GOP内のIフレームまたはPフレームを
所定数を選択して再生するのである。このように、特殊
再生を行なうには、通常、ビットストリームを構成する
データの中の一部のみを復号化して表示する。
【0445】しかし、図21、図30、図31に示すよ
うな、マルチシーン区間のように、複数のストリームデ
ータの共有を許すと、特殊再生がうまくできないという
問題が生じる。
【0446】先ず、共通シーンから、マルチシーンの1
つに分岐する場合、逐次決定する方法において、連続し
て配置している分岐先データはビットレートから次のG
OPの位置を計算することができるが、連続配置してい
ない分岐先データについては計算できない。また、あら
かじめ次の選択再生するGOPの位置情報もどちらか一
方の分岐先の記録では、他方への分岐ができないため不
十分である。また、全ての分岐先のGOPの位置情報を
記述しては、データ容量の効率的に使用できず、また共
通シーンの利用が増える度に、分岐先GOPの位置情報
の記録が必要になり、データ作成が複雑になり、現実的
ではない。
【0447】このように。マルチシーンの1つに分岐す
る場合の早送りで、データをたどることの実現が困難と
なる。
【0448】同様に、逆再生の場合も、マルチシーンか
ら共通シーンへ結合する場合、データをたどることの実
現が困難となる。
【0449】更に、図57のように、パレンタル制御あ
るいはマルチアングルのマルチシーンと共通シーン間の
シームレス再生のために、VOB−BとVOB−CとV
OB−Dをインターリーブしている場合、前述の逐次決
定する方法において、スキップ先のGOPの位置情報の
計算はさらに困難になり、分岐や結合時での早送り、逆
再生の実現は、インターリーブのない場合と同様に困難
である。本発明は、図21、図30、図31に示すよう
な、複数のプログラムチェーンを構成するセルがVOB
を共有した場合でも、また、システムストリーム内を分
割して複数のVOBをインターリーブユニットILVU
単位でインターリーブした場合でも、特殊再生を行うこ
とのできるマルチメディア光ディスク並びにその再生装
置、再生方法及び記録方式を提供することを目的とす
る。
【0450】本発明では、DVDシステムに於いても、
共通のVOBを使用し、複数のプログラムチェーンを構
成した場合においても、早送り、逆戻しなどの特殊再生
が可能であり、かつデータ作成も容易なデータ構造を提
供するものである。
【0451】データ構造の特徴としては、セルの先頭ア
ドレスと共に、終端アドレスをも事で、逆再生時にも対
応可能なセル情報をもち、さらに、特殊再生をすばやく
行うためのスキップ先のアドレスの記録は、セル内のア
ドレスあるいは、セル境界を超える事を示す情報(例え
ばDVDで相対アドレスとして、存在し得ないアドレス
値)として、他のセルとは独立な構造になっている。そ
のため、そのセルが、他のプログラムチェーンでの使用
する場合でも、データ作成が容易である。以下、図を用
いて、本発明の第1の実施例について、説明する。第1
の実施形態では、特殊再生をすばやく行うためのスキッ
プ先のアドレスが、セル境界を超える場合には、セル境
界を超えた事を示す特殊データを示した場合のものであ
る。
【0452】まず、図32を参照して、本発明に係るビ
ットストリームデータの早送り再生及び逆戻し再生に、
再生速度に応じた次のGOPをもつVOBUのセクタに
すばやく移動するための、相対セクタ情報を説明する。
本発明における、前述の相対セクタ情報は、ナブパック
NV内にVOBUサーチ情報VOBU_SRIとして記録され
る。なお、同ビットストリームのデータ構造は、既に、
図22及び図16を用いて説明済みであり、さらにビッ
トストリーム中のナブパックNVに関しても、図20と
図32を用いて説明済みであるので、此処ではVOBU
サーチ情報に関してのみ説明する。
【0453】VOBUサーチ情報VOBU_SRIは、順方法、
すなわち早送り操作の時に使用するサーチ情報(FWDI
n、 FWDI Next)と、逆戻し操作の時に使用するサーチ情
報(BWDI n、 BWDI Prev)を含む。
【0454】FWDI、BWDIの後の数字nは、該ナブパック
NVを含むVOBUからの相対再生時間を表し、その再
生時間は0.5秒×nに対応する。例えば、FWDI 12
0は、通常再生で60秒後に再生するVOBUの相対セ
クタアドレスを示す。FWDI Nextは、次のVOBUの相
対セクタアドレスを記述し、BWDI Prev は、前のVOB
Uの相対セクタアドレスを記述している。
【0455】VOBUサーチ情報VOBU_SRIであるFWDI
1〜240、FWDI Next、BWDI 1〜240、BWDI Prev
には、そのナブパックNVを含むセル以外の位置情報は
記録しない。すなわち、セル内のナブパックNVのFWD
I,BWDIを記録する場合、その記録しようとするナブパ
ックNVからの相対再生時間のデータがセルを超えるFW
DI,BWDIには、接続している他のセルのVOBUの相対
アドレスを記述するのではなく、セルを境界を超えた事
を示す値、例えば“3FFFFFFFh”を記録する。
このようにして、所定の間隔でVOBUを間引いて再生
する、いわゆる高速再生を可能とするアドレスを指定で
きる。
【0456】次に、本発明に関わるDVDデコーダDC
Dのデコードシステム制御部2300による再生、DV
Dディスク及びPGCの再生について、図47、図52
を参照して説明する。
【0457】図47に、DVDディスクの再生について
示す。DVDディスク挿入から、再生するタイトル情報
VTSを抽出し、さらにユーザが指示するタイトルの再
生情報であるプログラムチェーン情報VTS_PGC#
iを抽出し、そのプログラムチェーン情報VTS_PG
C#iに沿って再生する事を示している。図47の詳細
な説明は、すでにしてあるのでここでは省略する。図5
2では、ステップ#310214で得られたプログラム
チェーン情報にしたがって、再生している時に、ユーザ
の指示により、特殊再生(早送り、逆戻し)の行われた
場合のデコードシステム制御部2300の処理について
示す。
【0458】図において、ステップ#331202で
は、プログラムチェーン情報VTS_PGC#i基づい
て、再生しているタイトルVOBデータVTSTT_V
OB中の、現在再生中のデータとして、ストリームバッ
ファ2400から、VOBUのナブパックNVデータの
DSIパックデータからVOBUサーチ情報VOBU_SRIを
読み出す。
【0459】ステップ#331203では、デコードシ
ステム制御部2300によって、このときの再生モー
ド、すなわち通常再生か否か、または早送り時、逆戻り
時の再生速度に応じて、VOBUサーチ情報VOBU_SRIの
値を、次に再生すべきデータであるVOBUのナブパッ
クNVのアドレスAdsiとする。図32を参照して説
明したように、例えば、再生モードが通常再生であれ
ば、図32に示すの次のDSIアドレスを示すFWDI Nex
tをアドレスAdsiの値とする。また、早送り、逆再
生等の特殊再生時であれば、再生速度に応じてVOBU
サーチ情報の他の位置情報(FWDI1〜240、BWDI 1〜2
40)の其々の値をアドレスAdsi値とする。
【0460】ステップ#331204では、ステップ#
331203で得たアドレスAdsiの値に基づいて、
次に再生すべきデータが有効か否かについて判断され
る。その為に、Adsiの値としては使用する記録媒体
Mのボリューム領域VS上で許される最大アドレス値よ
り大きい値が用いられる。本例においては、一例とし
て、片面一層ディスクが記録媒体Mとして用いられる場
合を想定して、値3FFFFFFFhが採用されてい
る。同ステップにおいて、YES”であれば、再生する
べきデータが同一セル内、すなわちC_PBIに記述し
ているセル範囲内にもう無いものと判断して、ステップ
#331206へ進む。一方、“NO”であれば、まだ
再生すべきデータが残っているものと判断して、ステッ
プ#331205へ進む。
【0461】ステップ#331205では、アドレスA
dsiが示すナブパックNVにアクセスして、そのナブ
パックNVに続くVOBUを読み出すように再生部20
00を制御する。そして、読出されたデータはストリー
ムバッファ2400に転送される。尚、早送り、逆再生
等の特殊再生時であれば、ストリームバッファ2400
にデータが転送された時点で、既にストリームバッファ
2400に記憶されている現在再生中のVOBU中で、
特殊再生時に表示しないデータを破棄し、システムデコ
ーダ2500以降での処理を中断する。こうすることに
よって、高速再生時に表示すべきフレームのみのデータ
が、システムデコーダ2500以降に供給され、スムー
ズな高速再生が実現できる。
【0462】ステップ#331206では、再生モード
が順方向かどうかを評価し、順方向であれば、ステップ
#331207に進む。一方、逆方向であればステップ
#331210へ進む。
【0463】ステップ#331207では、図47で示
したステップ#310214で抽出されたVTS_PG
C#iから、つまり現在アクセスして再生中のセルを示
すPGC情報C_PBI#jの再生セル順を示すjパラメータ
を1だけインクリメントして、つまりj+1とする。
【0464】ステップ#331208では、ステップ#
310214で抽出されているプログラムチェーン情報
VTS_PGCIとステップ#331207で得られた
再生セル順jにもとづいて、順方向再生すべきセルの有
無が判断される。
【0465】つまり、ステップ#331207でインク
リメントされた再生セル順であるパラメータjで規定さ
れるセル再生情報C_PBI#jがプログラムチェーン
情報VTS_PGCI中に記載されていて再生すべき次
のセルの有無が判断される。
【0466】ステップ#331207で得られた再生セ
ル順を示すjパラメータに基づき、プログラムチェーン
情報VTS_PGC#iに次のセル再生情報C_PBI
がなければ、終了する。
【0467】ステップ#331207の結果、セルが続
けば、すなわちステップ#331207で得られたセル
再生順jで示すセル再生情報C_PBI#j+1があれば、ステ
ップ#331209へ進む。
【0468】ステップ#331209では、プログラム
チェーン情報VTS_PGCI#iのセル再生制御情報
C_PBIからj番目のセルの開始VOBUアドレスC
_FVOBU_SAを読み出して、その値をアドレスA
dsiとし、前述のステップ#331205に進む。
【0469】ステップ#331210では、逆方向再生
であるので、図47で示したステップ#310214で
抽出されたVTS_PGC#iから、つまり現在アクセ
スして再生中のセルを示すPCG情報C_PBI#jの再生セ
ル順を示すjパラメータを1だけデクリメントして、つ
まりj−1とする。
【0470】ステップ#331211では、ステップ#
310214で抽出されているプログラムチェーン情報
VTS_PGCI#iにもとづいて、逆再生すべき次の
セルの有無が判断されれる。つまり、ステップ#331
210でのデクリメントされたjで規定されるセル再生
情報C_PBI#jがプログラムチェーン情報VTS_
PGCI中に記載されていれば、逆再生対象セルがある
と判断して次のステップ#331211に進む。一方、
セル再生情報C_PBI#jがプログラムチェーン情報
VTS_PGCI中に記載されていなければ、逆再生対
象セルは無い、すなわちPGC先頭のセルが既に逆再生
した、つまりVTS_PGC#iの逆再生は完了したと
判断して、処理を終了する。
【0471】ステップ#331212では、プログラム
チェーン情報VTS_PGCI#iのセル再生制御情報
C_PBIからj番目のセル再生情報C_PBIからの
セル開始VOBUアドレスC_LVOBU_SAを読み出し、これ
をアドレスAdsiとし、前述のステップ#33120
5に進む。
【0472】以上のような各ステップの処理により、デ
コードシステム制御部2300は、1つのプログラムチ
ェーンの再生を行なう。
【0473】以上のような処理により、例えば、図30
に示すような複数のプログラムチェーンが共通シーンを
もっている場合のそれぞれのプログラムチェーンの特殊
再生を含む再生が実現できる。
【0474】図53及び図54を参照して、本発明に基
づいて、共通シーンとマルチシーンのある複数のプログ
ラムチェーンにおいて、特殊再生した場合の各セルのV
OBUの再生の実例について簡単に説明する。
【0475】同図において、左枠体は、図30及び図3
1に示す、プログラムチェーンVTS_PGCI#1、
VTS_PGCI#2の共通セル、すなわちセル再生情
報C_PBI#5に相当するVOB#5である。
【0476】上枠体は、プログラムチェーンVTS_PGC#1
のC_PBI#6に相当するVOB#6である。
【0477】下枠体は、プログラムチェーンVTS_PGC#2
のC_PBI#6に相当するVOB#6である。
【0478】右枠体は、プログラムチェーンVTS_P
GCI#1、VTS_PGCI#2の共通セル、すなわ
ちセル再生情報C_PBI#7に相当するVOB#8で
ある。
【0479】図において、経路Aは、プログラムチェー
ンVTS_PGCI#1のC_PBI#5〜7を示し、
経路Bは、プログラムチェーンVTS_PGCI#2の
C_PBI#5〜7を示す。本図では、それぞれ1VO
Bに1セルが対応している。
【0480】図において、DSIと書かれた部分はDS
Iパック情報を含むナブパックNVを示し、VOBUサ
ーチ情報が記述されている。以下、本図の説明において
は、DSIパックと呼び説明する。Vはビデオパック
で、複数のビデオパックによりVOBU が構成され
る。図において、VOBUはDSIパックから、次のD
SIパック直前のパックまでである。図53、図54で
は、2つのビデオパックにより1VOBUを構成すると
している。Aはオーディオパックで、1VOBUに相当
する長さのオーディオデータが複数のオーディオパック
に分割して記録されている。図53、図54、図55で
は1つのオーディオパックで1VOBU 相当としてい
る。SPは副映像パックで副映像データが含まれてい
る。
【0481】図53は、1つおきにVOBU相当データ
を再生し、早送りをする場合のを示す。2つのVTS_
PGCの共通のVOB(VOB#5)を使用するC_P
BI#5の最初のDSIパックのVOBUサーチ情報か
ら、次のDSIパックのアドレスを得て、最初のVOB
Uを所定量だけ再生した後、次のDSIパック(C_P
BI#5の3番目のDSI)を含むVOBUを再生す
る。このDSIパックのVOBUサーチ情報から次のD
SIパックのアドレスを読むと“3FFFFFFFh”
になっているため、経路AのVTS_PGC#1を再生中であれ
ば、そのプログラムチェーン情報から、VTS_PGC#1のC
_PBI#6(VOB#6)の最初のDSIパックのア
ドレスを得て、C_PBI#5(VOB#5)の3番目
のDSIパックを含むVOBUのビデオパックを所定量
再生した後、C_PBI#6(VOB#6)の最初のD
SIパックを読む。このようにして、プログラムチェー
ンをたどりながら特殊再生を行う。
【0482】ビデオパックをどのように再生するか、す
なわち、GOP内のIフレームだけを再生するのかまた
はPフレームも再生するのかという事や、セル間を移動
した最初のビデオデータの再生は何番目のVOBUから
行なうかは、特殊再生の速度などにより異なる。
【0483】図54は、2つのVTS_PGCの共通の
VOB(VOB#8)を使用するC_PBI#7の最後
から、通常速度で逆方向に再生する場合の特殊再生の例
である。
【0484】まず、C_PBI#7(VOB#8)の最
後のDSIパックのVOBUサーチ情報を読み、1つ前
のDSIパックのアドレスを得て、最後のDSIパック
を含むVOBUのビデオパックを所定量再生し、1つ前
のDSIパックを読む。同様に、その前のDSIパック
のアドレスを得て、VOBUを再生する。これを続け、
C_PBI#7(VOB#8)4の先頭のDSIパック
のVOBUサーチ情報から、1つ前のDSIパックのV
OBUサーチ情報を読むと、アドレスが“3FFFFF
FFh”であり、経路Cを再生中であれば、プログラム
チェーン情報VTS_PGC#1から、C_PBI#6の最後の
DSIパケットを含むナブパックNVのアドレス、すな
わちセル再生情報C_PBI内のセル終了VOBUアド
レスC_LVOBU_SAを得て、C_PBI#6の最後のDSI
パックを含むVOBUのビデオパックを所定量再生す
る。このようにして、逆方向再生をプログラムチェーン
を逆にたどりながら行う。
【0485】以上のように、複数のプログラムチェーン
で、共通シーンをもつ場合の、特殊再生について、説明
した。セル間のシームレス再生に対応するために、イン
ターリーブされたセルに対しても、インターリーブブロ
ックはVOBU単位であり、各VOBUのナブパックN
VにVOBUサーチ情報(VOBU_SRI)を記録する事で、
VOBUサーチ情報内に記録される相対アドレス情報
は、連続的に配置されたセルより移動の大きいものとな
るが、連続ブロック内のセルと同様な方法で、複数のプ
ログラムチェーンで共有されたセルの特殊再生が順方
向、逆方向ともにできる。
【0486】次に本発明の実施形態におけるデータ構造
の作成方法について、説明する。基本的は、図34〜図
44に示すエンコードフローに従い生成する。
【0487】図34〜図44のエンコードフローの中
で、本発明では、図57、図58、図59、図60に示
したフォーマットフローの一部が異なる。それぞれ、V
OBUのナブパックNVにVOBUの最終位置VOBU
_EAなどの記録に加えて、図32に示した本発明の特
徴であるVOBUサーチ情報の記録を加える事になる。
以下、それぞれのフォーマットフローについて、異なる
部分のみを説明する。
【0488】図41に示すマルチアングル非シームレス
切り替えフォーマッタフローでは、ステップ#2350
で得られたVOBU情報。ステップ#2352で得られ
たVTSTT_VOBSデータに基づき、ステップ#2
356でのセル開始VOBUアドレスC_FVOBU_SAとセル
終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録すると共に、図
32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRIに対応するV
OBUのナブパックNVアドレスを記録する。各FWDI
n及びBWDI nの記録において、VOBUサーチ情報VOBU
_SRIが、セルを超える場合には、“3FFFFFFF
h”を記録する。
【0489】図42で示す、マルチアングルシームレス
切り替えフォーマッタでは、マルチアングル非シームレ
ス切り替えフォーマッタフローと同様に、ステップ#2
380で得られたVOBU情報。ステップ#2382で
得られたVTSTT_VOBSデータに基づき、ステッ
プ#2386でのセル開始VOBUアドレスC_FVOBU_SA
とセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録すると共
に、図32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRIに対応
するVOBUのナブパックNVアドレスを記録する。各
FWDI n及びBWDI nの記録において、VOBUサーチ情
報VOBU_SRIが、セルを超える場合には、“3FFFFF
FFh”を記録する。
【0490】図43で示すパレンタル制御のマルチシー
ンのフォーマッタフローでは、前述と同様に、ステップ
#2410で得られたVOBU情報。ステップ#241
2で得られたVTSTT_VOBSデータに基づき、ス
テップ#2316でのセル開始VOBUアドレスC_FVOB
U_SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録する
と共に、図32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRIに
対応するVOBUのナブパックNVアドレスを記録す
る。各FWDI n及びBWDI nの記録において、VOBUサ
ーチ情報VOBU_SRIが、セルを超える場合には、“3FF
FFFFFh”を記録する。
【0491】図44で示す単シーンのフォーマッタフロ
ーでは、前述と同様に、テップ#2434で得られたV
OBU情報に基づき、ステップ#2438でのセル開始
VOBUアドレスC_FVOBU_SAとセル終端VOBUアドレ
スC_LVOBU_SAを記録すると共に、図32に示したVOB
Uサーチ情報VOBU_SRIに対応するVOBUのナブパック
NVアドレスを記録する。各FWDI n及びBWDI nの記録
において、VOBUサーチ情報VOBU_SRIが、セルを超え
る場合には、“3FFFFFFFh”を記録する。
【0492】以上のような方法で、本発明の第1の実施
形態のデータ構造を作成する事ができる。
【0493】次に、本発明の実施形態2について説明す
る。
【0494】第1の実施形態では、特殊再生をすばやく
行うためのスキップ先のアドレスが、セル境界を超える
場合には、セル境界を超えた事を示す特殊なデータを示
したものであったが、第2の実施形態は、特殊再生をす
ばやく行うためのスキップ先のアドレスが、セル境界を
超えないアドレスに制限するものである。
【0495】実施形態2は、実施形態1とほぼ同じであ
るので、以下異なる部分のみを説明する。
【0496】実施形態2による光ディスクの論理構造が
実施形態1の場合と異なる点は、ナブパックNVのDS
Iパックアドレス情報に記述されるトリックプレイ情報
であるVOBUサーチ情報VOBU_SRIの記録に関
する部分である。
【0497】実施形態2において、ナブパックNVのV
OBUサーチ情報VOBU_SRIは、そのナブパックNVが属
しているセル以外を示すアドレスを記録しないという点
に関しては実施形態1と同じである。異なる点は、セル
の両端のVOBUを除いたVOBUのナブパックNVの
VOBUサーチ情報VOBU_SRIが、特殊再生において、次に
再生すべきVOBUがセル境界を越える場合、セルの両
端のVOBUのナブパックNVのアドレスを記述する事
である。
【0498】すなわち、逆方向の再生に関連した「BWD
Prev」、「BWD60」、「BWD20」、「BWD19」、「BWD
2」、「BWD1」などがセル境界を越える場合、セルの先
頭のVOBUのナブパックNVのアドレスを記述する。
また、順方向の再生に関連した「FWD NT」、「FWD6
0」、「FWD20」、「FWD19」、「FWD2」、「FWD1」など
がセル境界を越える場合、セルの最後のVOBUのナブ
パックNVのアドレスを記述する。
【0499】セルの先頭のVOBUのナブパックNVで
は、逆方向の再生に関連した「BWDPrev」、「BWD6
0」、「BWD20」、「BWD19」、「BWD2」、「BWD1」など
がアドレスは「0」なり、セルの最後のVOBUのナブ
パックNVのVOBUサーチ情報には、順方向の再生に
関連した「FWD Next」、「FWD60」、「FWD20」、「F
WD19」、「FWD2」、「FWD1」などがアドレスは「0」と
なる。
【0500】以上のように、セル内のVOBUのナブパ
ックNVのVOBUサーチ情報VOBU_SRIには、
そのセル以外のアドレスは記録されない。そのため、他
のプログラムチェーンで、さらにそのセルを使用する場
合において、セルを構成するVOBデータの変更をする
必要はなく、データ作成が容易である。
【0501】第2の実施形態における再生装置は第1の
実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0502】次にデコードシステム制御部の処理フロー
を、図56に示す。図において、図52で示した第1の
実施形態とほぼ同様である。異なっている点について、
以下説明する。
【0503】第1の実施形態である図52のステップ#
331204で、アドレスが「3FFFFFFFh」で
あるかを評価している点が、図56では、アドレスが
「0」であるかを評価する点が異なる。その他のステッ
プの内容は図52と同様である。すなわち、図に示すフ
ローにおいて、セル境界を超えるか否かを判断するもの
として、VOBUサーチ情報から抽出される次のスキッ
プ先のアドレス情報であるAdsi情報が、第1の実施
形態では「3FFFFFFh」であったが、第2の実施
形態では「0」となっている点が異なるのである。ま
た、早送り時には、セル終端のVOBUのナブパックN
Vが、逆戻し時には、セル先頭のVOBUのナブパック
NVが必ずに読み出される点が異なる。
【0504】この差によって、プログラムチェーンVT
S_PGCI#iの再生処理が異なることはない。しか
し、実際に出力されるデータは異なるので、以下、図を
用いて、特殊再生時のプログラムチェーンの再生方法を
説明する。第1の実施形態における特殊再生時のプログ
ラムチェーンの再生方法を示す図53に対応するところ
の第2の実施形態の図は、図55である。
【0505】図55において、図52と同様に、左枠体
は、図30及び図31に示す、プログラムチェーンVT
S_PGCI#1、VTS_PGCI#2の共通セル、
すなわちセル再生情報C_PBI#5に相当するVOB
#5である。上枠体は、プログラムチェーンVTS_PGC#1
のC_PBI#6に相当するVOB#6である。
【0506】下枠体は、プログラムチェーンVTS_PGC#2
のC_PBI#6に相当するVOB#6である。
【0507】右枠体は、プログラムチェーンVTS_P
GCI#1、VTS_PGCI#2の共通セル、すなわ
ちセル再生情報C_PBI#7に相当するVOB#8で
ある。
【0508】図において、経路Aは、プログラムチェー
ンVTS_PGCI#1のC_PBI#5〜7を示し、
経路Bは、プログラムチェーンVTS_PGCI#2の
C_PBI#5〜7を示す。本図では、それぞれ1VO
Bに1セルが対応している。
【0509】図において、DSIと書かれた部分はDS
Iパック情報を含むナブパックNVを示し、VOBUサ
ーチ情報が記述されている。以下、本図の説明において
は、DSIパックと呼び説明する。また、VOBUの構
成は図52と同様である。
【0510】図55において、図52と異なる点は、経
路A及び経路Bの再生において、必ずセル終端のVOB
UのナブパックNVを抽出し、再生する点が異なる。
【0511】また、VOBUをどのように再生するか、
また、セルを移動した後の最初のビデオデータの再生は
そのセルの何番目のDSIから行なうかは、特殊再生の
速度などにより異なる事は第1の実施形態と同様であ
る。
【0512】第2の実施形態の逆戻り再生においても、
同様であり、逆戻り再生の速度が変化しても、再生時に
おいて必ずセルの先頭のVOBUのナブパックNVを抽
出する事になる。
【0513】以上のように、複数のプログラムチェーン
で、共通シーンをもつ場合の、特殊再生について、説明
した。また、第2の実施形態においても、第1の実施形
態と同様に、セル間のシームレス再生に対応するため
に、インターリーブされたセルに対しても、インターリ
ーブブロックはVOBU単位であり、各VOBUのナブ
パックNVにVOBUサーチ情報(VOBU_SRI)を記録す
る事で、VOBUサーチ情報内に記録される相対アドレ
ス情報は、連続的に配置されたセルより移動の大きいも
のとなるが、連続ブロック内のセルと同様な方法で、複
数のプログラムチェーンで共有されたセルの特殊再生が
順方向、逆方向ともにできる。
【0514】次に本発明の第2の実施形態におけるデー
タ構造の作成方法について、説明する。
【0515】基本的は、第1の実施形態と同様に、図3
4〜図44に示すエンコードフローに従い、図34〜図
44のエンコードフローの中で、図41、図42、図4
3、図44に示したフォーマットフローの一部が異な
る。それぞれ、VOBUのナブパックNVにVOBUの
最終位置VOBU_EAなどの記録に加えて、図32に
示した本発明の特徴であるVOBUサーチ情報の記録を
加える事になる。以下、それぞれのフォーマットフロー
について、異なる部分のみを説明する。
【0516】図41に示すマルチアングル非シームレス
切り替えフォーマッタフローでは、ステップ#2350
で得られたVOBU情報、ステップ#2352で得られ
たVTSTT_VOBSデータに基づき、ステップ#2
356でのセル開始VOBUアドレスC_FVOBU_SAとセル
終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録すると共に、図
32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRIに対応するV
OBUのナブパックNVアドレスを記録する。各FWDI
n及びBWDI nの記録において、VOBUサーチ情報VOBU
_SRIが、セルを超える場合には、セルの両端に位置する
VOBUのアドレスを記録し、セルの両端のVOBUに
は“0”を記録する。
【0517】また、図42で示す、マルチアングルシー
ムレス切り替えフォーマッタでは、マルチアングル非シ
ームレス切り替えフォーマッタフローと同様に、ステッ
プ#2380で得られたVOBU情報。ステップ#23
82で得られたVTSTT_VOBSデータに基づき、
ステップ#2386でのセル開始VOBUアドレスC_FV
OBU_SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録す
ると共に、図32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRI
に対応するVOBUのナブパックNVアドレスを記録す
る。各FWDI n及びBWDI nの記録において、VOBUサ
ーチ情報VOBU_SRIが、セルを超える場合には、セルの両
端に位置するVOBUのアドレスを記録し、セルの両端
のVOBUには“0”を記録する。
【0518】図43で示すパレンタル制御のマルチシー
ンのフォーマッタフローでは、前述と同様に、ステップ
#2410で得られたVOBU情報。ステップ#241
2で得られたVTSTT_VOBSデータに基づき、ス
テップ#2316でのセル開始VOBUアドレスC_FVOB
U_SAとセル終端VOBUアドレスC_LVOBU_SAを記録する
と共に、図32に示したVOBUサーチ情報VOBU_SRIに
対応するVOBUのナブパックNVアドレスを記録す
る。各FWDI n及びBWDI nの記録において、VOBUサ
ーチ情報VOBU_SRIが、セルを超える場合には、セルの両
端に位置するVOBUのアドレスを記録し、セルの両端
のVOBUには“0”を記録する。
【0519】図44で示す単シーンのフォーマッタフロ
ーでは、前述と同様に、テップ#2434で得られたV
OBU情報に基づき、ステップ#2438でのセル開始
VOBUアドレスC_FVOBU_SAとセル終端VOBUアドレ
スC_LVOBU_SAを記録すると共に、図32に示したVOB
Uサーチ情報VOBU_SRIに対応するVOBUのナブパック
NVアドレスを記録する。各FWDI n及びBWDI nの記録
において、VOBUサーチ情報VOBU_SRIが、セルを超え
る場合には、セルの両端に位置するVOBUのアドレス
を記録し、セルの両端のVOBUには“0”を記録す
る。
【0520】以上のような方法で、本発明の第2の実施
形態のデータ構造を作成する事ができる。
【0521】本発明において、前述したように複数のプ
ログラムチェーンをパレンタル制御のタイトルに適用、
すなわち1つのプログラムチェーンVTS_PGC#1を大人用
PGC、他のプログラムチェーンVTS_PGC#2を子供用P
GCとする事で、それぞれのプログラムチェーンにおい
て、特殊再生が実現できる。また、マルチアングルシー
ンがあるプログラムチェーンにおいて、DVDでは、1
つのアングルは1つのセルから構成されている事から、
1つのアングル内での特殊再生は実現可能である。ま
た、特殊再生時に、共通セルから、マルチアングルの1
つのセルに移動する場合には、タイトル再生時にデフォ
ルト、あるいはユーザが設定するアングル番号に相当す
るセルに移動することにより、実現でき、マルチアング
ルセルから、共通セルへの移動時は、パレンタル制御時
と同様な制御を行う事で実現できる。
【0522】また、上記各実施形態では、システムスト
リーム中にインターリーブされるデータサーチ情報が圧
縮単位であるGOP毎にインターリーブされる場合を説
明したが、データサーチ情報パケットがインターリーブ
される単位はGOPに限らない。
【0523】また、上記各実施形態ではDVDの読み出
し専用ディスクにより説明を行ったが書換可能なディス
クであっても効果は同様である。
【0524】さらに、メニューの概念は広くユーザに選
択を求める手段であり、リモコンのテンキーによる選択
に何ら限定されるものではない。例えば、マウス操作で
あっても、音声による指示であってもよい。
【0525】本発明のシステムストリームはMPEG規
格に準拠しているが、将来規格が拡張されたり、新たな
規格のものが使用されても、複数のデータがインターリ
ーブされ、時系列的に再生されるものであれば同様に適
用できる。また、インターリーブされる圧縮動画像デー
タの数は1つであるとして説明を進めたが本質的に制限
されるものではない。また、トリックプレイ情報はデー
タサーチ情報に記述され、システムストリームにインタ
ーリーブされているものとして、説明を進めたが、再生
されるビデオデータ、オーディオデータに付随した情報
として記述されていればよく、必ずしもシステムストリ
ームにインターリーブされている必要はない。例えば、
セルの先頭に、セルに含まれるすべてのトリックプレイ
情報が記述されていても、すべてのセルのトリックプレ
イ情報が同じ領域に記述されていても、その情報が必要
となるときは、これまで説明をしてきた場合と変わら
ず、効果も変わらない。
【0526】同様に、プログラムチェーン情報が記述さ
れる位置は、実際に再生されるデータと分離して読み出
せれば良く、本実施形態に示した位置に記述されなくと
もよい。
【0527】また、上記各実施形態では、セルの先頭の
データはデータサーチ情報を含むパケットであることを
前提としたが、必ずしも先頭である必要はなく、関連す
るビデオデータ、オーディオデータ、副映像データが識
別可能であれば、データサーチ情報、ビデオデータ、オ
ーディオデータ、副映像データ、それぞれの記録の順序
は問わない。
【0528】また、特殊再生時のセル内の再生及びセル
間の再生においては、上記各実施形態に説明した方法以
外の方法もあるが、セル間の再生はトリックプレイ情報
に記述されている位置情報を用い、セルの端部の検出に
アドレス「3FFFFFFh」あるいはアドレス「0」
あるいは、その他の「セル外」を示すことが検出できる
値を用い、セル間の再生においては、プログラムチェー
ン情報を用いるものであればよい。
【0529】複数のプログラムチェーンでセルを共有し
た場合でも、任意のプログラムチェーンにおいて、高速
の早送り、通常速度及び高速の逆戻しの特殊再生をスム
ーズに行う事が可能であるという効果がある。
【0530】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるビットス
トリームのインターリーブて媒体に記録再生する方法及
びその装置は、様々な情報を搬送するビットストリーム
から構成されるタイトルをユーザーの要望に応じて編集
して新たなタイトルを構成することができるオーサリン
グシステムに用いるのに適しており、更に言えば、近年
開発されたデジタルビデオディスクシステム、いわゆる
DVDシステムに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチメディアビットストリームのデータ構造
を示す図である。
【図2】オーサリングエンコーダを示す図である。
【図3】オーサリングデコーダを示す図である。
【図4】単一の記録面を有するDVD記録媒体の断面を
示す図である。
【図5】図4の拡大の断面を示す図である。
【図6】図5の拡大の断面を示す図である。
【図7】複数の記録面(片面2層型)を有するDVD記
録媒体の断面を示す図である。
【図8】複数の記録面(両面1層型)を有するDVD記
録媒体の断面を示す図である。
【図9】DVD記録媒体の平面図である。
【図10】DVD記録媒体の平面図である。
【図11】片面2層型DVD記録媒体の展開図である。
【図12】片面2層型DVD記録媒体の展開図である。
【図13】両面一層型DVD記録媒体の展開図である。
【図14】両面一層型DVD記録媒体の展開図である。
【図15】マルチレイティッドタイトルストリームの一
例を示す図である。
【図16】VTSのデータ構造を示す図である。
【図17】システムストリームのデータ構造を示す図で
ある。
【図18】システムストリームのデータ構造を示す図で
ある。
【図19】システムストリームのパックデータ構造を示
す図である。
【図20】ナブパックNVのデータ構造を示す図であ
る。
【図21】DVDマルチシーンのシナリオ例を示す図で
ある。
【図22】DVDのデータ構造を示す図である。
【図23】マルチアングル制御のシステムストリームの
接続を示す図である。
【図24】マルチシーンに対応するVOBの例を示す図
である。
【図25】DVDオーサリングエンコーダを示す図であ
る。
【図26】DVDオーサリングデコーダを示す図であ
る。
【図27】VOBセットデータ列を示す図である。
【図28】VOBデータ列を示す図である。
【図29】エンコードパラメータを示す図である。
【図30】DVDマルチシーンのプログラムチェーン構
成例を示す図である。
【図31】DVDマルチシーンのVOB構成例を示す図
である。
【図32】ナブパックNVのサーチ情報のデータ構造を
示す図である。
【図33】マルチアングル制御の概念を示す図である。
【図34】エンコード制御フローチャートを示す図であ
る。
【図35】非シームレス切り替えマルチアングルのエン
コードパラメータ生成フローチャートを示す図である。
【図36】エンコードパラメータ生成の共通フローチャ
ートを示す図である。
【図37】シームレス切り替えマルチアングルのエンコ
ードパラメータ生成フローチャートを示す図である。
【図38】パレンタル制御のエンコードパラメータ生成
フローチャートを示す図である。
【図39】単一シーンのエンコードパラメータ生成フロ
ーチャートを示す図である。
【図40】フォーマッタ動作フローチャートを示す図で
ある。
【図41】非シームレス切り替えマルチアングルのフォ
ーマッタ動作サブルーチンフローチャートを示す図であ
る。
【図42】シームレス切り替えマルチアングルのフォー
マッタ動作サブルーチンフローチャートを示す図であ
る。
【図43】パレンタル制御のフォーマッタ動作サブルー
チンフローチャートを示す図である。
【図44】単一シーンのフォーマッタ動作サブルーチン
フローチャートを示す図である。
【図45】デコードシステムテーブルを示す図である。
【図46】デコードテーブルを示す図である。
【図47】デコーダのフローチャートを示す図である。
【図48】PGC再生のフローチャートを示す図であ
る。
【図49】ストリームバッファ内のデータデコード処理
フローチャートを示す図である。
【図50】各デコーダの同期処理フローチャートを示す
図である。
【図51】サーチ方法の例を示す図である。
【図52】サーチ動作のフローチャートを示す図であ
る。
【図53】複数の再生経路がある場合のサーチ方法の例
を示す図である。
【図54】複数の再生経路がある場合の逆サーチ方法の
例を示す図である。
【図55】複数の再生経路がある場合のサーチ方法の例
を示す図である。
【図56】サーチ動作のフローチャートを示す図であ
る。
【図57】インターリーブブロック構成例を示す図であ
る。
【図58】VTSのVOBブロック構成例を示す図であ
る。
【図59】連続ブロック内のデータ構造を示す図であ
る。
【図60】インターリーブブロック内のデータ構造を示
す図である。
【符号の説明】
100 編集情報作成部 200 エンコードシステム制御部 300 ビデオエンコーダ 400 ビデオストリームバッファ 500 サブピクチャエンコーダ 600 サブピクチャストリームバッフア 700 オーディオエンコーダ 800 オーディオストリームバッファ 900 システムエンコーダ 1000 VOBバッファ 1100 フォーマッタ 1200 記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 福島 能久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小塚 雅之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松田 智恵子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山根 靖彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−339637(JP,A) 特開 平8−273304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 G11B 20/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを再生する再生方法であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配され、 前記再生方法は、 前記光ディスクより記録データを読み出すステップと、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックに含まれる前記第1情報を抽出するステップ
    と、 前記抽出された第1情報を参照して前記第1セル内に前
    記第2ビデオオブジェクトユニットが存在するか否かを
    判断するステップとを含む、再生方法。
  2. 【請求項2】 光ディスクを再生する再生方法であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セル内
    に存在する場合には、前記第1情報は前記第2ビデオオ
    ブジェクトユニットの位置情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭 に配され、 前記再生方法は、 前記光ディスクより記録データを読み出すステップと、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックに含まれる前記第1情報を抽出するステップ
    と、 前記抽出された第1情報を参照して前記第1セル内に前
    記第2ビデオオブジェクトユニットが存在するか否かを
    判断するステップと、 前記第1セル内に前記第2ビデオオブジェクトユニット
    が存在すると判断した場合には、前記位置情報を用いて
    前記第2ビデオオブジェクトユニットを読み出すステッ
    プとを含む、再生方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクを再生する再生方法であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、位置情報領域を含
    むナビゲーションパックを備え、 第1セルは第1ビデオオブジェクトユニットを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットは第1ナビゲーシ
    ョンパックを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットの再生時間より所
    定の時間後に再生される第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが前記第1セルに含まれる場合には、前記第1ナビゲ
    ーションパックの位置情報領域は前記第2ビデオオブジ
    ェクトユニットの位置情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セルに
    含まれない場合には、前記第1ナビゲーションパックの
    位置情報領域は前記第2ビデオオブジェクトユニットが
    前記第1セルに含まれない事を示す情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配され、 前記再生方法は、 前記光ディスクより記録データを読み出すステップと、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックの位置情報領域に記録された情報を抽出するス
    テップと、 前記抽出された位置情報領域に記録された情報を参照し
    て前記第1セル内に前記第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが存在するか否かを判断するステップとを含む、再生
    方法。
  4. 【請求項4】 光ディスクを再生する再生装置であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配され、 前記再生装置は、 前記光ディスクより記録データを読み出す手段と、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックに含まれる前記第1情報を抽出する手段と、 前記抽出された第1情報を参照して前記第1セル内に前
    記第2ビデオオブジェクトユニットが存在するか否かを
    判断する手段とを含む、再生装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクを再生する再生装置であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第 2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セル内
    に存在する場合には、前記第1情報は前記第2ビデオオ
    ブジェクトユニットの位置情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配され、 前記再生装置は、 前記光ディスクより記録データを読み出す手段と、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックに含まれる前記第1情報を抽出する手段と、 前記抽出された第1情報を参照して前記第1セル内に前
    記第2ビデオオブジェクトユニットが存在するか否かを
    判断する手段と、 前記第1セル内に前記第2ビデオオブジェクトユニット
    が存在すると判断した場合には、前記位置情報を用いて
    前記第2ビデオオブジェクトユニットを読み出す手段と
    を含む、再生装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクを再生する再生装置であっ
    て、 前記光ディスクは、 1以上のビデオオブジェクトユニットを含むセルを備
    え、 前記ビデオオブジェクトユニットは、位置情報領域を含
    むナビゲーションパックを備え、 第1セルは第1ビデオオブジェクトユニットを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットは第1ナビゲーシ
    ョンパックを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットの再生時間より所
    定の時間後に再生される第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが前記第1セルに含まれる場合には、前記第1ナビゲ
    ーションパックの位置情報領域は前記第2ビデオオブジ
    ェクトユニットの位置情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セルに
    含まれない場合には、前記第1ナビゲーションパックの
    位置情報領域は前記第2ビデオオブジェクトユ ニットが
    前記第1セルに含まれない事を示す情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配され、 前記再生装置は、 前記光ディスクより記録データを読み出す手段と、 前記読み出された記録データより前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配された前記第1ナビゲーショ
    ンパックの位置情報領域に記録された情報を抽出する手
    段と、 前記抽出された位置情報領域に記録された情報を参照し
    て前記第1セル内に前記第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが存在するか否かを判断する手段とを含む、再生装
    置。
  7. 【請求項7】 光ディスクに情報を記録する記録方法で
    あって、 前記記録方法は1以上のビデオオブジェクトユニットを
    含むセルを記録するステップを含み、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配される、 記録方法。
  8. 【請求項8】 前記第2ビデオオブジェクトユニットが
    前記第1セル内に存在する場合には、前記第1情報は前
    記第2ビデオオブジェクトユニットの位置情報を含む、 請求項7記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 光ディスクに情報を記録する記録方法で
    あって、 前記記録方法は1以上のビデオオブジェクトユニットを
    含むセルを記録するステップを含み、 前記ビデオオブジェクトユニットは、位置情報領域を含
    むナビゲーションパックを備え、 第1セルは第1ビデオオブジェクトユニットを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットは第1ナビゲーシ
    ョンパックを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットの再生時間より所
    定の時間後に再生される第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが前記第1セルに含まれる場合には、前記第1ナビゲ
    ーションパックの位置情報領域は前記第2ビデオオブジ
    ェクトユニットの位置情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セルに
    含まれない場合には、前記第1ナビゲーションパックの
    位置情報領域は前記第2ビデオオブジェクトユニットが
    前記第1セルに含まれない事を示す情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配される、 記録方法。
  10. 【請求項10】 光ディスクに情報を記録する記録装置
    であって、 前記記録方法は1以上のビデオオブジェクトユニットを
    含むセルを記録する手段を含み、 前記ビデオオブジェクトユニットは、ナビゲーションパ
    ックを備え、 第1ビデオオブジェクトユニットに含まれる第1ナビゲ
    ーションパックは、前記第1ビデオオブジェクトユニッ
    トの再生時間より所定の時間後に再生される第2ビデオ
    オブジェクトユニットが、前記第1ビデオオブジェクト
    ユニットが含まれる第1セル内に存在するか否かを示す
    第1情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配される、 記録装置。
  11. 【請求項11】 前記第2ビデオオブジェクトユニット
    が前記第1セル内に存在する場合には、前記第1情報は
    前記第2ビデオオブジェクトユニットの位置情報を含
    む、 請求項10記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 光ディスクに情報を記録する記録装置
    であって、 前記記録装置は1以上のビデオオブジェクトユニットを
    含むセルを記録する手段を含み、 前記ビデオオブジェクトユニットは、位置情報領域を含
    むナビゲーションパックを備え、 第1セルは第1ビデオオブジェクトユニットを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットは第1ナビゲーシ
    ョンパックを含み、 前記第1ビデオオブジェクトユニットの再生時間より所
    定の時間後に再生される第2ビデオオブジェクトユニッ
    トが前記第1セルに含まれる場合には、前記第1ナビゲ
    ーションパックの位置情報領域は前記第2ビデオオブジ
    ェクトユニットの位置情報を含み、 前記第2ビデオオブジェクトユニットが前記第1セルに
    含まれない場合には、前記第1ナビゲーションパックの
    位置情報領域は前記第2ビデオオブジェクトユニットが
    前記第1セルに含まれない事を示す情報を含み、 前記第1ナビゲーションパックは前記第1ビデオオブジ
    ェクトユニットの先頭に配される、 記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項7〜9のいずれか1項に記載さ
    れた記録方法によって情報が記録された光ディスク。
  14. 【請求項14】 請求項10〜12のいずれか1項に記
    載された記録装置によって情報が記録された光ディス
    ク。
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