JP3336700B2 - El表示パネル - Google Patents

El表示パネル

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JP3336700B2
JP3336700B2 JP27229793A JP27229793A JP3336700B2 JP 3336700 B2 JP3336700 B2 JP 3336700B2 JP 27229793 A JP27229793 A JP 27229793A JP 27229793 A JP27229793 A JP 27229793A JP 3336700 B2 JP3336700 B2 JP 3336700B2
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雅彦 長田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/30Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電圧を印加するこ
とにより発光するEL(エレクトロルミネッセンス)素
子を用いたEL表示パネルに関し、特に、複数の走査電
極とそれに直交する複数のデータ電極との各交点で構成
された各画素の発光を制御して文字等を表示するマトリ
ックス型のEL表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、EL発光層両面に一対の電極
を形成してなるEL表示パネルが知られている。この種
のEL表示パネルでは、一対の電極間に交流電圧が印加
されるとEL発光層が発光し、文字等を表示することが
できる。
【0003】ところがEL発光層として用いられるZn
S等は圧電材料でもあるため、交流電圧が印加されると
振動し、この振動が騒音となってしまう。そこで従来よ
りこの種のEL表示パネルを使用した表示装置では騒音
を防止するために種々の工夫がなされている。
【0004】例えば、特公昭63−30745号公報に
記載のように、EL発光層が形成されたガラス板表面に
スペーサを介して透光板を配設し、EL発光層が発生す
る騒音をガラス板、スペーサ、および透光板によって囲
まれる空間に封じ込めるようにした装置が考えられてい
る。
【0005】また、特開昭63−249895号公報に
記載のように、矩形波状の交流電圧を印加してEL発光
層を発光させるEL表示パネルにおいて、その電圧波形
をなまらせることにより騒音を防止する装置も考えられ
ている。更に、特開平3−37995号公報に記載のよ
うに、EL表示パネルの背後にもう一つの電極を設け、
その電極とEL表示パネルの背面電極との間に作用する
静電引力により、背面電極の振動を防止する装置も考え
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラス板,
スペーサ,および透光板によって囲まれる空間に騒音を
封じ込める装置では、スペーサおよび透光板の分だけ枠
体を大きく形成する必要がある。このためEL表示パネ
ルが大型化し、適用できる機器が限定されてしまう場合
があった。
【0007】また、矩形波状の電圧波形をなまらせる装
置では、振動成分の周波数によって良好にその振動成分
を除去できない場合があった。すなわち、矩形波状電圧
の立上がり,立下がり時に生ずる高周波の振動成分は良
好に除去することができるものの、矩形波状電圧の周期
に対応する低周波の振動成分は充分に除去することがで
きなかった。このため最も騒音の大きい振動成分を除去
できるとは限らず充分に騒音を防止することができなか
った。
【0008】更に、静電引力により背面電極の振動を防
止する装置では、EL発光層自体の振動は防止できない
ので、背面電極の振動も充分に抑制することができな
い。従って、騒音を充分に防止することはできなかっ
た。そこで、本願出願人は、マトリックス型のEL表示
パネルにおいて、一つの走査電極に走査電圧を印加する
と同時に、他の一つの走査電極に上記走査電圧とは逆極
性の逆位相電圧を印加することを提案した(特願平5−
72368号)。この装置では、逆位相電圧を印加され
た画素には、走査電圧を印加された画素とは全く逆極性
の電圧が印加されることになる。すると、これらの画素
が発生する振動の位相が逆転し、互いに干渉し合う。こ
のため装置全体としての振動が低減され、騒音が良好に
防止される。
【0009】しかしながら、例えば、走査電圧を電圧を
正電圧、逆位相電圧を負電圧とした場合、各走査電極に
正電圧および負電圧の印加,遮断を切り換えるプッシュ
プルタイプのスイッチング回路を使用しなければならな
い。プッシュプルタイプのスイッチング素子は、N型チ
ャネル,P型チャネルなどのオープンドレインタイプの
スイッチング素子に比べ大きく、また、プッシュプルタ
イプのスイッチング回路をオープンドレインタイプのス
イッチング素子で構成する場合は複数のスイッチング素
子を組み合わせる必要がある。このため、EL表示パネ
ルを充分に小型化することはできなかった。
【0010】そこで、本発明は、複数の走査電極とそれ
に直交する複数のデータ電極との各交点で構成された各
画素の発光を制御して文字等を表示するEL表示パネル
において、装置を大型化することなく良好に騒音を防止
することを目的としてなされた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた本発明は、しきい値以上の絶対値の電圧を印加
されて発光するEL発光層と、該EL発光層の片面側に
複数平行に配設された走査電極と、上記EL発光層の他
面側に、上記走査電極と直交する方向に複数平行に配設
されたデータ電極と、を備え、上記走査電極と上記デー
タ電極との各交点で画素を構成するEL表示パネルにお
いて、上記複数の走査電極のうち一部には、上記しきい
値より小さい絶対値を有する正電圧の印加,遮断を切り
換えるP型チャネルスイッチング素子のみを接続し、
記複数の走査電極のうち他には、上記しきい値より小さ
い絶対値を有する負電圧の印加,遮断を切り換えるN型
チャネルスイッチング素子のみを接続したことを特徴と
するEL表示パネルを要旨としている。
【0012】
【作用】このように構成された本発明は、EL発光層の
しきい値より小さい絶対値を有する正電圧または負電圧
を、P型チャネルスイッチング素子またはN型チャネル
スイッチング素子を介して、各走査電極に走査電圧とし
て順次印加して使用される。
【0013】そして、所定の走査電極に走査電圧が印加
されているとき、表示すべき文字データなどに応じて所
定のデータ電極に次のようなデータ電圧を印加すると、
文字等を表示することができる。すなわち、上記しきい
値より小さくかつ上記しきい値から上記走査電圧の絶対
値を差し引いた値より大きい絶対値で、更に、上記走査
電圧とは逆極性の電圧を印加するのである。すると、走
査電圧およびデータ電圧が同時に印加された画素は、し
きい値以上の電圧を印加されて発光する。この動作を各
走査電極に対して順次実行することにより文字等が表示
される。
【0014】またこのとき、N型チャネルスイッチング
素子を介して走査電圧が印加されているときはP型チャ
ネルスイッチング素子を介して、P型チャネルスイッチ
ング素子を介して走査電圧が印加されているときはN型
チャネルスイッチング素子を介して、上記走査電圧とは
逆極性の上記負電圧または正電圧を、他の上記走査電極
に印加すれば、次のように騒音が防止がされる。
【0015】すなわち、このような電圧(以下、逆位相
電圧と記載)を印加された画素には、走査電圧を印加さ
れた画素とは全く逆極性の電圧が印加されることにな
る。すると、これらの画素が発生する振動の位相が逆転
し、互いに干渉し合う。このため騒音が良好に防止され
る。
【0016】一方、走査電圧,逆位相電圧,またはデー
タ電圧のいずれか一つだけが印加された画素では、EL
発光層に印加される電圧がしきい値より小さいためEL
発光層は発光しない。また、逆位相電圧とデータ電圧と
が印加された画素ではEL発光層に印加される電圧が逆
位相電圧とデータ電圧との差分となり、しきい値より小
さくなるのでEL発光層は発光しない。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は第一実施例のEL表示パネル1の構成を概略
的に表す説明図である。なお、本実施例のEL表示パネ
ル1は偶数行の走査電極を有するマトリックス型表示パ
ネルである。
【0018】図に示すように、本実施例のEL表示パネ
ル1は、奇数行目の走査電極201,202,…、およ
び偶数行目の走査電極301,302,…と、EL発光
層320を挟んでそれらの走査電極に直交して設けられ
た複数列のデータ電極401,402,…とを有してい
る。走査電極201,202,…,301,302,…
とデータ電極401,402,…とが交差する領域に
は、画素としてのEL素子101、102、…が構成さ
れる。例えば、走査電極201とデータ電極401とが
交差する領域にはEL素子101が、走査電極201と
データ電極402とが交差する領域にはEL素子102
が、走査電極301とデータ電極401とが交差する領
域にはEL素子111が、それぞれ形成されている。な
お、EL素子は容量性の素子であるため、図1ではコン
デンサの記号で表している。
【0019】次に、奇数行目の走査電極201,20
2,…は、それぞれ、N型チャネルオープンドレインタ
イプのFET(電界効果トランジスタ)221,22
2,…のドレイン電極に接続され、偶数行目の走査電極
301,302,…は、それぞれP型チャネルオープン
ドレインタイプのFET331,332,…のドレイン
電極に接続されている。また、データ電極401,40
2,…は、それぞれプッシュプルタイプのスイッチング
回路441,442,…に接続されている。なお、スイ
ッチング回路441は、N型チャネルオープンドレイン
タイプのシンク側FET441aとP型チャネルオープ
ンドレインタイプのソース側FET441bとから構成
され、各FET441a,441bのドレイン電極がデ
ータ電極401に接続されている。また、他のスイッチ
ング回路442,…も同様に構成されている。更に、上
記各FET221,222,…,331,332,…,
441,442,…は、いずれもMOS型FETであ
り、制御する電流とは逆方向の電流を通過させる寄生ダ
イオードdを有している。
【0020】次に、上記各FETのソース電極は、次の
ように直流電圧源に接続されている。奇数行目のFET
221,222,…のソース電極は電源ライン230に
接続され、その電源ライン230は、スイッチング素子
501,502,503を介して、Vre,0V(アー
ス電極504),−Vthの直流電圧源にそれぞれ接続
されている。偶数行目のFET331,332,…のソ
ース電極は電源ライン340に接続され、その電源ライ
ン340は、スイッチング素子601,602,603
を介して、Vth,0V(アース電極604),−Vr
eの直流電圧源に接続されている。ソース側FET44
1b,442b,…のソース電極はソース側電源ライン
450bに接続され、そのソース側電源ライン450b
は、スイッチング素子701,702を介してVM,0
V(アース電極705)の直流電源に接続されている。
更に、シンク側FET441a,442a,…のソース
電極はシンク側電源ライン450aに接続され、そのシ
ンク側電源ライン450aは、スイッチング素子70
3,704を介して0V(アース電極705),ーVM
の直流電源に接続されている。なお、ここで、EL素子
101,102,…の発光しきい値をV1 とすると、上
記電圧値Vth,Vre,およびVMは、次式の関係を
満たす正の電圧値である。
【0021】Vth,VM<V1 Vth+VM>V1 Vre≧V1 また、奇数行目のFET221,222,…はワンチッ
プのICからなる駆動回路2内に形成され、同様に、偶
数行目のFET331,332,…は駆動回路3内に、
スイッチング回路441,442,…は駆動回路4内
に、それぞれ形成されている。
【0022】次に、このように構成されたEL表示パネ
ル1の動作について説明する。図2はEL表示パネル1
の駆動方法を表すタイムチャートである。なお本実施例
では、1フィールド走査し終わる毎にリフレッシュ電圧
を印加して、EL発光層320の分極を解消するいわゆ
るフィールドリフレッシュ駆動方法を採用している。
【0023】図2は、EL素子101,111のみを発
光させ、他のEL素子を発光させない場合の電圧変化を
示しており、以下、時系列に従いこの場合の各素子の動
作を説明する。まず、スイッチング素子701、703
をターンオンすると共にスイッチング素子702,70
4をターンオフすることにより、駆動回路4のソース側
電源ライン450bをVMに、シンク側電源ライン45
0aの電圧0Vする。続いて各シンク側FET441
a,442a,…をターンオンすると共に、各ソース側
FET441b,442b,…をターンオフすることに
より、各データ電極401,402,…の電圧を0Vに
しておく。 (1−1)1行目の発光動作(時点t1 〜t2 ) 1行目の走査電極201に接続されているFET221
をターンオンし、スイッチング素子503をターンオン
すると共にスイッチング素子501,502をターンオ
フすることにより1行目の走査電極201の電圧を−V
thにする。同時に、2行目の走査電極301に接続さ
れているFET331をターンオンし、スイッチング素
子601をターンオンすると共にスイッチング素子60
2,603をターンオフすることにより、2行目の走査
電極301の電圧をVthにする。他の走査電極に接続
されているFET222,…,332,…はターンオフ
して、走査電極202,…,302,…をフローティン
グ状態にする。
【0024】ここで、1行目の発光させたいEL素子
(本実施例では1列目のEL素子101)のデータ電極
401に接続されているソース側FET441bをター
ンオンすると共にシンク側FET441aをターンオフ
する。するとデータ電極401の電圧がVMとなる。
【0025】従って、このとき、EL素子101にはV
th+VM(>V1 )の電圧がかかり発光する。他の1
行目のEL素子102,…にかかる電圧はVthであり
発光しない。2行目第1列のEL素子111にかかって
いる電圧は−Vth+VMであり発光しない。また、2
行目の他のEL素子にかかる電圧は−Vthであり発光
しない。 (1−2)2行目の発光動作準備(時点t2 〜t3 ) その後、スイッチング素子503,601をターンオフ
し、スイッチング素子502,602をターンオンする
ことにより、走査電極201、301の電圧を0Vに戻
す。また、ソース側FET441bをターンオフすると
共にシンク側FET441aをターンオンすることによ
り、データ電極401の電圧を0Vに戻す。
【0026】次に、スイッチング素子702、704を
ターンオンすると共にスイッチング素子701、703
をターンオフすることにより、駆動回路4のソース側電
源ライン450bを0Vに、シンク側電源ライン450
aを−VMにする。続いて各ソース側FET441b,
442b,…をターンオンすると共に、各シンク側FE
T441a,442a,…をターンオフすることによ
り、各データ電極の電圧を0Vにする。 (1−3)2行目の発光動作(時点t3 〜t4 ) FET221,222,…,331,332,…および
スイッチング素子501〜603を(1−1)と同様に
動作させ、1行目の走査電極201の電圧を−Vth
に、2行目の走査電極301の電圧をVthに、他の走
査電極202,…,302,…をフローティング状態に
する。
【0027】ここで、2行目の発光させたいEL素子
(本実施例では1列目のEL素子111)のデータ電極
401に接続されているソース側FET441bをター
ンオフすると共にシンク側FET441aをターンオン
する。すると、データ電極401の電圧が−VMとな
る。
【0028】従って、このとき、1行目第1列のEL素
子101にはVth−VMの電圧がかかり発光しない。
他の1行目のEL素子102,…にはVthの電圧がか
かり発光しない。2行目第1列のEL素子111には−
Vth−VM(<−V1 )の電圧がかかり発光する。ま
た、2行目の他のEL素子にかかる電圧は−Vthであ
り発光しない。
【0029】その後、スイッチング素子503、601
をターンオフし、スイッチング素子502、602をタ
ーンオンすることにより、走査電極201、301の電
圧を0Vに戻す。また、データ電極401に接続された
駆動回路4のシンク側FET441aをターンオフする
と共にソース側FET441bをターンオンすることに
より、データ電極401の電圧を0Vに戻す。
【0030】3行目、4行目以降も、同様に順次駆動し
ていく(時点t4 〜t5 )。 (1−4)リフレッシュ動作(時点t5 〜t6 ) 全行発光動作を行った後、スイッチング素子703をタ
ーンオンし、各ソース側FET441b,442b,…
をターンオフすると共に各シンク側FET441a,4
42a,…をターンオンして、各データ電極401,4
02,…を0Vにする。そして、スイッチング素子50
1をターンオンすると共にスイッチング素子502,5
03をターンオフすることにより全ての奇数行目の走査
電極201,202,…を電圧Vreにする。また、こ
れと同時に、スイッチング素子603をターンオンする
と共にスイッチング素子601,602をターンオフす
ることにより全ての偶数番目の走査電極301,30
2,…の電圧を−Vreにする。なお、このときの通電
は、各FET221,222,…,331,332,…
の寄生ダイオードdを介して行われる。
【0031】このとき、奇数行目のEL素子101,1
02,…には−Vre、偶数行目のEL素子111,…
にはVreのリフレッシュ電圧がかかり、各EL素子1
01,102,111の分極が解消される。その後、ス
イッチング素子501、603をターンオフすると共に
スイッチング素子502、602をターンオンし、各F
ET221,222,…,331,332,…を全てタ
ーンオンすることにより、全走査電極201,202,
…,301,302,…の電圧を0Vにする。これで1
フィールドが終了する。EL表示パネル1では、このよ
うな動作の繰り返しにより文字等が表示される。
【0032】このように、本実施例のEL表示パネル1
では、1行目の発光動作時において、1行目のEL素子
101,102,…と、2行目のEL素子111,…と
には、互いに逆極性の電圧がかかっている。従って、1
行目のEL素子101,102,…が発生する振動と、
2行目のEL素子111,…が発生する振動とは、互い
に位相が逆転し、両振動が互いに干渉し合う。
【0033】2行目の発光動作時においても、1行目と
2行目のEL素子にかかっている電圧の向きは逆であ
り、振動が干渉し合う。以下3行目、4行目の発光動作
時においても、同様に振動は干渉し合う。またリフレッ
シュ動作時においても、奇数行目のEL素子101,1
02,…にかかっている電圧と、偶数行目のEL素子1
11,…にかかっている電圧とは極性が逆であり、振動
は干渉し合う。このため、EL表示パネル1全体として
の振動が低減され、騒音を良好に防止することができ
る。また本実施例のEL表示パネル1では、スペーサな
どの新たな部材を設けることなく騒音を防止することが
できるので、装置が大型化することもない。
【0034】更に、本実施例のEL表示パネル1では、
各走査電極201,201,…301,302,…への
電圧印加を制御するスイッチング素子として、オープン
ドレインタイプのFET221,222,…,331,
332,…を使用している。このため、プッシュプルタ
イプのスイッチング素子を使用していた従来技術に対し
て、この部分の回路規模が半減する。
【0035】例えば、本実施例の駆動回路2、3、4の
ような駆動回路を構成する場合はICが一般的に用いら
れる。そして、駆動回路2、3をプッシュプルタイプに
するためには、PチャンネルタイプとNチャンネルタイ
プのICを組み合わせてプッシュプルタイプを作る方法
と、もともとプッシュプルタイプのICを用いる場合と
が考えられるが、前者の場合は、駆動回路2、3が本実
施例の2倍の回路規模になり、また後者の場合は、IC
のチップサイズがオープンドレインタイプのものに比べ
大きくなり、やはり、駆動回路2,3の大きさが本実施
例に比べて大きくなる。
【0036】なお、本実施例のEL表示パネル1の駆動
方法は、前述した以外にも種々考えられる。例えば、図
3のタイムチャートにような駆動波形を用いてもよく、
同様の効果が得られる。すなわち、図3では、1行目の
発光動作を行うとき(時点t1 〜t2 )は、1行目の走
査電極201と2行目の走査電極301とに、逆極性の
電圧を印加し、2行目の発光動作を行うとき(時点t3
〜t4 )は、2行目の走査電極302と3行目の走査電
極202とに、逆極性の電圧を印加している。このよう
に、逆極性の電圧を印加する走査電極を種々変更しても
かまわない。
【0037】次に、図4は第二実施例のEL表示パネル
11の構成を概略的に表す説明図である。本実施例のE
L表示パネル11は、次の点を除いて、第一実施例のE
L表示パネル1と同様に構成されている。すなわち、ス
イッチング素子701〜704をなくして、駆動回路4
のシンク側電源ライン450aをアース電極706に、
ソース側電源ライン450bをVMの直流電源に、それ
ぞれ固定した。駆動回路2の電源ライン230に、更
に、他端が−Vth+VMの直流電源に接続されたスイ
ッチング素子507を接続した。また、駆動回路3の電
源ライン340に、更に、他端がVth+VMの直流電
源に接続されたスイッチング素子607を接続した。こ
れ以外の構成はEL表示パネル1と同様であるので、図
4において図1と同一の符号を使用し、構成の詳細な説
明を省略する。
【0038】図5はEL表示パネル11の駆動方法を表
すタイムチャートである。なお、図5も図1と同様、E
L素子101、111を発光させ他のEL素子を発光さ
せない場合を示している。以下、時系列に従いこの場合
の各素子の動作を説明する。まず、駆動回路4の各シン
ク側FET441a,442a,…をターンオンすると
共に、ソース側FET441b,442b,…をターン
オフすることにより、各データ電極401,402,…
の電圧を0Vにする。 (2−1)1行目の発光動作(時点t1 〜t2 ) 1行目の走査電極201に接続されているFET221
をターンオンし、スイッチング素子503をターンオン
すると共にスイッチング素子501,502,507を
ターンオフすることにより1行目の走査電極201の電
圧を−Vthにする。同時に、2行目の走査電極301
に接続されているFET331をターンオンし、スイッ
チング素子601をターンオンすると共にスイッチング
素子602,603,607をターンオフすることによ
り、2行目の走査電極301の電圧をVthにする。他
の走査電極に接続されているFET222,…,33
2,…はターンオフして、走査電極202,…302,
…をフローティング状態にする。
【0039】ここで、1行目の発光させたいEL素子
(本実施例では1列目のEL素子101)のデータ電極
401に接続されているソース側FET441bをター
ンオンすると共にシンク側FET441aをターンオフ
する。すると、データ電極401の電圧がVMとなる。
【0040】従って、このとき、EL素子101にはV
th+VM(>V1 )の電圧がかかり発光する。他の1
行目のEL素子102,…にかかる電圧はVthであり
発光しない。2行目第1列のEL素子111には電圧−
Vth+VMがかかり発光しない。また、2行目の他の
EL素子にかかる電圧は−Vthであり発光しない。 (2−2)2行目の発光動作準備(時点t2 〜t3 ) その後、スイッチング素子503,601をターンオフ
し、スイッチング素子502,602をターンオンする
ことにより、走査電極201、301の電圧を0Vに戻
し、ソース側FET441bをターンオフすると共にシ
ンク側FET441aをターンオンすることにより、デ
ータ電極401の電圧を0Vに戻す。
【0041】次に、駆動回路4の各ソース側FET44
1b,442b,…をターンオンすると共に各シンク側
FET441a,442a,…をターンオフすることに
より、各データ電極401,402,…の電圧をVMに
する。 (2−3)2行目の発光動作(時点t3 〜t4 ) 1行目の走査電極201に接続されているFET221
をターンオンし、スイッチング素子502をターンオフ
すると共にスイッチング素子507をターンオンするこ
とにより、1行目の走査電極201の電圧を−Vth+
VMにする。同時に、2行目の走査電極301に接続さ
れているFET331をターンオンし、スイッチング素
子602をターンオフすると共にスイッチング素子60
7をターンオンすることにより、2行目の走査電極30
1の電圧をVth+VMにする。他の走査電極に接続さ
れているFET222,…,332,…はターンオフし
て、走査電極202,…,302,…をフローティング
状態にする。
【0042】ここで、2行目の発光させたいEL素子
(本実施例では1列目のEL素子111)のデータ電極
401に接続されているソース側FET441bをター
ンオフすると共にシンク側FET441aをターンオン
する。すると、データ電極401の電圧が0Vとなる。
【0043】従って、このとき、EL素子101にはV
th−VMの電圧がかかり発光しない。他の1行目のE
L素子102,…にかかる電圧はVthであり発光しな
い。2行目のEL素子111にかかる電圧は−Vth−
VM(<−V1 )であり発光する。また、2行目の他の
EL素子にかかる電圧は−Vthであり発光しない。
【0044】その後、スイッチング素子507、607
をターンオフし、スイッチング素子502、602をタ
ーンオンすることにより、走査電極201、301の電
圧を0Vに戻し、データ電極401に接続されているシ
ンク側FET441aをターンオフすると共にソース側
FET441bをターンオンすることにより、データ電
極401の電圧をVMに戻す。
【0045】3行目、4行目以降も、同様に順次駆動し
ていく(時点t4 〜T5 )。 (2−4)リフレッシュ動作(時点t5 〜t6 ) 全行発光動作を行った後、駆動回路4の各シンク側FE
T441a,442a,…をターンオンして、各データ
電極401,402,…を0Vにする。そして、スイッ
チング素子501をターンオンすることにより全ての奇
数行目の走査電極201,202,…を電圧Vreにす
る。また、これと同時に、スイッチング素子603をタ
ーンオンすることにより全ての偶数番目の走査電極30
1,302,…の電圧を−Vreにする。
【0046】このように、各EL素子101,102,
111,…に、リフレッシュ電圧Vreまたは−Vre
を印加した後、全走査電極201,201,…の電圧を
0Vにして1フィールドが終了する。このため、本実施
例のEL表示パネル11でも、第一実施例と同様、隣接
行のEL素子に逆極性の電圧を印加してEL表示パネル
11全体としての振動を低減することができる。また、
オープンドレインタイプのFET221,222,…,
331,332,…を使用しているので、回路規模が半
減する。
【0047】上記各実施例では、駆動回路2、3にオー
プンドレインタイプのFET221,222,…,33
1,332,…を使用しているが、サイリスタを用いた
ものや、バイポーラトランジスタを用いたものなどを使
用することもできる。駆動回路4においても同様に、サ
イリスタ,バイポーラトランジスタなどを用いたものを
使用することができる。
【0048】また、上記各実施例では、走査電極20
1,202,…,301,302,…を1ライン毎別方
向に取り出し、それぞれFET221,222,…,3
31,332,…と接続しているが、全て同じ方向から
取り出してもよい。すると、走査電極201,202,
…に印加される負電圧と、走査電極301,302,…
に印加される正電圧とが同一方向に伝搬する。EL表示
パネル1,11は一種の積分回路と考えることができる
が、この場合、電圧の伝搬速度に関わらず良好に振動を
干渉させることができる。
【0049】更に、上記各実施例では、N型チャネルF
ET221,222,…とP型チャネルFET331,
332,…とを1行毎に設けているが、2行,3行毎に
設けてもよい。また更に、一方のチャネルのFETが他
方より多くてもよい。この場合も、各FETの駆動方法
を変更することによりEL素子の振動を干渉させること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のEL表示
パネルでは、N型チャネルスイッチング素子を介して走
査電圧が印加されているときはP型チャネルスイッチン
グ素子を介して、P型チャネルスイッチング素子を介し
て走査電圧が印加されているときはN型チャネルスイッ
チング素子を介して、上記走査電圧とは逆極性の上記負
電圧または正電圧を、他の上記走査電極に印加すれば、
騒音を防止良好に防止することができる。
【0051】また本発明ではスペーサなどの新たな部材
を設けることなく騒音を防止することができるので、装
置が大型化することもない。更に、本発明では、各走査
電極に接続するスイッチング回路を、それぞれ単一のN
型チャネルスイッチング素子またはP型チャネルスイッ
チング素子で構成しているので、一層装置を小型化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例のEL表示パネルの構成を概略的に
表す概略構成図である。
【図2】第一実施例のEL表示パネルの駆動方法を表す
タイムチャートである。
【図3】第一実施例のEL表示パネルの他の駆動方法を
表すタイムチャートである。
【図4】第二実施例のEL表示パネルの構成を概略的に
表す概略構成図である。
【図5】第二実施例のEL表示パネルの駆動方法を表す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1,11…EL表示パネル 101,10
2,111…EL素子 201,202,301,302…走査電極 221,222…N型チャネルFET 331,33
3…P型チャネルFET 320…EL発光層 401,40
2…データ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 宗昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−75538(JP,A) 特開 平2−67592(JP,A) 特開 昭63−249895(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/36 H05B 33/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しきい値以上の絶対値の電圧を印加され
    て発光するEL発光層と、 該EL発光層の片面側に複数平行に配設された走査電極
    と、 上記EL発光層の他面側に、上記走査電極と直交する方
    向に複数平行に配設されたデータ電極と、 を備え、上記走査電極と上記データ電極との各交点で画
    素を構成するEL表示パネルにおいて、 上記複数の走査電極のうち一部には、上記しきい値より
    小さい絶対値を有する正電圧の印加,遮断を切り換える
    P型チャネルスイッチング素子のみを接続し、 上記複数の走査電極のうち他には、上記しきい値より小
    さい絶対値を有する負電圧の印加,遮断を切り換えるN
    型チャネルスイッチング素子のみを接続したことを特徴
    とするEL表示パネル。
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