JP3335856B2 - トリハロメタン自動分析計 - Google Patents

トリハロメタン自動分析計

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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水中の有機物と
消毒のために注入する塩素とが反応して生成するトリハ
ロメタンを監視するトリハロメタン自動分析計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、産業活動の高度化や湖沼における
富栄養化が進行し、水道水源の各種有機物による汚れが
顕著となり、これが問題視されている。トリハロメタン
は、主にクロロホルム,ブロモジクロロメタン,クロロ
ジブロモメタン,ブロロホルムの4種類であり、この4
種の総量を総トリハロメタンと呼んでいる。浄水処理プ
ロセスにおいて、前述の水中の有機物と消毒のために注
入する塩素とが反応して生成するトリハロメタンは、発
癌性物質の疑いが持たれており、世界各国で最小濃度の
規制値が定められている。わが国では、1981年3月
の厚生省からの通達以来、水道水中の総トリハロメタン
濃度の暫定制御目標値を0.1mg/lとしていたが、
1993年12月よりこの値で正式に規制が行なわれる
ようになった。
【0003】現在、わが国におけるトリハロメタンの分
析方法としては、日本水道協会発行の上水試験方法に記
載されている公定法が標準的方法として広く使用されて
いる。この方法はパージトラップ法,ヘッドスペース法
などの前処理によりトリハロメタンを分離濃縮した後、
質量分析計付ガスクロマトグラフ(GC−MS)もしく
はECD(電子捕獲検出器)付ガスクロマトグラフ(G
C−ECD)で定量するもので、この分析方法は実際の
浄水場などで、年4回あるいは月1回程度の頻度で測定
が行われている。
【0004】しかし、この公定法には、1)前処理を必
要とし測定時間が約2時間と長い、2)操作が煩雑であ
り正確に分析するには熟練を要する、3)手分析であっ
て自動計測を行なうことができない、などの問題点があ
る。本発明者らは、上記1)〜3)の問題点を解決する
ため、特開平2−145961号公報,特開平1−26
8745号公報に記載されているフローインジェクショ
ン法でトリハロメタンを膜分離した後、蛍光法を用いて
定量する方法を応用し、かつ改良を重ねることにより、
上記の膜分離−蛍光検出法を原理とする実用的なトリハ
ロメタン自動分析計を、特願平6−117290号にて
出願中である。図5にこの出願中のトリハロメタン自動
分析計の要部構成を示す模式図を記載する。。図5にお
いて、このトリハロメタン自動分析計は、主としてそれ
ぞれ点線で囲んだ試料溶液供給部、キャリア溶液送液
、分離部、反応部、脱泡部、検出部、およ
び運転制御部とから成り、以下に液の流れと測定手順
を説明する。
【0005】試料溶液供給部では、運転制御部の指
令により電磁弁11aのみを開にしてポンプ12aを通
して送られるトリハロメタンを含む試料水16と、ポン
プ12bを通して送られる酸性還元剤溶液(1%硫酸ヒ
ドラジン)13とが、ミキシングコイル17aで合流し
てよく混合され、これを試料溶液として分離部に供給
される。
【0006】キャリア溶液送液部では、電磁弁11d
のみを開にしてポンプ12cにより送られるニコチン酸
アミド溶液18と、電磁弁11gのみを開にしてポンプ
12dにより送られる水酸化ナトリウム溶液19とが、
ミキシングコイル17bに合流してよく混合され、これ
をキャリア溶液として分離部に供給される。したがっ
て、分離部には試料溶液とキャリア溶液の2種類の溶
液が流されるが、これら2種類の溶液が分離部内では
それぞれが隔離されて単独に流れるように構成されてい
る。分離部では図示を省略した加熱手段で温度70℃
に加熱される。(図5ではその他の加熱部についても加
熱手段の図示を省略してある。)試料溶液中のトリハロ
メタンは、分離部内で試料溶液の経路となっている図
示を省略した微孔性フッ素樹脂の微孔を介して蒸発し、
キャリア溶液中に溶解移行する。
【0007】キャリア溶液中に移行したトリハロメタン
は、次に90℃に加熱された反応部に至り、ニコチン
酸アミドと反応して蛍光物質をつくる。反応部は70
〜105℃の範囲内で所定温度に保持される。続いてキ
ャリア溶液は脱泡部に達して脱泡された後、検出部
に入り、ここで蛍光物質の蛍光強度が測定される。検出
には、測定値を演算する演算部,測定結果を表示
する表示部,同じく測定結果を記録する記録部10
付属している。
【0008】また、分離部では測定前に運転制御され
たエアポンプ20から、活性炭21を通して清浄な空気
が満たされており、測定終了後、この空気は排気された
後に新しい清浄空気に入れ換えられる。さらに運転制御
の指令により、電磁弁11bのみを開にして精製水
14と酸性還元剤溶液13とがミキシングコイル17a
で混合され、分離部に送られる。その結果、試料溶液
経路に残っているトリハロメタンは系外に押し出し除去
され、分離部内の試料溶液経路が清浄にされ、次の測
定まで待機の状態となる。
【0009】運転制御部は、検出部に付属する演算
、表示部、および記録部10の制御のほか、試料
溶液供給部の電磁弁11a〜11c、ポンプ12a、
12bおよびキャリア溶液送液部の電磁弁11d〜1
1g、ポンプ12c、12d、さらにエアポンプ20の
動作制御を、あらかじめ設定した条件で自動的に行なう
ことができる。
【0010】次に、試料水16を常時通水している水道
水とした時に自動測定する場合について述べる。まず、
運転制御部に、標準液15の濃度や水道水の測定間隔
(例えば1〜24時間毎の測定)などの必要なデータを
入力する。その後、試料溶液供給部では電磁弁11b
のみ開いた状態、キャリア溶液送液部では電磁弁11
d,11gを開いた状態とし、精製水と酸化還元剤溶液
から成る試料溶液およびニコチン酸アミド溶液18と水
酸化ナトリウム溶液19とから成るキャリア溶液を流路
内に送液することにより、暖機運転が開始される。この
暖機運転は、検出部における信号出力が安定して測定
可能となる時点まで続けられる。暖機運転の終了後、直
前に調製した標準液15を自動分析計にセットし、検量
線の作成(校正操作)を開始する。このとき、試料溶液
供給部では、電磁弁11bのみ開であったのが、運転
制御部からの信号により、電磁弁11cのみが開にな
るので、精製水14の流路から標準液15の流路に切り
替わり、最終的に検出部で測定が行なわれ、演算部
で検量線のデータが計算された後、その結果が記録部
に記録される。続いて、電磁弁11cが閉じ電磁弁1
1aのみ開となり、試料水(水道水)16の流路に切り
替わり、自動的に試料水16の測定が開始される。
【0011】その後、試料水16の測定結果を演算、表
示、記録した直後、運転制御部からの出力信号によ
り、試料溶液供給部では電磁弁11aが閉じ、電磁弁
11bのみ開となり、精製水14の流路に切り替わるこ
とにより、分離部内の試料溶液流路に残っているトリ
ハロメタンを系外に押し出し除去する。一方、キャリア
溶液送液部では、電磁弁11dと11gが閉じ、代わ
りに電磁弁11eと11fが開となって、精製水14が
キャリア溶液の流路を流れ、配管内のキャリア溶液を精
製水14で置換する。このキャリア溶液の精製水14に
よる置換が終了した時点で、再び運転制御部からの出
力信号により、試料溶液供給部のポンプ12a,12
b,およびキャリア溶液送液部のポンプ12c,12
dのみ運転を停止させ、測定休止の状態とする。この状
態で次回の試料水16の測定まで待機する。そして、次
回の試料水16の測定時間の直前(例えば30分前)に
なったとき、上記のポンプ系が再び作動し、試薬溶液を
送液することにより、測定に備える。検出部における
信号出力が安定した時点で、次回の試料水16の測定操
作を開始する。以上の操作を繰り返すことにより、あら
かじめ設定した時間毎の試料水16の測定を自動的に、
かつ安定に長期間行なうことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが出願中の
トリハロメタン自動分析計は、上述のように多くの利点
を持つものであるが、本発明者らのその後の研究により
次のような問題を解決しなければならないことがわかっ
た。それは、設置場所の環境等で、通常トリハロメタン
を含んでいない精製水に、もしも外部からの汚染により
トリハロメタンが溶解した場合には、試料水の測定が実
施されると、実際の数値よりも高いデータが出ることが
あり、その測定差が精製水に溶解したトリハロメタン量
に起因するということである。この試料水の測定差の原
因を、トリハロメタン自動分析計の校正および測定の運
転動作における相対蛍光強度出力と各運転動作に対応し
た運転シーケンス内容を示す図3と、自動分析計の構成
を示す図5とを用いて以下に説明する。
【0013】トリハロメタン自動分析計では、待機時
(図3のシーケンスNo.S0、以下S0と表示する)
には電磁弁11bが開、エアポンプ20が常にONの状
態で、分離部には精製水14と酸性還元剤溶液13の
混合溶液が流されるとともに活性炭21を通して清浄な
空気が満たされており、いつでも校正あるいは測定が可
能な状態となっている。
【0014】ここで校正(S1A〜S3A)を行う場合
は、まずゼロ出力、すなわちトリハロメタン濃度がゼロ
である精製水14の蛍光強度出力値を検出部で取得す
るため、電磁弁11bは開のまま、エアポンプ20をO
FFにし(S1A)、信号出力が安定になった状態でゼ
ロ出力値を取得する。ここでエアポンプ20をOFFに
するのは、分離部内で微孔性フッ素樹脂を介して試料
溶液中のトリハロメタンをキャリア溶液中に溶解移行さ
せるためであり、標準液15や試料水16を導入する場
合と同様、精製水14を導入する場合においても運転条
件を統一させるためでもある。それからエアポンプ20
をOFFのまま、電磁弁11cのみ開とし(S2A)、
分離部に標準液15を導入させる(実際には標準液1
5と酸性還元剤溶液13との混合溶液であるが、省略し
て以下同様の表示をする)。しかし、分離部と検出部
の間には反応部があり、キャリア溶液が通過するに
は比較的長い時間がかかる。したがって、通常トリハロ
メタン濃度がゼロである精製水14に、もしも外部から
の汚染によりトリハロメタンが溶解した場合には、ゼロ
出力値を取得した後に、汚染精製水中のトリハロメタン
がキャリア溶液中に溶解移行するために、前記ゼロ出力
取得開始時(S1A)より少し時間が遅れた図3のA点
より、その汚染された濃度分に相当する出力がイのよう
な曲線で得られる。このとき、標準液15は既に分離部
へ導入されているため、曲線イの途中であるB点から
標準液による出力が得られ始め、その出力が安定化した
ところで、標準液出力値を取得することになる。その
後、校正データを演算・表示・記録し、エアポンプ20
をON、電磁弁11cをOFF、電磁弁11bをONに
することで、分離部内を排気、洗浄する(S3A)。
以上の運転動作により校正は終了するが、精製水の汚染
があるために図3に示す通り、実際にはaに相当する出
力値により校正データが計算されるところを、(a+a
0 )に相当する出力値により計算されてしまう。すなわ
ち標準液の濃度をCとすると、精製水の校正データ(検
量線傾き)α (汚染無) とα0 (汚染有) はそれぞれ以
下の式で表される。 同様に試料水16を測定をする場合(S4A〜S6A)
は、まずゼロ出力値を取得するため、電磁弁11bは開
のまま、エアポンプ20をOFFにし(S4A)、信号
出力が安定になった状態でゼロ出力値を取得する。それ
からエアポンプをOFFのまま、電磁弁11aのみ開と
して(S5A)、分離部に試料水16を導入させる。
このとき校正の場合と同じく、ゼロ出力値を取得した
後、精製水14が汚染された濃度分に相当する出力が前
記ゼロ出力値取得開始時(S4A)より少し遅れた図3
のC点より得られ、曲線ロを描く。このとき試料水16
は既に分離部へ導入されているため、曲線ロの途中で
あるD点から試料水16による出力が得られ始め、その
出力が安定したところで、試料水出力値を取得し、試料
水16の測定データを、先に求めた校正データα0 より
演算・表示・記録後、エアポンプ20をON、電磁弁1
1aをOFF、電磁弁11bをONにすることで、分離
内を排気、洗浄する(S6A)。以上の運転動作に
より測定は終了するが、精製水の汚染があるために図3
に示す通り、校正と同様、実際にはbに相当する出力に
より測定データが計算されるところを、(b+b0 )に
相当する出力により計算されてしまう。すなわち汚染の
無い場合と有る場合の測定データβ、β0 は以下の式で
表される。 ここで、精製水に汚染が無い場合と有る場合との測定差
Δβは、以下の式で表される。 さらに、校正および測定あるいは測定間における精製水
14の汚染の程度は、経時的な変化があるため、必ずし
もいつも同じとは限らないが、短期間における汚染の程
度がほぼ同じと仮定すると、a0 ≒b0 であるので、上
記の測定差Δβは以下のようになる。 また標準液15は試料水16よりも校正のためには高め
の濃度のものを使用することが普通であることから、a
>bとなるため、上式より測定差Δβは必ずプラスにな
る。
【0015】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
であり、その目的は、トリハロメタン汚染の心配のある
設置場所においても、真の値との測定差を生じなく、安
定な測定が可能なトリハロメタン自動分析計を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の課題
を解決するために、本発明者らが出願中(特願平6−1
17290号)のトリハロメタン自動分析計の運転制御
部の校正あるいは測定に関する運転シーケンス上で、汚
染された精製水からのトリハロメタンを分離部内でキャ
リア溶液中に溶解移行を防ぐことを目的として、次の2
点を変更したものである。
【0017】すなわち、第1点は、精製水14が外部か
らの汚染によりトリハロメタンが溶解している場合で
も、分離部内を清浄化するエアポンプ20がONの状
態で、精製水14によるゼロ出力値を取得することであ
り、第2点は、分離部内への標準液15あるいは試料
水16の導入を完了後、エアポンプ20をOFFにし、
標準液15あるいは試料水16による校正あるいは測定
用の出力値を取得することである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例に基づき説
明する。図1は本発明のトリハロメタン自動分析計の校
正および測定の運転動作における相対蛍光強度出力と各
運転動作に対応した運転シーケンス内容を示す図であ
り、図3と共通する部分を同一記号で表わしてある。本
発明のトリハロメタン自動分析計において校正および測
定の運転シーケンスが図3で示される運転シーケンスと
異なる点は、標準液15による校正、あるいは試料水1
6による測定の開始時において、分離部内を清浄化する
エアポンプ20がONの状態で、精製水14によるゼロ
出力値を取得後、電磁弁11a〜11cにより精製水1
4の流路を標準液15あるいは試料液16に切り替え、
分離部内の試料溶液の流路を標準液15あるいは試料
水16と酸性還元剤溶液13との混合溶液に置換した後
に、エアポンプ20をOFFにし、標準液15あるいは
試料水16により得られる出力が安定した時点で、検出
における各々の出力値を取得し、先に求めた精製水
14のゼロ出力値との差を演算の上、表示、記録するこ
とで、校正あるいは測定を自動実行する点である。
【0019】このように運転シーケンスを変更した本発
明のトリハロメタン自動分析計の基本的な構成と作動
は、図5で説明したものと同じである。したがって、こ
こでは運転制御部において変更した、校正あるいは測定
に関する運転シーケンスについてのみ述べる。まず、待
機時には電磁弁11bが開、エアポンプ20が常にON
の状態で(S0)、分離部には精製水14と酸性還元
剤溶液13の混合溶液が流されるとともに活性炭21を
通して清浄な空気が満たされており、いつでも校正ある
いは測定が可能な状態となっている。
【0020】ここで校正(S1〜S4)を行う場合は、
まずゼロ出力すなわちトリハロメタン濃度がゼロである
精製水14の蛍光強度出力値を検出部で取得するた
め、電磁弁11bは開のまま、エアポンプ20もONの
ままとし(S1)、信号出力が安定になった状態でゼロ
出力を取得する。ここでエアポンプ20をONのままと
するのは、精製水14がトリハロメタンにより汚染され
ている場合、その溶解したトリハロメタンが分離部
の微孔性フッ素樹脂を介してキャリア溶液中に溶解移行
させないためである。それからさらにエアポンプ20を
ONのまま、電磁弁11cのみ開とし(S2)、分離部
に標準液15を導入させる。このとき既にエアポンプ
20をONの状態で精製水を分離部内へ導入しゼロ出
力値を取得しているため、エアポンプがOFFの状態で
あれば、汚染された精製水のトリハロメタン濃度に相当
する出力が、ゼロ出力取得開始時(S1)より少し遅れ
た図1のA点より立ち上がるはずであるが、ゼロ出力の
まま一定である。次に、エアポンプ20のみOFFする
ことで(S3)、既に分離部内へ導入済みの標準液1
5に含まれるトリハロメタン(例えば、0.1mg/l
のクロロホルム)を微孔性フッ素樹脂を介してキャリア
溶液中に溶解移行させる。その後、しばらくしてB点よ
りこの標準液15による出力が得られ始め、その出力が
安定化したところで、標準液出力値を取得し、校正デー
タを演算・表示・記録後、エアポンプ20をON、電磁
弁11cをOFF、電磁弁11bをONにすることで、
分離部内を排気、洗浄する(S4)。以上の運転動作
により校正は終了し、標準液の濃度をCとすると、校正
データαは精製水14の汚染の有無にかかわらず以下の
式で表される。 同様に試料水16の測定(S5〜S8)をする場合は、
まずゼロ出力を取得するため、電磁弁11bは開のま
ま、エアポンプ20もONのままにし(S5)、信号出
力が安定になった状態でゼロ出力値を取得する。それか
らエアポンプ20をONのまま、電磁弁11aのみ開と
して(S6)、分離部に試料水16を導入させる。こ
のとき既にエアポンプ20をONの状態で精製水14を
分離部内へ導入しゼロ出力値を取得しているため、エ
アポンプ20がOFFの状態であれば、汚染された精製
水のトリハロメタン濃度に相当する出力が、ゼロ出力取
得開始時(S5)より少し遅れた図1のC点より立ち上
がるはずであるが、ゼロ出力のまま一定である。次に、
エアポンプ20のみOFFすることで(S7)、既に分
離部内へ導入済みの試料水16に含まれるトリハロメ
タンを微孔性フッ素樹脂を介してキャリア溶液中に溶解
移行させる。その後、しばらくしてD点よりこの試料水
16による出力が得られ始め、その出力が安定化したと
ころで、試料水出力値を取得し、試料水16の測定デー
タを、先に求めた校正データより演算・表示・記録後、
エアポンプ20をON、電磁弁11aをOFF、電磁弁
11bをONにすることで、分離部内を排気、洗浄す
る(S8)。以上の運転動作により測定は終了し、精製
水の汚染があるなしにかかわらず、測定差はなく、測定
データβは以下の式で表される。 図2および図4は横軸を経過時間、縦軸をトリハロメタ
ン濃度で示した線図で、A浄水場の水質計器室にトリハ
ロメタン自動分析計を設置後、常時通水したA浄水場の
出口水(水道水)を6時間毎に、約2日間測定した結果
である。ここで、○でプロットした折れ線イおよびハは
各々本発明によるトリハロメタン自動分析計および本発
明者らが出願中のトリハロメタン自動分析計による測定
結果であり、●でプロットしたロおよびニは公定法であ
るガスクロマトグラフ−質量分析法(GC−MS法)に
より測定した結果を示す。浄水場の水質計器室のような
常時、トリハロメタンを含む試料水(水道水など)が通
水され、トリハロメタンの揮発性により空気中に暴露さ
れ続けるような環境の中に、本発明者らが出願中のトリ
ハロメタン自動分析計を設置した場合、精製水にそのト
リハロメタンが溶解しやすいため、図4に示すように、
測定開始当初はトリハロメタン自動分析計と公定法であ
るGC−MS法の両法による測定値はほぼ一致していた
のが、しばらくするとGC−MS法に比べ、トリハロメ
タン自動分析計による測定値の方が高めとなり、測定差
が出てしまう。一方、精製水にトリハロメタン汚染があ
った場合でも測定差を生じないよう運転シーケンスを変
更した、本発明によるトリハロメタン自動分析計を用い
ると、図2に示すように同じ設置環境であっても、GC
−MS法との測定差をほとんど生じずに安定な測定が可
能であることがわかる。
【0021】また、別の実施例として図示は省略する
が、浄水場の水質試験室のような有機溶媒を水質試験の
ために用いられる事が多い場所においても、上記水質計
器室の場合と同様、クロロホルムなどトリハロメタンを
有機溶媒として使用されると、揮発性の性質により空気
中に暴露されたトリハロメタンが精製水に溶解し、本発
明者らが出願中のトリハロメタン自動分析計を用いた場
合には、図4と類似した結果が得られるが、本発明によ
るトリハロメタン自動分析計を用いた場合には図2と同
様にGC−MS法との測定差をほとんど生じなく安定な
測定が可能となった。
【0022】さらに別の実施例として同じく図示は省略
するが、通常精製水としてトリハロメタンが含まれてい
ない、煮沸後、冷却した蒸留水等の純水を使用するが、
この純水のかわりに、あらかじめトリハロメタンを含ん
だ水、例えば水道水を精製水として用いた場合において
も、上記の図4および図2に類似した結果が得られ、本
発明によるトリハロメタン自動分析計を用いることによ
り、GC−MS法との測定差が少なく、安定な測定が可
能であることがわかっている。これより、校正および測
定の待機中やゼロ出力値の取得時、さらには流路の中の
洗浄時などに多量に使用される精製水として、入手する
のに手間や費用がかかる純水に代わり、容易に安価で手
に入る水道水等を使用できるため、装置の運転コストを
下げることも可能となった。
【0023】
【発明の効果】本発明者らが出願中のトリハロメタン自
動分析計は、多くの利点を持つものであるが、通常トリ
ハロメタンを含んでいない精製水に外部からの汚染によ
り、トリハロメタンが溶解してしまう恐れのある場所に
設置した場合に、試料水の測定が実施されると、実際の
数値よりも高いデータが出ることがあり、その測定差が
精製水に溶解したトリハロメタン量に起因するというこ
とがわかり、これに対してなされた本発明のトリハロメ
タン自動分析計は、運転制御部の校正あるいは測定に関
する運転シーケンスを、標準液による校正、あるいは試
料水による測定の開始時において、分離部内を清浄化す
るエアポンプを作動させた状態で、精製水による蛍光強
度を検出部において取得後、電磁弁11a〜cにより精
製水14の流路を標準液15あるいは試料液16に切り
替え、分離部内の試料溶液の流路を標準液15あるい
は試料水16と酸性還元剤溶液13との混合溶液に置換
した後、前記エアポンプ20を停止させ、標準液15あ
るいは試料水16により得られる蛍光強度が安定した時
点で、検出部における各々の蛍光強度出力値を取得
し、先に求めた精製水14による蛍光強度出力値との差
を演算の上、表示、記録することで、校正あるいは測定
を自動実行するように変更したため、トリハロメタン汚
染の心配のある設置場所においても、汚染された精製水
からのトリハロメタンの分離部内への導入を防ぐことが
でき、真の値との測定差を生じず、安定な測定が可能と
なるばかりでなく、精製水としてあらかじめトリハロメ
タンを含んだ水道水等の安価で容易に入手できる水を使
用することにより、運転コストの削減も実現可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトリハロメタン自動分析計における校
正および測定の運転シーケンス内容を表わす図
【図2】本発明のトリハロメタン自動分析計の測定結果
を公定法の測定結果との比較で示した線図
【図3】出願中のトリハロメタン自動分析計における校
正および測定の運転シーケンス内容を表わす図
【図4】出願中のトリハロメタン自動分析計の測定結果
を公定法の測定結果との比較で示した線図
【図5】出願中のトリハロメタン自動分析計の要部構成
を示す模式図
【符号の説明】 試料溶液供給部 キャリア溶液送液部 分離部 反応部 脱泡部 検出部 運転制御部 演算部 表示部10 記録部 11a,11b,11c,11d,11e,11f,1
1g 電磁弁 12a,12b,12c,ポンプ,12d ポンプ 13 酸性還元剤溶液 14 精製水 15 標準液 16 試料水 17a,17b ミキシングコイル 18 ニコチン酸アミド溶液 19 水酸化ナトリウム溶液 20 エアポンプ 21 活性炭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 良春 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 大戸 時喜雄 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 多田 弘 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精製水、標準液およびトリハロメタンを含
    む試料水の流路をそれぞれ切り替える電磁弁を備え、前
    記精製水、標準液および試料水のうちいずれかと酸性還
    元剤溶液とを混合した試料溶液を送り出す試料溶液供給
    部と、 キャリア溶液として混合するニコチン酸アミド溶液およ
    び水酸化ナトリウム溶液の流路を、試料溶液供給部から
    分岐した精製水の流路にそれぞれ切り替える電磁弁を備
    えたキャリア溶液送液部と、 試料溶液とキャリア溶液が供給され、試料溶液中のトリ
    ハロメタンが微孔性フッ素樹脂の微孔を介して蒸発し、
    キャリア溶液中に溶解移行させる分離部と、 分離部から供給されたキャリア溶液中のトリハロメタン
    をニコチン酸アミドと反応させて蛍光物質をつくる反応
    部と、 反応部から供給されたキャリア溶液中の気泡を除去する
    脱泡部と、 脱泡部を通過したキャリア溶液の蛍光強度を測定する蛍
    光検出器,この測定値の演算部、制御部、表示部、およ
    び記録部を付属する検出部と、 運転シーケンスを備えた運転制御部と、 を備えたトリハロメタン自動分析計において、 標準液による校正、あるいは試料水による測定の開始時
    に、分離部内を清浄化するエアポンプを作動させた状態
    で、精製水による蛍光強度出力値を検出部において取得
    後、電磁弁により精製水の流路を標準液あるいは試料液
    に切り替え、分離部内の試料溶液の流路を標準液あるい
    は試料水と酸性還元剤溶液との混合溶液に置換した後、
    前記エアポンプを停止させ、標準液あるいは試料水によ
    り得られる蛍光強度が安定した時点で、検出部における
    各々の蛍光強度出力値を取得し、先に求めた精製水によ
    る蛍光強度出力値との差を演算の上、表示、記録するこ
    とで、校正あるいは測定を自動実行する運転シーケン
    ス、および一定時間毎に試料水の自動測定を可能とし、
    測定終了後、電磁弁を切り替えてキャリア溶液を精製水
    で置換した後測定を休止させ、測定休止期間中は試料溶
    液供給部とキャリア溶液送液部の送液ポンプのみ運転を
    自動停止させる運転シーケンスを備えた運転制御部とを
    有することを特徴とするトリハロメタン自動分析計。
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