JP3334867B2 - 瓦屋根用防水シート及びその製造方法 - Google Patents

瓦屋根用防水シート及びその製造方法

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和敬 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦屋根の下地材と
して使用するのに好適な防水シート及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】桟瓦葺きと称される瓦屋根は、図5に示
すように、まず、垂木51に支持された野地板52(基
礎面)に防水性シート53を敷き、タッカ等で固定した
後、この防水性シート53の上に瓦桟(横桟)55を固
定し、瓦桟55の上に瓦56を固定することで形成され
る。野地板52と瓦桟55との間には、薄い縦桟54を
間隔をおいて介在させ、屋根勾配に沿って流れる雨水の
流路を形成することが多い。
【0003】ここで使用される防水性シート53として
は、従来、紙などのシート材にアスファルトを含浸さ
せ、表面にアスファルト層を形成した、いわゆるアスフ
ァルトルーフィングシートが一般的に用いられている。
しかし、アスファルトルーフィングシートは、防水性が
十分でない上に、冬季には硬化してひび割れが生じ、夏
季には軟化して破れたり履物底を汚したりするという問
題があったため、最近ではゴムシートが良く用いられて
いる。ゴムシートは、その弾性によってタッカを締め付
けるので、釘孔止水性が良好に維持され、防水性に優れ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴムシート
は防滑性の面で劣るため、施工時に作業者や運び上げた
瓦などが滑りやすく危険であるという問題があった。こ
のため、特開平10−280623号公報等に開示され
ているように、表面に設けられた凸部によって防滑性を
具備した防水シートが提案されている。しかし、上記防
水シートは、凸部の表面が平滑であるために、雨、朝露
や霜などによって防水シートが濡れている場合には防滑
性が十分でなく、なお上述した問題が生じていた。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決すべくな
されたものであって、釘孔止水性が良好であり、且つ、
防滑性に優れた瓦屋根用防水シート及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、樹
脂シートと、該樹脂シートの表面側に積層された不織布
と、前記樹脂シートから前記不織布の交絡繊維間の間隙
を通過して前記不織布の表面側に突出し、微細な凹凸を
有する多数の滑り止め用突起部とを備えた瓦屋根用防水
シートによって達成される。
【0007】前記不織布の目付量は、5〜100g/m
2 であることが好ましく、更に、前記樹脂シートの裏面
側に、裏面紙が積層されていることが好ましい。
【0008】また、本発明の前記目的は、樹脂シートの
表面側に不織布を積層した状態で、複数の凹部を有する
エンボスロールを前記樹脂シートの表面側に圧接して回
転させることにより、前記凹部に対応する滑り止め用突
起部を備えた防水シートを製造する方法であって、前記
エンボスロールの温度を、前記樹脂シートの構成材料の
軟化点より高く、且つ、前記不織布を軟化させない温度
に維持し、該エンボスロールとの接触により軟化した前
記樹脂シートの構成材料を、前記不織布の交絡繊維間の
間隙に通過させて、前記凹部内に滲出させることによ
り、前記突起部の表面に微細な凹凸を形成するようにし
た瓦屋根用防水シートの製造方法によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の具体的な実施形態について説明する。図1は、
本発明の一実施形態に係る防水シートを示す斜視図であ
り、図2はその拡大断面図である。図2に示すように、
この防水シート1は、樹脂シート10の表面側(施工時
に上になる側)に不織布20を積層し、樹脂シート10
の裏面側に裏面紙30を接合してなるものである。
【0010】樹脂シート10は、合成ゴム、天然ゴム、
合成樹脂など、防水性及び耐久性を有する種々のものと
することができ、軟質のものが好ましい。また、樹脂シ
ート10の厚さは、1mm程度であることが好ましい。
厚すぎると、作業性やコストの面で問題となる一方、薄
すぎると、破れが生じやすくなり防水性が悪化する原因
となる。
【0011】不織布20は、スパンボンド(登録商標)
不織布の他、メルトブロー不織布、乾式不織布、湿式不
織布などを用いることができる。不織布20の素材とし
ては、軟化温度の高いものが好ましく、ポリエステル、
ポリプロピレン、ナイロン等の合成繊維、綿などの天然
繊維、及びこれらの混合物等を使用することができる。
また、裏面紙30は、吸水性及び強度が高いものが好ま
しく、クレープ紙等が利用可能である。
【0012】図1及び図2に示すように、この防水シー
ト1の表面側には、後述する製造方法によって、多数の
滑り止め用突起部12が形成されている。この突起部1
2は、構成材料が軟化点以上の温度にある樹脂シート1
0の一部を、不織布20の交絡繊維間の間隙を通過させ
て、不織布20の表面側に滲出させることによって形成
したものであり、突起部12の上部表面は、従来のよう
に平滑ではなく、細かい凹凸12aを有している。突起
部12の突出高さは、1.5mm以上とするのが好まし
く、突起部12同士の間隔は、10mm〜15mmとす
るのが好ましい。後述するように、防滑性及び雨水通過
性を良好にするためである。
【0013】以上のように構成された防水シート1によ
れば、滑り止め用突起部12の表面に、多くの微細な凹
凸12aが形成されているので、表面が濡れた状態であ
っても、突起部12と地下足袋の底等との間に水膜が形
成されにくくなり、防滑性を良好にすることができる。
【0014】また、滑り止め用突起部12がある程度の
高さを有していることから、防水シート1に直接瓦桟
(横桟)を取り付けても、瓦桟の下方には、雨水が流れ
るのに十分な隙間が形成される。したがって、この瓦桟
を縦桟などで浮かす必要がなく、施工コストの低減を図
ることができる。
【0015】また、樹脂シート10の裏面側に吸水性の
ある裏面紙30が積層されているので、施工後に結露に
よる野地板等の腐食を防止することができるとともに、
突起部12の形成時において樹脂シート10の熱収縮を
防ぎ、防水シート1を所定形状に維持することができ
る。更に、野地板に敷いた時の滑り止めとして、裏面紙
30を機能させることができる。
【0016】次に、この防水シート1の製造方法につい
て説明する。図3に示すように、まず、カレンダーロー
ル40等を用いて合成ゴムを厚さ1mmのシート状に形
成し、この樹脂シート10を、ロールからそれぞれ繰り
出したポリエステル不織布20及び裏面紙30の間に狭
んだ状態で、エンボスロール42とゴムロール44との
間に導入する。エンボスロール42は、図示しない加熱
装置によって樹脂シート10の軟化点よりもやや高い温
度(120〜130℃)に維持されている。加熱温度
は、不織布が合成樹脂繊維を含む場合にはその軟化点よ
り低い温度とされ、不織布が天然繊維製である場合に
は、軟化点がないために加工性等を考慮して定められ、
いずれにしても不織布を軟化させない温度とされる。こ
の加熱温度下で、樹脂シート10をゴムロール44との
間で不織布20及び裏面紙30に圧着し、一体化された
防水シート1を形成する。
【0017】また、図4に示すように、エンボスロール
42の表面には凹部43が等間隔に形成されており、エ
ンボスロール42は、防水シート1を形成すると同時
に、防水シート1の表面側(不織布20が積層された
側)に、凹部43に対応した複数の突起部12を形成す
る。図4に示すように、加熱されたエンボスロール42
が防水シート1に圧接しながら回転すると、軟化した樹
脂シート10の一部がエンボスロール42の凹部43に
流動する。一方、不織布20は、軟化点がエンボスロー
ル42の温度よりも高いため(ポリエステル不織布の場
合、約180℃)、軟化することなく形状が維持され
る。
【0018】斯くして、凹部に流れ込むゴム材は不織布
20を通過し、形成された突起部12には多数の細かい
凹凸が生じる。これは、樹脂シート10が不織布20の
交絡繊維間を通過する過程で一旦多数の流れに分離され
るので、その後これらが再び一体となって冷却されたと
きの形状が非常に複雑なものになるからである。
【0019】ここで、不織布20の目付量は5〜100
g/m2 であることが好ましく、より好ましくは20g
/m2 程度である。目付量が高すぎると、樹脂シート1
0の通過が困難になりコスト面でも問題が生じる一方、
目付量が低すぎると、不織布20の強度面での問題が生
じる。エンボスロール42を通過した防水シート1は、
冷却ロール46で冷却された後にロール状に巻き取ら
れ、防水シート1が完成する。
【0020】このように、本実施形態に係る防水シート
の製造方法によれば、温度調節されたエンボスロールに
よって、突起部の表面に特別な機械的加工を施すことな
く多数の凹凸を形成することができるので、防滑性に優
れた防水シートを短時間で容易に製造することができ
る。
【0021】尚、本実施形態においては、樹脂シート1
0の裏面側に裏面紙30を積層しているが、この裏面紙
30は必ずしも必要でなく、樹脂シート10及び不織布
20のみから、上述した方法で防水シートを製造するこ
とも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る防水シートによれば、突起部の表面に形成された
凹凸によって優れた防滑性を得ることができ、更に、本
発明に係る防水シートの製造方法によれば、上述した防
水シートを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る防水シートの斜視
図である。
【図2】 図1における防水シートの断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る防水シートの製造
方法を説明するための概略図である。
【図4】 図3におけるエンボスロールにより防水シー
トに突起部を形成している状態を示す断面図である。
【図5】 従来の防水シートを用いた屋根葺きの一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 防水シート 10 樹脂シート 12 突起部 20 不織布 30 裏面紙 42 エンボスロール 43 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 12/00 B32B 3/30 B32B 5/00 B32B 27/12 E04D 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シートと、 該樹脂シートの表面側に積層された不織布と、 前記樹脂シートから前記不織布の交絡繊維間の間隙を通
    過して前記不織布の表面側に突出し、表面に微細な凹凸
    を有する多数の滑り止め用突起部とを備えたことを特徴
    とする瓦屋根用防水シート。
  2. 【請求項2】 前記不織布の目付量が5〜100g/m
    2 であることを特徴とする請求項1に記載の防水シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記樹脂シートの裏面側に、裏面紙が積
    層されている請求項1又は2に記載の防水シート。
  4. 【請求項4】 樹脂シートの表面側に不織布を積層した
    状態で、複数の凹部を有するエンボスロールを前記樹脂
    シートの表面側に圧接して回転させることにより、前記
    凹部に対応する滑り止め用突起部を備えた防水シートを
    製造する方法であって、 前記エンボスロールの温度を、前記樹脂シートの構成材
    料の軟化点より高く、且つ、前記不織布を軟化させない
    温度に維持し、 該エンボスロールとの接触により軟化した前記樹脂シー
    トの構成材料を、前記不織布の交絡繊維間の間隙に通過
    させて、前記凹部内に滲出させることにより、前記突起
    部の表面に微細な凹凸を形成するようにしたことを特徴
    とする瓦屋根用防水シートの製造方法。
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