JP3334353B2 - 聴覚補助装置 - Google Patents

聴覚補助装置

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JP3334353B2
JP3334353B2 JP20950594A JP20950594A JP3334353B2 JP 3334353 B2 JP3334353 B2 JP 3334353B2 JP 20950594 A JP20950594 A JP 20950594A JP 20950594 A JP20950594 A JP 20950594A JP 3334353 B2 JP3334353 B2 JP 3334353B2
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龍男 新橋
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば聴力の衰えた高
齢者や、難聴者などの聴覚障害者の聴覚を補助する補聴
器などに用いて好適な聴覚補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】聴覚障害者に対し、高い生活環境を提供
するために、その聴覚(聴力)を補助する装置として、
補聴器がある。補聴器には、例えば小型マイク、増幅
器、およびイヤホンからなるものがあるが、このような
補聴器は、マイク(小型マイク)に入力された音を、単
純に増幅して出力するだけであるため、その出力にはノ
イズが多く含まれ、さらには会話相手の声や注意すべき
物音(重要な環境音)などが、そのノイズに埋もれてし
まうこともあり、視覚障害者の聴覚を補助するのに充分
とは言えなかった。
【0003】そこで、人間の音声が、特定の周波数帯域
(中音域)に局在していることを利用して、マイクに入
力された音声を、中音域を抜き出すバンドパスフィルタ
を通してから増幅する補聴器があるが、このような補聴
器でも、会話相手の音声や注意すべき物音などが、快適
かつ明瞭に聞こえるとは言い難かった。
【0004】一方、最近のディジタル信号処理デバイス
の発達により、ディジタル回路やプロセッサを超小型化
することが可能になり、このような技術が、補聴器の分
野にも応用されている。ディジタル信号処理を応用した
補聴器では、アナログ信号の音声信号をA/D変換し、
ディジタル信号としてから、このディジタル信号に対
し、フィルタリング(ディジタルフィルタによるフィル
タリング)、雑音除去、周波数空間処理などのディジタ
ル信号処理を施すことにより、可聴性を高めるようにな
されている。
【0005】ここで、図10は、従来の聴覚補助装置と
しての補聴器の一例の構成を示している。この補聴器に
おいては、まずマイク301で、周囲の音声やその他の
物音を拾い、これを電気信号に変換し、原音声信号A1
1として出力する。この原音声信号A11はアナログフ
ィルタ108に供給され、そこでは、人間の音声の周波
数分布が集中する中音域だけが通過され、他はカットさ
れる。これにより、アナログフィルタ108からは、中
音域音声信号A12が出力される。中音域音声信号A1
2は、A/D変換器109に供給され、そこでA/D変
換され、これによりディジタル信号としての音声信号A
13にされる。
【0006】音声信号A13はメモリ302に供給さ
れ、一時記憶される。メモリ302は、信号バスを介し
てディジタルシグナルプロセッサ(DSP)303に接
続されており、このDSP303は、メモリ302に格
納された音声信号に対して、例えばディジタルフィルタ
リングや、雑音除去、FFT(高速フーリエ変換)等の
周波数成分分解処理や周波数空間処理等を施す。このよ
うな信号処理が施された音声信号は、処理音声信号A1
5として、メモリ302からD/A変換器117に供給
される。D/A変換器117では、ディジタル信号であ
る処理音声信号A15がD/A変換され、アナログ音声
信号A16にされる。アナログ音声信号A16は、増幅
器118に供給されて増幅される。そして、増幅器11
8からは、増幅された音声信号A17がイヤホン304
に供給され、そこから出力される。以上のようにして、
マイク301に入力された音が、使用者(視覚障害者)
の耳に届く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような補聴器では、単一のマイク301に入力された
音から人間の音声に相当すると考えられる周波数成分を
取り出して、可聴性を高めるようになされているため、
会話相手の音声と、そうでない他人の音声とがともに増
幅され、使用者が聞こうとしている会話相手の音声が聞
き取り難くなる課題があった。
【0008】さらに、人間の音声と、それと同じような
周波数成分を有する外部の物音とも区別されずに増幅さ
れるため、やはり使用者が聞こうとしている音が聞き取
りにくい課題があった。
【0009】また、例えば自動車のクラクションや、警
報音、電話のベルなどは、生活上重要な環境音(重要
音)であり、常時聞こえる状態にあることが望ましい
が、上述した補聴器を使用した場合には、このような重
要音を聞き逃すおそれもある。
【0010】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、会話相手の音声および注意すべき物音
(重要音)が、快適かつ明瞭に聞こえるようにするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の聴覚補助装置
は、環境音を入力する、無指向性の環境音入力手段(例
えば、図3に示す無指向性マイク102Lおよび102
Rなど)と、環境音入力手段に入力された環境音を処理
する環境音処理手段(例えば、図3に示す環境音処理回
路106など)と、会話相手の音声を入力する、所定の
指向性を有する音声入力手段(例えば、図3に示す指向
性マイク107など)と、音声入力手段に入力された音
声を処理する音声処理手段(例えば、図3に示す音声処
理回路111など)と、環境音処理手段または音声処理
手段の少なくとも一方の出力を増幅する増幅手段(例え
ば、図3に示す音量調節回路116など)と、増幅手段
の出力を再生する再生手段(例えば、図3に示すD/A
変換器117、増幅器118、並びにスピーカ119
L、および119Rなど)と、環境音処理手段および音
声処理手段の出力の重み付け和を算出し、増幅手段に供
給する重み付け手段(例えば、図4に示す乗算器122
a、および122b、並びに加算器123など)とを備
えることを特徴とする。さらに、重み付け手段に、環境
音処理手段または音声処理手段のいずれか一方の出力に
対してかける重み付けを大きくまたは小さくさせるとき
に操作される操作手段(例えば、図3に示す手動スイッ
チ114など)をさらに備えることができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】環境音処理手段が、重要な環境音である重
要音のパターンを記憶しているパターン記憶手段(例え
ば、図5に示す環境音パターン発生回路213など)
と、環境音入力手段に入力された環境音のパターンと、
パターン記憶手段に記憶されている重要音のパターンと
を比較し、環境音が重要音であるかどうかを判定する重
要音判定手段(例えば、図5に示す環境音比較器212
など)とを有する場合、重み付け手段には、重要音判定
手段により環境音が重要音であると判定されたとき、強
制的に、環境音処理手段の出力に対してかける重み付け
を大きくさせ、または音声処理手段の出力に対してかけ
る重み付けを小さくさせることができる。また、環境音
処理手段が、環境音入力手段に入力された環境音のレベ
ルを検出する環境音レベル検出手段(例えば、図5に示
すしきい値回路214など)をさらに有する場合、重み
付け手段には、重要音判定手段により環境音が重要音で
あると判定され、かつ環境音レベル検出手段により検出
された環境音のレベルが所定のレベル以上のとき、強制
的に、環境音処理手段の出力に対してかける重み付けを
大きくさせ、または音声処理手段の出力に対してかける
重み付けを小さくさせることができる。
【0016】音声処理手段は、音声入力手段に入力され
た音声を認識する音声認識手段(例えば、図6に示す音
声認識回路222など)と、音声認識手段の認識結果に
基づいて、音声を音素に分離する分離手段(例えば、図
6に示す音声認識回路222および音素分類回路223
など)と、分離手段より供給される音素に対し、所定の
処理を施す音素処理手段(例えば、図6に示す母音処理
回路224および子音処理回路225など)と、音素処
理手段の出力に基づいて、音声合成を行う音声合成手段
(例えば、図6に示す音声合成回路226など)とを有
することができる。
【0017】
【0018】
【0019】また、音声処理手段は、音声入力手段に入
力された音声を、周波数軸上の信号である周波数成分に
変換する音声変換手段(例えば、図7に示すフーリエ変
換回路232など)と、音声変換手段より供給される周
波数成分に対し、所定の処理を施す周波数成分処理手段
(例えば、図7に示す強調抑圧処理回路233、周波数
変換回路235、および倍音成分付加回路236など)
と、周波数成分処理手段より供給される周波数成分を、
時間軸上の信号である音声信号に変換する周波数成分変
換手段(例えば、図7に示す逆フーリエ変換回路237
など)とを有することができる。
【0020】
【0021】環境音入力手段および音声入力手段の出力
をA/D変換してディジタル信号にするA/D変換手段
(例えば、図3に示すA/D変換回路104および10
9など)をさらに備える場合、増幅手段には、環境音処
理手段または音声処理手段の少なくとも一方の出力であ
るディジタル信号を増幅させ、再生手段には、増幅手段
の出力をD/A変換させて増幅させ、出力させることが
できる。また、増幅手段には、環境音入力手段または音
声入力手段それぞれに入力された環境音または音声の少
なくとも一方のレベルに応じた増幅を行わせることがで
きる。
【0022】環境音処理手段および音声処理手段におけ
る処理に必要なパラメータを記憶しているパラメータ記
憶手段(例えば、図8に示すROM241など)をさら
に備える場合、環境音処理手段および音声処理手段に
は、パラメータ記憶手段に記憶されているパラメータを
用いて処理を行わせることができる。
【0023】環境音処理手段および音声処理手段におけ
る処理に必要なパラメータであって、有線回線または無
線回線を介して伝送されてきたものを受信する受信手段
(例えば、図9に示す受光器242など)と、受信手段
により受信されたパラメータを記憶するパラメータ記憶
手段(例えば、図9に示すRAM244など)とをさら
に備える場合、環境音処理手段および音声処理手段に
は、パラメータ記憶手段に記憶されたパラメータを用い
て処理を行わせることができる。
【0024】音声入力手段は、その指向性の方向が、会
話相手の方向に一致するように取り付けられるようにす
ることができる。
【0025】
【作用】上記構成の聴覚補助装置においては、無指向性
マイク102Lおよび102Rに入力された環境音が、
環境音処理回路106で処理されるとともに、指向性マ
イク107に入力された音声が、音声処理回路111で
処理される。そして、環境音処理回路106および音声
処理回路111の両方の出力の重み付け和が増幅されて
再生される。従って、例えば環境音処理回路106また
は音声処理回路111の一方の出力のみを増幅するよう
にすることにより、それぞれ重要な環境音(重要音)ま
たは会話相手の音声が、快適かつ明瞭に聞こえるように
なる。さらに、環境音処理回路106および音声処理回
路111の出力の両方を増幅する場合には、両者の重み
付けを変えるようにすることにより、重要音または会話
相手の音声を聞き逃すことを防止することができるよう
になる。
【0026】
【実施例】図1は、本発明を適用した補聴器の一実施例
の外観構成を示している。この補聴器では、インナータ
イプのステレオイヤパッド(Ear Pad)101Rまたは
101Lに、イヤスピーカ(Speaker)119Rまたは
119L、および広域集音用の無指向性マイク(Wide M
icrophone)102Rまたは102Lが、それぞれ設け
られている。さらに、ステレオイヤパッド101Lに
は、狭域用の指向性マイク(Narrow Microphone)10
7も設けられている。なお、このマイク107は、ステ
レオイヤパッド101Lではなく、ステレオイヤパッド
101Rに取り付けるようにすることもできるし、また
その両方に取り付けるようにすることもできる。
【0027】補聴器は、ステレオイヤパッド101Rお
よび101Lに加え、手元で操作できるリモコンユニッ
ト(Remote Controller)139、および種々の信号処
理を行う携帯型(Handy)のプロセッサユニット(Proce
ssor Unit)150から構成されており、これらは、ケ
ーブル(Cables)131で接続されている。なお、ケー
ブル131は、音声信号をやりとりするための音声信号
線の他、制御信号をやりとりするための制御信号線を含
んでいる。
【0028】この補聴器は、ステレオイヤパッド101
Rまたは101Lそれぞれが、使用者(聴覚障害者)の
右または左の耳に装着されて使用されるようになされて
いる。そして、マイク102Rまたは102Lは、ステ
レオイヤパッド101Rまたは101Lが、使用者の右
または左の耳にそれぞれ装着されたときに、その使用者
の右側面または左側面に位置するように、ステレオイヤ
パッド101Rまたは101Lに、それぞれ取り付けら
れている。即ち、これにより、無指向性のマイク102
Rおよび102Lには、周囲の環境音が全方向から均等
に入力されるようになされている。
【0029】また、指向性を有するマイク107は、ス
テレオイヤパッド102Lが、使用者の左の耳に装着さ
れたときに、その指向性の方向が、使用者と会話する会
話相手の方向に一致するように、ステレオイヤパッド1
02Lに取り付けられている。即ち、会話相手の方向
は、通常、使用者の前方であるから、マイク107は、
ステレオイヤパッド102Lが、使用者の左の耳に装着
されたときに、使用者の前方から発せられる音に対し、
敏感に反応するように取り付けられている。
【0030】プロセッサユニット150は、各マイク1
02R,102L,107からの音声信号をディジタル
化して、使用者の聴覚特性に合わせて聴覚を補助するよ
うなディジタル信号処理を行い、再びアナログ信号に戻
してイヤスピーカ119Rおよび119Lを鳴らすよう
になされている。
【0031】プロセッサユニット150では、通常は、
周囲の騒音や注意すべき環境音がモニタされ、会話や状
況把握を適切に行うことができるように最適化が図られ
ているが、使用者は、リモコンユニット139を操作す
ることにより、手動で、特殊な状況において特別な設定
を行うことができるようになされている。
【0032】ここで、リモコンユニット139には、手
動スイッチ(Wide/Narrow SW.)(Manual SW.)11
4、ボリューム(Manual Volume)140、および電源
スイッチ(Power SW.)141が設けられている。手動
スイッチ114については後述する。ボリューム140
は、イヤスピーカ119Rおよび119Lの音量を調整
するときに操作される。電源スイッチ141は、装置の
電源をON/OFFするときに操作される。
【0033】次に、図2は、本発明を適用した補聴器の
他の実施例の外観構成を示している。なお、図中、図1
における場合と対応する部分については、同一の符号を
付してある。この補聴器は、図1に示したものがインナ
ータイプ(インナーイヤタイプ)であるのに対し、ヘッ
ドバンドタイプとされている。
【0034】即ち、この補聴器においては、図1に示し
たように、ステレオイヤパッド101R,101L、リ
モコンユニット139、およびプロセッサユニット15
0が独立したユニットとされているのではなく、頭部に
装着されるヘッドバンド(Head Band)160に対し、
無指向性マイク102R,102L、指向性マイク10
7、イヤスピーカ119R,119L、手動スイッチ1
14、ボリューム140、電源スイッチ141、および
プロセッサユニット150が一体に構成されている。な
お、図2においては、図1に示したケーブル131は、
ヘッドバンド160内を通されている。
【0035】この補聴器は、イヤスピーカ119Rまた
は119Lが使用者の右または左の耳の部分にあたるよ
うに、ヘッドバンドが使用者の頭部に装着されて使用さ
れる。
【0036】次に、図3は、図1、図2に示した外観構
成の補聴器の電気的構成例を示すブロック図である。な
お、図中、図10における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してある。また、ボリューム140
および電源スイッチ141の図示は省略してある。
【0037】図1で説明したように、この補聴器は、無
指向性マイク102Rおよび102L、並びに指向性マ
イク107の3つのマイクを備えている。このうち、使
用者の右(R)または左(L)の耳の部分に装着される
マイク102Rまたは102Lには、周囲の環境音が全
方向から均等にステレオ入力される。マイク102Rま
たは102Lでは、入力された環境音が電気信号に変換
され、原環境音信号D11として、アナログフィルタ
(Filter)103に供給される。アナログフィルタ10
3では、原環境音信号D11が、適切な前処理フィルタ
リングを施されて、前処理環境音信号D12とされる。
この前処理環境音信号D12は、A/D変換器104に
供給され、そこでA/D変換されることによりディジタ
ル信号とされる。このディジタル信号は、環境音信号D
13として、メモリ(Memory)105に供給されて記憶
される。
【0038】メモリ105は、信号バスを介して、ディ
ジタルシグナルプロセッサなどにより構成される環境音
処理回路(Environment Processor)106に接続され
ている。環境音処理回路106は、メモリ105に格納
された環境音信号が、注意すべき環境音(例えば、自動
車のクラクションや、警報音、電話のベルなどの重要
音)であるか否かを常時チェックしており、環境音信号
が重要音である場合には、それを使用者に聞かせるため
の処理を行う。即ち、環境音処理回路106は、環境音
信号が重要音である場合には、それをメモリ105から
読み出して、処理環境音信号D14として後段の切換回
路115の端子aに出力する。
【0039】一方、指向性を有するマイク107には、
使用者の前方に位置する会話相手が発した音声が入力さ
れる。マイク107では、入力された音声が電気信号に
変換され、原音声信号D15として、アナログフィルタ
(Filter)108に供給される。アナログフィルタ10
8では、原音声信号D15に対し、適切な前処理フィル
タリングが施され、前処理音声信号D16とされて、A
/D変換器109に供給される。A/D変換器109
は、前処理音声信号D16をA/D変換することにより
ディジタル信号とし、これを音声信号D17として、メ
モリ(Memory)110に供給して記憶させる。
【0040】メモリ110は信号バスを介して、ディジ
タルシグナルプロセッサなどにより構成される音声処理
回路(Speech Processor)111に接続されている。音
声処理回路111は、メモリ110に格納された音声信
号に対し、従来における場合と同様のディジタルフィル
タリング、雑音除去、FFT等などの周波数成分分解処
理、周波数空間処理等を施す。さらに、音声処理回路1
11は、音声認識を行うことにより、メモリ110に記
憶された音声信号を音素に分解し、その音素に所定の処
理を施してから、その処理結果を用いての音声合成を行
う。また、音処理処理回路111は、メモリ110に記
憶された音声信号のレベル検出その他の処理を行う。音
声処理回路111で処理された音声信号は、処理音声信
号D18として、メモリ110から読み出され、後段の
選択回路115の端子bに出力される。
【0041】上述した環境音処理回路106および音声
処理回路111は、プロセッサバス120を介して制御
プロセッサ(Control Processor)112と接続されて
いる。制御プロセッサ112は、環境音処理回路106
および音声処理回路111から供給される情報を総合し
て、環境音優先信号D20と音量調節信号D23を出力
するようになされている。
【0042】即ち、制御プロセッサ112は、環境音信
号処理回路106において重要音が検出された場合、通
常は、例えばLレベルの環境音優先信号D20をHレベ
ルにする。環境音優先信号D20は、2入力を有するO
Rゲート121の一方の入力端子に供給されている。O
Rゲート121の他方の入力端子は、手動スイッチ11
4を介して接地されており、さらにプルアップ抵抗Rに
よりプルアップされている。従って、ORゲート121
の他方の入力端子には、手動スイッチ114がON/O
FFのとき、L/Hレベルの手動切換信号D21が供給
されるようになされている。
【0043】ORゲート121は、環境音優先信号D2
0と手動切換信号D21の論理和を、切換信号D22と
して選択回路115に供給する。選択回路115は、切
換信号がHまたはLレベルのとき、端子aまたはb側を
それぞれ選択するようになされており、従って環境音優
先信号D20および手動切換信号D21のうちの少なく
とも一方がHレベルのときは、メモリ105からの処理
環境音信号D14が、環境音優先信号D20および手動
切換信号D21の両方がLレベルのときはメモリ110
からの処理音声信号D18が、それぞれ選択回路115
を介して音量調節回路(Volume)116に供給される。
【0044】ここで、手動スイッチ114は、装置のモ
ードを環境音/音声のモードにするときにOFF/ON
される。従って、手動スイッチ114が、環境音または
音声のモードに設定されると、それぞれメモリ105か
らの環境音(処理環境音信号D14)またはメモリ11
0からの音声(処理音声信号D18)が、選択回路11
5、音量調節回路116,D/A変換器117、および
増幅器(Amplifier)118を介して、スピーカ(イヤ
スピーカ)119Rおよび119Lから出力されるが、
重要音が検出されたときには、装置のモードに関わら
ず、メモリ105からの環境音、即ち重要音が強制的に
出力される。
【0045】また、制御プロセッサ112は、例えば音
声処理回路111で検出された音声のレベルが小さいと
きや、環境音処理回路106で緊急度の高い環境音(重
要音)が検出されたときなどに、スピーカ119Rおよ
び119Lから出力される音を大きくさせる音量調節信
号D23を音量調節回路116に出力する。そして、正
常な状態に戻ったとき(音声処理回路111で検出され
た音声のレベルがそれほど小さいものでないときや、環
境音処理回路106で重要音が検出されていないときな
ど)には、スピーカ119Rおよび119Lの出力音
を、使用者の適正音量レベルに戻す音量調節信号D23
を音量調節回路116に出力する。
【0046】音量調節回路116では、選択回路115
の出力の音量調整が、制御プロセッサ112からの音量
調節信号D23に対応して行われる。なお、音量調節回
路116で行われる音量調節とは、アナログ信号のレベ
ルを、直接変化させることではない。即ち、音量調節回
路116は、例えば乗算器だけで構成され、そこに入力
されるディジタル信号に対し、音量調節信号D23に対
応した乗数を掛けて出力する。例えば、ディジタル信号
に2を乗算すると、その信号値は2倍になるが、これ
を、音量調節回路116の後段のD/A変換器117で
D/A変換すると、その音量はlog2倍になる。従っ
て、乗算器だけで、音量を、任意の倍率に調整すること
ができる。
【0047】また、音量調節回路116は、スピーカ1
19Lまたは119Rに供給される信号それぞれに対
し、音量調整を行うようになされている。従って、制御
プロセッサ112からは、スピーカ119Lまたは11
9Rに供給される信号それぞれ用の音量調節信号D23
が、音量調整回路116に出力されるようになされてお
り、それぞれは、あらかじめ設定された使用者の左また
は右の聴力(この聴力に対応するパラメータが、パラメ
ータ格納メモリ113に記憶されており、制御プロセッ
サ112は、このパラメータに基づいて、音量調整信号
D23を出力する)の違いに合わせて、スピーカ119
Lまたは119Rからの出力音のレベルをバランスさせ
るように重み付けがなされている。
【0048】ここで、環境音処理回路106、音声処理
回路111、および制御プロセッサ112が、上述した
ような動作を行うためには、使用者の聴覚特性にあった
制御パラメータが必要になるが、これはパラメータ格納
メモリ113に記憶されており、適当なタイミングでプ
ロセッサバス120を介して、環境音処理回路106、
音声処理回路111、および制御プロセッサ112に読
み込まれて設定される。
【0049】上述したように、図3に示した場合におい
ては、選択回路115に、切換信号D22にしたがって
端子aまたはbの一方を選択させることによりメモリ1
05からの処理環境音信号D14またはメモリ110か
らの処理音声信号D18の一方を、出力処理信号D24
として音量調節回路116に供給するようにしたが、こ
の選択回路115に代えて、図4に示す重み付け回路を
設け、そこで、処理環境音信号D14および処理音声信
号D18の重み付け和を算出し、出力処理信号D24と
して音量調節回路116に供給するようにすることも可
能である。
【0050】即ち、重み付け回路は、乗算器122aお
よび122b、並びに加算器123で構成され、乗算器
122aまたは122bには、処理環境音信号D14ま
たは処理音声信号D18が、それぞれ供給される。乗算
器122aまたは122bでは、切換信号D22に対応
した乗数が、処理環境音信号D14または処理音声信号
D18それぞれに乗算され、即ち処理環境音信号D14
または処理音声信号D18それぞれに対し、適切な重み
付けがなされ、加算器123に出力される。加算器12
3では、乗算器122aおよび122bの出力が加算さ
れ、出力処理信号D24として出力される。従って、こ
の場合、手動スイッチ114の操作、または制御プロセ
ッサ112が出力する環境音優先信号D20に対応し
て、環境音処理回路106(メモリ105)または音声
処理回路111(メモリ110)のいずれか一方の出力
に対してかける重み付けが大きくまたは小さくされる。
【0051】具体的には、例えば選択信号D22がHレ
ベルのとき、処理環境音信号D14には大きな重み付け
がなされるとともに、処理音声信号D18には小さな重
み付けがなされる。また、選択信号D22がLレベルの
とき、処理環境音信号D14には小さな重み付けがなさ
れるとともに、処理音声信号D18には大きな重み付け
がなされる。
【0052】従って、選択回路115を用いた場合に
は、音声または環境音の一方だけがスピーカ119Rお
よび119Lから出力されるが、図4に示した重み付け
回路を用いた場合には、環境音が大きな音量で出力され
るとともに、音声が小さな音量で出力され、あるいは音
声が大きな音量で出力されるとともに、環境音が小さな
音量で出力される。
【0053】なお、音声に対する重み付けの方が大きく
されている場合でも、環境音処理回路106で、上述し
たように重要音が検出された場合には、環境音に対する
重み付けの方が、強制的に大きくされる(または、音声
に対する重み付けの方が、強制的に小さくされる)。
【0054】図3に戻り、音量調節回路116で音量調
節がなされ、適切なレベルにされた出力処理信号D24
は、音量調節出力信号D25として、D/A変換器11
7に供給される。D/A変換器117では、ディジタル
信号である音量調節出力信号D25がD/A変換される
ことによりアナログ信号とされ、アナログ出力信号D2
6として、増幅器118に出力される。増幅器118
は、アナログ出力信号D26を、電気的に増幅し、増幅
出力信号D27として、スピーカ119Rおよび119
Lに供給する。スピーカ119Rおよび119Lでは、
増幅出力信号D27に対応した音(音声または環境音)
が出力され、これが、使用者の耳に届く。
【0055】次に、図5は、環境音処理回路106の詳
細構成例を示している。図3における環境音信号D13
に相当する入力環境音信号E11は、FIFO方式のメ
モリ等で構成されたメモリ(Memory)211に供給され
て記憶される。なお、このメモリ211は、図におけ
るメモリ105に相当する。また、入力環境音信号E1
1は、環境音比較器(Pattern Comparator)212およ
びしきい値回路(Level Threshold)214にも供給さ
れる。
【0056】環境音比較器212には、入力環境音信号
E11の他、環境音パターン発生回路(Sound Patter
n)213から、環境音パターン信号E12が供給され
ている。環境音パターン発生回路213は、例えばRO
Mなどで構成され、そこには、重要音のパターンが記憶
されており、これが、環境音パターン信号E12とし
て、環境音比較器212に供給されるようになされてい
る。環境音比較器212は、入力環境音信号E11を、
環境音パターン信号E12と比較し、入力環境音信号E
11が、環境音パターン信号E12と一致する場合、即
ち、環境音が重要音である場合、環境音パターン一致信
号E13を、優先評価回路(Priority Check)216に
出力する。
【0057】一方、しきい値回路214は、入力環境音
信号E11のレベルを検出し、そのレベルが、所定のし
きい値より大きい(所定のしきい値以上)か否かを判定
する。そして、入力環境音信号E11のレベルが所定の
しきい値より大きい場合には、そのレベルを、また入力
環境音信号E11のレベルが所定のしきい値以下の場合
には、例えば0を、それぞれ環境音レベル信号E15と
して優先評価回路216および選択回路(Selector)2
15に出力する。なお、しきい値回路214で用いられ
るしきい値は、図3に示したパラメータ格納メモリ11
3よりプロセッサバス120を介して供給される制御パ
ラメータE14にしたがって設定される。
【0058】環境音レベル信号E15は、優先評価回路
216および選択回路215の他、プロセッサバス12
0を介して制御プロセッサ112にも供給され、最終的
な音量調節信号D23の決定に用いられる。
【0059】優先評価回路216は、環境音パターン一
致信号E13と環境音レベル信号E15とから、環境音
を優先するかどうかの評価値を決定する。ここで、環境
音パターン一致信号E13は、環境音がどのような種類
の重要音であるかを示すようになされている。従って、
優先評価回路216では、環境音の種類とレベルから、
上述の評価値が決定される。この評価値は、優先評価値
E18として、プロセッサバス120を介し、制御プロ
セッサ112に供給され、そこで、最終的な環境音優先
信号D20の決定に用いられる。
【0060】一方、メモリ211に記憶された入力環境
音信号E11は、環境音信号E16として、選択回路2
15に供給される。選択回路215には、環境音信号E
16の他、0も入力されている。選択回路215は、し
きい値回路214からの環境音レベル信号E15を参照
し、それが0であれば、0を選択して出力する。また、
選択回路215は、環境音レベル信号E15が0でない
場合、環境音信号E16を選択して出力する。即ち、環
境音(重要音)が、しきい値未満の小さなレベルの音で
あれば0を、またある程度大きなレベルの音であれば環
境音信号E16を、それぞれ出力環境音信号E17とし
て出力する。この出力環境音信号E17は、図3で説明
した処理環境音信号D14に相当し、従って選択回路1
15の端子aに供給される。
【0061】なお、図3において、選択回路115の代
わりに、図4に示した重み付け回路が用いられる場合、
選択回路215は、しきい値回路214からの環境音レ
ベル信号E15が0であっても、環境音信号E16
のまま出力環境音信号E17として出力する。
【0062】次に、図6は、音声処理回路111の詳細
構成例を示している。図3における音声信号D17に相
当する入力音声信号F11は、FIFO方式のメモリ等
で構成されたメモリ(Memory)221に格納される。こ
のメモリ221は図3におけるメモリ110に相当す
る。メモリ221に記憶された入力音声信号F11は、
音声信号F12として順次読み出され、音声認識回路
(Syllable Decomposition)222に供給される。な
お、例えば入力音声信号F11に対しては、メモリ22
1に記憶された後、音声認識回路222に供給される前
に、従来における場合と同様のディジタルフィルタリン
グ、雑音除去、FFT等などの周波数成分分解処理、周
波数空間処理等が施される。
【0063】音声認識回路222は、音声信号F12
を、所定の音声認識アルゴリズム(例えば、DPマッチ
ング法やHMM法など)にしたがって音声認識し、その
音声認識結果に基づいて、音素に分解する。音素に分解
された音声信号F12は、音素信号F13として、音素
分類回路(Vowel/Consonant)223に供給される。
【0064】音素分類回路223は、音素信号F13
を、母音と子音に分類する。これは、例えば音素信号F
13のゼロクロスやパワーなどに基づいて行われる。母
音または子音は、母音信号F14または子音信号F15
とされ、それぞれ母音処理回路(Emphasis & Transfor
m)224または子音処理回路(Emphasis & Transfor
m)225に供給される。母音処理回路224は、母音
信号F14に対し、使用者が聴き取りにくい母音に対す
る強調処理や、発音の方法を変換するなどの処理を施
し、その処理結果を、処理母音信号F17として音声合
成回路(Synthesis)226に供給する。尚、母音処理
回路224における処理は、パラメータ格納メモリ11
3(図3)より供給される制御パラメータF16に従っ
て行われる。
【0065】一方、子音処理回路225おいても、パ
ラメータ格納メモリ113(図3)より供給される制御
パラメータF16にしたがって、子音信号F15に対
し、母音処理回路224における場合と同様の処理が施
され、その処理結果が、処理子音処信号F18として、
音声合成回路226に供給される。
【0066】音声合成回路226は、処理母音信号F1
7および処理子音処信号F18を合成することにより元
の状態に戻し、これを合成音声信号F19として無音挿
入回路(Interval Insertion)227に出力する。無音
挿入回路227は、合成音声信号F19のうちの、聴き
取りにくい音(音素)のつながり部分に、適当な時間の
無音部を挿入し、これを出力音声信号F20として出力
する。なお、この無音挿入回路227における処理は、
パラメータ格納メモリ113(図3)より供給される制
御パラメータF16にしたがって行われる。
【0067】出力音声信号F20は、図3における処理
音声信号D18に相当し、従って選択回路115の端子
bに供給される。また、出力音声信号F20は、しきい
値回路(Level Thresholding)228にも供給される。
しきい値回路228は、出力音声信号F20のレベルを
検出し、その検出結果を、音声レベル信号F21として
出力する。この音声レベル信号F21は、図3のプロセ
ッサバス120を介して制御プロセッサ112に供給さ
れ、最終的な音量調節信号D23の決定に用いられる。
【0068】次に、図7は、音声処理回路111の他の
詳細構成例を示している。なお、図中、図6における場
合と対応する部分については、同一の符号を付してあ
る。この図7における音声処理回路111では、図6に
おける場合に比較して、幾分簡便な処理が行われるよう
になされている。即ち、メモリ221からの音声信号F
12は、フーリエ変換回路(FFT)232に供給され、
そこで、フーリエ変換(FFT)されることにより、周
波数軸上の信号である周波数成分に分解される。この周
波数成分は、周波数成分信号G13として、強調抑圧処
理回路(EmphasisSuppress)233に供給される。
【0069】一方、重み付けマトリックス発生回路(We
ighting Matrix)234では、パラメータ格納メモリ1
13(図3)から供給される制御パラメータF16にし
たがって、使用者が聴き取りにくい周波数成分を強調
し、不快な周波数成分を抑圧するための、各周波数成分
ごとの重み付け値G15が計算され、強調抑圧処理回路
233に供給される。強調抑圧処理回路233は、周波
数成分信号G13を、重み付け値G15にしたがって強
調、抑圧、または変形し、その処理結果を、処理周波数
成分信号G16として周波数変換回路(Swap & Shift)
235に供給する。
【0070】周波数変換回路235は、処理周波数成分
信号G16に対し、使用者が聴き取りやすい音程への移
行(シフト)や、倍音成分の交換(置き換え)などの処
理を施し、その処理結果を、再処理周波数成分信号G1
7として倍音成分付加回路(Component Addition)23
6に供給する。倍音成分付加回路236は、再処理周波
数成分信号G17に対し、使用者にとって快適になるよ
うな倍音成分を付加して、これを再々処理周波数成分信
号G18として逆フーリエ変換回路(IFFT)237に出
力する。
【0071】なお、周波数変換回路235および倍音成
分付加回路236における処理は、パラメータ格納メモ
リ113(図3)より供給される制御パラメータにした
がって行われる。
【0072】逆フーリエ変換回路237は、再々処理周
波数成分信号G18を、逆フーリエ変換(逆FFT)す
ることにより時間軸上の信号し、周波数処理音声信号G
19として出力する。この周波数処理音声信号G19
は、しきい値回路228に供給され、以下図6で説明し
たように、最終的な音量調節信号D23を決定するのに
用いられる。また、この周波数処理音声信号G19は、
図3における処理音声信号D18に相当する。
【0073】次に、図8は、パラメータ格納メモリ11
3の詳細構成例を示している。環境音処理回路106、
音声処理回路111、および制御プロセッサ112に供
給される制御パラメータは、交換可能な(装置に着脱可
能な)不揮発性メモリであるROM241に保持されて
いる。なお、図8において、ROM241に接続されて
いる信号線は、図3におけるプロセッサバス120の一
部である。
【0074】装置の動作開始時あるいは外部からの再起
動時において、装置のモードはパラメータ設定モードと
され、これにより制御プロセッサ112は、パラメータ
設定アドレス信号H11をROM241に出力する。R
OM241では、パラメータ設定アドレス信号H11に
したがったアドレスから、制御パラメータが読み出さ
れ、これがパラメータ信号H12として、環境音処理回
路106、音声処理回路111、および制御プロセッサ
112に供給されて設定される。
【0075】また、パラメータ格納メモリ113は、例
えば図9に示すように構成することもできる。このパラ
メータ格納メモリ113によれば、有線もしくは無線に
よるデータ伝送装置(図示せず)を用いて、外部から、
任意の時点で制御パラメータを変更することができる。
【0076】即ち、データ伝送装置を操作することによ
り、変調された、例えば赤外線によるデータ伝送(制御
パラメータの伝送)が行われ、この赤外線は、受光器
(Light Receiver)242で受光される。なお、データ
伝送装置では、すべてのデータの伝送が終了すると、そ
の後にリセットコードを伝送するようになされているも
のとする。
【0077】受光器242では、光電変換が行われるこ
とにより、受光された赤外線が、電気信号H13に変換
され、デコーダ(Decoder)243に供給される。デコ
ーダ243は、電気信号H13を復調し、この復調され
たデータのうち、必要なパラメータ値を復号パラメータ
信号H14として、RAM244に出力して記憶させ
る。
【0078】さらに、デコーダ243は、復調したデー
タを監視して、リセットコードを検出する。デコーダ2
43は、リセットコードを検出すると、プロセッサバス
120を介して制御プロセッサ112に、リセット信号
H15を出力する。即ち、すべてのパラメータ値が受信
され、RAM244に記憶された後、リセット信号H1
5が制御プロセッサ112に出力される。
【0079】制御プロセッサ112は、リセット信号H
15を受信すると、装置のモードをパラメータ設定モー
ドにし、パラメータ設定アドレス信号H11をRAM2
44に出力する。以下、図8で説明した場合と同様にし
て、RAM244に記憶された制御パラメータが、環境
音処理回路106、音声処理回路111、および制御プ
ロセッサ112に供給されて設定される。
【0080】以上のように、無指向性マイク102Lお
よび102Rに入力された環境音を、環境音処理回路1
06で処理するとともに、指向性マイク107に入力さ
れた音声を、音声処理回路111で処理し、環境音処理
回路106または音声処理回路111の一方の出力を増
幅して再生(出力)するようにしたので、環境音または
音声それぞれの特性にあった処理が可能となり、従って
マイクを1つだけ用いる場合に比較して、重要音または
会話相手の音声それぞれが、快適かつ明瞭に聞こえるよ
うになる。
【0081】また、環境音処理回路106および音声処
理回路111の出力の重み付け和を算出し、音量調節回
路116に供給する場合には、重要音および会話相手の
音声を聞き逃すことを防止することができる。
【0082】さらに、環境音処理回路106に、環境音
が重要音であるかどうかを判定させ、環境音が重要音で
あるときに、選択回路115には、環境音処理回路10
6(メモリ105)の出力を、強制的に選択させるよう
にしたので、あるいは重み付け回路(図4)には、環境
音処理回路106(メモリ105)の出力に対する重み
付けを、強制的に大きくさせるようにしたので、重要音
を聞き逃すことを防止することができ、その結果、使用
者である聴覚障害者は、安全に歩行等することができ
る。
【0083】また、環境音処理回路106に、環境音の
レベルを検出させ、環境音が重要音であり、かつ環境音
のレベルが所定のレベル以上であるときに、選択回路1
15には、環境音処理回路106(メモリ105)の出
力を、強制的に選択させるようにしたので、あるいは重
み付け回路(図4)には、環境音処理回路106(メモ
リ105)の出力に対する重み付けを、強制的に大きく
させるようにしたので、使用者から遠い位置で発せられ
た環境音が、スピーカ119Lおよび119Rから出力
されることを防止することができる。
【0084】さらに、音声処理回路111では、音声を
音素に分離し、その音素に対し、可聴性を高めるための
所定の処理を施すようにしたので、言葉がはっきりと発
音されて聞こえるようになる。
【0085】また、音声処理回路111で、音声を、周
波数軸上の信号である周波数成分に変換した後、その周
波数成分に対し、所定の処理を施すようにした場合に
は、比較的簡単な処理で、可聴性を高めることができ
る。
【0086】さらに、制御プロセッサ112から出力さ
れる音量調節信号D23により、音量調節回路116の
増幅率が適応的に制御されるので、状況に応じた音量
で、重要音または会話相手の音声が聞こえるようにな
る。
【0087】また、制御パラメータは、着脱可能なパラ
メータ格納メモリ113に記憶されているので、使用者
ごとにパラメータ格納メモリ113を交換することによ
り、使用者の聴覚特性にあった処理を行うことが可能と
なる。さらに、伝送されてきた制御パラメータを受信
し、それを用いる場合にも、使用者の聴覚特性にあった
処理を行うことができる。
【0088】なお、本発明は、上述した実施例にのみ限
定されるものではない。即ち、ここでは、インナータイ
プ(図1)とヘッドバンドタイプ(図2)の構成例を示
したが、この他、本発明は、複数のマイク、複数のイヤ
スピーカ、およびプロセッサユニットを有するその他の
構造(タイプ)の補聴器に適用可能である。具体的に
は、狭域用の指向性マイク107をイヤパッド101L
に内蔵させるのではなく、例えばイヤパッド101Lか
ら支持架を伸ばしてその先に指向性マイク107を固定
するようにすることができる。また、例えばヘッドバン
ド107に指向性マイク107を取り付けるのではな
く、内蔵させるようにすることができる。さらには、例
えば指向性マイク107を、イヤパッド101Lまたは
ヘッドバンド160から外して、自由に向きや位置を変
えられるような構造にすることもできる。
【0089】また、本実施例においては、広域集音用の
無指向性マイク102Rおよび102Lを用いる場合
(環境音を、ステレオで入力する場合)について説明し
たが、右および左の聴覚のうちの片側のみの聴覚障害者
や、片側の障害が軽度な聴覚障害者が補聴器を使用する
場合、マイクおよびイヤスピーカは、障害のある耳の方
にだけ設ければ良いので、このような場合は、補聴器
を、1つマイクと、1つのイヤスピーカで構成すること
ができる(環境音の入力と、音の出力をモノラルとする
ことができる)。さらに、左右の両方の聴覚に障害を有
する聴覚障害者が使用する補聴器も、1つマイクと、1
つのイヤスピーカで構成するようにすることができる。
この場合、補聴器を安価に構成することができる。
【0090】但し、使用者が、左右の両方の聴覚に障害
を有する聴覚障害者である場合、補聴器を1つのイヤス
ピーカで構成すると、聞こえ方のバランスが悪く、慣れ
るまで不快なものになるおそれがあり、またどの方向か
ら音が聞こえてくるのかわからなくなることがあるの
で、左右の両方の聴覚に障害を有する聴覚障害者が使用
する補聴器は、左右両側にイヤスピーカを設ける方が好
ましい。
【0091】さらに、本実施例では、環境音処理回路1
06および音声処理回路111を、ディジタルシグナル
プロセッサで構成した場合について説明したが、この
他、個々の機能を実現するLSIを組み合わせて構成し
ても良いし、また高性能なマイクロプロセッサ(CP
U)を用いて構成することなども可能である。
【0092】また、本実施例では、音声処理回路111
における処理方式として、音声認識を用いた音声処理方
式(図6)と、周波数成分分解を用いた周波数空間処理
による方式(図7)を説明したが、いずれを処理方式と
するかは、例えば、使用者の障害の種類により選択する
ようにすれば良い。さらに、この両方を補聴器に設ける
ようにし、いずれかを選択する選択スイッチを設けるよ
うにすることもできる。また、入力信号の種類によっ
て、いずれの方式を用いるかを適応的に制御するように
することも可能である。さらには、両方の処理を行うよ
うにすることも可能である。
【0093】また、図6で説明した場合においては、音
声認識による音声の明瞭化処理として、音声の音素への
分解、音素の強調(または抑制)、無音部の挿入を行う
ようにしたが、この他、例えば音素の継続時間(音声区
間)の調整による話速変換なども行うようにすることが
できる。
【0094】さらに、図7で説明した場合においては、
周波数成分の強調抑圧、周波数成分の交換とシフト、倍
音成分の付加の順で処理を行うようにしたが、各処理の
順番は入れ換えることが可能である。また、処理の特性
によっては、これとは別の組合せで処理を行うようにす
ることもできる。さらに、図7で説明した場合において
は、フーリエ変換を用いて、音声信号を周波数成分に変
換するようにしたが、この他、例えばウェーブレット変
換のようなサブバンドを用いた多重解像度分析による処
理方式や、特徴点抽出などの非線形処理による方式など
を用いるようにすることが可能である。
【0095】また、図9で説明した場合においては、デ
ータ伝送を、赤外線を用いて行うようにしたが、この
他、例えば微弱電波などを用いるようにすることができ
る。さらに、プロセッサユニット150(図1、図2)
にジャックを設けておき、そこにケーブルを接続して、
パーソナルコンピュータ等のデータ送出装置からデータ
を伝送したり、磁界誘導による非接触データ伝送方式に
より、データの伝送を行うようにすることができる。
【0096】さらに、本実施例においては、環境音が重
要音である場合、その重要音をそのまま出力するように
したが、この他、重要音が発生している旨と、その種別
を使用者に報知するようにすることなども可能である。
【0097】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、会話相手
の音声および注意すべき物音(重要音)が、快適かつ明
瞭に聞こえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した補聴器の一実施例の外観構成
を示す図である。
【図2】本発明を適用した補聴器の他の実施例の外観構
成を示す図である。
【図3】図1(図2)の実施例の電気的構成例を示すブ
ロック図である。
【図4】重み付け回路の詳細構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】図3における環境音処理回路106の詳細構成
例を示すブロック図である。
【図6】図3における音声処理回路111の詳細構成例
を示すブロック図である。
【図7】図3における音声処理回路111の詳細構成の
他の例を示すブロック図である。
【図8】図3におけるパラメータ格納メモリ113の詳
細構成例を示すブロック図である。
【図9】図3におけるパラメータ格納メモリ113の詳
細構成の他の例を示すブロック図である。
【図10】従来の補聴器の一例の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101L,101R ステレオイヤパッド 102L,102R 無指向性マイク 103 アナログフィルタ 104 A/D変換器 105 メモリ 106 環境音処理回路 107 指向性マイク 108 アナログフィルタ 109 A/D変換器 110 メモリ 111 音声処理回路 112 制御プロセッサ 113 パラメータ格納メモリ 114 手動スイッチ 115 選択回路 116 音量調節回路 117 D/A変換器 118 増幅器 119L,119R イヤスピーカ 120 プロセッサバス 121 ORゲート 122a,122b 乗算器 123 加算器 131 ケーブル 139 リモコンユニット 140 ボリューム 141 電源スイッチ 150 プロセッサユニット 160 ヘッドバンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 25/00 H04R 1/40 320

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境音を入力する、無指向性の環境音入
    力手段と、 前記環境音入力手段に入力された前記環境音を処理する
    環境音処理手段と、 会話相手の音声を入力する、所定の指向性を有する音声
    入力手段と、 前記音声入力手段に入力された前記音声を処理する音声
    処理手段と、 前記環境音処理手段または音声処理手段の少なくとも一
    方の出力を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段の出力を再生する再生手段と、前記環境音処理手段および音声処理手段の出力の重み付
    け和を算出し、前記増幅手段に供給する重み付け手段と
    を備えることを特徴とする聴覚補助装置。
  2. 【請求項2】 前記重み付け手段に、前記環境音処理手
    段または音声処理手段のいずれか一方の出力に対してか
    ける重み付けを大きくまたは小さくさせるときに操作さ
    れる操作手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    記載の聴覚補助装置。
  3. 【請求項3】 前記環境音処理手段は、 重要な環境音である重要音のパターンを記憶しているパ
    ターン記憶手段と、 前記環境音入力手段に入力された前記環境音のパターン
    と、前記パターン記憶手段に記憶されている前記重要音
    のパターンとを比較し、前記環境音が前記重要音である
    かどうかを判定する重要音判定手段とを有し、 前記重み付け手段は、前記重要音判定手段により前記環
    境音が前記重要音であると判定されたとき、強制的に、
    前記環境音処理手段の出力に対してかける重み付けを大
    きくし、または前記音声処理手段の出力に対してかける
    重み付けを小さくすることを特徴とする請求項1に記載
    の聴覚補助装置。
  4. 【請求項4】 前記環境音処理手段は、前記環境音入力
    手段に入力された前記環境音のレベルを検出する環境音
    レベル検出手段をさらに有し、 前記重み付け手段は、前記重要音判定手段により前記環
    境音が前記重要音であると判定され、かつ前記環境音レ
    ベル検出手段により検出された前記環境音のレベルが所
    定のレベル以上のとき、強制的に、前記環境音処理手段
    の出力に対してかける重み付けを大きくし、または前記
    音声処理手段の出力に対してかける重み付けを小さくす
    ることを特徴とする請求項3に記載の聴覚補助装置。
  5. 【請求項5】 前記音声処理手段は、 前記音声入力手段に入力された前記音声を認識する音声
    認識手段と、 前記音声認識手段の認識結果に基づいて、前記音声を音
    素に分離する分離手段と、 前記分離手段より供給される音素に対し、所定の処理を
    施す音素処理手段と、 前記音素処理手段の出力に基づいて、音声合成を行う音
    声合成手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の聴覚補助装置。
  6. 【請求項6】 前記音声処理手段は、 前記音声入力手段に入力された前記音声を、周波数軸上
    の信号である周波数成分に変換する音声変換手段と、 前記音声変換手段より供給される前記周波数成分に対
    し、所定の処理を施す周波数成分処理手段と、 前記周波数成分処理手段より供給される前記周波数成分
    を、時間軸上の信号である音声信号に変換する周波数成
    分変換手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の聴覚補助装置。
  7. 【請求項7】 前記環境音入力手段および音声入力手段
    の出力をA/D変換してディジタル信号にするA/D変
    換手段をさらに備え、 前記増幅手段は、前記環境音処理手段または音声処理手
    段の少なくとも一方の出力であるディジタル信号を増幅
    し、 前記再生手段は、前記増幅手段の出力をD/A変換して
    増幅し、出力することを特徴とする請求項1に記載の聴
    覚補助装置。
  8. 【請求項8】 前記増幅手段は、前記環境音入力手段ま
    たは音声入力手段それぞれに入力された前記環境音また
    は音声の少なくとも一方のレベルに応じた増幅を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載の聴覚補助装置。
  9. 【請求項9】 前記環境音処理手段および音声処理手段
    における処理に必要なパラメータを記憶しているパラメ
    ータ記憶手段をさらに備え、 前記環境音処理手段および音声処理手段は、前記パラメ
    ータ記憶手段に記憶されている前記パラメータを用いて
    処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の聴覚補助
    装置。
  10. 【請求項10】 前記環境音処理手段および音声処理手
    段における処理に必要なパラメータであって、有線回線
    または無線回線を介して伝送されてきたものを受信する
    受信手段と、 前記受信手段により受信された前記パラメータを記憶す
    るパラメータ記憶手段とをさらに備え、 前記環境音処理手段および音声処理手段は、前記パラメ
    ータ記憶手段に記憶された前記パラメータを用いて処理
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の聴覚補助装
    置。
  11. 【請求項11】 前記音声入力手段は、その指向性の方
    向が、前記会話相手の方向に一致するように取り付けら
    れるようになされていることを特徴とする請求項1に
    載の聴覚補助装置。
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