JP3333416B2 - 加圧成形装置 - Google Patents

加圧成形装置

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JP3333416B2
JP3333416B2 JP02086597A JP2086597A JP3333416B2 JP 3333416 B2 JP3333416 B2 JP 3333416B2 JP 02086597 A JP02086597 A JP 02086597A JP 2086597 A JP2086597 A JP 2086597A JP 3333416 B2 JP3333416 B2 JP 3333416B2
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久雄 松野
孝 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は加圧成形装置に関
し、さらに詳しくは、セラミックス製成形体、特にセラ
ミック製編織物等のセラミックス繊維製品で強化された
セラミックス製成形体を製造することのできる加圧成形
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、セラミック
スは、耐熱性及び高温高強度性に優れているので、加熱
炉スキッドボタン及び加熱炉ラジアントチューブ等のよ
うな製鉄製鋼用部材、セッター、炉芯管、均熱管及び坩
堝管等のような半導体及び耐熱材製造用治具、ガスター
ビン、スターリングエンジン、レシプロエンジン及び排
気管等のような熱機関用耐熱材等の構造材として広く用
いられる。
【0003】これら、及びこれらの外の構造体は、簡単
に言うと、たとえば次のようにして製造されている。セ
ラミック粒子体をたとえば水などの分散媒中に分散して
セラミックスラリーを調製し、そのセラミックスラリー
を、金型内の空間に流し込む。金型内の空間に流し込ま
れたセラミックスラリーにおいては、セラミックスが自
然に沈降する。沈降したセラミックの上層に形成される
上澄みを適宜の手段で排出する。その結果、所定の時間
が経過すると、金型内に湿ったセラミック成形体が形成
される。このセラミック成形体を金型から取りだし、乾
燥し、焼結することにより前記構造体が製造される。
【0004】一方、セラミックス製の構造体の欠点は、
脆いことである。たとえば、陶器に衝撃を与えると容易
に砕けてしまうことからも、セラミックス製の構造体の
脆さを容易に理解することができる。耐熱性を有するこ
とを理由に高熱ガスの流通する管体の内壁をセラミック
スでライニングし、あるいはセラミックス製の管体で高
熱ガス流通管の内側管を形成することはしばしばあるこ
とであるが、そのような箇所に用いられたセラミックス
製の構造体が強い衝撃を受けて破損すると、破損した破
片が高熱ガスの流通と共に下流側に飛散し、飛散した破
片が下流側領域における各種の部材を破損すると言う二
次的な、しかも重大な問題を生じる。したがって、セラ
ミック製の構造体が、高熱ガスの流通路に利用されるこ
とのみならず種々の部位に用いられる場合において、そ
の脆さを如何に解決するかも大きな問題になっている。
【0005】この発明は前記事情に基づいて完成され
た。この発明の目的は、高い靱性を備えた最終的なセラ
ミックス製品を製造するためのセラミック成形体であ
り、かつセラミック製の編織布で強化されたセラミック
成形体を製造することのできる加圧成形装置を提供する
ことにある。
【0006】この発明の目的は、編織布で強化されたセ
ラミック成形体を簡単かつ迅速に製造することのできる
加圧成形装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解決するためのこ
の発明の手段は、加圧媒体の圧入可能な加圧室を有する
圧力容器と、内部にセラミックスラリーを収容すること
ができるセラミックスラリー収容室を有し、前記加圧室
内に配置される弾性部材製の圧力伝達部材と、前記加圧
室内に加圧媒体を圧入する加圧媒体供給手段と、前記セ
ラミックスラリー収容室内に収容され、セラミックスラ
リー中の液体を吸収することができ、その外周面にセラ
ミック製繊維製品で被覆された、前記加圧媒体による加
圧で変形不能な多孔質体と、この多孔質体に吸収された
液体を減圧により吸引して多孔質体中の液体を排除する
液体吸引手段とを有することを特徴とする加圧成形装置
であり、この発明の好適な態様においては、前記セラミ
ック製繊維製品として、セラミック繊維で形成された
糸、セラミック繊維で形成された糸を編んでなる編み
物、セラミック繊維で形成された糸を織ってなる織物、
セラミックス繊維で形成されてなる不織布、及びセラミ
ック繊維の集合体よりなる群から選択される少なくとも
一種を挙げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(具体的説明)この発明の加圧成形装置の一実施例につ
いて図面を参照しながら具体的に説明する。
【0009】図1に示されるように、この発明の一例と
しての加圧成形装置1は、圧力容器2と、圧力伝達部材
2Aと、加圧媒体供給手段3と、多孔質体4と、液体吸
引手段5とを有する。
【0010】圧力容器2は、上端に向かって開口する開
口部、円形の底面、及び円筒形の内周面で形成される凹
陥部を備えた容器本体6と、前記開口部に液密に装填さ
れ、かつその開口部を閉鎖する蓋部材7とを有する。
【0011】圧力容器2における加圧室8は、前記蓋部
材7を前記開口部を閉鎖したときにその蓋部材7の底面
と凹陥部とで形成される空間である。この加圧室8内に
は、後に詳述する加圧媒体供給手段3により加圧媒体が
圧入されるので、加圧媒体を加圧室8内に供給し、圧入
するための加圧媒体供給口が開口する。この加圧媒体供
給口は、蓋部材7の底面、容器本体6の底面及び容器本
体6の内周面のいずれにも形成することができるのであ
るが、図1に示される圧力容器2においては、容器本体
6の内周面に開口する。
【0012】加圧室8の大きさは、次に述べる圧力伝達
部材2Aを収容するに足る大きさであり、圧力伝達部材
2Aの大きさに応じて適宜に決定される。
【0013】この発明の加圧成形装置1においては、加
圧室8内に圧入された加圧媒体の圧力は、製造しようと
するセラミック成形体におけるセラミックスの種類、セ
ラミックスラリーにおけるセラミックスの濃度等に応じ
て適宜に決定されるのであるが、通常1〜100kgf
/cm2 G、好ましくは40〜50kgf/cm2 Gの
範囲である。このような高圧の加圧媒体が加圧室8に圧
入されるのであるから、この圧力容器2は前記高圧に耐
える材質で形成され、また圧力容器2の開口部と蓋部材
7との隙間から前記高圧の加圧媒体が漏出しないように
適宜のシール構造が採用され、容器本体6の開口部から
蓋部材7が高圧の加圧媒体により外れないように容器本
体6の開口部に対する蓋部材7の取り付け機構が採用さ
れる。
【0014】加圧媒体供給手段3は、加圧成形時に加圧
室8内に加圧媒体供給口を通じて加圧媒体を圧入し、加
圧成形の終了後に加圧室8内から加圧媒体を除去するよ
うに形成される。この実施例においては、加圧媒体供給
手段3は、加圧室8内に加圧媒体供給口が開口するよう
に容器本体6を貫通して設けられた加圧配管9と、その
加圧配管9に加圧媒体を供給する昇圧ポンプP2とを有
する。また、この加圧媒体供給手段3は、圧力が問題と
なる種々の装置に設けられているように、加圧室8内に
圧入された加圧媒体の圧力を示すゲージも有している。
【0015】前記圧力伝達部材2Aは、一端に形成され
た開口部と、その開口部に対応する底部と、その開口部
と底部との間に形成された円筒状の内周面部とを有して
全体として円筒形をなす容器10と、前記開口部に液密
に装着され、かつ前記開口部を閉鎖する蓋体11とを備
える。この容器10は弾性部材で形成される。この実施
例においては、前記容器10は弾性部材たとえばゴムで
形成され、前記蓋体11は金属で形成されている。な
お、この容器10は圧力を伝達する機能ないし作用を有
するので、圧力伝達容器10と称しても良い。
【0016】この容器10の厚みは、所定量のセラミッ
クスラリーを充填したときに自らの形状を保持すること
ができるに足る寸法を有し、かつ、座屈しない程度の高
さを有する。この容器10の大きさは、形成しようとす
るセラミック成形体の大きさに応じて適宜に決定され
る。
【0017】この容器10の開口部に蓋体11を装着す
ることにより容器10内に形成される密閉空間により、
セラミックスラリーを収容するセラミックスラリー収容
室12が形成される。なお、このセラミックスラリー収
容室12の全空間にセラミックスラリーが充填されるわ
けではない。このセラミックスラリー収容室12には、
多孔質体4も収容される。多孔質体4については後述す
る。
【0018】セラミックスラリー収容室12の内部形状
は製造しようとするセラミック成形体の形状に応じて決
定される。この実施例においては、円筒状の外周面を有
し、一端を開口し、他端を底面とする有底の円筒体であ
るセラミック成形体を製造するのであるから、セラミッ
クスラリー収容室12の内部形状は円筒体である。見方
を変えると、このセラミックスラリー収容室の内部形状
は、製造しようとするセラミック成形体の外部形状を形
作ることができるように、設計される。たとえばセラミ
ック成形体の外部形状が球状であれば、内部形状が球状
であるセラミックスラリー収容室を採用するのが良く、
セラミック成形体の外部形状が楕円体状であれば、内部
形状が楕円体であるセラミックスラリー収容室を考慮す
るのが良い。また、セラミック成形体は常に回転対称体
である必要もなく、セラミック成形体の用途に応じて様
々の異形の外部形状を取り得るから、セラミックスラリ
ー収容室の内部形状は、セラミック成形体の外部形状に
倣うように設計される。なお、加圧成形後に、セラミッ
ク成形体と多孔質体4との一体物を圧力伝達部材2Aか
ら分離する必要があるので、分離操作を容易にすること
ができるように、圧力伝達部材2Aの一部を形成する容
器10の構造が適宜に設計される。もっとも、加圧成形
装置1の構造を簡単にし、しかも、成形されたセラミッ
ク成形体の取り出し操作も簡単かつ容易にするために
は、容器10を、一端を開口する有底の円筒体にするの
が、好ましい。
【0019】セラミックスラリー収容室12に収容され
るセラミックスラリーは、通常、セラミック粒子を分散
媒中に分散されてなる。このセラミックとしては、炭化
ケイ素、炭化チタン、窒化チタン、炭化ホウ素、窒化ア
ルミニウム、窒化ケイ素、サイアロン、アルミナ、シリ
カ、シリケイト、ジルコニア等を挙げることができる。
このセラミック粒子の平均粒径としては、セラミック成
形体の用途及び所望特性等に応じて適宜に決定されるの
であるが、多くの場合、1μm以下である。なお、この
実施例では、セラミックスラリー中のセラミック粒子の
平均粒径は0.3μmである。分散媒としては、水、低
級アルコール及びこれらの混合物である。場合によって
は分散媒として有機溶剤を採用することもできる。ま
た、このセラミックスラリー中には、セラミック粒子を
適度の大きさの粒子に形成するための結合剤と、適度の
大きさに調整された粒子の分散を助長するための界面活
性剤とを含有するのも好ましい。
【0020】この圧力伝達部材2Aは、前記加圧室8内
に、適宜の手段により配置される。この実施例において
は、図2に示されるように、前記蓋部材7を凹陥部の開
口部に装着した場合に、この蓋部材7の裏面から凹陥部
の底面に向かって延在するたとえば3本の懸垂棒13の
先端部に設けられた配置台14上に、前記圧力伝達部材
2Aが載置される。
【0021】なお、圧力伝達部材2Aが前記加圧室8内
に配置される態様は、図2に示される例に限られず、各
種の例を挙げることができる。
【0022】たとえば、この圧力伝達部材2Aを、蓋部
材7の裏面に懸垂手段によって、吊り下げる例、凹陥部
の底面に立設された支持手段によって、底面から適宜の
高さのところに、圧力伝達部材2Aを支持する例、ま
た、場合によっては、凹陥部の内周面に設けた適宜の治
具に圧力伝達部材2Aを固定する例を挙げることができ
る。
【0023】圧力伝達部材2Aのセラミックスラリー収
容室12の内部には、多孔質体4が配置される。
【0024】この多孔質体4は、後述する液体吸引手段
5の助けによって、セラミックスラリー中の液体を集約
する機能を有する。換言すると、この多孔質体4は濾過
作用を有する。この機能ないし作用を有するように、多
孔質体4は、多孔質体4の表面から多孔質体4内に液体
を吸引し、吸引された液体を液体吸引手段5により多孔
質体4外に排出することができるように、形成される。
この機能ないし作用を有するには、多孔質体4が有する
孔は、その孔がセラミック粒子で目詰まりを生じないよ
うにセラミックスラリー中のセラミック粒子よりも小さ
な孔径を有し、また、実質的に各孔が連通していること
が好ましい。
【0025】このような機能の外に、この多孔質体4
は、加圧成形時の加圧力によりその形状が維持されるに
足る強度を有することが望ましい。要するに、この多孔
質体4は、加圧媒体による加圧で変形不能な多孔質体4
であることを要する。このような多孔質体4としては、
たとえば、石膏粉末を成形してなる成形体等を挙げるこ
とができる。石膏粉末の成形体は、容易に製造されるこ
とができて、しかも経済的であるから、多孔質体4とし
て好適である。
【0026】多孔質体4の形状は、製造しようとするセ
ラミック成形体が有する空洞の形状に倣うように設計さ
れる。この実施例では、前記セラミック成形体は一端を
開口する円柱状の空洞を内部形状とするから、多孔質体
4の外形は円柱体である。製造しようとするセラミック
成形体が球状の内部空洞を有するのであれば、多孔質体
4は球状であり、製造しようとするセラミック成形体が
楕円体の内部空洞を有するのであれば、多孔質体4の外
形は楕円体である。また、多孔質体4は回転対称体であ
るに限定されず、異形の非回転対称体であっても良い。
なお、多孔質体4の形状が、加圧成形後に得られる多孔
質体4とセラミック成形体との一体物から多孔質体4を
引き抜くことによりセラミック成形体を分離することが
できないような形状を多孔質体4が有するときには、加
圧成形後に前記一体物を切断することによりセラミック
成形体を分離するか、より好ましくは一体物におけるセ
ラミック成形体を分割可能にする仕組みを特に考慮する
のが良い。
【0027】セラミックスラリー収容室内における多孔
質体4の配置位置は、成形されるセラミック成形体の形
態に応じて決定されることができる。この実施例では上
端を開口する有底の円筒体であるセラミック成形体が製
造されるのであるから、多孔質体4とセラミック成形体
との一体物から多孔質体4を容易に分離することができ
るように、圧力伝達部材2Aの一部を形成する蓋体11
の裏面すなわち蓋体11を容器10の開口部に装着した
ときにセラミックスラリー収容室12の内面の一部をな
す蓋体11の底面に、前記多孔質体4を適宜の治具によ
り一体的に装着するのが好ましい。
【0028】この実施例においては、セラミックスラリ
ー中のセラミックが通過することのできる多数の透孔を
有する円筒形のパンチングプレート15が、その円筒内
に前記多孔質体4が収まるように、配置される。前記多
孔質体4の外周面とこのパンチングプレート15の内周
面との間隙の寸法は、どのようなセラミック成形体を製
造するかによって、適宜に決定されるのであるが、通常
3mm以上である。この間隙の寸法によって、形成され
るセラミック成形体の肉厚が制御される。このパンチン
グプレート15は、前記蓋体11の底面に固定される。
このパンチングプレート15は金属製である。パンチン
グプレート15が金属製であると、蓋体11も金属製で
あることと相俟って、セラミック成形体を良好に成形す
ることができる。
【0029】液体吸引手段5は、加圧成形時に、前記多
孔質体4により濾過されたセラミックスラリー中の液体
を多孔質体4外に吸引排出する機能を有する。したがっ
て、この実施例では、液体吸引手段5は、円柱形の多孔
質体4の上端面に接続され、この多孔質体4から圧力容
器2の外にまで延在する配管16と、この配管16に接
続された排気ポンプP1とを有する。前記配管16は、
その一端が多孔質体4に接し、蓋体11を貫通し、加圧
室8内を通り、蓋部材7を貫通するように配設される。
また圧力容器2外で、配管16の途中にトラップTrが
設けられる。このトラップTrにより、多孔質体4から
排出される液体が配管16から除去され、また排気ポン
プP1に液体が進入するのが防止される。
【0030】以上構成の加圧成形装置1を用いて、以下
のようにしてセラミック成形体を製造することができ
る。なお、この加圧成形装置1によると、セラミック製
繊維製品で強化されていないセラミック成形体を製造す
ることもできるのであるが、以下においては、特にセラ
ミック製繊維製品で強化されたセラミック成形体の製造
について言及する。
【0031】セラミック成形体を製造する準備として、
容器本体6の開口部から蓋部材7を取り外しておく。蓋
体11から円柱状の多孔質体4をも取り外しておく。
【0032】円柱状の多孔質体4の、蓋体11の裏面に
装着するに必要な部位の表面を除く全ての表面を、セラ
ミック製繊維製品で被覆する。この実施例においては、
セラミック製繊維製品は、径が14μmである炭化ケイ
素繊維を所定本数束ねて形成された糸を平織りしてなる
セラミック製長尺体である。なお、このセラミック製長
尺体はその形態に応じてセラミック製帯状体あるいはセ
ラミック製テープとも称される。なお、以下においては
セラミック製テープと称する。このセラミック製テープ
を前記多孔質体4の所定表面に巻き付け、多孔質体4
の、蓋体11の裏面に装着するに必要な部位の表面を除
く全ての表面をこのセラミック製テープで被覆する。
【0033】なお、この発明に適用されることのできる
セラミック製繊維製品としては、セラミック繊維で形成
された糸、セラミック繊維から形成された糸を編んでな
る編み物、セラミック繊維の糸を織ってなる織物、セラ
ミックス繊維で形成された不織布、セラミック繊維の集
合体等を挙げることができる。なお、編み物と織物とを
合わせて織織物と称される。
【0034】この発明においては、多孔質体4の表面を
被覆することができ、加圧成形時にはセラミックスラリ
ー中のセラミック粒子をセラミック製繊維製品における
セラミック繊維に付着させることができるように形成さ
れている限り、いずれもセラミック製繊維製品として、
使用することができる。取り扱いが容易であること、多
孔質体4の表面に装着するのが容易であること、セラミ
ック繊維にセラミックスラリー中のセラミック粒子を効
率的に付着させること等の観点よりすると、セラミック
製繊維製品としてセラミック繊維の編織物が好ましく、
特にセラミック繊維の糸を織りなした織物が好ましい。
【0035】セラミック繊維の編織物の形状は特に限定
的ではなく、長尺状、帯状、テープ状、小面積あるいは
大面積の方形ないし長方形などの四角形状、端切れ状等
のいずれであっても良い。
【0036】この実施例においては、セラミック製テー
プで被覆された多孔質体4を蓋体11の裏面に装着す
る。
【0037】容器10内に、セラミックスラリーを装填
する。この場合、セラミックスラリーは、水中に、炭化
ケイ素の含有量が水と炭化ケイ素との合計に対して60
重量%である平均粒径0.3μmの炭化ケイ素を分散し
てなり、界面活性剤及び結合剤を含有する。
【0038】容器10内にセラミックスラリーを装填し
た後に、多孔質体4を装着した蓋体11をその容器10
の開口部に装着する。容器10内にセラミックスラリー
が満杯状態で装填されてあるときには、多孔質体4をセ
ラミックスラリー中に沈めて行くにつれてセラミックス
ラリーが容器10から溢出する。溢出すること自体大き
な問題ではないが、特に溢出するのを嫌うときには、蓋
体11を容器10の開口部に完全に装着したときに、蓋
体11を装着した容器10内に形成されているセラミッ
クスラリー収容室15内に、多孔質体4が配置され、し
かもセラミックスラリー収容室内15に気体存在空間を
生じることなく完全にセラミックスラリーが充填される
ように、予め容器10内に装填するセラミックスラリー
の量を決定し、その決定された量のセラミックスラリー
を装填するのが良い。
【0039】容器10の開口部に蓋体11を液密に装着
する。セラミックスラリー収容室15内に多孔質体4を
装填し、セラミックスラリーを充填した圧力伝達部材2
Aを、懸垂棒13の先端に取り付けられた配置台14上
に載置する。
【0040】圧力伝達部材2Aを配置台14上に載置し
た状態のまま、蓋部材7を、容器本体6の開口部に装着
する。このとき、容器本体6における凹陥部内には既に
加圧媒体が収容されていても良いし、また、未だ収容さ
れていなくても良い。
【0041】蓋部材7を容器本体6の開口部に液密に装
着した後に、加圧媒体供給手段3及び液体吸引手段5を
駆動する。加圧媒体供給手段3と液体吸引手段5とを同
時に駆動しても良く、また、いずれかを先に駆動しても
良い。加圧媒体供給手段3を駆動すると、加圧室8内に
加圧媒体が所定の圧力になるまで圧入される。この実施
例の場合、加圧室8内に圧入される加圧媒体は液体であ
り、この実施例においては油であるが、水であっても良
い。加圧室8に圧入された加圧媒体のゲージ圧は、50
kgf/cm2 Gである。
【0042】加圧媒体供給手段3により加圧室8内に加
圧媒体を圧入すると、加圧媒体による等方圧が圧力伝達
部材2Aに加わり、圧力伝達部材2Aの一部であるゴム
製の容器10が収縮し、セラミックスラリー収容室12
内のセラミックスラリーが圧搾される。セラミックスラ
リーが圧搾されると、セラミックスラリー中の水が多孔
質体4中に進入する。このとき、液体吸引手段5が駆動
されていると、多孔質体4中の水が吸引され、配管16
を通じて圧力容器2外に排出される。
【0043】セラミックスラリーが圧搾されるときの水
及びセラミック粒子体の動きは次の通りであると理解さ
れる。
【0044】加圧媒体による等方圧が圧力伝達部材2A
に加わると同時に液体吸引手段5が駆動されると、セラ
ミックスラリー中の水は多孔質体4に向かって移動し、
セラミック製テープを通過し、多孔質体4中に移行す
る。水の移動と共にセラミックス粒子も移動する。した
がって、加圧媒体による等方圧が加わると同時に液体吸
引手段5が駆動されていると、セラミックスラリー収容
室12内では、セラミックスラリーが多孔質体4に向か
って移動する流れが形成される。セラミックスラリーの
この流れによって移動するセラミック粒子は、セラミッ
ク製テープの編み目を通過しようとし、その際に、セラ
ミック粒子がセラミック製テープを形成する繊維、糸の
表面に付着する。セラミックスラリーは、結局前記セラ
ミック製テープで濾過されて、多孔質体4にセラミック
スラリー中の水だけが進入することになる。
【0045】加圧媒体による加圧及び液体吸引手段5の
駆動を継続すると、時間の経過と共に、セラミック製テ
ープにセラミックス粒子が沈着する量が増加し、ついに
は、多孔質体4とパンチングプレート15との間にセラ
ミック粒子が押し固められた状態になる。多孔質体4の
表面とセラミック製テープとの間にもセラミック粒子が
充填される。したがって、セラミック製テープは、固め
られたセラミック充填物の中に埋め込まれた状態になっ
ている。
【0046】所定時間が経過した後に、液体吸引手段5
の駆動を停止し、加圧媒体供給手段3を駆動して加圧室
8内の圧力を大気圧に戻す。
【0047】蓋部材7を容器本体6の開口部から取り外
し、圧力伝達部材2Aを取り出す。圧力伝達部材2Aに
おける蓋体11を取り出し、形成されたセラミック成形
体を多孔質体4から分離する。
【0048】この実施例では、蓋体11を取りだした段
階では、多孔質体4の周囲に、固化されたセラミック成
形体が一体に形成されている。多孔質体4とセラミック
成形体との一体物から多孔質体4を分離すると、多孔質
体4及びパンチングプレート15が共に円筒体であるか
ら、多孔質体4が分離された後のセラミック成形体は上
端を開口する有底の円筒体である。しかも、この有底の
円筒体であるセラミック成形体は、その内周面側にセラ
ミック製テープが埋め込まれた状態になっている。換言
すると、セラミック製テープで強化されたセラミック成
形体が、この実施例に係る加圧成形装置1によって製造
されることができるのである。
【0049】製造されたセラミック製テープで強化され
たセラミック成形体をさらに焼結すると、一端を開口す
る有底の円筒状のセラミック焼結体が製造される。この
セラミック焼結体は、その内部にセラミック製テープの
焼結体が埋め込まれているので、衝撃に対する靱性が有
り、大きな衝撃で破壊されることがあっても粉々に砕け
散ることがなく、せいぜいクラックが生じる程度であ
る。
【0050】(一般的説明)この発明における圧力容器
は、前記具体的説明で示されたように、被加圧物の収容
可能な加圧室を有する。
【0051】圧力容器は、加圧室内に加圧媒体を圧入す
ることにより、圧力伝達部材により形成されるセラミッ
クスラリーを均一な圧力で圧搾ないし加圧することがで
きるように形成されていれば良く、加圧室内に収容され
た被加圧物に対する加圧の手法に応じて、適宜の構造が
採用され、したがって加圧室の形態も変化する。前記具
体的説明により理解されるように、圧力伝達部材に対し
て等方圧を印加する加圧手法を採用するときには、図1
に示されるような、蓋部材7及び容器本体6を備え、内
部に加圧室8を有する構造の圧力容器2を採用すること
ができる。
【0052】この外に、図3に示されるように、この発
明に係る加圧成形装置においては、ラジアル方向から被
加圧物に高圧を印加することのできる構造を有する圧力
容器21を採用することもできる。
【0053】図3に示される加圧成形装置20において
は、圧力容器21は、内部が円筒状に形成され、両端を
開口する筒体22と、前記筒体22の両端開口部をそれ
ぞれ液密に閉鎖するように筒体22に装着された上部蓋
部材23及び下部蓋部材24とで形成される。圧力伝達
部材25は弾性部材により円筒状に形成され、上部蓋部
材23及び下部蓋部材24との間に、上端が上部蓋部材
23に液密に装着され、かつ下端を下部蓋部材24に液
密に装着され、かつ弾性部材で円筒状に形成されてな
る。この圧力容器21においては、筒体22の内周面、
上部蓋部材23の下面、下部蓋部材24の上面、及び圧
力伝達部材25の外周面により囲まれた空間が加圧室2
6になる。また、この筒体22の内周面には、加圧室2
6に向かって開口する配管27の開口部が設けられる。
この配管27は、昇圧ポンプP2とで加圧媒体供給手段
28の一部をなす。
【0054】図3に示される加圧成形装置20にあって
は、前記円筒形の圧力伝達部材25における内部空間が
セラミックスラリー収容室29となる。このセラミック
スラリー収容室29内には多孔質体31が収容される。
【0055】図3に示される多孔質体31は、前記具体
的説明において図1を用いて示された多孔質体と同様の
構造を有し、円筒形状をなす。もっとも、この円筒上の
多孔質体31は、セラミックスラリー収容室29内で、
上蓋部材23の下面から下部蓋部材24の上面迄に達す
る高さを有する。したがって、セラミックスラリー収容
室29内ではこの多孔質体31の外周面と円筒状の圧力
伝達部材25の内周面とで形成される環状の空間にセラ
ミックスラリーが充填されることになる。
【0056】この多孔質体31は、前記具体的説明にお
いて図1を用いて示された多孔質体と同様にして上蓋部
材23の下面(底面)に適宜の治具を用いて装着され
る。
【0057】この多孔質体31には、排気ポンプP1と
で液体吸引手段32を構成する配管30の一端が接続さ
れる。
【0058】図3に示される加圧成形装置20を用い
て、以下のようにしてセラミック成形体が製造される。
【0059】なお、この加圧成形装置20によると、セ
ラミック製繊維製品で強化されていないセラミック成形
体を製造することもできるのであるが、以下において
は、特にセラミック製繊維製品で強化されたセラミック
成形体の製造について言及する。
【0060】セラミック成形体を製造する準備として、
筒体22を立てた状態にする。この筒体22の下端開口
部には下部蓋部材24を装着して下端開口部を閉鎖して
おく。筒体22の上端開口部は、上蓋部材23を取り外
して開放しておく。
【0061】筒体22の内部に、筒上の圧力伝達部材2
5を立てる。
【0062】一方、円柱状の多孔質体31の外周面を、
セラミック製繊維製品で被覆する。使用されることので
きるセラミック製繊維製品は、前記具体的説明において
言及した通りである。この実施例でもセラミック製テー
プが使用される。
【0063】セラミック製テープで被覆された多孔質体
31を上蓋部材23の裏面に装着する。
【0064】圧力伝達部材25内に、セラミックスラリ
ーを装填する。この場合、セラミックスラリーは、水中
に、炭化ケイ素の含有量が水と炭化ケイ素との合計に対
して60重量%である平均粒径0.3μmの炭化ケイ素
を分散してなり、界面活性剤及び結合剤を含有する。
【0065】圧力伝達部材25内にセラミックスラリー
を装填した後に、多孔質体31を装着した上蓋部材23
を筒体22の開口部に装着する。筒体22内にセラミッ
クスラリーが満杯状態で装填されてあるときには、多孔
質体31をセラミックスラリー中に沈めて行くにつれて
セラミックスラリーが筒体22の開口部から溢出する。
溢出すること自体大きな問題ではないが、特に溢出する
のを嫌うときには、上蓋部材23を筒体22の開口部に
完全に装着したときに、圧力伝達部材25の内周面と多
孔質体31の外周面とで形成される空間内にセラミック
スラリーが過不足なく充填されるように予め定められた
量のセラミックスラリーを圧力伝達部材25内に装填し
ておくのが良い。
【0066】上蓋部材23を筒体22の開口部に液密に
装着した後に、加圧媒体供給手段28及び液体吸引手段
32を駆動する。加圧媒体供給手段28と液体吸引手段
32とを同時に駆動しても良く、また、いずれかを先に
駆動しても良い。加圧媒体供給手段28を駆動すると、
加圧室26内に加圧媒体が所定の圧力になるまで圧入さ
れる。この実施例の場合、加圧室26内に圧入される加
圧媒体は油である。加圧室26に圧入された加圧媒体の
ゲージ圧は、50kgf/cm2 Gである。
【0067】加圧媒体供給手段28により加圧室26内
に加圧媒体を圧入すると、加圧媒体により圧力が多孔質
体31のラジアル方向に圧力伝達部材25に加わり、圧
力伝達部材25がラジアル方向に収縮し、セラミックス
ラリー収容室29内のセラミックスラリーが圧搾され
る。セラミックスラリーが圧搾されると、セラミックス
ラリー中の水が多孔質体31中に進入する。このとき、
液体吸引手段32が駆動されていると、多孔質体31中
の水が吸引され、配管30を通じて圧力容器21外に排
出される。
【0068】セラミックスラリーが圧搾されるときの水
及びセラミック粒子体の動きは次の通りであると理解さ
れる。
【0069】加圧媒体による圧力が圧力伝達部材25に
加わると同時に液体吸引手段32が駆動されると、セラ
ミックスラリー中の水は多孔質体31に向かって移動
し、セラミック製テープを通過し、多孔質体31中に移
行する。水の移動と共にセラミック粒子も移動する。し
たがって、加圧媒体によるラジアル方向の圧力が加わる
と同時に液体吸引手段32が駆動されていると、セラミ
ックスラリー収容室29内では、セラミックスラリーが
多孔質体31に向かって移動する流れが形成される。セ
ラミックスラリーのこの流れによって移動するセラミッ
ク粒子は、セラミック製テープの編み目を通過しようと
し、その際に、セラミック粒子がセラミック製テープを
形成する繊維、糸の表面に付着する。セラミックスラリ
ーは、結局前記セラミック製テープで濾過されて、多孔
質体31にセラミックスラリー中の水だけが進入するこ
とになる。
【0070】加圧媒体による加圧及び液体吸引手段32
の駆動を継続すると、時間の経過と共に、セラミック製
テープにセラミック粒子が沈着する量が増加し、ついに
は、多孔質体31と収縮した圧力伝達部材25との間に
セラミック粒子が押し固められた状態になる。多孔質体
31の表面とセラミック製テープとの間にもセラミック
粒子が充填される。したがって、セラミック製テープ
は、固められたセラミック充填物の中に埋め込まれた状
態になっている。
【0071】所定時間が経過した後に、液体吸引手段3
2の駆動を停止し、加圧媒体供給手段28を駆動して加
圧室26内の圧力を大気圧に戻す。
【0072】上蓋部材23を筒体22の開口部から取り
外し、形成されたセラミック成形体を多孔質体31から
分離する。
【0073】この実施例では、得られるセラミックス成
形体は筒状をなす。しかもセラミック製テープで強化さ
れた筒状のセラミック成形体が、この実施例に係る加圧
成形装置20によって製造されることができるのであ
る。
【0074】製造されたセラミック製テープで強化され
たセラミック成形体をさらに焼結すると、両端を開口す
る円筒状のセラミック焼結体が製造される。このセラミ
ック焼結体は、その内部にセラミック製テープの焼結体
が埋め込まれているので、衝撃に対する靱性が有り、大
きな衝撃で破壊されることがあっても粉々に砕け散るこ
とがなく、せいぜいクラックが生じる程度である。
【0075】以上、図3を示しながら、この発明の加圧
成形装置の他の例を示した。
【0076】以上に詳述した加圧成形装置は、本発明の
一実施例であるが、要するに、円柱状の多孔質体及び必
要に応じてこれを囲繞するように配置されたパンチング
プレートを有するセラミックスラリー収容室を形成する
ことのできる圧力伝達用容器を備えた圧力伝達用容器を
嵌挿配置した筒状の圧力伝達部材、及び、この圧力伝達
部材にラジアル方向から加圧可能な加圧媒体を圧入可能
な加圧室を備えた圧力容器を有してなり、好適な態様に
おいては、前記多孔質体の外表面をセラミック製繊維製
品特にセラミック製帯状体で被覆してなる。
【0077】ラジアル方向から被加圧物に高圧を印加す
ることのできる構造を有する圧力容器を採用したこの発
明の加圧成形装置の他の例を図4に示す。
【0078】図4に示される加圧成形装置40において
は、圧力容器41は、内部が円筒状に形成され、両端を
開口する筒体42と、前記筒体42の両端開口部をそれ
ぞれ液密に閉鎖するように筒体42に装着された上部蓋
部材43及び下部蓋部材44とで形成される。
【0079】この実施例では、圧力伝達部材45は、圧
力伝達用筒体46と圧力伝達用容器47と蓋体48とを
有する。
【0080】前記圧力伝達用筒体46は、弾性部材によ
り円筒状に形成され、上部蓋部材43及び下部蓋部材4
4との間に、上端が上部蓋部材43に液密に装着され、
かつ下端を下部蓋部材44に液密に装着される。この圧
力容器41においては、筒体42の内周面、上部蓋部材
43の下面、下部蓋部材44の上面、及び圧力伝達用筒
体46の外周面により囲まれた空間が加圧室49にな
る。
【0081】前記圧力伝達用容器47は、一端を開口し
てなる開口部を有する有底の円筒体であり、その外径は
前記圧力伝達用筒体46に填め合い状態で収容されるよ
うに決定される。この圧力伝達用容器47の開口部には
蓋体48が嵌合される。この蓋体48は、前記圧力伝達
用筒体46に嵌合可能な直径を有する鍔部48Aと前記
圧力伝達用容器47の開口部に嵌合される嵌合部48B
とを有する。
【0082】この蓋体48の嵌合部48Bが圧力伝達用
容器47の開口部に装着された状態において、圧力伝達
用容器47内の空間がセラミックスラリー収容室50で
ある。
【0083】この蓋体48における嵌合部48Bには多
孔質体51が立設配置される。この多孔質体51は図1
及び図3を用いて説明された多孔質体と同様である。念
のために言うと、この多孔質体51はたとえば石膏粉を
固めて形成された円柱体である。この多孔質体51は適
宜の治具を用いて、あるいは治具を用いずに直接に前記
嵌合部48Bに着脱自在に固着される。着脱自在に多孔
質体51を前記嵌合部48Bに結合しておくと、セラミ
ック製繊維製品で強化されたセラミック成形体を製造す
る際に、この多孔質体51を嵌合部48Bから取り外し
て多孔質体51の外表面をセラミック製繊維製品で容易
に被覆することができる。
【0084】この多孔質体51の周囲には、この多孔質
体51を収容するようにして配置されたパンチングプレ
ート52が、前記嵌合部48Bに取り付けられている。
このパンチングプレート52は図1を用いて説明した加
圧成形装置におけるパンチングプレートと同様である。
【0085】また、この筒体42の内周面には、加圧室
49に向かって開口する配管53の開口部が設けられ
る。この配管53は、昇圧ポンプP2とで加圧媒体供給
手段54の一部をなす。
【0086】前記多孔質体51には、排気ポンプP1と
で液体吸引手段55を構成する配管56の一端が接続さ
れる。この配管56は、その一端が昇圧ポンプP1の吸
引口に接続され、その吸引口から延在し、下蓋部材44
を貫通し、前記蓋体48を貫通して、その他端が多孔質
体51に接続される。
【0087】以上に詳述した加圧成形装置は、本発明の
一実施例であるが、要するに、円柱状の多孔質体及びこ
れを囲繞するように配置されたパンチングプレートを有
する蓋体とこの蓋体を嵌合することによりセラミックス
ラリー収容室を形成することのできる圧力伝達用容器と
この蓋体を備えた圧力伝達用容器を嵌挿配置した圧力伝
達用筒体とを有する圧力伝達部材、及び、この圧力伝達
部材にラジアル方向から加圧可能な加圧媒体を圧入可能
な加圧室を備えた圧力容器を有してなり、好適な態様に
おいては、前記多孔質体の外表面をセラミック製繊維製
品特にセラミック製帯状体で被覆してなる。
【0088】図4に示される加圧成形装置40を用い
て、以下のようにしてセラミック成形体が製造される。
【0089】なお、この加圧成形装置40によると、セ
ラミック製繊維製品で強化されていないセラミック成形
体を製造することもできるのであるが、以下において
は、特にセラミック製繊維製品で強化されたセラミック
成形体の製造について言及する。
【0090】セラミック成形体を製造する準備として、
筒体42を立てた状態にする。この筒体42の下端開口
部には下部蓋部材44を装着して下端開口部を閉鎖して
おく。筒体42の上端開口部は、上蓋部材43を取り外
して開放し、圧力伝達用筒体46、圧力伝達用容器47
及び蓋体48を外に出しておく。
【0091】円柱状の多孔質体51の外周面を、セラミ
ック製繊維製品で被覆する。使用されることのできるセ
ラミック製繊維製品は、前記具体的説明において言及し
た通りである。この実施例でもセラミック製テープが使
用される。
【0092】セラミック製テープで被覆された多孔質体
51を蓋体48の嵌合部48Bに固定する。
【0093】セラミックスラリーを収容した圧力伝達用
容器47の開口部に蓋体48を装着する。これによっ
て、セラミックスラリー収容室50内に多孔質体51が
納められる。この段階で、パンチングプレート52もセ
ラミックスラリー収容室内に納められている。蓋体48
を開口部に装着した圧力伝達用容器47を圧力伝達用筒
体46内に嵌挿配置し、蓋体48を下蓋部材44に装着
する。圧力伝達用筒体46の下端部を下蓋部材44に液
密に装着する。圧力伝達用筒体46の上端開口部に上蓋
部材43を液密に装着すると共に、この上蓋部材43を
筒体42の上部開口に装填する。
【0094】上蓋部材43を筒体42の上部開口部に液
密に装着した後に、加圧媒体供給手段54及び液体吸引
手段55を駆動する。加圧媒体供給手段54と液体吸引
手段55とを同時に駆動しても良く、また、いずれかを
先に駆動しても良い。加圧媒体供給手段54を駆動する
と、加圧室49内に加圧媒体が所定の圧力になるまで圧
入される。この実施例の場合、加圧室49内に圧入され
る加圧媒体は油である。
【0095】加圧媒体供給手段54により加圧室49内
に加圧媒体を圧入すると、加圧媒体により圧力が多孔質
体51のラジアル方向に圧力伝達部材45に加わり、圧
力伝達部材45がラジアル方向に収縮し、セラミックス
ラリー収容室50内のセラミックスラリーが圧搾され
る。セラミックスラリーが圧搾されると、セラミックス
ラリー中の水が多孔質体51に進入する。このとき、液
体吸引手段55が駆動されていると、多孔質体51中の
水が吸引され、配管56を通じて圧力容器41外に排出
される。
【0096】セラミックスラリーが圧搾されるときの水
及びセラミック粒子体の動きは、図1を用いて説明した
加圧成形装置の場合と実質的に同様である。
【0097】加圧媒体による加圧及び液体吸引手段55
の駆動を継続すると、時間の経過と共に、セラミック製
テープにセラミック粒子が沈着する量が増加し、ついに
は、多孔質体51と収縮した圧力伝達用容器47との間
にセラミック粒子が押し固められた状態になる。多孔質
体51の表面とセラミック製テープとの間にもセラミッ
ク粒子が充填される。したがって、セラミック製テープ
は、固められたセラミック充填物の中に埋め込まれた状
態になっている。
【0098】所定時間が経過した後に、液体吸引手段5
5の駆動を停止し、加圧媒体供給手段54を駆動して加
圧室49内の圧力を大気圧に戻す。
【0099】上蓋部材43を筒体42の上部開口部から
取り外し、形成されたセラミック成形体を多孔質体51
から分離する。
【0100】この実施例では、得られるセラミックス成
形体は一端を開口する有底の筒状をなす。しかもセラミ
ック製テープで強化された筒状のセラミック成形体が、
この実施例に係る加圧成形装置40によって製造される
ことができるのである。
【0101】製造されたセラミック製テープで強化され
たセラミック成形体をさらに焼結すると、両端を開口す
る円筒状のセラミック焼結体が製造される。このセラミ
ック焼結体は、その内部にセラミック製テープの焼結体
が埋め込まれているので、衝撃に対する靱性が有り、大
きな衝撃で破壊されることがあっても粉々に砕け散るこ
とがなく、せいぜいクラックが生じる程度である。
【0102】以上に、この発明の他の一実施例について
説明した。
【0103】この発明における圧力伝達部材は、図1〜
図4に示されるものの外に、加圧室に圧入される加圧媒
体の圧力をセラミックスラリーに均一に伝達することが
できる限りその形状、構造等については特に制限がない
のであるが、製造しようとするセラミック成形体の形状
に応じて圧力伝達部材の形状及び構造等が決定されるこ
とに注意するべきである。
【0104】理論的には、圧力伝達部材は、製造しよう
とするセラミック成形体の外形に倣う内面形状の内部空
間を有し、かつこの内部空間に存在するセラミックスラ
リーに加圧媒体による加圧力を均一に付与することがで
きる外部形状を有するのが良い。セラミックスラリーに
均等な圧力を印加するには、圧力伝達部材の肉厚が一様
であるのが好ましい。
【0105】多孔質体は、セラミックスラリー中のセラ
ミック粒子が多孔質体中に進入せず、セラミックスラリ
ー中の液体が進入し、多孔質体中に進入した液体が液体
吸引手段により多孔質体外に排出されるように形成され
ていれば良い。
【0106】多孔質体の形状は、既述したように、セラ
ミック成形体が有する内部空間の形状に倣う外形であれ
ば良い。もっとも、成形の容易性を考慮すると、円柱体
の多孔質体が好ましい。
【0107】
【発明の効果】この発明によると、加圧媒体供給手段に
より加圧室に加圧媒体を圧入しつつ、液体吸引手段によ
り多孔質体中に集約される液体を多孔質体外に排出する
のであるから、多孔質体の外形に倣う内部形状を有する
セラミック成形体を短時間で製造することができる。特
に、加圧成形前に、多孔質体の必要な表面をセラミック
製繊維製品特にセラミック繊維製テープで被覆しておく
と、セラミック繊維で強化されたセラミック成形体を容
易かつ迅速に製造することができる。更に製造されたセ
ラミック製テープで強化されたセラミック成形体を焼結
すると、両端を開口する円筒状のセラミック焼結体が製
造される。このセラミック焼結体は、その内部にセラミ
ック製テープの焼結体が埋め込まれているので、衝撃に
対する靭性が有り、大きな衝撃で破壊されることがあっ
ても粉々に砕け散ることがない成形体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の加圧成形装置の一例を示す概
略断面図である。
【図2】図2はこの発明の加圧成形装置の一例における
圧力伝達部材である容器の、加圧室内における配置状態
を説明する説明図である。
【図3】図3はこの発明の加圧成形装置の他の例を示す
概略断面図である。
【図4】図4はこの発明の他の例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・加圧成形装置、2・・・圧力容器、2A・・・
圧力伝達部材、3・・・加圧媒体供給手段、4・・・多
孔質体、5・・・液体吸引手段、6・・・容器本体、7
・・・蓋部材、8・・・加圧室、9・・・加圧配管、P
2・・昇圧ポンプ、10・・・容器、11・・・蓋体、
12・・・セラミックスラリー収容室、13・・・懸垂
棒、14・・・配置台、15・・・パンチングプレー
ト、16・・・配管、20・・・加圧成形装置、21・
・・圧力容器、22・・・筒体、23・・・上部蓋部
材、24・・・下部蓋部材、25・・・伝達部材、26
・・・加圧室、27・・・配管、28・・・加圧媒体供
給手段、29・・・セラミックスラリー収容室、31・
・・多孔質体、40・・・加圧成形装置、41・・・圧
力容器、42・・・筒体、43・・・上部蓋部材、44
・・・下部蓋部材、45・・・圧力伝達部材、46・・
・圧力伝達用筒体、47・・・圧力伝達用容器、48・
・・蓋体、48A・・・鍔部、48B・・・嵌合部、4
9・・・加圧室、50・・・セラミックスラリー収容
室、51・・・多孔質体、52・・・パンチングプレー
ト、53・・・配管、54・・・加圧媒体供給手段、5
5・・・液体吸引手段、56・・・配管。
フロントページの続き 審査官 寺本 光生 (56)参考文献 特開 昭64−51908(JP,A) 特開 昭50−67810(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 3/00 101 B28B 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧媒体の圧入可能な加圧室を有する圧
    力容器と、 セラミックスラリーを収容することができるセラミック
    スラリー収容室を有し、前記加圧室に配置される弾性部
    材製の圧力伝達部材と、 前記加圧室内に加圧媒体を圧入する加圧媒体供給手段
    と、 前記セラミックスラリー収容室内に収容され、セラミッ
    クスラリー中の液体を吸収することができ、外周面にセ
    ラミック製繊維製品で被覆された、前記加圧媒体による
    加圧で変形不能な多孔質体と、 この多孔質体に吸収された液体を減圧により吸引して多
    孔質体中の液体を排除する液体吸引手段とを有すること
    を特徴とする加圧成形装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項におけるセラミック製繊維
    製品が、セラミック繊維で形成された糸、セラミック繊
    維で形成された糸を編んでなる編み物、セラミック繊維
    で形成された糸を織ってなる織物、セラミックス繊維で
    形成されてなる不織布、及びセラミック繊維の集合体よ
    りなる群から選択される少なくとも一種である前記請求
    に記載の加圧成形装置。
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