JP3332626B2 - 2楕円の共通接線作成方法及び図形処理装置 - Google Patents

2楕円の共通接線作成方法及び図形処理装置

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JP3332626B2 JP30756794A JP30756794A JP3332626B2 JP 3332626 B2 JP3332626 B2 JP 3332626B2 JP 30756794 A JP30756794 A JP 30756794A JP 30756794 A JP30756794 A JP 30756794A JP 3332626 B2 JP3332626 B2 JP 3332626B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCAD等における2楕円
の共通接線作成方法及び図形処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、CAD等で計算機を使って2
楕円の共通接線を算出するる方法として、4次の評価関
数を作成してその評価関数を代数的に解く方法が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法だと2つの楕円の位相関係を考慮せずに処理を行っ
ているので、解の共通接線の個数に位相関係との矛盾が
生じたり、かならずしも安定的には解が求まらないとい
う問題点があった。本発明は、前記従来の欠点を除去
し、安定して矛盾なく2つの楕円の共通接線を作成する
2楕円の共通接線作成方法及び図形処理装置を提供す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の2楕円の共通接線作成方法は、計算機を使
用して2楕円の共通接線を作成する2楕円の共通接線作
成方法であって、実空間の座標系の座標値で入力された
2つの楕円の座標を記憶手段に記憶するステップと、前
記入力された2つの楕円の内、一方の楕円の中心点が原
点と一致し、且つ長軸ベクトルがX軸と一致するような
座標系に、前記つの楕円の座標変換を行って、座標変
換後の前記2つの楕円の座標を前記記憶手段に記憶する
ステップと、前記座標変換後の2つの楕円の座標に基づ
いて交点を算出し、算出した交点の数をカウントして該
交点の数を前記記憶手段に記憶するステップと、前記記
憶手段に記憶された交点の数と、前記座標変換後の2つ
の楕円の座標から得られるつの楕円の位置関係とか
、予め記憶されている交点の数及び2つの楕円の位置
関係と2つの楕円の位相関係との対応関係に基づいて、
前記つの楕円の位相関係を求めるステップと、前記求
めた位相関係から、予め記憶されている位相関係と共通
接線の本数との対応関係に基づいて、共通接線の本数を
定めるステップと、前記座標変換された2つの楕円の座
から、予め記憶されているパラメトリック表現の評価
関数に基づいて、前記共通接線の本数のパラメトリッ
ク表現の解を求めて、前記2つの楕円の共通接線の座標
として前記記憶手段に記憶するステップと、前記求まっ
たパラメトリック表現の解を前記実空間の座標系の座標
値に変換して、前記実空間の座標系の前記2つの楕円の
共通接線の座標として前記記憶手段に記憶するステップ
、前記入力された2つの楕円と共通接線を前記実空間
の座標系の座標値で表示手段に表示するステップとを備
えることを特徴とする。
【0005】ここで、前記2つの楕円の座標変換を行う
ステップは、一方の楕円の中心点が原点と一致し、且つ
長軸ベクトルがX軸と一致するような変換を行う変換マ
トリックスを生成して記憶するステップと、前記変換マ
トリックスにより2つの楕円の座標変換を行うステップ
とを有する。また、前記解を求めるステップでは、中心
点が原点となった一方の楕円上の一点P1から他方の楕
円に引かれた2本の接線L1,L2が、前記一方の楕円
の接線となる条件を満たした場合の前記評価関数の変数
を解とする。また、前記評価関数は、前記点P1の原点
回りの角度をθとした場合に、 f( θ)=(PY2-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX2-a・cosθ) …(1) g( θ)=(PY3-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX3-a・cosθ) …(2) f( θ) は直線L1に対する評価関数であり、g( θ)
は直線L2に対する評価関数である。
【0006】なおここで、a=標準位置にある楕円E1
の長軸ベクトルの長さ、b=標準位置にある楕円E1の
短軸ベクトルの長さ、PX2 =パラメータθに対する標準
位置の楕円E1上の一点P1から他方の楕円E2への接
線上の一点のx成分(直線L1)、PY2 =パラメータθ
に対する標準位置の楕円E1上の一点P1から他方の楕
円E2への接線上の一点のy成分(直線L1)、PX3 =
パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一点P1
から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分(直線L
2)、PY3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1
上の一点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy
成分(直線L2)である。
【0007】また、前記2つの楕円の共通接線の本数を
定めるステップの後に、解の存在範囲を確定するステッ
プを更に有する。また、前記2つの楕円の共通接線の本
数を定めるステップの後に、接点での接線が2つの楕円
の共通接線となる場合において、そこでの接線を直接算
出するステップを更に有する。又、本発明の図形処理装
置は、予め作成された図形に関連して新たな図形を作成
する図形処理装置において、2つの楕円が与えられた場
合に、一方の楕円の中心点が原点と一致し、且つ長軸ベ
クトルがX軸と一致するような座標系に、2つの楕円の
座標変換を行う座標変換手段と、前記変換後の2つの
円の交点を算出して、求まった交点の数と2つの楕円の
位置とから2つの楕円の位相関係を求め、前記求めた位
相関係により共通接線の本数を定める接線本数決定手段
と、前記座標変換された2つの楕円から、所定のパラメ
トリック表現の評価関数に基づいて、前記共通接線の本
のパラメトリック表現の解を求める直線評価手段
と、前記求まったパラメトリック表現の解を実空間の座
標値に変換して2つの楕円の共通接線として出力する共
通接線作成手段とを備えることを特徴とする。
【0008】ここで、前記直線評価手段は、中心点が原
点となった一方の楕円上の一点P1から他方の楕円に引
かれた2本の接線L1,L2が、前記一方の楕円の接線
となる条件を満たした場合の前記評価関数の変数を解と
し、前記評価関数は、前記点P1の原点回りの角度をθ
とした場合に、 f( θ)=(PY2-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX2-a・cosθ) …(1) g( θ)=(PY3-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX3-a・cosθ) …(2) f( θ) は直線L1に対する評価関数であり、g( θ)
は直線L2に対する評価関数である。
【0009】なおここで、a=標準位置にある楕円E1
の長軸ベクトルの長さ、b=標準位置にある楕円E1の
短軸ベクトルの長さ、PX2 =パラメータθに対する標準
位置の楕円E1上の一点P1から他方の楕円E2への接
線上の一点のx成分(直線L1)、PY2 =パラメータθ
に対する標準位置の楕円E1上の一点P1から他方の楕
円E2への接線上の一点のy成分(直線L1)、PX3 =
パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一点P1
から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分(直線L
2)、PY3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1
上の一点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy
成分(直線L2)である。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の共通接線作成方法を実現す
る図形処理装置のブロック図である。バス1(制御線、
データ線及びアドレス線を含む)には、中央処理装置
(CPU)2、リード・オンリ・メモリ(ROM)3、
ランダム・アクセス・メモリ(RAM)4、入力インタ
ーフェイス5を介して入力装置6、CRTインターフェ
イス7を介してCRT8、外部記憶装置インターフェイ
ス9を介して、磁気ディスク、磁気テープ等の外部記憶
装置10が接続されている。CPU2は、ROM3に記
憶されたプログラムに従って、RAM4を一時記憶装置
として種々の処理及び制御、例えば図形入力制御,図形
表示処理,ピック処理,交点算出などを行う。
【0011】本例では、ROM3に、2楕円の共通接線
を作成する接線作成プログラム3aと作成された線が接
線か否かを評価する評価関数3bが、RAM4に、一方
の楕円の中心を原点とし長軸をX軸とするする座標への
変換マトリックス4a,2楕円の交点数4b,楕円及び
接線の実空間座標値4c,上記変換マトリックス4aに
より変換された楕円及び接線の変換座標値4dが格納さ
れる。
【0012】入力装置6はキーボード,タブレット,マ
ウス等であり、図形データの入力を行なうが、この図形
データはホストコンピュータから受けてもよい。CRT
8は必要に応じて複数のビットマップ・プレーン等を含
んでおり図形を表示する。以下、図1〜図4を参照して
本発明の好適な実施例を説明するが、以下に述べる処理
及び判断はCPU2がROM3のプログラムに従って行
なう。
【0013】図2の本実施例の流れを示すフローチャー
トに従って、2楕円の共通接線作成処理の説明を行な
う。 (ステップS1:変換マトリックスの算出)本実施例で
は、まず対象2楕円のうち、一方の楕円の中心点が原点
に一致し、その楕円の長軸ベクトルがX軸に一致するよ
うな変換マトリックスを求め、RAM4または外部記憶
インターフェイス9を介して外部記憶装置10に登録す
る。
【0014】(ステップS2:2楕円に変換を行なう)
ステップS1で求めた変換マトリックスによる変換を対
象2楕円に対し行なう。このステップによって一方の楕
円は中心点が原点にあり、長軸ベクトルがX軸と一致す
るような標準位置に移動し、他方の楕円は標準位置より
元の2楕円の相対的な位置関係分離れたところに移動す
る(図4参照)。
【0015】(ステップS3:2楕円の交点を算出す
る)2楕円の交点を算出する。なおこの時接点は交点と
みなしてよい。そしてその交点数をRAM4又は外部記
憶インターフェイス9を介して外部記憶装置10に登録
する。 (ステップS4:2楕円の位相関係を算出する)2楕円
の位相関係を、RAM4又は外部記憶装置10に登録し
てある交点数を基に算出する。例えば、ステップS3で
算出された交点数が“0”の場合、可能な位相関係は図
3に示すa-1 ないしa-2 になる。この2つを分別するに
は、一方の楕円が他方の楕円に含まれるか含まれないか
の判定を行えばよい。
【0016】この判定は以下のように行なう。2楕円の
中心点を結ぶ線分を作成し、その線分の長さがもし幾何
学的許容誤差ε以内であれば2楕円の中心点は一致して
いるとみなす。この場合、すでに2楕円は交点をもたな
いということがわかっているので、2楕円の位相関係は
図3に示すa-2 になる。また、2楕円の中心点を結ぶ線
分の長さが幾何学的許容誤差ε以上であれば、その線分
と2楕円のうち大きい長軸を持つ楕円との交点算出を行
なう。もし交点が存在するならば2楕円の位相関係は図
3に示すa-1 になり、もし交点が存在しなければa-2 と
する。
【0017】ステップS3で算出された交点数が“1”
の場合、可能な位相関係は図3に示すb-1 ないしb-2 に
なる。この2つを分別するには、一方の楕円が他方の楕
円に含まれるか含まれないかの判定を行えば良い。この
判定方法は、上記した交点数が“0”の時と同じように
行える。ステップS3で算出された交点数が“2”の場
合、可能な位相関係は図3に示すc-1 になる。
【0018】ステップS3で算出された交点数が“3”
の場合、可能な位相関係は図3に示すd-1 になる。ステ
ップS3で算出された交点数が“4”の場合、可能な位
相関係は図3に示すe-1 になる。ステップS3で2楕円
が同じだと判定された場合、可能な位相関係は図3に示
すf-1になる。
【0019】(ステップS5:共通接線の本数を定め
る)ステップS4で算出された2楕円の位相関係を基
に、求めるべき共通接点の本数を定める。 ケース a-1 a-2 b-1 b-2 c-1 d-1 e-1 f-1 本数 4 0 3 1 2 3 4 0 (ステップS6:パラメータ解を算出する)ステップS
5で定まった接線の本数分、下記の評価関数(1) 及び評
価関数(2)が“0”となるθの解を割線法を用いて算出
する。以下、割線法による解の算出を、図4の例を参照
にして説明する。
【0020】 f( θ)=(PY2-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX2-a・cosθ) …(1) g( θ)=(PY3-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX3-a・cosθ) …(2) f( θ) は直線L1に対する評価関数であり、g( θ)
は直線L2に対する評価関数である。なおここで、 a=標準位置にある楕円E1の長軸ベクトルの長さ b=標準位置にある楕円E1の短軸ベクトルの長さ PX2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
(直線L1) PY2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
(直線L1) PX3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
(直線L2) PY3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
(直線L2) 従って、評価関数(1) 及び評価関数(2) は、楕円E1上
の点P1から他方の楕円E2に引かれた接線ベクトルと
点P1での法線ベクトルとの内積であり、共通接線の場
合は、f( θ) ,g( θ) は“0”となる。
【0021】(ステップS7:パラメータ解を実空間の
座標値に変換する)ステップS6で算出した、標準位置
にある楕円E1上のパラメータθにより移動する点P1
が、その楕円E1の接線である場合が解、すなわち両楕
円の共通接線である。上記パラメータは標準位置に移動
する前の楕円に関しても有効であるため、そのパラメー
タθで表わされた接線を実空間の座標値に変換する。
【0022】算出された実空間の接線座標値を、RAM
4または外部記憶インターフェイス9を介して外部記憶
装置10に登録する。尚、図2には図示しなかったが、
算出された実空間の接線座標値に基づいて、CRT8の
画面上に2楕円の共通接線が描画される。 <本実施例の変形例>上記実施例の図2のステップS5
とS6との間に、以下のステップS5−1及び/又はS
5−2を追加することで、算出すべき解の数を減らすこ
とが可能である。
【0023】(ステップS5−2:解の存在範囲を確定
する)ステップS5で定まった接線の本数分、評価関数
(1) 及び評価関数(2) を計算し、ステップS6の前処理
として2分法により解の存在範囲の確定を予め行なう。 (ステップS5−1:接点での接線の算出)ステップS
5において接線の数を確定したが、さらにb-1,b-2 及び
d-1 の場合において接点での接線が2楕円の共通接線と
なるためそこでの接線を直接(3) 式によって求める。そ
して収束演算で算出すべき解の数を減らす。
【0024】楕円上の点P1(a・cosθ,b・sinθ) におけ
る接線 x・cosθ/a + y・sinθ/b = 1 …(3) 尚、ステップS4における位相関係の判定で、2楕円の
交点が1点あるいは0点の場合において、一方の楕円の
中心点より半無限直線を引き、その半無限直線が他方の
楕円と干渉するかしないかによって、一方の楕円が他方
の楕円の中に含まれるかの判定を行なうことができる。
もしその半無限直線と他方の楕円との交点が一点存在す
れば(接点は交点とみなさない)、a-1/b-1 ではなくa-
2/b-2 と判定する。
【0025】又、ステップS6において割線法を用いて
解を算出したが、他の収束演算を用いても同様の処理を
行なうことができる。尚、本発明は、複数の機器から構
成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装
置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したような2つの楕円の共通接
線作成を行なうことにより、共通接線の解の個数の位相
関係との矛盾を防ぐことができ、安定的に共通接線が求
まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現する図形処理装置のブロック図で
ある。
【図2】本発明の好適な実施例を示す流れ図である。
【図3】位相関係によって種別した2楕円の位置関係図
である。
【図4】一方の楕円を標準位置に移動し、あるパラメー
タθより他方の楕円E2への接線を引いた例を示す図で
ある。
【図5】本発明の好適な他の実施例を示す流れ図であ
る。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機を使用して2楕円の共通接線を作
    成する2楕円の共通接線作成方法であって、実空間の座標系の座標値で入力された2つの楕円の座標
    を記憶手段に記憶するステップと、 前記入力された2つの楕円の内、 一方の楕円の中心点が
    原点と一致し、且つ長軸ベクトルがX軸と一致するよう
    な座標系に、前記つの楕円の座標変換を行って、座標
    変換後の前記2つの楕円の座標を前記記憶手段に記憶す
    ステップと、 前記座標変換後の2つの楕円の座標に基づいて交点を算
    出し、算出した交点の数をカウントして該交点の数を前
    記記憶手段に記憶するステップと、 前記記憶手段に記憶された 交点の数と、前記座標変換後
    の2つの楕円の座標から得られるつの楕円の位置関係
    とから、予め記憶されている交点の数及び2つの楕円の
    位置関係と2つの楕円の位相関係との対応関係に基づい
    て、前記つの楕円の位相関係を求めるステップと、 前記求めた位相関係から、予め記憶されている位相関係
    と共通接線の本数との対応関係に基づいて、共通接線の
    本数を定めるステップと、 前記座標変換された2つの楕円の座標から、予め記憶さ
    れているパラメトリック表現の評価関数に基づいて、前
    記共通接線の本数のパラメトリック表現の解を求め
    て、前記2つの楕円の共通接線の座標として前記記憶手
    段に記憶するステップと、 前記求まったパラメトリック表現の解を前記実空間の
    標系の座標値に変換して、前記実空間の座標系の前記2
    つの楕円の共通接線の座標として前記記憶手段に記憶す
    ステップと 前記入力された2つの楕円と共通接線を前記実空間の座
    標系の座標値で表示手段に表示するステップと を備える
    ことを特徴とする2楕円の共通接線作成方法。
  2. 【請求項2】 前記2つの楕円の座標変換を行うステッ
    プは、一方の楕円の中心点が原点と一致し、且つ長軸ベ
    クトルがX軸と一致するような変換を行う変換マトリッ
    クスを生成して記憶するステップと、前記変換マトリッ
    クスにより2つの楕円の座標変換を行うステップとを有
    することを特徴とする請求項1記載の2楕円の共通接線
    作成方法。
  3. 【請求項3】 前記解を求めるステップでは、中心点が
    原点となった一方の楕円上の一点P1から他方の楕円に
    引かれた2本の接線L1,L2が、前記一方の楕円の接
    線となる条件を満たした場合の前記評価関数の変数を解
    とすることを特徴とする請求項1記載の2楕円の共通接
    線作成方法。
  4. 【請求項4】 前記評価関数は、前記点P1の原点回り
    の角度をθとした場合に、 f( θ)=(PY2-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX2-a・cosθ) …(1) g( θ)=(PY3-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX3-a・cosθ) …(2) f( θ) は直線L1に対する評価関数であり、g( θ)
    は直線L2に対する評価関数であることを特徴とする請
    求項3記載の2楕円の共通接線作成方法。なおここで、 a=標準位置にある楕円E1の長軸ベクトルの長さ、 b=標準位置にある楕円E1の短軸ベクトルの長さ、 PX2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
    (直線L1)、 PY2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
    (直線L1)、 PX3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
    (直線L2)、 PY3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
    (直線L2)である。
  5. 【請求項5】 前記2つの楕円の共通接線の本数を定め
    るステップの後に、解の存在範囲を確定するステップを
    更に有することを特徴とする請求項1記載の2楕円の共
    通接線作成方法。
  6. 【請求項6】 前記2つの楕円の共通接線の本数を定め
    るステップの後に、接点での接線が2つの楕円の共通接
    線となる場合において、そこでの接線を直接算出するス
    テップを更に有することを特徴とする請求項1または5
    記載の2楕円の共通接線作成方法。
  7. 【請求項7】 予め作成された図形に関連して新たな図
    形を作成する図形処理装置において、 2つの楕円が与えられた場合に、一方の楕円の中心点が
    原点と一致し、且つ長軸ベクトルがX軸と一致するよう
    な座標系に、2つの楕円の座標変換を行う座標変換手段
    と、 前記変換後の2つの楕円の交点を算出して、求まった交
    点の数と2つの楕円の位置とから2つの楕円の位相関係
    を求め、前記求めた位相関係により共通接線の本数を定
    める接線本数決定手段と、 前記座標変換された2つの楕円から、所定のパラメトリ
    ック表現の評価関数に基づいて、前記共通接線の本数
    のパラメトリック表現の解を求める直線評価手段と、 前記求まったパラメトリック表現の解を実空間の座標値
    に変換して2つの楕円の共通接線として出力する共通接
    線作成手段とを備えることを特徴とする図形処理装置。
  8. 【請求項8】 前記直線評価手段は、中心点が原点とな
    った一方の楕円上の一点P1から他方の楕円に引かれた
    2本の接線L1,L2が、前記一方の楕円の接線となる
    条件を満たした場合の前記評価関数の変数を解とし、 前記評価関数は、前記点P1の原点回りの角度をθとし
    た場合に、 f( θ)=(PY2-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX2-a・cosθ) …(1) g( θ)=(PY3-b・sinθ)a・sinθ+b・cosθ(PX3-a・cosθ) …(2) f( θ) は直線L1に対する評価関数であり、g( θ)
    は直線L2に対する評価関数であることを特徴とする請
    求項7記載の図形処理装置。なおここで、 a=標準位置にある楕円E1の長軸ベクトルの長さ、 b=標準位置にある楕円E1の短軸ベクトルの長さ、 PX2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
    (直線L1)、 PY2 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
    (直線L1)、 PX3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のx成分
    (直線L2)、 PY3 =パラメータθに対する標準位置の楕円E1上の一
    点P1から他方の楕円E2への接線上の一点のy成分
    (直線L2)である。
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