JP3332452B2 - Mri装置 - Google Patents
Mri装置Info
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Description
速撮影法に係り、特に、マルチエコー信号のピーク位置
の調整法に関する。
性を反転させながら連続的に印加し、エコー信号を計測
するMRI装置における超高速撮影法では、偽像,歪の
ない画像を得るためには、各エコー信号のピーク位置が
サンプリングの中心位置になるように磁場を精密に制御
する必要がある。そのためには、傾斜磁場の過渡特性を
向上させ、またシミングにより静磁場不均一を十分に除
去した後、信号を計測する必要があった。
磁場の過渡特性,静磁場均一性が十分でない場合には偽
像や歪が発生し、これを除去するために磁場の歪をどれ
だけ改善すべきかを知ることに問題があった。本発明は
リードアウト傾斜磁場を振幅の極性を反転させながら連
続的に印加し、マルチエコー信号を計測するMRI装置
における超高速撮影法において、偽像,歪のない画像を
得るために、各エコー信号のピーク位置がサンプリング
の中心位置になるように調整する方法を提供することに
ある。
成するため、リードアウト傾斜磁場を振幅の極性を反転
させながら連続的に印加し、マルチエコー信号を計測す
るMRI装置における超高速撮影法において、エンコー
ド傾斜磁場を実質的に印加しない状態でマルチエコー信
号を計測し、各エコーのピーク位置とサンプリングの中
心位置とのずれを検出し、そのずれから磁場の歪を補正
し、各エコー信号のピーク位置がサンプリングの中心位
置に移動するように調整する。
では、リードアウト傾斜磁場を振幅の極性を反転させな
がら連続的に印加し、エコー信号を計測するMRI装置
における超高速撮影法において、エンコード傾斜磁場を
実質的に印加しない状態で計測したエコー信号を用い
て、各エコーのピーク位置とサンプリングの中心位置と
のずれを検出し、そのずれから磁場の歪を補正し、各エ
コー信号のピーク位置をサンプリングの中心位置に移動
するように調整することが可能な方法を実現している。
すなわち、エンコード傾斜磁場を実質的に印加しない状
態で計測した各エコーのピーク位置の状態から磁場の歪
の大きさを知り、それを利用してエコーのピーク位置を
サンプリングの中心位置に移動するように磁場を調整す
る。これにより、エコーのピーク位置をサンプリングの
中心位置に移動させることが可能な方法を実現してい
る。
の概略を示す。本装置は、静磁場を発生するコイル1と
傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部2と、高周波パルス
を送信し、エコー信号を受信するプローブ3と、傾斜磁
場および高周波パルスの電源4と、計算機5から構成さ
れている。傾斜磁場発生部2は静磁場の方向(z方
向)、およびこれと直角の二方向(x方向およびy方
向)の三方向に沿って、磁場の強度にそれぞれ傾斜をつ
けるための傾斜磁場を発生する三組のコイルを有してい
る。これらの傾斜磁場をGz,Gx,Gyと呼ぶ。これ
らの傾斜磁場の制御、また高周波パルスおよび信号取り
込みの制御はパルスシーケンスにしたがって、計算機5
を介して行われる。被検体6の計測したい部位にプロー
ブ3をもっていき計測を行う。
ケンスを示す。以下これに基づいて本実施例の動作を説
明する。まず高周波パルス11と、z方向に磁場強度を
傾斜させる傾斜磁場Gzを12に示すパルス状に印加し
て計測したい領域を励起する。高周波パルスと傾斜磁場
を同時に印加することで、関心領域を選択的に励起する
ことができる。なお、高周波パルスは90゜パルスが一
般的だが、これよりも小さい小フリップ角(α゜)のパ
ルスでも良い。次に、高周波パルス印加後の時刻T0に
おいてx方向に磁場強度が変化する傾斜磁場Gxを15
のように矩形波状に印加する。さらに時刻T0+T1に
傾斜磁場Gxの印加を16のように正弦波状に印加す
る。以後、T時間ごとにGxの振幅の極性、つまり傾斜
の向きを反転させながら連続的に印加を繰り返す。この
Gxはリードアウト傾斜磁場と呼ばれる。リードアウト
傾斜磁場の傾斜と印加時間の積の総和量が0となるごと
にエコー信号17が発生する。この時、傾斜磁場15の
傾斜,時間積と傾斜磁場16の傾斜,時間積の1/2が
等しくなるようにする。
格納される。ここで図4に示すように33のΔによって
サンプリングの開始時刻は可変であり、最初サンプリン
グの中心位置32はリードアウト傾斜磁場31の正弦波
形のピーク位置と一致しているものとする。
ように位相空間においてky方向に配列される。ここで
kyはエコー信号の配列方向、kxはサンプリング方向
を表している。また、kx=0はサンプリングの中心位
置であり、リードアウト傾斜磁場の傾斜と印加時間の積
の総和量が0となる位置を意味している。しかしリード
アウト傾斜磁場印加方向へのオフセット磁場成分、ある
いは傾斜磁場の過渡特性等による誤差成分があると、リ
ードアウト傾斜磁場の総和量が0となる位置はサンプリ
ングの中心位置からずれるため、エコーのピーク位置は
kx=0からずれる。ここで21は偶数番目のエコーの
ピーク位置を22は奇数番目のエコーのピーク位置を表
している。エコーのピーク位置がサンプリングの中心位
置に揃わなければ、正確に像再構成されず、得られる画
像には偽像,歪等が発生する。そこで正確な像再構成の
ためにエコーのピーク位置をサンプリングの中心位置に
合せる必要がある。エコーのピーク位置は誤差成分の大
きさに応じてkx=0の位置よりずれるため、ずれ量と
誤差成分の関係を知れば、エコーのピーク位置をkx=
0に移動するような磁場調整をすることができる。
考える。誤差成分はリードアウト傾斜磁場のオフセット
成分あるいは静磁場のリードアウト方向へのオフセット
成分によるものと、リードアウト傾斜磁場の過渡特性に
よるものと、その他によるものとに分類できる。したが
って任意のエコーについて、サンプリングの中心位置と
エコーのピーク位置のずれをδとすると数1のように表
される。
ーク位置の間に生じる一定間隔のずれである。これは傾
斜磁場の過渡特性に基づく誤差によるものである。
磁場16の傾斜,時間積の1/2が等しい時δ0は0と
なるが、図5に示すように、傾斜磁場44の波形が立上
り特性により45のようにひずむと、リードアウト傾斜
磁場の傾斜と印加時間の積の総和量が0となる位置がサ
ンプリングの中心位置からずれ、46のδ0が生じる。
傾斜磁場44は立上り後は正弦波形を正確に繰り返すた
め、δ0はどの偶数番目のエコーと奇数番目のエコー間
についても一定に保たれる。これは予め図1の傾斜磁場
15の印加量とずれ量の関係を知れば、ずれ量の大きさ
から傾斜磁場16の過渡特性による誤差を除去すること
ができる。
発生順序にしたがって直線的に変化するずれである。こ
れは図6におけるリードアウト傾斜磁場方向へのオフセ
ット磁場成分51によるものである。オフセット磁場成
分は時間方向に積分されていくため、エコー発生順序に
したがってリードアウト傾斜磁場の総和量が0となる位
置が変化し、したがって52のδ1の大きさは直線的に
変化する。これは予めオフセット調整量と傾きの関係を
知れば、傾きの大きさからオフセット成分を除去するこ
とができる。このδ0とδ1は平面上の直線の切片と傾
きを求める場合と同様に求める。すなわちエコーのピー
ク位置を直線で近似し、この時のδ0が直線の切片、δ
1が傾きに相当する。図3(b)にδからδ0を除去し
た後のエコーのピーク位置を、図3(c)にδからδ
0,δ1を除去した後のエコーのピーク位置を示す。
δ1を引いた残りとなる。δ2の除去はδからδ0,δ
1を引いた残りのずれ量だけ図4におけるサンプリング
開始位置のΔ33をシフトすることによって達成され
る。以上の過程により各エコーのピーク位置をkx=0
に移動することができる。図3(d)にδ0,δ1,δ
2を除去した後のエコーのピーク位置を示す。
する。図1において、まず高周波パルス11と、z方向
に磁場強度を傾斜させる傾斜磁場Gzを12に示すパル
ス状に印加して計測したい領域を励起する。高周波パル
スと傾斜磁場を同時に印加することで、関心領域を選択
的に励起することができる。なお、高周波パルスは90
゜パルスが一般的だが、これよりも小さい小フリップ角
(α゜)のパルスでも良い。
方向に磁場強度が変化する傾斜磁場Gxを15のように
矩形波状に印加する。さらに、時刻T0+T1に傾斜磁
場Gxの印加を16のように正弦波状に印加する。以
後、T時間ごとにGxの振幅の極性、つまり傾斜の向き
を反転させながら連続的に印加を繰り返す。またパルス
14の繰返しの傾斜,時間積の合計の半分の傾斜,時間
積を持ち、逆方向のパルス13をT0からT1の期間内
に予め印加し、時刻T0+T1においてy方向に磁場強
度を傾斜させる傾斜磁場Gyを14のように時間Tより
短い時間tだけ印加する。以後、T時間ごとにt時間ず
つ傾斜磁場Gyの印加を繰り返す。
った位相の情報を付与する働きを有するのでエンコード
傾斜磁場と呼ぶことができる。リードアウト傾斜磁場の
傾斜と印加時間の積の総和量が0となるごとにエコー信
号17が発生する。各エコー信号はサンプリングされ計
算機に格納される。取り込んだデータは像再構成され画
像が得られる。なお、以上の実施例におけるリードアウ
ト傾斜磁場の繰返し波形は正弦波の場合であったが、矩
形波の場合にも有効であることは明らかである。
用いた場合であった。しかし、本発明はハーフエンコー
ド法に対しても有効である。ハーフエンコード法の詳細
はラジオロジー161巻2号 (Radiorogy,161,2,pp.527
−531 (1986)))に述べられている。図1のパルス13の
印加を行わず、パルス14とパルス16の繰返し回数を
フルエンコード法の1/2にすれば、ハーフエンコード
法による計測ができる。
を振幅の極性を反転させながら連続的に印加し、エコー
信号を計測するMRI装置における超高速撮影法におい
て、エンコード傾斜磁場を実質的に印加しない状態でエ
コー信号を計測し、各エコーのピーク位置とサンプリン
グの中心位置とのずれを検出し、そのずれから磁場の歪
を補正し、各エコー信号のピーク位置がサンプリングの
中心位置に移動するように調整した後、実際の信号を計
測するので、偽像,歪のない画像が得られる。
イミングチャート。
図。
図。
係を示す説明図。
説明図。
分を示す説明図。
ブ、4…電源、5…計算機、6…被検体。
Claims (1)
- 【請求項1】静磁場を発生する手段と,3方向の傾斜磁
場を発生する手段と,高周波パルスを印加しエコー信号
を検出するプローブと,前記3方向の傾斜磁場の印加,
前記高周波パルスの印加,及び前記エコー信号の検出を
所定のパルスシーケンスに従って実行させる計算機とを
有し,前記計算機は,エンコード傾斜磁場を実質的に印
加しない状態で,リードアウト傾斜磁場を振幅の極性を
反転させながら印加して,計測された順次発生する前記
各エコー信号のピーク位置と前記各エコー信号のサンプ
リングの中心位置とのずれδを検出し,順次発生する前
記エコー信号のピーク位置を直線により近似して,前記
直線の切片から前記リードアウト傾斜磁場の過渡特性に
よるずれδ0を求め,予め求められている前記リードア
ウト傾斜磁場の印加量と前記ずれδ0との関係を用い
て,前記リードアウト傾斜磁場の印加量を調整して前記
ずれδ0を除去し,前記直線の傾きから前記リードアウ
ト傾斜磁場のオフセット成分あるいは前記静磁場のリー
ドアウト方向へのオフセット成分によるずれδ1を求
め,予め求められている前記オフセット成分の調整量と
前記傾きとの関係を用いて,前記オフセット成分を補正
して前記ずれδ1を除去し,前記ずれδから前記δ0及
び前記δ1を差し引いて得られるずれδ2を,前記サン
プリングの開始の位置を前記δ2だけシフトすることに
よって除去して,前記リードアウト傾斜磁場の歪みを補
正し,前記各エコー信号の前記ピーク位置が前記サンプ
リングの前記中心位置に移動するように調整した後に,
関心領域を励起し,前記リードアウト傾斜磁場を振幅の
極性を反転させながら印加し,前記エンコード傾斜磁場
を印加して,前記エコー信号を計測するパルスシーケン
スを実行することを特徴とするMRI装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05819893A JP3332452B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | Mri装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05819893A JP3332452B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | Mri装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06269418A JPH06269418A (ja) | 1994-09-27 |
JP3332452B2 true JP3332452B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=13077333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05819893A Expired - Lifetime JP3332452B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | Mri装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3332452B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP05819893A patent/JP3332452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06269418A (ja) | 1994-09-27 |
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