JP3331031B2 - ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置 - Google Patents

ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置

Info

Publication number
JP3331031B2
JP3331031B2 JP31564493A JP31564493A JP3331031B2 JP 3331031 B2 JP3331031 B2 JP 3331031B2 JP 31564493 A JP31564493 A JP 31564493A JP 31564493 A JP31564493 A JP 31564493A JP 3331031 B2 JP3331031 B2 JP 3331031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
polymerization reactor
olefin
polyolefin polymerization
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31564493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07165820A (ja
Inventor
真人 武田
英敏 後藤
秀和 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP31564493A priority Critical patent/JP3331031B2/ja
Priority to DE69434081T priority patent/DE69434081D1/de
Priority to EP94119235A priority patent/EP0658570B1/en
Publication of JPH07165820A publication Critical patent/JPH07165820A/ja
Priority to US08/768,101 priority patent/US5830955A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3331031B2 publication Critical patent/JP3331031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2400/00Characteristics for processes of polymerization
    • C08F2400/02Control or adjustment of polymerization parameters

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン等のオレフィ
ンを連続的に重合させてポリオレフィンを製造するポリ
オレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリオレフィン重合反応器内の
オレフィン濃度(以下、単にオレフィン濃度という。)
は、触媒活性に大きな影響を及ぼす。したがって、オレ
フィン濃度を管理することは、触媒活性の増大による異
常反応や低触媒活性状態における運転効率低下を防止す
るために必要不可欠である。また、連鎖移動剤およびコ
モノマーあるいはそのどちらかの存在下においてオレフ
ィンを重合させる場合には、連鎖移動剤濃度とオレフィ
ン濃度、コモノマー濃度とオレフィン濃度の比がポリオ
レフィンの物性に大きな影響を及ぼす。すなわち、品質
管理の面からもオレフィン濃度を管理することが必要不
可欠である。
【0003】一定の条件で継続する定常運転時には、P
ID制御等のフィードバック制御や、オレフィンの物質
収支から算出したモデルを用いた制御方式が公知の技術
として挙げられるが、スタートアップ等の非定常時に
は、反応速度やオレフィン濃度が非線形に変化するため
に、安定したオレフィン濃度の制御を実施することは不
可能であった。ここで、スタートアップとは、反応がな
い状態から触媒やオレフィンのフィード量を徐々に増加
させて、目標とする重合反応速度の定常運転状態に至ら
せるまでの過程をいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ポリオレフィン
重合反応器のスタートアップを行うには、専属の熟練オ
ペレータが、その経験に基づいて原料や触媒のフィード
量およびその他複数の操作量を重合反応の状態に応じて
変化させる方法が採用されていた。しかしながら、重合
反応速度は、ポリオレフィン重合反応器の温度、触媒の
濃度、触媒の活性、オレフィンの濃度等によって規定さ
れるので、オレフィンのフィード量や触媒のフィード量
を刻々変化させるスタートアップ時には、オレフィンの
濃度および反応速度がともに非線形に変化する。このた
め、オレフィンフィード量の操作に過誤が生じたり、オ
レフィンの濃度管理が不十分となってポリオレフィン重
合反応器内の挙動を乱したりすることが多かった。さら
に、これを回避するために、ポリオレフィン重合反応器
内の様子を見ながらゆっくりと操作を行うと、スタート
アップのための所要時間が長時間に亙ってしまうという
不都合が生じていた。
【0005】一方、ポリオレフィン重合反応器のスター
トアップを自動制御によって行うことは、以下の理由に
よって困難であった。
【0006】 オレフィンの濃度測定において発生す
る無駄時間により、制御性が低下してしまう。すなわ
ち、一般的な定値制御では、一定値に保持すべき制御量
を参照しつつフィードバック制御を行うことが採用され
る。しかし、ポリオレフィン重合反応器内において制御
量たるオレフィンの濃度を直接測定することが困難であ
り、生成したポリオレフィンを除くポリオレフィン重合
反応器内容物を分析計へ転送する時間および分析時間を
要し、ポリオレフィン重合反応器への操作結果を得るの
に数分から数十分の遅れが発生する。したがって、操作
の遅れによってポリオレフィン重合反応器の挙動が乱さ
れてしまうという問題点がある。
【0007】 オレフィンと触媒との反応速度が時々
刻々変化するとともに、その変化の様相が反応に関わる
諸条件の微妙な相違に基づいてスタートアップごとに異
なる。このために、予め定められた手順に従って制御を
行うシーケンス制御やプログラム制御では、オレフィン
濃度を管理することは実質的に不可能である。
【0008】 ポリオレフィン重合反応器内における
オレフィン濃度の挙動を数式モデルで表現するととも
に、その数式モデルの挙動に沿うように制御する方式も
考えられる。しかし、微分方程式が連立されることとな
って、その解析解の算定が困難であるとともに、一般に
触媒フィード量の精密測定が困難であるため、誤差が大
きくなってしまうという問題点がある。
【0009】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、非線形な挙動を奏して各状態量の計測が困
難なポリオレフィン重合反応器のスタートアップを短時
間で行うととともに、その自動化を図ることができる制
御方法および装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の6つの手段を提案している。第1
の手段は、温度および圧力制御されたポリオレフィン重
合反応器内にオレフィンと触媒とを連続供給し、オレフ
ィンを連続的に重合させてポリオレフィンを製造するポ
リオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法であ
って、ポリオレフィン重合反応器内の熱収支より規定し
た反応量、その動的補償量および未反応量から算出した
反応バランス量と、ポリオレフィン重合反応器における
オレフィン濃度とに基づいて、オレフィンフィード量を
推測するポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制
御方法を提案している。
【0011】第2の手段は、第1の手段において、反応
バランス量とオレフィン濃度とに基づいてファジィ推論
を施し、オレフィンフィード量を決定するポリオレフィ
ン重合反応器のスタートアップ制御方法を提案してい
る。
【0012】第3の手段は、第1または第2の手段に加
えて、温度制御における操作指令信号に基づいてオレフ
ィンフィード量を調整するポリオレフィン重合反応器の
スタートアップ制御方法を提案している。
【0013】第4の手段は、第1ないし第3のいずれか
の手段に加えて、反応バランス量の変化に基づいてオレ
フィンフィード量を調整するポリオレフィン重合反応器
のスタートアップ制御方法を提案している。
【0014】第5の手段は、第1ないし第4のいずれか
の手段に加えて、目標フィード量までのオレフィンフィ
ード量の偏差に基づいてオレフィンフィード量を調整す
るポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法
を提案している。
【0015】第6の手段は、ポリオレフィン重合反応器
内の反応熱の除去量を求めるための温度計測手段と、ポ
リオレフィン重合反応器におけるオレフィン濃度を計測
する濃度計測手段と、予め設定された動的補償量を格納
する記憶手段と、前記反応熱の除去量および前記オレフ
ィン濃度から反応量および未反応量をそれぞれ算出しか
つ該反応量と未反応量と前記動的補償量とから反応バラ
ンス量を算出するバランス量算出手段と、該反応バラン
ス量と最新のオレフィン濃度とに基づいてオレフィンフ
ィード量を決定するフィード量推測手段とを具備するポ
リオレフィン重合反応器のスタートアップ制御装置を提
案している。
【0016】
【作用】本発明の第1の手段に係るポリオレフィン重合
反応器のスタートアップ制御方法によれば、反応量がポ
リオレフィン重合反応器内の熱収支より規定されるの
で、触媒活性の再現性や触媒流量の計測の困難から生ず
る誤差の発生が回避される。そして、この反応量と計測
可能な未反応量と非定常状態の補正項としての動的補償
量とから反応バランス量が算出されるので、該反応バラ
ンス量は、ポリオレフィン重合反応器内の非定常な挙動
を精度よく表す指標となる。したがって、このように算
出される反応バランス量と最新のオレフィン濃度とに基
づいて、適切なオレフィンフィード量が推測され、ポリ
オレフィン重合反応器内の挙動を乱すことなく、短時間
のうちに定常状態に導くことが可能となる。
【0017】本発明の第2の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法によれば、オレフ
ィンフィード量が反応バランス量とオレフィンフィード
量とに基づいてファジィ推論によって決定される。ファ
ジィ推論は、熟練オペレータの経験や制御対象の挙動に
合せた制御則の構成を容易に行うことができる。したが
って、第1の手段と同様に、ポリオレフィン重合反応器
内の非定常な挙動を精度よく表す指標である反応バラン
ス量と最新のオレフィン濃度とに基づいて、ファジィ推
論を施すことにより、適切なオレフィンフィード量が決
定され、スタートアップ特性を改善することが可能とな
る。
【0018】本発明の第3の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法によれば、温度制
御における操作指令信号、すなわち、反応の開始に即応
して変化する信号に基づいて、オレフィンフィード量を
調整することとしたので、反応量をポリオレフィン重合
反応器内の熱収支より規定していることに伴う反応バラ
ンス量のスタートアップ時の応答性を補償して、触媒フ
ィード開始時等における安定性を改善することが可能と
なる。
【0019】本発明の第4の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法によれば、目標と
するオレフィン濃度の近傍においては、反応バランス量
の変化を考慮してオレフィンフィード量を調整するの
で、出力としてのオレフィン濃度の変化の様相が目標オ
レフィン濃度の近傍において安定化されることになる。
【0020】本発明の第5の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法によれば、目標と
するオレフィンフィード量までの偏差を考慮してオレフ
ィンフィード量を調整するので、ポリオレフィン重合反
応器内が目標とする定常重合反応条件に達しない状態
で、オレフィン濃度が目標とする値であっても、オレフ
ィンのフィードが続行され、スタートアップが停滞され
ないことになる。
【0021】本発明の第6の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御装置によれば、温度計
測手段によって計測された温度からポリオレフィン重合
反応器内の反応熱の除去量が求められ、また、濃度計測
手段の作動によってオレフィン濃度が計測され、記憶手
段には、予め設定された動的補償量が格納される。そし
て、バランス量算出手段の作動によって、反応熱の除去
量から反応量が算出され、また、オレフィン濃度から未
反応量が算出され、該反応量と未反応量と記憶手段に格
納されている動的補償量とから反応バランス量が算出さ
れる。このようにして算出される反応バランス量は、ポ
リオレフィン重合反応器内の非定常な挙動を精度よく表
す指標となるので、フィード量演算手段の作動により、
該反応バランス量と計測された上記オレフィン濃度とに
基づいて適切なオレフィンフィード量が決定され、スタ
ートアップ特性の改善を図ることが可能となる。
【0022】以下、本発明に係るポリオレフィン重合反
応器のスタートアップ制御方法および装置について、図
面を参照して説明する。図1に、本発明のスタートアッ
プ制御方法および装置を適用するポリオレフィン重合プ
ラントの一例としてスラリー法の概要図を示す。図にお
いて、符号1はポリオレフィン重合プラント、2は説明
を簡単とするために除熱方式をジャケット式とするポリ
オレフィン重合反応器、3は圧力制御ループ、4a・4
bは温度制御装置、5はポリマー分離装置、6は分析
計、7・10a・10bは温度計測器、8はスタートア
ップ制御装置、9はジャケット、11は演算部、12は
調節部、13は冷却装置、14はメモリである。
【0023】このポリオレフィン重合プラント1は、図
1に示すようにループ状のポリオレフィン重合反応器2
に原料となるオレフィンガス、必要に応じて連鎖移動剤
として水素ガス、コモノマー等を希釈剤中に溶解させて
フィードする。そして、触媒をポリオレフィン重合反応
器2内にフィードすれば、ポリオレフィン重合反応器2
内において重合反応が起り、ポリオレフィンが生成され
るようになっている。反応圧力は圧力制御ループ3によ
って、また、反応温度は、温度制御装置4によってそれ
ぞれ制御されるようになっている。
【0024】ポリオレフィン重合反応器2内の内容物
は、ポリマー分離装置5によって、製品Pとガス化した
希釈剤と未反応オレフィン等とからなる未反応ガスGと
に分離される。未反応ガスGは、分析計6によってその
成分が測定される。
【0025】このように構成されたポリオレフィン重合
プラント1に適用される本発明のスタートアップ制御装
置8は、定常運転時に作動される制御装置内に配され、
無反応の状態から定常運転状態までの間に作動されると
ともに、定常運転状態に達した時点で作動が打ち切ら
れ、通常の制御装置による制御に切り替えられるもので
ある。このスタートアップ制御装置8は、ポリオレフィ
ン重合反応器2のジャケット9内に流通させられるクー
ラント(冷却流体)のジャケット9への入口およびジャ
ケット9からの出口における温度を計測する温度計測器
10a・10bと、ポリオレフィン重合反応器2内のオ
レフィン濃度を計測する前記分析計6(濃度計測手段)
と、これらの計測値に基づいてポリオレフィン重合反応
器2内へのオレフィンのフィード量を演算する演算部1
1と、該演算部11によって算出されたオレフィンフィ
ード量に調節する調節部12とを具備している。
【0026】温度計測器7は、温度制御装置4aに付属
しているものであり、該温度制御装置4aは、温度計測
器7による計測値に基づいてポリオレフィン重合反応器
温度が設定値に調整されるように、温度制御装置4bに
対して操作指令信号MVを発するようになっている。操
作指令信号MVを受けた温度制御装置4bは、付属して
いる温度計測器10aの計測値に基づいてクーラント温
度を調節するように冷却装置13に対して操作指令を発
するようになっている。
【0027】前記演算部11は、ポリオレフィン重合反
応器2のジャケット9出入口の温度計測器10a・10
bの計測値の差から得られる温度差dTに基づいて、反
応量Prを計算する反応量算出部11aと、分析計6か
らのポリオレフィン重合反応器内の最新のオレフィン濃
度Weを逐次更新して記憶する濃度記憶部11bと、該
濃度記憶部11bに記憶されているオレフィン濃度We
に基づいて未反応量Fs・We(ここに、Fsは希釈剤
フィード量である。)を計算する未反応量算出部11c
と、後述するD値を格納するメモリ14(記憶手段)
と、これらの値に基づいて後述する反応バランス量Xを
計算するバランス量算出部11d(バランス量算出手
段)と、算出された反応バランス量Xと前記濃度記憶部
11bに記憶されている最新のオレフィン濃度Weとに
基づいて、オレフィンフィード量Feを推測するフィー
ド量推測部11e(フィード量推測手段)とを具備して
いる。
【0028】このように構成される演算部11は、後述
する制御則によってポリオレフィン重合反応器2内への
オレフィンのフィード量Feを算出するものであり、該
制御則は、ポリオレフィン重合反応プラント1を以下の
ようにモデル化することにより決定されている。まず、
ポリオレフィン重合反応器2内における反応量Prは、 Pr=Kr・V・Cc・We ・・・・(1) で表される。ここで、 Kr:反応速度定数 V :ポリオレフィン重合反応器容積(m3) Cc:ポリオレフィン重合反応器内の触媒濃度(kg/
3) We:ポリオレフィン重合反応器内のオレフィン濃度
(wt%/100)である。
【0029】また、ポリオレフィン重合反応器2におけ
るオレフィンおよび触媒の物質収支は、それぞれ、以下
の式(2)、式(3)によって表される。
【0030】
【数1】
【0031】また、ポリオレフィン重合反応器2からの
オレフィン、希釈剤および触媒の排出量は、それぞれ、
下記式(4)〜式(6)によって表される。
【0032】
【数2】
【0033】また、その他の一般関係式として、オレフ
ィン濃度Ce(kg/m3)および希釈剤濃度Cs(k
g/m3)を表すものを、下記式(7)、式(8)に示
すことができる。 Ce=ρ・(1−Wp)・We ・・・・(7) Cs=ρ・(1−Wp)・(1−We−Wh−Wb) ・・・・(8) ここで、 Wp:ポリオレフィン重合反応器内ポリオレフィン濃度
(wt%/100)である。
【0034】ここで、以下の近似を行う。すなわち、 式(2)において、 nb≒0,nh≒0 式(4)、式(8)において、 1−We−Wh−Wb
≒1 式(5)において、 Es≒Fs 式(7)、式(8)において、 ρ・(1−Wp)≒定
【0035】上記近似の下に、式(2)および式(3)
を変形すると、下記式(9)および式(10)となる。
【0036】
【数3】
【0037】したがって、これらの式(9)、式(1
0)を解くことによりオレフィン濃度Weの動的な挙動
を求めることができるが、式(9)中において反応速度
定数Krは、触媒活性のバラツキやフィードされる原料
希釈剤等に含まれる触媒毒の差等により再現性が悪いこ
と、および式(10)中において触媒流量Fcの精密な
計測が困難であることから、結果として、式(1)の右
辺に示す項の誤差が大きくなる。一方、定常時の物質収
支からオレフィンフィード量Feの大部分が反応量Pr
となっていることから、この反応量Prを精度良く計算
する必要がある。
【0038】そのため、この反応量Prを熱収支に基づ
いて規定する。すなわち、ポリオレフィン重合反応器2
内の熱収支を次式(11)で表す。
【0039】
【数4】
【0040】したがって、上記式(11)より反応量P
rを求めると、次式(12)のとおりとなり、これを上
記式(9)に代入すると、式(13)に示す反応バラン
ス式が構成される。
【0041】
【数5】
【0042】上記反応バランス式(13)の右辺を反応
バランス量Xと呼ぶこととする。このように、反応バラ
ンス量Xは、上述したような反応速度定数や触媒流量を
含まず、これに代えて、測定可能なジャケット9出入口
におけるクーラント温度差dTを使用することとしたの
でモデル誤差が少ない。しかも、ポリオレフィン重合反
応器2内の熱容量変化を含む動的な補償項としてD値
(動的補償量)を含んでいるので、スタートアップ時に
おけるポリオレフィン重合反応器2内の非定常な挙動を
精度良く表すことができる指標となるといえる。
【0043】ここで、ポリオレフィン重合反応器2内の
熱容量変化は、直接計測することができないので、D値
を過去のデータに基づいて近似を行うこととした。D値
は、定常状態では、ゼロになるが、スタートアップ中に
は時々刻々変化する量である。したがって、その変化の
傾向に合わせて滑らかに変化する定数としてD値を定義
することとした。その結果、このD値は、ポリオレフィ
ン重合反応器2内の熱容量変化のほかに、他のモデル誤
差やノイズ等を合わせて補償するものとなっている。そ
して、このようにして定義されたD値は、演算部11に
設けられたメモリ14(記憶手段)に格納されるように
なっている。
【0044】このように構成されたプロセスモデルをも
とにして、制御則には、以下のルールを取り入れる。す
なわち、第1に、ポリオレフィン重合反応器2からの出
力としてのオレフィン濃度の計測に無駄時間が発生する
ことに鑑みて、出力を待たずしてオレフィンのフィード
を行うフィードフォワード制御を採用する。この際に、
オレフィンのフィード量Feを決定するためのパラメー
タとして、前記反応バランス量Xと、最新のオレフィン
濃度Weとを使用する。
【0045】第2に、触媒フィードの開始直後において
は、反応量が少ないために計測されるdTの感度が悪い
ので、これを補償する制御則を採用する。第3に、目標
とするオレフィンのフィード量Feにいち早く到達させ
るために、目標フィード量までの偏差が大きい場合に
は、反応バランス量Xとオレフィン濃度偏差が平衡点に
達してもオレフィンのフィードを続行させる制御則を採
用する。第4に、目標とするオレフィン濃度の近傍にお
ける収束性を保証する制御則を採用する。
【0046】そして、上記制御則を簡易にかつ適切に実
現するために、ファジィ制御を採用する。具体的には、
図2および図3に示すような、各種のファジィルールを
採用している。図2は、フィードフォワードルールであ
り、図3は前記第2の制御則に示した触媒フィード開始
直後のポリオレフィン重合反応器2内の挙動を補償する
ファジィルールである。
【0047】前記フィードフォワードルールでは、オレ
フィン濃度Weの偏差が小さく、反応バランス量Xが低
い場合、すなわち、目標オレフィン濃度に対して現在の
オレフィン濃度Weが低くかつ原料オレフィンのフィー
ド量Feが少ないときには、フィード量Feを増大さ
せ、逆の場合にはフィード量Feを同程度に維持するよ
うになっている。全体的に、オレフィンフィード量Fe
を増大させる命令を増やすようにシフトすることによ
り、パラメータ変化に応じて先手、先手にオレフィンフ
ィード量Feを変化させるようになっている。また、図
2において、同一区画中に2つの命令が記載されている
のは、オレフィン流量に応じて、前記第3の制御則に示
した目標フィード量への到達を速めるルールと反応バラ
ンス量の変化に応じて前記第4の制御則に示した目標オ
レフィン濃度近傍での収束性を保証するルールとを重畳
させている。
【0048】また、図3に示すように、第2の制御則で
は、オレフィン流量が所定値に比べて低い領域にあると
きに、触媒フィード開始直後のポリオレフィン重合反応
器2内における重合反応の開始を検出する信号として温
度制御装置4aにおける操作指令信号(RX温度MV
値)の変化をパラメータとしてオレフィンフィード量F
eを変化させるようになっている。
【0049】そして、これらのファジィルールに基づい
て、例えば、各メンバーシップ関数のマックス合成を求
め、その重心を算出する一般的な推論法によるファジィ
推論を施すことにより、上記制御則を全て重畳させて適
正なオレフィンフィード量Feが決定されるようになっ
ている。
【0050】このように構成されたポリオレフィン重合
反応器2のスタートアップ制御装置8によれば、温度計
測器10a・10bによって測定されるジャケット9出
入口のクーラント温度と、分析計6によって計測された
未反応オレフィン濃度Weとが、スタートアップ制御装
置8の演算部11に入力される。そして、クーラント温
度に基づく温度差dTにより、反応量算出部11aにお
いて反応量Prが規定され、濃度記憶部11bに記憶さ
れている最新のオレフィン濃度Weから未反応量Fs・
Weが計算され、メモリ14に格納されているD値が適
宜読み出されることにより、バランス量算出部11bに
おいて反応バランス量Xが計算される。そして、該反応
バランス量Xと最新のオレフィン濃度Weとをパラメー
タとして、フィード量推測部11eにおいてファジィ推
論が施され、オレフィンのフィード量Feが決定される
ことになる。
【0051】つまり、本発明においては、反応量Prが
クーラント温度差dTによって規定されることにより、
モデル誤差が低減されるので、フィードフォワード制御
の実効を図ることができるとともに、オレフィンのフィ
ード量Feをポリオレフィン重合反応器2内における動
的挙動を精度良く表す反応バランス量Xと最新のオレフ
ィン濃度Weとをパラメータとして推定するので、適正
なオレフィンフィード量Feによる効率の良い制御を行
うことができる。しかも、オレフィンフィード量Feの
推定は、ファジィ推論によって行うこととしているの
で、熟練オペレータの経験則や、種々の制御条件を容易
に組み合わることができる。
【0052】また、本発明に係るポリオレフィン重合反
応器のスタートアップ制御方法および装置は、あらゆる
中低圧法重合反応器において適用することができる。本
発明の一例としてループ型スラリー法を用いて説明した
が、槽型スラリー法、ガス法等についても同様に適用す
ることができる。すなわち、ポリオレフィン重合反応器
内のオレフィン濃度の挙動を示す物質収支の式(2)お
よび式(3)が求められればよい。除熱方式について
も、ジャケット式冷却法を用いて説明したが、これに代
えて、ポリオレフィン重合反応器内の冷却管を用いて冷
却する方式や、ポリオレフィン重合反応器外部に設けた
熱交換器を利用する方式、オレフィン・希釈剤等の気化
熱を利用する方式、あるいはこれらを組み合わせた方式
とすることとしてもよい。すなわち、熱収支、物質収支
により除熱量を求めることができれば、その方式の種類
に限られるものではない。
【0053】また、ポリオレフィン重合反応器に希釈剤
を用いる場合についても、その種類を限定されるもので
はない。すなわち、希釈剤として、ブタン、ペンタン、
ヘキサン等の不活性有機化合物の他に、気相法重合反応
器においては窒素等の不活性ガスを使用することとして
もよい。使用する触媒としても特に制限はなく、チーグ
ラー系、フィリップス系触媒等任意の触媒を使用するこ
とができる。
【0054】このように、本発明に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法および装置は、そ
の除熱方式、使用触媒等においては、上記の如く特別な
制限はないが、ポリオレフィン重合反応器内のオレフィ
ン濃度を非常に低いレベルで運転する場合のあるスラリ
ー法重合反応器に用いるのが効果的である。なお、主た
る制御則として、フィードフォワード制御を採用した
が、これに加えて、外乱による定常偏差の除去等を目的
としたフィードバック制御や、その他の制御則を併用す
ることとしてもよい。
【0055】
【実施例】図1に示す如く、除熱方式をジャケット式と
する内容積40m3のループ型反応器を用い、希釈剤と
してイソブタン、ポリオレフィンとしてポリエチレンを
製造する際のスタートアップ時に本発明を適用した具体
例を以下に示す。図4は、スタートアップ制御装置8に
よるポリオレフィン重合反応器2のスタートアップ時に
おけるエチレン濃度Weおよびエチレンフィード量Fe
の挙動を示す図である。また、図5は、従来の熟練オペ
レータの手動操作によるものである。これらを比較する
と、本実施例のスタートアップ制御装置8によれば、ス
タートアップの開始から、定常状態までにわたるエチレ
ンフィード量Feの変化が滑らかであり、手動操作によ
る場合のような起伏がない。このことから、原料エチレ
ンのフィードが無駄なく適切に行われていることが判
り、その結果、定常状態までのスタートアップの所要時
間が短縮されている。また、スタートアップ時における
ポリオレフィン重合反応器2内の未反応エチレン濃度W
eの変動が少なく、触媒活性が安定した状態で反応が行
われていることが判る。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係るポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制
御方法は、ポリオレフィン重合反応器内の熱収支より規
定した反応量、その動的補償量および未反応量から算出
した反応バランス量と、ポリオレフィン重合反応器にお
けるオレフィン濃度とに基づいて、オレフィンフィード
量を推測するので、モデル誤差を低減して、フィードフ
ォワード制御の実効を図ることができる。その結果、ス
タートアップの所要時間を短縮するとともに、スタート
アップ時のオレフィン濃度の変動を抑制して、ポリオレ
フィンの製造効率を向上することができるという効果を
奏する。
【0057】本発明の第2の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法は、反応バランス
量とオレフィン濃度とに基づいてファジィ推論を施し、
オレフィンフィード量を決定するので、第1の手段の効
果に加えて、熟練オペレータの経験則や種々の制御条件
を容易に取り入れて、適正なオレフィンフィード量を決
定し、スタートアップ時の制御性を向上することができ
るという効果を奏する。
【0058】本発明の第3の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法は、温度制御にお
ける操作指令信号に基づいてオレフィンフィード量を調
整するので、第1または第2の手段の効果に加えて、ポ
リオレフィン重合反応器内の反応開始時における熱収支
で規定した反応量の感度を補償して、反応開始を迅速に
検出して原料をフィードすることができる。したがっ
て、スタートアップ時における立ち上がり特性を改善し
て、定常状態までに要する所要時間の短縮を図ることが
できるという効果を奏する。
【0059】本発明の第4の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法は、目標とするオ
レフィン濃度の近傍において、反応バランス量の変化に
基づきオレフィンフィード量を調整するので、第1ない
し第3の手段の効果に加えて、オレフィン濃度の急激な
変動を防止して、ポリオレフィン重合反応器を安定させ
ることができるという効果を奏する。
【0060】本発明の第5の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御方法は、目標とするオ
レフィンフィード量までの偏差に基づいてオレフィンフ
ィード量を調整するので、上記効果に加えて、目標オレ
フィンフィード量に達するまでの所要時間を短縮するこ
とができるという効果を奏する。
【0061】本発明の第6の手段に係るポリオレフィン
重合反応器のスタートアップ制御装置は、反応熱の除去
量を求めるための温度計測手段と、オレフィン濃度を計
測する濃度計測手段と、予め設定された動的補償量を格
納する記憶手段と、反応熱の除去量およびオレフィン濃
度から反応量および未反応量をそれぞれ算出しこれらと
動的補償量とから反応バランス量を算出するバランス量
算出手段と、反応バランス量と最新のオレフィン濃度と
からオレフィンフィード量を決定するフィード量推測手
段とを具備するので、ポリオレフィン重合反応器内の非
定常な挙動を精度よく表す反応バランス量によって適切
なオレフィンフィード量が決定され、その結果、スター
トアップの所要時間の短縮や、ポリオレフィンの製造効
率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタートアップ制御装置を適用す
るポリオレフィン重合反応器の一例を示す概略図であ
る。
【図2】図1のスタートアップ制御装置におけるフィー
ドフォワードルールを示す図である。
【図3】図1のスタートアップ制御装置における第2の
制御則を示す図である。
【図4】図1のスタートアップ制御装置によるスタート
アップ特性を示す図である。
【図5】従来のスタートアップ操作によるスタートアッ
プ特性を示す図である。
【符号の説明】
Pr 反応量 D D値(動的補償量) Fs・We 未反応量 X 反応バランス量 We オレフィン濃度 Fe オレフィンフィード量 MV 操作指令信号 2 ポリオレフィン重合反応器 6 分析計(濃度計測手段) 9 ジャケット 10a・10b 温度計測器(温度計測手段) 11 演算部 11b バランス量算出部(バランス量算出手段) 11e フィード量推測部(フィード量推測手段) 14 メモリ(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−138504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 2/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度および圧力制御されたポリオレフィ
    ン重合反応器内にオレフィンと触媒とを連続供給し、オ
    レフィンを連続的に重合させてポリオレフィンを製造す
    るポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法
    であって、 ポリオレフィン重合反応器内の熱収支より規定した反応
    量、その動的補償量および未反応量から算出した反応バ
    ランス量と、ポリオレフィン重合反応器におけるオレフ
    ィン濃度とに基づいて、オレフィンフィード量を推測す
    ることを特徴とするポリオレフィン重合反応器のスター
    トアップ制御方法。
  2. 【請求項2】 反応バランス量とオレフィン濃度とに基
    づいてファジィ推論を施し、オレフィンフィード量を決
    定することを特徴とする請求項1記載のポリオレフィン
    重合反応器のスタートアップ制御方法。
  3. 【請求項3】 温度制御における操作指令信号に基づい
    てオレフィンフィード量を調整することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載のポリオレフィン重合反応器
    のスタートアップ制御方法。
  4. 【請求項4】 目標とするオレフィン濃度の近傍におい
    て、反応バランス量の変化に基づきオレフィンフィード
    量を調整することを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のポリオレフィン重合反応器のスター
    トアップ制御方法。
  5. 【請求項5】 目標とするオレフィンフィード量までの
    偏差に基づいてオレフィンフィード量を調整することを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン重合反応器内における反
    応熱の除去量を求めるための温度計測手段と、 ポリオレフィン重合反応器におけるオレフィン濃度を計
    測する濃度計測手段と、 予め設定された動的補償量を格納する記憶手段と、 前記反応熱の除去量および前記オレフィン濃度から反応
    量および未反応量をそれぞれ算出しかつ該反応量と未反
    応量と前記動的補償量とから反応バランス量を算出する
    バランス量算出手段と、 該反応バランス量と最新のオレフィン濃度とに基づいて
    オレフィンフィード量を決定するフィード量推測手段と
    を具備することを特徴とするポリオレフィン重合反応器
    のスタートアップ制御装置。
JP31564493A 1993-12-15 1993-12-15 ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置 Expired - Fee Related JP3331031B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31564493A JP3331031B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置
DE69434081T DE69434081D1 (de) 1993-12-15 1994-12-06 Verfahren und Vorrichtung für die Anfahrkontrolle eines Olefinpolymerisationsreaktors
EP94119235A EP0658570B1 (en) 1993-12-15 1994-12-06 Method and apparatus for startup control of olefins polymerization reactor
US08/768,101 US5830955A (en) 1993-12-15 1996-12-16 Method and apparatus for startup control of polyolefine polymerization reactor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31564493A JP3331031B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07165820A JPH07165820A (ja) 1995-06-27
JP3331031B2 true JP3331031B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=18067851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31564493A Expired - Fee Related JP3331031B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5830955A (ja)
EP (1) EP0658570B1 (ja)
JP (1) JP3331031B2 (ja)
DE (1) DE69434081D1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1009406A3 (fr) * 1995-06-09 1997-03-04 Solvay Methode de regulation de procedes de synthese de produits chimiques.
FR2772384B1 (fr) 1997-12-16 2000-02-04 Bp Chemicals Snc Procede de demarrage d'une polymerisation d'olefine en phase gazeuse
US20040254309A1 (en) * 2003-05-16 2004-12-16 Parrish John R. Use of cumulative distributions to improve reactor control
US20050187418A1 (en) * 2004-02-19 2005-08-25 Small Brooke L. Olefin oligomerization
US7384886B2 (en) * 2004-02-20 2008-06-10 Chevron Phillips Chemical Company Lp Methods of preparation of an olefin oligomerization catalyst
US20050187098A1 (en) * 2004-02-20 2005-08-25 Knudsen Ronald D. Methods of preparation of an olefin oligomerization catalyst
US9550841B2 (en) 2004-02-20 2017-01-24 Chevron Phillips Chemical Company Lp Methods of preparation of an olefin oligomerization catalyst
US20070043181A1 (en) * 2005-08-19 2007-02-22 Knudsen Ronald D Methods of preparation of an olefin oligomerization catalyst
SG138525A1 (en) * 2006-06-13 2008-01-28 Sumitomo Chemical Co Method for measuring concentration of propylene polymer slurry, and process for producing propylene polymer
US7902415B2 (en) * 2007-12-21 2011-03-08 Chevron Phillips Chemical Company Lp Processes for dimerizing or isomerizing olefins
EP2172492A1 (en) * 2008-10-03 2010-04-07 Ineos Europe Limited Process for start-up of a polymerisation reaction in a fluidised bed
US9586872B2 (en) 2011-12-30 2017-03-07 Chevron Phillips Chemical Company Lp Olefin oligomerization methods
JP2020131353A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 研磨加工システム、学習装置、学習装置の学習方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1550146A (ja) * 1967-08-01 1968-12-20
US3998995A (en) * 1974-12-02 1976-12-21 Phillips Petroleum Company Polymerization method and apparatus
JPS59108002A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Sumitomo Chem Co Ltd ビニル化合物重合体の製造方法
JPS62138504A (ja) * 1985-12-11 1987-06-22 Mitsui Toatsu Chem Inc プロピレンの重合方法
US5151474A (en) * 1990-02-16 1992-09-29 The Dow Chemical Company Process control method for manufacturing polyolefin
EP0486262A1 (en) * 1990-11-13 1992-05-20 Vinamul Ltd. Chemical processes
RU1810099C (ru) * 1991-04-03 1993-04-23 Государственный всесоюзный центральный научно-исследовательский институт комплексной автоматизации Способ управлени пуском химического реактора непрерывного действи
EP0642534B1 (en) * 1992-05-29 1997-02-19 Amoco Corporation Polymerization of alpha-olefins
US5627242A (en) * 1996-03-28 1997-05-06 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Process for controlling gas phase fluidized bed polymerization reactor

Also Published As

Publication number Publication date
EP0658570B1 (en) 2004-10-20
EP0658570A3 (en) 1996-07-03
JPH07165820A (ja) 1995-06-27
US5830955A (en) 1998-11-03
EP0658570A2 (en) 1995-06-21
DE69434081D1 (de) 2004-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3331031B2 (ja) ポリオレフィン重合反応器のスタートアップ制御方法および装置
AU704563B2 (en) Control method for processes of synthesis of chemical products
RU2361883C2 (ru) Мониторинг полимеризации и способ выбора определяющего индикатора
EP0165416B1 (en) Method and apparatus for controlling polymerization reaction
US4956426A (en) Process for controlled polymerization of stereospecific alpha-olefins having preselected isotacticity
EP2067079B1 (en) Method of controlling properties in multimodal systems
US9243988B2 (en) System and method for monitoring bubble formation within a reactor
Ogawa et al. Quality inferential control of an industrial high density polyethylene process
US7985812B2 (en) Method for controlling a solution process for the polymerization of olefins
JP3189332B2 (ja) ポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置
EP0111341A2 (en) Process for producing a vinyl polymer
KR101737308B1 (ko) 기상 중합 반응기 제어
EP0318609B1 (en) Polypropylene impact copolymer reactor control system
JPH0725830B2 (ja) ポリエチレンの製造方法
JPH05140229A (ja) ポリオレフインの製造方法
JP3189339B2 (ja) ポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置
Muhammad et al. Temperature control of low density polyethylene (LDPE) tubular reactor using Model Predictive Control (MPC)
JPH07126303A (ja) ポリオレフィン製造プロセスの異常判定方法及びこれを用いた運転支援装置
JPH05178907A (ja) ポリオレフィンを製造するための重合反応運転支援装置
JPS6264808A (ja) ポリオレフインの製造方法および装置
Sirohi et al. Optimal control of transient dynamics in a continuous polymerization reactor
SU729184A1 (ru) Способ автоматического управлени процессом гидроформилировани пропилена
Othman et al. Feedback Control of Industrial Solution Polymerization of Acrylic Acid Using NIR Measurements
JPH0348209B2 (ja)
SU246844A1 (ru) Способ регулирования непрерывного процесса сополимеризации

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020702

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees