JP3330872B2 - 追尾装置 - Google Patents
追尾装置Info
- Publication number
- JP3330872B2 JP3330872B2 JP09934998A JP9934998A JP3330872B2 JP 3330872 B2 JP3330872 B2 JP 3330872B2 JP 09934998 A JP09934998 A JP 09934998A JP 9934998 A JP9934998 A JP 9934998A JP 3330872 B2 JP3330872 B2 JP 3330872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angular velocity
- prediction
- covariance matrix
- error covariance
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、観測雑音を含ん
だ目標位置情報を入力し、目標位置情報の真値、速度、
加速度等の目標運動諸元の推定の精度を向上した追尾装
置に関するものである。
だ目標位置情報を入力し、目標位置情報の真値、速度、
加速度等の目標運動諸元の推定の精度を向上した追尾装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の追尾装置について図面を参照しな
がら説明する。図21は、例えば特公平4−29034
号公報に示された従来の追尾装置の構成を示すブロック
図である。
がら説明する。図21は、例えば特公平4−29034
号公報に示された従来の追尾装置の構成を示すブロック
図である。
【0003】図21において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、4は第1の遅延要素、7は
第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段で
ある。また、20は第2の角速度算出手段、21は座標
変換行列算出手段、22は駆動手段である。
速度運動に基づく予測手段、4は第1の遅延要素、7は
第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段で
ある。また、20は第2の角速度算出手段、21は座標
変換行列算出手段、22は駆動手段である。
【0004】観測手段1は、極座標において目標位置情
報を観測し、その目標位置情報を固定直交座標に変換し
て出力する。第2の角速度算出手段20は、目標の位置
推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標の
速度ベクトルを回転させる角速度を一定、目標進行方向
の加速度を一定とするという前提条件を用いて、角速度
を算出する。
報を観測し、その目標位置情報を固定直交座標に変換し
て出力する。第2の角速度算出手段20は、目標の位置
推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標の
速度ベクトルを回転させる角速度を一定、目標進行方向
の加速度を一定とするという前提条件を用いて、角速度
を算出する。
【0005】等角速度運動に基づく予測手段2は、現時
刻より1サンプリング前の上記第2の角速度算出手段2
0より算出される角速度より状態ベクトルの状態遷移行
列、および現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の予測値、予測誤差共分散行列を算出する。
刻より1サンプリング前の上記第2の角速度算出手段2
0より算出される角速度より状態ベクトルの状態遷移行
列、および現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の予測値、予測誤差共分散行列を算出する。
【0006】等角速度運動に基づく平滑手段8は、目標
の位置・速度・加速度などの目標運動諸元の平滑値を等
角速度運動に基づく状態遷移行列を用いて算出する。座
標変換行列算出手段21は、上記等角速度運動に基づく
予測手段2から算出された予測値を用いて、固定直交座
標から動的直交座標への変換行列を算出する。駆動装置
22は、上記観測手段1を目標に指向させる。
の位置・速度・加速度などの目標運動諸元の平滑値を等
角速度運動に基づく状態遷移行列を用いて算出する。座
標変換行列算出手段21は、上記等角速度運動に基づく
予測手段2から算出された予測値を用いて、固定直交座
標から動的直交座標への変換行列を算出する。駆動装置
22は、上記観測手段1を目標に指向させる。
【0007】従来の追尾装置は上記のように構成され、
例えば座標系としては、目標の速度ベクトルを1軸とし
た動的直交座標が使用され、角速度算出を行なう前提条
件としては、目標進行方向の加速度を一定とすること
で、角速度を算出している。
例えば座標系としては、目標の速度ベクトルを1軸とし
た動的直交座標が使用され、角速度算出を行なう前提条
件としては、目標進行方向の加速度を一定とすること
で、角速度を算出している。
【0008】すなわち、観測手段1では、極座標で表さ
れる観測雑音を含む目標位置情報として距離、仰角、方
位角を観測する。第2の角速度算出手段20では、角速
度の算出を行なう時、等角速度運動に基づく平滑手段8
で算出した平滑値を入力し、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、目標進行方向の加速度を一定
とするという前提条件を用いて角速度を算出する。
れる観測雑音を含む目標位置情報として距離、仰角、方
位角を観測する。第2の角速度算出手段20では、角速
度の算出を行なう時、等角速度運動に基づく平滑手段8
で算出した平滑値を入力し、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、目標進行方向の加速度を一定
とするという前提条件を用いて角速度を算出する。
【0009】また、等角速度運動に基づく予測手段2で
は、第1の遅延要素4を通して入力される第2の角速度
算出手段20より算出される角速度をを用いて、状態ベ
クトルの状態遷移行列および現時刻より1サンプリング
後の目標の運動諸元の予測値、予測誤差共分散行列を算
出する。
は、第1の遅延要素4を通して入力される第2の角速度
算出手段20より算出される角速度をを用いて、状態ベ
クトルの状態遷移行列および現時刻より1サンプリング
後の目標の運動諸元の予測値、予測誤差共分散行列を算
出する。
【0010】また、等角速度運動に基づく平滑手段8で
は、座標変換行列算出手段21で算出された座標変換行
列を用いて、等角速度運動に基づく予測手段2で算出さ
れた状態遷移行列、予測値、予測誤差共分散行列を座標
変換したものを第2の遅延要素7を通して入力し、目標
の位置・速度・加速度などの目標運動諸元の平滑値を算
出する。
は、座標変換行列算出手段21で算出された座標変換行
列を用いて、等角速度運動に基づく予測手段2で算出さ
れた状態遷移行列、予測値、予測誤差共分散行列を座標
変換したものを第2の遅延要素7を通して入力し、目標
の位置・速度・加速度などの目標運動諸元の平滑値を算
出する。
【0011】そして、座標変換行列算出手段21、等角
速度運動に基づく予測手段2から算出された予測値を用
いて、固定直交座標から動的直交座標への変換行列を算
出する。駆動手段22では、等角速度運動に基づく予測
手段2から算出された予測値の位置情報を元に、現在時
刻から1サンプリング後に、観測手段1が指向すべき仰
角、方位角を算出し、その方向に観測手段1が指向する
ように、観測手段1を制御する。
速度運動に基づく予測手段2から算出された予測値を用
いて、固定直交座標から動的直交座標への変換行列を算
出する。駆動手段22では、等角速度運動に基づく予測
手段2から算出された予測値の位置情報を元に、現在時
刻から1サンプリング後に、観測手段1が指向すべき仰
角、方位角を算出し、その方向に観測手段1が指向する
ように、観測手段1を制御する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
追尾装置では、旋回目標及び直進目標に対して精度良く
追尾できないという問題点があった。
追尾装置では、旋回目標及び直進目標に対して精度良く
追尾できないという問題点があった。
【0013】さらに、固定直交座標−動的直交座標間で
座標変換が必要であり、アルゴリズムが冗長であるとい
う問題点があった。
座標変換が必要であり、アルゴリズムが冗長であるとい
う問題点があった。
【0014】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、旋回目標及び直進目標に対しても
精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座
標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化することがで
きる追尾装置を得ることを目的とする。
めになされたもので、旋回目標及び直進目標に対しても
精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座
標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化することがで
きる追尾装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る追尾装置
は、極座標において目標位置情報を観測し、その目標位
置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力する観
測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サンプ
リング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷
移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標の運
動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列
を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標の位
置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標
の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目標進
行方向の速度を一定とするという前提条件を用いて、目
標の速度・加速度より、固定直交座標において角速度を
算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を角速度
ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分から算
出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基づく予
測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するために、
1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出した角
速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標におい
て、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第
2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算出する
等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標におい
て、前記等角速度運動に基づく予測手段により得られた
第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、並びに
前記等速直線運動に基づく予測手段により得られた第2
の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列の内、前記第
1の予測値又は前記第2の予測値と前記観測手段によっ
て得られる前記観測値との残差が最小になるものを1サ
ンプリング後の第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列とする残差による予測値選択手段と、1サンプリ
ング前に、前記残差による予測値選択手段によって得ら
れた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列
を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標において、
前記第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得
られる観測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差
共分散行列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段
と、固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得
られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、
並びに前記観測手段により得られる観測値より、第2の
平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速
直線運動に基づく平滑手段とを備えたものである。
は、極座標において目標位置情報を観測し、その目標位
置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力する観
測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サンプ
リング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷
移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標の運
動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列
を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標の位
置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標
の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目標進
行方向の速度を一定とするという前提条件を用いて、目
標の速度・加速度より、固定直交座標において角速度を
算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を角速度
ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分から算
出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基づく予
測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するために、
1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出した角
速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標におい
て、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第
2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算出する
等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標におい
て、前記等角速度運動に基づく予測手段により得られた
第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、並びに
前記等速直線運動に基づく予測手段により得られた第2
の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列の内、前記第
1の予測値又は前記第2の予測値と前記観測手段によっ
て得られる前記観測値との残差が最小になるものを1サ
ンプリング後の第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列とする残差による予測値選択手段と、1サンプリ
ング前に、前記残差による予測値選択手段によって得ら
れた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列
を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標において、
前記第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得
られる観測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差
共分散行列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段
と、固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得
られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、
並びに前記観測手段により得られる観測値より、第2の
平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速
直線運動に基づく平滑手段とを備えたものである。
【0016】また、この発明に係る追尾装置は、さら
に、前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出さ
れる第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づ
く予測手段で算出される予測値ベクトル、及び第2の予
測誤差共分散行列から算出される第2の目標存在期待領
域の内、目標位置に関する予測誤差共分散行列が最大と
なる第3の目標存在期待領域を選択する目標存在期待領
域選択手段と、第3の遅延要素を通して入力された前記
目標存在期待領域選択手段により選択された前記第3の
目標存在期待領域を用いて、前記観測手段により求めら
れる前記観測値が前記第3の目標存在期待領域内に存在
するか否かを判定する目標位置情報評価手段と、前記第
3の目標存在期待領域内に存在する観測値の内、前記第
3の目標存在期待領域内の中心からの距離に応じて算出
される確率密度により信頼度を算出する信頼度算出手段
とを備え、前記等角速度運動に基づく平滑手段は、前記
信頼度により、前記第3の予測値、及び前記第3の予測
誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られる観
測値の重み付けを行い、第1の平滑値、及び第1の平滑
誤差共分散行列を算出し、前記等速直線運動に基づく平
滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、及び
前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段に
より得られる観測値の重み付けを行い、第2の平滑値、
及び第2の平滑誤差共分散行列を算出するものである。
に、前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出さ
れる第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づ
く予測手段で算出される予測値ベクトル、及び第2の予
測誤差共分散行列から算出される第2の目標存在期待領
域の内、目標位置に関する予測誤差共分散行列が最大と
なる第3の目標存在期待領域を選択する目標存在期待領
域選択手段と、第3の遅延要素を通して入力された前記
目標存在期待領域選択手段により選択された前記第3の
目標存在期待領域を用いて、前記観測手段により求めら
れる前記観測値が前記第3の目標存在期待領域内に存在
するか否かを判定する目標位置情報評価手段と、前記第
3の目標存在期待領域内に存在する観測値の内、前記第
3の目標存在期待領域内の中心からの距離に応じて算出
される確率密度により信頼度を算出する信頼度算出手段
とを備え、前記等角速度運動に基づく平滑手段は、前記
信頼度により、前記第3の予測値、及び前記第3の予測
誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られる観
測値の重み付けを行い、第1の平滑値、及び第1の平滑
誤差共分散行列を算出し、前記等速直線運動に基づく平
滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、及び
前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段に
より得られる観測値の重み付けを行い、第2の平滑値、
及び第2の平滑誤差共分散行列を算出するものである。
【0017】また、この発明に係る追尾装置は、さら
に、前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、前記等速
直線運動に基づく予測手段から得られる第2の予測値、
及び第2の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段か
ら求まる観測値を元に、前記第1又は第2の予測値と前
記観測値の残差で、目標の運動状態を判定してサンプリ
ングレートを変える残差によるサンプリング制御手段を
備えたものである。
に、前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、前記等速
直線運動に基づく予測手段から得られる第2の予測値、
及び第2の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段か
ら求まる観測値を元に、前記第1又は第2の予測値と前
記観測値の残差で、目標の運動状態を判定してサンプリ
ングレートを変える残差によるサンプリング制御手段を
備えたものである。
【0018】また、この発明に係る追尾装置は、さら
に、前記角速度算出手段より求まる角速度により目標の
運動状態を判定してサンプリングレートを変える角速度
によるサンプリング制御手段を備えたものである。
に、前記角速度算出手段より求まる角速度により目標の
運動状態を判定してサンプリングレートを変える角速度
によるサンプリング制御手段を備えたものである。
【0019】また、この発明に係る追尾装置は、さら
に、前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第
1の予測値、前記等速直線運動に基づく予測手段から得
られる第2の予測値から、目標軌跡に一番近いと考えら
れる前記第1又は第2の予測位置の1つのみを表示する
表示手段を備えたものである。
に、前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第
1の予測値、前記等速直線運動に基づく予測手段から得
られる第2の予測値から、目標軌跡に一番近いと考えら
れる前記第1又は第2の予測位置の1つのみを表示する
表示手段を備えたものである。
【0020】この発明に係る追尾装置は、極座標におい
て目標位置情報を観測し、その目標位置情報を固定直交
座標に変換し観測値として出力する観測手段と、固定直
交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角速
度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並びに現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第1の予
測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する等角速
度運動に基づく予測手段と、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、及び目標進行方向の速度を一
定とするという前提条件を用いて、目標の速度・加速度
より、固定直交座標において角速度を算出し、さらに、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出する角速度算出
手段と、前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する
前記状態遷移行列を算出するために、1サンプリング前
に、前記角速度算出手段で算出した角速度を入力する第
1の遅延要素と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の目標の運動諸元の第2の予測値、及び
第2の予測誤差共分散行列を算出する等速直線運動に基
づく予測手段と、固定直交座標において、前記等角速度
運動に基づく予測手段により得られた第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列、前記等速直線運動に基づ
く予測手段により得られた第2の予測値、及び第2の予
測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られた
観測値を元に、前記第1又は第2の予測値と前記観測値
の残差で、前記等角速度運動に基づく第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列と前記等速直線運動に基づ
く第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を重み
付けしたものを第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列とする残差による予測値統合手段と、1サンプリ
ング前に、前記残差による予測値統合手段によって得ら
れた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列
を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標において、
前記第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得
られる観測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差
共分散行列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段
と、固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得
られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、
並びに前記観測手段により得られる観測値より、第2の
平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速
直線運動に基づく平滑手段とを備えたものである。
て目標位置情報を観測し、その目標位置情報を固定直交
座標に変換し観測値として出力する観測手段と、固定直
交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角速
度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並びに現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第1の予
測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する等角速
度運動に基づく予測手段と、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、及び目標進行方向の速度を一
定とするという前提条件を用いて、目標の速度・加速度
より、固定直交座標において角速度を算出し、さらに、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出する角速度算出
手段と、前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する
前記状態遷移行列を算出するために、1サンプリング前
に、前記角速度算出手段で算出した角速度を入力する第
1の遅延要素と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の目標の運動諸元の第2の予測値、及び
第2の予測誤差共分散行列を算出する等速直線運動に基
づく予測手段と、固定直交座標において、前記等角速度
運動に基づく予測手段により得られた第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列、前記等速直線運動に基づ
く予測手段により得られた第2の予測値、及び第2の予
測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られた
観測値を元に、前記第1又は第2の予測値と前記観測値
の残差で、前記等角速度運動に基づく第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列と前記等速直線運動に基づ
く第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を重み
付けしたものを第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列とする残差による予測値統合手段と、1サンプリ
ング前に、前記残差による予測値統合手段によって得ら
れた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列
を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標において、
前記第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得
られる観測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差
共分散行列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段
と、固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得
られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、
並びに前記観測手段により得られる観測値より、第2の
平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速
直線運動に基づく平滑手段とを備えたものである。
【0021】また、この発明に係る追尾装置は、さら
に、前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出さ
れる第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づ
く予測手段で算出される第2の予測値、及び第2の予測
誤差共分散行列から算出される第2の目標存在期待領域
の内、前記等速直線運動に基づく目標位置に関する第2
の予測誤差共分散行列と前記等角速度運動に基づく目標
位置に関する第1の予測誤差共分散行列を前記第1又は
第2の予測値と観測値の残差で重み付けをして統合を行
ない、その統合された第3の予測誤差共分散行列を用い
て、統合された第3の目標存在期待領域を算出する目標
存在期待領域統合手段と、第3の遅延要素を通して入力
された前記目標存在期待領域統合手段により統合された
前記第3の目標存在期待領域を用いて、前記観測手段に
より求められる前記観測値が前記第3の目標存在期待領
域内に存在するか否かを判定する目標位置情報評価手段
と、前記第3の目標存在期待領域内に存在する観測値の
内、前記第3の目標存在期待領域内の中心からの距離に
応じて算出される確率密度により信頼度を算出する信頼
度算出手段とを備え、前記等角速度運動に基づく平滑手
段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、及び前記
第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により
得られる観測値の重み付けを行い、第1の平滑値、及び
第1の平滑誤差共分散行列を算出し、前記等速直線運動
に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予
測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られる観測値の重み付けを行い、第2
の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出するも
のである。
に、前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出さ
れる第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づ
く予測手段で算出される第2の予測値、及び第2の予測
誤差共分散行列から算出される第2の目標存在期待領域
の内、前記等速直線運動に基づく目標位置に関する第2
の予測誤差共分散行列と前記等角速度運動に基づく目標
位置に関する第1の予測誤差共分散行列を前記第1又は
第2の予測値と観測値の残差で重み付けをして統合を行
ない、その統合された第3の予測誤差共分散行列を用い
て、統合された第3の目標存在期待領域を算出する目標
存在期待領域統合手段と、第3の遅延要素を通して入力
された前記目標存在期待領域統合手段により統合された
前記第3の目標存在期待領域を用いて、前記観測手段に
より求められる前記観測値が前記第3の目標存在期待領
域内に存在するか否かを判定する目標位置情報評価手段
と、前記第3の目標存在期待領域内に存在する観測値の
内、前記第3の目標存在期待領域内の中心からの距離に
応じて算出される確率密度により信頼度を算出する信頼
度算出手段とを備え、前記等角速度運動に基づく平滑手
段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、及び前記
第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により
得られる観測値の重み付けを行い、第1の平滑値、及び
第1の平滑誤差共分散行列を算出し、前記等速直線運動
に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予
測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られる観測値の重み付けを行い、第2
の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出するも
のである。
【0022】この発明に係る追尾装置は、極座標におい
て目標位置情報を観測し、その目標位置情報を固定直交
座標に変換し観測値として出力する観測手段と、固定直
交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角速
度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並びに現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第1の予
測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する等角速
度運動に基づく予測手段と、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、及び目標進行方向の速度を一
定とするという前提条件を用いて、目標の速度・加速度
より、固定直交座標において角速度を算出し、さらに、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出する角速度算出
手段と、前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する
前記状態遷移行列を算出するために、1サンプリング前
に、前記角速度算出手段で算出した角速度を入力する第
1の遅延要素と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の目標の運動諸元の第2の予測値、及び
第2の予測誤差共分散行列を算出する等速直線運動に基
づく予測手段と、固定直交座標において、前記等角速度
運動に基づく予測手段により得られた第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列、並びに前記等速直線運動
に基づく予測手段により得られた第2の予測値、及び第
2の予測誤差共分散行列を、前記角速度算出手段より求
まる角速度の大きさにより選択する角速度による予測値
選択手段と、1サンプリング前に、前記角速度による予
測値選択手段によって得られた第3の予測値、及び第3
の予測誤差共分散行列を出力する第2の遅延要素と、固
定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られる
第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに
前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、固定直交座標において、前記
第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の
予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られ
る観測値より、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分
散行列を算出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備
えたものである。
て目標位置情報を観測し、その目標位置情報を固定直交
座標に変換し観測値として出力する観測手段と、固定直
交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角速
度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並びに現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第1の予
測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する等角速
度運動に基づく予測手段と、目標の位置推移に無関係な
速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速度ベクトルを
回転させる角速度を一定、及び目標進行方向の速度を一
定とするという前提条件を用いて、目標の速度・加速度
より、固定直交座標において角速度を算出し、さらに、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出する角速度算出
手段と、前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する
前記状態遷移行列を算出するために、1サンプリング前
に、前記角速度算出手段で算出した角速度を入力する第
1の遅延要素と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の目標の運動諸元の第2の予測値、及び
第2の予測誤差共分散行列を算出する等速直線運動に基
づく予測手段と、固定直交座標において、前記等角速度
運動に基づく予測手段により得られた第1の予測値、及
び第1の予測誤差共分散行列、並びに前記等速直線運動
に基づく予測手段により得られた第2の予測値、及び第
2の予測誤差共分散行列を、前記角速度算出手段より求
まる角速度の大きさにより選択する角速度による予測値
選択手段と、1サンプリング前に、前記角速度による予
測値選択手段によって得られた第3の予測値、及び第3
の予測誤差共分散行列を出力する第2の遅延要素と、固
定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られる
第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに
前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、固定直交座標において、前記
第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の
予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られ
る観測値より、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分
散行列を算出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備
えたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係る追尾装置について図面を参照しながら説明
する。図1は、この発明の実施の形態1に係る追尾装置
の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符
号は同一又は相当部分を示す。
形態1に係る追尾装置について図面を参照しながら説明
する。図1は、この発明の実施の形態1に係る追尾装置
の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0024】図1において、1は観測手段、2は等角速
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅延要
素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速直線
運動に基づく平滑手段である。
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅延要
素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速直線
運動に基づく平滑手段である。
【0025】観測手段1は、極座標において目標位置情
報を観測し、その目標位置情報を固定直交座標に変換し
て出力する。
報を観測し、その目標位置情報を固定直交座標に変換し
て出力する。
【0026】等角速度運動に基づく予測手段2は、固定
直交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角
速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列および現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の予測値、
予測誤差共分散行列を算出する。
直交座標において、現時刻より1サンプリング後の等角
速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列および現
時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の予測値、
予測誤差共分散行列を算出する。
【0027】第1の角速度算出手段3は、目標の位置推
移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速
度ベクトルを回転させる角速度を一定、目標進行方向の
速度を一定とするという前提条件を用いて、目標の速度
・加速度より、固定直交座標において角速度を算出し、
さらに、目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトル
の大きさと目標位置ベクトルの1次微分から算出する。
移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、目標の速
度ベクトルを回転させる角速度を一定、目標進行方向の
速度を一定とするという前提条件を用いて、目標の速度
・加速度より、固定直交座標において角速度を算出し、
さらに、目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトル
の大きさと目標位置ベクトルの1次微分から算出する。
【0028】第1の遅延要素4は、上記等角速度運動に
基づく予測手段2で状態遷移行列を算出するために、1
サンプリング前に、上記第1の角速度算出手段3で算出
した角速度を入力する。
基づく予測手段2で状態遷移行列を算出するために、1
サンプリング前に、上記第1の角速度算出手段3で算出
した角速度を入力する。
【0029】等速直線運動に基づく予測手段5は、固定
直交座標において、現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の予測値、予測誤差共分散行列を算出する。
直交座標において、現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の予測値、予測誤差共分散行列を算出する。
【0030】残差による予測値選択手段6は、固定直交
座標において、上記等角速度運動に基づく予測手段2に
より得られた予測値、及び上記等速直線運動に基づく予
測手段5により得られた予測値の内、上記観測手段1に
よって得られる観測値との残差が最小になるものの1つ
を1サンプリング後の予測値とする。
座標において、上記等角速度運動に基づく予測手段2に
より得られた予測値、及び上記等速直線運動に基づく予
測手段5により得られた予測値の内、上記観測手段1に
よって得られる観測値との残差が最小になるものの1つ
を1サンプリング後の予測値とする。
【0031】第2の遅延要素7は、1サンプリング前
に、上記等角速度運動に基づく予測手段2により得られ
る予測誤差共分散行列を等角速度運動に基づく平滑手段
8に入力し、1サンプリング前に、上記等速直線運動に
基づく予測手段5により得られる予測誤差共分散行列を
等速直線運動に基づく平滑手段9に入力し、さらに1サ
ンプリング前に、上記予測値選択手段6によって得られ
た予測値を等角速度運動に基づく平滑手段8および等速
直線運動に基づく平滑手段9に入力する。
に、上記等角速度運動に基づく予測手段2により得られ
る予測誤差共分散行列を等角速度運動に基づく平滑手段
8に入力し、1サンプリング前に、上記等速直線運動に
基づく予測手段5により得られる予測誤差共分散行列を
等速直線運動に基づく平滑手段9に入力し、さらに1サ
ンプリング前に、上記予測値選択手段6によって得られ
た予測値を等角速度運動に基づく平滑手段8および等速
直線運動に基づく平滑手段9に入力する。
【0032】等角速度運動に基づく平滑手段8は、上記
第2の遅延要素7より得られる予測値、予測誤差共分散
行列および上記観測手段1により得られる観測値より、
平滑値、平滑誤差共分散行列を算出する。
第2の遅延要素7より得られる予測値、予測誤差共分散
行列および上記観測手段1により得られる観測値より、
平滑値、平滑誤差共分散行列を算出する。
【0033】等速直線運動に基づく平滑手段9は、上記
第2の遅延要素7より得られる予測値、予測誤差共分散
行列および上記観測手段1により得られる観測値より、
平滑値、平滑誤差共分散行列を算出する。
第2の遅延要素7より得られる予測値、予測誤差共分散
行列および上記観測手段1により得られる観測値より、
平滑値、平滑誤差共分散行列を算出する。
【0034】次に、第1の角速度算出手段3を説明する
ために必要な座標系を以下に説明する。
ために必要な座標系を以下に説明する。
【0035】図2は、観測装置を原点O、東方向をx軸
の正X、北方向をy軸の正Y、鉛直上方向をz軸の正Z
とする固定直交座標O−xyzを示す図である。
の正X、北方向をy軸の正Y、鉛直上方向をz軸の正Z
とする固定直交座標O−xyzを示す図である。
【0036】図3は、目標の追尾中心を原点O、目標の
速度ベクトルをu軸の正U、水平面に平行な面内で速度
ベクトルに垂直で右手方向をv軸の正V、速度ベクトル
に垂直で下向きをw軸の正Wとする動的直交座標O−u
vwを示す図である。この図において、Pは動的直交座
標O−uvwのu軸回りの角速度、Qは動的直交座標O
−uvwのv軸回りの角速度、Rは動的直交座標O−u
vwのw軸回りの角速度である。
速度ベクトルをu軸の正U、水平面に平行な面内で速度
ベクトルに垂直で右手方向をv軸の正V、速度ベクトル
に垂直で下向きをw軸の正Wとする動的直交座標O−u
vwを示す図である。この図において、Pは動的直交座
標O−uvwのu軸回りの角速度、Qは動的直交座標O
−uvwのv軸回りの角速度、Rは動的直交座標O−u
vwのw軸回りの角速度である。
【0037】図4は、第1の角速度算出手段3を説明す
るために必要な目標姿勢角を示す図である。この図にお
いて、Hは速度ベクトル上の単位ベクトル、Iはベクト
ルHを水平面上に射影したベクトル、Jは水平面上にお
ける目標の姿勢角で固定直交座標O−xyzのy軸Yよ
りベクトルIまでの角度、Kは鉛直面における目標の姿
勢角でベクトルIよりベクトルHまでの角度、Oは固定
直交座標O−xyzの原点、Xはx軸、Yはy軸、Zは
z軸である。
るために必要な目標姿勢角を示す図である。この図にお
いて、Hは速度ベクトル上の単位ベクトル、Iはベクト
ルHを水平面上に射影したベクトル、Jは水平面上にお
ける目標の姿勢角で固定直交座標O−xyzのy軸Yよ
りベクトルIまでの角度、Kは鉛直面における目標の姿
勢角でベクトルIよりベクトルHまでの角度、Oは固定
直交座標O−xyzの原点、Xはx軸、Yはy軸、Zは
z軸である。
【0038】目標姿勢角J、Kの角度をそれぞれα、β
としたとき、次の式1の関係がある。ただし、Vx、V
y、Vzは固定直交座標O−xyzにおける目標の速度
ベクトルVのx、y、z軸方向の速度成分である。
としたとき、次の式1の関係がある。ただし、Vx、V
y、Vzは固定直交座標O−xyzにおける目標の速度
ベクトルVのx、y、z軸方向の速度成分である。
【0039】
【数1】
【0040】以下の式2で示す固定直交座標O−xyz
の位置と、以下の式3で示す動的直交座標O−uvwの
位置との間には、以下の式4の関係がある。
の位置と、以下の式3で示す動的直交座標O−uvwの
位置との間には、以下の式4の関係がある。
【0041】
【数2】
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】上記式4において、動的直交座標O−uv
wから固定直交座標O−xyzに変換する座標変換行列
Fは次の式5で表される。
wから固定直交座標O−xyzに変換する座標変換行列
Fは次の式5で表される。
【0045】
【数5】
【0046】固定直交座標O−xyzにおける各軸上の
単位ベクトルをそれぞれ、「−ex」、「−ey」、「−
ez」とし、動的直交座標O−uvwにおける各軸上の
単位ベクトルをそれぞれ,「−eu」、「−ev」、「−
ew」とし、角速度ベクトルを「−ω」、その大きさを
ωとする。
単位ベクトルをそれぞれ、「−ex」、「−ey」、「−
ez」とし、動的直交座標O−uvwにおける各軸上の
単位ベクトルをそれぞれ,「−eu」、「−ev」、「−
ew」とし、角速度ベクトルを「−ω」、その大きさを
ωとする。
【0047】さらに、固定直交座標O−xyzの目標の
速度ベクトルを「−V」、目標の加速度ベクトルを「−
A」とし、その大きさをそれぞれ、V、Aとし、図3に
示す動的直交座標O−uvwにおいて、u軸、v軸、w
軸回りの角速度P、Q、Rをそれぞれ、p、q、rとす
る。
速度ベクトルを「−V」、目標の加速度ベクトルを「−
A」とし、その大きさをそれぞれ、V、Aとし、図3に
示す動的直交座標O−uvwにおいて、u軸、v軸、w
軸回りの角速度P、Q、Rをそれぞれ、p、q、rとす
る。
【0048】そうすると、ベクトル解析の公式により、
以下の式6、式7、式8、式9、式10、及び式11の
関係がある。
以下の式6、式7、式8、式9、式10、及び式11の
関係がある。
【0049】
【数6】
【0050】
【数7】
【0051】
【数8】
【0052】
【数9】
【0053】
【数10】
【0054】
【数11】
【0055】前提条件として、目標の速度ベクトルの大
きさを一定とし、次の式12が成り立つとする。
きさを一定とし、次の式12が成り立つとする。
【0056】
【数12】
【0057】また、速度ベクトルを回転させる角速度を
一定とみなし、次の式13が成り立つとする。
一定とみなし、次の式13が成り立つとする。
【0058】
【数13】
【0059】また、目標の位置の推移に無関係な目標進
行方向u軸回りの角速度Pを、次の式14のように零と
みなす。
行方向u軸回りの角速度Pを、次の式14のように零と
みなす。
【0060】
【数14】
【0061】前提条件の式12より、上記の式9及び式
10は、それぞれ、次の式15及び式16のようにな
る。
10は、それぞれ、次の式15及び式16のようにな
る。
【0062】
【数15】
【0063】
【数16】
【0064】上記の式6の両辺を時間微分して、さら
に、前提条件の式12及び式8を用いると、式7で表さ
れる目標の加速度ベクトル「−A」は、次の式17で表
される目標の加速度ベクトル「−A」となる。
に、前提条件の式12及び式8を用いると、式7で表さ
れる目標の加速度ベクトル「−A」は、次の式17で表
される目標の加速度ベクトル「−A」となる。
【0065】
【数17】
【0066】目標の加速度ベクトル「−A」を表す上記
の式17の両辺を時間微分して、前提条件の式12、式
13、式15、及び式16を使用して、次の式18を得
る。
の式17の両辺を時間微分して、前提条件の式12、式
13、式15、及び式16を使用して、次の式18を得
る。
【0067】
【数18】
【0068】さらに、上記の式18に、上記の式6を代
入して、次の式19を得る。
入して、次の式19を得る。
【0069】
【数19】
【0070】上記の式6及び式17より、次の式20を
得る。
得る。
【0071】
【数20】
【0072】上記の式20及び前提条件の式14より、
上記の式11の目標の角速度ベクトルの大きさωは、次
の式21で得られる。
上記の式11の目標の角速度ベクトルの大きさωは、次
の式21で得られる。
【0073】
【数21】
【0074】図1に示す第1の角速度算出手段3は、上
記の式21を用いる。
記の式21を用いる。
【0075】上記の式19及び式21より、次の式22
を得る。
を得る。
【0076】
【数22】
【0077】上記の式22は、次の式23で示すよう
に、加速度ベクトル「−A」の時間微分が、目標の角速
度ベクトルの大きさω、及び速度ベクトル「−V」で表
されることを示す。
に、加速度ベクトル「−A」の時間微分が、目標の角速
度ベクトルの大きさω、及び速度ベクトル「−V」で表
されることを示す。
【0078】
【数23】
【0079】次に、図1に示す等角速度運動に基づく予
測手段2を説明するために、等角速度運動に基づく状態
遷移行列の導出を行なっていく。
測手段2を説明するために、等角速度運動に基づく状態
遷移行列の導出を行なっていく。
【0080】kサンプリング目の時刻をtkとし、サン
プリング間隔Tkを、次の式24で表すとする。
プリング間隔Tkを、次の式24で表すとする。
【0081】
【数24】
【0082】時刻tkの時の目標の位置ベクトルを以下
の式25、速度ベクトルを以下の式26、加速度ベクト
ルを以下の式27として、状態変数ベクトルを以下の式
28で表すとする。
の式25、速度ベクトルを以下の式26、加速度ベクト
ルを以下の式27として、状態変数ベクトルを以下の式
28で表すとする。
【0083】
【数25】
【0084】
【数26】
【0085】
【数27】
【0086】
【数28】
【0087】時刻tk-1の回りで、位置ベクトルを表す
式25、速度ベクトルを表す式26、加速度ベクトルを
表す式27をそれぞれ、解析学の公式により展開を行な
い、5次以上の項を打ち切ると、次の式29、式30、
及び式31となる。
式25、速度ベクトルを表す式26、加速度ベクトルを
表す式27をそれぞれ、解析学の公式により展開を行な
い、5次以上の項を打ち切ると、次の式29、式30、
及び式31となる。
【0088】
【数29】
【0089】
【数30】
【0090】
【数31】
【0091】サンプリング時刻tkの時の角速度の大き
さをωk-1とし、上記の式29、式30、及び式31を
それぞれ、上記の式25、式26、式27、及び式22
を用いて表すと、以下の式32、式33、及び式34と
なる。
さをωk-1とし、上記の式29、式30、及び式31を
それぞれ、上記の式25、式26、式27、及び式22
を用いて表すと、以下の式32、式33、及び式34と
なる。
【0092】
【数32】
【0093】
【数33】
【0094】
【数34】
【0095】ベクトルIを3行3列の単位行列としたと
き、上記の式32、式33、及び式34を状態変数ベク
トルを表す式28を用いて、等角速度運動に基づく運動
モデルとして次の式35のように表す。
き、上記の式32、式33、及び式34を状態変数ベク
トルを表す式28を用いて、等角速度運動に基づく運動
モデルとして次の式35のように表す。
【0096】
【数35】
【0097】ここで、上記の式35において、行列およ
びベクトルの右上の添字(a)は等角速度運動モデルに
基づくこと意味しており、「−xk (a)」はサンプリング
時刻tkにおける等角速度運動に基づく状態変数ベクト
ル、「Φk (a)」はサンプリング時刻tk-1からtkへの等
角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列で、次
の式36で表す。
びベクトルの右上の添字(a)は等角速度運動モデルに
基づくこと意味しており、「−xk (a)」はサンプリング
時刻tkにおける等角速度運動に基づく状態変数ベクト
ル、「Φk (a)」はサンプリング時刻tk-1からtkへの等
角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列で、次
の式36で表す。
【0098】
【数36】
【0099】また、「Γ1 (a)(k−1)」は、次の式3
7で表される等角速度運動に基づく駆動雑音の変換行列
である。
7で表される等角速度運動に基づく駆動雑音の変換行列
である。
【0100】
【数37】
【0101】さらに、「−wk (a)」は、サンプリング時
刻tkにおける式29を算出した際の4次の項の打ち切
り誤差に相当する等角速度運動に基づく駆動雑音ベクト
ルである。
刻tkにおける式29を算出した際の4次の項の打ち切
り誤差に相当する等角速度運動に基づく駆動雑音ベクト
ルである。
【0102】ここで、E[]を平均を表す記号として、
「−wk (a)」は平均を示す以下の式38、分散を示す以
下の式39の多変量正規分布に従うとする。
「−wk (a)」は平均を示す以下の式38、分散を示す以
下の式39の多変量正規分布に従うとする。
【0103】
【数38】
【0104】
【数39】
【0105】図1に示す等角速度運動に基づく予測手段
2で用いる状態遷移行列は、上記の式36を用いる。
2で用いる状態遷移行列は、上記の式36を用いる。
【0106】次に、等速直線運動に基づく運動モデルに
ついて説明する。等速直線運動に基づく運動モデルとし
て、次の式40のように表す。
ついて説明する。等速直線運動に基づく運動モデルとし
て、次の式40のように表す。
【0107】
【数40】
【0108】ここで、上記の式40において、行列およ
びベクトルの右上の添字(v)は等速直線運動モデルに
基づくこと意味しており、「−xk (v)」はサンプリング
時刻tkにおける等速直線運動に基づく状態変数ベクト
ル、「Φk-1 (v)」はサンプリング時刻tk-1からtkへの
等速直線運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列で次
の式41で表される。
びベクトルの右上の添字(v)は等速直線運動モデルに
基づくこと意味しており、「−xk (v)」はサンプリング
時刻tkにおける等速直線運動に基づく状態変数ベクト
ル、「Φk-1 (v)」はサンプリング時刻tk-1からtkへの
等速直線運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列で次
の式41で表される。
【0109】
【数41】
【0110】また、「Γ1 (v)(k−1)」は、次の式4
2で表される等速直線運動に基づく駆動雑音の変換行列
である。
2で表される等速直線運動に基づく駆動雑音の変換行列
である。
【0111】
【数42】
【0112】さらに、「−wk (v)」は、サンプリング時
刻tkにおける3次の項の打ち切り誤差に相当する等速
直線運動に基づく駆動雑音ベクトルである。
刻tkにおける3次の項の打ち切り誤差に相当する等速
直線運動に基づく駆動雑音ベクトルである。
【0113】ここで、E[]を平均を表す記号として、
「−wk (v)」は平均を示す次の式43、分散を示す次の
式44の多変量正規分布に従うとする。
「−wk (v)」は平均を示す次の式43、分散を示す次の
式44の多変量正規分布に従うとする。
【0114】
【数43】
【0115】
【数44】
【0116】図1に示す等速直線運動に基づく予測手段
5で用いる状態遷移行列は、上記の式41を用いる。
5で用いる状態遷移行列は、上記の式41を用いる。
【0117】また、等角速度運動に基づく観測モデル、
及び等速直線運動に基づく観測モデルを、次の式45、
及び式46とする。
及び等速直線運動に基づく観測モデルを、次の式45、
及び式46とする。
【0118】
【数45】
【0119】
【数46】
【0120】各観測モデルを表す式45、及び式46に
おいて、「−zk (a)」、及び「−zk (v)」は観測値ベク
トル、Hは次の式47で表される観測行列である。
おいて、「−zk (a)」、及び「−zk (v)」は観測値ベク
トル、Hは次の式47で表される観測行列である。
【0121】
【数47】
【0122】また、「−vk (a)」、及び「−vk (v)」
は、それぞれ、次の式48、及び式49で示す多変量正
規分布に従うサンプリング時刻tkにおける極座標によ
る観測雑音ベクトルである。
は、それぞれ、次の式48、及び式49で示す多変量正
規分布に従うサンプリング時刻tkにおける極座標によ
る観測雑音ベクトルである。
【0123】
【数48】
【0124】
【数49】
【0125】さらに、「Γ2 (a)(k)」、及び「Γ2 (v)
(k)」は、観測雑音ベクトル「−vk (a)」、及び「−
vk (v)」の変換行列である。
(k)」は、観測雑音ベクトル「−vk (a)」、及び「−
vk (v)」の変換行列である。
【0126】等角速度運動に基づく運動モデルを示す式
35における駆動雑音ベクトル「−wk (a)」と、等角速
度運動に基づく観測モデルを示す式45における観測雑
音ベクトル「−vk (a)」は、それぞれ次の式50、及び
式51のように、互いに無相関とする。
35における駆動雑音ベクトル「−wk (a)」と、等角速
度運動に基づく観測モデルを示す式45における観測雑
音ベクトル「−vk (a)」は、それぞれ次の式50、及び
式51のように、互いに無相関とする。
【0127】
【数50】
【0128】
【数51】
【0129】ここで、等角速度運動モデル、及び等速直
線運動モデルに基づく状態変数ベクトル「−xk (a)」、
及び「−xk (v)」の予測値ベクトルをそれぞれ「−xk
(a)(−)」、「−xk (v)(−)」、平滑値ベクトルを
それぞれ「−xk (a)(+)」、「−xk (v)(+)」、予
測誤差共分散行列をそれぞれ「Pk (a)(−)」、「Pk (
v)(−)」、平滑誤差共分散行列をそれぞれ「P
k (a)(+)」、「Pk (v)(+)」、ゲインをそれぞれ
「Kk (a)」、「Kk (v)」とする。
線運動モデルに基づく状態変数ベクトル「−xk (a)」、
及び「−xk (v)」の予測値ベクトルをそれぞれ「−xk
(a)(−)」、「−xk (v)(−)」、平滑値ベクトルを
それぞれ「−xk (a)(+)」、「−xk (v)(+)」、予
測誤差共分散行列をそれぞれ「Pk (a)(−)」、「Pk (
v)(−)」、平滑誤差共分散行列をそれぞれ「P
k (a)(+)」、「Pk (v)(+)」、ゲインをそれぞれ
「Kk (a)」、「Kk (v)」とする。
【0130】次の式52のように、等角速度運動モデル
に基づく予測値ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの
差のユークリッドノルム、及び以下の式53のように、
等速直線運動モデルに基づく予測値ベクトルの位置成分
と観測値ベクトルの差のユークリッドノルムを位置の残
差とする。
に基づく予測値ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの
差のユークリッドノルム、及び以下の式53のように、
等速直線運動モデルに基づく予測値ベクトルの位置成分
と観測値ベクトルの差のユークリッドノルムを位置の残
差とする。
【0131】
【数52】
【0132】
【数53】
【0133】このとき、以下の式54、式55のよう
に、等角速度運動モデルに基づく予測処理、および等速
直線運動に基づく予測処理の結果、算出された等角速度
運動に基づく予測値ベクトル「−xk (a)(−)」、およ
び等速直線運動に基づく予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」の内、予測値ベクトルの位置成分と観測値
ベクトルの残差を算出し、その残差が最小になる予測値
ベクトル、予測誤差共分散行列を選択し、それをそれぞ
れ「−xk(−)」、「Pk(−)」とする。
に、等角速度運動モデルに基づく予測処理、および等速
直線運動に基づく予測処理の結果、算出された等角速度
運動に基づく予測値ベクトル「−xk (a)(−)」、およ
び等速直線運動に基づく予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」の内、予測値ベクトルの位置成分と観測値
ベクトルの残差を算出し、その残差が最小になる予測値
ベクトル、予測誤差共分散行列を選択し、それをそれぞ
れ「−xk(−)」、「Pk(−)」とする。
【0134】
【数54】
【0135】
【数55】
【0136】以上より、カルマンフィルタの理論に基づ
き、以下の式56、式57、式58、及び式59を用い
て予測処理を行う。
き、以下の式56、式57、式58、及び式59を用い
て予測処理を行う。
【0137】
【数56】
【0138】
【数57】
【0139】
【数58】
【0140】
【数59】
【0141】上記の予測処理で算出された等角速度運動
に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列、および
等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列から、上記の式54、式55を用いて、予測値ベク
トルの位置成分と観測値ベクトルの残差が最小になる予
測値ベクトル「−xk(−)」、予測誤差共分散行列
「Pk(−)」を算出する。
に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列、および
等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列から、上記の式54、式55を用いて、予測値ベク
トルの位置成分と観測値ベクトルの残差が最小になる予
測値ベクトル「−xk(−)」、予測誤差共分散行列
「Pk(−)」を算出する。
【0142】予測値ベクトルの位置成分と観測値ベクト
ルの残差が最小になる予測値ベクトル「−x
k(−)」、および予測誤差共分散行列「Pk(−)」か
ら、以下の式60、式61、式62、式63、式64、
及び式65を用いて平滑処理を行なう。
ルの残差が最小になる予測値ベクトル「−x
k(−)」、および予測誤差共分散行列「Pk(−)」か
ら、以下の式60、式61、式62、式63、式64、
及び式65を用いて平滑処理を行なう。
【0143】
【数60】
【0144】
【数61】
【0145】
【数62】
【0146】
【数63】
【0147】
【数64】
【0148】
【数65】
【0149】次に、この実施の形態1に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図5は、こ
の発明の実施の形態1に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
動作について図面を参照しながら説明する。図5は、こ
の発明の実施の形態1に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0150】最初に、ステップST1の観測値入力にお
いて、極座標系で与えられる目標位置情報を固定直交座
標に直した観測値ベクトルを求める。
いて、極座標系で与えられる目標位置情報を固定直交座
標に直した観測値ベクトルを求める。
【0151】次に、ステップST2の等角速度運動に基
づく平滑においては、ステップST1の観測値入力で算
出した観測値ベクトルと、前もって計算してある観測誤
差共分散行列を用いて、上記の式60に基づき、等角速
度運動に基づくゲイン行列を算出する。
づく平滑においては、ステップST1の観測値入力で算
出した観測値ベクトルと、前もって計算してある観測誤
差共分散行列を用いて、上記の式60に基づき、等角速
度運動に基づくゲイン行列を算出する。
【0152】それから、この等角速度運動に基づくゲイ
ン行列と前もって求めてある観測値ベクトル、また、等
角速度運動に基づく予測値ベクトルおよび等速直線運動
に基づく予測値ベクトルの内、予測値ベクトルの位置成
分と観測値ベクトルの残差が最小になるように選択され
た予測値ベクトルおよび予測誤差共分散行列を用いて上
記の式62に基づき、平滑値ベクトルを算出する。
ン行列と前もって求めてある観測値ベクトル、また、等
角速度運動に基づく予測値ベクトルおよび等速直線運動
に基づく予測値ベクトルの内、予測値ベクトルの位置成
分と観測値ベクトルの残差が最小になるように選択され
た予測値ベクトルおよび予測誤差共分散行列を用いて上
記の式62に基づき、平滑値ベクトルを算出する。
【0153】さらに、上記の式60から算出したゲイン
行列および選択された予測誤差共分散行列から上記の式
64を用いて平滑誤差共分散行列を算出する。
行列および選択された予測誤差共分散行列から上記の式
64を用いて平滑誤差共分散行列を算出する。
【0154】次に、ステップST3の角速度算出では、
前もって算出してある予測値ベクトルまたは平滑値ベク
トルの速度・加速度成分より上記の式21を用いて、角
速度を算出する。
前もって算出してある予測値ベクトルまたは平滑値ベク
トルの速度・加速度成分より上記の式21を用いて、角
速度を算出する。
【0155】次に、ステップST4の等角速度運動に基
づく予測処理では、ステップST3の角速度算出で算出
してある角速度を用いて、上記の式36を用いて等角速
度運動に基づく状態遷移行列を算出する。
づく予測処理では、ステップST3の角速度算出で算出
してある角速度を用いて、上記の式36を用いて等角速
度運動に基づく状態遷移行列を算出する。
【0156】それから、ステップST2の等角速度運動
に基づく平滑において算出した平滑値と、上記の式36
を用いて算出した等角速度運動に基づく状態遷移行列か
ら上記の式56に基づき等角速度運動に基づく予測値ベ
クトルを算出する。
に基づく平滑において算出した平滑値と、上記の式36
を用いて算出した等角速度運動に基づく状態遷移行列か
ら上記の式56に基づき等角速度運動に基づく予測値ベ
クトルを算出する。
【0157】さらに、ステップST2の等角速度運動に
基づく平滑において算出した平滑誤差共分散行列と、上
記の式36を用いて算出した等角速度運動に基づく状態
遷移行列から上記の式58に基づき予測誤差共分散行列
を算出する。
基づく平滑において算出した平滑誤差共分散行列と、上
記の式36を用いて算出した等角速度運動に基づく状態
遷移行列から上記の式58に基づき予測誤差共分散行列
を算出する。
【0158】次に、ステップST5の等速直線運動に基
づく平滑においては、ステップST1の観測値入力で算
出した観測値ベクトルと前もって計算してある観測誤差
共分散行列を用いて、上記の式61に基づき、等速直線
運動に基づくゲイン行列を算出する。
づく平滑においては、ステップST1の観測値入力で算
出した観測値ベクトルと前もって計算してある観測誤差
共分散行列を用いて、上記の式61に基づき、等速直線
運動に基づくゲイン行列を算出する。
【0159】それから、この等速直線運動に基づくゲイ
ン行列と前もって求めてある観測値ベクトル、また、等
角速度運動に基づく予測値ベクトルおよび等速直線運動
に基づく予測値ベクトルの内、予測値ベクトルの位置成
分と観測値ベクトルの残差が最小になるような選択され
た予測値ベクトルを用いて上記の式63に基づき、平滑
値ベクトルを算出する。
ン行列と前もって求めてある観測値ベクトル、また、等
角速度運動に基づく予測値ベクトルおよび等速直線運動
に基づく予測値ベクトルの内、予測値ベクトルの位置成
分と観測値ベクトルの残差が最小になるような選択され
た予測値ベクトルを用いて上記の式63に基づき、平滑
値ベクトルを算出する。
【0160】さらに、上記の式61から算出したゲイン
行列および選択された予測誤差共分散行列から上記の式
65を用いて平滑誤差共分散行列を算出する。
行列および選択された予測誤差共分散行列から上記の式
65を用いて平滑誤差共分散行列を算出する。
【0161】次に、ステップST6の等速直線運動に基
づく予測処理では、ステップST5の等速直線運動に基
づく平滑において算出した平滑値と、上記の式41の等
速直線運動に基づく状態遷移行列から、上記の式57に
基づき等速直線運動に基づく予測値ベクトルを算出す
る。
づく予測処理では、ステップST5の等速直線運動に基
づく平滑において算出した平滑値と、上記の式41の等
速直線運動に基づく状態遷移行列から、上記の式57に
基づき等速直線運動に基づく予測値ベクトルを算出す
る。
【0162】さらに、ステップST5の等速直線運動に
基づく平滑において算出した平滑誤差共分散行列と、上
記の式41の等速直線運動に基づく状態遷移行列から、
上記の式59に基づき予測誤差共分散行列を算出する。
基づく平滑において算出した平滑誤差共分散行列と、上
記の式41の等速直線運動に基づく状態遷移行列から、
上記の式59に基づき予測誤差共分散行列を算出する。
【0163】次に、ステップST7の予測値選択処理で
は、ステップST4で算出した等角速度運動に基づく予
測値ベクトル、予測誤差共分散行列、およびステップS
T6で算出した等速直線運動に基づく予測値ベクトル、
予測誤差共分散行列から、上記の式54を用いて予測値
ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差が最小にな
る予測値ベクトルを選択する。
は、ステップST4で算出した等角速度運動に基づく予
測値ベクトル、予測誤差共分散行列、およびステップS
T6で算出した等速直線運動に基づく予測値ベクトル、
予測誤差共分散行列から、上記の式54を用いて予測値
ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差が最小にな
る予測値ベクトルを選択する。
【0164】そして、ステップST8では、平滑処理を
行なうために、処理を続ける場合には、遅延要素により
ステップST1の観測値入力の処理に戻す。
行なうために、処理を続ける場合には、遅延要素により
ステップST1の観測値入力の処理に戻す。
【0165】従って、この実施の形態1によれば、固定
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理、および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用
することにより、直線および旋回に対する追従性、追尾
精度が向上する。
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理、および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用
することにより、直線および旋回に対する追従性、追尾
精度が向上する。
【0166】すなわち、この実施の形態1に係る追尾装
置は、目標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角
速度を0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一
定、目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を
用いて、固定直交座標において角速度ベクトルを求め、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出して、等角速度
運動に基づく追尾フィルタを構成し、さらに等速直線運
動に基づく追尾フィルタを併用することによって、旋回
目標および直進目標に対しても精度良く追尾できる。ま
た、従来の追尾装置と比べて、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換が不要であるので、アルゴリズムが簡
略化されている。
置は、目標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角
速度を0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一
定、目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を
用いて、固定直交座標において角速度ベクトルを求め、
目標位置ベクトルの3次微分を角速度ベクトルの大きさ
と目標位置ベクトルの1次微分から算出して、等角速度
運動に基づく追尾フィルタを構成し、さらに等速直線運
動に基づく追尾フィルタを併用することによって、旋回
目標および直進目標に対しても精度良く追尾できる。ま
た、従来の追尾装置と比べて、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換が不要であるので、アルゴリズムが簡
略化されている。
【0167】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
6は、この発明の実施の形態2に係る追尾装置の構成を
示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一
又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
6は、この発明の実施の形態2に係る追尾装置の構成を
示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0168】図6において、1は観測手段、2は等角速
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平
滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、10は残
差による予測値結合手段である。
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平
滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、10は残
差による予測値結合手段である。
【0169】残差による予測値統合手段10は、予測値
ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差で、等角速
度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列と
等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列を重み付けしたものを予測値ベクトルとする。
ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差で、等角速
度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列と
等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列を重み付けしたものを予測値ベクトルとする。
【0170】次に、この実施の形態2に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図7は、こ
の発明の実施の形態2に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動作
部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図7は、こ
の発明の実施の形態2に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動作
部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0171】ステップST7aの残差による予測値統合
処理において、等角速度運動に基づく予測値ベクトルと
等速直線運動に基づく予測値ベクトルから、上記の式5
2、式53を用いて、予測値ベクトルの位置成分と観測
値ベクトルの残差を算出し、次の式66、式67を用い
て、残差で重みづけした予測値ベクトルおよび予測誤差
共分散行列を算出する。
処理において、等角速度運動に基づく予測値ベクトルと
等速直線運動に基づく予測値ベクトルから、上記の式5
2、式53を用いて、予測値ベクトルの位置成分と観測
値ベクトルの残差を算出し、次の式66、式67を用い
て、残差で重みづけした予測値ベクトルおよび予測誤差
共分散行列を算出する。
【0172】
【数66】
【0173】
【数67】
【0174】従って、この実施の形態2によれば、固定
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用す
ることにより、直線および旋回に対する追従性、追尾精
度が向上する。
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用す
ることにより、直線および旋回に対する追従性、追尾精
度が向上する。
【0175】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
8は、この発明の実施の形態3に係る追尾装置の構成を
示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一
又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
8は、この発明の実施の形態3に係る追尾装置の構成を
示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一
又は相当部分を示す。
【0176】図8において、1は観測手段、2は等角速
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平
滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、11は角
速度による予測値選択手段である。
度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手段、
4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予測手
段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づく平
滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、11は角
速度による予測値選択手段である。
【0177】角速度による予測値選択手段11は、等角
速度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列
と等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分
散行列を角速度の大きさにより選択する。
速度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列
と等速直線運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分
散行列を角速度の大きさにより選択する。
【0178】次に、この実施の形態3に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図9は、こ
の発明の実施の形態3に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動作
部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図9は、こ
の発明の実施の形態3に係る追尾装置の動作を示すフロ
ーチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動作
部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0179】ステップST7bの角速度による予測値選
択処理では、ステップST3で算出した角速度が、事前
に決めておいたある一定の閾値を越える場合は、等角速
度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列を
選択し、越えない場合には、等速直線運動に基づく予測
値ベクトル、予測誤差共分散行列を選択する。
択処理では、ステップST3で算出した角速度が、事前
に決めておいたある一定の閾値を越える場合は、等角速
度運動に基づく予測値ベクトル、予測誤差共分散行列を
選択し、越えない場合には、等速直線運動に基づく予測
値ベクトル、予測誤差共分散行列を選択する。
【0180】従って、この実施の形態3によれば、固定
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用す
ることにより、直線および旋回に対する追従性、追尾精
度が向上する。
直交座標において、等角速度運動に基づく予測・平滑処
理および等速直線運動に基づく予測・平滑処理を併用す
ることにより、直線および旋回に対する追従性、追尾精
度が向上する。
【0181】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
10は、この発明の実施の形態4に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
10は、この発明の実施の形態4に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0182】図10において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、12は目標存在期待領域選
択手段、13は第3の遅延要素、14は目標位置情報評
価手段、15は信頼度算出手段である。
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、12は目標存在期待領域選
択手段、13は第3の遅延要素、14は目標位置情報評
価手段、15は信頼度算出手段である。
【0183】目標存在期待領域選択手段12は、等角速
度運動に基づく予測手段2で算出される予測値ベクトル
「−xk (a)(−)」から以下の式68を用いて変換した
予測観測値「−zk (a)(−)」、等速直線運動に基づく
予測手段5で算出される予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」から以下の式69を用いて変換した予測観
測値「−zk (v)(−)」、等角速度運動に基づく予測手
段2で算出される予測誤差共分散行列「Pk (a)(−)」
から以下の式70を用いて変換した予測観測値の誤差共
分散行列「Sk (a)(−)」、等速直線運動に基づく予測
手段5で算出される予測誤差共分散行列「P
k (v)(−)」から以下の式71を用いて変換した予測観
測値の誤差共分散行列「Sk (v)(−)」を用いて、以下
の式72、式73でそれぞれ表される等角速度運動に基
づく目標存在期待領域、等速直線運動に基づく目標存在
期待領域から、以下の式70より算出される「S
k (a)(−)」、以下の式71より算出される「S
k (v)(−)」内、それらのスペクトルノルム|S
k (a)(−)|、|Sk (v)(−)|が最大となる目標存在
期待領域を選択する。
度運動に基づく予測手段2で算出される予測値ベクトル
「−xk (a)(−)」から以下の式68を用いて変換した
予測観測値「−zk (a)(−)」、等速直線運動に基づく
予測手段5で算出される予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」から以下の式69を用いて変換した予測観
測値「−zk (v)(−)」、等角速度運動に基づく予測手
段2で算出される予測誤差共分散行列「Pk (a)(−)」
から以下の式70を用いて変換した予測観測値の誤差共
分散行列「Sk (a)(−)」、等速直線運動に基づく予測
手段5で算出される予測誤差共分散行列「P
k (v)(−)」から以下の式71を用いて変換した予測観
測値の誤差共分散行列「Sk (v)(−)」を用いて、以下
の式72、式73でそれぞれ表される等角速度運動に基
づく目標存在期待領域、等速直線運動に基づく目標存在
期待領域から、以下の式70より算出される「S
k (a)(−)」、以下の式71より算出される「S
k (v)(−)」内、それらのスペクトルノルム|S
k (a)(−)|、|Sk (v)(−)|が最大となる目標存在
期待領域を選択する。
【0184】
【数68】
【0185】
【数69】
【0186】
【数70】
【0187】
【数71】
【0188】
【数72】
【0189】
【数73】
【0190】ここで、上記の式72、式73におけるd
は、カイ2乗分布表から算出する。
は、カイ2乗分布表から算出する。
【0191】目標位置情報評価手段14は、第3の遅延
要素13を通して入力された、目標存在期待領域選択手
段12において選択された予測観測値の誤差共分散行列
が最大になる目標存在期待領域を用いて、観測手段1か
ら求められる観測値ベクトル「−zk」がその目標存在
期待領域内に存在するか否かを判定する。
要素13を通して入力された、目標存在期待領域選択手
段12において選択された予測観測値の誤差共分散行列
が最大になる目標存在期待領域を用いて、観測手段1か
ら求められる観測値ベクトル「−zk」がその目標存在
期待領域内に存在するか否かを判定する。
【0192】信頼度算出手段15は、目標存在期待領域
内に存在する観測値ベクトルの内、目標存在期待領域内
の中心からの距離に応じて算出される確率密度により信
頼度を算出する。
内に存在する観測値ベクトルの内、目標存在期待領域内
の中心からの距離に応じて算出される確率密度により信
頼度を算出する。
【0193】図11は、目標存在期待領域およびその信
頼度の概念を表す図である。
頼度の概念を表す図である。
【0194】次に、この実施の形態4に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図12は、
この発明の実施の形態4に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図12は、
この発明の実施の形態4に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0195】ステップST9の等角速度運動に基づく目
標存在期待領域算出による予測値選択処理では、ステッ
プST4で算出した予測値ベクトル、予測誤差共分散行
列により予測観測値の誤差共分散行列を算出し、それか
ら目標存在期待領域を算出する。
標存在期待領域算出による予測値選択処理では、ステッ
プST4で算出した予測値ベクトル、予測誤差共分散行
列により予測観測値の誤差共分散行列を算出し、それか
ら目標存在期待領域を算出する。
【0196】ステップST10の等速直線運動に基づく
目標存在期待領域算出による予測値選択処理では、ステ
ップST6で算出した予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列により予測観測値の誤差共分散行列を算出し、それ
から目標存在期待領域を算出する。
目標存在期待領域算出による予測値選択処理では、ステ
ップST6で算出した予測値ベクトル、予測誤差共分散
行列により予測観測値の誤差共分散行列を算出し、それ
から目標存在期待領域を算出する。
【0197】ステップST11の目標存在期待領域選択
処理では、等角速度運動に基づく目標存在期待領域およ
び等速直線運動に基づく目標存在期待領域の内、予測誤
差共分散行列のスペクトルノルムが最小になる目標存在
期待領域を選択する。
処理では、等角速度運動に基づく目標存在期待領域およ
び等速直線運動に基づく目標存在期待領域の内、予測誤
差共分散行列のスペクトルノルムが最小になる目標存在
期待領域を選択する。
【0198】ステップST12の観測値判定および信頼
度算出では、ステップST11で得られた目標存在期待
領域内に存在するステップST1で得られる観測値ベク
トルを元に、目標存在期待領域内の中心からの距離に応
じて算出される確率密度により信頼度を算出する。
度算出では、ステップST11で得られた目標存在期待
領域内に存在するステップST1で得られる観測値ベク
トルを元に、目標存在期待領域内の中心からの距離に応
じて算出される確率密度により信頼度を算出する。
【0199】ステップST2aの信頼度による等角速度
運動に基づく平滑では、ステップST4の等角速度運動
に基づく予測より算出された予測値ベクトル、予測誤差
共分散行列、状態遷移行列およびステップST1の観測
値入力より得られる観測値ベクトルよりステップST1
2で算出された信頼度により観測値ベクトル、予測値ベ
クトル、予測誤差共分散行列の重み付けを行ない平滑値
ベクトル、平滑誤差共分散行列を算出する。
運動に基づく平滑では、ステップST4の等角速度運動
に基づく予測より算出された予測値ベクトル、予測誤差
共分散行列、状態遷移行列およびステップST1の観測
値入力より得られる観測値ベクトルよりステップST1
2で算出された信頼度により観測値ベクトル、予測値ベ
クトル、予測誤差共分散行列の重み付けを行ない平滑値
ベクトル、平滑誤差共分散行列を算出する。
【0200】ステップST5aの信頼度による等速直線
運動に基づく平滑では、ステップST6の等速直線運動
に基づく予測より算出された予測値ベクトル、予測誤差
共分散行列、状態遷移行列およびステップST1の観測
値入力より得られる観測値ベクトルよりステップST1
2で算出された信頼度により観測値ベクトル、予測値ベ
クトル、予測誤差共分散行列の重み付けを行ない平滑値
ベクトル、平滑誤差共分散行列を算出する。
運動に基づく平滑では、ステップST6の等速直線運動
に基づく予測より算出された予測値ベクトル、予測誤差
共分散行列、状態遷移行列およびステップST1の観測
値入力より得られる観測値ベクトルよりステップST1
2で算出された信頼度により観測値ベクトル、予測値ベ
クトル、予測誤差共分散行列の重み付けを行ない平滑値
ベクトル、平滑誤差共分散行列を算出する。
【0201】従って、この実施の形態4によれば、目標
存在期待領域を算出して、観測値ベクトルを目標存在期
待領域内に存在するか否かを判定し、信頼度を算出する
ことによって、不要信号の無い自由空間のみならず、不
要信号環境下においても追従性および追尾精度が確保で
きる。
存在期待領域を算出して、観測値ベクトルを目標存在期
待領域内に存在するか否かを判定し、信頼度を算出する
ことによって、不要信号の無い自由空間のみならず、不
要信号環境下においても追従性および追尾精度が確保で
きる。
【0202】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
13は、この発明の実施の形態5に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
13は、この発明の実施の形態5に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0203】図13において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、16は残差によるサンプリ
ング制御手段である。
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、16は残差によるサンプリ
ング制御手段である。
【0204】残差によるサンプリング制御手段16は、
予測値ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差によ
り、目標の運動状態を判定し、サンプリングレートを変
える。
予測値ベクトルの位置成分と観測値ベクトルの残差によ
り、目標の運動状態を判定し、サンプリングレートを変
える。
【0205】次に、この実施の形態5に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図14は、
この発明の実施の形態5に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図14は、
この発明の実施の形態5に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0206】ステップST13の残差によるサンプリン
グレート制御において、予測誤差により目標の運動状態
を判定し、目標の運動状態がわかっている場合は、ステ
ップST2からステップST7までのサンプリングレー
トを荒くし、目標の運動状態がわからない場合には、ス
テップST2からステップST7までのサンプリングレ
ートを細かくして、サンプリングレートを制御する。
グレート制御において、予測誤差により目標の運動状態
を判定し、目標の運動状態がわかっている場合は、ステ
ップST2からステップST7までのサンプリングレー
トを荒くし、目標の運動状態がわからない場合には、ス
テップST2からステップST7までのサンプリングレ
ートを細かくして、サンプリングレートを制御する。
【0207】従って、この実施の形態5によれば、予測
誤差の大きさから目標の運動状態を判定し、サンプリン
グレートを変化させることによって、目標の運動状態が
わかっているときは、サンプリングを荒くするので、計
算量の軽減になり、目標の運動状態がわからないときに
は、サンプリングを細かくすることで、目標の運動状態
が明らかになり、追尾精度も向上する。
誤差の大きさから目標の運動状態を判定し、サンプリン
グレートを変化させることによって、目標の運動状態が
わかっているときは、サンプリングを荒くするので、計
算量の軽減になり、目標の運動状態がわからないときに
は、サンプリングを細かくすることで、目標の運動状態
が明らかになり、追尾精度も向上する。
【0208】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
15は、この発明の実施の形態6に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
15は、この発明の実施の形態6に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0209】図15において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、17は角速度によるサンプ
リング制御手段である。
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、17は角速度によるサンプ
リング制御手段である。
【0210】角速度によるサンプリング制御手段17
は、角速度によって、目標の運動状態を判定し、サンプ
リングレートを変える。
は、角速度によって、目標の運動状態を判定し、サンプ
リングレートを変える。
【0211】次に、この実施の形態6に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図16は、
この発明の実施の形態6に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図16は、
この発明の実施の形態6に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0212】ステップST13aの角速度によるサンプ
リングレート制御において、角速度により目標の運動状
態を判定し、目標の運動状態がわかっている場合は、ス
テップST2からステップST7までのサンプリングレ
ートを荒くし、目標の運動状態がわからない場合には、
ステップST2からステップST7までのサンプリング
レートを細かくして、サンプリングレートを制御する。
リングレート制御において、角速度により目標の運動状
態を判定し、目標の運動状態がわかっている場合は、ス
テップST2からステップST7までのサンプリングレ
ートを荒くし、目標の運動状態がわからない場合には、
ステップST2からステップST7までのサンプリング
レートを細かくして、サンプリングレートを制御する。
【0213】従って、この実施の形態6によれば、角速
度の大きさから目標の運動状態を判定し、サンプリング
レートを変化させることによって、目標の運動状態がわ
かっているときは、サンプリングを荒くするので、計算
量の軽減になり、目標の運動状態がわからないときに
は、サンプリングを細かくすることで、目標の運動状態
が明らかになり、追尾精度も向上する。
度の大きさから目標の運動状態を判定し、サンプリング
レートを変化させることによって、目標の運動状態がわ
かっているときは、サンプリングを荒くするので、計算
量の軽減になり、目標の運動状態がわからないときに
は、サンプリングを細かくすることで、目標の運動状態
が明らかになり、追尾精度も向上する。
【0214】実施の形態7.この発明の実施の形態7に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
17は、この発明の実施の形態7に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
17は、この発明の実施の形態7に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0215】図17において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、18は表示手段である。
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、6は残差による予測値選択手段、7は第2の遅
延要素、8は等角速度運動に基づく平滑手段、9は等速
直線運動に基づく平滑手段、18は表示手段である。
【0216】表示手段18は、上記等角速度運動に基づ
く予測処理2より算出される予測値および上記等速直線
運動に基づく予測処理5より算出される予測値の内、残
差による予測値選択手段6によって得られた予測値1つ
のみを表示する。
く予測処理2より算出される予測値および上記等速直線
運動に基づく予測処理5より算出される予測値の内、残
差による予測値選択手段6によって得られた予測値1つ
のみを表示する。
【0217】次に、この実施の形態7に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図18は、
この発明の実施の形態7に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図18は、
この発明の実施の形態7に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態1と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0218】ステップST14の目標位置表示処理にお
いて、ステップST7の予測値選択処理によって得られ
た予測値1つのみを表示する。
いて、ステップST7の予測値選択処理によって得られ
た予測値1つのみを表示する。
【0219】従って、この実施の形態7によれば、等速
直線運動に基づく予測値および等角速度運動に基づく予
測値の全てを表示するのでなく、その中の1つの予測値
を選択し、その予測値のみを表示させることで、レーダ
ーを制御するオペレーターにとって表示が見やすくな
る。
直線運動に基づく予測値および等角速度運動に基づく予
測値の全てを表示するのでなく、その中の1つの予測値
を選択し、その予測値のみを表示させることで、レーダ
ーを制御するオペレーターにとって表示が見やすくな
る。
【0220】実施の形態8.この発明の実施の形態8に
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
19は、この発明の実施の形態8に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
係る追尾装置について図面を参照しながら説明する。図
19は、この発明の実施の形態8に係る追尾装置の構成
を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同
一又は相当部分を示す。
【0221】図19において、1は観測手段、2は等角
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づ
く平滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、10
は残差による予測値統合手段、13は第3の遅延要素、
14は目標位置情報評価手段、15は信頼度算出手段、
19は目標存在期待領域統合手段である。
速度運動に基づく予測手段、3は第1の角速度算出手
段、4は第1の遅延要素、5は等速直線運動に基づく予
測手段、7は第2の遅延要素、8は等角速度運動に基づ
く平滑手段、9は等速直線運動に基づく平滑手段、10
は残差による予測値統合手段、13は第3の遅延要素、
14は目標位置情報評価手段、15は信頼度算出手段、
19は目標存在期待領域統合手段である。
【0222】目標存在期待領域統合手段19は、等角速
度運動に基づく予測手段2で算出される予測値ベクトル
「−xk (a)(−)」から上記の式68を用いて変換した
予測観測値「−zk (a)(−)」、等速直線運動に基づく
予測手段5で算出される予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」から上記の式69を用いて変換した予測観
測値「−zk (v)(−)」、等角速度運動に基づく予測手
段2で算出される予測誤差共分散行列「Pk (a)(−)」
から上記の式70を用いて変換した予測観測値の誤差共
分散行列「Sk (a)(−)」、等速直線運動に基づく予測
手段5で算出される予測誤差共分散行列「P
k (v)(−)」から上記の式71を用いて変換した予測観
測値の誤差共分散行列「Sk (v)(−)」を用いて、上記
の式72、式73のようにそれぞれ表される等角速度運
動に基づく目標存在期待領域、等速直線運動に基づく目
標存在期待領域を、下記の式74を用いて予測値と観測
値の残差で重み付け統合を行なう。統合した予測観測値
の誤差共分散行列「Sk(−)」と上記の式66から算
出される統合した予測値ベクトル「−xk(−)」から
下記の式75を用いて算出する。統合した予測観測値ベ
クトル「−zk(−)」を用いて、下記の式76で表さ
れる統合した目標存在期待領域を算出する。なお、図1
0と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略
する。
度運動に基づく予測手段2で算出される予測値ベクトル
「−xk (a)(−)」から上記の式68を用いて変換した
予測観測値「−zk (a)(−)」、等速直線運動に基づく
予測手段5で算出される予測値ベクトル「−x
k (v)(−)」から上記の式69を用いて変換した予測観
測値「−zk (v)(−)」、等角速度運動に基づく予測手
段2で算出される予測誤差共分散行列「Pk (a)(−)」
から上記の式70を用いて変換した予測観測値の誤差共
分散行列「Sk (a)(−)」、等速直線運動に基づく予測
手段5で算出される予測誤差共分散行列「P
k (v)(−)」から上記の式71を用いて変換した予測観
測値の誤差共分散行列「Sk (v)(−)」を用いて、上記
の式72、式73のようにそれぞれ表される等角速度運
動に基づく目標存在期待領域、等速直線運動に基づく目
標存在期待領域を、下記の式74を用いて予測値と観測
値の残差で重み付け統合を行なう。統合した予測観測値
の誤差共分散行列「Sk(−)」と上記の式66から算
出される統合した予測値ベクトル「−xk(−)」から
下記の式75を用いて算出する。統合した予測観測値ベ
クトル「−zk(−)」を用いて、下記の式76で表さ
れる統合した目標存在期待領域を算出する。なお、図1
0と同一の構成部分には、同一符号を付して説明を省略
する。
【0223】
【数74】
【0224】
【数75】
【0225】
【数76】
【0226】次に、この実施の形態8に係る追尾装置の
動作について図面を参照しながら説明する。図20は、
この発明の実施の形態8に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態4と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
動作について図面を参照しながら説明する。図20は、
この発明の実施の形態8に係る追尾装置の動作を示すフ
ローチャートである。なお、上記実施の形態4と同一動
作部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0227】ステップST11aの目標存在期待領域統
合処理において、ステップST9で算出された等角速度
運動に基づく目標存在期待領域、ステップST10で算
出された等速直線運動に基づく目標存在期待領域より、
それらを予測値と観測値の残差で重み付け統合して、統
合された目標存在期待領域を算出する。
合処理において、ステップST9で算出された等角速度
運動に基づく目標存在期待領域、ステップST10で算
出された等速直線運動に基づく目標存在期待領域より、
それらを予測値と観測値の残差で重み付け統合して、統
合された目標存在期待領域を算出する。
【0228】従って、この実施の形態8によれば、等角
速度運動に基づく予測誤差共分散行列および等速直線運
動に基づく予測誤差共分散行列を予測値と観測値の残差
で統合することにより、目標の運動状態を反映した目標
存在期待領域を設定することができ、観測値ベクトルを
目標存在期待領域内に存在するか否かを判定し、信頼度
を算出することによって、不要信号の無い自由空間のみ
ならず、不要信号環境下においても追従性および追尾精
度が確保できる。
速度運動に基づく予測誤差共分散行列および等速直線運
動に基づく予測誤差共分散行列を予測値と観測値の残差
で統合することにより、目標の運動状態を反映した目標
存在期待領域を設定することができ、観測値ベクトルを
目標存在期待領域内に存在するか否かを判定し、信頼度
を算出することによって、不要信号の無い自由空間のみ
ならず、不要信号環境下においても追従性および追尾精
度が確保できる。
【0229】
【発明の効果】この発明に係る追尾装置は、以上説明し
たとおり、極座標において目標位置情報を観測し、その
目標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力
する観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの
状態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目
標の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分
散行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目
標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を
0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及
び目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用
いて、目標の速度・加速度より、固定直交座標において
角速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分
を角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微
分から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に
基づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出する
ために、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算
出した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座
標において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動
諸元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を
算出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座
標において、前記等角速度運動に基づく予測手段により
得られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行
列、並びに前記等速直線運動に基づく予測手段により得
られた第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列の
内、前記第1の予測値又は前記第2の予測値と前記観測
手段によって得られる前記観測値との残差が最小になる
ものを1サンプリング後の第3の予測値、及び第3の予
測誤差共分散行列とする残差による予測値選択手段と、
1サンプリング前に、前記残差による予測値選択手段に
よって得られた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差
共分散行列を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標
において、前記第2の遅延要素より得られる第3の予測
値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手
段により得られる観測値より、第1の平滑値、及び第1
の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度運動に基づく
平滑手段と、固定直交座標において、前記第2の遅延要
素より得られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列、並びに前記観測手段により得られる観測値よ
り、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備えたので、
旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追尾でき、固
定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不要としてア
ルゴリズムを簡略化することができるという効果を奏す
る。
たとおり、極座標において目標位置情報を観測し、その
目標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力
する観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1
サンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの
状態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目
標の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分
散行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目
標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を
0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及
び目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用
いて、目標の速度・加速度より、固定直交座標において
角速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分
を角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微
分から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に
基づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出する
ために、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算
出した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座
標において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動
諸元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を
算出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座
標において、前記等角速度運動に基づく予測手段により
得られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行
列、並びに前記等速直線運動に基づく予測手段により得
られた第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列の
内、前記第1の予測値又は前記第2の予測値と前記観測
手段によって得られる前記観測値との残差が最小になる
ものを1サンプリング後の第3の予測値、及び第3の予
測誤差共分散行列とする残差による予測値選択手段と、
1サンプリング前に、前記残差による予測値選択手段に
よって得られた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差
共分散行列を出力する第2の遅延要素と、固定直交座標
において、前記第2の遅延要素より得られる第3の予測
値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手
段により得られる観測値より、第1の平滑値、及び第1
の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度運動に基づく
平滑手段と、固定直交座標において、前記第2の遅延要
素より得られる第3の予測値、及び第3の予測誤差共分
散行列、並びに前記観測手段により得られる観測値よ
り、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備えたので、
旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追尾でき、固
定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不要としてア
ルゴリズムを簡略化することができるという効果を奏す
る。
【0230】また、この発明に係る追尾装置は、以上説
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段より得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列から算出される第1の目標存在期待領域、前記
等速直線運動に基づく予測手段で算出される予測値ベク
トル、及び第2の予測誤差共分散行列から算出される第
2の目標存在期待領域の内、目標位置に関する予測誤差
共分散行列が最大となる第3の目標存在期待領域を選択
する目標存在期待領域選択手段と、第3の遅延要素を通
して入力された前記目標存在期待領域選択手段により選
択された前記第3の目標存在期待領域を用いて、前記観
測手段により求められる前記観測値が前記第3の目標存
在期待領域内に存在するか否かを判定する目標位置情報
評価手段と、前記第3の目標存在期待領域内に存在する
観測値の内、前記第3の目標存在期待領域内の中心から
の距離に応じて算出される確率密度により信頼度を算出
する信頼度算出手段とを備え、前記等角速度運動に基づ
く平滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、
及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手
段により得られる観測値の重み付けを行い、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出し、前記等速
直線運動に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記
第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並
びに前記観測手段により得られる観測値の重み付けを行
い、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算
出するので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く
追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を
不要としてアルゴリズムを簡略化することができるとい
う効果を奏する。
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段より得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列から算出される第1の目標存在期待領域、前記
等速直線運動に基づく予測手段で算出される予測値ベク
トル、及び第2の予測誤差共分散行列から算出される第
2の目標存在期待領域の内、目標位置に関する予測誤差
共分散行列が最大となる第3の目標存在期待領域を選択
する目標存在期待領域選択手段と、第3の遅延要素を通
して入力された前記目標存在期待領域選択手段により選
択された前記第3の目標存在期待領域を用いて、前記観
測手段により求められる前記観測値が前記第3の目標存
在期待領域内に存在するか否かを判定する目標位置情報
評価手段と、前記第3の目標存在期待領域内に存在する
観測値の内、前記第3の目標存在期待領域内の中心から
の距離に応じて算出される確率密度により信頼度を算出
する信頼度算出手段とを備え、前記等角速度運動に基づ
く平滑手段は、前記信頼度により、前記第3の予測値、
及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手
段により得られる観測値の重み付けを行い、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出し、前記等速
直線運動に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記
第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並
びに前記観測手段により得られる観測値の重み付けを行
い、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算
出するので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く
追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を
不要としてアルゴリズムを簡略化することができるとい
う効果を奏する。
【0231】また、この発明に係る追尾装置は、以上説
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段から得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列、前記等速直線運動に基づく予測手段から得ら
れる第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列、並
びに前記観測手段から求まる観測値を元に、前記第1又
は第2の予測値と前記観測値の残差で、目標の運動状態
を判定してサンプリングレートを変える残差によるサン
プリング制御手段を備えたので、旋回目標及び直進目標
に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化す
ることができるという効果を奏する。
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段から得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列、前記等速直線運動に基づく予測手段から得ら
れる第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列、並
びに前記観測手段から求まる観測値を元に、前記第1又
は第2の予測値と前記観測値の残差で、目標の運動状態
を判定してサンプリングレートを変える残差によるサン
プリング制御手段を備えたので、旋回目標及び直進目標
に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化す
ることができるという効果を奏する。
【0232】また、この発明に係る追尾装置は、以上説
明したとおり、さらに、前記角速度算出手段より求まる
角速度により目標の運動状態を判定してサンプリングレ
ートを変える角速度によるサンプリング制御手段を備え
たので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追尾
でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不要
としてアルゴリズムを簡略化することができるという効
果を奏する。
明したとおり、さらに、前記角速度算出手段より求まる
角速度により目標の運動状態を判定してサンプリングレ
ートを変える角速度によるサンプリング制御手段を備え
たので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追尾
でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不要
としてアルゴリズムを簡略化することができるという効
果を奏する。
【0233】また、この発明に係る追尾装置は、以上説
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段から得られる第1の予測値、前記等速直線運動に基
づく予測手段から得られる第2の予測値から、目標軌跡
に一番近いと考えられる前記第1又は第2の予測位置の
1つのみを表示する表示手段を備えたので、旋回目標及
び直進目標に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標
−動的直交座標間で座標変換を不要としてアルゴリズム
を簡略化することができるという効果を奏する。
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段から得られる第1の予測値、前記等速直線運動に基
づく予測手段から得られる第2の予測値から、目標軌跡
に一番近いと考えられる前記第1又は第2の予測位置の
1つのみを表示する表示手段を備えたので、旋回目標及
び直進目標に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標
−動的直交座標間で座標変換を不要としてアルゴリズム
を簡略化することができるという効果を奏する。
【0234】この発明に係る追尾装置は、以上説明した
とおり、極座標において目標位置情報を観測し、その目
標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力す
る観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サ
ンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状
態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散
行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標
の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、
目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目
標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用い
て、目標の速度・加速度より、固定直交座標において角
速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を
角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分
から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基
づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するた
めに、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出
した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標
において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標
において、前記等角速度運動に基づく予測手段により得
られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、
前記等速直線運動に基づく予測手段により得られた第2
の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られた観測値を元に、前記第1又は第
2の予測値と前記観測値の残差で、前記等角速度運動に
基づく第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列と
前記等速直線運動に基づく第2の予測値、及び第2の予
測誤差共分散行列を重み付けしたものを第3の予測値、
及び第3の予測誤差共分散行列とする残差による予測値
統合手段と、1サンプリング前に、前記残差による予測
値統合手段によって得られた前記第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列を出力する第2の遅延要素と、
固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、固定直交座標において、前記
第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の
予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られ
る観測値より、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分
散行列を算出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備
えたので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追
尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不
要としてアルゴリズムを簡略化することができるという
効果を奏する。
とおり、極座標において目標位置情報を観測し、その目
標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力す
る観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サ
ンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状
態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散
行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標
の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、
目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目
標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用い
て、目標の速度・加速度より、固定直交座標において角
速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を
角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分
から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基
づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するた
めに、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出
した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標
において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標
において、前記等角速度運動に基づく予測手段により得
られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、
前記等速直線運動に基づく予測手段により得られた第2
の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られた観測値を元に、前記第1又は第
2の予測値と前記観測値の残差で、前記等角速度運動に
基づく第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列と
前記等速直線運動に基づく第2の予測値、及び第2の予
測誤差共分散行列を重み付けしたものを第3の予測値、
及び第3の予測誤差共分散行列とする残差による予測値
統合手段と、1サンプリング前に、前記残差による予測
値統合手段によって得られた前記第3の予測値、及び第
3の予測誤差共分散行列を出力する第2の遅延要素と、
固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、固定直交座標において、前記
第2の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の
予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られ
る観測値より、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分
散行列を算出する等速直線運動に基づく平滑手段とを備
えたので、旋回目標及び直進目標に対しても精度良く追
尾でき、固定直交座標−動的直交座標間で座標変換を不
要としてアルゴリズムを簡略化することができるという
効果を奏する。
【0235】また、この発明に係る追尾装置は、以上説
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段より得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列から算出される第1の目標存在期待領域、前記
等速直線運動に基づく予測手段で算出される第2の予測
値、及び第2の予測誤差共分散行列から算出される第2
の目標存在期待領域の内、前記等速直線運動に基づく目
標位置に関する第2の予測誤差共分散行列と前記等角速
度運動に基づく目標位置に関する第1の予測誤差共分散
行列を前記第1又は第2の予測値と観測値の残差で重み
付けをして統合を行ない、その統合された第3の予測誤
差共分散行列を用いて、統合された第3の目標存在期待
領域を算出する目標存在期待領域統合手段と、第3の遅
延要素を通して入力された前記目標存在期待領域統合手
段により統合された前記第3の目標存在期待領域を用い
て、前記観測手段により求められる前記観測値が前記第
3の目標存在期待領域内に存在するか否かを判定する目
標位置情報評価手段と、前記第3の目標存在期待領域内
に存在する観測値の内、前記第3の目標存在期待領域内
の中心からの距離に応じて算出される確率密度により信
頼度を算出する信頼度算出手段とを備え、前記等角速度
運動に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記第3
の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに
前記観測手段により得られる観測値の重み付けを行い、
第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出
し、前記等速直線運動に基づく平滑手段は、前記信頼度
により、前記第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共
分散行列、並びに前記観測手段により得られる観測値の
重み付けを行い、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共
分散行列を算出するので、旋回目標及び直進目標に対し
ても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間
で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化すること
ができるという効果を奏する。
明したとおり、さらに、前記等角速度運動に基づく予測
手段より得られる第1の予測値、及び第1の予測誤差共
分散行列から算出される第1の目標存在期待領域、前記
等速直線運動に基づく予測手段で算出される第2の予測
値、及び第2の予測誤差共分散行列から算出される第2
の目標存在期待領域の内、前記等速直線運動に基づく目
標位置に関する第2の予測誤差共分散行列と前記等角速
度運動に基づく目標位置に関する第1の予測誤差共分散
行列を前記第1又は第2の予測値と観測値の残差で重み
付けをして統合を行ない、その統合された第3の予測誤
差共分散行列を用いて、統合された第3の目標存在期待
領域を算出する目標存在期待領域統合手段と、第3の遅
延要素を通して入力された前記目標存在期待領域統合手
段により統合された前記第3の目標存在期待領域を用い
て、前記観測手段により求められる前記観測値が前記第
3の目標存在期待領域内に存在するか否かを判定する目
標位置情報評価手段と、前記第3の目標存在期待領域内
に存在する観測値の内、前記第3の目標存在期待領域内
の中心からの距離に応じて算出される確率密度により信
頼度を算出する信頼度算出手段とを備え、前記等角速度
運動に基づく平滑手段は、前記信頼度により、前記第3
の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散行列、並びに
前記観測手段により得られる観測値の重み付けを行い、
第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出
し、前記等速直線運動に基づく平滑手段は、前記信頼度
により、前記第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共
分散行列、並びに前記観測手段により得られる観測値の
重み付けを行い、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共
分散行列を算出するので、旋回目標及び直進目標に対し
ても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交座標間
で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化すること
ができるという効果を奏する。
【0236】この発明に係る追尾装置は、以上説明した
とおり、極座標において目標位置情報を観測し、その目
標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力す
る観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サ
ンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状
態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散
行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標
の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、
目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目
標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用い
て、目標の速度・加速度より、固定直交座標において角
速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を
角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分
から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基
づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するた
めに、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出
した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標
において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標
において、前記等角速度運動に基づく予測手段により得
られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、
並びに前記等速直線運動に基づく予測手段により得られ
た第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を、前
記角速度算出手段より求まる角速度の大きさにより選択
する角速度による予測値選択手段と、1サンプリング前
に、前記角速度による予測値選択手段によって得られた
第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列を出力す
る第2の遅延要素と、固定直交座標において、前記第2
の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の予測
誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られる観
測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散行
列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段と、固定直
交座標において、前記第2の遅延要素より得られる第3
の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られる観測値より、第2の平滑値、及
び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速直線運動に
基づく平滑手段とを備えたので、旋回目標及び直進目標
に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化す
ることができるという効果を奏する。
とおり、極座標において目標位置情報を観測し、その目
標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として出力す
る観測手段と、固定直交座標において、現時刻より1サ
ンプリング後の等角速度運動に基づく状態ベクトルの状
態遷移行列、並びに現時刻より1サンプリング後の目標
の運動諸元の第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散
行列を算出する等角速度運動に基づく予測手段と、目標
の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を0、
目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及び目
標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用い
て、目標の速度・加速度より、固定直交座標において角
速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分を
角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微分
から算出する角速度算出手段と、前記等角速度運動に基
づく予測手段で算出する前記状態遷移行列を算出するた
めに、1サンプリング前に、前記角速度算出手段で算出
した角速度を入力する第1の遅延要素と、固定直交座標
において、現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸
元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を算
出する等速直線運動に基づく予測手段と、固定直交座標
において、前記等角速度運動に基づく予測手段により得
られた第1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、
並びに前記等速直線運動に基づく予測手段により得られ
た第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行列を、前
記角速度算出手段より求まる角速度の大きさにより選択
する角速度による予測値選択手段と、1サンプリング前
に、前記角速度による予測値選択手段によって得られた
第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列を出力す
る第2の遅延要素と、固定直交座標において、前記第2
の遅延要素より得られる第3の予測値、及び第3の予測
誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られる観
測値より、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散行
列を算出する等角速度運動に基づく平滑手段と、固定直
交座標において、前記第2の遅延要素より得られる第3
の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並びに前記
観測手段により得られる観測値より、第2の平滑値、及
び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速直線運動に
基づく平滑手段とを備えたので、旋回目標及び直進目標
に対しても精度良く追尾でき、固定直交座標−動的直交
座標間で座標変換を不要としてアルゴリズムを簡略化す
ることができるという効果を奏する。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る追尾装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る固定直交座標
系を示す図である。
系を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る動的直交座標
系を示す図である。
系を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る動的直交座標
系の目標姿勢角を示す図である。
系の目標姿勢角を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る追尾装置の動
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る追尾装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る追尾装置の動
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る追尾装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る追尾装置の動
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る追尾装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る目標存在期
待領域と信頼度の関係を表す図である。
待領域と信頼度の関係を表す図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る追尾装置の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態5に係る追尾装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に係る追尾装置の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態6に係る追尾装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態6に係る追尾装置の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態7に係る追尾装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態7に係る追尾装置の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態8に係る追尾装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図20】 この発明の実施の形態8に係る追尾装置の
動作を示すフローチャートである。
動作を示すフローチャートである。
【図21】 従来の追尾装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
1 観測手段、2 等角速度運動に基づく予測手段、3
第1の角速度算出手段、4 第1の遅延要素、5 等速
直線運動に基づく予測手段、6 残差による予測値選択
手段、7 第2の遅延要素、8 等角速度運動に基づく
平滑手段、9等速直線運動に基づく平滑手段、10 残
差による予測値統合手段、11 角速度による予測値選
択手段、12 目標存在期待領域選択手段、13 第3
の遅延要素、14 目標位置情報評価手段、15 信頼
度算出手段、16 残差によるサンプリング制御手段、
17 角速度によるサンプリング制御手段、18 表示
手段、19 目標存在期待領域統合手段。
第1の角速度算出手段、4 第1の遅延要素、5 等速
直線運動に基づく予測手段、6 残差による予測値選択
手段、7 第2の遅延要素、8 等角速度運動に基づく
平滑手段、9等速直線運動に基づく平滑手段、10 残
差による予測値統合手段、11 角速度による予測値選
択手段、12 目標存在期待領域選択手段、13 第3
の遅延要素、14 目標位置情報評価手段、15 信頼
度算出手段、16 残差によるサンプリング制御手段、
17 角速度によるサンプリング制御手段、18 表示
手段、19 目標存在期待領域統合手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 宮川 哲伸 (56)参考文献 特開 平5−288840(JP,A) 特開 平9−96500(JP,A) 特開 平2−53317(JP,A) 特開 平8−262128(JP,A) 特開 平9−90027(JP,A) 特開 平9−171072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95
Claims (8)
- 【請求項1】 極座標において目標位置情報を観測し、
その目標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として
出力する観測手段と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
等角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並
びに現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する
等角速度運動に基づく予測手段と、 目標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を
0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及
び目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用
いて、目標の速度・加速度より、固定直交座標において
角速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分
を角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微
分から算出する角速度算出手段と、 前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する前記状態
遷移行列を算出するために、1サンプリング前に、前記
角速度算出手段で算出した角速度を入力する第1の遅延
要素と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
目標の運動諸元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共
分散行列を算出する等速直線運動に基づく予測手段と、 固定直交座標において、前記等角速度運動に基づく予測
手段により得られた第1の予測値、及び第1の予測誤差
共分散行列、並びに前記等速直線運動に基づく予測手段
により得られた第2の予測値、及び第2の予測誤差共分
散行列の内、前記第1の予測値又は前記第2の予測値と
前記観測手段によって得られる前記観測値との残差が最
小になるものを1サンプリング後の第3の予測値、及び
第3の予測誤差共分散行列とする残差による予測値選択
手段と、 1サンプリング前に、前記残差による予測値選択手段に
よって得られた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差
共分散行列を出力する第2の遅延要素と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第2の平滑
値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速直線
運動に基づく平滑手段とを備えたことを特徴とする追尾
装置。 - 【請求項2】 さらに、 前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第1の
予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出される
第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づく予
測手段で算出される予測値ベクトル、及び第2の予測誤
差共分散行列から算出される第2の目標存在期待領域の
内、目標位置に関する予測誤差共分散行列が最大となる
第3の目標存在期待領域を選択する目標存在期待領域選
択手段と、 第3の遅延要素を通して入力された前記目標存在期待領
域選択手段により選択された前記第3の目標存在期待領
域を用いて、前記観測手段により求められる前記観測値
が前記第3の目標存在期待領域内に存在するか否かを判
定する目標位置情報評価手段と、 前記第3の目標存在期待領域内に存在する観測値の内、
前記第3の目標存在期待領域内の中心からの距離に応じ
て算出される確率密度により信頼度を算出する信頼度算
出手段とを備え、 前記等角速度運動に基づく平滑手段は、前記信頼度によ
り、前記第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散
行列、並びに前記観測手段により得られる観測値の重み
付けを行い、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散
行列を算出し、 前記等速直線運動に基づく平滑手段は、前記信頼度によ
り、前記第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散
行列、並びに前記観測手段により得られる観測値の重み
付けを行い、第2の平滑値、及び第2の平滑誤差共分散
行列を算出することを特徴とする請求項1記載の追尾装
置。 - 【請求項3】 さらに、 前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第1の
予測値、及び第1の予測誤差共分散行列、前記等速直線
運動に基づく予測手段から得られる第2の予測値、及び
第2の予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段から求
まる観測値を元に、前記第1又は第2の予測値と前記観
測値の残差で、目標の運動状態を判定してサンプリング
レートを変える残差によるサンプリング制御手段を備え
たことを特徴とする請求項1記載の追尾装置。 - 【請求項4】 さらに、 前記角速度算出手段より求まる角速度により目標の運動
状態を判定してサンプリングレートを変える角速度によ
るサンプリング制御手段を備えたことを特徴とする請求
項1記載の追尾装置。 - 【請求項5】 さらに、 前記等角速度運動に基づく予測手段から得られる第1の
予測値、前記等速直線運動に基づく予測手段から得られ
る第2の予測値から、目標軌跡に一番近いと考えられる
前記第1又は第2の予測位置の1つのみを表示する表示
手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾装
置。 - 【請求項6】 極座標において目標位置情報を観測し、
その目標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として
出力する観測手段と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
等角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並
びに現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する
等角速度運動に基づく予測手段と、 目標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を
0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及
び目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用
いて、目標の速度・加速度より、固定直交座標において
角速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分
を角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微
分から算出する角速度算出手段と、 前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する前記状態
遷移行列を算出するために、1サンプリング前に、前記
角速度算出手段で算出した角速度を入力する第1の遅延
要素と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
目標の運動諸元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共
分散行列を算出する等速直線運動に基づく予測手段と、 固定直交座標において、前記等角速度運動に基づく予測
手段により得られた第1の予測値、及び第1の予測誤差
共分散行列、前記等速直線運動に基づく予測手段により
得られた第2の予測値、及び第2の予測誤差共分散行
列、並びに前記観測手段により得られた観測値を元に、
前記第1又は第2の予測値と前記観測値の残差で、前記
等角速度運動に基づく第1の予測値、及び第1の予測誤
差共分散行列と前記等速直線運動に基づく第2の予測
値、及び第2の予測誤差共分散行列を重み付けしたもの
を第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列とする
残差による予測値統合手段と、 1サンプリング前に、前記残差による予測値統合手段に
よって得られた前記第3の予測値、及び第3の予測誤差
共分散行列を出力する第2の遅延要素と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第2の平滑
値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速直線
運動に基づく平滑手段とを備えたことを特徴とする追尾
装置。 - 【請求項7】 さらに、 前記等角速度運動に基づく予測手段より得られる第1の
予測値、及び第1の予測誤差共分散行列から算出される
第1の目標存在期待領域、前記等速直線運動に基づく予
測手段で算出される第2の予測値、及び第2の予測誤差
共分散行列から算出される第2の目標存在期待領域の
内、前記等速直線運動に基づく目標位置に関する第2の
予測誤差共分散行列と前記等角速度運動に基づく目標位
置に関する第1の予測誤差共分散行列を前記第1又は第
2の予測値と観測値の残差で重み付けをして統合を行な
い、その統合された第3の予測誤差共分散行列を用い
て、統合された第3の目標存在期待領域を算出する目標
存在期待領域統合手段と、 第3の遅延要素を通して入力された前記目標存在期待領
域統合手段により統合された前記第3の目標存在期待領
域を用いて、前記観測手段により求められる前記観測値
が前記第3の目標存在期待領域内に存在するか否かを判
定する目標位置情報評価手段と、 前記第3の目標存在期待領域内に存在する観測値の内、
前記第3の目標存在期待領域内の中心からの距離に応じ
て算出される確率密度により信頼度を算出する信頼度算
出手段とを備え、 前記等角速度運動に基づく平滑手段は、前記信頼度によ
り、前記第3の予測値、及び前記第3の予測誤差共分散
行列、並びに前記観測手段により得られる観測値の重み
付けを行い、第1の平滑値、及び第1の平滑誤差共分散
行列を算出し、前記等速直線運動に基づく平滑手段は、
前記信頼度により、前記第3の予測値、及び前記第3の
予測誤差共分散行列、並びに前記観測手段により得られ
る観測値の重み付けを行い、第2の平滑値、及び第2の
平滑誤差共分散行列を算出することを特徴とする請求項
6記載の追尾装置。 - 【請求項8】 極座標において目標位置情報を観測し、
その目標位置情報を固定直交座標に変換し観測値として
出力する観測手段と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
等角速度運動に基づく状態ベクトルの状態遷移行列、並
びに現時刻より1サンプリング後の目標の運動諸元の第
1の予測値、及び第1の予測誤差共分散行列を算出する
等角速度運動に基づく予測手段と、 目標の位置推移に無関係な速度ベクトル方向の角速度を
0、目標の速度ベクトルを回転させる角速度を一定、及
び目標進行方向の速度を一定とするという前提条件を用
いて、目標の速度・加速度より、固定直交座標において
角速度を算出し、さらに、目標位置ベクトルの3次微分
を角速度ベクトルの大きさと目標位置ベクトルの1次微
分から算出する角速度算出手段と、 前記等角速度運動に基づく予測手段で算出する前記状態
遷移行列を算出するために、1サンプリング前に、前記
角速度算出手段で算出した角速度を入力する第1の遅延
要素と、 固定直交座標において、現時刻より1サンプリング後の
目標の運動諸元の第2の予測値、及び第2の予測誤差共
分散行列を算出する等速直線運動に基づく予測手段と、 固定直交座標において、前記等角速度運動に基づく予測
手段により得られた第1の予測値、及び第1の予測誤差
共分散行列、並びに前記等速直線運動に基づく予測手段
により得られた第2の予測値、及び第2の予測誤差共分
散行列を、前記角速度算出手段より求まる角速度の大き
さにより選択する角速度による予測値選択手段と、 1サンプリング前に、前記角速度による予測値選択手段
によって得られた第3の予測値、及び第3の予測誤差共
分散行列を出力する第2の遅延要素と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第1の平滑
値、及び第1の平滑誤差共分散行列を算出する等角速度
運動に基づく平滑手段と、 固定直交座標において、前記第2の遅延要素より得られ
る第3の予測値、及び第3の予測誤差共分散行列、並び
に前記観測手段により得られる観測値より、第2の平滑
値、及び第2の平滑誤差共分散行列を算出する等速直線
運動に基づく平滑手段とを備えたことを特徴とする追尾
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09934998A JP3330872B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 追尾装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09934998A JP3330872B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 追尾装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11295417A JPH11295417A (ja) | 1999-10-29 |
JP3330872B2 true JP3330872B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=14245148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09934998A Expired - Fee Related JP3330872B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 追尾装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3330872B2 (ja) |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP09934998A patent/JP3330872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11295417A (ja) | 1999-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3842746A2 (en) | Dead reckoning method and apparatus for vehicle, device and storage medium | |
JP3179355B2 (ja) | 多目標追尾方法及び多目標追尾装置 | |
CN112683269B (zh) | 一种附有运动加速度补偿的marg姿态计算方法 | |
Chai et al. | An adaptive estimator for registration in augmented reality | |
JP2007263637A (ja) | 測位装置及び測位方法及びプログラム | |
JP3172689B2 (ja) | ストラップダウン慣性航法装置で使用するためのコーニング補償の方法、ならびに、そのための装置およびデジタルプロセッサ | |
JP5219547B2 (ja) | 車載ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法 | |
JP3330872B2 (ja) | 追尾装置 | |
JP2003329771A (ja) | 追尾装置および追尾処理方法 | |
JP2009014596A (ja) | 目標追尾装置及び目標追尾方法 | |
JP3333131B2 (ja) | 追尾装置 | |
JP3097471B2 (ja) | 追尾装置 | |
EP3134705B1 (en) | Initializing an inertial sensor using soft constraints and penalty functions | |
CN114002650A (zh) | 一种多传感器空时偏差校准及机动目标跟踪方法 | |
JP3432737B2 (ja) | 追尾装置 | |
CN113483752A (zh) | 一种基于加速度匹配的航向快速初始化方法、电子设备、存储介质 | |
JPH0429034B2 (ja) | ||
JP2739054B2 (ja) | 目標運動解析方法 | |
Liao et al. | Dynamic attitude estimation improvement for low-cost MEMS IMU by integrating low-cost GPS | |
JPH05238493A (ja) | 人工衛星の制御装置 | |
JPS59191608A (ja) | 処理スル−プツト速度の改善方法 | |
JPS6010309A (ja) | ロボツトハンドの経路補間方法 | |
JP3323415B2 (ja) | 目標追尾装置及びその目標追尾方法 | |
JP2001083240A (ja) | 追尾装置 | |
CN116810789A (zh) | 一种机器人防碰撞检测方法、设备及存储介质 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |