JP3330389B2 - 粘着フィルムの貼付方法 - Google Patents

粘着フィルムの貼付方法

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裕三 徳永
章充 高木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被着体の被着表面に粘着
フィルムを貼付するための方法、及びその方法に用いる
装置に関する。この方法及び装置は、被着体の凹凸を有
する被着表面に粘着フィルムを貼付するために有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】実開昭63−136661には、被着体
を固定台に載置し、該被着体の被着表面上に帯状シート
を重ね、それを圧着ローラで押しつけて圧着する装置が
記載されている。この装置を用いる際、被着表面に凹凸
が無い場合にはシートと被着体の被着表面との間の空気
が追い出され、均一貼付が達成されるが、被着表面に凹
凸がある場合、凹部に空気が残り、均一な貼付が達成さ
れない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、被着
体の被着表面に凹凸が存在する場合でも粘着フィルムと
被着表面との間に空気が残留せず、均一な貼着を行うこ
とができる貼着方法、及びそのための装置、特に型容器
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、粘着フィルムの貼付方法において、
(1)被着体の被着表面上に、粘着フィルムの粘着層が
該被着表面に接触又は接近するように該粘着フィルムを
載置し、(2)下型及び少なくとも1個の溶融樹脂注入
口を有する上型から成る型容器であって、該型容器に前
記(1)の粘着フィルムを載置した被着体を入れた場合
に該粘着フィルムと前記上型の内面との間に空間が形成
されるだけの内部高さを有する型容器に、前記(1)の
粘着フィルムを載置した被着体を入れ、(3)前記上型
の溶融樹脂注入口を通して溶融樹脂を型内に注入して該
型内の前記空間内を流動させ、これによって前記被着体
と前記粘着テープとを圧着する、ことを特徴とする方法
を提供する。
【0005】本発明はさらに、粘着フィルムを被着体の
被着表面上に貼付するための型容器であって、下型と少
なくとも1個の溶融樹脂注入口を有する上型とから成
り、該被着体の被着表面が該上型の内部表面と対面する
様に該型容器に入れた場合に、該上型の内部表面と該被
着体の被着表面との間に空間が形成されるだけの内部高
さを該型容器が有する、ことを特徴とする型容器を提供
する。
【0006】
【作用及び効果】本発明の方法によれば、粘着フィルム
を載置した被着体を型容器に入れ、該型容器の上型に設
けられた溶融樹脂注入口から溶融樹脂を注入し、これを
被着体上に載置された粘着フィルムと上型の内部表面と
の間に流すことにより、被着体の凹部にも粘着フィルム
を押し付けることができるため、凹部においても空気を
押し出すことができ、均一な貼付を達成することができ
る。
【0007】特に、注入口から離れるに従って上型の内
部表面と粘着フィルムとの間隔が広くなるような内部形
状の上型を用いることにより溶融樹脂の流れを良くし、
良好な結果を得ることができる。さらに被着表面が凹部
を有する場合に、該凹部に対応する上型表面に凹状ラン
ナーを形成することにより、被着表面の凹部に溶融樹脂
を一挙に流し込むことにより、凹部の空気を完全に除去
することができる。
【0008】
【具体的な説明】本発明の方法及び装置を図面に言及し
ながら具体的に説明する。図1において1は被着体であ
り、2は該被着体1の被着表面である。なお、被着表面
とは、それに粘着フィルム4が貼付されるべき被着体の
表面を意味する。本発明の方法においてはまず、被着表
面2に粘着フィルム3を、その粘着剤層4が該被着表面
2に接するか又は接近するように載置する(図1A)。
【0009】次に、被着表面2に粘着フィルムが載置さ
れた被着体1を型容器5に入れる。型容器5は下型6と
溶融樹脂注入口11を有する上型7とから成り、被着表
面2(又は粘着フィルムの表面)と上型7の内部表面8
との間には空間9が形成されるような内部表面型状を上
型7が有する。好ましい態様においては、上型7の内部
表面8と被着体1の被着表面2との間の間隔は注入口1
1の近傍10から離れるに従って大きくする(すなわ
ち、10における間隔より12における間隔を大きくす
る)ことにより溶融樹脂の流動(図1のCにおいて矢印
で示す)をよくする。これにより、被着表面と粘着フィ
ルムとの間の空気を効率よく追出し、均一な貼付を達成
することができる。
【0010】さらに好ましい態様においては、被着表面
2が凹部13、凸部14を有する場合には、被着表面2
の凹部13に対応する上型7の内部表面に凹形のランナ
ー15を形成する。これにより溶融樹脂注入口からの溶
融樹脂が被着表面の凹部13に急速に流入し、凹部13
の空気を完全に追出すことができ、一層均一な貼付が達
成される。
【0011】次に、図1のCに示すように、上型7の溶
融樹脂注入口にシリンダーヘッド16を挿着し、インジ
ェクター17中の溶融樹脂18に圧力19を適用し、溶
融樹脂を注入口11からシリンダーヘッド16を通し
て、空間9に圧入する。溶融樹脂は矢印の方向に流動
し、被着表面2と粘着フィルム3の粘着剤層4との間の
空気を追出しながら、粘着フィルム3を被着表面2に圧
着する。
【0012】なお、インジェクター17のシリンダーヘ
ッドの外面及び上型の外部表面にはそれぞれヒーター2
0、及び21を設けることにより溶融樹脂を加温し、そ
の流動性を維持するのが好ましい。冷却(自然放冷又は
強制冷却)により樹脂が硬化した後、表面に粘着フィル
ム2が貼着された被着体1の製品25を得る。この際同
時に、被着体の被着表面の形状に適合する表面を有する
樹脂30が得られる。この樹脂は、再度加熱溶融してリ
サイクル使用することができる。
【0013】本発明は、プラスチック、金属、セラミッ
ク等の材料から製造された種々の物品、例えばガソリン
タンク、塩ビモール、ポリプロピレンモール、ガーニッ
シュ、オートバイのプラスチックカバー等の表面に粘着
フィルムを貼付する場合に広く用いることができる。粘
着フィルムとしては、常用の粘着フィルム、例えばポリ
塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、アイ
オノマー樹脂等のフィルムの表面に常用の接着剤、例え
ばアクリル系接着剤、ゴム系接着剤、ナポキシ系接着
剤、シリコーン接着剤等がコートされているものを用い
ることができる。
【0014】溶融樹脂は、粘着フィルムの劣化をさせな
いために十分に低い温度で溶融し得る熱可塑性樹脂を用
いることができ、その種類は特に限定されない。例えば
ポリ塩化ビニル、エチレン−塩ビコポリマー、ポリエチ
レン/低分量ポリエチレンブレンド、ポリプロピレン等
の低融点で接着性に乏しい樹脂を用いることができる。
溶融樹脂の溶融体の射出する際の温度は、使用する溶融
温度より高温で、例えば20℃高い温度であり、射出圧
力は溶融樹脂の粘度、溶融体の温度等により異なるが、
100kg/cm2 〜1000kg/cm2 が、好ましい。
【0015】
【実施例】被着体として、平行な複数の溝を有するポリ
プロピレンモールを使用し、溶融樹脂としてポリ塩化ビ
ニル(ビニカP400(三菱化成ビニル))を使用し、
そして粘着フィルムとしてポリ塩化ビニルフィルムにア
クリル系粘着剤がコートされているもの(住友スリーエ
ム製S/C3650フィルム)を使用した。粘着フィル
ムを被着体上に置き、これを型容器に入れて、100℃
の溶融樹脂を100kg/cm2 にて射出した。これにより
貼付時間として射出から冷却まで10秒間で、表面にポ
リ塩化ビニルフィルムが貼付された被着体が得られた。
なお、溶融樹脂は、使用後回収し、粉砕して分級又はペ
レタイザー化して再度、少なくとも10回使用すること
が可能であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の粘着フィルムの貼付方法を示す
図であり、Aは被着体に粘着フィルムを載置した状態を
示し、Bは粘着フィルムを載置した被着体を型容器に入
れた状態を示し、そしてCは溶融樹脂を型容器内に射出
している状態を示す。
【図2】図2は被着体に粘着テープが貼着された製品、
及び硬化した樹脂を示す。
【符号の説明】
1…被着体 2…被着表面 3…粘着フィルム 4…粘着剤層 5…型容器 6…下型 7…上型 8…上型の内面 9…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 22:00 B29L 22:00 (56)参考文献 特開 昭52−132080(JP,A) 特開 昭63−94822(JP,A) 実開 昭63−136661(JP,U) 実開 昭55−58267(JP,U) 実開 平4−45029(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82 B32B 1/00 - 1/10 B32B 3/00 - 3/30 B65H 37/00 - 37/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着フィルムの貼付方法において、 (1)被着体の被着表面上に、粘着フィルムの粘着層が
    該被着表面に接触又は接近するように該粘着フィルムを
    載置し、 (2)下型及び粘着フィルムを劣化させないために十
    分に低い温度で溶融しうる熱可塑性樹脂を注入するため
    少なくとも1個の溶融樹脂注入口を有する上型から成
    る型容器であって、該型容器に前記(1)の粘着フィル
    ムを載置した被着体を入れた場合に該粘着フィルムと前
    記上型の内面との間に空間が形成されるだけの内部高さ
    を有する型容器に、前記(1)の粘着フィルムを載置し
    た被着体を入れ、 (3)前記上型の溶融樹脂注入口を通して粘着フィルム
    を劣化させないために十分に低い温度で溶融しうる熱可
    塑性樹脂である溶融樹脂を型内に注入して該型内の前記
    空間内を流動させ、これによって前記被着体と前記粘着
    テープとを圧着する、 ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記被着体の被着表面と前記上型の内面
    との間隔が前記溶融樹脂注入口近傍において最も狭く、
    該樹脂注入口から離れるに従って該間隔が大きくなるよ
    うな内部表面形状を該上型が有する、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記被着体の被着表面が凹凸を有し、該
    被着表面の凹部に対応する前記上型の内部表面部分に凹
    部が形成されている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 粘着フィルムを被着体の被着表面上に貼
    付するための型容器であって、下型と、粘着フィルムを
    劣化させないために十分に低い温度で溶融しうる熱可塑
    性樹脂を注入するための少なくとも1個の溶融樹脂注入
    口を有する上型とから成り、該被着体の被着表面が該上
    型の内部表面と対面する様に該型容器に入れた場合に、
    該上型の内部表面と該被着体の被着表面との間に空間が
    形成されるだけの内部高さを該型容器が有する、ことを
    特徴とする型容器。
  5. 【請求項5】 前記上型の内部表面と前記被着体の被着
    表面との間の間隔が前記溶融樹脂注入口近傍で小さく、
    該注入口から離れるに従って該間隔が大きくなるような
    内部形状を該上型が有する、請求項4に記載の型容器。
  6. 【請求項6】 被着体の凹凸を有する被着表面に粘着テ
    ープを貼付するための型容器であって、該被着表面の凹
    部に対応する前記上型の内部表面部分に凹部が形成され
    ている、請求項4又は5に記載の型容器。
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