JP3329560B2 - 流体圧縮機 - Google Patents
流体圧縮機Info
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- cylinder bearing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、冷凍サイク
ルの冷媒を圧縮する流体圧縮機に関する。
ルの冷媒を圧縮する流体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、本出願人により流体圧縮機
(以下、圧縮機と称する)が提案されている。その一例
を図5に示す。これは、密閉ケ−ス1内に、シリンダ2
とピストン3が偏心配置され、上記ピストンに徐々にピ
ッチを小とする螺旋状の溝4が形成される。この溝4に
は、同じく螺旋状のブレ−ド5が嵌込まれている。
(以下、圧縮機と称する)が提案されている。その一例
を図5に示す。これは、密閉ケ−ス1内に、シリンダ2
とピストン3が偏心配置され、上記ピストンに徐々にピ
ッチを小とする螺旋状の溝4が形成される。この溝4に
は、同じく螺旋状のブレ−ド5が嵌込まれている。
【0003】上記シリンダ2とピストン3との間は上記
ブレ−ド5によって複数に仕切られ、シリンダ内に一端
側から他端側へ、徐々にその容積を小とする複数の作動
室6…が形成される。
ブレ−ド5によって複数に仕切られ、シリンダ内に一端
側から他端側へ、徐々にその容積を小とする複数の作動
室6…が形成される。
【0004】シリンダ2の回転力は回転力伝達機構7を
介してピストン3へ伝達され、シリンダとピストンとが
位置関係を保ったまま回転する。また、これらの回転に
ともなってブレ−ド5が溝に対して出入し、ピストン3
の径方向に突没する。
介してピストン3へ伝達され、シリンダとピストンとが
位置関係を保ったまま回転する。また、これらの回転に
ともなってブレ−ド5が溝に対して出入し、ピストン3
の径方向に突没する。
【0005】被圧縮流体である、たとえば冷凍サイクル
中の冷媒ガスがシリンダ2内に吸込まれ、各作動室6の
うちで最も吸込側に位置する吸込室から、最も吐出側に
位置する吐出室へ移送され、かつ移送される間に徐々に
圧縮される。
中の冷媒ガスがシリンダ2内に吸込まれ、各作動室6の
うちで最も吸込側に位置する吸込室から、最も吐出側に
位置する吐出室へ移送され、かつ移送される間に徐々に
圧縮される。
【0006】吐出室に到達したところで所定圧まで上昇
し、一旦、密閉ケース1内に吐出される。そして、ここ
に充満される高圧のガスは、密閉ケース1に接続される
吐出管8から冷凍サイクルへ導かれるようになってい
る。
し、一旦、密閉ケース1内に吐出される。そして、ここ
に充満される高圧のガスは、密閉ケース1に接続される
吐出管8から冷凍サイクルへ導かれるようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の圧縮
機において、シリンダ2を枢支する各軸受け具9,10
は、シリンダの内径がそのまま軸受け具の軸径となるた
め、この軸径が大きくならざるを得ない。そのため、シ
リンダの軸受け具に対する摺動損失が大きい。したがっ
て、このような摺動損失の低減を図るための構成が望ま
れている。
機において、シリンダ2を枢支する各軸受け具9,10
は、シリンダの内径がそのまま軸受け具の軸径となるた
め、この軸径が大きくならざるを得ない。そのため、シ
リンダの軸受け具に対する摺動損失が大きい。したがっ
て、このような摺動損失の低減を図るための構成が望ま
れている。
【0008】また、シリンダ2の回転力をピストンに伝
達する手段としての回転力伝達機構7として、オルダム
機構が多用される。これは、シリンダ2内周面に嵌着さ
れるオルダム受け11と、ピストン3端部に形成される
ピストンオルダム部3aに嵌合されるオルダムリング1
2とから構成される。
達する手段としての回転力伝達機構7として、オルダム
機構が多用される。これは、シリンダ2内周面に嵌着さ
れるオルダム受け11と、ピストン3端部に形成される
ピストンオルダム部3aに嵌合されるオルダムリング1
2とから構成される。
【0009】すなわち、これらオルダム機構7を構成す
るために必要な加工手間がかかり、部品数が多くなっ
て、これらの組み立て作業が面倒でコストへの悪影響が
避けられない。
るために必要な加工手間がかかり、部品数が多くなっ
て、これらの組み立て作業が面倒でコストへの悪影響が
避けられない。
【0010】さらに、上記螺旋状の溝4に出入自在に嵌
込まれる螺旋状のブレ−ド5は、ピストン3の回転にと
もなって旋回し、かつこの外周面がシリンダ内周面に摺
接するところから、両端部が螺旋状溝端部から突出し易
い。
込まれる螺旋状のブレ−ド5は、ピストン3の回転にと
もなって旋回し、かつこの外周面がシリンダ内周面に摺
接するところから、両端部が螺旋状溝端部から突出し易
い。
【0011】そこで、シリンダ2の両端部にブレード押
え13,14を設け、この端部をシリンダ内へ突出さ
せ、溝4端部から飛び出そうとするブレード5端部の移
動を規制している。
え13,14を設け、この端部をシリンダ内へ突出さ
せ、溝4端部から飛び出そうとするブレード5端部の移
動を規制している。
【0012】上記ブレード押え13,14を備えること
により、機能的には完全なものとなっているが、やはり
部品数の増加と、製作および組み立てにともなうコスト
への悪影響が避けられない。
により、機能的には完全なものとなっているが、やはり
部品数の増加と、製作および組み立てにともなうコスト
への悪影響が避けられない。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、軸受け具の摺動損失
を低減して耐摩耗性の向上による長寿命化を得るととも
に、必要な機能を確保した上、部品の共通化を図り、コ
スト低減化に寄与する流体圧縮機を提供することにあ
る。
であり、その目的とするところは、軸受け具の摺動損失
を低減して耐摩耗性の向上による長寿命化を得るととも
に、必要な機能を確保した上、部品の共通化を図り、コ
スト低減化に寄与する流体圧縮機を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の流体圧縮機は、請求項1において、シリンダ
の両端部を軸受け具で枢支し、このシリンダ内に、徐々
に小さくなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回
転体を偏心配置し、上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自
在に嵌込んで、上記シリンダ内に上記ブレ−ドによって
仕切られ徐々に容積を小とする複数の作動室を形成し、
上記シリンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリ
ンダ内に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移
送しながら圧縮するものにおいて、上記シリンダの少な
くとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着固定し
て、シリンダ軸受けをシリンダと上記軸受け具との間に
介在させ、このシリンダ軸受けの前記回転体と対向する
一側面に一対の係合部を設け、この係合部および前記回
転体の端部に設けたピストンオルダム部と摺動自在に係
合するオルダムリングおよびシリンダ軸受けがともにオ
ルダム機構を構成し、シリンダの回転力を上記回転体に
伝達することを特徴とする。
に本発明の流体圧縮機は、請求項1において、シリンダ
の両端部を軸受け具で枢支し、このシリンダ内に、徐々
に小さくなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回
転体を偏心配置し、上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自
在に嵌込んで、上記シリンダ内に上記ブレ−ドによって
仕切られ徐々に容積を小とする複数の作動室を形成し、
上記シリンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリ
ンダ内に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移
送しながら圧縮するものにおいて、上記シリンダの少な
くとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着固定し
て、シリンダ軸受けをシリンダと上記軸受け具との間に
介在させ、このシリンダ軸受けの前記回転体と対向する
一側面に一対の係合部を設け、この係合部および前記回
転体の端部に設けたピストンオルダム部と摺動自在に係
合するオルダムリングおよびシリンダ軸受けがともにオ
ルダム機構を構成し、シリンダの回転力を上記回転体に
伝達することを特徴とする。
【0015】請求項2として請求項1記載の上記シリン
ダ軸受けは、その表面全体が耐摩耗性材料で被覆される
ことを特徴とする。請求項3として請求項2記載の耐摩
耗性材料による被膜は、低温塩浴窒化処理または窒化処
理により形成することを特徴とする。
ダ軸受けは、その表面全体が耐摩耗性材料で被覆される
ことを特徴とする。請求項3として請求項2記載の耐摩
耗性材料による被膜は、低温塩浴窒化処理または窒化処
理により形成することを特徴とする。
【0016】請求項4として請求項1記載のシリンダ軸
受けに設けられる一対の係合部は、互いの外周側間隔寸
法がシリンダ軸受けの外径寸法よりも小であり、互いの
内周側間隔寸法がシリンダ軸受けの内径寸法よりも大で
あることを特徴とする。
受けに設けられる一対の係合部は、互いの外周側間隔寸
法がシリンダ軸受けの外径寸法よりも小であり、互いの
内周側間隔寸法がシリンダ軸受けの内径寸法よりも大で
あることを特徴とする。
【0017】請求項5として請求項1記載の上記シリン
ダ軸受けに設けられる一対の係合部は、シリンダ軸受け
側面から一体に突出する突部であり、この係合部に径方
向に貫通して設けられ上記作動室で所定圧に圧縮された
流体を吐出案内する導出案内孔を有することを特徴とす
る。
ダ軸受けに設けられる一対の係合部は、シリンダ軸受け
側面から一体に突出する突部であり、この係合部に径方
向に貫通して設けられ上記作動室で所定圧に圧縮された
流体を吐出案内する導出案内孔を有することを特徴とす
る。
【0018】請求項6として請求項1記載のシリンダ軸
受けに設けられる一対の係合部は、その表面全体に焼き
入れ硬化層が形成されることを特徴とする。さらに、本
発明の流体圧縮機は、請求項7として、シリンダの両端
部を軸受け具で枢支し、このシリンダ内に、徐々に小さ
くなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回転体を
偏心配置し、上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自在に嵌
込んで、上記シリンダ内に上記ブレ−ドによって仕切ら
れ徐々に容積を小とする複数の作動室を形成し、上記シ
リンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリンダ内
に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移送しな
がら圧縮するものにおいて、上記シリンダの少なくとも
一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着固定して、シ
リンダ軸受けをシリンダと上記軸受け具との間に介在さ
せ、上記ブレードの周方向への移動を規制するブレード
押え部を、上記シリンダ軸受け周端部の前記ブレード端
部と対向する位置に突設したことを特徴とする。
受けに設けられる一対の係合部は、その表面全体に焼き
入れ硬化層が形成されることを特徴とする。さらに、本
発明の流体圧縮機は、請求項7として、シリンダの両端
部を軸受け具で枢支し、このシリンダ内に、徐々に小さ
くなるピッチで形成された螺旋状の溝を有する回転体を
偏心配置し、上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自在に嵌
込んで、上記シリンダ内に上記ブレ−ドによって仕切ら
れ徐々に容積を小とする複数の作動室を形成し、上記シ
リンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリンダ内
に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移送しな
がら圧縮するものにおいて、上記シリンダの少なくとも
一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着固定して、シ
リンダ軸受けをシリンダと上記軸受け具との間に介在さ
せ、上記ブレードの周方向への移動を規制するブレード
押え部を、上記シリンダ軸受け周端部の前記ブレード端
部と対向する位置に突設したことを特徴とする。
【0019】
【作用】各発明とも、シリンダと軸受け具との間にシリ
ンダ軸受けを介在させたので、シリンダ軸受けの摺動速
度が小さく、シリンダにおける摺動損失が低減する。そ
して第1の発明では、このシリンダ軸受けに一対の係合
部を設けてオルダムリング機構の一部を構成するように
したので、部品の共通化を図れる。さらに第2の発明で
は、シリンダ軸受けにブレード押え部を備えたので、部
品の共通化を図れる。
ンダ軸受けを介在させたので、シリンダ軸受けの摺動速
度が小さく、シリンダにおける摺動損失が低減する。そ
して第1の発明では、このシリンダ軸受けに一対の係合
部を設けてオルダムリング機構の一部を構成するように
したので、部品の共通化を図れる。さらに第2の発明で
は、シリンダ軸受けにブレード押え部を備えたので、部
品の共通化を図れる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1にもとづいて
説明する。圧縮機本体20は、軸方向を水平方向に向け
た両端が閉塞される密閉ケース21と、この密閉ケース
内に収容される圧縮機構部22および電動機部23とか
ら構成される。
説明する。圧縮機本体20は、軸方向を水平方向に向け
た両端が閉塞される密閉ケース21と、この密閉ケース
内に収容される圧縮機構部22および電動機部23とか
ら構成される。
【0021】上記圧縮機構部22は、両端が開口する中
空筒体からなるシリンダ24を有しており、このシリン
ダの外周面にはシリンダカバー24aを介してロータ2
5が嵌着される。そして、密閉ケース21内周面にはス
テータ26が嵌着され、上記ロータ25とともに上記電
動機部23が構成される。
空筒体からなるシリンダ24を有しており、このシリン
ダの外周面にはシリンダカバー24aを介してロータ2
5が嵌着される。そして、密閉ケース21内周面にはス
テータ26が嵌着され、上記ロータ25とともに上記電
動機部23が構成される。
【0022】上記シリンダ24内に、回転体としてのピ
ストン27が偏心配置されている。すなわち、ピストン
27の軸方向に沿う周壁一部がシリンダ24の内周壁に
転接するよう収容される。
ストン27が偏心配置されている。すなわち、ピストン
27の軸方向に沿う周壁一部がシリンダ24の内周壁に
転接するよう収容される。
【0023】このピストン27周面には一端側から他端
側へ徐々にピッチを小とする螺旋状の溝28が形成さ
れ、この溝28に螺旋状のブレ−ド29が出入り自在に
嵌込まれる。(図では互いに簡略化して示す)したがっ
て、シリンダ24とピストン27との間の空間は上記ブ
レ−ド29によって複数に仕切られ、シリンダ24内に
は、シリンダの一端側から他端側、すなわち吸込側から
吐出側へ徐々にその容積を小とする複数の作動室50…
が形成されることになる。
側へ徐々にピッチを小とする螺旋状の溝28が形成さ
れ、この溝28に螺旋状のブレ−ド29が出入り自在に
嵌込まれる。(図では互いに簡略化して示す)したがっ
て、シリンダ24とピストン27との間の空間は上記ブ
レ−ド29によって複数に仕切られ、シリンダ24内に
は、シリンダの一端側から他端側、すなわち吸込側から
吐出側へ徐々にその容積を小とする複数の作動室50…
が形成されることになる。
【0024】上記ピストン27の軸方向一端部に主軸部
27aが、他端部に副軸部27bが形成され、これら軸
部27a,27bが密閉ケ−ス21の内壁に固定された
主軸受け具30と、副軸受け具31の枢支孔部30a,
31aに差込まれて、回動自在に枢支される。
27aが、他端部に副軸部27bが形成され、これら軸
部27a,27bが密閉ケ−ス21の内壁に固定された
主軸受け具30と、副軸受け具31の枢支孔部30a,
31aに差込まれて、回動自在に枢支される。
【0025】上記枢支孔部30a,31aは主軸受け具
30,副軸受け具31において偏心して設けられ、ここ
に差し込まれる上記ピストン27は偏心した位置に枢支
されることになる。
30,副軸受け具31において偏心して設けられ、ここ
に差し込まれる上記ピストン27は偏心した位置に枢支
されることになる。
【0026】主軸受け具30と、副軸受け具31は、そ
れぞれ密閉ケース21の内壁に取付け固定されるフラン
ジ部30b,31bと、このフランジ部に一体に突設さ
れる枢支軸部30c,31cとからなる。
れぞれ密閉ケース21の内壁に取付け固定されるフラン
ジ部30b,31bと、このフランジ部に一体に突設さ
れる枢支軸部30c,31cとからなる。
【0027】一方、シリンダ24の両端部内周面には、
それぞれメタルからなるシリンダ軸受け32,33が圧
入嵌着され、それぞれ主,副軸受け具30,31の枢支
軸部30c,31c外周面との間に介在される。
それぞれメタルからなるシリンダ軸受け32,33が圧
入嵌着され、それぞれ主,副軸受け具30,31の枢支
軸部30c,31c外周面との間に介在される。
【0028】ここで、主軸受け具枢支軸部30cとシリ
ンダ24一端部との間に介在するシリンダ軸受けを第1
のシリンダ軸受け32と呼び、副軸受け具枢支軸部31
cとシリンダ24他端部との間に介在するシリンダ軸受
けを第2のシリンダ軸受け33と呼ぶ。
ンダ24一端部との間に介在するシリンダ軸受けを第1
のシリンダ軸受け32と呼び、副軸受け具枢支軸部31
cとシリンダ24他端部との間に介在するシリンダ軸受
けを第2のシリンダ軸受け33と呼ぶ。
【0029】第1のシリンダ軸受け32は、肉厚の厚い
リング状に形成されていて、その一側面がシリンダ24
端面と同一面に揃えられる。他側面であるシリンダ24
内部側端面の一部は突出していて、この突出部は上記ブ
レード29端部に対向する。すなわち、その位置の設定
から、上記突出部はブレード押え部32aとなってい
る。
リング状に形成されていて、その一側面がシリンダ24
端面と同一面に揃えられる。他側面であるシリンダ24
内部側端面の一部は突出していて、この突出部は上記ブ
レード29端部に対向する。すなわち、その位置の設定
から、上記突出部はブレード押え部32aとなってい
る。
【0030】シリンダ24の他端部側は、第2図に分解
して示すように、シリンダ端面近傍位置に一対のねじ孔
34が設けられ、かつこれと対向する第2のシリンダ軸
受けの周面部位に凹陥穴35が設けられる。
して示すように、シリンダ端面近傍位置に一対のねじ孔
34が設けられ、かつこれと対向する第2のシリンダ軸
受けの周面部位に凹陥穴35が設けられる。
【0031】そして、第2のシリンダ軸受け33をシリ
ンダ24内周面に挿嵌した状態で、シリンダのねじ孔3
4に止めねじ36を螺挿して、その先端部をシリンダ軸
受け33の凹陥穴35に突き当てる。止めねじ36を締
結すれば、シリンダ24にシリンダ軸受け33を強固に
固定できる。
ンダ24内周面に挿嵌した状態で、シリンダのねじ孔3
4に止めねじ36を螺挿して、その先端部をシリンダ軸
受け33の凹陥穴35に突き当てる。止めねじ36を締
結すれば、シリンダ24にシリンダ軸受け33を強固に
固定できる。
【0032】また、上記第2のシリンダ軸受け33は、
肉厚の厚いリング状をなし、シリンダの内周面に嵌着固
定された状態で、その一側面がシリンダ端面と同一面に
揃えられる。
肉厚の厚いリング状をなし、シリンダの内周面に嵌着固
定された状態で、その一側面がシリンダ端面と同一面に
揃えられる。
【0033】他側端であるシリンダ内部側端面、すなわ
ちピストン27と対向する一側面には、180°対称位
置に一対の突部からなる係合部37,37が一体に設け
られる。これら係合部37,37は、互いの内側間隔寸
法がシリンダ軸受け33の内径寸法とほぼ一致し、外側
間隔寸法が外径寸法とほぼ一致する。そして、正面視で
ほぼ矩形状をなし、それぞれの左右両側面は充分な研磨
加工が施されている。
ちピストン27と対向する一側面には、180°対称位
置に一対の突部からなる係合部37,37が一体に設け
られる。これら係合部37,37は、互いの内側間隔寸
法がシリンダ軸受け33の内径寸法とほぼ一致し、外側
間隔寸法が外径寸法とほぼ一致する。そして、正面視で
ほぼ矩形状をなし、それぞれの左右両側面は充分な研磨
加工が施されている。
【0034】一方、上記ピストン27は副軸部27bと
隣接してピストンオルダム部27cが設けられる。この
ピストンオルダム部27cは、副軸部27bの直径寸法
と同一もしくは僅かに大の間隔寸法を有し、互いに正確
な平行度をもって加工される一対の平行面からなる。
隣接してピストンオルダム部27cが設けられる。この
ピストンオルダム部27cは、副軸部27bの直径寸法
と同一もしくは僅かに大の間隔寸法を有し、互いに正確
な平行度をもって加工される一対の平行面からなる。
【0035】このピストンオルダム部27cと上記第2
のシリンダ軸受け33の係合部37,37との間にオル
ダムリング38が介在され、これらでオルダム機構40
が構成される。
のシリンダ軸受け33の係合部37,37との間にオル
ダムリング38が介在され、これらでオルダム機構40
が構成される。
【0036】すなわち、上記オルダムリング38は、そ
の一側面に上記ピストンオルダム部27cに摺動自在に
係合する一対の第1の係合溝39a,39aが互いに1
80°対向する位置に設けられる。他側面には、上記シ
リンダ軸受け33の係合部37,37に摺動自在に係合
する一対の第2の係合溝39b,39bが互いに180
°対向する位置に設けられる。
の一側面に上記ピストンオルダム部27cに摺動自在に
係合する一対の第1の係合溝39a,39aが互いに1
80°対向する位置に設けられる。他側面には、上記シ
リンダ軸受け33の係合部37,37に摺動自在に係合
する一対の第2の係合溝39b,39bが互いに180
°対向する位置に設けられる。
【0037】上記第1の係合溝39aと第2の係合溝3
9bとは、互いに直交する位置に設けられる。そして、
オルダムリング38の内径寸法は上記副軸部27bに干
渉しないようこの軸径よりも大きく設定され、かつ外径
寸法はピストン27の外径寸法とほぼ同一である。
9bとは、互いに直交する位置に設けられる。そして、
オルダムリング38の内径寸法は上記副軸部27bに干
渉しないようこの軸径よりも大きく設定され、かつ外径
寸法はピストン27の外径寸法とほぼ同一である。
【0038】再び図1に示すように、上記密閉ケース2
1の一側面には吸込管41が接続されていて、この開口
端は主軸受け具30の枢支孔部30aに連通する。上記
ピストン27の主軸部27a端面からこの軸方向に沿っ
て吸込み案内通路42が設けられていて、この通路はピ
ストン27の端部外周面に開口している。
1の一側面には吸込管41が接続されていて、この開口
端は主軸受け具30の枢支孔部30aに連通する。上記
ピストン27の主軸部27a端面からこの軸方向に沿っ
て吸込み案内通路42が設けられていて、この通路はピ
ストン27の端部外周面に開口している。
【0039】上記シリンダ24のオルダム機構40近傍
位置に、ブレードストッパ43が設けられる。このブレ
ードストッパ43は上記ピストン27の端部に設けられ
る凹陥部に対向し、かつ近接した位置まで突出するとと
もに、この軸方向に沿って導出案内孔44が開口され
る。
位置に、ブレードストッパ43が設けられる。このブレ
ードストッパ43は上記ピストン27の端部に設けられ
る凹陥部に対向し、かつ近接した位置まで突出するとと
もに、この軸方向に沿って導出案内孔44が開口され
る。
【0040】すなわち、このブレードストッパ43は、
ピストン27周面に巻装されるブレード29端部と対向
するよう突出し、かつ上記導出案内孔44はシリンダ2
4内部と密閉ケース21内部とを連通することとなる。
さらに、密閉ケース21の端部には吐出管45が接続さ
れる。
ピストン27周面に巻装されるブレード29端部と対向
するよう突出し、かつ上記導出案内孔44はシリンダ2
4内部と密閉ケース21内部とを連通することとなる。
さらに、密閉ケース21の端部には吐出管45が接続さ
れる。
【0041】このようにして構成される圧縮機であり、
電動機部23への通電にともなってロ−タ25とシリン
ダ24とが一体に回転する。このシリンダ24と、第
1,第2のシリンダ軸受け32,33とは一体に形成さ
れているところから、これらは一斉に回転する。特に、
第2のシリンダ軸受け33の回転は、ここに設けられる
一対の係合部37,37を介してオルダムリング38の
第2の係合溝39b,39bに伝達され、オルダムリン
グ38が回転するところとなる。
電動機部23への通電にともなってロ−タ25とシリン
ダ24とが一体に回転する。このシリンダ24と、第
1,第2のシリンダ軸受け32,33とは一体に形成さ
れているところから、これらは一斉に回転する。特に、
第2のシリンダ軸受け33の回転は、ここに設けられる
一対の係合部37,37を介してオルダムリング38の
第2の係合溝39b,39bに伝達され、オルダムリン
グ38が回転するところとなる。
【0042】そしてまた、オルダムリング38の第1の
係合溝39a,39aにピストン27のピストンオルダ
ム部27cが係合しているところから、オルダムリング
38の回転は、ピストン27に伝達される。
係合溝39a,39aにピストン27のピストンオルダ
ム部27cが係合しているところから、オルダムリング
38の回転は、ピストン27に伝達される。
【0043】シリンダ24に対してピストン27は偏心
した位置に枢支されているが、上記オルダムリング38
は第1,第2の係合溝39a,39bを備えているの
で、シリンダ24とピストン27は、互いの半径の相違
から相対的な周速で、かつ互いの位置関係を保ったまま
同期して回転する。
した位置に枢支されているが、上記オルダムリング38
は第1,第2の係合溝39a,39bを備えているの
で、シリンダ24とピストン27は、互いの半径の相違
から相対的な周速で、かつ互いの位置関係を保ったまま
同期して回転する。
【0044】これらシリンダ24とピストン27との回
転にともなってブレ−ド29が溝28に対して出入し、
ピストンの径方向に突没する。被圧縮流体である、たと
えば冷凍サイクル中の冷媒ガスが吸込管41から吸込ま
れ、主軸受け具30に形成される枢支孔部30aと吸込
み案内通路42を介してシリンダ24内に導かれる。
転にともなってブレ−ド29が溝28に対して出入し、
ピストンの径方向に突没する。被圧縮流体である、たと
えば冷凍サイクル中の冷媒ガスが吸込管41から吸込ま
れ、主軸受け具30に形成される枢支孔部30aと吸込
み案内通路42を介してシリンダ24内に導かれる。
【0045】そして、シリンダ24内に吸込まれた冷媒
が、各作動室50のうちで最も吸込側に位置する作動室
から、最も吐出側に位置する作動室へ順次移送される。
さらに冷媒ガスは、これら作動室50を順次移送される
間に徐々に圧縮される。
が、各作動室50のうちで最も吸込側に位置する作動室
から、最も吐出側に位置する作動室へ順次移送される。
さらに冷媒ガスは、これら作動室50を順次移送される
間に徐々に圧縮される。
【0046】最も吐出側の作動室50に移送されたとこ
ろで所定圧まで上昇し、この高圧ガスはブレードストッ
パ43とシリンダカバー24aに設けられる導出案内孔
44を介して密閉ケース21内へ導出される。
ろで所定圧まで上昇し、この高圧ガスはブレードストッ
パ43とシリンダカバー24aに設けられる導出案内孔
44を介して密閉ケース21内へ導出される。
【0047】高圧ガスは、密閉ケース21内で一旦充満
してから吐出管45に導かれ、外部の冷凍サイクル機器
に導出されることになる。このように、上記第1,第2
のシリンダ軸受け32,33をシリンダ24内周面に嵌
着し、各軸受け具30,31の枢支軸部30c,31c
との間に介在させたから、シリンダ軸受け32,33の
摺動速度が小さく、摺動損失の低減を得られる。
してから吐出管45に導かれ、外部の冷凍サイクル機器
に導出されることになる。このように、上記第1,第2
のシリンダ軸受け32,33をシリンダ24内周面に嵌
着し、各軸受け具30,31の枢支軸部30c,31c
との間に介在させたから、シリンダ軸受け32,33の
摺動速度が小さく、摺動損失の低減を得られる。
【0048】そして、第1のシリンダ軸受け32は、そ
の端面にブレードストッパ部32aを一体に突設する構
成であるから、従来備えていた専用のブレ−ドストッパ
を不要として、シリンダ軸受けとブレ−ドストッパとの
兼用化をなす。したがって、機能の保持をなすととも
に、部品数の低減と、それにともなうコストの低減が得
られる。
の端面にブレードストッパ部32aを一体に突設する構
成であるから、従来備えていた専用のブレ−ドストッパ
を不要として、シリンダ軸受けとブレ−ドストッパとの
兼用化をなす。したがって、機能の保持をなすととも
に、部品数の低減と、それにともなうコストの低減が得
られる。
【0049】第2のシリンダ軸受け33は、その端面に
一対の係合部37,37を突設して、いわゆるオルダム
受け部となし、オルダム機構40の一部を構成したか
ら、従来備えていた専用のオルダム受けを不要として、
シリンダ軸受けとオルダム受けとの兼用化をなす。した
がって、機能の保持をなすとともに、部品数の低減と、
それにともなうコストの低減が得られる。
一対の係合部37,37を突設して、いわゆるオルダム
受け部となし、オルダム機構40の一部を構成したか
ら、従来備えていた専用のオルダム受けを不要として、
シリンダ軸受けとオルダム受けとの兼用化をなす。した
がって、機能の保持をなすとともに、部品数の低減と、
それにともなうコストの低減が得られる。
【0050】そして、この第2のシリンダ軸受け33
は、従来のオルダム受けの肉厚分だけ圧縮機構部22の
全長を短縮化でき、圧縮機本体20の小型化に役立つ。
また、第2のシリンダ軸受け33の表面全体を耐摩耗性
材料で被覆するとよい。この被膜を備えることにより、
係合部37の摩耗防止に加えて、シリンダ軸受けとして
の摩耗防止に役立つこととなる。
は、従来のオルダム受けの肉厚分だけ圧縮機構部22の
全長を短縮化でき、圧縮機本体20の小型化に役立つ。
また、第2のシリンダ軸受け33の表面全体を耐摩耗性
材料で被覆するとよい。この被膜を備えることにより、
係合部37の摩耗防止に加えて、シリンダ軸受けとして
の摩耗防止に役立つこととなる。
【0051】上記耐摩耗性材料の被膜として、低温塩浴
窒化処理または、窒化処理を選択して形成するとよい。
この場合、比較的容易に被膜が得られ、しかもより高い
耐摩耗性となる。
窒化処理または、窒化処理を選択して形成するとよい。
この場合、比較的容易に被膜が得られ、しかもより高い
耐摩耗性となる。
【0052】あるいは、シリンダ軸受けとしての摺動性
を優先するところから、鋳鉄が用いられる。この場合
は、上記係合部17の特に摺動面である左右両側面のみ
にレーザ焼き入れを施すことにより焼き入れ硬化層が形
成される。。
を優先するところから、鋳鉄が用いられる。この場合
は、上記係合部17の特に摺動面である左右両側面のみ
にレーザ焼き入れを施すことにより焼き入れ硬化層が形
成される。。
【0053】したがって、必要箇所にのみ集中して表面
硬化の加工をなすことになり、加工にともなう部品寸法
の狂いを確実に防止できる。しかも、摺動部分における
必要な硬度を高めて充分高い面圧に耐えられ、耐摩耗性
を確保できる。
硬化の加工をなすことになり、加工にともなう部品寸法
の狂いを確実に防止できる。しかも、摺動部分における
必要な硬度を高めて充分高い面圧に耐えられ、耐摩耗性
を確保できる。
【0054】図3に示すような、係合部37A,37A
を備えた第2のシリンダ軸受け33Aであってもよい。
上記係合部37Aは正面視で矩形状に形成され、その左
右幅寸法は先に説明したものと変わりがない。したがっ
て、この係合部37Aが摺動自在に係合する上記オルダ
ムリング38の第2の係合溝39bの幅寸法も変わりが
ない。
を備えた第2のシリンダ軸受け33Aであってもよい。
上記係合部37Aは正面視で矩形状に形成され、その左
右幅寸法は先に説明したものと変わりがない。したがっ
て、この係合部37Aが摺動自在に係合する上記オルダ
ムリング38の第2の係合溝39bの幅寸法も変わりが
ない。
【0055】ただし、係合部37A,37A相互の内周
側間隔寸法di をシリンダ軸受け33Aの内径寸法Di
よりも大とし、係合部相互の外周側間隔寸法do をシリ
ンダ軸受け33Aの外径寸法Do よりも小とする。換言
すれば、各係合部37A,37Aをシリンダ軸受け33
Aの肉厚の範囲内に形成する。
側間隔寸法di をシリンダ軸受け33Aの内径寸法Di
よりも大とし、係合部相互の外周側間隔寸法do をシリ
ンダ軸受け33Aの外径寸法Do よりも小とする。換言
すれば、各係合部37A,37Aをシリンダ軸受け33
Aの肉厚の範囲内に形成する。
【0056】この場合、係合部37Aの上記オルダムリ
ング第2の係合溝39bに対する摺動面積が、先に説明
した実施例のものよりも小さくなる。すなわち、必要な
研磨面積が低減することとなり、加工の容易化を得ると
ともに、オルダムリング38に対する組み立て性が良好
となる。
ング第2の係合溝39bに対する摺動面積が、先に説明
した実施例のものよりも小さくなる。すなわち、必要な
研磨面積が低減することとなり、加工の容易化を得ると
ともに、オルダムリング38に対する組み立て性が良好
となる。
【0057】また、図4に示すような係合部37Bを備
えた第2のシリンダ軸受け33Bであってもよい。この
場合、それぞれの係合部37Bを径方向に貫通する導出
案内孔44aが設けられる。上記シリンダ24端部に
は、第2のシリンダ軸受け33Bが組み込まれた状態で
上記導出案内孔44aに連通する案内孔44bが設けら
れる。
えた第2のシリンダ軸受け33Bであってもよい。この
場合、それぞれの係合部37Bを径方向に貫通する導出
案内孔44aが設けられる。上記シリンダ24端部に
は、第2のシリンダ軸受け33Bが組み込まれた状態で
上記導出案内孔44aに連通する案内孔44bが設けら
れる。
【0058】そして、ここには図示しないピストンに所
定圧まで圧縮上昇したガスを上記シリンダ軸受け33B
内径側に導く吐出案内通路を備えることが必要である一
方、ブレードストッパ43とシリンダカバー24aに設
けていた導出案内孔44の加工が不要になる。
定圧まで圧縮上昇したガスを上記シリンダ軸受け33B
内径側に導く吐出案内通路を備えることが必要である一
方、ブレードストッパ43とシリンダカバー24aに設
けていた導出案内孔44の加工が不要になる。
【0059】このような構成を採用すれば、圧縮された
高圧ガスに混合する潤滑油がオルダム機構に接触し易く
なり、このオルダム機構に対する円滑な給油をなし、潤
滑性の向上を図れる。
高圧ガスに混合する潤滑油がオルダム機構に接触し易く
なり、このオルダム機構に対する円滑な給油をなし、潤
滑性の向上を図れる。
【0060】なお、本発明の流体圧縮機は、その用途を
冷凍サイクルに限定されるものではないことは、勿論で
ある。そして、本発明は、要旨を逸脱しない範囲で種々
に変形することが可能である。
冷凍サイクルに限定されるものではないことは、勿論で
ある。そして、本発明は、要旨を逸脱しない範囲で種々
に変形することが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シリンダ
の少なくとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着
固定してシリンダと軸受け具との間に介在させ、このシ
リンダ軸受けの回転体と対向する一側面に一対の係合部
を設け、この係合部とピストンオルダム部と摺動自在に
係合するオルダムリングおよびシリンダ軸受けがともに
オルダム機構を構成したから、さらに本発明は、シリン
ダの少なくとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌
着固定してシリンダ軸受けをシリンダと軸受け具との間
に介在させ、ブレードの周方向への移動を規制するブレ
ード押え部を、上記シリンダ軸受け周端部の前記ブレー
ド端部と対向する位置に突設したから、軸受け具の摺動
損失を大幅に低減して耐摩耗性の向上による長寿命化を
得るとともに、必要な機能を確保した上、部品の共通化
を図り、コスト低減化に寄与するなどの効果を奏する。
の少なくとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌着
固定してシリンダと軸受け具との間に介在させ、このシ
リンダ軸受けの回転体と対向する一側面に一対の係合部
を設け、この係合部とピストンオルダム部と摺動自在に
係合するオルダムリングおよびシリンダ軸受けがともに
オルダム機構を構成したから、さらに本発明は、シリン
ダの少なくとも一方の端部内周面にシリンダ軸受けを嵌
着固定してシリンダ軸受けをシリンダと軸受け具との間
に介在させ、ブレードの周方向への移動を規制するブレ
ード押え部を、上記シリンダ軸受け周端部の前記ブレー
ド端部と対向する位置に突設したから、軸受け具の摺動
損失を大幅に低減して耐摩耗性の向上による長寿命化を
得るとともに、必要な機能を確保した上、部品の共通化
を図り、コスト低減化に寄与するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、流体圧縮機の縦断面図。
【図2】同実施例の、オルダム機構を分解した斜視図。
【図3】他の実施例の、第2のシリンダ軸受けの斜視
図。
図。
【図4】他の実施例の、シリンダと第2のシリンダ軸受
けとの分解した斜視図。
けとの分解した斜視図。
【図5】本発明の従来例を示す、流体圧縮機の縦断面
図。
図。
24…シリンダ、30…主軸受け具、31…副軸受け
具、28…螺旋状溝、27…回転体(ピストン)、29
…ブレ−ド、50…作動室、32…第1のシリンダ軸受
け、33,33A,33B…第2のシリンダ軸受け、3
7,37A,37B…係合部、38…オルダムリング、
40…オルダム機構、32a…ブレード押え部。
具、28…螺旋状溝、27…回転体(ピストン)、29
…ブレ−ド、50…作動室、32…第1のシリンダ軸受
け、33,33A,33B…第2のシリンダ軸受け、3
7,37A,37B…係合部、38…オルダムリング、
40…オルダム機構、32a…ブレード押え部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 林 浩 (56)参考文献 特開 平4−109086(JP,A) 特開 平5−223077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/00 - 29/10
Claims (7)
- 【請求項1】シリンダの両端部を軸受け具で枢支し、 このシリンダ内に、徐々に小さくなるピッチで形成され
た螺旋状の溝を有する回転体を偏心配置し、 上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自在に嵌込んで、上記
シリンダ内に上記ブレ−ドによって仕切られ徐々に容積
を小とする複数の作動室を形成し、 上記シリンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリ
ンダ内に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移
送しながら圧縮する流体圧縮機において、 上記シリンダの少なくとも一方の端部内周面にシリンダ
軸受けを嵌着固定して、シリンダ軸受けをシリンダと上
記軸受け具との間に介在させ、 このシリンダ軸受けの前記回転体と対向する一側面に一
対の係合部を設け、 この係合部および前記回転体の端部に設けたピストンオ
ルダム部と摺動自在に係合するオルダムリングおよびシ
リンダ軸受けがともにオルダム機構を構成し、シリンダ
の回転力を上記回転体に伝達することを特徴とする流体
圧縮機。 - 【請求項2】上記シリンダ軸受けは、その表面全体が耐
摩耗性材料で被覆されることを特徴とする請求項1記載
の流体圧縮機。 - 【請求項3】上記シリンダ軸受けの表面全体に対する耐
摩耗性材料による被膜は、低温塩浴窒化処理または窒化
処理により形成することを特徴とする請求項2記載の流
体圧縮機。 - 【請求項4】上記シリンダ軸受けに設けられる一対の係
合部は、互いの外周側間隔寸法がシリンダ軸受けの外径
寸法よりも小であり、互いの内周側間隔寸法がシリンダ
軸受けの内径寸法よりも大であることを特徴とする請求
項1記載の流体圧縮機。 - 【請求項5】上記シリンダ軸受けに設けられる一対の係
合部は、シリンダ軸受け側面から一体に突出する突部で
あり、この係合部に径方向に貫通して設けられ上記作動
室で所定圧に圧縮された流体を吐出案内する導出案内孔
を有することを特徴とする請求項1記載の流体圧縮機。 - 【請求項6】上記シリンダ軸受けに設けられる一対の係
合部は、その表面全体に焼き入れ硬化層が形成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の流体圧縮機。 - 【請求項7】シリンダの両端部を軸受け具で枢支し、 このシリンダ内に、徐々に小さくなるピッチで形成され
た螺旋状の溝を有する回転体を偏心配置し、 上記溝に螺旋状のブレ−ドを出入自在に嵌込んで、上記
シリンダ内に上記ブレ−ドによって仕切られ徐々に容積
を小とする複数の作動室を形成し、 上記シリンダと上記回転体とを同期的に回転させ、シリ
ンダ内に吸込まれた被圧縮流体を上記作動室に徐々に移
送しながら圧縮する流体圧縮機において、 上記シリンダの少なくとも一方の端部内周面にシリンダ
軸受けを嵌着固定して、シリンダ軸受けをシリンダと上
記軸受け具との間に介在させ、上記ブレードの周方向への移動を規制するブレード押え
部を、上記シリンダ軸受け周端部の前記ブレード端部と
対向する位置に突設した ことを特徴とする流体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01631294A JP3329560B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 流体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01631294A JP3329560B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 流体圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224778A JPH07224778A (ja) | 1995-08-22 |
JP3329560B2 true JP3329560B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=11913009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01631294A Expired - Fee Related JP3329560B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 流体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329560B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP01631294A patent/JP3329560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07224778A (ja) | 1995-08-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |