JP3326574B2 - ケーブル接続用コネクタ - Google Patents

ケーブル接続用コネクタ

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JP3326574B2
JP3326574B2 JP13309794A JP13309794A JP3326574B2 JP 3326574 B2 JP3326574 B2 JP 3326574B2 JP 13309794 A JP13309794 A JP 13309794A JP 13309794 A JP13309794 A JP 13309794A JP 3326574 B2 JP3326574 B2 JP 3326574B2
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健治 萩原
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射、伝送特性、クロ
ストーク特性などの高周波特性に優れており、高速の信
号伝送に適するケーブル接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】信号伝送ケーブルとして同軸フラットリ
ボンケーブルを利用するケーブル接続用コネクタは、高
速な信号速度において反射ノイズやクロストークノイズ
などのノイズを抑えなければならない場合や、低速な信
号速度においても外来の電磁波ノイズを極端に嫌う場合
に使用される。
【0003】従来のケーブル接続用コネクタは、図9に
示すように、プラグ側となる第1のコネクタ31と、こ
の第1のコネクタ31に嵌合し相互に接続するソケット
側となる第2のコネクタ33とを有している。第2のコ
ネクタ33にはケーブル36が接続される。
【0004】第1のコネクタ31は、一面に大きな溝3
1aが形成されている第1のインシュレータ31bと、
溝31aの内側で、第1のインシュレータ31bにおけ
一対の内壁面に等しい間隔をもって溝31aの深さ方
向に整列して取り付けられている複数の導電性のピンヘ
ッダ32とを有している。各ピンヘッダ32は溝31a
内から第1のインシュレータ31bの底部を貫通して外
部に突出している。これらの突出部分は図示しないプリ
ント回路基板に接続される。第1のインシュレータ31
bの一対の内壁面で、一対一に対向する各一対のピンヘ
ッダ32は、第1のインシュレータ31bの長手方向に
2列に配列されていることからダブルロウピンヘッダと
も呼ばれている。
【0005】第2のコネクタ33は、第1のインシュレ
ータ31bに嵌合する第2のインシュレータ33aと、
この第2のインシュレータ33aに取り付けられている
複数の導電性のシグナルコンタクト34及び導電性のグ
ランドコンタクト35とを有している。シグナルコンタ
クト34は、第2のインシュレータ33aの一面から突
出しているシグナル接続片34aと、ピンヘッダ32の
シグナル用ピンヘッダ32(S)に接触するシグナル接
触片34bとを有している。グランドコンタクト35
は、第2のインシュレータ33aの一面から突出してい
るグランド接続片35aと、ピンヘッダ32のグランド
用ピンヘッダ32(G)に接触するグランド接触片35
bとを有している。
【0006】ケーブル36は、複数本のシグナル線37
と、グランド線38とが可撓性を有する面状体に同軸に
配設されているものである。このような、同軸フラット
リボンケーブルを利用し、シグナル用ピンヘッダ32
(S)−グランド用ピンヘッダ32(G)により対向す
る一対のシグナルS−グランドG対を構成して信号伝送
を行う場合に、隣接するシグナルS−グランドGではそ
の配置を逆にすることがよく行われている。
【0007】ところで、ケーブル接続用コネクタにおい
ては、その内部においても定特性インピーダンス構造、
低クロストーク特性を要求することが一般のコネクタと
は異なり、図10に一例を示すように、シグナルコンタ
クト34、及びグランドコンタクト35は別々に設計・
製作されることから、当然、シグナルコンタクト34、
及びグランドコンタクト35の形状が異なる。
【0008】したがって、隣接する一対のシグナルS−
グランドGの配置を逆にする場合には、シグナルコンタ
クト34、グランドコンタクト35の配置も隣接間で逆
になるよう交互に配置し、ケーブル36のシグナル線3
7、グランド線38を交互に振り分けて結線する必要が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
シグナルS−グランドG対を隣接間で逆とする場合、一
対のシグナルコンタクト34−グランドコンタクト35
を第2のインシュレータ33aにおいて交互に逆に圧入
した状態で接続することになり、組み立て工数の増加を
招く。
【0010】また、ケーブル36の接続に際してもシグ
ナル線37とグランド線38とを工具によって振り分け
てシグナル接続片34aとグランド接続片35aに結線
しなければならず、結線作業工数の増加を招くという問
題がある。
【0011】それ故に本発明の課題は、組み立て性、結
線性に優れたケーブル接続用コネクタを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シグナ
ル線とグランド線とを有しているケーブルを、前記シグ
ナル線と前記グランド線のそれぞれに対応したシグナ
ル用ピンヘッダとグランド用ピンヘッダのそれぞれに一
対一に接続するケーブル接続用コネクタにおいて、前記
シグナル用ピンヘッダと前記グランド用ピンヘッダと
を、これらの軸方向を平行に、かつ相対向させて一組の
シグナル−グランド対をなすピンヘッダ対として該ピン
ヘッダ対を複数組備えている第1のコネクタと、該第1
コネクタに前記軸方向嵌合する第2のコネクタとを
有し、前記第1のコネクタは前記シグナル用ピンヘッダ
と前記グランド用ピンヘッダとを保持した第1のインシ
ュレータを有し、第1のインシュレータには前記一組
のピンヘッダ対に隣合う隣接ピンヘッダ対のシグナル−
グランド対を一組の前記ピンヘッダ対の前記シグナル−
グランド対とは配置を逆に、もしくは隣合う前記隣接ピ
ンヘッダ対のシグナル−グランド対同配置にて組み込
まれており、前記第2のコネクタは第2のインシュレー
と、前記シグナル線に接続するよう該第2のインシュ
レータに組み込まれている導電性のシグナルコンタクト
と、前記グランド線に接続するよう前記第2のインシュ
レータに組み込まれている導電性の第2のグランドコン
タクトとを有し、前記シグナルコンタクトは各組の前記
ピンヘッダ対間に位置し、かつ前記ピンヘッダ対のそれ
ぞれに接触可能な一対のシグナル接触片を有し、前記シ
グナルコンタクトを前記シグナル用ピンヘッダ及び前記
グランド用ピンヘッダ間へ 挿入したときに一対の前記シ
グナル接触片の一方がシグナルに割り当てられた前記シ
グナル用ピンヘッダに接触するものであり、さらに前記
第1のインシュレータは、前記シグナルコンタクトを前
記シグナル用ピンヘッダ及び前記グランド用ピンヘッダ
間へ挿入したときに前記グランドに割り当てられた前記
グランド用ピンヘッダと前記シグナル接触片の他方との
電気的接触を阻止するよう前記グランド用ピンヘッダの
周囲を覆う遮蔽壁を有していることを特徴とするケーブ
ル接続用コネクタが得られる。
【0013】また、本発明によれば、前記第1のインシ
ュレータには、前記シグナル用ピンヘッダに離間し、か
つ前記グランド用ピンヘッダに接触する導電性の第1の
グランド用コンタクトが組み込まれていることを特徴と
するケーブル接続用コネクタが得られる。
【0014】また、本発明によれば、前記シグナルコン
タクトは、前記軸方向に、かつ互いに平行に対向した一
対のシグナル保持部と、該シグナル保持部の一辺側を相
互に接続したシグナル接続部と、該シグナル接続部の一
端からのびて前記シグナル線を接続するシグナル接続片
とを有し、前記シグナル接触片は、前記シグナル保持部
の他端から前記軸方向にのびていることを特徴とするケ
ーブル接続用コネクタが得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記第2のグラン
ドコンタクトは前記軸方向に、かつ互いに平行に対向し
た一対にグランド保持部と、該グランド保持部の一辺側
を相互に接続したグランド接続部と、グランド接続部
の一端から前記軸方向にのびて前記グランド線を接続す
るグランド接続片とを有していることを特徴とするケー
ブル接続用コネクタが得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記第1のグラン
ドコンタクトは一対の前記グランド保持部の一方及び
記グランド接続部を覆うグランド包囲部と、該グランド
包囲部に接続され、かつ前記グランド用ピンヘッダに接
触するグランド接触片とを有していることを特徴とする
ケーブル接続用コネクタが得られる。
【0017】また、本発明によれば、前記第1のグラン
ドコンタクト及び前記第2のグランドコンタクト(1
1)のうち、いずれか一方に、前記第1のグランドコン
タクト及び前記第2のグランドコンタクトを相互に接触
させる付加接触片を有していることを特徴とするケーブ
ル接続用コネクタが得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記第2のグラン
ドコンタクトの前記グランド保持部は、前記シグナルコ
ンタクトの前記シグナル保持部に対向し、前記グランド
接続部は前記シグナル接続部に対向しており、前記第2
のグランドコンタクトが前記シグナルコンタクトを覆っ
ていることを特徴とするケーブル接続用コネクタが得ら
れる。
【0019】
【作用】本発明のケーブル接続用コネクタは、第2のコ
ネクタに組み込まれているシグナルコンタクトが、一対
で一組のピンヘッダの両方に接触し得るシグナル接触片
を有し、一組のピンヘッダのうちグランドコンタクトに
接続されるべきグランド用ピンヘッダとは遮蔽壁により
電気的接触ができないようになっている。
【0020】これにより第2のコネクタの組み立てにお
いてシグナルコンタクト及び第2のグランドコンタクト
を一対毎に逆に第2のインシュレータに圧入する必要が
なく、第2のコネクタに結線されるケーブルのシグナル
線−グランド線を振り分けることなく接続することがで
きる。
【0021】また、第1のコネクタにおいて、一対のシ
グナル用ピンヘッダ及びグランド用ピンヘッダを隣接間
で逆にしない場合であっても、第2のコネクタはそのま
まとして、第1のコネクタにおける第1の遮蔽壁の構造
異なるものを準備すれば対応可能である。
【0022】さらに、シグナルコンタクト及びグランド
コンタクト間の相互容量を大きくし、隣接シグナルコン
タクト間の相互容量は小とすることにより、一般伝送系
の特性インピーダンスに制御しやすく、隣接間のクロス
トークを抑える。
【0023】
【実施例】以下、図1乃至図7は本発明のケーブル接続
用コネクタの一実施例を示している。まず、図1及び図
2、図6及び図7を参照して、ケーブル接続用コネクタ
は、第1のコネクタ1と、この第1のコネクタ1に嵌合
・離脱可能に嵌合し相互接続を得る第2のコネクタ7と
を有している。
【0024】第1のコネクタ1は第1のインシュレータ
1aと、この第1のインシュレータ1aに2列並行にし
て保持されている複数本の導電性のピンヘッダ2と、複
数の導電性の第1のグランドコンタクト4とが組み込ま
れている。ピンヘッダ2は、プリント回路基板のような
基板3の一面から上方へ突出し第1のインシュレータ1
aに組み付けられている。
【0025】第1のインシュレータ1aにはその長手方
向を直交する幅方向に長く形成されている複数の第1の
穴1bが長手方向において等しい間隔をもって複数形成
されている。第1の穴1bの内側には、ピンヘッダ2が
嵌合・離脱方向である軸方向を互いに平行にして配設さ
れ、かつ幅方向で相対向してシグナルS−グランドG対
を構成するように一組のピンヘッダ2対が備えられてい
る。
【0026】一組のピンヘッダ2対は第1の穴1b内で
互いに幅方向で離間するように設けられている。各第1
の穴1bには、これらの第1の穴1bの長手方向におけ
る列で交互に遮蔽壁6が形成されている。遮蔽壁6はそ
れぞれ一つの第1の穴1bに設けられている一対のピン
ヘッダ2対のうちの一方のピンヘッダ2を囲んでいる。
一つの第1の穴1bに組み込まれているピンヘッダ2
は、これらのうち一方のピンヘッダ2をシグナル用ピン
ヘッダ2(S)と呼び、他方のピンヘッダ2をグランド
用ピンヘッダ2(G)と呼ぶことにする。各第1の穴1
のそれぞれに 一組のピンヘッダ2対が組み込まれ、
一つの第1の穴1bに長手方向で隣合う第1の穴1bに
組み込まれている隣接ピンヘッダ2対のシグナル用ピン
ヘッダ2(S)及びグランド用ピンヘッダ2(G)から
なる隣接シグナルS−グランドG対を、一組のピンヘッ
2対のシグナルS−グランドG対とは配置を逆とする
ように組み込まれる。即ち、遮蔽壁6は、グランド用ピ
ンヘッダ2(G)を軸方向で囲むように隣合う各第1の
穴1b内で交互に位置している。
【0027】第1のインシュレータ1aには、シグナル
用ピンヘッダ2(S)に離間して対向し、かつグランド
用ピンヘッダ2(G)に接触している導電性の第1のグ
ランドコンタクト4が組み込まれている。第1のグラン
ドコンタクト4は、図3において詳細に示すように、後
述する第2のグランドコンタクト11における一方のグ
ランド保持部11aとグランド接続部11bを覆うグラ
ンド包囲部4aと、連結部4bにより連結されてグラン
ド包囲部4aに接続され、かつグランド用ピンヘッダ2
(G)に接触するグランド接触片4cとを有している。
【0028】第1のグランドコンタクト4は、シグナル
用ピンヘッダ2(S)、グランド用ピンヘッダ2(G)
に合わせて向きを変えて取り付けられる。第2のコネク
タ7は、第1のインシュレータ1aをその一面及び周側
面で覆うように形成されている第2のインシュレータ7
aを有している。第2のインシュレータ7aは第1のイ
ンシュレータ1aの一面に対向する対向面に、第1の穴
1bに対して一対一に対向する第2の穴7bが形成され
ている。
【0029】第2のインシュレータ7aにはケーブル1
4のシグナル線15に接続する導電性のシグナルコンタ
クト8と、ケーブル14のグランド線16に接続する導
電性の第2のグランドコンタクト11とが組み込まれて
いる。第2のインシュレータ7aの第2の穴のそれぞれ
には、シグナルコンタクト8と第2のグランドコンタク
ト11とのそれぞれが一組ずつ圧入されている。シグナ
ルコンタクト8はシグナル用ピンヘッダ2(S)及びグ
ランド用ピンヘッダ2(G)間に位置し、シグナル用ピ
ンヘッダ2(S)に接触するシグナル接触片8aを有し
ている。
【0030】さらに、シグナルコンタクト8は、図4に
おいて詳細に示すように、軸方向に、かつ互いに平行に
対向した一対のシグナル保持部8bと、シグナル保持部
8bの一辺側を相互に接続したシグナル接続部8cと、
シグナル接続部8cの一端からのびてケーブル14のシ
グナル線15に接続されるシグナル接続片8dとを有し
ている。一対のシグナル接触片8aは、シグナル保持部
8bの他端から軸方向にのびている。一対のシグナル保
持部8bとシグナル接続部8cとは、軸方向を直交する
面において断面がコ字状に形成されている。
【0031】シグナルコンタクト8をシグナル用ピンヘ
ッダ2(S)とグランド用ピンヘッダ2(G)との間に
挿入すると、一対のシグナル接触片8aの一方は、シグ
ル(S)に割り当てられたシグナル用ピンヘッダ2
(S)に接触する。また、グランド(G)に割り当てら
れたグランド用ピンヘッダ2(G)が遮蔽壁6により囲
まれているため、他方のシグナル接触片8aはグランド
用ピンヘッダ2(G)に接触しない。この時、シグナル
(S)に割り当てられたシグナル用ピンヘッダ2(S)
は、第1のグランドコンタクト4に囲まれることにな
り、特性インピーダンスの制御とクロストークが低減さ
れる。
【0032】第2のグランドコンタクト11は、図5に
おいて詳細に示すように、軸方向に、かつ互いに平行に
対向した一対にグランド保持部11aと、グランド保持
部11aの一辺側を相互に接続したグランド接続部11
bと、グランド接続部11bの一端から軸方向にのびて
ケーブル14のグランド線16に接続されるグランド接
続片11cとを有している。グランド保持部11aは、
シグナル保持部8bを覆っており、グランド接続部11
bはシグナル接続部8cを覆っている。第2のグランド
コンタクト11は、グランド保持部11aとグランド接
続部11bにより軸方向を直交する面で断面コ字状に
作られている。
【0033】第2のグランドコンタクト11のグランド
接続部11bには、第1のグランドコンタクト4のグラ
ンド包囲部4aに接触する付加接触片12が形成されて
いる。付加接触片12はグランド接続部11bを切り起
こして形成される部分である。
【0034】なお、付加接触片12は、第1のグランド
コンタクト4及び第2のグランドコンタクト11のいず
れか一方に、第1のグランドコンタクト4及び第2のグ
ランドコンタクト11を相互に接触させる付加接触片1
2を設ければ接触させるための目的が達成される。
【0035】第1のグランドコンタクト4、シグナルコ
ンタクト8、及び第2のグランドコンタクト11は、い
ずれも薄い導電板を打ち抜いた後に、曲げ加工を施すこ
とによって作られている。シグナル線15とグランド線
16とを有しているケーブル14は、この実施例におい
て同軸フラットリボンケーブルを採用しており、シグナ
ル線15とグランド線16とのそれぞれに対応したシグ
ナル用ピンヘッダ2(S)とグランド用ピンヘッダ2
(G)のそれぞれに接続する。即ち、シグナル接続片8
d及びグランド接続片11cは第2のインシュレータの
一面上に突出している。シグナル線15は、シグナルコ
ンタクト8のシグナル接続片8dに形成されているスリ
ット8fに圧入されて接続される。また、グランド線1
6は、第2のグランドコンタクト11のグランド接続片
11cに形成されているスリット11fに圧入されて接
続される。
【0036】上述したように、第1のコネクタ1及び第
2のコネクタ7が相互に嵌合してケーブル14が接続さ
れた状態では以下のとおり導通経路が構成される。シグ
ナル線15は、シグナルコンタクト8のシグナル接続片
8dに結線され、シグナル接触片8aの一方がシグナル
用ピンヘッダ2(S)に接触する。グランド線16は、
第2のグランドコンタクト11のグランド接続片11c
に結線され、付加接触片12が第1のグランドコンタク
ト4のグランド包囲部4a,グランド接触片4cからグ
ランド用ピンヘッダ2(G)に接触する。
【0037】シグナルコンタクト8は、第2のグランド
コンタクト11に囲まれるようになっており、シグナル
コンタクト8及び第2のグランドコンタクト11間の静
電容量を大きくすることができ、一般伝送系の特性イン
ピーダンス(50Ω)に制御しやすく、同時に隣接する
シグナルコンタクト8へのクロストークを減少させる。
【0038】ケーブル接続用コネクタは、一組のピンヘ
ッダ2において、シグナルS−グランドG対を隣接間で
逆にする場合であっても、第2のコネクタ7のシグナル
コンタクト8、第2のグランドコンタクト11を一対毎
に逆に圧入する必要がなくなる。当然、圧接されるケー
ブル14のシグナル線15とグランド線16を一対毎に
振り分けて接続することなく、通常の手段で圧接による
接続が可能である。
【0039】また、ピンヘッダ2対において、図8に示
すように、シグナルS−グランドG対を隣接間で逆にし
ない場合であっても、第2のコネクタはそのままとし、
第1のコネクタ1の遮蔽壁6の構造が異なるものを準備
すれば対応可能である。
【0040】
【発明の効果】以上、実施例により説明したように、本
発明のケーブル接続用コネクタによれば、ピンヘッダの
シグナル−グランド対を隣接間で逆にする場合でも、シ
グナル用コンタクトとグランド用コンタクトとを一対毎
に逆に圧入する必要がなく、組み立て性に優れ、ケーブ
ル接続時においても、ケーブルを一対毎にシグナル線、
グランド線を振り分けることなく作業できるので結線性
に優れたケーブル接続用コネクタが得られる。
【0041】また、シグナル用ピンヘッダは、第1のグ
ランド用コンタクトに囲まれることになり、特性インピ
ーダンスの制御とクロストークが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル接続用コネクタのケーブ
ル接続前の状態における一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のケーブル接続用コネクタの嵌合状態を示
す斜視図である。
【図3】図1のケーブル接続用コネクタに用いた第1の
グランドコンタクトを示す斜視図である。
【図4】図1のケーブル接続用コネクタに用いたシグナ
ルコンタクトを示す斜視図である。
【図5】図1のケーブル接続用コネクタに用いた第2の
グランドコンタクトを示す斜視図である。
【図6】図2のケーブル接続用コネクタを基板上に設け
た状態におけるVI-VI 線断面図である。
【図7】図6のケーブル接続用コネクタのVII-VII 線断
面図である。
【図8】本発明に係るケーブル接続用コネクタにおける
第1のコネクタの他の実施例を示す要部斜視図である。
【図9】従来のケーブル接続用コネクタのケーブル接続
前の状態を示す一部断面をした斜視図である。
【図10】従来のケーブル接続用コネクタに用いるシグ
ナルコンタクトの一例を示す斜視図である。
【図11】従来のケーブル接続用コネクタに用いるグラ
ンドコンタクトの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,31 第1のコネクタ 1a,31b 第1のインシュレータ 1b 第1の穴 2,32 ピンヘッダ 2(S) シグナル用ピンヘッダ 2(G) グランド用ピンヘッダ 3 基板 4 第1のグランドコンタクト 4a グランド包囲部 4c グランド接触片 6 遮蔽壁 7,33 第2のコネクタ 7a,33a 第2のインシュレータ 8,34 シグナルコンタクト 8a,34b シグナル接触片 8d,34a シグナル接続片 11 第2のグランドコンタクト 11a グランド保持部 11c,35a グランド接続片 35b グランド接触片 12 付加接触片 14,36 ケーブル 15,37 シグナル線 16,38 グランド線 31a 溝 35 グランドコンタクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/652 H01R 9/07 H01R 17/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シグナル線とグランド線とを有している
    ケーブルを、前記シグナル線と前記グランド線のそれ
    ぞれに対応したシグナル用ピンヘッダとグランド用ピン
    ヘッダのそれぞれに一対一に接続するケーブル接続用コ
    ネクタにおいて、前記シグナル用ピンヘッダと前記グラ
    ンド用ピンヘッダとを、これらの軸方向を平行に、かつ
    相対向させて一組のシグナル−グランド対をなすピンヘ
    ッダ対として該ピンヘッダ対を複数組備えている第1の
    コネクタと、該第1のコネクタに前記軸方向嵌合する
    第2のコネクタとを有し、前記第1のコネクタは前記シ
    グナル用ピンヘッダと前記グランド用ピンヘッダとを保
    持した第1のインシュレータを有し、第1のインシュ
    レータには一組の前記ピンヘッダ対に隣合う隣接ピンヘ
    ッダ対のシグナル−グランド対を一組の前記ピンヘッダ
    対の前記シグナル−グランド対とは配置を逆に、もしく
    隣合う前記隣接ピンヘッダ対のシグナル−グランド対
    同配置にて組み込まれており、前記第2のコネクタは
    第2のインシュレータと、前記シグナル線に接続するよ
    う該第2のインシュレータに組み込まれている導電性の
    シグナルコンタクトと、前記グランド線に接続するよう
    前記第2のインシュレータに組み込まれている導電性の
    第2のグランドコンタクトとを有し、前記シグナルコン
    タクトは各組の前記ピンヘッダ対間に位置し、かつ前記
    ピンヘッダ対のそれぞれに接触可能な一対のシグナル接
    触片を有し、前記シグナルコンタクトを前記シグナル用
    ピンヘッダ及び前記グランド用ピンヘッダ間へ挿入した
    ときに一対の前記シグナル接触片の一方がシグナルに割
    り当てられた前記シグナル用ピンヘッダに接触するもの
    であり、さらに前記第1のインシュレータは、前記シグ
    ナルコンタクトを前記シグナル用ピンヘッダ及び前記グ
    ランド用ピンヘッダ間へ挿入したときに前記グランドに
    割り当てられた前記グランド用ピンヘッダと前記シグナ
    ル接触片の他方との電気的接触を阻止するよう前記グラ
    ンド用ピンヘッダの周囲を覆う遮蔽壁を有していること
    を特徴とするケーブル接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブル接続用コネクタ
    において、前記第1のインシュレータには、前記シグナ
    ル用ピンヘッダに離間し、かつ前記グランド用ピンヘッ
    ダに接触する導電性の第1のグランド用コンタクトが組
    み込まれていることを特徴とするケーブル接続用コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のケーブル接続用コネクタ
    において、前記シグナルコンタクトは、前記軸方向に、
    かつ互いに平行に対向した一対のシグナル保持部と、該
    シグナル保持部の一辺側を相互に接続したシグナル接続
    部と、該シグナル接続部の一端からのびて前記シグナル
    線を接続するシグナル接続片とを有し、前記シグナル接
    触片は、前記シグナル保持部の他端から前記軸方向にの
    びていることを特徴とするケーブル接続用コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のケーブル接続用コネクタ
    において、前記第2のグランドコンタクトは前記軸方向
    に、かつ互いに平行に対向した一対にグランド保持部
    と、該グランド保持部の一辺側を相互に接続したグラン
    ド接続部と、グランド接続部の一端から前記軸方向に
    のびて前記グランド線を接続するグランド接続片とを有
    していることを特徴とするケーブル接続用コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項記載のケーブル接続用コネクタ
    において、前記第1のグランドコンタクトは一対の前記
    グランド保持部の一方及び前記グランド接続部を覆うグ
    ランド包囲部と、該グランド包囲部に接続され、かつ前
    記グランド用ピンヘッダに接触するグランド接触片とを
    有していることを特徴とするケーブル接続用コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は4記載のケーブル接続用コ
    ネクタにおいて、前記第1のグランドコンタクト及び前
    記第2のグランドコンタクトのうち、いずれか一方に、
    前記第1のグランドコンタクト及び前記第2のグランド
    コンタクトを相互に接触させる付加接触片を有している
    ことを特徴とするケーブル接続用コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4記載のケーブル接続用コ
    ネクタにおいて、前記第2のグランドコンタクトの前記
    グランド保持部は、前記シグナルコンタクトの前記シグ
    ナル保持部に対向し、前記グランド接続部は前記シグナ
    ル接続部に対向しており、前記第2のグランドコンタク
    トが前記シグナルコンタクトを覆っていることを特徴と
    するケーブル接続用コネクタ。
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