JP3325451B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3325451B2
JP3325451B2 JP05955696A JP5955696A JP3325451B2 JP 3325451 B2 JP3325451 B2 JP 3325451B2 JP 05955696 A JP05955696 A JP 05955696A JP 5955696 A JP5955696 A JP 5955696A JP 3325451 B2 JP3325451 B2 JP 3325451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
gate electrode
gate
wiring
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05955696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09252057A (ja
Inventor
仁志 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP05955696A priority Critical patent/JP3325451B2/ja
Publication of JPH09252057A publication Critical patent/JPH09252057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3325451B2 publication Critical patent/JP3325451B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、より詳細にはマスクプログラマブル
ROMのような大容量のメモリセル回路を用いた半導体
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量のメモリセル回路を用いた半導体
メモリ装置にはDRAM、SRAM、EEPROM、マ
スクROM等がある。その中でもマスクROMは一つの
トランジスタが一つのメモリセルを構成しており、最も
シンプルであり、かつ最も集積度の高いメモリセルであ
る。
【0003】以下に従来の半導体メモリ装置における技
術としてマスクROMを例に説明する。マスクROMの
メモリセル方式としては、複数のセルトランジスタが直
列接続されてトランジスタ列を構成し、これらトランジ
スタ列において、エンハンスメント型のトランジスタと
デプレッション型のトランジスタを選択的に配置させる
ことによりROMデータを書き込むNAND型ROM
と、複数のセルトランジスタがビット線に対して並列接
続されてトランジスタ列を構成し、これらトランジスタ
列において、選択的に閾値電圧を電源電圧以上に設定し
てROMデータを書き込むNOR型ROMがある。
【0004】一般にNAND型ROMは高集積化に優れ
ている一方、高速化に劣り、NOR型ROMは高速化、
短納期化に優れている一方、高集積化に劣っている。つ
まり、従来のNOR型ROMは、2個のメモリセルトラ
ンジスタに対して1個の割合で、配線を接続するための
コンタクト孔が必要となる。よって、コンタクト孔を形
成するための領域及びコンタクト孔形成の際のマスク合
わせマージンを確保しなければならないため、メモリセ
ルの微細化が非常に困難であった。
【0005】そこで、高集積化のためには、主にNAN
D型ROMが使われてきた。NAND型ROMは、複数
のセルトランジスタを直列接続してトランジスタ列を構
成させ、トランジスタ列の両端にコンタクト孔を設けれ
ばよいため、直列接続するトランジスタの数を多くすれ
ばするほど高集積化が図れる。しかし、近年では、さら
なるメモリセルの高集積化が要求されており、NAND
型ROMを用いてさらに高集積化を図るために、素子分
離領域の寸法シフトや段差を低減する工夫がなされてい
る。
【0006】そのため一つの手法として、素子分離膜を
形成することなく素子分離を行うとともに、NAND型
ROMとNOR型ROMとの両方の利点を併せ持った高
密度NOR型ROMメモリセルが提案されている。この
メモリセルは、図17(a)〜(d)に示したように、
半導体基板51上のメモリセル形成領域に、ソース/ド
レイン領域及びビットライン配線となる高濃度拡散層5
5が複数本平行に形成されており、この半導体基板51
上にゲート絶縁膜52を介して、ビットラインとなる高
濃度拡散層55に直交するようにゲート電極(ワードラ
イン)53が複数本配設されている。また、ゲート電極
53及び高濃度拡散層55が形成されていない領域57
には、ソース/ドレイン領域とは異なる導電型を有する
不純物がイオン注入されており、この領域57をセルト
ランジスタaとセルトランジスタbとの間の素子分離と
して機能させている。
【0007】このような構成を有するメモリセルにおい
ては、LOCOS膜のような素子分離膜が形成されてい
ないため、半導体基板51表面は平坦であり、通常用い
られる加工限界以下のピッチでゲート電極53を配置さ
せることができ、しかも、このゲート電極53をマスク
として用いて素子分離領域57に自己整合的にイオン注
入ができるため、メモリセルの高集積化には大きな効果
がある。ただし、この場合においては、周辺回路部に素
子分離用酸化膜を用いている。
【0008】ところが、半導体装置に対する大容量化の
要求は非常に厳しく、さらなる高集積化のために種々の
検討がなされている。例えば、NAND型ROMや高密
度NOR型ROMメモリセル方式において、同一工程で
形成されるゲート電極間に、別の工程で形成されるゲー
ト電極を形成するダブルポリシリコン構造による方法が
提案されている。特開昭63−104469号、特開昭
63−239976号等にはNAND型ROMの例が、
また特開昭64−31456号にはNOR型ROMの例
が示されている。
【0009】特開昭63−104469号及び特開昭6
4−31456号では、1層目のゲート電極に対し、2
層目のゲート電極をアライメントマージンを持たせて、
重なり合うように形成している。このため、重ね合わせ
た分メモリセルが大きくなるという問題があり、これに
対する対策として特開昭63−104469号ではゲー
ト電極を3層とすることで対応しているが、その一方
で、素子形状や工程が複雑になるという欠点もある。
【0010】そこで、特開昭63−239976号で
は、2層目のゲート電極をセルフアラインで1層目のゲ
ート電極間に形成する方法を採用し、最小加工寸法でメ
モリセルを形成している。図18に基づいて、上記方法
を説明する。まず、図18(a)に示したように、素子
分離酸化膜203が形成された半導体基板201上8、
ゲート絶縁膜202を介して1層目のゲート電極207
を形成する。その上に絶縁膜208を介して2層目のゲ
ート電極となる2層目のポリシリコン209を堆積す
る。その後、表面を平坦にするためのレジスト231を
全面に塗布する。
【0011】次いで、図18(b)に示したように、レ
ジスト231と2層目ポリシリコン209とのエッチン
グ選択比が同じとなるようにエッチングを行い、1層目
ゲート電極207間に2層目ゲート電極233を形成す
る。さらに、2層目ポリシリコンをエッチバックした
際、不要部分が半導体基板201上に残されるので、図
18(c)に示したように、不要部分をレジストパター
ン235をマスクとして除去する。
【0012】続いて、図18(d)に示したように、1
層目及び2層目ゲート電極207、233をマスクとし
てイオン注入を行い、拡散層215、217を形成す
る。その後、図18(e)に示したように、所望のゲー
ト電極207、233下のチャネル領域に、データ書込
みのためのイオン注入を行う。次いで、図18(f)に
示したように、層間絶縁膜223及び拡散層215に接
続されたビット線225を形成してメモリを完成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
3−239976号の方法においても、2層目のゲート
電極233を最終的に形成するためには、2層目ゲート
電極233端を加工するためのマスク工程(図18
(c))を必要とし、工程が複雑になるという問題は依
然として解消されていない。
【0014】そこで、本発明では、製造工程を増加させ
ることのない簡略な製造方法を提案し、かつメモリセル
の高集積化を図るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上に第1ゲート絶縁膜を介して並列に複数本形成さ
れた第1ゲート電極と、前記半導体基板上の所望の領域
に形成された配線切断用絶縁膜と、前記半導体基板上に
第2ゲート絶縁膜を介して、前記第1ゲート電極間又は
第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜との間の凹部に
自己整合的に複数本形成された第2ゲート電極と、前記
半導体基板上に前記配線切断用絶縁膜と同時に形成され
た素子分離用絶縁膜とを有してなり、前記配線切断用絶
縁膜が、第1ゲート電極及び/又は第2ゲート電極に取
り囲まれてなる半導体装置が提供される。
【0016】また、メモリセル部とその周辺回路部とか
らなり、前記メモリセル部において、半導体基板上に形
成された素子分離用絶縁膜と、該素子分離用絶縁膜が形
成された領域以外の領域に第1ゲート絶縁膜を介して並
列に複数本形成された第1ゲート電極と、半導体基板上
の所望の領域に形成された配線切断用絶縁膜と、前記半
導体基板上に第2ゲート絶縁膜を介して、前記第1ゲー
ト電極間、第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜又は
第1ゲート電極と素子分離用絶縁膜との間の凹部に自己
整合的に複数本形成された第2ゲート電極を有し、前記
周辺回路部において、少なくともメモリセル部における
前記配線切断用絶縁膜と同時に形成された素子分離用絶
縁膜を有する半導体装置が提供される。
【0017】さらに別の観点より、本発明によれば、
(i) 半導体基板上の所望の領域に配線切断用絶縁膜を
成すると同時に素子分離用絶縁膜を形成し、 (ii)得られた半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を介し、
前記配線切断用絶縁膜の一部を被覆するように、並列に
複数本第1ゲート電極を形成し、 (iii) 前記配線切断用絶縁膜及び第1ゲート電極を含む
半導体基板上に第2ゲート絶縁膜を介し、前記第1ゲー
ト電極間又は第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜と
の間の凹部に自己整合的に第2ゲート電極を複数本形成
することからなる半導体装置の製造方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置は、大容量の
メモリセル回路を用いた半導体装置、例えばDRAM、
SRAM、EEPROM、マスクROM等のメモリセル
部の一部に又はそれらの周辺回路部の一部のいずれにも
適用することができる。特に、最もシンプルであり、か
つ最も集積度の高いマスクROMのメモリセル部に適用
することが好ましい。
【0019】つまり、本発明の半導体装置は、少なくと
も、半導体基板上に並列に複数本形成された第1ゲート
電極と、半導体基板上の所望の領域に形成された配線切
断用絶縁膜と、第1ゲート電極に対して自己整合的に形
成された複数本の第2ゲート電極を有している。半導体
基板としては、通常使用される基板であれば特に限定さ
れるものではなく、例えばシリコン基板が挙げられる。
また、半導体基板上に第1及び第2ゲート電極等が形成
されていてもよいが、それらの下層に所望の素子、配線
層等が形成され、さらに層間絶縁膜で被覆された上に第
1及び第2ゲート電極等が形成されてもよい。半導体基
板上に第1及び第2ゲート電極等を形成する場合には、
半導体基板の所望の領域に、後述する第1及び第2ゲー
ト電極とともにトランジスタを構成するソース/ドレイ
ン領域が形成されていることが好ましい。
【0020】第1ゲート電極は、半導体基板上に第1ゲ
ート絶縁膜を介して形成されており、複数本略平行に形
成されていることが好ましい。第1ゲート絶縁膜として
は、通常用いられる材料、例えばSiO2 等により、5
0〜300Å程度の膜厚で形成されていることが好まし
い。第1ゲート電極としては、通常用いられる材料、例
えばポリシリコン、シリサイド、ポリサイド等の単層膜
又は積層膜によって、総膜厚が2000〜5000Å程
度で形成されることが好ましい。なお、第1ゲート電極
の膜厚は、後述する配線切断用絶縁膜の膜厚と同程度又
はそれより小さい膜厚で形成することが好ましい。ま
た、第1ゲート電極には、その上層に、例えばSi
2 、SiN等の絶縁膜を有していてもよいし、側壁に
サイドウォールスペーサを有していてもよい。
【0021】配線切断用絶縁膜は、第1ゲート電極及び
/又は第2ゲート電極を切断するために形成されたもの
である。つまり、第1ゲート電極を形成した後、後述す
る第2ゲート電極を、第1ゲート電極に対して自己整合
的に形成した場合には、第2ゲート電極は全てつながっ
てしまう。このような第2ゲート電極を確実に切断する
ために、配線切断用絶縁膜が形成されるものであり、第
2ゲート電極のみを切断するように形成されていてもよ
いし(図2、上部の15参照)、さらに第1ゲート電極
をも切断するように形成して、アライメントがずれた場
合でも、確実に切断するべき部分を切断するとともに、
断線したら不良となる部分を断線しないようにマージン
を持たせてもよい(図2、下部の15参照)。これらの
場合、第1ゲート電極及び/又は第2ゲート電極の一部
の側面が配線切断用絶縁膜の一側面に接している。配線
切断用絶縁膜としては、SiO2 、SiN等の通常用い
られる絶縁膜を、膜厚2000〜6000Å程度で、所
望の形状に形成されていることが好ましい。
【0022】第2ゲート電極は、少なくとも半導体基板
上に形成された第2ゲート絶縁膜を介して第1ゲート電
極と電気的に分離され、第1ゲート電極間及び/又は第
1ゲート電極と配線切断用絶縁膜との間に形成された凹
部を完全に埋設するような状態で、これら第1ゲート電
極及び配線切断用絶縁膜と自己整合的に形成されている
ことが好ましい。第2ゲート絶縁膜及び第2ゲート電極
は、第1ゲート絶縁膜及び第2ゲート電極と同様の材料
で形成することができる。第2ゲート電極の表面は、例
えばSiO2 、SiN等の絶縁膜で被覆されていること
が好ましい。
【0023】上記半導体装置においては、第1ゲート電
極と第2ゲート電極とが、最小加工寸法と等しいピッチ
で形成することができるため、高密度のデバイスとして
得ることができる。また、上記半導体装置は、メモリセ
ル部と周辺回路部とからなる半導体装置として形成され
ていてもよい。
【0024】その場合には、メモリセル部において、半
導体基板上に素子分離用絶縁膜が形成され、これにより
活性領域が規定され、この活性領域に第1ゲート電極、
配線切断用絶縁膜及び第2ゲート電極が形成され、周辺
回路部において、少なくとも、メモリセル部の配線切断
用絶縁膜と同時に形成された素子分離用絶縁膜を有して
いることが好ましい。なお、周辺回路部においても、メ
モリセル部の第1ゲート電極と同時に形成されるゲート
電極及び/又はメモリセル部の配線切断用絶縁膜と同時
に形成される配線切断用絶縁膜等を有していてもよい。
【0025】メモリセル部における素子分離用絶縁膜
は、公知の方法、例えば熱酸化、CVD法又はLOCO
S法等で形成することができる。また、素子分離特性を
向上させるために、この素子分離用絶縁膜下に、半導体
基板と同じ導電型の不純物を注入してもよい。ここで形
成する素子分離用絶縁膜は、同じくメモリセル部に存在
する配線切断用絶縁膜及び後述する周辺回路に存在する
素子分離用絶縁膜等と同時に形成することが好ましい。
【0026】第1ゲート電極は、第1ゲート絶縁膜を介
して形成されており、上記と同様に形成することができ
る。また、第2ゲート電極は、第2ゲート絶縁膜を介
し、第1ゲート電極とは電気的に分離した状態で、第1
ゲート電極間、第1ゲート電極と素子分離用絶縁膜又は
配線切断用絶縁膜との間に形成された凹部に、これら第
1ゲート電極等に対して自己整合的に形成されている。
【0027】周辺回路部における素子分離用絶縁膜は、
公知の方法で形成することができるが、上述したよう
に、メモリセル部における素子分離用絶縁膜又は配線切
断用絶縁膜と同時に形成することが好ましい。また、上
記半導体装置においては、第1ゲート電極又は第2ゲー
ト電極とともに、他の電極、例えばソース/ドレイン領
域と接続されるソース/ドレイン電極、素子分離用電
極、ダミー電極、選択線電極等を形成してもよい。ま
た、これら電極が半導体基板と直接接続され、電極材料
に不純物を含有している場合には、半導体基板との接続
面から電極材料中の不純物を拡散させることにより、自
己整合的にソース/ドレイン領域等の拡散層を形成する
ことができる。これら電極は、予め電極形成領域に形成
された絶縁膜を除去し、その領域に電極を形成すること
により半導体基板と直接接続させることができる。この
ような構成により、工程の大きな変更をすることなく、
ソース/ドレイン電極を形成することができる。
【0028】さらに、本発明の半導体装置は以下の工程
によって形成することができる。工程(i) において、ま
ず、半導体基板上の所望の領域に配線切断用絶縁膜を形
成する。この配線切断用絶縁膜は、上述のように公知の
方法により形成することができる。また、任意に素子分
離用絶縁膜が形成される場合には、同時に形成すること
ができる。
【0029】工程(ii)において、得られた半導体基板上
に第1ゲート絶縁膜を介し、配線切断用絶縁膜の一部を
被覆するように、並列に複数本第1ゲート電極を形成す
る。つまり、配線切断用絶縁膜は、第1ゲート電極及び
第2ゲート電極を切断するために形成されるものであ
り、ここで配線切断用絶縁膜上に形成された第1ゲート
電極が、後の工程でエッチング等する際に切断されるこ
ととなる。第1ゲート電極は、上述の電極材料を堆積し
た後、フォトリソグラフィ及びエッチング工程により所
望の形状にパターニングして形成することができる。ま
た、この際、絶縁膜をマスクとして用い、そのままその
絶縁膜を第1ゲート電極上に残存させておいてもよい。
この場合には、第1ゲート電極及び絶縁膜の総膜厚が、
配線切断用絶縁膜と同程度か又はそれ以下とすることが
好ましい。また、第1ゲート電極の側壁にはサイドウォ
ールスペーサを形成してもよい。
【0030】工程(iii) において、まず、配線切断用絶
縁膜及び第1ゲート電極を含む半導体基板上に第2ゲー
ト絶縁膜を形成する。この際の第2ゲート絶縁膜は、第
1ゲート絶縁膜の側壁部も同時に被覆し、後述する第2
ゲート電極と第1ゲート電極とを電気的に分離する絶縁
膜及び第1ゲート電極を被覆するための絶縁膜として用
いることもできる。次いで、第1ゲート電極間又は第1
ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜との間の凹部に、自
己整合的に第2ゲート電極を複数本形成する。第2ゲー
ト電極の形成は、第2ゲート電極材料を堆積した後、埋
め込みエッチバック、CMP(化学機械研磨)あるいは
その組み合わせによって、第2ゲート電極材料を、第1
ゲート電極間又は第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁
膜との間の凹部に残存させる方法が挙げられる。この際
のエッチバック等は、最終的に、先に形成した配線切断
用絶縁膜の表面を完全に露出するまで行うことが好まし
い。従って、第2ゲート電極の膜厚は、配線切断用絶縁
膜の膜厚と同程度に形成することが好ましい。これによ
り、複数の第2ゲート電極の短絡を防止することができ
るとともに、配線切断用絶縁膜上に形成された第1ゲー
ト電極を確実に切断することができ、第1ゲート電極の
端部において、第1ゲート電極を配線切断用絶縁膜に対
して自己整合的に形成することができる。また、第2ゲ
ート電極を形成した後、得られた半導体基板を酸化処理
に付すことが好ましい。このような酸化処理を行うこと
により、配線切断用絶縁膜及び/又は素子分離用絶縁膜
上に第1及び/又は第2ゲート電極材料が残存している
場合でも、その電極材料が絶縁物に変換することができ
るため、第1ゲート電極及び/又は第2ゲート電極間の
ショートを防止することができ、半導体装置の製造歩留
りを向上させることができる。
【0031】なお、上記工程においては、第1ゲート電
極又は第2ゲート電極の形成とともに、半導体基板上に
他の電極、例えばソース/ドレイン領域と接続されるソ
ース/ドレイン電極、素子分離用電極、ダミー電極、選
択線電極等を形成することができる。これらの電極が、
半導体基板と直接接続され、電極材料に不純物を含有し
ている場合には、半導体基板との接続面から電極材料中
の不純物を拡散させることにより、自己整合的にソース
/ドレイン領域等の拡散層を形成することができ、よっ
て、工程の大きな変更なしに、基板内のソース/ドイレ
ン領域等が極めて浅い接合を持った高性能、高信頼性ト
ランジスタを持ったデバイスを得ることができる。
【0032】以下に本発明の半導体装置及びその製造方
法の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本発明は
これらの実施例によって限定されるものではない。
【0033】実施の形態1 図1は本発明に係る半導体装置を構成するマスクROM
のメモリセルの平面図であり、図2はこのメモリセルの
端部のゲート電極引き出し部から周辺回路の平面図を示
す。また、図7(a)〜(d)に図1及び図2の断面図
をそれぞれ示す。
【0034】本発明にかかる半導体装置においては、半
導体基板1上に第1ゲート電極5が、第1絶縁膜4を介
して複数本略平行に形成されており、所望の領域上に、
この第1ゲート電極5と略同程度の膜厚で配線切断用絶
縁膜14、15を有している。また、これら第1ゲート
電極5及び配線切断用絶縁膜14、15によって形成さ
れた凹部に、自己整合的に形成された第2ゲート電極9
を複数本有している。
【0035】なお、この半導体装置は、高密度NOR型
ROMメモリセル方式(特開昭64−31456号)に
準じて構成しているが、上述のダブルポリ構造によるN
AND型ROM(特開昭63−104469号、特開昭
63−239976号等)でも同様に実現できる。以下
に上述の半導体装置の製造方法を図3〜図7に基づいて
説明する。ここで、図3〜図7中(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ図1又は2のA−
A′線、B−B′線、C−C′線、D−D′線及びE−
E′線断面図である。
【0036】まず、半導体基板1上に注入前酸化膜(図
示せず)を形成する。続いて半導体基板1上に複数の互
いに平行なレジストパターン(図示せず)を形成し、こ
れをマスクとして用いて、半導体基板1と逆導電型のイ
オン注入を行い、ソース/ドレイン領域2を複数本互い
に平行に形成する。この際、半導体基板1は表面がフラ
ットであるため、レジストパターンを最小の加工線幅で
形成でき、高密度のセルを得ることができる。また、イ
オン注入は、例えば、NMOSを形成する場合には、砒
素イオン(As+)を1015cm-2台のドーズ、40k
eVの注入エネルギーで行う。
【0037】次に、膜厚2000〜5000Å程度の酸
化膜をCVD等の方法で堆積し、パターニングして、所
望の領域に素子分離酸化膜3を形成する。なお、この素
子分離酸化膜3の形成のために、LOCOS酸化法を用
いても良いが、ソース/ドレイン領域2の拡散を防ぐた
め、できるだけ低温の処理が望ましい。この後、素子分
離特性向上のため、素子分離酸化膜3(図示せず)下の
半導体基板1に基板と同一導電型のフィールドイオン注
入を行う。また、この際、図1及び2に示すように、周
辺回路領域における素子分離酸化膜14と、メモリセル
における端部付近に配線切断用酸化膜15とを同時に形
成するとともに、メモリセルにおけるソース/ドレイン
領域2のコンタクト領域11上にも配線切断用酸化膜1
5を形成する。
【0038】次いで、得られた半導体基板1上に膜厚5
0〜300Å程度の第1ゲート絶縁膜4を形成し、さら
に第1ゲート絶縁膜4上に第1ゲート電極5を、ソース
/ドレイン領域2に直交して、互いに平行に複数本配設
する。ゲート電極5としては、例えば、1000Å厚の
下層N+ポリシリコン膜と1000Å厚のタングステン
シリサイド膜とからなる2層構造のものが挙げられ、こ
の2層構造膜の膜厚は素子分離酸化膜3と同程度の膜厚
にするのが好ましい。ゲート電極5は、その端部及び端
部付近において、図2に示すように、周辺回路領域にお
ける素子分離酸化膜14上と、素子分離酸化膜14と同
時に形成した配線切断用酸化膜15上にオーバーラップ
するように配設する。なお、この際のゲート電極5の形
成は、アライメントずれ等によって、後工程で形成され
る第2電極の切断不良が生じ無いようにすることが必要
である。また、ゲート電極5上には、後工程で一つおき
にコンタクトホールが形成されるため、コンタクトホー
ルが形成されないゲート電極5端部でゲート電極5が切
断されるように配線切断用酸化膜15を形成する必要が
ある。
【0039】その後、図3に示したように、第2ゲート
絶縁膜6及びゲート電極間の絶縁膜7を形成する。続い
て、図4に示したように、得られた半導体基板1上に導
電膜8を堆積させ、第1ゲート電極5と、素子分離酸化
膜3、素子分離酸化膜14及び配線切断用酸化膜15と
の間に十分に埋め込む。導電膜8としては、例えば、2
000Å〜6000Å厚のN+ポリシリコン膜が用いら
れる。
【0040】次に、図5に示したように、埋め込んだ導
電膜8を、セルフアラインで第1ゲート電極5と、素子
分離酸化膜3、素子分離酸化膜14及び配線切断用酸化
膜15との間に残し、第2ゲート電極9及び分離用電極
9aとを形成する。この方法としては、例えば、まずC
MPでゲート電極5間の絶縁膜7の一部が表面に露出す
るまで導電膜8を除去し、次にゲート電極5間の絶縁膜
7と導電膜8とが同じエッチングレートとなる条件でエ
ッチバックし、最後にCMPを用いて素子分離酸化膜
3、素子分離酸化膜14及び配線切断用酸化膜15の表
面でエッチングを止める等の方法が挙げられる。
【0041】さらに、図6に示したように、酸化工程を
行い、得られた半導体基板1表面全面に酸化膜13を形
成することで、膜厚ばらつきのために素子分離酸化膜
3、素子分離酸化膜14及び配線切断用酸化膜15上や
第1ゲート電極5上に薄く残っている導電膜8を酸化さ
せ、第2ゲート電極9間のショートを防止する。続い
て、ROMデータの書き込みを行う(図示せず)。RO
Mデータの書き込みはNOR型のセルトランジスタにお
いては、基板と同一導電型のイオン注入により選択的に
閾値電圧を電源電圧以上に設定してOFFトランジスタ
を設定することで行う。例えば、NMOSの場合には、
ROMデータ書き込み用レジストパターンをマスクにし
て、ボロンイオン(B+)を注入する。また、第1ゲー
ト電極5と第2ゲート電極9の直下の基板には全てチャ
ネルが生じるので、寄生トランジスタの動作を防ぐため
に、このROMデータ書き込み用イオン注入を用いる。
【0042】次いで、図7に示したように、層間絶縁膜
10の形成、コンタクトホール11の形成、金属配線1
2の形成、保護膜形成工程等を経て、半導体装置の前半
工程を完了させる。なお、ROMデータの書き込みは後
工程にするほど、ROM入れ後の工程が短くなり、短納
期化が図れるので、さらに層間絶縁膜10を積んだ後、
コンタクト11開口後、あるいは、金属配線12形成後
等の工程で、高いエネルギーの注入を用いてROMデー
タ書き込み用イオン注入を行っても良い。
【0043】また、層間絶縁膜の形成以降の工程は、完
全に平坦化されており、金属配線12の形成工程が非常
に容易となり、高密度化にも効果がある。さらに、後半
工程のアセンブリ工程を行って、半導体装置が完了す
る。また、上述の例ではNMOSについて説明したが、
PMOS又はCMOSでも同様に形成できる。
【0044】実施の形態2 本発明に係る半導体装置を構成するマスクROMのメモ
リセルの別の平面図を図8に示す。この半導体装置によ
れば、メモリセルの第1ゲート電極5と同時に、同一材
料によりバンクトランジスタBの選択線5a及び素子分
離用電極5bが形成されており、所望の領域上に、この
第1ゲート電極5と略同程度の膜厚で配線切断用絶縁膜
15を有している。また、これら第1ゲート電極5と選
択線5a及び配線切断用絶縁膜15によって形成された
凹部に、自己整合的に形成された第2ゲート電極9及び
第2ゲート電極9と同時に、同一材料により形成された
素子分離用電極9a及び選択線9bを有している。な
お、トランジスタとして用いないチャネル部はROMデ
ータ書き込み時等にオフトランジスタとし、素子分離を
行っている。
【0045】なお、図8において、第1ゲート電極5及
び第2ゲート電極9とは逆のレイアウトで配設されてい
てもよい。このような平面構造を有する半導体装置にお
いても、実質的に上記実施の形態と同様に形成すること
ができる。
【0046】実施の形態3 図9は本発明に係る半導体装置を構成する他のマスクR
OMのメモリセルの平面図であり、図10はこの半導体
装置を構成する周辺回路におけるトランジスタの平面図
を示す。また、図15(f)〜(i)に図9及び図10
の断面図をそれぞれ示す。
【0047】本発明の半導体装置のマスクROMにおい
ては、半導体基板21上に第1ゲート電極25が、第1
絶縁膜23を介して複数本略平行に形成されており、所
望の領域上に、この第1ゲート電極25と略同程度の膜
厚で配線切断用絶縁膜17を有している。また、これら
第1ゲート電極25間及び第1ゲート電極25と配線切
断用絶縁膜17とによって形成された凹部に、自己整合
的に形成された第2ゲート電極30を複数本有してい
る。
【0048】また、周辺回路においては、半導体基板2
1上に第1ゲート電極25が形成されており、さらに、
その周辺に素子分離領域16が形成されている。また、
第1ゲート電極25と素子分離領域16との間に形成さ
れた凹部に、自己整合的に形成されたソース/ドレイン
電極31が形成されている。以下に上述の半導体装置の
製造方法を図11〜図15に基づいて説明する。ここ
で、図11〜図15中(f)、(g)、(h)、(i)
は、それぞれ図9又は10のF−F′線、G−G′線、
H−H′線及びI−I′線断面図である。
【0049】まず、半導体基板21上に膜厚2000〜
5000Å程度の酸化膜を熱酸化あるいはCVD等の方
法で堆積し、パターニングを行って、素子分離酸化膜1
6を形成する。ここで、LOCOS酸化法を用いても良
い。この後、素子分離特性向上のため、素子分離酸化膜
16下の半導体基板21に基板と同一導電型のフィール
ドイオン注入を行う。なお、この際、図9及び10に示
すように、素子分離酸化領域16と同時に、配線切断用
酸化膜17を形成しておく。
【0050】次に、半導体基板21上に注入前酸化膜
(図示せず)(あるいはゲート絶縁膜23でも良い)を
形成し、半導体基板21上に複数の互いに平行なレジス
トパターン(図示せず)を形成し、これをマスクとして
用いて、半導体基板21と逆導電型のイオン注入を行
い、ソース/ドレイン領域24を複数本互いに平行に形
成する。この際、半導体基板21は表面がフラットであ
るため、レジストパターンを最小の加工線幅で形成で
き、高密度のセルを得ることができる。また、イオン注
入は、例えば、NMOSを形成する場合には、砒素イオ
ン(As+)を1015cm-2台のドーズ、40keVの
注入エネルギーで行う。
【0051】さらに、図11に示したように、膜厚50
〜300Å程度の第1ゲート絶縁膜23を形成し、ゲー
ト絶縁膜23上に第1ゲート電極25を、ソース/ドレ
イン領域24に直交して、複数本互いに平行に配設す
る。ゲート電極25としては、例えば、1000Å厚の
下層N+ポリシリコン膜と1000Å厚の上層タングス
テンシリサイド膜とからなる2層構造のものが用いられ
る。また、ゲート電極25上には、ゲート電極のパター
ニングの際にマスクとして使用した絶縁膜26が被覆さ
れていてもよい。ゲート電極25の膜厚は、絶縁膜26
との合計が素子分離酸化膜16と同じ膜厚にするのが好
ましい。なお、メモリセルのソース/ドレイン領域24
のコンタクト部となる領域では、第1ゲート電極25
が、コンタクトの間で配線切断用酸化膜17上にオーバ
ーラップするように配置されている。これにより、後工
程においてソース/ドレイン電極31と分離することが
できる。また、配線切断用酸化膜17上の第1ゲート電
極25は、後工程で切断されるので、コンタクト両側に
配置される第1ゲート電極25は問題なく使用できる。
さらに、図10に示すように、第1ゲート電極25は、
周辺回路領域における素子分離酸化膜16上にオーバー
ラップするように配設されている。なお、この際の第1
ゲート電極25の形成は、アライメントずれ等によっ
て、後工程で形成されるソース/ドレイン電極31のシ
ョート等が生じ無いようにすることが必要である。
【0052】次いで、図12に示したように、第1ゲー
ト電極25に、サイドウォールスペーサ27を既存の方
法で形成する。この絶縁膜26及びサイドウォールスペ
ーサ27は、後の工程で第2ゲート絶縁膜のエッチング
時に、第1ゲート電極25が露出しないようする役目も
ある。続いて、得られた半導体基板21を酸化処理に付
し、第2ゲート絶縁膜28を形成する。
【0053】さらに、図13に示したように、レジスト
パターン29を用い、第2ゲート絶縁膜28の一部でソ
ース/ドレイン電極31を形成する領域上にある第2ゲ
ート絶縁膜28を除去する(図13中、Aで示す)。次
に、レジストパターン29を除去し、その後、得られた
半導体基板21上全面に導電膜を堆積させ、第1ゲート
電極25と素子分離酸化膜16及び配線切断用酸化膜1
7との間に十分に埋め込む。導電膜としては、例えば、
2000Å〜6000Å厚のN+ポリシリコン膜を用い
る。
【0054】次いで、図14に示したように、埋め込ん
だ導電膜を、セルフアラインで第1ゲート電極25と素
子分離酸化膜16及び配線切断用酸化膜15との間に残
し、第2ゲート電極30及びソース/ドレイン電極31
を形成する。この方法としては、例えば、まずCMPで
第1ゲート電極25上の絶縁膜26の一部が表面に露出
するまで導電膜を除去し、次に第1ゲート電極25間の
絶縁膜26、サイドウォールスペーサ27と導電膜とが
同じエッチングレートとなる条件でエッチバックし、最
後にCMPを用いて素子分離酸化膜16及び配線切断用
酸化膜15の表面で止める等の方法を挙げることができ
る。
【0055】続いて、得られた半導体基板21表面に酸
化膜32を形成することで、膜厚ばらつきのために素子
分離酸化膜16及び配線切断用酸化膜17上や第1ゲー
ト電極25上に薄く残っている導電膜を酸化させ、第2
ゲート電極30間及び第2ゲート電極30とソース/ド
レイン電極31との間のショートを防止する。この酸化
工程以降の熱処理により、ソース/ドレイン電極31下
の半導体基板21に、ソース/ドレイン電極31に含ま
れていた基板と逆導電型の不純物が拡散し、浅いソース
/ドレイン接合領域33を形成することができる。
【0056】さらに、ROMデータの書き込みを行う
(図示せず)。ROMデータの書き込みはNOR型のセ
ルトランジスタにおいては、基板と同一導電型のイオン
注入により選択的に閾値電圧を電源電圧以上に設定して
OFFトランシスタを設定することで行う。例えば、N
MOSであれば、ROMデータ書き込み用レジストパタ
ーンをマスクにして、ボロンイオン(B+)を注入す
る。また、第1ゲート電極25と第2ゲート電極30の
直下の基板には全てチャネルが生じるので、寄生トラン
ジスタの動作を防ぐために、このROMデータ書き込み
用イオン注入を用いる。
【0057】続いて、図15に示したように、層間絶縁
膜34の形成、コンタクトホール35の形成、金属配線
36の形成、保護膜形成工程等を経て、半導体装置の前
半工程が完了し、さらに、後半工程のアセンブリ工程を
行って、半導体装置を完成する。なお、ROMデータの
書き込みは後工程にするほど、ROM入れ後の工程が短
くなり、短納期化が図れるので、さらに層間絶縁膜34
を積んだ後、コンタクト35開口後、あるいは、金属配
線36形成後等の工程で、高いエネルギーの注入を用い
て行っても良い。
【0058】また、上記例ではNMOSの場合で説明し
たが、PMOS及びCMOSでも同様に形成できる。
【0059】実施の形態4 本発明に係る半導体装置を構成するマスクROMのメモ
リセルの別の平面図を図16に示す。
【0060】この半導体装置によれば、メモリセルの第
1ゲート電極25と同時に、同一材料によりバンクトラ
ンジスタCの選択線25a及び素子分離電極25bが形
成されており、所望の領域上に、この第1ゲート電極2
5と略同程度の膜厚で配線切断用絶縁膜17を有してい
る。また、これら第1ゲート電極25と選択線25aと
素子分離電極25b及び配線切断用絶縁膜17によって
形成された凹部に、自己整合的に形成された第2ゲート
電極30及び第2ゲート電極30と同時に、同一材料に
より形成された選択線30a及びバンクトランジスタの
ソース/ドレイン電極31aを有している。
【0061】このような平面構造を有する半導体装置に
おいても、実質的に上記実施の形態と同様に形成するこ
とができる。
【0062】実施の形態5 NOR型ROMでは、メモリセルトランジスタを多値と
することで、メモリセルの高集積化が図れる。一つの例
として、NOR型メモリセルトランジスタの閾値を選択
的に異ならせ、4値とすれば、実施の形態1及び3の集
積度は2倍から4倍へとなる。さらに、多値レベルを多
段に設定すれば、更なる高集積化が図れる。製造方法と
しては、例えば、情報書き込み注入時に、イオン注入量
を変えて複数回行えば良い。
【0063】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、第1及び
第2ゲート電極が、最小加工寸法と等しいピッチで得ら
れるため、高密度の素子(従来の2倍)を実現すること
ができ、大規模回路化、チップ縮小によるコスト削減に
有効である。また、上記半導体装置がメモリセル部と周
辺回路部とからなる半導体装置に適用することにより、
大容量のマスクROM等の半導体記憶装置を得ることが
できる。
【0064】さらに、本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、第2ゲート電極をマスクパターンを使用するこ
となく、比較的容易な方法で、自己整合的に精度よく形
成することができるため、大規模回路化、高密度のデバ
イス化等を図ることができ、特に大容量メモリの製造及
びプロセスコストの抑制を実現することができる。従っ
て、半導体プロセスにおいて、加工精度及び歩留りの向
上に有効であるとともに、半導体装置の高性能化、高信
頼性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一例であるマスクROM
メモリセルの概略平面図である。
【図2】図1における半導体装置のゲート電極端近傍の
概略平面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造工程を説明するため
の概略断面図である。なお、(a)〜(e)は図1にお
けるA−A′、B−B′、C−C′、図2におけるD−
D′、E−E′断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造工程を説明するため
の概略断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造工程を説明するため
の概略断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造工程を説明するため
の概略断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造工程を説明するため
の概略断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の別の実施例を示す概略平
面図である。
【図9】本発明の半導体装置の一例である別のマスクR
OMメモリセルの概略平面図である。
【図10】図9における半導体装置のゲート電極端近傍
の概略平面図である。
【図11】本発明の半導体装置の製造工程を説明するた
めの概略断面図である。なお、(f)〜(i)は図9に
おけるF−F′、G−G′、図10におけるH−H′、
I−I′断面図である。
【図12】本発明の半導体装置の製造工程を説明するた
めの概略断面図である。
【図13】本発明の半導体装置の製造工程を説明するた
めの概略断面図である。
【図14】本発明の半導体装置の製造工程を説明するた
めの概略断面図である。
【図15】本発明の半導体装置の製造工程を説明するた
めの概略断面図である。
【図16】本発明の半導体装置のさらに別の実施例を示
す概略平面図である。
【図17】従来のNOR型のマスクROMメモリセルを
示す概略平面図及び概略断面図である。
【図18】従来のダブルポリ構造のNAND型マスクR
OMメモリセルの製造工程を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、21 半導体基板 2、24 ソース/ドレイン領域 4、23 第1ゲート絶縁膜 5、25 第1ゲート電極 5a、9b、25a、30a 選択線 6、28 第2ゲート絶縁膜 7 絶縁膜 8 導電膜 9、30 第2ゲート電極 9a、25b 素子分離用電極 10、34 層間絶縁膜 11、35 コンタクトホール 12 36 金属配線 14、16 素子分離用絶縁膜 15、17 配線切断用絶縁膜 26 絶縁膜 27 サイドウォールスペーサ 29 レジストパターン 31 ソース/ドレイン電極 31a バンクトランジスタのソース/ドレイン電極 32 酸化膜 33 浅いソース/ドレイン接合領域 A 第2ゲート絶縁膜除去領域 B、C バンクトランジスタ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を介し
    て並列に複数本形成された第1ゲート電極と、前記半導
    体基板上の所望の領域に形成された配線切断用絶縁膜
    と、前記半導体基板上に第2ゲート絶縁膜を介して、前
    記第1ゲート電極間又は第1ゲート電極と前記配線切断
    用絶縁膜との間の凹部に自己整合的に複数本形成された
    第2ゲート電極と、前記半導体基板上に前記配線切断用
    絶縁膜と同時に形成された素子分離用絶縁膜とを有して
    なり、前記配線切断用絶縁膜が、第1ゲート電極及び/
    又は第2ゲート電極に取り囲まれてなることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 メモリセル部とその周辺回路部とからな
    り、 前記メモリセル部において、半導体基板上に形成された
    素子分離用絶縁膜と、該素子分離用絶縁膜が形成された
    領域以外の領域に第1ゲート絶縁膜を介して並列に複数
    本形成された第1ゲート電極と、半導体基板上の所望の
    領域に形成された配線切断用絶縁膜と、前記半導体基板
    上に第2ゲート絶縁膜を介して、前記第1ゲート電極
    間、第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜又は第1ゲ
    ート電極と素子分離用絶縁膜との間の凹部に自己整合的
    に複数本形成された第2ゲート電極を有し、 前記周辺回路部において、少なくともメモリセル部にお
    ける前記配線切断用絶縁膜と同時に形成された素子分離
    用絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 さらに、第1ゲート電極間又は第1ゲー
    ト電極と配線切断用絶縁膜との間の凹部に、半導体基板
    と直接接続されるとともに、第2電極と同時に自己整合
    的に形成されたソース/ドレイン電極を有する請求項1
    又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 (i) 半導体基板上の所望の領域に配線切
    断用絶縁膜を形成すると同時に素子分離用絶縁膜を形成
    、 (ii)得られた半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を介し、
    前記配線切断用絶縁膜の一部を被覆するように、並列に
    複数本第1ゲート電極を形成し、 (iii) 前記配線切断用絶縁膜及び第1ゲート電極を含む
    半導体基板上に第2ゲート絶縁膜を介し、前記第1ゲー
    ト電極間又は第1ゲート電極と前記配線切断用絶縁膜と
    の間の凹部に自己整合的に第2ゲート電極を複数本形成
    することからなる半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(iii) において、第2ゲート電極と
    ともに、第1ゲート電極間又は第1ゲート電極と配線切
    断用絶縁膜との間の凹部に、半導体基板と直接接続され
    るソース/ドレイン電極を形成する請求項4記載の半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2ゲート電極を、埋め込みエッチバッ
    ク、CMPあるいはその組み合わせによって形成する請
    求項4又は5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第2ゲート電極を、配線切断用絶縁膜の
    膜厚と同程度の膜厚に設定する請求項4〜6のいずれか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第2ゲート電極を形成する際に、配線切
    断用絶縁膜上に配置する第1ゲート電極を配線切断用絶
    縁膜上で切断する請求項4〜7のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 第2ゲート電極を形成した後に酸化処理
    に付す請求項4〜8のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
JP05955696A 1996-03-15 1996-03-15 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3325451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05955696A JP3325451B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05955696A JP3325451B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09252057A JPH09252057A (ja) 1997-09-22
JP3325451B2 true JP3325451B2 (ja) 2002-09-17

Family

ID=13116655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05955696A Expired - Fee Related JP3325451B2 (ja) 1996-03-15 1996-03-15 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3325451B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09252057A (ja) 1997-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100583708B1 (ko) 불휘발성 메모리를 갖는 반도체 장치 및 그 제조 방법
EP0186855B1 (en) Semiconductor read only memory device and method of manufacturing the same
US5946558A (en) Method of making ROM components
US6413821B1 (en) Method of fabricating semiconductor device including nonvolatile memory and peripheral circuit
JP4151992B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP4439142B2 (ja) 不揮発性半導体メモリの製造方法
US4992389A (en) Making a self aligned semiconductor device
KR100600681B1 (ko) 반도체 기억 장치 및 그 제조 방법
US6518124B1 (en) Method of fabricating semiconductor device
JPH1154731A (ja) 半導体装置
US20100093143A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JPH05102436A (ja) 半導体メモリ装置とその製造方法
JPH0888336A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JPH11177089A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100251229B1 (ko) 노아형 마스크 롬의 개선된 구조 및 그 제조방법
JP2004186316A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6787417B2 (en) Method of fabricating semiconductor device
JP4266089B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
KR100404682B1 (ko) 플랫 셀 메모리 소자의 실리사이드막 제조방법
JPH08125144A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP3325451B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4564511B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4245793B2 (ja) 非揮発性メモリ素子のnor型メモリセルの製造方法
JPH03194967A (ja) 半導体不揮発性メモリの製造方法
JP2003023117A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070705

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees