JP3324915B2 - 荷電粒子ビーム露光方法及び装置並びに成形絞り及びその製造方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光方法及び装置並びに成形絞り及びその製造方法

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JP3324915B2
JP3324915B2 JP25639795A JP25639795A JP3324915B2 JP 3324915 B2 JP3324915 B2 JP 3324915B2 JP 25639795 A JP25639795 A JP 25639795A JP 25639795 A JP25639795 A JP 25639795A JP 3324915 B2 JP3324915 B2 JP 3324915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームやイオ
ンビームなどの荷電粒子ビームを露光対象に照射する方
法及び装置並びにこの装置に用いられる成形絞り及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、荷電粒子ビーム露光装置の概略
構成を示す。電子銃10と露光対象としての半導体ウェ
ーハ11との間には、光軸に沿って成形絞り12、13
及び集束角度絞り14が配置されている。電子銃10か
ら放射された電子ビームの縦断面を光軸方向と直角な方
に拡大したものが15のようになるように、電磁レン
ズ21〜25が配置されている。電磁レンズ21は、成
形絞り12を挟むように配置された電磁レンズ21Aと
21Bとからなり、電磁レンズ21Aで平行化された電
子ビームが成形絞り12の矩形アパーチャ12aを通っ
て横断面矩形に成形される。同様に、電磁レンズ22
は、成形絞り13を挟むように配置された電磁レンズ2
2Aと22Bとからなり、電磁レンズ22Aで平行化さ
れた電子ビームが成形絞り13の矩形アパーチャ13a
を通ってさらに成形される。電磁レンズ23及び24は
像を縮小するためのものであり、電磁レンズ25は像を
半導体ウェーハ11上に結像させる対物レンズである。
【0003】偏向器26で電子ビームを偏向させると、
成形絞り13上での電子ビーム横断面は図5に示す15
aのようになり、ハッチングを付した部分16のみが矩
形アパーチャ13aを通過し、半導体ウェーハ11上に
縮小投影される。したがって、電子ビーム横断面を偏向
器26に印加する電圧に応じた矩形に成形することがで
きる。
【0004】図4では、集束角度絞り14を通過する電
子ビームをオン/オフするブランキング偏向器や半導体
ウェーハ11上の目標位置に電子ビームを偏向させるた
めの偏向器等を図示省略している。成形絞り13の従来
構成の中央線に沿った縦断面の一部を図6(A)に示
す。成形絞り13Aは、ホトリゾグラフィ技術によりシ
リコン薄板に四角錐台形の孔を形成したものであり、矩
形アパーチャ13aのエッジを原子レベルで鋭利に尖ら
せることができるので、矩形アパーチャ13aの光軸方
向幅がほぼ0となり、電子ビームエネルギーが低い場合
には半導体ウェーハ11上への投影像がシャープにな
る。例えば、成形絞り13Aの一辺の長さは200μm
であり、縮小率は1/100である。図5の成形ビーム
断面16が10μm×10μmのとき、半導体ウェーハ
11上の投影像の一辺の長さは0.1μmとなる。
【0005】電子ビームが低エネルギーであるほど、半
導体ウェーハ11上のレジスト膜内で前方散乱した電子
及びシリコン基板内で後方散乱されてレジスト膜内に再
入射した電子による露光が増加して、衝突断面積が大き
くなりかつ露光強度分布が緩やかになるので、幅0.1
μm程度の細いパターンをシャープに転写するために
は、50KV程度の高エネルギー電子ビームを用いる必
要がある。この場合、電子ビームの一部が矩形アパーチ
ャ13aの縁部を通過するので、半導体ウェーハ11上
の電流密度は図6(B)に示す如くなり、転写パターン
のシャプネスが低下する原因となる。また、矩形アパー
チャ13aの縁部が溶融して使用できなくなる。溶融を
防止するために、電子ビームの電流値を低減すると、必
要な露光量を得るための露光時間が長くなって露光のス
ループットが低下する。電子ビームエネルギーが高くな
る程、半導体ウェーハ11上の衝突断面積が狭くなるの
で、スループット低下が著しくなる。
【0006】そこで、図6(C)に示す如く、Si成形
絞り13AにTa膜131を被着した成形絞り13Bが
用いられている。Taは、高融点でSiに対し被着性が
よく熱膨張係数がSiに近い重金属である。50KVの
電子の物質中での飛程(衝突により電子が静止する距離
の平均値)は、Siが16.9μmであるのに対しTa
は2.4μmである。また、融点はSiが1410゜C
であるのに対し、Taは2990゜Cである。
【0007】しかし、50KVの電子ビームを用いる
と、電子ビームのTa膜131への衝撃及びTa膜13
1と成形絞り13Aとの熱膨張係数差により、Ta膜1
31が剥がれて、矩形アパーチャ13aの縁部が溶融す
る。高融点で比較的加工性のよい重金属としてMoがあ
る。Moに矩形アパーチャを形成すると、角に曲率半径
10〜20μm程度のアールが生じ、許容値0.5μm
より相当大きい。そこで、図7(A)〜(C)に示すよ
うに、成形絞り13C1及び13C2にそれぞれスリッ
ト132及び133を形成し、これらが直交するように
成形絞り13C1と13C2とを重ね合わせて、矩形ア
パーチャ13aを有する成形絞り13Cを構成したもの
が提案されている(特開昭59−111326号公
報)。
【0008】しかし、幅200〜500μm程度のスリ
ット132及び133は機械加工で形成することができ
ず、ドライエッチングによらなければならないので、厚
みを数十μmにしなければならない。このため、成形絞
り13Cの強度があまりにも弱く、成形絞り13Cを曲
げずにホルダに固定するのが困難である。また、4枚の
Mo円板を重ね合わせて矩形アパーチャを形成したもの
(特開昭59−111326号公報)が提案されている
が、矩形アパーチャ13aの縁部が厚くなり過ぎて、転
写像のシャープネスが悪い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、高エネルギーの荷電粒子ビームを使用で
き、かつ、転写像のシャープネスが充分である荷電粒子
ビーム露光方法及び装置、並びに、強度が充分で容易に
製造できる成形絞り及びその製造方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】第1発
明では、荷電粒子ビームの横断面を矩形に成形するため
の成形絞りが配置された荷電粒子ビーム露光装置におい
て、該成形絞りは、板の直線端部の隣合う2面の一部が
面取りされて幅eの直線的エッジが残された第1〜4絞
り片と、該第1〜4絞り片が固定されたホルダとを有
し、該第1絞り片と該第2絞り片とが該エッジを対向さ
せて互いに平行に配置され、該第3絞り片と該第4絞り
片とが該エッジを対向させて該第1絞り片及び該第2絞
り片と直角に配置され、該第1絞り片及び該第2絞り片
と該第2絞り片及び該第3絞り片とが互いに該エッジを
接近させて重ね合わされて、該第1〜4絞り片の該エッ
ジで囲まれた荷電粒子ビーム成形用矩形アパーチャが形
成されている。
【0011】この第1発明によれば、Moのように高融
点で機械加工が容易な重金属で第1〜4絞り片を機械加
工で形成できるので、製造が容易であり、かつ、高エネ
ルギーの荷電粒子ビームを使用できる。また、第1〜4
絞り片が上記のように組み合わされて第1〜4絞り片の
エッジで囲まれた矩形アパーチャが形成されているの
で、エッジ幅eを適当な値にすることにより、転写像の
シャープネスを充分にすることができる。
【0012】さらに、矩形アパーチャを形成するエッジ
の部分の表面粗さが上限値以下になるように第1〜4絞
り片の長手方向位置を調整して、ホルダに固定すること
ができ、歩留りが良くなる。また、使用により表面粗さ
が上限値を越えた場合にも前記同様に調整して上限値以
下にすることができるので、成形絞りの寿命が長くな
る。
【0013】第1発明の第1態様では、上記幅eは、e
≦εM/(2tanθ)であり、荷電粒子の飛程以上で
あり、かつ、機械加工が可能な下限値以上であり、ここ
に、 ε:露光対象物上に露光するパターンの幅の許容誤差 M:上記矩形アパーチャの該露光対象物上への投影縮小
率 θ:該露光対象物に入射する荷電粒子ビームの集束半角 である。
【0014】この第1態様によれば、エッジを機械加工
できるので成形絞りの製造が容易であり、エッジ幅eが
荷電粒子の飛程以上であるので、荷電粒子ビームがエッ
ジを通過して転写像のシャープネスが悪くなるのを防止
でき、かつ、e≦εM/(2tanθ)であるので露光
パターンが正確になる。第1発明の第2態様では、上記
エッジの表面粗さΔdは、上記矩形アパーチャが形成さ
れている部分において、Δd≦ε・Mである。
【0015】この第2態様によれば、露光パターンが正
確になる。第1発明の第3態様では、上記第1〜4絞り
片はいずれも、その両端部かつ上記ホルダ上の部分にお
いて、該第1〜4絞り片及び該ホルダを通る孔が穿設さ
れ、該孔にピンが打ち込まれて該第1〜4絞り片が該ホ
ルダに固定されている。この第3態様によれば、熱膨張
による、ホルダに対する第1〜4絞り片の位置ずれが防
止されるので、成形絞りの寿命が長くなる。
【0016】第1発明の第4態様では、上記第1〜4絞
り片はいずれも両端部に長孔を有し、該長孔の長手方向
は該絞り片の上記エッジに平行であり、該長孔にボルト
が挿入されて該絞り片が該ホルダに固定されている。こ
の第4態様によれば、矩形アパーチャを形成するエッジ
の部分の表面粗さを上限値以下にする調整が容易にな
る。
【0017】第1発明の第5態様では、上記第1〜4絞
り片は、長方形板の長手方向の辺を介して隣合う2面の
一部が面取りされて形成され、互いに同一形状であり、
上記ホルダは、中央部に穴が形成された枠であり、その
一面に、第1溝及び第2溝が該穴を通り越して互いに直
角に形成され、該第1溝は該第2溝より該絞り片の厚み
だけ深く、該第1溝に該第1絞り片及び該第2絞り片が
互いに最大限離間して嵌入され、該第2溝に該第3絞り
片及び該第4絞り片が互いに最大限離間して嵌入されて
いる。
【0018】この第5態様によれば、第1〜4絞り片の
ホルダへの組み付けが容易になる。第2発明の荷電粒子
ビーム露光方法では、上記いずれかの成形絞りの矩形ア
パーチャに荷電粒子ビームを通して該荷電粒子ビームの
横断面を矩形に成形する。第2発明の第1態様では、上
記矩形アパーチャを形成している上記エッジの表面粗さ
Δdが上式Δd≦ε・Mを満たすように、上記第1〜4
絞り片の長手方向位置を調整し、調整後に露光を行う。
【0019】第3発明の成形絞りでは、上記いずれかの
荷電粒子ビーム露光装置に用いられている構成である。
第4発明の成形絞り製造方法では、上記エッジをラッピ
ングにより仕上げて成形絞りを得る。第4発明では、成
形絞りの製造が容易であり、安価な成形絞りを得ること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。 [第1実施形態]図2(A)〜(C)はそれぞれ、図4
中の成形絞り13として用いられる成形絞り30の平面
図、正面図及び左側面図である。図1(A)は、成形絞
り30の主要部を示す斜視図であり、(B)はこの主要
部の一部の拡大正面図である。
【0021】図1(A)において、成形絞り30は、互
いに同一形状の絞り片31〜34を有する。絞り片31
〜34は、高融点で比較的機械加工性のよい重金属、例
えば融点が2620゜CのMoで形成されている。絞り
片31は、帯状矩形板の隣合う2面の一部を機械加工で
面取りすることにより、斜面311及び残りのエッジ3
12が形成されている。エッジ312は、平面粗さを後
述の1μm程度以下にするために、ラッピングされてい
る。
【0022】絞り片31の一端部及び他端部には、固定
用ボルトが挿入される長孔313及び314が形成され
ている。長孔313及び314の長手方向は、絞り片3
1の長手方向に一致している。長孔313及び314
は、矩形アパーチャ30aを形成するエッジ312の部
分の表面粗さが上限値以下になるように絞り片31の長
手方向位置を調整して、ホルダに固定するためのもので
ある。
【0023】絞り片31の斜面311、エッジ312、
長孔313及び314に対応して、絞り片32に斜面3
21、エッジ322、長孔323及び324が、絞り片
33に斜面331、エッジ332、長孔333及び33
4が、絞り片34に斜面341、エッジ342、長孔3
43及び344が形成されている。絞り片31及び32
の平らな広い面と絞り片33及び34の平らな広い面と
が互いに重ね合わされ、エッジ312とエッジ322と
が対向して平行にされ、エッジ332及び342がエッ
ジ312及び322に直角にされている。エッジ31
2、322、332及び342により、矩形アパーチャ
30aが形成されている。
【0024】絞り片31〜34は、この状態で、図2に
示す如くリング形のホルダ35に固定されている。ホル
ダ35は、熱膨張差によるストレスが発生しないように
するために、絞り片31〜35と同一材質であることが
好ましい。ホルダ35は、外周の一部が表面に垂直に切
除されて基準面350が形成され、これを基準としてチ
ャックに保持され、旋盤によりホルダ35の表面に、基
準面350に直角に円穴353を通り越して溝351が
形成され、溝351と直角な方向に円穴353を通り越
して溝352が形成されている。溝351の深さは絞り
片31の厚みに等しく、溝352の深さは溝351の深
さの2倍になっている。これにより、図1(A)の状態
で、絞り片33及び34を溝352に嵌め込み、絞り片
31及び32を溝351に嵌め込むことができる。
【0025】絞り片31〜34をボルトでホルダ35に
固定する前に、エッジ312、322、332及び34
2の表面粗さΔdが計測装置で測定され、表面粗さΔd
が後述の上限値以下の部分で矩形アパーチャ30aを形
成するように、絞り片31〜34の長手方向位置が定め
られる。そして、この状態になるように絞り片31〜3
4がホルダ35に固定される。すなわち、長孔333及
び334にそれぞれボルト335及び336が挿入さ
れ、絞り片33の側面が溝352の側面に当接されて位
置合わせされ、溝352に形成された不図示の螺孔にボ
ルト335及び336が螺合されて絞り片33がホルダ
35に固定される。絞り片34、31及び32について
も前記同様であり、ボルト345及び346、ボルト3
15及び316、ボルト325及び326はそれぞれ絞
り片33のボルト335及び336に対応している。使
用により表面粗さΔdが上限値を越えた場合にも、絞り
片31〜34の長手方向位置を調整して上限値以下の部
分で矩形アパーチャ30aを形成するようにすることが
できるので、寿命が長くなる。
【0026】溝351と溝352との間のホルダ35に
は、円孔354〜357が形成されており、これらにボ
ルトが挿入されて荷電粒子ビーム露光装置内に固定され
る。図1(B)において、絞り片31の厚みtは、絞り
片31の加工及び取り付けにおいて、強度が充分な厚み
であればよく、Moの場合500μm程度以上である。
斜面311の傾斜角は、斜面311が矩形アパーチャ3
0aの一部を形成しないような角度であればよく、加工
が容易な45゜が好ましい。エッジ312の光軸方向幅
eは、以下に説明する10〜100μm内の値であり、
例えば15μmである。エッジ幅eは、飛程より小さい
と電子ビームが矩形アパーチャ13aの縁を通過して転
写像のシャープネスが低下するので好ましくない。エッ
ジ幅eの下限値は、絞り片31〜34の材質により異な
り、機械加工が可能な下限値(Moの場合10μm程
度)と電子ビームの飛程(Moの場合、50KVの電子
ビームで3.9μm)との大きい方で定まり、通常は前
者で定まる。
【0027】エッジ312の表面粗さΔd及びエッジ幅
eの上限値は、以下のようにして定まる。図4におい
て、半導体ウェーハ11に入射する電子ビームの集束半
角θを5mradとし、矩形アパーチャ13a(図2
(A)中の30a)の半導体ウェーハ11上への投影縮
小率(長さの縮小率)Mを100とし、半導体ウェーハ
11上に転写するパターン幅の許容誤差εを0.01μ
mとする。
【0028】この場合、エッジ312の表面粗さΔd
は、半導体ウェーハ11上においてΔd/Mに相当す
る。したがって、Δd/M≦εが成立し、 Δd≦ε・M=0.01×100=1μm となる。これは、Moの場合、ラッピングにより可能で
ある。また、矩形アパーチャ30aの光軸方向エッジ幅
2eは、半導体ウェーハ11上において光軸AX方向の
長さ2e/Mに相当し、光軸AXに直角な方向へ電子ビ
ームが(2e/M)・tanθだけ広がることを意味す
る。したがって、(2e/M)・tanθ≦εが成立
し、 e≦εM/(2tanθ)=0.01×100/(2×0.005) =100μm となる。これは、上述の機械加工が可能な下限値10μ
mより大きいので問題ない。
【0029】例えば、ホルダ35は、厚み5mm、外径
24mm、内径14mm、溝351及び352の幅8.
2±0.001mm、溝351の深さ1mm、溝352
の深さ2mmである。また、絞り片31は、長さ22m
m、幅4mm、厚み1mm、斜面311の傾斜角45
゜、エッジ幅e=15μmである。 [第2実施形態]上述のように、ホルダ35は、絞り片
31〜35と同一材質、例えばMoで形成されている
が、絞り片31〜35の中央部とホルダ35とで温度差
があり、熱膨張による力が比較的大きく、絞り片31〜
34をボルト315、316、325、326、33
5、336、345及び346でホルダ35に固定して
いても、使用回数が増えると、ホルダ35に対する絞り
片31〜35が位置ずれする。
【0030】そこで、本発明の第2実施形態の成形絞り
では、図3(A)〜(C)に示す如く、絞り片31〜3
4を位置決めして前記ボルトでホルダ35に固定した後
に、この状態で、絞り片31〜34の、ホルダ35上の
部分に、絞り片31〜34及びホルダ35を貫通する孔
を穿設し、この孔より少し太めのピン361〜368を
打ち込むことにより、前記位置ずれを防止している。ピ
ン361〜368は、絞り片31〜35と同一材質、例
えばMoが好ましい。
【0031】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、成形絞り30は、図4の成形絞り12
としても用いることができる。この場合、矩形アパーチ
ャ12aの成形絞り13上での像の縮小率がKである場
合、表面粗さΔd及びエッジ幅eの上限値は上述のK倍
になる。Kは、例えば2.5である。また、成形絞り3
0を図4の成形絞り12として用いた場合、荷電粒子ビ
ーム露光装置は、成形絞り13の代わりにステンシルマ
スク又はブランキングアパーチャアレイ等の電子ビーム
断面成形手段を用いた構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)はそれぞれ、本発明の第1実
施形態の成形絞りの要部斜視図及び該要部の一部の拡大
正面図である。
【図2】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の第1実施
形態の成形絞りの平面図、正面図及び左側面図である。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明の第2実施
形態の成形絞りの平面図、正面図及び左側面図である。
【図4】荷電粒子ビーム露光装置の概略構成図である。
【図5】電子ビーム横断面の可変矩形説明図である。
【図6】(A)は従来の成形絞りの中央線に沿った縦断
面の一部を示す図であり、(B)はこの成形絞りの電流
通過特性を示す図であり、(C)は従来の他の成形絞り
の中央線に沿った縦断面の一部を示す図である。
【図7】(A)及び(B)は従来の他の成形絞りの構成
要素の平面図であり、(C)はこれら構成要素を重ね合
わせた成形絞りの平面図である。
【符号の説明】
10 電子銃 11 半導体ウェーハ 12、13、30 成形絞り 12a、13a、30a 矩形アパーチャ 21〜25 電磁レンズ 31〜34 絞り片 311、321、331、341 斜面 312、322、332、342 エッジ 313、314、323、324、333、334、3
43、344 長孔 35 ホルダ 350 基準面 351、352 溝
フロントページの続き (72)発明者 高畑 公二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−102928(JP,A) 特開 昭63−307651(JP,A) 特開 昭58−82451(JP,A) 特開 昭61−135121(JP,A) 特開 平6−84492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 504

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームの横断面を矩形に成形す
    るための成形絞りが配置された荷電粒子ビーム露光装置
    において、該成形絞りは、 板の直線端部の隣合う2面の一部が面取りされて幅eの
    直線的エッジが残された第1〜4絞り片と、 該第1〜4絞り片が固定されたホルダとを有し、 該第1絞り片と該第2絞り片とが該エッジを対向させて
    互いに平行に配置され、該第3絞り片と該第4絞り片と
    が該エッジを対向させて該第1絞り片及び該第2絞り片
    と直角に配置され、該第1絞り片及び該第2絞り片と該
    第2絞り片及び該第3絞り片とが互いに該エッジを接近
    させて重ね合わされて、該第1〜4絞り片の該エッジで
    囲まれた荷電粒子ビーム成形用矩形アパーチャが形成さ
    れていることを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 上記幅eは、e≦εM/(2tanθ)
    であり、荷電粒子の飛程以上であり、かつ、機械加工が
    可能な下限値以上であり、ここに、 ε:露光対象物上に露光するパターンの幅の許容誤差 M:上記矩形アパーチャの該露光対象物上への投影縮小
    率 θ:該露光対象物に入射する荷電粒子ビームの集束半角 であることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム
    露光装置。
  3. 【請求項3】 上記エッジの表面粗さΔdは、上記矩形
    アパーチャが形成されている部分において、Δd≦ε・
    Mであることを特徴とする請求項2記載の荷電粒子ビー
    ム露光装置。
  4. 【請求項4】 上記第1〜4絞り片はいずれも、その両
    端部かつ上記ホルダ上の部分において、該第1〜4絞り
    片及び該ホルダを通る孔が穿設され、該孔にピンが打ち
    込まれて該第1〜4絞り片が該ホルダに固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    の荷電粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 上記第1〜4絞り片はいずれも両端部に
    長孔を有し、該長孔の長手方向は該絞り片の上記エッジ
    に平行であり、該長孔にボルトが挿入されて該絞り片が
    該ホルダに固定されていることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1つに記載の荷電粒子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 上記第1〜4絞り片は、長方形板の長手
    方向の辺を介して隣合う2面の一部が面取りされて形成
    され、互いに同一形状であり、 上記ホルダは、中央部に穴が形成された枠であり、その
    一面に、第1溝及び第2溝が該穴を通り越して互いに直
    角に形成され、該第1溝は該第2溝より該絞り片の厚み
    だけ深く、 該第1溝に該第1絞り片及び該第2絞り片が互いに最大
    限離間して嵌入され、該第2溝に該第3絞り片及び該第
    4絞り片が互いに最大限離間して嵌入されていることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の荷電
    粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 荷電粒子ビーム露光方法において、 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の成形絞りの矩形
    アパーチャに荷電粒子ビームを通して該荷電粒子ビーム
    の横断面を矩形に成形することを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム露光方法。
  8. 【請求項8】 上記矩形アパーチャを形成している上記
    エッジの表面粗さΔdが上式Δd≦ε・Mを満たすよう
    に、上記第1〜4絞り片の長手方向位置を調整し、調整
    後に露光を行うことを特徴とする請求項7記載の荷電粒
    子ビーム露光方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    成形絞り。
  10. 【請求項10】 上記エッジをラッピングにより仕上げ
    て請求項3記載の成形絞りを得ることを特徴とする成形
    絞り製造方法。
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