JP3324053B2 - 圧力変換器 - Google Patents

圧力変換器

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JP3324053B2
JP3324053B2 JP01398896A JP1398896A JP3324053B2 JP 3324053 B2 JP3324053 B2 JP 3324053B2 JP 01398896 A JP01398896 A JP 01398896A JP 1398896 A JP1398896 A JP 1398896A JP 3324053 B2 JP3324053 B2 JP 3324053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサ本体を
金属製支持台にセラミックス製台座を介して支持させた
圧力変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧力変換器としては、図
11に示すように構成したものがある。図11は従来の
圧力変換器の縦断面図である。図11に示した圧力変換
器は、支持台1に、台座2を介して圧力センサ本体3を
支持させるとともに、外部接続用端子4を2本取り付
け、さらに、この支持台1に圧力センサ搭載部を囲むカ
バー5を取り付けた構造を採っている。
【0003】前記支持台1は、一端にフランジ1aを有
する円柱状に金属材によって形成し、軸心部にねじ孔1
bと、このねじ孔1bに連通する連通孔1cとを形成し
ている。また、この支持台1は、前記ねじ孔1bに螺着
した管継手(図示せず)を介して圧力流体系の配管に接
続する。
【0004】前記台座2は、パイレックスガラスなどの
セラミックスによって円柱状に形成し、軸心部に穿設し
た連通孔2aが前記支持台1の連通孔1cに連通する状
態で支持台1にろう付けしている。ろう材を符号6で示
す。また、この台座2における支持台1とは反対側の端
部は、前記連通孔2aが連通する凹陥部2bを形成し、
この凹陥部2bを閉塞するように圧力センサ本体3を陽
極接合により接合している。
【0005】前記圧力センサ本体3は、前記台座2に接
合する平板からなる第1の基板3aと、この第1の基板
3aとの間に電極配設用空間が形成されるように断面コ
字状に形成した第2の基板3bと、これら両基板3a,
3bの内部に配設した電極7,8とを備えている。これ
らの電極7,8は、前記電極配設用空間内で互いに対向
するように第1および第2の基板3a,3bに形成した
コンデンサ構成部7a,8aと、このコンデンサ構成部
7a,8aに一体的に設けた導出部7b,8bとから構
成している。また、前記第1、第2の基板3a,3bの
うち図11において上側に位置づけられた第2の基板3
bの中央部には、この圧力センサ本体3の内部の空間と
外部とを連通する連通口3cを穿設している。なお、こ
の連通口3cは、第2の基板3bに形成した電極8の前
記コンデンサ構成部8aをも貫通するように形成してい
る。
【0006】前記両基板3a,3bは互いに密着し、前
記電極7,8の導出部7b,8bは、図11において上
側に位置づけられた第2の基板3bを貫通して外部に突
出している。これらの導出部7b,8bの突出端部に
は、ボンディング用パッド7c,8cを一体的に形成し
ている。
【0007】前記2本の外部接続用端子4,4は、前記
支持台1のフランジ1aをそれぞれ貫通し、圧力センサ
本体3側の先端面を前記ボンディング用パッド7c,8
cにボンディングワイヤ9を介してそれぞれ接続してい
る。また、これらの端子4の他端面には、この圧力セン
サ1からの信号を入力する外部装置(図示せず)のリー
ド線4aを半田付けしている。なお、これらの端子4が
前記フランジ1aを貫通する部分は、ハーメチックシー
ル10により絶縁性および気密性が得られるように構成
している。
【0008】また、前記カバー5は、有底円筒状に形成
し、開口部を前記支持台1のフランジ1aに固着してい
る。なお、このカバー5の底部(図11においては上
部)には、大気圧をカバー5内に導入するための透孔5
aを穿設している。この大気圧は、カバー5内から前記
第2の基板3bに設けた連通口3cを介して圧力センサ
本体3の内部の空間に導入される。
【0009】このように構成した圧力変換器は、支持台
1のねじ孔1bおよび連通孔1cと、台座2の連通孔2
aおよび凹陥部2bとからなる導圧系に被測定流体を導
き、圧力センサ本体3からの信号を検出することによっ
て、前記被測定流体のゲージ圧を測定することができ
る。すなわち、この圧力変換器によれば、圧力センサ本
体3の第1の基板3aが被測定流体の圧力と大気圧との
圧力差に応じて変位し、コンデンサの静電容量がこれに
伴って変化するので、静電容量を検出することによっ
て、被測定流体のゲージ圧を測定することができる。
【0010】また、圧力センサ本体3を支持台1に台座
2を介して支持させているので、支持台1の材料である
金属材の熱膨張係数と、圧力センサ本体3の基板3a,
3bの材料である絶縁体の熱膨張係数が大きく異なるに
もかかわらず、温度が変化したとしても圧力センサ本体
3(図11において下側の基板3a)が熱応力によって
変形するのを阻止できる。詳述すると、金属材の熱膨張
係数は絶縁体より大きいので、圧力センサ本体3を支持
台1に剛直に接合すると、温度が例えば上昇したときに
は圧力センサ本体3が支持台1によって引っ張られて僅
かながらも変形してしまい、検出誤差が生じてしまう。
【0011】しかし、絶縁体と熱膨張係数が近似するセ
ラミックスによって形成した台座2を支持台1と圧力セ
ンサ本体3との間に介装することによって、熱応力は主
に台座2における支持台接合部に生じるようになるの
で、この台座2の体積を充分に大きく設定することによ
って、圧力センサ本体3は変形し難くなる。したがっ
て、圧力センサ本体3を変位させる圧力は主に被測定流
体の圧力と大気圧となり、圧力検出を正確に行うことが
できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した圧力変換器は、圧力センサ本体3が熱応力
によって変形するのを防ぐために、台座2の圧力センサ
本体接合面が支持台1から充分に離間するような大きな
体積の台座2を使用しなければならないので、小型化す
るにも限界があった。
【0013】このような不具合は、熱応力が生じないよ
うな柔軟性を有する接着剤によって圧力センサ本体3を
支持台1に直接接着し、台座2を使用しない構成を採る
ことによって解消することができる。しかし、この種の
柔軟性を有する接着剤はシール性が低いので、接着部分
を通って支持台1の連通孔1cから基準圧力をもつ流体
が大気側へ漏れてしまうおそれがある。なお、支持台1
は、圧力流体系の配管に接続することから、これを形成
する材料を金属材からセラミックスに代えることはでき
ない。
【0014】また、上述した圧力変換器は、圧力センサ
本体3のボンディング用パッド7c,8cに外部接続用
端子4,4を接続するに当たってボンディングワイヤ9
を使用しているので、ボンディング工程での工程数が多
くなってしまうという問題もあった。これは、ボンディ
ングワイヤ9をボンディング用パッド7c,8cおよび
外部接続用端子4,4に接合させるボンディング作業は
ボンディング装置を使用するものの、径が100μm以
下であるボンディングワイヤ9を前記被接合部に位置決
めする作業は人手によって行わなければならないからで
ある。
【0015】さらに、カバー5内に大気圧が導入される
ことからボンディングワイヤ9およびこのボンディング
ワイヤ9の接合部が大気に晒されるため、大気中の水分
によって腐食されるという問題もあった。すなわち、こ
の圧力変換器を長期にわたって使用することにより、ボ
ンディングワイヤ9が介在する接続部が劣化してしま
う。
【0016】このような不具合を解消するために、圧力
測定に悪影響を及ぼさない程度に封止材をポッティング
することによってボンディングワイヤ9および接合部に
防湿処理を施すことも考えられるが、この封止材が熱膨
張するとボンディングワイヤ9が断線してしまうことが
ある。また、ボンディングワイヤ9として防湿材料で被
覆したものを使用したとしても、接合部はボンディング
ワイヤ9およびボンディング用パッド7c,8cの素材
が露出しているため、これらが腐食するのを完全に防ぐ
ことはできない。
【0017】さらにまた、ボンディングワイヤ9をカバ
ー5によって保護しなければならないため、このカバー
5の存在も小型化の妨げになっている。
【0018】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、セラミックス製台座を使用しながら
圧力変換器の小型化を図ることを第1の目的とする。ま
た、ボンディングワイヤを不要として製造工程数を削減
するとともに、圧力センサ本体の電気的接続部が径年劣
化を起こさないようにすることを第2の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る圧力変
換器は、平板からなる第1の基板と、この第1の基板と
の間に電極配設用空間が形成されるように断面コ字状に
形成した第2の基板と、これら両基板の内部にそれぞれ
配設した電極とを備えた静電容量型圧力センサ本体を金
属製支持台にセラミックスからなる台座を介して支持さ
せ、かつ前記圧力センサ本体の前記電極に前記第2の基
板を厚み方向へ貫通する導出部を設けるとともにこの導
出部の先端によって構成されたボンディング用パッドに
外部接続用端子を接続し、前記支持台および台座に形成
した圧力導入用孔を介して被測定圧力を前記圧力センサ
本体に導く圧力変換器であって、前記台座に前記圧力導
入用孔が連通する中空部を形成し、前記圧力導入用孔の
開口と対向する前記中空部の壁面に、圧力センサ本体を
前記第2の基板のパッド配設面がこの壁面に対向する状
態で接合し、前記外部接続用端子を、前記壁面とは直交
する方向に延びてその一端が台座の外方に突出しかつ他
端が前記圧力センサ本体のパッドに接続する状態で台座
に固着したものである。
【0020】したがって、支持台の熱は、台座における
支持台に接合する壁から、台座の中空部を囲む筒状壁→
圧力センサ本体側の壁という熱伝達系によって伝達され
る。このため、熱伝達系を圧力センサ本体と支持台との
間隔より長くとることができる。また、温度が変化した
ときには、台座は、支持台に接合する壁が熱応力によっ
て変形し、これに伴って、前記筒状壁が変位する。この
とき、前記筒状壁は、圧力センサ本体を接合した壁に連
なる部位に対して支持台に接合する壁に連なる部位の径
が変わるように変位するのに伴って、前記筒状壁のみが
熱応力によって変形するだけとなり、台座における圧力
センサ本体を接合した壁や圧力センサ本体が変形するこ
とはない。さらに、圧力センサ本体のパッドに外部接続
用端子を台座の内部において直接接続できる。
【0021】第2の発明に係る圧力変換器は、第1の発
明に係る圧力変換器において、外部接続用端子の先端を
圧力センサ本体のパッドに対接させ、この外部接続用端
子における台座から突出する部位を、固化時に収縮する
接着剤によって台座の外面に接着したものである。
【0022】したがって、接着剤が固化することにより
生じるパッド方向への押圧力によって、外部接続用端子
が圧力センサ本体のパッドに押し付けられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 以下、本発明に係る圧力変換器の実施の形態の一例を図
1ないし図7によって詳細に説明する。図1は本発明に
係る圧力変換器の縦断面図、図2は圧力センサ本体の構
成を示す断面図で、同図は図1におけるII−II線断面図
である。図3〜図7は組立手順を示す図で、図3は圧力
センサ本体に陽極接合用金属薄膜を形成した状態を示
し、図4は圧力センサ本体を台座のケースに陽極接合し
ている状態を示し、図5は支持台に台座の蓋体をろう付
けした状態を示す。図6は台座の蓋体にケースを接着し
た状態を示し、図7は台座に外部接続用端子を固着した
状態を示す。これらの図において前記図11で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。なお、図3、図4、図6およ
び図7は、圧力センサ本体の一方の電極およびこれに対
応する台座の貫通孔は省略して描いてある。
【0024】これらの図において、符号11はこの実施
の形態による圧力変換器を示す。この圧力変換器11
は、支持台1に、圧力センサ本体3および外部接続用端
子4を取り付けた台座12をろう付けすることによって
構成している。前記支持台1は、台座12をろう付けす
る部位が他の部位に較べて細くなるように形成している
点と、外部接続用端子4を支持してない点が従来のもの
と異なり、他の構成は従来のものと同じである。この支
持台1における細く形成した前記台座接合部を符号13
で示す。
【0025】前記台座12は、有底角筒状に形成したケ
ース14と、このケース14の開口部分を閉塞する蓋体
15とから構成している。これらのケース14および蓋
体15は、何れもパイレックスガラスなどのセラミック
スによって形成し、これら両者どうしをガラス系接着剤
16によって中空部17の気密を確保できるように接着
している。前記蓋体15は、中心部に貫通孔15aを穿
設し、この貫通孔15aが前記支持台1の連通孔1cに
連通するように支持台1にろう付けしている。これによ
り、前記中空部17が貫通孔15aを介して支持台1の
連通孔1cに連通する。この実施の形態では、前記貫通
孔15aおよび連通孔1cが本発明に係る圧力導入孔を
構成している。
【0026】また、前記蓋体15における支持台1にろ
う付けする部位も支持台1と同様に他の部位に較べて細
く、すなわち幅が狭くなるように形成している。この幅
が狭い部分を符号15bで示す。ろう付け部をこのよう
に構成することにより、蓋体15に生じる熱応力が相対
的に小さくなる。
【0027】有底角筒状に形成した前記ケース14は、
図1において上側に位置づけられた底壁に貫通孔18〜
20を穿設し、内側底面14aに圧力センサ本体3を周
知の陽極接合によって接合している。すなわち、この内
側底面14aが本発明に係る圧力導入孔(貫通孔15
a、連通孔1c)の開口と対向する中空部17の壁面に
なっている。また、このケース14における前記底壁か
ら図において下方へ延在する筒状壁14bは、熱応力に
より容易に変形できるように、厚みを前記底壁より十分
に薄く設定している。
【0028】前記圧力センサ本体3は、絶縁体によって
形成した第1および第2の基板3a,3bと、コンデン
サを構成する電極7,8を備え、従来のものと電極7,
8の導出部7b,8bの位置が異なる点と、導出部7
b,8bの先端がボンディング用パッド7c,8cを構
成している点と、内部の空間を外部に連通する連通口を
設けていない点の他は同じ構成を採っている。なお、こ
の実施の形態では、第1の基板3aと第2の基板3bと
の間に形成される電極配設用空間21を真空状態にして
圧力センサ本体3を組み立てている。
【0029】前記電極7,8の導出部7b,8bは、前
記ケース14の貫通孔18,19と対応する位置に配設
しており、図1に示すように、第2の基板3bを厚み方
向(図1においては上下方向)に貫通するように形成
し、先端を第2の基板3bから圧力センサ本体3の外側
に突出させている。これらの導出部7b,8bの先端
は、ここがボンディングパッド7c,8cを構成するよ
うに平坦に形成している。
【0030】そして、この圧力センサ本体3は、前記ボ
ンディング用パッド7c,8cが位置づけられた第2の
基板3bの端面を前記ケース14の内側底面14aに接
合している。圧力センサ本体3をケース14に接合する
に当たっては、ボンディング用パッド7c,8cをケー
ス14の前記貫通孔18,19に臨ませている。
【0031】前記ケース14に穿設した貫通孔18,1
9には、一端にリード線4aを半田付けした外部接続用
端子4,4を挿入している。これらの端子4,4は、
1に示すように、前記内側底面14aとは直交する方向
に延びており、貫通孔18,19の開口径より径が大き
くかつケース14の底面14cに対向する蓋部材22が
固着してある。また、この外部接続用端子4,4は、
端を前記ボンディング用パッド7c,8cにそれぞれ当
接させた状態で、前記蓋部材22を光硬化性接着剤23
によりケース14に接着することによって、ケース14
に固定している。この光硬化性接着剤23は、固化時に
収縮するものを使用している。
【0032】また、ケース14に穿設した貫通孔20
は、陽極接合工程において後述する陽極棒を挿入するた
めに設けてあり、蓋部材24によって閉塞している。こ
の蓋部材24も光硬化性接着剤23によってケース14
の底面14cに接着している。
【0033】次に、このように構成した圧力変換器11
を組み立てる手順を図3〜図7を用いて説明する。先
ず、図3に示すように、圧力センサ本体3のパッド配設
面に陽極接合用金属薄膜25を蒸着あるいはスパッタリ
ングなどによって形成する。このときには、圧力センサ
本体3の第2の基板3bから突出するボンディング用パ
ッド7c,8cと前記金属薄膜25との間に隙間が形成
されるように行う。次に、図4に示すように、台座2の
ケース14の内側底面14aに圧力センサ本体3の前記
金属薄膜25を当接させた状態で、これらをヒータープ
レート26に載置させる。このヒータープレート26は
ヒータ(図示せず)を内蔵している。
【0034】そして、ケース14の貫通孔20に陽極棒
27を挿入し、これを前記金属薄膜25に接触させる。
これとともに、ケース14の底面14cに陰極板28を
載せ、さらに、この陰極板28に陰極棒29を接触させ
る。ヒータープレート26によって圧力センサ本体3お
よびケース14を接合温度に加熱した状態で、陽極棒2
7と陰極棒29とに電圧を印加することにより、陽極接
合によって圧力センサ本体3がケース14に接合する。
【0035】一方、図5に示すように、支持台1に台座
2の蓋体15をろう材6によってろう付けする。このと
きには、支持台1の連通孔1cに蓋体15の貫通孔15
aを連通させる。しかる後、支持台1と一体となった蓋
体15に、図6に示すように、圧力センサ本体3を有す
る前記ケース14をガラス系接着剤16によって接着
し、台座2を組み立てる。
【0036】このように台座2を組み立てた後、図7に
示すように、2本の外部接続用端子4に固着した蓋部材
22,22を光硬化性接着剤23によってケース14に
それぞれ接着する。これによってケース14の貫通孔1
8,19が密封されるとともに、外部接続用端子4がケ
ース14に固定される。また、このときには、蓋体24
も光硬化性接着剤23によってケース14に接着し、前
記陽極棒27を挿入した貫通孔20も密封する。このと
き、光硬化性接着剤23は、環境光が照射することによ
って固化し、固化時に収縮するので、外部接続用端子4
の先端がボンディング用パッド7c,8cに圧接した状
態で接続する。これによって圧力変換器11の組立工程
が終了する。
【0037】このように構成した圧力変換器11は、支
持台1のねじ孔1bに螺着した管継手(図示せず)から
圧力をもった流体を連通孔1cおよび台座12の貫通孔
15aを通して中空部17に流入させ、圧力センサ本体
3からの信号を検出することにより、前記流体の絶対圧
力を測定することができる。
【0038】また、支持台1の熱は、台座12における
支持台1に接合する蓋体15から、ケース14の筒状壁
14b→ケース14における圧力センサ本体側の底壁と
いう熱伝達系によって伝達される。このため、熱伝達系
を圧力センサ本体3と支持台1との間隔より長くとるこ
とができる。また、この圧力変換器11を配設した環境
の温度が変化したときには、台座12は、蓋体15が熱
応力によって変形し、これに伴って、前記筒状壁14b
が変位する。このとき、前記筒状壁14bは、ケース1
4における圧力センサ本体3を接合した底壁に連なる部
位に対して蓋体15に連なる部位の径が変わるように変
位する。
【0039】これに対し、前記筒状壁14bのみが熱応
力によって変形するだけとなり、台座12における圧力
センサ本体3を接合したケース14の底壁や圧力センサ
本体3が変形することはない。したがって、圧力センサ
本体3と支持台1との距離を従来の圧力センサに較べて
短縮しながらも圧力センサ本体3が熱応力により変形す
るのを阻止できる。
【0040】また、この圧力変換器11は、圧力センサ
本体3のボンディング用パッド7c,8cに外部接続用
端子4,4を台座12の内部において直接接続できる。
さらに、外部接続用端子4,4を台座12に固定するに
当たって固化時に収縮する光硬化性接着剤23を使用し
ているので、この接着剤23が固化することにより生じ
るパッド方向への押圧力によって、外部接続用端子4,
4が圧力センサ本体3のボンディング用パッド7c,8
cに押し付けられる。
【0041】第2の実施の形態 圧力センサ本体3としては、図8および図9に示すよう
に構成したものも使用できる。図8は圧力変換器の別の
実施の形態を示す断面図、図9はこの実施の形態で用い
る圧力センサ本体の構成を示す断面図で、同図は図8に
おけるIX−IX線断面図である。なお、図8は支持台を省
略して描いてある。これらの図において前記図1ないし
図7および図11で説明したものと同一もしくは同等部
材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0042】これらの図に示す圧力センサ本体3は、第
2の基板3bにおける電極8のコンデンサ構成部8aの
裏側となる部位を凹陥させることにより、平板部31を
形成している。また、この平板部31の中央には、図8
に示すように、前記凹陥部に開口するように連通口3c
を穿設している。なお、この連通口3cは、電極8のコ
ンデンサ構成部8aをも貫通するように形成している。
さらに、台座12のケース14は、前記凹陥部に連通す
る貫通孔32を穿設している。すなわち、この貫通孔3
2から圧力変換器外の圧力が圧力センサ本体3の前記凹
陥部および前記連通口3cを介して電極配設用空間21
に導入されるように構成している。
【0043】この構成を採ると、第1の基板3aからな
るダイヤフラムに被測定圧力P1 を加えるとともに、ケ
ース14の前記貫通孔32に大気圧P2 を作用させるこ
とにより、被測定圧力P1 のゲージ圧を測定することが
できる。
【0044】第3の実施の形態 台座12は図10に示すように形成することもできる。
図10は台座の他の実施の形態を示す断面図で、同図
(a)はケースと蓋体の配置を逆にした例を示し、同図
(b)は台座を三つの部材に分割して形成した例を示し
ている。これらの図において前記図1ないし図11で説
明したものと同一もしくは同等部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。また、この実施の形態
において図10に図示してない部材を説明するに当たっ
ては、第1の実施の形態で説明したときの符号を用いて
いる。
【0045】図10(a)に示した台座12は、有底角
筒状に形成したケース14を支持台1にろう付けできる
ように形成するとともに、蓋体15に圧力センサ本体3
を陽極接合により接合している。このため、ケース14
に支持台1の連通孔1cに連通する貫通孔33を穿設
し、蓋体15に外部接続用端子4,4を挿入するための
二つの貫通孔34(一方は図示せず)と、陽極接合時に
陽極棒27を挿入するための貫通孔35を穿設してい
る。
【0046】図10(b)に示した台座12は、支持台
1にろう付けする板状の第1の蓋体36と、この蓋体3
6にガラス系接着剤16によって接着した角筒37と、
この角筒37の開口を閉塞するように角筒37にガラス
系接着剤16によって接着した第2の蓋体38とから形
成している。前記第1の蓋体36は支持台1の連通孔1
cに連通する貫通孔36aを穿設し、前記第2の蓋体3
8は、外部接続用端子4,4を挿入するための二つの貫
通孔39(一方は図示せず)と、陽極接合時に陽極棒2
7を挿入するための貫通孔40を穿設している。そし
て、この第2の蓋体38に圧力センサ本体3を陽極接合
によって接合している。また、前記角筒37は、熱応力
により容易に変形できるように、厚みを第2の蓋体38
より十分に薄く設定している。
【0047】なお、上述した各実施の形態では、台座1
2を横断面の形状が四角形になるように形成する例を示
したが、本発明はこのような限定にとらわれることな
く、台座12を横断面形状が例えば円になるように形成
するなど、台座12の形状は適宜変更できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る圧
力変換器は、平板からなる第1の基板と、この第1の基
板との間に電極配設用空間が形成されるように断面コ字
状に形成した第2の基板と、これら両基板の内部にそれ
ぞれ配設した電極とを備えた静電容量型圧力センサ本体
を金属製支持台にセラミックスからなる台座を介して支
持させ、かつ前記圧力センサ本体の前記電極に前記第2
の基板を厚み方向へ貫通する導出部を設けるとともにこ
の導出部の先端によって構成されたボンディング用パッ
ドに外部接続用端子を接続し、前記支持台および台座に
形成した圧力導入用孔を介して被測定圧力を前記圧力セ
ンサ本体に導く圧力変換器であって、前記台座に前記
力導入用孔が連通する中空部を形成し、前記圧力導入用
孔の開口と対向する前記中空部の壁面に、圧力センサ本
体を前記第2の基板のパッド配設面がこの壁面に対向す
る状態で接合し、前記外部接続用端子を、前記壁面とは
直交する方向に延びてその一端が台座の外方に突出しか
つ他端が前記圧力センサ本体のパッドに接続する状態で
台座に固着したため、支持台の熱は、台座における支持
台に接合する壁から、台座の中空部を囲む筒状壁→圧力
センサ本体側の壁という熱伝達系によって伝達される。
このため、熱伝達系を圧力センサ本体と支持台との間隔
より長くとることができる。
【0049】また、温度が変化したときには、台座は、
支持台に接合する壁が熱応力によって変形し、これに伴
って、前記筒状壁が変位する。このとき、前記筒状壁
は、圧力センサ本体を接合した壁に連なる部位に対して
支持台に接合する壁に連なる部位の径が変わるように変
位するのに伴って、前記筒状壁のみが熱応力によって変
形するだけとなり、台座における圧力センサ本体を接合
した壁や圧力センサ本体が変形することはない。
【0050】したがって、圧力センサ本体と支持台との
距離を従来の圧力センサに較べて短縮しながらも圧力セ
ンサ本体が熱応力により変形するのを阻止できる。これ
により、セラミックス製台座を使用しながら圧力変換器
の小型化を図ることができる。
【0051】また、圧力センサ本体のパッドに外部接続
用端子を直接接続できるから、従来用いていたボンディ
ングワイヤが不要になり、製造工程数を削減できる。な
お、外部接続用端子に接続する外部装置側のリード線
は、ボンディングワイヤに較べて充分に太いために従来
と同様に外部接続用端子に簡単に半田付けすることがで
きる。さらに、ボンディングワイヤが不要になると、従
来用いていた保護用カバーも不要になるので、この点か
らも小型化を図ることができる。しかも、外部接続用端
子とパッドとの接続部は台座の内部に位置づけられるの
で、大気圧を測定する場合であっても、圧力センサ本体
の電気的接続部が径年劣化を起こすのを特別な防湿処理
を施すことなく確実に防ぐことができる。
【0052】第2の発明に係る圧力変換器は、第1の発
明に係る圧力変換器において、外部接続用端子の先端を
圧力センサ本体のパッドに対接させ、この外部接続用端
子における台座から突出する部位を、固化時に収縮する
接着剤によって台座の外面に接着したため、接着剤が固
化することにより生じるパッド方向への押圧力によっ
て、外部接続用端子が圧力センサ本体のパッドに押し付
けられる。
【0053】したがって、外部接続用端子を接着剤によ
って台座に接着すると同時にパッドに接続できるから、
外部接続用端子の固着作業と電気的接続作業を一度に行
うことができ、製造工程数が少なくてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧力変換器の縦断面図である。
【図2】 圧力センサ本体の構成を示す断面図である。
【図3】 圧力センサ本体に陽極接合用金属薄膜を形成
した状態を示す図である。
【図4】 圧力センサ本体を台座のケースに陽極接合し
ている状態を示す図である。
【図5】 支持台に台座の蓋体をろう付けした状態を示
す図である。
【図6】 台座の蓋体にケースを接着した状態を示す図
である。
【図7】 台座に外部接続用端子を固着した状態を示す
図である。
【図8】 差圧を検出できるように構成した圧力変換器
の断面図である。
【図9】 圧力センサ本体の構成を示す断面図である。
【図10】 台座の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図11】 従来の圧力変換器の縦断面図である。
【符号の説明】 1…支持台、1c…連通孔、3…圧力センサ本体、4…
外部接続用端子、7c,8c…ボンディング用パッド、
11…圧力変換器、12…台座、14…ケース、15…
蓋体、17…中空部、18,19…貫通孔、22…蓋部
材、23…光硬化性接着剤。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板からなる第1の基板と、この第1の
    基板との間に電極配設用空間が形成されるように断面コ
    字状に形成した第2の基板と、これら両基板の内部にそ
    れぞれ配設した電極とを備えた静電容量型圧力センサ本
    体を金属製支持台にセラミックスからなる台座を介して
    支持させ、かつ前記圧力センサ本体の前記電極に前記第
    2の基板を厚み方向へ貫通する導出部を設けるとともに
    この導出部の先端によって構成されたボンディング用
    ッドに外部接続用端子を接続し、前記支持台および台座
    に形成した圧力導入用孔を介して被測定圧力を前記圧力
    センサ本体に導く圧力変換器であって、前記台座に前記
    圧力導入用孔が連通する中空部を形成し、前記圧力導入
    用孔の開口と対向する前記中空部の壁面に、前記圧力セ
    ンサ本体を前記第2の基板のパッド配設面がこの壁面に
    対向する状態で接合するとともに、前記外部接続用端子
    を、前記壁面とは直交する方向に延びてその一端が台座
    の外方に突出しかつ他端が前記圧力センサ本体のパッド
    に接続する状態で台座に固着したことを特徴とする圧力
    変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力変換器において、外
    部接続用端子の先端を圧力センサ本体のパッドに対接さ
    せ、この外部接続用端子における台座から突出する部位
    を、固化時に収縮する接着剤によって台座の外面に接着
    したことを特徴とする圧力変換器。
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