JP3323747B2 - 整形外科用タップ - Google Patents
整形外科用タップInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/16—Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
- A61B17/1655—Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans for tapping
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Description
いて骨体に雌ねじを形成するためのタップに関する。
形成する必要のある術式がある。例えば、腱或は靱帯を
再建する際には、人造の若しくは本人から採取した腱或
は靱帯を骨体にねじで固定するために、まず骨体に雌ね
じを形成しなければならない場合がある。このような骨
体への雌ねじの形成は、まず、骨体に穴を空け、次にこ
の形成した穴に整形外科手術用のタップで雌ねじを形成
していくという工程で行われる。
示し、タップの先端部分を図5に示す。図5(a)はタ
ップ先端部分の拡大図、図5(b)は図5(a)におけ
るA−A断面図を示している。各図に示すように、従来
の整形外科用タップは軸体101と、軸体101先端に
設けた、刃部104、104、・・・よりなるねじ部1
02、軸体101の基部に設けた取っ手103とにより
構成される。ねじ部102に形成される刃部104、1
04、・・・は螺旋状に断続的に設けられており、各刃
部104はすくい面104a、逃げ面104b、および
これらの交わる部分である切れ刃104cにより構成さ
れる。そして、これらの刃部104、104、・・・が
適当な間隔で並ぶことで縦方向の溝105が形成されて
いる。この縦方向の溝105は金属加工用のタップと同
様に、雌ねじのねじ溝を切削していく際に生じる切り屑
が、形成されたねじ溝に溜まらないように逃がす役割を
果たす。
成の整形外科用タップでは、切れ刃からすくい面にかけ
ての形状が鍵形となり関節周辺部位や脊椎、頸椎、腰椎
部分等の軟部組織の多い部分で使用すると靱帯や腱、筋
肉等を切れ刃もしくはすくい面が絡めとったり、切断し
てしまったりしていた。特に鏡視下での細かい手術や深
部の手術等の場合にこのような不都合が生じ易かった。
形成する際に生じる切り屑は粉状となり、さらに、骨体
には体液が含まれており、また雌ねじを形成する穴部分
には他の体内組織からも体液が流れ込んでくるため、生
じた切り屑はこれらの体液と混合して半流動体状もしく
は非常に脆い粉体の塊となって刃部と形成されたねじ溝
の間から容易に排出されるので、金属加工用のタップの
ように切り屑を逃がすための縦方向の溝を形成する必要
はないと考えられる。
て、タップ立て作業中において軟部組織を傷めることの
ない整形外科手術用タップを提供することを目的とす
る。
に、本発明は、軸体先端部に螺旋状に複数の刃部を設け
た整形外科用タップであって、隣接する各刃部のすくい
面と逃げ面が連続して形成されると共に、軸方向から見
たときの各刃部の外形が、略弧状等辺4角形の形状をし
ていることを特徴としている。なお、ここで連続して形
成するとは隣接する各刃部のすくい面と逃げ面が急激な
曲率部分を有せず滑らかに繋がっている状態に形成され
ていることをいうものとする。また、「弧状等辺4角
形」とは、正方形の各辺が、弧状になって外側に膨らん
でいる形状をいう。
けた刃部の高さを軸体先端に向かって低くする、即ちタ
ップのねじ部の外径を先端に向かって小さくすることが
望ましい。そして、上記整形外科用タップには軸体の軸
心を貫通する穴を設けると効果的である。
部に柄を設け、この柄または軸体の外周面の一部に、回
転数計測用のマーカーを設けることが好適であり、ま
た、この軸体の基部の設けた柄を棒状として、その横断
面形状を横長とすると有効である。
明の実施の形態を説明する。図1に本願発明に係る整形
外科用タップ1を示す。図1(a)は整形外科用タップ
1の正面図、図1(b)は整形外科用タップ1の側面図
である。図に示すように整形外科用タップ1は軸体1
1、軸体11の先端部に位置する、複数の刃部14、1
4、・・・を螺旋状に設けて形成したねじ部12、軸体
11の基部に設けてある柄13により構成してある。
15を形成しており、柄13の側面にはタップ立て作業
時の整形外科用タップ1の回転数を計数するための印と
なるマーカー16が刻印してある。なお、このマーカー
16は柄13ではなく、軸体11の基部付近の外周面に
設けてもよい。さらに、軸体11のねじ部12近傍には
タップの深さを知るための目盛り17が設けてある。こ
の目盛り17の位置は、形成される雌ねじの呼び径に対
して通常用いられる雄ねじの長さに対応して定めたり、
5mm刻み等で深さを数値で示すように定めたりするこ
とができる。
棒状体であって正面視略ひょうたん型であり、握った際
に指が引っ掛かるような凹部13aが形成してある。か
かる形状により使用者は柄13をしっかり握ることがで
きる。そして、柄13の横断面形状は横長であって、柄
13を握ってまわす際に回転軸から離れた位置に力を加
えることができ、ねじ部12に強いトルクを与えること
ができる。
およびねじ部12の材料としてはステンレスを用いてい
るが、この材料は骨体を加工することに支障がない材料
ならどのようなものを用いてもよい。なお、この材質は
オートクレーブ滅菌による温度と圧力に反復して耐えら
れるものを用いることが好ましい。また、ねじ部12は
研削、切削、転造等によって製作することができ、大き
さも様々なものが採用できる。
(a)はねじ部12の正面図、図2(b)はねじ部12
の平面図である。このねじ部12は図2(b)に示すよ
うに、略正方形状の板体を螺旋状に連ねたような形状を
しており、ねじ部12を形成する複数の刃部14、1
4、・・・のそれぞれは図2(b)に示すように略正方
形の角部により形成してなる。そして、各刃部14をす
くい面14aと逃げ面14bと切れ刃14cによって構
成しており、隣接する刃部14同士のすくい面と逃げ面
(例えば図2(b)のすくい面14aと逃げ面14
b’)を連続して形成してある。なお、ねじ部12はタ
ップを立てる際に図のS方向に回転する。このようにす
ることによって、ねじ部12には従来の整形外科用タッ
プのような縦方向の溝が形成されないこととなる。ま
た、同時に、かかる構成によりねじ部12に形成される
螺旋状の溝が、従来の整形外科用タップのように途切れ
ることなく連続して形成されることとなる。
4、14、・・・の高さが軸体11先端に向かって低く
なるように、即ちねじ部12の外径が先端に向かって小
さくなるように構成してあり、ねじ部12の縦断面形状
の刃部14、14、・・・の先端を結んだ線が紡錘形状
となっている。なお、この刃部14、14、・・・の先
端を結んだ線は三角形状となるようにしてもよい。この
ような構成によって、ねじ部12が前方に進むに従っ
て、浅いねじ溝から深いねじ溝へ徐々に切削されていく
ことになり、1度でスムーズに所望の雌ねじを形成する
ことができる。
1の使用態様を図3を用いて以下に説明する。図3は、
整形外科用タップ1が骨体Xに雌ねじを形成していく状
態を示す図である。まず、最初は骨体の雌ねじを形成し
ようとする位置にドリルで軸体11の外径よりもやや大
きな径を持つ下穴hを空けておく。次に、この下穴hに
整形外科用タップ1を案内するためのガイドワイヤーw
を通す。それから、このガイドワイヤーwの後端を整形
外科用タップ1の軸体11の先端からガイド穴15へ挿
通する。この状態のまま、ガイドワイヤーwに沿って整
形外科用タップ1を進めていき、下穴hへねじ部12の
先端を挿入する。このようにガイド穴15を設けている
ことにより、下穴hを設けた作業部位が体の深部や、細
かい部位であって、ねじ部12の先端を下穴hに挿入す
ることが困難な場合でも、ガイドワイヤーwを用いて容
易にねじ部12の先端を下穴hに挿入することが可能と
なる。もっとも、作業部位が比較的浅く、容易にねじ部
12の先端を下穴hに挿入することができる場合はガイ
ドワイヤーwを用いる必要はない。
柄13を時計方向に回転させることによりねじ部12を
回転させて骨体Xに雌ねじを形成していく。この動作を
詳しく説明すると、この回転動により刃部14、14、
・・・の切れ刃14c、14c、・・・は螺旋状に動い
て骨体Xを削りねじ溝を形成していく。この際、ねじ部
12の外径が先端側が小さくなっていくように形成して
あるので、最初は浅いねじ溝が形成され、ねじ部12が
前方に進むにつれて徐々に深いねじ溝が形成されてい
く。
ねじ溝を形成すると、削り屑dが生じるが、この切り屑
dは粉体であり、骨体に含まれる体液および下穴hに流
れ込んで来る体液と混合して半流動体もしくは非常に脆
い粉体の塊となり、刃部14のすくい面とねじ溝の底面
とに押圧され図3に示すように、ねじ部12の軸体11
側へと押し出される。軸体11側に押し出された切り屑
dはねじ部12が回転するに従って、ねじ部12の螺旋
状に連続して形成された溝部分に沿って移動し後方へ排
出される。
いき、所望の深さまで整形外科用タップ1を進めたとこ
ろで柄13の回転を止める。整形外科用タップ1が所望
の深さまで達したか否かの判断は、軸体11のねじ部1
2近傍に設けた目盛り17のうち所望深さを示す目盛り
が下穴hの入り口に達したか否かにより行う。また、下
穴hの入り口が体の深部等にあって目盛り17が下穴h
の入り口に達したか否かが目視できない等の場合、整形
外科用タップ1が所望の深さまで達したか否かの判断は
柄13側面に設けてあるマーカー16を用いることによ
って行うことが可能である。即ち、形成する雌ねじのピ
ッチは定まっているので、マーカー16が柄13の回転
に伴って現れる回数を数えて柄13の回転数を計数する
ことで、深さを算出することができる。従って、予め所
望深さに対応する回転数を算出しておき、この回転数を
マーカー16を用いて計数することにより、所望の深さ
までのタップ立てを行うことができる。さらに、このマ
ーカー16は目盛り17よりも細かい深さの判断がで
き、目盛り17よりもより微妙な深さの判断が必要な場
合にも有用である。
き、形成された雌ねじからねじ部12が離脱するように
柄13を反時計回りに回転させて整形外科用タップ1を
下穴hから離脱させることにより、骨体Xへの雌ねじの
形成が完了する。
のような効果を奏する。まず、本願に係る整形外科用タ
ップによって骨体に対しタップ立てを行うと、軸体先端
に螺旋状に設けた刃部によりねじ溝が切削されていき、
骨体の切り屑は軸体側へ押し出されて、連続して形成さ
れた螺旋状の溝に沿って後方に排出されることとなる。
一方、隣接する各刃部のすくい面と逃げ面を連続して形
成することにより、刃部と刃部の間で靱帯や筋肉等のを
絡めとったり、切断してしまうようなことがなくなる。
即ち、本願に係る整形外科用タップでは、体内の軟部組
織を傷めることなく、かつ、切り屑が形成したねじ溝に
たまることなく骨体にタップ立て作業を行うことができ
る。
端に向かって低くなっていくように構成することで、タ
ップ先端部近くの刃部で形成されるねじ溝は浅く、後端
側の刃部に進むに従って形成されるねじ溝は徐々に深く
なるので、切削抵抗を少なくして1度のタップ立て作業
によって、目的とする雌ねじを形成することができる。
けると、雌ねじを形成する部位へ設けた下穴に通したガ
イドワイヤーを、軸体先端側からこの貫通した穴へ挿通
することにより、本願の整形外科用タップをこのガイド
ワイヤーに沿わせて進めれば、軸体先端部を雌ねじを形
成する部位へ容易に導くことができ、タップ立て作業を
容易に行うことができる。
体の外周面の一部に、回転数計数用のマーカーを設ける
ことによって、タップ立て作業を行う際に、何回タップ
を回転させたかの計数が容易になり、これにより、使用
者はタップがどの程度進んだかを容易に知ることができ
る。また、前記柄を棒状とし、その横断面形状を横長に
形成することにより、使用者はこの棒状の柄を手の平全
体を用いてしっかりと握ることができ、横断面形状を横
長とすることで回転軸から離れた位置に力と及ぼすこと
ができ、強いトルクで前記整形外科用タップを回転させ
ることができる。
面図、(b)は本願発明に係る整形外科用タップの側面
図である。
端部の拡大正面図、(b)は本願発明に係る整形外科用
タップの先端部の拡大平面図である。
示す図である。
大図であり、(b)は(a)図におけるA−A断面図で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 軸体先端部に螺旋状に複数の刃部を設け
た整形外科用タップであって、 隣接する各刃部のすくい面と逃げ面が連続して形成され
ると共に、軸方向から見たときの各刃部の外形が、略弧
状等辺4角形の形状をしていること を特徴とする整形外
科用タップ。 - 【請求項2】 螺旋状に設けた刃部の高さが軸体先端に
向かって低くなっている請求項1記載の整形外科用タッ
プ。 - 【請求項3】 軸体の軸心部分を貫通する穴を設けた請
求項1又は2項記載の整形外科用タップ。 - 【請求項4】 前記軸体の基部に設けた柄、もしくは、
前記軸体の外周面の一部に、回転数計数用のマーカーを
設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の整形外科用タ
ップ。 - 【請求項5】 前記柄が棒状であって、その横断面形状
が横長である請求項4記載の整形外科用タップ。
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