JP3323721B2 - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JP3323721B2 JP3323721B2 JP33975995A JP33975995A JP3323721B2 JP 3323721 B2 JP3323721 B2 JP 3323721B2 JP 33975995 A JP33975995 A JP 33975995A JP 33975995 A JP33975995 A JP 33975995A JP 3323721 B2 JP3323721 B2 JP 3323721B2
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
Description
機などの電子写真装置のオンデマンドタイプの定着装置
に関するものである。
装置の定着装置としては熱ローラ方式が使われてきた。
この熱ローラ方式の定着装置は、内部にハロゲンヒータ
などの熱源を有する定着ローラと、転写材に対して圧力
を加えるための加圧ローラとで形成されるもので、定着
ローラと加圧ローラとの間の定着ニップに、トナー像が
転写された転写材を通過させ、トナーを熱と圧力とで転
写材上に定着するものである。この熱ローラ方式の定着
装置は、構成が簡単であることや、高速化が可能である
ことから長い間、用いられてきた。しかし、画像形成を
行わない待機時においても予熱が必要であるということ
や、熱容量が大きくウエイトアップに時間がかかるとい
うことなどの問題点があった。
からヒータへの通電を開始させるようにしたオンデマン
ドタイプの定着装置、すなわち熱容量が小さくウエイト
アップ時間の短い定着装置が実用化されるに至ってい
る。この定着装置は、図4および図5に示すように定着
部材と加圧部材とを備えたもので、定着部材は、熱容量
の小さいセラミックヒータ1とステー2と定着フィルム
3とを組合せて形成される。セラミックヒータ1は、セ
ラミック基板11上に高抵抗値を有する発熱パターン1
2を印刷するとともに、発熱パターン12をガラス保護
膜13によって被覆するようにしたもので、発熱パター
ン12に電流を流して発熱させ、転写材5の搬送速度と
同じ速度で回転移動する定着フィルム3を介して転写材
5上のトナーを加熱して定着を行うものである。ステー
2はセラミックヒータ1を保持するとともに、定着フィ
ルム3の回転をガイドするもので、熱硬化性のプラスチ
ックステー21と金属ステー22とを備えてなる。そし
て、プラスチックステー21には、セラミックヒータ1
を装着する保持部21aが形成されるとともに、この保
持部21aのさらに奥側の位置に凹部21bが形成され
る。また、加圧部材4は、芯金4aにゴム製のローラ部
4bを被覆して形成されたものである。
3は熱容量が非常に小さいため、従来の熱ローラ方式の
定着装置と比較して非常に速い速度で昇温する利点を有
している。
ラミック基板11の裏側にサーミスタ14が接着され、
このサーミスタ14は凹部21bに対応して取り付けら
れている。そして、定着装置は、サーミスタ14の検知
電圧を一定に制御することによって温度制御を行うよう
にしているが、先に述べたようにセラミックヒータ1の
温度変化は非常に早いため、細かい通電制御が要求され
る。このような通電制御を行うためには、A/D変換さ
れたサーミスタ電圧を基にプリンタのDCコントローラ
上のCPUが演算を行い、この結果によってトライアッ
クをオン・オフさせて電源からの電流の通電を制御す
る。
イアックが壊れた場合、温度制御を行うことができなく
なり、発熱パターン12にAC電圧が継続印加される暴
走が発生する。この暴走を防止するために、発熱パター
ン12の近傍に温度応答性が比較的早い温度ヒューズを
取り付けてこれの動作により発熱パターン12へのAC
電圧の継続印加を防止するなどの安全手段を設けてい
る。
W=V×V/Rに比例するために、特に入力電圧が高い
場合、温度上昇は入力電圧の二乗に比例して早くなり、
さらに温度ヒューズの取り付けや、温度ヒューズの動作
温度の公差などを含めると、温度ヒューズが動作する前
に暴走に伴う不具合が発生する可能性があり、一層、応
答性の早い安全手段が必要とされる。
走してセラミック基板11内に極端な温度差が生じた場
合に、セラミック基板11を破断させて発熱パターン1
2を切断させ、発熱パターン12への電流の供給を停止
させる手段が考えられるに至った。
ルを穿設させ、このスルーホールにセラミック基板内の
熱ひずみを集中させ、セラミック基板を破断させるよう
にしたものや、発熱パターンの一部の抵抗値を高くして
この部分を特に発熱させ、この部分のセラミック基板を
破断させるようにしたものが用いられる。
スルーホールを穿設することが困難であり、製造時の歩
留や量産性に劣るという問題点を有する。これに対して
後者は、図6に示すように発熱パターン12の一部を細
くして高抵抗部16を形成しているが、この高抵抗部1
6の発熱量は、P=I×I×Rで表され、高抵抗部16
の抵抗値と発熱パターン12に通電される電流値との二
乗に比例するため、発熱パターン12上の高抵抗部16
は他の部分に比べて発熱量が多くなる。高抵抗部16は
他の部分と比べて発熱量が多いため、転写材の画像形成
域外に形成する必要があり、発熱パターン12の画像形
成域外に相当する端部に形成することが望ましい。
セラミック基板11上にスクリーン印刷で発熱パターン
12を印刷するため、セラミック基板11の端部に高抵
抗部16を形成できるようにスクリーンのマスクがデザ
インされている。
定着装置として、図6に示すように暴走時の安全対策と
してセラミック基板11に発熱パターン12の高抵抗部
16を形成した場合、この高抵抗部16は、ガラス保護
膜13を介して定着フィルム3によって覆われており、
この定着フィルム3は加圧部材との間の空気断熱層に接
しているので、高抵抗部16の周囲の熱容量が小さ過
ぎ、通常の画像形成時にセラミック基板11が破断して
高抵抗部16が切断してしまうことがある。
終的には、セラミックヒータ1の達する温度が異なるだ
けであり、通常使用時も予熱されていないコールドスタ
ートの定着装置であれば、ウエイトアップ時間の短いク
イックスタートを行わせるために、セラミックヒータ1
は急激に加熱されるので、通電制御に波数制御を用い、
スタートから定常温調温度に到達させるまでに、発熱パ
ターン12にAC電圧の全波を入力させると、暴走と同
じ昇温速度を示す。
発熱パターン12の抵抗値が低めに製造された場合は、
昇温速度が速くなり、セラミック基板11に熱ひずみが
急激に掛ってセラミック基板11が破断することがあ
る。特に、ヒートサイクルを繰り返した場合にはセラミ
ック基板11の構造欠陥が拡大し、材料の疲労によって
このような現象が顕著になる。
1の発熱パターン12が切断してしまうと、定着装置を
交換しなければならず、煩雑であるという問題がある。
ためになされたもので、高抵抗部が発熱しても、通常の
画像形成時にはセラミック基板が破断することなく、暴
走時にのみ確実にセラミック基板が破断するようにした
定着装置を提供することを目的とする。
セラミック基板上に発熱パターンを有し記録材に形成さ
れた未定着トナー像を加熱する発熱体と、前記発熱体と
接触しつつ移動する定着フィルムと、前記定着フィルム
を介して前記発熱体との間にニップを形成する加圧部材
と、を有し、前記ニップでトナー像を記録材に加熱定着
する定着装置において、前記発熱体の異常発熱時に前記
セラミック基板が折れ易いように前記発熱パターンには
高抵抗部があり、前記高抵抗部は前記発熱体の長手方向
に関し前記発熱体のトナー像通過領域外に相当する領域
でかつ前記ニップの領域内にある、ことを特徴とする。
れた記録材と共に移動する定着フィルムと、前記定着フ
ィルムの移動を案内するフィルムガイドと、前記フィル
ムガイドに形成された保持部に保持されておりセラミッ
ク基板上に発熱パターンを有する発熱体と、前記定着フ
ィルムを介して前記発熱体との間にニップを形成する加
圧部材と、を有し、前記ニップでトナー像を記録材に加
熱定着する定着装置において、前記発熱体の異常発熱時
に前記セラミック基板が折れ易いように前記発熱パター
ンには高抵抗部があり、前記発熱体のトナー像通過領域
に相当する領域と前記フィルムガイドとの間には空気層
があり、前記発熱体のトナー像通過領域外に相当する領
域のうち少なくとも前記高抵抗部に相当する部分は前記
フィルムガイドと密着している、ことを特徴とする。
着装置において、前記セラミック基板の高抵抗部に相当
する部分は、耐熱性のグリースを介して前記保持部に密
着している、ことを特徴とする。
着装置において、前記セラミック基板の高抵抗部に相当
する部分は、接着剤を介して前記保持部に密着してい
る、ことを特徴とする。
定着ニップ長さ内で、画像形成域外に高抵抗部を形成す
る。そして、該高抵抗部を少なくとも定着ニップまたは
フィルムガイドの保持部のいずれかと重ねて対向配置さ
せる。これにより、通常の画像形成時には、前記高抵抗
部の熱を前記定着ニップまたは前記保持部より放熱させ
る。また、暴走時には、発熱パターンに継続して供給さ
れる電流によって高抵抗部とそれ以外の部分に大きな温
度差が発生することになり、セラミック基板が破断する
ことになる。
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉 図1は、セラミックヒータの発熱パターンを示す底面
図、図2は、図1に示す発熱パターンに対する加圧ロー
ラの大きさを示す加圧ローラ軸方向の縦断面図である。
本実施の形態の特徴とするところは、電子写真方式の画
像形成装置にオンデマンドタイプの定着装置を装着し、
定着装置のセラミックヒータ1の暴走時の安全対策とし
て、発熱パターン12の画像形成域(トナー像通過領
域)外に相当する端部に高抵抗部16を形成し、この高
抵抗部16と加圧ローラ4のローラ部4bとを定着フィ
ルム3を介して対向させた構成にある。
形成装置の定着装置の概略構成は、図4に示すものと同
様に構成されている。定着装置は、定着部材および加圧
部材としての加圧ローラ4によって構成され、これら定
着部材および加圧部材との間に長手方向に沿って定着ニ
ップが形成されている。定着部材は、発熱体としてのセ
ラミックヒータ1、フィルムガイドとしてのステー2お
よび定着フィルム3によって構成されている。セラミッ
クヒータ1は長さ270mm、幅7mm、厚さ0.6mmのセ
ラミック基板11上に発熱パターン12を印刷し、この
発熱パターン12を保護するためにガラス保護膜13で
コーティングしてある。発熱パターン12は、抵抗を調
整したAgPd(銀パラジウム合金)の発熱ペーストを
スクリーン印刷で塗工したもので、幅1mmの発熱パター
ン12をセラミック基板11の一方の端部(不図示)で
折り返し、他方の端部から給電できるように給電用電極
15に接続されている。給電部から見た高抵抗部16の
抵抗値は35Ωである。したがって、100Vの電源電
圧を全波入力したときの電力は約285Wとなる。な
お、ガラス保護膜13の厚さは50μmである。
用に供せられるサーミスタ14(図5参照)が取り付け
てあり、導電ペーストでサーミスタ14の出力電圧をセ
ラミック基板11の端部から出力できるように構成され
ている。
るとともに、定着フィルム3の回転を案内するガイドの
役割を果たしており、熱硬化性のプラスチックステー2
1と加圧のための金属ステー22とを組合せたもので、
ステー2には、安全装置としての温度ヒューズ(不図
示)が取り付けられており、セラミックヒータ1が暴走
して設定温度以上になったときに通電を停止できるよう
になっている。
μmのエンドレスのポリイミド製フィルムであり、さら
に定着フィルム3の表面電位をアースに落とすための5
μmの導電層と、離型性を確保するためにPTFE樹脂
とPFA樹脂とを混合して燒結した10μmのトップコ
ート層とが施されている。
の芯金4aに外径20mmのシリコンゴム製のローラ部4
bを被覆して形成されたものである。加圧ローラ4は、
定着部材との間で定着ニップを形成すると同時に、定着
フィルム3を駆動する。加圧ローラ4の芯金4aを回転
駆動することで定着フィルム3はセラミックヒータ1と
ステー2とに摺動しながら移動する。なお、本発明の電
子写真方式の画像形成装置のプロセススピードは25mm
/sec である。
クヒータについて説明する。
にヒータ暴走時の安全対策として定着ニップの画像形成
域外に相当する発熱パターン12の端部に幅を狭くした
高抵抗部16を形成する。具体的には、発熱パターン1
2の通常パターン部17の幅を1mmに形成し、高抵抗部
16の幅を0.67mmに形成する。また、高抵抗部16
は、通常パターン部17に比べて150%の抵抗値比で
長さ5mmに形成する。発熱パターン12の単位長さあた
りの発熱量は抵抗値に比例するので、高抵抗部16では
50%も発熱量が大きくなる。このため、発熱パターン
12が施されたセラミック基板11内で通常パターン部
17と高抵抗部16とで熱ひずみが生じる。ヒータ温度
は暴走時になると、300℃以上に急激に上昇し、通常
パターン部17と高抵抗部16との温度差はさらに大き
くなるため、熱ひずみが激しくなりセラミック基板11
は、温度差の大きい位置から破断する。これによってセ
ラミック基板11に印刷されている発熱パターン12は
切断されるため、通電が停止され、暴走が止められる。
17に比べて温度が高くなり、画像形成域内に高抵抗部
16を設けた場合には、ホットオフセットが発生するの
で、画像形成域外に高抵抗部16を設ける必要がある。
りではセラミックヒータ1の温度を急激に立ち上げる必
要があるため、発熱パターン12にはAC電圧が全波入
力されることになり、この場合は、通常立上り時と暴走
時とで同じ温度上昇曲線を示すことになる。特に、入力
電圧が高かった場合や製造時の精度誤差で発熱パターン
12の抵抗値が低かった場合には、セラミックヒータ1
に通電される電流が大きくなり、高抵抗部16とそれ以
外の通常パターン部17との温度差が大きくなる。この
ような場合は、暴走と同じ状態となり、通常使用時でも
セラミックヒータ1が破断してしまう可能性がある。
率は単純に発熱パターン12の抵抗値のみによって決定
されるため、通常立上げ時と暴走時とで分けることがで
きる。実際にはセラミックヒータ1の周囲には加圧ロー
ラ4やステー2などの熱容量が存在しており、熱容量の
有無によって放熱量が変化するため、定着装置としての
温度上昇傾向はセラミックヒータ1の発熱量と一致しな
い。
上述したように画像形成域外に形成されている。そし
て、定着部材に接触する加圧ローラ4の長さは、通常、
最大通紙サイズとほぼ等しく形成されているため、図6
に示すように高抵抗部16は定着フィルム3を介して加
圧ローラ4と対向していない。
6が定着フィルム3を介して空気層によって断熱されて
いるので、発熱量の多い高抵抗部16から加圧ローラ4
に熱が逃げることができない。このため、高抵抗部16
の温度上昇と通常パターン部17の温度上昇とで熱ひず
みが予想以上に大きくなり、通常使用時においてもセラ
ミックヒータ1が切断してしまうことになる。
ン部17と同様に高抵抗部16を加圧ローラ4のローラ
部4bに対向配置させて、高抵抗部16が発生する熱を
加圧ローラ4を介して放熱させるようにして、高抵抗部
16と通常パターン部17との熱の逃げ量をほぼ一定に
して通常使用時のセラミックヒータ1の破断を防止させ
る。
ク基板11の温度上昇はセラミックヒータ1の発熱量の
みに依存することになるため、高抵抗部16の温度上昇
を予測でき、暴走時に確実にセラミックヒータ1を切断
することができる。
ミックヒータ1を用いて図6に示すように高抵抗部16
が加圧ローラ4に対向配設していない構成の定着装置で
コールドスタートからのヒートサイクル試験を行った。
であり、オン・オフ2値制御の温調器で波数制御を行っ
た。したがって、定着温度が170℃に達するまではA
C電圧が全波入力されることになる。この場合、入力電
圧は130Vとし、高抵抗部16の抵抗値は30Ωのセ
ラミックヒータ1を使用したため、563Wの発熱量で
実験を行った。
し、その後、ファンで100sec 冷却するというヒート
サイクルを繰り返したところ、5000回のサイクルで
セラミックヒータ1の高抵抗部16から破断を起こし
た。これは発熱量が多く、かつ加圧ローラ4が定着フィ
ルム3を介して高抵抗部16に対向していないために、
高抵抗部16の放熱が空気層の断熱効果によって妨げら
れ、高抵抗部16と通常パターン部17との境界に繰り
返し熱ひずみによる応力が集中し、セラミック基板11
の内部に疲労が蓄積し、破断に至ったものと考えられ
る。
様のヒートサイクル試験を行った。すなわち、本実施の
形態の定着装置は、図2に示すように高抵抗部16に対
向して加圧ローラ4が配設される構成のものを用いた。
その結果、100000サイクルの試験を行ってもセラ
ミックヒータ1は破断せず、通常の画像形成の使用で
は、異常動作を起こさないことが確認された。これは、
高抵抗部16と通常パターン部17とに加圧ローラ4の
ローラ部4bが対向配設されているために、熱の逃げ量
が高抵抗部16と通常パターン部17とで等しくなり、
170℃の温調温度付近ではセラミック基板11の内部
に破断を起こさせるようなひずみを生じる温度分布が発
生しないためである。
着装置とにより暴走試験を行ったところ、従来の定着装
置では通電を始めてから10sec で、本実施の形態の定
着装置では13sec で、セラミック基板11が破断して
通電が停止されるので、暴走に伴う事故を起こすことは
なかった。本実施の形態の定着装置では高抵抗部16と
加圧ローラ4のローラ部4bとが対向しているため、高
抵抗部16と通常パターン部17との温度差が相対的に
小さくなってセラミック基板11が破断するまでに3se
c 余分に時間が掛ったが、安全装置としては十分な効果
を上げることができる。
パターン12の端部に高抵抗部16を形成し、かつこの
高抵抗部16に対向して加圧ローラ4を配設させるよう
にしたので、通常の画像形成時に誤動作してセラミック
基板11を破断させてしまうことをなくし、かつ暴走時
に確実に安全装置として動作する定着装置を形成するこ
とができる。 〈第2の実施の形態〉次に、第2の実施の形態を図3
(b)により説明する。
セラミックヒータ1の発熱パターン12の画像形成域外
に相当する端部に高抵抗部16を形成し、かつこの高抵
抗部16が形成された部分のセラミック基板11をプラ
スチックステー21の保持部21aに密着して支持させ
るようにした構成である。
ーン形成面と反対面の高抵抗部16相当位置を保持部2
1aに密着させる。これにより、高抵抗部16に発生し
た熱は、通常パターン部17に発生する熱と同様にセラ
ミック基板11および保持部21aを伝わって放熱させ
ることができ、通常の画像形成時に高抵抗部16に発生
する熱でセラミック基板11が破断することがなくな
る。
いた定着装置とについて比較して説明する。
すようにセラミック基板11は、その発熱パターン形成
面と反対面の両端部分が保持部21aに僅か密着してい
るため、セラミックヒータ1の高抵抗部16と通常パタ
ーン部17とで熱容量が異なり、高抵抗部16と通常パ
ターン部17とで温度差が生じる、このため、通常使用
時でもセラミック基板11に熱ひずみが生じ、破断する
可能性がある。これに対して、本実施の形態の定着装置
では、図3(b)に示すようにプラスチックステー21
の保持部21aの形状を変更し、セラミック基板11の
発熱パターン形成面と反対面の画像形成領域外を保持部
21aに密着させる。すなわち、高抵抗部16のセラミ
ック基板11の相当位置を保持部21aに密着させて、
高抵抗部16から発生する熱をセラミック基板11およ
び保持部21aを介して放熱させるようにし、高抵抗部
16と通常パターン部17との熱容量を均一化させる。
タ回りの熱容量を小さくして立上げ時間を短くするため
に、セラミック基板11を保持するプラスチックステー
21の保持部21aに凹部21bを設けて、空気層を形
成し、断熱効果を期待することができる。
がり時間を短くするために、セラミック基板11の両端
部以外に設けられるが、発熱パターン12の高抵抗部1
6に対応する位置も凹部21bとしてしまうと、コール
ドスタートからの立上げ時に発熱パターン12の熱がセ
ラミック基板11を介してプラスチックステー21に伝
わらないために、高抵抗部16の温度が通常パターン部
17の温度より極端に昇温してしまい、セラミック基板
11が破断してしまう。そのため、本実施の形態では、
発熱パターン12の高抵抗部16に対応する位置のセラ
ミック基板1をプラスチックステー21の保持部21a
に密着させることによって通常の立上げ時に高抵抗部1
6の熱をプラスチックステー21から適度に放熱させて
セラミック基板11の破断を防止する。
1aとの接触部分に耐熱性のグリースや接着剤を塗布し
て熱伝導を向上させるようにすると、セラミック基板1
1からプラスチックステー21への熱の逃げ量を一定に
保つことができる。
セラミック基板11とプラスチックステー21を密着さ
せると、コールドスタート時においてこのセラミック基
板11とプラスチックステーとの密着部分から熱が逃げ
て定着温度が低くなることから、定着不良などの問題を
引き起こすおそれがあるが、本実施の形態では、画像形
成域外の発熱パターン12の高抵抗部16だけが保持部
21aに密着しているために、このような問題が生じる
ことはない。
説明したように、プラスチックステー21に形成した保
持部21aに、画像形成域外に高抵抗部16を有する発
熱パターン12を取り付けて通常の画像形成におけるヒ
ートサイクル試験を行った場合には、5000回程度の
サイクルでセラミック基板11が破断した。
像形成域外の高抵抗部16に相当するセラミック基板1
1をプラスチックステー21の保持部21aに密着さ
せ、通常の画像形成におけるヒートサイクル試験を行っ
た場合には、100000回のヒートサイクル試験を行
っても問題は発生しなかった。これは、セラミック基板
11の高抵抗部16に相当する部分と通常パターン部1
7に相当する部分との温度差が小さいため、通常使用時
ではこれらの部分に極端な温度差が生じないためであ
る。
を行ったところ13sec でセラミック基板11は破断
し、安全対策は確実である。また、暴走試験の破断時間
が13sec であったことから、本実施の形態の保持部2
1aを形成したプラスチックステー21の端部の熱容量
が第1の実施の形態の加圧ローラ4の熱容量に近いこと
が判明した。
チックステー21とセラミックヒータ1との間に耐熱性
のグリースやシリコーン接着剤を介在させることによっ
て、実質的な接触面積を増やし、熱伝導を向上させるこ
とも可能である。実験的に東レダウコーニング社製の耐
熱グリース(商品名HP−300)を塗布したところこ
の定着装置は暴走試験でヒータが破断するまで15sec
要し、伝熱性を向上させた効果を確認することができ
た。
成とすることによって、通常使用時には問題なく、ヒー
タの暴走時には確実に通電を停止することができるよう
な定着装置を構成することができるようになった。
形成された発熱パターンの画像形成域外に相当する位置
に、抵抗値が他の部分よりも高い高抵抗部を設け、該高
抵抗部の発熱量を多くすることでヒータ暴走時の通電を
停止させる。また、前記高抵抗部による発熱を定着ニッ
プまたはフィルムガイドの保持部によって放熱させるよ
うにしたので、また高抵抗部の熱容量と通常パターン部
の熱容量とをほぼ均一化して、通常使用時のヒータ破断
を防止する。
す底面図である。
ータの高抵抗部に対する加圧ローラの位置を示す縦断面
図である。
する保持部の位置を示し、(a)は従来の一例を示す縦
断面図、(b)は本発明の第2の実施の形態を示す縦断
面図である。
圧ローラの位置を示す縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 セラミック基板上に発熱パターンを有し
記録材に形成された未定着トナー像を加熱する発熱体
と、前記発熱体と接触しつつ移動する定着フィルムと、
前記定着フィルムを介して前記発熱体との間にニップを
形成する加圧部材と、を有し、前記ニップでトナー像を
記録材に加熱定着する定着装置において、 前記発熱体の異常発熱時に前記セラミック基板が折れ易
いように前記発熱パターンには高抵抗部があり、前記高
抵抗部は前記発熱体の長手方向に関し前記発熱体のトナ
ー像通過領域外に相当する領域でかつ前記ニップの領域
内にある、 ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 トナー像が形成された記録材と共に移動
する定着フィルムと、前記定着フィルムの移動を案内す
るフィルムガイドと、前記フィルムガイドに形成された
保持部に保持されておりセラミック基板上に発熱パター
ンを有する発熱体と、前記定着フィルムを介して前記発
熱体との間にニップを形成する加圧部材と、を有し、前
記ニップでトナー像を記録材に加熱定着する定着装置に
おいて、 前記発熱体の異常発熱時に前記セラミック基板が折れ易
いように前記発熱パターンには高抵抗部があり、前記発
熱体のトナー像通過領域に相当する領域と前記フィルム
ガイドとの間には空気層があり、前記発熱体のトナー像
通過領域外に相当する領域のうち少なくとも前記高抵抗
部に相当する部分は前記フィルムガイドと密着してい
る、 ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 前記セラミック基板の高抵抗部に相当す
る部分は、耐熱性のグリースを介して前記保持部に密着
している、 ことを特徴とする請求項2記載の定着装置。 - 【請求項4】 前記セラミック基板の高抵抗部に相当す
る部分は、接着剤を介して前記保持部に密着している、 ことを特徴とする請求項2記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33975995A JP3323721B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33975995A JP3323721B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 定着装置 |
Publications (2)
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