JP3322967B2 - 回路基板 - Google Patents
回路基板Info
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0306—Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/38—Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
Description
ルミニウム(AlN)を用いた回路基板に関する。
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
こと、つまり、素子の微細化により実現できる。このよ
うな微細化により最近のコンピュータシステムにおいて
はクロック周波数100MHz、チップ当たりの消費電
力30W以上の素子が使用されつつある。
信号伝搬速度と良好な放熱性とが必要とされ、両特性を
向上することは素子特性をシステム特性に反映させるた
めに不可欠なことである。
の候補としては、AlN、BN、ダイヤモンド、ダイヤ
モンドライクカーボン、BeOなどがあるが、製造方法
の容易性、環境におよぼす影響、放熱特性などを考慮す
ると、AlNの使用が望ましい。
成法による多層配線基板が一般的であるが、近年の高密
度化の要求から、基板表面に薄膜回路を形成する必要が
生じている。
i/Au、Ti/Pt/Au、Ti/Cu、Cr/C
u、Ti/Alなどの多層金属膜が使用されている。こ
れらの配線材料は、入出力用ピン、リード、シール用リ
ットなどの金属部品をはんだ付けやろう接熱処理により
接合するメタライズ層としても使用されている。
膜を用いて金属部品をAlN回路基板に接合しようとす
ると、この接合時の加熱により、配線層としての多層金
属膜とAlN回路基板との線熱膨脹係数の違いにより、
残留応力や各種の欠陥が生じる。この結果、配線層とし
ての多層金属膜とAlN回路基板との密着性が不十分に
なり、信頼性が低下してしまう。このよう問題は後工程
の熱処理でも生じる。
の配線材料として、TiN/Ni/Au、Ti/Pt/
Au、Ti/Cu、Cr/Cu、Ti/Alなどの多層
金属膜が使用されていたが、これら多層金属膜はメタラ
イズ層としても用いられていたので、金属部品の接合時
の加熱等において、配線層としての多層金属膜とAlN
基板との密着性が低下し、信頼性が低下するという問題
があった。
ので、その目的とするところは、多層金属膜とAlN基
板との密着性を改善し、信頼性の高い回路基板を提供す
ることにある。
めに、本発明の回路基板は、窒化アルミニウムからなる
基板(AlN基板)と、このAlN基板の表面の窒化ア
ルミニウムに対してエピタキシャルに形成された窒化チ
タンアルミニウムからなる第1の金属層(AlTiN
層)と、このAlTiN層上に形成されたチタンからな
る第2の金属層(Ti層)と、このTi層上に形成され
た導電層とを備えた構成になっている。
に、これらの相互拡散層に相当するAlTiN層が設け
られているので、AlN基板はAlTiN層を介してA
lN基板に強固に密着するようになる。
エピタキシャルに形成されているので、AlN基板とA
lTiN層との界面における格子不整などの界面欠陥が
減少し、AlN基板とAlTiN層との間の密着強度は
強いものとなる。更に、AlN基板とAlTiN層との
界面付近における応力集中が緩和される。これはAlN
基板とTi層との間の高密着強度の維持に寄与する。
々の粒に対応したエピタキシャル膜となる。部分的に非
エピタキシャル膜があっても良く、少なくとも面積比で
50%以上がエピタキシャル成長していれば良い。
る。図1は、本発明の一実施例に係る回路基板の構成を
示す断面図である。図中、1はAlN基板を示してお
り、このAlN基板1上にはその表面のAlNに対して
エピタキシャルなAlTiN層2が設けられている。こ
のAlTiN層2上にはTi層3を介して導電層4が設
けられている。
とは、例えば、AlN基板1に対して以下のような関係
があるものである。すなわち、AlTiN層2の結晶構
造および面方位の少なくとも一方が、AlN基板1のそ
れと同じであり、且つAlTiN層2の一方向の格子定
数が、AlN基板1のそれの0.85以上1.15以
下、望ましくは0.90以上1.1以下になっているこ
とである。
1.15以下にしたのは、0.85未満および1.15
を越えるあたりから、AlN基板1とAlTiN層2と
の界面における格子不整合が大きくなるからである。
Nの組成比は結晶構造および格子定数によって決定さ
れ、AlN基板1とAlTiN層2との密着強度が損な
われないものであれば良い。
AlN基板1の表面のAlNに対してエピタキシャル
な、換言すれば、AlN基板1と同じ或いは近似な結晶
構造、面方位、格子定数を有するAlTiN層2がAl
基板1上に設けられているので、AlN基板1とAlT
iN層2との界面における欠陥が減少し、AlN基板1
とAlTiN層2との密着強度が向上する。
は、これらの相互拡散層に相当するAlTiN層2が設
けられているので、AlN基板1はAlTiN層2を介
してAlN基板1に強固に密着するようになる。
べる。まず、AlN基板1上にAlTiN層2を形成す
るが、AlN基板1としては熱伝導率が30〜310W
m-1K-1の範囲のものが望ましい。これは以下の理由に
よる。
基板1に含まれる焼結助剤成分は減少する。熱伝導率が
30Wm-1K-1未満の場合には、AlN基板1に含有さ
れる焼結助剤成分が数10at%のレベルとなる。焼結
助剤成分はAlNの結晶粒界に局在し、焼結助剤成分の
増加に伴って局在面積が増大する。
場合には、AlN基板1の表面には酸化物と窒化物とが
交互に存在するようになり、AlTiN層2の成膜条
件、密着強度などが大きく変動し、面内均一性が劣化
し、信頼性が低下する。
ると、回路基板を形成する際の焼成条件が複雑になり工
程数が増加し、更に、回路基板に多用される同時焼成基
板では内部導体の抵抗が高くなり、これらの点からAl
N基板1の使用が非実用的となる。
上述したように、30〜310Wm-1K-1の範囲が好ま
しく、更に好ましくは、40〜300Wm-1K-1の範囲
である。
えば、Alの金属、窒化物、有機金属とTiの金属、窒
化物、有機金属若しくはAlとTiの金属、窒化物、有
機金属などを用いることができる。AlTiN層2の膜
厚は、0.5〜500nm程度とする。
スパッタ法、真空蒸着法、クラスタイオンビーム、イオ
ンプレーティンング、イオンミキシンング、ゾルゲル法
などの一般的な成膜技術を用い、必要に応じて、基板温
度、雰囲気、真空度、成膜速度、溶液濃度、ガス組成な
どを調整する。また、AlN基板1上にAlTiの金属
膜を薄膜法などで形成した後、その金属膜を窒化処理す
ることにより間接的にAlTiN層2を形成しても良
い。
厚さに形成する。また、導電層4の材料としては、例え
ば、Au、Cu、Ag、Alから選ばれた少なくとも一
つの材料を用いる。なお、数μm以上の厚い導電膜4が
必要な場合にはめっき法などで形成すると良い。
4を形成する際にリソグラフィ法やリフトオフ法等の使
用が考えられるが、どの方法を使用するかは主に配線ピ
ッチやスルーホール寸法やメタライズ形成に要する工数
条件などにより選定する。
4の加工に使用するエッチングは、湿式および乾式のど
ちらでも良い。湿式エッチング法の場合には、例えば、
酸と塩、アルカリと塩のバッファー溶液などを用いれば
良い。一方、乾式エッチング法の場合には、塩素、有機
塩素、弗素、有機弗素などとアルゴンガスとの混合物中
若しくはアルゴンガス中にてプラズマ励起により行なえ
ば良い。
が導電層4に直に接しているが、Ti層3と導電層4と
の間にバリア層を設けても良い。バリア層の材料として
は、例えば、Ni、Pt、Ta、Wから選ばれた少なく
とも一つの材料を用いる。
を行なってみた。回路基板の種類は表1に示すように1
0個であり、また、AlTiN層、Ti層はスパッタ法
により形成した。パラメータは、AlN基板の熱伝導率
と、AlTiN層の組成と、AlTiN層をスパッタ形
成するときの原料ガスの流量比、ターゲットパワー、基
板温度および圧力と、Ti層の膜厚、Ti層をスパッタ
形成するときのターゲットパワーおよび圧力と、導電層
の材料および膜厚である。
は全ての回路基板で共通で、それぞれ、5mm、2.5
mm、2.5mmである。回路基板の評価は以下のよう
にして行なった。すなわち、回路基板を−65℃30分
〜室温1分〜150℃30分の熱サイクルを10000
回繰り返した後、図2に示すように、コバール板材6
(幅1mm×厚さ0.2mm)をはんだ若しくはろう材
5で回路基板に接合し、ピール強度を測定した。
値は1000g以上であり、密着性に優れ、信頼性が改
善されていることを確認した。また、上記試料(No.
1〜10)を研磨により10〜100μmの厚さに加工
後、イオンミリング加工し、TEM観察用試料を作成し
た。TEMにより加速電圧400keVにて上記TEM
観察用試料を観察し、あわせて電子線回折およびエネル
ギー分散型X線回折を行なって、界面の方位、結晶構
造、組成を求めてみた。その結果を表2に示す。
板では基板と膜との結晶方位が一致し、エピタキシャル
な関係にあることが判明した。一方、AlN基板とTi
層との間にAlTiN層が設けられていない従来の回路
基板についても同様な評価を行なってみた。
あり、AlTiN層に相当する金属層(AlTiN相当
層)、Ti層はスパッタ法により形成した。パラメータ
は、AlN基板の熱伝導率と、AlTiN相当層の材料
と、AlTiN相当層をスパッタ形成するときのターゲ
ットパワー、基板温度および圧力と、Ti層の膜厚、T
i層をスパッタ形成するときのターゲットパワーおよび
圧力と、導電層の材料および膜厚である。AlTiN相
当層をスパッタ形成するときのスパッタガスはどの回路
基板の場合もArガスである。なお、回路基板の配線ピ
ッチ、配線幅、配線間隔の条件は本発明の回路基板のそ
れらと同じである。
ル強度の値は50〜60gであり、本発明に比べて2桁
も小さく、信頼性に劣る回路基板であることが分かる。
更に、TEM観察、電子線回折およびエネルギー分散型
X線回折を行なって、界面の方位、結晶構造、組成を調
べたところ、AlTiN層がない基板では、基板と膜に
特定の方向関係はなかった。また、界面はAl,Ti,
Nを含むアモルファス層が介在していた。
lN基板とTi層との間に、AlN基板に対してエピタ
キシャルで、AlN基板およびTi層の相互拡散層に相
当するAlTiN層が設けられているので、密着性や界
面欠陥が改善され、回路基板に起因する信頼性の低下を
防止できるようになる。
図
Claims (1)
- 【請求項1】窒化アルミニウムからなる基板と、 この基板の表面の窒化アルミニウムに対してエピタキシ
ャルに形成された窒化チタンアルミニウムからなる第1
の金属層と、 この第1の金属層上に形成されたチタンからなる第2の
金属層と、 この第2の金属層上に形成された導電層とを具備してな
ることを特徴とする回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31018193A JP3322967B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31018193A JP3322967B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 回路基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161871A JPH07161871A (ja) | 1995-06-23 |
JP3322967B2 true JP3322967B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=18002150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31018193A Expired - Lifetime JP3322967B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3322967B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3569093B2 (ja) * | 1996-12-04 | 2004-09-22 | 株式会社東芝 | 配線基板およびその製造方法 |
JP3837688B2 (ja) * | 1999-02-04 | 2006-10-25 | 同和鉱業株式会社 | アルミニウム−窒化アルミニウム絶縁回路基板 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31018193A patent/JP3322967B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07161871A (ja) | 1995-06-23 |
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