JP3322908B2 - 血管形成術用カテーテル - Google Patents

血管形成術用カテーテル

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JP3322908B2
JP3322908B2 JP21696192A JP21696192A JP3322908B2 JP 3322908 B2 JP3322908 B2 JP 3322908B2 JP 21696192 A JP21696192 A JP 21696192A JP 21696192 A JP21696192 A JP 21696192A JP 3322908 B2 JP3322908 B2 JP 3322908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冠動脈における慢性の
完全閉塞等を治療するための血管形成術用カテーテルに
関する。
【0002】
【従来の技術】血管形成術、特に冠動脈の血管形成術に
おいては、いわゆる完全閉塞(Totalocclusion)が一番
厄介な問題であり、これを治療するための様々な手法が
考えられている。例えば、米国特許第4935025号
には、先端に螺旋状の刃を設け、この螺旋状の刃によっ
て血管の閉塞部位を除去する技術が開示されている。
【0003】しかしながら、前記螺旋状の刃等の物理的
な除去手段では、血管壁を傷付けるおそれがあり、冠動
脈の血管形成術等に適用することは難しい。そこで、薬
剤による化学的な除去手段を採用すれば、前記不都合は
解消するものと考えられる。
【0004】すなわち、例えば慢性の完全閉塞の場合、
血管の途中にフィブリン・キャップと呼ばれる繊維質の
壁が形成され、これによって血流が遮断される。そこ
で、前記フィブリン・キャップにカテーテルの先に設け
られた針を突き刺して薬液を注入すれば、数日のうちに
溶解して、あるいは粥状になって血流の回復が容易にな
るものと考えらる。この場合には、薬剤として、フィブ
リン・キャップを溶かしたり粥状にし、しかも血管壁に
は影響を与えないようなものを選べば、血管壁を損傷す
ることもない。
【0005】しかしながら、前述のように薬剤の注入に
よってフィブリン・キャップを除去しようとすると、血
管内を鋭利な針を進めることが必要になり、閉塞部位に
至るまでの血管壁が非常な危険に晒されることになる。
【0006】前記危険を避けるために、針の先端にガイ
ドワイヤを設け、このガイドワイヤを先行させて針を閉
塞部位まで導くことも考えられるが、慢性の完全閉塞を
起こしている血管では、その閉塞部位までの蛇行が著し
く、血管壁の傷付きを完全に解消することは困難であ
る。また、フィブリン・キャップは非常に硬く、前記ガ
イドワイヤでは貫通することができないため、針を最後
まで的確に導くことも難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の手
法では、血管壁を傷付けずにフィブリン・キャップを除
去するのは困難であり、血管形成術、特に冠動脈におけ
る血管形成術を困難なものとしている。
【0008】そこで、本発明は、かかる従来の実情に鑑
みて提案されたものであって、血管壁を傷付けることな
く薬液注入針を閉塞部位まで導くことが可能で、薬剤の
注入によるフィブリン・キャップの効果的な除去が可能
な血管形成術用カテーテルを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る血管形成術用カテーテルは、可撓性
を有するカテーテル本体と、このカテーテル本体の先端
部に設けられ、血管内の閉塞部位に薬液を注入するため
の中空針と、この中空針の先端からやや後退した位置に
中空針の周囲を取り巻いて設けられ、空気又は液体の注
入排出により膨張収縮されるバルーンと、カテーテル本
体に挿通され、中空針の先端から突出するガイドワイヤ
とを有する。
【0010】
【作用】本発明において、薬液を注入するための中空針
は、膨張したバルーンをガイドとして血管中を進む。こ
のとき、中空針はバルーンの中央部に位置するので、血
管の中央部を進むことになり、いかに血管が蛇行してい
ても周囲の壁を傷付けることはない。
【0011】また、たとえ中空針が血管壁に刺さったと
しても、バルーンがこの傷を塞ぐかたちになり、出血が
防止される。一方、中空針が閉塞部位まで到達すると、
フィブリン・キャップの中心付近に突き刺さり、薬液が
患部に確実に注入され、速やかに除去される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】まず、本発明が備える基本的な構成を説明
すると、本発明に係る血管形成術用カテーテル1は、図
1に示すように、ある程度の可撓性を有するカテーテル
本体2の先端に、血管内に形成された閉塞部位、いわゆ
るフィブリン・キャップに突き刺さる鋭利な針状部3を
設けてなるものであり、この針状部3を中空針として先
端から患部(前記フィブリン・キャップ)に薬液を注入
するものである。
【0014】そして、上記針状部3の先端からやや後退
した位置には、この針状部3の周囲を取り巻く如くバル
ーン4が設けられている。このバルーン4は、ポリエチ
レンテレフタレート等の高分子材料からなり、空気や液
体を注入、排出することで、膨張、収縮される。
【0015】このような構造を有する血管形成術用カテ
ーテルを用い、前記バルーン4を例えば低圧の空気で膨
らませることにより、血管壁を傷付けずにカテーテル1
を血管中に進めることができる。また、前記空気の代わ
りに液体(特に造影剤)でバルーン4を膨らませておけ
ば、バルーン4の挙動をレントゲン透視等によって追跡
することも可能である。
【0016】図2は、上述の血管形成術用カテーテル1
の血管5内における進行状態を示すものであるが、血管
形成術を施すに際しては、先ずカテーテル1の先端を血
管5に挿入し、前記バルーン4を低圧の空気で血管5の
内径よりも若干大きくなるように膨張させる。すると、
バルーン4の外周面が血管壁4aと接触することにな
る。
【0017】この状態でカテーテル1を血管4内へ押し
込むと、カテーテル1はバールン4の周面を血管の内壁
に沿わせながら血管5内を進む。したがって、前記針状
部3は、前記バルーン4をガイドとして確実に血管5の
中央位置を進み、不用意に血管5の内壁を傷付けること
はない。例えば、慢性の完全閉塞を起こしているような
場合には、患部(閉塞部位)までの血管5の蛇行が著し
いが、本実施例のカテーテル1では、バルーン4のガイ
ド機能により血管5の蛇行に対して忠実に追従すること
ができる。
【0018】上記カテーテル1は、前述のようにバルー
ン4をガイドとして血管5内を進み、患部(閉塞部位)
へと導かれる。そこで、図3に示すように、先端の針状
部3を閉塞部位の繊維質の壁(フィブリン・キャップ)
6に突き刺す。このとき、針状部3はバルーン4のガイ
ド機能によって血管5の中心に位置するので、フィブリ
ン・キャップ6に対してもその中心付近に突き刺される
可能性が高く、血管内壁5aに突き刺したり、内膜剥離
を起こすおそれはない。
【0019】カテーテル1の先端の針状部3をフィブリ
ン・キャップ6に突き刺した後、この針状部3から薬液
を注入する。薬液に含まれる薬剤としては、フィブリン
・キャップ6を溶かすものや粥状にするもの、しかも血
管壁には影響を与えることのないようなものが選択使用
される。このようにして薬液を患部に注入した後、2〜
3日するとフィブリン・キャップ6が溶解あるいは粥状
になって流れ出し、血流が回復される。
【0020】以上により、血管形成術を円滑に進めるこ
とができ、これまでほとんど行われたことのない薬液の
注入によるフィブリン・キャップの化学的除去が可能と
なり、危険が少なく効果的な血管形成術を施すことがで
きる。
【0021】ところで、上述したカテーテル1において
は、バルーン4の働きにより先端の針状部3で血管壁を
不用意に傷付けるおそれが少ないことは先にも述べた通
りであるが、たとえ誤って針状部3が血管壁に突き刺さ
ったとしても、前記バルーン4の働きにより出血を防止
することができる。
【0022】すなわち、図4に示すように、カテーテル
1の先端の針状部3が血管5に突き刺さり、これによっ
て血管壁に穴が開いたとしても、バルーン4がこの穴を
塞ぐかたちになる。そこで、バルーン4を若干膨張させ
てやれば、出血が効果的に止められる。例えば、冠動脈
の血管形成術においては、出血は致命的な問題となる
が、前述のようにバルーン4によって冠動脈から心内膜
への出血を一時的に止めることができれば、開胸手術ま
で患者を安全に誘導することができる。
【0023】さらに、本発明に係るカテーテルは、図5
に示すように、バルーン4を設けるとともに針状部3に
先行するガイドワイヤ7が設けられている。このガイド
ワイヤ7は、図5に示すように、カテーテル本体2に挿
通され、針状部3の先端から突出し、針状部3に先行し
て血管内に挿通されることによって針状部3をさらに確
実に患部まで導くことができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、血管内の閉塞部位に薬液を注入するための
中空針を閉塞部位まで血管壁を傷付けることなく確実に
導くことが可能であり、薬剤の注入によるフィブリン・
キャップの効果的な除去が可能である。したがって、安
全で且つ確実な血管形成術を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した血管形成術用カテーテルの基
本的な構成を示す要部概略斜視図である。
【図2】図1に示すカテーテルの血管内への挿入状態を
示す模式図である。
【図3】図1に示すカテーテルを閉塞部位へ突き刺した
状態を示す模式図である。
【図4】誤って針状部を血管壁に突き刺した状態を示す
模式図である。
【図5】本発明を適用した血管形成術用カテーテルを示
す要部概略斜視図である。
【符号の説明】
2 カテーテル本体、 3 針状部(中空針)、 4
バルーン、 7 ガイドワイヤ
フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4465072(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するカテーテル本体と、 上記カテーテル本体の先端部に設けられ、 血管内の閉塞
    部位に薬液を注入するための中空針と、 上記 中空針の先端からやや後退した位置に上記中空針の
    周囲を取り巻いて設けられ、空気又は液体の注入排出に
    より膨張収縮されるバルーンと、 上記カテーテル本体に挿通され、上記中空針の先端から
    突出するガイドワイヤとを有する 血管形成術用カテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 上記バルーンは、高分子材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の血管形成術
    用カテーテル。
JP21696192A 1992-08-14 1992-08-14 血管形成術用カテーテル Expired - Lifetime JP3322908B2 (ja)

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