JP3322624B2 - 音圧計測装置 - Google Patents

音圧計測装置

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JP3322624B2
JP3322624B2 JP04203598A JP4203598A JP3322624B2 JP 3322624 B2 JP3322624 B2 JP 3322624B2 JP 04203598 A JP04203598 A JP 04203598A JP 4203598 A JP4203598 A JP 4203598A JP 3322624 B2 JP3322624 B2 JP 3322624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン排気
ダクト内でのガスタービン排気音等の計測に適用される
音圧計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン等の排気の音響パワーレベ
ルについては、これを高精度で把握することにより、排
気消音設備の最適化やコストダウンをることが可能と
なり、ひいてはプラント全体のコストを低減することが
でき、製品の競争力向上に貢献する。しかしながら、排
気ダクト中には高温のガスが流れており、排気ダクト中
の排気音を計測することは容易なことではない。
【0003】従来のガスタービン排気音の音圧計測にお
いては、図3に示すように、導波管24を用い、ダクト
壁1の内側に設けられた保温材2の表面からマイクロホ
ン4までの距離Lを取ることにより、マイクロホン4に
高温のガスが直接触れないものとして、音圧を計測して
いた。なお、導波管24の途中には弾性体のチューブ2
5を設け、ダクト1の振動がマイクロホン4に伝播しな
いものとしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガスタービン排
気音の音圧計測においては、前記のように、導波管の一
端を排気流路に挿入し、他端にマイクロホンを取付ける
ことにより行っていた。
【0005】しかしながら、従来の導波管を用いた音圧
計測装置の場合、導波管の長さLに対応する気柱共鳴現
象が発生するため、マイクロホンに伝搬する音圧レベル
は音波の周波数により変化してしまう。
【0006】上記長さLの導波管の共鳴周波数fo は、
次式により表すことができる。 fo =(2n−1)C/4L〔Hz〕 ただし、n;次数,C;ダクト中の音速=(g・K・R・T)1/2 ここで、g;重力加速度,K;比熱比,R;ガス定数,T;ガス絶対温度 上記の式において、L=1mとすると、g=9.8m/
2 ,K=1.4,R=29.27,T=873K(ガ
ス温度を600℃とした場合)であるため、fo =14
8Hzとなる。
【0007】この場合、周波数変化に対して一定の音圧
が得られる範囲(フラットな周波数特性が得られる範
囲)は一般的にfo /3以下であるから、約50Hzま
でしか正確な計測ができないことになる。周波数変化に
対する音圧変化をあらかじめ検定しておき、計測された
データを補正することもできないことはないが、精度は
かなり低下する。
【0008】導波管を用いずに高温用のマイクロホンを
ダクトにフラッシュマウントして計測することも考えら
れるが、このようなマイクロホンは非常に高価であると
共に、使用可能な温度は最高600℃までであり、ガス
タービンの高効率化に伴う高温化により、排ガス温度が
非常に高くなっている現状では、計測可能限界温度を越
えてしまい、対応できなくなりつつある。
【0009】上記のように、従来の装置の場合には、次
の課題があった。 (1)導波管方式では、導波管の共鳴現象により高い周
波数までの範囲でフラットな周波数特性が得られず、ご
く低周波数までしか計測できない。
【0010】(2)高温用マイクロホンをフラッシュマ
ウントする方式では、マイクロホンのコストが非常に高
価であると共に、計測可能温度が限定されてしまい、ガ
スタービンの高温化に対応できない。本発明は、上記の
課題を解決しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る音
圧計測装置は、先端部内にマイクロホンが設けられ後端
面の中心に円形の開口部が設けられた円筒形状のケーシ
ング、同ケーシング内に配設されその先端が上記マイク
ロホンの後端に接合され後端が上記ケーシングの後端面
の開口部に結合され内部に上記マイクロホンの後端に接
続された信号ケーブルが配設された信号ケーブル保護
管、同保護管及び上記マイクロホンと上記ケーシングと
の間に形成された冷却水室、および同冷却水室に接続さ
れた給水管と排水管を備えた音圧計測装置であって、内
部に音圧を発生する高温ガスが流れるダクトに設けられ
た計測座に、上記マイクロホンの先端部が同ダクト内面
にフラッシュマウントされた状態となるように、上記音
圧計測装置の先端部が取付けられて上記音圧を計測する
ことを特徴としている。
【0012】本発明において、音圧計測装置の先端部を
計測座に取付けて、ダクト内を流れる高温ガスが発生す
る音圧を計測する場合には、給水管と排水管により冷却
水を冷却水室内に循環させてマイクロホンを冷却しなが
ら、計測を行う。
【0013】そのため、マイクロホンはその先端面がダ
クトの内面と同一面を形成するように位置調整ができ、
導波管を用いた従来の装置のように気柱共鳴を発生する
ことがないため、計測を必要とする高周波数域まで音圧
レベルがフラットな周波数特性を得ることができ、高精
度の音圧計測が可能となる。
【0014】また、ダクト内を流れるガス温度が高くな
った場合にも、安価な一般用のマイクロホンを使用する
ことができるため、例えば、ガスタービン排気ダクトに
用いた場合、排気ガス温度の上昇に伴う計測コストの上
昇を抑制することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る音圧
計測装置について、図1及び図2により説明する。な
お、本実施形態は、ガスタービンの排気ダクトの保温材
2が設けられたダクト壁1に配設されるものである。
【0016】図1及び図2において、3は円筒形状の計
測座であり、排気ダクトに設けられ、その内部と連通す
る開口部を有している。4はマイクロホンであり、後端
に信号ケーブル5が接続されている。6はリング状の先
端キャップであり、その内側にOリング11a及びシー
ト12aを介して上記マイクロホン4が配設されてい
る。
【0017】7は円筒形状のケーシングであり、部材7
a,7b,7cが溶接接合されて形成されており、先端
の部材7aは上記先端キャップ6とねじ結合し、後端の
部材7cはその中心に円形の開口部を有し、ケーシング
7の後壁を形成している。
【0018】20はリング状のマイクロホン固定金具で
あり、上記マイクロホン4の後端にその先端がOリング
11bとシート12bを介して接合されている。10は
その内部に上記信号ケーブル5が配設される信号ケーブ
ル保護管であり、その先端部が上記マイクロホン固定金
具20に結合され、後端が上記ケーシング7を形成する
部材7cの開口部に結合されている。
【0019】8は上記部材7cの後端より挿入され結合
された給水管、9は部材7cの後端に結合された排水管
である。21は上記先端キャップ6及びケーシング7と
マイクロホン4、マイクロホン固定金具20及び信号ケ
ーブル保護管10との間に形成された冷却水室であり、
上記給水管8及び排水管9と連通している。
【0020】14a,14bはそれぞれルーズフランジ
であり、それぞれと上記ケーシングとの間にOリング1
1cを配設し、それぞれのルーズフランジ14a,14
bをボルト15により上記計測座3に締め付けることに
より、この計測座3に上記ケーシングを固定するもので
ある。
【0021】なお、上記マイクロホン4、信号ケーブル
5、先端キャップ6、ケーシング7、給水管8、排水管
9、信号ケーブル保護管10、Oリング11a,11
b、シート12a,12b、及びマイクロホン固定金具
20により、音圧計測器が形成されている。
【0022】上記において、排気ダクト内のガスタービ
ン排気音を計測する場合には、上記音圧計測器のマイク
ロホン4が設けられた先端部を計測座3の開口部に挿入
し、Oリング11cをルーズフランジ14a,14bの
間に挟んで音圧計測器のケーシング7の外周に配設した
後、ルーズフランジ14a,14bをボルト15により
計測座3に締め付けることにより、上記音圧計測器を計
測座3に固定する。
【0023】上記音圧計測器を計測座3に固定した後
は、冷却水13を給水管8を介して冷却水室21内に供
給し、その内部で循環させ、排水管9を介して排出させ
ながら、マイクロホン4によりガスタービン排気音の計
測を行う。
【0024】本実施形態においては、マイクロホン4を
冷却水13により冷却しているため、マイクロホン4の
先端面が保温材2の表面と同一表面を形成するように位
置調整し、マイクロホン4がダクト内面にフラッシュマ
ウントされた状態とすることができる。
【0025】そのため、導波管を用いた従来の装置のよ
うに気柱共鳴を発生することがなく、計測を必要とする
高周波数域まで音圧レベルのフラットな周波数特性を得
ることができ、高精度の音圧計測が可能となる。また、
常時水冷却しているため、排ガス温度が高温になった場
合にも安価な一般用のマイクロホンで対応することがで
き、計測コストも低く抑えることが可能となる。
【0026】なお、マイクロホン4周辺部の温度は、排
水管9の水温をチェックし、冷却水量をバルブ操作によ
りコントロールすることにより、常に適温に保つことが
できる。また、冷却水13は、Oリング11a,11b
によりシールされているため、マイクロホン4の先端部
及び信号ケーブル保護管10内にリークすることはな
い。
【0027】更に、マイクロホン4の前後に設けたシー
ト12a,12bは、例えばポリテトラフロオロエチレ
ン等からなる絶縁材であり、マイクロホン4はケーシン
グ7と電気的に絶縁されているため、電源ノズル等の影
響を受けない。
【0028】
【発明の効果】本発明の音圧計測装置は、先端部内にマ
イクロホンが設けられ後端面の中心に円形の開口部が設
けられた円筒形状のケーシング、同ケーシング内に配設
されその先端が上記マイクロホンの後端に接合され後端
が上記ケーシングの後端面の開口部に結合され内部に上
記マイクロホンの後端に接続された信号ケーブルが配設
された信号ケーブル保護管、同保護管及び上記マイクロ
ホンと上記ケーシングとの間に形成された冷却水室、お
よび同冷却水室に接続され同冷却室内に冷却水を給排水
する給水管と排水管を備えた音圧計測装置であって、内
部に音圧を発生する高温ガスが流れるダクトに設けられ
計測座に、上記マイクロホンの先端部が同ダクト内面
にフラッシュマウントされた状態となるように、上記音
圧計測装置の先端部を取付け、先端部のマイクロホンを
冷却水により冷却しながら、ダクト内を流れる高温ガス
が発生する音圧を計測するものとしたことによって、従
来の装置のように気柱共鳴を発生することがないため、
計測を必要とする高周波数域まで音圧レベルがフラット
な周波数特性を得ることができ、高精度の音圧計測が可
能となるとともに、ガス温度が高くなった場合にも安価
な一般用のマイクロホンを使用することができ、計測コ
ストの上昇を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る音圧計測装置の説
明図である。
【図2】図1の矢視図で、(a)はA−A矢視図、
(b)はB−B矢視図、(c)はC−C矢視図、(d)
はD−D矢視図である。
【図3】従来の装置の説明図である。
【符号の説明】
1 ダクト壁 2 保温材 3 計測座 4 マイクロホン 5 信号ケーブル 6 先端キャップ 7 ケーシング 7a,7b,7c 部材 8 給水管 9 排水管 10 信号ケーブル保護管 11a,11b,11c Oリング 12a,12b シート 13 冷却水 14a,14b ルーズフランジ 15 ボルト 20 マイクロホン固定金具 21 冷却水室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部内にマイクロホンが設けられ後端
    面の中心に円形の開口部が設けられた円筒形状のケーシ
    ング、同ケーシング内に配設されその先端が上記マイク
    ロホンの後端に接合され後端が上記ケーシングの後端面
    の開口部に結合され内部に上記マイクロホンの後端に接
    続された信号ケーブルが配設された信号ケーブル保護
    管、同保護管及び上記マイクロホンと上記ケーシングと
    の間に形成された冷却水室、および同冷却水室に接続さ
    れた給水管と排水管を備えた音圧計測装置であって、内
    部に音圧を発生する高温ガスが流れるダクトに設けられ
    た計測座に、上記マイクロホンの先端部が同ダクト内面
    にフラッシュマウントされた状態となるように、上記音
    圧計測装置の先端部が取付けられて上記音圧を計測する
    ことを特徴とする音圧計測装置。
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