JP3322366B2 - 複合漏洩同軸ケーブル - Google Patents

複合漏洩同軸ケーブル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合漏洩同軸ケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トンネルや地下駐車場などの
ような電波の不感場所においては、防災無線用や携帯電
話などの移動体通信用として機能する漏洩同軸ケーブル
を設置しておくことが行われている。そして、このよう
な漏洩同軸ケーブルが、外部導体に切れ目(スロット)
を一定ピッチで設けることによって電波の伝送と輻射の
機能を持つよう構成されたものであり、これと一体に連
結された吊下用支持線(以下、メッセンジャーワイヤと
いう)を利用してトンネル側壁などに取り付けられるこ
とは周知である。なお、これらの漏洩同軸ケーブルは、
取り扱い上の都合から500m程度の長さを有するもの
として製造されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
デジタル式の自動車電話や携帯電話が普及してきたこと
から、これらの電話において使用される1500MHz
というような高帯域周波数(準マイクロ波帯)の電波を
も漏洩同軸ケーブルによって伝送・輻射することが要望
されている。しかしながら、消防や警察などの防災無線
においては150MHzというような低帯域周波数(V
HF帯)の電波が使用されるのであるから、上記要望に
応えようとすれば、漏洩同軸ケーブルによって150M
Hzから1500MHzまでの広範囲にわたる電波を伝
送・輻射する必要があることになる。
【0004】ところが、上下限周波数比が10倍にもな
る電波を単一本の漏洩同軸ケーブルによって効率よく輻
射を行うことは実用上不可能であり、現状において上記
要望を満たすためには、低帯域(例えば、150〜40
0MHz帯)用の漏洩同軸ケーブルと高帯域(例えば、
800〜1500MHz帯)用の漏洩同軸ケーブルとを
それぞれ用意したうえ、これら一対の漏洩同軸ケーブル
を揃えた状態で電波の不感場所に設置しておくことにな
る。そして、このような対策を講じたのでは、漏洩同軸
ケーブルの設置に要する手間やスペースが略2倍必要と
なり、工事コストなどの大幅な上昇が生じることになっ
てしまう。
【0005】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、必要な全帯域周波数の電波に対応
することができ、しかも、設置に要する手間やスペース
の増大を抑制しつつ工事コストなどの低減を図ることが
できる複合漏洩同軸ケーブルの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる複合漏洩
同軸ケーブルにおいては、このような目的を達成するた
め、互いに並列配置された低帯域用漏洩同軸ケーブルと
高帯域用漏洩同軸ケーブルとの間にメッセンジャーワイ
ヤを並列配置し、かつ、これら全体を外装被覆によって
一体に連結したことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、低帯域用及び高帯域用漏洩
同軸ケーブルとメッセンジャーワイヤとが外装被覆によ
って一体に連結されているのであるから、トンネル側壁
などの所要個所にメッセンジャーワイヤを取り付ける
と、一対となった漏洩同軸ケーブルはメッセンジャーワ
イヤを介したうえで当該個所に固定支持されていること
になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は本実施例にかかる複合漏洩同軸ケー
ブルの概略構造を示す断面図であり、この図における符
号1は複合漏洩同軸ケーブルを示している。そして、こ
の複合漏洩同軸ケーブル1は、互いに並列配置された低
帯域用漏洩同軸ケーブル2と高帯域用漏洩同軸ケーブル
3との間にメッセンジャーワイヤ4を並列配置し、か
つ、これら全体を外装被覆5によって一体に連結した構
造となっている。すなわち、ここでの低帯域用漏洩同軸
ケーブル2は150〜400MHz程度の電波を輻射す
るのに適し、また、高帯域用漏洩同軸ケーブル3は80
0〜1500MHz程度の電波を輻射するのに適したも
のであり、これら同軸ケーブル2,3のそれぞれは、同
軸上に配置された一対の銅管などからなる内部導体6及
び外部導体7と、これらの両導体6,7間に介装された
高発泡絶縁体8とによって構成されている。
【0010】また、メッセンジャーワイヤ4は、自らが
吊下支持具(図示していない)を介してトンネル側壁な
どの所要個所に固定されることによって一対の同軸ケー
ブル2,3を吊り下げ支持するものであり、強度的に十
分な太さを有している。さらに、外装被覆5は一般的な
被覆用樹脂素材からなり、一括押し出し成形されること
によって同軸ケーブル2,3及びメッセンジャーワイヤ
4の全体を所要厚みで被覆している。なお、電波の不感
場所における複合漏洩同軸ケーブル1の設置にあたって
は、吊下支持具によってメッセンジャーワイヤ4をトン
ネル側壁などに取り付けることになるが、この際には、
同軸ケーブル2,3のそれぞれとメッセンジャーワイヤ
4との間における外装被覆5を切り開いてメッセンジャ
ーワイヤ4を分離したうえ、このメッセンジャーワイヤ
4に対して吊下支持具を連結することになる。
【0011】ところで、この種の複合漏洩同軸ケーブル
1においては、一対の漏洩同軸ケーブル2,3がメッセ
ンジャーワイヤ4を挟んで近接した構成を採用している
ため、各々から輻射された電波が相互に干渉しあっての
悪影響が生じることが考えられる。そこで、本発明の発
明者らが一対の漏洩同軸ケーブル9,10を図2で示す
ように並列配置したうえ、互いに異なる〜の条件下
での相互干渉実験を行ってみたところ、表1で示すよう
な結果が得られた。すなわち、この相互干渉実験は、一
方の漏洩同軸ケーブル10に所定周波数の電波を入力し
た際における他方の漏洩同軸ケーブル9での結合損失の
変化によって相互干渉による影響の有無を確認しようと
するものであり、漏洩同軸ケーブル9,10のそれぞれ
は複合漏洩同軸ケーブル1を構成する漏洩同軸ケーブル
2,3の各々に対応している。
【0012】
【表1】
【0013】そして、この表1によれば、当初の実体
値、すなわち、単体での実際の特性値が58dBである
漏洩同軸ケーブル9を1500MHzの電波が入力され
る漏洩同軸ケーブル10に近接させた場合であっても測
定値が60dBにしか変化しておらず、相互干渉による
影響は少ないことが分かる。また、ここで、本実施例に
かかる複合漏洩同軸ケーブル1の長さを50mとし、そ
の全長方向における相互干渉による影響の有無を同様の
手順によって行ってみたところ、図3及び図4で示すよ
うな特性が確認された。すなわち、図3及び図4のそれ
ぞれは表1中の及びと同じ条件下での結果を示して
おり、いずれの場合においても相互干渉による影響は少
ないことが明らかとなっている。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる複
合漏洩同軸ケーブルにおいては、防災無線用などとして
の低帯域用漏洩同軸ケーブル及びデジタル式電話用など
としての高帯域用漏洩同軸ケーブルと、単一本のメッセ
ンジャーワイヤとを外装被覆によって一体に連結してい
るので、メッセンジャーワイヤを所要個所に取り付けた
際には一対の漏洩同軸ケーブルも同時に取り付けられて
固定支持されることになる。したがって、漏洩同軸ケー
ブルのそれぞれを各別に連結されたメッセンジャーワイ
ヤによって取り付ける必要はなくなり、従来例と比べた
場合における一対の漏洩同軸ケーブルの設置に要する手
間やスペースの抑制を図ることができる。そして、これ
ら漏洩同軸ケーブルの設置により、必要な全帯域周波数
の電波に対応することが可能となることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる複合漏洩同軸ケーブルの概略
構造を示す断面図である。
【図2】相互干渉実験における漏洩同軸ケーブルの配置
状態を示す説明図である。
【図3】相互干渉実験の1つの結果を示す線図である。
【図4】相互干渉実験の他の結果を示す線図である。
【符号の説明】
1 複合漏洩同軸ケーブル 2 低帯域用漏洩同軸ケーブル 3 高帯域用漏洩同軸ケーブル 4 メッセンジャーワイヤ(吊下用支持線) 5 外装被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保井 潔 大阪府大阪市北区中津1丁目11番1号 エヌ・ティ・ティ関西移動通信網株式会 社内 (72)発明者 奥園 博三 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 松田 信義 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 佐渡本 真 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−38902(JP,A) 特開 昭59−215232(JP,A) 特開 昭48−58748(JP,A) 実開 昭63−133736(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/20 - 13/22 H01B 11/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに並列配置された低帯域用漏洩同軸ケ
    ーブル(2)と高帯域用漏洩同軸ケーブル(3)との間
    に吊下用支持線(4)を並列配置し、かつ、これら全体
    を外装被覆(5)によって一体に連結していることを特
    徴とする複合漏洩同軸ケーブル。
JP24453493A 1993-09-30 1993-09-30 複合漏洩同軸ケーブル Expired - Fee Related JP3322366B2 (ja)

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