JPH0474025A - 電波中継装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主装置と該主装置と無線で接続される子装置
からなる通信系における該無線経路の中継装置であって
、例えば、コードレスホン等の電波を中継する装置に関
するものである。

〔従来の技術］ 電波を用いて通信を行なう装置においては、その送受信
機間の無線経路に金属などの導体があると、その影響を
受は電界強度が低下して通信の品質が低下したり、甚し
い場合には通信が不能となることがある。例えば、小電
力型コードレスホンは、仕様書上で接続装置から１００
ｍまで使用可能となっている。しかし、隣接した部屋や
、近くにある別棟等であっても建築構造が鉄筋コンクリ
ートであったり、壁材にアルミを蒸着した断熱材などを
使用したものが用いられていると、電波を反射したり、
吸収するため距離が１００ｍ以内であっても電波がとど
かない場合があった。そして、これらの条件は建築構造
の開口部の面積などによっても微妙に異なるものとなる
ので設置上の取り扱いが面倒であり、設置位置の制約も
多かった。

しかし、従来は、このような問題に対する適切な解決方
法が存在しなかった。

〔発明が解決しようとする課題］ 上述したように、従来の小電力型コードレスホン等では
、接続装置と子装置（電話機）との間に金属等の導体が
存在すると、電波の反射や吸収により仕様書上の使用可
能距離を満足し得ないことがあった。

本来、小電力型コードレスホンは屋内での使用が常態で
あると考えられるが、一方で、利用者が建造物の構造等
の詳細（特に壁体が断熱材を使用しているか否か等）に
ついては、認識し得ない場合が多い。

そのため、使用者が接続装置との間が１００ｍまで使用
可能であるとの認識で設置したものが、１００ｍに満た
ない距離で使用不能になった場合には不満を生ずること
になる。

本発明はこのような従来の問題点に鑑み、電波を反射し
たり、吸収するような材質の壁体等がある場合であって
も、電波を安定して相手装置に到達せしめることが可能
で、かつ、これを経済的に実現し得る簡潔な手段を提供
することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば上述の目的は前記特許請求の範囲に記載
した手段により達成される。

すなわち、本発明は、有限長の同軸コードの両端におい
て、該同軸コードの内部導体と外部導体の内の少なくと
も一方にアンテナ素子を接続してなり、前記同軸コード
の一方の端部に設けられたアンテナ素子の近傍に無線電
話装置の接続装置を配置すると共に、該無線電話装置の
子電話機を前記同軸コードの他の端部に設けたアンテナ
素子と電磁的に結合せしめる電波中継装置である。

〔作　用〕

本発明の電波中継装置においては、同軸コードの一端に
設けたアンテナ素子を接続装置の近傍に設置し、接続装
置から発射された電波を電磁結合により誘導させ、これ
を同軸コードによって中継して同軸コード端部の電話機
側に設けたアンテナ素子から電波を発射する。また、電
話機から発射された電波を該電話機側のアンテナ素子に
電磁結合させることにより誘導させ同軸コードによって
中継して、接続装置側のアンテナ素子から電波を発射す
る如く作用する。これによって接続装置と電話機間の中
継が行なわれる。

そのため、接続装置と電話機間の無線経路に電波の遮蔽
物等が存在する場合であっても、これを同軸コードによ
って迂回せしめることができるから、良好な通信状態を
確保することが可能となる。

〔実施例〕

第１図は本発明の第１の実施例を示す図であって、アン
テナ素子がそれぞれポール状である例を示しており、１
は接続装置、２は同軸コード、３は同軸コード２の内部
導体に接続したアンテナ素子、４は同軸コード２の外部
導体に接続したアンテナ素子、５ａはアンテナ素子と同
軸コード２の内部導体を接続する導線、５ｂはアンテナ
素子と同軸コード２の外部導体を接続するＳＳ、６は同
軸コード２の内部導体に接続したアンテナ素子、７は同
軸コード２の外部導体に接続したアンテナ素子、８は電
話機、９は建造物の壁の断面、１゜は壁の貫通孔、１１
は電話用屋内配線を表わしている。

同図において、接続装置１に着信があると接続装置１の
アンテナから電波が発射される。接続装置１から発射さ
れた電波は電磁結合によりアンテナ素子３とアンテナ素
子４に誘導し、同軸コード２を通りアンテナ素子６とア
ンテナ素子７から電波を発射する。これによって呼び出
された電話機８がＯＦＦフックすると該電話機８のアン
テナから電波が発射される。電話機８から発射された電
波は電磁結合によりアンテナ素子６とアンテナ素子７に
誘導し同軸コード２を通りアンテナ素子３とアンテナ素
子４から電波を発射する。

その結果、接続装置１と電話機８との間に通信路が形成
される。同軸コード２は可撓性があるので、同図に示す
ように壁の貫通孔１０を通したり、あるいは、壁等を迂
回させて配線することができる。従って、建築構造が鉄
筋コンクリートであったり、壁材にアルミを蒸着した断
熱材等の金属を使用したものがあってもこれらに関係な
く通信路を形成せしめて接続装置１と電話機８との間で
良好な通話状態を確保することができる。

以上の説明では接続装置へ着呼があった場合について述
べているが、電話機８からの発呼時も電話機からの電波
を同軸コードによって中継することにより、着呼時とは
方間が異なるものの、同様な動作により通信路の形成が
行なわれる。

第２図は本発明の第２の実施例を示す図であって、１は
接続装置、２は同軸コード、３は同軸コード２の内部導
体に接続したボール状のアンテナ素子、５ａはアンテナ
素子と同軸コード２の内部導体を接続する導線、５ｂは
アンテナ素子と同軸コード２の外部導体を接続する導線
、６は同軸コード２の内部導体に接続したボール状のア
ンテナ、７は同軸コード２の外部導体に接続したボール
状のアンテナ、８は電話機、１４は同軸コード２の外部
導体に接続した金属板、から成るアンテナ素子を表わし
ている。

同図において点線で示す接続装置１に着信があると接続
装置１のアンテナから電波が発射される。

接続装置１から発射された電波は電磁結合によりアンテ
ナ素子３とアンテナ素子４に誘導し同軸コード２を通り
アンテナ素子６とアンテナ素子７から電波を発射する。

これによって呼び出された電話機８がＯＦＦフックする
と電話機８のアンテナから電波が発射される。電話機８
から発射された電波は電磁結合によりアンテナ素子６と
アンテナ素子７に誘導し同軸コード２を通りアンテナ素
子３とアンテナ素子４から電波を発射する。

本実施例における電話機からの発呼などの動作は、第１
の実施例の場合と同様であるが、本実施例では、接続装
置を、アンテナ素子１４の上に重置する構造としている
ので、接続装置のアンテナと本発明による電波中継装置
のアンテナとが密に結合するため、伝送損失の少ない中
継を実現することができる。

実験によれば、この実施例の場合は、接続装置１の発信
電波の周波数が３８０ＭＨｚ、電話機８の発信電波の周
波数が２５４　ＭＨｚで、アンテナ素子３．６．７の長
さを約２５ｃｍとしたとき、同軸コード（３Ｃ２Ｖ）を
用いて１００ｍ当り一２５ｄＢ程度の減衰で中継するこ
とが可能であることが確かめられている。

なお、本実施例では電話機８の側の同軸コード端に設け
たアンテナ素子７を省いて、アンテナ素子６のみを設け
た構造とすることも可能である。

第３図は本発明の接続装置側の構造の例を示す図であっ
て、接続装置を重置するための台を形成せしめ、その内
部に一方のアンテナ素子である金属板を収納すると共に
、接栓を設けて、同軸コードを容易に脱着し得るように
した例を示している。

同図において、３．１４はアンテナ素子、工２は接続装
置を乗せる絶縁物で形成した台、１３は例えばＢＮＧな
どの同軸コード用接栓、５ａ、５ｂは、該同軸コード用
接栓とアンテナ素子とを接続する導線、を表わしている
。

本実施例では、アンテナ素子３の保持が確実に行なえる
と共に、同軸コードと、台１２を接栓１３によって、結
合する構造を採っているので、移動に際する持ち運びが
容易であり、また任意の長さの同軸ケーブルと簡単に交
換出来るなど、実用上の利便性が高い。

第４図は本発明のアンテナ素子の構造の例を示す図であ
って、ボール状のアンテナ素子を、ケース内に封入した
例を示しており、６．７はアンテナ素子、１３は例えば
ＢＮＧなどの同軸コード用接栓、５ａ、５ｂは該同軸コ
ード用接栓とアンテナ素子を接続する導線、１５は、絶
縁物で作られたアンテナケースを表わしている。

本実施例においては、アンテナ素子をアンテナケース１
５内に封入する構造を採っているので、アンテナ素子６
．７の保持が確実に行なえると共に、同軸コード用接栓
１３を設けているので、同軸コードとの脱着が容易であ
り、また、絶縁物のケースに覆われているので、その設
置も容易である。

第３図、第４図に示した接続装置を重置するための台１
２や、アンテナケース１５は、それぞれアンテナ素子等
を組み立てた後これを絶縁物でモールドして形成するこ
ともできる。

また、上記実施例では、アンテナ素子をボール状または
、方形の金属板とした例を示しているが、本発明のアン
テナ素子の形状は、これに限るものではなく、任意の形
状のものを採ることが可能である。

また、必ずしも同軸コードの内部導体、外部導体の両方
にアンテナ素子を接続する必要はな（、例えば、前記第
２の実施例の説明において述べたように、内部導体にの
みアンテナ素子を接続した構成とすることも可能である
。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、例えば小電力型コ
ードレスホン等のように接続装置と子電話機が無線で接
続される通信装置において、接続装置と子電話機との間
に電波の伝播を阻害するような構造物が存在する場合で
あっても、これを容易に回避して、仕様書上の通話の到
達距離を確保することが可能であり、また、安定な通信
状態を得ることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示す図、第２図は本発
明の第２の実施例を示す図、第３図は本発明の接続装置
側の構造の例を示す図、第４図は本発明のアンテナ素子
の構造の例を示す図である。 １・・・接続装置、２・・・同軸コード、３，４，６゜
７．１４・・・アンテナ素子、５　ａ−アンテナ素子と
同軸コードの内部導体とを接続する導線、５ｂ・・・ア
ンテナ素子と同軸コードの外部導体とを接続する導線、
８・・・電話機、９・・・建造物の壁の断面、１０・・
・壁の貫通孔、１１・・・電話用屋内配線、１２・・・
接続装置を乗せる台、１３・・・同軸コード用接栓、１
５・・・アンテナケース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 有限長の同軸コードの両端において、該同軸コードの内
   部導体と外部導体の内少なくとも一方にアンテナ素子を
   接続してなる電波中継装置であって、前記同軸コードの
   一方の端部に設けられたアンテナ素子の近傍に無線電話
   装置の接続装置を配置すると共に、該無線電話装置の子
   電話機を前記同軸コードの他の端部に設けたアンテナ素
   子と電磁的に結合せしめることを特徴とする電波中継装
   置。