JP3321625B2 - 差圧ダンパー - Google Patents

差圧ダンパー

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JP3321625B2
JP3321625B2 JP19310393A JP19310393A JP3321625B2 JP 3321625 B2 JP3321625 B2 JP 3321625B2 JP 19310393 A JP19310393 A JP 19310393A JP 19310393 A JP19310393 A JP 19310393A JP 3321625 B2 JP3321625 B2 JP 3321625B2
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幸男 久野
陽司 森
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芳信 藪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差圧ダンパーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品、精密機械部品、食品、
医薬品等の工場、管理室等においては、塵埃を避ける必
要から、室内圧を外気圧より高く保持して正圧を維持し
ておくために室内外等の圧力差を調整するダンパーが使
用される。また、火災等の非常時には人は実際には煙に
巻き込まれて不幸な結果を生起する場合が多く、この非
常時等のために附室と称される室を設け、常時、空気の
供給排気を行う一方、差圧調整ダンパーを設けて室外に
対し所要の正圧を保持する様にしている。
【0003】図8、図9には実開昭59−163851
号に開示された差圧調整用のダンパーが示されており、
ケース内に設けた回転軸に羽根を固定し、羽根の回動に
よりケース内を開閉する構造が示されている。そして、
この回転軸にはバランスウエイトが固定され、これによ
って羽根重量による回転モーメントと、設定圧における
起動回転モーメントとをプラスしたモーメントに対応し
たウエイトを固定して差圧調整を行っているものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、非常
時に附室内等における急激な加圧などでは、隣接するど
うしの室内外の圧力差を羽根重量とバランスウエイトに
より相対的に圧力調整を行うよりもむしろ、そのような
急激な圧力変動に対応して所定の羽根の開度を越えた場
合に素早く羽根を全開状態にしたり、或は圧力変動に対
して所定の羽根の開度まで羽根を素早く開口する様な応
答性に優れ、かつ圧力損失も少ない様に差圧調整を円滑
に行うことが好ましいものである。この様な問題に対し
て、従来の差圧調整ダンパーでは対処することが困難で
あり、急激な圧力変動に対応して開口中の羽根を、所要
の開度を越えた時点で素早く全開状態に開口作動させた
り、或は所要の開度まで素早く開口させて圧力損失を少
なくする様なダンパーが嘱望されている。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、簡単な構造で製造コスト
も安価に維持しながら、風圧が設定圧以上に増加した状
態で羽根を円滑に開口して差圧調整でき、羽根がある開
度を越えて開口された後で素早く全開状態に開口作動さ
せたり、或る初期開度まで素早く開口作動させることが
できて、羽根の応答性が良好で、圧力損失も軽減できる
差圧ダンパーを提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、風が通流する流路12を開閉すべく、
同流路12に上下方向に設けた枢軸14に固定されて回
転自在に設けられた開閉羽根16と、枢軸14の近傍に
設けられ、上面側に上り勾配の傾斜面18を備えたガイ
ド部20とを有し、開閉羽根16又は枢軸14には、こ
のガイド部20の傾斜面18上に係合しつつ開閉羽根又
は枢軸と一体的に回動する移動体22が連結され、風圧
モーメントで移動体22が傾斜面18上を移動しようと
する力が開閉羽根16の荷重による羽根閉塞モーメント
で移動体22がその位置に留まろうとする力よりも大き
くなると開閉羽根を開口作動させる差圧ダンパーから構
成される。
【0007】また、前記枢軸14は、流路の12側端部
側に上下方向を長手となして設けられ、かつ前記開閉羽
根16は、この枢軸14により片開き状に開閉され、移
動体22は、枢軸14に略L字状に突設されたこととし
てもよい。
【0008】前記ガイド部20の傾斜面18は、連続し
て複数個設けられて成ることとしてもよい。
【0009】前記ガイド部20の傾斜面18は連続して
2個設けられ、立上り側の斜面の方が、次の斜面より急
傾斜面に形成されて成ることとしてもよい。
【0010】また、前記ガイド部20の傾斜面18は連
続して2個設けられ、立上り側の斜面の方が、緩傾斜面
に形成されていることとしてもよい。
【0011】
【作用】本発明の差圧ダンパーにおいては、通風口を開
閉羽根で閉口した状態において、開閉羽根の荷重による
羽根閉塞モーメントがガイド杆機構の移動体に負荷され
て通風口の閉口状態を保持する。通風口へ風が通流して
開閉羽根に設定圧以上の風圧が作用すると、移動体はガ
イド部の傾斜面に密着しつつ移動して開閉羽根は円滑に
開口作動する。ガイド部の傾斜面に急傾斜面や緩傾斜面
が設けられている場合には、傾斜面に密着移動する移動
体で開閉羽根の開口作動が緩急自在に制御され、所定の
開度から全開状態までを敏速に作動させて圧力損失、開
閉障害等を防止し、また、初期開口から所定の開度まで
敏速に開口させたりして開口時の応答性を向上でき、開
閉羽根の円滑な差圧調整ができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好
適な実施例を説明する。図1、図2には、本発明の実施
例に係る差圧ダンパー10が示されている。図より明ら
かな様に、差圧ダンパー10は、風が通流する流路12
を開閉すべく、同流路12に設けた上下の枢軸14、1
4に固定されて回転自在に設けられた開閉羽根16と、
上方側の枢軸14の近傍に設けられ、上面に傾斜面18
を備えたガイド部20と、を有し、上方側の枢軸14に
は、ガイド部20の傾斜面18上を移動する移動体22
を備えたガイド杆機構24が取付けられている。
【0013】これにより、開閉羽根16を枢軸14、1
4で枢支しつつ同開閉羽根16で流路12を閉口保持す
る。そして、流路12内から開閉羽根16へ向け風が通
流し、その風圧が設定値以上に増加した時に移動体22
が傾斜面18に係合して上昇し、開閉羽根16は枢軸1
4、14を中心として片開き状に回転しながら円滑に開
口作動して差圧調整する。この差圧ダンパーは風の通流
する流路の中間位置に設けてもよく、また流路の入口あ
るいは出口等の開口部分に設けてもよい。
【0014】実施例において、流路12は、非常時に室
内外を遮断する防火扉としても機能する様な、例えば、
高さ略2m、幅50cm程度の矩形状のケース体26か
ら形成され、このケース体26の端面には、このケース
体26より狭幅な通風口28が突出されている。
【0015】図2に示す様に、通風口28の一方側端寄
りの上部位置と下部位置とには、ブッシュの様な軸受3
0、30が取付けられている。枢軸14、14は、上下
方向を長手として形成されており、上部位置の軸受30
に通風口28の内部から外部へ向け上部側の枢軸14の
上端部14aが貫通軸支され、下部位置の軸受30に通
風口28の内部から外部へ向け下部側の枢軸14の下端
部14bが貫通軸支されている。上下の枢軸14、14
は、開閉羽根16の風の流れ上流側面に設けた、図3の
仮想線に示す、端面が片持クランク状に折曲された取付
板32を介して開閉羽根16に固定されている。これに
より、開閉羽根16は、軸受30、30に軸支された上
下の枢軸14、14の軸回りに片開き状に開閉される。
【0016】なお、実施例において、流路12としての
ケース体26に通風口28を設けてこの通風口28の開
口に開閉羽根16を片開き状に枢支しているが、これに
限ることなく、ケース体26内の側部寄り上下位置に枢
軸14、14を設けて同ケース体26内を開閉する開閉
羽根16を片開き状に枢支してもよい。
【0017】図3、図4に示す様に、ガイド部20は、
通風口28の上面において、開閉羽根16を枢支した上
部側の枢軸14の上端部14aに近接され、図3に示す
枢軸14の上端部14aを原点とした円の接線方向に傾
斜配置されている。
【0018】本発明の特徴的なことは、前記ガイド部の
上面に傾斜面を設け、開閉羽根の枢軸より突設したガイ
ド杆機構の移動体を傾斜面に密着状に移動させながら、
風圧による開閉羽根の開口作動を緩急自在に制御し、開
口時の圧力損失、開閉障害等を防止し、開口時の応答性
を向上させることである。
【0019】ガイド部20は、耐摩耗性の金属を素材と
し、肉厚の縦板から成る開度制御板34と、この開度制
御板34の下端側に略垂直に折曲された受板36と、か
ら成り、この開度制御板34の上面側に傾斜面18が設
けられている。この受板36を通風口28の上面に螺子
等で着脱固定して開度制御板34を所定の位置に枢軸1
4と対向して設置する。
【0020】図5に示す様に、傾斜面18は、開度制御
板34の上端に、両縁部38、38を残して切開された
切欠部40の内底面に設けられている。傾斜面18は、
一端側の縁部38に連続した水平面42からの立上がり
側に設けられた急角度の急傾斜面44と、この急傾斜面
44の端部から他端側の縁部38に接続された緩角度の
緩傾斜面46と、から成る形状に形成されている。実施
例において、急傾斜面44は水平面に対し略45度程
度、緩傾斜面46は略20度程度の角度で設けられてい
る。しかし、必ずしも前記角度に限定されることなく、
開閉羽根16の開口制御の状態で適宜な角度を選択す
る。また、ガイド部20は、ガイド杆機構24と係合し
得る傾斜面を備えておれば良く、具体的構成は上記した
実施例構成に限ることはない。
【0021】図6の他の実施例に示す様に、傾斜面18
は、一端側の縁部38に連続した水平面42からの立上
がり側に設けられた緩角度の緩傾斜面46と、この緩傾
斜面46の端部から他端側の縁部38に接続された急角
度の急傾斜面44と、から成る形状に形成してもよい。
また、傾斜面18は、一端側の縁部38に連続した水平
面42をやや長目に形成し、この水平面42に所要の角
度の一つの傾斜面のみが連続した構成としてもよい。
【0022】前記ガイド杆機構24は、図3、図4に示
す様に、通風口28の上面側に突出状に軸支された枢軸
14と、この枢軸14の突出部14aに略L字状に突設
され、ガイド部20の開度制御板34の傾斜面18に密
着しながら移動する移動体22から成る。この移動体2
2は、丸棒又は丸棒に遊嵌されたローラ等で形成されて
いる。
【0023】これにより、移動体22には開閉羽根16
の荷重により同開閉羽根16を閉塞保持する羽根閉塞モ
ーメントと、風圧によって開閉羽根16を回転させる風
圧モーメントと、が同時に作用する。すなわち、ガイド
部20の傾斜面18に係合した移動体22は、風圧モー
メントにより移動体22から傾斜面18に作用する水平
方向の力の傾斜上り方向の分力成分が、羽根閉塞モーメ
ントにより移動体22から傾斜面18に作用する鉛直方
向の力の傾斜下り方向の分力成分より大きくなったとき
に、傾斜面18に密着しつつ上昇移動して(このとき、
移動体22を突設させた枢着部を介して開閉羽根16も
同時に上昇する)開閉羽根16が開口作動し、羽根開放
を促進させる方向への風圧モーメントの増加と、傾斜面
18の傾斜角により、開閉羽根の開口を差圧調整しつつ
制御することとなる。なお、移動体22が係合移動する
ガイド部20の傾斜面18には、摩擦抵抗を抑制し、移
動体22がスムーズに移動できる様にグリース等を塗布
することが好ましい。
【0024】本実施例において、通風口28が無風状態
の時には、通風口28は開閉羽根16で閉口され、この
とき、ガイド杆機構24の移動体22は、図3におい
て、仮想線L1に向け配置されている。また、このとき
ガイド部20の開度制御板34の傾斜面18は、移動体
22が密着した一端側の水平面42上にある。
【0025】図3、図4に示す様に、ガイド部20及び
ガイド杆機構24が設けられた通風口28の上面部に
は、箱形状で開閉羽根16側の壁面が開口された遮蔽カ
バー体48が設置されている。この遮蔽カバー体48の
上面中央位置には、図3に示す様な長孔50が開孔さ
れ、この長孔50にガイド杆機構24の移動体22のス
トッパ52が調整自在に垂設されている。
【0026】なお、移動体22は枢軸14側からガイド
部20へ向け突出することに限ることなく、開閉羽根1
6側から突出してもよい。この場合には、移動体22が
係合し易い位置にガイド部20を設置する。また、ガイ
ド部20やガイド杆機構24は通風口28の下面側、或
は通風口の上下内面側等に設けてもよい。また、ガイド
部20の開度制御板34は、枢軸14の上端部14aを
原点とした円の接線方向に傾斜配置されているが、これ
に限ることなく、枢軸14の上端部14aを原点とした
円の円周上に配置できる円弧板に形成してもよい。これ
により、前記緩急傾斜面の変曲点の設定を正確にでき、
開閉羽根16の開度制御を正確で円滑に行ない得る。
【0027】次に、本発明に係る差圧ダンパー10の作
用を説明する。本発明にかかるダンパー装置10は、上
記した構成により一般空調用の差圧ダンパー、逆流防止
ダンパー、或は加圧排煙システム等における防火ダンパ
ーをも兼ねた差圧ダンパーとして使用し得るものであ
る。
【0028】通風口28が無風状態の時には、通風口2
8は開閉羽根16で閉口され、ガイド杆機構24の移動
体22はガイド部20の開度制御板34の傾斜面18の
水平面42と係合保持され、開閉羽根16の全荷重が移
動体22に負荷され、この羽根荷重により通風口14の
閉塞状態を保持する。このとき、ガイド杆機構24の移
動体22は、図3において、仮想線L1に向け配置され
ている。
【0029】次に、通風口28の内部から閉口している
開閉羽根16へ向け矢印の様に急激に風が通流すると、
開閉羽根16を開口する方向へ向け風圧モーメントが作
用する。同時に、この風圧モーメントは、仮想線L1に
向け配置されていた移動体22を仮想線L2に向け反時
計方向に回転させる様に作用する。
【0030】このとき、例えば図7に示すように、ガイ
ド部20の傾斜面18のうち、水平面42側から立上が
った急傾斜面44に移動体22が係合する。この急傾斜
面44上において羽根閉塞モーメントによる移動体22
の鉛直方向の力MAの傾斜面に沿う傾斜下方への分力成
分P1より、風圧モーメントによる移動体22の水平方
向の力MBの傾斜面に沿う傾斜上方への分力成分P2が
大きくなると、移動体22は急傾斜面44を上部側へ向
け移動しつつ開閉羽根16が徐々に開口される。
【0031】この急傾斜面44上を上方へ向け密着移動
する移動体22が、図3に示す仮想線L2の位置、即ち
図5に示す、急傾斜面44の端部に接続した緩傾斜面4
6への変曲点Sを通過すると、緩傾斜面46における分
力成分P2が更に増大され、これにより移動体22は緩
傾斜面46を敏速に移動して同時に開閉羽根16は素早
く略全開状態へ移行しながらストッパ52に制止され
る。
【0032】この開閉羽根16は略全開状態において、
通風口28を通流する風圧が降下すると、風圧モーメン
トが小さくなり、移動体22は羽根荷重による羽根閉塞
モーメントにより緩傾斜面46から急傾斜面44へと逆
移動しながら図3上時計方向に回転し、開閉羽根16は
通風口28に自動的に閉着される。これにより、開閉羽
根16は傾斜面の変曲点Sを境に傾斜面の上方向分力成
分P2が急傾斜面44における分力成分P1より急激に
大となることにより開閉羽根16は、一気に全開状態に
変位する。この結果、開口時の圧力損失が軽減され、加
圧防排煙システム等における差圧ダンパーとしてオーバ
プレッシャーによる開閉障害等を防止できる。本差圧ダ
ンパーは、上述の様な圧力差に対応して空調を行なうも
のであるが、火災発生時には、防火機構により全閉状態
を保持して防災することにより、防火ダンパーとして使
用出来る。
【0033】また、図6に示す様な、他の実施例のガイ
ド部20を設置した場合には、通風口28を通流する風
圧が急激に増加すると、移動体22は、水平面42から
立上った緩傾斜面46に密着移動しながら開閉羽根16
は敏速に開口され、緩傾斜面46から急傾斜面44への
変曲点Sを通過すると、緩傾斜面46に比べ、急傾斜面
44における風圧モーメントの傾斜上方向の分力成分P
2が減少することにより、移動体22は急傾斜面44を
徐々に移動して略全開状態へ移行してストッパ52に制
止される。これにより、開閉羽根16は所要の開度まで
急速に開口できて応答性が早く、それ以後は風圧が増加
しても開閉羽根16は急激に変化することなく、例え
ば、クリーンルーム等において敏速な応答性が必要な差
圧ダンパーとして使用できる。
【0034】また、水平面42を長目に形成し、この水
平面42に一つの傾斜面を連続させた構成のガイド部2
0においても、通風口28を通流する風圧で移動体22
は前記水平面42上を傾斜面まで移動しながら開閉羽根
16は敏速に開口され、傾斜面で移動体22は徐々に移
動して略全開状態へ移行することとなり、同様に開閉羽
根16の開口時の2段制御ができることとなる。
【0035】上記した様に、本発明は、開閉羽根と連動
するガイド杆機構24とガイド部20との係合により、
開閉羽根16の開口作動を調整制御できるものであり、
羽根の応答性が良好で、圧力損失も軽減でき、簡単な構
造であるため製造コストも安価に設備できる。なお、本
発明は上記実施例のみに限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された発明の本質を逸脱しない範囲に
おいて任意の改変を行っても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1に係る差圧
ダンパーによれば、風が通流する流路を開閉すべく、同
流路に上下方向に設けた枢軸に固定されて回転自在に設
けられた開閉羽根と、枢軸の近傍に設けられ、上面側に
上り勾配の傾斜面を備えたガイド部と、を有し、開閉羽
根又は枢軸には、このガイド部の傾斜面上に係合しつつ
開閉羽根又は枢軸と一体的に回動する移動体が連結さ
れ、風圧モーメントで移動体が傾斜面上を移動しようと
する力が開閉羽根の荷重による羽根閉塞モーメントで移
動体がその位置に留まろうとする力よりも大きくなると
開閉羽根を開口作動させる構成であるから、簡単な構造
で製造コストも安価に維持でき、流路を通流する風圧が
設定値以上に増加したときに開閉羽根を開口させながら
差圧調整を迅速、円滑に行うことができる。
【0037】また、請求項2によれば、前記枢軸は、流
路の側端部側に上下方向を長手となして設けられ、かつ
開閉羽根は、この枢軸により片開き状に開閉され、移動
体は、枢軸に略L字状に突設された構成であるから、開
閉羽根の荷重による羽根閉塞方向の力と、風圧による羽
根開口方向の力とをガイド部上で移動体に作用させつつ
迅速な差圧調整ができる。
【0038】また、請求項3によればガイド部の傾斜面
は、連続して複数個設けることにより、所定開度を越え
ると開きにくくしたり、あるいは逆に迅速に全開状態に
できる等種々の差圧及び防火ダンパー機能の実効化を図
れる。
【0039】また、請求項4によれば、ガイド部の傾斜
面は連続して2個設けられ、立上り側の斜面の方が、次
の斜面より急傾斜面に形成されているので、開閉羽根が
所定の開度に開口された状態から敏速に全開状態へと移
行でき、圧力損失を軽減できる。
【0040】また、請求項5によれば、ガイド部の傾斜
面は連続して2個設けられ、立上り側の斜面の方が、緩
傾斜面に形成されているので、開閉羽根を所定の開度ま
で敏速に開口させて初期開口の応答性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る差圧ダンパーを通風口に
設置した平面図である。
【図2】図1に示した差圧ダンパーを設置した通風口の
正面図である。
【図3】差圧ダンパーのガイド部及びガイド杆機構を示
した平面図である。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】ガイド部の拡大正面図である。
【図6】他の実施例のガイド部の拡大正面である。
【図7】ガイド杆機構の移動体の作用説明図である。
【図8】従来の差圧ダンパーの概略正面説明図である。
【図9】従来の差圧ダンパーの概略断面説明図である。
【符号の説明】
10 差圧ダンパー 12 流路 14 枢軸 16 開閉羽根 18 傾斜面 20 ガイド部 22 移動体 24 ガイド杆機構 44 急傾斜面 46 緩傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 13/24 (72)発明者 近藤 圭一 福岡県粕屋郡篠栗町大字和田1034の4 協立エアテック株式会社内 (72)発明者 藪 芳信 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目6番2 号 株式会社日建設計内 (56)参考文献 特開 昭62−190336(JP,A) 特開 昭60−155845(JP,A) 実開 平3−83755(JP,U) 実開 昭60−113437(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/00 - 13/078

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】風が通流する流路を開閉すべく、同流路に
    上下方向に設けた枢軸に固定されて回転自在に設けられ
    た開閉羽根と、 枢軸の近傍に設けられ、上面側に上り勾配の傾斜面を備
    えたガイド部と、を有し、 開閉羽根又は枢軸には、このガイド部の傾斜面上に係合
    しつつ開閉羽根又は枢軸と一体的に回動する移動体が連
    結され風圧モーメントで移動体が傾斜面上を移動しようとする
    力が開閉羽根の荷重による羽根閉塞モーメントで移動体
    がその位置に留まろうとする力よりも大きくなると開閉
    羽根を開口作動させることを特徴とする 差圧ダンパー。
  2. 【請求項2】 前記枢軸は、流路の側端部側に上下方向
    を長手となして設けられ、かつ開閉羽根は、この枢軸に
    より片開き状に開閉され、移動体は、 枢軸に略L字状に突設された請求項1記載の
    差圧ダンパー。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部の傾斜面は、連続して複数
    個設けられて成る請求項1または2記載の差圧ダンパ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部の傾斜面は連続して2個設
    けられ、立上り側の斜面の方が、次の斜面より急傾斜面
    に形成されて成る請求項1ないし3のいずれかに記載の
    差圧ダンパー。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部の傾斜面は連続して2個設
    けられ、立上り側の斜面の方が、緩傾斜面に形成されて
    成る請求項1ないし3のいずれかに記載の差圧ダンパ
    ー。
JP19310393A 1993-07-07 1993-07-07 差圧ダンパー Expired - Lifetime JP3321625B2 (ja)

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