JP3320837B2 - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
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Description
のため、トレッド面のショルダー端部に細溝を設けるよ
うにした重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
下、重荷重用ラジアルタイヤと称する)は、走行時にト
レッドセンター部とショルダー部との半径差により、シ
ョルダー部側に滑りが発生するが、トレッドが高剛性に
構成されていて変形し難いため、そのショルダー部が早
く摩耗してしまう偏摩耗現象の問題があった。
レッド面のショルダー端部に沿ってタイヤ周方向に連続
する細溝を設けてショルダー端部の剛性を小さくし、変
形し易くすることによって、上記半径差に基づく滑りを
逃がして偏摩耗を防止するようにした提案がある。しか
し、この細溝による対策は、その細溝に小石が噛み込ま
れ易くなり、噛み込まれた石が次第に溝底まで移動する
ことにより溝底にクラックを生じたり、細溝外側に形成
される細リブが欠ける、所謂リブティアを助長したりす
る問題がある。また、細リブはタイヤが轍乗り越えや縁
石乗り上げ時に加わる引裂き力によってリブティアを生
じ易いという欠点があった。このように細溝を設けたこ
とに伴う問題解決のため、従来、様々な提案が為されて
いるが、十分な解決策が得られていないのが実情であ
る。
ッド面のショルダー端部に細溝を設ける場合に、溝底の
クラック防止やリブティアの防止効果を一層向上可能に
した重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することに
ある。
明は、トレッド面のショルダー端部に、タイヤ周方向に
沿って延びる細溝を設けた重荷重用空気入りラジアルタ
イヤにおいて、前記細溝の入口側に該細溝の溝幅より広
い幅の浅溝凹部を形成すると共に、該細溝を、前記トレ
ッド面の法線よりもタイヤ軸方向内側に向けて直線状に
傾斜させると共に、先端側をタイヤ軸方向内側に向けて
滑らかに湾曲させたことを特徴としている。
幅の浅溝凹部を設けたので、この広幅の浅溝凹部が細溝
に噛み込まれようとする石を押し出し、石噛みの発生を
低減する。しかも、細溝はタイヤ軸方向内側に向かって
直線状に傾斜した上に、さらに先端側をタイヤ軸方向内
側に滑らかに湾曲することにより、細リブの基端部強度
が増大すると共に応力を集中させないため、そのリブテ
ィアを防止することができる。
明する。図2は、本発明の重荷重用ラジアルタイヤのト
レッドパターンを示し、図1は、そのショルダー端部の
断面を示す。図に示すように、トレッド1の表面には、
タイヤ周方向に沿って複数本の主溝2が設けられ、これ
ら主溝2に区分された複数のリブ3が形成されている。
これらリブ3のうち、ショルダー部のリブ3には、その
端部に沿って総深さG1 の細溝4が設けられ、その外側
に細リブ5が形成されている。この細溝4はショルダー
端部の剛性を低減し、偏摩耗防止に寄与する。
も広い幅W2 の浅溝凹部6を設けている。それによって
細リブ5の上面幅がW3 になっている。細溝4はショル
ダー面の法線Rに対してタイヤ軸方向内側に傾斜して真
っ直ぐに延び、次いで先端側をタイヤ軸方向内側に向か
って滑らかに湾曲させている。上述のように細溝4の入
口側に設けた浅溝凹部6は、細溝4に噛み込まれようと
する小石を受け止め、それ以上奥へ入り込むのを阻止す
ると共に、外へ押し出すような作用をする。また、細溝
4の外側に形成された細リブ5は、その基端部側ほど幅
が広くなって剛性が高くなっているため、強度が増大
し、しかも細溝4の滑らかな湾曲によって応力が集中し
ないため、縁石乗り上げ時の引裂き力等によるリブティ
アを防止することができる。
さG2 は、それぞれ細溝4の幅W1の2.0〜5.0倍
(2.0W1 〜5.0W1 )にすることが望ましい。ま
た、細溝4の溝幅W1 の絶対値としては1.5〜5.0
mmの範囲に設定することが望ましい。この幅W2 と深
さG2 とがそれぞれ2.0W1 未満では、浅溝凹部によ
る上述した効果は得られなくなる。また、5.0W1 超
にすると、ショルダー部のリブ3の幅を十分に確保でき
なくなり、トレッドのセンター部の接地圧負担が増大す
るため、センター部の早期摩耗(センターウェア)を誘
発する。しかもショルダー部の剛性低下が著しくなり、
コーナリングパワーを低減し、操縦安定性が悪化する。
の0.70倍〜1.20倍(0.70D〜1.20D)
にすることが望ましい。0.70D未満では細溝による
耐偏摩耗性効果が得られなくなる。しかし、溝深さG1
が1.20Dを超えるほどに大き過ぎると、トレッド更
生時のバフ後にも細溝4の溝底が残存するようになる。
の法線Rと為す傾斜角度αは、0〜5°にすることが望
ましい。この傾斜角度αを0以上にすることにより、細
リブの基端部の剛性を高めることができる。しかし、5
°超になると、細リブ剛性が高くなりすぎて、細リブ自
体が段差摩耗し易くなる。また、細溝先端部は、その細
溝4の直線部のタイヤ外側壁面に沿う直線Bと、最先端
部Cとの距離W4 が細溝の溝幅W1 の1.3〜2倍
(1.3W1 〜2W1)の範囲になるようにすることが
望ましい。この距離W4 が1.3W1 以上になるように
先端部を滑らかに湾曲させることにより細リブ基端部の
応力集中を緩和し、リブティアの防止効果を高めること
ができる。しかし、距離W4 を1.3W1 を超える程に
大きくし過ぎると、細溝の成形が困難となる。
からの溝深さG1 の少なくとも1/2以上の距離を隔て
た位置から形成することが望ましい。細リブの上面幅W
3 は1〜5mmにするのがよい。この幅W3 を1mm未
満では耐偏摩耗性の効果が乏しくなる。5mm超では細
リブ自体の段差摩耗を招くようになる。
R、トレッドパターンを、細溝を除いて図2にした点を
共通にし、細溝の断面形状、細溝の溝幅W1 ,溝深さG
1 ,傾斜角度α,距離W4 ,浅溝凹部の幅W2 ,深さG
2 並びに細リブの上面幅W3をそれぞれ表1に示す通り
異ならせた本発明タイヤ、比較タイヤ1,2,3をそれ
ぞれ製作した。
JATMA規定の正規リムに装着し、正規空気圧を充填
し、正規荷重を負荷して、高速路70%、山間路15
%、一般路15%の走行路を、30,330km走行し
た後、トレッドの細溝の石噛みの発生個数、溝底クラッ
クの発生個数、細リブティアの個数をそれぞれ調べ、そ
の結果を表1に示した。
成(図3)では、石噛みやクラックの発生が多く、リブ
ティアも多い。また、比較タイヤ2のように、細溝4の
入口に浅溝凹部6だけを設けた構成(図4)では、石噛
みは低減するが、溝底クラックやリブティアの防止はで
きない。さらに比較タイヤ3のように、細溝4の先端側
を湾曲させただけの構成(図5)では、石噛みの発生を
防止することができない。これに対し、本発明タイヤ
は、石噛み、溝底にクラック、リブティアを殆ど発生し
ていない。
ー端部に設けた細溝の入口側に細溝よりも広幅の浅溝凹
部を設けたことにより、石噛みや溝底クラックの発生を
低減する。かつ細溝をショルダー面の法線よりもタイヤ
軸方向内側に向けて直線状に傾斜させると共に、その先
端側を湾曲させたことにより、細リブの基端部強度を増
大させ、応力を集中しないようにしたため、細リブのリ
ブティアを防止することができる。
大断面図である。
平面図である。
面図である。
す部分拡大断面図である。
例を示す部分拡大断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッド面のショルダー端部に、タイヤ
周方向に沿って延びる細溝を設けた重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤにおいて、 前記細溝の入口側に該細溝の溝幅より広い幅の浅溝凹部
を形成すると共に、該細溝を前記トレッド面の法線より
もタイヤ軸方向内側に向けて直線状に傾斜させると共
に、先端側をタイヤ軸方向内側に向けて滑らかに湾曲さ
せた重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14331993A JP3320837B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14331993A JP3320837B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0717215A JPH0717215A (ja) | 1995-01-20 |
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Family
ID=15336021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14331993A Expired - Fee Related JP3320837B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3320837B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018086921A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
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JP5346664B2 (ja) * | 2009-04-16 | 2013-11-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
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-
1993
- 1993-06-15 JP JP14331993A patent/JP3320837B2/ja not_active Expired - Fee Related
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