JP3317954B2 - 画像データ圧縮方法とjbig方式符号化処理方法とその装置 - Google Patents

画像データ圧縮方法とjbig方式符号化処理方法とその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ圧縮方
法とJBIG方式符号化処理方法とその装置及び該JB
IG方式符号化処理方法をプログラムとして格納したコ
ンピュータが読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像データの符号化方式として、ソフト
コピー通信に適したプログレッシブ符号化方式の一つと
して、国際標準ITU−Tの1995年8月勧告T.8
5によるJBIG(Joint Bi-lebel Image Group)符号
化方式(ファクシミリ版)が勧告されている。
【0003】従来のファクシミリ方式のMH(Modified
Huffman:データの圧縮・伸張技法)/MR(Modified
READ:データの圧縮・伸張技法)/MMR(Modified
Modified READ:データの圧縮・伸張技法)では、符号化
処理時に画素データから白あるいは黒の色の連続する画
素の長さであるランレングス値を求め、このランレング
スに対応した符号を符号化テーブルより求めている。
【0004】これに対し、JBIG方式では、符号化対
象画素1画素の圧縮処理において、符号化対象画素の周
辺10画素を参照し、符号化対象画素が白か黒かを予測
し、予測が実際に外れた場合のみ、算術符号化方式によ
り符号化を行っている。
【0005】ITU−Tの勧告T.85によるJBIG
(Joint Bi-lebel Image Group)方式の従来のデータ符
号化方法について図面を参照しながら説明する。この従
来技術について、特開平9−149264号公報(特許
2793536号)には、以下のことが記載されてい
る。
【0006】図7に示すように、この装置は、演算処
理、データ処理、および各部の制御処理等を行うCPU
(中央処理演算装置)100と、送信時に読み取った原
稿を2値画像データにしたものを蓄える画像データ・メ
モリ400と、JBIGによる符号化プログラム201
および画像データを符号データに変換するための確率推
定テーブル・メモリ202が配置格納されるROM20
0と、符号化対象画素が白か黒かを予測して当たる確率
を高くするために参照される学習テーブル・メモリ30
0と、変換された結果である符号データをFIFO(フ
ァーストインファーストアウト)管理するFIFOメモ
リ500とがバス600で接続されている。
【0007】また、CPU100は、符号化対象ライン
よりブロック単位で読み出した画像データを保持するレ
ジスタ101と、符号化対象ラインの1つ前のラインよ
りブロック単位で読み出した画像データを保持するレジ
スタ102と、符号化対象ラインの2つ前のラインより
ブロック単位で読み出した画像データを保持するレジス
タ103と、予測結果を保持するレジスタ104と、学
習テーブル・メモリ300より読み出した予測値、状態
値を保持するレジスタ105と、確率推定テーブル・メ
モリ202より読み出した外れの領域幅を保持するレジ
スタ106と、画素の前後関係を示すコンテキストの内
容を保持するレジスタ107とを有している。
【0008】前記CPU100は、以降に述べるJBI
G方式による符号化プログラム201を実行することに
よって、データ符号化方法を実現する。
【0009】全体の動作について、図8のフローチャー
トを参照しながら説明する。まず、典型的予測をするか
しないか判別し(ステップS21)、典型的予測をしな
い場合は、1ライン符号化処理を行う(ステップS2
6)。次に原稿ライン数分の処理が終了したか否か判別
し(ステップS27)、終了していない場合は、1ライ
ン符号化処理(ステップS26)へ戻り、符号化処理を
繰り返す。1ページ分が終了した場合に処理を終了す
る。
【0010】前記典型的予測をするかしないかの判別に
より(ステップS21)、典型的予測をする場合は、符
号化対象ラインと符号化対象ラインの1つ前のラインと
を比較して(ステップS29)、2つのラインが同じか
どうかを判別する(ステップS210)。前記判別結果
が同じでなかった場合は、1ライン符号化処理(ステッ
プS26)を実行し、2つのラインが同じである場合と
同様に、1ページ分が終了したか否かを判別し(ステッ
プS27)、終了していない場合は、ライン比較処理
(ステップS29)へ戻り、符号化処理を繰り返す。
以上の処理を原稿ライン数分繰り返すことで符号化処理
を行う。
【0011】次に、1ラインの符号化処理(ステップS
26)について、図9を参照しながら説明する。まず、
ラインが終了したか否かの判別を行う(ステップS3
1)。終了していれば処理を終了する。終了していなけ
れば、符号化対象ラインの2つ前のラインH2、符号化
対象ラインの1つ前のラインH1、符号化対象ラインP
IXのブロック単位の画像データを作成する(ステップ
S90、S91、S92)。 具体的には、指定アドレ
スからの画像データの読み出しであり、この時、コンテ
キストの構造上、符号化対象画素以前のデータが必要に
なるため、前記読み出した画像データをシフトして、前
回のブロック処理の残りの画像データと結合すること
で、ブロックの画像データとしている。
【0012】次に、前記作成した3つの画像データ・ブ
ロックがオール白かどうかを判別する(ステップS9
3)。前記判別結果がオール白の場合は、ブロック処理
が終了するまで、1画素符号化処理(ステップS95)
を繰り返す。
【0013】前記ステップS93での判別結果がオール
白でない場合は、ブロック処理が終了するまで(ステッ
プS46)、符号化対象画素の周辺画素を1次元化した
コンテキストの作成(ステップS94)、1画素符号化
処理(ステップS95)、3ブロック分の画像データを
それぞれ1ビット・シフト(ステップS96)する一連
の処理を繰り返す。
【0014】ブロック単位分の処理が終了した場合は、
1ライン符号化処理の先頭に戻り、1ライン分の符号化
処理が終了したかどうかを判別する(ステップS3
1)。
【0015】以上の処理を原稿ライン数分繰り返すこと
で符号化処理を行う。
【0016】次に、前記1画素符号化処理の手順を、図
10から図12を参照しながら説明する。まず、符号化
対象画素の周辺画素を1次元化した画素の前後関係を示
すコンテキストをインデックスとして、学習テーブル3
00より予測値、状態値を読み出す(ステップS10
0)。次に、前記状態値をインデックスとして、確率推
定テーブル202より外れの領域幅を読み出す(ステッ
プS41)。
【0017】さらに、白黒の順列が現われる確率を示す
領域幅から前記外れの領域幅を差し引いて、新しい領域
幅に更新する(ステップS42)。ここで、符号化対象
画素が予測値と一致しているかを判別する(ステップS
110)。
【0018】前記判別結果が予測外れの場合は、外れの
確率を示す領域幅を変更し、更新した状態値を学習テー
ブル300に書き込む予測外れ処理を実行し(ステップ
S120)、領域幅が小さくなり、領域幅を外れの領域
幅より大きくする正規化を行う(ステップS45)。一
方、符号化対象画素が予測値と一致している場合(ステ
ップS110)、即ち前記判別結果が予測当たりの場合
は、領域幅が小さくなり領域幅を外れの領域幅より大き
くする正規化が必要かどうかを判別する(ステップS4
3)。前記判別結果で正規化が必要な場合は、当たりの
確率を示す領域幅を変更し、更新した状態値を学習テー
ブル300に書き込む予測当り処理を行い(ステップS
44)、続いて正規化処理を行う(ステップS45)。
【0019】また、図11(a)は、図7の画像データ
メモリ400のメモリブロックの概要を示し、書類の1
ページを模して、横軸に各ラインの符号化方向、縦軸に
垂直方向の状態を示している。特にJBIG方式による
予測符号化のため、符号化対象ライン(PIX)と、そ
の前の符号化対象ラインの一つ前のライン(H1)と、
その前の符号化対象ラインの二つ前のライン(H2)の
データ状態を示している。図11(b)は、図11
(a)の3つのラインについて、それぞれ各ラインを画
素に分けたメモリ・ブロックの詳細を示している。
【0020】符号化対象画素を予測するために、図11
(b)の斜線部に示すように、2つ前のラインH2から
3画素、一つ前のラインH1から5画素、現行のPIX
ラインから2画素が予測対象の周辺画素(モデルテンプ
レート)となる。その予測用の10画素から、図11
(c)に示すように、順番符号0〜9を付けて、図11
(d)に示すような、0〜9画素からなるコンテキスト
を作成する。このコンテキストを用いて符号化対象画素
が、JBIG方式の規格に則って、白か黒かの予測を立
てる。
【0021】この予測の当たり・外れを検出し、外れの
場合に、算術符号化により圧縮を行う。同時にコンテキ
ストの値毎に予測の当たり外れを判断し、図7に示した
学習テーブル300に保持する。この学習テーブル30
0を用いることで、予測が当たる確率を高め、予測確率
を高めることによって、圧縮符号データを小さくするこ
とができる。
【0022】図12は、コンテキストテーブルともいわ
れる学習テーブル300と、確率推定テーブル202の
例である。学習テーブル300には、モデルテンプレー
ト(10画素)を一次元化したコンテキスト毎に、予測
値と状態値とがテーブル形式に格納されており、確率推
定テーブル202には、その予測値から、予測外れの領
域幅と、予測外れ時の状態値と、予測当たり時の状態値
と、予測外れ時の条件設定とが、統計的手法によって求
められ、テーブル形式に格納されている。
【0023】上記説明したように、この従来技術では、
JBIG方式を参考として、符号化対象画素の周辺画素
を参照する2値画像データ圧縮方法を説明している。ま
た、符号化対象ラインと、符号化対象ラインの1ライン
前のラインを比較して、同じであればこの符号化対象ラ
インを符号化対象から除外しているので、コンテキスト
作成処理回数の削減と、画像メモリの読み出し回数を削
減して、コンテキスト作成回数を減らして、高速化して
いる。
【0024】上記説明したように、JBIG方式を用い
た従来技術の画像圧縮方法では、コンテキストから符号
化対象画素の白と黒とを予測して、予測が違う場合だけ
を符号化する。また、符号データの量を減少させるた
め、その予測を学習して予測はずれを少なくしている。
こうして、従来のMH/MR/MMR方式よりも、文字
中心の文書で1.1〜1.5倍の高い圧縮性能が得られ
ている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
には、次のような問題点があった。第1の問題点は、上
記従来技術によるJBIG方式のオプションである典型
的予測をしない場合、符号化処理速度が遅いということ
である。その理由は、コンテキスト作成のための画像デ
ータ・ブロックの作成処理が、符号化対象ライン、1つ
前のライン、2つ前のラインの3つのラインに対して、
ブロック単位で頻繁に行われるからである。また、もう
一つの理由は、コンテキストの構造上、符号化対象画素
以前のデータが必要で、符号化対象画素の画像データを
ロードした後に、以前のデータと結合して画像データ・
ブロックを作成する必要があるからである。
【0026】このため、符号化対象画素からの次の画像
データが、レジスタ幅全体へロードできず、レジスタ幅
より小さい幅で画像データをロードしている。これが、
データのロード回数を増やす原因となっている。
【0027】そこで、本発明は、従来の画像データ圧縮
方法或いはJBIG方式を用いた符号化処理方法におい
て、プログラム処理速度を高速化することを課題とす
る。さらに、当該高速化したJBIG方式を用いた符号
化処理方法を実行するプログラムを格納した記録媒体を
提供することを課題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、入力された画像データをライン毎にブロ
ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
に前記画像データの符号化対象画素の周辺画素を参照し
てコンテキストを作成して、2値画素データに圧縮を行
う画像データ圧縮方法において、前記コンテキスト作成
処理は、典型的予測の有無を判断し、前記典型的予測の
ない場合に、まず、1ライン分が白ラインか否かを検索
し、続いて3ラインが全て白ラインか否かを判断し、オ
ール白の場合前記コンテキストの予測値が白であるのか
否かを判断し、前記コンテキストの予測値が白である場
合に前記3ラインオール白用のライン専用の第1の1ラ
イン符号化処理を実行し、 前記3ラインが全て白ライ
ンでない場合、及び前記コンテキストの予測値が白でな
い場合に第2の1ライン符号化処理を実行することを特
徴とする。
【0029】また、本発明は、入力された画像データを
ライン毎に読み出し、その2つ前のラインと、1つ前の
ラインと、現行ラインの所定の画像データ毎にコンテキ
ストを作成して、符号化対象画素を2値画素データに変
換するJBIG方式符号化処理方法において、前記コン
テキスト作成処理は、前記2つ前のラインと、前記1つ
前のラインと、現行ラインのコンテキスト対象の画素デ
ータがオール白かオール白以外かを判別し、これがオー
ル白の場合、コンテキスト作成対象データとせず、且つ
1ラインの画像データがオール白かどうかを検索し、3
ライン分の検索結果をもとに、3ラインがオール白か又
はオール白でないかを判別し、オール白の場合には前記
3ラインのオール白用の第1の1ライン符号化処理を施
し、前記3ラインがオール白ではない場合には第2の1
ライン符号化処理を実行することを特徴とする。また、
本発明は、入力された画像データをライン毎にブロック
単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎にコ
ンテキストを作成して、前記コンテキストを参照しつつ
符号化対象画素を2値画素データに変換するJBIG方
式符号化処理装置において、前記ブロック単位の画像デ
ータがオール白かオール白以外かを判別する処理手段
と、前記画像データがオール白の場合、コンテキスト作
成対象データとせず且つ1ラインの画像データがオール
白かどうかを検索する処理手段と、前記画像データを3
ライン分検索し、その結果をもとに、3ラインがオール
白か又はオール白でないかを判別する処理手段と、前記
3ラインがオール白の場合には3ラインオール白用の1
ライン符号化処理を施す処理手段と、前記3ラインがオ
ール白ではない場合には1ライン符号化処理を実行する
処理手段とを具備することを特徴とする。
【0030】また、本発明は、入力された画像データを
ライン毎にブロック単位で読み出し、そのブロック単位
の画像データ毎に前記画像データの符号化対象画素の周
辺画素を参照してコンテキストを作成して、2値画素デ
ータに圧縮を行う画像データ圧縮方法において、前記コ
ンテキスト作成処理は、典型的予測のない場合に、ま
ず、1ライン分が白ラインか否かを検索し、続いてn
(nは2以上の整数)ラインが全て白ラインか否かを判
断し、オール白の場合前記コンテキストの予測値が白で
あるのか否かを判断し、前記コンテキストの予測値が白
である場合に前記nラインオール白用のライン専用の第
1の1ライン符号化処理を実行し、前記nラインが全て
白ラインでない場合、及び前記コンテキストの予測値が
白でない場合に第2の1ライン符号化処理を実行するこ
とを特徴とする。
【0031】また、本発明は、入力された画像データを
ライン毎にブロック単位で読み出し、そのブロック単位
の画像データ毎に前記画像データの符号化対象画素の周
辺画素を参照してコンテキストを作成して、2値画素デ
ータに圧縮を行う画像データ圧縮方法をプログラムとし
て格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体にお
いて、前記コンテキスト作成処理は、典型的予測の有無
を判断し、前記典型的予測のない場合に、まず、1ライ
ン分が白ラインか否かを検索し、続いて3ラインが全て
白ラインか否かを判断し、オール白の場合前記コンテキ
ストの予測値が白であるのか否かを判断し、前記コンテ
キストの予測値が白である場合に前記3ラインオール白
用のライン専用の第1の1ライン符号化処理を実行し、
前記3ラインが全て白ラインでない場合、及び前記コン
テキストの予測値が白でない場合に第2の1ライン符号
化処理を実行することを特徴とする。
【0032】また、本発明は、入力された画像データを
ライン毎にブロック単位で読み出し、そのブロック単位
の画像データ毎に前記画像データの符号化対象画素の周
辺画素を参照してコンテキストを作成し、2値画素デー
タに圧縮を行う画像データ圧縮方法をプログラムとして
格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体におい
て、前記コンテキスト作成処理は、典型的予測のない場
合に、まず、1ライン分が白ラインか否かを検索し、続
いてn(nは2以上の整数)ラインが全て白ラインか否
かを判断し、オール白の場合前記コンテキストの予測値
が白であるのか否かを判断し、前記コンテキストの予測
値が白である場合に前記nラインオール白用のライン専
用の第1の1ライン符号化処理を実行し、前記nライン
が全て白ラインでない場合、及び前記コンテキストの予
測値が白でない場合に第2の1ライン符号化処理を実行
することを特徴とする。
【0033】また、本発明は、図面を参照して説明すれ
ば、JBIGによる符号化処理を高速化するために、図
2において、典型的予測をしない場合に、符号化対象ラ
インの画像データが1ラインすべて白画素かどうかを判
別する1ライン検索処理(ステップS22)と、符号化
対象ラインから2ライン前までの3ライン分の検索結果
をもとに、3ラインがオール白か、オール白でないかを
判別する処理(ステップS23)と、前記検索結果がオ
ール白の場合に、予測値が白であるかを判別する処理
(ステップS24)により、3ライン・オール白専用の
1ライン符号化処理(ステップS25)へ分岐させるこ
とで、3ライン分の画像データの作成処理、ブロック判
別処理、予測値判別処理、を削減し、符号化処理の高速
化を図る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0035】[第一の実施形態] (1)構成の説明 以下、本発明の第一の実施形態について図面を参照しな
がら説明する。図1は本発明の第一の実施形態を説明す
るブロック図である。
【0036】図1に示すように、本第一の実施形態は、
JBIG方式符号化処理装置700の内部に、演算処
理、データ処理、および各部の制御処理等を行うCPU
(中央処理演算装置)100と、不図示の読み取りセン
サーで原稿から読み取った画像信号を2値画像データに
したものを蓄える画像データ・メモリ400と、JBI
G方式による符号化するためにCPU100が動作する
プログラム201Aおよび画像データを符号データに変
換するための確率推定テーブル202とが配置・格納さ
れるROM200と、符号化対象画素が白か黒かを予測
して当たる確率を高くするために参照される学習テーブ
ル・メモリ300と、FIFO(ファースト・イン フ
ァースト・アウト)500とが、PCIバスや、AGP
バス、Cardバス等のバスで接続されている。なお、FI
FO500は先入れ先出しのメモリである。
【0037】また、RAM300〜500は、格納領域
の区別が付けば、同一パッケージ内に一緒に組み合わせ
てもよい。また、記録媒体ドライバ650は、本ROM
200内のJBIGプログラム201Aや確率推定テー
ブル202、学習テーブル300等のデータを模写し
て、フロッピーディスク等のパッケージメディア用のデ
ータを、格納するものである。
【0038】また、ROM200に格納されたJBIG
プログラムに従って動作するCPU100は、符号化対
象ラインよりブロック単位で読み出した画像データを保
持するレジスタ101と、符号化対象ラインの1つ前の
ラインよりブロック単位で読み出した画像データを保持
するレジスタ102と、符号化対象ラインの2つ前のラ
インよりブロック単位で読み出した画像データを保持す
るレジスタ103と、予測結果を保持するレジスタ10
4と、学習テーブル・メモリ300より読み出した予測
値、状態値を保持するレジスタ105と、確率推定テー
ブル・メモリ202より読み出した外れの領域幅を保持
するレジスタ106とからなる。
【0039】ここで、ブロック単位とは、画像データメ
モリ400の各ラインから例えば16画素或いは8画素
を1ブロックとして読み出す単位である。
【0040】さらに、コンテキストの内容を保持するレ
ジスタ107と、符号化対象ラインがオール白かどうか
を検索した結果、符号化対象ラインの1つ前のラインが
オール白かどうかを検索した結果および符号化対象ライ
ンの2つ前のラインがオール白かどうかを検索した結果
のフラグを保持するレジスタ108との各レジスタを保
有し、JBIGプログラム201Aに応じて各レジスタ
に必要なデータが格納される。
【0041】前記CPU100は、以降に述べるJBI
G方式による符号化プログラム201Aを実行すること
によって、本発明による第一の実施形態を実現する。
【0042】また、ROM200にはJBIGプログラ
ム201A及び確率推定テーブル202を固定的に格納
している例を示したが、当該プログラムを変更しようと
する場合には、フラッシュメモリ、EEPROM等のメ
モリを用いてもよいし、JBIGプログラムを外部記録
媒体から読み込んで、DRAMやSRAM等に読み込ん
で使用してもよい。
【0043】また、RAM300に書き込まれた学習テ
ーブルは、本JBIGプログラムが、繰り返しの動作中
に、学習した結果をテーブル状態に格納したものであ
る。
【0044】また、FIFOメモリ500は、画像デー
タを符号データとして変換したデータを格納したもの
で、高速動作が可能であれば、SRAMやDRAMであ
ってもよく、動作的には画像データを画像データメモリ
から読み込んだ後、CPU100でJBIG圧縮し、F
IFOメモリ500に書き込むことになる。
【0045】また、記録媒体ドライバ650は、JBI
G方式のJBIGプログラム201Aの内容をインスト
ールするための記録媒体をドライブする。また、JBI
Gプログラム201Aや確率推定テーブル等のデータを
複写して記録媒体に格納する記録媒体用ドライバであ
る。さらに、確率推定テーブル202のテーブル内容、
学習テーブルメモリ300の学習テーブル内容を複写す
る記録媒体用ドライバとしてもよい。逆に、記録媒体ド
ライバ650に、JBIGプログラム201A、確率推
定テーブル202、学習テーブルメモリ300の各内容
を記録した記録媒体を挿入して、CPU100の読み出
し動作で、複写することによって、JBIG方式の動作
を実行させることができる。
【0046】JBIG方式符号化処理装置700は、上
述のCPU100とROM200,RAM300,RA
M400,RAM500,記録媒体ドライバ650とを
備え、JBIG方式による圧縮符号化処理を実行する装
置である。
【0047】画像メモリ800は、スキャナやデジタル
カメラ、光電変換装置等から画像データを入力して、一
時的に記録する記録媒体で、原則的に、図11(a)に
示すように、複数ラインのライン毎に画像データが書き
込まれる。
【0048】また、伝送系900は、JBIG方式符号
化処理装置700によって符号化された画像データを外
部に、例えばファクシミリや、インターネットを介して
他のパーソナルコンピュータ等に出力する。また、この
画像データをフロッピーディスクやMOディスク等に出
力することもできる。
【0049】(2)動作の説明 次に、第一の実施形態のJBIG方式による符号化プロ
グラム201Aの手順を、図2から図4のフローチャー
トを参照しながら説明する。このJBIG方式による画
像データの符号化は、スキャナーや光電変換装置、ビデ
オカメラ等によって、対象原稿や対象画像を読み取っ
て、ファクシミリ用やイーメール用にその画像データを
本方式による符号データ変換して、外部に出力するため
に用いられる。
【0050】概略的に本実施形態について説明すれば、
図1及び図11,図12を参照して、入力された画像デ
ータをライン毎にブロック単位で読み出し、そのブロッ
ク単位の画像データ毎に前記画像データの符号化対象画
素の周辺画素を参照してコンテキストを作成して、2値
画素データに圧縮を行う画像データ圧縮方法であり、コ
ンテキスト作成処理は、典型的予測の有無を判断し、典
型的予測のない場合に、まず、1ライン分が白ラインか
否かを検索し、続いて3ラインが全て白ラインか否かを
検索・判断し、オール白の場合コンテキストの予測値が
白であるのか否かを判断し、コンテキストの予測値が白
である場合に3ラインオール白用のライン専用の第1の
1ライン符号化処理を実行し、3ラインが全て白ライン
でない場合、及びコンテキストの予測値が白でない場合
に、第2の1ライン符号化処理を実行する。
【0051】また、上記検索結果において、3ラインが
オール白の場合は、コンテキストを作成せず処理を削減
している。また、通常の処理として、画像データの圧縮
のため、学習テーブル300から予測値から状態値を読
み出し、その状態値から確率推定テーブル202によっ
て、外れの領域幅、予測外れ時の状態値、予測当たり時
の状態値等を読み出し、JBIG方式の符号化処理を行
うことで、画像データを符号化する。
【0052】また、3ラインがオール白の場合に、オー
ル白ライン専用の1ライン符号化の際、3ライン分の画
像データの作成処理、ブロック判別処理、予測値判別処
理、を行わないので、処理速度を高速化できる。
【0053】つぎに、全体の動作について、図2を参照
しながら説明する。まず、1ページ分の符号化処理の先
頭で、オール白ライン・フラグ(PIX:符号化対象ラ
イン、H1:1ライン前、H2:2ライン前の3個のフ
ラグ)の初期化を行う(ステップS20)。
【0054】これは、符号化対象ラインが、ページ先頭
の場合は、2ライン前および1ライン前のラインが存在
しないことになるが、実際には仮想の白ラインがあるこ
とを前提に処理を行うためである。
【0055】次に、符号化対象ラインPIXと符号化対
象ラインの1つ前のラインH1とを比較する典型的予測
をするかしないかを判別し(ステップS21)、典型的
予測をしない場合、符号化対象のラインが、1ラインす
べて白画素かどうかを判別する1ライン検索処理を行う
(ステップS22)。前記検索処理により、符号化対象
ラインの画像データがオール白の場合は、オール白ライ
ンフラグPIXをセット、オール白でない場合は、オー
ル白ラインフラグPIXをリセットする。
【0056】ここで、符号化対象ラインのオール白ライ
ンフラグPIXと、前2ライン分のオール白ラインフラ
グH1、H2により、3ラインの画像データがオール白
か、オール白でないかを判別する(ステップS23)。
前記判別処理により、3ラインの画像データがオール白
の場合は、予測値が白であるかどうかを判別し(ステッ
プS24)、予測値が白であれば、3ラインがすべて白
画素用の1ライン符号化処理を行う(ステップS2
5)。前記判別結果が、オール白でない場合、あるいは
前記予測値の判別で、予測値が白でない場合(黒)は、
従来どおりの1ライン符号化処理を行う(ステップS2
6)。
【0057】次に、原稿ライン数分の処理が終了したか
を判別し(ステップS27)、終了していない場合は、
1ライン検索処理(ステップS22)へ戻り、符号化処
理を繰り返す。
【0058】前記典型的予測をするかしないかの判別に
より(ステップS21)、典型的予測をする場合は、従
来と同様に、符号化対象ラインと符号化対象ラインの1
つ前のラインとを比較して(ステップS29)、2つの
ラインが同じかどうか判別する(ステップS210)。
前記判別結果が同じでなかった場合は、1ライン符号化
処理(ステップS26)を、同じである場合は、符号化
対象ラインを符号化の対象としない。
【0059】次に、典型的予測をしない場合と同様に、
原稿ライン数分の処理が終了したかを判別し(ステップ
S27)、終了していない場合は、ライン比較処理(ス
テップS29)へ戻り、符号化処理を繰り返す。
【0060】以上の処理を原稿ライン数分繰り返すこと
で符号化処理を行う。次に、1ライン検索処理(ステッ
プS22)および3ラインがオール白、予測値が白の場
合の3ライン・オール白用1ライン符号化処理(ステッ
プS25)について、図3を参照しながら説明する。
【0061】図3(a)において、1ラインの検索処理
では、まず、オール白ラインフラグについて、1ライン
前のH1から2ライン前のH2に、符号化対象ラインの
PIXから1ライン前のH1にそれぞれ代入するフラグ
再設定処理(ステップS32)を行う。
【0062】次に、オール白ラインであるか否かを判別
する符号化対象ラインの先頭アドレスを設定(ステップ
S33)後、前記アドレスから画像データを読み出す
(ステップS34)。従来、画像データのブロック作成
処理時の読み出しがレジスタ幅全体にできなかったが、
ここでは、コンテキストの作成を行わないため、レジス
タ幅全体への読み出しが可能となり、画像データのロー
ド回数を削減することができる。
【0063】次に、前記画像データがオール白か否かを
判別(ステップS35)し、オール白の場合は、アドレ
スを更新して次の画像データのアドレス設定を行う。
【0064】以上の処理を1ラインが終了するまで繰り
返す(ステップS37)。前記検索結果により、すべて
の画像データが白であった場合には、オール白ラインフ
ラグPIXをセット(ステップS38)して、1ライン
検索処理を終了する。一方、前記検索処理(ステップS
35)で、オール白以外が検出された場合は、オール白
ラインフラグPIXをリセット(ステップS39)し
て、1ライン検索処理を終了する。
【0065】図3(b)において、1ラインの符号化処
理は、1画素符号化処理(ステップS30)を1ライン
分の処理(ステップS31)が終了するまで、繰り返し
行うのみである。ここでは、従来行っていた符号化対象
ライン、1ライン前と2ライン前の画像データの作成処
理と、ブロック単位のオール白判別処理と、ブロック終
了判別処理は行わない。これは、3ラインがオール白の
場合、1ライン符号化処理中のモデルテンプレートがす
べて0(コンテキストが0)で変更がない(不変)ため
である。
【0066】次に、前記1画素符号化処理(ステップS
30)について、図4を参照しながら説明する。
【0067】まず、符号化対象画素の周辺画素を1次元
化したコンテキスト(0)をインデックスとして、学習
テーブル300より予測値、状態値を読み出す(ステッ
プS40)。次に、前記状態値をインデックスとして、
確率推定テーブル202より外れの領域幅を読み出す
(ステップS41)。さらに、白黒の順列が現われる確
率を示す領域幅を前記外れの領域幅を差し引いて、新し
い領域幅に更新する(ステップS42)。 ここで、確
率推定テーブル202は、勧告T.82によるJBIG
符号化方式の規定により定まったテーブルであり、図1
2を用いて説明したとおりである。
【0068】ここで、従来であれば、図10に示して説
明したように、予測値の判別処理が必要であったが、本
発明においては、すでに予測値が白と判っているため、
判別処理が不要となる。
【0069】次に、前記領域幅の更新処理で領域幅が小
さくなり、領域幅を外れの領域幅より大きくする正規化
が必要かどうかを判別する(ステップS43)。前記判
別結果で正規化が必要な場合は、当たりの確率を示す領
域幅を変更し、更新した状態値を学習テーブル300に
書き込む予測当たり処理(ステップS44)、正規化処
理を行う(ステップS45)。
【0070】正規化が必要ない場合は、ブロックの終了
判別を行い(ステップS46)、終了していない場合
は、領域幅の更新処理(ステップS42)へ戻る。これ
は、予測値、状態値、外れの領域幅が変わらないため、
読み出しの必要がないからである。
【0071】以上の処理を行うことにより、符号化速度
を向上することができる。
【0072】本発明は、ファクシミリで取り扱うことが
多い文書画像のように、白目勝ちの画像に対して、特に
有効となることは明らかである。このJBIG符号化さ
れた画像データは伝送系900を介して、対応するファ
クシミリに送信する。
【0073】また、上記JBIG方式のプログラムを記
録媒体ドライバ650に挿入した記録媒体にコピーし
て、記録パッケージとして出力することもでき、当該記
録パッケージを他のパーソナルコンピュータによって、
JBIG方式のアプリケーションプログラムとして、活
用することができる。
【0074】[第二の実施形態]次に、本発明の第二の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】上述した本発明の第一の実施形態では、モ
デルテンプレートが3ラインの場合について説明した
が、第二の実施形態として、モデルテンプレートがnラ
インの場合について記載する。nは2以上の整数とし、
nが大きいほど予測確率が高くなり、予測外れが小さく
なる。現在、勧告T.85によるJBIG符号化方式の
規定によるモデルテンプレートは、2ライン/3ライン
の2つがあり、基本的には、n=2又は3であり、多様
性に応じている。
【0076】図5を参照すると、本実施形態は、図1で
説明した第一の実施形態のCPUレジスタが3ライン分
(レジスタ101−103)であるのに対し、nライン
分のレジスタを有する点で異なる。また、JBIG方式
符号化処理装置700と、画像メモリ800と、伝送系
900とは図示していないが、これらのブロックを含ん
でいるものとする。
【0077】次に、全体の動作について、図6を参照し
ながら説明する。
【0078】本実施形態は、図2で説明した第一の実施
形態のオール白ライン・フラグの数が、3個(3ライン
分)であるのに対し、n個(nは2以上のライン分)分
有する点で異なる。
【0079】まず、1ページ分の符号化処理の先頭で、
オール白ライン・フラグ(PIX:符号化対象ライン、
H(n−1):(n−1)ライン前・・・のn個のフラ
グ)の初期化を行う(ステップS60)。
【0080】次に、符号化対象ラインと符号化対象ライ
ンの1つ前のラインとを比較する典型的予測をするかし
ないかを判別し(ステップS21)、典型的予測をしな
い場合は、符号化対象のラインが、1ラインすべて白画
素かどうかを判別する1ライン検索処理を行う(ステッ
プS22)。前記検索処理により、符号化対象ラインの
画像データがオール白の場合は、オール白ラインフラグ
PIXをセット、オール白でない場合は、オール白ライ
ンフラグPIXをリセットする。
【0081】ここで、オール白ラインフラグPIXと、
前(n−1)ライン分のオール白ラインフラグにより、
nラインの画像データがオール白か、オール白でないか
を判別する(ステップS62)。前記判別処理により、
nラインの画像データがオール白の場合は、コンテキス
トの予測値が白であるかどうかを判別し(ステップS2
4)、予測値が白であれば、nラインがすべて白画素用
の1ライン符号化処理を行う(ステップS63)。前記
判別結果が、オール白でない場合、あるいは前記予測値
の判別で、予測値が白でない場合(黒)は、従来どおり
の1ライン符号化処理を行う(ステップS26)。
【0082】次に、原稿ライン数分の処理が終了したか
を判別し(ステップS27)、終了していない場合は、
1ライン検索処理(ステップS22)へ戻り、符号化処
理を繰り返す。
【0083】次に、典型的予測をするかしないかの判別
により(ステップS21)、典型的予測をする場合は、
従来と同様に、符号化対象ラインと符号化対象ラインの
1つ前のラインとを比較して(ステップS29)、2つ
のラインが同じかどうか判別する(ステップS21
0)。
【0084】前記判別結果が同じでなかった場合は、1
ライン符号化処理(ステップS26)を、同じである場
合は、符号化対象ラインを符号化の対象としない。
【0085】次に、典型的予測をしない場合と同様に、
原稿ライン数分の処理が終了したかを判別し(ステップ
S27)、終了していない場合は、ライン比較処理(ス
テップS29)へ戻り、符号化処理を繰り返す。以上の
処理を原稿ライン数分、繰り返すことで符号化処理を行
う。
【0086】次に、1ライン検索処理(ステップS2
2)について、図3(a)を参照しながら説明する。基
本的には、第一の実施形態で説明した3ラインの場合と
同様であるが、フラグ再設定処理(ステップS32)に
おけるオール白ラインフラグの代入処理がnライン分行
われる点で異なる。
【0087】次に、nラインがオール白、予測値が白の
場合のnライン・オール白用1ライン符号化処理(ステ
ップS63)について、図3(b)を参照しながら説明
する。
【0088】1ラインの符号化処理は、1画素符号化処
理(ステップS30)を1ライン分の処理(ステップS
31)が終了するまで、繰り返し行うのみである。
【0089】以降の処理(1画素符号化処理)について
は、第一の実施形態と同様である。
【0090】以上の処理を行うことにより、第一の実施
形態と同様に、符号化速度を向上することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の画像データ圧縮方法及びJBI
G方式符号化処理方法によれば、1ラインの画像データ
がオール白かどうかを検索し、3ライン分の検索結果を
もとに、3ラインがオール白か、オール白でないかを判
別する処理と、前記判別結果がオール白の場合に、予測
値が白であるかを判別する処理により、3ライン・オー
ル白専用の1ライン符号化処理へ分岐させることで、3
ライン分の画像データの作成処理、ブロック判別処理、
予測値判別処理を削減できるので、符号化速度を向上
(従来と比べ、数十%の高速化が見込める)することが
できる。
【0092】また、従来、コンテキストの構造上、画像
データがレジスタ幅全体へロードすることができなかっ
たが、1ラインのオール白検索時にレジスタ幅全体へロ
ードすることで、画像データのロード回数を削減できる
ので、符号化速度を向上することができ、消費電力の点
でも、大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施形態のJBIG方式符
号化処理装置のブロック図である。
【図2】本発明による第一の実施形態の符号化手順を示
すフローチャートである。
【図3】本発明による図2のステップS22、ステップ
S26処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明による図3のステップS30処理の詳細
な手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明による第二の実施形態のJBIG方式符
号化処理方法のブロック図である。
【図6】本発明による第二の実施形態の符号化手順を示
すフローチャートである。
【図7】従来例のJBIG方式符号化処理装置のブロッ
ク図である。
【図8】従来例の符号化手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8のステップS26処理の詳細な手順を示す
フローチャートである。
【図10】図9のステップS95処理の詳細な手順を示
すフローチャートである。
【図11】画像データメモリのメモリブロック概要と、
ライン構造と、モデルテンプレートとコンテキストの構
成図である。
【図12】学習テーブル、確率推定テーブルの構成図で
ある。
【符号の説明】
100 CPU 101,102,103 画像データレジスタ 104 予測判定結果レジスタ 105 予測値、状態値レジスタ 106 外れの領域幅レジスタ 107 コンテキストレジスタ 108 検索結果フラグレジスタ 200 ROM 201A JBIGプログラム 202 確率推定テーブル 300 RAM:学習テーブル 400 RAM:画像データメモリ 500 RAM:FIFOメモリ 650 記録媒体ドライバ 700 JBIG方式符号化処理装置 800 画像メモリ 900 伝送系

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データをライン毎にブロ
    ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
    に前記画像データの符号化対象画素の周辺画素を参照し
    てコンテキストを作成して、2値画素データに圧縮を行
    う画像データ圧縮方法において、 前記コンテキスト作成処理は、典型的予測の有無を判断
    し、前記典型的予測のない場合に、まず、1ライン分が
    白ラインか否かを検索し、続いて3ラインが全て白ライ
    ンか否かを判断し、オール白の場合前記コンテキストの
    予測値が白であるのか否かを判断し、前記コンテキスト
    の予測値が白である場合に前記3ラインオール白用のラ
    イン専用の第1の1ライン符号化処理を実行し、 前記3ラインが全て白ラインでない場合、及び前記コン
    テキストの予測値が白でない場合に第2の1ライン符号
    化処理を実行することを特徴とする画像データ圧縮方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データ圧縮方法に
    おいて、 前記3ラインオール白用のライン専用の前記第1の1ラ
    イン符号化処理は、前記符号化対象画素の周辺画素を1
    次元化したコンテキストをインデックスとして、前記予
    測値と状態値からなる学習テーブルにより前記状態値等
    を抽出し、前記状態値をインデックスとして確率推定テ
    ーブルにより予測外れの領域幅を抽出し、前記3ライン
    分の画像データの作成処理、ブロック判別処理、予測値
    判別処理、の通常処理を行わないことを特徴とする画像
    データ圧縮方法。
  3. 【請求項3】 入力された画像データをライン毎に読み
    出し、その2つ前のラインと、1つ前のラインと、現行
    ラインの所定の画像データ毎にコンテキストを作成し
    て、符号化対象画素を2値画素データに変換するJBI
    G方式符号化処理方法において、 前記コンテキスト作成処理は、前記2つ前のラインと、
    前記1つ前のラインと、現行ラインのコンテキスト対象
    の画素データがオール白かオール白以外かを判別し、こ
    れがオール白の場合、コンテキスト作成対象データとせ
    ず、且つ1ラインの画像データがオール白かどうかを検
    索し、3ライン分の検索結果をもとに、3ラインがオー
    ル白か又はオール白でないかを判別し、オール白の場合
    には前記3ラインのオール白用の第1の1ライン符号化
    処理を施し、前記3ラインがオール白ではない場合には
    第2の1ライン符号化処理を実行することを特徴とする
    JBIG方式符号化処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のJBIG方式符号化処
    理方法において、上記検索結果に基いて、3ラインがオ
    ール白の場合は、前記符号化対象画素の予測値が白であ
    ることを判別し、3ラインオール白用の前記第1の1ラ
    イン符号化処理を施し、前記オール白ライン専用の1ラ
    イン符号化処理によって前記3ライン分の画像データの
    作成処理、ブロック判別処理と、予測値判別処理、の各
    通常処理を行わないことを特徴とするJBIG方式符号
    化処理方法。
  5. 【請求項5】 入力された画像データをライン毎にブロ
    ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
    にコンテキストを作成して、前記コンテキストを参照し
    つつ符号化対象画素を2値画素データに変換するJBI
    G方式符号化処理装置において、 前記ブロック単位の画像データがオール白かオール白以
    外かを判別する処理手段と、前記画像データがオール白
    の場合、コンテキスト作成対象データとせず且つ1ライ
    ンの画像データがオール白かどうかを検索する処理手段
    と、前記画像データを3ライン分検索し、その結果をも
    とに3ラインがオール白か又はオール白でないかを判別
    する処理手段と、前記3ラインがオール白の場合には3
    ラインオール白用の1ライン符号化処理を施す処理手段
    と、前記3ラインがオール白ではない場合には1ライン
    符号化処理を実行する処理手段とを具備することを特徴
    とするJBIG方式符号化処理装置。
  6. 【請求項6】 入力された画像データをライン毎にブロ
    ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
    に前記画像データの符号化対象画素の周辺画素を参照し
    てコンテキストを作成して、2値画素データに圧縮を行
    う画像データ圧縮方法において、 前記コンテキスト作成処理は、典型的予測のない場合
    に、まず、1ライン分が白ラインか否かを検索し、続い
    てn(nは2以上の整数)ラインが全て白ラインか否か
    を判断し、オール白の場合前記コンテキストの予測値が
    白であるのか否かを判断し、前記コンテキストの予測値
    が白である場合に前記nラインオール白用のライン専用
    の第1の1ライン符号化処理を実行し、 前記nラインが全て白ラインでない場合、及び前記コン
    テキストの予測値が白でない場合に第2の1ライン符号
    化処理を実行することを特徴とする画像データ圧縮方
    法。
  7. 【請求項7】 入力された画像データをライン毎にブロ
    ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
    に前記画像データの符号化対象画素の周辺画素を参照し
    てコンテキストを作成して、2値画素データに圧縮を行
    う画像データ圧縮方法をプログラムとして格納したコン
    ピュータが読み取り可能な記録媒体において、 前記コンテキスト作成処理は、典型的予測の有無を判断
    し、前記典型的予測のない場合に、まず、1ライン分が
    白ラインか否かを検索し、続いて3ラインが全て白ライ
    ンか否かを判断し、オール白の場合前記コンテキストの
    予測値が白であるのか否かを判断し、前記コンテキスト
    の予測値が白である場合に前記3ラインオール白用のラ
    イン専用の第1の1ライン符号化処理を実行し、前記3
    ラインが全て白ラインでない場合、及び前記コンテキス
    トの予測値が白でない場合に第2の1ライン符号化処理
    を実行することを特徴とする画像データ圧縮方法を前記
    プログラムとして格納したコンピュータが読み取り可能
    な記録媒体。
  8. 【請求項8】 入力された画像データをライン毎にブロ
    ック単位で読み出し、そのブロック単位の画像データ毎
    に前記画像データの符号化対象画素の周辺画素を参照し
    てコンテキストを作成し、2値画素データに圧縮を行う
    画像データ圧縮方法をプログラムとして格納したコンピ
    ュータが読み取り可能な記録媒体において、 前記コンテキスト作成処理は、典型的予測のない場合
    に、まず、1ライン分が白ラインか否かを検索し、続い
    てn(nは2以上の整数)ラインが全て白ラインか否か
    を判断し、オール白の場合前記コンテキストの予測値が
    白であるのか否かを判断し、前記コンテキストの予測値
    が白である場合に前記nラインオール白用のライン専用
    の第1の1ライン符号化処理を実行し、前記nラインが
    全て白ラインでない場合、及び前記コンテキストの予測
    値が白でない場合に第2の1ライン符号化処理を実行す
    ることを特徴とする画像データ圧縮方法を前記プログラ
    ムとして格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒
    体。
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