JP3317926B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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哲義 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベース基板上に接
着された弾性表面波素子を備えた弾性表面波装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波装置は、電気的信号のフィル
タリングを行うバンドパスフィルターとして、通信機器
等に広く用いられている。従来の弾性表面波装置を、図
1、図2に示す。図1は、弾性表面波装置の側断面図で
あり、図2は、図1においてキャップ1を取り外した際
の平面図である。弾性表面波素子(以下、「SAW素
子」という)3は、平面形状が長方形の圧電基板上に、
入出力用くし歯電極(図示せず)を設けることにより形
成されている。ベース基板4は、アルミナ等のセラミッ
クスからなり、その表面には金メッキ(被膜)9が施さ
れている。また、ベース基板4の上面には、その周縁部
に金属キャップ1との半田接合を果たすための矩形枠状
の封止パッド7が形成されている。更に、ベース基板4
の上面には、SAW素子3との電気的接続を果たすため
の入出力用のワイヤボンドパッド6a、アース用のワイ
ヤボンドパッド6bが形成されている。
【0003】SAW素子3は、ベース基板4との対向す
る面の全面を接着剤5で接着することにより、ベース基
板4に施された金メッキ9上に接着固定され、ボンディ
ングワイヤ2によりベース基板4上に形成されたワイヤ
ボンドパッド6a、6bに電気的に接続されている。接
着剤5は、シリコン樹脂系のものが好ましい。SAW素
子3を取り付けたベース基板4には、金属キャップ1が
ベース基板4上に形成された封止パッド7に半田付けさ
れて、SAW素子3はベース基板4と金属キャップ1と
で形成される空間内に気密封止されている。なお、ベー
ス基板4の下面には、図示しないが、入出力端子電極及
びアース端子電極が形成され、ベース基板4の側面には
所定の箇所に入出力端子電極に接続された側面電極、ア
ース端子電極に接続された側面電極が形成されている。
ワイヤボンドパッド6aは対応する入出力端子電極に、
封止パッド7、及びアース用のワイヤボンドパッド6b
は対応する図示しないアース端子電極にそれぞれ接続さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性表面波
装置の主たる用途は、上記の通り通信機器等の電気的信
号のフィルタリングである。そこで使用される電気信号
は高周波(MHz〜GHz帯)であることから、SAW
素子3とベース基板4の間に微量な浮遊容量が発生する
だけで、その特性が劣化してしまう。その為、ベース基
板4に金メッキ9を施して、金メッキ9をアース接続す
る事で、浮遊容量の発生を防止している。
【0005】従来、SAW素子3を取り付ける接着剤5
は金メッキ9上に塗布されており、接着剤5とベース基
板4とは直接接触していなかった。一般に金属は接着し
にくく、特に金は不活性金属である事、またその表面が
滑らかで凹凸が少ない事から、金メッキ9と接着剤5と
の接着力が不足していた。そのため、弾性表面波装置を
リフロー半田付けにより通信機器等に装着する際の急激
な温度変化、又は弾性表面波装置の落下衝撃等により、
SAW素子3がベース基板4から剥離する危険性があっ
た。従って、弾性表面波装置の信頼性、耐久性が充分に
確保できないものとなっていた。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ベース基板とSAW素子との接着性を向上させて
SAW素子が剥離する危険を抑制し、信頼性及び耐久性
を向上させた弾性表面波装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被膜が施されたベース基板と、このベース基板上に接着
された弾性表面波素子とを備えた弾性表面波装置におい
て、前記被膜の前記弾性表面波素子が接着される部分
に、ベース基板を露出させるベース基板露出部が形成さ
れ、前記ベース基板露出部は、前記被膜の厚さより大き
な深さを有する凹部をなしていることを特徴とする
【0008】
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の弾
性表面波装置であって、前記凹部は、ベース基板の表面
と平行な一の面と、この面に対して所定角度をもった他
の面とに囲まれたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の弾性表面波装置であって、前記被膜は金属メッキ
であることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の弾
性表面波装置であって、前記被膜は金メッキであること
を特徴とする。
【0012】こうした弾性表面波装置においては、ベー
ス基板露出部からベース基板を露出させ、ベース基板と
SAW素子とを接着剤を介して直接接着できるようにし
ている。金と接着剤との結合力よりも、セラミックスと
接着剤との結合力の方がはるかに強い。そのため、主と
してセラミックスからなるベース基板を被膜から露出さ
せ、SAW素子と直接接着できるようにすれば、ベース
基板とSAW素子との接着性を向上させることができ
る。また、こうした弾性表面波装置においては、ベース
基板露出部が凹部をなしており、ベース基板と接着剤と
が接着する表面積が増加し、ベース基板とSAW素子と
の接着性を更に向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る弾性表面波装
置の第1及び第2の実施の形態を、図面に基づいて説明
する。なお、本実施形態においては、従来例と異なる点
についてのみ説明し、従来例と同一の構成要素には同一
の符号を付してその説明は省略する。従来例と異なる点
とは、ベース基板4上にベース基板露出部8が形成され
ている点である。
【0014】[第1の実施の形態]本発明に係る弾性表
面波装置の第1の実施形態を、図1及び図2に示す。図
1に示すように、ベース基板4上には、ベース基板露出
部8が形成されている。このベース基板露出部8は、図
2に示すように金メッキ9が施されていない部分であ
り、ベース基板4が露出している。そのため、ベース基
板4と接着剤5とが直接結合・固定できるようになって
いる。このベース基板露出部8は、SAW素子3のベー
ス基板4への接着性を向上させるに充分な大きさであれ
ばよい。
【0015】ベース基板4に施された金メッキ9と、ベ
ース基板露出部8から露出したベース基板4の双方に接
着剤5を塗布し、SAW素子3を接着・固定する。SA
W素子3は、ベース基板4と対向する面の全面を接着剤
5で接着することにより、ベース基板4に施された金メ
ッキ9と、ベース基板露出部8から露出したベース基板
4の両方に結合・固定されるようになる。ベース基板4
は主にセラミックスからなり、接着剤5との接着力の高
い部分である。そのため、こうした部分が存在すること
により、SAW素子3はベース基板4上により強固に接
着される。
【0016】本実施形態によれば、金メッキ9が施され
たベース基板4上に、金メッキ9が施されていないベー
ス基板露出部8を形成しており、接着剤5を介してベー
ス基板4とSAW素子3とを接着できるようにしてい
る。そのため、ベース基板4とSAW素子3との接着性
を向上させることができる。
【0017】[第2の実施の形態]本発明に係る弾性表
面波装置の第2の実施形態を、図3に示す。本実施形態
が第1の実施形態と異なる点は、ベース基板露出部8が
凹部を形成しており、底部8aと側部8bを構成してい
る点である。
【0018】図2に示すように、ベース基板4上には、
ベース基板露出部8が形成されている。このベース基板
露出部8は、金メッキ9が施されていない部分であり、
且つ、その開口形状に合わせてベース基板4が掘り下げ
られて凹部が形成され、底部8a(一の面)と側部8b
(他の面)を構成している。底部8aはベース基板4の
表面と平行な面を、側部8bは底部8aに対して垂直方
向な面をなしている。このベース基板露出部8は、SA
W素子3のベース基板4への接着性を向上させるに充分
な大きさであればよい。
【0019】ベース基板4に施された金メッキ9と、ベ
ース基板露出部8から露出したベース基板4の双方に接
着剤5を塗布し、SAW素子3を接着・固定する。この
とき、接着剤5をベース基板露出部8に流し込み、ベー
ス基板露出部8を接着剤5で満たすようにする。こうす
ると、接着剤5はベース基板露出部8の底部8a及び側
部8bと結合・固定されるようになる。その上にSAW
素子3を接着・固定する。SAW素子3は、ベース基板
4と対向する面の全面を接着剤5で接着することによ
り、ベース基板4に施された金メッキ9に、またベース
基板露出部8の底部8a及び側部8bでベース基板4に
結合・固定されるようになる。
【0020】本実施形態によれば、SAW素子3は、凹
部をなすベース基板露出部8の底部8a及び側部8bで
接着剤5を介してベース基板4と接着できるようにして
いる。そのため、ベース基板露出部8が平面をなす場合
よりも、接着できる表面積が増加している。これによ
り、ベース基板4とSAW素子3との接着性を更に向上
させることができる。
【0021】また、本実施形態の他の一例を、図4に示
す。この例においては、ベース基板露出部8は複数個形
成されており、各々のベース基板露出部8は凹部をなし
ており、底部8aと側部8bから構成されている。ベー
ス基板露出部8は長方形状をなしており、各々のベース
基板露出部8はその長手方向に互いに平行に、且つ、互
いに所定間隔を隔てて、すだれ状に設けられている。こ
のように構成すれば、ベース基板露出部8の凹部の容積
は小さくしながら、接着できる表面積を増やすことがで
きる。ベース基板4を掘り下げることによる強度低下を
抑制したい場合等には有効な例である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る弾性
表面波装置によれば、被膜が施されたベース基板上に、
被膜が施されていないベース基板露出部が形成されてい
る。このように構成することにより、ベース基板とSA
W素子との接着性を向上させてSAW素子が剥離する危
険を抑制し、信頼性及び耐久性を向上させた弾性表面波
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る弾性表面波装置の第1の実施形
態を示す平面図である。
【図2】 図1における部分拡大斜視図である。
【図3】 本発明に係る弾性表面波装置の第2の実施形
態を示す部分拡大斜視図である。
【図4】 本発明に係る弾性表面波装置の第2の実施形
態の他の一例を示す部分拡大斜視図である。図1におけ
るを示す斜視図である。
【図5】 従来の弾性表面波装置を示す平面図である。
【図6】 従来の弾性表面波装置を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 キャップ 2 ボンディングワイヤ 3 SAW素子(弾性表面波素子) 4 ベース基板 5 接着剤 6a 入出力用ワイヤボンドパッド 6b アース用ワイヤボンドパッド 7 封止パッド 8 ベース基板露出部 8a 底部(一の面) 8b 側部(他の面) 9 金メッキ(被膜)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被膜が施されたベース基板と、このベー
    ス基板上に接着された弾性表面波素子とを備えた弾性表
    面波装置において、 前記被膜の前記弾性表面波素子が接着される部分に、ベ
    ース基板を露出させるベース基板露出部が形成され、 前記ベース基板露出部は、前記被膜の厚さより大きな深
    さを有する凹部をなしていることを特徴とする 弾性表面
    波装置。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、ベース基板の表面と平行な
    一の面と、この面に対して所定角度をもった他の面とに
    囲まれたことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波装
    置。
  3. 【請求項3】 前記被膜は金属メッキであることを特徴
    とする請求項1または2記載の弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】 前記被膜は金メッキであることを特徴と
    する請求項3記載の弾性表面波装置。
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