JP3314660B2 - 連続紙切断装置 - Google Patents

連続紙切断装置

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JP3314660B2 JP11750997A JP11750997A JP3314660B2 JP 3314660 B2 JP3314660 B2 JP 3314660B2 JP 11750997 A JP11750997 A JP 11750997A JP 11750997 A JP11750997 A JP 11750997A JP 3314660 B2 JP3314660 B2 JP 3314660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシン目を有する
連続紙をそのミシン目で切断するための連続紙切断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続紙切断装置としては、例え
ば、特開平6−91588号公報に記載のものが知られ
ている。
【0003】図25は同公報記載のものを示す図でる。
【0004】図25(a)において、1は連続紙切断装
置であり、切断用ミシン目を有する連続紙2がピントラ
クタ3に係合して、連続紙切断装置1内に取り込まれ
る。ピントラクタ3から給送された連続紙2は、給紙ロ
ーラ4とピンチローラ5とで搬送され、さらに用紙切断
用の基板6,7の上方を排紙ローラ8とピンチローラ9
とで搬送される。連続紙2は、そのミシン目が基板6と
7との間隙に位置するように搬送され、この位置で切断
される。切断された用紙は、1枚づつ排紙ローラ8とピ
ンチローラ9とで搬送され、スタッカ10に収納され
る。
【0005】用紙切断部分について図25(b)を参照
して説明する。
【0006】フランジ18を有する軸11は、紙押え1
2(12’)を貫通して切断刃取付材13に固着されて
いる。駆動軸14に取付けられたクランク15は、連接
棒16を介して駆動軸14の回転により得られた運動を
切断刃取付材13に伝える。駆動軸14の回転により得
られる運動は、筐体に固着した軸17(図25(e)参
照)が切断刃取付材13の孔を貫通しているので、往復
上下運動である。
【0007】紙押え12は、軸11のフランジ18によ
り支えられ、切断刃19及び紙押え12は用紙受台とし
ての基板6,7に対し十分な距離にある。この時点で用
紙受台6,7の間隙の中央部分に用紙のミシン目が搬送
される(図25(c)参照)。駆動軸14の回転により
クランク15が回転し、連接棒16をクランク回転さ
せ、切断刃取付材13に固着された切断刃19が降下す
る。この降下に伴って軸11も降下するので、やがて紙
押え12の下面が用紙受台6,7に達する。
【0008】切断刃19は、紙押さえ12,12’が用
紙受台6,7と当接して降下を停止しても、スプリング
20を圧縮しながら更に降下し、やがて用紙2のミシン
目部分に当接し、このミシン目部分から用紙2を引裂す
る(図25(d)参照)。切断刃19の当接により用紙
2には大きな力が作用するが、紙押え12がスプリング
20の反発力により用紙を押えつけているので、用紙受
台6,7の間隙に切断刃19と共に用紙2が引き込まれ
ることは無い。
【0009】駆動軸14の回転により切断刃19は上昇
し、やがて紙押え12を引き上げる。ここで給紙ローラ
4及び排紙ローラ8が回転し、切断された用紙2をスタ
ッカ10に送り込むと共に、後続の連続紙2を所定の位
置に搬送し一連の動作が繰り返される。
【0010】また、従来の連続紙切断装置としては、例
えば、特開昭50−96136号公報に記載のものが知
られている。
【0011】図26は同公報記載のものを示す図であ
る。
【0012】図26(a)において、21,22はライ
ンプリンタの用紙排出路に配置される用紙受台であり、
ラインプリンタから排出される連続紙2はこの受台に案
内される。
【0013】23,24は平坦な摩擦面を有する上下動
可能な用紙押さえ具であり、これらは必要に応じ連続紙
2のミシン目2aが用紙受台21,22の間隙の略中央
に位置する状態において押し下げられ、連続紙2のミシ
ン目2aの両側部分を用紙幅全域に亙ってそれぞれの受
台面に押し付けるようになっている。この押さえ具2
3,24はその先端に平坦な摩擦面を提供する部材とし
てゴム片23a,24aを有している。
【0014】25は先端部25aが丸く形成された上下
動可能な板状の鈍器である。
【0015】用紙2をそのミシン目2aから切断するに
は、連続紙2のミシン目2a両側部を押さえ具23,2
4と受台21,22とで挟圧した状態において、板状鈍
器25を用紙の中央部に用紙幅全域に亙り打ち降ろせば
よい。
【0016】鈍器25としては、図26(b)に示すよ
うに、丸い先端部25aが傾斜した形状のものを使用す
る。このような鈍器であれば、最下端部25a’から用
紙を押圧し始めるので、図26(d)に示すように、こ
の最下端部25a’に当たった用紙ミシン目2aの一端
から用紙が切断し始めることとなる。したがって、手で
用紙をそのミシン目からちぎると同様にミシン目の一端
から他端に用紙の切断が進行するので、円滑な用紙切断
が実現される。
【0017】なお、同公報には、鈍器として、図26
(c)に示すように、一点26cを支点にして振り降ろ
すように回動する棒体26も開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の連続紙
切断装置のうち、図25に示したものでは、連続紙2を
装置に供給しあるいは搬送する際に、連続紙の先端が紙
押さえ12または12’の側面に突き当たり易く、この
ため用紙詰まりが生じ易いという難点がある。
【0019】特に、切断後の連続紙の先端が、上昇する
切断刃19と接触して上方に捲れ上がる等して下流側の
紙押さえ12’の側面に突き当たり易いとう問題があっ
た。
【0020】図26に示したものにおいても同様であ
り、連続紙2を装置に供給しあるいは搬送する際に、連
続紙の先端が押さえ具23または24の側面に突き当た
り易く、特に、切断後の連続紙の先端が、上昇する鈍器
25(または26)と接触して上方に捲れ上がる等して
下流側の押さえ具23(または24)の側面に突き当た
り易いとう問題があった。
【0021】すなわち、従来のいずれの装置において
も、連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状態が得られ難
いという問題があった。
【0022】本発明の目的は、上記問題点を解決し、連
続紙の円滑な給送状態ないし搬送状態が得られる連続紙
切断装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の連続紙切断装置は、ミシン目を有する
連続紙をそのミシン目と直交する方向に搬送して一旦停
止させ、その停止時に連続紙をミシン目で切断する装置
であって、連続紙の搬送時に連続紙の一面側を案内し、
連続紙が一旦停止したときにミシン目の両側において連
続紙をその一面側で支持する一対の支持手段と、この一
対の支持手段に対して進退動可能に配置され、連続紙が
一旦停止したとき、前記ミシン目の両側において前記支
持手段との間で連続紙を押圧可能な一対の押さえ部を有
する押さえ手段と、前記一対の押さえ部の間に配置さ
れ、前記ミシン目で連続紙を切断する切断手段とを備
え、この切断手段は、切断すべき連続紙への当接部がミ
シン目方向からみて円弧状に形成されていてミシン目と
同方向に伸び、当該ミシン目よりも長い切断手段であ
り、連続紙の搬送時には、前記一対の押さえ部のうち少
なくとも連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続紙との
対向面と前記一対の支持手段のうち下流側の支持手段の
連続紙の支持面との間隔の距離に比べて小さな距離にお
いて前記当接部下面が連続紙のミシン目方向において全
長に亘って前記支持面と平行になるように保持されてい
ることを特徴とする。
【0024】請求項2記載の連続紙切断装置は、請求項
1記載の連続紙切断装置において、前記一対の支持手段
のうち連続紙搬送方向上流側の支持手段に対向配置され
ていて当該支持手段との間に連続紙の供給口を形成し、
かつこの供給口を通る連続紙の他面側を案内するガイド
手段を備え、連続紙搬送時における前記一対の押さえ部
のうち少なくとも連続紙搬送方向上流側の押さえ部の連
続紙との対向面と前記上流側の支持手段の連続紙の支持
面との間隔が、前記供給口における前記ガイド手段と前
記上流側の支持手段の連続紙の支持面との間隔よりも大
きく形成されていることを特徴とする。
【0025】請求項3記載の連続紙切断装置は、請求項
1または2記載の連続紙切断装置において、前記一対の
支持手段のうち連続紙搬送方向下流側の支持手段に対向
配置されていて当該支持手段との間に連続紙の排出口を
形成し、かつこの排出口に向かう連続紙の他面側を案内
する傾斜状の紙案内面を有するガイド手段を備え、連続
紙搬送時における前記一対の押さえ部のうち連続紙搬送
方向下流側の押さえ部の連続紙との対向面と前記下流側
の支持手段の連続紙の支持面との間隔に比べて、前記傾
斜状の紙案内面の上流端と前記下流側の支持手段の連続
紙の支持面との間隔が大きく形成されているとともに、
前記排出口における前記ガイド手段と前記下流側の支持
手段の連続紙の支持面との間隔が小さく形成されている
ことを特徴とする。
【0026】請求項4記載の連続紙切断装置は、請求項
1,2,または3記載の連続紙切断装置において、前記
押さえ手段の進退動を案内する案内手段を備え、この案
内手段の一部が、前記一対の支持手段のうち連続紙搬送
方向上流側の支持手段に対向配置されていて当該支持手
段との間に連続紙の供給口を形成し、かつこの供給口を
通る連続紙の他面側を案内するガイドを形成しているこ
とを特徴とする。
【0027】請求項5記載の連続紙切断装置は、請求項
1,2,または3記載の連続紙切断装置において、前記
押さえ手段の進退動を案内する案内手段を備え、この案
内手段の一部が、前記一対の支持手段のうち連続紙搬送
方向下流側の支持手段に対向配置されていて当該支持手
段との間に連続紙の排出口を形成し、かつこの排出口に
向かう連続紙の他面側を案内するガイドを形成している
ことを特徴とする。
【0028】請求項6記載の連続紙切断装置は、請求項
1から5のうちいずれか一つに記載の連続紙切断装置に
おいて、切断時には、前記切断手段を連続紙に対して傾
斜させた状態でミシン目に向けて移動させる切断手段用
リンク機構を備えていることを特徴とする。
【0029】請求項7記載の連続紙切断装置は、請求項
6記載の連続紙切断装置において、前記切断手段用リン
ク機構は、駆動軸と、この駆動軸の両端に設けられてい
て駆動軸とともに回動する一対の腕と、これら腕と切断
手段の両端部とにそれぞれ連結された一対の連接棒とを
備え、一方の腕と連接棒との連結部と、他方の腕と連接
棒との連結部とが、前記駆動軸回りに関して位相をずら
して設けてあることを特徴とする。
【0030】
【作用効果】請求項1記載の連続紙切断装置は、上記の
構成となっているので次のように作動する。
【0031】ミシン目を有する連続紙が、そのミシン目
と直交する方向に搬送され、一旦停止すると、連続紙
は、そのミシン目の両側において、一対の支持手段と、
押さえ手段の一対の押さえ部とで押圧支持される。
【0032】切断時には、一対の押さえ部の間に配置さ
れた切断手段により、連続紙がそのミシン目で切断され
る。
【0033】そして、この請求項1記載の連続紙切断装
置における切断手段は、切断すべき連続紙への当接部が
ミシン目方向からみて円弧状に形成されていてミシン目
と同方向に伸び、当該ミシン目よりも長い切断手段であ
り、連続紙の搬送時には、前記一対の押さえ部のうち少
なくとも連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続紙との
対向面と前記一対の支持手段のうち下流側の支持手段の
連続紙の支持面との間隔の距離に比べて小さな距離にお
いて前記当接部下面が連続紙のミシン目方向において全
長に亘って前記支持面と平行になるように保持されるの
で、この切断手段の連続紙への当接部自体が連続紙を案
内するガイドとしての役割を果たすこととなる。
【0034】しかも、その円弧状の当接部の下面は、連
続紙の搬送時に、前記一対の押さえ部のうち少なくとも
連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続紙との対向面と
前記一対の支持手段のうち下流側の支持手段の連続紙の
支持面との間隔の距離に比べて小さな距離において連続
紙のミシン目方向において全長に亘って前記支持面と平
行になるように保持されるので、切断後の連続紙の先端
が多少捲れ上がったとしても、その先端は、下流側の押
さえ部に突き当たらないか、極めて突き当たり難くな
る。
【0035】したがって、この請求項1記載の連続紙切
断装置によれば、連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状
態が得られることとなる。
【0036】より詳しく説明すると、前述した従来の連
続紙切断装置のうち、図25に示したものでは、同図
(b)から明らかなように、連続紙2の搬送時に、切断
刃19の下端19aが、紙押え12,12’の下面(1
2’a)よりもかなり上方に位置しているため、連続紙
2を装置に供給する際に、連続紙の先端が紙押さえ1
2,12の間の間隔(切断刃19の下方)に入り込み易
く、用紙詰まりが生じ易いという難点があった。特に、
前述したように、切断後の連続紙の先端が、上昇する切
断刃19と接触して上方に捲れ上がる等して下流側の紙
押さえ12’の側面に突き当たり易いとう問題があっ
た。
【0037】また、図26に示したものでは、同図
(b)から明らかなように、鈍器25の連続紙との対向
面25aは傾斜しているから、連続紙2の搬送時には、
鈍器の一部が、押さえ具23,24の下面よりもかなり
上方に位置することとなる。このような状況は、図26
(c)に示されている鈍器26についても同様である。
【0038】したがって、この図26に示したものにお
いては、連続紙2を装置に供給する際に、連続紙の先端
が、押さえ具23,24の間の間隔(鈍器の下方)に入
り込み易く、特に、前述したように切断後の連続紙の先
端が、上昇する鈍器25(または26)と接触して上方
に捲れ上がる等して下流側の押さえ具23(または2
4)の側面に突き当たり易いとう問題があった。
【0039】これに対し、この請求項1記載の連続紙切
断装置によれば、連続紙の搬送時には、上述したように
切断手段の連続紙への当接部自体が連続紙を案内するガ
イドとしての役割を果たし、しかも、その円弧状の当接
部の下面は、連続紙の搬送時に、前記一対の押さえ部の
うち少なくとも連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続
紙との対向面と前記一対の支持手段のうち下流側の支持
手段の連続紙の支持面との間隔の距離に比べて小さな距
離において連続紙のミシン目方向において全長に亘って
前記支持面と平行になるように保持されるので、切断後
の連続紙の先端が多少捲れ上がったとしても、その先端
は、下流側の押さえ部に突き当たらないか、極めて突き
当たり難くなる。
【0040】したがって、この請求項1載の連続紙切断
装置によれば、連続紙のより一層円滑な給送状態ないし
搬送状態が得られることとなる。
【0041】請求項2記載の連続紙切断装置によれば、
請求項1記載の連続紙切断装置において、前記一対の支
持手段のうち連続紙搬送方向上流側の支持手段に対向配
置されていて当該支持手段との間に連続紙の供給口を形
成し、かつこの供給口を通る連続紙の他面側を案内する
ガイド手段を備えているので、供給される連続紙は、支
持手段とガイド手段とによって供給口に案内されること
となる。
【0042】しかも、連続紙搬送時における前記一対の
押さえ部のうち少なくとも連続紙搬送方向上流側の押さ
え部の連続紙との対向面と前記上流側の支持手段の連続
紙の支持面との間隔が、前記供給口における前記ガイド
手段と前記上流側の支持手段の連続紙の支持面との間隔
よりも大きく形成されているので、供給口を通過した連
続紙は、押さえ部に突き当たらないか、極めて突き当た
り難くなる。
【0043】したがって、この請求項2記載の連続紙切
断装置によれば、連続紙の一層円滑な給送状態ないし搬
送状態が得られることとなる。
【0044】請求項3記載の連続紙切断装置によれば、
請求項1または2記載の連続紙切断装置において、前記
一対の支持手段のうち連続紙搬送方向下流側の支持手段
に対向配置されていて当該支持手段との間に連続紙の排
出口を形成し、かつこの排出口に向かう連続紙の他面側
を案内する傾斜状の紙案内面を有するガイド手段を備え
ているので、搬送される連続紙は、支持手段とガイド手
段とによって排出口に向けて案内されることとなる。
【0045】さらに、連続紙搬送時における前記一対の
押さえ部のうち連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続
紙との対向面と前記下流側の支持手段の連続紙の支持面
との間隔に比べて、前記傾斜状の紙案内面の上流端と前
記下流側の支持手段の連続紙の支持面との間隔が大きく
形成されているとともに、前記排出口における前記ガイ
ド手段と前記下流側の支持手段の連続紙の支持面との間
隔が小さく形成されているので、下流側の押さえ部と支
持手段との間を通過した連続紙は、確実に傾斜状の紙案
内面によって排出口に案内されることとなる。
【0046】したがって、この請求項3記載の連続紙切
断装置によれば、連続紙のより一層円滑な給送状態ない
し搬送状態が得られることとなる。
【0047】請求項4記載の連続紙切断装置によれば、
請求項1,2,または3記載の連続紙切断装置におい
て、前記押さえ手段の進退動を案内する案内手段を備え
ているので、円滑な進退動が得られる。
【0048】そして、前記案内手段の一部が、前記一対
の支持手段のうち連続紙搬送方向上流側の支持手段に対
向配置されていて当該支持手段との間に連続紙の供給口
を形成し、かつこの供給口を通る連続紙の他面側を案内
するガイドを形成しているので、供給される連続紙は、
支持手段とガイドとによって供給口に円滑に案内される
こととなる。
【0049】しかも、ガイドは、前記案内手段の一部に
よって形成されているので、案内手段の他にガイド手段
を設ける必要がない。
【0050】したがって、この請求項4記載の連続紙切
断装置によれば、少ない部品点数で、押さえ手段の円滑
な進退動および、連続紙の円滑な供給状態を得ることが
可能である。
【0051】請求項5記載の連続紙切断装置によれば、
請求項1,2,または3記載の連続紙切断装置におい
て、前記押さえ手段の進退動を案内する案内手段を備え
ているので、円滑な進退動が得られる。
【0052】そして、この案内手段の一部が、前記一対
の支持手段のうち連続紙搬送方向下流側の支持手段に対
向配置されていて当該支持手段との間に連続紙の排出口
を形成し、かつこの排出口に向かう連続紙の他面側を案
内するガイドを形成しているので、搬送される連続紙
は、支持手段とガイドとによって排出口に円滑に案内さ
れることとなる。
【0053】しかも、ガイドは、前記案内手段の一部に
よって形成されているので、案内手段の他にガイド手段
を設ける必要がない。
【0054】したがって、この請求項5記載の連続紙切
断装置によれば、少ない部品点数で、押さえ手段の円滑
な進退動および、連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状
態を得ることが可能である。
【0055】請求項6記載の連続紙切断装置によれば、
請求項1から5のうちいずれか一つに記載の連続紙切断
装置において、切断時には、前記切断手段を連続紙に対
して傾斜させた状態でミシン目に向けて移動させる切断
手段用リンク機構を備えているので、連続紙が円滑に切
断されることとなる。
【0056】請求項7記載の連続紙切断装置によれば、
請求項6記載の連続紙切断装置において、前記切断手段
用リンク機構は、駆動軸と、この駆動軸の両端に設けら
れていて駆動軸とともに回動する一対の腕と、これら腕
と切断手段の両端部とにそれぞれ連結された一対の連接
棒とを備え、一方の腕と連接棒との連結部と、他方の腕
と連接棒との連結部とが、前記駆動軸回りに関して位相
をずらして設けてあるので、この切断手段用リンク機構
の簡素化が図られる。
【0057】上記請求項6に記載した切断手段用リンク
機構は、例えば、シリンダを用いた機構(例えば切断手
段の両端を別々のシリンダで支持した機構)、あるいは
カムを用いた機構によっても構成することが可能であ
る。
【0058】しかしながら、シリンダを用いた機構では
構造が複雑になるとともに重量も大きくなるという難点
がある。また、カムを用いた機構で切断手段の所望のス
トロークを得ようとすれば、カム自体の重量が大きくな
るので、やはり機構全体の重量が大きくなるという難点
がある。
【0059】これに対し、請求項7記載の構成によれ
ば、切断手段用リンク機構の簡素化が図られ、したがっ
て、軽量化も図られることとなる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0061】図1は本発明に係る連続紙切断装置の一実
施の形態の概要を示す図で、(a)は平面図、(b)は
正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
図2は図1における左側の拡大図で、(a)は部分平面
図、(b)は部分正面図、(c)は左側面図である。ま
た、図3は図1における右側の拡大図で、(a)は部分
平面図、(b)は部分正面図、(c)は右側面図であ
る。
【0062】図1〜図3において、31,32は左右に
配置されたサイドフレーム、33は上フレーム、34,
35はサイドフレーム31,32よりも多少内側に配置
されたサブフレーム、36は装置手前側に配置された給
紙ガイド、37は装置背部側に配置された排紙ガイドで
ある。これら各フレーム31〜35、給紙ガイド36,
および排紙ガイド37は適所が連結されて一体となって
おり、全体として装置のフレームを構成している。
【0063】給紙ガイド36および排紙ガイド37は、
切断すべき連続紙の一面側(この実施の形態では下面
側)を、ミシン目の両側において支持する一対の支持手
段を構成している。給紙ガイド36は、連続紙搬送方向
上流側に位置する支持手段を構成しており、排紙ガイド
37は下流側に位置する支持手段を構成している。
【0064】図2および図3に示すように、上フレーム
33は、その前側下端部33aが、給紙ガイド36に対
向配置されるように屈曲形成されていて給紙ガイド36
との間にスリット状の給紙口38を形成している。ま
た、後側下端部33bは排紙ガイド37に対向配置され
るように屈曲形成されていて排紙ガイド37との間にス
リット状の排紙口39を形成している。後述するよう
に、上フレーム33の前側下端部33aは、供給口38
を通る連続紙の他面側(この実施の形態では上面側)を
案内するガイドを形成しており、後側下端部33bは排
出口39に向かう連続紙の他面側を案内する紙案内面3
3cを有するガイドを形成している。
【0065】図4は、主として、上フレーム33、給紙
ガイド36、排紙ガイド37、押さえ手段40、および
切断手段50を示す拡大左断面図、図5は押さえ手段4
0の可動フレームを示す部分斜視図である。
【0066】図4において、Pは切断されるべき連続紙
であり、Paはミシン目部分を示している。連続紙P
は、給紙口38から排紙口39に向けて搬送される。C
は、給紙ガイド36と排紙ガイド37との間に形成され
た切断用空間である。
【0067】押さえ手段40は、全体として略逆凹形状
の可動フレーム41(図5参照)と、この可動フレーム
41の下端に設けられた押さえ板42,42’とを備え
ている。押さえ板42,42’は一対の押さえ部を構成
している。
【0068】押さえ手段40は、案内手段としての役割
を果たす上フレーム33の内側面で案内されて、一対の
支持手段36,37に対して進退動可能に配置されお
り、後述するように、連続紙Pが一旦停止したとき、ミ
シン目Paの両側において支持手段36,37との間で
連続紙Pを押圧するようになっている。
【0069】可動フレーム41には、一対の押さえ部4
2,42’のうち切断手段50よりも連続紙搬送方向下
流側に位置する押さえ部42’と切断手段50との間に
おいて、連続紙を前記下流側に位置する押さえ部42’
と一対の支持手段のうち下流側に位置する支持手段37
との間に案内するガイド面41cが形成されている。
【0070】押さえ板42,42’は、ゴム等の弾性体
で構成されており、その断面形状は台形となっている。
すなわち、押さえ板42,42’は、支持手段36,3
7の連続紙Pの支持面36b,37bと平行な連続紙押
圧面(この実施の形態では下面42a,42’a)と、
この連続紙押圧面に対して連続紙搬送方向上流側(図4
において右側)において連なりかつ上流側に向かって支
持面36b,37bから遠ざかるように傾斜している傾
斜面42f,42’fとを有しており、この傾斜面42
f,42’fが連続紙Pの案内面を構成している。
【0071】また、可動フレーム41の、押さえ板4
2,42’の取付面41d,41’dにおける押さえ板
42,42’の両側部41g,41g,41’g,4
1’gは、当該取付面よりも突出している。すなわち、
押さえ手段の可動フレーム41には、連続紙搬送方向上
流側からみて押さえ板の傾斜面42f,42’fの端縁
部42f1,42’f1を覆う、なだらかな突出部41
g,41’gが形成されている。なお、突出部41g,
41’gの下端は、押さえ板42,42’の下面42
a,42’aよりも上方に位置している。
【0072】押さえ板42,42’は、後述するよう
に、その下面42a,42’aで連続紙Pを押圧するか
ら、下面42a,42’aには、図6(a)に示すよう
に複数本の溝42bを設ける、あるいは同図(b)に示
すように細かな凹凸42cを形成する(いわゆるシボ加
工を施す)、あるいはまた同図(c)に示すように溝4
2bを設けるとともにシボ加工42cを施すことが望ま
しい。これらのような構成とすることによって、下面4
2a,42’aに紙粉が付着することで生じる連続紙P
に対する押さえ力ないし摩擦力の低下を防止することが
できる。
【0073】またこの実施の形態では、押さえ板42,
42’を図7(c)に示すように短く分割し、その単片
42dの上面(可動フレーム41への取付面)に係合用
の突起42e,42eを設けるとともに、図7(b)に
示すように、可動フレーム41には、だるま形状の係合
用の穴41eを複数個設け、この穴41eに前記突起4
2eを図7(a)に示すように係合させることによって
前記単片42dを可動フレーム41に固定し、この単片
42dを同図(d)に示すように複数個一列に並べて取
り付けることによって押さえ板42,42’全体を構成
している。
【0074】図4において、43,43は、押さえ手段
40を、支持手段すなわち給紙ガイド36および排紙ガ
イド37に向けて常時付勢している付勢手段であり、押
さえ手段40の可動フレーム41と上フレーム33との
間に配置された圧縮バネで構成されている。この圧縮バ
ネ43は、可動フレーム41の2つの凹所41a,41
b内に、それぞれ複数個設けられている。この実施の形
態では、図1(a)に示すように、凹所41a,41b
内にそれぞれ6個づつ、計12個設けられている。
【0075】押さえ手段40は、付勢手段43により、
給紙ガイド36および排紙ガイド37に向けて常時付勢
されているが、後述する押さえ手段用リンク機構70に
よってその移動が規制されている。
【0076】図4において、50は切断手段であり、一
対の押さえ板42,42’の間すなわち可動フレーム4
1の2つの凹所(圧縮バネ収容部)41a,41bの間
に配置されている。切断手段50は、切断すべき連続紙
Pのミシン目方向(図4の紙面と直交方向)からみて、
連続紙Pとの当接部50aが円弧状に形成されており、
ミシン目と同方向(図4の紙面と直交方向)に伸びてい
て、当該ミシン目よりも長く(すなわち連続紙Pの幅よ
りも長く)形成されている(図1(a)、および図17
(c)参照)。
【0077】図8(a)は切断手段50の左端部周辺を
示す斜視図、(b)は同じく角度を変えて見た斜視図で
ある。
【0078】同図において、34aは、図1,図2にも
示したサブフレーム34の上部片である。この上部片3
4a,34aは、図1,図2に示すように上フレーム3
3に固定されている。
【0079】図8に示すように、切断手段50の左端部
は、上部片34a,34aの間に挿通されており、これ
ら上部片34a,34aに案内されて上下動可能であ
る。また、切断手段50の右端部も同様であり、図3に
示すように右側のサブフレーム35の上部片35a,3
5aの間に挿通されていて、これら上部片35a,35
aに案内されて上下動可能である。なお、上部片35
a,35aも上フレーム33に固定されている。
【0080】図8に示すように、切断手段50の左端部
には、ガイドブロック51が固定されている。このガイ
ドブロック51には、計4つのガイド片51aが設けら
れており、これらガイド片51aの間にサブフレームの
上部片34aが緩く挿通されている。これによって、切
断手段50は、その軸線方向(図1(a)において左右
方向)への移動が規制されている。
【0081】すなわち、切断手段50は、左右のサブフ
レームの上部片34a,34a,35a,35aにより
案内されて上下動可能であるとともに、ガイドブロック
51が左方のサブフレームの上部片34aに案内される
ことにより、その軸線方向への移動が規制されている。
【0082】切断手段50の両側端部には、後述する切
断手段用リンク機構60のためのピン52,53が設け
られている(右端部のピン53については図3および図
10参照)。
【0083】図9は切断手段用リンク機構60および押
さえ手段用リンク機構70を示す図で、(a)は左側部
分の正面図、(b)は左側面図である。図10(a)は
同じく右側部分の正面図、(b)は右側面図である。
【0084】これらの図に示すように、切断手段用リン
ク機構60は、略角棒状の駆動軸61と、この駆動軸6
1の両端に固定された一対の腕62L,62Rと、これ
らの腕62L,62Rと切断手段50の端部(ピン5
2,53)とに回動可能に連結された連接棒63L,6
3Rとを備えている。
【0085】図9に示すように、駆動軸61の左端部に
はギヤ64が固定されており、このギヤ64が、図2に
示すように、サブフレーム34に取り付けられたモータ
65の出力軸65aに固定されたギヤ66と噛み合って
いることにより、駆動軸61がモータ65によって後述
するように回転駆動される。
【0086】図9に示すように、左方の腕62Lには、
第1のピン62L1が設けられており、このピン62L
1と切断手段50の左端のピン52とが連接棒63Lで
連結されている。
【0087】図10に示すように、右方の腕62Rは、
左方の腕62Lとはその形状が多少異なっている。すな
わち、右方の腕62Rは、左方の腕と同形状のものに突
部62Raが形成された形状となっている。そして、こ
の突部62Raに第1のピン62R1が設けられてお
り、このピン62R1と切断手段50の右端のピン53
とが連接棒63Rで連結されている。結果として、図9
(b)および図10(b)から明らかなように、駆動軸
61の中心から、左方の腕の第1ピン62L1の中心ま
での距離RLと、右方の腕の第1ピン62R1の中心ま
での距離RRとは、異なっている。RL<RRである。
また、駆動軸61まわりに関する位置も、右方の腕の第
1ピン62R1は、左方の腕の第1ピン62L1に対し
て角度αだけずれている。すなわち、一方の腕62Lと
連接棒63Lとの連結部(ピン62L1部分)と、他方
の腕62Rと連接棒63Rとの連結部(ピン62R1部
分)とは、駆動軸61回りに関して位相をαだけずらし
て設けられている。
【0088】図9、図10に示すように、押さえ手段用
リンク機構70は、上記切断手段用リンク機構60と共
通の駆動軸61と、同じく一対の腕62L,62Rと、
これらの腕62L,62Rと押さえ手段40の端部とに
回動可能に連結された連接棒71L,71Rとを備えて
いる。
【0089】図9に示すように、左方の腕62Lには、
第2のピン62L2が設けられいる。この第2のピン6
2L2は、前記第1のピン62L1と駆動軸61まわり
に関して同じ位置にあって、第1のピン62L1の左方
に設けられている。そして、この第2のピン62L2
と、押さえ手段40の可動フレーム41の左端に固定さ
れて垂下している連結板44Lに設けられたピン45L
とが連接棒71Lで連結されている。連接棒71Lには
長穴72が設けられており、この長穴72に対して第2
のピン62L2がスライド可能に連結されている。
【0090】この押さえ手段用リンク機構70は、基本
的には左右同じ構成である(図9、図10においては対
称に表れる)。すなわち、図10に示すように、右方の
腕62Rには、駆動軸61まわりに関して上記左側の第
2のピン62L2と同じ位置にある第2のピン62R2
が設けられており、この第2のピン62R2と、押さえ
手段40の可動フレーム41の右端に固定されて垂下し
ている連結板44Rに設けられたピン45Rとが連接棒
71Rで連結されている。連接棒71Rには長穴72が
設けられており、この長穴72に対して第2のピン62
R2がスライド可能に連結されている。
【0091】図4を参照して説明したように、押さえ手
段40は、付勢手段43により、給紙ガイド36および
排紙ガイド37に向けて常時付勢されているが、押さえ
手段用リンク機構70が図9および図10に示す状態
(後述する待機状態)にあるときには、付勢手段43に
よる付勢力が、連結板44L,44R、ピン45L,4
5R、連接棒71L,71R、第2のピン62L2,6
2R2、および腕62L,62Rを介して駆動軸61で
受けられることにより、その移動が規制されている。な
お、駆動軸61は、図1〜図3に示すように、サブフレ
ーム34,35によって回転可能に支持されている。
【0092】図11は切断用空間C(図4参照)の詳細
を示す部分拡大斜視図である。
【0093】図11および図4において、80は可動紙
ガイドであり、後述するようにして給送される連続紙P
(図4参照)の先端が、切断用空間Cすなわち給紙ガイ
ド36と排紙ガイド37との間に入り込んで紙詰まりが
生じるのを防止するためのものである。この可動紙ガイ
ド80は、後述するように、駆動軸61が回動し、切断
手段50によって連続紙Pが切断される際、駆動軸61
の回動に伴って切断用空間Cから退避するようになって
いる。
【0094】可動紙ガイド80は、図12および図1〜
図3に示すように、ガイドブロック単体81を複数個
(この実施の形態では5個)駆動軸61に装着すること
によって構成されている。
【0095】図13はガイドブロック単体81を示す図
で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側
面図である。また、図14は斜視図である。
【0096】これらの図に示すように、ガイドブロック
単体81は、基部82と、アーム部83と、ガイド部8
4とが一体に形成されており、ガイド部84に形成され
たリブ85の上面85aが用紙のガイド面を形成してい
る。ガイド部84の一側面には穴86が形成されている
とともに、他側面には、この穴86(隣接するガイドブ
ロック単体の穴86)に嵌まり合う突起87が形成され
ている。基部82には、駆動軸61が挿通される角穴8
2aが形成されている。
【0097】可動紙ガイド80は、複数個のガイドブロ
ック単体81の角穴82aに駆動軸61を挿通し、隣接
するガイドブロック単体81同志の穴86と突起87と
を嵌め合わせることによって、図12に示したように駆
動軸61に装着される。
【0098】図11に示すように、給紙ガイド36およ
び排紙ガイド37の端縁部には、それぞれ切欠36a,
37aが形成されており、可動紙ガイド80が駆動軸6
1に装着され、駆動軸61が装置に組み付けられた状態
では、リブ85の前端部分85bおよび後端部分85c
が切欠36aおよび37aに入り込んだ状態となってい
る。
【0099】図15は主として左側のサブフレーム34
を示す左側面図である。
【0100】同図において、64aは、駆動軸61に固
定されたギヤ64(図2参照)と一体的に形成された被
検出片である。
【0101】91,92は検出手段としての検出器(例
えばリミットスイッチ)である。検出器91,92は、
それぞれ、被検出片64aと当接して揺動するレバー9
1a、92aを備えており、このレバーが検出片64a
と当接して揺動したとき、図示しない制御手段へ向けて
検出信号を送出するようになっている。一方の検出器9
1は、駆動軸61が待機位置にあることを検出するため
のものであり、他方の検出器92は、駆動軸61の回転
終了位置を検出するためのものである。詳しい作動につ
いては後述する。
【0102】以上、一実施の形態について説明したが、
この実施の形態は、さらに、図示しない給紙手段(例え
ば給紙ローラ、あるいはピントラクタ等)、排紙手段
(例えば排紙ローラ、あるいはピントラクタ等)、およ
び装置全体の制御を行なう制御手段を備えている。
【0103】次に以上のような連続紙切断装置の作動
を、待機状態、給紙動作、および切断動作に分けて、主
として図16〜図20を参照して順次説明する。なお、
必要に応じて構成についても追加説明する。
【0104】図16(a)(b)(c)はそれぞれ作動
を説明するための左側面図である。図17〜図20は主
として切断手段50、切断手段用リンク機構60、およ
び押さえ手段用リンク機構70の作動を示す図で、これ
らの図における各分図(a)は左側面図、(b)は右側
面図、(c)は切断手段50の正面図である。また、図
18(d)は切断手段50と押さえ手段40の可動フレ
ーム41との関係を示す正断面図である。
【0105】<待機状態>待機状態にあっては、モータ
65は停止しており、切断手段用リンク機構60および
押さえ手段用リンク機構70は、図17に示す状態すな
わち図9、図10に示した状態となっている。
【0106】このとき、切断手段50は、図4および図
17(c)に示すように、支持手段(給紙ガイド36お
よび排紙ガイド37)の連続紙Pの支持面36b,37
bに対する押さえ部(押さえ板)42,42’の距離
(h2,h5参照)に比べて小さな距離(h3参照)にお
いて当接部50aの下面が連続紙のミシン目方向におい
て全長に亘って支持面36b,37bと平行になるよう
に保持されている。
【0107】押さえ手段40は、前述したように、その
付勢手段43による付勢力が押さえ手段用リンク機構7
0で受けられていて、その移動が規制されており、図1
6(a)に示す位置にある。
【0108】またこのとき、図4に示すように、上フレ
ーム33の前側下端部33aの最下端部(屈曲部)と給
紙ガイド36の支持面36bとの距離すなわち給紙口3
8の高さをh1,上流側の押さえ板42の下面42aと
支持面36bとの距離をh2,切断手段50の当接部5
0aの下面(より正確には当接部50aの最下端部)と
支持面36b,37b(より正確には支持面36bと3
7bとを連結した平面)との距離をh3,可動フレーム
41のガイド面41cの上端と排紙ガイド37(正確に
は給紙ガイド36の上面と排紙ガイド37の上面とを連
結した平面)との距離をh4,下流側の押さえ板42’
の下面42’aと排紙ガイド37の支持面37bとの距
離をh5,押さえ手段40の下流側においてこれと隣接
する、上フレーム33の傾斜状の紙案内面33cの上端
(上流端)と排紙ガイド37の支持面37bとの距離を
6,上フレーム33の後側下端33bの最下端部(屈
曲部)と排紙ガイド37の支持面37bとの距離すなわ
ち排紙口39の高さをh7,連続紙Pの厚さをt(図示
せず)とすると、 t<h1≦h23≦h23≦h43≦h5≦h6 t<h7≦h5 となっている。h3はh1と略等しく設定されている。
【0109】可動紙ガイド80は、図4および図16
(a)に示すように、切断用空間Cに臨んでいる。
【0110】<給紙動作>以上のような状態において、
図示しない給紙手段が駆動され、図16(a)に示すよ
うに連続紙Pが給紙口38から切断用空間C上に供給さ
れる。この際、上述したように、t<h1≦h2,h3
4,h3≦h5≦h6,t<h7≦h5となっているので、
用紙の先端は、ゴム等の高摩擦材料からなる押さえ板4
2,42’にほとんど接触することなく、円滑に案内さ
れ、したがって円滑な給紙動作が得られる。
【0111】なお、連続紙Pは、そのミシン目Paが切
断用空間Cの略中央部に位置するように供給される。
【0112】<切断動作>切断動作は、モータ65の駆
動により、駆動軸61が、図17に示した待機状態から
図20に示す状態に到るまで矢印CW方向(正転方向)
に一気に回転することにより行なわれる。
【0113】以下、主要状態を追って順次説明する。
【0114】図18は、駆動軸61が、図17に示した
状態から矢印CW方向に約45゜ほど回転した状態を示
している。
【0115】図17に示した状態から駆動軸61が回転
を開始すると、これに伴う押さえ手段用リンク機構70
の作動で、付勢手段43の付勢力によって押さえ手段4
0が下降を開始する。この際、付勢手段43の付勢力は
押さえ手段用リンク機構70を介して駆動軸61の回転
を助けるように作用する。
【0116】駆動軸61が回転する過程で、押さえ手段
40の押さえ板42,42’が連続紙Pを介して給紙ガ
イド36,排紙ガイド37と当接し、これらガイドとの
間で連続紙Pを挟圧する状態になると、付勢手段43に
よる付勢力は、給紙ガイド36および排紙ガイド37に
よって受けられることとなる。したがって、さらに駆動
軸61が回転すると、腕62L,62Rの第2のピン6
2L2,62R2は、連接棒71L,71Rの長穴72
中をスライドすることとなる。図18は、押さえ手段4
0の押さえ板42,42’が給紙ガイド36,排紙ガイ
ド37と当接した後、さらに駆動軸61が多少回転した
状態を示している。
【0117】一方、図17に示した状態から駆動軸61
が回転を開始すると、これに伴う切断手段用リンク機構
60の作用で、切断手段50の左端50Lは下降を開始
するとともに、右端50Rは上昇を開始する。これは、
図10(b)に示したように、駆動軸61まわりに関す
る右方の腕の第1ピン62R1の位置が、左方の腕の第
1ピン62L1に対して角度αだけずれているためであ
る。
【0118】図18は、切断手段50の右端50Rが上
昇しきった状態を示しており、また、連続紙の切断が開
始される直前の状態を示している。このとき、切断手段
50の左端50Lは、図16(b)および図18(c)
に示すように連続紙Pの左端PLと極めて近接するかあ
るいは当接した状態となる。結果として、切断手段50
は図18(c)から明らかなように、連続紙Pの紙面に
対してθだけ傾斜した状態となる。
【0119】図18(d)および、図5に示すように、
押さえ手段40の可動フレーム41の右端部には、切断
手段50を逃がすための切欠41fが設けられている。
したがって、切断手段50の右端50Rが上昇しても、
これが押さえ手段の可動フレーム41と干渉するという
ことはない。
【0120】また、図17に示した状態から駆動軸61
が回転を開始すると、これに伴って可動紙ガイド80も
回転し、図16(b)に示すように、切断用空間Cから
退避して切断手段50の後述する通路を確保する。
【0121】図18に示す状態からさらに駆動軸61が
回転し続けると、図19に示すように、これに伴う切断
手段用リンク機構60の作用で、切断手段50の左端5
0Lと右端50Rとが略同速度(例えば8cm/s程
度)で下降し、結果として、図19(c)に示すよう
に、切断手段50は、前述した角度θに略等しい角度
θ’をもって連続紙Pのミシン目を用紙の左側PLから
切断することとなる。このように、切断手段50は傾斜
した状態で連続紙Pを切断するため、この切断は円滑に
なされる。ここで、θ=θ’とならないのは、図9
(b)および図10(b)に示したように、駆動軸61
の中心から、左方の腕の第1ピン62L1の中心までの
距離RLと、右方の腕の第1ピン62R1の中心までの
距離RRとが多少異なっており、RL<RRとなってい
るからである。しかしながらむしろ、このようにRL<
RRとなっていることにより、切断手段50は、あたか
もその左端50Lを人が掴んで振り降ろしたような動き
に近い動きをすることとなり、これによって連続紙Pは
その左側PLから円滑に切断されることとなる。
【0122】なお、押さえ手段40は図18に示した状
態と同様、付勢手段43による同じ大きさの付勢力で連
続紙Pを給紙ガイド36および排紙ガイド37との間に
押圧し続けており、駆動軸61の回転にともなって、腕
62L,62Rの第2のピン62L2,62R2が、連
接棒71L,71Rの長穴72中をさらに移動する(図
19参照)。
【0123】図21は、連続紙Pが切断される様子(正
確には切断される直前の様子)を示した模式的な図であ
り、図19(c)におけるXXI−XXI視図に相当す
る図である。
【0124】この図から分かるように、連続紙Pが、そ
のミシン目Paの両側において押さえ板42および4
2’と給紙ガイド36および排紙ガイド37との間で挟
圧保持された状態で、切断手段50が下降すると、その
下降に伴って連続紙Pは切断手段50に部分的に巻き付
けられたような状態となり、切断手段50のさらなる下
降によって、やがて連続紙Pはそのミシン目Paで切断
(分断)されることとなる。
【0125】ここで、切断手段50の円弧状部分の半径
をr1,円弧状部分に対する連続紙Pの巻き付き角をβ1
とすると、連続紙Pの切断手段50に対する巻き付き長
さL1は、L1=r1・β1となる。
【0126】一方、連続紙Pが給送される際には、その
搬送誤差等によって、ミシン目Paが必ずしも正確に切
断用空間Cの中央部分に位置するとは限らない。図21
においては、ミシン目Paが切断用空間Cの中央部分に
位置している状態を実線で描いてあるが、仮想線Pa’
あるいはPa’’で示すように、中央部分からずれるこ
とが有り得る。
【0127】しかしながら、この実施の形態によれば、
切断手段50の連続紙に対する接触部(切断部)が円弧
状に形成されており、上述した巻き付き長さL1が得ら
れるので、この長さL1の範囲内においてミシン目Pa
の位置がずれていたとしても、連続紙Pはそのミシン目
Paで確実に切断されることとなる。
【0128】また、連続紙Pとしては、複数枚の用紙が
積層された状態となっている複写紙が用いられることも
多い。連続紙Pは、図25(a)において符号2で示し
たように、通常、ミシン目を折り目としてジグザグ状態
に折り畳まれており、このように折り畳まれた状態から
直線状になって給送されることとなるから、連続紙が複
写紙である場合には、積層された各用紙間でズレが生じ
(いわゆる層間ズレが生じ)、結果として各用紙のミシ
ン目部分もズレることとなる。
【0129】図22はその様子を示している。
【0130】同図において、P’は、3枚の用紙P1,
P2,P3が積層された複写紙である。切断すべき連続
紙がこのような複写紙P’である場合、各用紙P1,P
2,P3のミシン目P1a,P2a,P3aは、例えば
同図に示すようにズレた状態となる。
【0131】しかしながら、この実施の形態によれば、
切断手段50の連続紙に対する接触部(切断部)が円弧
状に形成されており、上述した巻き付き長さL1が得ら
れるので、この長さL1の範囲内においてミシン目P1
a,P2a,P3aの位置がずれていたとしても、連続
紙(複写紙)P’の各用紙P1,P2,P3はそれぞれ
のミシン目P1a,P2a,P3aで確実に切断される
こととなる。
【0132】逆に言えば、この実施の形態においては、
連続紙の搬送誤差等によってミシン目の位置が切断用空
間Cの中央部分からズレ、および/または連続紙が複写
紙であることによって各用紙のミシン目が切断用空間C
の中央部分からズレたとしても、そのミシン目で確実に
切断することができるように、すなわち上記巻き付き長
さL1が得られるように、切断手段50の円弧状部分5
0aの形状および、給紙ガイド36と排紙ガイド37と
の間隔を設定してある。また、切断手段50の少なくと
も円弧状部分50aは、用紙(連続紙)との間の摩擦係
数が小さな材料、例えば、亜鉛メッキ鋼板で構成してあ
る。切断手段50が用紙に対して滑り易い方が確実にミ
シン目で切断されるからである。
【0133】図19に示す状態からさらに駆動軸61が
回転し続けることにより、図20に示すように、これに
伴う切断手段用リンク機構60の作用で、さらに切断手
段50の左端50Lと右端50Rとが略同速度で下降
し、図20(c)に示すように、切断手段50が、連続
紙Pの下方に完全に通過し、結果として連続紙Pはその
ミシン目Pa(図16(c)参照)で完全に切断される
こととなる。なお、このときの連続紙Pに対する切断手
段50の傾斜角度θ’’が前述した角度θ’と同じにな
らない理由は前述した通りである。
【0134】押さえ手段40は図18に示した状態と同
様、付勢手段43による同じ大きさの付勢力で連続紙P
を給紙ガイド36および排紙ガイド37との間に押圧し
続けており、駆動軸61の回転にともなって、腕62
L,62Rの第2のピン62L2,62R2が、連接棒
71L,71Rの長穴72中をさらに移動する。なお、
図20(a)(b)に示すように、駆動軸61が回転し
きった状態においても、腕62L,62Rの第2のピン
62L2,62R2と、連接棒71L,71Rの長穴7
2の下端との間に多少の間隔72cが形成されるよう
に、長穴72は構成されている。
【0135】なお、可動紙ガイド80は、図16(c)
に示すように、駆動軸61の回転に伴って回転し、切断
手段50の通路を確保する。
【0136】以上により、連続紙Pはそのミシン目Pa
で完全に切断されたこととなるが、その後、駆動軸61
は、図20に示す状態から図17に示した状態まで逆転
し、各部材も図17に示した待機状態に戻ることとな
る。
【0137】その後、図示しない給紙手段および排紙手
段が駆動され、切断された用紙CP(図16(c)参
照)が機外に排出されるとともに、次のミシン目部分が
切断用空間Cに位置して上記動作が繰り返される。
【0138】連続紙Pが切断された後に駆動軸61が逆
転し、切断手段50が上動する際、これが連続紙の先端
(ミシン目部分Pa)を捲くし上げ、その癖が多少残る
ことがあるが、前述したようにh3≦h5(図4参照)と
なっているので、その後、連続紙が給送される際に、そ
の先端が高摩擦材からなる押さえ板42’に接触しない
か極めて接触し難くなり、結果として円滑な給送が得ら
れる。
【0139】図23はこの実施の形態における上述した
切断動作を行なうための具体的シーケンスを示すフロー
チャートである。このフローチャートを参照して切断動
作のシーケンスについて説明する。
【0140】(i)切断動作を開始するに当たっては、
ステップST1で、制御手段が有しているタイマーによ
り経過時間Tのカウントを開始する。
【0141】(ii)ステップST2で、駆動軸61が
待機位置にあるか否かを検出する。この検出は、図15
(a)に示したように、駆動軸61に固定されたギヤ6
4と一体的に形成された被検出片64aが、一方の検出
器91のレバー91aを揺動させて検出器91(HP
検)をONさせている(すなわち制御手段へ向けて検出
信号が送出されている)か否かによって行なわれる。
【0142】(iii)ステップST2で、一方の検出
器91がOFFである、すなわち駆動軸61が待機位置
にないと判断された場合には、駆動軸61を待機位置に
戻すべく、ステップST3〜ステップST6により、モ
ータ65を逆転(CCW)させ、駆動軸61を逆転させ
て待機位置に戻す。所定時間(t1)経過しても駆動軸
61が待機状態に戻らない場合には、何らかの異常が発
生したものとして、ステップST7でモータ65を停止
させるとともに、ステップST8で、図示しない表示手
段にエラーメッセージを表示する。
【0143】より詳しくは、先ず、ステップST3でモ
ータ65を逆転(CCW)させ、駆動軸61を逆転させ
る。次いでステップST4で、経過時間Tが所定時間t
1に達しているか否かを判断する。この時間t1は、正
転しきった状態にある駆動軸61(図20参照)が、逆
転して待機位置(図17参照)に戻るまでに通常要する
時間よりも多少長く設定してある。したがって、正常動
作時には、ステップST4の判断は「No」となり、ス
テップST5に進む。ステップST5では、検出器91
がONしたか否かを判断する。検出器91がONになれ
ば、駆動軸61が待機位置に戻ったということであるか
ら、ステップST6でモータ65を停止し、次のステッ
プST9に進む。検出器91がOFFであれば、駆動軸
61は未だ待機位置に戻っていないということであるか
ら、ステップST3に戻って上記動作を繰り返すことと
なるが、その過程においてステップST4で所定時間t
1が経過したと判断された場合には、何らかの異常が発
生したものとして、ステップST7でモータ65を停止
させるとともに、ステップST8で、図示しない表示手
段にエラーメッセージを表示する。
【0144】(iv)ステップST2で、一方の検出器
91がONである、すなわち駆動軸61が待機位置にあ
る、と判断された場合には、切断手段50を下降させて
連続紙を切断させるべく、ステップST9〜ステップS
T15により、他方の検出器92が被検出片64aを検
出する(図15(c)参照)までモータ65を正転(C
W)させて駆動軸61を正転させる。所定時間(t2)
経過しても駆動軸61が待機位置から動かない、あるい
は所定時間(t3)経過しても他方の検出器92が被検
出片64aを検出しない場合には、何らかの異常が発生
したものとして、ステップST7でモータ65を停止さ
せるとともに、ステップST8で、図示しない表示手段
にエラーメッセージを表示する。
【0145】より詳しくは、先ず、ステップST9でモ
ータ65を正転(CW)させ、駆動軸61を正転させ
る。
【0146】次いでステップST10で、経過時間Tが
所定時間t2に達しているか否かを判断する。この時間
t2は、待機位置にある駆動軸61(図17および図1
5(a)参照)が正転し、一方の検出器91のレバー9
1aが揺動して検出器91(HP検)がOFFするのに
通常要する時間(ステップST2でOFFであった場合
には、ステップST5の判断がONとなるまでに要した
時間を加えた時間)よりも多少長く設定してある。
【0147】したがって、正常動作時には、ステップS
T10の判断は「No」となり、ステップST11に進
む。
【0148】ステップST11では、検出器91がOF
Fしたか否かを判断する。
【0149】検出器91がONであれば、駆動軸61は
未だ待機位置から完全には脱していないということであ
るから、ステップST9に戻って上記動作を繰り返すこ
ととなるが、その過程においてステップST10で所定
時間t2が経過したと判断された場合には、何らかの異
常が発生したものとして、ステップST7でモータ65
を停止させるとともに、ステップST8で、図示しない
表示手段にエラーメッセージを表示する。
【0150】所定時間t2内に検出器91がOFFにな
れば、駆動軸61が正常に回転しているということであ
るから(図15(b)参照)、ステップST12で引き
続きモータ65を正転(CW)させ、ステップST13
で、経過時間Tが所定時間t3に達しているか否かを判
断する。この時間t3は、待機位置にある駆動軸61
(図17および図15(a)参照)が正転し、その被検
出片64aが他方の検出器92のレバー92aを揺動さ
せて他方の検出器92(RP検)をONさせるのに通常
要する時間(ステップST2でOFFであった場合に
は、ステップST5の判断がONとなるまでに要した時
間を加えた時間)よりも多少長く設定してある。
【0151】したがって、正常動作時には、ステップS
T13の判断は「No」となり、ステップST14に進
む。
【0152】ステップST14では、他方の検出器(R
P検)92がONしたか否かを判断する。
【0153】他方の検出器92がOFFであれば、駆動
軸61は未だ回転しきってはいないということであるか
ら、ステップST12に戻って上記動作を繰り返すこと
となるが、その過程においてステップST13で所定時
間t3が経過したと判断された場合には、何らかの異常
が発生したものとして、ステップST7でモータ65を
停止させるとともに、ステップST8で、図示しない表
示手段にエラーメッセージを表示する。
【0154】所定時間t3内に検出器92がONになれ
ば、駆動軸61が正常に回転しきった、すなわち連続紙
が切断されたということであるから、ステップST15
でモータ65を停止させ、ステップST16以降で復帰
動作に入る。
【0155】(v)復帰動作は、ステップST16〜ス
テップST22により、モータ65を逆転(CCW)さ
せ、駆動軸61を逆転させて待機位置に戻すことにより
行なわれる。所定時間(t4)経過しても駆動軸61
が、回転終了位置(図15(c)参照)から動かない、
あるいは所定時間(t5)経過しても待機位置(図15
(a)参照)に戻らない場合には、何らかの異常が発生
したものとして、ステップST7でモータ65を停止さ
せるとともに、ステップST8で、図示しない表示手段
にエラーメッセージを表示する。
【0156】より詳しくは、先ず、ステップST16で
モータ65を逆転(CCW)させ、駆動軸61を逆転さ
せる。
【0157】次いでステップST17で、経過時間Tが
所定時間t4に達しているか否かを判断する。この時間
t4は、回転終了位置にある駆動軸61(図15(c)
参照)が逆転し、他方の検出器92のレバー92aが揺
動して検出器92(RP検)がOFFするまでに通常要
する時間(ステップST2でOFFであった場合には、
ステップST5の判断がONとなるまでに要した時間を
加えた時間)よりも多少長く設定してある。
【0158】したがって、正常動作時にはステップST
17の判断は「No」となり、ステップST18に進
む。
【0159】ステップST18では、他方の検出器92
(RP検)がOFFしたか否かを判断する。
【0160】検出器92がONであれば、駆動軸61
は、回転しきった位置(回転終了位置)から未だ完全に
は脱していないということであるから、ステップST1
6に戻って上記動作を繰り返すこととなるが、その過程
においてステップST17で所定時間t4が経過したと
判断された場合には、何らかの異常が発生したものとし
て、ステップST7でモータ65を停止させるととも
に、ステップST8で、図示しない表示手段にエラーメ
ッセージを表示する。
【0161】所定時間t4内に検出器92がOFFにな
れば、駆動軸61が正常に逆転しているということであ
るから、ステップST19で引き続きモータ65を逆転
(CCW)させ、ステップST20で、経過時間Tが所
定時間t5に達しているか否かを判断する。この時間t
5は、回転終了位置にある駆動軸61(図15(c)参
照)が逆転し、待機位置(図15(a)参照)に戻るま
でに通常要する時間(ステップST2でOFFであった
場合には、ステップST5の判断がONとなるまでに要
した時間を加えた時間)よりも多少長く設定してある。
【0162】したがって、正常動作時には、ステップS
T20の判断は「No」となり、ステップST21に進
む。
【0163】ステップST21では、一方の検出器(H
P検)91がONしたか否かを判断する。
【0164】一方の検出器91がOFFであれば、駆動
軸61は待機位置に戻ってはいないということであるか
ら、ステップST19に戻って上記動作を繰り返すこと
となるが、その過程においてステップST20で所定時
間t5が経過したと判断された場合には、何らかの異常
が発生したものとして、ステップST7でモータ65を
停止させるとともに、ステップST8で、図示しない表
示手段にエラーメッセージを表示する。
【0165】所定時間t5内に検出器91がONになれ
ば、駆動軸61が正常に待機位置に戻ったということで
あるから、ステップST22でモータ65を停止させ
る。
【0166】以上により、1回の切断動作および復帰動
作がなされたこととなる。
【0167】以上のような連続紙切断装置によれば、次
のような作用効果が得られる。
【0168】(a)ミシン目Paを有する連続紙Pが、
そのミシン目Paと直交する方向に搬送され、一旦停止
すると、連続紙Pは、そのミシン目Paの両側におい
て、一対の支持手段36,37と、押さえ手段40の一
対の押さえ部42,42’とで押圧支持される。
【0169】切断時には、一対の押さえ部42,42’
の間に配置され、切断すべき連続紙Pへの当接部50a
がミシン目Pa方向からみて円弧状に形成されていてミ
シン目Paと同方向に伸び、当該ミシン目Paよりも長
い切断手段50が、切断手段用リンク機構60により、
連続紙Pに対して傾斜した状態でミシン目に向けて移動
することにより、連続紙Pがそのミシン目Paで切断さ
れる。
【0170】そして、この実施の形態の連続紙切断装置
における切断手段50は、連続紙Pの搬送時には、少な
くとも下流側の押さえ部42’の連続紙との対向面(下
面42’a)と下流側の支持手段37の連続紙の支持面
37bとの間隔h5の距離に比べて小さな距離h3におい
て、当接部50aの下面が連続紙のミシン目方向におい
て全長に亘って支持面37bと平行になるように保持さ
れるので、この切断手段50の連続紙Pへの当接部50
a自体が連続紙Pを案内するガイドとしての役割を果た
すこととなる。
【0171】しかも、その円弧状の当接部50aの下面
は、連続紙の搬送時に、押さえ部42’の連続紙との対
向面(下面42’a)と支持手段37の連続紙の支持面
37bとの間隔h5の距離に比べて小さな距離h3におい
連続紙のミシン目方向において全長に亘って支持面3
6b,37bと平行になるように保持されるので、切断
後の連続紙Pの先端が多少捲れ上がったとしても、その
先端は、下流側の押さえ部42’に突き当たらないか、
極めて突き当たり難くなる。
【0172】したがって、連続紙の円滑な給送状態ない
し搬送状態が得られることとなる。
【0173】(b)連続紙Pの搬送時に連続紙の一面側
を案内する一対の支持手段36,37のうち連続紙搬送
方向上流側の支持手段36に対向配置されていて当該支
持手段36との間に連続紙Pの供給口38を形成し、か
つこの供給口38を通る連続紙Pの他面側を案内するガ
イド手段(33a)を備えているので、供給される連続
紙Pは、支持手段36とガイド手段(33a)とによっ
て供給口38に案内されることとなる。
【0174】さらに、連続紙搬送時における、一対の押
さえ部42,42’のうち少なくとも連続紙搬送方向上
流側の押さえ部42の連続紙との対向面(42a)と上
流側の支持手段36の連続紙の支持面36bとの間隔h
2が、供給口38におけるガイド手段(33a)と上流
側の支持手段36の連続紙の支持面36bとの間隔h1
よりも大きく形成されているので、供給口38を通過し
た連続紙Pは、押さえ部42に突き当たらないか、極め
て突き当たり難くなる。
【0175】したがって、この連続紙切断装置によれ
ば、連続紙Pの円滑な給送状態が得られる。
【0176】(c)連続紙搬送方向下流側の支持手段3
7に対向配置されていて当該支持手段37との間に連続
紙Pの排出口39を形成し、かつこの排出口39に向か
う連続紙Pの他面側を案内する傾斜状の紙案内面33c
を有するガイド手段(33b)を備えているので、搬送
される連続紙Pは、支持手段37とガイド手段(33
b)とによって排出口39に向けて案内されることとな
る。
【0177】さらに、下流側の押さえ部42’の連続紙
との対向面(42’a)と下流側の支持手段37の連続
紙の支持面37bとの間隔h5に比べて、紙案内面33
cの上流端と前記支持手段37の支持面37bとの間隔
6が大きく形成されているとともに、排出口39にお
けるガイド手段(33b)と下流側の支持手段の支持面
37bとの間隔h7が小さく形成されているので、下流
側の押さえ部42’と支持手段37との間を通過した連
続紙Pは、確実に傾斜状の紙案内面33cによって排出
口39に案内されることとなる。
【0178】したがって、この連続紙切断装置によれ
ば、連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状態が得られる
こととなる。
【0179】(d)上記作用効果(a)(b)(c)の
結果として、供給口38から排出口39に亙って連続紙
の円滑な給送状態ないし搬送状態が得られる。
【0180】(e)一対の支持手段36,37に対して
進退動する押さえ手段40は、案内手段(上フレーム3
3)によって案内されるので、円滑な進退動が得られ
る。
【0181】しかも、上記ガイド手段(33a,33
b)は、案内手段の一部によって形成されているので、
案内手段33の他にガイド手段を設ける必要がない。
【0182】したがって、この連続紙切断装置によれ
ば、少ない部品点数で、押さえ手段40の円滑な進退動
および、連続紙の円滑な供給状態ないし搬送状態を得る
ことが可能である。
【0183】(f)押さえ部42,42’が、支持手段
36,37の連続紙の支持面36b,37bと平行な連
続紙押圧面42a,42’aと、この連続紙押圧面42
a,42’aに対して連続紙搬送方向上流側において連
なりかつ上流側に向かって前記支持面から遠ざかるよう
に傾斜している傾斜面42f,42’fとを有している
ので、この傾斜面42f,42’fが連続紙Pを案内す
る役割を果たす。
【0184】したがって、連続紙の一層円滑な給送状態
ないし搬送状態が得られる。
【0185】(g)押さえ手段40には、連続紙搬送方
向上流側からみて前記傾斜面42f,42’fの端縁部
42f1,42’f1を覆う、なだらかな突出部41
g,41’gが形成されているので、連続紙の先端は、
この突出部41g,41’gに案内されることとなり、
傾斜面の端縁部42f1,42’f1に突き当たってし
まうということがなくなる。
【0186】したがって、連続紙のより一層円滑な給送
状態ないし搬送状態が得られる。
【0187】(h)切断時には、切断手段50を連続紙
Pに対して傾斜させた状態でミシン目に向けて移動させ
る切断手段用リンク機構60を備えているので、連続紙
Pは円滑に切断されることとなる。
【0188】(i)切断手段用リンク機構60は、駆動
軸61と、この駆動軸61の両端に設けられていて駆動
軸61とともに回動する一対の腕62L,62Rと、こ
れら腕と切断手段50の両端部とにそれぞれ連結された
一対の連接棒63L,63Rとを備え、一方の腕62L
と連接棒63Lとの連結部(ピン62L1部分)と、他
方の腕62Rと連接棒63Rとの連結部(ピン62R1
部分)とが、前記駆動軸61回りに関して角度αだけ位
相をずらして設けてあるので、この切断手段用リンク機
構60の簡素化が図られる。
【0189】切断手段50に上述したような動きをさせ
るための機構は、例えば、シリンダを用いた機構(例え
ば切断手段の両端を別々のシリンダで支持した機構)、
あるいはカムを用いた機構によっても構成することが可
能である。
【0190】しかしながら、シリンダを用いた機構では
構造が複雑になるとともに重量も大きくなるという難点
がある。また、カムを用いた機構で切断手段の所望のス
トロークを得ようとすれば、カム自体の重量が大きくな
るので、やはり機構全体の重量が大きくなるという難点
がある。
【0191】これに対し、この実施の形態の構成によれ
ば、切断手段用リンク機構の簡素化が図られ、したがっ
て、軽量化も図られることとなる。
【0192】(j)切断手段用リンク機構60および押
さえ手段用リンク機構70は、共通かつ単一の駆動軸6
1によって駆動される構成となっているので、両機構の
構造の簡素化および装置の小型化が図られる。
【0193】(k)切断手段50は、連続紙Pへの当接
部50aが、ミシン目方向からみて円弧状に形成されて
いるので、連続紙Pを確実にミシン目Paにおいて切断
することが可能である。
【0194】切断手段が例えば鋭利な刃物で構成されて
いるとすると、切れ味が鋭いが故に、その刃が正しくミ
シン目Paに沿って切り込まれないかぎり、連続紙Pは
ミシン目Paからズレた位置で切断されてしまう。
【0195】これに対し、この実施の形態の連続紙切断
装置によれば、切断手段50の連続紙Pへの当接部50
aが、ミシン目方向からみて円弧状に形成されているの
で、切断手段50がミシン目Paから多少ずれた位置に
当接したとしても、連続紙Pはミシン目Paに沿って引
き裂かれるようにして切断されることとなる。
【0196】したがって、この実施の形態の構成によれ
ば、連続紙Pを確実にミシン目Paにおいて切断するこ
とが可能である。
【0197】(l)駆動軸61は、切断手段50による
切断がなされた後に逆転して待機位置に復帰するので、
装置の小型化を図ることが可能である。
【0198】図25に示した従来の装置のように、駆動
軸が1回転して待機位置に復帰する構成であると、リン
ク機構を構成している少なくとも1つのリンクが1回転
することが可能なだけのスペースが必要になるから、そ
の分だけ装置が大型化してしまう。
【0199】これに対し、この実施の形態の連続紙切断
装置によれば、駆動軸61が逆転して待機位置に復帰す
る構成であるから、上記スペースが不要となり、その
分、装置の小型化を図ることが可能となる。
【0200】図24は、以上のような連続紙切断装置を
組み込んだプリンタの概略的な左側面図である。
【0201】この図において、PCが上述した連続紙切
断装置である。
【0202】100はプリンタのケース、101はケー
ス100内に設けられたフレームである。
【0203】連続紙切断装置PCは、プリンタのフレー
ム101に設けられたピン101a等の係止部を利用し
てフレーム101に着脱可能に取り付けられている。
【0204】102,103は、それぞれフレーム10
1に取り付けられたピントラクタであり、その駆動軸1
04が図示しない駆動機構で駆動されることにより、両
側縁部に沿ってピントラクタのピンと係合する穴が形成
された連続紙Pを搬送可能である。このプリンタは2つ
の給紙経路を有しており、ピントラクタ102または1
03によって連続紙Pが搬送される。連続紙Pは前述し
たように、通常、ジグザグ状に折り畳まれた状態から供
給される。なお、連続紙の搬送経路には図示しない用紙
ガイドが設けられている。
【0205】105は連続紙に印字する印字ヘッド、1
06はプラテンである。印字ヘッド105としては種々
形式のヘッドを採用し得るが、連続紙Pが複写紙である
場合にはインパクトドットヘッドが採用される。
【0206】107は搬送ローラ対であり、印字済の連
続紙を、連続紙切断装置PCに向けて搬送する。したが
って、この搬送ローラ対107は連続紙切断装置PCの
給紙手段を構成している。
【0207】108は排紙手段をなす排紙ローラ対であ
り、連続紙切断装置PCで切断された用紙CPを機外に
排出する。
【0208】排出された用紙は、排紙トレイ109上に
積層保持される。
【0209】以上のように、連続紙切断装置PCをプリ
ンタに組み込んだ場合には、少なくともプリンタの搬送
ローラ対107を連続紙切断装置PCの給紙手段として
利用することができるので、連続紙切断装置PC自体を
一層小型化することができる。
【0210】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可
能である。
【0211】例えば (1)切断手段用リンク機構、押さえ手段用リンク機構
は、それぞれカムを用い機構によっても構成することが
できる。また、シリンダを用いた機構によっても構成す
ることができる。
【0212】(2)上フレーム33は開閉可能としても
良い。
【0213】(3)可動フレーム41の押さえ板42,
42’の取付面41d,41’dの突出部41g,4
1’g,は、上述した実施の形態においては、押さえ板
42の前後に形成したが、少なくとも前側(連続紙搬送
方向上流側)にのみ形成すれば足りる。
【0214】(4)切断手段用リンク機構および押さえ
手段用リンク機構は、それぞれ別の駆動軸によって駆動
されるようにしてもかまわない。
【0215】
【発明の効果】請求項1〜7記載のいずれの連続紙切断
装置によっても、連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状
態が得られる。
【0216】さらに、請求項2記載の連続紙切断装置に
よれば、連続紙の一層円滑な給送状態ないし搬送状態が
得られる。
【0217】請求項3記載の連続紙切断装置によれば、
連続紙のより一層円滑な給送状態ないし搬送状態が得ら
れる。
【0218】請求項4記載の連続紙切断装置によれば、
少ない部品点数で、押さえ手段の円滑な進退動および、
連続紙の円滑な供給状態を得ることが可能である。
【0219】請求項5記載の連続紙切断装置によれば、
少ない部品点数で、押さえ手段の円滑な進退動および、
連続紙の円滑な給送状態ないし搬送状態を得ることが可
能である。
【0220】請求項6記載の連続紙切断装置によれば、
連続紙が円滑に切断される。
【0221】請求項7記載の連続紙切断装置によれば、
切断手段用リンク機構の簡素化が図られる。
【0222】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続紙切断装置の一実施の形態の
概要を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は左側面図、(d)は右側面図。
【図2】図1における左側の拡大図で、(a)は部分平
面図、(b)は部分正面図、(c)は左側面図。
【図3】図1における右側の拡大図で、(a)は部分平
面図、(b)は部分正面図、(c)は右側面図。
【図4】主として、上フレーム33、給紙ガイド36、
排紙ガイド37、押さえ手段40、および切断手段50
を示す拡大左断面図。
【図5】押さえ手段40の可動フレーム41を示す部分
斜視図。
【図6】(a)(b)(c)は、それぞれ押さえ板4
2,42’の例を示す斜視図。
【図7】(a)は押さえ板42,42’の可動フレーム
41への取付構造を示す部分斜視図、(b)は可動フレ
ームの部分斜視図、(c)は押さえ板42,42’を構
成する単片の斜視図、(d)は押さえ板42,42’の
可動フレーム41への取付構造を示す部分正断面図。
【図8】(a)は切断手段50の左端部周辺を示す斜視
図、(b)は同じく角度を変えて見た斜視図。
【図9】切断手段用リンク機構60および押さえ手段用
リンク機構70を示す図で、(a)は左側部分の正面
図、(b)は左側面図。
【図10】切断手段用リンク機構60および押さえ手段
用リンク機構70を示す図で、(a)は右側部分の正面
図、(b)は右側面図。
【図11】切断用空間Cの詳細を示す部分拡大斜視図。
【図12】可動紙ガイド80の駆動軸61への装着状態
を示す正面図。
【図13】ガイドブロック単体81を示す図で、(a)
は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。
【図14】ガイドブロック単体81を示す斜視図。
【図15】(a)(b)(c)はそれぞれ主として左側
のサブフレーム34を示す左側面図。
【図16】(a)(b)(c)はそれぞれ作動を説明す
るための左側面図。
【図17】主として切断手段50、切断手段用リンク機
構60、および押さえ手段用リンク機構70の作動を示
す図で、(a)は左側面図、(b)は右側面図、(c)
は切断手段50の正面図。
【図18】同じく作動を示す図で、(a)は左側面図、
(b)は右側面図、(c)は切断手段50の正面図、
(d)は切断手段50と押さえ手段40の可動フレーム
41との関係を示す正断面図。
【図19】同じく作動を示す図で、(a)は左側面図、
(b)は右側面図、(c)は切断手段50の正面図。
【図20】同じく作動を示す図で、(a)は左側面図、
(b)は右側面図、(c)は切断手段50の正面図。
【図21】連続紙Pが切断される様子を示した模式的な
図であり、図19(c)におけるXXI−XXI視図に
相当する図。
【図22】複写紙P’が切断される様子を示した模式的
な図であり、図19(c)におけるXXI−XXI視図
に相当する図。
【図23】切断動作を行なうための具体的シーケンスを
示すフローチャートを示した図。
【図24】連続紙切断装置を組み込んだプリンタの概略
的な左側面図。
【図25】(a)〜(e)はそれぞれ従来技術の説明
図。
【図26】(a)〜(d)はそれぞれ従来技術の説明
図。
【符号の説明】
P 連続紙 Pa ミシン目 33 上フレーム(案内手段) 33a ガイド手段(ガイド) 33b ガイド手段(ガイド) 36 給紙ガイド(支持手段) 37 排紙ガイド(支持手段) 38 供給口 39 排出口 40 押さえ手段 41c ガイド面 42,42’ 押さえ部 42a 連続紙押圧面 42f 傾斜面 42f1 端縁部 43 付勢手段 50 切断手段 50a 当接部 60 切断手段用リンク機構 61 駆動軸 62L,62R 腕 63L,63R 連接棒 70 押さえ手段用リンク機構 71L,71R 連接棒

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン目を有する連続紙をそのミシン目
    と直交する方向に搬送して一旦停止させ、その停止時に
    連続紙をミシン目で切断する装置であって、 連続紙の搬送時に連続紙の一面側を案内し、連続紙が一
    旦停止したときにミシン目の両側において連続紙をその
    一面側で支持する一対の支持手段と、 この一対の支持手段に対して進退動可能に配置され、連
    続紙が一旦停止したとき、前記ミシン目の両側において
    前記支持手段との間で連続紙を押圧可能な一対の押さえ
    部を有する押さえ手段と、 前記一対の押さえ部の間に配置され、前記ミシン目で連
    続紙を切断する切断手段とを備え、 この切断手段は、切断すべき連続紙への当接部がミシン
    目方向からみて円弧状に形成されていてミシン目と同方
    向に伸び、当該ミシン目よりも長い切断手段であり、連
    続紙の搬送時には、前記一対の押さえ部のうち少なくと
    も連続紙搬送方向下流側の押さえ部の連続紙との対向面
    と前記一対の支持手段のうち下流側の支持手段の連続紙
    の支持面との間隔の距離に比べて小さな距離において前
    記当接部下面が連続紙のミシン目方向において全長に亘
    って前記支持面と平行になるように保持されていること
    を特徴とする連続紙切断装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の支持手段のうち連続紙搬送方
    向上流側の支持手段に対向配置されていて当該支持手段
    との間に連続紙の供給口を形成し、かつこの供給口を通
    る連続紙の他面側を案内するガイド手段を備え、 連続紙搬送時における前記一対の押さえ部のうち少なく
    とも連続紙搬送方向上流側の押さえ部の連続紙との対向
    面と前記上流側の支持手段の連続紙の支持面との間隔
    が、前記供給口における前記ガイド手段と前記上流側の
    支持手段の連続紙の支持面との間隔よりも大きく形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の連続紙切断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対の支持手段のうち連続紙搬送方
    向下流側の支持手段に対向配置されていて当該支持手段
    との間に連続紙の排出口を形成し、かつこの排出口に向
    かう連続紙の他面側を案内する傾斜状の紙案内面を有す
    るガイド手段を備え、 連続紙搬送時における前記一対の押さえ部のうち連続紙
    搬送方向下流側の押さえ部の連続紙との対向面と前記下
    流側の支持手段の連続紙の支持面との間隔に比べて、前
    記傾斜状の紙案内面の上流端と前記下流側の支持手段の
    連続紙の支持面との間隔が大きく形成されているととも
    に、前記排出口における前記ガイド手段と前記下流側の
    支持手段の連続紙の支持面との間隔が小さく形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の連続紙切
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記押さえ手段の進退動を案内する案内
    手段を備え、この案内手段の一部が、前記一対の支持手
    段のうち連続紙搬送方向上流側の支持手段に対向配置さ
    れていて当該支持手段との間に連続紙の供給口を形成
    し、かつこの供給口を通る連続紙の他面側を案内するガ
    イドを形成していることを特徴とする請求項1,2,ま
    たは3記載の連続紙切断装置。
  5. 【請求項5】 前記押さえ手段の進退動を案内する案内
    手段を備え、この案内手段の一部が、前記一対の支持手
    段のうち連続紙搬送方向下流側の支持手段に対向配置さ
    れていて当該支持手段との間に連続紙の排出口を形成
    し、かつこの排出口に向かう連続紙の他面側を案内する
    ガイドを形成していることを特徴とする請求項1,2,
    または3記載の連続紙切断装置。
  6. 【請求項6】 切断時には、前記切断手段を連続紙に対
    して傾斜させた状態でミシン目に向けて移動させる切断
    手段用リンク機構を備えていることを特徴とする請求項
    1から5のうちいずれか一つに記載の連続紙切断装置。
  7. 【請求項7】 前記切断手段用リンク機構は、駆動軸
    と、この駆動軸の両端に設けられていて駆動軸とともに
    回動する一対の腕と、これら腕と切断手段の両端部とに
    それぞれ連結された一対の連接棒とを備え、一方の腕と
    連接棒との連結部と、他方の腕と連接棒との連結部と
    が、前記駆動軸回りに関して位相をずらして設けてある
    ことを特徴とする請求項6記載の連続紙切断装置。
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