JP3314522B2 - バルブボデー試験装置及びテスター - Google Patents

バルブボデー試験装置及びテスター

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JP3314522B2
JP3314522B2 JP08518594A JP8518594A JP3314522B2 JP 3314522 B2 JP3314522 B2 JP 3314522B2 JP 08518594 A JP08518594 A JP 08518594A JP 8518594 A JP8518594 A JP 8518594A JP 3314522 B2 JP3314522 B2 JP 3314522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用自動変速機に取
り付けられ、自動変速機のギァ等を切り替えるバルブボ
デーの試験装置に関し、特に、生産ライン用性能試験に
適した試験装置およびテスターに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機で、流体式のもの
は、トルクコンバータ、補助変速装置および油圧制御装
置で構成されている。油圧制御装置は、油圧の発生源で
ある油圧ポンプ、変速信号を出すガバナやスロットル
弁、変速信号によって油路を切り換えるシフトバルブ、
これら種々の機能を持つバルブ類を納めたバルブボデー
などで構成されている。
【0003】このバルブボデーは自動車に組み込む前に
洗浄装置で洗浄した後、バルブボデー試験装置で各ポー
トに試験用油を供給し、各ポートに決められた油圧を発
生するか否か等の機能の試験が行われる。
【0004】この試験は、バルブボデーには3速自動変
速(以下、3ATと略称する)用と、4速自動変速(以
下、4ATと略称する)用とがあり、それぞれ形状、構
成が異なるため、3AT用又は4AT用専用の試験装置
によって行われている。以下、3AT用のバルブボデー
試験装置について説明する。
【0005】図6は3AT用バルブボデーの概略説明図
で、VB−3は3AT用のバルブボデー,P1〜P8は油
圧制御装置と連通する被測定用の圧力ポートで、例え
ば、P1はローリバースブレーキ入切用、P2はトルクコ
ンバータへ、P3はアキムレータへ、 4はガバナへ、P
5は2ndブレーキ入用、P6は2ndブレーキ切用、P
7はフォワードクラッチ入切用、P8はリバースハイクラ
ッチ入切用のポートを示す。PPは油圧ポンプに連通さ
れるポート、Prはリターンタンクに連通されるリター
ン用ポート、Thはスロットル部、Shはシフト部、Zは
補強骨を示している。
【0006】図7はこのバルブボデーVBを洗浄して試
験する試験装置全体の従来における配置の説明図で、
(A)は平面図、(B)は正面図を示している。
【0007】被試験用バルブボデー(以下、ワークと称
す)VBを試験する場合は、2階建の上階の取付・取り
外しステーション61でワークVBを取り付け、リフタ
ーで1階に降下し、1階のコンベア62に乗せ、反対側
の端まで移動し、そこでまたリフターで2階まで上昇し
て、2階のコンベア63に乗せ、待機ステーション64
まで移動する。
【0008】次に、フラッシングステーション65まで
移動し、洗浄装置66に入れて洗浄する。洗浄終了後、
もう一度フラッシングステーション65から出して待機
ステーション67に移動する。
【0009】次に、テストステーション68まで移動
し、バルブボデーテスター(以下、テスターと称す)7
0内に入れて試験する。試験終了後、テストステーショ
ン68に戻し、待機ステーション69に移動した後、取
付・取り外しステーション61に移動して試験終了した
ワークVBを取り外す。そして次のワークVBを取り付
けて上記の作業を繰り返す。
【0010】図8は図7のテスター70の外形図で、
(A)は正面図、(B)は側面図を示し、70はテスタ
ー本体、71は扉で、該扉71は扉開閉シリンダー72
によって上下に移動して開閉する。73は後述するワー
クVBを支持するワーク支持装置で、扉71を開き、こ
のワーク支持装置73にワークVBをセットして試験す
る。
【0011】74はテスター本体70の下側に設置され
たトルクコンバータ油のリターンタンクで、使用したト
ルクコンバータ油を回収して元の供給タンク(リターン
タンク)に戻す。75は電磁弁を示す。
【0012】図9は図8のテスター本体70内のワーク
支持装置73の詳細な説明図で、(A)は要部正面図、
(B)は側面図、(C)は上面図を示し、このワーク支
持装置73は、テスター本体70の中ほどに水平に設け
られたベース板76、ベース板76上に立設された2つ
の支持部材77、この支持部材77の上部に架設されア
タッチメント78を取り付けたアタッチメント取付部材
79、アタッチメント78の下側に対向して設けられ、
ワークVBを下から支持するパレット80、ベース板7
6を貫通して上下動し、パレット80を上下動させるク
ランプシリンダー81より構成され、ワークVBをパレ
ット80上に載せアタッチメント78に押しつける。ア
タッチメント78には、図6のワークVBの圧力測定用
の圧力ポートP1〜P8と連通してこれを引き出し、圧力
センサーPHとを連通するポート引出管理83を有す
る。
【0013】そして、ワークVBの側方にシフトアクチ
ュエータ84とスロットルアクチュエータ85を設置さ
れている。
【0014】図10はワーク支持装置73におけるパレ
ット80の説明図で、(A)はパレット80の断面図、
(B)はその平面図を示している。このパレット80に
は、ワークVBの支持するための複数本の支持ピン86
〜93が設けられている。これらの各支持ピン86〜9
3の外周にはOリング94が設けられて、パレット80
に設けた支持ピン挿入孔95に摺動自在で油密に設けら
れ、各ピン挿入孔95の下部は連通孔96によって連通
され、この連通孔96に油を充填した後、封入部97で
封じる。
【0015】ワークVBを支持する場合は、ワークVB
をパレット80の支持ピン上に載せ、各支持ピンでワー
クの横方向の動きを抑え、この状態で図7の各ステーシ
ョンを移動する。
【0016】そして、テスター70にきたとき、このワ
ークVBを支持したパレットを図9のクランプシリンダ
ー81の上端に載せ、クランプシリンダー81を作動さ
せて、パレット80を押し上げてワークVBをアタッチ
メント78に下から押しつける。この押しつけによって
ピン86〜93はワークを下面から押圧する。なお、9
8は油圧シリンダーの位置決め用の孔を示している。
【0017】このとき、各ピン86〜93は連通孔96
内の油を移動させ、ピンの高さを調整してワークVBを
しっかり押し付ける。各ピンの受圧面積はすべて同じに
してあるので、ワークを押し付ける各ピンの押圧力はみ
な同じとなる。
【0018】このようにワークVBをアタッチメント7
8に押圧して各ポートの圧力を測定する。
【0019】図11はテスター本体70内に設けられた
油圧測定回路図で、P−1〜P8はバルブボデーVBの
圧力ポートP1〜P8に連通したポート引き出し管路、1
S〜7Sはエァ抜き用の電磁弁(図7の75)で各ポー
ト引き出し管路P−1〜P−7に接続されている。1P
〜8Pは圧力測定部で、各ポート引き出し管路P−1〜
P8に設けられている。
【0020】ワークVBの各ポートP1〜P8の圧力の測
定は、ポンプ(図示省略)より、トルクコンバータ油
(以下、トルコン油と略称)を油圧供給ポートPPから
ワーク−VBに供給する。トルコン油はバルブボデーV
Bの内部を通り、各圧力ポートP1〜P8よりポート引き
出し管路P−1〜P−8および圧力測定部1P〜8Pを
通り、電磁弁に接続されているものは電磁弁1S〜78
を介して、また電磁弁に接続されていないもの(常にト
ルコン油の必要のあるもの)は、直接トルコン油リター
ンタンク74(図7)に流れる。このとき、電磁弁1S
〜7Sに接続されている管路P−1〜P−7の圧力測定
は、電磁弁を切り替えてエァ抜きを行った後に測定す
る。電磁弁の接続されていない管路P−8については、
トルコン油を流しながら圧力測定を行う。圧力測定後の
トルコン油はすべてトルコン油リターンタンク74へ戻
される。
【0021】図12は4AT用のバルブボデーの平面図
で、図6の3AT用とは形状やポートの配置等の基本構
成が異なっている。従って、上記した3AT用のバルブ
ボデーテスターでは試験ができないため、3AT用のテ
スターとは別個の4AT専用のバルブボデーテスターを
備えて圧力測定等の試験を行っていた。なお、図12に
おいてPFはフロントクラッチ入切用のポート,PRe
リアクラッチ入切用、PDiはダンパクラッチ入用、PDo
はダンパークラッチ切用、PEはエンドクラッチ入切
用、PRdはレデューシングバルブ用のポートを示してい
る。
【0022】ワークVBの試験は、図9においてまず、
ワークVBをパレット80上にセットし、クランプシリ
ンダー81によって上昇し、アタッチメント78に押し
付けて固定する。
【0023】次に、スロットルアクチュエータ85とシ
フトアクチュエータ84を前進させてワークVBと接続
して結合し、試験の準備を完了する。
【0024】次に、ポンプによってトルコン油をワーク
VBに供給し、スロットルアクチュエータ85で、スロ
ットルシフトを切り換えながら、その都度圧力測定部の
圧力センサで油圧を順次測定し、各ポートの圧力が所定
の圧力か否かを判定する。
【0025】全ポートの試験終了後は、スロットルアク
チュエータおよびシフトアクチュエータの結合を解き、
クランプシリンダー81でパレット80を下降させ、ワ
ークVBをパレットごと取り出して取付・取り外しステ
ーション61(図7)に移送する。そしてテスターは次
のワークを取り込み同様の試験をする。
【0026】以上のワークの洗浄および試験は、シーケ
ンス制御により自動的に行われる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
試験装置全体として図7に示すように、単体として製作
されたテスターと洗浄装置を床上に設置してその間をコ
ンベア装置で連繋するのでコンベア装置が非常に長くな
る。これをコンパクトにするためにコンベア装置を2階
建にしているが、2階建にするとリフターが必要となり
装置全体が非常に複雑となり、また、ステーション数が
多くなっている。
【0028】また、バルブボデーは3AT用と4AT用
とが基本構成が異なるため、テスターは3AT用と4A
T用夫々の専用機を備える必要があり、図7の試験装置
で試験する場合、3AT用から4AT用の異なるワーク
を試験するときは、その都度テスターを取り替えること
になり、無駄な手間と時間を要する。これを避けるため
には、夫々の試験装置を備える必要がある。
【0029】いずれにしても試験装置全体の設置面積が
大となり、設備費用が非常にかさむ。
【0030】また、テスター内のワーク支持装置(図1
0)においては、パレット80の孔95と各ピンとの隙
間をOリング94でシールしているが、油を長期間完全
に密封することはできず、油が少しずつ漏れるので、油
の量が少なくなったとき、カプラKから油を補給する必
要があり、また油漏れを少なくするためにパレットの孔
およびピンの加工精度を高める必要があり、更に、各ピ
ン用の孔を連通孔96で連通するのでパレットの内部が
複雑な構造となる等の課題があった。
【0031】また、図11の圧力測定においては、各ポ
ート毎に夫々1個の圧力測定部を必要とし、3AT用と
4AT用のポートをプラスした数の圧力測定部を必要と
する等の課題があった。
【0032】以上の点に鑑み本発明は1台の試験装置
で、しかも、テスターを取り替えることなく3AT用お
よび4AT用ワークの試験装置を可能とした此の種の試
験装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を解決するための手段は、自動車のバルブボデー試験
装置において、バルブボデーをパレットに取り付ける取
付ステーションと、この取付ステーションで取り付けら
れたバルブボデーを洗浄するフラッシングステーション
と、該フラッシングステーションで洗浄したバルブボデ
ーを試験するテストステーションと、テストステーショ
ンでの試験終了後のバルブボデーをパレットから取り外
し、取り外し後のパレットを前記取付ステーションに送
る取り外しステーションと、前記の各ステーション間を
連繋するコンベアとを備え、前記パレットを同一平面上
で閉ループ状に移送し洗浄後試験するように構成し、1
つ前のステーションに待機ステーションを兼ねさせる。
【0034】また、バルブボデーをパレット上面に設け
た複数の支持ピン上に載置し、このパレットを下面から
クランプシリンダーで押し上げてバルブボデーを、アタ
ッチメントにほぼ均等に押圧して固定し、バルブボデー
の圧力ポートの圧力を前記アタッチメントに設けたポー
ト引き出し管路から引き出して測定するようにしたバル
ブボデーテスタの前記複数の各ピンをパレットベースに
設けたばねでバルブボデーを押圧するようにする。
【0035】また、バルブボデーをパレット上面に設け
た複数のピン上に載置し、このパレットを下面からクラ
ンプシリンダーで押し上げてバルブボデーを、アタッチ
メントにほぼ均等に押圧して固定し、バルブボデーの圧
力ポートの圧力を前記アタッチメントに設けたポート引
き出し管路から引き出して測定するようにしたバルブボ
デーテスターの前記パレットに3AT用と4AT用のバ
ルブボデーを支持する支持ピンを並設し、前記アタッチ
メントにも3AT用と4AT用の圧力ポートに連通する
夫々別個のポート引き出し管路を設け、3AT用バルブ
ボデー側に、3AT専用のストロットルアクチュエタを
設け、4AT用バルブボデー側に、4AT専用の2つの
ドライバアクチュエタを設けるとともに、3AT用およ
び4AT用バルブボデー共用のシフトアクチュエータを
設ける。
【0036】更に、同一アタッチメントに設けられ、3
AT用および4AT用のバルブボデーの圧力ポートに夫
々連通して圧力ポートを引き出す3AT用および4AT
用のポート引き出し管路と、ポンプよりの圧力の供給を
3AT用と4AT用のバルブボデーに切り替えるワーク
切替用電磁弁と、前記3AT用と4AT用の各ポートの
ポート引き出し管路の油圧を入力とし切替操作によって
3AT側(又は4AT側)から4AT側(又は3AT
側)に切り替えて出力を出す測定切替用電磁弁と、これ
ら各測定切替用電磁弁の出力側に接続されたエァ抜き電
磁弁および圧力測定部とを備え、3AT用(4AT用)
バルブボデーの圧力測定時にはワーク切替用電磁弁およ
び測定切替用電磁弁を3AT側(4AT側)に切り替
え、エァ抜き電磁弁でエア抜きをした後、圧力測定部で
各圧力ポートの圧力を測定するようにする。
【0037】
【作用】請求項1の発明における作用は、テスター、洗
浄装置およびコンベアを一体化したので、試験装置が非
常にコンパクトとなり、1つ前のステーションが待機ス
テーションを兼ねることができる。また、同一平面上で
ワークが移動する構成であるので、従来のようにリフタ
ー等が不要となる。
【0038】請求項2の発明においては、各支持ピンは
独立したばねにより付勢するようにして油を使用しない
ので、支持ピンを挿入する孔の加工精度は従来に比して
ラフにすることができ、また構造も非常に簡単化され
る。
【0039】請求項3の発明においては3AT用および
4AT用の2種類のバルブボデーを1台のテスターで試
験ができる。従って、専用機を2台設置する従来の試験
装置に比して設置面積が約半分で済む。
【0040】請求項4の発明においては、従来ワークの
圧力測定用圧力ポート1個に対して1個の圧力測定部が
必要であったが、本発明においては測定切替用電磁弁に
おいて3AT用と4AT用に切り替えて圧力測定部を両
者兼用して使用するので、圧力測定部の数は、どちらか
圧力ポート数の多い方のワークに合わせて設置すれば足
り、圧力測定部の設置個数が少なくなる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。なお、すでに説明した図6〜図12と同一
部分又は相当する部分には、これと同じ符号を付して説
明を省略する。
【0042】図1は本発明のバルブボデー試験装置全体
の平面図で、同図において1は試験装置全体の取付台で
矩形状の平面を形成している。2は取付ステーション,
3はフラッシングステーション,4はテストステーショ
ン,5は取り外しステーションを示し、これら各ステー
ションはベース1の矩形状平面の各角部に配置され、各
ステーション間はコンベア6によって連繋されている。
【0043】ワークを試験するときの流れは、取付ステ
ーション2でワークVBをパレット7に取り付け、コン
ベア6で次のフラッシングステーション3に送り、ここ
で洗浄し、洗浄を終わったパレットとワークをコンベア
6でテストステーション4に移動し、ここで油圧測定等
の試験を行う。
【0044】試験終了後は、コンベア6で取り外しステ
ーション5に移動してワークVBをパレット7から取り
外し、空のパレット7を取付ステーション2に送り、取
付ステーション2で次のワークを取り付ける。8は待機
ステーションで、必要に応じて設ける。
【0045】図2および図3は、本発明のテストステー
ション4内におけるワーク支持装置の実施例の内部説明
図で、図2はパレット部分の平面図、図3は正面図を示
し、図9の(C)および(B)図に相当する。これらの
図において、11はアタッチメント,12はパレット,
13はパレット12をアタッチメント11側に押し上げ
るクランプシリンダーを示し、パレット12およびアタ
ッチメント11は後述するように3AT用と4AT用の
ワークVB−3およびVB−4を別位置にセットして圧
力測定ができる構成としてある。
【0046】14は3AT用ワークVB−3のスロット
ルアクチュエータ,15および16は4AT用ワークV
B−4のドライバアクチュエータ,17は3AT用4A
T用ワーク共用のシフトアクチュエータを示し、各ワー
クに連結する連結部18,19を有する。各ワークVB
−3,VB−4は図10と同様にピン21,22によっ
て支持されている。
【0047】図4は本発明のパレット12の支持ピン部
分の説明図で、図10の(A)図に相当するが、本発明
においては、3AT用ワークVB−3および4AT用ワ
ークVB−4を別個に載置し、且つこれらを支持する支
持ピン群を有する。即ち、21は3AT用ワークVB−
3の、また22は4AT用ワークVB−4の支持ピン
で、図2に示すように、各ワークの適宜の箇所で支持す
る複数の支持ピンが設けられている。そして、これら各
支持ピン21,22は図4に示すように形成されてい
る。同図において12aはパレットベースで、このパレ
ットベース12aにはばねポケット23が設けられ、こ
のばねポケット23に対向する上面板12bにはピン貫
通孔24が設けられ、また、ピン21の下端部にはピン
貫通孔24より大径のフランジ21′を設けて、ばねポ
ケット23にばね25を弾装し、支持ピン21を上面板
12bの下面側から挿入して、この上面板12bをパレ
ットベース12a上に当てて取付ねじ26で一体化して
パレット12を形成する。
【0048】各支持ピン21,22のワークを押しつけ
る圧力は、クランプシリンダー13によってパレット1
2が押し上げられたとき、すべてのピンが同じ圧力で押
しつけるようにばね25によって調整してある。
【0049】なお、図4は3AT用ワーク側の一部の断
面図であるが、4AT用ワーク側も同様に形成されてい
る。
【0050】試験の手順は、図2,図3に示すように洗
浄終了後のパレット12にセットしたワーク(3AT用
又は4AT用)をクランプシリンダー13上の支持板1
3′に載せ、クランプシリンダー13を上昇させて各ピ
ンでワークをアタッチメント11に押しつける。
【0051】次に、3AT用のワークVB−3を試験す
る場合は、スロットルアクチュエータ14とシフトアク
チュエータ17(図2)を前進させてワークVB−3と
接続し結合する。
【0052】4AT用ワークVB−4を試験するとき
は、シフトアクチュエータ17と、ドライバアクチュエ
ータ15,16を前進させてワークVB−4と接続し結
合する。これらの結合を終了した後圧力測定等の試験を
行う。
【0053】図5に本発明の一実施例のテスター内の油
圧測定回路図を示す。同図において30はワーク切替用
電磁弁で、ポンプ(図示省略)よりの油圧供給を3AT
用ワークVB−3と4AT用ワークVB−4とに切り替
える。31〜38は測定切替用電磁弁で、各切替用電磁
弁31〜38の入力側に夫々ワークVB−3側とVB−
4側のポート引出管路P−1〜P−8とP−11〜P−
18が接続され、切替用電磁弁31〜37の出力側には
エァ抜き用電磁弁41〜47が接続されている。
【0054】PH1〜PH8は圧力測定部で、各測定切
替用電磁弁31〜38の出力側に、また圧力測定部PH
9は、4AT用ワークVB−4のポート引出管路P−1
9は直接接続されている。
【0055】3AT用ワークVB−3の各圧力ポートの
圧力を測定する場合は、ワーク切替用電磁弁30および
測定切替用電磁弁31〜38を、3AT用に切り替え
る。そしてポンプよりトルコン油をワークVB−3に供
給する。トルコン油は、ワークVB−3の各圧力ポート
1〜P8からポート引出管路P−1〜P−8、更に測定
切替用電磁弁31〜38を通り圧力測定部PH1〜PH
8へ流れる。このとき、切替用電磁弁が接続されている
圧力ポートでは、エァ抜用電磁弁41〜47を開いてエ
ァ抜きを行い、エァ抜き後に圧力の測定を行う。測定の
終わったトルコン油は、リターンタンクに戻される。
【0056】次に、4AT用ワークVB−4を試験する
場合は、ワーク切替用電磁弁30および測定切替用電磁
弁31〜38をワークVB−4側に切り替える。この切
り替えによってトルコン油はワークVB−4側に供給さ
れ、各ポート引出管路P−11〜P−18は測定切替用
電磁弁31〜38を介して圧力測定部PH1〜PH8へ
接続され、また、P−19は常時トルコン油を流す必要
のある引出管路圧力測定部PH9に直接接続され、トル
コン油を流しながら前記と同様にポートの圧力測定が行
われる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバルブボ
デー試験装置は、図1に示すように、本体の取付台上
に、テスター、フラッシング装置およびコンベア装置を
一体化して構成したので、非常にコンパクトにでき、1
つ前のステーションが待機ステーションを兼ね、ステー
ション数も少なくでき、更に、コンベア装置にリフター
が不用となり、ワークは平面上で閉ループ状に移動する
ので、構造が非常に小形となり、試験装置の設置面積が
縮小化される。
【0058】また、テスターは3AT用および4AT用
ワークの2種類のバルブボデーを1台のテスターで試験
できるので、種類毎の専用のテスターを設ける必要がな
く試験設備の設置面積が約半分で済み、また、作業者が
3AT用,4AT用に関係なく一定のスペースの範囲内
で作業することができ、作業の能率化が図れる。
【0059】更に、圧力測定回路は、測定切替用電磁弁
やエァ抜用電磁弁および圧力測定部を3AT用と4AT
用でほとんど兼用することができるので、圧力測定部の
数はどちらか多い方のバルブボデーの圧力ポート数で済
み、使用する圧力測定部の個数は従来の約半数となる。
また、テスター部品全体の点数が少なくなり、テスター
の信頼性が向上する。
【0060】また、図4のように支持ピンをばねで押圧
するようにすると、ピン挿通孔を連通する連通孔が不用
となり、油を使用しないので、油を補給する等のメンテ
ナンスは必要なくなり、また従来のように油漏れを考慮
した加工精度を上げる必要がなくなり、構造全体がシン
プルで、コストの低減が図れる等種々の優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の配置図。
【図2】本発明の支持装置の実施例の説明図。
【図3】図2の正面図。
【図4】本発明のパレットの一実施例の要部断面図。
【図5】本発明の実施例の圧力測定回路図。
【図6】3AT用バルブボデーの概略平面図。
【図7】従来のバルブボデー試験装置の全体図。
【図8】従来のテスターの外観図。
【図9】従来のテスター内部の説明図。
【図10】従来のバルブボデー支持装置の説明図。
【図11】従来の圧力測定回路図。
【図12】4AT用バルブボデーの概略平面図。
【符号の説明】
1…試験装置本体の取付台 2…取付ステーション 3…フラッシングステーション 4…テストステーション 5…取り外しステーション 6…コンベア 7…パレット 8…待機ステーション 11…アタッチメント 12…パレット 13…クランプシリンダー 14…3AT用ワークのスロットルアクチュエータ 15,16…4AT用ワークのドライバアクチュエータ 17…3AT用,4AT用ワーク共用のシフトアクチュ
エータ 18,19…連結部 21…3AT用ワークの支持ピン 22…4AT用ワークの支持ピン 23…ばねポケット 24…ピン貫通孔 25…ばね 26…取付ねじ 30〜38…切替用電磁弁 P−1〜P−8,P−11〜P−19…ポート引出管路 41〜46…エァ抜用電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 裕保 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 昭51−47445(JP,A) 特開 平5−52705(JP,A) 特開 平5−231991(JP,A) 実開 昭64−24707(JP,U) 実開 平2−93738(JP,U) 実開 平4−15041(JP,U) 実開 平3−109146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 13/00 - 13/04 G01M 19/00 - 19/02 F15B 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のバルブボデーをパレットに取り
    付ける取付ステーションと、この取付ステーションで取
    り付けられたバルブボデーを洗浄するフラッシングステ
    ーションと、該フラッシングステーションで洗浄したバ
    ルブボデーを試験するテストステーションと、テストス
    テーションでの試験終了後のバルブボデーをパレットか
    ら取り外し、取り外し後のパレットを前記取付ステーシ
    ョンに送る取り外しステーションとを有し、各ステーシ
    ョン間をコンベアにて連繋して構成したものにおいて、 前記各ステーション間を移送されるパレットが同一平面
    上で閉ループ状に移送するよう構成すると共に、前記パ
    レットに3AT用と4AT用のバルブボデー支持用の支
    持ピンを同一パレットに併設し、且つ、このパレットと
    アタッチメント間にてバルブボデーを保持するよう 構成
    したことを特徴とするバルブボデー試験装置。
  2. 【請求項2】 自動車のバルブボデーをパレットに取り
    付ける取付ステーションと、この取付ステーションで取
    り付けられたバルブボデーを洗浄するフラッシングステ
    ーションと、該フラッシングステーションで洗浄したバ
    ルブボデーを試験するテストステーションと、テストス
    テーションでの試験終了後のバルブボデーをパレットか
    ら取り外し、取り外し後のパレットを前記取付ステーシ
    ョンに送る取り外しステーションとを有し、各ステーシ
    ョン間をコンベアにて連繋したバルブボデー試験装置で
    あって、前記テストステーションに位置したパレットを
    下面からクランプシリンダーで押し上げて固定するテス
    ターにおいて前記パレット上面に3AT用と4AT用のバルブボデー
    支持用の複数の支持ピンを同一パレットに併設し、各支
    持ピンとパレット間にばねを配設し、このばねを介して
    バルブボデーを押圧するように構成したことを特徴とし
    たバルブボデーテスター。
  3. 【請求項3】 自動車のバルブボデーをパレット上面に
    設けた複数のピン上に載置し、このパレットを下面から
    クランプシリンダーで押し上げてバルブボデーを、アタ
    ッチメントにほぼ均等に押圧して固定し、バルブボデー
    の圧力ポートの圧力を前記アタッチメントに設けたポー
    ト引き出し管路から引き出して測定するようにしたバル
    ブボデーテスターにおいて、 前記パレットに3AT用と4AT用のバルブボデーを支
    持する支持ピンを同一パレットに併設し、前記アタッチ
    メントにも3AT用と4AT用の圧力ポートに連通する
    夫々別個のポート引き出し管路を設け、3AT用バルブ
    ボデー側に、3AT専用のスロットルアクチュエタを設
    け、4AT用バルブボデー側に、4AT専用の2つのド
    ライバアクチュエタを設けるとともに、3AT用および
    4AT用バルブボデー共用のシフトアクチュエータを設
    けたことを特徴とするバルブボデーテスター。
  4. 【請求項4】 同一アタッチメントに設けられ、3AT
    用および4AT用のバルブボデーの圧力ポートに夫々連
    通して圧力ポートを引き出す3AT用および4AT用の
    ポート引き出し管路と、ポンプよりの圧力の供給を3A
    T用と4AT用のバルブボデーに切り替えるワーク切替
    用電磁弁と、前記3AT用と4AT用の各ポートのポー
    ト引き出し管路の油圧を入力とし切替操作によって3A
    T側(又は4AT側)から4AT側(又は3AT側)に
    切り替えて出力を出す測定切替用電磁弁と、これら各測
    定切替用電磁弁の出力側に接続されたエァ抜き電磁弁お
    よび圧力測定部とを備え、3AT用(4AT用)バルブ
    ボデーの圧力測定時にはワーク切替用電磁弁および測定
    切替用電磁弁を3AT側(4AT側)に切り替え、エァ
    抜き電磁弁でエア抜きをした後、圧力測定部で各圧力ポ
    ートの圧力を測定するようにしたことを特徴とするバル
    ブボデーテスター。
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