JP3313546B2 - 低電圧ミキサ回路 - Google Patents

低電圧ミキサ回路

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JP3313546B2
JP3313546B2 JP21041195A JP21041195A JP3313546B2 JP 3313546 B2 JP3313546 B2 JP 3313546B2 JP 21041195 A JP21041195 A JP 21041195A JP 21041195 A JP21041195 A JP 21041195A JP 3313546 B2 JP3313546 B2 JP 3313546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話などの電池駆動
の装置に適用できる、2V以下の低電圧で動作するミキ
サ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なミキサ回路であるギルバートセ
ル型ミキサ回路の改良で、低電圧動作対応の回路方式が
電子情報通信学会集積回路研究会ICD94−61「低
電圧動作2GHz帯Siバイポーラ直交変調器」で報告
されており、それを図10に示す。 トランジスタQ1、
Q2および抵抗R0から成る差動対、直流バイアスVBBを
持つトランジスタQ3と抵抗RB1から成る定電流源、ト
ランジスタQ4と抵抗RB2から成る定電流源、負荷抵抗
R1、R2とで構成される第1の差動増幅回路10-0におい
て、第1の差動電圧入力(V1+,V1-)は抵抗比R1/
R0で増幅され、負荷抵抗に差動電圧出力として現れ
る。ここで、説明を簡単化するため、トランジスタQ
2、Q1への入力V1+、V1-をそれぞれΔv1/2、−Δ
v1/2、それらに対応する負荷抵抗R1、R2での出力
をΔvx/2、−Δvx/2として、以降シングルエンド
で説明する。出力Δvx/2はエミッタホロワを成すト
ランジスタQ5に入力され、そのエミッタに接続される
ベースとコレクタが短絡されたトランジスタQ7と抵抗
RB3から成る電圧電流変換回路10-1で電流出力に変換さ
れ、さらにトランジスタQ9と抵抗R3からなるカレント
ミラー電流回路10-2により、抵抗比R3/RB3で電流増
幅され、トランジスタQ9のコレクタに電流出力Δio/
2として現れる。同様に、出力−Δvx/2に対しても
トランジスタQ6から成るエミッタホロワ、トランジス
タQ8と抵抗RB4から成る電圧電流変換回路10-3、トラ
ンジスタQ10と抵抗R4からなるカレントミラー電流回
路10-4により変換増幅され、トランジスタQ10のコレク
タに電流出力−Δio/2として現れる。第1の差動電
圧入力Δv1と第1の差動電流出力Δioの関係は(数
1)のようになる。
【0003】
【数1】
【0004】次に、カレントミラー電流回路10-2を電流
源とする、トランジスタQ11、Q12で構成される第2の
差動増幅回路10-5、カレントミラー電流回路10-4を電流
源とする、トランジスタQ13、Q14で構成される第3の
差動増幅回路10-6、トランジスタQ11とトランジスタQ
14のコレクタに接続される負荷抵抗RL1、トランジスタ
Q12とトランジスタQ13のコレクタに接続される負荷抵
抗RL2において、第2の差動電圧入力(V2+,V2-)の
V2+(=Δv2/2)がトランジスタQ11とトランジスタ
Q13のベースに、V2-(=−Δv2/2)がトランジスタ
Q12とトランジスタQ14のベースに入力され、電流源か
ら供給される第1の差動電流出力Δioと乗算され、負
荷抵抗RL1、RL2に差動ミキサ出力(Vo+,Vo-)が得
られる。
【0005】ここで、Vo+=Δvo/2、Vo-=−Δvo
/2とすると、第1の差動電圧入力Δv1と第2の差動
電圧入力Δv2と差動ミキサ出力Δvoの関係は(数2)
となる。
【0006】
【数2】
【0007】但し、Vtは熱電圧Vt=kT/qである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例における
各部分回路の直流動作電流は次のように決まる。第1の
差動増幅回路10-0は直流バイアスVBBによって決まる
が、エミッタホロワ、電圧電流変換回路10-1,10-3、カ
レントミラー電流回路10-2,10-4、第2、第3の差動増
幅回路10-5,10-6は電源電圧VS+、VS-、負荷抵抗R1で
の電圧降下VR1、エミッタホロワのベース-エミッタ間
電圧降下VBE、電圧電流変換回路のベース-エミッタ間電
圧降下VBEと抵抗RB3での電圧降下VRB3あるいはカレン
トミラー電流回路のベース-エミッタ間電圧降下VBEと抵
抗R3での電圧降下VR3で決められる。まず、エミッタ
ホロワと電圧電流変換回路10-1の直流動作電流Ixを求
めると、(数3)のようになる。
【0009】
【数3】
【0010】たとえば、VS+=2V、VS-=0V、VR1=0.2
V、VBE=0.8V、RB3=200Ωと仮定すれば、Ixは1mA
となる。カレントミラー電流回路10-2の直流動作電流I
oも(数3)のRB3をR3に置き換えれば、同様に表わさ
れる。
【0011】この従来例に対し電源電圧変動を考慮する
と、上記のエミッタホロワと電圧電流変換回路10-1とカ
レントミラー電流回路10-2において、次のような課題が
生じる。上記の仮定で、VS+が2V中心に±0.2V変化
したとき、直流動作電流Ix、Ioは0mA、2mAとな
り、直流動作点が変化する。0mAの場合には、各回路
とも伝達特性が非線形なダイオード特性となり、(数
2)では表わせず、本来のミキサ出力以外に不要な信号
成分が発生する。また、2mAの場合には、カレントミ
ラー電流回路の直流動作電流が倍になることで、第2、
第3の差動増幅回路の負荷抵抗での電圧降下が大きくな
り、トランジスタQ11〜Q14が飽和動作に入る可能性が
有る。
【0012】また、温度変動に対しても同様である。ト
ランジスタのベース-エミッタ間電圧降下VBEの温度特
性ΔVBE=−2mV/℃から、動作温度が100℃変化
する場合、(数3)の2VBEは±0.2V変化し、同様に直
流動作点が変化する。その結果、電源電圧変動と同じ課
題が生じる。
【0013】本発明の目的は、電源電圧変動および温度
変動に対し、直流動作電流が変化しない直流動作点の安
定した、第1の差動電圧入力を電流に変換する手段を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】ここでは、電源電圧変動
および温度変動に対し、直流動作電流を変化しない第1
の差動電圧入力を電流に変換する手段を述べる。
【0015】定電流源が第1の電源に、負荷抵抗が第2
の電源に接続された第1の差動増幅回路、ベースあるい
はゲートが該第1の差動増幅回路の出力に、コレクタあ
るいはドレインが第2の電源に、エミッタあるいはソー
スが定電流源を介して第1の電源に接続されたエミッタ
ホロワ回路あるいはソースホロワ回路、ベースあるいは
ゲートが該エミッタホロワ回路あるいはソースホロワ回
路の出力に、エミッタあるいはソースがエミッタ抵抗を
介して第2の電源に接続されたエミッタ接地増幅回路あ
るいはソース接地増幅回路を基本として構成され、上記
第1の差動増幅回路のベースあるいはゲートに第1の差
動電圧入力を入力し、上記エミッタ接地増幅回路あるい
はソース接地増幅回路の出力であるコレクタあるいはド
レインから差動電流出力を出力する。上記エミッタ接地
増幅回路あるいはソース接地増幅回路の出力であるコレ
クタあるいはドレインは、負荷抵抗が第1の電源に接続
された第2の差動増幅回路のエミッタ結合対あるいはソ
ース結合対に接続され、該差動電流出力は第2の差動増
幅器の電流源となって、第2の差動電圧入力と乗算され
る。
【0016】この場合の各部分回路における直流動作電
流は次のように決まる。まず、第1の差動増幅回路の直
流動作電流I1は従来例同様直流バイアス電圧VBBによ
って決まり、エミッタホロワ回路も定電流源によって決
まるため、電源電圧と温度に依存せず、ともに一定であ
る。エミッタ接地増幅回路における直流動作電流Ix
は、第1の差動増幅回路の負荷抵抗RLにおける電圧降
下をVRL、エミッタホロワ回路を構成するトランジスタ
のベース−エミッタ間電圧をVBE1、エミッタ接地増幅
回路を構成するトランジスタのベース−エミッタ間電圧
VBE2とエミッタ抵抗REでの電圧降下VREから決定され
る。
【0017】これらの関係を次の3つの式,(数4)(数
5)(数6)に示し、VBE1=VBE2と仮定すると、
【0018】
【数4】
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】Ixは(数7)のように、電源電圧と温度
に依存しないI1、RL、REで表わされる。
【0022】
【数7】
【0023】このように、全ての部分回路の直流動作電
流が電源電圧変動および温度変動に依存せず、決定され
る。
【0024】
【作用】本発明の構成を用いた場合、第1の差動入力は
第1の差動増幅回路で電圧増幅され、第2の電源を基準
とした直流レベルを持つ差動電圧出力となり、さらにこ
の出力はエミッタホロワ回路で第2の電源から第1の電
源の方向にVBE分レベルシフトされ、次にエミッタ接地
増幅回路で逆に第1の電源から第2の電源の方向にVBE
分レベルシフトされるため、エミッタ接地増幅回路のエ
ミッタ端子の電位は第2の電源を基準とした直流レベル
を持つ出力となる。したがって、このエミッタ接地増幅
回路のエミッタ端子と第2の電源に接続された抵抗RE
によって得られるエミッタ接地増幅回路の直流動作電流
は第2の電源に無関係に決まる。また、エミッタホロワ
回路とエミッタ接地増幅回路の2つのVBEによるレベル
シフト回路を逆方向に用いることで、温度特性変動を含
めてレベルシフト量を打ち消せるので、エミッタ接地増
幅回路の直流動作電流は温度に無関係に決まる。その結
果、直流動作点が安定し、利得、歪みも維持できる。ま
た、各部分が増幅用トランジスタ、定電流源、負荷抵抗
だけをカスコード接続する構成で、実質トランジスタ2
段構成で実現できるため、2V以下の低電圧動作が可能
である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0026】本発明第1の実施例による低電圧ミキサ回
路を図1に示す。第1の差動増幅回路1-1、エミッタホ
ロワ回路1-2、1-3、エミッタ接地増幅回路1-4、1-5、第
2の差動増幅回路1-6、第3の差動増幅回路1-7、出力抵
抗1-8により構成される。
【0027】まず、第1の差動増幅回路1-1は、PNP
トランジスタQ1、Q2からなる差動対、Q1、Q2のエミ
ッタ間に接続された抵抗R0と、Q1のエミッタと第1の
電源VS+の間に接続されたPNPトランジスタQ3と抵
抗RB1からなる定電流源と、Q2のエミッタと第1の電
源VS+の間に接続されたPNPトランジスタQ4と抵抗
RB2からなる定電流源と、Q1、Q2のコレクタと第2の
電源VS-の間にそれぞれ接続された抵抗R1、R2とから
構成される。エミッタホロワ回路1-2は、第2の電源VS
-にコレクタ接地されたPNPトランジスタQ5と、Q5
のエミッタと第1の電源VS+の間に接続されたPNPト
ランジスタQ7と抵抗RB3からなる定電流源とから構成
される。エミッタホロワ回路1-3は、第2の電源VS-に
コレクタ接地されたPNPトランジスタQ6と、Q6のエ
ミッタと第1の電源VS+の間に接続されたPNPトラン
ジスタQ8と抵抗RB4からなる定電流源とから構成され
る。エミッタ接地増幅回路1-4は、NPNトランジスタ
Q9と、Q9のエミッタと第2の電源VS-との間に接続さ
れた抵抗R3とから構成される。エミッタ接地増幅回路1
-5は、NPNトランジスタQ10と、Q10のエミッタと第
2の電源VS-との間に接続された抵抗R4とから構成さ
れる。第2の差動増幅回路1-6は、NPNトランジスタ
Q11、Q12から構成される。第3の差動増幅回路1-7
は、NPNトランジスタQ13、Q14から構成される。出
力抵抗1-8は、トランジスタQ11とQ13のコレクタと第
1の電源VS+の間に接続された抵抗RL1、トランジスタ
Q12とQ14のコレクタと第1の電源VS+の間に接続され
た抵抗RL2とから構成される。また、定電流源のための
定電圧源VBBは、図9(a)に示すPNPトランジスタQB
をダイオード接続し、エミッタと第1の電源VS+の間に
抵抗RB0を、コレクタと第2の電源VS-の間にRBを接
続する構成が一般的に使用される。
【0028】第1の入力電圧V1+、V1-はQ1、Q2のベ
ースにそれぞれ入力され、第1の差動増幅回路1-1で抵
抗比(R1/R0)で電圧増幅され、Q1、Q2のコレクタ
から出力される。Q1のコレクタからの出力は、エミッ
タホロワ回路1-2のQ5のベースに入力され、電圧利得1
倍でレベルシフトされる。その出力であるQ5のエミッ
タはエミッタ接地増幅回路1-4のQ9のベースに入力さ
れ、変換利得(1/R3)で電流信号に変換されて、第
2の差動増幅回路1-6の電流源としてに入力される。Q2
のコレクタからの出力に対しても、エミッタホロワ回路
1-3とエミッタ接地増幅回路1-5で同様に電流信号に変換
されて、第3の差動増幅回路1-7の電流源としてに入力
される。第2の差動増幅回路1-6のQ11、Q12のベース
および第3の差動増幅回路1-7のQ14、Q13のベースに
は、それぞれ第2の入力電圧V2+、V2-が入力され、出
力抵抗1-8のRL1、RL2を負荷として、(数2)に示す関
係式で第1の入力電圧と第2の入力電圧が乗算され、ミ
キサ出力VO+、VO-となる。
【0029】第1の差動増幅回路1-1の出力の直流レベ
ルは、Q3、RB1および定電圧源VBBで決まる定電流
源I1と抵抗R1により、第2の電源VS-を基準に+I1
×R1となる。エミッタホロワ回路1-2の動作電流はQ
7、RB3および定電圧源VBBで決まる定電流源I2とな
り、その出力の直流レベルは同じくVS-を基準にI1×
R1+VBEとなる。エミッタ接地増幅回路1-4のQ9のエ
ミッタの直流レベルはI1×R1+VBE-VBE=+I1×R
1で、Q9の動作電流I3は抵抗R3により(I1×R1)/R
3となる。エミッタホロワ回路1-3とエミッタ接地増幅回
路1-5についても、RB1=RB2、RB3=RB4、R1=R
2、R3=R4であるので、同じ直流レベル、動作電流と
なる。このように、各部の動作電流が定電流源および抵
抗できまるため、電源電圧や温度に依存しない電流とな
る。その結果、各トランジスタの直流動作点が電源電圧
変動や温度変動があっても一定で、良好なミキサ回路の
利得特性や歪特性を得ることが出来る。また、各部分が
増幅用トランジスタ、定電流源、負荷抵抗だけをカスコ
ード接続する構成で、実質トランジスタ2段構成で実現
できるため、2V以下の低電圧動作が可能である。
【0030】次に、本発明第2の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図2に示す。機能ブロックは図1と同じであ
り、PNPトランジスタをNPNトランジスタに、NP
NトランジスタをPNPトランジスタに、第1の電源を
第2の電源に、それぞれ置き換えて配置した構成であ
る。定電圧源VBBの発生回路の一例を図9(b)に示す。
次に、本発明第3の実施例による低電圧ミキサ回路を図
3に示す。機能ブロックは図1と同じであり、PNPト
ランジスタをPチャネルFETに、NPNトランジスタ
をNチャネルFETに、それぞれ置き換えて配置した構
成である。定電圧源VBBの発生回路の一例を図9(c)に
示す。
【0031】次に、本発明第4の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図4に示す。機能ブロックは図1と同じであ
り、PNPトランジスタをNチャネルFETに、NPN
トランジスタをPチャネルFETに、第1の電源を第2
の電源に、それぞれ置き換えて配置した構成である。定
電圧源VBBの発生回路の一例を図9(d)に示す。
【0032】次に、本発明第5の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図5に示す。第1の実施例に対し、第1の差
動増幅回路1-1、エミッタホロワ回路1-2,1-3、エミッタ
接地増幅回路1-4,1-5まで同一構成で、それ以降をトラ
ンジスタ回路1-9,1-10、カレントミラー電流回路1-11,1
-12、第2の差動増幅回路1-6、第3の差動増幅回路1-
7、出力抵抗1-8による構成と変更したものである。トラ
ンジスタ回路1-9は、コレクタ−ベースが共通接続され
ると共にエミッタ接地増幅回路1-4の出力であるNPN
トランジスタQ9のコレクタに接続され、エミッタが抵
抗RB5を介して第1の電源VS+に接続されたPNPトラ
ンジスタQ20である。カレントミラー電流回路1-11は、
ベースがトランジスタ回路1-9のPNPトランジスタQ2
0のベースに、エミッタが抵抗RB7を介して第1の電源
VS+に接続されたPNPトランジスタQ22である。第2
の差動増幅回路1-6は、PNPトランジスタQ11、Q12
からなる差動対で、エミッタ結合対がカレントミラー電
流回路1-11のPNPトランジスタQ22のコレクタに接続
される。一方、トランジスタ回路1-10、カレントミラー
電流回路1-12、第3の差動増幅回路1-7も同様に接続さ
れる。第2の差動増幅回路1-6と第3の差動増幅回路1-7
のQ11,Q13は出力抵抗1-8の抵抗RL1を介して第2の電
源VS-に、Q12,Q14は出力抵抗1-8の抵抗RL2を介して
第2の電源VS-に、それぞれ接続される。第1の入力電
圧は、第1の差動増幅回路1-1、エミッタホロワ回路1-
2、エミッタ接地増幅回路1-4で電流出力に変換され、ト
ランジスタ回路1-9とカレントミラー回路1-11により折
り返され、第1の電源VS+から第2の差動増幅回路1-6
のエミッタ結合対に流れ込む形態の電流出力となる。こ
れにより、第1の入力と第2の入力を入力する差動増幅
回路は共に同じPNPトランジスタで構成でき、それぞ
れの直流レベルを共通化できる。定電圧源VBBの発生回
路の一例を図9(a)に示す。
【0033】次に、本発明第6の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図6に示す。機能ブロックは図5と同じであ
り、PNPトランジスタをNPNトランジスタに、NP
NトランジスタをPNPトランジスタに、第1の電源を
第2の電源に、それぞれ置き換えて配置した構成であ
る。定電圧源VBBの発生回路の一例を図9(b)に示す。
【0034】次に、本発明第7の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図7に示す。機能ブロックは図5と同じであ
り、PNPトランジスタをPチャネルFETに、NPN
トランジスタをNチャネルFETに、それぞれ置き換え
て配置した構成である。定電圧源VBBの発生回路の一例
を図9(c)に示す。
【0035】次に、本発明第8の実施例による低電圧ミ
キサ回路を図8に示す。機能ブロックは図5と同じであ
り、PNPトランジスタをNチャネルFETに、NPN
トランジスタをPチャネルFETに、第1の電源を第2
の電源に、それぞれ置き換えて配置した構成である。定
電圧源VBBの発生回路の一例を図9(d)に示す。
【0036】第2から第8までの実施例とも第1の実施
例同様、各部の動作電流が定電流源および抵抗できまる
ため、電源電圧や温度に依存しない電流となる。その結
果、各トランジスタの直流動作点が電源電圧変動や温度
変動があっても一定で、良好なミキサ回路の利得特性や
歪特性を得ることが出来る。また、各部分が増幅用トラ
ンジスタ、定電流源、負荷抵抗だけをカスコード接続す
る構成で、実質トランジスタ2段構成で実現できるた
め、2V以下の低電圧動作が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、2つの入力を乗算する
ギルバート型ミキサ回路における第1の入力電圧を電流
に変換する手段において、手段を構成する各素子の直流
動作電流が電源電圧や温度に無関係に設定できるので、
良好なミキサ回路の利得特性や歪特性を得ることが出来
る。また、各部分が増幅用トランジスタ、定電流源、負
荷抵抗だけをカスコード接続する、実質トランジスタ2
段構成で実現できるため、2V以下の低電圧動作が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図2】本発明第2の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図3】本発明第3の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図4】本発明第4の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図5】本発明第5の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図6】本発明第6の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図7】本発明第7の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図8】本発明第8の実施例による低電圧ミキサ回路の
構成図。
【図9】本発明第1から第8の実施例に用いられる定電
圧源発生回路の構成図。
【図10】従来の低電圧ミキサ回路の構成図。
【符号の説明】
1-1,1-6,1-7,10-0,10-5,10-6…差動増幅回路、1-2,1-3
…エミッタホロワ回路、1-4,1-5…エミッタ接地増幅回
路あるいはソース接地増幅回路、1-8…出力抵抗、1-9,1
-10…トランジスタ回路、1-11,1-12,10-2,10-4…カレン
トミラー電流回路、10-1,10-3…電圧-電流変換回路、V
S+,VS-…電源電圧、V1+,V1-…第1の入力信号、V2
+,V2-…第2の入力信号、VO+,VO-…ミキサ出力信
号、I1…第1の差動増幅回路の直流動作電流、I2…エ
ミッタホロワ回路の直流動作電流、I3…エミッタ接地
増幅回路の直流動作電流、Ix…電流-電圧変換回路の直
流動作電流、Io…カレントミラー電流回路10-2,10-4の
直流動作電流、VBB…定電圧源。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/12 H03D 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランジスタ差動対とトランジスタ定電流
    源と負荷抵抗から成り、該トランジスタ差動対の2つの
    ベースあるいはゲートが第1の入力信号に、該トランジ
    スタ差動対の直接あるいは抵抗を介して共通接続された
    エミッタあるいはソースが上記トランジスタ定電流源を
    介して第1の電源に、該トランジスタ差動対の2つのコ
    レクタあるいはドレインが上記負荷抵抗を介して第2の
    電源に接続された第1の差動増幅回路と、ベースあるい
    はゲートが上記第1の差動増幅回路のトランジスタ差動
    対と負荷抵抗の接続点に、コレクタあるいはドレインが
    第2の電源に、エミッタあるいはソースが第1の電源に
    定電流源を介して接続されたエミッタホロワ回路あるい
    はソースホロワ回路と、ベースあるいはゲートが上記エ
    ミッタホロワ回路あるいはソースホロワ回路の出力に、
    エミッタあるいはソースが抵抗を介して第2の電源に接
    続されたエミッタ接地増幅回路あるいはソース接地増幅
    回路と、トランジスタ差動対の直接あるいは抵抗を介し
    て共通接続されたエミッタあるいはソースが上記エミッ
    タ接地増幅回路あるいはソース接地増幅回路のコレクタ
    あるいはドレインに、該トランジスタ差動対の2つのベ
    ースあるいはゲートが第2の入力信号に、該トランジス
    タ差動対の2つのコレクタあるいはドレインが負荷抵抗
    を介して第1の電源に接続された第2の差動増幅回路と
    を具備し、上記第1と第2の入力信号を乗算し、上記第
    2の差動増幅回路のコレクタあるいはドレインから乗算
    結果を得ることを特徴とする低電圧ミキサ回路。
  2. 【請求項2】トランジスタ差動対とトランジスタ定電流
    源と負荷抵抗から成り、該トランジスタ差動対の2つの
    ベースあるいはゲートが第1の入力信号に、該トランジ
    スタ差動対の直接あるいは抵抗を介して共通接続された
    エミッタあるいはソースが上記トランジスタ定電流源を
    介して第1の電源に、該トランジスタ差動対の2つのコ
    レクタあるいはドレインが上記負荷抵抗を介して第2の
    電源に接続された第1の差動増幅回路と、ベースあるい
    はゲートが上記第1の差動増幅回路のトランジスタ差動
    対と負荷抵抗の接続点に、コレクタあるいはドレインが
    第2の電源に、エミッタあるいはソースが第1の電源に
    定電流源を介して接続されたエミッタホロワ回路あるい
    はソースホロワ回路と、ベースあるいはゲートが上記エ
    ミッタホロワ回路あるいはソースホロワ回路の出力に、
    エミッタあるいはソースが抵抗を介して第2の電源に接
    続されたエミッタ接地増幅回路あるいはソース接地増幅
    回路と、共通接続されたコレクタ−ベースあるいはドレ
    イン−ゲートが上記エミッタ接地増幅回路あるいはソー
    ス接地増幅回路のコレクタあるいはドレインに、エミッ
    タあるいはソースが直接あるいは抵抗を介して第1の電
    源に接続されたトランジスタと、該トランジスタとベー
    ス同志あるいはゲート同志が接続され、エミッタあるい
    はソースが直接あるいは抵抗を介して第1の電源に接続
    されたカレントミラー電流回路と、トランジスタ差動対
    の直接あるいは抵抗を介して共通接続されたエミッタあ
    るいはソースが上記カレントミラー電流回路のコレクタ
    あるいはドレインに、該トランジスタ差動対の2つのベ
    ースあるいはゲートが第2の入力信号に、該トランジス
    タ差動対の2つのコレクタあるいはドレインが負荷抵抗
    を介して第2の電源に接続された第2の差動増幅回路と
    を具備し、上記第1と第2の入力信号を乗算し、上記第
    2の差動増幅回路のコレクタあるいはドレインから乗算
    結果を得ることを特徴とする低電圧ミキサ回路。
  3. 【請求項3】上記第1の差動増幅回路において、トラン
    ジスタ差動対の2つのエミッタあるいはソース同志が抵
    抗を介して接続されると共に別々の同一トランジスタ定
    電流源あるいあは抵抗に接続されることを特徴とする請
    求項1および2記載の低電圧ミキサ回路。
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