JP3312874B2 - 半導体装置の製造方法、この方法に用いるスキージ装置および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、この方法に用いるスキージ装置および半導体装置

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JP3312874B2 JP20094998A JP20094998A JP3312874B2 JP 3312874 B2 JP3312874 B2 JP 3312874B2 JP 20094998 A JP20094998 A JP 20094998A JP 20094998 A JP20094998 A JP 20094998A JP 3312874 B2 JP3312874 B2 JP 3312874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板に半導体
素子を封止して得られる半導体装置とその製造方法およ
びその製造に用いるスキージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子を配線基板に実装してなる半
導体装置は、配線基板に半導体素子を搭載し、ボンディ
ングワイヤーで半導体素子を配線基板に電気的に接続し
たり、半導体素子に設けたバンプで半導体素子を配線基
板に電気的に接続したりした後、封止材料で半導体素子
を封止することによって、製造される。
【0003】この封止に際しては、コストアップ要因と
なる高チクソトロピー性を有する封止材料が必要となる
ディスペンサーを用いた塗布封止方法に代わって、通常
の封止材料を使用できるスキージを用いて印刷封止する
方法が採用されている。すなわち、図7の(a)に示す
ように、配線基板1に半導体素子2を搭載し、ボンディ
ングワイヤーWなどで半導体素子2を配線基板1の回路
(図示省略)に電気的に接続したのち、配線基板1にお
ける前記半導体素子2の搭載位置に合わせて開口部3
1′を設けた印刷用マスク3′を、前記開口部31′の
内側に半導体素子2が位置するようにして前記配線基板
1に重ね合わせた後、あらかじめ前記マスク3′上に液
状の封止材料4を供給しておき、封止材料4をスキージ
5で刷り込むことにより、前記マスクの開口部31′を
通して前記封止材料4を配線基板1の表面にパターン印
刷する。図7の(b)は、マスク3′を配線基板1から
除くことにより得られた半導体装置を示す。
【0004】スキージを用いて印刷封止する方法では、
ディスペンサーで封止する方法に比べて封止材料を機械
的に強い力で押し動かすため、半導体素子のワイヤーが
封止材料の流れにより倒れてしまうというトラブル(以
下では、このトラブルを「ワイヤー流れ」と言うことが
ある)が発生する場合がある。スキージで刷り込む方法
では、さらに、封止材料がスキージに合わせて動くため
に、マスクの開口部に刷り込まれた封止材料の厚みは、
入口側で比較的薄く、出口側で比較的分厚くなるという
傾向がある。この厚み不均一は、ICカードやキャビテ
ィダウンBGAなどの半導体パッケージの封止では形状
不合格のトラブルを発生させることになる。封止物の厚
み均一性はこれらのパッケージでは非常に重要な評価項
目であり、封止物の厚みが不均一になると、ICカード
では組み立て不能という事態を、BGAではボードへの
接合不能という事態を招く。
【0005】ところで、上記封止印刷を大気圧下で行う
と、液状の封止材料に空気が巻き込まれ、封止部分に気
泡が残留し、ボイド不良が発生するという問題が発生し
やすい。封止印刷後に減圧脱泡すればボイドを除くこと
ができるが、表面に泡抜け跡が残り、封止部表面を平滑
にすることができないという問題が生じていた。この問
題を解決するために、本出願人は、先に、減圧下でスキ
ージによる封止樹脂印刷を行う方法を開発した(特願平
9−194470〜9−194472号参照)。この方
法によれば、表面平滑さは達成できたが、封止印刷後に
雰囲気を大気圧に戻す過程で、封止物の表面がくぼんで
しまうという現象が現れた。これは、減圧下で開口部に
封止材料を充填すると、開口部内のワイヤーの下やチッ
プの隅などに未充填部(減圧状態の空隙)が残り、この
未充填部の上に封止材料が覆い被さった状態になりやす
いが、雰囲気を大気圧下に戻すときに、未充填部に覆い
被さった封止材料が大気圧力によって未充填部(減圧状
態の空隙)内に落ち込み、その表面が凹みとなって現れ
るのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、スキージを用い、減圧下で半導体素子を封止材料で
封止印刷する場合に、ワイヤー流れが起きず、封止材料
の厚みが均一で封止物表面に凹みがない半導体装置とそ
の製造方法およびその製造に用いるスキージ装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、配線基板
に半導体素子を電気的に接続して搭載し、半導体素子の
搭載位置に合わせた開口部を有するマスクを、前記開口
部の内側に半導体素子を位置させるようにして配線基板
に重ね、前記マスク上に供給された封止材料を減圧条件
下においてスキージを往復させて前記開口部に刷り込む
ことにより、配線基板上に封止印刷する工程を備えた半
導体装置の製造方法において、前記封止印刷する際に、
初回の刷り込みはスキージのスピードを0.1mm/sec
〜70mm/sec の低速にして行い、最終回の刷り込みは
スキージのスピードを(最終回のスピード/初回のスピ
ード)=1.2〜3000の条件の下で10mm/sec 〜
300mm/sec の高速にして行うことを特徴とする。
【0008】前記課題を解決するため、本発明にかかる
半導体装置製造用スキージ装置は、上記半導体装置の製
造方法に用いられるスキージ装置であって、スキージ
は、少なくとも移動時において、その先端部分のマスク
に対する角度が上方部分が前になるように傾いた状態で
保持されるようになっており、移動方向が変わるごとに
前記スキージの傾きを変えるようになっていることを特
徴とする。
【0009】前記課題を解決するため、本発明にかかる
半導体装置は、配線基板に電気的に接続されて搭載され
た半導体素子が、上記半導体装置の製造方法における封
止印刷方法で配線基板上に封止されてなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる半導体装置
の製造方法の1実施例を工程順に示す。図1にみるよう
に、配線基板1の上に半導体素子2を搭載するととも
に、配線基板1における半導体素子2の搭載位置に合わ
せて複数の開口部31・・・を設けた印刷用マスク3
を、各開口部31・・・の内側に半導体素子2が位置す
るようにして配線基板1に重ね合わせ、マスク3の上に
供給された封止材料4をスキージ5で刷り込むことによ
り、マスク3の開口部31・・・を通して封止材料4を
配線基板1の表面に印刷するのである。
【0011】この場合に、半導体素子2の搭載、マスク
3のセットや封止材料4の供給を行なった後、配線基板
1ごと、図5のバキュームチャンバー61内において、
減圧下で、スキージ5による封止材料4の刷り込みを行
うようにする。刷り込み印刷時には封止材料内への空気
の巻き込みが起きて、封止部に気泡(ボイド)が残るこ
とがあるが、刷り込み印刷を上述のように減圧下で行う
と、封止材料中への空気の巻き込みが起きにくい。
【0012】図5において、バキュームチャンバー61
内に開口した通路62はチャンバー61内を減圧状態に
するために真空ポンプ(図示省略)に繋がっている。配
線基板1は、バキュームチャンバー61外で、受けトレ
ー63に載置され、マスク3を重ね合わされる。マスク
3にはシリンジ64から封止材料4が供給される。封止
材料4としては、無機充填材含有量が40〜90重量
%、粘度が100〜5000ps(25℃)、チクソト
ロピー指数1.0〜4.5(25℃)のものを用いるの
が好ましい。
【0013】その後、受けトレー63がバキュームチャ
ンバー61内に入り、前述の封止作業が行われる。チャ
ンバー61は、回動バー65の働きで上下に揺動し、受
けトレー63が入るときに上昇し、受けトレー63が作
業台66上の封止作業位置に着くと下降して受けトレー
63を覆う。スキージ5はエアーシリンダ67の働きで
刷り込み作業を行う。封止作業を例えば25〜40℃の
加温雰囲気下で行うと、封止材料4の粘度が下がるた
め、気泡が抜けやすくなり、また、マスク3を配線基板
1から離すときに糸曳き現象が起きにくくなる。なお、
加温雰囲気がシリンジ64に及ぶと封止材料4のポット
ライフが短くなるので、受けトレー63の反動体搭載部
分に電気ヒーター(図示省略)を設けるなどして、必要
部分のみ、例えば40〜100℃程度に加熱するのが好
ましい。
【0014】本発明の方法は、減圧下で封止印刷を行
う。この場合、初回刷り込み時における減圧度は、たと
えば3.9kPa(30Torr)以下、好ましくは0.6
5kPa(5Torr)以下、より好ましくは0.13kP
a(1Torr)以下である。初回の刷り込み時に3.9k
Paよりも大気圧に近くなると空気巻き込みによるボイ
ドが生じやすくなることがある。
【0015】この減圧下での封止印刷で封止材料を未充
填部分に確実に充填させるためには、第2回以降は直前
回よりも緩和された減圧度になるように調節する(また
は、刷り込み回数を繰り返すごとに次第に減圧度を緩和
する)のが好ましい。もちろん、ある場合には前回と今
回は同じであることがあっても良いが、全体の傾向とし
て次第に減圧度を緩和する(より気圧を高める)ように
するのが好ましい。このようにすれば、例えば、初回刷
り込み時の減圧度よりも第2回刷り込み時の減圧度の方
が減圧度が低い(=減圧度が緩和されている)ので、減
圧度変更時に、封止材料表面に圧力差に基づく加圧力が
掛かり、充填を十分にするのである。具体的には、減圧
度の高い雰囲気から減圧度の低い雰囲気へ、各減圧度の
雰囲気下で1回以上スキージを動かして封止印刷し、封
止材料の充填を進めていくのである。
【0016】本発明で使用される半導体素子2は、20
ミクロン前後の金やAl製などの非常に弱いボンディン
グワイヤーWを多数使って配線基板1との電気的導通を
行っている。このような半導体素子2に液状の封止材料
4をスキージ5を用いて封止印刷すると、封止材料4の
流動の力によってワイヤーWが封止材料4の移動方向に
押し倒されてしまうが、本発明の方法では、初回の刷り
込み時におけるスキージ5のスピードを極力低速にする
ことでワイヤーWにかかる封止材料4の流動圧力を低減
するようにしている。このとき、スキージ・スピードを
あまりに遅くしすぎると生産性の悪化の問題が生じるの
で、初回のスキージ・スピードは0.1mm/sec 〜70
mm/sec 、好ましくは1.0mm/sec 〜30mm/sec で
ある。70mm/sec を越えると、ワイヤー流れが発生し
てしまう。また、0.1mm/secよりも遅いと、生産性
が悪くなってしまう。
【0017】印刷時の空気の巻き込み(ボイド発生)防
止のために減圧下での封止印刷を行うが、減圧下でも若
干、空気が存在している。しかし、本発明では、初回の
スキージ・スピードが最終回の・スピードスピードより
も低速であるため、この希薄な空気の巻き込みが起き
ず、ボイドレスとなる。減圧下で刷り込む際に、高速で
スキージングすると、ワイヤーの下やチップの隅など、
封止材料を充填しにくい部分で、封止材料の充填不良が
起きて未充填部が生じやすいが、スキージングが低速で
あれば、封止材料がじっくりと流れるので、充填しにく
い部分にも封止材料が十分に充填される。このため、後
に大気圧に戻した場合における封止物表面の凹みを小さ
くすることができる。
【0018】初回のスキージ・スピードは、低速であれ
ば巻き込みボイドの低減やワイヤー流れ防止に効果があ
るが、逆に、低速で行うと、封止材料4がスキージ5と
いっしょに引っ張られて、図1の(b)に示すように、
マスク3の開口部31入口側で封止材料厚みが薄くな
り、開口部31出口側で厚くなり易い。これは、スキー
ジ・スピードが低い場合に、スキージ5と封止材料4の
間の摩擦力(=封止材料を引っ張っていく力)が大きく
なるためと推測される。
【0019】前回のスキージング後、減圧度を変える前
に、5秒以上15分以内のスキージ停止を行うことが好
ましい。この停止の間に、図1の(c)にみるように、
開口部31内の封止材料4に巻き込まれた気泡41が封
止材料4の表面に浮き上がってくるからである。この停
止時間が5秒を下回ると気泡が完全に抜けきらないおそ
れがあり、15分を越えると生産性が悪くなるおそれが
ある。
【0020】なお、封止印刷を行ったのち、上記の停止
時間をおいて、バキュームチャンバー61内の減圧度を
大気圧に近くしたとき、封止層の表面が粗面化すること
がある。そこで、このときには、チャンバー61内を調
圧して減圧を緩めたあと、スキージ5を再駆動させて、
確かめ刷り込み(これが最終回であってもよい)を行
う。
【0021】充填した封止材料4の表面には、図1の
(c)に示すごとく、凹凸が生じていることがある。こ
の凹凸を小さくするためには、最終回の刷り込み時にお
けるスキージ・スピードを速くすると良い。最終回で
は、図1の(d)にみるように、ワイヤーWはすでに封
止材料4で覆われているため、スキージ・スピードを高
速にしても、ワイヤーWが倒れるほどの力が掛からな
い。この最終回のスキージ・スピードは、10mm/sec
〜300mm/sec 、好ましくは100〜200mm/sec
である。この範囲内のスキージ・スピードであると、ス
キージ・スピードが早いので、スキージ5と封止材料4
との間の摩擦力が小さくなり、封止材料4がスキージ5
に引っ張られにくくなる結果として、封止材料4の表面
が図1の(e)にみるようにフラットな形状となり、封
止材料厚みが均一になる。しかし、最終回のスキージ・
スピードが10mm/sec よりも低いと封止材料4がスキ
ージ5に引っ張られてしまい、開口部31内の封止材料
厚みが不均一となる。また、最終回のスキージ・スピー
ドが300mm/sec より早くなると、ワイヤーWにかか
る力が強くなるため、ワイヤーWが倒れてしまうおそれ
がある。
【0022】このように、最終回のスキージ・スピード
は初回のスキージ・スピードよりも大きくするのであ
り、これを数値で表すと、(最終回のスピード/初回の
スピード)=1.2〜3000である。この比率が1.
0よりも低い場合には、初回が高速、最終回が低速とな
るため、前述の理由でワイヤー流れ、ボイド混入が起こ
ったり、封止材料4を引っ張る力が強くなったりしてし
まう。1.0≦前記比率<1.2では1.2以上の場合
に比べて最終回での樹脂引きを小さくできる速度アップ
の効果が小さくなり、封止厚みを均一にすることが難し
い、又、封止印刷の全時間も長くなり、生産性が悪い。
前記比率が3000を上回ると初回が低速すぎて印刷の
時間が長くなりすぎ生産性が悪くなったり又は最終回が
高速となりすぎてワイヤーが倒れたりするという問題が
ある。
【0023】上述のごとく、第2回以降では直前回より
も減圧度が緩和されているのが好ましいが、減圧度が緩
和されている場合であっても、最終回の刷り込みでの減
圧度は、50kPa(約400Torr)以下を維持するこ
とが好ましい。これは、空気の巻き込みが生じるのを防
ぐためである。上では第2回の刷り込みを最終回とした
が、第3回目以降を最終回としてもよい。
【0024】最終回の印刷封止後、大気圧に戻して空気
を導入し、マスク3を配線基板1から離すようにする。
スキージ5の材質は、封止層表面のフラット化のために
は、硬質のものであることが効果的である。ウレタンゴ
ムのごとき軟質(硬度20〜30°)のスキージ5aを
使うと、図2の(a)にみるように、スキージ5aの中
央が凸状にたわむため、封止材料4のかき取り量が、開
口部31の中央部で周辺部よりも多くなり、封止層厚み
の不均一化が起きる。これに対し、硬質のスキージ5b
を用いると、図2の(b)にみるように、中央部のたわ
みが起こらないため、封止材料4のフラット性が良くな
り、厚みが均一になる。スキージ5の材質は、硬質であ
れば特に限定はしないが、例えば、鉄、アルミニウムな
どの金属およびその合金;フッ素樹脂、ポリカーボネー
ト、硬度70°以上のウレタンなどの硬質プラスチッ
ク;または金属とプラスチックの複合物などが挙げられ
る。金属の表面をプラスチックコートしたものも効果的
である。硬質の度合いは、図2の(c)に示したよう
に、マスクの開口部をスキージが移動している時にスキ
ージの先端がたわまないでフラットになる強度、たとえ
ば0.1kgf/cm以上の荷重をかけても変形しない強度
を有するものであることが好ましい。
【0025】スキージ5の先端部の形状は、図3に示し
たように、スキージ5の進行方向(図中、右向きの矢印
で表示)に対する(進行方向に向いた)面51のマスク
3との角度(α)が鋭角(90°>α)であり、進行方
向と反対面52のマスク3との角度(β)が鈍角(90
°<β)であることが好ましい。αが鋭角であると、そ
の面の前で封止材料を回転させながら、下方向へ押し出
すことができるため、均一に封止材料を拡げることがで
きる。αが鈍角であると、下へ押し出す力がかからず均
一に封止材料を拡げることができない。また、βが鈍角
であると、スキージ背面(反対面52)への封止材料の
反り上り(スキージ背面と封止材料の摩擦抵抗力によっ
て上にくっついてくること)を防止することができる。
βが鋭角であると、スキージ背面に封止材料が反り上っ
てくるために、印刷した封止材料表面にスジ状のもよう
ができ、均一な封止物が得られなくなる。
【0026】なお、スキージのマスクと接している部分
の形状は、α、βの上記角度(αが鋭角、βが鈍角)が
実現できるのであれば、図3の(a)に示すような線接
触でも図3の(b)に示すような面接触でもかまわな
い。スキージ先端部の固定は、図4の(a)に示すよう
に、上記スキージ面51、52のマスク3との接する角
度を実現するために、スキージ先端部固定治具55と印
刷装置本体56との間に可撓部分57を有する構造であ
ることが必要である。可撓部分57の機構は、スキージ
5にかける印圧に十分耐えるだけのZ方向の機械的強度
の高いものである必要がある。但し、角度を変えること
が可能であるような機構を持つものであることが必要と
なる。この機構によって、スキージ5の往復動作を行っ
ても常に最適なスキージ角度を実現することが可能とな
る。図4に示す可撓部分57の代わりに、図4の(b)
に示すように、スキージ5を昇降可能な印刷装置本体5
6に軸支するようにしてもよい。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例と、本発明の範囲を
外れた比較例とを示すが、本発明は下記実施例に限定さ
れない。 (実施例1〜9および比較例1〜8)封止材料4として
は、松下電工株式会社製「パナシーラーCV5420」
(粘度700ps(25℃でB型粘度計によって測
定)、チクソトロピー指数1.2(25℃でB型粘度計
によって測定))を用いた。
【0028】マスク3は、ステンレスSUS304製、
厚み1.0mmのもので、サイズ20×20mmの開口部3
1を持つものを使用した。12×12×0.3mmサイズ
の半導体素子2を金ワイヤー(30μm径)44本で配
線基板1であるガラス−エポキシ基板上に実装したもの
を封止した。このとき、半導体素子2の搭載位置に合わ
せた開口部31を有するマスク3を、開口部31の内側
に半導体素子2を位置させるようにして配線基板1に重
ね、マスク3上に供給された封止材料4をスキージ5を
往復させて開口部31に刷り込んだ。印刷時の基板と樹
脂の温度は30℃±0.5℃とした。
【0029】スキージングは、初回と最終回の1往復と
し、その際のスピード、減圧度、スキージ停止時間、お
よび、スキージ材質を表1に示すごとく変えた。スキー
ジの形状は、図3の(a)で示した様なナイフ形状(先
端は線接触型)で、α=30°、β=120°となるも
のを用いた。初回と最終回との各スキージングでそれぞ
れスキージの先端部分のマスクに対する角度が上方部分
が前になるように傾いた状態(α=30°、β=120
°)でスキージを保持し、初回と最終回との間でスキー
ジの傾きを変えた。
【0030】封止材料4を開口部31に刷り込んでから
マスク3を取り外した後、樹脂の硬化を、100℃,1
h+150℃,3hで行って半導体装置を得た。樹脂厚
みは、厚み1.0mmのメタルマスク3の開口部に表1に
示す材質のスキージで表1に示す条件で印刷して得られ
た封止物について、図6に示すように、スキージ移動範
囲の中央部での封止材料4厚みa、封止材料4の最も厚
い部分厚みb、b−a=t(硬化物で比較)を求め、t
を表1に示した。単位はいずれもμmである。一般に、
t≦50μmが実用的であると言われているので、t≦
50μmのものが良好である。
【0031】ボイドの有無は、樹脂硬化物を切断し、ボ
イドの有無を目視(倍率30倍)で確認し、次の基準で
評価した。 ○:ボイド無し、△:ほとんど無し、×:ボイド多数有
り。 ワイヤー流れ有無は、樹脂硬化物を軟X線(装置はハイ
テックス(株)製使用)で確認し、次の基準で評価し
た。
【0032】○:ワイヤー流れ無し、△:ほとんど無
し、×:ワイヤー流れ有り。
【0033】
【表1】
【0034】表1にみるように、実施例で得られた半導
体装置は、樹脂厚み差が小さく、ボイドも少なく、ワイ
ヤー流れがあまり起きていない。これに対し、比較例の
ものはワイヤー流れが起きているか、樹脂厚み差が大き
いか、あるいは、ボイドが生じていた。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる半導体装置の製造方法に
よれば、複数回の封止印刷のうちの初回の封止印刷はス
キージのスピードを0.1mm/sec 〜70mm/sec の低
速にして行い、最終回の封止印刷はスキージのスピード
を10mm/sec 〜300mm/sec の高速にして行う〔た
だし、(最終回目のスピード/第1回目のスピード)=
1.2〜3000である。〕ことによって封止材料で半
導体素子を封止するため、ワイヤー流れが起きず、封止
材料の厚みが均一で封止物表面に凹みがない封止をする
ことができる。
【0036】刷り込み時における減圧度を、初回が3.
9kPa以下であり、第2回以降は直前回より緩和され
た減圧度になるよう調節することにより、減圧度変更時
に、封止材料表面に圧力差に基づく加圧力が掛かり、充
填を十分にすることができ、封止物表面により凹みが生
じにくくなる。減圧度を変える前に、5秒以上15分以
内の間、一旦スキージを停止させた後、減圧度を変える
ようにすることにより、気泡が封止材料の上面に浮き上
がり、未充填部分が残りにくくなる。
【0037】本発明にかかる半導体装置製造用スキージ
装置によれば、スキージは、少なくとも移動時におい
て、その先端部分のマスクに対する角度が上方部分が前
になるように傾いており、移動方向が変わるごとにスキ
ージの傾きを変えるようになっているので、マスクの向
きなどに合わせてスジ状のもようの生じにくい角度をと
りやすくなり、また、往移動用のスキージと復移動用の
スキージとの2つのスキージを設けることなく往復移動
に同じスキージを用いることができるようになってコス
トを下げることができる。
【0038】スキージは、少なくとも先端が、刷り込み
時において前記先端が開口部上を移動する際にも変形し
ない程度の硬質材料からなっていると、封止材料のフラ
ット性がより良くなり、厚みがより均一になる。少なく
とも移動時におけるスキージは、少なくとも先端部分に
おいて、その進行方向に向く面が鋭角(90°>)とな
り、進行方向と反対側の面が鈍角(90°<)となるよ
うに構成されていると、封止材料の上面にスジ状のもよ
うが生じにくくなり、より均一な封止物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる製造方法の一実施例を工程順に
表す部分的断面図。
【図2】本発明に使用されるスキージの材質による違い
を示す部分的側断面図(a)、(b)と、このときの平
面図(c)。
【図3】スキージのマスクに対する角度を表す部分的側
断面図(a)、(b)。
【図4】本発明にかかるスキージ装置の二実施例を表す
拡大図(a)、(b)。
【図5】本発明にかかる半導体装置の製造方法の一実施
例を示す側面図。
【図6】実施例において樹脂厚み差を調べる方法を示す
側断面図。
【図7】従来のマスクの使用状態を示す部分的側断面図
(a)とこのマスクを使用して得られた封止型半導体装
置の部分的側断面図(b)。
【符号の説明】
1 配線基板 2 半導体素子 5 スキージ 3 マスク 31 開口部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−114620(JP,A) 特開 平10−157069(JP,A) 特開 平4−188889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/56 B05D 1/28 B41F 15/40 B41N 1/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線基板に半導体素子を電気的に接続して
    搭載し、半導体素子の搭載位置に合わせた開口部を有す
    るマスクを、前記開口部の内側に半導体素子を位置させ
    るようにして配線基板に重ね、前記マスク上に供給され
    た封止材料を減圧条件下においてスキージを往復させて
    前記開口部に刷り込むことにより、配線基板上に封止印
    刷する工程を備えた半導体装置の製造方法において、前
    記封止印刷する際に、初回の刷り込みはスキージのスピ
    ードを0.1mm/sec 〜70mm/sec の低速にして行
    い、最終回の刷り込みはスキージのスピードを(最終回
    のスピード/初回のスピード)=1.2〜3000の条
    件の下で10mm/sec 〜300mm/sec の高速にして行
    うことを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】刷り込み時における減圧度を、初回が3.
    9kPa以下であり、第2回以降は直前回より緩和され
    た減圧度になるよう調節する、請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】減圧度を変える前に、5秒以上15分以内
    の間、一旦スキージを停止させた後、減圧度を変える、
    請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の半
    導体装置の製造方法に用いられるスキージ装置であっ
    て、前記スキージは、少なくとも移動時において、その
    先端部分のマスクに対する角度が上方部分が前になるよ
    うに傾いた状態で保持されるようになっており、移動方
    向が変わるごとに前記スキージの傾きを変えるようにな
    っていることを特徴とする、半導体装置製造用スキージ
    装置。
  5. 【請求項5】少なくとも移動時における前記スキージ
    は、少なくとも先端部分において、その進行方向に向く
    面がマスク面と鋭角(90°>)をなし、進行方向と反
    対側の面がマスク面と鈍角(90°<)をなすように構
    成されている、請求項4に記載のスキージ装置。
  6. 【請求項6】前記スキージは、少なくとも先端が、刷り
    込み時において前記先端が開口部上を移動する際にも変
    形しない程度の硬質材料からなっている、請求項4また
    は5に記載のスキージ装置。
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