JP3312772B2 - 光電子増倍管 - Google Patents

光電子増倍管

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JP3312772B2
JP3312772B2 JP10467393A JP10467393A JP3312772B2 JP 3312772 B2 JP3312772 B2 JP 3312772B2 JP 10467393 A JP10467393 A JP 10467393A JP 10467393 A JP10467393 A JP 10467393A JP 3312772 B2 JP3312772 B2 JP 3312772B2
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anode
electron
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holes
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浩之 久嶋
寛 長谷川
益也 水出
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  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射光に対応して光電
面から放出される光電子を多段に積層させたダイノード
によって増倍する電子増倍管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光電子増倍管は核医学および高エ
ネルギー物理の分野における各種測定に、γカメラ、P
ET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)、ま
たはカロリーメーター等として広く使用されている。
【0003】図9は、従来の光電子増倍管の構成を示す
断面図である。この光電子増倍管は、ガラスからなる有
底円筒状の真空容器1内に、入射光を受ける受光面板内
面に被着されて光電子を放出する光電面4と、この光電
子の軌道を収束する収束電極5と、当該光電子を入射さ
れて増倍する電子増倍部6とを配設している。
【0004】図10は、従来の光電子増倍部の構成を示
す要部断面図である。この光電子増倍部6では、ダイノ
ード7がN段に積層されており、各ダイノードは管軸に
垂直な平面上を真空容器1のほぼ内径全体に拡がり、周
辺部を絶縁性のスペーサで所定の間隔に固定して配設さ
れている。各ダイノード7は、導電性の表面を有するプ
レートに厚さ方向に貫通する複数個の電子増倍孔をエッ
チング等で形成され、ピッチ0.72mmでマトリック
ス状に配列している。各電子増倍孔は、入力開口が出力
開口に比較して大なる口径を有し、入力開口に向かって
拡開する角筒形状となっている。入力開口から入射した
電子が衝突する二つの等しい傾斜部の内側面には、Sb
を蒸着してK、Cs等のアルカリ金属化合物を反応させ
て二次電子放出層が形成されている。
【0005】各ダイノード7間には、電界形成用電極1
6が配設され、上段のダイノードから放出された二次電
子を下段のダイノードに入射するように導く制動電界を
形成している。各電界形成用電極16は、ステンレス薄
板に密接した正六角形の電子通過孔で形成され、メッシ
ュ状に配列している。
【0006】第N段ダイノード8の下方には、アノード
9および第N+1段ダイノード10が順に配設されてい
る。アノード9は、電界形成用電極16と同様にメッシ
ュ状に配列された電子通過孔を有し、第N段ダイノード
8から出射された二次電子を通過させ、第N+1段ダイ
ノード10に入射してアノード9に向かって反転された
二次電子を捕獲する。また、最下段の第N+1段ダイノ
ード10は平板状のプレートであり、アノード9より小
さい電位に保持されてアノード9を通過して入射した二
次電子を増倍し、アノード9に導く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子増倍管では、アノードを挟んでダイノードをN
段積層している電子増倍部と対向配置された最下段の第
N+1段ダイノードは、平板状に形成されている。その
ため、真空容器内部を真空状態にすると共に、アルカリ
金属蒸気を導入して受光面板内面の光電面および各ダイ
ノードの二次電子放出層を堆積・活性化する際に、アル
カリ金属蒸気は受光面板および各ダイノードの周辺部か
ら中央部に流れて被着する。従って、受光面板および各
ダイノードの表面では、アルカリ金属層が中央部で薄
く、周辺部で厚く堆積する。
【0008】図11は、従来の光電子増倍管の光電面位
置に対するアノード出力の関係を示すグラフである。横
軸は、中心を原点とする円板形の光電面上の位置を示
し、縦軸は、光電面上の各位置に入射した光に対するア
ノードからの出力信号の相対値を示す。この結果、アノ
ードからの出力信号は、光電面の周辺部に比較して中央
部において40%程度低下している。従って、従来の光
電子増倍管には、光が入射した光電面の位置に対応して
出力信号の感度に大きなバラツキが発生しているという
問題がある。
【0009】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、光電面の位置に対して均一な感度
が得られる電子増倍管を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、光電子増倍管において、入射された電
子を増倍して透過させる複数個の電子増倍孔が所定のピ
ッチで配列されたダイノードを複数段に積層して形成さ
れた電子増倍部と、この電子増倍部の下方にダイノード
に平行に配置され、該電子増倍部から出射された電子を
通過させる複数個の電子通過孔が配列されたアノード
と、このアノードの下方にダイノードに平行に配置さ
れ、複数個の貫通孔が配列されると共に、該アノードを
通過した電子を該アノードに向かって反転させる反転型
ダイノードとを備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、上記光電子増倍管は、さらに反転型ダイノードの
下方にダイノードに平行に配置され、複数個の貫通孔が
配列されると共に、アノードを通過した電子を該アノー
ドに向かって反転させるシールド電極を備えることを特
徴とする。
【0012】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、上記反転型ダイノードの貫通孔は、上記所定のピ
ッチで配列されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、上記の目的を達成するた
めに、上記反転型ダイノードの貫通孔は、小さい口径で
該反転型ダイノードの周辺部に配列され、大きい口径で
該反転型ダイノードの中央部に配列されていることを特
徴とする。
【0014】さらに、本発明は、上記の目的を達成する
ために、上記反転型ダイノードの貫通孔は、小さいピッ
チで該反転型ダイノードの周辺部に配列され、大きいピ
ッチで該反転型ダイノードの中央部に配列されているこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、アノードの下方にダイノード
に平行に配置された反転型ダイノードは、複数個の貫通
孔を配列している。そのため、真空容器内部にアルカリ
金属蒸気を導入して受光面板の光電面および各ダイノー
ドの二次電子放出層を堆積・活性化する際に、アルカリ
金属蒸気は真空容器底部から導入され、反転型ダイノー
ドの貫通孔、アノードの電子通過孔、ダイノードの電子
増倍孔、収束電極の貫通孔を順に通過し、ダイノードお
よび受光面板の各表面に中央部から周辺部にわたって従
来よりも均一に堆積する。従って、光電子の発生および
二次電子の放出が光電面およびダイノードの各位置にお
いて均一な反応性で行われるので、光が入射した光電面
の位置に対応する出力信号の感度のバラツキが低減され
る。
【0016】また、反転型ダイノードの下方にダイノー
ドに平行に配置されたシールド電極は、反転型ダイノー
ドの貫通孔に入射した電子をアノードに向かって反転さ
せる。そのため、アノードの電子通過孔を通過した電子
は反転型ダイノードをほとんど通過しないようになるの
で、高い効率でアノードに捕獲される。さらに、このシ
ールド電極は複数の貫通孔が配列されているので、真空
容器底部から導入されたアルカリ金属蒸気がダイノード
および受光面板の各表面に従来よりも均一に配分され
る。従って、光が入射した光電面の位置に対応する出力
信号の感度のバラツキが低減される。
【0017】また、本発明によれば、反転型ダイノード
の貫通孔は、ダイノードの電子増倍孔とほぼ同一のピッ
チで配列されている。そのため、ダイノードおよび受光
面板の各表面にアルカリ金属蒸気が効率良く均一に配分
されると共に、アノードの電子通過孔を通過した電子は
反転型ダイノードの貫通孔をほとんど通過しないように
なる。従って、光が入射した光電面の位置に対応する出
力信号の感度のバラツキが低減される。
【0018】さらに、本発明によれば、反転型ダイノー
ドの貫通孔は、ピッチまたは口径について、周辺部で小
さく、中央部で大きく配列されている。そのため、真空
容器底部から導入されたアルカリ金属蒸気がダイノード
および受光面板の各表面に一層均一に配分される。従っ
て、光が入射した光電面の位置に対応する出力信号の感
度は一層均一になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る実施例の構成および作用
について、図1ないし図8を参照して説明する。なお、
図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重
複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明
のものと必ずしも一致していない。
【0020】図1は、本発明に係る光電子増倍管の第1
実施例の構成を示す断面図である。この光電子増倍管
は、入射光を受ける受光面板3と、この受光面板3の外
周部に配設する円筒形の金属側管2と、基台部を構成す
る円形の金属ベース12とから真空容器1を形成し、入
射電子流を増倍する電子増倍部6を内設している。
【0021】金属ベース12には、外部の電圧端子と接
続して、電子増倍部6などに所定の電圧を与えるピン1
3が挿通している。各ピン13は、テーパー状のハーメ
チックガラス14で金属ベース12に対して固定されて
いる。なお、金属ベース12の中央には、終端部が圧着
され封止された状態の金属チップ管15が下方に向けて
突出している。この金属チップ管15を介して、真空容
器1内部へのアルカリ金属蒸気流の導入、或いは残存す
るガスの排気などが行われ、この後、図示したように封
止される。また、ハーメチックガラス14は耐電圧、リ
ーク電流を考慮して沿面をテーパー状とされている。
【0022】受光面板3の内部下面には、MnOまたは
Crを真空蒸着した後にSbを蒸着し、さらにK、Cs
等のアルカリ金属を被着・活性化してバイアルカリの光
電面4が形成されている。この光電面4は所定の電位に
設定され、例えば0Vに保持されている。
【0023】光電面4と電子増倍部6との間には、ステ
ンレス板から形成された収束電極5が配設されており、
所定のピッチで多数の貫通孔をマトリクス状に配列・形
成している。この収束電極5は所定の電位に設定され、
例えば0Vに保持されている。従って、光電面4から放
出された光電子は、収束電極5の影響によって軌道を収
束され、電子増倍部6の所定の領域内に入射される。
【0024】図2は、本発明に係る光電子増倍管の第1
実施例における電子増倍部の一実施例の構成を示す要部
断面図である。この電子増倍部6は、正方形の平板状に
形成したダイノード7をN段に、例えば7段に積層して
構成されている。なお、Nは任意の自然数を示すものと
する。各段のダイノード7は、導電性の表面を有するプ
レートに厚さ方向に貫通する複数個の電子増倍孔をエッ
チング等で形成され、所定のピッチでマトリックス状に
配列している。このプレートの上面には、電子増倍孔の
一端となる入力開口が形成され、下面には、電子増倍孔
の他端となる出力開口が形成されている。各電子増倍孔
は、入力開口が出力開口に比較して大なる口径を有して
出力開口に向かって拡開し、傾斜部の内側面を曲面に形
成されている。入力開口から入射した電子が衝突する傾
斜部の内側面には、Sbを蒸着してK、Cs等のアルカ
リ金属化合物を反応させて二次電子放出層が形成されて
いる。これらダイノード7は、上段のダイノードから放
出された二次電子を下段のダイノードに入射するように
導く制動電界を形成する電位に設定され、例えば上段か
ら下段に電位100Vずつ増加させて保持されている。
【0025】第N段ダイノード8の下方には、アノード
9、第N+1段ダイノード10が順に配設されている。
アノード9は、プレートに厚さ方向に貫通する複数個の
電子通過孔をエッチング等で形成され、第N段ダイノー
ド8の電子増倍孔とほぼ同一のピッチでマトリクス状に
配列している。各電子通過孔は、第N段ダイノード8の
電子増倍孔から出射された二次電子が到達する位置に形
成されている。このプレートの上面には、電子通過孔の
一端となる入力開口が形成され、下面には、電子通過孔
の他端となる出力開口が形成されている。電子通過孔
は、入力開口が出力開口に比較して大なる口径を有して
出力開口に向かって拡開している。すなわち、電子通過
孔は、アノード9に対して斜め方向から入射する電子が
衝突せずに高効率で通過するようにプレートの下面側を
部分的に欠いて、第N+1段ダイノード10から放出さ
れた二次電子に対する捕獲面積を拡張されている。この
アノードは、各ダイノード7と比較して最も大きい電位
に設定され、例えば1000Vに保持されている。従っ
て、第N+1段ダイノード10に入射してアノード9に
向かって反転された二次電子は、アノード9で捕獲され
る。
【0026】最下段の第N+1段ダイノード10は、プ
レートに厚さ方向に貫通する複数個の貫通孔をエッチン
グ等で形成され、第N段ダイノード8の電子増倍孔とほ
ぼ同一のピッチでマトリックス状に配列している。各貫
通孔は、アノード9の電子通過孔から出射された二次電
子が到達する複数の位置の間に形成され、この位置はア
ノード9および第N+1段ダイノード10間の距離によ
って異なる。このプレートの上面には、貫通孔の一端と
なる入力開口を形成し、下面には、貫通孔の他端となる
出力開口を形成し、ほぼ同一口径を有している。この第
N+1段ダイノード10は、アノード9より小さい電位
に設定されており、例えば900Vに保持されている。
従って、アノード9の電子通過孔を透過した二次電子
は、第N+1段ダイノード10に入射してアノード9に
向かって反転される。
【0027】なお、基台部を構成する金属ベース12
は、金属側管2を介して光電面4と導通しており、シー
ルド電極として光電面4とほぼ同電位に設定され、例え
ば0Vに保持されている。そのため、金属ベース12
は、第N+1段ダイノード10の貫通孔に入射した二次
電子をアノード9に向かって反転させるように、一つの
電極として作用する。
【0028】上記の構成によれば、第N+1段ダイノー
ド10には、複数個の貫通孔が第N段ダイノード8の電
子増倍孔とほぼ同一のピッチでマトリクス状に配列され
ている。そのため、金属チップ管15を介して真空容器
1内部に導入されたアルカリ金属蒸気は、真空容器1底
部から、最下段の第N+1段ダイノード10の貫通孔、
アノード9の電子通過孔、電子増倍部6の各ダイノード
7の電子増倍孔、収束電極5の貫通孔を通過し、ダイノ
ード7および受光面板3の各表面に光電面4および二次
電子放出層が中央部から周辺部にわたってほぼ均一な厚
さで堆積・活性化される。この結果、受光面板では、入
射光に対する光電子の発生が光電面4の位置に対してほ
ぼ均一な反応性で行われる。また、各ダイノード7で
は、入射電子に対する二次電子の放出が二次電子放出層
の位置に対してほぼ均一な反応性で行われる。従って、
これらの二次電子を捕獲して得られる出力信号は、入射
光を受ける光電面4の位置に対してほぼ均一な感度で得
られる。
【0029】また、アノード9には、第N段ダイノード
8から出射された二次電子が到達する位置に、複数個の
電子通過孔が第N段ダイノード8の電子増倍孔とほぼ同
一のピッチでマトリクス状に配列されている。また、第
N+1段ダイノード10には、アノード9から出射され
た二次電子が到達する複数の位置の間に、複数個の貫通
孔が第N段ダイノード8の電子増倍孔とほぼ同一のピッ
チでマトリクス状に配列されている。そのため、第N段
ダイノード8から出射された二次電子は高効率でアノー
ド9の電子通過孔を通過し、第N+1段ダイノード10
に入射してアノード9に向かって反転される。また、ア
ノード9は、第N段ダイノード8および第N+1段ダイ
ノード10に対して露出した面積が大きくなっている。
さらに、アノード9の電子通過孔は、第N+1段ダイノ
ード10と対向している出力開口を入力開口に対して大
きな口径で形成されている。そのため、アノード9にお
ける電界強度が大きくなるので、電子通過孔において空
間電荷が減少する。また、第N+1段ダイノード10か
ら放出された二次電子に対するアノード9の露出面積が
拡張されているので、アノード9に捕獲される二次電子
が増加する。従って、第N段ダイノード8と第N+1段
ダイノード10から出射された二次電子がアノード9に
高効率で捕獲されるので、入射光のエネルギーに比例し
た出力パルスが得られる。
【0030】さらに、金属ベース12はシールド電極と
して光電面4と同電位に設定されていることにより、第
N+1段ダイノード10の貫通孔に入射した二次電子を
アノード9に向かって反転させる。そのため、アノード
9の電子通過孔を通過した二次電子は第N+1段ダイノ
ード10をほとんど通過しないようになるので、高い効
率でアノード9に捕獲される。
【0031】従って、光電子の発生および二次電子の放
出が光電面4およびダイノード7の各位置において均一
な反応性で行われるので、光が入射した光電面4の位置
に対応する出力信号の感度のバラツキが低減される。
【0032】図3は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例の構成を示す断面図である。この光電子増倍管
は、外径3インチの硼硅酸ガラスからなる有底円筒状の
真空容器1内に、入射光を受ける受光面板内面に被着さ
れて光電子を放出する光電面4と、この光電子の軌道を
収束する収束電極5と、当該光電子を入射されて増倍す
る電子増倍部6とを配設している。
【0033】真空容器1の基台部には、外部の電圧端子
と接続して、電子増倍部6などに所定の電圧を与えるピ
ン13が挿通している。なお、基台部の中央には、終端
部が圧着され封止された状態のチップ管が下方に向けて
突出している。このチップ管を介して、真空容器1内部
へのアルカリ金属蒸気流の導入、或いは残存するガスの
排気などが行われ、この後、図示したように封止され
る。
【0034】受光面板の内部下面には、MnOまたはC
rを真空蒸着した後にSbを蒸着し、さらにK、Cs等
のアルカリ金属を被着・活性化してバイアルカリの光電
面4が形成されている。この光電面4は所定の電位に設
定され、例えば0Vに保持されている。
【0035】光電面4と電子増倍部6との間には、ステ
ンレス板から形成された収束電極5が配設されており、
所定のピッチで多数の貫通孔をマトリクス状に配列・形
成している。この収束電極5は所定の電位に設定され、
例えば100Vに保持されている。従って、光電面4か
ら放出された光電子は、収束電極5の影響によって軌道
を収束され、電子増倍部6の所定の領域内に入射され
る。
【0036】図4は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例における電子増倍部の第1実施例の構成を示す要
部断面図である。この電子増倍部6では、ダイノード7
がN段に積層されており、各ダイノードは管軸に垂直な
平面上を真空容器1のほぼ内径全体に拡がり、周辺部を
絶縁性のスペーサで所定の間隔に固定して配設されてい
る。各ダイノード7は、導電性の表面を有するプレート
に厚さ方向に貫通する複数個の電子増倍孔をエッチング
等で形成され、ピッチ0.72mmでマトリックス状に
配列している。各電子増倍孔は、入力開口が出力開口に
比較して大なる口径を有し、入力開口に向かって拡開す
る角筒形状となっている。入力開口から入射した電子が
衝突する二つの等しい傾斜部の内側面には、Sbを蒸着
してK、Cs等のアルカリ金属化合物を反応させて二次
電子放出層が形成されている。
【0037】各ダイノード7間には、電界形成用電極1
6が配設され、上段のダイノードから放出された二次電
子を下段のダイノードに入射するように導く制動電界を
形成している。各電界形成用電極16は、ステンレス薄
板に密接した正六角形の電子通過孔で形成され、メッシ
ュ状に配列している。
【0038】第N段ダイノード8の下方には、アノード
9、第N+1段ダイノード10、シールド電極11が順
に配設されている。アノード9は、電界形成用電極16
と同様にステンレス薄板にメッシュ状に配列された電子
通過孔を有し、第N段ダイノード8から出射された二次
電子を通過させる。また、アノード9は、各ダイノード
7と比較して最も大きい電位に設定され、例えば100
0Vに保持されている。従って、第N+1段ダイノード
10に入射した二次電子はアノード9に向かって反転さ
れ、アノード9で捕獲される。
【0039】第N+1段ダイノード10は、電界形成用
電極16と同様にステンレス薄板にメッシュ状に配列さ
れた貫通孔を有し、プレートの面積に対する開孔率約1
0%で配列している。この第N+1段ダイノード10
は、アノード9より小さい電位に設定されており、例え
ば900Vに保持されている。従って、アノード9の電
子通過孔を透過した二次電子は、第N+1段ダイノード
10に入射してアノード9に向かって反転される。
【0040】シールド電極11は、電界形成用電極16
と同様にメッシュ状に配列された貫通孔を有し、第N+
1段ダイノード10と比較して小さい電位に設定され、
例えば0Vに保持されている。そのため、第N+1段ダ
イノード10の貫通孔に入射した二次電子は、アノード
9に向かって反転される。
【0041】上記の構成によれば、第N+1段ダイノー
ド10には、複数個の貫通孔が配列されている。そのた
め、チップ管を介して真空容器1内部に導入されたアル
カリ金属蒸気は、真空容器1底部から、シールド電極1
1の貫通孔、第N+1段ダイノード10の貫通孔、アノ
ード9の電子通過孔、電子増倍部6の各ダイノード7の
電子増倍孔、収束電極5の貫通孔を通過し、ダイノード
7および受光面板の各表面に光電面4および二次電子放
出層が中央部から周辺部にわたってほぼ均一な厚さで堆
積・活性化される。この結果、受光面板では、入射光に
対する光電子の発生が光電面4の位置に対してほぼ均一
な反応性で行われる。また、各ダイノード7では、入射
電子に対する二次電子の放出が二次電子放出層の位置に
対してほぼ均一な反応性で行われる。従って、これらの
二次電子を捕獲して得られる出力信号は、入射光を受け
る光電面4の位置に対してほぼ均一な感度で得られる。
【0042】また、シールド電極11は第N+1段ダイ
ノード10と比較して小さい電位に設定されていること
により、第N+1段ダイノード10の貫通孔に入射した
二次電子をアノード9に向かって反転させる。そのた
め、アノード9の電子通過孔を通過した二次電子は第N
+1段ダイノード10をほとんど通過しないようになる
ので、高い効率でアノード9に捕獲される。
【0043】従って、光電子の発生および二次電子の放
出が光電面4およびダイノード7の各位置において均一
な反応性で行われるので、光が入射した光電面4の位置
に対応する出力信号の感度のバラツキが低減される。
【0044】図5は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例における電子増倍部の第2実施例の構成を示す要
部断面図である。この電子増倍部6は、上記第1実施例
の電子増倍部とほぼ同様に構成されている。ただし、第
N+1段ダイノード10は、プレートに厚さ方向に貫通
する複数個の貫通孔をエッチング等で形成され、第N段
ダイノード8の電子増倍孔とほぼ同一のピッチでマトリ
ックス状に配列されており、プレートの面積に対する開
孔率約50%になっている。各貫通孔は、アノード9の
電子通過孔から出射された二次電子が到達する複数の位
置の間に形成され、この位置はアノード9および第N+
1段ダイノード10間の距離によって異なり、例えば第
N段ダイノード8の電子増倍孔の直下となる。このプレ
ートの上面には、貫通孔の一端となる入力開口を形成
し、下面には、貫通孔の他端となる出力開口を形成し、
ほぼ同一口径を有している。貫通孔の口径は、ダイノー
ド7の電子増倍孔とほぼ同一である。この第N+1段ダ
イノード10は、アノード9より小さい電位に設定され
ており、例えば900Vに保持されている。従って、ア
ノード9の電子通過孔を透過した二次電子は、第N+1
段ダイノード10に入射してアノード9に向かって反転
される。
【0045】上記の構成によれば、上記第1実施例の電
子増倍部とほぼ同様に作用する。さらに、第N+1段ダ
イノード10の貫通孔は、ダイノード7の電子増倍孔と
ほぼ同一のピッチで配列されてる。そのため、チップ管
を介して真空容器1内部に導入されたアルカリ金属蒸気
は、真空容器1底部から、シールド電極11の貫通孔、
第N+1段ダイノード10の貫通孔、アノード9の電子
通過孔、電子増倍部6の各ダイノード7の電子増倍孔、
収束電極5の貫通孔を効率良く通過し、ダイノード7お
よび受光面板の各表面に光電面4および二次電子放出層
が中央部から周辺部にわたってほぼ均一な厚さで堆積・
活性化される。この結果、受光面板では、入射光に対す
る光電子の発生が光電面4の位置に対してほぼ均一な反
応性で行われる。また、各ダイノード7では、入射電子
に対する二次電子の放出が二次電子放出層の位置に対し
てほぼ均一な反応性で行われる。従って、これらの二次
電子を捕獲して得られる出力信号は、入射光を受ける光
電面4の位置に対してほぼ均一な感度で得られる。
【0046】また、第N+1段ダイノード10の貫通孔
は、アノード9の電子通過孔から出射された二次電子が
到達する複数の位置の間に形成されいる。そのため、ア
ノード9の電子通過孔を通過した二次電子は、第N+1
段ダイノード10の貫通孔をほとんど通過しないように
なる。
【0047】従って、光電子の発生および二次電子の放
出が光電面4およびダイノード7の各位置において均一
な反応性で行われるので、光が入射した光電面4の位置
に対応する出力信号の感度のバラツキが一層低減され
る。
【0048】図6は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例における電子増倍部の第3実施例の構成を示し、
(a)は周辺部の腰部断面図、(b)は中央部の要部断
面図である。この電子増倍部6は、上記第2実施例の電
子増倍部とほぼ同様に構成されている。ただし、第N+
1段ダイノード10は、プレートに厚さ方向に貫通する
複数個の貫通孔をエッチング等で形成され、第N段ダイ
ノード8の電子増倍孔とほぼ同一のピッチでマトリック
ス状に配列されている。各貫通孔は、アノード9の電子
通過孔から出射された二次電子が到達する複数の位置の
間に形成され、この位置はアノード9および第N+1段
ダイノード10間の距離によって異なり、例えば第N段
ダイノード8の電子増倍孔の直下となる。このプレート
の上面には、貫通孔の一端となる入力開口を形成し、下
面には、貫通孔の他端となる出力開口を形成し、ほぼ同
一口径を有している。貫通孔の口径は、プレートの周辺
部では小さく、プレートの中央部では大きくなってい
る。この第N+1段ダイノード10は、アノード9より
小さい電位に設定されており、例えば900Vに保持さ
れている。従って、アノード9の電子通過孔を透過した
二次電子は、第N+1段ダイノード10に入射してアノ
ード9に向かって反転される。
【0049】上記の構成によれば、上記第2実施例の電
子増倍部とほぼ同様に作用する。さらに、第N+1段ダ
イノード10の貫通孔は、プレートの周辺部で小さく、
中央部で大きくなっているプレートの面積に対する開孔
率で形成されている。そのため、チップ管を介して真空
容器1内部に導入されたアルカリ金属蒸気は、真空容器
1底部から、シールド電極11の貫通孔、第N+1段ダ
イノード10の貫通孔、アノード9の電子通過孔、電子
増倍部6の各ダイノード7の電子増倍孔、収束電極5の
貫通孔を効率良く通過し、ダイノード7および受光面板
の各表面に光電面4および二次電子放出層が中央部から
周辺部にわたってほぼ均一な厚さで堆積・活性化され
る。この結果、受光面板では、入射光に対する光電子の
発生が光電面4の位置に対してほぼ均一な反応性で行わ
れる。また、各ダイノード7では、入射電子に対する二
次電子の放出が二次電子放出層の位置に対してほぼ均一
な反応性で行われる。従って、これらの二次電子を捕獲
して得られる出力信号は、入射光を受ける光電面4の位
置に対してほぼ均一な感度で得られる。
【0050】従って、光電子の発生および二次電子の放
出が光電面4およびダイノード7の各位置において均一
な反応性で行われるので、光が入射した光電面4の位置
に対応する出力信号の感度のバラツキが一層低減され
る。
【0051】図7は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例における電子増倍部の第4実施例の構成を示す要
部断面図である。この電子増倍部6では、ダイノード7
がN段に積層されており、各ダイノード7は管軸に垂直
な平面上を真空容器1のほぼ内径全体に拡がり、周辺部
を絶縁性のスペーサで所定の間隔に固定して配設されて
いる。各ダイノード7は、導電性の表面を有するプレー
トに厚さ方向に貫通する複数個の電子増倍孔をエッチン
グ等で形成され、所定のピッチでマトリックス状に配列
している。このプレートの上面には、電子増倍孔の一端
となる円形の入力開口が形成され、下面には、電子増倍
孔の他端となる円形の出力開口が形成されている。各電
子増倍孔は、出力開口が入力開口に比較して大なる口径
を有し、出力開口に向かって拡開するテーパー形状とな
っている。入力開口から入射した電子が衝突する二つの
等しい傾斜部の内側面には、Sbを蒸着してK、Cs等
のアルカリ金属化合物を反応させて二次電子放出層が形
成されている。
【0052】第N段ダイノード8の下方には、アノード
9、第N+1段ダイノード10、シールド電極11が順
に配設されている。アノード9は、ステンレス薄板に密
接した正六角形の電子通過孔を一辺の長さ0.42mm
でエッチング等で形成され、メッシュ状に配列してお
り、第N段ダイノード8から出射された二次電子を通過
させる。また、アノード9は、各ダイノード7と比較し
て最も大きい電位に設定され、例えば1000Vに保持
されている。従って、第N+1段ダイノード10に入射
した二次電子はアノード9に向かって反転され、アノー
ド9で捕獲される。
【0053】第N+1段ダイノード10は、プレートに
厚さ方向に貫通する複数個の貫通孔をエッチング等で形
成され、第N段ダイノード8の電子増倍孔とほぼ同一の
ピッチでマトリックス状に配列されており、プレートの
面積に対する開孔率約50%になっている。各貫通孔
は、アノード9の電子通過孔から出射された二次電子が
到達する複数の位置の間に形成され、この位置はアノー
ド9および第N+1段ダイノード10間の距離によって
異なる。このプレートの上面には、貫通孔の一端となる
入力開口を形成し、下面には、貫通孔の他端となる出力
開口を形成し、ほぼ同一口径を有している。この第N+
1段ダイノード10は、アノード9より小さい電位に設
定されており、例えば900Vに保持されている。従っ
て、アノード9の電子通過孔を透過した二次電子は、第
N+1段ダイノード10に入射してアノード9に向かっ
て反転される。
【0054】シールド電極11は、アノード9と同様に
メッシュ状に配列された貫通孔を有し、第N+1段ダイ
ノード10と比較して小さい電位に設定され、例えば0
Vに保持されている。そのため、第N+1段ダイノード
10の貫通孔に入射した二次電子は、アノード9に向か
って反転される。
【0055】上記の構成によれば、上記第2実施例の電
子増倍部とほぼ同様に作用する。
【0056】図8は、本発明に係る光電子増倍管の第2
実施例における光電面位置に対するアノード出力の関係
を示し、(a)は電子増倍部の第2実施例におけるグラ
フ、(b)は電子増倍部の第3実施例におけるグラフで
ある。横軸は、中心を原点とする円板形の光電面4上の
位置を示し、縦軸は、光電面4上の各位置に入射した光
に対するアノード9からの出力信号の相対値を示す。こ
の結果、電子増倍部の第2実施例では、アノード9から
の出力信号は、光電面4の周辺部に比較して中央部にお
いて5%程度低下している。そのため、光が入射した光
電面4の位置に対応する出力信号の感度のバラツキは、
従来よりも大幅に改善されている。
【0057】また、電子増倍部の第3実施例では、アノ
ード9からの出力信号は、光電面4の周辺部から中央部
にわたってほぼ均一になっている。そのため、光が入射
した光電面4の位置に対応する出力信号の感度のバラツ
キは、ほとんど解消されている。
【0058】本発明は上記諸実施例に限られるものでは
なく、種々の変形が可能である。
【0059】例えば、上記諸実施例では、最下段の第N
+1段ダイノードにおける開孔率が周辺部で小さく、中
央部で大きくなるように貫通孔の口径を変化させている
が、貫通孔のピッチを周辺部で小さく、中央部で大きく
しても同様な作用効果が得られる。
【0060】また、上記諸実施例では、ハーメチックガ
ラスをテーパー状にしているが、動作電圧が低い場合に
は、フラット面とすることもでき、ガラスの直径を大き
くすることもできる。
【0061】また、上記諸実施例で用いられているアノ
ードを、金属ベースに貫通して穿設された矩形の取付け
孔に嵌着されたマルチアノードに置き換え、マルチアノ
ードに縦横に配設されて垂直に装着された多数のアノー
ドピンから出力信号を取り出すことにより、位置検出が
可能となる。
【0062】また、上記諸実施例では、金属ベースには
複数のピンがテーパー状のハーメチックガラスを介して
垂直に挿通して貫設され、かつ、矩形に配列されている
が、ステムに貫通して穿設された円板形の取付け孔に大
型な円板形のテーパー状のハーメチックガラスを嵌着
し、その底面周縁に複数のピンを直接挿通して貫設する
ことにより、部品点数を削減してコストダウンを図るこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、反転型ダイノードは、複数個の貫通孔を配列して
いる。そのため、真空容器内部にアルカリ金属蒸気を導
入する際に、アルカリ金属蒸気は、真空容器底部から反
転型ダイノードの貫通孔、アノードの電子通過孔、ダイ
ノードの電子増倍孔、収束電極の貫通孔を順に通過し、
ダイノードおよび受光面板の各表面にほぼ均一に堆積す
る。また、シールド電極は、反転型ダイノードの貫通孔
に入射した電子をアノードに向かって反転させるので、
高い効率でアノードに捕獲される。この結果、光電子の
発生および二次電子の放出が光電面およびダイノードの
各位置において均一な反応性で行われる。
【0064】従って、光が入射した光電面の位置に対応
する出力信号の感度がほぼ均一になる光電子増倍管を提
供することができる顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光電子増倍管の第1実施例の構成
を示す断面図である。
【図2】本発明に係る光電子増倍管の第1実施例におけ
る電子増倍部の一実施例の構成を示す要部断面図であ
る。
【図3】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例の構成
を示す断面図である。
【図4】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例におけ
る電子増倍部の第1実施例の構成を示す要部断面図であ
る。
【図5】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例におけ
る電子増倍部の第2実施例の構成を示す要部断面図であ
る。
【図6】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例におけ
る電子増倍部の第3実施例の構成を示し、(a)は周辺
部の腰部断面図、(b)は中央部の要部断面図である。
【図7】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例におけ
る電子増倍部の第4実施例の構成を示す要部断面図であ
る。
【図8】本発明に係る光電子増倍管の第2実施例におけ
る光電面位置に対するアノード出力の関係を示し、
(a)は電子増倍部の第2実施例におけるグラフ、
(b)は電子増倍部の第3実施例におけるグラフであ
る。
【図9】従来の光電子増倍管の構成を示す断面図であ
る。
【図10】従来の光電子増倍部の構成を示す要部断面図
である。
【図11】従来の光電子増倍管の光電面位置に対するア
ノード出力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…真空容器、2…金属側管、3…受光面板、4…光電
面、5…収束電極、6…電子増倍部、7…ダイノード、
8…第N段ダイノード、9…アノード、10…第N+1
段ダイノード、11…シールド電極、12…金属ベー
ス、13…ピン、14…ハーメチックガラス、15…金
属チップ管、16…電界形成用電極。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−151741(JP,A) 特開 昭51−80157(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 43/20 H01J 43/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された電子を増倍して透過させる複
    数個の電子増倍孔が所定のピッチで配列されたダイノー
    ドを複数段に積層して形成された電子増倍部と、この電
    子増倍部の下方に前記ダイノードに平行に配置され、該
    電子増倍部から出射された前記電子を通過させる複数個
    の電子通過孔が配列されたアノードと、このアノードの
    下方に前記ダイノードに平行に配置され、複数個の貫通
    孔が配列されると共に、該アノードを通過した前記電子
    を該アノードに向かって反転させる反転型ダイノードと
    を備えることを特徴とする光電子増倍管。
  2. 【請求項2】 前記光電子増倍管は、さらに前記反転型
    ダイノードの下方に前記ダイノードに平行に配置され、
    複数個の貫通孔が配列されると共に、前記アノードを通
    過した前記電子を該アノードに向かって反転させるシー
    ルド電極を備えることを特徴とする請求項1記載の光電
    子増倍管。
  3. 【請求項3】 前記反転型ダイノードの前記貫通孔は、
    前記所定のピッチで配列されていることを特徴とする請
    求項1記載の光電子増倍管。
  4. 【請求項4】 前記反転型ダイノードの前記貫通孔は、
    小さい口径で該反転型ダイノードの周辺部に配列され、
    大きい口径で該反転型ダイノードの中央部に配列されて
    いることを特徴とする請求項1記載の光電子増倍管。
  5. 【請求項5】 前記反転型ダイノードの前記貫通孔は、
    小さいピッチで該反転型ダイノードの周辺部に配列さ
    れ、大きいピッチで該反転型ダイノードの中央部に配列
    されていることを特徴とする請求項1記載の光電子増倍
    管。
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