JP3312610B2 - 振動試験用レーザ光変位計測装置 - Google Patents

振動試験用レーザ光変位計測装置

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JP3312610B2
JP3312610B2 JP13053399A JP13053399A JP3312610B2 JP 3312610 B2 JP3312610 B2 JP 3312610B2 JP 13053399 A JP13053399 A JP 13053399A JP 13053399 A JP13053399 A JP 13053399A JP 3312610 B2 JP3312610 B2 JP 3312610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動試験用レーザ
光変位計測装置に関し、特に、加振台に取り付けたレー
ザ発生器から、筐体に取り付けた目盛板に照射されたレ
ーザ光の像の位置を測定することによって、筐体の振動
変位を計測する振動試験用レーザ光変位計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の振動試験における筐体等の振動変
位の変位計測装置について、図面を参照して説明する。
図4は、従来例の振動試験における筐体上部の変位計測
装置の模式図であり、(a)は正面図を、(b)は側面
図を示している。同図において、変位計測装置は、変位
測定柱40,指示部材21及びCCDカメラ5によって
構成してあり、直方体状の筐体2は、底面が振動試験装
置の加振台1に固定してある。ここで、筐体2は、振動
試験において、通常、加振台1が振動Xで振動すると、
筐体2の上部は、加振台1に対して振動X1で振動す
る。
【0003】変位測定柱40は、上部に直角に突設され
た梁42を有する物差し状の形状としてあり、梁42に
は目盛り41を付けてある。また、梁42は、振動Xの
振動方向と同じ方向となり、かつ、筐体2の上面上方に
位置するように、筐体2に隣接して加振台1に突設して
ある。
【0004】指示部材21は、円錐形の形状としてあ
り、筐体2の上面に接着してある。ここで、目盛り41
を正面から見たときに、指示部材21の背後に目盛り4
1が位置するように、指示部材21を接着すると、目盛
り41に対する指示部材21の位置が認識しやすくな
る。
【0005】CCDカメラ5は、梁42及び指示部材2
1の正面方向に、加振台1とは別に設置してある。した
がって、加振台1が振動Xで振動しても、CCDカメラ
5は振動しない。
【0006】上記のように構成された変位計測装置は、
振動試験において、加振台1が振動Xで振動したとき
に、筐体2の上部が加振台1に対して振動X1で振動す
るので、指示部材21は、目盛り41に対して振動X1
で振動する。なお、この状態の指示部材21と目盛り4
1を、加振台1とは別に設置してある静止したCCDカ
メラ5で記録すると、指示部材21は振動X+X1で振
動しているように記録される。
【0007】また、加振台1が振動Xで振動したとき
に、仮に、筐体2が全く振動しないとすれば、指示部材
21は、目盛り41に対して静止したままである。な
お、この状態の指示部材21と目盛り41を、CCDカ
メラ5で記録すると、指示部材21は振動Xで振動して
いるように記録される。
【0008】したがって、加振台1が振動したときの指
示部材21と目盛り41の状態をCCDカメラ5で記録
し、スロー再生を行なって目盛り41に対する指示部材
21の位置を測定することにより、筐体2の振動変位を
測定することができる。なお、このときの目盛り41に
対する指示部材21の位置を測定する手段としては、簡
易的には、加振台1が振動している状態で、振動X+X
1を目視で読み取ることにより測定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の変位測定柱40を用いた変位計測装置におい
て、変位測定柱40は、加振台1が振動すると、加振台
1に対して振動するので、例えば、筐体2が高いと変位
測定柱40の梁41の振動振幅が大きくなり、筐体2の
振動変位を正確に計測することができないといった問題
があった。
【0010】なお、変位計測装置として、精密な光学系
からなる変位計測装置を加振台上に組み付けることも可
能であるが、振動試験を行なうたびに、加振台上に組ま
れた光学系、具体的には、レンズやビームスプリッタ等
に、イレギュラーな荷重がかかることになり、このよう
な光学系を利用した変位計測装置は、精密な光学系であ
るがゆえに、振動に対してずれを起こしてしまい、測定
誤差により測定不能となる危険性が考えられので使用で
きない。
【0011】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、加振台に取り付けたレーザ発生器から、
直進性がありかつ指向性の鋭いレーザ光を、筐体上部に
取り付けた目盛板に照射することにより、筐体上部の変
位をより正確に測定することができる振動試験用レーザ
光変位計測装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における請求項1記載の振動試験用レーザ光
変位計測装置は、筐体等に対して一次元方向に振動を加
えて筐体等の振動試験を行う加振台と、この加振台に取
り付けられたレーザ発生器と、前記筐体等の変位計測部
に取り付けられ、前記レーザ発生器からのレーザ光が照
射される目盛板と、前記目盛板に照射された前記レーザ
光の像の位置を測定する測定手段とを具備した構成とし
てある。このようにすると、目盛板に照射されたレーザ
光の像は、加振台が振動しても、加振台に対して振動し
ないので、このレーザ光の像を基準として筐体の振動変
位を測定することにより、筐体の振動変位を正確に計測
することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の振
動試験用レーザ光変位計測装置において、前記目盛板を
前記振動方向と同じ方向に取り付け、かつ、前記レーザ
発生器を、前記目盛板の正面方向に取り付けた構成とし
てある。このようにすると、目盛板に対するレーザ光の
像3の振動変位を、加振台の振動方向に対する筐体の振
動変位として測定することができるとともに、目盛板の
レーザ光の像を縦長の認識しやすい像とすることができ
る。
【0014】本発明における請求項3記載の振動試験用
レーザ光変位計測装置は、直交する二次元的な振動方向
に対して筐体等の振動試験を行う加振台に取り付けられ
たレーザ発生器と、前記筐体等の変位計測部に取り付け
られ、前記レーザ発生器からのレーザ光が照射される目
盛板と、前記目盛板に照射された前記レーザ光の像の位
置を測定する測定手段とを具備し、前記目盛板を前記各
振動方向と同じ方向に取り付け、かつ、前記レーザ発生
器を、前記目盛板の正面方向に取り付けた構成としてあ
る。このようにすると、筐体が二次元的に振動しても、
各振動方向に対する振動変位を正確に測定することがで
きる。
【0015】本発明における請求項4記載の振動試験用
レーザ光変位計測装置は、直交する二次元的な振動方向
に対して筐体等の振動試験を行う加振台に取り付けられ
たレーザ発生器と、前記筐体等の変位計測部に取り付け
られ、前記レーザ発生器からのレーザ光が照射される互
いに直交する二つの目盛りを付けた目盛板と、前記目盛
板に照射された前記レーザ光の像の位置を測定する測定
手段とを具備し、前記目盛板を、前記加振台上面と平行
に取り付け、かつ、前記レーザ発生器を、前記目盛板の
真下方向に取り付けた構成としてある。これにより、筐
体の二次元的な振動の軌跡を目盛板に検出することがで
きるので、筐体の振動状態についても測定することがで
きる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の振動試験用レーザ光変位計測装置
において、複数の前記変位計測部に対して、複数の前記
レーザ発振器と前記目盛板を取り付けた構成としてあ
る。これにより、筐体の各振動モードについての振動変
位を測定することができるので、筐体の振動状態を正確
に計測することができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の振動試験用レーザ光変位計測装置
において、前記測定手段を、CCDカメラとした構成と
してある。このように、CCDカメラを用いることによ
り、目盛板に対するレーザ光の像の位置を簡便に測定す
ることができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
6のいずれかに記載の振動試験用レーザ光変位計測装置
において、前記測定手段を、前記レーザ光に感光する前
記目盛板とした構成としてある。これにより、目盛板に
対するレーザ光の像の位置を直接的に測定することがで
きるので、より正確かつより簡便に、振動変位を計測す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態に係
る振動試験用レーザ光変位計測装置について、図面を参
照して説明する。図1は、第一実施形態における振動試
験用レーザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正
面図を、(b)は側面図を示している。同図において、
振動試験用レーザー光変位計測装置は、レーザ発生器
3,目盛板4及びCCDカメラ5によって構成してあ
る。
【0020】直方体状の筐体2は、加振台1のほぼ中央
部に、筐体2の側面が加振台1の振動X方向と同じ方向
となるように載置してあり、その底面は加振台1に固定
してある。このようにすることにより、筐体2の振動方
向と目盛板4の振動方向が同じになるので、筐体2の振
動変位と目盛板4の振動変位は等しくなり、筐体2の振
動変位の測定が容易となる。
【0021】目盛板4は、長方形の平板からなる構造と
してあり、振動X方向と同じ方向である筐体2の上部側
面に、両面テープ等で貼り付けてある。ここで、好まし
くは、筐体2の上部側面が平面であるときは、目盛板4
を、目盛付きテープとすることができ、このようにする
ことにより、目盛板4の重さによる悪影響を低減するこ
とができる。
【0022】レーザ発生器3は、目盛板4の正面方向の
加振台1に移動可能に固定してあり、直進性がありかつ
指向性の鋭いレーザ光3aを目盛板4に照射する。この
ように、レーザ発生器3を目盛板4の正面方向に取り付
けることにより、レーザ光3aの像3bを縦長の像とす
ることができるので、像3bの認識性を向上させること
ができる。
【0023】CCDカメラ5は、目盛板4のほぼ正面
に、加振台1とは別に設置され、目盛板4に対する像3
bの位置を記録する。このようにすることにより、像3
bと目盛板4の映像を認識しやすく撮影することができ
る。また、CCDカメラ5を加振台1上に設置しないの
で、CCDカメラ5が、加振台1の振動によりずれを起
こしてしまい、測定誤差により測定不能となるといった
危険性はない。
【0024】上述した振動試験用レーザ光変位計測装置
の作用について、以下に説明する。加振台1に取り付け
られたレーザ発生器3から照射されるレーザ光3aは、
加振台1が振動Xで振動しても、筐体2を剛体と仮定す
るならば、目盛板4における像3bの位置は全く変わら
ない。つまり、従来例で使用していた変位測定柱40
は、加振台1が振動Xで振動すると、変位測定柱40が
加振台1に対して振動し、この振動変位が測定誤差を発
生させるのに対して、レーザ光3aは、加振台1が振動
Xで振動しても、像3bは加振台1に対して振動しない
ので、測定誤差を発生させることはなく、正確な振動変
位を計測することができる。
【0025】また、加振台1が振動Xで振動することに
より、筐体2の上部が加振台1に対して振動X1で振動
するならば、目盛板4に対して像3bは、振動X1で振
動することとなり、この状態をCCDカメラ5で記録
し、スロー再生を行なうことにより、振動X1の振動変
位を測定することができる。ここで、CCDカメラ5
は、加振台1の外側に静止して設置してあるので、CC
Dカメラ5に記録される映像は、加振台1が振動Xで振
動し、筐体2の上部が振動X1で振動しているときは、
目盛板4は振動Xで振動し、像3bは振動X+X1で振
動している映像となる。
【0026】上述したように、第一実施形態の振動試験
用レーザ光変位計測装置によれば、レーザ発生器3を用
いることにより、筐体2の振動変位をより正確に計測す
ることができる。また、形状や大きさの異なる筐体2に
対して振動試験するときは、レーザ発生器3の取り付け
位置を自由に移動することができるので、容易な切り替
え作業とすることができる。
【0027】以下、本発明の第二実施形態に係る振動試
験用レーザー光変位計測装置について、図面を参照して
説明する。図2は、第二実施形態における振動試験用レ
ーザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図
を、(b)は側面図を示している。同図において、振動
試験用レーザー光変位計測装置は、複数のレーザ発生器
3と目盛板4aによって構成してある。
【0028】加振台1は、振動X及びこれと直角方向の
振動Yで振動する。つまり、加振台1は、二次元的に振
動する。また、直方体状の筐体2は、加振台1のほぼ中
央部に、筐体2の側面が加振台1の振動X方向と同じ方
向となるように載置してあり、その底面は加振台1に固
定している。したがって、この側面に対して直角な筐体
2の側面の向きは、加振台1の振動Y方向と同じ方向と
なる。
【0029】また、振動X方向と平行な筐体2の上部及
び中部側面に、正方形の平板からなる目盛板4aを両面
テープ等で貼り付けてあり、振動Y方向と平行な筐体2
の上部及び中部側面に、同じく目盛板4aを両面テープ
等で貼り付けてある。このように、筐体2の高さ方向の
中央部にも目盛板4aを取り付けて振動変位を測定する
ことにより、例えば筐体2が細長い形状であるときに、
筐体2の振動モードについても、振動変位を測定するこ
とができる。
【0030】また、目盛板4aの表面には、直交する二
つの目盛りの付いたレーザ光3aに感光する感光紙を貼
り付けてある。したがって、目盛板4aは、レーザ光3
aの像3bを直接的に測定することができる。このよう
にすると、目盛板4aに像3bを直接的に記録すること
ができるので、目盛板4aに対する像3bの位置を測定
するときに、測定誤差を生じる危険性を低減することが
できる。また、目盛板4に直交する二つの目盛りを付け
ることにより、振動Xと同じ方向の筐体2の振動X1の
他に、これと直交する振動の振動変位についても振動振
幅を測定することができる。
【0031】各レーザ発生器3は、振動Xまたは振動Y
の振動方向対応して取り付けたそれぞれの目盛板4aの
正面方向の加振台1に移動可能に固定してあり、直進性
がありかつ指向性の鋭いレーザ光3aを目盛板4に照射
する。このように取り付けることにより、レーザ光3a
の目盛板4に照射される像3bを縦長の像とすることが
でき、認識しやすくすることができる。その他の構造に
ついては、第一実施形態と同様としてある。
【0032】上述した振動試験用レーザ光変位計測装置
の作用について、以下に説明する。加振台1に取り付け
られたレーザ発生器3から照射されるレーザ光3aは、
加振台1が振動X及び振動Yで振動しても、それぞれの
像3bは加振台1に対して振動しないので、振動X及び
振動Yに対する各振動成分について、測定誤差を発生さ
せることなく、正確な振動変位を測定することができ
る。また、加振台1が二次元的に振動するので、振動X
及び振動Yに対応する変位計測部に目盛板4aを取り付
けることにより、一回の振動試験で各変位計測部の振動
変位を計測することができる。
【0033】また、筐体2の高さ方向の中央部にも、目
盛板4aを取り付けて振動変位を計測しているので、筐
体2の各振動モードに対して、振動状態を正確に計測す
ることができる。つまり、筐体2の振動Xに対する一次
の振動モードは、筐体2の上部程、振動が大きくなるモ
ードであり、振動X2の振幅より振動X1の振幅の方が
大きくなる。また、二次の振動モードにおいては、筐体
2の高さ方向の中央部の振動が大きくなるモードであ
り、振動X1の振幅より振動X2の振幅の方が大きくな
る。なお、振動Yに対しても、同様である。
【0034】また、目盛板4aの表面に、レーザ光3a
に感光する感光紙を貼ることにより、CCDカメラ5に
記録した映像データから変位を計測するよりも、直接的
に計測することができるので、より正確な振動変位の計
測を行なうことができるとともに、計測作業が簡便化さ
れるので、計測時間を短縮することができる。また、目
盛板4aに直交する二つの目盛りを付けることにより、
筐体2の振動状態をより正確に計測することができる。
【0035】上述したように、第二実施形態の振動試験
用レーザ光変位計測装置によれば、複数のレーザ発生器
3及び目盛板4aを用いることにより、二次元的な加振
台1の振動に対して、振動モードに対する振動状態をも
含めて、筐体2のより正確な振動変位を計測することが
できる。また、目盛板4aの表面に感光紙を貼ることに
より、CCDカメラ5を用いて像3bの位置を記録する
必要がないので、振動変位の測定をより正確に行うこと
ができるとともに、計測時間を短縮することができる。
【0036】以下、本発明の第三実施形態に係る振動試
験用レーザー光変位計測装置について、図面を参照して
説明する。図3は、第三実施形態における振動試験用レ
ーザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図
を、(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
同図において、振動試験用レーザ光変位計測装置は、レ
ーザ発生器3と目盛板4b、cによって構成してある。
【0037】直方体状の筐体2は、加振台1のほぼ中央
部に、加振台1の振動X方向と筐体2の側面が同じ方向
となるように載置してあり、その底面部は加振台1に固
定してある。また、加振台1は、振動X及びこれと直角
方向の振動Yで振動する。つまり、加振台1は、二次元
的に振動する。
【0038】目盛板4bは、直交する二つの目盛りを一
方の端部下面に付けた長方形の平板状の構造としてあ
り、目盛りの付いた端部が筐体2の側面の外側に突設し
てある。具体的には、目盛板4bは、他方の端部下面に
貼り付けた両面テープ等により、筐体2の上面に接着し
てある。また、目盛板4bのほぼ真下の加振台1の上面
には、レーザ発生器3が取り付けてあり、レーザ光3a
が目盛板4bに照射される構造としてある。
【0039】目盛板4cは、直交する二つの目盛りを一
方の端部下面に付けた長方形の平板の他方の端部を直角
に折り曲げた構造としてあり、目盛りの付いた端部下面
が加振台1の上面とほぼ平行となるように、折り曲げら
れた他方の端部に貼り付けた両面テープ等により、筐体
2の高さ方向の中央部側面に接着してある。また、目盛
板4cのほぼ真下の加振台1上には、レーザ発生器3が
取り付けてあり、レーザ光3aが目盛板4bに照射され
る構造としてある。その他の構造は、第二実施形態と同
様としてある。
【0040】上述した振動試験用レーザ光変位計測装置
の作用について、以下に説明する。目盛板4b、cは、
加振台1の上面に対してほぼ平行に取り付けてあり、こ
れらのほぼ真下に取り付けられた各レーザ発生器3は、
目盛板4b、cにほぼ垂直にレーザ光3aを照射するの
で、目盛板4b、cにおける各像3bは、振動X及び振
動Yに対する筐体2の振動変位として、目盛板4b、c
に記録される。つまり、目盛板4b、cには、筐体2の
上部、中央部の振動の軌跡が二次元的に記録されること
となり、簡単かつ正確に各振動変位を計測することがで
きる。
【0041】上述したように、第三実施形態の振動試験
用レーザー光変位計によれば、直交する二つの目盛りを
付けた目盛板4b、cを加振台1の上面に平行となるよ
うに筐体2に取り付け、レーザ光3aを目盛板4b、c
にほぼ垂直に照射することにより、振動X及び振動Yか
らなる二次元的な振動に対する筐体2の振動変位を二次
元的に記録し計測することができる。
【0042】また、上述した各実施形態においては、こ
の発明を特定の条件で構成して説明してあるので、例え
ば、目盛板にレーザ光の像を直接記録する感光紙の代わ
りに、感光塗料等を塗布した目盛板を使用することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ発生器を振動試験用の加振台に取り付け、レーザ
ー光の直進性により、筐体の振動変位を正確に計測する
ことができる。また、筐体に目盛板を取り付ける作業及
びレーザ発生器をレーザ光が目盛板に像を結ぶように調
整固定する作業は、いずれも容易であることから、筐体
の振動変位計測を容易にかつ短時間で行うことができ
る。また、レーザ光に感光し直接レーザ光の像を記録で
きる目盛板を用いることにより、筐体の振動変位をより
正確にかつ短時間で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第一実施形態における振動試験用レー
ザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を示している。
【図2】図2は、第二実施形態における振動試験用レー
ザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を示している。
【図3】図3は、第三実施形態における振動試験用レー
ザ光変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
【図4】図4は、従来例の振動試験における筐体上部の
変位計測装置の模式図であり、(a)は正面図を、
(b)は側面図を示している。
【符号の説明】 1 加振台 2 筐体 3 レーザ発生器 3a レーザ光 3b 像 4 目盛板 4a 目盛板 4b 目盛板 4c 目盛板 5 CCDカメラ 21 指示部材 40 変位測定柱 41 目盛り 42 梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−5682(JP,A) 特開 平6−34370(JP,A) 特開 平9−4364(JP,A) 特開 平11−94807(JP,A) 特開 平7−306115(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 G01M 7/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体等に対して一次元方向に振動を加え
    て筐体等の振動試験を行う加振台と、 この加振台に取り付けられたレーザ発生器と、 前記筐体等の変位計測部に取り付けられ、前記レーザ発
    生器からのレーザ光が照射される目盛板と、 前記目盛板に照射された前記レーザ光の像の位置を測定
    する測定手段と を具備したことを特徴とする振動試験用レーザ光変位計
    測装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の振動試験用レーザ
    光変位計測装置において、 前記目盛板を前記振動方向と同じ方向に取り付け、か
    つ、前記レーザ発生器を、前記目盛板の正面方向に取り
    付けたことを特徴とする振動試験用レーザ光変位計測装
    置。
  3. 【請求項3】 直交する二次元的な振動方向に対して筐
    体等の振動試験を行う加振台に取り付けられたレーザ発
    生器と、 前記筐体等の変位計測部に取り付けられ、前記レーザ発
    生器からのレーザ光が照射される目盛板と、 前記目盛板に照射された前記レーザ光の像の位置を測定
    する測定手段とを具備し、 前記目盛板を前記各振動方向と同じ方向に取り付け、か
    つ、前記レーザ発生器を、前記目盛板の正面方向に取り
    付けたことを特徴とする振動試験用レーザ光変位計測装
    置。
  4. 【請求項4】 直交する二次元的な振動方向に対して筐
    体等の振動試験を行う加振台に取り付けられたレーザ発
    生器と、 前記筐体等の変位計測部に取り付けられ、前記レーザ発
    生器からのレーザ光が照射される互いに直交する二つの
    目盛りを付けた目盛板と、 前記目盛板に照射された前記レーザ光の像の位置を測定
    する測定手段とを具備し、 前記目盛板を、前記加振台上面と平行に取り付け、か
    つ、前記レーザ発生器を、前記目盛板の真下方向に取り
    付けたことを特徴とする振動試験用レーザ光変位計測装
    置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の振動試験用レーザ光変位計測装置において、 複数の前記変位計測部に対して、複数の前記レーザ発振
    器と前記目盛板を取り付けたことを特徴とする振動試験
    用レーザー光変位計。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の振動試験用レーザ光変位計測装置において、 前記測定手段を、CCDカメラとしたことを特徴とする
    振動試験用レーザ光変位計測装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の振動試験用レーザ光変位計測装置において、 前記測定手段を、前記レーザ光に感光する前記目盛板と
    したことを特徴とする振動試験用レーザ光変位計測装
    置。
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