JP3312444B2 - 情報提示装置 - Google Patents

情報提示装置

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JP3312444B2
JP3312444B2 JP28976393A JP28976393A JP3312444B2 JP 3312444 B2 JP3312444 B2 JP 3312444B2 JP 28976393 A JP28976393 A JP 28976393A JP 28976393 A JP28976393 A JP 28976393A JP 3312444 B2 JP3312444 B2 JP 3312444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報提示装置に関し、
更に詳しくは、複数の情報単位を格納し、各々の情報単
位をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の
情報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報
提示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の情報提示装置に関する従来の技
術として、主に、数値データ視覚化技術、人工知能にお
ける知識表現技術、ハイパーテキストのブラウザ技術、
多変数データ視覚化技術などがある。これらの技術に関
しては、次のような文献[1]〜文献[5]において、
論じられている。
【0003】文献[1]:加治晶康,島津泰彦.「Ex
cel 2.2 入門」,(株)ビー・エヌ・エヌ,1
991年8月10日発行. pp.278-280. 文献[2]:特開平4−229380号公報「数値デー
タ視覚化方法および装置」(インターナショナル・ビジ
ネス・マシーンズ・コーポレーション) 文献[3]:Fairchild, Kim M., Poltrock, Steven
E., Furnas, George W.,"SemNet: Three-Dimensional G
raphic Representatios of Large Knowledge Bases", I
n Cognitive Science and Its Applications for Human
-Computer Interaction, Lawrence Erlbaum Associate
s, Inc. HillsDale: NewJersey, 1988, pp. 201-233. 文献[4]:Halasz, Frank G., "Reflections on Note
Cards: Seven Issuesfor the Next Generation of Hype
rmedia Systems", Communications of the ACM, Vol. 3
1, No. 7, 1988 July, pp. 836-852. 文献[5]:阿部俊広,「最前線レポート 創造力なき
人は去れ “活脳”うながす発想支援システム」,日経
情報ストラテジー,1993 August, pp. 60-67.
【0004】まず、数値データ視覚化技術について説明
する。この種の技術の最も一般的なものは、表計算ソフ
トなどにおけるグラフ作成機能である。上記の文献
[1]に記載されているように、例えば、Microsoft
(登録商標)社のMicrosoft Excel(登録商標)におい
ては、数値データを表として入力し、それを散布図など
のグラフとして表現することができる。
【0005】また、科学データなどを可視化する用途に
も、この視覚化技術が利用されている。例えば、文献
[2]に記載されている「数値データ視覚化方法および
装置」の技術によれば、数値データを、階層データ構造
として表現された画像に変換する。これにより、その像
を3次元図形あるいは2次元図形として高速に表現する
ことができる。
【0006】また、文献[3]に記載されているよう
に、人工知能における知識表現の技術としてはSemNetが
ある。SemNetでは、大量の知識を保持する知識ベースの
状態をユーザーに提示するために、3次元空間に知識を
配置してユーザーに提示する。3次元空間への配置方法
は、各知識の属性による配置,知識同士の関係による配
置,ユーザーの指定による配置の3種類がある。特に、
各知識の属性による配置方法では、順序づけをされたデ
ータを知識ベースから受け取って、3次元空間へマッピ
ングし、ノードを表示することができる。
【0007】また、文献[4]に記載されているよう
に、ハイパーテキストのブラウザ技術として、NoteCard
sがある。NoteCardsには、カード単位で記述された情報
を表現するアイコンを、2次元平面へ配置するブラウザ
機能がある。そして、ブラウザ機能を用いれば、カード
間の包含関係や参照関係などが、直線で自動的に表現さ
れる。このとき、更に、アイコンを指示すると、対応す
るカードが表示され、そのカードに含まれる情報の内容
を知ることができる。
【0008】また、多変数データ視覚化技術としては、
文献[5]に記載されているようなS−MAPがある。
この多変数データを視覚化する技術は、多くの変数を持
つデータを1画面に表示するための技術である。例え
ば、「社員数,売上高,営業拠点数,保有営業者数,
…」となどのデータから構成される顧客データの関係を
1画面で表示することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような数値デー
タ,多変数データの視覚化技術では、数値データが予じ
め与えられており、その数値データを基にして視覚化す
る。そのため、そのままでは数値として扱えないような
データ、例えば、言語情報を基礎とするデータなどを読
み込んでも視覚的に表現することはできなかった。ま
た、視覚化されたデータは、その内容をデータそのもの
からは直接に知ることはできなかった。
【0010】このような数値データ視覚化技術,多変数
データ視覚化技術などを用いることにより、数値に基づ
いて画像を配置することは可能となる。しかしながら、
各データを表現する画像を配置する場合、1つの軸に複
数の条件を記述し、その条件に基づいて各データを配置
する画像を配置することはできなかった。例えば、条件
に従って特定の領域に配置することはできなかった。ま
た、人工知能における知識表現技術,ハイパーテキスト
のブラウザ技術などにおいても、ある条件にあてはまる
ものを特定の領域に配置することはできなかった。ま
た、複数の条件にあてはまるものを配置することはでき
なかった。
【0011】知識表現技術は言語的情報に対し、また、
ハイパーテキストのブラウザ技術は言語データや画像デ
ータなどに対して、視覚的に配置する技術であるから、
これらの技術とデータベースにおける検索技術とを組み
合わせることにより、ある条件に適合するものを表示す
ることは可能であると思われるが、大量の情報を様々な
角度から分析する場合、更に、条件の決定においてさえ
も試行錯誤が行なわれるような場合には問題が大きい。
【0012】明確に定義された条件に従い、大量の情報
から必要なものを採取するような場合には、このような
処理も十分に利用できる。しかしながら、分析対象とし
ている情報全体、条件によって選択された情報、選択さ
れなかった情報、これらの関係を常に把握しながら作業
を行ないたい場合があるので問題が大きい。
【0013】本発明は、上述のような問題点を解決する
ためになさたものであり、本発明では、条件にしたが
って情報単位の存在を意味する画像構成要素を、配置で
きるようにすることを第1の課題とする。特に、ある情
報単位が複数の条件に同時に当てはまった場合において
も、画像構成要素を配置することができるようにするこ
とを第2の課題とする。同時に、配置された画像構成要
素を直接指示することで、対応する情報にアクセスでき
るようにすることを第3の課題とする。
【0014】また、本発明では、常に情報単位の存在を
意味する画像構成要素を全てユーザに対して提示してい
ることを保証しながら、条件に適合する情報単位の存在
を意味する画像構成要素とそうでないものとを区別し、
同時に提示することを第4の課題とする。
【0015】したがって、本発明の目的は、複数の情報
単位を格納し、各々の情報単位をその特徴に応じて、設
定した条件に従いその特徴を表わす領域に様々な態様で
各々の情報単位の存在を意味する画像構成要素を提示す
る情報提示装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明による情報提示装置は基本構成とし
て、複数の情報単位を格納し、各々の情報単位をその特
徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情報単位の
存在を意味する画像構成要素を提示する情報提示装置で
あって、数の情報単位を保持する情報単位保持手段
(14b,24b,34b)と、情報単位を選択する条
件を保持する条件保持手段(11a,21a,31a)
と、条件保持手段に保存される条件に照らし情報単位に
対して適合した条件についての判定結果を出力する条件
適合判別手段(11b,21b,31b)と、条件適合
判別手段の判断に基づいて情報単位の存在を意味する画
像構成要素の位置を決定する位置算出手段(12a,2
2a,32a)と、決定された位置に画像構成要素を配
置した画像を生成する画像生成手段(12b,22b,
32b)と、生成された画像を表示する表示手段(12
c,22c,32c)とを備えることを特徴とする。
【0017】本発明による情報提示装置においては、条
件保持手段(11a)が保持する条件は互いに排他的で
ない複数の条件であり、条件適合判別手段(11b)は
情報単位を条件保持手段に保持された複数の条件に照ら
して適合した全ての条件についての判定結果を出力する
ことを特徴とする。
【0018】本発明の情報提示装置は、上記の基本構成
に加えて、条件適合判別手段の判定結果を保存する判別
結果保持手段(11c)と、複数の条件に適合した情報
単位の存在を意味する画像構成要素の表示に変化を加え
る多重化画像変更手段(12d)とを備えることを特徴
とするものである。
【0019】また、本発明の情報提示装置は、上記の基
本構成に加えて、表示手段に表示された画像構成要素に
対する指示を受け付ける構成要素指示手段(15a)
と、位置算出手段によって算出された画像構成要素の位
置と情報単位を特定する情報との対応関係を保持する対
応関係保持手段(14a)と、対応関係保持手段を検索
して指示された画像構成要素より特定される情報単位と
同一の情報単位を表現する画像構成要素の表示に変更を
加える同一情報単位画像変更手段(12e)とを備える
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の情報提示装置は、複数の情
報単位を格納し、各々の情報単位をその特徴に応じて、
その特徴を表わす領域に各々の情報単位の存在を意味す
る画像構成要素を提示する情報提示装置であって、複数
の情報単位を保持する情報単位保持手段(24b)と、
情報単位を選別する条件を保存する条件保持手段(21
a)と、条件保持手段に保存された条件に照らし情報単
位に対して適合した条件についての判定結果を出力する
条件適合判別手段(21b)と、条件に適合した情報単
位に対し当該情報単位の存在を意味する画像構成要素の
配置を決定する第1位置算出手段(22a)と、第1位
置算出手段により決定された位置に画像構成要素を配置
した画像を生成する第1画像生成手段(22b)と、第
1画像生成手段により生成された画像を表示する第1表
示手段(22c)と、条件に適合しなかった情報単位に
対し当該情報単位の存在を意味する画像構成要素の配置
を決定する第2位置算出手段(26a)と、第2位置算
出手段により決定された位置に画像構成要素を配置した
画像を生成する第2画像生成手段(26b)と、第2画
像生成手段により生成された画像を表示する第2表示手
段(26c)とを備えることを特徴とする。
【0021】また、本発明の情報提示装置においては、
更に、条件保持手段に保存される条件を展開するための
ルールを保持する展開ルール保持手段(21c)と、展
開ルール保持手段に保持されるルールに基づいて条件保
持手段に保持される条件を展開する条件展開手段(21
d)とを備えることを特徴とする。
【0022】また、本発明の情報提示装置においては、
更に、情報単位と情報単位に対応する画像構成要素の位
置との対応関係を保持する対応関係保持手段(24a)
と、第1表示手段または第2表示手段に表示される画像
構成要素に対する指示を受け付ける構成要素指示手段
(25a)と、指示された画像構成要素に対応する情報
単位を検索する対応情報検索手段(25b)と、検索さ
れた情報単位の内容を提示する内容提示手段(25c)
とを備えることを特徴とする。
【0023】また、本発明による情報提示装置は、複数
の情報単位を格納し、各々の情報単位をその特徴に応じ
て、その特徴を表わす領域に各々の情報単位の存在を意
味する画像構成要素を提示する情報提示装置であって、
複数の情報単位を保持する情報単位保持手段(34b)
と、情報単位を選択する条件と選択された情報単位の存
在を意味する画像構成要素を配置する領域との関係を保
持する領域条件保持手段(31a)と、領域条件保持手
段に保存される条件に基づいて情報単位がどの領域に属
するかを判別する条件適合判別手段(31b)と、条件
適合判別手段の判断に基づいて画像構成要素を配置する
位置を決定する位置算出手段(32a)と、決定された
位置に画像構成要素を配置した画像を生成する画像生成
手段(32b)と、生成された画像を表示する表示手段
(32c)とを備えることを特徴とする。
【0024】本発明の情報提示装置においては、上記の
構成に加えて、更に、領域条件保持手段に保存される条
件を展開する条件展開手段(31d)と、条件を展開す
るためのルールを保存する展開ルール保持手段(31
c)とを備えることを特徴とする。
【0025】また、本発明の情報提示装置においては、
更に、ここで、画像構成要素を配置する領域の重複を考
慮した新たな領域設定を行ない設定された新領域につい
ての条件を規定する領域展開手段(31e)を備えるこ
とを特徴とする。
【0026】また、本発明の情報提示装置においては、
更に、ここで、前記領域展開手段により設定された新領
域について画像構成要素を配置する領域の形状や名称を
表現する画像を生成する領域画像生成手段(32d)を
備えることを特徴とする。
【0027】また、本発明の情報提示装置は、上記の情
報提示装置の構成に加えて、更に、表示手段に表示され
た画像構成要素に対する指示を受け付ける構成要素指示
手段(15a,35a)と、指示された画像構成要素に
対応する情報単位を検索する対応情報検索手段(15
b,35b)と、検索された情報単位の内容を提示する
内容提示手段(15c,35c)と、情報単位と情報単
位に対応する画像構成要素の位置との対応関係を保存す
る対応関係保持手段(14a,34a)とを備えること
を特徴とする。
【0028】
【作用】本発明の情報提示装置は、その基本動作とし
て、情報単位保持手段は、複数の情報単位を保持してお
り、条件保持手段は、情報単位を選択する条件を保持し
ている。条件適合判別手段が、この条件保持手段に保存
される条件に照らし情報単位に対して適合した条件につ
いての判定結果を出力すると、位置算出手段が、条件適
合判別手段の判断に基づいて情報単位の存在を意味する
画像構成要素の位置を決定する。そして、画像生成手段
が、決定された位置に画像構成要素を配置した画像を生
成する。表示手段は、生成された画像を表示する。
【0029】これにより、複数の情報単位を格納して提
示する場合に、その情報単位の存在を意味する画像構成
要素を個々の情報単位の特徴に応じて、与えられた条件
に従い提示する領域の対応の位置が算出されて、その算
出された位置に当該画像構成要素を様々な態様で提示で
きる。
【0030】また、本発明の情報提示装置においては、
ここで、条件保持手段(11a)が保持する条件は互い
に排他的でない複数の条件とされる。条件適合判別手段
(11b)は、情報単位を条件保持手段に保持された複
数の条件に照らして適合した全ての条件についての判定
結果を出力する。これにより、複数の条件に当てはまる
情報単位が選択されて、これらの情報単位の存在を意味
する画像構成要素が配置されて提示される。
【0031】また、本発明の情報提示装置においては、
情報単位が複数の条件に適合した場合に、その情報単位
の存在を意味する画像構成要素の表示に変化を与えるた
め、判別結果保持手段(11c)に、条件適合判別手段
から出力された判定結果が保存される。この判定結果を
用いて、多重化画像変更手段(12d)は、複数の条件
に適合した情報単位の存在を意味する画像構成要素の表
示に変化を加える。これにより、複数の条件に適合した
情報単位の存在を意味する画像構成要素には、その表示
に変化に加えられ、その条件の適合の状況が提示され
る。
【0032】このような情報単位の存在を意味する画像
構成要素の表示の変化は、既にその情報単位の特徴によ
る条件の適合性により所定の位置に配置されている画像
構成要素に対しても及ぼされる。このため、本発明の情
報提示装置においては、構成要素指示手段(15a)
が、表示手段に表示された画像構成要素に対する指示を
受け付けると、対応関係保持手段(14a)には、位置
算出手段によって算出された画像構成要素の位置と情報
単位を特定する情報との対応関係が保持されているの
で、同一情報単位画像変更手段(12e)が、この対応
関係保持手段を検索して指示された画像構成要素より特
定される情報単位と同一の情報単位の存在を意味する画
像構成要素の表示に変更を加える。
【0033】また、本発明の情報提示装置においては、
個々の情報単位が条件に適合しない場合に対しても、そ
の情報単位の存在の意味する画像構成要素を提示するた
め、所定の位置を算出し、算出した位置に表示する。こ
のため、前述の場合と同様に、情報単位保持手段(24
b)が複数の情報単位を保持しており、条件保持手段
(21a)が情報単位を選別する条件を保存すると、条
件適合判別手段(21b)が、条件保持手段に保存され
た条件に照らし情報単位に対して適合した条件について
の判定結果を出力するので、この判定結果により、条件
に適合する情報単位がある場合に、第1位置算出手段
(22a)が、条件に適合した情報単位に対し当該情報
単位の存在を意味する画像構成要素の配置を決定する。
画像構成要素の配置が決定されると、第1画像生成手段
(22b)は、第1位置算出手段により決定された位置
に画像構成要素を配置した画像を生成する。そして、第
1表示手段(22c)が、第1画像生成手段により生成
された画像を表示する。
【0034】また、その判定結果により、条件に適合し
ない情報単位がある場合は、第2位置算出手段(26
a)が、条件に適合しなかった情報単位に対し当該情報
単位の存在を意味する画像構成要素の配置を決定する。
配置が決定されると、第2画像生成手段(26b)が、
第2位置算出手段により決定された位置に画像構成要素
を配置した画像を生成する。そして、第2表示手段(2
6c)が、第2画像生成手段により生成された画像を表
示する。このように、複数の情報単位を格納し、各々の
情報単位をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に
各々の情報単位の存在を意味する画像構成要素を提示す
る場合、個々の情報単位が条件に適合しない場合におい
ても、その情報単位の存在意味する画像構成要素を配
置し提示することができる。
【0035】この場合、本発明の情報提示装置におい
て、展開ルール保持手段(21c)は、条件保持手段に
保存される条件を展開するためのルールを保持してお
り、条件展開手段(21d)は、展開ルール保持手段に
保持されるルールに基づいて条件保持手段に保持される
条件を展開する。これにより、適合および非適合を判定
する基準となる条件は、ルールにより展開することが可
能になる。条件をルールにより任意に変えて、個々の情
報単位に対するその適合および非適合を判定して、情報
単位の存在を意味する画像構成要素を提示することがで
きる。
【0036】また、この場合において、その適合および
非適合を判定して、情報単位の存在を意味する画像構成
要素が提示された場合に、更に、その情報単位の情報内
容を提示するため、本発明の情報提示装置においては、
対応関係保持手段(24a)が、情報単位と情報単位に
対応する画像構成要素の位置との対応関係を保持してい
るので、構成要素指示手段(25a)が、第1表示手段
または第2表示手段に表示される画像構成要素に対する
指示を受け付けると、対応情報検索手段(25b)が、
指示された画像構成要素に対応する情報単位を検索す
る。内容提示手段(25c)は、検索された情報単位の
内容を提示する。
【0037】更に、本発明の情報提示装置においては、
条件に従って情報単位の存在を表現する画像構成要素を
提示する場合に、条件に応じた特定の領域に配置できる
ようにする。このため、前述の場合と同様に、情報単位
保持手段(34b)が、複数の情報単位を保持し、領域
条件保持手段(31a)が、情報単位を選択する条件と
選択された情報単位の存在を意味する画像構成要素を配
置する領域との関係を保持しており、条件適合判別手段
(31b)が、領域条件保持手段に保存される条件に基
づいて情報単位がどの領域に属するかを判別する。
【0038】情報単位の属する領域が判別されると、位
置算出手段(32a)が、条件適合判別手段の判断に基
づいて画像構成要素を配置する位置を決定する。そし
て、画像生成手段(32b)が、決定された位置に画像
構成要素を配置した画像を生成すると、生成された画像
を、表示手段(32c)が表示する。このようにして、
情報提示装置は、複数の情報単位を格納し、各々の情報
単位をその特徴に応じ、その特徴を表わす領域に属する
か属しないかに応じて、各々の情報単位の存在を意味す
る画像構成要素が提示される。
【0039】この場合において、また、本発明の情報提
示装置は、展開ルール保持手段(31c)は、条件を展
開するためのルールを保存しており、条件展開手段(3
1d)が、領域条件保持手段に保存される条件を展開す
る。これらの条件は、特定の領域に属するか属しないか
の判定の基準を与える条件であり、範囲を示す条件に展
開される。
【0040】本発明の情報提示装置においては、更に、
領域展開手段(31e)が、ここでの画像構成要素を配
置する領域の重複を考慮した新たな領域設定を行ない、
設定された新領域についての条件を規定する。これによ
り、個々の情報単位の存在を意味する画像構成要素を領
域に提示する場合に、領域の設定を任意に領域の重複を
考慮して行い、領域に属するか属しないかに応じて、領
域に各々の情報単位の特徴に対応した画像構成要素を配
置して提示することができる。
【0041】このように設定された新領域については、
また、本発明の情報提示装置においては、領域画像生成
手段(32d)が、画像構成要素を配置する領域の形状
や名称を表現する画像を生成する。これにより、例え
ば、重複を許して、複数の新領域が設定された場合にお
いて、個々の新領域を明確に区別でき、区別された各々
の領域に、個々の情報単位の存在を意味する画像構成要
素を提示することができる。
【0042】また、画像構成要素の提示により示された
情報単位の内容を表示する場合に対して、本発明の情報
提示装置では、対応関係保持手段(14a,34a)
が、情報単位と当該情報単位に対応する画像構成要素の
位置との対応関係を保存している。構成要素指示手段
(15a,35a)が、表示手段に表示された画像構成
要素に対する指示を受け付けると、対応情報検索手段
(15b,35b)が、指示された画像構成要素に対応
する情報単位を検索し、内容提示手段(15c,35
c)は、検索された情報単位の内容を提示する。これに
より、画像構成要素を指示することで、対応する情報単
位の内容に直接アクセスすることができるようになる。
【0043】このようにして、ユーザは、複数の情報単
位に対して、その情報単位の存在を意味する画像構成要
素を、それ自身を画像上に配置する感覚を持ちながら、
様々な条件に適合するものを様々な態様で配置して表示
して、各々の情報単位の特徴を得ることができる。更
に、画像構成要素の指示により、直接にその情報単位の
内容情報にアクセスすることが可能となる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら具体的に説明する。また、実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。 (第1実施例の全体構成)図1は、本発明の第1実施例
の情報提示装置の全体構成を示すブロック図である。第
1実施例の情報提示装置は、図1に示すように、大きく
は、条件判別部11,表示処理部12,情報単位評価部
13,情報保持部14,および内容検索提示部15から
構成される。
【0045】条件判別部11には、条件保持手段11
a,複数条件適合判別手段11bおよび判別結果保持手
段11cが備えられる。条件保持手段11aには、情報
単位を選択する複数の条件が保持される。複数条件適合
判別手段11bは、情報保持部14の情報単位保持手段
14bに保持されている情報単位を読み込み、条件保持
手段11aに保存されている複数の条件に照らして、情
報単位が条件に適合するか否かを判断する。判断した結
果の適合した全ての条件についての判定結果は、判別結
果保持手段11cに送出され、その判定結果は、判別結
果保持手段11cに保持される。
【0046】表示処理部12には、位置算出手段12
a,画像生成手段12b,表示手段12c,多重化画像
変更手段12d,および同一情報単位画像変更手段12
eが備えられている。位置算出手段12aが、判別結果
保持手段11cに保持された判定結果により、すなわ
ち、情報単位が条件に適合するか否かの判定結果に応じ
て当該情報単位の存在を意味する画像構成要素(ここで
は後述するように小さな四角形図形を用いる)を配置す
る位置を算出して決定する。この画像構成要素を配置す
る位置は、対応の情報単位を特定する情報と共に、対応
関係保持手段14aに送出されて対応関係情報として保
持される。そして、画像生成手段12bが、決定された
位置に画像構成要素を配置した画像を生成する。表示手
段12cは生成された画像を表示する。
【0047】多重化画像変更手段12dは、情報単位が
複数の条件に適合した場合に、その情報単位の存在を意
味する画像構成要素の表示に変化を与えるため、判別結
果保持手段11cに保持されている判定結果を用いて、
画像生成手段12bに対し、複数の条件に適合した情報
単位に対応する画像構成要素の表示に変化を加える。こ
れにより、複数の条件に適合した情報単位の存在を意味
する画像構成要素は、その表示に変化に加えられ、その
条件の適合性の状況が提示される。
【0048】また、同一情報単位画像変更手段12e
は、画像構成要素の指示により、その対応の情報単位の
内容情報を表示する場合に、当該情報単位が複数の条件
に適合していることを表示するため、対応関係保持手段
14aを検索して指示された画像構成要素より特定され
る情報単位と、同一の情報単位の存在を意味する画像構
成要素の表示に変更を加える。このため、指示された画
像構成要素の表示の変化が、既にその情報単位の条件の
適合性により所定の位置に配置されている他の画像構成
要素に対しても及ぼされる。
【0049】情報単位評価部13には、評価値算出手段
13aが備えられている。この評価値算出手段13a
は、情報単位保持手段に保存されている情報単位を評価
した値を算出する。例えば、言語情報などの情報単位に
対して、各々の領域に分類する基準を与える評価値を算
出する。複数条件適合判別手段11bが情報単位の情報
から条件に合うかどうかが判別できない場合に、読み込
んだ情報単位の情報を評価値算出手段13aに送るの
で、その情報単位を評価した値を算出する。この情報単
位を評価した値によって、条件に対して情報単位が適合
するか否かを判定する。
【0050】情報保持部14には、対応関係保持手段1
4aおよび情報単位保持手段14bが備えられている。
対応関係保持手段14aは、情報単位と当該情報単位に
対応する画像構成要素の位置との対応関係を保存してい
る。また、情報単位保持手段14bは、この情報提示装
置で提示する複数の情報単位を保存している。
【0051】また、内容検索提示部15には、構成要素
指示手段15a,対応情報検索手段15b,および内容
提示手段15cが備えられている。構成要素指示手段1
5aは、表示手段に表示された画像構成要素に対する指
示を受け付ける処理を行い、対応情報検索手段15b
は、指示された画像構成要素に対応する情報単位を検索
する。そして、内容提示手段15cは、検索された情報
単位の内容を提示する。例えば、表示画面上に、検索さ
れた情報単位の内容情報を表示する。
【0052】図2は、第1実施例の情報提示装置によっ
て表示された画面上に配置された画像構成要素とその画
像構成要素に対応して提示された情報単位の内容情報と
の表示例を説明する図である。図2に示すように、第1
実施例の情報提示装置の表示画面40には、情報単位の
存存を意味する画像構成要素41を配置する第1の表示
領域42と、画像構成要素41の指定により情報単位の
内容表示が指示された場合に情報単位の内容を表示する
第2の表示領域43が設けられている。
【0053】この第1実施例の情報提示装置では、個々
の情報単位として、例えば、文献データベースによう
に、複数のキーワードを持ち、これらのキーワードの内
容を複数の条件により解析可能とされたカード型データ
(図3)を用いる。このようなカード型データの複数の
情報単位を格納し、その各々の情報単位の存在を意味す
る画像構成要素41を小さな四角形図形で表わして、例
えば、乱数により表示位置を算出し、第1の表示領域4
2に配置して提示する。そして、各々の情報単位に対し
て例えばキーワードによる複数の条件での解析(適合性
の判断)を行った結果を、画像構成要素41を配置する
位置に反映させて表示する。例えば、画像構成要素41
が矩形表示45,46に入っているか否かの表示によ
り、その対応の情報単位の条件の適合性または非適合性
を提示できる。矩形表示45の中に入っている画像構成
要素は、特定の条件に適合したカード型データの情報単
位の存在を意味しているので、例えば、その1つの画像
構成要素47をマウスカーソル44で指示することによ
り、その操作に対応して、該当する情報単位の内容情報
が第2の表示領域43に表示される。
【0054】図3は、情報提示装置で提示する情報単位
となる内容情報の一例を示す図である。図3に示すよう
に、この情報提示装置で提示される情報単位50の内容
情報は、そのデータ形式がカード型とされ、このカード
型データを唯一に識別する識別番号を格納する識別番号
フィールド51と、内容情報を格納する情報内容部フィ
ールド52とから構成される。カード型データの各々の
情報単位50は、情報単位保持手段14bに保持され
る。
【0055】図4は、情報単位の適合性を判断する条件
となる条件データの一例を示す図である。図4に示すよ
うに、例えば、情報単位が文献データベースのようなカ
ード型データである場合、その文献をジャンル別に分け
る条件が、ここでの条件データとして与えられる。と共
に、その条件に適合する情報単位の存在を意味する画像
構成要素を配置する領域を指定するため、位置基準を与
える領域データが設定される。このため、条件データ5
3は、そのデータ形式が表形式とされ、領域名フィード
54,条件フィールド55,および領域フィールド56
が設けられ、各フィールドにそれぞれのデータが設定さ
れる。ここでは、図2に示したような第1の表示領域4
2に表示する条件の適合性を区別する矩形表示45,4
6に対応して、その条件データとして「言語学に関する
もの」および「心理学に関するもの」の2つの条件デー
タが、矩形領域を指定する領域データと共に設定されて
いる。この条件データ53は条件保持手段11aに保持
される。
【0056】次に、第1実施例の情報提示装置におい
て、情報単位の存在を意味する画像構成要素を配置して
表示する場合の全体の処理動作を説明する。再び、図1
を参照する。情報提示装置において提示する複数の情報
単位が与えられ、図3に示したように、個々の情報単位
50が情報単位保持手段14bに保持され、これに対し
ては、図4に示したように、複数の条件データが53が
条件保持手段11aに保持された状態で、処理が開始さ
れる。
【0057】この処理では、複数条件適合判別手段11
bが、情報単位保持手段14bに保存されている情報単
位を読み込み、条件保持手段11aに保存されている複
数の条件に照らし、情報単位が条件に適合するかどうか
を判断する。複数条件適合判別手段11bは、情報単位
に対する評価が必要な場合に、評価値算出手段13aに
送り評価値を算出する。情報単位を複数の条件に照らし
た結果、情報単位が複数の条件に適合すると、この判別
結果が、判別結果保持手段11cに保持され、更に、位
置算出手段12aに送られる。そこで、条件に当てはま
る毎に、位置算出手段12aが、この情報単位の存在を
意味する画像構成要素を画面上に配置する位置を算出す
る。この際、その位置と当該情報単位を特定することの
できる識別情報との対応関係が表形式の対応関係情報と
されて、図5に示すような形態で対応関係保持手段14
aに保存される。
【0058】図5は、画像構成要素の表示位置と当該画
像構成要素により存在が指示される情報単位の識別番号
との関係を示す対応関係情報の一例を示す図である。図
5に示すように、対応関係情報57は、画像構成要素の
表示位置(位置(x,y))58とこの画像構成要素に
対応する情報単位の識別番号(ID)59とが組とな
り、その関係が表形式データとして、対応関係保持手段
14aに保持される。
【0059】画像生成手段12bは、位置算出手段12
aで算出された位置(情報単位との関係が識別番号と共
に登録された位置)をもとに、情報単位の存在を表現す
る画像構成要素を生成して配置し、適合した条件ごとに
指定された領域に画像構成要素が配置された画像を生成
する。生成された画像は、表示手段12cにおいて表示
される。
【0060】(同一情報単位の画像構成要素に変更を加
えない場合の画像表示)図6は、このような画像構成要
素を配置して表示する画像表示処理を一連の流れで説明
するフローチャートである。図6を参照して説明する。
ここでは情報単位を順次読み込んで、複数の条件に適合
した場合には、それに対応して複数個の画像構成要素を
表示するものとし、1つの情報単位に対して複数個の画
像構成要素に多重化されて表示される場合があるものと
する。ただし、多重化されている画像構成要素に変更
(表示形態を変える)を加えることはしない。
【0061】処理を開始すると、ステップS4aにおい
て情報単位読み込みの処理を行う。この処理は、複数条
件適合判別手段11bが、情報単位保持手段14bに保
存されている情報単位を読み込む。次に、ステップS4
bにおいて、評価値算出の処理を行う。読み込んだ情報
単位が、単純に条件に合うかどうかを判別できない場合
に、評価値算出手段13aへ情報を送り、評価値を算出
する。もちろん、情報単位が数値自体であるような場合
など、単純に位置を決定できる場合は、評価値の算出は
不要である。
【0062】次に、ステップS4cにおいて条件適合の
判定処理を行う。ここで評価値をもとにして、複数条件
適合判別手段11bが、条件保持手段11aに保存され
ている条件にもとづいて、この情報単位が条件に適合す
るかどうかを一つづつ判別する。次に、ステップS4d
において位置算出の処理を行う。この処理は、位置算出
手段12aにより、例えば、乱数を発生させて座標位置
を得て、条件に適合している場合にはその条件データで
指定された領域に入るように修正して、情報単位の存在
を意味する画像構成要素(四角形図形41)の表示位置
が算出される。算出された表示位置を該当の情報単位と
対応付けし、対応関係情報として登録するため、次に、
ステップS4eにおいて、対応関係生成の処理を行う。
これにより、表示位置と情報単位との対応関係を示す対
応関係情報が、対応関係保持手段14aに、図5のよう
な表形式の形態で保存される。
【0063】次に、ステップS4fにおいて画像生成の
処理を行う。表示位置を受け取った画像生成手段12b
は、情報単位の存在を意味する画像構成要素の画像(小
さな四角形図形)をその表示位置に生成する。次に、ス
テップS4gにおいて中間画像表示の処理を行い、表示
手段12cに中間画像を表示する。そして、ステップS
4hにおいて処理の制御を行い、評価値算出からここま
での処理(ステップS4b〜ステップS4h)を、条件
保持手段11aの条件データを替えて、各条件データに
対する処理が全て終了するまで繰り返す。
【0064】更に、ステップS4iにおいて処理の制御
を行い、情報単位読み込みからここまでの処理(ステッ
プS4a〜ステップS4i)を、条件判定の処理対象と
なっている全ての情報単位の読み込みを終了するまで繰
り返す。全ての情報単位に対する処理が終了すると、ス
テップS4jにおいて結果表示を行って、一連の処理を
終了する。この結果、図7に示すように、表示画面40
の第1の表示領域42には、最終的に情報単位の存在を
意味する画像構成要素41がランダムな位置に配置され
た画像が表示される。
【0065】図7は、情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第1の表示例を示す図である。図7に示す表示
例のように、情報単位の存在を意味する画像構成要素4
1がランダムな位置に配置される場合は、位置算出手段
12aが画像構成要素の表示位置を与える場合に乱数を
発生させて、その表示位置を計算している例である。ま
た、この表示例は、条件データとして設定するデータと
して、図4に示すように、条件に適合する情報単位の存
在を意味する画像構成要素の表示位置は、矩形の領域内
に置くという配置基準を与えている場合の表示例となっ
ている。
【0066】このように、条件保持手段11aに保持す
る条件データの配置基準を与える場合、図4に示すよう
な矩形領域に対して条件データを設定する態様に替え
て、点に対して条件データを設定する態様としても良
く、また、軸に対して条件データを設定する態様として
も良い。次に、このような態様による条件データの設定
例および、その対応の画像構成要素が配置された表示例
について説明する。
【0067】図8は、点に対して条件データを設定する
場合の条件データの別の例を示す図である。図4で説明
した場合と同様に、例えば、情報単位が文献データベー
スのようなカード型データである場合、その文献をジャ
ンル別に分ける条件が、ここでの条件データとして与え
られ、更に、その条件に適合する情報単位の存在を意味
する画像構成要素を配置する領域の指定が、点の位置デ
ータとして設定される。このため、図8に示すように、
条件データ60はデータ形式が表形式とされ、点名フィ
ード61,条件フィールド62,および点の位置を設定
する位置フィールド63が設けられ、各フィールドにそ
れぞれのデータが設定される。なお、この場合、複数個
の画像構成要素を配置するので、点の位置データは、画
像構成要素を配置する領域の中心点を代表値として与え
るだけであり、実際に画像構成要素が配置される位置
(位置算出手段12aによる算出位置)は、乱数による
指定点を中心とした近傍の領域となる。このような点デ
ータによる領域指定を行った場合の画像構成要素の配置
の表示例を図9に示す。
【0068】図9は、情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第2の表示例を示す図である。条件データで画
像構成要素が配置される領域の指定が点として与えられ
た場合、図9に示す表示例のように、条件データで指定
された点を中心とする近傍48の領域に画像構成要素が
位置決めされた表示となる。この例では、情報単位の適
合性を判別する条件データが、図8に示すように、「言
語学」,「心理学」,「哲学」の条件が3つの点として
指定されているので、3つの各々の点を中心とした各々
の近傍に、それぞれの複数個の情報単位の存在を意味す
る画像構成要素が配置され表示される。
【0069】図10は、軸に対して条件データを設定す
る場合の条件データの更に他の例を示す図である。図4
により説明した場合と同様に、例えば、情報単位が文献
データベースのようなカード型データである場合、その
文献をジャンル別に分ける条件が、ここでの条件データ
として与えられる。更に、その条件に適合する情報単位
の存在を意味する画像構成要素を配置する領域の指定
が、軸の位置データとして設定される。このため、図1
0に示すように、条件データ65は、データ形式が表形
式とされ、アイテム名フィード66,条件フィールド
67,および軸の位置を設定する位置フィールド68が
設けられ、各フィールドにそれぞれのデータが設定され
る。なお、この場合、軸の位置データは、画像構成要素
を配置する軸線の位置を指定する。実際に画像構成要素
が配置される位置は、指定の軸線の上となる。このよう
な軸データによる条件の指定を行った場合の画像構成要
素の配置の表示例を図11に示す。
【0070】図11は、情報単位の存在を意味する画像
構成要素の第3の表示例を示す図である。条件データで
画像構成要素が配置される領域の指定が軸として与えら
れた場合には、図11に示す表示例のように、条件デー
タで指定された軸線49の上に画像構成要素が位置決め
されて表示される。この例では、情報単位の適合性を判
別する条件データが、図10に示すように「言語学」,
「心理学」,「哲学」の条件が3つの軸として指定され
ているので、3つの軸線の上に情報単位の存在を意味す
る画像構成要素が配置されて表示される。
【0071】ところで、前述したように、この実施例の
情報提示装置においては、1つの情報単位につき、条件
適合の判別を複数の条件に対して行い、複数の条件に適
合する情報単位に対しては、1つの情報単位に対して複
数個の画像構成要素に多重化して表示するものとしてい
る。したがって、1つの情報単位につき、その情報単位
の存在を意味する複数個の画像構成要素が表示されてい
る場合が存在する。言いかえると、一つの情報単位が複
数の条件にあてはまり、それぞれの条件の適合による複
数個の画像構成要素が提示される。上述したように、
「言語学」,「心理学」,および「哲学」の3つの条件
の条件データが与えられる場合の例で説明すれば、「言
語学」と「哲学」の両者の学際的な情報単位に対して
は、2つの画像構成要素が表示される。この場合の画像
構成要素を他と区別するため、該当する画像構成要素に
対しては、その表示に変更を加える。その場合には、図
12に示すような処理の流れで、画像構成要素を表示す
る処理が行なわれる。
【0072】(同一情報単位の画像構成要素に変更を加
える場合の画像表示)次に、多重化された画像に変更を
加える場合の処理について説明する。図12は、画像構
成要素を配置して表示する場合の別の画像表示処理の例
を一連の流れで説明するフローチャートである。基本的
な処理の流れは、図6に示した処理の流れと変わらない
ので、概略を説明する。
【0073】図12を参照して説明すると、まず、複数
条件適合判別手段11bが、情報単位保持手段14bに
保存されている情報単位を読み込む(ステップS12
a)。次に、評価値を算出する。単純に条件に合うかど
うかを判別できない場合には、評価値算出手段13aに
読み込んだ情報単位の情報を送り、評価値を算出する。
もちろん、情報単位が数値自体であるような場合など、
単純に位置を決定できる場合は、評価値の算出は不要で
ある(ステップS12b)。ここでの評価値をもとに、
複数条件適合判別手段11bが、条件保持手段11aに
保存されている条件にもとづいて、この情報単位が条件
に適合するかどうかを一つづつ判別していく(ステップ
S12c)。条件に適合した場合には、その結果が判別
結果保持手段11cに、図13に示すような表形式で記
録される。なお、複数の条件に適合した場合には、複数
の条件の各々の適合の判別結果が記録される(ステップ
S12d)。
【0074】図13は、判別結果情報のデータ形式の一
例を示している。図13に示すように、判別結果情報7
0のデータ形式は表形式とされ、番号フィールド71と
適合条件フィールド72とから構成される。各フィール
ドに判別結果の情報が記録される。図13に示す判別結
果情報の例では、条件の適合判別により、1つの情報単
位に対して、条件「言語」および「心理」の2つの適合
条件が判定結果が得られたことを示している。
【0075】そして、処理の制御を行い(ステップS1
2e)、評価値算出からここまでの処理(ステップS1
2b〜ステップS12e)を全ての条件が終了するまで
繰り返す。この繰り返しが終了すると、次に、位置算出
手段12aは、判別結果保持手段11cの判別結果の情
報を読み取り、記録されている判別結果ごとに表示位置
を算出する(ステップS12f)。と共に、算出した位
置と情報単位との対応関係を示す対応関係情報が、画像
構成要素の表示位置ごとに対応関係保持手段14aに、
図5に示したような形態で保存される(ステップS12
g)。
【0076】また、多重化画像変更手段12dを介し
て、表示位置を受け取った画像生成手段12bは、その
情報単位の存在を表現するため、表示位置に対応の画像
構成要素を配置した画像を生成する。その場合、同一情
報単位に対応する複数の画像構成要素に対しては、その
形状や色などに変化を加えたものを表示する。例えば、
第1番目に条件に適合したもの以外は、色を変化させて
表示したり、適合した条件に応じて形状を変化させたり
して、画像構成要素に対し変更を加える(ステップS1
2h)。この結果を、表示手段12cに中間画像として
表示する(ステップS12i)。
【0077】そして、再び、処理の制御を行い(ステッ
プS12j)、情報単位の読み込みからここまでの処理
(ステップS12a〜ステップS12j)を、必要な情
報単位の読み込みを終了するまで繰りかえす。この繰り
返しが終了すると、最終的な結果の画像を表示手段12
cにより表示して終了する(ステップS12k)。
【0078】ここでは、複数の条件に適合したために多
重化された画像構成要素は、白抜きの画像とする変更を
加える。この結果、図14,図15,および図16にそ
れぞに示すような形態で最終的な結果の表示画像が得ら
れる。図14,図15,および図16にそれぞれ示す画
像構成要素に変更が加えられた表示例は、前述した図
7,図9,および図11に対応している。
【0079】図14に示す画像の表示例は、領域を指定
する条件データにより情報単位の存在を意味する画像構
成要素の表示位置が算出され、かつ、多重化された同一
の情報単位を表現する複数の画像構成要素には、その画
像構成要素が白抜きの画像とする変更が加えられた表示
例となっている。
【0080】図15に示す画像の表示例は、点を指定す
る条件データにより情報単位の存在を意味する画像構成
要素の表示位置が算出され、かつ、多重化された同一の
情報単位を表現する複数の画像構成要素には、その画像
構成要素が白抜きの画像とする変更が加えられた表示例
となっている。
【0081】また、図16に示す画像の表示例は、軸を
指定する条件データにより情報単位の存在を意味する画
像構成要素の表示位置が算出され、かつ、多重化された
同一の情報単位を表現する複数の画像構成要素には、そ
の画像構成要素が白抜きの画像とする変更が加えられた
表示例となっている。
【0082】このようにして、情報単位の存在を意味す
る画像構成要素が配置された画像が第1の表示領域42
に表示された場合、この画像構成要素の1つをマウスカ
ーソルにより指示することで、対応の情報単位の内容情
報が第2の表示領域43に表示することができる。次
に、このような内容提示の処理について説明する。図1
7は内容情報の提示処理の処理フローを説明するフロー
チャートであり、また、図18は、内容情報の提示操作
の一例を説明する図である。
【0083】図18に示すように、マウスカーソル44
により、内容情報の提示を指定する画像構成要素の四角
形図形を指示すると、その画像構成要素の表示色が変化
し、その画像構成要素が選択状態となる。これにより、
この画像構成要素に対応する情報単位の内容の提示処理
が開始される。なお、この場合、マウスカーソルにより
指示された画像構成要素が多重化されたものであり、そ
の対応の情報単位は、他の画像構成要素によっても指定
される場合には、多重化された画像構成要素の表示にも
変化が与えられる。
【0084】図17を参照して説明する。内容情報の提
示を指定する画像構成要素の四角形図形をマウスカーソ
ルによって指示すると、処理が開始され、構成要素指示
手段15aは、ユーザからの画像構成要素の指定の指示
を受け取る(ステップS17a)。そして、受け取った
指定の位置情報により、同一情報単位画像変更手段12
eが、対応関係保持手段14aにおいて、図5に示した
ような形態で保存されている対応関係情報を検索し、ユ
ーザがどの情報単位を指示したかを判断し、識別番号
(ID)を得る(ステップS17b)。
【0085】そして、同一情報単位画像変更手段12e
は、得た識別番号(ID)により、再び、対応関係保持
手段14aを検索し、同じ識別番号(ID)を持つ他の
画像構成要素の位置を得る。この場合、図5に示す対応
関係情報57では、アンダーラインを付けて示すよう
に、番号「12543」という同一の識別番号(ID)
を持つ2つの表示位置の情報が存在するので、2つの多
重化された画像構成要素が存在している(ステップS1
7c)。
【0086】この表示位置の情報をもとに、同一情報単
位画像変更手段12eは、画像生成手段12bに対し
て、該当する画像構成要素に変化を加えるように指示を
出し、表示手段12cに表示されている画像を変化させ
る(ステップS17d)。同時に、対応情報検索手段1
5bは、同じく、対応関係情報を検索して得られた識別
番号(ID)を基にして情報単位保持手段14bを検索
し、対応する情報単位を取りだす(ステップS17
e)。最後に、情報単位の内容を内容提示手段15cへ
表示して処理を終了する(ステップS17f)。
【0087】また、図18は、ユーザが指示した画像構
成要素に対応する情報単位の内容情報を表示した場合
に、多重化された画像構成要素の表示に変更が加えられ
た場合の表示の変化を例示している。すなわち、マウス
カーソル44により、内容情報の提示を所望する画像構
成要素73を指示すると、この画像構成要素73は、選
択された状態となり、その表示色が変化し、これにより
対応の情報単位の内容情報が第2の表示領域43に表示
される。この場合、前述したように、画像構成要素73
が2つに多重化された画像構成要素である場合、その対
応の他の画像構成要素74にも表示に変化が加えられ
る。ここでの表示の変化は、対応の画像構成要素が2重
枠の表示となる。
【0088】この情報単位に含まれる情報として、ここ
では、文献データベースのカード型データの文字情報を
例として説明しているが、この他に音声,画像,動画な
どを含んだ情報であってもよい。
【0089】このように、この第1実施例の情報提示装
置では、保存されている情報単位を読み込み、複数の条
件に適合する場合には、情報単位の存在を表現する画像
構成要素を、多重化し配置することができるようにし
た。同時に、配置された画像構成要素を直接指示するこ
とで、対応する情報にアクセスすることができるように
した。これにより、情報単位それ自身を画像上に配置す
る感覚を持ちながら、様々な条件に適合するものを、適
切に配置することが可能となる。この技術は、多様な条
件が複雑に絡み合うような分野での分析等に有効であ
る。特に、大量の情報を分析する際や、今後の情報収集
の方向性策定、あるいはアイデアを考案する際などの場
合には非常に有効となる。
【0090】次に、本発明の第2実施例の情報提示装置
について説明する。前述した第1実施例の情報提示装置
においては、情報単位の存在を意味する画像構成要素
は、情報単位の特徴により、複数の条件によっては1つ
の情報単位が多重化されて複数個の画像要構成要素とし
て表示される場合もあるという態様であった。また、こ
の場合、条件に適合しない情報単位に対しては、その情
報単位の存在を意味する画像構成要素は、表示されない
態様(点指定の条件データの場合,軸指定の条件データ
の場合)や、領域外に表示される態様(領域指定の条件
データの場合)となっている。
【0091】これに対して、第2実施例の情報提示装置
においては、同様に、情報単位の存在を意味する画像構
成要素を提示するが、常に、情報単位の存在を意味する
画像構成要素を全てユーザに対して提示していることを
保証しながら、条件に適合する情報単位の存在を意味す
る画像構成要素とそうでないものとを区別し、同時に提
示する態様とする。
【0092】(第2実施例の全体構成)図19は、本発
明の第2実施例の情報提示装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。第2実施例の情報提示装置は、図19に示
すように、大きく区分すると、情報単位選択部21,適
合データ表示処理部22,情報単位評価部23,情報保
持部24,内容検索提示部25,および非適合データ表
示処理部26から構成される。
【0093】これらの情報単位選択部21,適合データ
表示処理部22,情報単位評価部23,情報保持部2
4,および内容検索提示部25は、それぞれ第1実施例
の情報提示装置における条件判定部11,表示処理部1
2,情報単位評価部13,情報保持部14,内容検索提
示部15に対応しており、第2実施例の情報提示装置で
は、更に、非適合データ表示処理部26が加えられた構
成となる。つまり、表示処理部が2系統設けられた構成
となっている。
【0094】情報単位選択部21には、条件保持手段2
1a,条件適合判別手段21b,展開ルール保持手段2
1c,および条件展開手段21dが備えられる。条件保
持手段21aは、情報単位を選別する条件を保存する。
条件適合判別手段21bは、条件保持手段21aに保存
される条件に基づいて、情報単位を選別する。展開ルー
ル保持手段21cは、条件保持手段21aに保存される
条件を展開するためのルールを保持する。条件展開手段
21dは展開ルール保持手段21cに保存されるルール
に基づいて選択条件を展開し、展開した選択条件は条件
保持手段21aに保存される。
【0095】第1表示処理部としての適合データ表示処
理部22には、適合単位位置算出手段22a,適合単位
画像生成手段22b,および適合単位表示手段22cが
備えられる。適合単位位置算出手段22aは、条件に適
合した情報単位の存在を意味する画像構成要素の配置を
決定する。適合単位画像生成手段22bは、決定された
位置に画像構成要素を配置した画像を生成する。適合単
位表示手段22cは、生成された画像を表示する。
【0096】情報単位評価部23には、評価値算出手段
23aが備えられる。評価値算出手段23aは、情報単
位の選択基準の評価値が直接に情報単位から得られない
場合に、情報単位を評価した値を算出する。
【0097】情報保持部24には、対応関係保持手段2
4aと情報単位保持手段24bが備えられる。対応関係
保持手段24aは、情報単位の存在を意味する画像要構
成要素の表示位置と情報単位を唯一に識別する識別番号
との対応関係情報を保持し、情報単位保持手段24bは
複数の情報単位を保持する。
【0098】内容検索提示部25には、構成要素指示手
段25a,対応情報検索手段25b,および内容提示手
段25cが備えられる。構成要素指示手段25aは、適
合単位表示手段22cおよび非適合単位表示手段3cに
により表示される画像の構成要素に対する指示を受け付
ける。対応情報検索手段25bは、指示された画像構成
要素に対応する情報単位を検索する。内容提示手段25
cは、検索された情報単位の内容を提示する。
【0099】また、第2表示処理部としての非適合デー
タ表示処理部26には、非適合単位位置算出手段26
a,非適合単位画像生成手段26b,および非適合単位
表示手段26cが備えられる。非適合単位位置算出手段
26aは、条件に適合しなかった情報単位の存在を意味
する画像構成要素の配置を決定する。非適合単位画像生
成手段26bは、決定された位置に画像構成要素を配置
した画像を生成する。非適合単位表示手段26cは、生
成された画像を表示する。
【0100】次に、第2実施例の情報提示装置の全体の
動作を説明する。情報単位保持手段24bには複数の情
報単位が保持されているので、条件適合判別手段21b
が、情報単位を読み込み、評価が必要な場合に、情報単
位の情報を評価値算出手段23aに送出して評価値を算
出し、その評価値を得る。そして、条件保持手段21a
に保存されている条件に従い、条件に適合するかどうか
を判断する。なお、条件保持手段21aに保持される条
件は、条件展開手段21dにより、展開ルール保持手段
21cに保存されるルールに基づいて展開される。
【0101】条件適合判別手段21bにより、読み込ん
だ情報単位が、条件に適合すると判断された場合には、
適合単位位置算出手段22aによって、当該情報単位の
存在を意味する画像構成要素を提示するための表示位置
が算出される。このとき、表示位置の位置データと当該
情報単位との関係が、第1の対応関係情報として、対応
関係保持手段24aに保存される。また、算出された表
示位置に基づいて、適合単位画像生成手段22bが、情
報単位の存在を表示するため、当該情報単位の存在を意
味する画像構成要素を配置した画像を適合単位表示手段
22cに表示する。
【0102】また、条件適合判別手段21bにより、読
み込んだ情報単位が、条件に適合しないと判断された場
合には、非適合単位位置算出手段26aによって、当該
情報単位の存在を意味する画像構成要素を提示するため
の表示位置が算出される。このとき、同様に、表示位置
の位置データと当該情報単位との関係は、第2の対応関
係情報として対応関係保持手段25aに保存される。ま
た、算出された表示位置に基づいて、非適合単位画像生
成手段26bが情報単位の存在を表現する画像構成要素
を配置した画像を非適合単位表示手段26aに表示す
る。
【0103】このように、条件に適合する情報単位の存
在を意味する画像構成要素に対する表示処理と、条件に
適合しない情報単位の存在を意味する画像構成要素に対
する表示処理とを別に独立した処理系統で行うので、条
件に適合する情報単位と、条件に適合する情報単位と区
分して同時に表示することが可能となる。また、条件に
適合するものと、適合しないものとの情報単位の存在を
意味するそれぞれの画像構成要素を生成して配置する処
理が、それぞれに個別に行えるので、様々な態態で表示
することができる。
【0104】また、このようにして、条件に適合するも
のと、適合しないものとに区分された表示された個々の
画像構成要素を指示することにより、第1実施例の情報
提示装置と同様に、対応する情報単位が提示できる。こ
の場合の動作について説明する。この場合には、各々の
情報単位の存在を意味する画像構成要素は、適合単位表
示手段22cによる条件に適合するものの表示領域(第
1の表示領域81;図20)への表示と、また、非適合
単位表示手段26aによる条件に適合しないものの表示
領域(第2の表示領域82;図20)とに分けられて表
示されているため、ユーザは、それぞれの表示領域に表
示された情報単位の存在を意味する画像構要素に対し
て、内容情報の提示を所望するものを指示する。
【0105】画像構成要素に対する指示がユーザから与
えられると、この指示は、構成要素指示手段25aによ
って受け付けられ、対応情報検索手段25bへと送られ
る。対応情報検索手段25bは、対応関係保持手段24
aを検索し、その結果をもとにして、情報単位保持手段
24bに保存されている情報単位をとりだし、内容提示
手段25cへ提示する。このように、条件に適合するも
の、適合しないもの、双方の画像構成要素に対する指示
が受け取られて、それぞれに情報単位の内容の提示が行
なわれる。
【0106】図20は、第2実施例の情報提示装置によ
って表示された画面上に配置された画像構成要素とその
画像構成要素に対応して提示された情報単位の内容情報
との表示例を説明する図である。図20に示すように、
第2実施例の情報提示装置による表示画面80には、条
件に適合する情報単位の存存を意味する画像構成要素8
4を配置する第1の表示領域81と、条件に適合しない
情報単位の存存を意味する画像構成要素85を配置する
第2の表示領域82と、画像構成要素84,85の指定
により情報単位の内容表示が指示された場合に情報単位
の内容を表示する第3の表示領域83が設けられてい
る。
【0107】また、第2実施例の情報提示装置でも、個
々の情報単位としては、例えば、文献データベースによ
うに、複数のキーワードを持ち、これらのキーワードの
内容を複数の条件により解析可能とされたカード型デー
タ(図3)を用いられる。このカード型データの複数の
情報単位を格納し、その各々の情報単位の存在を意味す
る画像構成要素を小さな四角形図形で表わして、例え
ば、乱数発生により表示位置を算出し、条件適合用の第
1の表示領域81または条件非適合用の第2の表示領域
82に配置して提示する。
【0108】なお、各々の情報単位に対しては、例えば
キーワードなどによる条件での適合性または非適合性を
判別して、その結果により表示領域を区分けし、情報単
位の存在を意味する画像構成要素を全てユーザに対して
提示していることを保証しながら、条件に適合する情報
単位の存在を意味する画像構成要素とそうでないものと
を区別し、同時に提示する。
【0109】例えば、条件適合用の第1の表示領域81
において表示する画像構成要素84には、その表示位置
の算出の手法に対して、前述した第1実施例の情報提示
装置で用いた「点指定による条件データ」での配置の手
法を用いると、図20に示すようになる。また、この図
20の表示例では、第1の表示領域81の周囲に設けら
れた条件非適合用の第2の表示領域82において、表示
する画像構成要素85の配置には、単に乱数による表示
位置としている。
【0110】これにより、条件適合用の第1の表示領域
81に表示された画像構成要素84であるか、または条
件非適合用の第2の表示領域82に表示された画像構成
要素85であるかにより、その存在を意味される情報単
位は、条件に適合しているか否か提示される。更に、第
1の表示領域81の中で、条件が適合している情報単位
の存在を意味する画像構成要素84の表示位置が、例え
ば、「点指定による条件データ」での配置の手法により
配置されると、その配置の位置により、画像構成要素8
4がいずれの指定点の近傍での表示により、その対応の
情報単位の条件の適合性または非適合性を提示できる。
【0111】いずれの表示領域に表示された画像構成要
素も、カード型データの情報報単位の存在を意味してい
るので、例えば、その1つの画像構成要素をマウスカー
ソル44で指示することにより、その操作に対応して、
該当する情報単位の内容情報が第3の表示領域83に表
示される。
【0112】第2実施例の情報提示装置において、情報
単位の適合性または非適合性を判別する条件は、条件保
持手段21aに保持されて用いられるが、この条件は、
展開ルール保持手段21cに保持されている展開ルール
を、条件展開手段21dが展開して条件保持手段21a
に保存する。
【0113】図21は展開ルールの一例を示す図であ
る。図21に示すように、この展開ルール90は、展開
前条件91と展開後条件92とが対応づけて設定されて
いる。このため、ユーザは展開前条件を与えるだけで、
情報単位の内容に応じて、選別するための複雑な条件を
与えることができる。例えば、前述のように、情報単位
が文献データベースのようなカード型データである場合
に、その文献をキーワードによる分類可能なジャンル別
に分ける条件を、簡易な表現で例えば「言語学」として
与えると、展開ルールに従って、キーワードの「“言
語”or“言語学”or“linguistics”or“言論”or“修
辞学”」の条件データに展開されて条件保持手段21a
に保存される。
【0114】(第2実施例の情報提示装置の画像表示)
次に、第2実施例の情報提示装置において、情報単位を
順次読み込んで、情報単位に含まれる数値データに基づ
いて画像を表示する場合の処理の流れを一つの例として
説明する。情報単位保持手段24bには、複数の情報単
位が、例えば、前述したように、図3のような形態で保
存されているものとする。
【0115】図22は、第2実施例の画像表示処理の一
連の流れを示すフローチャートである。図22を参照し
て、ここでの一連の処理の流れを説明する。基本的な処
理の流れは、前述した第1実施例における画像表示処理
と同様であるので、概略的に説明する。まず、あらかじ
め、条件展開手段21dが、展開ルール保持手段21c
に保存されている展開ルール(図21)に基づいて、条
件保持手段21aに保存されている情報単位選択のため
の条件を展開する。ここでの情報単位選択のための条件
は、図23に示すような形態で、展開前の条件が簡易な
表現形式で指定されている。展開された結果は、図24
に示すように形態となり、キーワードの形式に展開され
た条件となる(ステップS22a)。
【0116】情報単位選択の条件が展開された後、条件
適合判別手段21bが、情報単位保持手段24bに保存
されている情報単位を読み込む(ステップS22b)。
単純に条件に合うかどうかを判別できない場合には、評
価値算出手段23aへ情報を送り、評価値を算出する。
情報単位が数値自体であるような場合など、単純に位置
を決定できる場合は、評価値の算出は不要である(ステ
ップS22c)。ここでの評価値をもとに、条件適合判
別手段1dが、条件保持手段21aに、図24の形態で
保存されている条件にもとづいて、情報単位を選別する
(ステップS22d)。
【0117】選別の結果、条件に適合するものは、適合
単位位置算出手段22aによって表示位置が算出される
(ステップS22e)。同時に、情報単位の存在を意味
する位置と情報単位との対応関係が対応関係情報とし
て、対応関係保持手段5aに、図25に示すような形態
で保存される(ステップS22f)。なお、図25に示
すように、ここでの対応関係情報93は、条件に適合す
る情報単位の存在を意味する画像構成要素(第1の表示
領域81に表示する)に対する対応関係情報93aと、
条件に適合しない情報単位の存在を意味する画像構成要
素(第2の表示領域82に表示する)に対する対応関係
情報93bとそれぞれ別の対応関係表として保存してい
るが、1つの対応関係表として保存しても良い。
【0118】そして、表示位置のデータを受け取った適
合単位画像生成手段22bは、情報単位の存在を意味す
る画像構成要素の画像を生成し(ステップS22g)、
適合単位表示手段22cにより第1の表示領域に中間画
像を表示する(ステップS22h)。
【0119】また、選別の結果、条件に適合しないもの
は、非適合単位位置算出手段26aによって表示位置が
算出される(ステップS22i)。同時に、情報単位の
存在を意味する位置と情報単位との対応関係が対応関係
情報として、対応関係保持手段5aに、図25に示すよ
うな形態で保存される(ステップS22j)。表示位置
のデータを受け取った非適合単位画像生成手段26b
は、情報単位の存在を表意味する画像構成要素の画像を
生成し(ステップS22k)、非適合単位表示手段26
aにより第2の表示領域に中間画像を表示する(ステッ
プS22l)。
【0120】そして、処理の制御を行い、以上の処理を
必要な情報単位の読み込みを終了するまで繰りかえす
(ステップS22m)。次に、最終的な画像を適合単位
表示手段22cおよび非適合単位表示手段26aによ
り、図26に示すような形態で表示して終了する(ステ
ップS22n)。
【0121】図26に示す画像表示例では、条件に適合
した情報単位の存在を意味する画像構成要素84が、表
示画面80の左側の中心部に位置する第1の表示領域8
1にそれぞれ表示され、また、条件に適合しなかった情
報単位の存在を意味する画像構成要素85が、そのまわ
りに位置された第2の表示領域82にそれぞれ表示され
ている。ここでは、画像構成要素として、小さな四角形
図形を表示したが、これに替えて、点としても良く、例
えば、タイトル等を示すテキストであっても良い。テキ
スト等を表示する際には、この例で説明したように平面
上にランダムに配置するだけでなく、表形式で表示する
ようにしても良い。また、アイコンのような画像であっ
てもかまわない。更に、第2の表示領域82は、第1の
表示領域81の周囲に位置するようにしているが、この
位置関係も任意に配置できる。また、ここでは、中間的
な画像を生成することを前提として説明したが、情報単
位の読み込みを終了するまでは、情報単位の存在を意味
する各々の画像構成要素の位置のデータを全て保存して
おき、最後に画像を表示するようにしても良い。
【0122】このように、表示された各々の画像構成要
素84,85は、いずれも情報単位の存在を意味してお
り、任意の画像構成要素をマウスカーソルで指定するこ
とにより、その対応の情報単位の内容情報が表示され
る。次に、このような内容提示処理について説明する。
図27は、内容提示処理の流れを説明するフローチャー
トである。
【0123】(内容提示処理)第1の表示領域81また
は第2の表示領域82に表示された画像構成要素を指定
する指示が与えられると、構成要素指示手段25aは、
ユーザからの画像構成要素の指示を受け取り、対応情報
検索手段25bへ送る(ステップS27a)。対応情報
検索手段25bは、ユーザの指定した画像構成要素の表
示位置から、対応関係保持手段5aに、図25に示すよ
うな形態で、2つの対応関係情報として保存されている
情報を検索して、ユーザがどの情報単位を指示したかを
判断し、その対応の識別番号(ID)を得る(ステップ
S27b)。対応情報検索手段25bは、その識別番号
(ID)をもとに情報単位保持手段24bに保持されて
いる情報単位を検索し、対応する情報単位を取りだす
(ステップS27c)。最後に、情報単位の内容を内容
提示手段25cへ表示して終了する(ステップS27
d)。
【0124】図28は、ユーザーが指示した画像構成要
素に対応する情報単位を内容提示手段25により第3の
表示領域83に提示した表示例である。この例では、情
報単位に含まれる情報として、文字情報を例にあげた
が、音声・画像・動画などを含んだ情報であってもかま
わない。
【0125】このように、第2実施例の情報提示装置に
おいては、保存されている情報単位を読み込み、その情
報単位の存在を意味する画像構成要素を、その情報単位
が条件に適合する場合は、適合するデータを表示する部
分(第1の表示領域)に表示し、また、その情報単位が
条件に適合しない場合には、適合しないデータを表示す
る部分(第2の表示領域)に表示して、これらを同時に
提示して見ることができるような態様にしている。
【0126】これにより、常に全ての情報単位が表示さ
れることを保証しながら、対象としている情報単位の全
体と、条件に適合する情報単位と、条件に適合しない情
報単位と、これらの関係とを把握することが可能とな
る。このため、常に全体を把握しながら、条件を適合
し、その条件が全体のどのような影響をおよぼすかを判
別しながら、情報を把握することができるようになる。
このことは、大量の情報を分析する際や、今後の情報収
集の方向性策定、あるいはアイデアを考案する際などの
場合に非常に有効である。
【0127】次に、本発明の第3実施例の情報提示装置
について説明する。この第3実施例の情報提示装置にお
いても、第1実施例および第2実施例の情報提示装置と
同様に、情報単位の存在を意味する画像構成要素を提示
する。前述した第1実施例の情報提示装置においては、
情報単位の存在を意味する画像構成要素は、情報単位の
特徴により、複数の条件によっては1つの情報単位が多
重化されて複数個の画像要構成要素として表示される場
合もあるという態様であった。また、この場合におい
て、条件に適合する情報単位の存在を意味する画像構成
要素の表示の位置を、領域指定による条件データ,点指
定による条件データ,軸指定による条件データに応じ
て、指定された態様で配置するものであった。
【0128】これに対して、第3実施例の情報提示装置
においては、複数の条件について、各々の条件データで
指定する領域は重複を許して設定できるようにし、複数
の条件に適合する場合には、複数の領域に重複するよう
に考慮して、条件に適合する情報単位の存在を意味する
画像構成要素の表示の位置を配置するような態様とす
る。
【0129】(第3実施例の全体構成)図29は、本発
明の第3実施例の情報提示装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。第3実施例の情報提示装置は、図29に示
すように、大きく区分すると、条件判別部31,表示処
理部32,情報単位評価部33,情報保持部34,およ
び内容検索提示部35から構成される。これらは、それ
ぞれ、第1実施例の情報提示装置の条件判別部11,表
示処理部12,情報単位評価部13,情報保持部14,
および内容検索提示部15に対応する。
【0130】条件判別部31には、領域条件保持手段3
1a,条件適合判別手段31b,展開ルール保持手段3
1c,条件展開手段31d,および領域展開手段31e
が備えられる。領域条件保持手段31aは、情報単位を
選択する条件と選択された情報単位を表現する画像構成
要素を配置する領域との関係を保持する。条件適合判別
手段31bは、領域条件保持手段31aに保存される条
件に基づいて、情報単位がどの領域に属するかを判別す
る。展開ルール保持手段31cは、条件を展開するため
のルールを保存する。条件展開手段31dは、領域条件
保持手段31aに保存される条件を展開する。領域展開
手段31eは、領域の重複を考慮した新たな領域設定を
行ない、設定された新領域についての条件を規定する。
【0131】表示処理部32には、位置算出手段32
a,画像生成手段32b,表示手段32c,および領域
画像生成手段32dが備えられる。位置算出手段32a
は、条件適合判別手段31bの判断に基づいて、情報単
位の存在を意味する画像構成要素の位置を決定する。画
像生成手段32bは、決定された位置に画像構成要素を
配置した画像を生成する。表示手段32cは、生成され
た画像を表示する。領域画像生成手段32dは、領域の
形状や名称を表現する画像を生成する。
【0132】情報単位評価部33には、評価値算出手段
33aが備えられている。この評価値算出手段33a
は、情報単位保持手段に保存されている情報単位を評価
した値を算出する。条件適合判別手段31bが情報単位
の情報から条件に合うかどうかが判別できない場合に、
読み込んだ情報単位の情報を評価値算出手段33aに送
るので、その情報単位を評価した値を算出する。この情
報単位を評価した値によって、条件に対して情報単位が
適合するか否かを判定する。
【0133】情報保持部34には、対応関係保持手段3
4aおよび情報単位保持手段34bが備えられている。
対応関係保持手段34aは、情報単位と当該情報単位に
対応する画像構成要素の位置との対応関係を保存してい
る。また、情報単位保持手段34bは、この情報提示装
置で提示する複数の情報単位を保存している。
【0134】また、内容検索提示部35には、構成要素
指示手段35a,対応情報検索手段35b,および内容
提示手段35cが備えられている。構成要素指示手段3
5aは、表示手段に表示された画像構成要素に対する指
示を受け付ける処理を行い、対応情報検索手段35b
は、指示された画像構成要素に対応する情報単位を検索
する。そして、内容提示手段35cは、検索された情報
単位の内容を提示する。例えば、表示画面上に、検索さ
れた情報単位の内容情報を表示する。
【0135】次に、第3実施例の情報提示装置の全体の
動作を説明する。基本的な動作は、前述した第1実施例
と同様であるので、概略的な説明とし、まず、情報単位
を条件に照らして、各領域に配置して表示する処理につ
いて説明する。
【0136】情報単位保持手段34bは複数の情報単位
を保持しているので、条件適合判別手段31bは、情報
単位保持手段34bに保存されている情報単位を読み込
み、領域条件保持手段31aに保存されている領域情報
とその領域に対応する条件に照らして、情報単位がどの
領域に属するかを判断する。条件適合判別手段31b
は、評価が必要な場合には、評価値算出手段33aへ送
り評価値を算出する。評価値により(または直接に情報
単位の情報から)、情報単位が、どの領域に属するかが
判断された後、位置算出手段32aによって、その情報
単位の存在を意味する画像構成要素を配置する画面上の
位置が算出される。
【0137】位置算出手段32aが位置を算出すると、
画像生成手段32bにより情報単位の存在を意味する画
像構成要素が配置された画像が生成される。領域画像生
成手段32aは、領域条件保持手段31aに保存されて
いる領域情報に基づいて、領域の範囲および名称を表現
する画像を生成する。そして、画像構成要素と領域画像
が合成された画像が、表示手段32cに表示される。
【0138】ところで、領域展開手段31eにより、領
域条件保持手段31aに保存されている領域情報は、領
域の重複などを考慮し、新たな領域設定およびそれに対
応する条件設定がなされる。これにより、例えば、条件
Aに対する領域と、条件Bに対する領域と設定により、
条件Aの領域および条件Bの領域の設定に加えて、新た
に、条件Aおよび条件Bの2条件が重なる領域、条件A
の適合しないが条件Bに適合する領域などが設定され
る。
【0139】また、領域条件保持手段31aに保存され
ている条件は、条件展開手段31dによって展開ルール
保持手段31cに保存されている展開ルールに照らし、
あらかじめ違った条件に展開されることもある。
【0140】次に、マウスカーソルなどで画像構成要素
を指示することにより、対応する情報単位を提示する場
合について説明する。この場合には、ユーザからの画像
構成要素に対する指示が、構成要素指示手段35aによ
って受け付けられ、対応情報検索手段35bへと送られ
る。対応情報検索手段35bは、対応関係保持手段34
aを検索し、その結果をもとに情報単位保持手段34b
に保存されている情報単位を取りだし、内容提示手段3
5cへ提示する。これにより、ある条件に適合する情報
単位、ある条件に適合しないが他の条件に適合する情報
単位などの情報単位の存在を意味する画像構成要素が、
各々の領域に区分けされて表示されているので、その画
像構成要素に対する指示を受け取り、情報単位の内容の
提示を行なうことができる。
【0141】図30は、第3実施例の情報提示装置によ
って表示された画面上に配置された画像構成要素とその
画像構成要素に対応して提示された情報単位の内容情報
との表示例を説明する図である。図30に示すように、
第3実施例の情報提示装置の表示画面100には、情報
単位の存存を意味する画像構成要素103を配置する第
1の表示領域101と、画像構成要素103の指定によ
り情報単位の内容表示が指示された場合に情報単位の内
容を表示する第2の表示領域102が設けられている。
【0142】第3実施例の情報提示装置においても、個
々の情報単位として、例えば、文献データベースのよう
に、複数のキーワードを持ち、これらのキーワードの内
容を複数の条件により解析可能とされたカード型データ
(図3)が用いられる。このようなカード型データの複
数の情報単位を格納し、その各々の情報単位の存在を意
味する画像構成要素103を小さな四角形図形で表わし
て、例えば、乱数により表示位置を算出し、第1の表示
領域101に配置して提示する。この場合、各々の情報
単位に対して、例えば、情報単位のキーワードなどによ
り条件を判別して、設定した領域条件に属するか属しな
かの解析(条件適合判断)を行った結果を、画像構成
要素103を配置する位置に反映させて表示する。例え
ば、画像構成要素103の表示位置が第1の矩形領域1
04に入っている場合には、その情報単位は「心理学に
関するもの」であることが提示される。画像構成要素の
表示位置が第2の矩形領域105に入っている場合に
は、その情報単位は「言語学に関するもの」であること
が提示される。また、第1の矩形領域104および第2
の矩形領域105の双方の領域に入っている場合には、
「心理語および言語語に関するもの」であることが提示
される。なお、この第1の表示領域101においては、
画像構成要素を配置する場合の領域条件の矩形領域を表
示すると共に、その矩形領域により区分される領域に、
その各々の条件を示すテキスト表示(「言語&心理」,
「NOT言語&心理」など)を行っている。
【0143】また、ここでの画像構成要素103は、特
定の条件に適合した、または適合しないカード型データ
の情報単位の存在を意味しているので、例えば、その内
の1つの画像構成要素をマウスカーソル44で指示する
ことにより、その操作に対応して、該当する情報単位の
内容情報が第2の表示領域102に表示される。
【0144】第3実施例の情報提示装置において、情報
単位の適合性または非適合性を判別する条件に対して
は、領域条件を設定し、領位条件保持手段31aに保持
して、各々の情報単位を選別するが、この領域条件は、
第2実施例の情報提示装置の場合と同様に、展開ルール
保持手段31cに保持されている展開ルールにより、条
件展開手段31dが展開する。そして、領域条件保持手
段31aに保持する。ここでの展開ルールとしては、図
21で説明したような展開ルール90が用いられる。例
えば、前述のように、情報単位が文献データベースのよ
うなカード型データである場合、図30に示したよう
に、その情報単位のデータを「心理学」の領域(第1の
矩形領域104)および「言語語」の領域(第2の矩形
領域105)の各領域に区分けする領域条件を設定する
場合、図31に示すように、領域条件110を簡易な表
現で、条件を例えば「言語学」および「心理学」として
与え、更に、その各々の条件の領域を矩形領域で指定す
る。これにより、例えば、「言語学」に関しては、展開
ルール90に従って、キーワードによる「“言語”or
“言語学”or“linguistics”or“言論”or“修辞
学”」などの条件データに展開される。
【0145】(第3実施例の情報提示装置の画像表示)
図32は、第3実施例の情報提示装置における画像表示
処理の一連の流れを示すフローチャートである。ここで
は、情報単位を順次読み込んで、その情報単位の存在を
意味する画像構成要素を表示する場合の画像表示処理の
例を説明する。ここでは、情報単位保持手段34bに
は、複数の情報単位(図3)が保存されている。また、
領域条件保持手段31cには、図31に示すような形式
で、領域条件110の条件データ112およびそれに対
する領域データ114が指定され、保存されているもの
とする。また、この領域条件110には、更に、表示す
る領域名データ111と、未だ展開されていないが、各
々の領域条件のデータに対応して展開した条件データを
併せて保存するフィールド113も設けられている。
【0146】また、図31に示すような領域条件110
の指定では、領域データ114の設定による指定する領
域を、矩形の領域としているが、図33に示すように、
領域条件120の領域データ124の指定を点指定の形
式で行うようにしても良い。この場合には、第1実施例
の説明で説明したように、指定点を中心とした近傍の領
域が指定されていることになる(図8,図9参照)。ま
た、領域指定で設定する図形の形式は、円やその他の多
角形であってもかまわない。
【0147】図31のような矩形指定による領域条件1
10の設定情報に従い、領域展開手段31eが、領域を
展開する(ステップS32a)。この場合、指定された
2つの矩形領域には、一部分で重複する領域があるの
で、図34に示すように、重複を考慮した場合の新たな
領域の設定と、その領域に対する各条件が算出される。
領域が展開された結果は、2つの矩形の領域の重複する
部分と、各々の矩形の領域部分のみの2つの部分と、そ
の他の領域の部分との4つの部分に、領域が区分され、
それぞれに区分けされた領域の領域データの指定と、そ
の各々の領域名データと、各領域の条件データの指定と
に展開される。
【0148】次に、条件展開手段31dが、展開ルール
保持手段31cに保存されている展開ルール(90;図
21)に基づいて、条件をキーワードによる条件データ
に展開する。展開された結果の領域条件は、図35に示
すようになる(ステップS32b)。領域画像生成手段
32aは、領域条件保持手段31cの情報を読み込ん
で、領域の範囲や領域名の名称を表示手段32bによ
り、図36に示ような形態で、第1の表示領域101に
表示する(ステップS32c)。
【0149】以上の準備が終わると、条件適合判別手段
31bは、情報単位保持手段34bに保存されている情
報単位を読み込む(ステップS32d)。単純に条件に
合うかどうかを判別できない場合には、評価値算出手段
33aへ情報を送り、評価値を算出する。もちろん、情
報単位が数値自体であるような場合など、単純に位置を
決定できる場合は、評価値の算出は不要である(ステッ
プS32e)。ここでの評価値をもとに、条件適合判別
手段31bが、領域条件保持手段31aに、図35に示
すような形態で保存されている各々の領域条件にもとづ
いて、この情報単位がどの領域に属するのかを選別する
(ステップS32f)。条件に適合する場合は、その情
報単位の存在を意味する画像構成要素を配置する位置
が、位置算出手段32aにより算出される(ステップS
32g)。同時に、算出した位置とその対応の情報単位
(識別番号)との関係を示す対応関係情報が、対応関係
保持手段34aに、図37に示すような形態で保存され
る(ステップS32h)。また、算出された位置を受け
取った画像生成手段32bは、情報単位の存在を表現す
る画像を生成し(ステップS32i)、表示手段32c
により、中間画像を表示する(ステップS32j)。
【0150】そして、処理の制御を行い、以上の処理を
必要な情報単位の読み込みを終了するまで繰りかえす
(ステップS32k)。そして、最終的な画像を表示手
段32aにより、図38に示すような形態で表示して終
了する(ステップS32l)。これにより、各々の領域
にそれぞれの条件に適合する情報単位の存在を意味する
画像構成要素が配置された画像表示が得られる。この例
では、予じめ領域条件を展開しておく場合について説明
したが、情報単位を読み込むごとに、図31の条件デー
タを順次に適用し、画像構成要素を配置すベき位置を限
定してゆき、最終的な位置を決定するという方法でも、
全く同様な結果が得られる。
【0151】このように、各々の領域が区分けされ、そ
の領域に表示された各々の画像構成要素は、いずれも情
報単位の存在を意味しており、任意の画像構成要素をマ
ウスカーソルで指定することにより、その対応の情報単
位の内容情報が表示される。次に、この内容提示処理に
ついて説明する。図39は、内容提示処理の流れを説明
するフローチャートである。
【0152】(内容提示処理)図39を参照して説明す
る。ユーザが内容情報の提示を所望する画像構成要素を
指示すると、構成要素指示手段35aは、ユーザからの
画像構成要素の指示を受け取り、対応情報検索手段35
bへ送る(ステップS39a)。対応情報検索手段35
bは、ユーザ指示の画像構成要素が表示されている表示
位置をもとに、対応関係保持手段34aに、図37に示
すような形態で保存されている対応関係情報を検索し、
ユーザがどの情報単位を指示したかを判断し、その識別
番号(ID)を得る(ステップS39b)。次に、対応
情報検索手段35bは、その識別番号(ID)をもとに
情報単位保持手段34bを検索し、対応する情報単位を
取り出す(ステップS39c)。最後に、情報単位の内
容を内容提示手段36cにより第2の表示領域102に
表示して終了する(ステップS39d)。先に、説明し
た図30の表示例は、ユーザが指示した画像構成要素に
対応する情報単位を内容提示手段35cにより、第2表
示領域102に提示した例である。この例では、情報単
位に含まれる情報として、文字情報を例にあげたが、音
声・画像・動画などを含んだ情報であってもかまわな
い。
【0153】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の情報提
示装置によれば、複数の情報単位を保存し、保存されて
いる情報単位を読み込み、情報単位が設定された様々な
条件に適合する場合、また、適合しない場合などに応じ
て、情報単位の存在を意味する画像構成要素を、特定の
領域に配置し、また、領域に配置の態様を変えて表示す
るなど、様々な態様で示すことができるようなる。例え
ば、条件の組み合わせなども実際の画像上で把握するこ
とができるようにして、情報単位の存在を意味する画像
構成要素を表示することができる。更に、配置された画
像構成要素を直接指示することで、対応する情報にアク
セスすることができるようになる。これにより、情報単
位それ自身を画像上に配置する感覚を持ちながら、様々
な条件に適合するものを配置することが可能となる。こ
のため、大量の情報を分析する場合や、今後の情報収集
の方向性策定、あるいはアイデアを考案する際などの場
合に非常に有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1実施例の情報提示装置の
全体構成を示すブロック図、
【図2】 図2は第1実施例の情報提示装置によって表
示された画面上に配置された画像構成要素とその画像構
成要素に対応して提示された情報単位の内容情報との表
示例を説明する図、
【図3】 図3は情報提示装置で提示する情報単位とな
る内容情報の一例を示す図、
【図4】 図4は情報単位の適合性を判断する条件とな
る条件データの一例を示す図、
【図5】 図5は画像構成要素の表示位置と当該画像構
成要素により存在が指示される情報単位の識別番号との
関係を示す対応関係情報の一例を示す図、
【図6】図6は画像構成要素を配置して表示する画像表
示処理を一連の流れで説明するフローチャート、
【図7】 図7は情報単位の存在を意味する画像構成要
素の第1の表示例を示す図、
【図8】 図8は点に対して条件データを設定する場合
の条件データの別の例を示す図、
【図9】 図9は情報単位の存在を意味する画像構成要
素の第2の表示例を示す図、
【図10】 図10は軸に対して条件データを設定する
場合の条件データの更に他の例を示す図、
【図11】 図11は情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第3の表示例を示す図、
【図12】 図12は画像構成要素を配置して表示する
場合の別の画像表示処理の例を一連の流れで説明するフ
ローチャート、
【図13】 図13は判別結果情報のデータ形式の一例
を示す図、
【図14】 図14は情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第4の表示例を示す図、
【図15】 図15は情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第5の表示例を示す図、
【図16】 図16は情報単位の存在を意味する画像構
成要素の第6の表示例を示す図、
【図17】 図17は内容情報の提示処理の処理フロー
を説明するフローチャート、
【図18】 図18は多重化された画像構成要素の表示
に変更が加えられた場合の表示の変化を示す図、
【図19】 図19は本発明の第2実施例の情報提示装
置の全体構成を示すブロック図、
【図20】 図20は第2実施例の情報提示装置によっ
て表示された画面上に配置された画像構成要素とその画
像構成要素に対応して提示された情報単位の内容情報と
の表示例を説明する図、
【図21】 図21は展開ルールの一例を示す図、
【図22】 図22は第2実施例の画像表示処理の一連
の流れを示すフローチャート、
【図23】 図23は展開前の条件データの一例を示す
図、
【図24】 図24はキーワード展開された条件データ
の一例を示す図、
【図25】 図25は第2実施例の対応関係情報の一例
を示す図、
【図26】 図26は第2実施例の画像表示例を示す
図、
【図27】 図27は第2実施例の内容提示処理の流れ
を説明するフローチャート、
【図28】 図28はユーザが指示した画像構成要素に
対応する情報単位を提示する操作例を示す図、
【図29】 図29は本発明の第3実施例の情報提示装
置の全体構成を示すブロック図、
【図30】 図30は第3実施例の情報提示装置によっ
て表示された画面上に配置された画像構成要素とその画
像構成要素に対応して提示された情報単位の内容情報と
の表示例を説明する図、
【図31】 図31は矩形指定による領域条件の設定例
を示す図、
【図32】 図32は第3実施例の情報提示装置におけ
る画像表示処理の一連の流れを示すフローチャート、
【図33】 図33は点指定による領域条件の設定例を
示す図、
【図34】 図34は領域が展開された領域条件の一例
を示す図、
【図35】 図35は条件データがキーワード展開され
た領域条件の一例を示す図、
【図36】 図36は領域の範囲や領域名の名称の表示
例を示す図、
【図37】 図37は第3実施例の対応関係情報の例を
示す図、
【図38】 図38は各々の領域毎に画像構成要素が配
置された表示例を示す図、
【図39】 図39は第3実施例の内容提示処理の流れ
を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
11…条件判別部、12…表示処理部、13…情報単位
評価部、14…情報保持部、15…内容検索提示部、1
1a…条件保持手段、11b…複数条件適合判別手段、
11c…判別結果保持手段、…位置算出手段12a、1
2b…画像生成手段、12c…表示手段、12d…多重
化画像変更手段、12e…同一情報単位画像変更手段、
13a…評価値算出手段、14a…対応関係保持手段、
14b…情報単位保持手段、15a…構成要素指示手
段、15b…対応情報検索手段、15c…内容提示手
段、21…情報単位選択部、22…適合データ表示処理
部、23…情報単位評価部、24…情報保持部、25…
内容検索提示部、26…非適合データ表示処理部、21
a条件保持手段…、21b…条件適合判別手段、21c
…展開ルール保持手段、21d…条件展開手段、22a
適合単位位置算出手段…、22b…適合単位画像生成手
段、22c…適合単位表示手段、23a…評価値算出手
段、24a…対応関係保持手段、24b…情報単位保持
手段、25a…構成要素指示手段、25b…対応情報検
索手段、25c…内容提示手段、26a…非適合単位位
置算出手段、26b…非適合単位画像生成手段、26c
…非適合単位表示手段、31…条件判別部、32…表示
処理部、33…情報単位評価部、34…情報保持部、3
5…内容検索提示部、31a…領域条件保持手段、31
b…条件適合判別手段、31c…展開ルール保持手段、
31d…条件展開手段、31e…領域展開手段、32a
…位置算出手段、32b…画像生成手段、32c…表示
手段、32d…領域画像生成手段、33a…評価値算出
手段、34a…対応関係保持手段、34b…情報単位保
持手段、35a…構成要素指示手段、35b…対応情報
検索手段、35c…内容提示手段、40…表示画面、4
1…画像構成要素、42…第1の表示領域、43…第2
の表示領域、44…マウスカーソル、45…、46…矩
形表示、47…画像構成要素、50…情報単位、51…
識別番号フィールド、52…情報内容部フィールド、5
3…条件データ(領域指定)、54…領域名フィード、
55…条件フィールド、56…領域フィールド、57…
対応関係情報、58…画像構成要素の表示位置(位置
(x…、y))、59…識別番号(ID)、60…条件
データ(点指定)、61…点名フィード、62…条件フ
ィールド、63…位置フィールド、65…条件データ
(軸指定)、66…アイテム名フィード、67…条件フ
ィールド、68…位置フィールド、70…判別結果情
報、71…番号フィールド、72…適合条件フィール
ド、73…画像構成要素、74…画像構成要素、80…
表示画面、81…第1の表示領域、82…第2の表示領
域、84…画像構成要素、85…画像構成要素、83…
第3の表示領域、90…展開ルール、91…展開前条
件、92…展開後条件、100…表示画面、101…第
1の表示領域、102…第2の表示領域、103…画像
構成要素、104…第1の矩形領域、105…第2の矩
形領域、110…領域条件、111…領域名データ、1
12…条件データ、113…条件データ(キーワード展
開した条件データ)、114…領域データ(矩形指
定)、120…領域条件、124…領域データ(点指
定)。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の情報単位を格納し、各々の情報単位
    をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情
    報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報提
    示装置であって、 複数の情報単位を保持する情報単位保持手段と、 情報単位を選択する条件を保持する条件保持手段と、 条件保持手段に保存される条件に照らし情報単位に対し
    て適合した条件についての判定結果を出力する条件適合
    判別手段と、 条件適合判別手段の判断に基づいて情報単位の存在を意
    味する画像構成要素の位置を決定する位置算出手段と、 決定された位置に画像構成要素を配置した画像を生成す
    る画像生成手段と、 生成された画像を表示する表示手段と、 条件適合判別手段の判定結果を保存する判別結果保持手
    段と、 複数の条件に適合した情報単位の存在を意味する画像構
    成要素の表示に変化を加える多重化画像変更手段とを備
    え、 条件保持手段が保持する条件は複数の条件であり、 条件適合判別手段は情報単位を条件保持手段に保持され
    た複数の条件に照らして適合した全ての条件についての
    判定結果を出力することを特徴とする情報提示装置。
  2. 【請求項2】複数の情報単位を格納し、各々の情報単位
    をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情
    報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報提
    示装置であって、 複数の情報単位を保持する情報単位保持手段と、 情報単位を選択する条件を保持する条件保持手段と、 条件保持手段に保存される条件に照らし情報単位に対し
    て適合した条件についての判定結果を出力する条件適合
    判別手段と、 条件適合判別手段の判断に基づいて情報単位の存在を意
    味する画像構成要素の位置を決定する位置算出手段と、 決定された位置に画像構成要素を配置した画像を生成す
    る画像生成手段と、 生成された画像を表示する表示手段と 表示手段に表示された画像構成要素に対する指示を受け
    付ける構成要素指示手段と、 位置算出手段によって算出された画像構成要素の位置と
    情報単位を特定する情報との対応関係を保持する対応関
    係保持手段と、 対応関係保持手段を検索して指示された画像構成要素よ
    り特定される情報単位と同一の情報単位を表現する画像
    構成要素の表示に変更を加える同一情報単位画像変更手
    段とを備えることを特徴とする情報提示装置。
  3. 【請求項3】複数の情報単位を格納し、各々の情報単位
    をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情
    報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報提
    示装置であって、 複数の情報単位を保持する情報単位保持手段と、 情報単位を選別する条件を保存する条件保持手段、 条件保持手段に保存された条件に照らし情報単位に対し
    て適合した条件についての判定結果を出力する条件適合
    判別手段と、 条件に適合した情報単位に対し当該情報単位の存在を意
    味する画像構成要素の配置を決定する第1位置算出手段
    と、 第1位置算出手段により決定された位置に画像構成要素
    を配置した画像を生成する第1画像生成手段と、 第1画像生成手段により生成された画像を表示する第1
    表示手段と、 条件に適合しなかった情報単位に対し当該情報単位の存
    在を意味する画像構成要素の配置を決定する第2位置算
    出手段と、 第2位置算出手段により決定された位置に画像構成要素
    を配置した画像を生成する第2画像生成手段と、 第2画像生成手段により生成された画像を表示する第2
    表示手段とを備えることを特徴とする情報提示装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の情報提示装置において、
    更に、 条件保持手段に保存される条件を展開するためのルール
    を保持する展開ルール保持手段と、 展開ルール保持手段に保持されるルールに基づいて条件
    保持手段に保持される条件を展開する条件展開手段とを
    備えることを特徴とする情報提示装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の情報提示装置において、
    更に、 情報単位と情報単位に対応する画像構成要素の位置との
    対応関係を保持する対応関係保持手段と、 第1表示手段または第2表示手段に表示される画像構成
    要素に対する指示を受け付ける構成要素指示手段と、 指示された画像構成要素に対応する情報単位を検索する
    対応情報検索手段と、 検索された情報単位の内容を提示する内容提示手段とを
    備えることを特徴とする情報提示装置。
  6. 【請求項6】複数の情報単位を格納し、各々の情報単位
    をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情
    報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報提
    示装置であって、 複数の情報単位を保持する情報単位保持手段と、 情報単位を選択する条件と選択された情報単位の存在を
    意味する画像構成要素を配置する領域との関係を保持す
    る領域条件保持手段と、 領域条件保持手段に保存される条件に基づいて情報単位
    がどの領域に属するかを判別する条件適合判別手段と、 条件適合判別手段の判断に基づいて画像構成要素を配置
    する位置を決定する位置算出手段と、 決定された位置に画像構成要素を配置した画像を生成す
    る画像生成手段と、 生成された画像を表示する表示手段と領域条件保持手段
    に保存される条件を展開する条件展開手段と、 条件を展開するためのルールを保存する展開ルール保持
    手段とを備えることを特徴とする情報提示装置。
  7. 【請求項7】複数の情報単位を格納し、各々の情報単位
    をその特徴に応じて、その特徴を表わす領域に各々の情
    報単位の存在を意味する画像構成要素を提示する情報提
    示装置であって、 複数の情報単位を保持する情報単位保持手段と、 情報単位を選択する条件と選択された情報単位の存在を
    意味する画像構成要素を配置する領域との関係を保持す
    る領域条件保持手段と、 領域条件保持手段に保存される条件に基づいて情報単位
    がどの領域に属するかを判別する条件適合判別手段と、 条件適合判別手段の判断に基づいて画像構成要素を配置
    する位置を決定する位置算出手段と、 決定された位置に画像構成要素を配置した画像を生成す
    る画像生成手段と、 生成された画像を表示する表示手段と画像構成要素を配
    置する領域の重複を考慮した新たな領域設定を行ない設
    定された新領域についての条件を規定する領域展開手段
    を備えることを特徴とする情報提示装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の情報提示装置において、
    更に、 前記領域展開手段により設定された新領域について画像
    構成要素を配置する領域の形状や名称を表現する画像を
    生成する領域画像生成手段を備えることを特徴とする情
    報提示装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5のいずれかに記載の情報提
    示装置において、 条件保持手段が保持する条件は互いに排他的でない複数
    の条件であり、 条件適合判別手段は情報単位を条件保持手段に保持され
    た複数の条件に照らして適合した全ての条件についての
    判定結果を出力することを特徴とする情報提示装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8のいずれかに記載の情報
    提示装置において、更に、 表示手段に表示された画像構成要素に対する指示を受け
    付ける構成要素指示手段と、 指示された画像構成要素に対応する情報単位を検索する
    対応情報検索手段と、 検索された情報単位の内容を提示する内容提示手段と、 情報単位と当該情報単位に対応する画像構成要素の位置
    との対応関係を保存する対応関係保持手段とを備えるこ
    とを特徴とする情報提示装置。
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