JP3311492B2 - ねじれ防止ダンパ - Google Patents

ねじれ防止ダンパ

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武男 宗像
聡 平塚
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線に取付けら
れる難着雪用のねじれ防止ダンパに関するものである。
【0002】
【従来技術】架空送電線に雪が付着するとその雪片は電
線表面に沿って滑り回転しながら次第に成長し、この回
転する雪片により送電線自体がねじられる。そして、さ
らに雪片が回転して急速に大きな筒雪に成長し、遂には
送電線の垂下、断線や鉄塔支持物の変形、倒壊等の事故
を起すことがある。
【0003】通常は、このような雪害事故を防ぐため、
送電線の50m〜100m毎にねじれ防止ダンパを取り
付けている。このねじれ防止ダンパは、着雪で生ずる送
電線のねじれに対して抗力を増大させ、送電線のねじれ
を防止し、筒雪の成長を防ぐものである。
【0004】図6に示すように、従来のねじれ防止ダン
パ1は、送電線Aの外周に巻付けたアーマロッド2を把
持するクランプ部3と、クランプ部3から延びるクラン
プアーム4の先端部にロッド5を介してそのロッド5の
両端に設けられたウェイト6とからなるものである。
【0005】ねじれ防止ダンパには数種類あるが、通常
使用されているねじれ防止ダンパは、クランプアームの
長さを短くしてウェイトの重心を電線に近くし、ウェイ
トの重量を従来より2〜3割重く設計したものである。
これは、難着雪効果を向上させるとともに、ギャロッピ
ング振動を一層起こしにくくするためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなねじれ防止ダンパでは、送電線のねじれ防止ダンパ
を取り付けた径間内(以下サブスパンという)で振動が
発生した場合、ねじれ防止ダンパのウェイトが重いた
め、ここで振動の反射が起こり、この際、ウェイトが共
振してねじれ防止ダンパの取付け点の送電線に過大な振
動歪を若起し、素線切れが生じ易いという問題があっ
た。この様な素線切れの原因は、主として微風振動と呼
ばれる。20Hz〜100Hzの1mm〜30mmの振
巾により生じるものであることが判明した。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、送電線
が損傷することなく長期にわたり安心して使用すること
ができるねじれ防止ダンパを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、電線を把持するクランプ部と、クラン
プ部から延びるクランプアームに設けられたウェイトと
からなるねじれ防止ダンパにおいて、前記ウェイトと
電線との間に、スペーサを隙間なく介在させ、ウェイト
と送電線とを一体的に振動させるものである。
【0009】
【作用】このように、本発明のねじれ防止ダンパは、ウ
ェイトと送電線との間に、スペーサを隙間なく介在さ
せ、ウェイトと送電線とを一体的に振動させるので、サ
ブスパン内で送電線が振動した際、ねじれ防止ダンパも
送電線と共に振動する。このため、送電線の振動によっ
てウェイトが共振することがなく、ウェイトは縦振れを
起こすことはない。したがって、ウェイトが縦振れし、
ねじれ防止ダンパの取付け点に大きな曲げモーメントを
生じさせることが原因で生じる送電線の素線切れを確実
に防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はねじれ防止ダンパ10を示すもので、送電
線A上に巻付けたアーマロッド12を把持するクランプ
部14と、クランプ部14から延びるクランプアーム1
6の先端部にロッド18を介してその両側に設けられた
ウェイト20と、ウェイト20と送電線Aとの間に介在
させたスペーサ22とから構成されている。
【0011】図2に示すように、スペーサ22は、ゴ
ム、プラスチック等の材料からなり、断面半円筒型でそ
の開口部を下に向けたウェイト嵌合部22aと、ウェイ
ト嵌合部22aの上部周壁にその長手方向にそって断面
半円筒型でその開口部を上に向けた電線嵌合部22bと
を形成してなるものである。なお、スペーサ22の材料
であるゴム、プラスチック等の圧縮量は、スペーサ22
をウェイト20と送電線Aとの間に介在させた際に、
0.5〜3mm程度となるのが好ましい。
【0012】図3に示すものは、スペーサ22の変形例
で、ウェイト嵌合部22aの肉厚を厚く成形し、電線嵌
合部22bは、ウェイト嵌合部22aの上部周壁にその
長手方向にそって断面半円型の溝を形成するものであ
る。
【0013】なお、図3に示すスペーサ22は、電線嵌
合部22bを形成しない場合もある。この場合、スペー
サ22は、ウェイト嵌合部22aの断面上部を0.5m
m〜5mm程度圧縮させてウェイト20とアーマロッド
12の間にはめ込む。このように電線嵌合部22bを形
成しない場合は、スペーサ22が周方向に移動してしま
ったとしても、スペーサ22が有する所要の圧縮反発力
を常時確保することができる。
【0014】また、図示はしないが、スペーサ22とし
てはコイルばね、板ばね等の弾性材料を使用してもよ
い。なお、スペーサ22の材料であるコイルばね、板ば
ね等の金属ばねの圧縮量は、スペーサ22をウェイト2
0と送電線Aとの間に介在させた際に、0.5〜5mm
(バネ定数50kgf/mm)程度となるのが好まし
い。このような弾性部材を使用すると、振動エネルギー
の吸収効果を一層向上させることができる。
【0015】更にスペーサ22としては、ゴムまたはプ
ラスチックとコイルばね、板ばね等を組み合わせたもの
を使用してもよい。
【0016】更に、スペーサ22の材料としてクロロブ
レンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等を
用いる場合は、硬度が50〜75程度のものを用いるこ
とが好ましい。
【0017】このようにねじれ防止ダンパ10を取り付
けると、スペーサ22はウェイト20と送電線Aとの間
に嵌合されているので、両者間から外れることがない。
また、ウェイト20と送電線A間に隙間が無く、ウェイ
ト20は送電線Aと一体的に振動するので、送電線Aの
素線切れを防止することができる。
【0018】またスペーサ22として、ゴム等の弾性材
料を使用すると、スペーサ22によって振動エネルギー
を吸収することができるので、振動の振巾が小さくな
り、素線に発生する歪を減少させることができると共
に、振動の反射点が軟質な材料で行われるので、ねじれ
防止ダンパ10のクランプ部14への応力集中を緩和す
ることができるという利点がある。
【0019】次に、図1に示すねじれ防止ダンパ10の
取り付け方法を説明する。まず最初にスペーサ22のウ
ェイト嵌合部22aをウェイト20に接着しておくか、
またはウェイト20に被せておく。次に、クランプキャ
プを開き、スペーサ22の電線嵌合部22bを送電線
Aに嵌合させるようにして、クランプ部14をアーマロ
ッド12上に被せ、しなる後、クランプキャップを閉じ
てボルトを締付ける。
【0020】次に図4および図5を参照してねじれ防止
ダンパの他実施例を説明する。このねじれ防止ダンパ1
1は、ウェイト20と送電線Aとの間隔が広い場合に使
用するものであり、スペーサ24の形状が前記実施例の
ものと相違する。すなわち、このスペーサ24は、2分
割に構成された2つのクランプ片26から構成されてお
り、上端でアーマロッド12を挟持し、下端でウェイト
20を挟持するもので、ウェイト20と2つのクランプ
片26の下端の間には、ゴム、プラスチックからなる断
面半円筒型の緩衝部材28が介在されている。
【0021】このねじれ防止ダンパ11の取り付け方法
は、まず最初にウェイト20の上に緩衝部材28を被せ
る。次に、2つのクランプ片26の上端でアーマロッド
12を、下端で緩衝部材28上からウェイト20をはめ
込み、ボルト30で締め込んで、アーマロッド12とウ
ェイト20をしっかりと挟持するものである。なお、あ
らかじめ2つのクランプ片26に緩衝部材28を取り付
けておいてもよい。この際、緩衝部材28は28aと
28bの分割型としておくことが好ましい。
【0022】このようなねじれ防止ダンパ11を使用す
ると、ウェイト20と送電線Aとの間隔が広くても、確
実にウェイト20の縦振れ防止をすることができるの
で、素線が切れる心配はない。
【0023】なお、スペーサの形状は上記実施例の構造
に限定されるものではない。またスペーサは、ウェイト
と送電線との間に、隙間なく嵌合させるもので、ウェイ
トと送電線との間の隙間より若干大きな厚さに形成し、
両者間に常時反発力を発揮し得るようにすることが更に
好ましい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のねじれ防
止ダンパは、ウェイトと電線との間に、スペーサを
間なく介在させ、ウェイトと送電線とを一体的に振動さ
せるので、サブスパン内で送電線が振動しても、ウェイ
トが共振することなく、ウェイトの縦振れを防止するこ
とができる。このため、送電線に曲げモーメントがかか
ることがなく、素線切れを防止することができるととも
に、送電線が損傷することなく長期にわたり安定して使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじれ防止ダンパを示す正面図であ
る。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】図2におけるスペーサの変形例を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の他実施例を示す正面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】従来のねじれ防止ダンパを示す正面図である。
【符号の説明】
10 ねじれ防止ダンパ 11 ねじれ防止ダンパ 12 アーマロッド 14 クランプ部 16 クランプアーム 18 ロッド 20 ウェイト 22 スペーサ 24 スペーサ 26 2つのクランプ片 28 緩衝部材 30 ボルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を把持するクランプ部と、クラン
    プ部から延びるクランプアームに設けられたウェイトと
    からなるねじれ防止ダンパにおいて、前記ウェイトと
    電線との間に、スペーサを隙間なく介在させ、ウェイト
    と送電線とを一体的に振動させることを特徴とするねじ
    れ防止ダンパ。
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