JP3311298B2 - エッジャ開度制御装置 - Google Patents

エッジャ開度制御装置

Info

Publication number
JP3311298B2
JP3311298B2 JP29244198A JP29244198A JP3311298B2 JP 3311298 B2 JP3311298 B2 JP 3311298B2 JP 29244198 A JP29244198 A JP 29244198A JP 29244198 A JP29244198 A JP 29244198A JP 3311298 B2 JP3311298 B2 JP 3311298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width
edger opening
product
edger
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29244198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000117315A (ja
Inventor
宜保 沖谷
和彦 見村
好博 川越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP29244198A priority Critical patent/JP3311298B2/ja
Publication of JP2000117315A publication Critical patent/JP2000117315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3311298B2 publication Critical patent/JP3311298B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延プラント
などで使用されるエッジャ開度制御装置に係わり、特に
圧延処理で得られた製品の幅変化に基づいた学習を行っ
てエッジャ開度を制御し、製品の幅を一定にするエッジ
ャ開度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延プラントでは、熱間圧延プロセ
スで得られた製品の幅、特に先端、尾端の幅形状を一定
幅にして、クロップ量を減らして歩留まりを向上させる
ことが重要な要素となっている。
【0003】この際、製品の先端部分、尾端部分では、
幅の変化が一定のパターンになることから、エッジャ開
度の設定を行う際、被圧延材の種類、化学成分、圧下量
などに応じて、パターンテーブルの登録されている各エ
ッジャ開度パターンのうち、最適なエッジャ開度パター
ンを読み出し、これを設定エッジャ開度パターンとし、
被圧延材の圧延を行うとき、設定エッジャ開度パターン
に基づき、エッジャ開度を一定のパターンで変化させ
て、搬入された被圧延材の幅を調整させ、製品の先端部
分、定常部分、尾端部分の幅を目標値と一致させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱間圧延プラントでは、設定エッジャ開度パターンの精
度を良くするために、図16に示すように、熱間圧延プ
ロセスで得られた製品の幅(幅データ)を検出し、各幅
データと、幅目標値との偏差(幅偏差)ΔBiを収集し
てオフラインで、解析者に各幅偏差ΔBiを解析させ、
各幅偏差ΔBiがゼロになるように、パターンテーブル
に登録されている各エッジャ開度パターンを補正してい
る。
【0005】このため、被圧延材を熱間圧延して製品を
製造する毎に、製品の幅データを採取して解析者による
解析を行わなければならず、手間が大変であると同時
に、解析を行った時点から、解析結果が製品の熱間圧延
プロセスに反映されるまで、かなりの時間がかかってし
まうという問題があった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に得られ
た製品の幅データに基づき、設定エッジャ開度パターン
を最適化して製品の幅を一定にすることができ、これに
よってクロップ量を減らして歩留まりを向上させること
ができるエッジャ開度制御装置を提供することを目的と
している。
【0007】請求項2では、被圧延材を熱間圧延して製
品を製造する毎に得られた製品の幅データに基づき、P
I演算によって設定エッジャ開度パターンを最適化し、
これによって演算処理を分かり易くし、調整を容易にし
ながら、製品の幅を一定にすることができるとともに、
クロップ量を減らして歩留まりを向上させることができ
るエッジャ開度制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】請求項3では、被圧延材を熱間圧延して製
品を製造する毎に得られた製品の幅データに基づき、幅
圧下効率を調整しながら、PI演算によって設定エッジ
ャ開度パターンを最適化し、これによって収束速度を早
めながら、製品の幅を一定にすることができるととも
に、クロップ量を減らして歩留まりを向上させることが
できるエッジャ開度制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】請求項4では、パターンテーブルに登録す
る各エッジャ開度パターンの要素数を少なくして必要な
メモリ容量を低減させながら、被圧延材を熱間圧延して
製品を製造する毎に得られた製品の幅データに基づき、
設定エッジャ開度パターンを最適化し、これによって製
品の幅を一定にすることができるとともに、クロップ量
を減らして歩留まりを向上させることができるエッジャ
開度制御装置を提供することを目的としている。
【0010】請求項5では、パターンテーブルに登録す
る各エッジャ開度パターンの要素数を少なくして必要な
メモリ容量を低減させるとともに、演算量を少なくしな
がら、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に得ら
れた製品の幅データに基づき、設定エッジャ開度パター
ンを最適化し、これによって製品の幅を一定にすること
ができるとともに、クロップ量を減らして歩留まりを向
上させることができるエッジャ開度制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】請求項6では、パターンテーブルに登録す
る各エッジャ開度パターンの要素数を少なくして必要な
メモリ容量を低減させるとともに、演算量を少なくし、
さらに特異な幅データを除去しながら、被圧延材を熱間
圧延して製品を製造する毎に得られた製品の幅データに
基づき、設定エッジャ開度パターンを最適化し、これに
よって製品の幅を一定にすることができるとともに、ク
ロップ量を減らして歩留まりを向上させることができる
エッジャ開度制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】請求項7では、ベジェ曲線を使用すること
により、特異な幅データに影響されることなく、被圧延
材を熱間圧延して製品を製造する毎に得られた製品の幅
データに基づき、設定エッジャ開度パターンを最適化
し、これによって製品の幅を一定にすることができると
ともに、クロップ量を減らして歩留まりを向上させるこ
とができるエッジャ開度制御装置を提供することを目的
としている。
【0013】請求項8では、所定条件を満たす評価点を
用いて複数のベジェ曲線を作成するとともに、GA法を
使用して最適なベジェ曲線を選択して特異な幅データに
影響されることなく、最適な近似曲線と、被圧延材を熱
間圧延して製品を製造する毎に得られた製品の幅データ
とに基づき、設定エッジャ開度パターンを最適化し、こ
れによって製品の幅を一定にすることができるととも
に、クロップ量を減らして歩留まりを向上させることが
できるエッジャ開度制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0014】請求項9では、任意の評価点を用いて複数
のベジェ曲線を作成するとともに、GA法を使用してさ
らに最適なベジェ曲線を選択して特異な幅データに影響
されることなく、さらに最適な近似曲線と、被圧延材を
熱間圧延して製品を製造する毎に得られた製品の幅デー
タとに基づき、設定エッジャパターンを最適化し、これ
によって製品の幅を一定にすることができるとともに、
クロップ量を減らして歩留まりを向上させることができ
るエッジャ開度制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、搬入された被圧延材をエ
ッジャロールにより幅方向に圧延するとともに水平ロー
ルにより厚み方向に圧延して、指定された形状の製品を
製造する熱間圧延プラントにおいて、前記各製品の各部
に対するエッジャ開度を示す複数のエッジャ開度データ
によって構成されたエッジャ開度パターンが登録された
パターンテーブルを有し、前記被圧延材を圧延する際
に、指定された製品形状や材種に対応するエッジャ開度
パターンを前記パターンテーブルから読み出して前記エ
ッジャロールのエッジャ開度を調整する設定計算機能部
と、前記製品の板幅を実際に測定して得られた幅データ
に基づき、所定の演算を行ってエッジャ開度補正データ
を算出し、算出されたエッジャ開度補正データに基づ
き、前記パターンテーブルに登録されている前記各エッ
ジャ開度パターンのうち、前記製品に対応するエッジャ
開度パターンを修正する幅学習機能部とを備えたことを
特徴としている。
【0016】請求項2では、請求項1に記載のエッジャ
開度制御装置において、前記幅学習機能部は、前記製品
の板幅を実際に測定して得られた幅データに基づき、P
I演算を行って前記製品の各部に対する複数のエッジャ
開度補正データを算出し、各エッジャ開度補正データに
基づき、前記パターンテーブルに登録されている前記各
エッジャ開度パターンのうち、前記製品に対応するエッ
ジャ開度パターンを補正することを特徴としている。
【0017】請求項3では、請求項1または2のいずれ
かに記載のエッジャ開度制御装置において、前記幅学習
機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して得られた幅
データに基づき、幅圧下効率を調整しながら、PI演算
を行って前記製品の各部に対する複数のエッジャ開度補
正データを算出し、各エッジャ開度補正データに基づ
き、前記パターンテーブルに登録されている前記各エッ
ジャ開度パターンのうち、前記製品に対応するエッジャ
開度パターンを補正することを特徴としている。
【0018】請求項4では、請求項1に記載のエッジャ
開度制御装置において、前記幅学習機能部は、前記製品
の板幅を実際に測定して得られた幅データと、予め設定
されている幅目標値との偏差に基づき、前記製品の各部
に対する補正直線を算出し、この補正直線に基づき、前
記パターンテーブルに登録されている前記各エッジャパ
ターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パター
ンを補正することを特徴としている。
【0019】請求項5では、請求項1または4のいずれ
かに記載のエッジャ開度制御装置において、前記幅学習
機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して得られた幅
データと、予め設定されている幅目標値との偏差に基づ
き、近似演算によって前記製品の各部に対する補正多次
式を算出し、この補正多次式に基づき、前記パターンテ
ーブルに登録されている前記各エッジャ開度パターンの
うち、前記製品に対応するエッジャ開度パターンを補正
することを特徴としている。
【0020】請求項6では、請求項1、4、5のいずれ
かに記載のエッジャ開度制御装置において、前記幅学習
機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して得られた幅
データのうち、エッジャ開度を狭める特異な幅データを
除去して、残った幅データと、予め設定されている幅目
標値との偏差に基づき、近似演算によって前記製品の各
部に対する補正直線または補正曲線を算出し、この補正
直線または補正曲線に基づき、前記パターンテーブルに
登録されている前記各エッジャ開度パターンのうち、前
記製品に対応するエッジャ開度パターンを補正すること
を特徴としている。
【0021】請求項7では、請求項1に記載のエッジャ
開度制御装置において、前記幅学習機能部は、前記製品
の板幅を実際に測定して得られた幅データに基づき、ベ
ジェ曲線を作成するとともに、このベジェ曲線に基づ
き、前記製品の各部に対するエッジャ開度補正データを
算出し、このエッジャ開度補正データに基づき、前記パ
ターンテーブルに登録されている前記各エッジャ開度パ
ターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パター
ンを補正することを特徴としている。
【0022】請求項8では、請求項1、7のいずれかに
記載のエッジャ開度制御装置において、前記幅学習機能
部は、被圧延材の長さ方向に等間隔になり、かつ幅方向
に任意の値となる各点を各評価点として選択するとと
も、幅方向値を切り替えながら、複数のベジェ曲線と、
各ベジェ曲線の遺伝子とを作成し、前記各ベジェ曲線と
前記製品の幅データとの差の積分値を示す評価関数を作
成し、各評価関数のうち、最も小さな値となる評価関数
に対応する遺伝子、ベジェ曲線をGA法を用いて選択す
るとともに、このベジェ曲線に基づき、前記製品の各部
に対するエッジャ開度補正データを算出し、このエッジ
ャ開度補正データに基づき、前記パターンテーブルに登
録されている前記各エッジャ開度パターンのうち、前記
製品に対応するエッジャ開度パターンを補正することを
特徴としている。
【0023】請求項9では、請求項1、7のいずれかに
記載のエッジャ開度制御装置において、前記幅学習機能
部は、被圧延材の長さ方向に対し、任意の位置になり、
かつ幅方向に任意の値となる各点を各評価点として選択
するととも、各評価点の位置、幅方向値を切り替えなが
ら、複数のベジェ曲線と、各ベジェ曲線の遺伝子とを作
成し、前記各ベジェ曲線と前記製品の幅データとの差の
積分値を示す評価関数を作成し、各評価関数のうち、最
も小さな値となる評価関数に対応する遺伝子、ベジェ曲
線をGA法を用いて選択するとともに、このベジェ曲線
に基づき、前記製品の各部に対するエッジャ開度補正デ
ータを算出し、このエッジャ開度補正データに基づき、
前記パターンテーブルに登録されている前記各エッジャ
開度パターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度
パターンを補正することを特徴としている。
【0024】上記の構成により、請求項1では、被圧延
材を圧延するとき、設定計算機能部のパターンテーブル
に登録されている各エッジャ開度パターンのうち、指定
された製品形状や材種に対応するエッジャ開度パターン
を読み出して、エッジャロールのエッジャ開度を調整す
るとともに、製品の板幅を実際に測定して得られた幅デ
ータに基づき、幅学習機能部によって、所定の演算を行
ってエッジャ開度補正データを算出し、このエッジャ開
度補正データに基づき、パターンテーブルに登録されて
いる各エッジャ開度パターンのうち、製品に対応するエ
ッジャ開度パターンを修正する。これにより、被圧延材
を熱間圧延して製品を製造する毎に、設定エッジャ開度
パターンを最適化して、製品の幅を一定にし、クロップ
量を減らして歩留まりを向上させる。
【0025】請求項2では、製品の板幅を実際に測定し
て得られた幅データに基づき、幅学習機能部によって、
PI演算を行って製品の各部に対する複数のエッジャ開
度補正データを算出し、各エッジャ開度補正データに基
づき、パターンテーブルに登録されている各エッジャ開
度パターンのうち、製品に対応するエッジャ開度パター
ンを補正する。これにより、被圧延材を熱間圧延して製
品を製造する毎に、PI演算によって、設定エッジャ開
度パターンを最適化し、演算処理を分かり易くし、調整
を容易にしながら、製品の幅を一定にするとともに、ク
ロップ量を減らして歩留まりを向上させる。
【0026】請求項3では、製品の板幅を実際に測定し
て得られた幅データに基づき、幅学習機能部によって、
幅圧下効率を調整しながら、PI演算を行って製品の各
部に対する複数のエッジャ開度補正データを算出し、各
エッジャ開度補正データに基づき、パターンテーブルに
登録されている各エッジャ開度パターンのうち、製品に
対応するエッジャ開度パターンを補正する。これによ
り、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に、幅圧
下効率を調整しながら、PI演算によって、設定エッジ
ャ開度パターンを最適化し、収束速度を早めながら、製
品の幅を一定にするとともに、クロップ量を減らして歩
留まりを向上させる。
【0027】請求項4では、幅学習機能部によって、製
品の板幅を実際に測定して得られた幅データと、予め設
定されている幅目標値との偏差に基づき、近似演算を行
い、製品の各部に対する補正直線を算出し、この補正直
線に基づき、パターンテーブルに登録されている各エッ
ジャ開度パターンのうち、製品に対応するエッジャ開度
パターンを補正する。これにより、パターンテーブルに
登録する各エッジャ開度パターンの要素数を少なくし
て、必要なメモリ容量を低減させながら、被圧延材を熱
間圧延して製品を製造する毎に、設定エッジャ開度パタ
ーンを最適化し、製品の幅を一定にするとともに、クロ
ップ量を減らして歩留まりを向上させる。
【0028】請求項5では、幅学習機能部によって、製
品の板幅を実際に測定して得られた幅データと、予め設
定されている幅目標値との偏差に基づき、近似演算を行
い、製品の各部に対する補正多次式を算出し、この補正
多次式に基づき、パターンテーブルに登録されている各
エッジャ開度パターンのうち、製品に対応するエッジャ
開度パターンを補正する。これにより、パターンテーブ
ルに登録する各エッジャ開度パターンの要素数を少なく
して、必要なメモリ容量を低減させるとともに、演算量
を少なくしながら、被圧延材を熱間圧延して製品を製造
する毎に、設定エッジャ開度パターンを最適化し、製品
の幅を一定にするとともに、クロップ量を減らして歩留
まりを向上させる。
【0029】請求項6では、幅学習機能部によって、製
品の板幅を実際に測定して得られた幅データのうち、エ
ッジャ開度を狭める特異な幅データを除去して、残った
幅データと、予め設定されている幅目標値との偏差に基
づき、近似演算を行い、製品の各部に対する補正直線ま
たは補正曲線を算出し、この補正直線または補正曲線に
基づき、パターンテーブルに登録されている各エッジャ
開度パターンのうち、製品に対応するエッジャ開度パタ
ーンを補正する。これにより、パターンテーブルに登録
する各エッジャ開度パターンの要素数を少なくして、必
要なメモリ容量を低減させるとともに、演算量を少なく
し、さらに特異な幅データを除去しながら、被圧延材を
熱間圧延して製品を製造する毎に、設定エッジャ開度パ
ターンを最適化し、製品の幅を一定にするとともに、ク
ロップ量を減らして歩留まりを向上させる。
【0030】請求項7では、製品の板幅を実際に測定し
て得られた幅データに基づき、幅学習機能部によって、
ベジェ曲線を作成するとともに、このベジェ曲線に基づ
き、製品の各部に対するエッジャ開度補正データを算出
し、このエッジャ開度補正データに基づき、パターンテ
ーブルに登録されている各エッジャ開度パターンのう
ち、製品に対応するエッジャ開度パターンを補正する。
これにより、特異な幅データに影響されることなく、被
圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に、設定エッジ
ャ開度パターンを最適化し、製品の幅を一定にするとと
もに、クロップ量を減らして歩留まりを向上させる。
【0031】請求項8では、幅学習機能部によって、被
圧延材の長さ方向に等間隔になり、かつ幅方向に任意の
値となる各点を各評価点として選択するととも、幅方向
値を切り替えながら、複数のベジェ曲線と、各ベジェ曲
線の遺伝子とを作成した後、各ベジェ曲線と製品の幅デ
ータとの差の積分値を示す評価関数を作成し、各評価関
数のうち、最も小さな値となる評価関数に対応する遺伝
子、ベジェ曲線をGA法を用いて選択するとともに、こ
のベジェ曲線に基づき、製品の各部に対するエッジャ開
度補正データを算出し、このエッジャ開度補正データに
基づき、パターンテーブルに登録されている各エッジャ
開度パターンのうち、製品に対応するエッジャ開度パタ
ーンを補正する。これにより、GA法を使用して最適な
ベジェ曲線を作成し、これによって特異な幅データに影
響されることなく、最適な近似曲線と、被圧延材を熱間
圧延して得られた製品の各幅データとに基づき、設定エ
ッジャ開度パターンを最適化し、製品の幅を一定にする
とともに、クロップ量を減らして歩留まりを向上させ
る。
【0032】請求項9では、幅学習機能部によって、被
圧延材の長さ方向に対し、任意の位置になり、かつ幅方
向に任意の値となる各点を各評価点として選択するとと
も、各評価点の位置、幅方向値を切り替えながら、複数
のベジェ曲線と、各ベジェ曲線の遺伝子とを作成した
後、各ベジェ曲線と製品の幅データとの差の積分値を示
す評価関数を作成し、各評価関数のうち、最も小さな値
となる評価関数に対応する遺伝子、ベジェ曲線をGA法
を用いて選択するとともに、このベジェ曲線に基づき、
製品の各部に対するエッジャ開度補正データを算出し、
このエッジャ開度補正データに基づき、パターンテーブ
ルに登録されている各エッジャ開度パターンのうち、製
品に対応するエッジャ開度パターンを補正する。これに
より、GA法を使用して、さらに最適なベジェ曲線を作
成し、これによって特異な幅データに影響されることな
く、さらに最適な近似曲線と、被圧延材を熱間圧延して
得られた製品の各幅データとに基づき、設定エッジャ開
度パターンを最適化し、製品の幅を一定にするととも
に、クロップ量を減らして歩留まりを向上させる。
【0033】
【発明の実施の形態】《第1の実施形態》図1は本発明
によるエッジャ開度制御装置のうち、請求項1、2に対
応する第1の実施形態を使用した熱間圧延システムの一
例を示すブロック図である。
【0034】この図に示す熱間圧延システム1は、被圧
延材2を搬送する搬送路3と、この搬送路3の前段側に
配置され、入力されたエッジャ開度データに応じてエッ
ジャ開度を調整し、搬送路3上を通過する被圧延材2の
板幅を調整する1対のエッジャローラ4と、搬送路3の
中段部分に配置され、ロール間隔を調整して搬送路3上
を通過する被圧延材2の厚みを調整する1対の水平ロー
ラ5と、搬送路3の後段側に配置され、水平ローラ5に
よって圧延された製品の板幅を測定して幅データを生成
する幅計6と、この幅計6から出力される幅データを取
り込んで記録紙7上に記録するチャートコーダ8と、幅
計6から出力される幅データを取り込んで記憶するとと
もに、記憶している各幅データに基づき、学習を行っ
て、被圧延材2の種類、化学成分、圧下量などに応じて
分類された各エッジャ開度パターンの学習項を補正し、
エッジャロール4に供給するエッジャ開度データを随
時、補正するエッジャ開度制御装置9と、パソコンまた
はEWS(エンジニリアリングワークステーション)な
どによって構成され、エッジャ開度制御装置9によって
収集された各幅データを取り込むとともに、予め登録さ
れている解析プログラムなどを使用して解析データをト
レンド表示する解析装置10とを備えている。
【0035】そして、この熱間圧延システム1では、被
圧延材2を熱間圧延して製品を製造するとき、エッジャ
開度制御装置9に登録されている各エッジャ開度パター
ンのうち、被圧延材2の種類、化学成分、圧下量などに
応じたエッジャ開度パターンを選択させるとともに、こ
のエッジャ開度パターンに応じたエッジャ開度データを
エッジャローラ4に供給して、エッジャ開度を一定のパ
ターンで変化させながら、搬入された被圧延材2を圧延
させ、製品の先端部分、定常部分、尾端部分の幅を目標
値と一致させる。さらに、エッジャ開度制御装置9によ
って、幅計6から出力される幅データをオンラインで解
析して、エッジャ開度パターンと、製品の幅パターンと
の関係を学習させ、この学習結果に基づき、各製品の幅
パターンと、目標値との偏差がゼロになるように、エッ
ジャ開度パターンの学習項を補正する。
【0036】この場合、エッジャ開度制御装置9は、幅
計6から出力される幅データを収集して記憶するととも
に、記憶している各幅データを解析装置10に供給する
実績値収集機能部11と、この実績値収集機能部11に
記憶されている各幅データを取り込んでPI操作を施し
て各製品の幅パターンと幅目標値との偏差をゼロにする
のに必要な学習項を求める幅学習機能部12と、この幅
学習機能部12で得られた学習項を使用してパターンテ
ーブル13に登録されている各エッジャ開度パターンを
修正し、エッジャローラ4に供給しているエッジャ開度
データを調整する設定計算機能部14とを備えている。
【0037】そして、このエッジャ開度制御装置9で
は、被圧延材2の種類、化学成分、圧下量などに応じた
エッジャ開度パターンを選択させ、このエッジャ開度パ
ターンに応じたエッジャ開度データをエッジャローラ4
に供給して、エッジャ開度を一定のパターンで変化させ
るとともに、幅計6から出力される幅データを取り込ん
で、解析装置10に供給させるとともに、取り込んだ各
幅データに基づき、オンラインで製品の形状を解析し
て、各製品の幅パターンと、幅目標値との偏差をゼロに
するのに必要な学習項を計算し、各製品の幅パターン
と、幅目標値との偏差がゼロになるように、エッジャロ
ーラ4のエッジャ開度を調整する。
【0038】次に、図2に示すフローチャートを参照し
つつ第1の実施形態の動作について系統的に説明する。
【0039】まず、被圧延材2を熱間圧延して製品を製
造するとき、エッジャ開度制御装置9の設定計算機能部
14によって、予め登録されている各エッジャ開度パタ
ーンのうち、被圧延材2の種類、化学成分、圧下量など
に応じたエッジャ開度パターンが選択されるとともに、
このエッジャ開度パターンに応じたエッジャ開度データ
が生成され、これがエッジャローラ4に供給される。
【0040】これにより、搬送路3を介して被圧延材2
が搬入される毎に、エッジャローラ4によって、被圧延
材2の先頭からの距離に応じて、エッジャ開度が一定の
パターンで変更され、被圧延材2の幅が調整される。ま
た、水平ローラ5によってエッジャ処理済みの被圧延材
2が厚み方向に圧延される。このようにして先端部分、
定常部分、および尾端部分の幅、および厚みが目標値と
一致した製品が製造され、搬出される。
【0041】以上の圧延動作と並行して、製品が製造さ
れる毎に幅計6によって製品の幅が測定されて幅データ
が生成され、各幅データに基づき、チャートコーダ8の
記録紙7上に、各製品の幅が時系列的に記録される。ま
た、エッジャ開度制御装置9の実績収集機能部11によ
って幅データが収集、記憶され、さらに解析装置10に
よって実績収集機能部11に記憶されている各幅データ
が解析されて各製品の幅などのトレンド情報が表示され
る(ステップST1)。
【0042】さらに、実績収集機能部11に記憶されて
いる各幅データに基づき、エッジャ開度制御装置9の幅
学習機能部12によって、図3に示すように、製品の先
頭を起点にして予め設定された長さ毎、例えば製品の先
頭を起点として、0mm、200mm、400mm、6
00mm、800mmなど、各制御点毎の幅データと、
予め設定されている製品の幅目標値との幅偏差が計算さ
れ(ステップST2)、これによって得られた各制御点
毎の幅偏差データΔBi(但し、i=1、2、…、5)
に基づき、次式に示す演算が行われ、i番目の制御点に
対するエッジャ開度補正データΔEiが計算される(ス
テップST3)。
【0043】
【数1】 但し、ΔEi:i番目の制御点におけるエッジャ開度補
正データ ΔBi:i番目の制御点における幅偏差データ ∂B/∂E|i:i番目の制御点における幅圧下効率
(先尾端幅モデル式などの数式モデルにて算出された可
変値または実績値に基づいて得られた固定値)
【0044】次いで、幅学習機能部12によって、
(1)式で得られたエッジャ開度補正データΔEiに基
づき、次式に示す演算が行われ、各制御点におけるエッ
ジャ開度の学習項ZSSiが計算された後(ステップST
4)、 ZSSi=αI・ΔEi+ZSSi+αP・ΔEi …(2) 但し、αI:積分ゲイン αP:比例ゲイン ZSSi:制御点iでのエッジャ開度の学習項 ΔEi:i番目の制御点におけるエッジャ開度補正デー
【0045】次式に示す演算が行われ、エッジャ開度パ
ターンを構成するエッジャ開度データEiが計算され
る。
【0046】 Ei=EORGi+ZSSi …(3) 但し、Ei:i番目のエッジャ開度データEiSSi:制御点iでのエッジャ開度学習項 EORGi:パターンテーブルに登録されているエッジャ開
度パターンを構成する各エッジャ開度データのうち、i
番目の制御点におけるエッジャ開度データ
【0047】その後、幅学習機能部12によって、エッ
ジャローラ4の油圧応答特性と、各制御点でのエッジャ
開度データEiとが比較されて、各エッジャ開度データ
iが実現可能な数値であるかどうかがチェックされ、
実際のエッジャローラ4が応答できるように、各制御点
でのエッジャ開度データEiの学習項ZSSiにリミットが
かけられる(ステップST5)。
【0048】例えば、エッジャロール4の油圧応答特性
が図4の点線15に示すようにしか調整できなければ、
(3)式によって実線16に示すように、各制御点にお
けるエッジャ開度データEiが得られても、3番目の制
御点以降、エッジャローラ4がエッジャ開度データEi
に追随しなくなり、製品の幅が幅目標値より狭くなり、
これを製品として販売できなくなることから、一点鎖線
17に示すように、各制御点におけるエッジャ開度デー
タEiの学習項ZSSiが補正される。
【0049】次いで、幅学習機能部12によって得られ
たリミット補正済みの各エッジャ開度データEiの学習
項ZSSiに基づき、設定計算機能部14のパターンテー
ブル13に登録される各エッジャ開度パターンのうち、
被圧延材2の種類、化学成分、圧下量などに応じたエッ
ジャ開度パターン、すなわち各エッジャ開度データEi
を得るときに使用したエッジャ開度パターンの学習項Z
SSiが更新される(ステップST6)。
【0050】これにより、次の被圧延材2を熱間圧延し
て製品を製造するとき、設定計算機能部14によって、
更新されたエッジャ開度パターンを構成する各エッジャ
開度データEiが選択され、これがエッジャローラ4に
供給されて製品の先端部分、定常部分、尾端部分の幅が
幅目標値と一致するようにエッジャローラ4のエッジャ
開度が調整される。
【0051】このように、第1の実施形態においては、
被圧延材2を熱間圧延して製品を製造するとき、幅計6
によって圧延処理で製造された製品の幅を測定するとと
もに、エッジャ開度制御装置9によって、幅計6から出
力される幅データをオンラインで解析し、エッジャロー
ラ4に供給しているエッジャ開度パターンと、製品の幅
パターンとの関係を学習させ、この学習結果に基づき、
各製品の幅パターンと、目標値との偏差がゼロになるよ
うに、エッジャ開度パターンの学習項ZSSiを補正する
ようにした。このため、被圧延材2を熱間圧延して製品
を製造する毎に、PI演算によりエッジャ開度パターン
を最適化して製品の幅を一定にすることができ、これに
よりクロップ量を減らして歩留まりを向上させることが
できる(請求項1、2の効果)。また調整も容易であ
る。
【0052】《第2の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、3に対応する第2
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0053】第2の実施形態の特徴は、前述した(1)
式に示す演算を行う前に、幅学習機能部12によって次
式に示す演算を行い、各被圧延材2に対する各制御点の
幅圧下効率を最適化させ、これによってPI演算で使用
されるゲインを大きくして、できるだけ早く収束させる
ようにしたことである。
【0054】
【数2】 但し、α:平滑係数 i:制御点を示すインデックス j:被圧延材2を示すインデックス Ei、j:今回の被圧延材2を圧延したときに得られた各
制御点でのエッジャ開度データ Bi、j:前回の被圧延材2を圧延したときに得られた各
制御点での幅実績値 Ei、j-1:前回の被圧延材2を圧延したときに得られた
各制御点でのエッジャ開度データ Bi、j-1:前回の被圧延材2を圧延したときに得られた
各制御点での幅実績値 ∂B/∂E|i、j:i番目の制御点における幅圧下効率 このように、この第2の実施形態では、(1)式に示す
演算を行う前に、幅学習機能部12により上式に示す演
算を行って、各被圧延材2に対する各制御点の幅圧下効
率を最適化させて、PI演算で使用されるゲインを大き
くするようにした。このため、被圧延材2を熱間圧延し
て製品を製造する毎に、PI演算を早期に収束させて設
定エッジャ開度パターンを最適化させ、製品の幅を一定
にすることができるとともに、クロップ量を減らして歩
留まりを向上させることができる(請求項1、3の効
果)。
【0055】《第3の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、4に対応する第3
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0056】第3の実施形態の特徴は、図5に示すよう
に、被圧延材2の端部を圧延するときに使用するエッジ
ャ開度データを2つの直線18及び19で近似し、これ
に対応して、被圧延材2の端部を圧延するときに使用す
るエッジャ開度補正データも2つの直線で近似し、さら
に各直線の不連続点Cを処理して、各エッジャ開度デー
タを最適化することにより、エッジャ開度パターンの要
素を簡素化し、制御効率、メモリ効率を向上させるよう
にしたことである。
【0057】この場合、被圧延材2の端部長さを100
0mmとすると、次式に示すように、被圧延材2の端部
を圧延するときに使用するエッジャ開度データEを2本
の直線18、19で近似できることから、 E=a1X+b1 [0≦X<C] …(5) E=a2X+b2 [C≦X<1000] …(6) 比例定数a1、a2、定数b1、b2、Cによって、被圧延
材2を圧延するときに使用するエッジャ開度パターンを
表現することができ、これら比例定数a1、a2、定数b
1、b2、制御点を示すインデックスCをパターンテーブ
ル13に登録するだけで、エッジャロール4のエッジャ
開度を最適化することができる。
【0058】この際、これら(5)式、(6)式で使用
される比例定数a1、a2がエッジャロール4が持つ油圧
応答特性による制限を受けることから、これら比例定数
1、a2のみについて、リミット処理を行えば良い。
【0059】そして、エッジャ開度パターンを(5)
式、(6)式で表わしていることから、これら(5)
式、(6)式で示される各エッジャ開度データEに対す
るエッジャ開度補正データΔEも、次式に示すように、
2本の直線で近似した形式で表わすことができる。
【0060】 ΔE=a3X+b3 [0≦X<C] …(7) ΔE=a4X+b4 [C≦X<1000] …(8) 但し、X:被圧延材2の先端からの距離 ΔE:エッジャ開度データEに対するエッジャ開度補正
データ 次に、図6に示すフローチャートを参照しながら、この
ような2本の直線で近似されるエッジャ開度補正データ
ΔEの算出手順について詳細に説明する。
【0061】まず、エッジャロール4、水平ロール5に
よって被圧延材2を圧延して製品を製造する毎に、幅計
6によって製品の幅が測定され、これによって得られた
幅データがエッジャ開度制御装置9の実績収集機能部1
1によって収集され、被圧延材2の種類(化学成分)、
圧延方法(幅圧下量、厚み圧下量)、幅の区分毎に分類
されて記憶される(ステップST11)。
【0062】そして、幅計6によって幅が測定された製
品の本数が(7)式、(8)式で表わされるエッジャ開
度補正データΔEを求めるのに十分な本数、例えば50
本に達したとき、幅学習機能部12によって、実績収集
機能部11に記憶されている各幅データが制御点Cより
前の幅データと、制御点Cより後の幅データとに振り分
けられるとともに(ステップST12)、各幅データに
基づき、第1の実施形態における幅学習機能部12と同
様な手順で、図7に示すように、エッジャ開度補正デー
タΔEが求められる(ステップST13)。
【0063】その後、幅学習機能部12によって、0番
目の制御点に対応するエッジャ開度補正データΔE〜C
番目の制御点に対応するエッジャ開度補正データΔEま
での各エッジャ開度補正データΔEに対し、最小2乗法
が適用され、(7)式を構成する比例定数a3と、定数
3とが下記の(9)式で表わされる油圧応答特性を満
たすように同定されるとともに、C番目の制御点に対応
するエッジャ開度補正データΔE〜最終番目の制御点に
対応するエッジャ開度補正データΔEまでの各エッジャ
開度補正データΔEに対し、最小2乗法が適用されて、
(8)式を構成する比例定数a4と、定数b4とが下記の
(10)式で表わされる油圧応答特性を満たすように同
定される(ステップST14)。
【0064】LE≦a1+a3≦UE …(9) LE≦a2+a4≦UE …(10) 但し、LE:エッジャロール4のエッジャ開度を調整す
る際の油圧応答下限値 UE:エッジャロール4のエッジャ開度を調整する際の
油圧応答上限値
【0065】次いで、幅学習機能部12によって、これ
ら(9)式、(10)式を満たすように同定された比例
定数a3、a4に基づき、(7)式、(8)式に示すエッ
ジャ開度補正データΔEが決定された後、各エッジャ開
度補正データΔEを表わす2本の直線がC番目の制御点
で連続しているかどうかがチェックされ、C番目の制御
点で、これらの直線が不連続になっていれば、C番目の
制御点でのエッジャ開度補正データΔEとして、エッジ
ャロール4の開度が開く方向の直線上のエッジャ開度補
正データΔEが使用される(ステップST15)。
【0066】これにより、C番目の制御点より前のエッ
ジャ開度補正データΔEと、C番目の制御点から後のエ
ッジャ開度補正データΔEとが図8(a)に示すような
直線20、21であれば、C番目の制御点より前のエッ
ジャ開度補正データΔEを表わす直線20上のエッジャ
開度補正データΔEが選択されて、これがC番目の制御
点でのエッジャ開度補正データΔEとして使用され、ま
たC番目の制御点より前のエッジャ開度補正データΔE
と、C番目の制御点から後のエッジャ開度補正データΔ
Eとが図8(b)に示すような直線22、23であれ
ば、C番目の制御点より後のエッジャ開度補正データΔ
Eを表わす直線23上のエッジャ開度補正データΔEが
選択されて、これがC番目の制御点でのエッジャ開度補
正データΔEとして使用される。
【0067】その後、幅学習機能部12によって、各エ
ッジャ開度補正データΔEに基づき、パターンテーブル
13に登録されている各エッジャ開度パターンの構成要
素(比例定数a1、a2、定数b1、b2、C)のうち、幅
データを得るときに使用したエッジャ開度パターンの比
例定数a2、定数b2(学習項)が補正されて、エッジャ
ロール4のエッジャ開度が調整される(ステップST1
6)。
【0068】このように、この第3の実施形態では、被
圧延材2の端部を圧延するときに使用するエッジャ開度
データを2つの直線18及び19で近似し、これに対応
して、被圧延材2の端部を圧延するときに使用するエッ
ジャ開度補正データも直線で近似し、さらに各直線の不
連続点Cを処理して、各エッジャ開度データを最適化す
るようにした。このため、パターンテーブル13に登録
する各エッジャ開度パターンの要素数を少なくして、必
要なメモリ容量を低減させながら、被圧延材2を熱間圧
延して製品を製造する毎に得られた製品の幅データに基
づき、設定エッジャ開度パターンを最適化することがで
き、これによって製品の幅を一定にすることができると
ともに、クロップ量を減らして歩留まりを向上させるこ
とができる(請求項1、4の効果)。
【0069】《第4の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、5に対応する第4
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0070】第4の実施形態の特徴は、被圧延材2の端
部を圧延するときに使用するエッジャ開度補正データΔ
Eを1つの多次式で近似し、第3の実施形態における熱
間圧延システムで生じる問題、すなわちエッジャ開度補
正データΔEを示す各直線の不連続が発生しないように
したことである。
【0071】この場合、被圧延材2の端部を圧延すると
きのエッジャ開度補正データΔEを近似する1つの多次
式として、例えば次式に示す4次式を使用する。 ΔE=d44+d33+d22+d1X+d0 …(11) 但し、X:被圧延材2の先端からの距離 d4:曲線の特性を示す4次定数 d3:曲線の特性を示す3次定数 d2:曲線の特性を示す2次定数 d1:曲線の特性を示す1次定数 d0:定数
【0072】このように、この第4の実施形態では、被
圧延材2の端部を圧延するときに使用するエッジャ開度
補正データΔEを1つの多次式で近似するようにした。
このため、エッジャ開度補正データΔEを示す各直線の
不連続が発生しないようにし、これによって不連続点の
処理などを不要にして演算量を低減させながら、パター
ンテーブル13に登録する各エッジャ開度パターンの要
素数を少なくし、さらに設定エッジャ開度パターンを最
適化して、製品の幅を一定にすることができるととも
に、クロップ量を減らして歩留まりを向上させることが
できる(請求項1、5の効果)。
【0073】《第5の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、6に対応する第5
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0074】第5の実施形態の特徴は、実績収集機能部
11によって収集された1つの製品に関する幅データの
うち、同種の製品に関する幅データの特徴と明確に異な
る特性を持ち、この幅データが製品の幅を極端に狭める
方向の幅データであるとき、この幅データを無効にし、
これによって被圧延材2の幅圧下により、多少、幅が広
めに出ても、製品の幅が目標値より下回らないようにし
て、引き当て通りの製品出荷を行うことができるように
したことである。
【0075】この際、次に述べる手順で、各幅データの
特徴を判定して、同種の製品と異なる幅データを無効に
する。
【0076】まず、エッジャ開度制御装置9の幅学習機
能部12によって、パターンテーブル13に登録されて
いる前回までの学習項に基づき、前回までの製品に関す
る各制御点でのエッジャ開度補正データΔEAPiを計算
し、各エッジャ開度補正データΔEAPiと、今回の製品
に対する幅データから求めた各制御点でのエッジャ開度
補正データΔEiとの差が下記の(12)式を満たして
いるとき、またはこれらの差を積分した値(積分値)が
下記の(13)式を満たしているとき、今回、得られた
各制御点でのエッジャ開度補正データΔEiを無効にす
る。
【0077】
【数3】 但し、i:制御点を示すインデックス β1:個々の制御点での差に対する上限値 β2:個々の制御点での差を積分した値に対する上限値 ΔEi:幅実績値から求めたi番目の制御点でのエッジ
ャ開度補正値 ΔEAPi:計算によって得られた近似直線(または近似
曲線)にXを代入して得られたi番目の制御点でのエッ
ジャ開度補正データ
【0078】その後、幅学習機能部12によって、これ
ら(12)式、(13)式によって削除されずに残った
各エッジャ開度補正データΔEiに基づき、第3の実施
形態における幅学習機能部12と同様な手順で、各制御
点でのエッジャ開度補正データΔEを求めて、幅データ
を得るときに使用したエッジャ開度パターンの学習項を
補正する。
【0079】これにより、図9(a)に示すように、パ
ターンテーブル13に登録されている前回までの学習項
によって得られる各エッジャ開度補正データΔEAPi
各折れ線24に対し、今回の各エッジャ開度補正データ
ΔEiを示す折れ線25の一部が極端に下回るとき、す
なわち今回の各エッジャ開度補正データΔEiを使用し
て近似(同定)を行うと、近似によって得られたエッジ
ャ開度データEの折れ線がエッジャローラ4の開度を極
端に狭め、製品の一部分の幅が極端に狭くなってしまう
恐れがあるとき、(12)式によって今回の各エッジャ
開度補正データΔEiを無効にして、製品の幅が目標値
より狭くならないようにする。
【0080】同様に、図9(b)に示すように、パター
ンテーブル13に登録されている前回までの学習項によ
って得られる各エッジャ開度補正データΔEAPiの各折
れ線26に対し、今回の各エッジャ開度補正データΔE
iを示す折れ線27が全体的に下回るとき、すなわち今
回の各エッジャ開度補正データΔEiを使用して近似
(同定)を行うと、近似によって得られたエッジャ開度
データEの折れ線がエッジャローラ4の開度を極端に狭
め、製品の先端部分、後端部分の幅が極端に狭くなって
しまう恐れがあるとき、(13)式によって今回の各エ
ッジャ開度補正データΔEiを無効にして、製品の幅が
目標値より狭くならないようにする。
【0081】このように、この第5の実施形態では、実
績収集機能部11によって収集された1つの製品に関す
る幅データのうち、同種の製品に関する幅データの特徴
と明確に異なる特性を持ち、この幅データが製品の幅を
極端に狭める方向の幅データであるとき、この幅データ
を無効にするようにした。このため、パターンテーブル
13に登録する各エッジャ開度パターンの要素数を少な
くして、必要なメモリ容量を低減させながら、特異な幅
データよる影響を無くして、設定エッジャ開度パターン
を最適化することができ、これによって被圧延材2の幅
圧下により、多少、幅が広めに出ても、製品の幅が目標
値より下回らないようにして、引き当て通りの製品出荷
を行うようにしながら、クロップ量を減らして歩留まり
を向上させることができる(請求項1、6の効果)。
【0082】《第6の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、7に対応する第6
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0083】第6の実施形態の特徴は、実績収集機能部
11によって収集されて記憶された各製品毎の各幅デー
タに基づき、幅学習機能部12によって、ベジェ曲線を
計算して、設定計算機能部14のパターンテーブル13
に登録されている各エッジャ開度パターンのうち、製品
に対応するエッジャ開度パターンの学習項を補正し、こ
れによってノイズなどに起因して突発的に幅データが変
化しても、これらの幅データにリミットをかけることな
く、ノイズによる影響を小さくしながら、エッジャロー
ラ4のエッジャ開度を最適化するようにしたことであ
る。
【0084】この場合、この実施形態では、図10のフ
ローチャートに示す手順で、エッジャローラ4のエッジ
ャ開度を最適化する。
【0085】まず、エッジャロール4、水平ロール5に
よって被圧延材2を圧延して製品を製造する毎に、幅計
6によって、製品の幅を測定し、これによって得られた
幅データがエッジャ開度制御装置9の実績収集機能部1
1によって収集されて、被圧延材2の種類(化学成
分)、圧延方法(幅圧下量、厚み圧下量)、幅の区分毎
に分類されて、記憶される(ステップST21)。
【0086】そして、幅計6によって幅が測定された製
品の本数がエッジャ開度補正データを求めるのに十分な
本数に達したとき、幅学習機能部12によって、実績収
集機能部11に記憶されている各制御点毎の各幅データ
と、予め設定されている幅目標値とが比較され、これら
の偏差(幅偏差データ)が求められるとともに(ステッ
プST22)、各幅偏差データに基づき、第1の実施形
態における幅学習機能部12と同様な手順で、図11に
示すように、各制御点のエッジャ開度補正データΔE
(サンプル値となるデータ)が求められる(ステップS
T23)。
【0087】次いで、幅学習機能部12によって、各制
御点毎に各サンプル値が平均化されて、各制御点におけ
る各サンプル値の平均位置を示す位置ベクトルPi(評
価点を示すベクトル)が求められた後(ステップST2
4)、次式に示す演算が行われて、各制御点の位置ベク
トルPiに対応するベジェ曲線28を構成する位置ベク
トルZが求められる(ステップST25)。
【0088】
【数4】 但し、i:評価点となる制御点を示すインデックス N:評価点の個数 t:0≦t≦1となる媒介変数 Z:ベジェ曲線を構成する位置ベクトル Pi:各制御点の位置ベクトル その後、幅学習機能部12によって、(14)式で得ら
れたベジェ曲線28上にある各点の値に基づき、各制御
点におけるエッジャ開度補正データΔEが求められると
ともに、各エッジャ開度補正データΔEに基づき、設定
計算機能部14のパターンテーブル13に登録される各
エッジャ開度パターンのうち、被圧延材2の種類、化学
成分、圧下量などに応じたエッジャ開度パターン、すな
わち各エッジャ開度補正データΔEを得るときに使用し
たエッジャ開度パターンの学習項が更新される。
【0089】これにより、次の被圧延材2を熱間圧延し
て、製品を製造するとき、設定計算機能部14によっ
て、更新されたエッジャ開度パターンを構成する各エッ
ジャ開度データEが選択されて、これがエッジャローラ
4に供給され、製品の先端部分、定常部分、尾端部分の
幅が目標値と一致するように、エッジャローラ4のエッ
ジャ開度が調整される(ステップST26)。
【0090】このように、この第6の実施形態では、実
績収集機能部11によって収集されて記憶された各製品
毎の各幅データに基づき、幅学習機能部12によって、
ベジェ曲線を計算して、設定計算機能部14のパターン
テーブル13に登録されている各エッジャ開度パターン
のうち、製品に対応するエッジャ開度パターンの学習項
を補正するようにした。このため、ノイズなどに起因し
て突発的に幅データが変化しても、これらの幅データに
リミットをかけることなく、ノイズによる影響を小さく
しながら、被圧延材2を熱間圧延して製品を製造する毎
に得られた製品の幅データに基づき、設定エッジャ開度
パターンを最適化し、これによって製品の幅を一定にす
ることができるとともに、クロップ量を減らして歩留ま
りを向上させることができる(請求項1、7の効果)。
【0091】《第7の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、8に対応する第7
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0092】第7の実施形態の特徴は、幅学習機能部1
2によって、所定の条件を満たすベジェ曲線を複数個、
作成するとともに、GA法を用いて最も良好なベジェ曲
線を選択し、このベジェ曲線に基づき、設定計算機能部
14のパターンテーブル13に登録されている各エッジ
ャパターンのうち、製品に対応するエッジャ開度パター
ンの学習項を補正し、これによってノイズなどに起因し
て突発的に幅データが変化しても、これらの幅データに
リミットをかけることなく、ノイズによる影響を小さく
しながら、エッジャローラのエッジャ開度を最適化する
ようにしたことである。
【0093】この場合、次に述べる手順で各評価点Pi
を決めて、複数のベジェ曲線を作成し、GA法を用いて
最も良好なベジェ曲線を求める。
【0094】まず、幅学習機能部12によって、図12
に示すように、被圧延材2の先端から距離を示すX軸上
に、被圧延材2の先端(0mm)を起点として、a(m
m)までを求める評価点の個数に応じて等間隔に距離を
とり制御点xiとし、制御点xiに対する各幅データと幅
目標値との偏差(幅偏差)を示すY座標値yiが任意の
値となる各点が評価点Pi(但し、i=0、1、…、
N)として選択されて、次式で示されるX座標値X、Y
座標値Yを持つベジェ曲線29が求められる。
【0095】
【数5】 但し、i:評価点を示すインデックス N:評価点の個数 t:0≦t≦1となる媒介変数 Y:ベジェ曲線29のY座標値 X:ベジェ曲線29のX座標値 yi:各評価点のY座標値 その後、幅学習機能部12によって、各評価点PiのY
座標値yiが2進数に変換され、2進数で表現される各
評価点PiのY座標値yiが横に並べられて、遺伝的アル
ゴリズムで使用される遺伝子(ベジェ曲線29に対応す
る遺伝子)が求められる。
【0096】これにより、各評価点PiのY座標値yi
10進数で、“110”であれば、2進数のY座標値y
iとして“01101110”が得られる、また評価点
iのY座標値yiが10進数で、“179”であれば、
2進数のY座標値yiとして“10110011”が得
られ、下記に示す遺伝子が求められる。
【0097】
【数6】 次いで、幅学習機能部12によって、実績収集機能部1
1に記憶されている各幅データが読み出され、各幅デー
タを得た位置(被圧延材2の先端からの位置)がX座標
にされ、各幅データの値と、幅目標値との幅偏差がY座
標値にされたサンプル点Pjが求められ、図13に示す
ように、各サンプル点Pjと、ベジェ曲線29との距離
iが求められるとともに、次式に示すように、各距離
iが全て加算されて、ベジェ曲線29の元になる遺伝
子を評価するのに必要な評価関数Sが求められる。
【数7】
【0098】以下、X軸上における各評価点Piの距離
a、Y軸上における各評価点PiのY座標値が順次、他
の値に切り替えて、遺伝子が変更されながら、上述した
手順と同じ方法で、新たな遺伝子に対するベジェ曲線2
9、このベジェ曲線29の遺伝子を評価する評価関数S
が求められる。
【0099】その後、各ベジェ曲線29に対する各評価
関数Sの値が相互に比較されて、最小となる評価関数S
がGA法により選択され、この評価関数Sに対応する遺
伝子が最適な遺伝子と判定されて、図14に示すよう
に、最適な遺伝子を持つベジェ曲線29が最適なベジェ
曲線30として選択される。
【0100】そして、幅学習機能部12によって、最適
なベジェ曲線30上にある各点の値に基づき、各制御点
におけるエッジャ開度補正データが求められるととも
に、各エッジャ開度補正データに基づき、設定計算機能
部14のパターンテーブル13に登録される各エッジャ
開度パターンのうち、被圧延材2の種類、化学成分、圧
下量などに応じたエッジャ開度パターン、すなわち各エ
ッジャ開度データΔEを得るときに使用したエッジャ開
度パターンの学習項が更新される。
【0101】これにより、次の被圧延材2を熱間圧延し
て、製品を製造するとき、設定計算機能部14によっ
て、更新されたエッジャ開度パターンを構成する各エッ
ジャ開度データEが選択されて、これがエッジャローラ
4に供給され、製品の先端部分、定常部分、尾端部分の
幅が目標値と一致するように、エッジャローラ4のエッ
ジャ開度が調整される。
【0102】このように、この第7の実施形態では、幅
学習機能部12によって、所定の条件を満たすベジェ曲
線を複数個、作成するとともに、GA法を用いて最も良
好なベジェ曲線を選択し、このベジェ曲線に基づき、設
定計算機能部14のパターンテーブル13に登録されて
いる各エッジャ開度パターンのうち、製品に対応するエ
ッジャ開度パターンの学習項を補正するようにした。こ
のため、ノイズなどに起因して突発的に幅データが変化
しても、これらの幅データにリミットをかけることな
く、ノイズによる影響を小さくしながら、最適な近似曲
線と、被圧延材2を熱間圧延して製品を製造する毎に得
られた製品の幅データとに基づき、設定エッジャ開度パ
ターンを最適化し、これによって製品の幅を一定にする
ことができるとともに、クロップ量を減らして、歩留ま
りを向上させることができる(請求項1、8の効果)。
【0103】また、この第7の実施形態では、ベジェ曲
線30上の各制御点におけるエッジャ開度補正データを
求めて、エッジャ開度パターンの学習項を補正するよう
にしているが、エッジャローラ4をエッジャ開度をコン
トロールするコントローラ装置の開度調整ピッチが各制
御点のピッチよりも短い場合には、(15)式、(1
6)式で表わされる媒介変数tを消去して得られた次式
で示されるベジェ曲線30のY座標値Yをコントローラ
装置に直接、送るようにしても良い。
【0104】
【数8】 但し、i:評価点を示すインデックス N:評価点の個数 Y:ベジェ曲線30のY座標値(エッジャ開度補正関
数) X:ベジェ曲線30のX座標値 yi:各評価点のY座標値 これにより、コントローラ装置の開度調整ピッチが各制
御点のピッチよりも短いときでも、最適なベジェ曲線3
0と、エッジャローラ4のエッジャ開度曲線とを一致さ
せることができる。
【0105】《第8の実施形態》次に本発明によるエッ
ジャ開度制御装置のうち、請求項1、9に対応する第8
の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は図1に示
した第1の実施形態における熱間圧延システム1と同一
であるため図示は省略する。
【0106】第8の実施の形態の特徴は、幅学習機能部
12によって、被圧延材2の先端または後端以外の点を
起点として、実績収集機能部11に記憶されている各幅
データのいくつかを選択させるとともに、GA法で最も
良好なベジェ曲線を選択させ、このベジェ曲線に基づ
き、設定計算機能部14のパターンテーブル13に登録
されている各エッジャパターンのうち、製品に対応する
エッジャ開度パターンの学習項を補正し、これによって
ノイズなどに起因して突発的に幅データが変化しても、
これらの幅データにリミットをかけることなく、ノイズ
による影響を小さくしながら、エッジャローラ4のエッ
ジャ開度を最適化するようにしたことである。
【0107】この場合、幅学習機能部12によって、図
15に示すように、被圧延材2の先端からの距離が
“e”となってる点を起点とするとともに、先端からの
距離が“f”となっている点を終点として、次式に示す
制約条件を満たすX座標値xiを持ち、かつ任意のY座
標値yiを持つ各点が選択されて、各点が評価点Pi(但
し、i=0、1、…、N)に決められる。
【0108】 e<x1<x2<x3<…<xi<…<xN<f …(20) 但し、i:各評価点を示すインデックス N:各評価点の数 次いで、幅学習機能部12によって、各評価点Piに基
づき、次式で示されるX座標値X、Y座標値Yを持つベ
ジェ曲線31が求められる。
【0109】
【数9】 但し、i:評価点を示すインデックス N:評価点の個数 t:0≦t≦1となる媒介変数 Y:ベジェ曲線31のY座標値 X:ベジェ曲線31のX座標値 yi:各評価点のY座標値 xi:各評価点のX座標値 その後、幅学習機能部12によって、各評価点PiのY
座標値yi、X座標値xiが2進数に変換され、2進数で
表現される各評価点PiのY座標値yi、X座標値xi
横に並べられて、遺伝的アルゴリズムで使用される遺伝
子(ベジェ曲線31に対応する遺伝子)が求められる。
【0110】これにより、各評価点PiのY座標値yi
X座標値xiが2進数で、下記に示す値であれれば、
【数10】 下記に示す遺伝子が得られる。
【0111】
【数11】 次いで、幅学習機能部12によって、実績収集機能部1
1に記憶されている各幅データが読み出され、各幅デー
タを得た位置(被圧延材2の先端からの位置)がX座標
にされるとともに、各幅データの値と、幅目標値との幅
偏差がY座標値にされたサンプル点Pjが求められた
後、各サンプル点Pjと、ベジェ曲線との距離Liが求め
られるとともに、次式に示すように、各距離Liが全て
加算されて、ベジェ曲線31に対する遺伝子を評価する
のに必要な評価関数Sが求められる。
【数12】 以下、X軸上における各評価点PiのX座標値xi、Y座
標値yiが順次、他の値に切り替えられて、遺伝子の値
が変更されながら、上述した手順と同じ手順で、新たな
各評価点Piに対するベジェ曲線31と、このベジェ曲
線31に対する遺伝子を評価する評価関数Sとが求めら
れる。
【0112】その後、各ベジェ曲線31に対する各評価
関数Sの値が相互に比較されて、最小となる評価関数S
がGA法により選択されるとともに、この評価関数Sに
対応する遺伝子が最適な遺伝子と判定され、この最適な
遺伝子を持つベジェ曲線31が最適なベジェ曲線として
選択される。
【0113】そして、幅学習機能部12によって、(2
1)式、(22)式で示されるベジェ曲線31のうち、
最適なベジェ曲線に対し、媒介変数tの値が順次、切り
替えられながら、Newton−Raphson法が使
用されて、被圧延材2の先端から等間隔となる制御点、
例えば先端からの距離が0mmとなる制御点、100m
mとなる制御点、200mmとなる制御点などにおける
各Y座標値が導き出されて、これらY座標値が各制御点
におけるエッジャ開度補正データにされるとともに、各
エッジャ開度補正データに基づき、設定計算機能部14
のパターンテーブル13に登録される各エッジャ開度パ
ターンのうち、被圧延材2の種類、化学成分、圧下量な
どに応じたエッジャ開度パターン、すなわち各エッジャ
開度データEを得るときに使用したエッジャ開度パター
ンの学習項が更新される。
【0114】これにより、次の被圧延材2を熱間圧延し
て、製品を製造するとき、設定計算機能部14によっ
て、更新されたエッジャ開度パターンを構成する各エッ
ジャ開度データEが選択されて、これがエッジャローラ
4に供給され、製品の先端部分、定常部分、尾端部分の
幅が目標値と一致するように、エッジャローラ4のエッ
ジャ開度が調整される。
【0115】このように、この第8の実施形態では、幅
学習機能部12によって、被圧延材2の先端または後端
以外の点を起点として、実績収集機能部11に記憶され
ている各幅データのいくつかを選択させるとともに、G
A法で最も良好なベジェ曲線を選択させ、このベジェ曲
線に基づき、設定計算機能部14のパターンテーブル1
3に登録されている各エッジャ開度パターンのうち、製
品に対応するエッジャ開度パターンの学習項を補正する
ようにした。このため、ノイズなどに起因して突発的に
幅データが変化しても、これらの幅データにリミットを
かけることなく、ノイズによる影響を小さくしながら、
さらに最適な近似曲線と、被圧延材を熱間圧延して製品
を製造する毎に得られた製品の幅データとに基づき、設
定エッジャ開度パターンを最適化し、これによって製品
の幅を一定にすることができるとともに、クロップ量を
減らして、歩留まりを向上させることができる(請求項
1、9の効果)。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1のエッジャ開度制御装置では、被圧延材を熱間圧
延して製品を製造する毎に得られた製品の幅データに基
づき、設定エッジャ開度パターンを最適化して、製品の
幅を一定にすることができ、これによってクロップ量を
減らして歩留まりを向上させることができる。
【0117】請求項2のエッジャ開度制御装置では、被
圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に得られた製品
の幅データに基づき、PI演算によって、設定エッジャ
開度パターンを最適化し、これによって演算処理を分か
り易くし、調整を容易にしながら、製品の幅を一定にす
ることができるとともに、クロップ量を減らして歩留ま
りを向上させることができる。
【0118】請求項3のエッジャ開度制御装置では、被
圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に得られた製品
の幅データに基づき、幅圧下効率を調整しながら、PI
演算によって、設定エッジャ開度パターンを最適化し、
これによって収束速度を早めながら、製品の幅を一定に
することができるとともに、クロップ量を減らして歩留
まりを向上させることができる。
【0119】請求項4のエッジャ開度制御装置では、パ
ターンテーブルに登録する各エッジャ開度パターンの要
素数を少なくして、必要なメモリ容量を低減させなが
ら、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に得られ
た製品の幅データに基づき、設定エッジャ開度パターン
を最適化し、これによって製品の幅を一定にすることが
できるとともに、クロップ量を減らして歩留まりを向上
させることができる。
【0120】請求項5のエッジャ開度制御装置では、パ
ターンテーブルに登録する各エッジャ開度パターンの要
素数を少なくして、必要なメモリ容量を低減させるとと
もに、演算量を少なくしながら、被圧延材を熱間圧延し
て製品を製造する毎に得られた製品の幅データに基づ
き、設定エッジャ開度パターンを最適化し、これによっ
て製品の幅を一定にすることができるとともに、クロッ
プ量を減らして歩留まりを向上させることができる。
【0121】請求項6のエッジャ開度制御装置では、パ
ターンテーブルに登録する各エッジャ開度パターンの要
素数を少なくして、必要なメモリ容量を低減させるとと
もに、演算量を少なくし、さらに特異な幅データを除去
しながら、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎に
得られた製品の幅データに基づき、設定エッジャ開度パ
ターンを最適化し、これによって製品の幅を一定にする
ことができるとともに、クロップ量を減らして歩留まり
を向上させることができる。
【0122】請求項7のエッジャ開度制御装置では、ベ
ジェ曲線を使用することにより、特異な幅データに影響
されることなく、被圧延材を熱間圧延して製品を製造す
る毎に得られた製品の幅データに基づき、設定エッジャ
開度パターンを最適化し、これによって製品の幅を一定
にすることができるとともに、クロップ量を減らして、
歩留まりを向上させることができる。
【0123】請求項8のエッジャ開度制御装置では、所
定条件を満たす評価点を用いたGA法を使用して複数の
ベジェ曲線を作成するとともに、最適なベジェ曲線を選
択して、特異な幅データに影響されることなく、最適な
近似曲線と、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する毎
に得られた製品の幅データとに基づき、設定エッジャ開
度パターンを最適化し、これによって製品の幅を一定に
することができるとともに、クロップ量を減らして歩留
まりを向上させることができる。
【0124】請求項9のエッジャ開度制御装置では、任
意の評価点を用いたGA法を使用して複数のベジェ曲線
を作成するとともに、さらに最適なベジェ曲線を選択し
て、特異な幅データに影響されることなく、さらに最適
な近似曲線と、被圧延材を熱間圧延して製品を製造する
毎に得られた製品の幅データとに基づき、設定エッジャ
開度パターンを最適化し、これによって製品の幅を一定
にすることができるとともに、クロップ量を減らして歩
留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエッジャ開度制御装置の実施の形
態である熱間圧延システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の実施形態のおける熱間圧延システムの動
作を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態における幅学習機能部の幅偏差
算出動作を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態における幅学習機能部のリミッ
ト動作を示す説明図である。
【図5】第3の実施形態における熱間圧延システムで使
用される近似直線の一例を示す説明図である。
【図6】第3の実施形態における熱間圧延システムの動
作を示すフローチャートである。
【図7】第3の実施形態における幅学習機能部の幅偏差
算出動作を示す説明図である。
【図8】第3の実施形態における幅学習機能部の不連続
点処理動作を示す説明図である。
【図9】第5の実施形態における幅学習機能部の不要幅
データ削除動作を示す説明図である。
【図10】第6の実施形態における熱間圧延システムの
動作を示すフローチャートである。
【図11】第6の実施形態における幅学習機能部のベジ
ェ曲線算出動作を示す説明図である。
【図12】第7の実施形態における幅学習機能部のベジ
ェ曲線算出動作を示す説明図である。
【図13】第7の実施形態における幅学習機能部の評価
関数算出動作を示す説明図である。
【図14】第7の実施形態における幅学習機能部のエッ
ジャ開度補正データ算出動作を示す説明図である。
【図15】第8の実施形態における幅学習機能部のベジ
ェ曲線算出動作を示す説明図である。
【図16】従来から知られている熱間圧延システムの動
作を示す説明図である。
【符号の説明】
1:熱間圧延システム 2:被圧延材 3:搬送路 4:エッジャローラ 5:水平ローラ 6:幅計 7:記録紙 8:チャートコーダ 9:エッジャ開度制御装置 10:解析装置 11:実績値収集機能部 12:幅学習機能部 13:パターンテーブル 14:設定計算機能部 15:点線 16:実線 17:一点鎖線 18、19、20、21、22、23:直線 24、25、26、27:折れ線 28、29、30、31:ベジェ曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−225513(JP,A) 特開 昭63−252609(JP,A) 特開 平8−206714(JP,A) 特開 平4−192209(JP,A) 特開 昭61−255712(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78 G05B 13/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入された被圧延材をエッジャロールに
    より幅方向に圧延するとともに水平ロールにより厚み方
    向に圧延して、指定された形状の製品を製造する熱間圧
    延プラントにおいて、 前記各製品の各部に対するエッジャ開度を示す複数のエ
    ッジャ開度データによって構成されたエッジャ開度パタ
    ーンが登録されたパターンテーブルを有し、前記被圧延
    材を圧延する際に、指定された製品形状や材種に対応す
    るエッジャ開度パターンを前記パターンテーブルから読
    み出して前記エッジャロールのエッジャ開度を調整する
    設定計算機能部と、 前記製品の板幅を実際に測定して得られた幅データに基
    づき、所定の演算を行ってエッジャ開度補正データを算
    出し、算出されたエッジャ開度補正データに基づき、前
    記パターンテーブルに登録されている前記各エッジャ開
    度パターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パ
    ターンを修正する幅学習機能部と、 を備えたことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエッジャ開度制御装置
    において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データに基づき、PI演算を行って前記製品
    の各部に対する複数のエッジャ開度補正データを算出
    し、各エッジャ開度補正データに基づき、前記パターン
    テーブルに登録されている前記各エッジャ開度パターン
    のうち、前記製品に対応するエッジャ開度パターンを補
    正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載のエ
    ッジャ開度制御装置において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データに基づき、幅圧下効率を調整しなが
    ら、PI演算を行って前記製品の各部に対する複数のエ
    ッジャ開度補正データを算出し、各エッジャ開度補正デ
    ータに基づき、前記パターンテーブルに登録されている
    前記各エッジャ開度パターンのうち、前記製品に対応す
    るエッジャ開度パターンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のエッジャ開度制御装置
    において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データと、予め設定されている幅目標値との
    偏差に基づき、前記製品の各部に対する補正直線を算出
    し、この補正直線に基づき、前記パターンテーブルに登
    録されている前記各エッジャパターンのうち、前記製品
    に対応するエッジャ開度パターンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または4のいずれかに記載のエ
    ッジャ開度制御装置において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データと、予め設定されている幅目標値との
    偏差に基づき、近似演算によって前記製品の各部に対す
    る補正多次式を算出し、この補正多次式に基づき、前記
    パターンテーブルに登録されている前記各エッジャ開度
    パターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パタ
    ーンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、4、5のいずれかに記載のエ
    ッジャ開度制御装置において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データのうち、エッジャ開度を狭める特異な
    幅データを除去して、残った幅データと、予め設定され
    ている幅目標値との偏差に基づき、近似演算によって前
    記製品の各部に対する補正直線または補正曲線を算出
    し、この補正直線または補正曲線に基づき、前記パター
    ンテーブルに登録されている前記各エッジャ開度パター
    ンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パターンを
    補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のエッジャ開度制御装置
    において、 前記幅学習機能部は、前記製品の板幅を実際に測定して
    得られた幅データに基づき、ベジェ曲線を作成するとと
    もに、このベジェ曲線に基づき、前記製品の各部に対す
    るエッジャ開度補正データを算出し、このエッジャ開度
    補正データに基づき、前記パターンテーブルに登録され
    ている前記各エッジャ開度パターンのうち、前記製品に
    対応するエッジャ開度パターンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、7のいずれかに記載のエッジ
    ャ開度制御装置において、 前記幅学習機能部は、被圧延材の長さ方向に等間隔にな
    り、かつ幅方向に任意の値となる各点を各評価点として
    選択するととも、幅方向値を切り替えながら、複数のベ
    ジェ曲線と、各ベジェ曲線の遺伝子とを作成し、 前記各ベジェ曲線と前記製品の幅データとの差の積分値
    を示す評価関数を作成し、各評価関数のうち、最も小さ
    な値となる評価関数に対応する遺伝子、ベジェ曲線をG
    A法を用いて選択するとともに、このベジェ曲線に基づ
    き、前記製品の各部に対するエッジャ開度補正データを
    算出し、このエッジャ開度補正データに基づき、前記パ
    ターンテーブルに登録されている前記各エッジャ開度パ
    ターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パター
    ンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、7のいずれかに記載のエッジ
    ャ開度制御装置において、 前記幅学習機能部は、被圧延材の長さ方向に対し、任意
    の位置になり、かつ幅方向に任意の値となる各点を各評
    価点として選択するととも、各評価点の位置、幅方向値
    を切り替えながら、複数のベジェ曲線と、各ベジェ曲線
    の遺伝子とを作成し、 前記各ベジェ曲線と前記製品の幅データとの差の積分値
    を示す評価関数を作成し、各評価関数のうち、最も小さ
    な値となる評価関数に対応する遺伝子、ベジェ曲線をG
    A法を用いて選択するとともに、このベジェ曲線に基づ
    き、前記製品の各部に対するエッジャ開度補正データを
    算出し、このエッジャ開度補正データに基づき、前記パ
    ターンテーブルに登録されている前記各エッジャ開度パ
    ターンのうち、前記製品に対応するエッジャ開度パター
    ンを補正する、 ことを特徴とするエッジャ開度制御装置。
JP29244198A 1998-10-14 1998-10-14 エッジャ開度制御装置 Expired - Fee Related JP3311298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29244198A JP3311298B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 エッジャ開度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29244198A JP3311298B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 エッジャ開度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000117315A JP2000117315A (ja) 2000-04-25
JP3311298B2 true JP3311298B2 (ja) 2002-08-05

Family

ID=17781844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29244198A Expired - Fee Related JP3311298B2 (ja) 1998-10-14 1998-10-14 エッジャ開度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3311298B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152937A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 数式モデルにおける予測誤差補正用テーブル値生成装置及びその方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107614134B (zh) * 2015-05-20 2019-06-18 东芝三菱电机产业系统株式会社 前后端板宽度控制装置
CN108817098B (zh) * 2018-04-26 2020-02-21 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种热轧工艺控制方法及装置
JP7215396B2 (ja) * 2019-11-06 2023-01-31 東芝三菱電機産業システム株式会社 圧延材の板幅設定装置
CN112329198B (zh) * 2020-09-25 2023-12-15 南京钢铁股份有限公司 一种基于数据驱动的宽厚板放尺长度优化方法
WO2024105996A1 (ja) * 2022-11-15 2024-05-23 Jfeスチール株式会社 粗圧延材の幅予測方法、粗圧延材の幅制御方法、熱延鋼板の製造方法、及び粗圧延材の幅予測モデルの生成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152937A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 数式モデルにおける予測誤差補正用テーブル値生成装置及びその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000117315A (ja) 2000-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101017755B1 (ko) 열간 압연 밀의 크라운 제어 장치 및 방법
JP3223856B2 (ja) 圧延機の制御方法及び圧延機の制御装置
CN101758084A (zh) 模型自适应的板形预测控制方法
JP3311298B2 (ja) エッジャ開度制御装置
JPH07191711A (ja) 調節されるシステム内のプロセスに指令を与えるための方法および装置
JP7135962B2 (ja) 鋼板の仕上出側温度制御方法、鋼板の仕上出側温度制御装置、及び鋼板の製造方法
KR20000011833A (ko) 스트립의스트립크라운에기초한압연기의제어장치
JP4696775B2 (ja) 板幅制御方法および装置
CN110293135B (zh) 一种粗轧宽度动态前馈控制方法
JP4208509B2 (ja) 圧延プロセスのモデル学習装置
JP3315371B2 (ja) 圧延モデル学習装置
CN108655176A (zh) 用于稳定轧制的冷轧前滑模型自适应计算方法
CN111299330B (zh) 轧制生产线的数学模型计算装置及控制装置
JPH0623417A (ja) 熱間粗圧延における板幅制御装置
JP3441381B2 (ja) 圧延機制御装置
JPH09174128A (ja) 圧延材の形状制御方法
CN105618490A (zh) 一种冷轧电工钢的边降自动控制方法
CN114101337B (zh) 一种单机架可逆轧机的厚度控制方法、装置
JPS6111124B2 (ja)
JPS6224809A (ja) 熱間圧延における板幅制御方法
CN115463975A (zh) 基于板坯粗轧宽度测量的优化控制方法
JPH0618649B2 (ja) 圧延機の圧下スケジュール設定方法
JPH10187206A (ja) 処理プロセス予測値算出装置および圧延処理プロセス予測値算出装置
JPH02137606A (ja) 多品種圧延時の板厚制御方法
JP3892797B2 (ja) 圧延機の適応制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees