JP3310633B2 - 復号装置 - Google Patents

復号装置

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JP3310633B2
JP3310633B2 JP19245799A JP19245799A JP3310633B2 JP 3310633 B2 JP3310633 B2 JP 3310633B2 JP 19245799 A JP19245799 A JP 19245799A JP 19245799 A JP19245799 A JP 19245799A JP 3310633 B2 JP3310633 B2 JP 3310633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化された画像
データを復号するときに読み出した画像データの誤りを
修整する復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、効率よくデジタル動画像データ
を磁気テープや磁気ディスク等に記録したり、回線を用
いて伝送する場合には、記録する情報量を少なくするた
めに画像データを高能率で符号化することが知られてい
る。
【0003】動画像データを高能率で符号化する方法の
1つとしては、一部が本発明と同一の発明者による特願
平3-118825号に記載の方法が提案されている。これは1
画面のデータを例えば8画素×8画素のブロックに分解
し、ブロック毎に直交変換を行い、変換係数をブロック
の統計的性質に基づいて適応的に量子化する方法であ
る。
【0004】一般に、量子化を行った後、量子化データ
及びそれに付随する付加情報は誤り訂正符号化され、誤
り訂正符号化された量子化データや付加情報は記録媒体
に記録される。
【0005】上記の方法で記録されたデータを読み出す
ときに、値が誤って読み出されることが起こり得る。誤
り訂正符号化が行われている符号の場合、読み出したデ
ータには誤り訂正復号が行われ、誤ったデータのうち幾
つかのデータは誤りの生じた位置がわかる誤り検出が行
われ、更に、幾つかのデータは正しい値に訂正できる誤
り訂正が行われる。
【0006】しかし、誤り検出はできたが、誤り訂正が
できなかったデータに関しては、そのデータの値が誤っ
ていることはわかっているが、正しい値はわかっていな
い。そして、誤ったデータのままで復号を行うと、大き
な画質劣化として再生画像に現れる。
【0007】そこで、誤り検出しかできなかったデータ
に対して、画像の相関を利用して誤りを目立たなくする
誤り修整が行われる。
【0008】第1の従来の誤り修整方法としては、再生
画像上で、誤った画素の周辺画素から実際の画素値を予
測し、誤ったデータをその予測値で置き換える方法があ
る。例えば、図20において、a〜fは画素値を表し、
誤り検出によりeの値が誤りであることがわかっている
ときには、次式(1)に示すように、周辺画素からeの
値を予測して、 e′=(b+d)/2 ……(1) として、誤っているeの値をe′で置き換えることが行
われる。
【0009】また、第2の従来の誤り修整方法として
は、特開昭 61-147690号公報に示されているように、画
像をブロックに分解し、ブロック毎の符号化出力として
得られるブロックの画素値の最小値とブロック内の画素
値のダイナミックレンジからなる付加コード、各画素値
とブロックの画素値の最小値との差を所定のビット数で
量子化した符号化コードのうち、付加コードに誤りがあ
った場合に、周辺の付加コードの平均値を予測値とし、
誤りのあった付加コードの値をその予測値で置き換える
方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】通常、変換符号化を用
いた方法では、ある特定の画素値に誤りが生じるのでは
なく、変換係数に誤りが生じる。ブロック内の誤った変
換係数を含んだまま逆変換を行った場合には、誤りはブ
ロック全体に影響する。従って、再生画像上では、ブロ
ックの画素値が全て誤りとなるが、上述した第1の従来
の誤り修整方法では、誤った画素の周辺の画素値から真
の値を予測するので、誤りの発生した画素の周辺の画素
値が正常に再生されている場合には有効であるが、誤り
の生じている画素の周辺画素にも誤りが生じている場合
には不適用である。例えば図20でa〜fの全ての画素
に誤りが生じている場合に、eの値を修正するために周
辺の画素から上記式(1)を用いて予測を行うと、予測
に用いるb,dの値が間違っているために精度のよい予
測ができず、ブロック全体に及ぶ誤りを修整することが
できないという問題点があった。
【0011】また、上述した第2の従来の誤り修整方法
では、ブロックの画素値の最小値やダイナミックレンジ
といったブロック全体に大きな影響を与える付加情報を
隣接ブロックの相関を利用して予測するので、隣接ブロ
ックと誤りが生じたブロックとの相関が大きい場合には
有効であるが、相関が小さい場合には、修整をうけるブ
ロック全体の画素値が真の値と大きく異なってしまうと
いう問題がある。
【0012】更に、ブロック全体に大きな影響を与える
データの場合、予測値が実際の値と少し違うだけで視覚
的に大きな劣化として現れ、予測値を平均値としている
ために画像全体にめりはりがなくなってしまうという問
題点があった。
【0013】本発明は、上述した従来の動画像変換符号
化における誤り修整方法における問題点に鑑み、変換符
号化を用いて符号化したデータについて、変換係数の性
質に適しており時間的な相関をも考慮できる動画像変換
符号化誤り修整装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明によ
れば、ブロック毎の画素値を直交変換して求められる変
換係数を付加情報に基づいて量子化した量子化インデッ
クスと、前記付加情報とを含むデータを符号化した符号
化データを入力して誤り訂正復号を行い、復号データを
出力する誤り訂正復号手段と、前記誤り訂正復号手段に
おいて、誤り検出はできたが、誤り訂正できなかった復
号データが、付加情報であるか否かを判断する判断手段
と、前記判断手段において、付加情報と判断された場合
に、当該ブロック中のすべての変換係数を、前画面にお
ける当該ブロックと同位置のブロックの変換係数に置き
換える修整手段とを備えることにより、上記課題を解決
する。
【0015】
【0016】
【0017】本発明の第の発明によれば、ブロック毎
の画素値を直交変換して求められる変換係数を量子化し
た量子化インデックスを含むデータを符号化した符号化
データを入力して誤り訂正復号を行い、復号データを出
力する誤り訂正復号手段と、前記誤り訂正復号手段にお
いて、誤り検出はできたが、誤り訂正できなかった復号
データが、量子化インデックス中の低周波成分であるか
否かを判断する判断手段と、前記判断手段において、低
周波成分と判断された場合に、当該ブロック中のすべて
の変換係数を、前画面における当該ブロックと同位置の
ブロックの変換係数に置き換える修整手段とを備えるこ
とにより、上記課題を解決する。
【0018】
【0019】本発明の第の発明によれば、ブロック毎
の画素値を直交変換して求められる変換係数を量子化し
た量子化インデックスを含むデータを符号化した符号化
データを入力して誤り訂正復号を行い、復号データを出
力する誤り訂正復号手段と、前記誤り訂正復号手段にお
いて、誤り検出はできたが、誤り訂正できなかった復号
データが、水平方向に隣接するブロックと相関の高い周
波数成分、或いは、垂直方向に隣接するブロックと相関
の高い周波数成分であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段において、水平方向に隣接するブロックと
相関の高い周波数成分と判断された場合には、誤り訂正
できなかった復号データに対応する変換係数のみを、水
平方向に隣接するブロックの同一周波数成分の変換係数
で置き換え、垂直方向に隣接するブロックと相関の高い
周波数成分と判断された場合には、誤り訂正できなかっ
た復号データに対応する変換係数のみを、垂直方向に隣
接するブロックの同一周波数成分の変換係数で置き換え
る修整手段とを備えることにより、上記課題を解決す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の動
画像変換符号化誤り修整装置の実施例を詳細に説明す
る。
【0021】図1は、本発明の動画像変換符号化誤り修
整装置(以下、誤り修整装置と称する)の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【0022】図1の誤り修整装置は、入力デジタル動画
像データに離散コサイン変換を行い、得られた変換係数
を量子化し、量子化インデックスを量子化ビット数を表
す付加情報と共に誤り訂正符号化を行って記録媒体に記
録し、記録データを読み出し、読み出したデータを誤り
復号して、誤りが検出されたデータに本実施例の誤り修
整方法を適用して復号を行うように構成されている。
【0023】図1の誤り修整装置は、符号化器10、記録
媒体11、及び記録媒体11を介して符号化器10に接続され
た復号器12によって構成されている。
【0024】符号化器10は、入力デジタル動画像データ
を8画素×8画素のブロック毎に並べ替えるブロック化
回路13、ブロック化回路13に接続されておりブロック化
回路13で並べ替えられた動画像データを入力して離散コ
サイン変換して8×8の変換係数を一定の規則にしたが
って出力する離散余弦変換(DCT)回路14、DCT回
路14に接続されており入力データを付加情報に基づいて
適応的に量子化して量子化インデックスを出力する量子
化器15、量子化器15に接続されており付加情報及び量子
化インデックスを入力して誤り訂正符号化を行なう誤り
訂正符号化器16によって構成されている。
【0025】誤り訂正符号化器16で誤り訂正符号化され
た結果は、磁気テープや磁気ディスクなどの記録媒体11
に記録される。
【0026】また、図1に示すように復号器12は、記録
媒体11に接続されており記録媒体11から読み出したデー
タを入力してワード単位で誤り訂正復号を行なう誤り訂
正復号器17、誤り訂正復号器17に接続されており入力デ
ータを付加情報と量子化インデックスに分離し、付加情
報と量子化インデックスから得られる逆量子化値(DC
T係数値)を出力線cに出力し、付加情報に誤りが生じ
ている場合にはエラーフラッグdをONにし、誤ったD
CT係数値を出力する場合には誤りフラッグeをONに
する逆量子化器18、逆量子化器18に接続されており誤っ
たDCT係数値が入力された場合に、第1周波数成分の
デ−タである領域Aに属している場合には誤りフラッグ
gをONにし、第2周波数成分のデ−タである領域Bに
属している場合は誤っている係数値を0で置き換え、第
3周波数成分のデ−タである領域Cに属している場合は
誤っている係数値を水平方向の隣接ブロックの同一周波
数成分の係数値で置き換え、第4周波数成分のデ−タで
ある領域Dに属している場合は誤っている係数値を垂直
方向の隣接ブロックの同一周波数成分の係数値で置き換
え、付加情報に誤りが生じている場合は、全ての係数値
が誤っていることになり、誤り修整では良好な再生画像
は得られないため、領域Aの係数に誤りが生じている場
合と同様の処理をする第1修整手段である第1修整回路
19、第1修整回路19に接続されており第1修整回路19か
らの入力値fにしたがってブロック毎に逆DCTを行
い、ブロック毎の再生画素値hを出力する逆DCT回路
20、第1修整回路19に接続されており第1修整回路19か
らの出力データfが逆DCT回路20で遅延する時間分だ
け入力信号を遅延させる遅延回路21、逆DCT回路20及
び遅延回路21に接続されており誤りフラッグg′がOF
Fの場合には、hから入力された再生画素値をメモリに
書き込むと共に、入力された値をそのまま再生画素値と
してブロック分解回路23(後述)に出力し、誤りフラッ
グがONの場合には、入力hからの再生画素値を用いな
いでメモリから前画面の同位置の再生画素値をブロック
分解回路23(後述)に出力する第2修整手段である第2
修整回路22、第2修整回路22に接続されており第2修整
回路22からの入力値を、符号化器10のブロック化回路13
に入力されたデジタル動画像データと同様のフォーマッ
トで出力するブロック分解回路23によって構成されてい
る。上記第1修整回路19の説明で用いた領域A〜Dの一
例を図10に示す。
【0027】次に、上記各構成部分を詳述する。
【0028】符号化器10を構成しているブロック化回路
13は、入力されたデジタル動画像データを8画素×8画
素のブロック毎に並べ替える。
【0029】DCT回路14は、ブロック化回路13に接続
されておりブロック化回路13で並べ替えられた動画像デ
ータを入力して離散コサイン変換して8×8の変換係数
を一定の規則にしたがって出力する。
【0030】量子化器15は、DCT回路14に接続されて
おり入力データを付加情報に基づいて適応的に量子化し
て量子化インデックスを出力する。
【0031】誤り訂正符号化器16は、量子化器15に接続
されており付加情報及び量子化インデックスを入力して
誤り訂正符号化を行なう。
【0032】誤り訂正復号器17は、記録媒体11に接続さ
れており記録媒体11から読み出したデータを入力してワ
ード単位で誤り訂正復号を行なう。
【0033】逆量子化器18は、誤り訂正復号器17に接続
されており入力データを付加情報と量子化インデックス
に分離し、付加情報と量子化インデックスから得られる
逆量子化値(DCT係数値)を出力線cに出力し、付加
情報に誤りが生じている場合にはエラーフラッグdをO
Nにし、誤ったDCT係数値を出力する場合には誤りフ
ラッグeをONにする。
【0034】第1修整回路19は、逆量子化器18に接続さ
れており誤ったDCT係数値が入力された場合に、入力
係数値が領域Aに属している場合には誤りフラッグgを
ONにし、領域Bに属している場合は誤っている係数値
を0で置き換え、領域Cに属している場合は誤っている
係数値を水平方向の隣接ブロックの同一周波数成分の係
数値で置き換え、領域Dに属している場合は誤っている
係数値を垂直方向の隣接ブロックの同一周波数成分の係
数値で置き換え、付加情報に誤りが生じている場合は、
全ての係数値が誤っていることになり、誤り修整では良
好な再生画像は得られないため、領域Aの係数に誤りが
生じている場合と同様の処理をする。なお、第1修整回
路19では、領域Cと領域Dの係数に誤りが生じた場合、
誤った係数値を過去の隣接ブロックの係数値との置き換
えるため、領域Cと領域Dの周波数成分の係数値をメモ
リに格納している。
【0035】逆DCT回路20は、第1修整回路19に接続
されており第1修整回路19からの入力値fにしたがって
ブロック毎に逆DCTを行い、ブロック毎の再生画素値
hを出力する。
【0036】遅延回路21は、第1修整回路19に接続され
ており第1修整回路19からの出力データfが逆DCT回
路20で遅延する時間分だけ入力信号を遅延させる。
【0037】第2修整回路22には、誤りフラッグg′
と、逆DCT回路20からブロック毎の再生画素値hが入
力されており、1画面分の再生画素値を記録できるメモ
リを備えている。誤りフラッグg′は第1修整回路19か
ら出力された誤りフラッグgを遅延回路21で遅延させた
信号である。第2修整回路22では、誤りフラッグg′が
OFFの場合には、hから入力された再生画素値をメモ
リに書き込むと共に、入力された値をそのまま再生画素
値としてブロック分解回路23に出力する。誤りフラッグ
がONの場合には、入力hからの再生画素値は用いず、
メモリから前画面の同位置の再生画素値をブロック分解
回路23に出力する。
【0038】ブロック分解回路23は、第2修整回路22に
接続されており第2修整回路22からの入力値を符号化器
10のブロック化回路13に入力されたデジタル動画像デー
タと同様のフォーマットで出力する。
【0039】図2は、図1の逆量子化器18による1ブロ
ック分のデータの逆量子化の手順を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0040】逆量子化器18の入力線aからは8ビットの
データが入力され、入力線bは入力線aから入力された
データに誤りが生じているときにのみONとなる。
【0041】出力線cからは入力データから分離された
付加情報や量子化インデックスが出力される。
【0042】図3は、逆量子化器18に入力されるデータ
をビット毎に示す。
【0043】図3で、kはクラス分け情報のビット数、
pはビットパターン情報のビット数、b(m)はm番目
の係数の量子化ビット数を示している。なお、m番目の
係数の量子化ビット数b(m)の値はクラス分け情報と
ビットパターン情報とから決定できる。
【0044】図2では入力線aから入力される8ビット
のデータをMSB(最上位ビット)からD(0)〜D
(7)とし、入力値を付加情報と係数の量子化インデッ
クスとに分離し、付加情報と係数の逆量子化値を出力線
cに出力する流れを示している。図2でも図3と同様に
kはクラス分け情報のビット数、pはビットパターン情
報のビット数、b(m)はm番目の係数の量子化ビット
数を示し、mは64個の量子化値の何番目かを示してい
る。
【0045】まず、出力エラーフラッグd、eをOF
F、m=0、j=0とし(ステップS1)、入力線aか
ら8ビットの情報を入力し、出力エラーフラッグdを設
定する(ステップS2)。
【0046】ステップS2の詳細な動作を図4のフロー
チャートに示す。
【0047】次に、上記ステップS2で得られた入力デ
ータからクラス分け情報をKに、ビットパターン情報を
Pに入力する。ここで、
【0048】
【数1】 である。このとき、必要なビット数が8ビットより多い
場合は(ステップS3、及び後述するステップS8)、
上記ステップS2及び後述するステップS7で逐次、入
力線aから8ビット毎に情報を得て、エラーフラッグd
のON、OFFを設定する。続いて、入力データを1ビ
ットずつKに格納し(ステップS4)、j<kがNOと
なったときにkビットのクラス分け情報の入力が終了し
て(ステップS5)、Kをcに出力する(ステップS
6)。なお、ステップS7は、上記ステップS2と同様
の動作を行う。
【0049】入力データを1ビットずつPに格納し(ス
テップS9)、j<pがNOとなったときにpビットの
ビットパターン情報の入力が終了し(ステップS1
0)、Pをcに出力する(ステップS11)。この時点
で付加情報が得られているので、どの係数が何ビットで
量子化されているかがわかる。
【0050】次に64個の量子化インデックスを順次読み
出しQに格納する。ステップS12〜S18で1つの係
数の処理をしている。b(m)=0がYes、すなわち
0ビット量子化を行っている場合か(ステップS1
5)、またはj<b(m)がNOの場合に、m番目の量
子化値の入力が終了する(ステップS17)。そしてQ
を逆量子化し、その値を出力線cに出力し、mをインク
リメントすると共にQをクリアする(ステップS1
8)。そして、m<64がNOとなったときに1ブロック
分の64個の逆量子化値の出力が終了する(ステップS1
9)。ここでも入力データは逐次ステップS13から入
力される。ステップS13の詳細な動作は、図5のフロ
ーチャートに示している。
【0051】図2のステップS2とステップS7の動作
を図4のフローチャートで示す。
【0052】入力線aからは8ビットのデータが入力さ
れ、エラーフラッグbは入力線aから入力されたデータ
に誤りが生じている時にONとなる。
【0053】まず、aから誤り訂正復号された8ビット
のデータを入力し、MSBからD(0)〜D(7)とす
る(ステップS21)。入力データに誤りが生じている
場合には入力エラーフラッグbがONとなっているが
(ステップS22)、その場合には出力エラーフラッグ
dをONとし(ステップS23)、そうでない場合には
出力エラーフラッグdをOFFとする(ステップS2
4)。そして、Dのビット番号を示すiを0とする(ス
テップS25)。
【0054】図2のステップS13の動作を図5のフロ
ーチャートで示す。
【0055】ここでも、図4と同様に入力線aからは8
ビット毎にデータが入力され、エラーフラッグbは入力
線aから入力されたデータに誤りが生じている時にON
となる。
【0056】まず、入力線aから誤り訂正復号された8
ビットのデータを入力し、MSBからD(0)〜D
(7)とする(ステップS31)。入力データに誤りが
生じている場合には入力エラーフラッグbがONとなっ
ているが(ステップS32)、その場合には出力エラー
フラッグeをONとし(ステップS33)、そうでない
場合には出力エラーフラッグeをOFFとする(ステッ
プS34)。そして、Dのビット番号を示すiを0とす
る。
【0057】図6は、第1修整回路19で1ブロック分の
DCT係数値を修整する動作のフローチャートを示す。
【0058】まず、出力エラーフラッグgをOFFに
し、出力線cからクラス分け情報を入力する(ステップ
S41)。次に、入力エラーフラッグdの状態を判定
し、エラーフラッグdがONの場合には、入力されたク
ラス分け情報が誤りであることを示しているので(ステ
ップS42)、エラーフラッグgをONにする(ステッ
プS43)。
【0059】次に、出力線cからビットパターン情報を
入力し(ステップS44)、エラーフラッグdの状態を
判定する(ステップS45)。エラーフラッグdがON
の場合は入力ビットパターン情報が誤りであることを示
しているので、エラーフラッグgをONにする(ステッ
プS46)。上述のステップS41〜S46で、付加情
報に誤りが生じている場合にエラーフラッグgがONと
なっている。
【0060】続いて、何番目のDCT係数を扱っている
かを示すmを0とする(ステップS47)。そしてmが
64になるまで各係数について、後述するステップS48
からステップS60までの処理を繰り返す。
【0061】まず、出力線cからm番目のDCT係数値
を入力し(ステップS48)、入力エラーフラグeの状
態を判定する(ステップS49)。エラーフラグeがO
FFの場合は、入力された係数値は正しい値ということ
を示している。エラーフラグeがOFFの場合、係数値
がC領域かD領域に属する場合は、今後誤りが生じた場
合に置き換えに用いることができるように、入力係数値
をメモリに格納しておく。領域A、領域Bの係数の場合
は、置き換えに用いないので、係数値を格納しておく必
要はない。上記ステップS49でエラーフラグeがON
の場合は入力された係数値が誤っていることを示してい
るので、入力係数値がどの領域に属すかを判定し、領域
Aに属す場合はエラーフラッグgをONにし(ステップ
S53)、領域Bに属す場合は係数値を0とし(ステッ
プS55)、領域Cに属す場合は水平方向の隣接ブロッ
クの同一周波数成分の係数値で置き換え(ステップS5
7)、領域Dに属す場合は垂直方向の隣接ブロックの同
一周波数成分の係数値で置き換える(ステップS5
8)。
【0062】次に、正しい係数値、または修整後の係数
値を出力線fに出力し、mをインクリメントする(ステ
ップS59)。mが64となる、すなわち1ブロックの全
ての係数値について修整が終了するとループを抜ける
(ステップS60)。
【0063】図7は、第2修整回路22で1ブロック分の
再生画素値を修正する動作のフローチャートを示す。
【0064】出力線hからはブロックの各画素の再生画
素値が入力され、g′はブロックの画素値を前画面の再
生画素値で置き換えるかどうかを示すフラッグである。
【0065】まず、何番目の画素を扱っているかを示す
nを0とし(ステップS61)、次にフラッグg′の状
態を調べ(ステップS62)、フラッグg′がOFFの
場合、即ち、A領域に含まれる係数値または付加情報に
誤りが生じていない場合は、入力される再生画素値をそ
のまま出力するため後述するステップS63〜ステップ
S65を繰り返す。
【0066】入力線hからn番目のデータを入力し(ス
テップS63)、入力データをメモリに格納すると共に
ブロック分解回路23に出力してnをインクリメントする
(ステップS64)。そして、nが64になる、即ち、1
ブロックのデータを処理し終わるとループを抜ける(ス
テップS65)。
【0067】上記ステップS62でフラッグg′がON
の場合、即ち、A領域に含まれる係数値または付加情報
に誤りがあった場合は、メモリに格納されている前画面
の同位置の再生画素値を読み出すため、後述するステッ
プS66〜ステップS68を繰り返す。
【0068】まず、メモリから前画面のn番目のデータ
を読み出し(ステップS66)、次に読み出したデータ
をブロック分解回路23に出力すると共に、nをインクリ
メントする(ステップS67)。nが64になる、即ち、
1ブロックのデータを処理し終わるとループを抜ける
(ステップS68)。
【0069】図8は、第2修整回路22の他の実施例とし
て、1ブロック分の再生画素値を修正する際に、動き検
出を行ってより良好な再生画像を得る第2修整回路22の
動作のフローチャートを示す。
【0070】図7と同様に、出力線hからはブロックの
各画素の再生画素値が入力され、g′はブロックの画素
値を前画面の再生画素値で置き換えるかどうかを示すフ
ラッグである。
【0071】図8のステップS71〜S75は図7のス
テップS61〜S65と同一である。フラックg′がO
Nの場合、即ち、領域Aに含まれる係数値または付加情
報に誤りがあった場合には(ステップS72)、過去の
再生ブロックから動き検出を行い、動きベクトルを
(i,j)とする(ステップS79)。次にメモリに格
納されている前画面の再生画素値を読み出すため、ステ
ップS76〜ステップS78を繰り返す。
【0072】まず、メモリから前画面のn番目のデータ
から(i,j)だけずらした位置のデータを読みだし
(ステップS76)、読み出したデータをブロック分解
回路23に出力すると共に、nをインクリメントする(ス
テップS77)。上記ステップS76でn番目のデータ
がメモリ上にアドレス(k,l)に格納されているとす
ると、アドレス(k+i,l+j)のデータを読み出す
ことになる。nが64になる、即ち1ブロックのデータを
処理し終わるとループを抜ける(ステップS78)。
【0073】図9は、本発明の誤り修整方法を用いた装
置の他の実施例の一構成例のブロック図である。
【0074】図9の装置と上述した図1の装置との違い
は用いられている誤り修整方法にある。
【0075】図1の装置では、誤りの生じた係数によっ
て、第1修整回路19で誤りの生じたDCT係数値を修正
する場合と、第2修整回路22で誤りの生じたブロックの
画素値を前画面の画素値を用いて置き換えを行う場合と
に分けていた。
【0076】図9の装置では、全て誤りの生じたDCT
係数値を修整する。
【0077】なお、図9のブロック化回路31〜逆量子化
器37は図1のブロック化回路13〜逆量子化器18及び記録
媒体11と、図9の逆DCT回路39は図1の逆DCT回路
20と、図9のブロック分解回路40は図1のブロック分解
回路23と同一である。図9においてブロック化回路31〜
誤り訂正符号化器34が符号化器41、誤り訂正復号器36〜
ブロック分解回路40が復号器42をそれぞれ構成する。
【0078】以下、図1との相違点である修整手段であ
る修整回路38の動作を詳細に説明する。
【0079】図1の第1修整回路19と同様に、入力され
る64個の係数を図10の領域A〜Dに分け、それぞれの
領域A〜Dに適した修整方法を用いる。
【0080】入力されるデータも図1の第1修整回路19
と同一で、c′からは付加情報とDCT係数値が入力さ
れ、d′はc′から入力された付加情報に誤りが生じて
いる場合にONとなるエラーフラッグで、e′はc′か
ら入力されたDCT係数値に誤りがある場合にONとな
るエラーフラッグである。
【0081】なお、修整回路38には修正に用いるため、
領域A,C,DのDCT係数値がメモリに格納されてい
る。
【0082】まず、第5周波数成分のデ−タである領域
Aの係数値に誤りが生じた場合、誤りの生じた係数値を
前画面の同位置のブロックの同一周波数成分の係数値で
置き換える。第6周波数成分のデ−タである領域Bの係
数値、第7周波数成分のデ−タである領域Cの係数値、
及び第8周波数成分のデ−タである領域Dの係数値にそ
れぞれ誤りが生じた場合は、図1の第1修整回路19と同
様の動作を行う。即ち、領域Bの係数値に誤りが生じた
場合、誤りの生じた係数値を0とし、領域Cの係数値に
誤りが生じた場合、誤りの生じた係数値を水平方向の隣
接ブロックの同一周波数成分の係数値と置き換え、領域
Dの係数値に誤りが生じた場合、誤りの生じた係数値を
垂直方向の隣接ブロックの同一周波数成分の係数値と置
き換える。付加情報に誤りが生じた場合は、全ての係数
値に誤りが生じたものとして、全ての係数値に上記の処
理を行う。
【0083】図11は、修整回路38で1ブロック分のデ
ータを処理する動作のフローチャートである。c′から
は付加情報と64個のDCT係数値が入力され、d′は入
力される付加情報に誤りが生じているかどうかを示すエ
ラーフラッグ、e′はDCT係数値に誤りが生じている
かどうかを示すエラーフラッグである。修正されたDC
T係数値はf′から出力される。
【0084】まず、c′からクラス分け情報を入力し
(ステップS81)、入力エラーフラッグd′の状態を
判定する(ステップS82)。d′がONの場合、即ち
入力されたクラス分け情報が誤りであるには、ステップ
S83に分岐し、c′からビットパターン情報を入力す
る。d′がOFFの場合は、c′からビットパターン情
報を入力し(ステップS84)、d′の状態を判定する
(ステップS85)。d′がONの場合は入力ビットパ
ターン情報が誤りであることを示しているので、ステッ
プS94に分岐する。
【0085】以下、付加情報に誤りがない場合はステッ
プS86〜S92を実行し、誤りがある場合はステップ
S94〜S98を実行することになる。
【0086】付加情報に誤りのない場合は、何番目のD
CT係数を扱っているかを示すmを0とする(ステップ
S86)。そしてmが64になるまで各係数についてステ
ップS87〜S92の処理を繰り返す。
【0087】まず、c′からm番目DCT係数値を入力
し(ステップS87)、入力エラーフラッグe′の状態
を判定する(ステップS88)。e′がONの場合は入
力された係数値が誤っていることを示しているので、誤
った係数値の修整を行う(ステップS93)。
【0088】図12のフローチャートは、上記ステップ
S93の詳細な動作を示す。
【0089】e′がOFFの場合、即ち、入力されたD
CT係数値に誤りがない場合は、係数値の領域を判定し
(ステップS89)、領域A,C,Dの場合には係数値
をメモリに格納する(ステップS90)。そうでない場
合にはステップS91にジャンプして、入力された正し
い係数値、または修整された係数値がf′から出力され
る(ステップS91)。そして、m<64がNOとなるま
でステップS87〜S91を繰り返し(ステップS9
2)、上記ステップS92の判定結果がNOとなると、
ループを抜け終了する。
【0090】付加情報に誤りがあった場合は、何番目の
DCT係数を扱っているかを示すmを0とする(ステッ
プS94)。そしてmが64になるまで各係数についてス
テップS95〜S98の処理を繰り返す。
【0091】まず、c′からm番目のDCT係数値を入
力し(ステップS95)、係数値の修整を行う(ステッ
プS96)。ステップS94〜S98に進むのは、付加
情報に誤り生じた場合であり、付加情報に誤りが生じた
場合は、全てのDCT係数値に誤りが生じる。そのため
ステップS95で入力したDCT係数値全てをステップ
S96で修整する。なお、ステップS96はステップS
93と同一の動作を行う。
【0092】修整された係数値がf′から出力される
(ステップS97)。そして、m<64がNOとなるまで
ステップS95〜S97を繰り返し(ステップS9
8)、ステップS98の判定結果がNOとなると、ルー
プを抜け終了する。
【0093】図12のフローチャートは、図11のステ
ップS93、ステップS96の詳細な動作を示す。ここ
では誤りの生じているDCT係数値が入力され、その領
域毎に適応的な処理を行う。
【0094】まず、入力係数値が領域Aに属するかどう
かを判定し(ステップS101)、領域Aに属す場合は
誤った係数値を前画面の同位置のDCT係数値と置き換
える(ステップS102)。領域Aに属さない場合は、
入力係数値が領域Bに属するかどうかを判定する(ステ
ップS103)。領域Bに属す場合は誤った係数値を0
とする(ステップS104)。領域Bに属さない場合
は、入力係数値が領域Cに属するかどうかを判定する
(ステップS105)。領域Cに属す場合は水平方向の
隣接ブロックの同一周波数成分の係数値で置き換える
(ステップS106)。領域Cに属さない場合は、入力
係数値は領域Dに属すので垂直方向の隣接ブロックの同
一周波数成分の係数値で置き換える(ステップS10
7)。
【0095】なお、本発明は、1フレーム、または1フ
ィールドをブロックに分割し、そのブロック毎に変換を
行い、高能率に符号化された符号列に対して行うもので
あり、本実施例のような離散コサイン変換を行った後の
変換係数に限らず、KL変換、ウェーブレット変換等ど
のような変換が行われてもよい。
【0096】また、量子化方法も、上記の実施例は一例
として示したものであり、どのような方法で量子化が行
れてもよい。
【0097】本発明では、読み出したデータに誤りが生
じた場合、どの変換係数に誤りが生じたかで修整方法を
適応的に選択する。変換符号化の一例として、8画素×
8画素のブロックにDCT(離散コサイン変換)を用い
た場合の手段を示す。
【0098】8画素×8画素のブロックにDCTを行な
った場合、図13にあるように、64個の変換係数が得ら
れ、それぞれがブロックの画素値の空間的な周波数成分
を表している。図13のように水平方向にu軸、垂直方
向にv軸をとると、u=0、v=0のとき直流成分を表
す。u=1のとき水平方向の最低周波数成分を表し、順
に高周波数成分を表し、u=7のとき最高周波数成分を
表す。v=1のときは垂直方向の最低周波数成分を表
し、順に高周波数成分を表し、v=7のとき最高周波数
成分を表す。まず、直流成分や低周波数成分に誤りが生
じた場合を考える。
【0099】8×8のマトリック上で直流成分や低周波
数成分の位置の一例を示すと図14の斜線部分のように
なる。
【0100】直流成分や低周波数成分は、統計的にみる
とその値が大きく、隣接ブロック間の同一周波数成分で
大きな相関があり、通常、その相関を利用して予測を行
うと「TV学会技報」,Vol12, No.10, pp.19〜24 Feb.
1988に示されているような問題が生じてしまうが、本発
明ではこの問題も解決されている。
【0101】ところで、動画像データの場合時間的な相
関も非常に大きい。そこで予測値として、前画面の同位
置の再生画像を用いれば、1ブロックとしては良好な再
生画像が得られる。すなわち、直流成分や低周波数成分
に誤りが生じた場合は、復号後、再生画像を前画面の同
位置の再生画素値と置き換えると前記の問題点は解決で
きる。隣接ブロックを用いて動き検出を行い、前画面の
再生画像を動きベクトル分だけずらしたもので置き換え
ても良い。また、1ブロック全体を置き換えるのではな
く、逆DCT前に誤りが生じた係数だけを前画面の同位
置のブロックのDCT係数値で置き換えても良好な再生
画像が得られる。
【0102】次に、高周波数成分に誤りが生じた場合を
考える。8×8のマトリックス上で高周波数成分の位置
の一例を示すと図15の斜線部分のようになる。
【0103】高周波数成分は、空間的にも時間的にも相
関が低く、相関を用いて予測を行うのは困難である。し
かしながら、統計的にみるとその値は低周波数成分に比
較して小さく、誤りが生じた場合でも、画像の細かな変
化が変わるだけで、視覚的にも大きな影響は与えない。
例えば高周波数成分の値を0としたときは、画像の細か
な変化がなくなるため、画像が若干なまる感じになる
が、概要には変化がない。したがって、高周波数成分に
誤りが生じた場合には、その係数値を0で置き換えると
よい。また、画像データには連続するエッジをもったも
のが多いが、例えば図16のように水平方向に連続する
エッジをもった画像データに対して直交変換を行った場
合、図中のブロック1、ブロック2のように水平方向に
隣接するブロックの変換係数のうち、垂直方向の周波数
成分には非常に大きな相関がある。
【0104】8×8のマトリックス上で水平方向に隣接
するブロックの変換係数と大きな相関がある係数の位置
の一例を示すと図17の斜線部分になる。
【0105】また、図18のような垂直方向に連続する
エッジをもった画像データに対しては、図中のブロック
3、ブロック4のように垂直方向に隣接するブロックの
変換係数のうち、水平方向の周波数成分に非常に大きな
相関がある。
【0106】8×8のマトリックス上で垂直方向に隣接
するブロックの変換係数と大きな相関がある係数の位置
の一例を示すと図19の斜線部分になる。
【0107】このようにブロック間で非常に大きな相関
を持った係数については、隣接ブロックの値で置き換え
ることが有効である。これらのことから、上述したよう
に、直流成分や低周波数成分で構成される領域を領域
A、高周波数成分で構成される領域を領域B、水平方向
の隣接ブロックの係数値と相関の大きい係数で構成され
る領域を領域C、垂直方向の隣接ブロックの係数値と相
関の大きい係数で構成される領域を領域Dとすると、領
域Aに属する係数値に誤りが生じた場合は、周波数成分
での修整は行わず、逆DCT後に再生画面上で、誤りの
生じているブロックの再生画素値を、誤りが生じたブロ
ックと同位置の画素値で置き換え、あるいは動き検出を
行い、動きベクトル分だけずらした位置の画素値で置き
換え、領域Bに属する係数値に誤りが生じた場合は、誤
りの生じた係数値を0とし、領域Cに属する係数値に誤
りが生じた場合は、誤りの生じた係数値を水平方向の隣
接ブロックの同一周波数成分の値と置き換えを行い、領
域Dに属する係数値に誤りが生じた場合は、誤りの生じ
た係数値を垂直方向の隣接ブロックの同一周波数成分の
値と置き換えを行う。または、領域Aに属する係数値に
誤りが生じた場合に、誤った係数値を前画面の同位置の
ブロックのDCT係数値で置き換える。
【0108】8×8マトリックス上でそれぞれの領域の
一例を図示すると、図10のようになる。このように周
波数成分に応じた修整方法を用いることにより、誤りが
生じた場合でも良好な再生画像が得られる。
【0109】なお、上記の各領域は一例として示したも
ので、入力データの形式、サブサンプリングの有無、イ
ンターレースされているかどうかなどで最適な領域は異
なる。また、上記は変換としてDCTを用いた場合の一
例であり、異なる変換を用いると、最適な領域は異な
る。
【0110】本発明によると、読み出したデータに誤り
が検出された時には、誤りが生じた係数によって、以下
の誤り修正を行う。視覚的に大きな影響を与えるデータ
に誤りが生じた場合には、誤りが生じたブロックの再生
画素値を前画面の再生画素値で置き換える、または誤っ
た係数を前画面の同位置の係数で置き換える。
【0111】視覚的に大きな影響を与えないデータに誤
りが生じた場合には、その値を0とする。
【0112】比較的大きな影響を与え、なおかつ周辺ブ
ロックの係数に強い相関をもつ係数に誤りが生じた場合
は、隣接ブロックの係数値と置き換える。そのため、デ
ータに誤りが生じた場合にも、小さい誤差で、かつ画像
がなまることなく再生でき、良好な再生画像が得られ
る。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、誤り訂正復号を行う際
に、誤り検出はできたが、誤り修整できなかった符号化
データのデータの種別を判定して、該データの種別に基
づいて最適な誤りの修整を行うため、時間的、空間的に
最適な誤り修整方法が選択され、その結果、良好な再生
画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における復号装置の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の逆量子化器の動作を示すフローチャート
である。
【図3】図1の逆量子化器に入力されるデータの1例で
ある。
【図4】図2のステップS2,S7の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】図2のステップS13の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】図1の第1修整回路の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】図1の第2修整回路の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】動き検出を用いた第2修整回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明における復号装置の他の実施例の構成を
示すブロック図である。
【図10】DCT係数の相関関係の説明図である。
【図11】図9の修整回路の動作を示すフローチャート
である。
【図12】図11のステップS93、S96の動作を示
すフローチャートである。
【図13】8×8のDCT係数の説明図である。
【図14】DCT係数の相関関係の説明図である。
【図15】DCT係数の相関関係の説明図である。
【図16】水平方向に連続したエッジをもつ画像の説明
図である。
【図17】DCT係数の相関関係の説明図である。
【図18】垂直方向に連続したエッジをもつ画像の説明
図である。
【図19】DCT係数の相関関係の説明図である。
【図20】従来の技術の説明図である。
【符号の説明】
10 符号化器 11 記録媒体 12 復号器 13 ブロック化回路 14 DCT回路 15 量子化器 16 誤り訂正符号化器 17 誤り訂正復号器 18 逆量子化器 19 第1修整回路 20 逆DCT回路 21 遅延回路 22 第2修整回路 23 ブロック分解回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−209998(JP,A) 特開 平3−147427(JP,A) 特開 平3−106189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック毎の画素値を直交変換して求め
    られる変換係数を付加情報に基づいて量子化した量子化
    インデックスと、前記付加情報とを含むデータを符号化
    した符号化データを入力して誤り訂正復号を行い、復号
    データを出力する誤り訂正復号手段と、 前記誤り訂正復号手段において、誤り検出はできたが、
    誤り訂正できなかった復号データが、付加情報であるか
    否かを判断する判断手段と、 前記判断手段において、付加情報と判断された場合に、
    当該ブロック中のすべての変換係数を、前画面における
    当該ブロックと同位置のブロックの変換係数に置き換え
    る修整手段とを備えることを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 ブロック毎の画素値を直交変換して求め
    られる変換係数を量子化した量子化インデックスを含む
    データを符号化した符号化データを入力して誤り訂正復
    号を行い、復号データを出力する誤り訂正復号手段と、 前記誤り訂正復号手段において、誤り検出はできたが、
    誤り訂正できなかった復号データが、量子化インデック
    ス中の低周波成分であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段において、低周波成分と判断された場合
    に、当該ブロック中のすべての変換係数を、前画面にお
    ける当該ブロックと同位置のブロックの変換係数に置き
    換える修整手段とを備えることを特徴とする復号装置。
  3. 【請求項3】 ブロック毎の画素値を直交変換して求め
    られる変換係数を量子化した量子化インデックスを含む
    データを符号化した符号化データを入力して誤り訂正復
    号を行い、復号データを出力する誤り訂正復号手段と、 前記誤り訂正復号手段において、誤り検出はできたが、
    誤り訂正できなかった復号データが、水平方向に隣接す
    るブロックと相関の高い周波数成分、或いは、垂直方向
    に隣接するブロックと相関の高い周波数成分であるか否
    かを判断する判断手段と、 前記判断手段において、水平方向に隣接するブロックと
    相関の高い周波数成分と判断された場合には、誤り訂正
    できなかった復号データに対応する変換係数のみを、水
    平方向に隣接するブロックの同一周波数成分の変換係数
    で置き換え、垂 直方向に隣接するブロックと相関の高い
    周波数成分と判断された場合には、誤り訂正できなかっ
    た復号データに対応する変換係数のみを、垂直方向に隣
    接するブロックの同一周波数成分の変換係数で置き換え
    る修整手段とを備えることを特徴とする復号装置。
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