JP3310522B2 - Avrの静特性・動特性自動試験用現地支援ツール - Google Patents

Avrの静特性・動特性自動試験用現地支援ツール

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JP3310522B2
JP3310522B2 JP447296A JP447296A JP3310522B2 JP 3310522 B2 JP3310522 B2 JP 3310522B2 JP 447296 A JP447296 A JP 447296A JP 447296 A JP447296 A JP 447296A JP 3310522 B2 JP3310522 B2 JP 3310522B2
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武彦 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の制御シ
ステムを構成する機器、例えばPT・CT(本明細書に
おいては、P・CTという)の二次出力を利用する自動
電圧調整器(本明細書においては、AVRという)を含
めたP・CTを用いる制御回路特性試験、保護継電器等
の試験装置に係り、特に、現地での立上げ調整や保守点
検に好適なAVRの静特性・動特性自動試験用現地支援
ツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】AVRなど、電力制御システムを構成す
る機器の調整運転や定検作業時の現地試験は、静特性試
験及び動特性試験用の試験器を手動操作し、デジタルボ
ルトメータなどから計測値を読み取っていた。近頃は、
専用の簡易データ処理装置によってデータ収録作業の合
理化が進んでいる。しかし、前記AVRへのP・CTの
二次模擬入力機能までも自動化した静特性試験機能と動
特性試験機能を含む現地試験ツールは実現されていない
のが現実であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の現地におけるA
VRなどの静特性試験と動特性試験では、それぞれ専用
試験装置を準備し、静特性試験では手動で試験信号を入
力してから、AVRの制御回路の出力を測定する。この
測定において、AVRの制御回路は、一般に積分回路を
含むオペアンプ等が用いられており、前記オペアンプ等
の出力値が安定してからでなくては測定することができ
なかった。この安定する時間が、各回路のタイムラグの
違いから対象試験回路毎に異なるため、作業員が確認し
た上で測定値を読み取らなければならなかった。
【0004】このように、従来の現地試験では作業員の
判断業務が必要であり、手作業が多く、重複作業が発生
するため作業効率が悪く、大きなマンパワーを必要とし
ていた。本発明の目的は、かかる従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、AVRの現地試験を自動
化し、作業効率の向上と省力化をはかる機器自動試験用
現地支援ツールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るAVR自動試験用現地支援ツールの構
成は、P・CT二次入力用試験信号発生装置と、遠隔操
作機能を有するパソコンとからなるAVRの静特性・動
特性自動試験用現地支援ツールにおいて、前記パソコン
は、画面上にて静特性試験と、動特性試験と、帳票編集
を選択させる機能を備え、静特性試験を選択した場合、
選択可能な多項目試験が画面表示され、前記多項目試験
の内、所定の試験を選定し、前記試験に応じた信号をP
・CT二次入力用試験信号発生装置からAVRのPTお
よび/またはCT二次入力端子に入力させ、前記入力信
号に応ずる信号をAVRの出力端子より出力し、前記A
VR出力信号を絶縁信号変換器とA/Dコンバータを介
してデータを収録し、動特性試験が選択された場合、選
択可能な多項目試験が画面表示され、前記多項目試験の
内、所定の試験を選定し、前記試験に応じ発電機電圧を
含む信号をAVRのPTおよび/またはCT二次入力端
子に入力させ、前記入力信号に応ずる信号をAVRの出
力端子より出力し、前記AVR出力信号を絶縁信号変換
器とA/Dコンバータを介して所定のサンプリング周
期、サンプリング時間でデータを収録し、帳票編集が選
択された場合、前記収録された静特性試験データおよび
動特性試験データを編集し、当該編集されたデータに応
じた印刷サイズの範囲を選定し、所定方式の帳票を印刷
できるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】前項記載のAVRの静特性・動特性自動試
験用現地支援ツールにおいて、前記P・CT二次入力用
試験信号発生装置からAVRのPTおよび/またはCT
二次入力端子への入力を、前記試験に応じる信号とP・
CT二次入力用試験信号発生装置からの発生信号とを比
較し正常と判定されたときに行い、異常判定されたとき
は当該発生信号の発生をキャンセルすることを特徴とす
るものである。前項記載のいずれかのAVRの静特性・
動特性自動試験用現地支援ツールにおいて、前記パソコ
ンは、非常時の遮断機能として、前記P・CT二次入力
用試験信号発生装置の出力を0まで瞬時に戻し、ロツク
する機能を具備させたことを特徴とするものである。前
項記載のいずれかのAVRの静特性・動特性自動試験用
現地支援ツールにおいて、前記静特性試験のデータ収録
を、前記AVR出力信号が所定回数、所定範囲内にある
ときは測定値として収得し、前記収得測定値と前記入力
信号に応ずる基準信号と比較して合否判定し、合格の場
合のみ行なうことを特徴とするものである。前項記載の
いずれかのAVRの静特性・動特性自動試験用現場支援
ツールにおいて、前記パソコンは、前記動特性試験デー
タを所定描画領域の画面上に時間推移でグラフ表示し、
前記表示データ密度を全体表示機能と拡大表示機能とに
より変更させるようにしたことを特徴とするものであ
る。前項記載のAVRの静特性・動特性自動試験用現地
支援ツールにおいて、前記全体表示機能は、垂直レンジ
0〜100%変更可能とし、前記拡大表示機能は、波形
変更レンジおよび拡大表示部分を指定し、拡大開始時並
びに垂直・水平レンジ変更ができるようにし、前記サン
プリング周期と前記表示時間から定まるサンプル数と、
前記所定描画領域の時間軸上のドット数とを比較して行
なわせることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るAVRの静特
性・動特性(以下、特性という)自動試験用現地支援ツ
ールを図1ないし図6を参照して説明する。本実施の形
態においては、P・CT二次入力用試験信号発生装置に
発電機励磁試験装置3を使用した場合について説明する
が、両者は同一構成、同一機能の装置であり、前者は一
般名、後者は商品名である。図1は、本発明の一実施形
態に係るAVRの特性自動試験用現地支援ツールの回路
説明図、図2は、図1の特性自動試験用現地支援ツール
の試験項目の略示線図、図3は、図1の特性自動試験用
現地支援ツールの静特性試験時のデータ処理フロチャー
ト、図4は、図1の特性自動試験用現地支援ツールの動
特性試験時のデータ処理フロチャート、図5は、図1の
特性自動試験用現地支援ツールのサンプル数対応グラフ
処理説明図、図6は、図3の動特性試験時の測定値グラ
フ表示と操作キー説明図である。
【0008】図1に示すAVR1を含む特性自動試験用
現地支援ツールの構成を説明する。まず、DOS/V機
能を有するノート型パソコン2にA/Dコンバータ5が
装着されている。前記AVR1への入力信号発生用の発
電機励磁試験装置3は、シリアルインタフエイス、例え
ばRS−232C用ボードを組込み、前記RS−232
用ボードを介して前記ノート型パソコン2と接続され
る。前記発電機励磁試験装置3の電圧出力、電流出力の
各端子と当該AVR1のP・CT二次入力端子回路9と
を接続配線する。
【0009】一方、AVR1の制御回路10の制御回路
出力計測端子(以下、出力計測端子という)8は、この
出力計測端子8とCOM端子とに接続されている計測用
リード線で、入出力が相互に絶縁されている信号変換器
(以下、絶縁信号変換器という)4に接続される。さら
に、絶縁信号変換器4と前記ノート型パソコン2とがA
/Dコンバータ5を介して接続されている。また、前記
ノート型パソコン2には、プリンター6が接続され、試
験データを所望の方式に従い、編集され出力される。な
お、図示するごとく、試験現地内の所内コンセントに接
続されたケーブルドラムより、前記ノート型パソコン
2、前記発電機励磁試験装置3、前記プリンター6には
電源供給用ケーブルが接続され、電源供給がされてい
る。
【0010】上記構成の特性自動試験用現地支援ツール
による図3の静特性試験の処理手順を示すフローチャー
トを参照して説明する。まず、試験に先立ち、前記ノー
ト型パソコン2のメニュー画面から静特性試験、動特性
試験、帳票編集の内、静特性試験をキー操作により選択
する。次いで、s101において、スタートキーが押さ
れ、図2(a)に表示されているNo.1からNo.1
9の内、No.1の自動系電圧検出特性(1)を選定し
て試験が開始される。なお、No.2からNo.19ま
で内、どの項目の選定してもよいことはいうまでもな
い。
【0011】s102において、前記ノート型パソコン
2は、スタートキー信号を受信すると、試験条件の設定
・確認がされる。s103において、前記ノート型パソ
コン2には、自動系電圧検出特性試験用画面が表示さ
れ、試験信号発生の指示信号が発電機励磁試験装置3に
入力される。すなわち、発電機励磁試験装置3から前記
所定電圧の試験信号0〜140Vの範囲にて出力するよ
うに指示する。s104において、発電機励磁試験装置
3から前記試験信号電圧の良否を判定させる。判定の結
果が良であれば、試験信号の出力を指示し、もし判定の
結果が否であれば特性試験の終了させ、異常試験による
異常測定値の表示を回避する。s105において、前記
試験信号を受けたAVR1の制御回路10の出力計測端
子8から前記試験信号に対応した制御信号を出力するよ
うに指示する。
【0012】s106において、前記ノート型パソコン
2が、発電機励磁試験装置3へPT二次電圧の出力指令
を発信してから、当該発電機励磁試験装置3からの当該
PT二次電圧の出力安定するまでと、前記出力がPT二
次回路に入力されてからAVR1の制御回路10の出力
計測端子8から出力され、かつ安定するまでと、安定後
の当該出力計測端子8の出力を当該ノート型パソコン2
が取り込むまでの全時間を計算し、前記取り込みタイミ
ングを合わせるようにする。前記取り込みタイミングに
合わせて、試験項目に対応する出力計測端子8の出力信
号を、所定の周期でサンプリングする。なお、出力計測
端子8は、図示では6端子に省略されてあるが、実際に
は40個以上の端子が設けられており、動特性試験時に
発電機やそのシステムのPTやCTから入力を取り込む
端子を備えている。
【0013】s107において、絶縁信号変換器4から
信号出力をA/Dコンバータ5により、例えば1〜50
msec周期でサンプリングする。前記サンプリング値
は時系列的に前記A/Dコンバータ5の図示しない専用
バッフアにデータを格納する。この専用バッフアのデー
タを前記ノート型パソコン2のメモリに書き込み、制御
出力信号の安定と信頼性の確保のため、所定回数、例え
ば5回連続して同一値がどうか判定する。前記同一値の
範囲は、例えば最大値と最小値とが2%の範囲とする。
すなわち、AVR制御回路は、積分回路などのタイムラ
グ等の特性を有しているため、その出力値が安定してい
ることが確認の必要があり、所定回数、例えば5回連続
して上記ほぼ同一値が書き込まれたら整定値として採用
する。s108において、前記ノート型パソコン2のメ
モリに書き込まれたデータを各静特性試験項目毎のレン
ジ、倍率等の設定により補正し、予め設定した基準値と
前記サンプリング値とを比較して合否を判定する。
【0014】s109において、前記判定が合格の場合
には、いくつものデータが入るデータテーブルに格納す
る。前記判定が不合格の場合には、s102へ戻り、前
記試験項目に関する試験条件の再設定が行なわれ、上記
一連の処理が繰返される。なお、この場合、試験条件の
再設定が行なわれるべきか、全体回路の不具合か判断さ
れる。s110において、静特性試験項目が終了したか
どうか、チェックされる。試験項目が終了しなかった場
合には、再びs103に返える。試験項目が終了した場
合には、次のs111に進む。s111において、前記
データをサンプリング値を表示させ、試験を終了する。
このようにして、前記サンプリング値を各試験項目毎に
補正して信頼性を高め表示させる。次に、フローチャー
トには表示されてないが、前記ノート型パソコン2のメ
ニュー画面から編集を選択すると、画面表示と共に、例
えば必要な帳票印刷サイズを選定し、所定の方式にした
がって、自動編集され、帳票として印刷される。
【0015】なお、s104において、試験信号が異常
と判定された場合、前記ノート型パソコン2からのキャ
ンセル信号によって、発電機励磁試験装置3のP・CT
二次電圧、二次電流の出力を瞬時に0まで戻し、出力を
ロックするようにする。この場合、静特性試験は中断さ
れ、試験項目の終了と同じ状態となり、試験信号の異常
表示による点検が可能となる。
【0016】次に、特性自動試験用現地支援装置による
動特性試験を、図4の動特性試験の処理手順を示すフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、s201におい
て、前記ノート型パソコン2のメニュー画面から動特性
試験をキー操作により選択する。図2(b)に表示され
ているNo.1からNo6までの動特性試験項目が表示
され、実施しようとする試験項目を選択する。そして、
スタートキーを操作する。次に、s202において、前
記ノート型パソコン2は、スタートキー信号を受信する
と、発電機励磁試験装置3とAVRのP・CT二次入力
端子9との接続が切となり、発電機やそのシステムと接
続され、試験条件の選定、確認が行なわれる。次に、s
203において、前記ノート型パソコン2は、選定され
た試験条件に応じて発電機やそのシステムから発電機電
圧・電流、界磁遮断器投入信号、界磁電圧・電流等を直
接取り込んでAVRのP・CT二次入力端子9に入力
し、前記入力信号に応ずる対象試験回路の出力信号を、
出力信号計測端子8から取り込み指令後にA/Dコンバ
ータでサンプリングして、例えばサンプリング周期1〜
50msec、サンプリング時間10〜300秒、最大
8チャンネルで同時取り込みをして、前記A/Dコンバ
ータ専用バツフアに格納し、前記ノート型パソコン2の
メモリに書き込み、一時記憶させる。次に、s204に
おいて、前記ノート型パソコン2は、その画面上に記憶
させたデータを横スクロールでオンライン表示する。次
に、s205において、前記ノート型パソコン2は、オ
ペレーターの設定した所定サンプリング時間(10〜3
00秒設定可能)に達したかどうか、すなわち時系列的
に定まるこの測定値を取得して、ノート型パソコン2上
の画面描画の間隔に相当する分を実行したかどうかを判
定する。実行されていなければ、s203にかえり、サ
ンプリングが繰りかえし実行される。次に、s206に
おいて、前記判定が良であれば、データが入る構造のテ
ーブルに測定値を時系列的に格納される。この時系列的
測定値は動特性試験データの一部となる。次に、s20
7において、選定された試験条件とサンプル数の算出を
行ない画面に表示、印字させて、終了する。
【0017】次に、図5を参照して、サンプリング数に
応じた動特性試験データの表示を説明する。図5(a)
は動特性試験データの表示フローチャート図、(b)は
所定描画領域の時間軸上のドット数表示図であり、水平
ドット数(H)400、垂直ドット数(L)200が設
定されている。この指定領域は、試験項目の表示画面毎
に設定可能であるが、ノート型パソコン等では描画範囲
が固定されることが多い。s301において、前記動特
性試験データをノート型パソコン2上の所定描画領域の
画面上に時間推移でグラフ表示するときに、サンプリン
グ周期と表示時間からサンプル数(N)が定められる。
s302において、水平ドット数(H)とサンプル数
(N)とを比較し、サンプル数(N)が大であるときは
s303に移行し、サンプル数(N)が小であるときは
s304に移行する。s303において、サンプル数
(N)が大であるときは、サンプル数(N)/水平ドッ
ト数(H)のサンプル毎に全ての水平ドット数(H)分
を描画する。s304において、水平ドット数(H)/
サンプル数(N)のドット毎に、全てのサンプル数
(N)が描画される。
【0018】このように、サンプリング周期が変わる
と、前記所定描画領域の時間軸上のドット数との関係を
基に表示データを変更させて表示させる。すなわち、同
一描画領域内にサンプル数に応じたグラフ表示が可能に
なり、全体表示や部分的拡大表示が同一描画範囲に行な
われるので、部分的拡大表示の場合は全体表示の通常の
部分的な拡大と異なり、表示時間の短縮と表示時間当た
りのサンプル数が増加するので細部の詳細な識別が容易
となる機能がある。
【0019】図6に従い、前記動特性試験のグラフ表示
と操作キーの動作を説明する。図6において、画面の描
画領域には、1チャンネルから8チャンネルまで発電機
電圧、界磁電圧、界磁電流・・等は、□マークを押しク
リックさせると、表示コマンドにより□マークの中に×
印が表示されると共に、該当信号が画面上が表示される
ようになる。また、下部の操作キーは、START、拡
大表示、全体表示、垂直・水平レンジ変更をする波形レ
ンシ変更、AVRに対する前記試験信号の正常、異常を
判断し、異常の場合、発電機励磁電圧装置3の出力を0
まで瞬時に戻すキャンセルキー、必要な帳票印刷サイズ
を選定し自動編集し、帳票として印刷する編集/印刷キ
ー、試験を停止するストップキーが設けられている。図
示の画面は、界磁遮断器投入後の発電機電圧上昇状態が
部分拡大表示されているので、拡大表示キーがクリック
されている。
【0020】この画面の状態は、測定時間5分間で計測
したAVRの動特性試験内の自動系電圧確立試験の画面
を拡大表示を選択して試験開始から2分後(120秒)
からタイミング1.0秒で表示したものである。画面上
に6信号選択表示しているが8信号同時表示できること
はいうまでもない。サンプリング周期を50msで試験
したときは、1秒間に20個のデータを読み込むので5
分間で6000個のデータを400ドツトの画面に表示
している。したがって、全体表示では、15個おきにデ
ータを描画しているが、前記拡大画面では表示開始時間
設定の120秒後からタイミング1.0秒で拡大指定し
たので前記画面は12本のタイミング線を引かせている
から120秒〜132秒間の拡大表示を240個のデー
タの全てのサンプルを400ドツトの画面上に表示して
いる。
【0021】さらに、表示時間が短縮されると、表示さ
れるサンプル数は同じで水平方向に引き延ばした表示と
なり、拡大部分表示の場合は全体表示の部分拡大と異な
り、表示時間の短縮と共に表示時間当たりのサンプル数
が増加するので細部の詳細な識別を容易にしている。ま
た、前記画面のように横スクロールでオンライン表示
後、サイト名や号機NO.、電圧・電流値の最大値、安
定値、タイミング等の必要デイメンションを表示するこ
とができる。また、全体表示機能は読み込み信号の表示
開始点を垂直レンジの0〜100%で変更できこの間の
上限、下限各々設定した幅内で表示幅を設定できる。ま
た、拡大表示機能は、拡大開始時つまり表示開始時間決
定と、表示開始点の垂直レンジの0〜100%で設定変
更とタイミング設定による水平レンジ変更ができる。こ
れらの機能はデイスク装置へのデータセーブ後のデータ
ロード時にも同様機能を使用できるとことはいうまでも
ない。
【0022】このように、本実施の形態では、試験信号
の発生の指示、整定の確認を含むAVRの特性試験の全
課程を自動化できるので、現地試験の工数を大幅に低減
でき、試験入力信号の良否判断を行ない、異常時にAV
Rへの入力をキャンセルできるので、AVRと試験の安
全を確保でき人為的ミスを防止することができる。ま
た、ノート型パソコン2には、AUTO・MANUL・
除外の3POSIONを設け、AUTOは全自動、MA
NULは、手動で発電機励磁試験装置3を操作し、AV
RのP・CT二次入力を印加し、AVR1の出力計測端
子8の出力を自動計測・格納・編集できる。除外は、全
て手動であるが、各試験項目を画面表示させると、計測
値の手動キー入力で自動編集できるものである。また、
静特性・動特性試験ともに、パソコンのハードディスク
やフロッピーディスク等によるデータ保存とデータロー
ド後でも全体機能と拡大表示機能を前記と同様に使用で
きる。
【0023】〔実施例 1〕上記実施の形態について図
1を参照して、具体的な構成例を説明する。図1におい
て、ノート型パソコン2は5.5Kg、発電機励磁試験
装置は22Kg、絶縁信号変換器は7.5Kgであり、
特性自動試験用現地支援ツールは一人の作業員による搬
入と配線ができ、小型で可搬性である。図示するごと
く、AVRのP・CT二次入力試験器、すなわち発電機
励磁試験装置3は、PT二次電圧の0〜150V、CT
二次電流0〜8A、電圧に対する電流位相を360度可
変できるため、これにインタフエースRS−232C用
ボード7を組み込んで、前記ノート型パソコン2から制
御すると共に、非常時には前記ノート型パソコン2の画
面上のキャンセルキーで非常遮断できる回路構成となっ
ている。
【0024】一方AVRの制御回路の出力信号8は、絶
縁信号変換器4を用いて、発電機電圧・電流、界磁電圧
・電流、オペアンプ出力等を取り込みA/Dコンバータ
対応用に0〜±5VDCに変換する。なお、前記絶縁信
号変換器4の耐圧は、1500V/1分間である。A/
Dコンバータ5は1MHZ,12bitであり、前記ノ
ート型パソコン2に内蔵させた。また、現地でマウスが
使えない環境下でもキーボードのキーで移動し、リター
ンキーで確定させて使用することできる。
【0025】インタフエースRS−232Cヘ指令後、
発電機励磁試験装置3の出力安定まで、所定の時間、例
えば2秒間を取り、AVRの出力計測端子8から出力が
安定後の取り込み時間を各特性試験毎に収録タイミング
を自動計算し、例えば1〜50msecのサンプリング
周期を装備し、同一の取り込み値が5回連続して取り込
まれたら、安定値として確保し、とりこみ精度の信頼性
を高め、計測値は小数点3ケタ表示できるように四捨五
入し、その精度はA/Dコンバータ5の取り込み値のF
Sの±10Vのときに0.0049V以下の誤差であ
り、また基準値に対する取り込み値を自動合否判定して
表示し、曲線グラフ等も自動作表し、自動編集・帳票印
刷できる。
【0026】本実施例によれば、試験信号の発生から測
定値のサンプリングと出力及び試験条件の算出までの全
てを自動化でき、立ちあげや定検時の現地試験の人手や
作業時間を大幅に低減できる。また、試験信号の良否を
自動判定するので、実機に異常信号を印加して事故を引
き起こす心配もない。さらに、AVRからの出力信号の
整定を自動的に判定するので、測定誤差を低減して試験
精度を向上できる。本実施例と従来例との具体的比較例
を挙げると、試験時間が16HRから11HRに減、デ
ータ整理時間が5HRから2HRに減、工数が38%減
となった。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明の構成によれば、A
VRの静特性、動特性試験を現地にて自動化することに
より、 データの自動編集と帳票の減少化、LANに接続する
ことによるデータの一元管理による予防保全ができる効
果がある。 また、曲線グラフ等も自動作表し、計測データの良否
自動判定による品質維持が図れる効果がある。 また、データのグラフ表示をサンプリング周期に応じ
て自動表示させ、高密度表示を可能とし、試験結果の識
別や検討が容易となる効果がある。 また、作業の効率向上と省力化が図れ、試験時間、デ
ータ整理時間が従来より大巾に短縮され、工数低減とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るAVRの特性自動試
験用現地支援ツールの回路説明図である。
【図2】図1の特性自動試験用現地支援ツールの試験項
目の略示線図である。
【図3】図1の特性自動試験用現地支援ツールの静特性
試験時のデータ処理フロチャートである。
【図4】図1の特性自動試験用現地支援ツールの動特性
試験時のデータ処理フロチャートである。
【図5】図1の特性自動試験用現地支援ツールのサンプ
ル数対応グラフ処理説明図である。
【図6】図4の動特性試験時の測定値グラフ表示と操作
キー説明図である。
【符号の説明】
1…AVR、2…ノート型パソコン、3…発電機励磁試
験装置、4…絶縁信号変換装置、5…A/Dコンバー
タ、6…プリンタ、7…RS−232C用ボード、8…
AVR制御回路出力計測端子、9…AVRのP・CT二
次入力端子、10…AVR制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/00 H02P 9/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P・CT二次入力用試験信号発生装置
    と、遠隔操作機能を有するパソコンとからなるAVRの
    静特性・動特性自動試験用現地支援ツールにおいて、 前記パソコンは、画面上にて静特性試験と、動特性試験
    と、帳票編集を選択させる機能を備え、 静特性試験を選択した場合、選択可能な多項目試験が画
    面表示され、前記多項目試験の内、所定の試験を選定
    し、前記試験に応じた信号をP・CT二次入力用試験信
    号発生装置からAVRのPTおよび/またはCT二次入
    力端子に入力させ、前記入力信号に応ずる信号をAVR
    の出力端子より出力し、前記AVR出力信号を絶縁信号
    変換器とA/Dコンバータを介してデータを収録し、 動特性試験が選択された場合、選択可能な多項目試験が
    画面表示され、前記多項目試験の内、所定の試験を選定
    し、前記試験に応じ発電機電圧を含む信号をAVRのP
    Tおよび/またはCT二次入力端子に入力させ、前記入
    力信号に応ずる信号をAVRの出力端子より出力し、前
    記AVR出力信号を絶縁信号変換器とA/Dコンバータ
    を介して所定のサンプリング周期、サンプリング時間で
    データを収録し、帳票編集が選択された場合、前記収録
    された静特性試験データおよび動特性試験データを編集
    し、当該編集されたデータに応じた印刷サイズの範囲を
    選定し、所定方式の帳票を印刷できるようにしたことを
    特徴とするAVRの静特性・動特性自動試験用現地支援
    ツール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAVRの静特性・動特性
    自動試験用現地支援ツールにおいて、 前記P・CT二次入力用試験信号発生装置からAVRの
    PTおよび/またはCT二次入力端子への入力を、前記
    試験に応じる信号とP・CT二次入力用試験信号発生装
    置からの発生信号とを比較し正常と判定されたときに行
    い、異常判定されたときは当該信号の発生を中止するこ
    とを特徴とするAVRの静特性・動特性自動試験用現地
    支援ツール。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載のいずれかのAVRの
    静特性・動特性自動試験用現地支援ツールにおいて、 前記静特性試験のデータ収録を、前記AVR出力信号が
    所定回数、所定範囲内にあるときは測定値として収得
    し、前記収得測定値と前記入力信号に応ずる基準信号と
    比較して合否判定し、合格の場合のみ行なうことを特徴
    とするAVRの静特性・動特性自動試験用現地支援ツー
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3記載のいずれかのAV
    Rの静特性・動特性自動試験用現地支援ツールにおい
    て、 前記パソコンは、非常時の遮断機能として、前記P・C
    T二次入力用試験信号発生装置の出力をゼロまで瞬時に
    戻し、ロツクする機能を具備させたことを特徴とするA
    VRの静特性・動特性自動試験用現地支援ツール。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4記載のいずれかの
    AVRの静特性・動特性自動試験用現場支援ツールにお
    いて、 前記パソコンは、前記動特性試験データを所定描画領域
    の画面上に時間推移でグラフ表示し、前記表示データ密
    度を全体表示機能と拡大表示機能とにより変更させるよ
    うにしたことを特徴とするAVRの静特性・動特性自動
    試験用現地支援ツール。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のAVRの静特性・動特性
    自動試験用現地支援ツールにおいて、 前記全体表示機能は、垂直レンジ0〜100%変更可能
    とし、前記拡大表示機能は、拡大表示部分を指定し、拡
    大開始時並びに垂直・水平レンジ変更ができるように
    し、前記サンプリング周期と前記表示時間から定まるサ
    ンプル数と、前記所定描画領域の時間軸上のドット数と
    を比較して行なわせることを特徴とするAVRの静特性
    ・動特性自動試験用現地支援ツール。
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