JP3308374B2

JP3308374B2 - 物品の取出し整列装置

Info

Publication number: JP3308374B2
Application number: JP00375694A
Authority: JP
Inventors: 友一渡辺
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1994-01-18
Filing date: 1994-01-18
Publication date: 2002-07-29
Anticipated expiration: 2017-07-29
Also published as: EP0663341B1; DE69500890T2; US5509525A; DE69500890D1; JPH07206153A; EP0663341A1

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、包装装置によって包装
されたたたばこの箱等の物品を取出して整列させる装置
に関する。さらに特定すれば、本発明は互いに径方向に
近接して配置され鉛直面内で回転される複数の移送ドラ
ムを備えた包装装置からたばこの箱等を取出して上下に
互いに接触して整列させる装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、一箱分のたばこを包装する装置と
して、複数の移送ドラム間で一箱分のたばこを移送しな
がら包装する装置が開発されつつある。このような装置
は、互いに径方向に近接して配置され、鉛直面内で回転
自在な複数の移送ドラムが配列されており、これらの移
送ドラムの周辺部には複数のヘッドが鉛直面内で回動自
在に設けられている。そして、これらの移送ドラムは隣
接する移送ドラムが互いに反対方向に同期して回転する
ように構成されている。また、これらのヘッドはカム機
構等によってこれらの移送ドラムの回転と同期して回動
され、これらの移送ドラムが互いに近接している部分を
通過する際には、互いに隣接する移送ドラムのヘッドが
互いに対向しつつ移動するように構成されている。した
がって、この部分を移動する一対のヘッドは、互いに対
向しながら近接し、また離反するように相対的に運動す
る。そして、この際に一方のヘッドに保持されている一
箱分のたばこが他方のヘッドに移送され、またこの移送
の際に上記の一対のヘッドの間に包装用紙が挿入され、
これらの一箱分のたばこを包む。このようにして、一つ
の移送ドラムのヘッドから次の隣接する移送ドラムのヘ
ッドへと順次たばこが移送され、これらの際に上記のよ
うな包装紙での包み込み、耳折り、等の作業が行われ、
一箱分たばこが包装される。このような包装装置は、往
復運動部分が無いので高速化が容易である等の利点があ
る。

【０００３】ところで、このようにして最終的に包装さ
れたたばこの箱は移送ドラムのヘッドから取出され、次
の工程、たとえばシールの貼付け工程に送るために互い
に接触して配列された状態にする必要がある。しかし、
高速で回転する移送ドラム上のヘッドからたばこの箱を
取出すのは容易ではない。また、互いに接触して整列さ
れた状態ではたばこの箱の移動速度は極めて遅い。この
ため、高速で回転する移送ドラムのヘッドから取出され
たたばこの箱をそのまま互いに接触した状態で整列させ
ると、このたばこの箱は整列されている前のたばこの箱
に衝突して急激に減速されることになり、この際の衝撃
でたばこの箱が損傷したりすることがあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、回転する移送ドラムのヘッド
からたばこの箱等の物品を確実に受けとって整列させる
ことができるとともに、取出された物品の減速が緩やか
であり、物品の損傷を防止することができる物品の取出
し整列装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】互いに径方向に隣接して
配置されそれぞれ鉛直面内で互いに反対方向に同期して
回転する移送ドラムおよび取出しドラムとを備え、この
移送ドラムの周辺部に鉛直面内で回動自在に設けられ物
品を保持する移送アームを設け、また上記の取出しドラ
ムの周辺部に設けられ鉛直面内で回動自在な取出しアー
ムを設け、これらの移送アームおよび取出しアームは上
記の移送ドラムおよび取出しドラムが互いに近接してい
る部分を通過する際に互いに対向するように回動され、
これら移送アームおよび取出しアームによって上記の物
品を上方に直線的に移動させ、また、これら移送ドラム
と取出しドラムの互いに近接している部分から上方に向
けて設けられ上記の移送アームおよび取出しアームによ
って上方に移動された物品を受取りこれを減速するとと
もに上方に搬送する取出しコンベア機構を設け、さらに
この取出しコンベア機構の上端部に設けられ搬送されて
きた上記の物品を互いに接触した状態に整列保持する整
列機構とを備えたものである。

【０００６】

【作用】移送ドラムの移送アームに保持されていた物品
はこれと同期して移動する取出しアームに保持される。
この移送アームと取出しアームとは、一定の区間は互い
に対向しつつ近接および離反するように移動するので、
この区間では物品はこれら移送アームと取出しアームと
に保持されて上方に略直線的に移動する。

【０００７】そして、この上方に略直線的に移動する物
品は取出しコンベア機構によって受けとられ、減速され
つつ上方に移動される。そして、この減速された物品は
整列機構によって互いに接触した状態に整列される。

【０００８】

【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。この実施例は、たばこの包装装置において、最終的
に包装されたたばこの箱を取出してシール貼付け装置に
送るための取出し整列装置である。

【０００９】図１にはシガレットの包装装置全体を示
す。図中の１は、ホッパであって、このホッパ１内に多
数のシガレットが収容されている。そして、このシガレ
ットは一連の取出しドラムからなる取出し機構２によっ
て取出され、俵積みドラム３のヘッド上に一箱分、たと
えば７本、６本、７本の３列３段に積み重ねられる。

【００１０】この一箱分のシガレットは、包装装置４に
よって包装される。この包装装置４は、複数の移送ドラ
ム５から構成され、これらの移送ドラム５は互いに径方
向に隣接して配列され、鉛直面内で隣接する移送ドラム
が互いに同期して反対方向に回転するように構成されて
いる。

【００１１】そして、これらの移送ドラム５には図２に
示すように複数のヘッド６が鉛直面内で回動自在に設け
られており、これらのヘッド６はそれぞれカム機構７に
よってこの移送ドラム５の回転と同期して所定の回動運
動をなすように構成されている。そして、これらのヘッ
ド６は、これら移送ドラム５の互いに近接している区間
を通過する際には、所定の回動作動をなし、この区間を
通過する間は互いに対向するように回動駆動される。し
たがって、この区間を移動する間は、これら一対のヘッ
ドは互いに対向しつつ近接および離間するように相対的
に運動する。そして、この区間を移動する間に、一方の
ヘッドから他方のヘッドに一箱分のシガレットＣが移送
される。そして、これらのヘッド６の間に包装用紙（図
示せず）が挿入され、この一箱分のシガレットＣを包み
込む。

【００１２】このような作動を繰り返しながら一箱分の
シガレットは順次移送ドラム５のヘッド６の間を移送さ
れ、この移送される際に上記のような包装紙での包み込
み、耳折り、等の作業がなされ、この一箱分のシガレッ
トが完全に包装される。

【００１３】次に、最終の移送ドラム５から包装された
シガレットが本発明の取出し整列装置１０によって取出
されるとともに互いに接触した状態に整列され、次のシ
ール貼付け装置１１に送られる。

【００１４】以下、上記の本発明の取出し整列装置１０
について図３ないし図８を参照して説明する。図３の１
２は移送ドラムである。この移送ドラム１２は、上記の
包装装置４の最終の移送ドラムを利用してもよく、また
本発明の取出し整列装置専用のものを設けてもよい。こ
の移送ドラム１２は、鉛直面内で前記の包装装置４の移
送ドラム５と同期して回転駆動される。そして、この移
送ドラム１２の周辺部には移送ヘッド１４が鉛直面内で
回動自在に設けられている。そして、この移送ヘッド１
４にはＬ字状の移送アーム１５が設けられている。ま
た、この移送ヘッド１４はカム機構１６によって駆動さ
れ、その移送アーム１５はこの移送ドラム１２の回転と
同期して所定の回動運動をなす。

【００１５】また、この移送ドラム１２の径方向に隣接
して取出しドラム２１が設けられている。この取出しド
ラム２１は鉛直面内で回転自在に支承されており、図示
しない駆動機構によって上記の移送ドラム１２と同期し
てこれと反対方向に回転する。そして、この取出しドラ
ム２１の周辺部には複数の取出しヘッド２２が設けられ
ている。これらの取出しヘッド２２にはそれぞれ取出し
アーム２３が鉛直面内で回動自在に設けられている。そ
して、この取出しアーム２３はカム機構２４によってそ
れぞれこの取出しドラム２１の回転と同期して所定の回
動運動をなすように構成されている。

【００１６】上記の移送ドラム１２と取出しドラム２１
とは同期して図３および図４の矢印に示す方向に回転運
動をなし、これら移送ドラム１２と取出しドラム２１の
近接している区間において、上記の移送ヘッド１４およ
び取出しヘッド２２がともに対応して等しい周速度で上
方に移動するように構成されている。また、これらの移
送ヘッド１４および取出しヘッド２２の移送アーム１５
および取出しアーム２３はこの区間を移動する間は互い
に水平方向を指向し、互いに対向した姿勢を維持するよ
うに回動される。したがって、この区間を通過する際に
は、これらの移送アーム１５および取出しアーム２３は
互いに対向した状態で互いに近接および離反するような
運動をなす。

【００１７】また、図４に示すように、上記の移送ドラ
ム１２の下部には円弧状の保持ガイド部材１７が設けら
れ、この保持ガイド部材１７の上端部はこれら移送ドラ
ム１２と取出しドラム２１が最も近接している位置まで
達している。そして、上記の移送アーム１５に保持され
ているシガレットの箱Ｃは、この保持ガイド部材１７に
案内されて円弧状の軌跡で移動し、この移送アーム１５
に保持された状態を維持する。そして、この移送アーム
１５に保持されていたシガレットの箱Ｃは、図４に示す
ように、この区間を通過する際にはこれら互いに水平に
対向した移送アーム１５と取出しアーム２３の両方によ
って支持され、この保持ガイド部材１７の上端部を通過
した後は上方に直線的に移動される。なお、この図４に
は、これら移送アーム１５と取出しアーム２３の移動の
状態を２点鎖線で示してある。

【００１８】また、これら移送ドラム１２と取出しドラ
ム２３の互いに近接している部分の上方には取出しコン
ベア機構３０が設けられている。以下、図４ないし図６
を参照してこの取出しコンベア機構３０の構成を説明す
る。

【００１９】この取出しコンベア機構３０には図４に示
すような一対の取出しガイド部材３１、３２が設けられ
ている。一方の取出しガイド部材３１の下端部は上記の
保持ガイド部材１７の上端部より下方まで延長されてお
り、また他方の取出しガイド部材３２の下端部は上記の
保持ガイド部材１７の上端部に実質的に連続している。
なお、これらの取出しガイド部材３１，３２の間隔は、
このシガレットの箱Ｃの幅よりわずかに大きく形成さ
れ、これらの間でこのシガレットの箱Ｃを上方に移動自
在に案内する。

【００２０】また、これら取出しガイド部材３１，３２
と上記の移送アーム１５および取出しアーム２３とは、
互いの干渉を防止するために、図５に示すように構成さ
れている。すなわち、上記の移送アーム１５の先端部に
は、シガレットの箱Ｃを保持するための保持部１８が突
設されている。これらの保持部１８は２本のフインガ状
をなしている。また、上記の取出しアーム２３の先端部
にはシガレットの箱Ｃを保持するための板状の保持部２
５が突設されており、この保持部２５には２本のスリッ
ト２６が形成されている。そして、上記の移送アーム１
５のフインガ状の保持部１８がこの保持部２５のスリッ
ト２６内に嵌合するように構成され、これらの移送アー
ム１５および取出しアーム２３の保持部１８，２５が互
いに嵌合して互いに近接できるように構成されている。

【００２１】また、上記の一方の取出しガイド部材３１
は板状をなし、上記の移送アーム１５の保持部材１８が
挿通自在な２本のスリット３３が形成されている。ま
た、他方の取出しガイド部材３２は２本の細い帯状をな
しており、これらは上記の取出しアーム２３の保持部材
２５のスリット２６内に挿通されるように構成されてい
る。したがって、これらの移送アーム１５および取出し
アーム２３の保持部材１８，２５は、これら取出しガイ
ド部材３１，３２と干渉することなく、その軌跡がこれ
ら取出しガイド部材とオーバーラップして移動可能とな
っている。

【００２２】したがって、上記の移送アーム１５に保持
されているシガレットの箱Ｃは、最初は上記の保持ガイ
ド部材１７に案内されて円弧状の軌跡を描いて移動す
る。そして、この移送アーム１５と取出しアーム２３が
水平方向を指向して互いに近接して行くと、このシガレ
ットの箱Ｃはこれら移送アーム１５と取出しアーム２３
の両方によって保持される。さらに、このシガレットの
箱Ｃがこの保持ガイド部材１７の上端部を通過すると、
上記の取出しガイド部材３１，３２によって上下方向に
直線状に案内され、直線状に上方に移動する。そして、
上記の移送アーム１５と取出しアーム２３が互いに離反
すると、このシガットの箱Ｃは慣性によって上方に移動
する。この際、このシガレットの箱Ｃに作用する重力お
よび取出しガイド部材３１，３２との摩擦等によって、
このシガレットのはＣは減速されてゆく。

【００２３】また、上記の取出しガイド部材３１，３２
の下部には、この減速を確実にするための一対のブラシ
部材３５が設けられている。これらのブラシ部材３５の
毛は、これら取出しガイド部材３１，３２の内面に突出
しており、このブラシ部材３５の部分をシガレットの箱
Ｃが通過すると、このブラシ部材３５との摩擦力によっ
て減速される。

【００２４】また、これらの取出しガイド部材３１，３
２の配列方向と直交する方向に配列された一対の無端コ
ンベアベルト機構４０が設けられている。これらの無端
コンベアベルト機構４０の間の間隔は、シガレットの箱
の長さより少し大きく形成され、これらの間に上記のシ
ガレットの箱Ｃが収容されるように構成されている。

【００２５】これらの無端コンベア機構４０は、それぞ
れ基板４１を備えており、これらの基板４１はこの装置
のフレームＦ等に取り付けられている。そして、これら
の基板４１にはそれぞれ一対のプーリ４２が設けられ、
これらのプーリ４２の間には合成ゴム等で形成された無
端状のコンベアベルト４４が走行自在に掛け渡されてい
る。そして、上記のプーリ４２はそれぞれプーリ４６，
４７，４８によって互いに反対方向に同期して回転駆動
され、よってコンベアベルト４４はそれらが互いに対向
している部分が同じ速度で上方に移動されるように構成
されている。なお、４３はコンベアベルト４４の張力調
整用のアイドラプーリである。

【００２６】また、これらのコンベアベルト４４には、
所定の間隔で保持凸部４５が突設されており、したがっ
て、上記の取出しガイド部材３１，３２で案内されて搬
送されて来たシガレットの箱Ｃはこれらのコンベアベル
ト４４の間に保持されかつこれらの保持凸部４５によっ
て保持されて上方に移動される。

【００２７】そして、これらの保持凸部４５の間隔Ｐと
これらコンベアベルト４４の走行速度、および前記の移
送ドラム１５および取出しドラム２１の周速度等は以下
のような関係に設定されている。すなわち、このシガレ
ットの箱Ｃは後述する整列機構で互いに接触した状態で
整列され、一箱分ずつ間欠的に前記のシール貼付け装置
１１に送られる。そして、この保持凸部４５の間隔Ｐ
と、これらコンベアベルト４４の走行速度は、これら保
持凸部４５に保持されたシガレットの箱が上記の整列機
構で間欠的に送られる周期と同じ周期でこのシガレット
の箱Ｃを送るように設定されている。したがって、この
保持凸部４５の間隔Ｐを大きく設定すれば、このコンベ
アベルト４４の走行速度は早くなる。なお、この実施例
では、このコンベアベルト４４の走行速度は、前記の移
送ドラム１５および取出しドラム２１の周速度より遅く
なるように設定されている。たとえば、前記の移送ドラ
ム１５および取出しドラム２１の周速度が毎秒数ｍに対
して、このコンベアベルト４４の走行速度は毎秒数十ｃ
ｍに設定される。また、これらの保持凸部の間隔Ｐは、
シガレットの箱Ｃの高さの数倍に設定される。

【００２８】したがって、この無端コンベアベルト機構
４０の下端に送られたシガレットの箱は、このコンベア
ベルト４４の走行速度より早い。しかし、このコンベア
ベルト４４の保持凸部４５の間隔Ｐはこのシガレットの
箱Ｃの高さより大きいので、この無端コンベアベルト機
構４０の下端に送られたシガレットの箱Ｃはその上の保
持凸部４５に衝突する前に前記のブラシ部材３５によっ
て減速され、下側の保持凸部３５に保持されて上方に移
動される。なお、このシガレットの箱は比較的軽量であ
るので、各部との摩擦、重力による減速だけで十分に減
速が可能であり、この保持凸部４５の間隔Ｐを比較的大
きく、コンベアベルト４４の走行速度を比較的早く設定
しておけば、このブラシ部材３５は省略することも可能
である。

【００２９】このようにして、緩やかに減速されて前記
の移送ドラム１２のヘッド１５から取出されたシガレッ
トの箱Ｃは、この取出しコンベア機構３０の上端部に配
置された整列機構５０に送られる。

【００３０】次に、図７および図８を参照して上記の整
列機構５０を説明する。すなわち、図中の５１はその基
板であって、この基板５１はこの装置のフレームＦ等に
部材６４を介して取り付けられている。また、このフレ
ームＦ、上記の部材６４の間、および基板５１を通して
整列通路５２が形成されている。そして、この整列通路
５２内にシガレットの箱Ｃが互いに接触した状態で上下
に整列される。なお、上記の基板５１の上面は搬送面と
して構成され、この基板５１の上面に押上られたシガレ
ットの箱Ｃは、一箱ずつ前記のシール貼付け装置１１に
送られる。

【００３１】上記の整列通路５２の両側には、一対の回
転軸５３が設けられ、これらの回転軸５３にはそれぞれ
扇形の保持ベーン５４が取り付けられている。そして、
この回転軸５３は間欠的に回転され、上記の取出しコン
ベア機構３０によってシガレットの箱Ｃが押し上げられ
た場合にのみ、これら保持ベーン５４がこの整列通路５
２の外側に後退してこのシガレットの箱Ｃが上記の整列
通路５２内に押上られ、このシガレットの箱Ｃが通過し
た後にはこれらの保持ベーン５４がこの整列通路５２内
に突出し、この整列通路５２内に互いに接触した状態で
整列されているシガレットの箱Ｃの最下端の箱Ｃを保持
し、これらのシガレットの箱Ｃの列を保持するように構
成されている。

【００３２】なお、上記の回転軸５３はそれぞれプーリ
５５，５６，５７，５８，５９およびこれらに掛け渡さ
れたベルト６０，６１，６２，６３によって互いに反対
方向に同期して連続的に回転駆動される。これらはプー
リ６４に掛け渡されたベルトを介して駆動機構（図示せ
ず）によって駆動され、前記の取出しコンベア機構３０
の作動と同期して駆動される。

【００３３】なお、本発明は上記の実施例には限定され
ず、たとえば本発明はシガレットの箱の取出し整列装置
には限定されず、その他の物品の取出し整列装置として
も適用することができる。

【００３４】

【発明の効果】上述の如く本発明は移送ドラムの移送ア
ームと取出しドラムの取出しアームの両方で物品を保持
してこれを上方に移動させ、この上方に移動した物品を
さらに取出しコンベア機構によって上方に移動させて整
列機構に送られる。よって、このような鉛直面内で回転
される移送デイスクから物品を確実に取出すことができ
る。また、取出された物品は上方に移動されつつこの取
出しコンべア機構で減速され、大きな衝撃を受けること
なく整列機構に送られるので、この物品が損傷すること
もない等、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の取出し整列装置を備えた包装装置全体
の斜視図

【図２】包装装置の移送ドラムの部分の正面図

【図３】本発明の実施例の取出し整列装置のドラムの部
分の正面図

【図４】本発明の実施例の取出し整列装置のガイド部材
の部分の正面図

【図５】移送アームおよび取出しアームと取出しガイド
部材の部分の斜視図

【図６】無端コンベアベルト機構を示す図４の６−６矢
視図

【図７】整列機構の平面図

【図８】図７の８−８矢視図

【符号の説明】

１２…移送ドラム１５…移送アーム２１…取出しドラム２３…取出しアーム３０…取出しコンベア機構３１，３２…取出しガイド部材３５…ブラシ部材４０…無端コンベアベルト機構４４…コンベアベルト４５…保持凸部５０…整列機構５４…保持ベーン

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】鉛直面内で回転する回転体の周辺部に設
けられたヘッドに保持された物品を取出してこれら物品
を互いに接触した状態で整列させる装置であって、互いに径方向に隣接して配置されそれぞれ鉛直面内で互
いに反対方向に同期して回転する移送ドラムおよび取出
しドラムと、上記の移送ドラムの周辺部に鉛直面内で回動自在に設け
られ物品を保持する移送アームおよび上記の取出しドラ
ムの周辺部に設けられ鉛直面内で回動自在な取出しアー
ムとを備え、これらの移送アームおよび取出しアームは
上記の移送ドラムおよび取出しドラムが互いに近接して
いる部分を通過する際に互いに対向するように回動さ
れ、これら移送アームおよび取出しアームによって上記
の物品が上方に直線的に移動され、また、これら移送ドラムと取出しドラムの互いに近接し
ている部分から上方に向けて設けられ上記の移送アーム
および取出しアームによって上方に移動された物品を受
取りこれを減速するとともに上方に搬送する取出しコン
ベア機構と、この取出しコンベア機構の上端部に設けられ搬送されて
きた上記の物品を互いに接触した状態に整列保持する整
列機構とを具備したことを特徴とする物品の取出し整列
装置。
【請求項２】前記の取出しコンベア機構は、互いに対
向して平行に配置された一対の無端コンベアベルト機構
を備え、これらの無端コンベアベルト機構のコンベアベ
ルトにはそれぞれ所定の間隔で保持凸部が突設され、上
記の物品はこれらの無端コンベアベルト機構の保持凸部
に保持されて上方に移動されるものであることを特徴と
する請求項１の物品の取出し整列装置。
【請求項３】前記の無端コンベアベルト機構の保持凸
部の間隔は上記の物品の高さより大きく形成され、また
この無端コンベアベルト機構の下端部には上記の物品に
当接してこの物品の上方への移動速度を減速する減速部
材が設けられていることを特徴とする請求項２の物品の
取出し整列装置。
【請求項４】前記の減速部材はブラシであることを特
徴とする請求項３の物品の取出し装置。
【請求項５】前記の移送アームおよび取出しアームは
互いに移送ドラムおよび取出しドラムの径方向に嵌合自
在な形状をなしており、これら移送アームおよび取出し
ドラムは、前記の移送ドラムおよび取出しドラムの互い
に近接している部分を通過する際には互いに対向して互
いに嵌合しつつ互いに近接および離反することを特徴と
する請求項１の物品の取出し整列装置。
【請求項６】前記の整列機構は、互いに接触して上下
に整列された物品の最下端に当接してこれを保持する一
対の保持ベーンを備え、これらの保持ベーンは前記の取
出しコンベア機構によって物品が搬送されてきた場合に
物品の保持を解放し、この取出しコンベア機構によって
上方に搬送された物品によって上記の整列機構内に上下
に整列されている物品が押し上げられることを特徴とす
る請求項１の物品の取出し装置。