JP3308330B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3308330B2
JP3308330B2 JP06039693A JP6039693A JP3308330B2 JP 3308330 B2 JP3308330 B2 JP 3308330B2 JP 06039693 A JP06039693 A JP 06039693A JP 6039693 A JP6039693 A JP 6039693A JP 3308330 B2 JP3308330 B2 JP 3308330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
conductive transparent
transparent member
developing
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06039693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06161177A (ja
Inventor
林太郎 中根
克也 永持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06039693A priority Critical patent/JP3308330B2/ja
Publication of JPH06161177A publication Critical patent/JPH06161177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3308330B2 publication Critical patent/JP3308330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式のプリ
ンタや複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタや複写機等の画像形成装置にお
いては、環境変化や経時変化による画像濃度の変動を補
正制御するため、像担持体に付着したトナーの付着量を
計測する計測装置を備えてたものが知られている。計測
装置としては、光源より像担持体に対して光を照射し、
像担持体からの反射光を受光してトナ−付着量を計測す
るものが知られている。この種の計測装置において、像
担持体に隣接して設けられたカバーガラス、レンズ等の
光学部材に、像担持体から飛散したトナ−が付着する場
合があり、トナーが付着した場合には正確な計測ができ
ないという問題がある。
【0003】また、上述したトナ−付着量の計測装置に
限らず、レ−ザ光学系や固体走査ヘッドのような発光
部、受光部を有する装置においても、その光路中に配設
されたミラ−、カバ−ガラス、レンズ等の光学部材に、
飛散したトナ−が付着し、露光量の変化や出射光の散乱
を生じる。この場合、これらの装置はその機能を充分に
発揮することができず、正確な画像形成が困難となる。
【0004】そこで、本発明者は、特願平第3−282
601号(米国特許出願第935,276)において、像担持
体に対向する光の投受光面に光を透過する導電性透明部
材を設け、この導電性透明部材にトナ−と同極性のバイ
アス電圧を印加し飛散トナ−の付着を防止する構成を提
案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
透明部材にバイアス電圧を印加する際に高いバイアス電
圧を印加すると、正規に帯電されたトナ−の付着は生じ
ないが、逆帯電されたトナ−が導電性透明部材に付着し
てしまう。従って、この場合、計測装置は正確なトナ−
付着量の検出が行えず計測精度の劣化を生じる。
【0006】同様に、レーザ光学系や固体走査ヘッド等
の光学装置においても、光路中に導電性透明部材を設け
てこれにバイアス電圧を印加しただけでは、逆帯電され
たトナ−が導電性透明部材に付着し、光量変化や光の散
乱等が生じてしまう。
【0007】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、トナー付着量計測器、露光光学系等の
光学手段に対して、正規帯電及び逆帯電されたトナ−の
両方の極性のトナ−の付着を防止し、良好な画像形成が
可能な画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像形成装置は、像担持体上に画像
を形成する画像形成装置において、上記像担持体を所定
の帯電電圧に帯電する帯電手段と、所定の現像バイアス
電圧で上記像担持体に現像剤を供給する現像手段と、上
記像担持体に光を照射する光学手段と、上記像担持体に
対向して設けられ、上記光学手段からの光を透過する導
電性透明部材と、上記導電性透明部材に、上記帯電電圧
と現像バイアス電圧との間の電圧を印加し、上記導電性
透明部材に、上記帯電電圧と上記現像バイアス電圧との
間の所定の大きさの電圧を印加し、上記導電性透明部材
と上記像担持体との間に電界を発生させる電圧供給手段
と、上記帯電手段により帯電された上記像担持体の帯電
領域の始端が上記光学手段と対向する位置に到達した際
に上記電圧供給手段の作動を開始し、上記帯電領域の終
端が上記光学手段と対向する位置に到達した際に上記電
圧供給手段を停止する調整手段と、を具備することを特
徴とするものである。
【0009】また、この発明の画像形成装置は、像担持
体上に画像を形成する画像形成装置において、所定の現
像バイアス電圧で像担持体に現像剤を供給する現像手段
と、上記像担持体に光を照射する光学手段と、上記像担
持体に対向して設けられ、上記光学手段からの光を透過
する導電性透明部材と、上記導電性透明部材に、グラン
ドと上記現像バイアス電圧との間の所定の大きさの電圧
を印加し、上記導電性透明部材と上記像担持体との間に
電界を発生させる電圧供給手段と、上記像担持体が所定
の電位に帯電された帯電領域の始端が上記光学手段と対
向する位置に到達した際に上記電圧供給手段の作動を開
始し、上記帯電領域の終端が上記光学手段と対向する位
置に到達した際に上記電圧供給手段を停止する調整手段
と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
【作用】反転現像においては、帯電電圧と現像バイアス
電圧との間の電圧を導電性透明部材に印加することによ
り、像担持体と導電性透明部材との間に電界を発生さ
せ、この電界により導電性透明部材に対する飛散現像剤
の付着を防止している。また、正規現像においては、グ
ランドと現像バイアス電圧との間の電圧を導電性透明部
材に印加することにより像担持体と導電性透明部材との
間に電界を発生させ、この電界により、導電性透明部材
に対する飛散現像剤の付着を防止している。それによ
り、光学手段に対して、正規に帯電された現像剤および
逆帯電された現像剤の両方の現像剤の付着を防止し、良
好な画像形成が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0012】図1は、この発明に係る画像形成装置をカ
ラ−レ−ザプリンタに適用した実施例を示している。カ
ラ−レ−ザプリンタの本体100の略中央部には、反時
計方向(図1中に示した矢印A方向)に回転する像担持
体としての感光体ドラム1が設けられている。感光体ド
ラム1の周囲には、帯電手段である帯電器2、現像手段
である第1の現像器4、第2の現像器5、第3の現像器
6、第4の現像器7、感光体ドラム1上のトナ−の付着
量を計測する反射光量計測手段としてのトナ−付着量計
測器8、転写ドラム9、クリ−ニング前除電器10、ク
リ−ナ11、除電ランプ12が順次配置されている。
【0013】感光体ドラム1は図示矢印A方向に回転
し、帯電器2により表面が一様に帯電される。帯電器2
と第1現像器4との間において、露光手段であるレーザ
光学系13から出射されたレ−ザビ−ム光14が感光体
ドラム1の表面に照射され、画像デ−タに応じた静電潜
像が感光体ドラム1に形成される。
【0014】第1乃至第4現像器4乃至7は、各色に対
応した感光体ドラム1上の静電潜像をカラ−のトナ−像
に顕像化するもので、たとえば、第1現像器4はマゼン
タ、第2現像器5はシアン、第3現像器6はイエロ−、
第4現像器7はブラックの現像を行うようになってい
る。
【0015】一方、転写材としての転写用紙は、給紙カ
セット15から給紙ロ−ラ16で送り出され、レジスト
ロ−ラ17で一旦整位された後、転写ドラム9の所定の
位置に送られる。そして、転写用紙は、吸着ロ−ラ18
および吸着帯電器19により転写ドラム9の外周面に静
電吸着される。転写用紙は、転写ドラム9に吸着した状
態で、転写ドラム9の時計方向(図1中に示した矢印B
方向)の回転に伴って搬送される。
【0016】現像された感光体ドラム1上のトナ−像
は、感光体ドラム1と転写ドラム9とが対向する位置
で、転写帯電器20により転写用紙に転写される。複数
色の印字の場合、転写ドラム9の1回転を1周期とする
工程を、現像器を切換えて複数回行ない、転写用紙に複
数色のトナ−像を多重転写する。
【0017】トナ−像が転写された転写用紙は、転写ド
ラム9の回転に伴って更に搬送され、内部除電器21、
外部除電器22、分離除電器23により除電された後、
分離爪24により転写ドラム9から剥離される。剥離さ
れた転写用紙は、搬送ベルト25、26により定着器2
7へ搬送される。定着器27により加熱された転写用紙
上のトナ−は溶融し、定着器27から排出された直後に
転写用紙に定着し、この定着を終了した転写用紙はトレ
−28に排出される。
【0018】図2は、上記構成を有するカラ−レ−ザプ
リンタの帯電器、露光装置、現像器およびその制御回路
のブロック図である。図2を用いてカラ−レ−ザプリン
タの構成、動作についてさらに詳細に説明する。
【0019】感光体ドラム1は、反時計方向に回転され
る。帯電器2としては、主に帯電ワイヤ31、導電性ケ
−ス32、グリッド電極33とを有する非接触式の帯電
器が使用されている。帯電ワイヤ31は、コロナ用の高
圧電源34に接続されており、感光体ドラム1の表面に
コロナ放電してこれを帯電させる。グリッド電極33
は、グリッドバイアス用の高圧電源35に接続されてお
り、グリッドバイアス電圧により感光体ドラム1の表面
に対する帯電量が決定される。また、高圧電源34、3
5は制御回路45に接続されており、この制御回路45
によって出力電圧を制御されている。
【0020】帯電器2により一様に帯電された感光体ド
ラム1の表面は、レーザ光学系13からの変調されたレ
−ザビ−ム光14に露光され、ドラム表面に静電潜像が
形成される。階調デ−タバッファ36は、図示しない外
部機器またはコントロ−ラからの階調デ−タを格納し、
プリンタの階調特性を補正し、レ−ザ露光時間(パルス
幅)デ−タに変換する。レ−ザ駆動回路37は、制御回
路45の制御により、レ−ザビ−ム光14の走査位置に
同期するよう、階調デ−タバッファ36からのレ−ザ露
光時間デ−タに応じてレ−ザ駆動電流(発光時間)を変
調させる。そして、変調されたレ−ザ駆動電流により、
レーザ光学系13内の半導体レ−ザ発振器(図示しな
い)を駆動する。これにより、半導体レ−ザ発振器は、
露光時間デ−タに応じて発光動作する。
【0021】さらに、レ−ザ駆動回路37は、レーザ光
学系13内のモニタ用受光素子(図示しない)の出力と
設定値とを比較し、駆動電流により半導体レ−ザ発振器
の出力光量を設定値に保つ制御を行っている。
【0022】一方、パタ−ン発生回路38は、プリンタ
単独のテストパタ−ンおよびトナ−付着量計測のための
パタ−ンの階調デ−タを制御回路45の制御により発生
し、レ−ザ駆動回路37へ送るようになっている。
【0023】ここで、階調デ−タバッファ36からのレ
−ザ露光時間デ−タと、パタ−ン発生回路38からのト
ナ−付着量計測のためのパタ−ンの階調デ−タとの切り
換えは制御回路45によって行われ、制御回路45によ
って選択されたデ−タがレ−ザ駆動回路37へ送られる
ようになっている。
【0024】静電潜像の形成された感光体ドラム1は、
現像器により現像される。本実施例のカラーレーザプリ
ンタにおいては前述したように4つの現像器4、5、
6、7を有しているが、ここでは第1の現像器4の場合
について説明する。第1の現像器4の現像ロ−ラ43
は、導電性の部材で形成されていて、現像バイアス用の
高圧電源44に接続されており、現像バイアス電圧が印
加された状態で回転する。それにより、現像ローラ43
は感光体ドラム1上の静電潜像に応じた像にトナ−を付
着させる。こうして現像された画像領域内のトナ−像
は、転写ドラム9によって支持搬送されてくる転写用紙
に転写される。転写帯電器20は、高圧電源21に接続
されており、グリッドバイアス電圧および現像バイアス
電圧と逆バイアスの電圧を印加してトナー像を転写用紙
に転写する。なお、高圧電源44、21は制御回路45
に接続されており、現像バイアス電圧および転写バイア
ス電圧は制御回路45によって制御される。
【0025】制御回路45は、感光体ドラム1上の非画
像領域が露光位置にくるのに同期して、レ−ザ駆動回路
37へ供給するデ−タを、階調デ−タバッファ36から
のレ−ザ露光時間デ−タからパタ−ン発生回路38から
の階調デ−タに切換える。それにより、感光体ドラム1
上の非画像領域にトナ−付着量計測用の階調パタ−ンが
露光され、この露光部を現像することにより感光体ドラ
ム1上に計測用の階調パターンが形成される。階調パタ
−ンがトナ−付着量計測器8と対向する位置にくると、
トナ−付着量計測器8が感光体ドラム1上のトナ−付着
量を計測する。このトナ−付着量計測器8の構成につい
ては後に詳述する。
【0026】トナ−付着量計測器8の出力(計測値)
は、A/D変換器46でデジタル化されて制御回路45
に入力される。制御回路45は、トナ−付着量計測器8
の出力値とあらかじめ設定されメモリ49に記憶されて
いるトナ−付着量の基準値とを比較し、その比較結果に
応じて、像形成条件である帯電器2のグリッドバイアス
電圧、現像器4の現像バイアス電圧、レーザ光学系13
の露光量、現像剤のトナ−濃度、面積階調の発光時間な
どの少なくとも1つを変換する処理を行なう。
【0027】また、制御回路45は、図示しない外部機
器またはコントロ−ラからの階調デ−タ、プリンタ単独
のテストパタ−ンおよびトナ−付着計器のためのパタ−
ン階調デ−タの切換え制御、トナー付着量計測器8の出
力の取込み、高圧電源21、34、35、44の出力量
の制御、レ−ザ駆動電流の目標値設定、トナ−濃度の目
標値設定、トナ−補給制御、階調デ−タのプリンタの階
調特性の補正処理などの各種制御をも行なう。さらに、
制御回路45に記憶内容の書き換えが可能なメモリ49
が接続されており、メモリ49には前述したトナ−付着
量の基準値等が記憶されている。
【0028】次に、トナ−付着量計測器8の構成および
動作について図3及び図4を参照して説明する。トナー
付着量計測器8は、現像器4と転写帯電器20との間
で、感光体ドラム1と対向して設けられている。計測器
8は絶縁材で形成された箱状の本体83を有し、この本
体内には絶縁材で形成された一対の支持スリーブ50、
51が固定されている。本体83は感光体ドラム1に所
定間隔を置いて対向した底壁83aを有し、この底壁に
は、一対の透孔が形成されている。スリーブ50、51
の各々は、上端が閉塞され、下端は透孔に嵌合され感光
ドラム1に向かって開口している。スリーブ50内には
LED等の光源81が配設され、この光源は駆動回路9
1に接続されている。また、スリーブ51内には光電変
換部82が配設され、この光電変換部82は伝送回路9
2に接続されている。そして、スリーブ50、51は、
光源81から出射された光が透孔を通して感光体ドラム
1表面に入射し、感光体ドラム1表面で反射した後、透
孔を通して光電変換部82に入射するように、適当な角
度で配置されている。
【0029】本体83の底壁83aの下面には、底壁と
同一の大きさを有する板乗の導電性透明部材54が固定
され、底壁に形成された透孔を閉塞している。導電性透
明部材54は、バイアス供給電源56に接続されてい
る。そして、後述するように、バイアス供給電源56か
ら所定の電圧が導電性透明部材54に印加されると、こ
の導電性透明部材と感光体ドラム1の表面との間に電界
が発生する。感光体ドラム1等から飛散したトナーが電
界中に入った場合、トナーは電界の外へ向かう力をうけ
る。従って、導電性透明部材54、およびトナー付着量
計測器8の光源81、光電変換部82への飛散トナーの
付着が防止される。ここで、光源81と光電変換部82
とは絶縁性の本体83および支持スリーブ50、51に
よって支持されているため、導電性透明部材54に印加
される高電圧の影響を受けることはない。
【0030】光源81から発せられた光は光路86を通
って感光体ドラム1の表面に照射され、感光体ドラム1
の表面自体あるいは感光体ドラム表面上に現像されて付
着したトナーによって反射される。反射された光は、光
路86を通って光電変換部82に達し、この光電変換部
82によって反射光の光量に応じた電流に変換され、さ
らに電流/電圧変換される。電圧値に変換された感光体
ドラム1からの反射光は、伝送回路92によってA/D
変換器46に伝送され、ここでデジタル信号に変換され
て制御回路45に取り込まれるようになっている。ま
た、光源81を駆動する光源駆動回路91は制御回路4
5によってオン・オフ制御、あるいは、光源81への駆
動電流の電流量を調整する信号により制御されている。
【0031】また、図2に示すように、レーザ光学系1
3の光路の出口には、導電性透明部材58が設けられ感
光体ドラム1と隣接対向している。この導電性透明部材
58はバイアス供給電源56に接続されており、上述し
た導電性透明部材54と同様に、バイアス供給電源56
から所定の電圧が印加される。電圧印加により、導電性
透明部材58と感光体ドラム1表面との間に電界が形成
され、この電界により導電性透明部材58への飛散トナ
ーの付着が防止される。従って、レーザ光学系13の光
路内に配設されたミラー、レンズ等の光学部材へのトナ
ーの付着を防止している。
【0032】次に、上記のように構成されたカラーレー
ザプリンタにおける現像工程について説明する。通常、
帯電器2により帯電された感光体ドラム1の表面電位
は、未露光部で電位VO であり、レーザ光学系13によ
り露光された露光部では電位VL に変化する。現像器4
の現像ローラ43に印加する現像バイアス電圧VD はV
O とVL との間の大きさとなるように設定されている。
【0033】図5は、反転現像を行なう場合の感光体ド
ラム1とトナーとの電位関係を示している。反転現像に
おいて、トナ−は現像バイアス電圧VD を基準として負
に帯電される。そのため、トナーは、VL のようにVD
よりも正側の電位を有する部位に移動し、VO のように
VD よりも負側の電位を有する部位へは移動しないとい
う傾向にある。従って、現像器4において、感光体ドラ
ム1表面の内、露光により表面電位が現像バイアス電圧
VD と露光部の電位VL との間となる露光部位にトナー
が付着して現像される。
【0034】一方、図6は、正規現像を行なう場合の感
光体ドラムとトナーとの電位関係を示している。正規現
像においてトナ−は現像バイアス電圧VD を基準として
正に帯電される。そのため、トナーは、VO のようにV
D よりも負側の電位を有する部位に移動し、VL のよう
にVD よりも正側の電位を有する部位には移動しない傾
向にある。従って、現像器4において、感光体ドラム1
表面の内、露光により表面電位が現像バイアス電圧VD
と未露光部の電位V0 との間となる部位にトナーが付着
して現像される。次に、反転現像及び正規現像におけ
る、感光体ドラム1の表面電位と、導電性透明部材5
4、58に印加される電圧VCGとの関係について説明す
る。
【0035】図7に示すように、反転現像では、未露光
部の電位VO と現像バイアス電圧VD との差(VO −V
D )を背景電位VBGとし、現像バイアス電圧VD と露光
部の電位VL との差(VD −VL )をコントラスト電位
VC とする。
【0036】反転現像において、現像バイアス電圧VD
はVO ≧VD ≧VL の範囲にあり、負帯電されたトナ−
はVC 側の電位に対して付着する傾向にある。従って、
導電性透明部材54、58に印加する電圧VCGをVBGの
範囲(VO ないしVD )内に設定することにより、導電
性透明部材へのトナ−付着を防ぐことが可能となる。通
常、感光体ドラム1上の静電潜像を現像する際、反転現
像では、各バイアス値は、現像バイアス電圧と未露光部
電位と間の電位を有する部位には正規に帯電された負帯
電トナ−および逆帯電トナ−のいずれもが付着しないよ
うに設定されている。これは、上記部位にトナ−の付着
が生じると、印刷物や複写物にカブリを生じるためであ
る。このことから、飛散トナ−も同様に、現像バイアス
電圧と未露光部電位との間のバイアス電圧が印加されて
いるものに対して付着しないことが判る。従って、反転
現像において、印加電圧VCGをVO ≧VCG≧VD の範囲
に設定することにより、導電性透明部材54、58に対
する全ての飛散トナ−の付着を防ぐことができる。
【0037】また、図8に示すように、正規現像では感
光体ドラム表面1の電位関係は上記反転現像の場合と同
じであるが、コントラスト電位と背景電位との関係が反
対になり、VO −VD がコントラスト電位VC 、VD −
VL が背景電位VBGとなる。そして、現像バイアス電圧
VD もVO ≧VD ≧VL の範囲にある。
【0038】しかしながら、正規現像の場合、正帯電さ
れたトナ−はVC 側の電位に対して付着する傾向にあ
り、VBG側の電位が印加された部位へのトナ−付着を防
ぐことが可能である。
【0039】通常、感光体ドラム1上の静電潜像を現像
する際、正規現像では、現像バイアス電圧と露光部電位
またはグラウンド(0V)との間の電位を有する部位に
正規に帯電された正帯電トナ−も逆帯電トナ−も付着し
ないように、各バイアス値は設定されている。これは、
上記部位にトナ−の付着が生じると、印刷物や複写物に
カブリが生じるためである。このことから、飛散トナ−
も同様に、現像バイアス電圧と露光部電位またはグラウ
ンド(0V)との間のバイアス電圧が印加されているも
のに対して付着がないことが判る。従って、正規現像に
おいて、印加電圧VCGをVD ≧VCG≧0V の範囲に設
定することにより、導電性透明部材54、58に対する
全ての飛散トナ−の付着を防ぐことができる。
【0040】上記のように、感光体ドラム1の回転方向
に関して、帯電器2の上流側と転写帯電器20の下流側
との間に配設されている構成要素、つまり、光学系13
およびトナー付着量計測器8、に対向して導電性透明部
材58、54をそれぞれ設けることにより、光学系13
および計測器8へのトナーの付着を有効に防止すること
ができる。つまり、例えば反転現像におけるトナー付着
量測定時、電圧V0 で負帯電されている感光体ドラム1
表面に、光学系13により、トナー付着量検出用の階調
パターンが電位VL で露光され、現像バイアス電圧VD
で負帯電されたトナーにより現像される。そして、現像
された階調パターンが付着しているドラム1上の領域
は、トナー付着量測定のために、計測器8によって再露
光され、この領域の電位VLSは光学系13により露光さ
れた領域の電位VL よりもグランドに近くなる。そのた
め、ドラム1上の負帯電されているトナーは、電位VLS
の領域へ移動しやすくなり、移動の際にドラムの外方へ
飛散しやすい。従って、トナー付着量計測器8に導電性
透明部材54を設けることにより、このような飛散トナ
ーの計測器への付着を有効に防止することができる。
【0041】一方、クリーニングされずに感光体ドラム
1上に残ったトナーは、帯電器2により負帯電され負極
性となる。そのため、感光体ドラム1の回転に応じてこ
のような負帯電された残留トナーが光学系13を対向す
る位置に移動してきた際、光学系が電気的フローディン
グ状態にある場合やドラム表面の電位よりも低い電位を
有している場合、残留トナーがドラムから飛散して光学
系に付着する。従って、上記のように、導電性透明部材
58を感光体ドラム1と光学系13との間に設けた場
合、光学系へのトナーの付着を防止でき非常に有効とな
る。
【0042】なお、トナー付着量計測器8等の光学装置
を転写帯電器20の上流側と帯電器2の下流側との間に
設け、この光学装置と感光体ドラム1との間に導電性透
明部材を設けることも考えられるが、この場合、トナー
の付着を有効に防止することが困難となる。つまり、転
写位置において感光体ドラム1上のトナー像を転写用紙
に転写する際、転写用紙およびトナーには電位VO 、V
L 、VD と逆バイアスの電圧が印加される。そのため、
ドラム1上に残留したトナーは、正帯電されたトナーと
負帯電されたトナーとが混在し、トナーの極性が不安定
となる。従って、導電性透明部材に前述した所定のバイ
アス電圧を印加した場合でも、感光ドラム1上から飛散
した残留トナーが導電性透明部材に付着してしまう恐れ
がある。以上のことから、感光体ドラム1の回転方向に
関して、帯電器2の上流側と転写帯電器20の下流側と
の間に配設されている構成要素に対向して導電性透明部
材を設け、この導電性透明部材に所定のバイアス電圧を
印加した場合に、トナーの付着を有効に防止することが
できることが分かる。
【0043】一方、前述したように、感光体ドラム1上
には、クリーニングされずにドラム表面に付着したまま
のトナーが存在する。そのため、導電性透明部材54、
58にバイアスを印加する場合、帯電器2と同時にバイ
アスを印加すると、ドラム1上の残留トナーが導電性透
明部材に付着する恐れがある。従って、図9に示すよう
に、バイアス供給電源56から導電性透明部材54、5
8の各々へ所定のバイアス電圧を印加するタイミング
は、画像形成工程に合わせ制御する必要がある。すなわ
ち、帯電器2により負帯電された感光ドラム1上の帯電
領域の前端が露光位置に達した時に、導電性透明部材5
8へのバイアス印加を開始し、同様に、帯電領域の前端
がトナー付着量計測器8の測定位置に到達した際に、導
電性透明部材54へのバイアス印加を開始する必要があ
る。また、ドラム1上の帯電領域の終端が露光位置に達
した時に、導電性透明部材58へのバイアス印加を停止
し、帯電領域の終端が測定位置に到達した際に、導電性
透明部材58へのバイアス印加を停止する必要がある。
【0044】そこで、本実施例によれば、図10に示す
ように、導電性透明部材54、58は、タイミング調整
手段としてのスイッチ70、72をそれぞれ介してバイ
アス供給電源56に接続されている。これらのスイッチ
70、72は制御回路45に接続され、制御回路によ
り、画像形成工程に合わせて、つまり、感光ドラム1
上の帯電領域の位置に合わせて切換えられる。
【0045】以上のように構成されたカラーレーザプリ
ンタによれば、トナー付着量計測器8の光源81および
光電変換部82と感光体ドラム1との間に設けられた導
電性透明部材54、およびレーザ光学系13の光路内に
おいて感光体ドラムと対向して設けられた導電性透明部
材58に所定の電圧を画像形成工程にタイミングを併せ
て印加することにより、導電性透明部材54、58への
飛散トナーの付着を防止している。そして、特に、導電
性透明部材54、58への印加電圧VCGは、反転現像に
おいてはVO ≧VCG≧VD の範囲、また、正規現像にお
いてはVD ≧VCG≧0Vの範囲に設定されていることか
ら、反転現像および正規現像のいずれの場合において
も、導電性透明部材54、58に対する正帯電、負帯
電、および逆帯電されたいずれの飛散トナーの付着をも
確実に防止することができる。
【0046】そのため、トナー付着量計測器8において
は、光源81および光電変換部82への飛散トナーの付
着を防止でき、高い検出精度を長期に亘って維持するこ
とができる。また、レーザ光学系13においては、光路
内に配設されレ−ザ光を感光体ドラム1に導くためのガ
ラス、レンズ、ミラ−等の光学部材への飛散トナーの付
着を防止でき、正確な画像デ−タを感光体ドラム1に導
くことができる。従って、本カラーレーザプリンタによ
れば、高品位の画像を長期に亘って安定して形成するこ
とができる。また、計測器8、レーザ光学系13に関す
るメンテナンスの省力化あるいは削減を図ることがで
き、全体的なランニングコストを低減することができ
る。
【0047】なお、上記実施例においては、単一のバイ
アス供給電源56を用いて導電性透明部材54、58に
バイアスを印加する構成としたが、図11に示すよう
に、透明部材54、58のために別々に設けられた2つ
のバイアス供給電源56a、56bを用いてもよい。こ
の場合、制御回路45によって直接バイアス供給電源5
6a、56bの作動タイミングを制御することにより、
画像形成工程にタイミングを合わせて導電性透明部材5
4、58にバイアス電圧を印加するように構成されてい
る。
【0048】また、上記実施例においては、独立して設
けられたバイアス供給電源56により導電性透明部材5
4、58に所定の電圧を印加するようにしたが、このよ
うな電圧を印加する手段は以下のように構成してもよ
い。
【0049】前述のように反転現像において、導電性透
明部材54、58への印加電圧VCGはVO ≧VCG≧VD
であれば、飛散するのトナ−の付着を防ぐことが可能で
ある。
【0050】そこで、図12に示すように、現像ローラ
43に対してバイアス電圧を供給する現像バイアス用の
高圧電源44をスイッチ70、72を介して導電性透明
部材54、58に電気的に接続し、これらの導電性透明
部材に対して現像バイアス電圧VD を印加するようにし
てもよい。なお、現像ローラ43へのバイアス電圧の印
加を停止した後にも引続き導電性透明部材54、58に
バイアス電圧を印加する必要があるため、現像ローラと
高圧電源44のとの間には、制御回路45によって開閉
制御されるスイッチ73が設けられている。
【0051】この場合、図13に示すように、高圧電源
44と導電性透明部材54、58との間にそれぞれ抵抗
R1を介在させることにより、高圧電源44を導電性透
明部材に接続するために生じるリ−ク等の危険性を回避
することができる。
【0052】また、図14に示すように、グリッド電極
33にグリッドバイアス電圧を供給する高圧電源35と
導電性透明部材54、58とをスイッチ70、72を介
して電気的に接続し、高圧電源35から導電性透明部材
54、58に電圧を印加するようにしてもよい。
【0053】この場合、図15に示すように、高圧電源
35と導電性透明部材54、58との間にそれぞれ抵抗
R2を介在させることにより、高圧電源35を導電性透
明部材に接続するために生じるリ−ク等の危険性を回避
することができる。
【0054】また、図16に示すように、導電性透明部
材5に印加される電圧の範囲がVO ≧VCG≧VD とな
るように、高圧電源35からの電圧を、高い抵抗値を有
する抵抗R3、R4を用いて分圧し、導電性透明部材5
4、58にそれぞれ印加するようにしてもよい。
【0055】一方、前述したように、正規現像におい
て、導電性透明部材54、58への印加電圧VCGはVD
≧VCG≧0Vに設定されていれば、飛散するトナ−の付
着を防ぐことができる。
【0056】そこで、図12、13に示した反転現像の
場合と同様に、導電性透明部材54、58を現像バイア
ス用の高圧電源44に直接あるいは抵抗を介して接続
し、この高圧電源44から導電性透明部材54、58に
電圧を印加するようにしてもよい。
【0057】この場合、図17に示すように、導電性透
明部材54、8に印加する電圧の範囲がVD ≧VCG≧
0Vとなるように、高圧電源44からの電圧を高い抵抗
値を有する抵抗R6、R7を用いて分圧し、導電性透明
部材54、58にそれぞれ印加するようにしてもよい。
【0058】また、正規現像の場合、導電性透明部材5
4、58に印加する電圧は0Vであっても所定の範囲に
含まれることから、図18に示すように、導電性透明部
材54、58をグランドと電気的に接続するようにして
もよい。
【0059】上記実施例においては、帯電器2として、
グリッド電極を有する非接触式の帯電器を用いたが、感
光体ドラム1に接触する帯電ローラ、帯電ブラシ、ある
いは帯電ブレード等を有する接触式の帯電器2を用いて
もよい。図19および図20は、帯電器2として帯電ロ
ーラを用い、帯電ローラにバイアス電圧を供給する高圧
電源35に導電性透明部材54、5を接続した実施例
をそれぞれ示している。また、図19に示す実施例にお
いては、高圧電源35として、AC電源35aとDC電
源35bとを組み合わせた高圧電源を用いている。図2
0に示す実施例においては、高圧電源35としてDC電
源のみを用いた実施例を示している。
【0060】一方、AC電源35aとDC電源35bと
を組み合わせた高圧電源と、DC電源のみからなる高圧
電源と、では、図21に示すように帯電特性が異なる。
つまり、AC電源35aとDC電源35bとを組み合わ
せた高圧電源35を用いた場合、AC成分(振幅)をあ
る程度大きくすると、図21に特性線Aで示すように、
DC成分と同等の帯電電位V0 で感光体ドラム1が帯電
される。従って、図19に示すように、高圧電源35の
DC電源35bから導電性透明部材54、58へ電圧が
印加されるようにこれらを接続することにより、導電性
透明部材54、58へ帯電電位と等しいバイアス電圧を
印加することができる。
【0061】また、DC電源のみからなる高圧電源35
を用いた場合、図21に特性線Bで示すように、印加電
圧VDCと帯電電位V0 とが異なる。この印加電位VDCと
帯電電位V0 との差は、印加電圧に対してほぼ一定とな
る。従って、高圧電源35を直接導電性透明部材54、
58に接続すると、帯電電位V0 よりも高い電圧が透明
部材に印加され、トナーの付着等の不具合が生じる。そ
こで、図20に示すように、高圧電源35と導電性透明
部材54、58の各々との間に、高い抵抗値を有する抵
抗R3、R4を設け、高圧電源からの供給電圧VDCを帯
電電位V0 と現像バイアス電圧VL との間の電圧まで下
げている。
【0062】上述した図12ないし図17および図1
9、図20にそれぞれ示された構成によれば、現像バイ
アス用の高圧電源44、帯電電圧供給用の高圧電源35
を用いて導電性透明部材54、58に所定の電圧を印加
することができ、これらの導電性透明部材54、58に
電圧を印加するための専用の供給電源を設けることなく
上述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
従って、構成の簡略化および製造コストの低減を図るこ
とができる。
【0063】また、高圧電源44あるいは高圧電源35
を用いて導電性透明部材54、58に所定の電圧を印加
する場合、前述した実施例の作用効果に加えて以下の作
用効果を得ることができる。
【0064】つまり、一般に、現像特性、例えば、感光
体ドラム1上に形成されるトナー像の濃度(トナー付着
量)は、環境変化あるいは経時変化に伴って変化する。
そこで、通常、感光体ドラム1表面のトナー付着量をト
ナー付着量計測器8で検出し、制御回路45はその検出
値に従って、グリッドバイアス電圧、現像バイアス電
圧、レーザ光学系13の露光量、現像剤のトナー濃度面
積階調の発光時間等の少なくとも1つを変更し、現像特
性の変化に対応している。特に、本実施例においては、
現像特性の変化をトナー付着量計測器8で検出し、グリ
ッドバイアス電圧および現像バイアス電圧のバイアス条
件を変更する制御系となっている。
【0065】つまり、パターン発生回路38からレーザ
駆動回路37に出力されるテストパターンに基づいてレ
ーザ光学系13を駆動し、レーザ光学系13から出射さ
れるレーザビーム光14により感光体ドラム1表面に潜
像パターンが形成される。この潜像パターンは現像器4
により現像され、トナー像として可視化されたテストパ
ターンを形成する。そして、形成されたテストパターン
のトナー付着量をトナー付着量計測器8により検出し、
その検出結果に基づいて、制御回路45により高圧電源
44、45の出力電圧を制御し、現像器4に供給する現
像バイアス電圧と、帯電器2の帯電特性を制御するグリ
ッド電極33に供給するグリッドバイアス電圧とを可変
して最適画像条件を設定する。
【0066】ここで、トナー付着量計測器8の感光体ド
ラム1に対向する面とレーザ光学系13から感光体ドラ
ム1へ出力されるレーザビーム光14の光路とにそれぞ
れ設けられた導電性透明部材54、58は、抵抗R1 を
介して現像バイアス用の高圧電源44、あるいは、抵抗
R2 を介して帯電用の高圧電源35に接続されている。
【0067】従って、前述の制御により現像バイアス電
圧またはグリッドバイアス電圧(帯電電圧)が変更され
ると、変更された電圧値に追従して、導電性透明部材5
4、58のバイアス値は同等に変化する。
【0068】図22、23は、異なる環境下での制御に
よるバイアス電圧の変化を示している。図22は低温低
湿環境下(10℃、20%RH)、また、図23は高温
高湿環境下(35℃、90%RH)における制御をそれ
ぞれ示している。
【0069】低温低湿環境下においては、グリッドバイ
アス電圧(帯電電圧)および現像バイアス電圧を共に増
加させ、高温高湿環境下においては、グリッドバイアス
電圧(帯電電圧)および現像バイアス電圧を共に低下さ
せている。なお、本制御においては、グリッドバイアス
電圧(帯電電圧)、現像バイアス電圧の間隔も可変して
いる。
【0070】反転現像の場合、グリッドバイアス電圧
(帯電電圧)と現像バイアス電圧との間の電圧を印加し
た部材には、トナー、または、2成分現像ではキャリア
が付着しにくい。
【0071】導電性透明部材への印加電圧が固定されて
いる場合、グリッドバイアス電圧(帯電電圧)、現像バ
イアス電圧の変更により、印加電圧が、トナーまたはキ
ャリアが付着しにくい範囲から外れる可能性が生じる。
印加電圧が現像バイアス電圧よりも低くなるとトナーが
付着し易くなる。また、印加電圧がグリッドバイアス電
圧(帯電電圧)よりも高くなると、逆帯電トナーまたは
キャリアが付着し易くなる。
【0072】上述のように、導電性透明部材を帯電用の
電源または現像バイアス用の電源に電気的に接続するこ
とにより、現像バイアス電圧あるいはグリッドバイアス
電圧(帯電電圧)の変更に応じて、導電性透明部材への
印加電圧も追従して自動的に変更される。そのため、導
電性透明部材に対するトナーの付着、または、2成分現
像剤の場合にはキャリアの付着を防止することができ
る。従って、特別な印加電圧制御装置を設ける必要がな
く、構成の簡略化および製造コストの低減を図ることが
できる。
【0073】上述した実施例においては、導電性透明部
材54、58への電圧印加開始および停止を画像形成工
程のタイミングと合わせる調整手段としてスイッチ7
0、72、73を用いたが、この調整手段として遅延回
路を有する電圧制御部を用いてもよい。例えば、図24
に示す構成によれば、導電性透明部材54は、第1の電
圧制御部76を介して帯電用の高圧電源35に接続さ
れ、導電性透明部材58は、第2の電圧制御部78を介
して帯電用の高圧電源35に接続されている。図25に
示すように、第1の電圧制御回路76は、互いに並列に
接続された抵抗Ri、Rj 、およびダイオードDi 、Dj
を有し、これらのダイオードはコンデンサCを介して
グランドに接続されている。それにより、1の電圧制
御回路76は、所定の時定数を有する遅延回路を構成し
ており、導電性透明部材54に印加される電圧Vが、高
圧電源35がONされてから所定時間t2 ON経過後に現像
バイアス電圧と等しい電圧VD まで上昇するように、高
圧電源35からの供給電圧V0を制御するとともに、導
電性透明部材54に印加される電圧Vが、高圧電源35
がOFF されてから所定時間t2OFF 経過後に現像バイア
ス電圧と等しい電圧VDまで下降するように高圧電源3
5からの供給電圧V0 を制御する。
【0074】そこで、第1の制御回路76の遅延回路
は、例えば、以下の式(1)で示される立ち上がり時の
時間−電圧特性、および以下の式(2)で示される立ち
下がり時の時間−電圧特性を有している。
【0075】
【数1】
【0076】
【数2】
【0077】ここで、VCGは導電性透明部材54に供給
される電圧、TONは立ち上がり時の時定数、tONは高圧
電源35がONしてから供給電圧VCGがVD に達するま
での時間、TOFF は立ち下がり時の時定数、tOFF は高
圧電源35がOFFしてから供給電圧VCGがVD に低下
するまでの時間をそれぞれ示している。なお、時定数T
ONとTOFF との関係は、TON=C・Rj 、TOFF =C・
Ri となっている。
【0078】立ち上がりおよび立ち下がり時間tON、t
OFF は、感光体ドラム1の外周面に沿った、帯電位置と
トナー付着量測定位置との間の距離をd1 、感光体ドラ
ム1の周速度をvとした場合、以下の式(3)、(4)
でそれぞれ示される。 tON=d1 /v …(3)、 tOFF =d1 /v …
(4) そして、これらの式(1)および(3)から、また、式
(2)および(4)から、時定数TON、TOFF は以下式
(5)、(6)のように定められる。
【0079】
【数3】
【0080】
【数4】
【0081】なお、ここでtON=tOFF であることか
ら、帯電電圧と現像バイアス電圧とがV0 /VD =1/
2の関係を満たす場合、TON、TOFF は以下の式(7)
で示すように互いに等しい値となる。このようにTONと
TOFF とが等しい場合、回路構成が容易となる。
【0082】
【数5】
【0083】同様に、第2の電圧制御回路78は、所定
の時定数を有する遅延回路を有し、導電性透明部材58
に印加される電圧VCGが、高圧電源35がONされてか
ら所定時間ton経過後に現像バイアス電圧と等しい電圧
VD まで上昇するように、高圧電源35からの供給電圧
V0 を制御するとともに、導電性透明部材58に印加さ
れる電圧VCGが、高圧電源35がOFFされてから所定
時間tOFF 経過後に現像バイアス電圧と等しい電圧VD
まで下降するように、高圧電源35からの供給電圧V0
を制御する。そして、第2の電圧制御回路78の遅延回
路は、例えば、上記式(1)、(2)で示された立ち上
がりおよび立ち下がり時の時間−電圧特性を有し、その
時定数TON、TOFF は上記式(5)、(6)で定めされ
る。
【0084】以上のように構成された調整手段を用いた
場合でも、前述した実施例と同様に、画像形成工程のタ
イミングに合わせて所定のバイアス電圧を導電性透明部
材54、58に印加することができ、反転現像および正
規現像のいずれの場合においても、導電性透明部材5
4、58に対する正帯電、負帯電、および逆帯電された
いずれの飛散トナーの付着をも確実に防止することがで
きる。
【0085】なお、この発明は上述した実施例に限定さ
れることなく、この発明の範囲内で種々変更可能であ
る。例えば、導電性透明部材は、板状の独立した部材と
して構成されている必要はなく、レ−ザ−光学系13や
トナー付着量計測器8の構成要素の内、感光体ドラム1
に隣接した構成要素、例えば、ガラス、レンズ、ミラ−
等の表面に導電性透明部材を形成し、これに電圧を印加
するようにしてもよい。
【0086】また、感光体ドラム1に光を照射して機能
する光学手段は、上述したトナー付着量計測器8、レー
ザ光学系13に限らず、図13に示すような固体ヘッド
を用いてもよい。
【0087】この固体ヘッドはレーザ光学系13に代わ
って用いられるものであり、感光体ドラム1の表面を露
光して感光体ドラム表面に静電潜像を形成する。ここで
は、固体ヘッドの1つである、発光部として蛍光体を用
いた蛍光ヘッドを一例として説明する。蛍光ヘッドは、
絶縁性の部材からなる支持部材62を有し、支持部材に
はガラス基盤63が取り付けられている。ガラス基盤6
3上には、蛍光体ドット(アノ−ド)64とこれに対向
したカソ−ド65とで構成された発光部66、および蛍
光ヘッド駆動用の複数の駆動IC67が設けられてい
る。また、支持部材62には、発光部66で発光した光
を集光し感光体ドラム1の表面へ導くロッドレンズアレ
イ68が設けられている。また、感光体ドラム1表面に
対向するロッドレンズアレイ68の出射面には、導電性
透明部材69が取付けられ、この導電性透明部材69に
は電圧を印加するためのバイアス供給電源56が接続さ
れている。
【0088】上記構成の蛍光ヘッドは、駆動IC67よ
り画像デ−タに準じた信号をカソ−ド65に出力し、カ
ソ−ドより放射される熱電子で蛍光体ドット64に塗布
されている蛍光体を刺激して発光させる。発光した光は
ガラス基盤63を透過しロッドレンズアレイ68を介し
て集光し、感光体ドラム1を露光する。
【0089】上記のような固体ヘッドを用いた場合で
も、ロッドレンズアレイ68の出射面に設けられた導電
性透明部材69に、反転現像ではVO ≧VD ≧VL の範
囲の電圧を、また、正規現像ではVD はV0 ≧VD ≧V
L の範囲の電圧を印加することにより、導電性透明部材
69およびロッドレンズアレイ68に対する飛散トナ−
の付着を防ぐことができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、トナ
ー付着量計測器、露光光学系等の光学手段と像担持体と
の間に導電性透明部材を設け、この導電性透明部材に
定の電圧を印加する電圧供給手段を備えていることか
ら、正規帯電及び逆帯電されたトナ−の両方の極性のト
ナ−の付着を防止し、良好な画像形成が可能な画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るカラーレーザプリン
タの断面図。
【図2】上記カラーレーザプリンタの帯電器、露光装
置、現像器、とその制御回路とを示すブロック図。
【図3】トナー付着量計測器の断面図。
【図4】トナー付着量計測器のブロック図。
【図5】反転現像時における感光体ドラムの表面電位と
トナーの電位との関係を概略的に示す図。
【図6】正規現像時における感光体ドラムの表面電位と
トナーの電位との関係を概略的に示す図。
【図7】反転現像時における感光体ドラムの表面電位と
印加電圧との関係を概略的に示す図。
【図8】正規現像時における感光体ドラムの表面電位と
トナーの電位との関係を概略的に示す図。
【図9】帯電器、露光光学系の導電性透明部材、現像
器、計測器の導電性透明部材、転写帯電器に電圧を印加
するタイミングを示すタイミングチャート。
【図10】供給電源と導電性透明部材との接続状態を概
略的に示す図。
【図11】2つの供給電源を用いた場合における供給電
源と導電性透明部材との接続状態を概略的に示す図。
【図12】現像バイアス用の高圧電源を導電性透明部材
に接続した構成を示す図。
【図13】現像バイアス用の高圧電源を抵抗を介して導
電性透明部材に接続した構成を示す図。
【図14】グリッドバイアス用の高圧電源を導電性透明
部材に接続した構成を示す図。
【図15】グリッドバイアス用の高圧電源を抵抗を介し
て導電性透明部材に接続した構成を示す図。
【図16】グリッドバイアス用の高圧電源を複数の抵抗
を介して導電性透明部材に接続した構成を示す図。
【図17】現像バイアス用の高圧電源を複数の抵抗を介
して導電性透明部材に接続した構成を示す図。
【図18】導電性透明部材をグランドに接続した構成を
示す図。
【図19】帯電ローラと、AC電源およびDC電源を組
み合わせた高圧電源とを用いた構成を示す図。
【図20】帯電ローラと、DC電源とを用いた構成を示
す図。
【図21】電源電圧と供給電圧との関係を示す図。
【図22】低温低湿環境下におけるバイアス電圧の制御
方法を示すグラフ。
【図23】高温高湿環境下におけるバイアス電圧の制御
方法を示すグラフ。
【図24】電圧制御部を介して導電性透明部材と高圧電
源との接続した構成を示す図。
【図25】電圧制御部の構成を示す回路図。
【図26】電源制御部を用いた場合における、帯電器、
露光光学系の導電性透明部材、現像器、計測器の導電性
透明部材、転写帯電器に電圧を印加するタイミングを示
すタイミングチャート。
【図27】固体ヘッドを示す断面図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、4…現像器、8…トナ
ー付着量計測器、13…レーザ光学系、33…グリッド
電極、34、35、44…高圧電源、43…現像ロー
ラ、54、58、70…導電性透明部材、56…バイア
ス供給電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/06 101 G03G 21/00 372 15/08 115 15/04 120 21/00 538 (56)参考文献 特開 昭62−139572(JP,A) 特開 昭62−31870(JP,A) 特開 平3−120567(JP,A) 特開 昭63−172283(JP,A) 特開 平4−211282(JP,A) 特開 昭62−134664(JP,A) 特開 昭63−123064(JP,A) 特開 昭63−109463(JP,A) 特開 平5−119567(JP,A) 実開 昭63−195341(JP,U) 実開 平2−113746(JP,U) 実開 昭62−156965(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/04 G03G 21/00 G03G 21/14 B41J 2/435 - 2/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 上記像担持体を所定の帯電電圧に帯電する帯電手段と、 所定の現像バイアス電圧で上記像担持体に現像剤を供給
    する現像手段と、 上記像担持体に光を照射する光学手段と、 上記像担持体に対向して設けられ、上記光学手段からの
    光を透過する導電性透明部材と、 上記導電性透明部材に、上記帯電電圧と上記現像バイア
    ス電圧との間の所定の大きさの電圧を印加し、上記導電
    性透明部材と上記像担持体との間に電界を発生させる電
    圧供給手段と、 上記帯電手段により帯電された上記像担持体の帯電領域
    の始端が上記光学手段と対向する位置に到達した際に上
    記電圧供給手段の作動を開始し、上記帯電領域の終端が
    上記光学手段と対向する位置に到達した際に上記電圧供
    給手段を停止する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に画像を形成する画像形成装置
    において、 所定の現像バイアス電圧で像担持体に現像剤を供給する
    現像手段と、 上記像担持体に光を照射する光学手段と、 上記像担持体に対向して設けられ、上記光学手段からの
    光を透過する導電性透明部材と、 上記導電性透明部材に、グランドと上記現像バイアス電
    圧との間の所定の大きさの電圧を印加し、上記導電性透
    明部材と上記像担持体との間に電界を発生させる電圧供
    給手段と、 上記像担持体が所定の電位に帯電された帯電領域の始端
    が上記光学手段と対向する位置に到達した際に上記電圧
    供給手段の作動を開始し、上記帯電領域の終端が上記光
    学手段と対向する位置に到達した際に上記電圧供給手段
    を停止する調整手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記導電性透明部材には、上記現像バイア
    ス電圧を、上記グランドと上記現像バイアス電圧との間
    の上記所定の大きさの電圧に分圧する分圧手段を介して
    上記所定の大きさの電圧が印加されることを特徴とする
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記導電性透明部材には、上記現像バイア
    ス電圧と上記帯電電圧との間の上記所定の大きさの電圧
    に分圧する分圧手段を介して上記所定の大きさの電圧が
    印加されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】上記導電性透明部材は、階調特性を変更す
    るために制御手段により上記帯電電圧の大きさが変更可
    能な上記帯電手段および階調特性を変更するために制御
    手段により上記現像バイアス電圧の大きさが変更可能な
    上記現像手段のいずれか一方に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記導電性透明部材は、階調特性を変更す
    るために制御手段により上記現像バイアス電圧の大きさ
    が変更可能な上記現像手段またはグランドのいずれか一
    方に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2
    記載の画像形成装置。
JP06039693A 1992-09-24 1993-03-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3308330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06039693A JP3308330B2 (ja) 1992-09-24 1993-03-19 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-277700 1992-09-24
JP27770092 1992-09-24
JP06039693A JP3308330B2 (ja) 1992-09-24 1993-03-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06161177A JPH06161177A (ja) 1994-06-07
JP3308330B2 true JP3308330B2 (ja) 2002-07-29

Family

ID=26401465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06039693A Expired - Fee Related JP3308330B2 (ja) 1992-09-24 1993-03-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3308330B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005593A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06161177A (ja) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6505024B2 (en) Method and apparatus for image forming performing improved cleaning and discharging operations on image forming associated members
KR100389442B1 (ko) 화상형성장치에 있어서의 전위제어장치
JPH05224498A (ja) 現像されたテストパッチのird読み取り値を調節するためのトナーテストパッチのesv読み取り
US8897681B2 (en) Developing device, image forming apparatus, and image forming method
US5270784A (en) Image forming apparatus having means for measuring the amount of developing agent on the image carrier
US6421514B2 (en) Charging device
JPH05232812A (ja) 連続したird読み取り値の傾斜を利用したトナー送り出し率調節
US20030077088A1 (en) Image forming apparatus
EP0589134B1 (en) Image forming appartus
JPH05281822A (ja) 複写結像装置における静電目標再計算
JP3308330B2 (ja) 画像形成装置
US5262828A (en) Developing bias power unit for use in an image forming apparatus
JPS59202879A (ja) 光プリンタ装置
JP2728831B2 (ja) 3レベル像形成装置の作動中に電荷保持表面上に3レベル像を形成する方法及び装置
JPH05281821A (ja) 3レベル像形成装置における静電気のサイクル開始収束
JPH05232774A (ja) 2つの静電電圧計を利用した暗減衰制御システム
US6345159B1 (en) Charging apparatus and image forming apparatus
JP2851755B2 (ja) 3レベル像形成装置における3レベル像の形成方法
JP2804410B2 (ja) 電荷保持表面上に3レベル像を形成する方法及び装置
JP3410758B2 (ja) 画像形成装置
JP2001117297A (ja) 画像形成装置
JPH10198159A (ja) 画像形成装置
US20230297002A1 (en) Image forming apparatus
JP2023015948A (ja) 画像形成装置
JP2000112208A (ja) 帯電装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees