JP3307929B2 - 薬剤の遅延投与のための浸透圧デバイス - Google Patents

薬剤の遅延投与のための浸透圧デバイス

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JP3307929B2
JP3307929B2 JP50625692A JP50625692A JP3307929B2 JP 3307929 B2 JP3307929 B2 JP 3307929B2 JP 50625692 A JP50625692 A JP 50625692A JP 50625692 A JP50625692 A JP 50625692A JP 3307929 B2 JP3307929 B2 JP 3307929B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は活性物質の遅延投与に関するものである。と
くに、本発明は初期の遅延にひきつづいて、活性物質を
生物環境に対して投与する、浸透圧的に活性化したデバ
イスに関するものである。
〔発明の背景〕
治療効果のある活性物質の投与のための浸透圧的な投
与デバイスは当業者間によく知られている。そのような
デバイスは、使用環境に対して薬剤を投与するために拡
張手段を、何時間、何日、何か月にわたって用いる。拡
張手段は液体を吸収して拡張し、デバイス内部から有益
な薬剤成分を、制御可能な、通常一定の方法で浸出させ
るように働く。浸透圧拡張手段は薬剤を一定時間、制御
可能に、通常比較的ゆっくりと投与するために用いられ
る。かくして、これらのデバイスは、すべての薬剤、ま
たは薬剤を含有する投与形態のすべてを、使用環境のな
かへの一時の、急速な遊離またはほぼ同時の導入がこれ
にひきつづく、薬剤の初期の遊離を遅延させるためには
一般に用いられない。
薬剤の初期遊離の遅延は、薬剤または薬剤含有の製剤
の、ゼラチンのような薬剤が使用環境のなかで溶解また
は腐食して利用可能になるコーティングによって薬剤を
コーティングすること、または溶解性あるいは生腐食性
のコーティング層をもった薬剤を含有する製剤によっ
て、基本的にあらかじめ影響されている。遅延初期遊離
はまた、薬剤が溶解性または腐食性のマトリックス中に
分散させることによっても準備することができる。しか
し、そのようなシステムは信頼性を欠くことが多く、腐
食および溶解が変動が大きく、比較的制御しにくい性質
をもつものであるところから、遊離は厳密な正確さをも
って制御することができない。
したがって、信頼性があり、より正確に特定の時間を
おいた後の薬剤の投与をプログラムすることが可能な方
法で、活性物質の使用環境への、遅延初期投与を与え
る、改善された方法またはシステムへの要求は依然とし
て大きい。
〔発明の要約〕
本発明は、活性物質の、液性の使用環境へ遅延初期遊
離のための、液体吸収投与デバイスに対するものであ
る。このデバイスは、使用環境のなかで構造を完全に保
つ、望遠鏡の鏡筒のように互いにスライドする第一隔壁
と第二隔壁をもつ、ハウジング;ハウジングによって囲
まれ、限定される内部空間;内部空間に、少くとも一つ
の活性物質を含む、少くとも一つの活性物質製剤;使用
環境に曝した後に、使用環境への活性物質製剤を曝すた
めに、ハウジングの第一および第二隔壁を分離するため
の、内部空間中に含まれた拡張手段を含む。
本発明はまた、本発明の投与デバイスを使用環境にお
き、液体が投与デバイスのハウジングの少くとも一部か
らの吸収を許し、拡張手段の拡張をひき起こし、すべり
で接続する第一隔壁および第二隔壁画分に圧力をかける
こと、および容積が増大した拡張手段によって、デバイ
スのハウジングの二つの隔壁画分を押し広げ、分離して
活性物質製剤を環境に曝すという、投与デバイスからの
活性物質の投与を含む、活性物質の液性の使用環境への
初期投与を遅延させる方法についてのものである。環境
における遅延期間、活性物質を含む貯蔵部の容積は一定
に保たれる;したがって、環境と貯蔵部内部の圧力差は
無視できるほど小さい。その結果、圧力によって駆動さ
れる、貯蔵部への環境の液体の流入量は最少であり、活
性物質に異物が混入したり、希釈されたりすることがな
い。
〔図の説明〕
図は原寸通りには描かれておらず、発明のさまざまな
具体例を説明できるように示している。同じ番号はそれ
ぞれ同じ構造を示している。
図1は本発明の一つの具体化例の断面図であり、デバ
イスは使用環境に置く前の、閉じた、製造されたときの
形が示されている。
図2は図1のデバイスが使用環境に置かれて活性化さ
れたのちに作動しつつあるところの図であり、デバイス
が開き、活性物質が環境中に遊離しているところを示
す。
図3は図1の異なる活性物質製剤の形態を含む図1の
デバイスの断面図である。
図4は本発明の別の具体化例の断面図であり、閉じ
た、製造されたときの形が示されている。
図5はマルチ−パルス投与デバイスのための、本発明
のさらに別の具体化例の断面図である。
図6はマルチ−薬剤および/またはマルチ−パルス投
与デバイスのための、本発明の一つの具体化例の断面図
である。
図7は薬剤の初期の速やかな投与のための付加搭載投
与(loading dose)形態を含む本発明の具体化例の断面
図である。
図8は薬剤の付加搭載投与形態を含む本発明の別の具
体化例の断面図である。
図9は一つの薬剤が長い時間にわたって制御された状
態で投与され、第二の薬剤が初期の遅延期間を過ぎてか
ら投与されるような、本発明の具体化例の断面図であ
り、デバイスが使用環境に置かれる前の閉じた、あるい
は製造されたときの形で示されている。
図10は活性化後の、デバイスが開いて第二の薬剤を放
出している時点での、図9の具体化例の断面図である。
図11は長軸方向に折半された区画を第一隔壁部分にも
つ、本発明の別の具体化例の部分断面図である。
図12aおよび12bは図11の具体化例の第一隔壁部分の、
A−A線より見た図である。
〔発明の詳細な説明〕
本発明は活性物質製剤の、液性の使用環境への初期遅
延投与に有用なデバイスを提供するもので、投与デバイ
スからの活性物質製剤の遊離は、ひとたび始まれば長い
時間にわたって持続するよりはむしろ速やかに完了す
る。ここで「長い時間」というのは数時間、数日、数週
間、数か月間などの長期間をさす。これに対し、本発明
では、初期の遅延期間の後でほぼ一時に使用環境に曝す
ときに、即座に遊離する投与形態あるいは、制御された
投与形態をとることもできる、活性物質製剤のすべてを
実質的に同時に導入できるように、投与デバイスはデザ
インされている。
ここで用いられる“治療効果のある”量または速度
は、望まれる治療結果、しばしば有益な効果を生むため
に必要な、活性の物質の量または速度をあらわす。
本発明の投与デバイスはたとえばヒトや動物などに用
途がみつけられる。使用環境は液性の環境であり、胃、
腸管、腹腔、膣などの体腔を含む。一つの治療プログラ
ムに於て、対象に対し、単一の投与デバイス、あるいは
いくつかの投与デハイスを用いることができる。
図1は本発明にしたがう投与デバイスの、現在望まし
い具体化例の断面図をあらわす。デバイスは使用環境に
おく前の、閉じた、製造後の形として示されている。投
与デバイス1は、第一隔壁部分14および第二隔壁部分16
によって形成されるハウジング12を含む。第一隔壁部分
14と第二隔壁部分16は、互いにスライドする、望遠鏡の
鏡筒のような構造をとっている。ハウジング12は内部隔
室18を囲み、区切っている。第一隔壁部分14は、活性物
質製剤、この具体化例では複数の活性物質投与形態20の
製剤を含む内部隔室18の一部分をとり囲んでいる。第二
隔壁部分16は、拡張のためと隔室18の空間を占めるため
の拡張手段22を含む、内部隔壁の一部をとり囲む。第二
隔壁部分16は仕切り層24をも含み、この層24は活性物質
製剤20と拡張手段22との間に位置する。ここでの望まし
い具体化例では、仕切り層24は液体の通過を実質的に許
さない組成を含み、拡張手段に存在している液体の、活
性物質製剤を含有する隔室の領域への通過を制限する役
割を果たす。これは基本的に活性物質製剤および拡張手
段を完全に保つように働く。さらに、これは重要な点で
あるが、仕切り層24は拡張手段22によって生じた拡張の
駆動力が、第一隔壁部分に直接に働いて二つの隔壁部分
の分離を促すように力を及ぼすことである。したがっ
て、仕切り層24は第一隔壁部分14に対して駆動力を伝え
るに十分なだけの強さ、厚さ、かたさを持っていなけれ
ばならない。
第一隔壁部分は、第二隔壁部分の開口端をスライド式
に受けて噛み合うようにするために、開口端の外側が陥
入した、受け口手段26をもつ。二つの隔壁部分の開口部
の大きさはほぼ等しく、二つの間では摩擦適合性(fric
tion fit)を形成している。(かみ合わせで)生ずる摩
擦は拡張手段の活性化前に二つの隔壁部分を一つに保つ
に十分なだけ大きいが、拡張力が働き始めたときに二つ
の隔壁部分がスライドして分離するのを妨げるほどは大
きくない。第一隔壁部分14および第二隔壁部分16は、完
全に閉じて連続的な外壁を形成するようにはめ合わせる
ことができる。第一隔壁部分14は第二隔壁部分16の内側
から噛み合うようになっている。第一隔壁部分の開口部
の底端は隔室18から突出する平坦面または稜28となって
いる。稜28は仕切り層24を通して拡張手段22の駆動力を
受けとり、二つの隔壁部分が分離するように作られてい
る。
作動するに際しては、拡張手段22が使用環境から第二
隔壁を通して液体を吸収するとともに、これは拡張し仕
切り層24を圧迫し、仕切り層24を隔室18の方へと押しつ
ける。仕切り層24は接触する稜28の方向へ移動し、稜28
を圧迫することを通じて第一隔壁部分14を圧迫し、こう
して拡張手段22が拡張しつづけるにつれて第一隔壁部分
が第二隔壁部分16からスライドして分離することを促
す。これによって二つの隔壁部分は分離し、図2に示す
ように活性物質製剤20が使用環境に曝されることにな
る。
図2は図1の投与デバイス1が、使用環境のなかにお
かれて活性化したのちの稼働状態を示している。図2は
デバイスが開いて、ほぼ同時に活性物質の投与形態20の
すべてが環境へと放出されたところを描いたものであ
る。第一隔壁部分は、環境から液体を吸収した結果、サ
イズの大きくなった拡張手段22の拡張の駆動力によって
第二隔壁部分から分離している。図2の矢印は、活性物
質製剤20が隔室18から、今では使用環境と通じている第
一隔壁部分の開口端を通って遊離しているところを示
す。
第一隔壁部分14は、半透過性、すなわち液体に透過性
をもつが投与デバイス1中に含まれる活性物質または他
の含有成分に非透過性の組成を含むか、あるいは液体、
薬剤または他の含有成分の交換の透過障壁となる組成を
含む。活性物質または活性物質投与形態が使用環境中に
存在する外部液体からの液体に影響されやすい場合に
は、第一隔壁部分が薬剤または投与形態を実質的に保護
するための手段として、外部液体の進入に対して実質的
に非透過性であることが望ましい。
拡張手段22は外部液体の吸収によって作動するので、
拡張手段22に隣接する第二隔壁部分の少くとも一部は透
過性または半透過性をもたなければならない;すなわ
ち、これは投与デバイス1に含まれる他の含有成分の通
過に対しては非透過性である一方、液体の通過に対して
は透過性をもつ。
隔壁部分14および16はオプションとして、たとえば過
疎剤などの追加成分を含む。隔壁14または16に用いるの
に適している非透過性あるいは透過性の組成は当業者に
は知られており、該文献中に採録された全例とともに、
いくつかの実例が米国特許4,874,388に示されている。
隔壁部分14および16より成るハウジング12は体組織に
対し、非毒性、生物学的に非活性、非アレルギー性、非
刺激性であり、物理化学的な完全性を保つ;すなわち、
ハウジングには投与期間中に使用環境において腐食ある
いは分解しない。ハウジングが目的とした使用期間中に
のみ非溶解性で、その後はデバイスの存在する環境中で
溶解することができるということも、本発明の中に含ま
れる。すなわち、投与デバイスはここで、使用組織中で
は溶解性という点で使用環境によって影響されないか、
または目的とする使用期間中はきわめて僅かに可溶性で
あるのみであり、活性の薬剤成分が放出された後は、使
用組織中に認めうる残渣または空の容器が残らないよう
に腐食または溶解するようなものであるとみなされる。
第一および第二隔壁部分を分離して、本発明の投与デ
バイスから活性物質を遊離させるように働く拡張手段ま
たは拡張的駆動手段は、毒性がなく、アレルギー性がな
く、生物学的に不活性である。拡張手段22は、一つの現
在望ましい具体化例では、浸透圧ポリマーを含む。浸透
圧ポリマーは水および水溶性の生物液体と相互作用し、
平衡状態まで膨潤または拡張する。浸透圧ポリマーは液
体中で膨潤し、吸収した液体のかなりの部分をポリマー
構造中に保持する能力を示す。別の望ましい具体化例で
は、拡張手段22は浸透圧剤を含む。浸透圧剤はまた浸透
圧効果をもつ溶質として知られ、また浸透圧効果をもつ
化合物としても知られる。本発明の目的のために用いる
ことのできる浸透圧剤は半透過性、すなわち液体を透過
する隔壁をはさんで浸透圧差を示すような無機および有
機化合物を含む。さらに別の望ましい具体化例では、拡
張手段22は浸透圧ポリマー中に分散させた浸透圧剤を含
む。拡張手段22は錠剤または層、または複数の錠剤また
は層を含むことができ、またこれは第二隔壁部分16に埋
めこむこともできる。浸透圧剤または浸透圧ポリマー
は、錠剤層あるいは隔壁部分16に埋め込まれる場合、粒
子結晶、ペレット、顆粒その他同様の、いかなる適当な
形態をとることもできる。浸透圧剤および浸透圧ポリマ
ーは当業者には知られており、たとえば米国特許3,865,
108、4,002,173、4,207,893、4,327,725および4,612,00
8などに記載されている。
本発明のある具体化例の中で、活性物質製剤と拡張手
段の間に存在している仕切り層24は拡張手段によって生
じた力を第一隔壁部分に伝達するために、活性物質製剤
および拡張手段をそれぞれ別のものとして分離しておく
ために、そして活性物質製剤と拡張手段の間を液体が通
過するのを実質的に制限するための手段である。仕切り
層24として有用な、代表的な物質は、たとえば米国特許
4,874,388にあるように、当業者間には知られている。
ここで用いた「活性製剤」は、追加不活性含有物質の
共存、または非共存下に、一般にキャリアー物質中に存
在する、液体、固体、半固体または熱感受性の組成とい
うかたちをとった、投与されるべき活性物質を含む。こ
の表現はまたディスペンサーの内部に封入されている
間、物理的形態および化学的無傷性を保つことができる
活性物質より成る投与形態を含むことがある。以下の例
に限るものではないが、密度要素(density element)
をもつ場合ともたない場合の錠剤;マトリックス錠剤;
球;ペレットおよび長い錠剤;カプセル;米国特許3,84
5,770に記載されているような基本浸透圧ポンプ;米国
特許3,995,631、4,034,756および4,111,202に記載され
ているようなミニ浸透圧ポンプ;米国特許4,320,759お
よび4,449,983に記載されているような、プッシュ・プ
ルおよびプッシュ・メルト浸透圧ポンプと呼ばれる多室
浸透圧システム;上記すべての特許の内容は本明細書に
含まれる。
ここで有用な、製薬上許容できるキャリアーは、例え
ば、緩衝液、粘度調整ビヒクル、表面活性剤、染料、浸
透増強剤、タンパク分解酵素阻害剤、あるいは当業に知
られている他の製剤含有物および添加物などの、一つ以
上の含有物を含みうる。キャリアーは一つ以上の活性物
質を含みうる。活性物質製剤は腐食または分解可能であ
り、たとえばソリッドコアまたは錠剤などのワックス製
剤の形をとることができる。この製剤は液体に曝す際に
ただちに溶解することができるか、あるいは腐食を制御
する付形剤の存在または非存在下でゆっくりと腐食しう
る。
薬剤の特定の投与方式を可能にするために活性物質製
剤はさまざまな方法でデザインすることができる。一つ
の具体化例は、環境液体の中でゆっくりと分散すること
のできる生物学的に許容できる固形表面活性剤を含有す
る製剤を含むことができる。別の具体化例では、製剤が
環境中での腐食をうけやすいように、製剤は液体不溶性
のワックスならびに表面活性剤を含んでもよい。さらに
別の具体化例では、製剤は発泡性で、微細に分散した薬
剤投与を可能にするものでありうる。これは使用環境に
おいて酸の存在下で二酸化炭素を発生することのできる
固形の塩基性化合物を添加することによって達成され
る。これに適した塩基性化合物は米国特許4,265,874に
開示されている。また別の具体化例では、製剤は上記拡
張手段20に関連して述べたような、浸透圧剤または溶質
を含むことができ、その場合、製剤が環境液体に接触す
ると直ちに溶解する。さらに異なる具体化例では、溶性
物質製剤は活性物質および熱感受性の組成を含むことが
できる。これによって製剤は21℃およびこれから摂氏温
度数度以内の範囲の室温において固形の性状を保ち、37
℃およびこれから数度以内の摂氏温度の範囲の哺乳動物
の体温に近い温度で融点をもつであろう。ここで用いる
望ましい具体化例における「熱感受性」という用語は、
31℃を上限として固体、あるいは固体様の性状を示し、
31℃以上、通常31℃から45℃の範囲の熱に曝されると液
体、半固体または粘性となるような、薬剤キャリアーの
物理化学的性質をさす。活性物質薬剤キャリアーまたは
付形済として適当な物質は当業者に知られており、たと
えば米国特許4,595,583および4,874,388に開示されてい
る。
ここでは「活性物質」および「薬剤」は同じ意味で用
いられ、ある種の治療効果、しばしば有益な効果をもた
らすような活性物質、薬剤、化合物、物質組成またはこ
れらの混合物をさす。これは殺虫剤、除草剤、殺菌剤、
殺生物剤、アルジサイド、殺そ剤、殺真菌剤、殺虫剤、
酸化防止剤、植物成長促進剤、植物成長阻害剤、防腐
剤、抗防菌剤、消毒剤、滅菌剤、触媒、化学反応剤、発
酵剤、食品、食品添加物、栄養物、化粧品、薬剤、ビタ
ミン、生殖妨害剤、受精阻害剤、受精促進剤、微生物ア
テニュエーターおよび使用環境を益する他の物質を含
む。ここでの用いかたでは、この用語はさらに、温血動
物、ヒト、および霊長類;鳥類;ネコ、イヌ、羊、山
羊、牛、馬、豚などの家畜または農業動物;ハツカネズ
ミ、ネズミおよびモルモットなどの実験動物;魚類;爬
虫類;動物園および野生の動物;その他これに類するも
のなどを含む動物に、局部的または全身的な効果を生ず
る、生物学的、薬理学的に活性の物質を含む。投与する
ことのできる活性薬剤は、これだけに限定するものでは
ないが、末梢神経、交感神経受容体、副交感神経受容
体、骨格筋、心臓脈管系、平滑筋、血液循環系、synopt
ic site、神経エフェクター接合サイト、内分泌および
ホルモン系、免疫系、生殖系、骨格系、オートコイド
系、消化および排出系、ヒスタミン系および中枢神経系
などに作用する薬剤を含む無機および有機化合物を含
む。適当な物質はたとえば、タンパク質、酵素、ホルモ
ン、ポリヌクレオチド、核タンパク、多糖類、糖タンパ
ク、M.リポタンパク、ポリペプチド、ステロイド、催眠
薬および鎮静剤、精神賦活剤、トランキライザー、抗痙
攣剤、筋肉弛緩剤、抗パーキンソン剤、鎮痛剤、抗炎症
剤、局所麻酔剤、筋肉収縮剤、抗微生物剤、抗マラリア
剤、妊娠調節剤、交感神経興奮剤、ポリペプチドおよび
生理学的効果をひきだすことのできるタンパクなどを含
むホルモン剤、利尿剤、脂質調節剤、抗男性ホルモン
剤、抗寄生虫剤、腫瘍剤、抗腫瘍剤、抗血糖剤、栄養剤
および添加剤、成長補助剤、脂肪、点眼剤、抗腸炎剤、
電解質および診断薬などから選ぶことができる。
本発明に用いることができる有益な物質の例は、プロ
クロルペラジンエディシレート、硫酸第一鉄、アミノカ
プロン酸、塩酸メカミラミン、プロカインアミドヒドロ
クロリド、アンフェタミンサルフェート、メタンフェタ
ミンヒドロクロリド、塩ベンツフェタミン、イソプロテ
レノールサルフェート、塩酸フェンメトラジン、ベタネ
コールクロリド、メタコリンクロリド、塩ピロカルピ
ン、アトロピンサルフェート、スポコラミンブロミド、
イソプロパミドイオダイド、トリジヘキセチルクロリ
ド、フェンホルミンヒドロクロリド、メチルフェンデー
トヒドロクロリド、テオフィリンコリネート、セファレ
キシンヒドロクロリド、ジフェニドール、メクリジンヒ
ドロクロリド、プロクロルペラジンマレエート、アニシ
ンジオン、ジフェナジオンエリスリチルテトラナイトレ
ート、ジゴキシン、イソフルロフェート、アセタゾール
アミド、メタゾールアミド、ベンドロフルメサイアザイ
ド、クロルプロパミド、トラザミド、クロルマジノンア
セテート、フェナグリコドール、アロプリノール、アル
ミニウムアスピリン、メトトレキセート、アセチルスル
フィソキサゾール、エリスロマイシン、ハイドロコーチ
ゾン、ハイドロコルチコステロンアセテート、コーチゾ
ンアセテート、デキサメサゾンおよびその誘導体、たと
えばベータメタゾン、トリアムシノロン、メチルテスト
ステロン、17β−エストラジロール、エチニルエストラ
ジオール、エチニルエストラジオール3−メチルエーテ
ル、プレドニソロン、17β−ハイドロキシプロゲステロ
ンアセテート、19−ノル−プロゲステロン、ノルゲフト
レル、ノルエチンドロン、ノレシステロン、ノレシエド
ロン、プロゲステロン、ノルゲステロン、ノルエチノド
レル、アスピリン、インドメサシン、ナプロキセン、フ
ェノプロフェン、スリンダック、インドプロフェン、ニ
トログリセリン、イソソルビドジナイトレート、プロプ
ラノロール、チモロール、アテノロール、アルプレノロ
ール、シメチジン、クロニジンイミプラミン、レボドー
パ、クロルプロマジン、メチルドーパ、ジハイドロキシ
フェニルアラニン、テオフィリン、カルシウムグルコネ
ート、ケトプロフェン、イブプロフェン、セファレキシ
ン、エリスロマイシン、ハロペリドール、ゾメピラッ
ク、乳酸第一鉄、ビンカミン、ジアゼパム、フェノキシ
ベンズアミン、ジルチアゼム、ミルリノン、カプトプリ
ル、マンドール、クァンベンツ、ハイドロクロルチアジ
ド、ラニチジン、フルビプロフェン、フェンブフェン、
フルプロフェン、トルメチン、アルクロフェナック、ナ
フェナミック、フルフェナミック、ジフニナール、ニモ
ジピン、ニトレンジピン、ニソルジピン、ニカルジピ
ン、フェロジピン、リドフラジン、チアパミル、ガロパ
ミル、アムロジピン、ミオフラジン、リニソプリル、エ
ナラプリル、カプトプリル、ラミプリル、エンドラプリ
アート、ファモチジン、ニザチジン、スクラルファー
ト、エチンチジン、テトラトロール、ミノキシジル、ク
ロルジアゼポキシド、ジアゼパム、アミトリプチリン、
およびイミプラミンなどである。その例としてはさら
に、以下に限るものではないが、インシュリン、コルヒ
チン、グルカゴン、甲状腺刺激ホルモン、副甲状腺およ
び下垂体ホルモン、カルシトニン、レニン、プロラクチ
ン、コルチコトロフィン、向甲状腺ホルモン、卵胞刺激
ホルモン、絨毛膜ゴナドトロピン;ゴナドトロピン遊離
ホルモン、ウシソマトトロピン、ブタソマトロピン、オ
キシトシン、バソプレッシン、プロラクチン、ソマトス
タチン、リプレッシン、パンクレオゾニン、黄体形成ホ
ルモン、LHRH、インターフェロン、インターロイキン、
ヒト成長ホルモン、ウシ成長ホルモンおよびブタ成長ホ
ルモンなどの成長ホルモン、プロスタグランジンなどの
受精阻害剤、受精促進剤、成長因子およびヒト膵臓ホル
モン遊離因子などを含む、タンパクおよびペプチドであ
る。本発明のデバイスの活性物質製剤には一つ以上の活
性物質を含有させうること、および「活性物質」または
「薬剤」という用語の使用はこれら活性物質または薬剤
の二つまたはそれ以上の使用を排除するものではないこ
とは理解されるべきである。
活性物質は電荷をもたない分子、分子複合体の成分、
または非刺激性の薬理学的に許容できる塩など、広い範
囲にわたるさまざまな化学的および物理的かたちをとり
うる。また、体内pH、酵素などによって容易に加水分解
される活性物質の簡単な誘導体(エーテル、エステル、
アミドなど)も用いることができる。
投与デバイスに用いられる活性物質の量は、投与部位
において目的とする結果を達成するための治療上有効な
量を投与するのに必要とされる量である。実地において
は、用いる活性物質の種類、投与部位、障害の重さ、目
的とする治療効果などによって大きく変動しうる。した
がって、デバイス中に用いるべき活性物質の治療上有効
な量について特定の範囲を定めることは実際的でない。
図3は本発明の投与デバイス1の別の具体化例を示
す。図に示されているように投与デバイス1は図1およ
び図2の投与デバイスに類似しており、ハウジング12、
第一隔壁部分14、第二隔壁部分16、ハウジング12によっ
て囲まれ限定される内部隔壁18、拡張手段22、仕切り層
24、受け口手段26および稜28をもつが、図1および図2
とは異なる形態の活性物質製剤を含む。活性物質製剤30
は単一の均一な実体、または不均一な実体として存在
し、固体、液体、または半固体という形態をとり得、ま
たは熱感受性の組成を含むこともある。活性物質製剤
は、活性物質のほかに、活性物質をキャリアー中に均一
または不均一に分散させたかたちで、薬理学的に許容さ
れるキャリアーを含んでもよい。
図4は本発明の投与デバイスの別の具体化例である。
投与デバイス2は隔壁部分14および隔壁部分16によって
かたちづくられるハウジング12を含む。第一隔壁部分14
および第二隔壁部分16は望遠鏡の鏡筒様に互いにスライ
ドする構造をとっている。ハウジング12は内部隔室18を
とり囲み限定する。内部隔室18は活性物質製剤を含み、
この具体化例では活性物質投与形態20という複数形態を
とっている。この代りに、活性物質製剤は隔室18に分散
された活性物質製剤の固体、半固体、または液体の粒子
として存在することもできる。内部隔室18はまた拡張手
段22をその一部に、望ましくは拡張のためと隔室内の空
間を充めるために隔室18の実質的に全部に含む。活性物
質製剤は隔室18内で、拡張手段22全体にわたって分散さ
せることができる。隔壁部分14および隔壁部分16の少く
とも一方、望ましくは両方が、液体が隔室内に吸収され
拡張手段22の拡張を活性化することができるように、少
くとも一部に半透過性の組成を含んでいる。拡張手段22
が液体を吸収し拡張するにしたがって、高い内圧がつく
りだされ、こうして生じた駆動力は隔壁部分14および16
の閉端に対して力を及ぼし、互いに摩擦適合性でぴった
り咬み合っている二つの隔壁部分の開口端が互いに滑っ
て二つに分離し、活性物質投与形態20を使用環境中に遊
離させる。
活性物質製剤の、たとえば24時間という長時間にわた
るマルチ・パルス投与は、小さな本発明の投与デバイス
を互いに順番に封入するという方法を用いることによっ
て可能となる。このようなマルチ・パルス投与デバイス
は図5に示されている。図5において、マルチ・パルス
投与デバイス3は複数のハウジング、12a,12b,12cを含
んでおり、それぞれ順番に小さくなっており、より小さ
なハウジングは次に大きなハウジングの内部に収納され
るようになっている。つまり、ハウジング12cはハウジ
ング12bの内部隔壁18bの中に収められており、ハウジン
グ12b(ハウジング12cを含む)それ自体はハウジング12
aの内部隔室18aの内部に収められている。また内部隔室
18a,18b,18c中には、それぞれ拡張手段22a,22b,22c中に
分散させた活性物質製剤20a,20b,20cがそれぞれ含まれ
ている。拡張手段22aの拡張駆動力によってハウジング1
2aが開くと、これが汚性物質投与形態20aを遊離すると
ともにハウジング12bを使用環境中に放出する。こうし
てハウジング12bが環境の液体に曝され、一定の遅延期
間を経たのち、拡張手段22bによる拡張の駆動力によっ
て開き、活性物質投与形態20bをハウジング12cとともに
放出する。次いでこんどはハウジング12cが環境液体に
曝され、拡張手段22eの拡張によって活性物質投与形態2
0eを放出する。
図6は二つの活性物質が同一のデバイスから投与され
る、本発明の具体化例を示す。このような投与デバイス
は、たとえば二つの活性物質が物理的にあるいは化学的
に互いに共存できないので離しておく必要がある場合ま
たは活性物質を環境中に時間をずらせて投与する必要が
ある場合などに求められる。投与デバイス4は第一隔壁
部分14および二つの第二隔壁部分16aおよび16bによって
形成される。第一隔壁部分14は両末端に二つの開口端を
もち、非透過性の内部仕切り壁17を含むがこれがハウジ
ング12によって区切られる空間を二つの内部隔室18aお
よび18bに仕切っている。第一隔壁部分の開口端の一つ
と仕切り壁17によって区切られる第一隔壁14の部分は、
活性物質製剤30aを含有する内部隔室18aの部分をとり囲
む。第一隔壁部分のもう一方の開口端と仕切り壁17によ
って区切られる、第一隔壁の部分は、活性物質製剤30b
を含有する内部隔室18bの部分をとり囲んでいる。製剤3
0aおよび30bは同一の活性物質または異なる活性物質を
含む場合とがある。二つの製剤は同一でも異なっていて
もよい;たとえば、双方共に液体でもよく、または一つ
が固体で他方が液体でもよく、または一つが液体で他方
が複数の投与形態でもよい。製剤30aおよび30bは同一の
活性物質であるが、たとえば塩基薬剤および同一の薬剤
の塩など、二つの異なる化学的な形態にあるものを含む
ことがある。
投与デバイス4の第二隔壁部分16aは、拡張のためと
隔室18aの空間を占めるための拡張手段22aを含む、内部
隔室18aの部分をとり囲む。第二隔壁部分16aはまた、仕
切り層24aを含み、この24a層は活性物質製剤30aと拡張
手段22aの間に位置する。第二隔壁部分16bは、拡張のた
めと隔室18bの空間を占めるための拡張手段22bを含む、
内部隔室18bの部分をとり囲む。第二隔壁部分16bはま
た、仕切り層24bを含み、この24b層は活性物質製剤30b
と拡張手段22bとの間に位置する。第一隔壁部分14の両
開口端の末端部分をそれぞれはそれぞれ、仕切り層24a
および24bを介して、第一隔壁部分と第二隔壁部分とを
分離する。拡張手段による駆動力を受けとるために、そ
れぞれ隔室18aおよび18bに突出した、プラットホームま
たは稜28aおよび28bを備えている。
活性物質製剤30aおよび30bをほぼ同時に投与すること
が望まれる場合は、拡張手段22aおよび22bの組成は同一
であり、それによって両者ともに同一の拡張性を有し、
第一隔壁部分を第二隔壁部分から、実質的に同時に分離
するであろう。反対に、活性物質製剤30aおよび30bを異
なる時点、すなわち、異なる初期遅延期間の後に投与す
ることが望まれる(マルチ・パルスシステム)場合に
は、異なる初期遅延期間を与えるために二つの拡張手段
の組成は異なるであろう。
本発明の別の具体化例は、非透過性の内部仕切り壁1
つをもたないという点を除いては図6に示されたものと
きわめて類似している。すなわち、この類似の具体化例
の投与デバイスは第一隔壁部分14および二つの第二隔壁
部分16aおよび16bより成るハウジング12、拡張手段22a
および22b、仕切り層24aおよび24b、そして稜28aおよび
28bを含む。第一隔壁部分14は両端に二つの両口端をも
ち、一つの内部隔壁18を区切っており、この内部隔壁は
一つの活性物質製剤30または複数の投与形態を含有す
る。このダブルキャップ構造の具体化例は、活性物質製
剤が使用環境に曝されたときに、活性物質製剤30または
20のデバイスからの遊離を早める必要があるときに有用
である。そのような使用例では、拡張手段22aおよび22b
は通常同一の組成をもち、このために拡張手段は実質的
に同時に第一隔壁部分を第二隔壁部分から分離させ、活
性物質製剤30または20を遊離することができる。
場合によっては、本発明によって提供される遅延投与
に加えて、使用環境への活性物質の速やかな初期投与を
可能にするのが望まれることがある。そのような初期の
活性物質の投与は初期活性物質投与形態を用意すること
によって達成される。図7は初期活性物質投与の一つの
手段を示す。図7において、投与デバイス5は第一隔壁
部分14および第二隔壁部分16をもつハウジング12、内部
隔室18、活性物質製剤投与形態20、拡張手段22、仕切り
層24、受け口手段26および稜28を含む。投与デバイス5
はこれに加えて初期活性物質投与手段または付加搭載投
与形態32を含む。付加搭載投与形態32は、固体、ペース
ト、ゲル、半固体またはこれらの類似のもの、または使
用環境の中で分配しうる物質となる熱感受性の物質など
いずれでもよいが適当なキャリアーに均一または不均一
に分散または溶解した、少くとも一つの活性物質を含
む。付加搭載投与形態32はたとえば錠剤またはカプセル
の形をとってもよく、円形、球形、トロイド、円筒形、
正方形その他の形をとることができる。付加搭載の投与
形態32は、使用環境にデバイスを適用した際に付加搭載
投与形態がただちに使用環境に曝されるようなかたち
で、投与デバイス5の中に配置される。これはたとえば
稜(維持稜46として図示されているように)、またはス
クリーンなどの保有デバイスを設けることによって達成
される。デバイス5か使用環境の中におかれると、搭載
投与デバイスは溶解、腐食、浸透圧的に破裂するかまた
はその他の方法でここに含まれる活性物質を放出する。
同時に、拡張手段22は液体を吸収しはじめ、拡張して第
一隔壁部分14と第二隔壁部分16とを分離しはじめる。こ
れは、まずはじめに搭載投与形態32からの、次いで第二
段階として活性物質投与形態20からの活性物質の投与と
いうパルス投与を可能にする。付加搭載投与形態32の製
剤は、初期の活性物質の投与が投与形態20の投与に先だ
って完了するように、あるいは初期の活性物質の投与
が、投与形態20の投与の時点およびその後までも継続す
るようにデザインすることができる。搭載投与形態およ
び活性物質投与形態は同一の活性物質または異なる活性
物質のどちらかを含んでもよい。
初期の活性物質投与形態の投与は図8に示すように、
ハウジングの外側をコートすなわち活性物質を含む付加
搭載投与形態によってコートすることによっても達成で
きる。図8においてデバイス6は、デバイス6において
はハウジング12の外側をとり囲むコート、すなわち付加
搭載投与形態34をも含んでいる点を除けば図6のデバイ
ス4と同じである。使用環境におけば、付加搭載投与形
態34はただちに溶解、腐食し、またはその他の方法で該
付加搭載投与形態中に含まれる活性物質を投与する。こ
の具体化例では、このデバイスの拡張手段22aおよび22b
は付加搭載投与形態34が、第二隔壁部分16aおよび16bの
半透過膜から溶解もしくは腐食し去る時点まで水を吸収
しはじめ、活性化しはじめることがなく、したがって付
加搭載投与形態中の活性物質のすべてではなくてもその
多くが、30aおよび/または30bの活性物質製剤中の活性
物質が分散する前に分散し、こうして活性物質のマルチ
(2度または3度の)パルス投与を可能にする。
図9および図10は、本発明の投与デバイスの別の具体
化例の、デバイスを使用環境に投与する前(図9)およ
び投与した後(図10)の断面図である。投与デバイス7
は第一隔壁部分14および第二隔壁部分16によって形成さ
れるハウジング12を含み、この二つの隔壁部分は望遠鏡
の鏡筒様にスライドする構造をもち、内部隔室18を封じ
込めている。第一隔壁部分14によって閉じられた隔室18
の一部は第一の拡張手段34および、第一の活性物質製剤
36を含み、望ましい具体化例においてはこれらは、第一
の活性物質製剤36および第一の拡張手段34の独立性を保
つために、可動性の半透過性の第一仕切り層38によって
隔てられている。これはまた第二の活性物質製剤30およ
び第一の拡張手段34と第二の活性物質製剤30とを分離す
る、非透過性の障壁40を含む。障壁40はデバイス中で不
動であるのが望ましい。第一隔壁部分14は、使用環境と
第一の活性物質を含有する内部隔室18との間の連絡を可
能にする出口手段または小孔を含む。
出口手段または小孔は一つの穴または複数の穴どちら
から成ってもよく、文献に記載されている常用の技術に
よって形成される。これらの方法に含まれるものとして
は、機械的穴あけ、レーザー穴あけ、用いる試薬によっ
て異なるが、腐食、抽出、溶解、破裂または浸出など穴
を形成する試薬を用いた液体技術などがある。第一隔壁
部分14は少くともそのような穴の一つをもち、大多数の
構造では一つの穴で十分である。直径および長さなどで
表わされる穴の大きさは、浸透圧による吸収によってひ
きおこされる第一の拡張手段の体積の増大によって生ず
る圧力差に呼応した、デバイスからの薬剤の遊離速度に
影響を与える。特定のデバイスまたは薬剤に対する最適
な穴の大きさを決定するのに払うべき考慮は従来の技術
の浸透圧デバイスの穴に払うべき考慮と同様であり、適
当な穴の大きさの選択は当業者にとっては容易に明らか
となるであろう。
第二隔壁部分16によって囲まれた隔室18の部分は第二
の拡張手段22および可能性の仕切り層24を含み、第二の
仕切り層24は第二の拡張手段22と第二の活性物質製剤30
の間にあり、第一隔壁部分14の開口端の末端または稜28
と接触する部位に位置する。
拡張手段は水の吸収によって活性化されるので、第一
の拡張手段34に隣接する、第一隔壁部分14の一部分は半
透過性の組成をもたなければならない。同様に第二隔壁
部分16は半透過性の組成をもつ。第二の活性物質製剤30
に隣接する第一隔壁部分14が半透過性である場合で、活
性物質を環境の液体から保護する必要があるときには、
第一隔壁部分14と活性物質製剤30との間に非透過性の壁
44をおくことができる。このような非透過性の壁はま
た、製剤36中の活性物質を環境の液体から守ることが必
要な場合には、第一隔壁部分14と第一の活性物質製剤36
の間におくことができる。
使用に際しては、液体が第一の拡張手段34に呼吸され
るにつれて、手段34の拡張による駆動力が第一の仕切り
層38を介して第一の活性物質製剤36に伝えられ、次いで
活性物質製剤36は直ちに、内部隔室18から出口の小孔42
を通って使用環境へと調節された、連続的な仕方で排出
され、初期活性物質の投与を行う。それと同時に第二の
拡張手段22が拡張しはじめ、第二の仕切り層24を介して
第一隔壁部分14の末端あるいは稜28に対して駆動力を及
ぼし、第一隔壁部分と第二隔壁部分とスライド式に分離
しはじめる。第二の活性物質製剤30は、第一隔壁部分と
第二隔壁部分が互いに分離した時点ではじめて使用環境
に遊離する。こういった方式で、第一の活性物質製剤36
が環境に対して連続的に投与されるのに対し、第二の活
性物質製剤30のパルスが、その後遅れたタイミングで投
与される。第一の活性物質製剤36および第二の活性物質
製剤30は同一の活性物質または異なる活性物質を含んで
もよいし、あるいは異なる形をとった同一の活性物質を
含んでもよい。
図11は、図1〜3に示したものと類似しており、第一
隔壁部分14および第二隔壁部分16によって囲まれ限定さ
れるハウジング12、複数の投与形態20、拡張手段22、仕
切り層24、受け口手段26および稜28をもつ、デバイス1
の部分断面図である。図11は第一隔壁部分14が長軸方向
に沿った接合部で互いに接する長軸に沿って分れた二部
分を含む。説明の都合上二つの長軸に沿った2つの部分
が示されているが、発明はこれに限られているのではな
く、第二隔壁部分14は一から四さらにはより多くの長軸
に沿った部分を含んでもよいことは注意すべきである。
長軸に沿った二つの各半身は、第一隔壁部分14の開口端
と重なり合う、第二隔壁部分16の開口端の部分から作用
する圧力によって一体に保持される。拡張手段22の作用
によって二つの隔壁部分が分離すると、第一隔壁部分14
の長軸に沿った各半身は、第二隔壁部分16が及ぼす圧迫
から解放され、二つの長軸に沿った半身は互いに分離
し、活性物質製剤が使用環境に曝されるもう一つの方法
を提供するか、または活性物質製剤の使用環境への遊離
を助ける。
図11のデバイス1のA−A線に沿った断面図である、
図12aおよび12bに示したように、第一隔壁部分14の長軸
に沿った各半身は、長軸に沿った接合部48で、二つの部
分の噛み合わせ手段50を与えるように形成されている。
噛み合わせ手段50はたとえば、二つの隔壁の全長に沿っ
て走る噛み合わせ稜(図12a)または二つの半身の隔壁
の長軸に沿った、互いに対応する場所に複数の噛み合わ
せ凹面および凸面(図12b)などがよいであろう。噛み
合わせ手段50は、デバイス1が閉じた形をとっていると
きに二つの長軸に沿った半身が一体に保たれるもう一つ
の仕組みとなる。
活性物質の適切な投与をはかるために、投与デバイス
が活性物質を特定の使用環境に対して投与するのが望ま
しい場合がある。すなわち、活性物質製剤が投与されて
しまうまでデバイスが特定の使用環境に留まっているこ
と、または、活性物質製剤を投与する前に、デバイスが
ある特定の環境から別の環境へと通過することが必要な
ことがあるであろう。そのような場合には、デバイスに
要素を付加するか、またはそのような特殊な投与を可能
にするようデバイスをデザインする。たとえば、使用環
境が反芻動物のルーメンである場合には、デバイスが重
くなり投与期間中ルーメンに留まることができるよう
に、密度エレメントを投与デバイスに含めることができ
る。密度エレメントは当業者には知られており、たとえ
ば米国特許4,874,388の中で論議されている。使用環境
がヒトの胃である場合には、デバイスはたとえばはじめ
の密度が低いか、あるいは活性物質製剤を含有するデバ
イスの内部隔室の部分に空気を含ませることが望ましい
であろう。これによって、デバイスは胃の内容物の上面
に浮遊し、デバイスが開いて製剤を遊離するまで胃に留
まるであろう。一方、たとえば胃の内容物によって不活
性化されたり、胃粘膜を刺激して吐き気や出血を起こし
たりするかもしれないので胃での投与は望ましくない場
合のように、活性物質の投与の遅延が望まれる場合に
は、投与デバイスの少くとも半透過膜を含むハウジング
部分に対し、腸溶コーティングを施すことができる。腸
溶コーティングは胃の中では無傷に保たれるが、小腸に
到達すると直ちに溶解し、その後液体が吸収されて投与
デバイスを活性化することを許すであろう。腸溶コーテ
ィングは当業者にはよく知られており、たとえば“Remi
ngton′s Pharmaceutical Sciences",Mack Publishing
Co.,Easton,PA.の中で論議されている。
投与デバイスの分離および活性物質の投与に先立つ全
遅延時間は数多くの手段によって制御することができ
る。たとえば拡張手段への液体の吸収の速度は特定の半
透過膜を選択することによって制御できる。拡張手段の
拡張は拡張手段の組成を選択することによって制御する
ことができる。第一隔壁部と第二隔壁部分の開口部の間
の距離は、二つの部分が分離するのに要する時間を決定
することができる。このような手段の組合わせを用いる
こともできよう。このような制御手段は当業者には知ら
れており、余分な実験を行わずに決めることができる。
これまでの説明はただ理解の便をはかるためのもので
ある。ここから不要な制御をひきだしてはならない。当
業者にとって改変はきわめて明らかであるからである。
以下の例は本発明の説明のために示す。発明の範囲を
限定するものと受けとってはならない。本発明の開示、
図例、および特許請求の範囲に照らせば、これらの実施
例の変法あるいは等価の方法は当業者には明らかであろ
う。
〔実施例1〕 本発明にしたがう投与デバイスは以下のように製造さ
れた。
本デバイスの浸透圧駆動部分は150mgのポリマー浸透
圧製剤(拡張手段)および50mgのワックス−ベースのバ
リアーを含む圧縮した二層の錠剤である。
ポリマー浸透圧製剤は60重量パーセントのポリエチレ
ンオキシド(Polyox 303,Union Carbide)、29重量パ
ーセントの塩化ナトリウム、5重量パーセントのポリア
クリル酸(Carbomer 934P,B.F.Goodrich)、5重量パ
ーセントのハイドロキシプロピルメチルセルロースE−
5、1重量パーセントの酸化第二鉄という組成をもつ。
調製中、上記組成の各々は40メッシュのスクリーンを通
し、サイズの揃った組成を適当な組成比で混合槽に加え
る。乾燥した組成を10分間完全に撹拌する;次いでSDA3
Aエタノールを撹拌しながら、湿った塊ができるまでゆ
っくりと加える。湿った塊を次いで20メッシュのスクリ
ーンを通過させ、湿った粒子を18時間風乾する。乾燥後
この粒子をもう一度20メッシュのスクリーンを通過させ
る。
ワックスバリアーはそれぞれ重量で95%マイクロクリ
スタリンワックス(MF−2JH Durawax ,Astor Wax Cor
p.)および5%ゼラチン(Type A,275〜300bloom)の組
成をもつ。調製中、各成分を正しい比率で混合槽に加え
る前に、40メッシュのスクリーンを通過させる。乾燥材
料を10分間完全に撹拌する;次いで撹拌をつづけながら
この混合物にゆっくりと純水を加える。湿った塊が形成
されたのち、混合物を20メッシュのスクリーンを通過さ
せ、粒子をオーブンに入れ24時間40℃で乾燥させる。乾
燥後粒子を20メッシュのスクリーンを通過させる。
浸透圧製剤およびワックスバリアー製剤は水圧プレス
またはロータリープレスによって円筒状二層錠剤に圧縮
成形する。錠剤の浸透圧面は投与デバイスの形に合うよ
うに凸面を形成するが、錠剤のバリアー面は平面であ
る。錠剤は二層間に清潔で明確な界面を形成するように
作成する。
デバイスの容器部分(第一隔壁部分)を調製するため
に、それぞれ重量パーセントで70%のセルロースアセテ
ート320および30%のポリプロピレングリコールを完全
に混合し、次いでスクリュー押出し機のホッパーに入れ
る。ポリマー混合物は加熱した押出し機のシリンダー部
から押し出され、容器用の型枠に注入される間、127℃
に加熱される。型枠に入れられたのち、ポリマー混合物
は冷やされ、その後容器は開いた型枠からとりだされ
る。
デバイスのキャップ分(第二隔壁部分)は容器と同様
に調製されるが、その組成はそれぞれ重量パーセントで
70%のセルロースアセテート320および30%のポリプロ
ピレングリコール加熱されたポリマー混合物はキャップ
用の型枠に入れられ、冷やされたのち、出来上がったキ
ャップがとりだされる。
投与デバイスを組み立てるために、目的とする活性物
質製剤を完成した容器内にマニュアルまたは自動充填シ
ステムを用いて封入する。浸透圧駆動二層錠剤は、完成
したキャップに、凸形の浸透圧層をキャップの閉端に向
け、バリアー層をキャップの開口端に向けて装着する。
充填の済んだ容器の開口端はキャップの開口端の内側に
はめこみ、キャップ、浸透圧二層錠剤および容器が互い
にぴったりと密着するまで圧縮する。
〔実施例2〕 投与デバイスは、ポリマー浸透圧製剤が130mgである
点を除けば、実施例1と同様に調製された。出来上がっ
たデバイスは約20mgのメタクリル酸コポリマー腸溶コー
ト(Eudragit L100−55,Rhm Pharma)によってコー
トされた。
〔実施例3〕 本発明にしたがう投与デバイスは以下のように調製し
た。
キャップ(第二隔壁部分)はゼラチンカプセルをセル
ロースアセテート・ベースの膜で以下の方法でコートす
ることによって形成した。アセトン/エタノール(重量
比で90/10)に溶かした重量パーセントで5%のセルロ
ースアセテート398およびポリエチレングリコール3350
(重量比で95/5)より成るコーティング溶液をサイズ
“0"の透明ゼラチンカプセルに、Wursterコーター中で
吹きつける。カプセルは膜厚3〜4ミルにコートされ
る。カプセルは次いで50℃のオーブン中で乾燥して残留
溶媒をとり除き、その後カプセルの二部分はそれぞれの
被覆膜を傷つけないように分けられる。コートされたカ
プセルの短い部分を目的とするキャップとして保存し、
長い部分は廃棄する。
容器(第一隔壁部分)はポリカーボネートポリマーか
ら機械的に一端の開いたシリンダー状の容器として形成
する。機械的に形成する大きさは容器の開口端がコート
されたゼラチンのキャップの内側に具合よく収まるよう
なものとする。
デバイスを組立てるために、実施例1の手順にしたが
って、実施例1の浸透圧駆動二層錠剤をキャップ部分に
装着し、目的とする活性物質製剤を容器部分に充填し、
容器部分の開口端をキャップ部分の開口端にはめこみ、
この二つの部分はぴったり密着するように圧縮される。
別のデバイスが、キャップ部分の作成にあたり、ゼラ
チンカプセルをセルロースアセテート/ポリエチレング
リコールによって8〜9ミルの膜厚にコートすることを
除いて、上記の手順に従うことによって調製された。
〔実施例4〕 投与デバイスは、キャップの膜被覆のためのセルロー
スアセテートのポリエチレングリコールに対する重量比
が80/20である点を除き、実施例3に従うことによって
得られた。
〔実施例5〕 活性物質製剤はまったく含まない、実施例1によって
得た9個のデバイスを組立て、人工的な腸管液(USPXI
X、腸管液、模擬化、TS;ここでは酵素を含まないよう改
変)の中におき、37℃で振とうした。デバイスに磨損を
与え、腸内の環境をシミュレートするために、マーブル
を液に加えた。デバイスを観察し、キャップ部分と容器
部分の分かれる時間を決定した。得られた分離までの平
均時間は3.84時間(標準偏差=0.18時間)であった。
〔実施例6〕 実施例2によってつくられた、しかし活性物質製剤を
まったく含まない二つの腸溶コーティングしたデバイス
を組立て、人工的な胃液(USPXIX、胃液、模擬化、TS;
ここでは酵素を含まないかたちに改変)中に2時間お
き、その後これを人工胃液からとり出して人工腸管液に
おいた。腸管液中のデバイスを観察し、キャップと容器
部分が分離する時期をしらべる。その結果デバイスが二
つに分かれるまでの平均時間は6.33時間であった。
〔実施例7〕 キャップの膜の厚さが3〜4ミルで、活性物質製剤と
してカルジゼムを含む、実施例3にしたがって作成した
4個のデバイスを人工的な腸管液中におき、デバイスの
分離を観察した。デバイスは液体に曝してから平均約1.
4時間後に分離し、カルジゼムペレットは液体環境中に
遊離した。
同じやり方で、キャップの膜の厚さが8〜9ミルでカ
ルジゼムペレットを含む、実施例3にしたがって作成し
た3個のデバイスを人工的な腸管液体環境においた。デ
バイスは実験開始後平均約7.1時間で分離し、カルジゼ
ムペレットを遊離した。
〔実施例8〕 キャップの厚さが8〜9ミルでシメチジン顆粒を活性
物質製剤として含む、実施例3にしたがって作成した4
個のデバイスを人工的腸管液に置きデバイスの分離を観
察した。実験後平均約6.4時間でデバイスは分離し、シ
メチジン顆粒は液体環境中に遊離した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラーセン,スティーブン・ディー アメリカ合衆国カリフォルニア州94568, ダブリン,ベトレン・ドライブ 11732 (56)参考文献 特表 平4−503354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/00 A61K 9/48

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)〜(f)を含む、使用環境への
    活性物質の初期遅延投与のための、流体吸収投与デバイ
    ス: (a) 第一および第二隔壁部分が互いに望遠鏡の鏡筒
    様にスライドする構造をもち、第一隔壁部分の開口端
    が、少くとも一部は半透過性の組成物を含む第二隔壁部
    分の内側に嵌まり、使用環境において一体性が保たれ
    る、第一隔壁部分および一つまたは二つの第二隔壁部分
    をもつハウジング; (b) ハウジングの第一隔壁部分および第二隔壁部分
    によって囲まれ、限定される少くとも一つの内部隅室; (c) 第一隔壁部分によって限定される隔室の一部を
    占める少くとも一つの活性物質製剤: (d) 第二隔壁部分によって限定される隔室の一部を
    占める拡張手段;および (e) 拡張手段と第一隔壁部分の開口端の間の仕切り
    層; (f) 使用環境に曝した後にハウジングの第一および
    第二隔壁部分を分離するための、仕切り層を介した拡張
    手段の駆動力を受けるための、第一隔壁の開口端によっ
    て与えられ、内部隔室へと突出する稜; ここで第一隔壁部分によって限定される活性物質製剤を
    含む部分の容積は、第一および第二隔壁部分が分離する
    まで一定に保たれる。
  2. 【請求項2】第一隔壁部分が実質的に非透過性の組成物
    より成る、請求項1記載の投与デバイス。
  3. 【請求項3】活性物質製剤が液体、固体、半固体、熱感
    受性の組成物、または複数の投与形態を含む、請求項1
    または2記載の投与デバイス。
  4. 【請求項4】さらに初期活性物質投与を提供する手段を
    含む、請求項1記載の投与デバイス。
  5. 【請求項5】さらに第一隔壁部分に、第一隔壁と二つの
    第二隔壁部分と内部仕切り壁によって囲まれ、限定され
    た2つの内部隔壁を与えるための非透過性の内部仕切り
    壁を含み、第一隔壁部分によって限定される内部隔室の
    各々の一部分に少くとも一つの活性物質製剤をもち、第
    二隔壁部分の各々に含まれる拡張手段と第一隔壁部分の
    開放端との間に仕切り層をもつ、請求項1記載の投与デ
    バイス。
  6. 【請求項6】それぞれの内部隔室が同一の活性物質を含
    む、請求項5記載の投与デバイス。
  7. 【請求項7】それぞれの内部隔室の活性物質製剤が互い
    に異なる活性物質を含む、請求項5記載の投与デバイ
    ス。
  8. 【請求項8】それぞれの内部隔室の拡張手段の組成が互
    いに異なる、請求項5記載の投与デバイス。
  9. 【請求項9】下記(a)〜(j)を含む、使用環境への
    第二の活性物質の遅延したパルス投与とともに、第一の
    活性物質の即座で連続的な投与のための液体吸収投与デ
    バイス: (a) 互いに望遠鏡の鏡筒様にスライドする構造をも
    った第一隔壁部分および第二隔壁部分をもち、第一隔壁
    部分の開口端は、少くとも一部が半透過性の組成物を含
    む第二隔壁部分の内側に嵌まり、使用環境において完全
    性が保たれるハウジング; (b) ハウジングの第一および第二隔壁部分によって
    囲まれ、限定される内部隔室; (c) 第一隔壁部分の開口端の反対側に位置する、第
    一隔壁部分の出口手段; (d) 第一隔壁部分によって限定される隔室の一部を
    占め、出口手段に隣接する第一の活性物質製剤; (e) 第一隔壁部分によって限定される隔室の一部を
    占める第一の拡張手段; (f) 第一隔壁部分によって限定される隔室の一部を
    占め、第一隔壁部分の開口端に隣接する第二の活性物質
    製剤; (g) 第二の活性物質製剤と第一の拡張手段の間の非
    透過性のバリアー層; (h) 第二隔壁部分によって限定された隔室の一部を
    占める第二の拡張手段; (i) 拡張手段と第一隔壁部分の開口端の間の仕切り
    層;および (j) 使用環境に曝した後にハウジングの第一および
    第二隔壁部分を分離するための、仕切り層を介した拡張
    手段の駆動力を受けるための、第一隔壁の開口端によっ
    て与えられ、内部隔室へと突出する稜; ここで第一隔壁部分によって限定される第二活性物質製
    剤を含む部分の容積は、第一および第二隔壁部分が分離
    するまで一定に保たれる。
  10. 【請求項10】第一の活性物質製剤および第一の拡張手
    段との間にさらに仕切り層を含む、請求項9記載のデバ
    イス。
  11. 【請求項11】第一の活性物質製剤および第二の活性物
    質製剤が同一の活性物質を含む、請求項9記載のデバイ
    ス。
  12. 【請求項12】第一の活性物質製剤と第二の活性物質製
    剤が異なる活性物質を含む、請求項9記載のデバイス。
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