JP3307449B2 - 純水の鉄バクテリア発生防止方法及び装置 - Google Patents

純水の鉄バクテリア発生防止方法及び装置

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JP3307449B2 JP04224593A JP4224593A JP3307449B2 JP 3307449 B2 JP3307449 B2 JP 3307449B2 JP 04224593 A JP04224593 A JP 04224593A JP 4224593 A JP4224593 A JP 4224593A JP 3307449 B2 JP3307449 B2 JP 3307449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、純水中に繁殖したバク
テリアを通電して電気分解することによって、純水を用
いる給水タンク及び配水管内部のバクテリアを死滅除
去、発生防止及びスライム(鉄バクテリア及びその他の
バクテリアの発生によりゼリー状、水あか状に配水管及
び給水機器に付着する物質)の付着防止を行う純水の鉄
バクテリア発生防止方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の直流電場方式(商品名:ハイ
ドロトリータ)は、電気伝導度の高い工業用水(7〜3
000μS/cm)に電極対を設けて、この用水に直流
電圧を加えて微弱電流を流し、スライムの源となるなる
浮遊物をイオン化して処理している。この方法は、電極
電位を必要に応じて高めることができる。この方法は、
電極対の極性が変化しないため、使用中にマイナス電極
に異物が付着し定期的に清掃を行わねばならない。
【0003】静電場方式(商品名:イオンクリーン)
は、異なる二つの金属を電極とし、その間に流れる水を
電解質とし、異なる二つの金属の電位差を利用して水処
理を行う。このため、純水などのように水中に電解質の
溶存成分が少ないときは、電位差が生じ難く、水処理は
できないとされている。このために、この技術よる用水
の処理能力は、小さく大量の用水の処理には不向きであ
る。さらに、前記技術と同様に、電極の極性が変化でき
ないため、使用中にマイナス電極に異物が付着し定期的
に清掃を行わねばならない。
【0004】磁気方式(商品名:ハイドロユニット)
は、永久磁石の磁界のなかに一般用水程度の処理水を流
し、その磁界によって誘導された起電力によって処理を
行うものである。この方法も電源を必要としない利点が
あるが、処理水の温度変化及び流速変化に十分に追従で
きず、使用条件が限定される。超音波・磁気方式は、超
音波によって物理的に振動を起こし処理水中の浮遊物を
破壊しその後磁場内を通過させ処理を行うものである。
この方式は、前記磁気方式より用水の処理能力は高い。
しかし、超音波振動子の寿命が短く、水質処理コストは
高いものとなる。
【0005】前述の従来技術は、電気伝導度の高い工業
用水及び一般用水(7〜3000μS/cm)を対象に
した給水タンク、配水管等の中にスライムが発生及び付
着を防止しするのに用いられてきた。従って、電気電伝
導度の低い純水(0.2〜5μS/cm)を用いる給水
タンク及び配水管のスライムを処理するには、これらの
技術を用いることは出来ない。
【0006】電気電伝導度の低い純水(0.2〜5μS
/cm)を用いる給水タンク及び配水管内の鉄バクテリ
ア及びスライムを処理するには、前記従来技術とは異な
る方法が用いられている。この従来技術は、薬剤(N2
4 )を注入して処理する方法である。しかし、この従
来技術はランニングコストが非常に高いものとなってい
る。従って従来はこれらの純水を用いる装置の鉄バクテ
リアの死滅除去及びスライム付着除去は、薬剤処理を行
うよりも定期的に清掃を行うことでスライム付着防止に
対処してきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】工業用水或いは一般用
水を用いる給水タンク及び配水管内部に付着するスケー
ルは、これらの水中に存在する浮遊物に原因がある。こ
の浮遊物によるスケール付着防止は、純水を用いること
でかなり成果を上げている。しかし、これらの純水を用
いた設備の給水タンク及び配水管内部には鉄バクテリア
が発生して、これがスライムの原因と成っている。これ
らの設備内の鉄バクテリアの発生防止及びスライム付着
防止を行うには、純水の電気伝導度が低いため、従来の
電気及び磁気的処理方法を適用できない。そこで本発明
は、電気伝導度の低い純水を用いた給水タンク及び配水
管内に繁殖する鉄バクテリアを死滅除去して、且つそれ
によるスライム付着の防止をする方法と装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の方法は、純水を用いる給水タンク及び配水管内
部のスライムを除去するため、前記配水管内部に電極対
を設け、高い電気容量を有するコンデンサーを電源部に
設ける。さらに、本発明の純水の鉄バクテリア発生防止
方法は、電気伝導度の低い且つ狭い範囲で変化する純水
を通電可能にし、前記電極対を電気伝導率センサーとし
て共用し、電気伝導率を電装内部回路によって計算し、
温度測定センサーは内蔵し、電気伝導率計算回路の温度
補償を行い、周波数を一定にして電圧を純水の電気伝導
度に応じて連続的に変換制御し、且つ電極対間の極性を
反転することにより、純水を用いる給水タンク及び配水
管内部の純水に発生する鉄バクテリアを電気分解して死
滅除去、発生防止及びスライムの付着防止を行い、そし
て、前記電極対のスライム付着を防止することを特徴と
する。
【0009】さらに、純水を用いる給水タンク及び配水
管内部のスライムを除去するため、本発明の純水の水質
処理する方法は、両端に取り付け部を有する作動部内部
に純水の鉄バクテリア発生防止用の電極対を設け、前記
電極対を電気伝導率センサーとして共用し、電気伝導率
を電装内部回路によって計算し、前記作動部内部の前記
電極対間に電気伝導率計算回路の温度補償を行う温度測
定センサーを設け、前記作動部を鉄バクテリアを防止す
る設備に設置して、周波数を一定にして前記電極対間の
電圧を純水の電気伝導度に応じて連続的に変換制御し
て、且つ電極対間の極性を反転することにより、純水を
用いる給水タンク及び配水管内部の純水に発生する鉄バ
クテリアを電気分解して死滅除去、発生防止及びスライ
ムの付着防止を行い、そして、電極対のスライム付着を
防止することを特徴とする。
【0010】次に、上記目的を達成するため本発明の装
置は、純水を用いる給水タンク及び配水管内部のスライ
ムを除去するため、配水管内部に電極対を設ける。この
本発明の純水を水質処理する装置は、電気伝導度の低い
純水を通電可能にするための高い電気容量を有するコン
デンサー、前記電極対を電気伝導率センサーとして共用
し電気伝導率を計算する電装内部回路、電極対間の経時
変化する純水の温度を測定し電気伝導率計算回路の温度
補償を行うための温度測定センサー、及び周波数を一定
にして前記電極対間の電圧を純水の電解質による電気伝
導度に応じて連続的に変換制御して且つ電極対の極性を
反転するスイッチング回路を有することによって純水を
用いる給水タンク及び配水管内部の純水に発生する鉄バ
クテリアを電気分解して死滅除去、発生防止及びスライ
ムの付着防止を行い、そして前記電極対のスライム付着
を防止することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の純水を用いる給水タンク
及び配水管内部のスライムを除去する純水の水質処理す
る装置は、電気伝導度の低い純水を通電可能にするため
の高い電気容量のコンデンサーを有する電源部、両端に
取り付け部を有する作動部内部に設けた純水の鉄バクテ
リアを発生防止用の電極対、前記電極対をセンサーとし
て共用し電気伝導率を計算する電装内部回路、前記作動
部内部の前記電極対間の経時変化する純水の温度を測定
し電気伝導率計算回路の温度補償を行うための前記電極
対間に設けた温度測定センサー、周波数を一定にして前
記電極対間の電圧を純水の電気伝導度に応じて連続的に
変換制御する制御回路部、電極対の極性を反転するスイ
ッチング回路を設けた電源部を純水を用いる給水タンク
及び配水管内部に設置し、純水に発生する鉄バクテリア
を電気分解して死滅除去、発生防止及びスライムの付着
防止を行う前記作動部を特徴とする。
【0012】さらに、上記目的を達成するため本発明に
おいては、イオンの絶対量が少なく電気伝導度の低い純
水に対して通電を可能にするため、純水中に帯電しなが
ら生命活動を維持しているバクテリアの細胞にも直接通
電を行う。このため、電気伝導度の低い純水を通電可能
にするため、高い電気容量を有するコンデンサーを電源
部に備える。さらに、この電源部は電気伝導度の経時変
化に追従して通電可能にするため、適切な周波数と電圧
に可変できる制御回路部を備え、且つこの電極対の極性
を任意に反転できるスイッチング回路を備える。
【0013】これらの制御回路部と電源部を有する鉄バ
クテリア発生防止装置を用いることによって、イオンの
絶対量が少ない純水中のバクテリアに対して通電可能に
することができ、電気伝導度の経時変化にも対応して電
圧制御ができる。この装置と方法で、イオンの絶対量が
少なく電気伝導度の低い純水に対して通電を可能にで
き、本発明の目的を達成することができる。
【0014】
【作用】本発明の鉄バクテリア発生防止装置は、電極対
を直接に給水タンクの配水管内部に設け、電極対を電気
伝導率センサーとして共用し、電気伝導率を電装内部回
路によって計算する。この電極対間の純水の経時変化す
る水温を測定するため、温度測定センサーをこの電極対
間に設け、電気伝導率計算回路の温度補償を行う。周波
数を一定にして電極対間の電圧を純水の電気伝導度に応
じて連続的に変換制御して、且つ電極対の極性を周波数
周期に合わせて変化させる。この本発明の装置によっ
て、純水を用いる給水タンク及び配水管内部の純水に発
生する鉄バクテリアを電気分解して死滅除去、発生防止
及びスライムの付着防止を行うことができる。さらに、
電極対自体へのスライム付着が防止できる。
【0015】本発明の作動部は、この内部に電気伝導率
センサーとして共用する電極対及びこの電極対間に設け
た温度測定センサーから成る。この作動部を既存の純水
を用いる給水タンク及び配水管設備に取り付る。そし
て、本発明の電源部と制御回路部によって、周波数を一
定にして電極対間の電圧を純水の電気伝導度に応じて連
続的に変換制御して、且つ電極対の極性を反転する。こ
れによって、既存の設備の給水タンク及び配水管内部の
純水に発生する鉄バクテリアを電気分解して死滅除去、
発生防止及び付着防止する。
【0016】このように、本発明の純水の鉄バクテリア
を発生防止する方法及び装置は、電極対、電気伝導度セ
ンサーと温度センサーを個々に或いはこれらを組み込ん
だ作動部を既存の設備の純水を用いる給水タンク及び配
水管内部に設けることができる。そして、電気伝導度が
低く且つ経時変化する純水を通電可能にでき、さらに、
バクテリアにも通電可能と成り、純水の鉄バクテリアを
死滅除去及び発生防止をすることができ、且つ鉄バクテ
リアに起因するスライムの付着防止もできる。また電極
対のスライム付着を防止することもできる。
【0017】
【実施例】本発明の方法と装置の構成を図を参照して説
明する。図1は本発明の鉄バクテリア発生防止装置と本
発明の作動部9を、高炉関係に水を供給するタンクの配
水管部内に取り付けた位置及び各配水管7経路を示した
概略図である。作動部9は、純水装置6の純水と発電ボ
イラーからの腹水管8とが合流した位置より純水の流れ
の後方に配置する。この位置に配置することにより水温
が高い発電ボイラーの腹水管8の腹水の影響をもっとも
好ましく考慮できた。従って、本発明の作動部9を通っ
た純水の鉄バクテリアは電気分解され、その後通過する
純水タンク2、中央及び焼結ボイラー給水ポンプの各配
水管3、発電ボイラーの配水管4、高炉送水ポンプの配
水管5などのスライム付着を防止できた。電気分解で発
生したガスは脱気器給水ポンプ10で排気される。
【0018】図2は本発明の作動部9とその働きを模式
的に示した。本発明の電極対11、温度測定センサー1
6は、純水供給設備に直接配置することもできるが、こ
れらを作動部9に設け、この作動部9を既存の純水を用
いる供給設備に配置することもできる。この作動部9
は、既存設備に取り付け可能な取り付け部14を有し、
作動部9内部には電気伝導度センサーと共用する電極対
11を有する。さらに、この電極対11間の純水の流れ
17に温度測定センサー16が配置されている。周波数
を一定にして電極対11間の電圧を制御回路部13と電
源部12で純水の電気伝導度に応じて連続的に変換制御
し、且つ電極対11の極性を反転する。これによって、
純水を用いる給水タンク及び配水管内部の純水に発生す
る鉄バクテリアを電気分解して死滅除去、発生防止及び
鉄バクテリアに起因するスライムの付着防止を行うこと
ができた。
【0019】図5は本発明の鉄バクテリア発生防止装置
1の電源部及び制御回路部フローチャートを示す。本発
明の電源部と制御回路部は、電源21、サージアブゾー
バ22、トランス整流回路23、電圧可変回路24、非
安定マルチバイブレータ25、フリップフロップ26、
温度測定センサー28、水温補正制御回路29、異常ラ
ンプ点灯回路30、運転ランプ点灯回路31、スイッチ
ング回路32、出力33、全波整流回路34、アンプ回
路35、デジタル電圧計36及び周波数カウンター37
を有する。
【0020】図6及び図7は、さらに別の本発明の鉄バ
クテリア発生防止装置1の電源部及び制御回路部フロー
チャートを示す。本発明の電源部と制御回路部は、交流
商用電源AC100V(50/60Hz)41を用いて
ヒューズ・サージアブゾーバー等の入力保護回路42を
経て、トランス・整流回路43により直流電圧に変換さ
れ電源表示ランプ44を点灯させる。タイマー回路45
により伝導率検出回路が入力状態のとき、電極対間46
を流れる水の伝導率を比抵抗値の逆数として、基準電圧
回路47を基に温度センサー48により補正を行い、電
極対面積・電極対距離を単位面積当たりに演算回路49
で変換しA/Dコンバーター(1)50を経て可変回路
51に入力され、コントロール抵抗を調整する。トラン
ス・整流回路43より定電圧回路52を経て発振回路5
3によりマルチバイブレーター的に発振する。周波数の
変更は周波数変更ボリューム54で行い、フッリプフロ
ップ回路55に入力され、デューティー比が調整され
る。そして、アナログスイッチ・フォトカプラー等で構
成されたスイッチング回路56に入力され、上記可変電
圧回路31の出力電圧をスイッチングし、出力増幅回路
57を経て電極対46を介して水に出力58がなされ
る。電極対間46に出力されている信号は、全波整流回
路59、A/Dコンバーター(2)60及び電圧回路6
1で構成されるデジタル電圧計に表示される。また、電
極対間46の信号はアンプ増幅回路62にて増幅されシ
ュミット回路63を経て基準発振回路64によって計数
回路65のゲートが開いているときの信号入力数をカウ
ントし周波数表示回路66で周波数表示する。上記全波
整流回路59の出力電圧が電圧比較器68で予め設定さ
れた電圧より下回っているときは、異常表示点灯ランプ
69を点灯する。また、それぞれの電極対46の信号を
反転回路70に入力し、電極対46がショートしたとき
及び発振が停止したときにも異常表示ランプ69が点灯
し、正常に運転されているときには運転ランプが点灯す
る。
【0021】従来技術の周波数変換電圧一定方式では、
制御回路部の制御が敏感となり電気伝導度が4〜5μS
/cmで通電しない現象が起きた。図3は本発明の周波
数一定電圧変換方式で、周波数300ヘルツ一定として
電圧を変換した結果を示している。本発明の周波数一定
電圧変換方式では電気伝導度が0.2〜5μS/cmま
で作動状況が安定していた。
【0022】図4は本発明の装置及び従来技術の装置
を、図1に示した既存の設備に設置した前後の結果を示
している。横軸は各年度を表し、それを4半期に分けて
いる。縦軸は4半期毎の清掃回数を表している。水質処
理をしなかった期間Aは、各4半期毎に6回の清掃を行
っていた。従来技術の水質処理方法で処理した期間B
は、各4半期毎に2〜4回の清掃を行っていた。本発明
の鉄バクテリア発生防止方法で処理した期間Cは、最初
の4半期こそ2回の清掃を行ったが、その後清掃をして
いない。この結果から本発明の装置及び方法は、純水を
用いる給水タンク及び配水管内部の純水に発生する鉄バ
クテリアを電気分解して死滅除去、発生防止することが
できることを示している。そして鉄バクテリアに起因し
て発生するスライムの付着防止することができる。さら
に、本発明の装置と方法は、既に付着しているスライム
の除去もできることを示している。
【0023】
【発明の効果】従来の1000pFのコンデンサー容量
を有する電源部を用いた水質処理方法においては、水に
通電することが出来る電気伝導度の値は、7〜3000
μS/cmの範囲にあった。本発明による鉄バクテリア
発生防止装置において電源部のコンデンサー容量を1M
Fにすることによって、0.2〜5μS/cmの電気伝
導度を有する純水に通電することが出来た。
【0024】従来の水質処理装置では交流周波数変換方
式を設けていたが、この交流周波数変換方式では制御回
路が極度に過敏となり、4〜5μS/cmで通電しない
現象が起き、純水を十分に水質処理することはできなか
った。本発明の鉄バクテリア発生防止装置の電源部を交
流周波数一定:電圧変換方式にすることによって、制御
回路が安定し0.2〜5μS/cmまで通電可能となり
且つ制御が安定となり、純水を用いる給水タンク及び配
水管内部の純水に発生する鉄バクテリアを電気分解して
死滅除去、発生防止及び付着防止することができた。さ
らに従来設備にも本発明の装置を用いて、既に発生して
いるバクテリアを駆除でき且つ付着したスライムを駆除
できた。
【0025】従来技術の薬剤処理を図1の設備に用いる
と年間費用は2970万円であるが、本発明の方法と装
置を用いると約80万円であった。年間費用の観点から
も本発明による方法と装置は経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置と作動部を既存設備に取り付けた
概略図である。
【図2】本発明の作動部の作動簡略図である。
【図3】本発明の周期一定電圧変換方式の周期と電圧の
関係を示す図である。
【図4】本発明の装置を設置した中央ボイラー給水ポン
プの稼働年数と清掃回数の関係を示す図である。
【図5】本発明の鉄バクテリア発生防止装置の電源及び
制御回路部フローチャートを示す。
【図6】本発明の鉄バクテリア発生防止装置の電源及び
制御回路部フローチャートを示す。
【図7】本発明の鉄バクテリア発生防止装置の電源及び
制御回路部フローチャートを示す。図6の続きである。
【符号の説明】
1…鉄バクテリア発生防止装置 2…純水タンク 3…給水ポンプの配水管 4…発電ボイラーの配水管 5…高炉送水ポンプの配水管 6…純水給水装置 7…配水管 8…発電ボイラー復水管 9…作動部 10…脱気器給水ポンプ 11…電極対 12…電源部 13…制御回路部 14…取り付け部 16…温度測定センサー 17…純水の流れ 18…イオンの移動 19…電流 21…AC100V 22…サージアブゾーバ 23…トランス整流回路 24…電圧可変回路 25…非安定マルチバイブレータ 26…フリップフロップ 29…温度補正回路 30…異常ランプ点灯回路 31…運転ランプ点灯回路 32…スイッチング回路 33…出力 34…全波整流回路 35…アンプ回路 36…デジタル電圧計 37…周波数カウンター 41…AC100V 42…入力保護回路 43…トランス・整流回路 44…電源表示ランプ 45…タイマー回路 46…電極対 47…基準電圧回路 48…温度センサー 49…演算回路 50…A/Dコンバーター(1) 51…可変電圧回路 52…定電圧回路 53…発振回路 54…周波数変更ボリューム 55…フリップ・フロップ 56…スイッチング回路 57…出力増幅回路 58…出力 59…全波整流回路 60…A/Dコンバーター(2) 61…電圧表示回路 62…アンプ増幅回路 63…シュミット回路 64…基準発振回路 65…計数回路 66…周波数表示回路 68…電圧比較器 69…異常表示ランプ 70…反転回路 71…運転表示ランプ A…水質処理をしなかった期間 B…従来技術の水質処理を行った期間 C…本発明の鉄バクテリア発生防止方法を行った期間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−293093(JP,A) 特開 平4−16283(JP,A) 特開 平3−127686(JP,A) 特開 平2−227182(JP,A) 実開 平3−115096(JP,U) 特表 平8−501245(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純水を用いる給水タンク及び配水管内部
    のスライムを除去するため、前記配水管内部に電極対を
    設けて純水を水質処理する方法において、 高い電気容量を有するコンデンサーを電源部に設けた純
    水の鉄バクテリア発生防止方法が、電気伝導度の低い且
    つ狭い範囲で変化する純水を通電可能にし、 前記電極対を電気伝導率センサーとして共用し、電気伝
    導率を電装内部回路によって計算し、 温度測定センサーは内蔵し、電気伝導率計算回路の温度
    補償に用い、 周波数を一定にして電圧を純水の電気伝導度に応じて連
    続的に変換制御し、且つ前記電極対の極性を反転するこ
    とにより、 純水を用いる前記給水タンク及び前記配水管内部の純水
    に発生する鉄バクテリアを電気分解して死滅除去、発生
    防止及びスライムの付着防止を行い、且つ前記電極対の
    スライム付着を防止することを特徴とする純水の鉄バク
    テリア発生防止方法。
  2. 【請求項2】 純水を用いる給水タンク及び配水管内部
    のスライムを除去するための純水の水質処理する方法に
    おいて、 両端に取り付け部を有する作動部内部に純水の鉄バクテ
    リア発生防止用の電極対を設け、 前記電極対を電気伝導率センサーとして共用し、電気伝
    導率を電装内部回路によって計算し、 前記作動部内部の前記電極対間に電気伝導率計算回路の
    温度補償を行う温度測定センサーを設け、 前記作動部を鉄バクテリアを防止する設備に設置して、 周波数を一定にして前記電極対間の電圧を純水の電気伝
    導度に応じて連続的に変換制御し、且つ前記電極対の極
    性を反転することにより、 純水を用いる前記給水タンク及び前記配水管内部の純水
    に発生する鉄バクテリアを電気分解して死滅除去、発生
    防止及びスライムの付着防止を行い、且つ前記電極対の
    スライム付着を防止することを特徴とする請求項1記載
    の純水の鉄バクテリア発生防止方法。
  3. 【請求項3】 純水を用いる給水タンク及び配水管内部
    のスライムを除去するため、前記配水管内部に電極対を
    設けて純水を水質処理する装置において、 電気伝導度の低い純水を通電可能にするための高い電気
    容量を有するコンデンサーを設けた電源部12、 前記電極対11を電気伝導率センサーとして共用し、電
    気伝導率を計算する電装内部回路、 前記電極対11間の経時変化する純水の温度を測定し、
    電気伝導率計算回路の温度補償を行うための温度測定セ
    ンサー16、 周波数を一定にして前記電極対11間の電圧を純水の電
    解質による電気伝導度に応じて連続的に変換制御する制
    御回路部13、及び前記電極対11の極性を反転するス
    イッチング回路32、 を有することによって純水を用いる前記給水タンク及び
    前記配水管内部の純水に発生する鉄バクテリアを電気分
    解して死滅除去、発生防止及びスライムの付着防止を行
    い、且つ前記電極対のスライム付着を防止することを特
    徴とする純水の鉄バクテリア発生防止装置。
  4. 【請求項4】 純水を用いる給水タンク及び配水管内部
    のスライムを除去する純水の水質処理する装置におい
    て、 電気伝導度の低い純水を通電可能にするための高い電気
    容量のコンデンサーを有する電源部12、 両端に取り付け部14を有する作動部9内部に設けた純
    水の鉄バクテリアを発生防止用の電極対11、 前記電極対11を電気伝導率センサーとして共用し、電
    気伝導率を計算する電装内部回路、 前記作動部9内部の前記電極対11間の経時変化する純
    水の温度を測定し、電気伝導率計算回路の温度補償を行
    うための前記電極対11間に設けた温度測定センサー1
    6、 周波数を一定にして前記電極対11間の電圧を純水の電
    気伝導度に応じて連続的に変換制御する制御回路部1
    3、及び前記電極対11の極性を反転するスイッチング
    回路32を設けた電源部12、 以上を純水を用いる前記給水タンク及び前記配水管内部
    に設置し、純水に発生する鉄バクテリアを電気分解して
    死滅除去、発生防止及びスライムの付着防止を行い、且
    つ前記電極対のスライム付着を防止する前記作動部を特
    徴とする純水の鉄バクテリア発生防止装置。
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