JP3306639B2 - 周辺装置 - Google Patents

周辺装置

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JP3306639B2
JP3306639B2 JP10164794A JP10164794A JP3306639B2 JP 3306639 B2 JP3306639 B2 JP 3306639B2 JP 10164794 A JP10164794 A JP 10164794A JP 10164794 A JP10164794 A JP 10164794A JP 3306639 B2 JP3306639 B2 JP 3306639B2
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昌久 須藤
知一郎 岡部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード型周辺装置接続
用ソケットを備えたコンピュータの周辺装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カード型周辺装置接続用ソケットを備え
たコンピュータの周辺装置は、コンピュータの小型化と
あいまって、近年急速に普及しつつある。また、産業界
においても、これらの普及の為に例えば、社団法人日本
電子工業振興協会(以下JEIDAという。)や米国P
ersonal Computer Memory Card International As
sotiation(以下、PCMCIAという。)により標準
規格の策定が行われている。
【0003】これらの規格は、当初は半導体メモリを増
設することを目的としてきたが、後に、入出力装置、例
えば磁気ディスクや変復調装置(モデム)も使える様に
規格が拡張された。一般にJEIDA 4.1あるいは
PCMCIA 2.0と呼ばれている規格である。どち
らの規格も更に新しい拡張を行っており、今後様々な周
辺装置が接続可能になると思われる。
【0004】また、当初は、もっぱら携帯用コンピュー
タの機能拡張として考えられていたが、据え置型のコン
ピュータにおいても従来は内蔵していた周辺装置を外
し、これら外付け周辺装置の接続回路を多数用意した機
種が現れつつある。これは米国環境保護庁が進める、コ
ンピュータの低消費電力政策Energy Star Computers
Program の規格を満たそうとする為に、これまで常時
接続してきた周辺装置を減らして、必要な時にだけ必要
な周辺機器を接続し、無駄な電力消費を減らそうとする
ものである。
【0005】近年の省エネルギー指向の高まりを反映し
て、この様な動向も更に進むと考えられる。従ってカー
ドの大きさに納まる様に周辺装置を小型化する動きも進
むと考えられるが、総ての周辺装置を、皆カードの大き
さに納めることは、なかなか困難である。例えば、カー
ドの大きさより大きな寸法規格の交換媒体を用いる副記
憶装置をカードの大きさに納めることは物理的に不可能
である。
【0006】これらの外付け周辺装置の場合、現在多く
見られる対応方法として、図1に示す様に、物理的にカ
ード型筐体2の大きさに納まらない部分は別の外部筐体
4に納め、接続ケーブル3を介して制御を行う方法が採
られている。例えば、磁気ディスク装置の接続制御規格
としてSCSIと呼ばれる、ANSI X3.131−
1986に定められた接続制御規格に従った装置が市
販、多用されているが、これらの装置をこれまでの、カ
ード型ではない接続制御回路を接続することが出来ない
コンピュータ1に接続出来る様に、接続制御回路をカー
ド型筐体2に納めたものが市販されている。以上の様
に、カード型筐体2に納めた、或いはカード型筐体2を
利用した外付け周辺機器は、今後益々増加すると思われ
るが、その反面、当初予想もされていなかった装置の接
続に対処する為に、次のような問題が新たに発生した。
【0007】まず、比較的大きな電流を消費する外付け
周辺装置の場合には、コンピュータ本体から供給される
容量が限られていることから、周辺装置独自の電源を持
たなければならない。しかし、誤って周辺装置の電源を
供給しないで接続したままにしておくと、コンピュータ
本体の電源を消費する恐れがある。
【0008】先ず第1の問題点について、図2に示す前
記SCSI磁気ディスク用カードを用いて磁気ディスク
4−1を内蔵した外部筐体を接続した時の回路図により
説明する。
【0009】コンピュータ1のCPUI−7からの制御
信号は、カード型周辺装置接続回路1−4、カード型周
辺装置用ソケット1−1を通してカード型筐体2内の周
辺装置制御回路2−2から磁気ディスク制御回路2−3
に入って磁気ディスク制御信号に変換され、外部周辺装
置接続ソケット2−1、接続ケーブル3を通して外部筐
体4に入り磁気ディスク装置4−1に伝達される。
【0010】カード型周辺装置用ソケット1−1に設け
られた雄端子(ピン)は、図3に示すように、規格によ
り有効接触領域が定められていて、電源及びグランドピ
ンのそれは一番長く、カード型周辺装置信号群端子1−
1−2はそれよりも短かく、挿抜検出信号端子1−1−
1は更に短かくするように規定されている。
【0011】従って、カード型筐体2をカード型周辺装
置接続ソケット1−1に挿入した場合、先ず、電源関連
端子が接続され(VCCはまだ0V)、次いでカード型
周辺装置信号群端子1−1−2が接続され(VCCはま
だ0V)、次に挿抜検出信号端子1−1−1が接続(G
ND)され、この時点でカード型周辺装置電源供給スイ
ッチ1−5がオンになり、VCC=5V又は3Vにな
り、各信号がENABLEになる。
【0012】故に、カード型周辺装置用ソケット1−1
の挿抜検出信号端子1−1−1は、カード型筐体2が差
し込まれていない状態では、コンピュータ1の内部のプ
ルアップ抵抗器1−6によりH論理状態となっており、
またこの時はカード型周辺装置接続回路1−4はカード
型周辺装置用電源供給スイッチ1−5を遮断し、かつ他
のカード型周辺装置信号群端子1−1−2も遮断する。
【0013】一方、カード型筐体2を差し込んだ時は、
挿抜検出端子1−1−1が、カード型筐体内で接地側に
直結される為、L論理状態に切り替わり、カード型周辺
装置接続回路1−4はカード型周辺装置用電源供給スイ
ッチ1−5をオンにすると共にカード型周辺装置接続回
路1−4内の電子スイッチ(図示せず)がオンとなり、
カード型周辺装置信号群端子1−1−2を接続状態にす
る。
【0014】PCMCIA、JEIDAの規格では、挿
抜検出信号端子1−1−1がTTLレベル、すなわち、
0.8V以下になった時にカード型筐体2が差し込まれ
たとみなされることになっている。
【0015】また、磁気ディスク制御信号を扱う信号線
の両端、即ち磁気ディスク制御回路2−3と磁気ディス
ク装置4−1には、信号の伝達経路による波形劣化を防
止する為の終端抵抗器2−4A及び2−4Bと4−2A
及び4−2Bを設けることが規格化されている。
【0016】この終端抵抗器は、接地側Aと電源側Bに
分けられるが、制御回路側と装置側では同じ値の物を用
いており、また待機状態では制御回路と装置は共に無接
続状態(ハイインピーダンス)になる為に、接続ケーブ
ル3が無い状態では、どちらも電源電圧を終端抵抗器
A、Bで分圧した端子電圧となり、電源がコンピュータ
側も外部の磁気ディスク側も供給されている状態では同
電位であり、従って接続ケーブル3を接続することでコ
ンピュータ側の電力を消費することはない。しかし磁気
ディスク側の外部周辺装置電源スイッチ4−4がオフに
なると、分圧抵抗器4−2Aにはコンピュータ側からの
電流が多く流れ込むことになる。
【0017】もう一つの例として、プリンタ装置5−1
を外部プリンタ装置筐体5に納めた外部周辺装置をカー
ド型筐体2を介して接続する場合を図4に示す。この場
合も従来からのプリンタ装置5−1を収納した外部プリ
ンタ装置筐体5、すなわち一般にセントロニクスインタ
ーフェースと呼ばれるTTL信号レベル、かつプルアッ
プ抵抗器5−3を有する入力端子に接続されたプリンタ
装置4−1をカード型筐体2の周辺装置制御回路2−2
に制御する様に考えられたものである。
【0018】しかし、この場合も、プリンタ装置5−1
の電源スイッチ5−5がオンになっていない状態では、
プリンタ装置内部の電源信号がプルアップ抵抗器5−3
を通しコンピュータ1の電源1−2を消費することにな
る。
【0019】以上2つの例は、共にカード型筐体2には
入らない周辺装置を接続することを主目的として、カー
ド型筐体2には接続回路のみを納めてあるので、外付け
周辺装置側の電源がオンになっていない時にはカード型
筐体自体の機能は無意味であり、むしろ電源を浪費する
だけに過ぎない。
【0020】次に、カード型筐体周辺装置に限らず、新
しい種類の周辺装置を接続して用いるには、それを動作
させる為の周辺装置に依存したソフトウエア(デバイス
ドライバと呼ばれる。)が必要になる。しかし、現在、
カード型周辺装置を接続出来るコンピュータは、主に携
帯を目的とした小型の物、すなわち、内蔵された周辺装
置が限定されており、機種によっては、他のコンピュー
タとのデータの受け渡し手段としてはカード型周辺装置
しか使えないものもある。これまではフロッピーディス
クで行うことが一般的であったが携帯型コンピュータで
も一般的、とは言えないのである。
【0021】従って、カード型周辺装置しか外部と接続
できないコンピュータでは、新しい分野の周辺装置を使
おうとする場合に、デバイスドライバを供給するには、
フロッピーディスクに比較して遙かに高価な半導体メモ
リーカード等を使わざるを得ないことになる。従って新
たな分野のカード型周辺装置を供給する為には、その周
辺装置とは別に、メモリーカード等高価なデバイスドラ
イバ供給手段を用意しておかなければ、利用出来るコン
ピュータに制約を設けることになってしまう。これが第
2の問題点である。
【0022】新たな分野のカード型周辺装置自身にメモ
リーカード機能を併せ持たせることは技術的には可能で
あるが、この場合には、新たな周辺装置と、メモリーカ
ード機能のどちらを使うかの切り替える手段が必要にな
る。
【0023】PCMCIA、JEIDAの規格では、周
辺装置接続用カードとメモリーカードが同一の筐体で混
在することを許容しているが、市販のコンピュータに搭
載されたメモリーカード用のデバイスドライバは、メモ
リー以外の機能が混在するカードの扱いを拒否するもの
もあり(デバイスドライバが制御出来ないカードを無視
して構わない事もPCMCIA、JEIDAの規格で定
められている。)、機構的には混在しても、明確に切替
えられる手段を設けていた方が、より多くのコンピュー
タに接続出来ることになる。
【0024】この切替える手段として容易に思い付くの
は、例えば、スイッチを設け、使用者の判断により切替
えてもらうことが考えられる。しかし、これは第1の問
題点と同様、使用者の誤った使い方を積極的に防げるも
のではない。特にPCMCIA,JEIDAの規格で、
最も薄い筐体のカードは厚さ僅か3.3mmであり、こ
こに納まる小さなスイッチは目視での認識の点からも誤
操作を防げない恐れが有る。これが第3の問題点であ
る。
【0025】以上述べた第1〜第3の問題点を解決する
には、例えばカード型周辺装置の外部に周辺装置が接続
されていない、すなわちカード型周辺装置単体という目
視認識しやすい形態の時はメモリーカードとして動作
し、カード型周辺装置の外部に周辺装置が接続された
時、すなわち、接続ケーブルがつながったという、やは
り目視認識しやすい形態の時は周辺装置接続カードとし
て動作し、しかも外付け周辺装置側の電源が供給されて
いない時はコンピュータ側からの電源を遮断する、若し
くは電源を供給させない、という論理を満たす論理回路
を付加すればよいことになるが、PCMCIA、JEI
DAの規格では操作性向上の為、活線挿抜(電源が供給
された状態での接続及び開放)、すなわちカード型周辺
装置が差し込まれて、初めてコンピュータから電源が供
給されることになっているが為、本件のように電源が供
給されるより前に論理を確定させる論理回路には、入手
が容易でしかも論理も容易に達成しうる論理回路ICは
電源が必要なため、使用出来ないという問題がある。こ
れが第4の問題点である。
【00026】
【発明が解決しようとする課題】カード型周辺装置接続
用ソケットを備えたコンピュータの周辺装置は、今後、
ますます様々な装置が増えていくと予想はされるが、そ
れに伴う利用手段のソフトウエア提供も容易に供給でき
るようにならなければ利便性が極めてそこなわれること
は明白である。
【0027】また、物理的にカード型筐体に納まらない
機器との接続という利用手段において、接続した機器の
電源が入っていない、すなわち機械的に接続はしても利
用出来ない状態は、単に利用出来ないだけでなく、電源
の浪費を引き起こすことから回避しなければならない。
しかも、これらの課題を電源が供給されない状態で回避
しないと、カード型周辺装置での活線挿抜という優れた
利用環境に適用出来ない。
【0028】そこで、本発明は、外部(外付け)周辺装
置接続の有無並びに外部周辺装置の電源供給状態の判
断、そして、これらの判断結果によりカード型周辺装置
自体への電源供給制御を、いわゆる電源の供給に頼ると
ころなく行う周辺装置を提供することを課題とするもの
である。
【0029】
【課題を解決するための手段】前述のように、PCMC
IA、JEIDAの規格では、挿抜検出信号端子1−1
−1がTTLレベル、すなわち、0.8V以下になった
時カード型筐体が差し込まれたとみなされる。従って、
仮に0.7Vに出来ればカードが差し込まれた状態にな
り、かつ、0.7Vという電圧をも得ることが出来る。
よって、外部周辺装置が未接続状態で、カード型筐体を
有効にさせる為には、0.8V未満の正電圧を印可する
ことでオンとなる素子を用いることで実現出来る。ま
た、外部周辺装置が接続状態で、カード型筐体を有効に
させるのは外部周辺装置の電源が供給されている時であ
るから、その外部電源(但し、正電圧)そのものでスイ
ッチング素子を制御することにより、課題を解決できる
ことになる。
【0030】本発明は、この技術的思想に基づくもの
で、PCMCIA、JEIDA規格カード型周辺装置に
おいて、従来カード型筐体内部で接地信号端子に直結さ
れている挿抜検出信号端子との間にスイッチング素子を
設け、コンピュータ側の電源によってプルアップされた
挿抜検出信号の電圧と、外部周辺機器の電源電圧とで、
そのスイッチング素子をオン、オフさせることで、挿抜
検出信号の制御を行うようにしたものである。
【0031】
【作用】この手法によると、挿抜検出信号端子1−1−
1が、カード型筐体の内部でスイッチング素子経由で接
地信号端子に接続されている場合、スイッチング素子が
導通状態にならない限り、外部周辺装置を接続してもコ
ンピュータからは、電源が供給されることはないので、
電源浪費を防止する。また、カード型周辺装置内に半導
体メモリを内蔵させた場合、外部周辺装置を接続しない
場合には、半導体メモリをコンピュータに接続し、外部
周辺装置を接続した場合は半導体メモリをコンピュータ
から遮断する機能を持たせることができる。
【0032】
【実施例】図5は、図2に示された従来技術の問題点を
改善した本発明の実施例を示すもので、図2に示したも
のとの相違点は、カード型筐体2については、磁気ディ
スク制御回路2−3と並列に半導体メモリ2−11を設
けると共に、挿抜検出信号端子1−1−1と接地端子G
ND間にスイッチング素子として用いるNPNトランジ
スタ2−7のコレクタとエミッタとを接続し、NPNト
ランジスタ2−7のコレクタとベースはそれぞ抵抗器2
−8、2−9を介して周辺装置制御回路2−2の出力端
子と共に新たに設けた外部周辺装置電源オン検出端子2
−1−1に接続した点である。
【0033】また、外部筐体4については、前記外部周
辺装置電源オン検出端子2−1−1と接地端子GND間
に外部装置等価抵抗器4−5を接続した点が相違する。
【0034】従って外部周辺装置4が未接続状態の時、
外部周辺装置接続コネクタ2−1は開放状態であるの
で、NPNトランジスタ2−7のベースは抵抗器2−8
及び抵抗器2−9を通してコレクタに接続されている抵
抗器2−8、抵抗器2−9の直列合成値が十分に小さい
時、NPNトランジスタ2−7のコレクタに電圧が印加
される(カード型周辺装置筐体2がソケット1−1に差
し込まれる)と、コレクタ電圧ベース電圧(以下VBE
とする。)にほぼ等しく、通常のトランジスタでは、
0.6V程度となる。この時のコレクタ電流(以下IC
とする)はプルアップ抵抗器1−6とカード型周辺装置
接続回路1−4をバイアスする電流だけであるので、規
格により最大値は明確になっている。
【0035】従って、この電流値を流し、かつコレクタ
端子電圧が0.8V未満とする為には抵抗器2−8の値
をR28、抵抗器2−9の値をR29、トランジスタ2
−7の直流電圧増幅率をhFEとすると、
【0036】 R28+R29<(0.8−VBE)÷(IC÷hFE) (式1)
【0037】という関係を満たせばよいことになる。
【0038】次に、外部筐体4を接続し、電源スイッチ
4−4をオンとして電源4−3を供給した時は、外部周
辺装置接続ソケット2−1の外部周辺装置電源端子2−
1−1より、抵抗器2−8を介してNPNトランジスタ
27のベースに外部周辺装置の電源4−3が印加され、
NPNトランジスタ2−7は導通状態となる。
【0039】こゝでNPNトランジスタ2−7のベース
に流せる最大電流値をIBE、外部周辺装置の電源電圧
をVDDとすると、
【0040】 R28>(VDD−VBE)÷IBE (2式)
【0041】という関係を満たせばNPNトランジスタ
2−7を破壊することはない。
【0042】また、外部周辺装置が接続されているが、
電源4−3は供給されていない時は、外部周辺装置電源
端子2−1−1は、外部周辺装置の電源末供給状態での
等価抵抗器4−5の値をR45、コンピュータ1内部の
プルアップ抵抗1−6の値をR16、コンピュータ1の
電源電圧をVCCとすると、NPNトランジスタ2−7
をオフ状態、すなわちベース電圧がVBE未満とするに
【0043】 VBE>VCC×R45÷(R16+R29+R45) (式3)
【0044】という関係を満たすことが必要である。と
ころで、挿抜検出信号端子1−1−1は、Hレベルにつ
いては、VCCの半分の値以上とすることが規定されて
いるので、この条件をも満たすには、
【0045】 1÷2<R16÷(R16+R29+R45) (式4) の条件を併せて満たす必要がある。厳密には、この式に
はカード型周辺装置接続回路1−4に流れ込む電流のこ
とも考慮しなければならないが、その場合は抵抗器1−
6と並列に抵抗が入る、すなわちR16の値が小さくな
るので式4を満たすR29、R45であるならば、R1
6の値が小さくなってもそのまま上記式4抵抗器4−5
の値をR45、コンピュータ1内部のプルアップ抵抗1
−6の値をR16、コンピュータ1の電源電圧をVCC
とすると、NPNトランジスタ2−7をオフ状態、すな
わちベ−ス電圧がVBE未満とするには
【0043】 VBE>VCC×R45÷(R16+R29+R45) (式3)
【0044】という関係を満たすことが必要である。と
ころで、挿抜検出信号端子1−1−1は、Hレベルにつ
いては、VCCの半分の値以上とすることが規定されて
いるので、この条件をも満たすには、
【0045】 1÷2<R16÷(R16+R29+R45) (式4) の条件を併せて満たす必要がある。厳密には、この式に
はカード型周辺装置接続回路1−4に流れ込む電流のこ
とも考慮しなければならないが、その場合は抵抗器1−
6と並列に抵抗が入る、すなわちR16の値が小さくな
るので式4を満たすR29、R45であるならば、R1
6の値が小さくなってもそのまま上記式4の不等式の大
小関係を満たすので問題ない。
【0046】外部装置電源端子2−1−1が、併せて、
デバイスドライバを供給する等のメモリーカードとして
使うのか、外部周辺装置用カードとして使うのかを切り
替える為の信号としても、そのまま利用出来ることは明
白であり、本実施例でも、そのまま周辺装置制御回路2
−2に接続して、半導体メモリ2−11と、磁気ディス
ク制御回路2−3の、どちらをコンピュータ1側に接続
するか切り替えをさせている。
【0047】実施例では上記式1〜4を満たす定数設定
と、外部電源の入・切によりコンピュータ1に接続する
対象を切り替えることで課題を解決した。
【0048】図6に、もう一つの実施例を示す。この実
施例は図4に示された従来のカード型周辺装置の問題を
改善した本発明の実施例であるが、併せて、外部周辺装
置の接続状態を検出する回路に、別の手法を用いたもの
である。
【0049】この実施例においては、外部周辺装置が未
接続状態でNPNトランジスタ2−7のコレクタ電圧が
0.8V未満となる為には
【0050】 R29<(0.8−VBE)÷(IC÷hFE) (式5) となればよい。
【0051】また外部周辺装置が接続され、かつ電源が
供給されている時は、
【0052】 R28>(VDD−VBE)÷IBE (式6)
【0053】となればよい。
【0054】また、外部周辺装置が接続されているが、
電源が供給されていない時は、外部周辺装置の電源未供
給状態での等価抵抗器5−6の値をR56、ダイオード
2−10の順方向電圧をVFとすると、
【0055】 VBE>(VCC−VF)×R56÷(R16+R29+R56)+VF (式7)
【0056】及び
【0057】 VCC÷2<(VCC−VF)×(R29+R56)÷(R16+R29+ R56)+VF (式8)
【0058】が成り立てばよい。
【0059】勿論この実施例においても外部装置電源端
子2−1−1が、併せて、デバイスドライバを供給する
等のメモリーカードとして使うのか、外部周辺装置用カ
ードとして使うのかを切り替える為に用い、以上の式5
〜8を満たす値に定数を設定したことで、課題を解決し
たものである。
【0060】図7に、もう一つの実施例を示す、この実
施例は図2に示された従来のカード型周辺装置の問題点
を改善したものであるが、本発明での機能の一部を外部
周辺装置側に分担させたものである。
【0061】この実施例においては、カード型筐体2の
中に、スイッチ2−13を設け、外部筐体4内にはNP
Nトランジスタ4−6と抵抗器4−7と4−8を設けた
ものに隣接しており、外部周辺装置接続ケ−ブル3が差
し込まれた時にオフとなり、抜かれた状態ではオンとな
る様に設けられている。
【0062】従って、カード型筐体単体で差し込まれた
場合には、挿抜検出信号端子1−1−1は接地端子側に
導通しているため、挿入が検出される。一方、外部周辺
装置接続ケーブル3が差し込まれた状態においてはスイ
ッチ2−13はオフ状態である為、このスイッチ2−1
3を経由しては、挿抜検出信号端子1−1−1は接地端
子側とは導通状態にならない。
【0063】さて、この実施例では、外部周辺装置側に
NPNトランジスタ4−6を設け、このコレクタが外部
周辺装置接続ケーブル3、外部周辺装置接続検出端子2
−1−3を経て、挿抜検出信号端子1−1−1に接続さ
れ、NPNトランジスタ4−6のベ−ス端子は抵抗器4
−7を経由して外部装置電源4−3に接続されているの
で、外部装置電源4−3がオンの時、NPNトランジス
タ4−6のコレクタ、エミッタ間が導通状態となり、カ
ード型筐体2が、カード周辺装置接続用ソケット1−1
に差し込まれた時は、挿抜検出信号端子1−1−1は接
地されて導通状態となり、差し込まれたことが検出され
る。
【0064】勿論NPNトランジスタ4−6は、ノーマ
リーオフタイプのメカニカルリレーに置き換えても同じ
効果が得られることは言うまでもない。
【0065】なお、この実施例においては、外部機器接
続の有無を外部周辺装置検出端子2−1−3からは判断
出来ないので、新たに外部周辺装置接続検出端子2−1
−3からの信号を用いるようにしてる。この端子は、カ
ード型筐体単体では開放状態であり、プルアップ抵抗2
−12により、ハイレベルであるが、外部磁気ディスク
装置筐体4が接続された時は接地状態、即ちローレベル
となるので、この信号によりカード動作状態を切り替え
ている。以上により課題を解決した。
【0066】(異なる実施例) 図7に示した実施例は、外部筐体4から引き出した外部
周辺装置接続ケーブル3をカード型筐体2に設けた外部
周辺装置接続ソケット2−1に接続するようにしたもの
であるが、逆に外部周辺装置接続ケーブル3をカード型
筐体2から引き出し、ソケットは外部筐体4側に設ける
場合は、スイッチ2−13は外部筐体4内に設ける。
【0067】
【発明の効果】以上、述べてきたように、本発明は、カ
ード型筐体に納まらない周辺装置をカード型周辺装置筐
体2を介して接続するものにおいて、カード型周辺装置
単体としては、デバイスドライバを供給するメモリーカ
ード等として用いることを可能にすると共に、カード型
周辺装置の外部に周辺装置を接続した状態では、周辺装
置カードとして機能を切り替え、また外部接続の周辺装
置に電源が供給されていない状態では、カード型周辺装
置自体の挿抜検出機能を無効化させて、コンピュータ1
からの電源供給を遮断させ、誤用による電源浪費を防止
させる効果があり、しかもその為の追加部品も極めて僅
かであるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のカード型筐体に納まらない周辺装置を
カード用ソケットを利用して接続する概念図。
【図2】 カード型筐体に納まらない磁気ディスク装置
を用いる為の、磁気ディスク装置接続用カードの接続状
態を示す回路図。
【図3】 カード型周辺装置用ソケットに設けられた各
雄端子の有効接触領域を示す図。
【図4】 カード筐体に納まらないプリンタ装置を用い
る為の、プリンタ装置接続用カードの接続状態を示す回
路図。
【図5】 本発明を適用した、カード筐体に納まらない
磁気ディスク装置を用いる為の磁気ディスク装置用カー
ドの、接続状態を示す回路図。
【図6】 本発明を適用した、カード筐体に納まらない
プリンタ装置を用いる為のプリンタ装置接続用カードの
接続状態を示す回路図。
【図7】 本発明を適用した、カード筐体に納まらない
磁気ディスク装置を用いる為の磁気ディスク装置接続用
カードの接続状態を示す回路図。
【符号の説明】
1 コンピュータ 1−1 カード型周辺装置接続用ソケット 1−1−1 挿抜検出信号端子 1−1−2 カード型周辺装置信号群端子 1−2 コンピュータ用電源 1−3 コンピュータ用電源スイッチ 1−4 カード型周辺装置接続回路 1−5 カード型周辺装置電源供給スイッチ 1−6 プルアップ抵抗器 1−7 CPU 2 カード型筐体 2−1 外部周辺装置接続ソケット 2−1−1 外部周辺装置電源端子 2−1−2 外部周辺装置電源オン検出端子 2−1−3 外部周辺装置接続検出端子 2−2 周辺装置制御回路 2−3 磁気ディスク制御回路 2−4A〜B 終端抵抗器 2−5 プリンタ接続回路 2−6 プリンタ接続バッファ回路 2−7 NPNトランジスタ 2−8〜9 抵抗器 2−10 ダイオード 2−11 半導体メモリ 2−12 プルアップ抵抗器 2−13 スイッチ 3 外部周辺装置接続ケーブル 4 外部筐体 4−1 磁気ディスク 4−2A〜B 終端抵抗器 4−3 外部周辺装置電源 4−4 外部周辺装置電源スイッチ 4−5 外部周辺装置等価抵抗器 4−6 NPNトランジスタ 4−7〜8 抵抗器 5 外部プリンタ装置筐体 5−1 プリンタ装置 5−2 入力バッファ 5−3 プルアップ抵抗器 5−4 外部プリンタ装置電源スイッチ 5−5 外部プリンタ装置等価抵抗器 5−6 外部周辺装置等価抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−213715(JP,A) 特開 平1−283614(JP,A) 特開 平6−230858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 1/16 - 1/18 G06F 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード型周辺装置接続用ソケットを備え
    たコンピュータに接続して使用するPCMCIA、JE
    IDA規格カード型周辺装置において、挿抜検出信号端
    子と接地信号端子間にスイッチング素子を設け、かつ前
    記コンピュータ側の電源によってプルアップされた挿抜
    検出信号の電圧と、該カード型周辺装置を介して前記コ
    ンピュータに接続する外部周辺装置の電源電圧とで、そ
    のスイッチング素子をオン、オフさせる制御回路を設
    け、前記外部周辺装置の電源が供給されていない場合
    に、その制御回路によって、スイッチング素子をオフ状
    態としてコンピュータ側の接続検出回路を無効にし、コ
    ンピュータ側の電源浪費を防止するように構成したこと
    を特徴とする周辺装置。
  2. 【請求項2】 カード型周辺装置接続用ソケットを備え
    たコンピュータに接続して使用する半導体メモリを備え
    たPCMCIA、JEIDA規格カード型周辺装置にお
    いて、挿抜検出信号端子と接地信号端子間にスイッチン
    グ素子を設け、かつ前記コンピュータ側の電源によって
    プルアップされた挿抜検出信号の電圧と、該カード型周
    辺装置を介して前記コンピュータに接続する外部周辺装
    置の電源電圧とで、そのスイッチング素子をオン、オフ
    させると共に、前記外部周辺装置が接続されていない場
    合には前記半導体メモリーをコンピュータに持続し、前
    記外部周辺装置が動作可能となるように電源が供給され
    て接続されている場合は、前記半導体メモリをコンピュ
    ータから遮断するような論理をもつ制御回路を設けたこ
    とを特徴とする周辺装置。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子としてNPNトランジ
    スタを用い、制御回路は適数の抵抗器又は適数の抵抗器
    とダイオードで構成したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の周辺装置。
  4. 【請求項4】 カード型周辺装置接続用ソケットを備え
    たコンピュータに接続して使用するPCMCIA、JE
    IDA規格カード型周辺装置において、挿抜検出信号端
    子と設置信号端子間に、外部周辺装置接続ケーブルを接
    続したときオフとなるスイッチを設け、かつ外部周辺装
    置内においても、前記挿抜検出信号と設置信号間にスイ
    ッチング素子を設け、外部周辺装置が動作可能となるよ
    うに電源が供給されて接続されている状態の場合のみ前
    記スイッチング素子を導通状態にするような論理を持つ
    制御回路を設けたことを特徴とする周辺装置。
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