JP3306615B2 - 切削粉砕刃とその組立体 - Google Patents
切削粉砕刃とその組立体Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜果物等からの
飲食物や各種澱粉の製造のための摩砕、並びに穀物等禾
本科植物や冷凍品・木材・鳥獣魚介類とその骨殻・厨芥
等のほか、ゴム・紙・プラスチック等の廃棄物リサイク
ルの為の粉砕等とに、使用される切削粉砕刃とその組立
体に関するものである。
飲食物や各種澱粉の製造のための摩砕、並びに穀物等禾
本科植物や冷凍品・木材・鳥獣魚介類とその骨殻・厨芥
等のほか、ゴム・紙・プラスチック等の廃棄物リサイク
ルの為の粉砕等とに、使用される切削粉砕刃とその組立
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、角柱状摩砕刃等の粉砕刃が知られ
ているが、その刃の組立体には大別して挾持型と嵌合型
がある。
ているが、その刃の組立体には大別して挾持型と嵌合型
がある。
【0003】挾持型には、特開平1−143653号
「ロール破砕刃」、特開平2−122846号「ひし形
角柱状回転刃の固定装置」、特開平3−217254号
「回転刃」等が知られている。これらは何れも前後で一
対となるバーで刃の角柱状基幹部を挾持した組立体であ
る。嵌合型には、特開平5−228388号「角柱状チ
ップ付き摩砕機」、特開平5−253503号「摩砕機
用角柱状切削チップ固定バー」が知られている。これら
は何れもバーに穿設した嵌合孔に刃柱部を挿入し、ろう
着固定した組立体である。
「ロール破砕刃」、特開平2−122846号「ひし形
角柱状回転刃の固定装置」、特開平3−217254号
「回転刃」等が知られている。これらは何れも前後で一
対となるバーで刃の角柱状基幹部を挾持した組立体であ
る。嵌合型には、特開平5−228388号「角柱状チ
ップ付き摩砕機」、特開平5−253503号「摩砕機
用角柱状切削チップ固定バー」が知られている。これら
は何れもバーに穿設した嵌合孔に刃柱部を挿入し、ろう
着固定した組立体である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の挾持型は、前後
するバーの両内面に複数の縦方向V字状溝と片方内面に
コ字状横溝とを形成して、刃の角柱状基幹部に設けた突
起をコ字状溝に嵌め、基幹部をV字状溝に配置して挾持
固定したものである。従って、バーホルダーの製造に多
くの手間を要する。また、一辺が1〜2mmで長さが8
mmほどの小さなチップ多数を配列する作業は拡大鏡下
でも至難である。さらにステンレス材バーホルダーは、
加工時の切削熱による歪みが生じて完全な固着ができ
ず、離脱折損するものが生ずる欠点があった。一方、前
記の嵌合型は、バーに穿設した嵌合孔に角柱状基幹部を
挿入し、刃高を一定にしてろう着固定するものである
が、短小な刃の刃高を一定に保ってろう着する作業は、
拡大鏡下での作業となり至難で、強力な遠心力等によっ
て一部に離脱折損するものが生ずる欠点があった。
するバーの両内面に複数の縦方向V字状溝と片方内面に
コ字状横溝とを形成して、刃の角柱状基幹部に設けた突
起をコ字状溝に嵌め、基幹部をV字状溝に配置して挾持
固定したものである。従って、バーホルダーの製造に多
くの手間を要する。また、一辺が1〜2mmで長さが8
mmほどの小さなチップ多数を配列する作業は拡大鏡下
でも至難である。さらにステンレス材バーホルダーは、
加工時の切削熱による歪みが生じて完全な固着ができ
ず、離脱折損するものが生ずる欠点があった。一方、前
記の嵌合型は、バーに穿設した嵌合孔に角柱状基幹部を
挿入し、刃高を一定にしてろう着固定するものである
が、短小な刃の刃高を一定に保ってろう着する作業は、
拡大鏡下での作業となり至難で、強力な遠心力等によっ
て一部に離脱折損するものが生ずる欠点があった。
【0005】以上のいずれの場合も、比較的硬質物及び
難砕物の切削粉砕において、刃を高く突出したときは、
刃に折損が生ずる欠点があった。
難砕物の切削粉砕において、刃を高く突出したときは、
刃に折損が生ずる欠点があった。
【0006】本発明は、上記の如き課題を解決したもの
で、バーホルダーを含む組立体の製造と刃の装着を容易
にし、かつ特別の手段を講じなくても離脱折損を皆無に
した切削粉砕刃と、その組立体とを提供することを目的
としている。
で、バーホルダーを含む組立体の製造と刃の装着を容易
にし、かつ特別の手段を講じなくても離脱折損を皆無に
した切削粉砕刃と、その組立体とを提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決した本
発明の切削粉砕刃は、平面形状が平面で直角または鋭角
に交わる二等辺を有する多角形をなす柱状体の頭部に、
刃の切削方向に向かう二等辺の交点から直角または鋭角
に垂下する長さ0.1〜0.5mmの先端刃と、二等辺
に沿って設けた弧状または台形状の0.3mm以上の任
意の深さの凹溝が交わって先端刃に連続して直下に形成
された溝刃と、先端刃の両側に形成された二等辺の側縁
刃とを備えた刃にあって、柱状体が刃柱部と基柱部とか
らなり、基柱部が刃柱部の二等辺から延出した肩部を有
することを特徴としている。
発明の切削粉砕刃は、平面形状が平面で直角または鋭角
に交わる二等辺を有する多角形をなす柱状体の頭部に、
刃の切削方向に向かう二等辺の交点から直角または鋭角
に垂下する長さ0.1〜0.5mmの先端刃と、二等辺
に沿って設けた弧状または台形状の0.3mm以上の任
意の深さの凹溝が交わって先端刃に連続して直下に形成
された溝刃と、先端刃の両側に形成された二等辺の側縁
刃とを備えた刃にあって、柱状体が刃柱部と基柱部とか
らなり、基柱部が刃柱部の二等辺から延出した肩部を有
することを特徴としている。
【0008】また、本発明の組立体のバーホルダーの下
部には、上端に肩当たり部を有して連通形成された嵌合
溝があり、嵌合溝の上方に連接して任意の間隔をおいて
穿設された独立する嵌合孔に、本発明の切削粉砕刃の先
端刃を切削方向に向けて刃柱部を挿入嵌着し、溝刃の少
なくとも一部が組立体の上面から突出して、嵌合溝の肩
当り部に基柱部の肩部が当接していることを特徴として
いる。この組立体にはバー型とバー無し型があり、バー
型はドラム状・円柱状・円盤状回転基体の何れにも利用
でき、バー無し型は主として円盤状回転基体に利用され
る。
部には、上端に肩当たり部を有して連通形成された嵌合
溝があり、嵌合溝の上方に連接して任意の間隔をおいて
穿設された独立する嵌合孔に、本発明の切削粉砕刃の先
端刃を切削方向に向けて刃柱部を挿入嵌着し、溝刃の少
なくとも一部が組立体の上面から突出して、嵌合溝の肩
当り部に基柱部の肩部が当接していることを特徴として
いる。この組立体にはバー型とバー無し型があり、バー
型はドラム状・円柱状・円盤状回転基体の何れにも利用
でき、バー無し型は主として円盤状回転基体に利用され
る。
【0009】前記のバー型のうち、比較的硬質物及び難
砕物の粉砕で、嵌合孔の上方に刃高を高く突出する刃に
おいては、刃の頭部背面に当接して、刃を背後から支持
補強する支持部をバーホルダーの上面に突設して、刃の
折損を予防することができる。
砕物の粉砕で、嵌合孔の上方に刃高を高く突出する刃に
おいては、刃の頭部背面に当接して、刃を背後から支持
補強する支持部をバーホルダーの上面に突設して、刃の
折損を予防することができる。
【0010】ドラム状または円柱状の回転基体上面に形
成する装着溝は、断面凸形または台形状である。その装
着溝に横方向から脱着自在に装着するバーホルダーは、
装着溝に適合する断面凸形または台形状で、バーホルダ
ーの固定法は任意である。
成する装着溝は、断面凸形または台形状である。その装
着溝に横方向から脱着自在に装着するバーホルダーは、
装着溝に適合する断面凸形または台形状で、バーホルダ
ーの固定法は任意である。
【0011】ドラム状または円柱状回転基体に装着した
バーホルダーの嵌合孔の配列は任意であるが、比較的軟
質物の摩砕及び粉砕では、一般的に隣接するバーホルダ
ー2列に千鳥状に配設する。比較的硬質物及び難砕物の
粉砕で刃を高く突出した際は、隣接する支持部付きバー
ホルダーの少なくとも3列を一組として、斜め並列状ま
たはV字状に配設した。
バーホルダーの嵌合孔の配列は任意であるが、比較的軟
質物の摩砕及び粉砕では、一般的に隣接するバーホルダ
ー2列に千鳥状に配設する。比較的硬質物及び難砕物の
粉砕で刃を高く突出した際は、隣接する支持部付きバー
ホルダーの少なくとも3列を一組として、斜め並列状ま
たはV字状に配設した。
【0012】前記バー型とバー無し型のいずれにおいて
も、連通する嵌合溝に代えて、任意の間隔をおいて独立
する肩当たり部を有する嵌合穴とし、嵌合穴の天部に嵌
合孔を穿設し、嵌合孔に刃柱部を挿入嵌着して、基柱部
の肩部を嵌合穴の肩当たり部に当接するようにした切削
粉砕刃組立体としてもよい。その連通する嵌合溝に代わ
る嵌合穴の形状は、丸穴でもよく任意である。
も、連通する嵌合溝に代えて、任意の間隔をおいて独立
する肩当たり部を有する嵌合穴とし、嵌合穴の天部に嵌
合孔を穿設し、嵌合孔に刃柱部を挿入嵌着して、基柱部
の肩部を嵌合穴の肩当たり部に当接するようにした切削
粉砕刃組立体としてもよい。その連通する嵌合溝に代わ
る嵌合穴の形状は、丸穴でもよく任意である。
【0013】嵌合溝と嵌合孔の形成順については、順序
を逆にして任意の間隔をおいて独立する嵌合孔を穿設し
た後、連通する嵌合溝又は嵌合穴を形成してもよい。
を逆にして任意の間隔をおいて独立する嵌合孔を穿設し
た後、連通する嵌合溝又は嵌合穴を形成してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決した本発明の実
施例を図によって説明すれば、図1の(イ)と(ロ)に
示す切削粉砕刃1は、平面形状が平面で二等辺を有して
多角形をなす柱状体である。柱状体の頭部には、切削方
向に向かう二等辺の交点から垂下する先端刃1aが形成
されている。二等辺に沿って設けた弧状または台形状の
凹溝1bが交わる先端刃1aの直下には溝刃1cが形成
されている。先端刃1aの両側には二等辺の側縁刃1d
が形成されている。柱状体は刃柱部1eと基柱部1fと
からなる。基柱部1fは、刃柱部1eの二等辺から直角
の方向に延出する肩部1gを有する。
施例を図によって説明すれば、図1の(イ)と(ロ)に
示す切削粉砕刃1は、平面形状が平面で二等辺を有して
多角形をなす柱状体である。柱状体の頭部には、切削方
向に向かう二等辺の交点から垂下する先端刃1aが形成
されている。二等辺に沿って設けた弧状または台形状の
凹溝1bが交わる先端刃1aの直下には溝刃1cが形成
されている。先端刃1aの両側には二等辺の側縁刃1d
が形成されている。柱状体は刃柱部1eと基柱部1fと
からなる。基柱部1fは、刃柱部1eの二等辺から直角
の方向に延出する肩部1gを有する。
【0015】図2と図3に示す切削粉砕刃組立体は、基
体5の上面に設けた装着溝5aに、横方向から脱着自在
に装着するバーホルダー2を有する。図示のバーホルダ
ー2の下部には、上端に肩当たり部3aを有して連通形
成された嵌合溝3がある。嵌合溝3の上方に連接して任
意の間隔をおいて独立する複数の嵌合孔4がある。その
嵌合溝3と嵌合孔4に、切削粉砕刃1を嵌着した組立体
である。切削粉砕刃1は切削方向に先端刃1aを向け
て、溝刃1cの少なくとも一部が嵌合孔4の上面から出
ている。また、切削粉砕刃1の肩部1gが嵌合溝3の肩
当たり部3a当接している。先端刃1aと側縁は1dと
は嵌合孔4から突出している。刃柱部1eは嵌合孔4
に、基柱部1fは嵌合溝1に嵌着されている。従って特
別の手段を講じなくても、遠心力等による離脱折損は皆
無であるが、接着又はろう着等によって固着することは
任意である。
体5の上面に設けた装着溝5aに、横方向から脱着自在
に装着するバーホルダー2を有する。図示のバーホルダ
ー2の下部には、上端に肩当たり部3aを有して連通形
成された嵌合溝3がある。嵌合溝3の上方に連接して任
意の間隔をおいて独立する複数の嵌合孔4がある。その
嵌合溝3と嵌合孔4に、切削粉砕刃1を嵌着した組立体
である。切削粉砕刃1は切削方向に先端刃1aを向け
て、溝刃1cの少なくとも一部が嵌合孔4の上面から出
ている。また、切削粉砕刃1の肩部1gが嵌合溝3の肩
当たり部3a当接している。先端刃1aと側縁は1dと
は嵌合孔4から突出している。刃柱部1eは嵌合孔4
に、基柱部1fは嵌合溝1に嵌着されている。従って特
別の手段を講じなくても、遠心力等による離脱折損は皆
無であるが、接着又はろう着等によって固着することは
任意である。
【0016】図4の(イ)と(ロ)に示す切削粉砕刃組
立体は、基体5に装着する支持部2a付きバーホルダー
2に切削粉砕刃1を嵌着した組立体である。支持部付き
バーホルダーには、突出した刃1頭部の背面に当接して
支持補強する支持部2aが、バーホルダー2の上面に一
体として形成してある。
立体は、基体5に装着する支持部2a付きバーホルダー
2に切削粉砕刃1を嵌着した組立体である。支持部付き
バーホルダーには、突出した刃1頭部の背面に当接して
支持補強する支持部2aが、バーホルダー2の上面に一
体として形成してある。
【0017】図5は、嵌合孔4を配設したバーホルダー
2を、ドラム状回転基体5に複数装着した適用例であ
る。支持部2a付きバーホルダー2を装着してもよい。
2を、ドラム状回転基体5に複数装着した適用例であ
る。支持部2a付きバーホルダー2を装着してもよい。
【0018】図6は、図5に示すドラム状回転基体5に
装着した複数のバーホルダー2である。その隣接する2
列を一組の組刃として、切削粉砕刃1を嵌着する嵌合孔
4を千鳥状に配設してある。これは比較的軟質物の摩砕
及び粉砕の際の配設の一般例である。図7と図8とは、
支持部2a付きバーホルダー2の、少なくとも隣接する
3列を一組の組刃となるように嵌合孔4を配設してあ
る。図7は、斜め並行状にずらして組刃とした組立体。
図8は、V字状にずらして組刃とした組立体である。こ
れは比較的硬質物並びに難砕物の粉砕の際の配設例であ
る。
装着した複数のバーホルダー2である。その隣接する2
列を一組の組刃として、切削粉砕刃1を嵌着する嵌合孔
4を千鳥状に配設してある。これは比較的軟質物の摩砕
及び粉砕の際の配設の一般例である。図7と図8とは、
支持部2a付きバーホルダー2の、少なくとも隣接する
3列を一組の組刃となるように嵌合孔4を配設してあ
る。図7は、斜め並行状にずらして組刃とした組立体。
図8は、V字状にずらして組刃とした組立体である。こ
れは比較的硬質物並びに難砕物の粉砕の際の配設例であ
る。
【0019】図9と図10の切削粉砕刃組立体は、バー
ホルダー2無しで切削粉砕刃1を基体5の嵌合孔4に直
接嵌着した組立体である。基体5の下部には、上端に肩
当たり部3aを有して連通形成された複数列の嵌合溝3
が設けてある。嵌合溝3の上方に連接して任意の間隔を
おいて独立した複数の嵌合孔4がある。嵌合孔には、刃
1の刃柱部1eが嵌着され、溝1cの少なくとも一部が
基体5の上面から突出して、嵌合溝3の肩当たり部3に
基柱部1fの肩部1gが当接している。
ホルダー2無しで切削粉砕刃1を基体5の嵌合孔4に直
接嵌着した組立体である。基体5の下部には、上端に肩
当たり部3aを有して連通形成された複数列の嵌合溝3
が設けてある。嵌合溝3の上方に連接して任意の間隔を
おいて独立した複数の嵌合孔4がある。嵌合孔には、刃
1の刃柱部1eが嵌着され、溝1cの少なくとも一部が
基体5の上面から突出して、嵌合溝3の肩当たり部3に
基柱部1fの肩部1gが当接している。
【0020】図11は、図9と図10に示すバーホルダ
ー2無しの組立体を、円盤状回転基体5に適用した例で
ある。基体5には、刃1を嵌着する嵌合孔4が放射状に
配設されている。円盤状回転基体5には、先端刃1a・
側縁刃1dと溝刃1cからなる頭部を、図1、図9、図
10に示す単層刃のみでなく、複数重ねた重層刃を嵌着
利用することもできる。
ー2無しの組立体を、円盤状回転基体5に適用した例で
ある。基体5には、刃1を嵌着する嵌合孔4が放射状に
配設されている。円盤状回転基体5には、先端刃1a・
側縁刃1dと溝刃1cからなる頭部を、図1、図9、図
10に示す単層刃のみでなく、複数重ねた重層刃を嵌着
利用することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかる試作のバーホルダーに切
削粉砕刃を嵌着して、ドラム状回転基体に装着し試用し
て、次の効果を確認、または推定することが出来た。 1 バーホルダーの製造が省力化できて、ステンレス製
のホルダーにおいても切削熱による歪みがなく、刃の装
着が容易で、特別の手段を用いなくても刃高は一定に保
持され、離脱折損が皆無であった。 2 基体から2mm余り出した超硬合金の刃を、支持部
付きバーホルダーに嵌着した粉砕刃で、木材、牛骨等の
比較的硬質物の粉砕実験をしたが、刃の離脱切損が皆無
であった。 3 ゴムの粉砕では発煙が皆無で熱をもたず切れ味が良
好であった。 4 斜め並行にずらした6列一組の組刃で構成した切削
粉砕刃によって、背板からの鋸屑製造実験をしたが、円
滑で高能率の切削粉砕が確認された。 5 流水無しで生の人参からエキスを採るため、セラミ
ックス刃による摩砕実験と耐久性試験において、抜群の
エキス回収率と耐久性が確認された。 6 砂糖黍粕・ゴム・紙・プラスチック等産業廃棄物リ
サイクルに必要な大量粉砕が、切れ味と耐久性にすぐれ
た本発明で、可能になる見通しを得た。
削粉砕刃を嵌着して、ドラム状回転基体に装着し試用し
て、次の効果を確認、または推定することが出来た。 1 バーホルダーの製造が省力化できて、ステンレス製
のホルダーにおいても切削熱による歪みがなく、刃の装
着が容易で、特別の手段を用いなくても刃高は一定に保
持され、離脱折損が皆無であった。 2 基体から2mm余り出した超硬合金の刃を、支持部
付きバーホルダーに嵌着した粉砕刃で、木材、牛骨等の
比較的硬質物の粉砕実験をしたが、刃の離脱切損が皆無
であった。 3 ゴムの粉砕では発煙が皆無で熱をもたず切れ味が良
好であった。 4 斜め並行にずらした6列一組の組刃で構成した切削
粉砕刃によって、背板からの鋸屑製造実験をしたが、円
滑で高能率の切削粉砕が確認された。 5 流水無しで生の人参からエキスを採るため、セラミ
ックス刃による摩砕実験と耐久性試験において、抜群の
エキス回収率と耐久性が確認された。 6 砂糖黍粕・ゴム・紙・プラスチック等産業廃棄物リ
サイクルに必要な大量粉砕が、切れ味と耐久性にすぐれ
た本発明で、可能になる見通しを得た。
【図1】本発明の切削粉砕刃を示すもので、(イ)は正
面から見た斜視図、(ロ)は側面から見た斜視図であ
る。
面から見た斜視図、(ロ)は側面から見た斜視図であ
る。
【図2】本発明の切削粉砕刃を、バーホルダーを介して
取り付ける構造例を示す斜視図である。
取り付ける構造例を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の切削粉砕刃を、支持部付きバーホルダ
ーに取り付ける構造を示すもので、(イ)は側面図、
(ロ)はその切削粉砕刃と支持部付きバーホルダーの一
部切り欠き平面図である。
ーに取り付ける構造を示すもので、(イ)は側面図、
(ロ)はその切削粉砕刃と支持部付きバーホルダーの一
部切り欠き平面図である。
【図5】本発明に使用するバーホルダーを、ドラム状回
転基体に適用した例と、その嵌合孔配置を示す斜視図で
ある。
転基体に適用した例と、その嵌合孔配置を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の嵌合孔の千鳥状配置の一部切り欠きの適
用例を示す平面図である。
用例を示す平面図である。
【図7】図5の支持部付きバーホルダーの嵌合孔を、斜
め並行状に配置した例を示す切り欠き平面図である。
め並行状に配置した例を示す切り欠き平面図である。
【図8】図5の支持部付きバーホルダーの嵌合孔を、V
字状に配置した例を示す切り欠き平面図である。
字状に配置した例を示す切り欠き平面図である。
【図9】本発明の切削粉砕刃をバーホルダー無しで直接
基体に取り付ける構造を示す斜視図である。
基体に取り付ける構造を示す斜視図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】図9と図10に示す取付構造を、回転基体に
適用した例と、その嵌合孔の配置を示す斜視図である。
適用した例と、その嵌合孔の配置を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 刃 1a 先端刃 1b 刃溝 1c 溝刃 1d 側縁刃 1e 刃柱部 1f 基柱部 1g 肩部 2 バーホルダー 2a 支持部 3 嵌合溝 3a 肩当たり部 4 嵌合孔 5 基体 5a 装着溝
Claims (3)
- 【請求項1】 平面形状が刀の切削方向に向かう二等辺
を有して多角形をなす柱状体の頭部に、前記二等辺の交
点から垂下する先端刃と、二等辺に沿って設けた弧状ま
たは台形状の凹溝が交わって先端刃直下に形成された溝
刃と、先端刃の両側に形成された二等辺の側縁刃とを備
え、柱状体が刃柱部と刃柱部の二等辺から延出した肩部
を有して刃柱部の下方に形成された基柱部とからなる切
削粉砕刃と、上端に肩当り部を有して下部に連通形成さ
れた嵌合溝と、嵌合溝の上端に連接して任意の間隔を置
いて独立する複数の嵌合孔とを有し、嵌合孔には前記切
削粉砕刃の刃柱部が嵌着され、溝刃の少なくとも一部が
上面から突出し、嵌合溝の肩当り部に基柱部の肩部が当
接している断面凸形または台形状のバーホルダーと、前
記バーホルダーを装着する断面凸形または台形状の複数
の装着溝を有する基体とを備えていることを特徴とする
切削粉砕刃組立体。 - 【請求項2】 バーホルダーの上方に突出した切削粉砕
刃の頭部背面に、当接する支持部をバーホルダー上面に
突出し、刃を支持補強したことを特徴とする請求項2記
載の切削粉砕刃組立体。 - 【請求項3】 平面形状が刀の切削方向に向かう二等辺
を有して多角形をなす柱状体の頭部に、前記二等辺の交
点から垂下する先端刃と、二等辺に沿って設けた弧状ま
たは台形状の凹溝が交わって先端刃直下に形成された溝
刃と、先端刃の両側に形成された二等辺の側縁刃とを備
え、柱状体が刃柱部と刃柱部の二等辺から延出した肩部
を有して刃柱部の下方に形成された基柱部とからなる切
削粉砕刃と、前記切削粉砕刃を装着した基体とを備え、
基体の内部に、上端に肩当り部を有して下部に連通形成
された嵌合溝と、嵌合溝の上方に連接して任意の間隔を
置いて独立した複数の嵌合孔とを有し、嵌合孔には前記
切削粉砕刃の刃柱部が嵌着され、溝刃の少なくとも一部
が基体の上面から突出し、嵌合溝の肩当り部に基柱部の
肩部が当接していることを特徴とする切削粉砕刃の組立
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29649395A JP3306615B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 切削粉砕刃とその組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29649395A JP3306615B2 (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 切削粉砕刃とその組立体 |
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